説明

画像形成ユニットおよび画像形成装置

【課題】画像形成ユニットの本体の保形性の低下に起因した各収容物の設置位置のずれを防止して各収容物のずれに伴う画像品質の劣化を防止することができるとともに、同一機能を有する同一装置の交換やメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができる画像形成ユニットおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像を記録紙に形成するとともに、複写機1内部に収容される画像形成ユニット40であって、筐体形状に形成された構造体41と、構造体41内部に収容される複数のプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)、複数のトナーボトル13(Y、C、M、K)を含む複数の収容物と、を備え、構造体41は、前側面部51、後側面部52、右側面部53および左側面部54に開口部を形成し、前記各収容物が、前記各側面のうち対応する側面部の前記開口部を介して着脱可能に支持されるよう構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に収容される画像形成ユニットを備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置は、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取る読取部と、読取部によって読み取られた画像を記録紙に形成する画像形成部と、画像形成部に記録紙を給紙する給紙部とを備えている。そして、画像形成部は、感光体と、感光体表面を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、感光体上にトナー像を形成する現像手段と、現像手段に供給されるトナーを収容するトナー収容手段とを備え、感光体表面に形成された静電潜像にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色成分からなるトナーを供給しトナー像として可視像化し、これら各色成分のトナー像を転写材に転写することにより、カラー画像を形成するようにしている。
【0003】
このような画像形成装置は、メンテナンスや部品交換等の観点から画像形成装置の側板に開口部を形成して、露光手段や現像手段およびトナー収容手段を画像形成装置に対して着脱可能にしている。
【0004】
従来、この種の画像形成装置としては、図15(a)に示すように、画像形成装置本体101に着脱可能に設けられ、感光体上にトナー像を形成する4つの現像手段102K、102Y、102C、102M(以下、現像手段102(K、Y、C、M))と、各現像手段102(K、Y、C、M)に着脱可能に設けられ、各現像手段102(K、Y、C、M)にトナーを供給する4つのトナー収容手段103とを有する画像形成装置であって、各現像手段102(K、Y、C、M)と各トナー収容手段103との画像形成装置本体101に対する着脱方向が互いに直交するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、上述の特許文献1に記載の画像形成装置にあっては、各現像手段102(K、Y、C、M)を画像形成装置本体101に対して着脱可能とするための開口部105が画像形成装置本体101の左側側板110に形成されている。また、各トナー収容手段103を画像形成装置本体101に対して引き出し可能とするための開口部106が画像形成装置本体101の前側側板111に形成されている。さらに、各現像手段102(K、Y、C、M)と各トナー収容手段103との着脱方向を互いに直交方向とするため、各現像手段102(K、Y、C、M)のケース内に各トナー収容手段103を収容するとともに、このケース側面に形成された開口部112からトナー収容手段103のみを引き出し可能な構成となっている。
【0006】
これにより、上述の特許文献1に記載の画像形成装置では、各現像手段102(K、Y、C、M)の通常のセット状態で各トナー収容手段103のみの着脱を可能とし、簡単な構成で操作性の向上や繰り返し操作に対する信頼性を向上させることができる。
【0007】
また、図15(b)に示すように、画像形成装置の前側板202および左側板203に露光装置205CK、205YMを着脱するための開口部207、208をそれぞれ1つずつ形成して、開口部208を通じて矢印A方向に沿って露光装置205YMを着脱させ、開口部207を通じて矢印A方向と直交する方向に沿って露光装置205CKを着脱させるようにした画像形成装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
これにより、上述の特許文献2に記載の画像形成装置では、前側板202および左側板203に対して開口部207、208の大きさを小さくすることができ、前側板202および左側板203の局所的な剛性の低下を抑えることができる。
【特許文献1】特開2002−311709号公報
【特許文献2】特開2005−148463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の特許文献1に記載された従来の画像形成装置にあっては、各現像手段102(K、Y、C、M)を着脱可能とするため、例えば左側側板110に対して開口部105が大きく形成されているので、左側側板110の局所的な剛性が低下してしまう。これにより、画像形成装置への振動や、画像形成装置の設置平面が平らでない等、画像形成装置の設置場所の床狂い等があると、左側側板110が変形等して画像形成装置本体101自体に歪みが生じ、画像形成装置本体101の保形性を維持することができない。
【0010】
その結果、画像形成装置本体101に正確に位置決めされた露光装置やその他画像形成に必要な装置の設置位置が、画像形成装置本体101の保形性の低下に起因してずれることとなる。そのため、転写材に対して形成される画像の平行度や直線性および直角度のずれ、色ずれ等による影響を抑えることができず、画像品質の劣化を生じ得るという問題があった。
【0011】
また、上述の画像形成装置にあっては、前側側板111から着脱可能にしたトナー収容手段103に対して、各現像手段102(K、Y、C、M)を左側側板110から着脱可能としているので、他の装置に比べて交換頻度やメンテナンス頻度の高い各現像手段102(K、Y、C、M)およびトナー収容手段103を一括して作業し易い前側側板111にて着脱することができず、交換作業およびメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができないという問題があった。
【0012】
また、上述の特許文献2に記載された従来の画像形成装置にあっては、同一の機能を有する露光装置205CKおよび露光装置205YMそれぞれの着脱方向が異なるため、同一装置での着脱方向の統一性がなく、例えば露光装置205CK、205YMの交換やメンテナンス等の作業を行う際には、露光装置205CK、205YMは、同一の機能を有する装置であるにもかかわらず、それぞれ異なる側板にて着脱させる必要がある。したがって、同一の機能を有する装置であるにもかかわらず、同一の側板にて一括して交換やメンテナンス作業を行うことができず、作業者による交換やメンテナンス作業が煩雑となってしまうという問題があった。
【0013】
また、上述の画像形成装置にあっては、交換やメンテナンス頻度の低い露光装置205YMを着脱するための開口部208が前側板202に形成されているので、露光装置に比べて交換やメンテナンス頻度の高い例えば現像手段や感光体およびトナー収容手段等を着脱するための開口部を前側板202に確保することが困難である。そのため、交換やメンテナンス頻度の高いこれらの装置を作業し易い前側板202以外の側板などから着脱する必要があり、交換やメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができないという問題があった。
