説明

画像処理装置

【課題】複雑でバリエーションのあるパッチ画像を高速に画像処理する画像処理装置を提供する。
【解決手段】プロセス制御用のパッチ画像を生成する画像処理装置10において、メモリ70と、メモリ70とメモリバスMBで接続されるメモリ制御部40と、メモリ制御部40と画像データバスGB2で接続される第2画像処理部50と、画像データバスGB2に接続されるブランク検出部60と、メモリ70、メモリ制御部40、第2画像処理部50及びブランク検出部60とシステムバスSBで接続されるCPU20と、を備え、CPU20は、ブランク期間中にメモリ70に記憶されているパターンデータを変更し、当該変更されたパターンデータを第2画像処理部50に出力する場合、画像データバスGB2を介して出力し、第2画像処理部50は、画像データバスGB2を介して入力されたパターンデータからパッチ画像を生成する画像処理装置10とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理の高速化を実現させるため、画像処理装置内部では処理別にASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを配置する構成が採用される。
【0003】
図16に、一般的な画像処理装置1の機能的構成を示す。
画像処理装置1は、CPU2、第1画像処理部3、メモリ制御部4、第2画像処理部5、メモリ6等を備えて構成される。
なお、画像処理装置1の周辺には、スキャナ部7、プリンタ部8、エンジン制御部9が配置される。
【0004】
CPU2と各部(3〜6)はシステムバスSBでパラレル接続され、各部(3〜6)は画像データバスGB1又は画像データバスGB2で接続される。また、メモリ制御部4とメモリ6とはメモリバスMBで接続される。
【0005】
CPU2は、図示しない演算処理部、レジスタ、バスインタフェース、制御部等により構成される。CPU2は、システムバスSBを介してアドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号を各部(3〜6)に出力する。
【0006】
各部(3〜6)は、高速処理が可能な画像処理専用のASICにより構成される。
各部(3〜6)は、システムバスSBを介してアドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号を入力するとともに、スキャナ部7から画像データを入力して画像処理する。
【0007】
第1画像処理部3は、スキャナ部7からの画像データを入力してシェーディング補正、色変換処理、圧縮/伸張処理等の各種画像処理を行う。
第1画像処理部3は、画像データバスGB1を介して、画像データをメモリ制御部4に出力する。
【0008】
メモリ制御部4は、プリンタV−Valid信号(以下、「VV信号」)を入力する。VV信号は、垂直画像領域有効信号である。
メモリ制御部4は入力されたVV信号に同期して、メモリバスMBを介し、画像データをメモリ6との間で入出力する。
メモリ制御部4は画像データバスGB2を介して、入力された画像データを第2画像処理部5に出力する。
【0009】
第2画像処理部5は、画像データを入力するとともに、パッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号を入力する。
第2画像処理部5は、入力されたパッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号に同期して、パッチ画像を生成してプリンタ部8に出力する。
【0010】
パッチ画像は、最大濃度補正や中間調補正を行うため、又は感光体や中間転写体のクリーニングを行うための画像である。パッチ画像を生成して各種の補正等を行う制御をプロセス制御という。プロセス制御は、高生産性及び安定画質が要求されるPOD(Print On Demand)市場において特に重要な役割を果たしている。
【0011】
図17に、第2画像処理部5の機能的構成を示す。
第2画像処理部5は、CPU/IF部51、パッチA生成部52、PWMガンマ変換部53、周波数変換部54、パッチB生成部55等を備えて構成される。
【0012】
CPU/IF部51は、各部(52〜55)に接続されている。
各部(52〜55)は、CPU/IF部51を介してシステムバスSBと接続されており、アドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号を入出力する。
【0013】
各部(52〜55)は、入力されたアドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号に基づいて、画像処理を行う。
【0014】
パッチA生成部52はパッチV−Valid(A)信号を入力し、パッチB生成部55はパッチV−Valid(B)信号を入力する。
パッチA生成部52又はパッチB生成部55は、入力された信号に同期して、互いに異なるパッチ画像を生成する。
【0015】
第2画像処理部5は、パッチA生成部52、PWMガンマ変換部53、周波数変換部54及びパッチB生成部55を介し、入力された画像データ又はパッチ画像について画像処理を施し、その後プリンタ部8に出力する。
