説明

画像形成システム

【課題】より簡易に、且つ、効率的に、機密性を確実に確保する画像形成システムを提供する。
【解決手段】親展情報がプリントされた用紙が収容される親展トレイ16Bと、親展トレイ16Bに収容された用紙を取り出すための取出口に開閉可能に備えられたトレイカバー16Cと、トレイカバー16Cが開いているか否かを検出する開閉検出部16Dと、開閉検出部16Dにより、トレイカバー16Cが開いていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7を制御する制御部10と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムにかかるものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機密文書をプリントする場合に、出力枚数が所定枚数以下の場合には通常トレイへ排紙し、出力枚数が所定枚数より多い場合には親展トレイへ排紙する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1)。
また、機密文書をプリントする際、又は、プリントされた機密文書を親展トレイのカバーを開けて取り出す際に、パスワード入力を必要とするものも知られている(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開2004−306287号公報
【特許文献2】特開2005−007617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1では、出力枚数が所定枚数以下の場合には、機密文書の内容が第3者に知られてしまう可能性があり、機密性が十分に確保することができない。
また、特許文献2では、第1のユーザが親展トレイのカバーが開いている場合に、第2のユーザがプリント出力すると、親展トレイに排紙された第2のユーザの機密文書が第1のユーザに見られてしまう可能性がある。そのため、親展トレイのカバーがあけられている場合には、第2のユーザがプリント出力する際にパスワード入力を行って、親展トレイのカバーを開けるために入力されたパスワードと照合を行う必要があるが、パスワード入力の作業が煩雑であるととともに、パスワード照合待ちの間、他の出力が一時的に出力されない等、システムの可動性が低下する等の問題がある。
【0004】
本発明の課題は、より簡易に、且つ、効率的に、機密性を確実に確保する画像形成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、外部からプリントジョブを受け付けるコントローラと、
前記コントローラにより受け付けられたプリントジョブに基づいてプリント処理を行うプリント部と、
親展情報がプリントされた用紙が収容される親展トレイと、
前記親展トレイに収容された用紙を取り出すための取出口に開閉可能に備えられたトレイカバーと、
前記トレイカバーが開いているか否かを検出する開閉検出部と、
前記開閉検出部により、前記トレイカバーが開いていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御する制御部と、
を備えることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記親展トレイに用紙が収容されているか否かを検出する用紙検出部を備え、
前記制御部は、前記用紙検出部により、前記親展トレイに用紙が収容されていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御することを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記開閉検出部により前記トレイカバーが閉まっていると検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留を解除することを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていないと検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留を解除することを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記開閉検出部により前記トレイカバーが閉まっていると検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるように前記プリント部を制御することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていないと検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるように前記プリント部を制御することを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、プリントジョブを保留としてから所定時間経過した場合に、当該プリントジョブを削除することを特徴としている。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記プリントジョブはユーザ情報を含み、
前記制御部は、前記コントローラにより、親展情報を含む第1プリントジョブが受け付けられ、前記第1プリントジョブの次に親展情報を含む第2プリントジョブが受け付けられた場合であって、前記第1プリントジョブに基づくプリント処理の処理中若しくは終了後に前記開閉検出部により前記トレイカバーが開いていると検出された場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否か判断し、一致すると判断した場合に、前記コントローラにより受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御することを特徴としている。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項2〜7の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記プリントジョブはユーザ情報を含み、
前記制御部は、前記コントローラにより、親展情報を含む第1プリントジョブが受け付けられ、前記第1プリントジョブの次に親展情報を含む第2プリントジョブが受け付けられた場合であって、前記第1プリントジョブに基づくプリント処理の処理中若しくは終了後に前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていると検出された場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否か判断し、一致すると判断した場合に、前記コントローラにより受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御することを特徴としている。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記コントローラにより、親展情報を含むプリントジョブが複数受け付けられた場合に、当該複数のプリントジョブのうちユーザ情報が同一であるプリントジョブに基づくプリント処理を連続して他のユーザ情報が同一のものがないプリントジョブより優先して実行させるように前記プリント部を制御することを特徴としている。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
複数の前記親展トレイと、
前記プリント部によりプリント処理される用紙を搬送する搬送部と、
を備え、
前記制御部は、所定の優先順位で、前記開閉検出部により前記トレイカバーが閉まっていると検出された前記親展トレイを検索し、前記搬送部を制御して、検索された前記親展トレイに前記プリント部によりプリント処理された用紙を搬送させることを特徴としている。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項2〜10の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
複数の前記親展トレイと、
前記プリント部によりプリント処理される用紙を搬送する搬送部と、
を備え、