【0014】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、画像形成ユニットの本体の保形性の低下に起因した各収容物の設置位置のずれを防止して各収容物のずれに伴う画像品質の劣化を防止することができるとともに、同一機能を有する同一装置の交換やメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができる画像形成ユニットおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的達成のため、本発明の画像形成ユニットは、画像を読み取る画像読取ユニットによって読み取られた画像を転写材に形成するとともに、画像形成装置内部に収容される画像形成ユニットであって、前側面部、後側面部、右側面部および左側面部により筐体形状に形成された本体と、潜像を担持する感光体と、前記感光体を帯電する帯電部と、前記感光体上の転写残トナーを除去するクリーニング部と、前記感光体表面に形成された静電潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化する現像部とを含んで構成される複数のプロセスカートリッジと、前記帯電部により帯電された感光体表面に光を照射して静電潜像を形成する光書込手段と、前記プロセスカートリッジに供給するトナーを収容する複数のトナー収容手段と、前記感光体上のトナー像を中間転写体上に一次転写し、前記中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写手段と、前記転写材への転写後に前記中間転写手段の残トナーを除去する中間転写クリーニング手段と、前記クリーニング手段により除去された感光体上の転写残トナーを収容する第1の廃トナー収容手段と、前記中間転写クリーニング手段により除去された前記中間転写手段の残トナーを収容する第2の廃トナー収容手段と、前記感光体および前記中間転写手段を駆動する駆動手段と、前記中間転写手段により転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段とを含み、前記本体内部にそれぞれ収容される複数の収容物と、を備え、前記本体は、前記前側面部、前記後側面部、前記右側面部および前記左側面部に開口部を形成し、前記各収容物が、前記前側面部、前記後側面部、前記右側面部および前記左側面部のうち対応する側面部の前記開口部を介して着脱可能に支持された構成を有している。
【0016】
この構成により、本発明は、各収容物が、前側面部、後側面部、右側面部および左側面部のうち対応する側面部の開口部を介して着脱可能に支持されているので、本体に支持される各収容物の着脱に要する開口部を各側面部に分散させることができる。これにより、ある側面部に対してのみ開口部が集中することがなく、各側面部における各開口部の大きさを対応する側面部に対して小さくすることができる。そのため、本体の各側面部における局所的な剛性の低下を防止することができる。
【0017】
したがって、画像形成装置への振動や画像形成装置の設置場所の床狂い等があっても、本体の各側面部における局所的な剛性の低下に伴い、本体自体に歪みが生じることがなく、本体の保形性の向上を図ることができる。
【0018】
その結果、本体に正確に位置決めされた各収容物の設置位置が、本体の保形性の低下に起因してずれることがなく、転写材に対して形成される画像の平行度や直線性および直角度のずれ、色ずれ等による影響を抑えて、画像品質の劣化を防止することができる。
【0019】
さらに、本発明は、複数のプロセスカートリッジおよび複数のトナー収容手段のように同一の機能を有する同一装置については、それぞれに対応する同一側面部の開口部を介して、本体に対して着脱可能に支持されているので、例えば複数のプロセスカートリッジそれぞれの着脱方向を同一方向に統一することができる。そのため、各プロセスカートリッジごとに異なる側面部で交換やメンテナンス作業を行う必要がなく、同一側面部にて一括して交換やメンテナンス作業を行うことができる。したがって、作業者による交換やメンテナンス作業が煩雑となることを防止し得る。なお、トナー収容手段についても上記効果と同様の効果を得ることができる。
【0020】
また、本発明の画像形成ユニットは、前記本体は、前記プロセスカートリッジ、前記トナー収容手段および前記第1の廃トナー収容手段が前記前側面部の前記開口部を介して着脱可能に支持された構成を有している。
【0021】
この構成により、本発明は、プロセスカートリッジ、トナー収容手段および第1の廃トナー収容手段が前側面部の開口部を介して本体に着脱可能に支持されているので、プロセスカートリッジ、トナー収容手段および第1の廃トナー収容手段のように、他の装置に比べて交換頻度やメンテナンス頻度の高い装置を作業し易い前側面部にて着脱を行うことができる。このため、交換頻度やメンテナンス頻度の高いこれら装置の交換作業およびメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0022】
そのため、メンテナンスや交換に手間がかかることがなく、その分、画像形成装置のダウンタイムも短くなるので、画像形成装置の稼働率が向上するとともに効率化を図ることができる。
【0023】
また、本発明の画像形成ユニットは、前記本体は、前記前側面部に設けられた前側板と、前記後側面部に設けられた後側板と、前記定着手段を保持する定着手段保持部材と、前記中間転写手段を保持する中間転写手段保持部材とを備え、前記前側板および前記後側板は、前記定着手段保持部材が設けられる第1の側面部と、前記第1の側面部の下部に配置され、前記中間転写手段保持部材が設けられる第2の側面部と、前記第2の側面部の下部に配置され、前記プロセスカートリッジを支持するプロセスカートリッジ支持部が形成された第3の側面部とから構成されており、前記前側板および前記後側板の前記第1の側面部、前記第2の側面部および前記第3の側面部は、前記前側板と前記後側板との間隔が前記第1の側面部、前記第2の側面部、前記第3の側面部の順に狭くなるよう前記前側板および前記後側板に形成されており、前記定着手段は、前記定着手段保持部材を介して前記前側板と前記後側板との間に支持されており、前記中間転写手段は、前記中間転写手段保持部材を介して前記前側板と前記後側板との間に支持されており、前記プロセスカートリッジは、前記プロセスカートリッジ支持部を介して前記前側板と前記後側板との間に支持されている構成を有している。
【0024】
この構成により、本発明は、前側板と後側板との間隔を定着手段、中間転写手段およびプロセスカートリッジに対応した間隔としたので、定着手段、中間転写手段およびプロセスカートリッジのそれぞれの保持に必要な間隔のみを前側板と後側板との間に確保すればよく、前側板と後側板との間隔を必要最小限の間隔とすることができる。これにより、前側板と後側板とを含む本体および画像形成ユニット自体の大きさも必要最小限に抑えることができ、画像形成装置の省スペース化や軽量化を実現することができる。その結果、画像形成装置を搬送する際に用いられる包装材の削減および画像形成装置の梱包サイズ縮小化に伴う物流効率の向上を図ることができる。
【0025】
また、本発明は、第3の側面部、第2の側面部、第1の側面部の順に前側板と後側板との間隔が広く設定されるので、例えば前側板および後側板の両側板が板金である場合には、上述の順に両側板間が広くなるよう板金を少しずつ絞り加工することができる。そのため、両側板に対して深絞りによる加工を行う必要がないので、前側板および後側板の加工精度を向上させることができる。
【0026】
また、本発明の画像形成ユニットは、前記前側板および前記後側板は、それぞれ前記第1の側面部、前記第2の側面部および前記第3の側面部を一体成型してなる構成を有している。
【0027】
この構成により、本発明は、前側板および後側板の各側板が、それぞれ第1の側面部、第2の側面部および第3の側面部を一体成型してなるので、別体の第1の側面部、第2の側面部および第3の側面部から成型したものに比べて、前側板および後側板の剛性を確保することができる。さらには、複数の部材から側板を成型したときに生じる得る組立誤差による影響もないため、前側板および後側板の部品精度を向上させることができる。
【0028】
また、本発明の画像形成ユニットは、前記前側板および前記後側板において、前記第2の側面部には、前記第3の側面部に対して前記前側板と前記後側板との間隔を広げるための第1の絞り加工面が形成されており、かつ、前記第1の側面部には、前記第2の側面部に対して前記前側板と前記後側板との間隔を広げるための第2の絞り加工面が形成されており、前記第3の側面部が平板状に形成されている構成を有している。