【0016】
図18に、プロセス制御において生成されるパッチ画像の概念図及び各種信号のタイミングチャートを示す。
パッチ画像の概念図では、感光体又は中間転写体が右から左に進行している様子を示しており、また、感光体等の上に潜像画像G1〜G3及びパッチ画像P1、P2が形成されている様子を示す。
画像G1〜画像G3は感光体上又は中間転写体上において用紙間隔に形成され、パッチ画像P1、P2は画像G1〜画像G3の各間(以下、「紙間」)に形成される。
【0017】
タイミングチャートでは、VV信号、パッチV−Valid信号、プリンタ部8に転送する画像データ、画像処理装置1の各部(3〜6)の動作を制御する制御信号、の関係を示している。
【0018】
VV信号は、用紙間隔で有効となる。
CPU2は、第2画像処理部5により、VV信号の有効時に画像G1〜画像G3の画像データについて画像処理する。
【0019】
パッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号は、紙間で有効となる。
CPU2は、第2画像処理部5により、パッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号の有効時にパッチ画像P1、P2を生成する。
【0020】
画像G1〜画像G3は、VV信号の有効時にプリンタ部8に出力される。
また、パッチ画像P1、P2は、パッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号の有効時にプリンタ部8に出力される。
【0021】
画像処理装置1の各部(3〜6)の動作を制御する制御信号は、VV信号の立ち下がり後から、パッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号の立ち上がり前までの間で有効となる。このわずかなタイミングで、CPU2は画像処理動作を制御しなくてはならない。
【0022】
近年、各部(3〜6)は高性能なASICで構成され、各部(3〜6)間で高速にデータを入出力することが可能となっている。一方、CPU2と各部(3〜6)間は、一般的なシステムバスSBにより接続されているため、アクセススピードには限界がある。
【0023】
特許文献1〜3によれば、バス幅を拡張して伝送レートを上げる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】特開平5−260479号公報
【特許文献2】特開平6−133200号公報
【特許文献3】特開2005−260651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
しかし、特許文献1〜3の技術では、予め定められたプリント基板上での改良が必要となり煩雑な作業が伴う。また、バス調停も困難である。
また、複雑でバリエーションのあるパッチ画像を生成する場合、例えばパッチ画像の種類ごとにICを配置してハードウェア的にまかなう構成とするよりも、パッチ画像に用いるパターンデータをメモリに記憶してソフトウェア的に処理する構成とした方がよい。
【0026】
本発明の課題は、複雑でバリエーションのあるパッチ画像を簡易かつ高速に生成し得る画像処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明によれば、
プロセス制御用のパッチ画像を生成する画像処理装置において、
画像データを記憶するとともに、前記パッチ画像の生成に用いるパターンデータを記憶するメモリと、
前記メモリにメモリバスで接続され、前記メモリに記憶される画像データ又はパターンデータを読み取るメモリ制御部と、
前記メモリ制御部に画像データバスで接続され、前記メモリ制御部により読み取られた画像データ又はパターンデータを入力して画像処理を行う画像処理部と、
前記画像データバスを介して入出力される信号のブランク期間を検出するブランク検出部と、
前記メモリ、前記メモリ制御部、前記画像処理部及び前記ブランク検出部にシステムバスで接続され、前記メモリ、前記メモリ制御部、前記画像処理部及び前記ブランク検出部による処理を制御するCPUと、
を備え、
前記CPUは、前記ブランク期間中に前記メモリに記憶されているパターンデータを変更し、かつ当該変更されたパターンデータを前記画像処理部に出力する場合、前記画像データバスを介して出力し、
前記画像処理部は、前記画像データバスを介して入力されたパターンデータに基づいて、前記パッチ画像を生成する画像処理装置、
が提供される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、パッチ画像に用いるパターンデータをメモリに記憶する構成を有するため、複雑でバリエーションのあるパッチ画像をソフトウェアにより簡易に生成することができる。
また、パターンデータをシステムバス経由でなく、画像データバス経由でメモリから第2画像処理部に出力することができるため、パッチ画像を高速に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】画像処理装置の機能的構成を示す。