前記制御部は、所定の優先順位で、前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていないと検出された前記親展トレイを検索し、前記搬送部を制御して、検索された前記親展トレイに前記プリント部によりプリント処理された用紙を搬送させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、煩雑なパスワード入力操作やパスワード照合を行わずとも、親展トレイのトレイカバーが開いている時には親展情報を含むプリントジョブのプリント処理が保留されて機密性が確保されることとなって、より簡易に、効率的に、機密性を確実に確保することができる。
また、親展トレイのトレイカバーが開いている時には、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理は実行されるので、プリント処理の効率を低下させずに済む。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、例えば、親展トレイに他の人の親展文書が収容されている場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が保留されることとなって、より確実に機密性を確実に確保することができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、親展トレイに誰もアクセスしていない状態となった場合には保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を短くすることができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、親展トレイに誰も用紙を取りにくることがない状態となった場合には保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を短くすることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、トレイカバーが閉められると、保留された親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が優先して実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を最小限に抑えることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、親展トレイに収容されている用紙がなくなると、保留された親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が優先して実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を最小限に抑えることができる。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、例えば、保留時間が所定時間経過した後に親展情報を含むプリントジョブのプリント処理が実行され、当該プリント処理を命じたユーザが外出などによりプリント処理された親展文書を取りに来れなくなり、その結果、親展トレイに当該親展文書が入りっぱなしになって、他の親展文書が保留されっぱなしになってしまうという事態を防ぐことができる。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、第1プリントジョブに基づくプリント処理によりプリントされた親展文書が収容された親展トレイのトレイカバーが開けられている場合でも、第1プリントジョブと第2プリントジョブのユーザ情報が一致する場合には、第2プリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなり、効率的に親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を行うことができる。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、請求項2〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、第1プリントジョブに基づくプリント処理によりプリントされた親展文書が収容されている場合でも、第1プリントジョブと第2プリントジョブのユーザ情報が一致する場合には、第2プリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなり、効率的に親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を行うことができる。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、請求項8又は9に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、同一ユーザから断続的に詳細情報を含むプリントジョブが受け付けられた場合に、複数の詳細情報を含むプリントジョブによるプリント処理が保留される回数を少なくすることができ、効率がよい。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、複数の親展トレイのうち、トレイカバーの開いていない親展トレイに親展情報を含むプリントジョブに基づいてプリント処理された用紙が排紙されることとなって、機密性を確実に確保することができる。
【0028】
請求項12に記載の発明によれば、請求項2〜10の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、複数の親展トレイのうち、用紙が収容されていない親展トレイに親展情報を含むプリントジョブに基づいてプリント処理された用紙が排紙されることとなって、機密性を確実に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の最良の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。また、限定的な表現をする場合があるが、これに限られるものではない。
【0030】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1000は、例えば、図1に示すように、ネットワークN等を介して、PC200,・・・等の外部機器と接続される画像形成装置100、当該画像形成装置100とシリアル回線(図示省略)等を介して接続される後処理装置300等を備えて構成されている。
なお、画像形成装置100に接続されるPC200,・・・の数は、図示例に限定されるものではない。
【0031】
画像形成装置100は、例えば、図2に示すように、プリンタコントローラ1(コントローラ),画像形成制御部2等を備えて構成されている。
【0032】
プリンタコントローラ1は、例えば、図2に示すように、LANIF(Local Area Network Interface)1A,コントローラ制御部1B等を備えて構成されており、画像形成装置100と、ネットワークN上のPC200等の外部機器(図示省略)とを通信可能に接続し、PC200等の外部機器から送信されるプリントジョブを受け付ける。
【0033】
画像形成制御部2は、例えば、図2に示すように、外部I/F部3,スキャナ部4,操作表示部5,画像メモリ6,プリント部7,タイマ部8,通信部9,制御部10等を備えて構成されている。
【0034】
外部I/F部3は、例えば、プリンタコントローラ1から入力される画像データを受信するインターフェースである。具体的には、外部I/F部3は、例えば、プリンタコントローラ1を介してPC200等の外部機器から送信されたプリントジョブを受信する。
【0035】
スキャナ部4は、例えば、原稿に対し光を照射し、反射される光をCCD(Charged Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の光電変換装置で捉え、捉えたアナログの電気信号から図示しないA/D変換器によりデジタル信号(画像信号)に変換することにより原稿の読み取りを行う。
【0036】
操作表示部5は、例えば、表示部(図示省略),赤外線式や静電式のタッチパネル(図示省略)や各種の操作キー(図示省略)を備えて構成され、ユーザにより操作されることにより各種の操作信号を制御部10に出力する。