【0029】
この構成により、本発明は、前側板および後側板の第3の側面部が平板状に形成されているので、第1の側面部および第2の側面部のような絞り加工面の形成されていない第3の側面部により、画像形成において正確な位置精度が求められるプロセスカートリッジを前側板および後側板に対して正確に位置決めすることができる。
【0030】
また、本発明の画像形成ユニットは、画像を読み取る画像読取ユニットと、前記画像形成ユニットに転写材を給紙する給紙ユニットと、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成ユニットとを備えた構成を有している。
【0031】
この構成により、本発明は、各収容物が、前側面部、後側面部、右側面部および左側面部のうち対応する側面部の開口部を介して着脱可能に支持されているので、本体に支持される各収容物の着脱に要する開口部を各側面部に分散させることができる。これにより、ある側面部に対してのみ開口部が集中することがなく、各側面部における各開口部の大きさを対応する側面部に対して小さくすることができるので、本体の各側面部における局所的な剛性の低下を防止しすることができる。
【0032】
そのため、画像形成装置への振動や画像形成装置の設置場所の床狂い等があっても、本体の各側面部における局所的な剛性の低下に伴い、本体自体に歪みが生じることがなく、本体の保形性の向上を図ることができる。
【0033】
その結果、本体に正確に位置決めされた各収容物の設置位置が、本体の保形性の低下に起因してずれることがなく、転写材に対して形成される画像の平行度や直線性および直角度のずれ、色ずれ等による影響を抑えて、画像品質の劣化を防止することができる画像形成装置を提供することができる。
【0034】
さらに、本発明は、複数のプロセスカートリッジおよび複数のトナー収容手段のように同一の機能を有する同一装置については、それぞれに対応する同一側面部の開口部を介して、本体に対して着脱可能に支持されているので、例えば複数のプロセスカートリッジそれぞれの着脱方向を同一方向に統一することができる。そのため各プロセスカートリッジごとに異なる側面部で交換やメンテナンス作業を行う必要がなく、同一側面部にて一括して交換やメンテナンス作業を行うことができる。したがって、作業者による交換やメンテナンス作業が煩雑となることを防止し得る画像形成装置を提供することができる。なお、トナー収容手段についても上記効果と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、画像形成ユニットの本体の保形性の低下に起因した各収容物の設置位置のずれを防止して各収容物のずれに伴う画像品質の劣化を防止することができるとともに、同一機能を有する同一装置の交換やメンテナンス作業が煩雑となることを防止し得る画像形成ユニットおよび画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットを備えたフルカラー画像の画像形成装置の概略を示す外観斜視図である。なお、本実施の形態は、画像形成装置をタンデム方式を採用する複写機に適用している。なお、本実施の形態においては、複写機を例に挙げて説明するが、これに限らず、例えばプリンタやファクシミリ等にも適用することができる。
【0037】
まず、構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置としての複写機1は、画像読取ユニットとしてのスキャナ部2と、スキャナ部2の下部に配置された排紙部3と、排紙部3の下部に配置された画像形成部4と、画像形成部4の下部に配置された2段の給紙ユニットとしての給紙部5とから構成されている。また、スキャナ部2の正面側には、例えばスタートキー、テンキー、機能設定キー、リセットキー、クリア/ストップキー等を含む複写機1の各種機能を操作するための各種入力キーと、各種入力情報や画像形成装置の状態などを表示する表示部とを有する操作部6が設けられている。
【0038】
一方、画像形成部4および給紙部5が設けられる装置本体の外装は、プラスチックを用いた樹脂成型により形成された外装カバーや前側開閉扉7、横側開閉扉8等の部材で構成されている。この前側開閉扉7は、外装カバーに対して開閉可能に設けられ、後述するトナーボトルの交換や画像形成部4の保守、メンテナンス作業が容易に行えるようになっている。また、横側開閉扉8は、前側開閉扉7に対して右側に設けられ、後述する定着ユニットの着脱や、記録紙の紙詰まり時の除去処理等の作業がし易いようになっている。また、横側開閉扉8には、手差し用トレイ9が開閉可能に設けられている。なお、図1においては図示を省略しているが、上記外装として後側および左側にも開閉扉が設けられ、画像形成に必要な装置の保守、メンテナンス作業を行い易いようになっている。
【0039】
このような複写機1は、スキャナ部2により読み取られた画像を画像形成部4によって給紙部5から搬送される転写材としての記録紙に画像形成して、画像形成された記録紙を排紙部3に排紙するようになっている。
【0040】
次いで、上述の複写機1のスキャナ部2、画像形成部4および給紙部5の各部について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットを備えたフルカラー画像の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【0041】
図2に示すように、スキャナ部2は、コンタクトガラス2aと、光源2bと、第1ミラー部材2cと、第2ミラー部材2dと、第3ミラー部材2eと、結像レンズ2fと、CCD等のイメージセンサ2gとを備えており、光源2bおよび第1ミラー部材2cは、第1走行体に保持され、第2ミラー部材2dおよび第3ミラー部材2eは、第2走行体に保持されるようになっている。このようなスキャナ部2は、光源2bによりコンタクトガラス2a上に載置された原稿に光を照射し、各ミラー部材2c〜2eにより原稿からの反射光を折り返させ、その反射光を結像レンズ2fにより結像してイメージセンサ2gで読み取らせるようになっている。
【0042】
なお、スキャナ部2の上部には、コンタクトガラス2a上に載置された原稿を押圧する図示しない圧板や、コンタクトガラス2a上に原稿を自動で搬送してシートスルー方式の原稿読取を実現する自動原稿搬送装置(ADF)などが設けられる。
【0043】
画像形成部4は、画像形成装置本体内に並列された4つのプロセスカートリッジ11Y、11C、11M、11K(以下、単にプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K))と、光書込手段としての光書込装置12と、それぞれ異なる色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナーを収容するトナー収容手段として画像形成装置本体内に並列された4つのトナーボトル13Y、13C、13M、13K(以下、単にトナーボトル13(Y、C、M、K))と、中間転写手段としての中間転写装置14と、中間転写クリーニング手段としての中間転写クリーニング装置15と、定着手段としての定着装置16とを備えている。
【0044】
各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)は、同一の構成であり、それぞれ潜像を担持する感光体としての感光体ドラム17と、感光体ドラム17を帯電するための帯電部としての帯電装置18と、感光体ドラム17上の転写残トナーを除去するクリーニング部としてのクリーニング装置19と、感光体ドラム17の表面に形成された静電潜像にトナーを供給しトナー像として可像化する現像部としての現像装置20とを有している。
また、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)は、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の画像を形成するようになっている。
【0045】