【図2】システムバスにおける各種信号のタイミングチャートを示す。
【図3】画像データバスにおける各種信号のタイミングチャートを示す。
【図4】ブランク期間の概念図を示す。
【図5】画像データバスにおける各種信号のタイミングチャートを示す。
【図6】第2画像処理部の機能的構成を示す。
【図7】CPU/IF部の機能的構成を示す。
【図8】IF回路の機能的構成を示す。
【図9】IF回路において入出力される各種信号のタイミングチャートを示す。
【図10】ブランク検出部の回路図を示す。
【図11】セレクタの回路図とテーブルを示す。
【図12】ブランク検出部の回路図を示す。
【図13】ブランク検出部の回路図を示す。
【図14】ブランク検出部の回路図を示す。
【図15】比較回路の回路図を示す。
【図16】一般的な画像処理装置の機能的構成を示す。
【図17】一般的な画像処理部の機能的構成を示す。
【図18】一般的なプロセス制御において生成されるパッチ画像の概念図及び各信号のタイミングチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1に、本実施形態における画像処理装置10の機能的構成を示す。
画像処理装置10は、CPU20、第1画像処理部30、メモリ制御部40、第2画像処理部50、ブランク検出部60、メモリ70等を備えて構成される。
【0031】
CPU20と各部(30〜70)はシステムバスSBでパラレル接続され、各部(30〜70)は画像データバスGB1又は画像データバスGB2により接続される。また、メモリ制御部40とメモリ70とはメモリバスMBで接続される。
【0032】
CPU20は、図示しない演算処理部、レジスタ、バスインタフェース、制御部等により構成される。CPU20は、システムバスSBを介して、アドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号を各部(30〜70)に出力する。
【0033】
図2に、システムバスSBにおける各種信号のタイミングチャートを示す。
各種信号には、アドレスバス信号、データバス信号、各種制御信号(チップセレクト信号、ライトイネーブル信号、リードイネーブル信号)が含まれる。
【0034】
アドレスバス信号は、データの出力先(書き込み先)又は入力先(読み取り先)を指定する信号である。
データバス信号は、書き込み又は読み取り対象となる信号である。
【0035】
チップセレクト信号は、アドレスバス信号やデータバス信号のやり取りを行うデバイスを指定する信号である。
【0036】
ライトイネーブル信号は、データの書き込みを許可する信号である。リードイネーブル信号は、データの読み取りを許可する信号である。以下、ライトイネーブル信号又はリードイネーブル信号を総称して「ENB信号」として説明する。
【0037】
図1に戻り、各部(30〜70)は、高速処理が可能な画像処理専用のASICにより構成され、システムバスSBを介して図2に示すアドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号を入力する。
【0038】
第1画像処理部30は、スキャナ部7からの画像データを入力してシェーディング補正、色変換処理、圧縮/伸張処理等の各種画像処理を行う。
第1画像処理部30は、画像データバスGB1を介して、画像データをメモリ制御部40に出力する。
【0039】
図3に、画像データバスGB1における各種信号のタイミングチャートを示す。
タイミングチャートT1はVV信号を示しており、タイミングチャートT2はVV信号の有効時におけるIndex信号及びHV信号を示す。
【0040】
VV信号は、プリンタV−Valid信号の略であり、垂直画像領域有効信号である。「垂直画像領域」は用紙の副走査方向又は長手方向をいう。
VV信号は、用紙間隔で有効となる。
【0041】
Index信号は、画像データの書き出し位置を指定する信号である。
HV信号は、水平画像領域有効信号である。「水平画像領域」は用紙の主走査方向をいう。
【0042】
タイムチャートT3はIndex信号又はHV信号の有効時におけるクロック信号(以下、「CLK信号」)及び画像データを示す。
画像データバスGB1では、以上のような各種信号が入出力される。
【0043】
図1に戻り、メモリ制御部40は、画像データバスGB1を介して、画像データを入力する。
また、メモリ制御部40は、ブランク検出部60を介してVV信号及びENB信号を入力する。
【0044】
メモリ制御部40は、メモリバスMBを介して、入力された画像データをメモリ70に書き込み、又はメモリ70から画像データを読み取る。
メモリ制御部40は、画像データバスGB2を介して、読み取られた画像データを第2画像処理部50に出力する。
【0045】
また、ブランク期間中において、メモリ制御部40はメモリ70から第2画像処理部50の設定データ(レジスタデータ)を読み取る。レジスタデータには、パッチ画像に用いるパターンデータが含まれる。
【0046】