また、操作表示部5の表示部は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)から構成されるディスプレイあるいはTFT(Thin film Transistor)素子や有機EL(Electro Luminescent)素子等から構成されるFPD(Flat Display Panel)等を備えて構成されている。そして、操作表示部5の表示部は、制御部10から出力される表示信号に基づいて、画像形成装置100の操作メッセージを始めとした各種の案内を表す文章や単語、操作に供する操作画面(図示省略)の画像を表示する。また、操作表示部5の表示部は、例えば、タッチパネルと一体に構成されており、ユーザは、表示部に表示された操作画面の各種ボタンを押下することで入力指示を行うようになっている。
【0037】
画像メモリ6は、例えば、外部I/F部3により受信されたプリントジョブを予約ジョブとして一時的に記憶している。具体的には、画像メモリ6は、例えば、プリントジョブに含まれ、圧縮処理された画像データを格納するとともに、プリント出力前のプリント出力対象の被圧縮画像データを一時的に格納している。
【0038】
プリント部7は、例えば、電子写真プロセス等により各種の画像形成を行う公知の画像形成機構から構成されるものである。なお、プリント部7はこれに限定されるものではなく、インク吐出方式やラインプリンタ等の種々の画像形成機構を適用することができる。そして、プリント部7は、例えば、制御部10から入力される制御信号に従って記録媒体(用紙)に画像形成を行うことにより、プリントジョブに基づいてプリント処理を行う。ここで、プリントジョブは、画像データの他に、例えば、機密であることを示す親展情報と、ユーザ情報とを含む。
【0039】
タイマ部8は、例えば、計時回路(図示省略)等を備えて構成され、制御部10により制御されて、プリントジョブが保留とされてからの時間を計時する。
【0040】
通信部9は、例えば、シリアル回線等の通信ネットワークに接続され、画像形成装置100と後処理装置300との間の通信を行う。
【0041】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えて構成され、ROMに格納された処理プログラム等を読み出して、RAMに展開して実行することにより、画像形成装置100全体の制御を行う。
【0042】
具体的には、制御部10は、例えば、画像形成装置100の各部の状態を検査し、検査結果に基づいて、プリントジョブに基づくプリント処理が可能か否かを判断する。例えば、制御部10は、プリント部7の状態が画像形成中である場合には、プリントジョブに基づくプリント処理が不可能と判断する。
【0043】
また、制御部10は、例えば、外部I/F部3により受信されたプリントジョブが、機密であることを示す親展情報を含むか否かを判断する。また、制御部10は、例えば、画像メモリ6に記憶されたプリントジョブが親展情報を含むか否かを判断する。
【0044】
また、制御部10は、例えば、プリント処理が可能と判断した場合であり、且つ、プリントジョブが、機密であることを示す親展情報を含むと判断した場合に、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号(後述)に基づいてトレイカバー16C(後述)が開いているか否かを判断するとともに、後処理装置300から送信される用紙検出信号(後述)に基づいて親展トレイ16B(後述)に用紙が収容されているか否かを判断し、トレイカバー16Cが開いていると判断した場合、又は、親展トレイ16Bに用紙が収容されていると判断した場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10は、例えば、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが閉まっていると判断し、且つ、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと判断した場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留を解除する。具体的には、制御部10は、例えば、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが閉まっていると判断し、且つ、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと判断した場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10は、例えば、外部I/F部3により、親展情報を含む第1プリントジョブが受け付けられ、第1プリントジョブの次に親展情報を含む第2プリントジョブが受け付けられた場合であって、第1プリントジョブに基づくプリント処理の処理中若しくは終了後に、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが開いていると判断した場合、又は、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて親展トレイ16Bに用紙が収容されていると判断した場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否か判断し、一致すると判断した場合に、外部I/F部3により受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10は、例えば、外部I/F部3により、親展情報を含むプリントジョブが複数受信された場合に、当該複数のプリントジョブのうちユーザ情報が同一であるプリントジョブに基づくプリント処理を連続して他のユーザ情報が同一のものがないプリントジョブより優先して実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10は、例えば、プリント部7によりプリント処理を実行するプリントジョブに親展情報が含まれる場合に、通信部9を制御して、親展トレイ排紙命令信号を後処理装置300に送信させる。
また、制御部10は、例えば、プリント処理が不可能と判断した場合に、プリントジョブに基づくプリント処理を保留する。
【0045】
また、制御部10は、例えば、外部I/F部3により受信されたプリントジョブを予約ジョブとして画像メモリ6に記憶させ、プリント部7によりプリント処理が実行されたプリントジョブを画像メモリ6から削除する。
また、制御部10は、例えば、保留としたプリントジョブを予約ジョブとして画像メモリ6に記憶する。
具体的には、制御部10は、例えば、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致しないと判断し、第2プリントジョブに基づくプリント処理を保留とした場合に、画像メモリ6に記憶されている当該第2プリントジョブのユーザ情報と一致するユーザ情報のプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブのうち、優先順位の最も低いプリントジョブの次にプリント処理が実行されるプリントジョブとして、第2プリントジョブを画像メモリ6に記憶させる。
また、制御部10は、例えば、プリント処理が不可能と判断して、プリントジョブに基づくプリント処理を保留し、保留したプリントジョブに親展情報が含まれないと判断した場合に、外部I/F部3による受付順に従った優先順位で画像メモリ6に当該プリントジョブを記憶させる。
また、制御部10は、例えば、プリント処理が不可能と判断して、プリントジョブに基づくプリント処理を保留し、保留したプリントジョブに親展情報が含まれると判断した場合に、画像メモリ6に記憶され、保留したプリントジョブに含まれるユーザ情報とユーザ情報が一致するプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブのうち最も低い優先順位のプリントジョブの次の優先順位のプリントジョブとして当該保留したプリントジョブを記憶する。
また、制御部10は、例えば、プリントジョブを保留としてから所定時間経過した場合に、当該プリントジョブを画像メモリ6から削除する。
具体的には、制御部10は、例えば、、タイマ部8を制御して、プリントジョブを保留としてからの時間を計時させ、タイマ部8による計時に基づき、プリントジョブを保留としてから所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過したと判断した場合に、当該プリントジョブを画像メモリ6から削除する。
【0046】
後処理装置300は、例えば、図2に示すように、通信部11,綴じ機構12,折り機構13,パンチ機構14,搬送部15,排紙部16,制御部17等を備えて構成されている。
【0047】