光書込装置12は、4つのプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)の下部に配置され、各色に対応する例えばレーザダイオード方式の4つの光源と、光源から出射されたレーザ光束をコリメートする光学系と、ポリゴンミラーおよびポリゴンモータからなる1つの偏向器と、各光源の光路上に配置されたfθレンズなどの走査、結像用のレンズや補正用レンズ、ミラーなどからなる光学系とにより構成されている。この光書込装置12は、各色の画像情報に基づき4つの光源から出射されたレーザ光束を1つの偏向器により4系統に振り分けて偏光走査し、帯電装置18により帯電された各色の感光体ドラム17の表面に照射し、4つの感光体ドラム17に静電潜像を書き込むようになっている。
【0046】
各トナーボトル13(Y、C、M、K)は、同一の構成であり、それぞれ排紙部3の下部に配置され、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填されるようになっている。これらの各トナーボトル13(Y、C、M、K)は、それぞれ各色に対応するプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)に図示しない供給路を介して、充填された各色のトナーを供給するようになっている。
【0047】
中間転写装置14は、プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)の上部に配置され、一次転写ローラ14aと、中間転写ベルト14bと、二次転写ローラ14cとを有している。この中間転写装置14は、一次転写ローラ14aに所定の転写電圧が印加されることにより、感光体ドラム17上に形成されたトナー像を回転する中間転写ベルト14b上に一次転写するようになっている。また、二次転写ローラ14cに所定の転写電圧が印加されることにより、中間転写ベルト14b上に転写されたトナー像をさらに記録紙に二次転写するようになっている。
【0048】
中間転写クリーニング装置15は、図2中、中間転写装置14の左側に配置され、記録紙への転写後に中間転写ベルト14b上の残留トナーを除去するようになっている。
定着装置16は、図2中、中間転写装置14の右上部かつ各トナーボトル13(Y、C、M、K)の右側に配置され、定着ローラ16aと、加熱ローラ16bと、定着ローラ16aと加熱ローラ16bとに支持された定着ベルト16cと、定着ベルト16cに所定の圧力で接する加圧ローラ16dとを備えている。この定着装置16は、記録紙に転写されたトナー像を熱と圧力により記録紙に定着させるようになっている。
【0049】
また、定着装置16の上部には、搬送ローラ21や排紙ローラ22が配置されており、排紙部3に向けて記録紙を搬送し排紙するようになっている。
さらに、定着装置16の上部には、両面複写時に搬送路を切り換えるための切換爪23やスイッチバック式に記録紙の向き反転するための反転搬送ローラ24および反転搬送路25が配置されている。また図2中、定着装置16の右側面側には、搬送路上に第1両面用搬送ローラ26および第2両面用搬送ローラ27が設けられた両面用搬送路28が配置されている。そして、これら搬送路および搬送ローラは、反転搬送路25に一時的にスタックされた記録紙を反転搬送ローラ24で向きを反転させて、第1両面用搬送ローラ26および第2両面用搬送ローラ27により両面用搬送路28上を搬送して、後述するレジストローラに再給紙するようになっている。
【0050】
このような画像形成部4は、帯電装置18によって帯電された感光体ドラム17上に、光書込装置12から光を照射して潜像を書込み、潜像が書き込まれた感光体ドラム17の表面に、現像装置20によってトナーを供給してトナー像として可視像化して、この可視像化されたトナー像を中間転写装置14により記録紙に転写し、定着装置16により転写された画像を記録紙に定着させて、画像を形成するようになっている。
【0051】
給紙部5は、記録紙が収納された2段の第1給紙カセット5aおよび第2給紙カセット5bと、第1給紙装置5cおよび第2給紙装置5dとを備えている。
また、この第1給紙装置5cおよび第2給紙装置5dの給紙方向上流には、第1搬送ローラ30および第2搬送ローラ31が配置されている。さらに、この第1搬送ローラ30および第2搬送ローラ31の給紙方向のさらに上流であって、二次転写ローラ14cの手前には、レジストローラ32が配置されている。
【0052】
さらに、給紙部5は、第1給紙カセット5aおよび第2給紙カセット5bの何れかから第1給紙装置5cまたは第2給紙装置5dにより記録紙を給紙し、第1搬送ローラ30および第2搬送ローラ31を介してレジストローラ32に向けて給紙するようになっている。また、レジストローラ32は、第1搬送ローラ30および第2搬送ローラ31を介して給紙された記録紙を所定のタイミングにて二次転写ローラ14cに給紙するようになっている。
【0053】
次に、この複写機1の動作について説明する。
まず、複写機1は、コンタクトガラス2a上に原稿が載置されるか、または図示しないADFの原稿載置台に原稿が載置され、操作部6に設けられたスタートキーがユーザにより押下されると、複写動作を開始する。
【0054】
ここで、ADFに載置された原稿の読取動作を行う場合には、ADFによりコンタクトガラス2a上の読取位置まで原稿を搬送した後、スキャナ部2を駆動する。
一方、コンタクトガラス2a上に載置された原稿の読取動作を行う場合には、コンタクトガラス2a上に原稿が載置されると、直ちにスキャナ部2を駆動する。
【0055】
次いで、光源2bと第1ミラー部材2cとを保持する第1走行体、および第2ミラー部材2dと第3ミラー部材2eとを保持する第2走行体を走行する。そして、コンタクトガラス2a上の原稿に対して光源2bから光を照射して、原稿から反射する反射光を第1ミラー部材2cによって第2ミラー部材2dに向けて反射させる。さらに第2ミラー部材2dで反射された反射光を、第3ミラー部材2eによって結像レンズ2fに向けて反射する。そして、この反射光を結像レンズ2fにより結像してイメージセンサ2gによって読み取る。その後、操作部6のモード設定に応じて、フルカラーモードまたは白黒モードで画像形成動作を開始する。
【0056】
次いで、画像形成部4において、まず各帯電装置18により各感光体ドラム17を帯電させる。その後、帯電された各感光体ドラム17の表面に光書込装置12によりレーザ光を照射して、各感光体ドラム17上に静電潜像を形成する。
その後、各感光体ドラム17上に形成された静電潜像に対して、現像装置20によってトナーを供給し、トナー像として可視像化する。
【0057】
次に、中間転写装置14の一次転写ローラ14aに転写電圧を印加し、各感光体ドラム17上に形成されたトナー像を回転する中間転写ベルト14bに順次、一次転写する。このとき、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト14bの同じ位置に重ねて転写されるよう上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
【0058】
次いで、上述の一次転写の動作に合わせて、給紙部5の第1給紙カセット5aおよび第2給紙カセット5bの何れか一方から記録紙が第1給紙装置5cまたは第2給紙装置5dを介して、給紙される。なお、本実施の形態においては、第1給紙カセット5aおよび第2給紙カセット5bの何れかから記録紙を給紙するようにしたが、手差し用トレイ9から記録紙を給紙するようにしてもよい。
【0059】
その後、記録紙の先端がレジストローラ32まで到達すると図示しないセンサによって検知され、この検知信号のタイミングに応じてレジストローラ32により記録紙が二次転写ローラ14cと中間転写ベルト14bとの間の二次転写ニップ部に搬送される。
【0060】
次いで、中間転写ベルト14b上に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト14bの駆動により二次転写ローラ14cの位置まで移動し、記録紙に一括して二次転写される。そしてトナー像が転写された記録紙は、定着装置16に搬送され、熱と圧力によりトナー像が定着されて、搬送ローラ21向けて搬送された後、排紙ローラ22により排紙部3に排紙される。これにより複写機1は、記録紙にカラー画像を形成することができる。
【0061】
次に、複写機1内部に収容される画像形成ユニットについて、図3〜図14を参照して説明する。