ここで、ブランク期間とは、VV信号は有効であるがHV信号が有効でない期間(以下、「ブランク期間A1、ブランク期間A2」)、又はVV信号が有効でない期間(以下、「ブランク期間B」)をいう。
【0047】
図4に、ブランク期間の概念図を示す。
図4に示す概念図は、ブランク期間、感光体等に形成された画像G1、G2、パッチ画像P1、P2、及び同期信号(VV信号、HV信号、Index信号)を示す。
【0048】
ブランク期間A1、A2は、画像G1、G2の副走査方向に延びて存在する期間であり、VV信号の有効時であってHV信号が有効でない期間である。
ブランク期間Bは、画像G1、G2の主走査方向に延びて存在する期間であり、VV信号が有効でない期間である。
【0049】
図1に戻り、メモリ制御部40は、画像データバスGB2を介して、各種信号を第2画像処理部50に出力する。
【0050】
図5に、画像データバスGB2における各種信号のタイミングチャートを示す。
VV信号、Index信号、画像データについては、図3に示した画像データバスGB1のものと同様であるため説明を省略する。
【0051】
タイミングチャートT4は、ブランク信号A1及びブランク信号A2が有効時の各種信号のタイミングチャートを示している。
【0052】
ブランク信号A1、A2は、ブランク期間A1、A2に対応して有効となる。つまり、ブランク信号A1、A2は、VV信号が有効であってHV信号が有効でない期間に有効となる。
【0053】
ブランク信号A1、A2の有効時であって、ENB信号の有効時に、レジスタデータが入出力される。
【0054】
タイミングチャートT5は、ブランク信号B有効時の各種信号のタイミングチャートを示している。
ブランク信号Bは、ブランク期間Bに対応して有効となる。つまり、ブランク信号Bは、VV信号が有効でない期間に有効となる。
ブランク信号B有効時であって、ENB信号の有効時に、レジスタデータが入出力される。
画像データバスGB2では、以上のような各種信号が入出力される。
【0055】
図1に戻り、第2画像処理部50は、画像データバスGB2を介して、各種信号(図5参照)を入力する。
また、第2画像処理部50は、エンジン制御部9から出力されたパッチV−Valid(A)信号又はパッチV−Valid(B)信号を入力する。
なお、エンジン制御部9は、画像処理装置10やスキャナ部7及びプリンタ部8等の画像形成動作に関する各部を制御する制御部である。
【0056】
図6に、第2画像処理部50の機能的構成を示す。
第2画像処理部50は、CPU/IF部501、IF回路502、パッチA生成部503、PWMガンマ変換部504、周波数変換部505、パッチB生成部506等を備えて構成される。
【0057】
CPU/IF部501は、各部(502〜506)に接続されている。
図7に、CPU/IF部501の機能的構成を示す。
【0058】
CPU/IF部501は、セレクタ501a〜501d、レジスタ回路501eを備えて構成される。
セレクタ501a〜501dは、システムバスSBからの各種信号(アドレスバス信号、データバス信号、制御信号)又は内部IF回路からの各種信号の何れかをセレクトし、レジスタ回路501eに出力する。
【0059】
レジスタ回路501eは、セレクタ501a〜501dにより出力された信号を入力し、第2画像処理部50の各部(503〜506)に出力する。
【0060】
図6に戻り、各部(502〜506)は、CPU/IF部501を介してシステムバスSBと接続されており、アドレスバス信号、データバス信号又は各種制御信号を入出力する。
【0061】
IF回路502は、画像データバスGB2を介して、画像データ、VV信号、HV信号、Index信号を入力する。
【0062】
図8に、IF回路502の回路図を示す。
IF回路502は、タイミング調整部502a〜502c、ALE発生回路502d、カウンタクリア回路502e等を備えて構成される。
【0063】
図9に、IF回路502において入出力される各種信号のタイミングチャートを示す。
図9に示すタイミングチャートは、ブランク信号A1有効時のタイミングチャートである。
IF回路502は、入力された信号のうち、第2画像処理部50のレジスタデータと他の信号(VV信号、HV信号、Index信号及び画像データ)とを区別する。そして、IF回路502は、レジスタデータをCPU/IF部501に出力し、他の信号を下流の各部(503〜506)に出力する。
以下、詳細な処理内容について説明する。
【0064】
IF回路502は、Index信号の立ち下がりを検出してALE信号を生成し、ALE信号により画像データバスGB2の先頭アドレスに相当するデータをラッチし、内部アドレスカウンタに先頭アドレスを取り込む。
なお、ブランク信号A2有効時であれば、IF回路502はHV信号の立ち下がり時にALE信号を生成する。
【0065】
IF回路502は、内部アドレスカウンタをスタートするタイミングと順次連なるレジスタデータのタイミングとを調整し、アドレスカウンタをインクリメントする。同時に、IF回路502はレジスタ書き込みのENB信号を生成する。
このとき生成されるENB信号は、チップセレクト信号に相当する信号とライトイネーブル信号に相当する信号である。
【0066】