通信部11は、例えば、シリアル回線等の通信ネットワークに接続され、後処理装置300と画像形成装置100との間の通信を行う。
【0048】
綴じ機構12は、例えば、スタック台(図示省略),ステイプラ(図示省略)等を備えて構成され、スタック台に搬送された用紙の束を幅整合し、ステイプラにより綴じ針で綴じるステイプル処理を行う。
【0049】
折り機構13は、当該折り機構13に搬送された用紙に対して中折り処理,3つ折り処理,Z折り処理等の折り処理を行う。
【0050】
パンチ機構14は、例えば、当該パンチ機構14に搬送された用紙を幅整合し、所定位置にパンチ穴を開けるパンチ処理を行う。
【0051】
搬送部15は、例えば、複数のローラ(図示省略),当該ローラを回動させるモータ(図示省略)等を備えて構成され、画像形成装置100から搬送された用紙を、綴じ機構12,折り機構13,パンチ機構14等の各部へ搬送した後、排紙部16へと搬送する。具体的には、搬送部15は、制御部17から入力される制御信号に従って、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が行われた用紙を親展トレイ16B(後述)に排紙し、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理が行われた用紙を通常トレイ16A(後述)へ排紙する。
【0052】
排紙部16は、例えば、図2に示すように、通常トレイ16A,親展トレイ16B,トレイカバー16C,開閉検出部16D,用紙検出部16E等を備えて構成されている。
通常トレイ16Aは、例えば、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理が行われた用紙を収容する。
親展トレイ16Bは、例えば、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が行われた用紙を収容する。
トレイカバー16Cは、例えば、親展トレイ16Bに収容された用紙を取り出すための取出口に開閉可能に備えられている。
開閉検出部16Dは、例えば、トレイカバー16Cが開けられた場合に当該トレイカバー16Cによって押下されるスイッチ等を備えて構成され、トレイカバー16Cが開いているか否かを検出し、制御部17にトレイカバー開閉信号を出力する。
用紙検出部16Eは、例えば、発光部(図示省略),受光部(図示省略)等を備えて構成され、発光部及び受光部は、当該発光部から照射された光が、親展トレイ16Bに収容される用紙により遮られて受光部により受光できない位置に配置されている。そして、用紙検出部16Eは、発光部から照射された光が受光部により受光されるか否かに基づいて、親展トレイ16Bにより用紙が収容されているか否かを検出し、用紙検出信号を制御部17に出力する。なお、用紙検出部16Eは、親展トレイ16Bに収容された用紙を検出することができるものであれば、何であってもよい。
【0053】
制御部17は、例えば、CPU、RAM、ROM等を備え、ROMに格納された処理プログラム等を読み出して、RAMに展開して実行することにより、後処理装置300全体の制御を行う。
【0054】
制御部17は、例えば、搬送部15を制御して、画像形成装置100から搬送された用紙を、綴じ機構12,折り機構13,パンチ機構14等の各部へ搬送した後、排紙部16へと搬送させる。
具体的には、制御部17は、例えば、通信部11により、画像形成装置100から送信される親展トレイ排紙命令信号が受信された場合に、搬送部15を制御して、画像形成装置100から搬送された用紙を綴じ機構12,折り機構13,パンチ機構14等の各部へ搬送した後、親展トレイ16Bへと搬送させる。
【0055】
また、制御部17は、例えば、通信部11を制御して、画像形成装置100に、トレイカバー開閉信号、用紙検出信号を送信させるとともに、画像形成装置100から送信される親展トレイ排紙命令信号を受信させる。ここで、トレイカバー開閉信号とは、親展トレイ16Bのトレイカバー16C(後述)が開いているか否かについての信号であって、開閉検出部16Dから制御部17に出力される。また、用紙検出信号とは、親展トレイ16B内に用紙が収容されているか否かについての信号であって、用紙検出部16Eから制御部17に出力される。
【0056】
次に、上述のような構成の本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1000におけるプリント動作の一例を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、画像形成装置100の外部I/F部3により、プリンタコントローラ1を介してPC200等の外部機器から送信されたプリントジョブが受信されると(ステップS1)、制御部10は、画像形成装置100の各部の状態を検査し、検査結果に基づいて、プリントジョブに基づくプリント処理が可能か否かを判断する(ステップS2)。
【0057】
ステップS2において、制御部10が、プリント処理が可能と判断した場合には(ステップS2;Yes)、制御部10は、外部I/F部3により受信されたプリントジョブが親展情報を含むか否かを判断する(ステップS3)。
【0058】
ステップS3において、制御部10が、プリントジョブに親展情報が含まれないと判断した場合には(ステップS3;No)、制御部10は、プリント部7を制御して、当該プリントジョブに基づくプリント処理を実行させ(ステップS4)、本処理を終了する。
【0059】
ステップS3において、制御部10が、プリントジョブに親展情報が含まれると判断した場合には(ステップS3;Yes)、制御部10は、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが開いているか否かを判断するとともに、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて親展トレイ16Bに用紙が収容されているか否かを判断する(ステップS5)。
【0060】
ステップS5において、制御部10が、トレイカバー16Cが開いていないと判断し、且つ、親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと判断した場合には(ステップS5;No)、ステップS7に進む。
【0061】
ステップS5において、制御部10が、トレイカバー16Cが開いていると判断した場合、又は、親展トレイ16Bに用紙が収容されていると判断した場合には(ステップS5;Yes)、制御部10は、ステップS1において受信されたプリントジョブより前に受信された親展情報を含むプリントジョブのうち最終のプリントジョブのユーザ情報と、ステップS1において受信されたプリントジョブのユーザ情報とが一致するか否かを判断する(ステップS6)。
【0062】
ステップS6において、制御部10が、ユーザ情報が一致すると判断した場合には(ステップS6;Yes)、制御部10は、プリント部7に、ステップS1において受信したプリントジョブに基づくプリント処理を実行させ(ステップS7)、当該プリントジョブに含まれるユーザ情報(ユーザ名)をRAMに記憶させ(ステップS8)、本処理を終了する。
【0063】
ステップS6において、制御部10が、ユーザ情報が一致しないと判断した場合には(ステップS6;No)、制御部10は、ステップS1において受信されたプリントジョブに基づくプリント処理を保留とするとともに、画像メモリ6に記憶され、ステップS1において受信されたプリントジョブのユーザ情報と一致するユーザ情報のプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブのうち、優先順位の最も低いプリントジョブの次にプリント処理が実行されるプリントジョブ(予約ジョブ)として、ステップS1において受信されたプリントジョブを画像メモリ6に記憶させる(ステップS9)。
【0064】
次に、制御部10は、タイマ部8を制御して、プリントジョブを保留としてからの時間を計時させ、タイマ部8による計時に基づき、プリントジョブを保留としてから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS10)。
【0065】
ステップS10において、制御部10が、プリントジョブを保留としてから所定時間経過していないと判断した場合には(ステップS10;No)、ステップS10の処理を繰り返す。
ステップS10において、制御部10が、プリントジョブを保留としてから所定時間経過したと判断した場合には(ステップS10;Yes)、制御部10は、画像メモリ6から、ステップS9において記憶したプリントジョブを削除し(ステップS11)、本処理を終了する。