図3は、各収容物が収容された画像形成ユニットの外観を表す斜視図である。図4〜図7は、本実施の形態に係る画像形成ユニットの構造体およびこの構造体の各側面に収容される各収容物を示す斜視図である。図8〜図11は、構造体の各側面ごとに対応する各収容物が収容された画像形成ユニットを示す斜視図である。なお、図3、図4および図8においては、プロセスカートリッジ11Kおよびトナーボトル13Kのみを図示し、その他のプロセスカートリッジ11(Y、C、M)およびトナーボトル13(Y、C、M)については図示を省略している。
【0062】
図3〜図7に示すように、画像形成ユニット40は、複写機1の画像形成部4および給紙部5が設けられる装置本体(図1参照)の内部に設けられ、本体としての構造体41と、この構造体41に収容される収容物として、プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)、トナーボトル13(Y、C、M、K)、第1の廃トナー収容手段としてプロセスカートリッジ用廃トナータンク35、中間転写装置14、定着装置16、光書込装置12、中間転写クリーニング装置15、第2の廃トナー収容手段としての中間転写用廃トナータンク36、駆動手段としての駆動装置37とを備えている。すなわち、これら画像形成に必要な各収容物が構造体41に着脱可能に支持されることにより、図3に示すような画像形成ユニット40として構成される。
【0063】
構造体41は、複写機1の画像形成部4および給紙部5が設けられる装置本体(図1参照)の内部に設けられ、金属製のベース42およびフレーム43a〜43dと、鋼板製の前側板44と、後側板45と、定着装置収容板46と、補強プレート47a〜47cとを備えており、図中矢印Aで示され前側板44が設けられている側面を前側面部51、図中Bで示され後側板45が設けられている側面を後側面部52、図中矢印Cで示され定着装置収容板46および補強プレート47aが設けられている側面を右側面部53、図中矢印Dで示され補強プレート47b、47cが設けられている側面を左側面部54とする筺体形状に構成されている。また、構造体41は、後述するステー部材等も備えている。
【0064】
前側板44は、例えばその両端部がねじ等の締結部材でフレーム43aとフレーム43bとに固定され、構造体41の前側面部51の一部を構成するようになっている。この前側板44には、右上部に第1の側面部44aと、この第1の側面部44aの下部に第2の側面部44bと、この第2の側面部44bの下部に第3の側面部44cとが形成されており、これら第1〜第3の各側面部44a〜44cは、絞り加工等により、一体に成型されて前側板44を構成している。
【0065】
一方、後側板45は、例えばその両端部がねじ等の締結部材でフレーム43cとフレーム43dとに固定され、構造体41の後側面部の一部を構成するようになっている。この前側板45には、右上部に第1の側面部45aと、この第1の側面部45aの下部に第2の側面部45bと、この第2の側面部45bの下部に第3の側面部45cとが形成されており、これら第1〜第3の各側面部45a〜45cは、絞り加工等により、一体に成型されて後側板45を構成している。
【0066】
定着装置収容板46は、例えばその両端部がねじ等の締結部材で第1の側面部44aと第1の側面部45aとに固定され、構造体41の右側面部53の一部を構成するようになっている。
【0067】
補強プレート47aは、例えばその両端部がねじ等の締結部材で第3の側面部44cと第3の側面部45cとに固定され、構造体41の右側面部53の一部を構成するようになっている。なお、本実施の形態においては、上述の定着装置収容板46、補強プレート47a、前側板44および後側板45により、右側面部53における開口部が形成されている。
【0068】
補強プレート47bは、例えばその両端部がねじ等の締結部材で第2の側面部44bと第2の側面部45bとに固定され、構造体41の左側面部54の一部を構成するようになっている。
【0069】
また、補強プレート47cは、例えばその両端部がねじ等の締結部材で第3の側面部44cと第3の側面部45cとに固定され、構造体41の左側面部54の一部を構成するようになっている。なお、本実施の形態においては、上述の補強プレート47b、補強プレート47c、前側板44および後側板45により、左側面部54における開口部が形成されている。
【0070】
また、図4に示すように、前側板44の第2の側面部44bには、水平方向に並列してトナーボトル用開口部56Y〜56K(以下、単にトナーボトル用開口部56(Y、C、M、K))が形成されており、トナーボトル13(Y、C、M、K)を構造体41内部に収容するとともに、着脱可能に支持するようになっている。
【0071】
また、図4に示すように、前側板44の第3の側面部44cには、水平方向に延在する略長方形のプロセスカートリッジ用開口部57が形成されており、プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)を構造体41内部に収容するとともに、着脱可能に支持するようになっている。なお、このプロセスカートリッジ用開口部57は、プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)が構造体41内に着脱可能に支持された際、プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)の前側板44側の端部を支持することにより、前側板44に対してプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)の位置決めを行うようになっている。本実施の形態においては、上述の開口部57が本発明におけるプロセスカートリッジ支持部を構成している。
【0072】
さらに、図6に示すように、前側板44の第3の側面部44cには、プロセスカートリッジ用開口部57の直下に水平方向に並列して光書込装置12を位置決めするための位置決め部58が、4つ形成されている。
【0073】
一方、後側板45の第3の側面部45cには、駆動装置37の駆動ローラ37a(図8参照)が嵌合する駆動装置用開口部59が各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)が備える感光体ドラム17に対応する箇所に形成されている。
また、第3の側面部44cと第3の側面部45cとの間には、2つのステー部材60がぞれぞれ設けられている。
【0074】
一方、図5に示すように、前側板44および後側板45それぞれの第1の側面部44a、45aには、それぞれ定着ガイド部材61、62が設けられており、定着装置16を着脱可能に支持するようになっている。
【0075】
また、前側板44および後側板45それぞれの第2の側面部44b、45bには、それぞれ中間転写ガイド部材63、64が設けられており、中間転写装置14を着脱可能に支持するようになっている。
【0076】
次に、画像形成ユニット40に収容される各収容物の組付けについて説明する。
図4に示すように、プロセスカートリッジ11Kは、前側板44のプロセスカートリッジ用開口部57を介して、構造体41に対して図中太矢印方向すなわち主走査方向に着脱可能に支持されるようになっている。
【0077】
また、図8に示すように、プロセスカートリッジ11Kは、後側板45側の端部に形成された嵌合部65が、後側板45の駆動装置用開口部59から突出する駆動ローラ37aに嵌合することにより、後側板45に対して位置決めするとともに、構造体41に対して着脱可能に支持されるようになっている。本実施の形態においては、上述の駆動装置用開口部59および駆動ローラ37aが本発明におけるプロセスカートリッジ支持部を構成している。
また、図4に示すように、トナーボトル13Kは、前側板44のトナーボトル用開口部56Kを介して、構造体41に対して図中太矢印方向すなわち主走査方向に着脱可能に支持されるようになっている。
【0078】
プロセスカートリッジ用廃トナータンク35は、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)が備えるクリーニング装置33により除去された感光体ドラム17上の転写残トナーを廃トナーとして収容するトナータンクであり、トナーボトル13Kおよびプロセスカートリッジ11Kを覆うようにして、図中太矢印方向すなわち主走査方向から前側板44に着脱可能に支持されるようになっている。
【0079】