IF回路502は、内部アドレスカウンタ、これに同期させたレジスタデータ、ENB信号をCPU/IF部501に出力する。
また、IF回路502は、VV信号、HV信号、Index信号、画像データを下流の各部(503〜506)に出力する。
【0067】
図6に戻り、パッチA生成部503は、IF回路502から出力された各種信号を入力する。また、パッチA生成部503は、エンジン制御部9から出力されたパッチV−Valid(A)信号を入力する。
パッチA生成部503は、入力された各種信号に基づいて、パッチ画像を生成する。
【0068】
PWMガンマ変換部504は、入力された画像データに対し、ガンマ補正等を行う。
周波数変換部505は、入力された画像データに対し、周波数変換を行う。
【0069】
パッチB生成部506は、CPU/IF部501又は周波数変換部505から出力された各種信号を入力する。また、パッチB生成部506は、エンジン制御部9から出力されたパッチV−Valid(B)信号を入力する。
【0070】
パッチB生成部506は、入力された各種信号に基づいて、パッチ画像を生成する。
なお、パッチB生成部506により生成されるパッチ画像とパッチA生成部503により生成されるパッチ画像とは種類が異なり、生成される目的も異なる。
【0071】
図1に戻り、ブランク検出部60は、エンジン制御部9から出力されたVV信号、パッチV−Valid(A)信号及びパッチV−Valid(B)信号を入力する。また、ブランク検出部60は、システムバスSBを介してアドレス、データ、制御信号を入力する。更に、ブランク検出部60は、画像データバスGB2において入出力される同期信号を入力する。ここで入力される同期信号はIndex信号及びHV信号(水平画像領域有効信号)である。
【0072】
図10に、ブランク検出部60の回路図を示す。
ブランク検出部60は、CPU/IF部601、セレクタ602、ブランク期間A1検出部603、ブランク期間A2検出部604、ブランク期間B検出部605、比較回路606等を備えて構成される。
ブランク検出部60は、入力された同期信号(Index信号、HV信号、VV信号)等に基づいて、ブランク期間A1、ブランク期間A2、又はブランク期間Bを検出する。
【0073】
CPU/IF部601は、システムバスSBを介して入力されたアドレスバス信号、データ、制御信号からセレクタ信号を生成し、生成されたセレクタ信号をセレクタ602に出力する。また、CPU/IF部601は、比較データ及びクリア信号を生成して比較回路606に出力する。
【0074】
図11に、セレクタ602についての入出力信号とテーブルT6を示す。
セレクタ602は、セレクタ信号、ブランク信号A1、ブランク信号A2及びブランク信号Bを入力する。
セレクタ602は、CPU/IF部601から出力されたセレクタ信号とテーブルT6に基づいて、入力信号(ブランク信号A1、ブランク信号A2、ブランク信号B)の制御を行い、ENB信号を出力する。
【0075】
図12に、ブランク期間A1検出部603の回路図を示す。
ブランク期間A1検出部603は、同期信号(Index信号、HV信号、VV信号)を入力し、VV信号有効時において、Index信号の立ち下がりエッジとHV信号の立ち上がりエッジとを検出する。
ブランク期間A1検出部603は、検出されたエッジ間をブランク期間A1としたブランク信号A1を出力する。
【0076】
図13に、ブランク期間A2検出部604の回路図を示す。
ブランク期間A2検出部604は、同期信号(Index信号、HV信号、VV信号)を入力し、VV信号有効時において、HV信号の立ち下がりエッジとIndex信号の立ち上がりエッジとを検出する。
ブランク期間A2検出部604は、検出されたエッジ間をブランク期間A2としたプランク信号A2を出力する。
【0077】
図14に、ブランク期間B検出部605の回路図を示す。
ブランク期間B検出部605は、同期信号(Index信号、HV信号、パッチV−Valid(A)、(B)信号)を入力し、VV信号及びパッチV−Valid(A)、(B)信号が有効でない期間をブランク期間Bとしたブランク信号Bを出力する。
ブランク期間B検出部605は、Index信号の立ち下がりエッジに同期させてブランク信号Bを出力する。
【0078】
図15に、比較回路606の回路図を示す。
比較回路606は、CPU/IF部601から出力された比較データ及びクリア信号を入力する。また、比較回路606は、Index信号及びブランク信号Bを入力する。
【0079】
比較回路606は、ブランク信号B有効時にIndex信号の有効回数(ブランク回数)をカウントし、予めCPU/IF部601において定められた回数(比較データ)と比較する。
比較回路606は、比較結果を示す信号をCPU/IF部601に出力する。
【0080】
CPU/IF部601は、比較結果を示す信号を入力し、入力された信号をCPU20に出力する。
カウントされたブランク回数の方が比較データよりも多い場合、CPU20は画像データバスGB2を介して第2画像処理部50のレジスタデータ(パターンデータ含む)を設定/変更する。なお、一般に、画像形成動作中にはカウントされるブランク回数が比較データよりも多くなる。