【0066】
ステップS2において、制御部10が、プリント処理が不可能と判断した場合には(ステップS2;No)、制御部10は、ステップS1において受信したプリントジョブに基づくプリント処理を保留する(ステップS12)。
次に、制御部10は、外部I/F部3により受信されたプリントジョブが親展情報を含むか否かを判断する(ステップS13)。
【0067】
ステップS13において、制御部10が、保留したプリントジョブに親展情報が含まれないと判断した場合には(ステップS13;No)、ステップS15に進む。
【0068】
ステップS13において、制御部10が、保留したプリントジョブに親展情報が含まれると判断した場合には(ステップS13;Yes)、制御部10は、保留したプリントジョブに含まれるユーザ情報とユーザ情報が一致するプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブが画像メモリ6に記憶されているか否かを判断する(ステップS14)。
【0069】
ステップS14において、制御部10が、保留したプリントジョブに含まれるユーザ情報とユーザ情報が一致するプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブが画像メモリ6に記憶されていないと判断した場合には(ステップS14;No)、制御部10は、外部I/F部3による受付順に従った優先順位で画像メモリ6に当該プリントジョブを予約ジョブとして記憶させ(ステップS15)、本処理を終了する。
【0070】
ステップS14において、制御部10が、保留したプリントジョブに含まれるユーザ情報とユーザ情報が一致するプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブが画像メモリ6に記憶されていると判断した場合には(ステップS14;Yes)、制御部10は、画像メモリ6に記憶され、保留したプリントジョブに含まれるユーザ情報とユーザ情報が一致するプリントジョブであって親展情報を含むプリントジョブのうち最も低い優先順位のプリントジョブの次の優先順位のプリントジョブ(予約ジョブ)として当該保留したプリントジョブを記憶する(ステップS16)。
【0071】
次に、制御部10は、タイマ部8を制御して、プリントジョブを保留としてからの時間を計時させ、タイマ部8による計時に基づき、プリントジョブを保留としてから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS17)。
【0072】
ステップS17において、制御部10が、プリントジョブを保留としてから所定時間経過していないと判断した場合には(ステップS17;No)、ステップS17の処理を繰り返す。
ステップS17において、制御部10が、プリントジョブを保留としてから所定時間経過したと判断した場合には(ステップS17;Yes)、制御部10は、画像メモリ6から、ステップS16において記憶したプリントジョブを削除し(ステップS18)、本処理を終了する。
【0073】
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1000における保留したプリントジョブに基づくプリント動作の一例を図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、後処理装置300から、トレイカバー16Cが閉まったことを示すトレイカバー開閉信号(トレイカバー閉情報)を受信し、且つ、親展トレイ16Bに用紙が収容されていないことを示す用紙検出信号を受信すると(ステップS101)、制御部10は、画像メモリ6に予約ジョブが記憶されているか否かを判断する(ステップS102)。
【0074】
ステップS102において、制御部10が、画像メモリ6に予約ジョブが記憶されていないと判断した場合には(ステップS102;No)、本処理を終了する。
ステップS102において、制御部10が、画像メモリ6に予約ジョブが記憶されていると判断した場合には(ステップS102;Yes)、制御部10は、画像形成装置100の各部の状態を検査し、検査結果に基づいて、プリントジョブに基づくプリント処理が可能か否かを判断する(ステップS103)。
【0075】
ステップS103において、制御部10が、プリンタ処理が不可能と判断した場合には(ステップS103;No)、制御部10は、画像メモリ6に記憶されているプリントジョブ(予約ジョブ)に基づくプリント処理を保留し(ステップS104)、本処理を終了する。
【0076】
ステップS103において、制御部10が、プリンタ処理が可能と判断した場合には(ステップS103;Yes)、制御部10は、画像メモリ6に記憶されているプリントジョブ(予約ジョブ)が親展情報を含むか否かを判断する(ステップS105)。
【0077】
ステップS105において、制御部10が、画像メモリ6に記憶されているプリントジョブ(予約ジョブ)が親展情報を含まないと判断した場合には(ステップS105;No)、画像メモリ6に記憶されているプリントジョブに基づくプリント処理をプリント部7に実行させ(ステップS106)、本処理を終了する。
【0078】
ステップS105において、制御部10が、画像メモリ6に記憶されているプリントジョブ(予約ジョブ)が親展情報を含むと判断した場合には(ステップS105;Yes)、制御部10は、プリント部7に、当該プリントジョブに基づくプリント処理を実行させ(ステップS107)、当該プリントジョブに含まれるユーザ情報(ユーザ名)をRAMに記憶させ(ステップS108)、本処理を終了する。
【0079】
次に、第1の実施形態に係る画像形成システム1000における、複数のプリントジョブを受信した場合におけるプリント処理順序の決定動作について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、画像形成装置100の外部I/F部3により、複数のプリントジョブが受信されると(ステップS201)、制御部10は、外部I/F部3により受信されたプリントジョブに、親展情報を含むプリントジョブ(親展ジョブ)が複数含まれるか否かを判断する(ステップS202)。
【0080】
ステップS202において、制御部10が、ステップS201において受信した複数のプリントジョブに、親展情報を含むプリントジョブが複数含まれないと判断した場合には(ステップS202;No)、ステップS204へ進む。
【0081】
ステップS202において、制御部10が、ステップS201において受信した複数のプリントジョブに、親展情報を含むプリントジョブが複数含まれると判断した場合には(ステップS202;Yes)、制御部10は、親展情報を含む複数のプリントジョブのうち、ユーザ情報が同一であるプリントジョブがあるか否かを判断する(ステップS203)。
【0082】
ステップS203において、制御部10が、親展情報を含む複数のプリントジョブのうち、ユーザ情報が同一であるプリントジョブがないと判断した場合には、制御部10は、外部I/F部3による受付順に従って、プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7を制御して(ステップS204)、本処理を終了する。
【0083】
ステップS203において、制御部10が、親展情報を含む複数のプリントジョブのうち、ユーザ情報が同一であるプリントジョブがあると判断した場合には、制御部10は、ステップS201において外部I/F部3により受け付けられた当該複数のプリントジョブのうち、ユーザ情報が同一である親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を連続して他のユーザ情報が同一のものがないプリントジョブに基づくプリント処理より優先して実行させるようにプリント部7を制御し(ステップS205)、本処理を終了する。
【0084】