したがって、図8に示すように、上述のプロセスカートリッジ11K、トナーボトル13Kおよびプロセスカートリッジ用廃トナータンク35は、構造体41の前側面部51において、構造体41に対して着脱可能に支持されることにより、画像形成ユニット40の一部を構成している。
【0080】
このように、プロセスカートリッジ11K、トナーボトル13Kおよびプロセスカートリッジ用廃トナータンク35は、前側板44において構造体41に対して着脱可能に支持されることで、プロセスカートリッジ11K、トナーボトル13Kおよびプロセスカートリッジ用廃トナータンク35のように、他の装置に比べて交換頻度やメンテナンス頻度の高い装置を作業者が作業し易い前側面部51にて着脱を行うことができる。このため、交換頻度やメンテナンス頻度の高いこれら装置の交換作業およびメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0081】
そのため、メンテナンスや交換に手間がかかることがなく、その分、画像形成装置のダウンタイムも短くなるので、画像形成装置の稼働率が向上するとともに効率化を図ることができる。
【0082】
次いで、図5に示すように、定着装置16は、定着ガイド部材61、62を介して、前側板44と後側板45との間で構造体41に対して図中太矢印方向すなわち副走査方向に着脱可能に支持されるようになっている。
【0083】
中間転写装置14は、中間転写ガイド部材63、64を介して、前側板44と後側板45との間で構造体41に対して図中太矢印方向すなわち主走査方向に着脱可能に支持されるようになっている。
【0084】
したがって、図9に示すように、上述の定着装置16および中間転写装置14は、構造体41の右側面部53において、構造体41に対して着脱可能に支持されることにより、画像形成ユニット40の一部を構成している。
【0085】
次いで、図6に示すように、光書込装置12は、前側板44と後側板45との間で構造体41に対して図中太矢印方向すなわち副走査方向に着脱可能に支持されるようになっている。換言すれば、光書込装置12は、前側板44と後側板45とにより挟持されるとともに、各ステー部材60により保持されて構造体41に着脱可能に支持されるようになっている。また、光書込装置12の右側面上部、すなわち光書込装置12が構造体41内部に収容された際に前側板44の内側と対向する面の上部には、水平方向に所定の間隔で4つの突起部12aが形成されている。そして、この光書込装置12は、上述の各突起部12aが前側板44の各位置決め部58に嵌合することによって、構造体41に対して位置決めを行うようになっている。
【0086】
また、中間転写用廃トナータンク36は、中間転写クリーニング装置15により除去された中間転写ベルト14b上の残留トナーを廃トナーとして収容するトナータンクであり、その上部に中間転写クリーニング装置15を取り付けるようになっている。これら中間転写用廃トナータンク36および中間転写クリーニング装置15は、一体となって光書込装置12を覆うようにして、図中太矢印方向すなわち副走査方向から構造体41に対して着脱可能に支持されるようになっている。
【0087】
したがって、図10に示すように、光書込装置12、中間転写用廃トナータンク36および中間転写クリーニング装置15は、構造体41の左側面部54において、構造体41に対して着脱可能に支持されることにより、画像形成ユニット40の一部を構成している。
【0088】
図7に示すように、駆動装置37は、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)が備える感光体ドラム17を回転駆動するモータおよび駆動ローラ等を備えた駆動装置であり、図中太矢印方向すなわち主走査方向から後側板45の第3の側面部45cに着脱可能に支持されるようになっている。すなわち、駆動装置37は、上述の各駆動装置用開口部59を通して、各駆動ローラ等が構造体41内部側に突出するよう第3の側面部45cに着脱可能に支持されるようになっている。
なお、上記駆動装置37は、感光体ドラム17とともに、例えば中間転写装置14を駆動するものであってもよい。
【0089】
したがって、図11に示すように、上述の駆動装置37は、構造体41の後側面部52において、構造体41に対して着脱可能に支持されることにより、画像形成ユニット40の一部を構成している。
【0090】
次いで、上述の構造体41の前側板44および後側板45について、図12〜図14を参照して詳しく説明する。
図12は、本発明の実施の形態に係る画像形成ユニット40の構造体41の右側面部53を示す正面図である。図13(a)(b)は、図12中(a)および(b)で示される部分の部分拡大断面図である。図14は、プロセスカートリッジ11K、中間転写装置14および定着装置16が収容された構造体41の前側板44の構成を示す斜視図である。
【0091】
図12に示すように、前側板44と後側板45との間隔は、両側板の第1の側面部44aと第1の側面部45aとの間隔がA、第2の側面部44bと第2の側面部45bとの間隔が上記Aの間隔よりも狭いB、第3の側面部44cと第3の側面部45cとの間隔が上記Bの間隔よりも狭いCとなるよう設定されている。すなわち、前側板44と後側板45との間隔は、画像形成ユニット内における作像過程の上流から第3の側面部間、第2の側面部間、第1の側面部間の順に徐々に広くなるよう設定されている。
【0092】
なお、両側板の第1の側面部44aと第1の側面部45aとの間隔は、定着ガイド部材61、62(図4参照)および定着装置16が備えるヒータや圧解除機構等の設置位置確保のため、上述の間隔Aとなる。また、第2の側面部44bと第2の側面部45bとの間隔は、中間転写ガイド部材63、64(図5参照)および中間転写装置14が備える図示しないベルト寄り規制部材や位置検知用のマーク等の設置位置確保のため、上述の間隔Bとなる。
【0093】
ここで、図13(a)に示すように、前側板44の第1の側面部44aには、前側板44と後側板45との間隔を上述のAとするため、絞り加工により絞り加工面44dが形成されている。
【0094】
また、前側板44の第2の側面部44bには、前側板44と後側板45との間隔を上述のBとするため、絞り加工により絞り加工面44eが形成されている。
一方、図13(b)に示すように、後側板45の第1の側面部45aおよび第2の側面部45bにも、前側板44の第1の側面部44aおよび第2の側面部44bと同様、絞り加工によりそれぞれ絞り加工面45d、45eが形成されている。なお、本実施の形態においては、上述の絞り加工面44d、45dが第2の絞り加工面を構成し、絞り加工面44e、45eが第1の絞り加工面を構成している。
【0095】
また、図13(a)および図13(b)に示すように、前側板44および後側板45の第3の側面部44c、45cは、ともに平板状に形成されており、絞り加工による絞り加工面は形成されていない。
【0096】
さらに、図14に示すように、前側板44の第3の側面部44c上であって、プロセスカートリッジ用開口部57と絞り加工面44eとの間には、水平方向に所定の間隔で4つのスタッド66が設けられている。
【0097】
ここで、絞り加工により前側板44および後側板45を加工成型する場合、第1の側面部44a、45aおよび第2の側面部44b、45bにおいて、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)を位置決めしようとしても、絞り加工等の二次加工により絞り加工面が形成されているため、加工による公差が積み上がり、画像形成において正確な位置決めが求められるプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)を構造体41に対して正確に位置決めすることが困難となる。この点、本実施の形態においては、絞り加工がなされない第3の側面部44c、45cにおいて、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)を位置決めおよび着脱可能に支持するようにしているので、構造体41に対して正確に位置決めすることが可能となる。
【0098】
なお、本発明における開口部とは、例えば前側板44や後側板45等、部材自体に形成された開口部以外に、例えば構造体41を構成する各部材が組み立てられた状態で形成される開口部を含む。
また、本発明において、開口部を介して着脱可能とは、例えば画像形成ユニット40の一部を構成する装置等の一部の部材が開口部を介して着脱可能なことも含む。