【0081】
カウントされたブランク回数の方が比較データよりも少ない場合、CPU20はシステムバスSBを介して第2画像処理部50のレジスタデータ(パターンデータ含む)を設定/変更する。
【0082】
以上のように、本実施形態によれば、第2画像処理部50のレジスタデータをメモリ70に記憶することができる。なお、レジスタデータにはパターンデータが含まれる。更に、メモリ70に記憶されるパターンデータを変更して第2画像処理部50に出力する場合、画像データバスGB2を介して出力することができる。システムバスSBを介して出力する場合と比較して、処理の高速化を図ることができる。
【0083】
また、画像データバスGB2は、画像データとともに同期信号(CLK信号、Index信号、VV信号、HV信号)を入出力することができる。
【0084】
また、ブランク期間について、副走査方向に延びるブランク期間A1、A2と主走査方向に延びるブランク期間Bとを区別して検出することができる。
【0085】
また、メモリ70に記憶されているパターンデータを変更する際、ブランク回数が多い場合は画像データバスGB2を介して変更でき、ブランク回数が少ない場合は通常通りシステムバスSBを介して変更することができる。
【0086】
また、メモリ70に記憶されているパターンデータを変更する際、画像形成動作中の場合は画像データバスGB2を介して変更でき、画像形成動作中でない場合はシステムバスSBを介して変更することができる。
【符号の説明】
【0087】
10 画像処理装置
20 CPU
30 第1画像処理部
40 メモリ制御部
50 第2画像処理部
60 ブランク検出部
70 メモリ
SB システムバス
GB1 画像データバス
GB2 画像データバス
MB メモリバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセス制御用のパッチ画像を生成する画像処理装置において、
画像データを記憶するとともに、前記パッチ画像の生成に用いるパターンデータを記憶するメモリと、
前記メモリにメモリバスで接続され、前記メモリに記憶される画像データ又はパターンデータを読み取るメモリ制御部と、
前記メモリ制御部に画像データバスで接続され、前記メモリ制御部により読み取られた画像データ又はパターンデータを入力して画像処理を行う画像処理部と、
前記画像データバスを介して入出力される信号のブランク期間を検出するブランク検出部と、
前記メモリ、前記メモリ制御部、前記画像処理部及び前記ブランク検出部にシステムバスで接続され、前記メモリ、前記メモリ制御部、前記画像処理部及び前記ブランク検出部による処理を制御するCPUと、
を備え、
前記CPUは、前記ブランク期間中に前記メモリに記憶されているパターンデータを変更して前記画像処理部に出力する場合、前記システムバス又は前記画像データバスを介して出力し、
前記画像処理部は、前記システムバス又は前記画像データバスを介して入力されたパターンデータに基づいて、前記パッチ画像を生成する画像処理装置。
【請求項2】
前記画像データバスは、画像データ及び同期信号を含むパラレルバスであり、
前記同期信号は、クロック信号、Index信号、垂直領域有効信号、水平領域有効信号、を含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ブランク検出部は、前記画像データバスに含まれる垂直領域有効信号及び水平領域有効信号に基づいて、前記垂直領域有効信号が有効でないブランク期間と前記垂直領域有効信号が有効であって前記水平領域有効信号が有効でないブランク期間とを区別して、当該2つのブランク期間を検出する請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ブランク検出部は、比較部を備え、
前記比較部は、前記CPUにおいて予め定められた比較値と前記検出されたブランク期間の検出回数とを比較するとともに、当該比較の結果を示す信号を前記CPUに出力し、
前記CPUは、前記比較の結果を示す信号に基づき、前記検出されたブランク期間の検出回数が前記予め定められた比較値よりも大きい場合は前記画像データバスを介して前記パターンデータを変更し、前記検出されたブランク期間の検出回数が前記予め定められた比較値よりも小さい場合は前記システムバスを介して前記パターンデータを変更する請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記CPUは、画像形成動作中の場合は前記画像データバスを介して前記パターンデータを変更し、画像形成動作中でない場合は前記システムバスを介して前記パターンデータを変更する請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−247416(P2010−247416A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−98759(P2009−98759)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】