以上に説明した、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1000によれば、外部I/F部3により、プリントジョブが受け付られ、制御部10により、プリント部7が制御されて、外部I/F部3によって受け付けられたプリントジョブに基づいてプリント処理が行われ、親展トレイ16Bにより、機密である親展文書がプリントされた用紙が収容され、親展トレイ16Bに収容された用紙を取り出すための取出口にトレイカバー16Cが開閉可能に備えられ、開閉検出部16Dにより、トレイカバー16Cが開いているか否かが検出され、制御部10により、開閉検出部16Dによってトレイカバー16Cが開いていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7が制御されるので、煩雑なパスワード入力操作やパスワード照合を行わずとも、親展トレイ16Bのトレイカバー16Cが開いている時には親展情報を含むプリントジョブのプリント処理が保留されて機密性が確保されることとなって、より簡易に、効率的に、機密性を確実に確保することができる。
また、親展トレイ16Bのトレイカバー16Cが開いている時には、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理は実行されるので、プリント処理の効率を低下させずに済む。
【0085】
また、用紙検出部16Eにより、親展トレイ16Bに用紙が収容されているか否かが検出され、制御部10により、用紙検出部16Eによって親展トレイ16Bに用紙が収容されていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7が制御されるので、例えば、親展トレイ16Bに他の人の親展文書が収容されている場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が保留されることとなって、より確実に機密性を確実に確保することができる。
【0086】
また、制御部10により、開閉検出部16Dによってトレイカバー16Cが閉まっていると検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留が解除されるので、親展トレイ16Bに誰もアクセスしていない状態となった場合には保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を短くすることができる。
【0087】
また、制御部10により、用紙検出部16Eによって親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留が解除されるので、親展トレイ16Bに誰も用紙を取りにくることがない状態となった場合には保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を短くすることができる。
【0088】
また、制御部10により、開閉検出部16Dによってトレイカバー16Cが閉まっていると検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるようにプリント部7が制御されるので、トレイカバー16Cが閉められると、保留された親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が優先して実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を最小限に抑えることができる。
【0089】
また、制御部10により、用紙検出部16Eによって親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるようにプリント部7が制御されるので、親展トレイ16Bに収容されている用紙がなくなると、保留された親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理が優先して実行されることとなって、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留時間を最小限に抑えることができる。
【0090】
また、制御部10により、プリントジョブが保留とされてから所定時間経過した場合に、当該プリントジョブが削除されるので、例えば、保留時間が所定時間経過した後に、親展情報を含むプリントジョブのプリント処理を命じたユーザが外出などによりプリント処理された親展文書を取りに来れなくなり、その結果、親展トレイ16Bに当該親展文書が入りっぱなしになって、他の親展文書が保留されっぱなしになってしまうという事態を防ぐことができる。
【0091】
また、プリントジョブにユーザ情報が含まれ、制御部10により、外部I/F部3によって親展情報を含む第1プリントジョブと、第1プリントジョブの次に受け付けられた親展情報を含む第2プリントジョブとが受け付けられた場合であって、第1プリントジョブに基づくプリント処理の終了後に開閉検出部16Dによりトレイカバー16Cが開いていると検出された場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否かが判断され、一致すると判断された場合に、外部I/F部3により受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7が制御されるので、第1プリントジョブに基づくプリント処理によりプリントされた親展文書が収容された親展トレイ16Bのトレイカバー16Cが開けられている場合でも、第1プリントジョブと第2プリントジョブのユーザ情報が一致する場合には、第2プリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなり、効率的に親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を行うことができる。
【0092】
また、プリントジョブにユーザ情報が含まれ、制御部10により、外部I/F部3によって親展情報を含む第1プリントジョブと、第1プリントジョブの次に受け付けられた親展情報を含む第2プリントジョブとが受け付けられた場合であって、第1プリントジョブに基づくプリント処理の終了後に用紙検出部16Eにより親展トレイ16Bに用紙が収容されていると検出された場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否かが判断され、一致すると判断された場合に、外部I/F部3により受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7が制御されるので、第1プリントジョブに基づくプリント処理によりプリントされた親展文書が収容されている場合でも、第1プリントジョブと第2プリントジョブのユーザ情報が一致する場合には、第2プリントジョブに基づくプリント処理が実行されることとなり、効率的に親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を行うことができる。
【0093】
また、制御部10により、外部I/F部3によって親展情報を含むプリントジョブが複数受け付けられた場合に、当該複数のプリントジョブのうちユーザ情報が同一であるプリントジョブに基づくプリント処理を連続して他のプリントジョブより優先して実行させるようにプリント部7が制御されるので、同一ユーザから断続的に詳細情報を含むプリントジョブが受け付けられた場合に、複数の詳細情報を含むプリントジョブによるプリント処理が保留される回数を少なくすることができ、効率がよい。
【0094】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る画像形成システム2000は、例えば、図6に示すように、画像形成装置100に対して後処理装置300が複数備えられ、画像形成装置100の制御部10A及び後処理装置300の制御部17Aの構成のみが第1の実施形態に係る画像形成システム1000と異なるので、同一の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
なお、画像形成装置100に対して備えられる後処理装置300の台数は、図示例に限定されるものではなく、任意である。
【0095】