【0099】
以上のように、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、各収容物として、プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)、トナーボトル13(Y、C、M、K)、プロセスカートリッジ用廃トナータンク35、中間転写装置14、定着装置16、光書込装置12、中間転写クリーニング装置15、中間転写用廃トナータンク36および駆動装置37が、前側面部51、後側面部52、右側面部53および左側面部54のうち対応する側面部の開口部を介して着脱可能に支持されているので、構造体41に支持される各収容物の着脱に要する開口部を各側面部に分散させることができる。これにより、ある側面部に対してのみ開口部が集中することがなく、各側面部における各開口部の大きさを対応する側面部に対して小さくすることができる。そのため、構造体41の各側面部における局所的な剛性の低下を防止することができる。
【0100】
したがって、複写機1への振動や複写機1の設置場所の床狂い等があっても、構造体41の各側面部における局所的な剛性の低下に伴い、構造体41自体に歪みが生じることがなく、構造体41の保形性の向上を図ることができる。
【0101】
その結果、構造体41に正確に位置決めされた各収容物の設置位置が、構造体41の保形性の低下に起因してずれることがなく、記録紙に対して形成される画像の平行度や直線性および直角度のずれ、色ずれ等による影響を抑えて、画像品質の劣化を防止することができる。
【0102】
さらに、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、例えば複数のプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)のように同一の機能を有する同一装置については、それぞれに対応する前側面部51の開口部57を介して、構造体41に対して着脱可能に支持されているので、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)それぞれの着脱方向を同一方向に統一することができる。そのため、各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)ごとに異なる側面部で交換やメンテナンス作業を行う必要がなく、同一の前側面部51にて一括して交換やメンテナンス作業を行うことができる。したがって、作業者による交換やメンテナンス作業が煩雑となることを防止し得る。なお、複数のトナーボトル13(Y、C、M、K)についても、同一の前側面部51の開口部56(Y、C、M、K)を介して構造体41に着脱可能に支持されているので、上記プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)と同様の効果を得ることができる。
【0103】
また、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、前側板44と後側板45との間隔を定着装置16、中間転写装置14およびプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)に対応した間隔としたので、定着装置16、中間転写装置14およびプロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)のそれぞれの保持に必要な間隔のみを前側板44と後側板45との間に確保すればよく、前側板44と後側板45との間隔を必要最小限の間隔とすることができる。これにより、前側板44と後側板45とを含む構造体41および画像形成ユニット40自体の大きさも必要最小限に抑えることができ、複写機1の省スペース化や軽量化を実現することができる。その結果、複写機1を搬送する際に用いられる包装材の削減および複写機1の梱包サイズ縮小化に伴う物流効率の向上を図ることができる。
【0104】
また、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、第3の側面部44cおよび45c、第2の側面部44bおよび45b、第1の側面部44aおよび45aの順に前側板44と後側板45との間隔が広く設定されるので、例えば前側板44および後側板45の両側板が板金である場合には、上述の順に両側板間が広くなるよう板金を少しずつ絞り加工することができる。そのため、両側板に対して深絞りによる加工を行う必要がないので、前側板44および後側板45の加工精度を向上させることができる。
【0105】
また、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、前側板44が第1の側面部44a、第2の側面部44bおよび第3の側面部44cを一体成型するとともに、後側板45が、第1の側面部45a、第2の側面部45b、第3の側面部45cを一体成型してなるので、前側板44および後側板45は、それぞれ別体の第1の側面部、第2の側面部および第3の側面部から成型したものに比べて、剛性を確保することができる。さらには、複数の部材から側板を成型したときに生じる得る組立誤差による影響もないため、前側板44および後側板45の部品精度を向上させることができる。
【0106】
また、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、前側板44および後側板45の第3の側面部44c、45cが平板状に形成されているので、第1の側面部44a、45aおよび第2の側面部44b、45bのような絞り加工面44d、44e、45d、45eの形成されていない第3の側面部44c、45cのプロセスカートリッジ用開口部57およびスタッド66により、画像形成において正確な位置精度が求められる各プロセスカートリッジ11(Y、C、M、K)を前側板44および後側板45に対して正確に位置決めすることができる。
【0107】
さらに、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、従来の画像形成装置において考慮されていなかった画像形成に必要となる中間転写装置や定着装置、中間転写用廃トナータンク、プロセスカートリッジ用廃トナータンクおよび駆動装置等の着脱に要する開口部についても考慮した構造体を有する画像形成ユニットとしたので、これらの開口部を形成した場合の各側面の局所的な剛性の低下を抑えることができる。
【0108】
また、上述の従来の画像形成装置においては、各色の画像情報に基づき4つの光源から出射されたレーザ光束を1つの偏向器により4系統に振り分けて偏光走査し、感光体表面に照射し、4つの感光体それぞれに静電潜像を書き込むことのできるワンユニット化された露光装置を採用する場合には、複数の露光装置ごとに開口部を側板に形成することができないため、側板の局所的な剛性の低下を抑えることができないという問題があった。これに対して、本実施の形態に係る画像形成ユニット40は、ワンユニット化された光書込装置を採用する場合であっても、構造体の側板の局所的な剛性の低下を抑えることができる。
【0109】
なお、本実施の形態においては、後側板45の駆動装置用開口部59から突出する駆動ローラ37aにプロセスカートリッジ11Kの嵌合部65が嵌合することにより、後側板45に対して位置決めするとともに、構造体41に対して着脱可能に支持されるようにしたが、これに限らず例えば、プロセスカートリッジ11Kの後側板45側端部に係合部等を設けるとともに、この係合部を介して、後側板45に位置決めするとともに、構造体41に対して着脱可能に支持されるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0110】
