説明

画像形成システム、画像形成ジョブ管理装置、プログラム及び記録媒体

【課題】端末装置と、端末装置からのジョブに基づき画像を形成する複数の画像形成装置とがネットワーク接続された画像形成システムにおいて、後処理により生ずる残滓の満杯処理を容易にする。
【解決手段】ジョブ受け付け部12により受け付けられたジョブは、ジョブ情報記憶部17に記憶される。装置情報取得部14により取得された、各画像形成装置の消耗品及び残滓の情報は装置情報記憶部18に記憶される。ジョブ割り当て部13は、ジョブ情報記憶部17に記憶されている画像形成処理及び後処理に関するパラメータと、装置情報記憶部18に記憶されている各画像形成装置の消耗品及び残滓の情報とを参照し、各画像形成装置の消耗品の使用量及び残滓の蓄積量が均一になるように、画像形成装置を選定してジョブを割り当てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成ジョブを送出する端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システム、その画像形成ジョブ管理装置、コンピュータにより画像形成ジョブ管理装置の機能を実現させるプログラム及びその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置のネットワーク化が進み、複数の端末装置と複数の画像形成装置がネットワークに接続されて構成される画像形成システムが知られるようになっている。このような画像形成システムでは、ユーザーは、各端末装置を用いて任意の画像形成装置を選択し、印刷処理を実行することができる。
【0003】
また、このような画像形成システムにおいて、印刷ジョブを複数の画像形成装置に振り分けて負荷分散させることが知られているが、この場合、例えば高速処理が可能な画像形成装置が集中的に利用されてしまうことが起こり得る。その結果、高速処理が可能な画像形成装置の消耗品が早く消耗することから、各画像形成装置の消耗品の交換時期が大きくばらつき、消耗品の補充や交換作業の回数が増大するという問題があった。
【0004】
このような問題を解決することのできるシステムとして、ネットワークに接続された複数のプリンタ装置のうち、消耗品(トナー、ドラム等)の使用量の最も少ないプリンタ装置を選択して印刷を実行することにより、各プリンタ装置における消耗品の使用料を略均一にして、メンテナンス回数の削減を可能にしたネットワークプリンタシステムがある(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−157252号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
プロダクション市場と言われる環境(例えば、マニュアルや提案書等の印刷を扱う企業内のコピーセンターが挙げられる。)においては、大量のページから構成される文書の印刷や大量部数印刷、さらには製本等の後処理を行なう場合が増えている。
【0007】
製本処理では、リング、テープ、ステープル、接着剤等を消費し、これらは補充が必要である。また、パンチ処理においてはパンチ屑、断裁処理においては断裁屑等の残滓が生成され、これらを格納する箇所が満杯になった際には、屑を捨てる必要がある。
【0008】
しかし、従来のネットワークプリンタシステムでは、画像形成の後処理の結果生ずる残滓の満杯処理(廃棄作業)の効率化については考慮されていない。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、画像形成ジョブを送出する端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムにおいて、後処理により生ずる残滓の満杯処理を容易にすることで、画像形成システムのメンテナンス作業の効率化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、画像形成ジョブを送出する1台以上の端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置と、これらの装置間を接続するネットワークとを有する画像形成システムであって、各画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理する残滓状態管理手段と、前記端末装置からの画像形成ジョブを画像形成装置に割り当てるジョブ割り当て手段とを備え、前記ジョブ割り当て手段は、前記残滓状態管理手段で管理されている各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システムである。