制御部10Aは、例えば、プリント処理が可能と判断した場合であり、且つ、プリントジョブが、機密であることを示す親展情報を含むと判断した場合に、複数の後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが開いているか否かを判断するとともに、複数の後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて親展トレイ16Bに用紙が収容されているか否かを判断し、全ての後処理装置300のトレイカバー16Cが開いていると判断した場合、又は、全ての後処理装置300の親展トレイ16Bに用紙が収容されていると判断した場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10Aは、例えば、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが閉まっている親展トレイ16Bがあると判断し、且つ、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて当該親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと判断した場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留を解除する。具体的には、制御部10Aは、例えば、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが閉まっている親展トレイ16Bがあると判断し、且つ、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて当該親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと判断した場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10Aは、例えば、外部I/F部3により、親展情報を含む第1プリントジョブが受け付けられ、第1プリントジョブの次に親展情報を含む第2プリントジョブが受け付けられた場合であって、第1プリントジョブに基づくプリント処理の処理中若しくは終了後に、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいて全ての後処理装置300のトレイカバー16Cが開いていると判断した場合、又は、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて全ての後処理装置300の親展トレイ16Bに用紙が収容されていると判断した場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否か判断し、一致すると判断した場合に、外部I/F部3により受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10Aは、例えば、外部I/F部3により、親展情報を含むプリントジョブが複数受信された場合に、当該複数のプリントジョブのうちユーザ情報が同一であるプリントジョブに基づくプリント処理を連続して他のユーザ情報が同一のものがないプリントジョブより優先して実行させるようにプリント部7を制御する。
また、制御部10Aは、例えば、プリント部7によりプリント処理を実行するプリントジョブに親展情報が含まれる場合に、通信部9を制御して、親展トレイ排紙命令信号を後処理装置300に送信させる。具体的には、制御部10Aは、例えば、プリント部7によりプリント処理を実行するプリントジョブに親展情報が含まれる場合に、所定の優先順位で後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが閉まっている親展トレイ16Bを検索するとともに、所定の優先順位で後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて用紙が収容されていない親展トレイ16Bを検索し、トレイカバー16Cが閉まっており、且つ、用紙が収容されていない親展トレイ16Bがある場合には、プリント部7によりプリント処理された用紙を当該親展トレイ16Bに排紙することを命令する親展トレイ排紙命令信号を後処理装置300に送信する。
また、制御部10Aは、例えば、プリント処理が不可能と判断した場合に、プリントジョブに基づくプリント処理を保留する。
【0096】
制御部17Aは、例えば、搬送部15を制御して、画像形成装置100から搬送された用紙を、綴じ機構12,折り機構13,パンチ機構14等の各部へ搬送した後、排紙部16へと搬送させる。
具体的には、制御部17Aは、例えば、通信部11により、画像形成装置100から送信される親展トレイ排紙命令信号が受信された場合に、搬送部15を制御して、画像形成装置100から搬送された用紙を綴じ機構12,折り機構13,パンチ機構14等の各部へ搬送した後、当該親展トレイ排紙命令信号により指定された親展トレイ16Bへと搬送させる。
【0097】
次に、上述のような構成の本発明の第2の実施形態に係る画像形成システム2000におけるプリント動作の一例を図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお、ステップS301〜ステップS304,ステップS308〜ステップS318の処理は、それぞれ、図3に示すフローチャートのステップS1〜ステップS4,ステップS8〜ステップS18の処理と同じであるので、その説明を省略する。
【0098】
ステップS303において、制御部10Aが、プリントジョブに親展情報が含まれると判断した場合には(ステップS303;Yes)、制御部10Aは、後処理装置300から送信されるトレイカバー開閉信号に基づいてトレイカバー16Cが閉まっている親展トレイ16Bを検索し、トレイカバー16Cが閉まっている親展トレイ16Bがある場合には、後処理装置300から送信される用紙検出信号に基づいて当該親展トレイ16Bに用紙が収容されているか否かを判断する(ステップS305)。
【0099】
ステップS305において、制御部10Aが、トレイカバー16Cが閉まっている親展トレイ16Bがあると判断し、且つ、当該親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと判断した場合には(ステップS305;No)、ステップS307に進む。
【0100】
ステップS305において、制御部10Aが、全ての後処理装置300のトレイカバー16Cが開いていると判断した場合、又は、全ての後処理装置300の親展トレイ16Bに用紙が収容されていると判断した場合には(ステップS305;Yes)、制御部10Aは、ステップS301において受信されたプリントジョブより前に受信された親展情報を含むプリントジョブのうち最終のプリントジョブのユーザ情報と、ステップS301において受信されたプリントジョブのユーザ情報とが一致するか否かを判断する(ステップS306)。
【0101】
ステップS306において、制御部10Aが、ユーザ情報が一致すると判断した場合には(ステップS306;Yes)、制御部10Aは、プリント部7に、ステップS301において受信したプリントジョブに基づくプリント処理を実行させ(ステップS307)、当該プリントジョブに含まれるユーザ情報(ユーザ名)をRAMに記憶させ(ステップS308)、本処理を終了する。
なお、ステップS306を経てステップS307の処理を行う場合には、制御部10Aは、ステップS206においてステップS301において受信されたプリントジョブのユーザ情報と一致した最終のプリントジョブに基づくプリント処理がされた用紙が収容されている親展トレイ16Bを指定する親展トレイ排紙命令信号を後処理装置300に送信する。
【0102】
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システム2000における保留したプリントジョブに基づくプリント動作の一例を図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお、ステップS402〜ステップS408の処理は、図4に示すフローチャートのステップS102〜ステップS108の処理と同じであるので、その説明を省略する。
【0103】
まず、後処理装置300から、何れかの親展トレイ16Bのトレイカバー16Cが閉まったことを示すトレイカバー開閉信号(トレイカバー閉情報)を受信し、且つ、当該親展トレイ16Bに用紙が収容されていないことを示す用紙検出信号を受信すると(ステップS401)、制御部10Aは、画像メモリ6に予約ジョブが記憶されているか否かを判断する(ステップS402)。
【0104】
以上に説明した、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システム2000によれば、第1の実施形態に係る画像形成システム1000と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、制御部10Aにより、複数の親展トレイ16Bから、所定の優先順位で、開閉検出部16Dによりトレイカバー16Cが閉まっていると検出された親展トレイ16Bが検索され、制御部17Aにより、検索された親展トレイ16Bにプリント部7によりプリント処理された用紙が排紙されるので、複数の親展トレイ16Bのうち、トレイカバー16Cの開いていない親展トレイ16Bに親展情報を含むプリントジョブに基づいてプリント処理された用紙が排紙されることとなって、機密性を確実に確保することができる。