以上、説明したように、本発明は、画像形成ユニットの本体の保形性の低下に起因した各収容物の設置位置のずれを防止して各収容物のずれに伴う画像品質の劣化を防止することができるとともに、同一機能を有する同一装置の交換やメンテナンス作業が煩雑となることを防止し得る画像形成ユニットおよび画像形成装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットを備えたフルカラー画像の画像形成装置の概略を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットを備えたフルカラー画像の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】各収容物が収容された画像形成ユニットの外観を表す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットの構造体およびこの構造体の各側面に収容される各収容物を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットの構造体およびこの構造体の各側面に収容される各収容物を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットの構造体およびこの構造体の各側面に収容される各収容物を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットの構造体およびこの構造体の各側面に収容される各収容物を示す斜視図である。
【図8】構造体の各側面ごとに対応する各収容物が収容された画像形成ユニットを示す斜視図である。
【図9】構造体の各側面ごとに対応する各収容物が収容された画像形成ユニットを示す斜視図である。
【図10】構造体の各側面ごとに対応する各収容物が収容された画像形成ユニットを示す斜視図である。
【図11】構造体の各側面ごとに対応する各収容物が収容された画像形成ユニットを示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る画像形成ユニットの構造体の右側面部を示す正面図である。
【図13】(a)は、図12中(a)で示される部分の部分拡大断面図である。(b)は、図12中(b)で示される部分の部分拡大断面図である。
【図14】プロセスカートリッジ、中間転写装置および定着装置が収容された構造体の前側板の構成を示す斜視図である。
【図15】(a)および(b)は、従来の画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
【0112】
1 複写機(画像形成装置)
2 スキャナ部(画像読取ユニット)
4 画像形成部
5 給紙部(給紙ユニット)
11(Y、C、M、K) プロセスカートリッジ
12 光書込装置(光書込手段)
13(Y、C、M、K) トナーボトル(トナー収容手段)
14 中間転写装置(中間転写手段)
15 中間転写クリーニング装置(中間転写クリーニング手段)
16 定着装置(定着手段)
17 感光体ドラム(感光体)
18 帯電装置(帯電部)
19 クリーニング装置(クリーニング部)
20 現像装置(現像部)
35 プロセスカートリッジ用廃トナータンク(第1の廃トナー収容手段)
36 中間転写用廃トナータンク(第2の廃トナー収容手段)
37 駆動装置(駆動手段)
40 画像形成ユニット
41 構造体(本体)
44 前側板
44a 第1の側面部
44b 第2の側面部
44c 第3の側面部
45 後側板
45a 第1の側面部
45b 第2の側面部
45c 第3の側面部
51 前側面部
52 後側面部
53 右側面部
54 左側面部
56(Y、C、M、K) トナーボトル用開口部(開口部)
57 プロセスカートリッジ用開口部(開口部)
59 駆動装置用開口部
61、62 定着ガイド部材
63、64 中間転写ガイド部材
66 スタッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を読み取る画像読取ユニットによって読み取られた画像を転写材に形成するとともに、画像形成装置内部に収容される画像形成ユニットであって、
前側面部、後側面部、右側面部および左側面部により筐体形状に形成された本体と、
潜像を担持する感光体と、前記感光体を帯電する帯電部と、前記感光体上の転写残トナーを除去するクリーニング部と、前記感光体表面に形成された静電潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化する現像部とを含んで構成される複数のプロセスカートリッジと、前記帯電部により帯電された感光体表面に光を照射して静電潜像を形成する光書込手段と、前記プロセスカートリッジに供給するトナーを収容する複数のトナー収容手段と、前記感光体上のトナー像を中間転写体上に一次転写し、前記中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写手段と、前記転写材への転写後に前記中間転写手段の残トナーを除去する中間転写クリーニング手段と、前記クリーニング手段により除去された感光体上の転写残トナーを収容する第1の廃トナー収容手段と、前記中間転写クリーニング手段により除去された前記中間転写手段の残トナーを収容する第2の廃トナー収容手段と、前記感光体および前記中間転写手段を駆動する駆動手段と、前記中間転写手段により転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段とを含み、前記本体内部にそれぞれ収容される複数の収容物と、
を備え、
前記本体は、前記前側面部、前記後側面部、前記右側面部および前記左側面部に開口部を形成し、前記各収容物が、前記前側面部、前記後側面部、前記右側面部および前記左側面部のうち対応する側面部の前記開口部を介して着脱可能に支持されたことを特徴とする画像形成ユニット。
【請求項2】
前記本体は、前記プロセスカートリッジ、前記トナー収容手段および前記第1の廃トナー収容手段が前記前側面部の前記開口部を介して着脱可能に支持されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成ユニット。
【請求項3】
前記本体は、前記前側面部に設けられた前側板と、前記後側面部に設けられた後側板と、前記定着手段を保持する定着手段保持部材と、前記中間転写手段を保持する中間転写手段保持部材とを備え、
前記前側板および前記後側板は、前記定着手段保持部材が設けられる第1の側面部と、前記第1の側面部の下部に配置され、前記中間転写手段保持部材が設けられる第2の側面部と、前記第2の側面部の下部に配置され、前記プロセスカートリッジを支持するプロセスカートリッジ支持部が形成された第3の側面部とから構成されており、
前記前側板および前記後側板の前記第1の側面部、前記第2の側面部および前記第3の側面部は、前記前側板と前記後側板との間隔が前記第1の側面部、前記第2の側面部、前記第3の側面部の順に狭くなるよう前記前側板および前記後側板に形成されており、
前記定着手段は、前記定着手段保持部材を介して前記前側板と前記後側板との間に支持されており、
前記中間転写手段は、前記中間転写手段保持部材を介して前記前側板と前記後側板との間に支持されており、
前記プロセスカートリッジは、前記プロセスカートリッジ支持部を介して前記前側板と前記後側板との間に支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成ユニット。
【請求項4】
前記前側板および前記後側板は、それぞれ前記第1の側面部、前記第2の側面部および前記第3の側面部を一体成型してなることを特徴とする請求項3に記載の画像形成ユニット。
【請求項5】
前記前側板および前記後側板において、前記第2の側面部には、前記第3の側面部に対して前記前側板と前記後側板との間隔を広げるための第1の絞り加工面が形成されており、かつ、前記第1の側面部には、前記第2の側面部に対して前記前側板と前記後側板との間隔を広げるための第2の絞り加工面が形成されており、
前記第3の側面部が平板状に形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成ユニット。
【請求項6】
画像を読み取る画像読取ユニットと、前記画像形成ユニットに転写材を給紙する給紙ユニットと、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成ユニットと、を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−72470(P2010−72470A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241432(P2008−241432)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】