また、本発明は、画像形成ジョブを送出する1台以上の端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置と、これらの装置間を接続するネットワークとを有する画像形成システムの画像形成ジョブを管理する画像形成ジョブ管理装置であって、各画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理する残滓状態管理手段と、前記端末装置からの画像形成ジョブを画像形成装置に割り当てるジョブ割り当て手段とを備え、前記ジョブ割り当て手段は、前記残滓状態管理手段で管理されている各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成ジョブ管理装置である。
さらに、本発明は、画像形成ジョブを送出する1台以上の端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置と、これらの装置間を接続するネットワークとを有する画像形成システムの画像形成ジョブ管理方法であって、画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理する残滓状態管理工程と、前記端末装置からの画像形成ジョブを画像形成装置に割り当てるジョブ割り当て工程とを備え、前記ジョブ割り当て工程は、前記残滓状態管理工程で管理している各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システムの画像形成ジョブ管理方法である。
【0011】
[作用]
本発明によれば、画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理し、端末装置から画像形成ジョブが送出されたとき、各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択して画像形成ジョブを割り当てる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像形成ジョブを送出する端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムにおいて、画像形成の後処理により生ずる残滓の満杯処理が容易になることで、画像形成システムのメンテナンス作業の効率化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの概略的な構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、この画像形成システムは、操作者の指示に基づいて画像形成ジョブを送出する端末装置T1,T2と、画像形成ジョブに基づいて画像形成を実行する複数の画像形成装置P1〜P3とをネットワークNを介して接続している。このネットワークNに、画像形成装置P1〜P3の消耗品及び残滓の状況を管理し、画像形成装置P1〜P3に画像形成ジョブを割り当てるサーバー装置S1をさらに接続している。
【0015】
各端末装置T1,T2はPC(パーソナルコンピュータ)やワークステーション等の情報処理装置である。各画像形成装置P1〜P3は、端末装置T1,T2からの画像形成ジョブに基づく画像形成及び後処理機能を有する装置である。例えば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ等のプリント機能のみを有する画像形成装置に限らず、プリント機能の他にコピー機能等の他の機能も有するデジタル複写機、デジタル複合機等であってもよい。
【0016】
端末装置T1,T2から画像形成の指示(画像形成ジョブ)がネットワークNを介してサーバー装置S1へ送信されると、サーバー装置S1は、ジョブの情報と、管理している各画像形成装置P1〜P3の消耗品及び残滓の状況に基づいて、画像形成を行う画像形成装置を選定する。
【0017】
サーバー装置S1が管理する消耗品としては、例えば、画像を転写するための用紙、画像を形成するためのトナーやインク、ステープラー処理用のステープル、無線綴じ製本のための接着剤、テープ製本のためのテープ、リング製本のためのリング、シュア製本のためのバインドストリップといった定期的に補充や交換が必要なものである。また、サーバー装置S1が管理する残滓としては、例えば、パンチ処理により生成されるパンチ屑、断裁処理により生成される断裁屑、ステープラー処理により生成されるステープルの切り屑といった定期的に満杯処理が必要なものである。
【0018】
なお、図1のネットワークはバス型を例としているが、ネットワーク形態はこの形式に限らず、スター型やリング型であってもよい。
【0019】
図2は、サーバー装置S1のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバー装置S1は、ネットワークI/F(インタフェース)1、CPU2、ROM3、RAM4、表示装置5、ハードディスク6、入力装置7、及び記録媒体ドライブ8を備えている。
【0020】