【0105】
また、制御部10Aにより、複数の親展トレイ16Bから、所定の優先順位で、用紙検出部16Eにより親展トレイ16Bに用紙が収容されていないと検出された親展トレイ16Bが検索され、制御部17Aにより、検索された親展トレイ16Bにプリント部7によりプリント処理された用紙が排紙されるので、複数の親展トレイ16Bのうち、用紙が収容されていない親展トレイ16Bに親展情報を含むプリントジョブに基づいてプリント処理された用紙が排紙されることとなって、機密性を確実に確保することができる。
【0106】
なお、1台の後処理装置300に複数の親展トレイ16Bが備えられてもよい。
また、親展トレイ16Bのトレイカバー16Cの開閉のみに基づいて、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の実行・保留が決定されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムにおけるプリント動作の一例を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムにおける保留したプリントジョブに基づくプリント動作の一例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムにおける複数のプリントジョブを受信した場合におけるプリント処理順序の決定動作の一例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムの内部構成の一例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムにおけるプリント動作の一例を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムにおける保留したプリントジョブに基づくプリント動作の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0108】
1 プリンタコントローラ(コントローラ)
7 プリント部
10,10A 制御部
17,17A 制御部
15 搬送部
16B 親展トレイ
16C トレイカバー
16D 開閉検出部
16E 用紙検出部
1000,2000 画像形成システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からプリントジョブを受け付けるコントローラと、
前記コントローラにより受け付けられたプリントジョブに基づいてプリント処理を行うプリント部と、
親展情報がプリントされた用紙が収容される親展トレイと、
前記親展トレイに収容された用紙を取り出すための取出口に開閉可能に備えられたトレイカバーと、
前記トレイカバーが開いているか否かを検出する開閉検出部と、
前記開閉検出部により、前記トレイカバーが開いていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記親展トレイに用紙が収容されているか否かを検出する用紙検出部を備え、
前記制御部は、前記用紙検出部により、前記親展トレイに用紙が収容されていると検出された場合に、親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を保留して、親展情報を含まないプリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記開閉検出部により前記トレイカバーが閉まっていると検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留を解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていないと検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理の保留を解除することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記開閉検出部により前記トレイカバーが閉まっていると検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるように前記プリント部を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていないと検出された場合に、保留した親展情報を含むプリントジョブに基づくプリント処理を、実行中のプリント処理に続いて実行させるように前記プリント部を制御することを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記制御部は、プリントジョブを保留としてから所定時間経過した場合に、当該プリントジョブを削除することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記プリントジョブはユーザ情報を含み、
前記制御部は、前記コントローラにより、親展情報を含む第1プリントジョブが受け付けられ、前記第1プリントジョブの次に親展情報を含む第2プリントジョブが受け付けられた場合であって、前記第1プリントジョブに基づくプリント処理の処理中若しくは終了後に前記開閉検出部により前記トレイカバーが開いていると検出された場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否か判断し、一致すると判断した場合に、前記コントローラにより受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記プリントジョブはユーザ情報を含み、
前記制御部は、前記コントローラにより、親展情報を含む第1プリントジョブが受け付けられ、前記第1プリントジョブの次に親展情報を含む第2プリントジョブが受け付けられた場合であって、前記第1プリントジョブに基づくプリント処理の処理中若しくは終了後に前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていると検出された場合に、第1プリントジョブに含まれるユーザ情報と第2プリントジョブに含まれるユーザ情報とが一致するか否か判断し、一致すると判断した場合に、前記コントローラにより受け付けられた第2プリントジョブに基づくプリント処理を実行させるように前記プリント部を制御することを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記コントローラにより、親展情報を含むプリントジョブが複数受け付けられた場合に、当該複数のプリントジョブのうちユーザ情報が同一であるプリントジョブに基づくプリント処理を連続して他のユーザ情報が同一のものがないプリントジョブより優先して実行させるように前記プリント部を制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成システム。
【請求項11】
複数の前記親展トレイと、
前記プリント部によりプリント処理される用紙を搬送する搬送部と、
を備え、
前記制御部は、所定の優先順位で、前記開閉検出部により前記トレイカバーが閉まっていると検出された前記親展トレイを検索し、前記搬送部を制御して、検索された前記親展トレイに前記プリント部によりプリント処理された用紙を搬送させることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の画像形成システム。
【請求項12】
複数の前記親展トレイと、
前記プリント部によりプリント処理される用紙を搬送する搬送部と、
を備え、
前記制御部は、所定の優先順位で、前記用紙検出部により前記親展トレイに用紙が収容されていないと検出された前記親展トレイを検索し、前記搬送部を制御して、検索された前記親展トレイに前記プリント部によりプリント処理された用紙を搬送させることを特徴とする請求項2〜10の何れか一項に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−173843(P2008−173843A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−8853(P2007−8853)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】