ネットワークI/F1は、端末装置T1,T2及び画像形成装置P1〜P3とネットワークN経由で通信するための通信手段である。CPU2は、このサーバー装置S1全体を管理及び制御する中央処理装置である。ROM3は、CPU2が実行する固定プログラムや固定データを格納している読み出し専用の記憶手段である。RAM4は、CPU2が実行するプログラムを展開し、各種の処理の際の作業領域として使用する読み書き可能な記憶手段である。表示装置5は、各種のデータや作業画面等を表示するCRTディスプレイ、LCDディスプレイ等の表示手段である。ハードディスク6は、本実施形態に係るプログラムやデータを記憶する大容量記憶手段である。入力装置7は、利用者が各種の操作情報を入力するための入力手段であり、キーボードやマウス等のポインティングデバイスも使用することができる。記録媒体ドライブ8は、記録媒体9に対する記録又は再生を行う記録再生手段である。
【0021】
記録媒体9は、記録媒体ドライブ8に対して脱着可能なMO、CD−R、CD−RW、DVD−RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、本実施形態に係る画像形成ジョブ管理を実行するプログラム(ソフトウェア)が記録される。
【0022】
このように構成されたサーバー装置S1において、CPU2は、操作者による入力装置7の操作により、記録媒体ドライブ8を介して記録媒体9から本実施形態に係るプログラムを読み出し、ハードディスク6にインストールすることができる。また、このプログラムを、図示しない外部装置からネットワークNを介してダウンロードするように構成することもできる。
【0023】
図3は、サーバー装置S1の機能ブロック図である。サーバー装置S1は、システム制御部11、ジョブ受け付け部12、ジョブ割り当て部13、装置情報取得部14、情報通知部15、情報記憶部16を備えている。情報記憶部16は、ジョブ情報記憶部17、装置情報記憶部18、及び優先設定記憶部19を含んでいる。これらの機能ブロックは、図2に示したハードウェアと、図2を参照しながら説明したプログラムとにより実現される。
【0024】
システム制御部11は、各部を制御して画像形成装置の情報管理、ジョブの割り当てを行う。ジョブ受け付け部12は、ネットワークNを経由して端末装置T1,T2から送られてくる画像形成のジョブを受け付ける。ジョブ受け付け部12で受け付けたジョブの情報は、一旦、ジョブ情報記憶部17に記憶される。このジョブ情報には、出力サイズや部数、ステープルやパンチ等の仕上げ処理(後処理)に関するパラメータやジョブを送信した端末装置の情報が含まれている。
【0025】
装置情報取得部14は、サーバー装置S1が管理している各画像形成装置T1,T2から消耗品及び残滓の情報を取得してくる。各画像形成装置T1,T2の消耗品及び残滓の状況に変化があるたびに取得する。取得した情報は、装置情報記憶部18に記憶される。優先設定記憶部19には、予めユーザーにより設定された均一化を図る消耗品及び残滓の項目の優先順位を記憶する。
【0026】
ジョブ割り当て部13は、ジョブ情報記憶部17に記憶されているジョブの情報を解析し、画像形成装置の指定があるか否かを判断する。画像形成装置の指定がある場合は、指定された画像形成装置にジョブを割り当てる。指定がない場合は、ジョブの情報に含まれる画像形成に関するパラメータと、装置情報記憶部18に記憶されている各画像形成装置の消耗品及び残滓の情報と、優先設定記憶部19に記憶されている項目とを参照し、ジョブを割り当てる画像形成装置を選定する。
【0027】
情報通知部15は、選定された画像形成装置にジョブ情報記憶部17に記憶されているジョブの情報を通知してジョブを実行させる。さらに、情報通知部15は、ジョブを送信してきた端末装置に選定した画像形成装置の情報を通知する。
【0028】
図4は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示す図である。この図に示すように、画像形成装置は、シート格納装置U1、プロッタ装置U2、シート後処理装置U3の各ユニットで構成されている。
【0029】
シート格納装置U1は、画像を転写するための用紙を格納する装置で、異なるサイズの用紙を格納した複数の給紙段(各給紙段にはそれぞれ同一サイズの用紙が格納される)を備えており、プロッタ装置U2へ用紙を搬送する。
【0030】
プロッタ装置U2は、例えば電子写真式記録装置やインクジェット式記録装置で構成され、画像形成ジョブの画像情報を用紙へ印刷する。さらに、印刷された用紙をシート後処理装置U3に搬送する。
【0031】
シート後処理装置U3は、プロッタ装置U2から排出され、搬送された用紙に対してステープル処理を施すためのステープル機構、パンチ処理を施すためのパンチ機構、製本するために用紙を折るための折り機構、テープ製本やリング製本、シュア製本をするための製本機構、製本された用紙を最終的なサイズに断裁するための断裁機構と、各機構へ用紙を搬送する用紙搬送部等(いずれも図示しない)を備え、後処理を行う。また、ステープラー処理用のステープル、無線綴じ製本のための接着剤、テープ製本のためのテープ、リング製本のためのリング、シュア製本のためのバインドストリップ等の消耗品を格納する消耗品格納部、パンチ処理により生成されるパンチ屑、断裁処理により生成される断裁屑、ステープラー処理により生成されるステープルの切り屑等の残滓格納部(いずれも図示しない)も備えている。
【0032】
なお、単体の画像形成装置としての機能を果たすため、セットされた原稿を読み取り位置に搬送する読み取り給紙装置、原稿の画像情報を読み取るスキャナ装置、テンキー、スタートキー、ファンクションキー、ワンタッチキー等の各種操作キーを備えた操作パネル及び液晶ディスプレイ等で構成される操作部を備えていてもよい。
【0033】
図5は、サーバー装置S1で管理される画像形成装置の消耗品及び残滓の情報テーブルである。この情報テーブルは、図3の装置情報記憶部18に作成されており、画像形成装置毎に消耗品(用紙、トナー、インク、ステープル、接着剤、テープ、リング、バインドストリップ等)及び残滓(パンチ屑、断裁屑、ステープルの切り屑)の使用状況が管理されている。使用状況の管理については、具体的な使用量や残量であっても、比率(消耗品であれば未使用状況に対する残量比率、残滓であれば満杯状況に対する蓄積量比率等)であってもよい。この情報テーブルでは、シート後処理装置U3に搭載されている機構(パンチ機構有無、製本機構有無等)の画像形成装置の構成情報も管理している。
【0034】
図6は、サーバー装置S1が端末装置T1又はT2から画像形成ジョブを受信したときのジョブ割り当て動作のフローチャートである。端末装置T1,T2のどちらから画像形成ジョブを受信しても処理は同じであるから、ここでは端末装置T1から送信された画像形成ジョブを受信したものとして説明する。
【0035】
サーバー装置S1は、端末装置T1からのジョブを受け付けると、画像形成を実行させる画像形成装置の指定があるか否かを確認する(ステップST1)。画像形成装置の指定がある場合(ST1:Yes)には、指定されている画像形成装置にジョブ情報を通知して画像形成を実行させる(ステップST2)。
【0036】
画像形成装置の指定がない場合(ST1:No)には、画像形成を実行させる画像形成装置の選定処理に入る。画像形成装置を選定するために、ジョブ情報記憶部17に記憶されているジョブの情報を解析し、当該画像形成において消費される消耗品及び生成される残滓の量を確認する(ステップST3)。
【0037】
続いて、装置情報記憶部18に記憶されている、各画像形成装置から取得した各画像形成装置の消耗品の使用量と残滓の蓄積量を認識する(ステップST4)。さらに、優先設定記憶部19に記憶されている、均一化を図る消耗品及び残滓の項目で、最も優先順位が高く設定されている項目を確認する(ステップST5)。
【0038】
次に、これらの情報をもとにジョブを実行させる画像形成装置を選定する(ステップST6:Yes)。実行させる画像形成装置が一意に決定されない場合(ST6:NO、例えば、最も優先順位が高く設定されている項目の状況が同じ画像形成装置が存在する場合等)、次に優先順位が高く設定されている項目を確認し、画像形成装置の選定を行う。これを繰り返して画像形成装置を選定する。
【0039】
画像形成を指示した端末装置(ここでは端末装置T1)には、選定した画像形成装置の情報を通知し(ステップST7)、選定した画像形成装置には、画像形成装置の指定があったときと同様にジョブ情報を通知して画像形成を実行させる(ST2)。
【0040】
以上のように、本実施形態の画像形成システムによれば、各画像形成装置T1,T2で利用する消耗品の補充や交換、残滓の満杯処理を、項目毎に同時期になるようにジョブを割り当てるので、同一項目のメンテナンス作業を集中して行うことができ、メンテナンス回数の増大を抑制することができる。
【0041】
なお、以上説明した実施形態では、プロッタ装置U2の消耗品(用紙、トナー、インク)の使用量、シート後処理装置U3の消耗品(ステープル、接着剤、テープ、リング、バインドストリップ等)の使用量、及びシート後処理装置U3の消耗品の残滓(パンチ屑、断裁屑、ステープルの切り屑)の蓄積量の全てが均一になるように、画像形成ジョブを実行する画像形成装置を選択しているが、シート後処理装置U3の消耗品の残滓の蓄積量のみ、或いはシート後処理装置U3の消耗品の使用量と残滓の蓄積量の双方、或いはシート後処理装置U3の消耗品の残滓の蓄積量及びプロッタ装置U2の消耗品の使用量とシート後処理装置U3の消耗品の残滓の蓄積量の双方が均一になるように、画像形成ジョブを実行する画像形成装置を選択してもよい。いずれの場合も、画像形成の後処理の結果生ずる残滓の満杯処理の効率化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムの概略的な構成を示す図である。
【図2】図1のサーバー装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1のサーバー装置の機能ロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示す図である。
【図5】図1のサーバー装置で管理される画像形成装置の消耗品及び残滓の情報テーブルである。
【図6】図1のサーバー装置が端末装置から画像形成ジョブを受信したときのジョブ割り当て動作のフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
S1・・・サーバー装置、T1,T2・・・端末装置、P1〜P3・・・画像形成装置、N・・・ネットワーク、11・・・システム制御部、12・・・ジョブ受け付け部、13・・・ジョブ割り当て部、14・・・装置情報取得部、15・・・情報通知部、16・・・情報記憶部、17・・・ジョブ情報記憶部、18・・・装置情報記憶部、19・・・優先設定記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成ジョブを送出する1台以上の端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置と、これらの装置間を接続するネットワークとを有する画像形成システムであって、
各画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理する残滓状態管理手段と、前記端末装置からの画像形成ジョブを画像形成装置に割り当てるジョブ割り当て手段とを備え、
前記ジョブ割り当て手段は、前記残滓状態管理手段で管理されている各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
請求項1に記載された画像形成システムにおいて、
各画像形成装置の後処理により消費される消耗品の状態を管理する後処理用消耗品状態管理手段を備え、
前記ジョブ割り当て手段は、前記後処理用消耗品状態管理手段で管理されている、各画像形成装置の後処理により消費される消耗品の使用量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された画像形成システムにおいて、
各画像形成装置の画像形成処理により消費される消耗品の状態を管理する画像形成処理用消耗品状態管理手段を備え、
前記ジョブ割り当て手段は、前記画像形成処理用消耗品状態管理手段で管理されている、各画像形成装置の画像形成処理により消費される消耗品の使用量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載された画像形成システムにおいて、
前記ジョブ割り当て手段により選択された画像形成装置の識別情報を端末装置に通知する情報通知手段を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載された画像形成システムにおいて、
前記ジョブ割り当て手段が均一化を図る消耗品又は残滓の項目の優先順位を記憶する優先順位記憶手段を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載された画像形成システムにおいて、
端末装置により画像形成ジョブを実行する画像形成装置が指定された場合、前記ジョブ割り当て手段は、その指定された画像形成装置にジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
画像形成ジョブを送出する1台以上の端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置と、これらの装置間を接続するネットワークとを有する画像形成システムの画像形成ジョブを管理する画像形成ジョブ管理装置であって、
各画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理する残滓状態管理手段と、前記端末装置からの画像形成ジョブを画像形成装置に割り当てるジョブ割り当て手段とを備え、
前記ジョブ割り当て手段は、前記残滓状態管理手段で管理されている各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成ジョブ管理装置。
【請求項8】
画像形成ジョブを送出する1台以上の端末装置と、画像形成ジョブに基づいて画像形成処理及び後処理を実行する複数の画像形成装置と、これらの装置間を接続するネットワークとを有する画像形成システムの画像形成ジョブ管理方法であって、
画像形成装置の後処理により生成される残滓の状態を管理する残滓状態管理工程と、前記端末装置からの画像形成ジョブを画像形成装置に割り当てるジョブ割り当て工程とを備え、
前記ジョブ割り当て工程は、前記残滓状態管理工程で管理している各画像形成装置の残滓の蓄積量が均一になるように画像形成装置を選択してジョブを割り当てることを特徴とする画像形成システムの画像形成ジョブ管理方法。
【請求項9】
コンピュータを請求項7に記載された画像形成ジョブ管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−61615(P2010−61615A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229524(P2008−229524)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】