説明

画像形成装置、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体

【課題】 記録媒体として識別情報付記録媒体を使用する場合において、装置に適正でない種別の記録媒体を使用することに起因する不具合の発生を極力少なく抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置220,230において、RFID付用紙の識別が行われ、このRFID付用紙が推奨用紙以外の用紙であると、当該用紙に該当する用紙のエラー率が取得され取得した不具合発生率が閾値Aより大きいか否かの判定が行われる(ステップS705)。そして、上記取得された不具合発生率が閾値Aより大きい場合、適正なRFID付用紙を使用することを促す旨のメッセージが操作部140の画面に表示されるとともに、当該RFID付用紙またはそれを収納する給紙ユニットの使用が禁止される(ステップS706)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体を給紙し、該給紙された記録媒体上に画像を形成する画像形成装置、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、原稿を複写し、またネットワークを介してコンピュータから入力された画像をプリントアウトする画像形成装置において使用される記録媒体としては、一般に、広く流通している市販の用紙が使用され、推奨する用紙(例えば画像形成装置の純正の用紙)が使用される場合は少ない。
【0003】
一方、最近、非接触ICチップ(以下、RFIDと称する)が埋め込まれているRFID付用紙が登場し、RFID付用紙の表面に印字し、かつ、RFIDへの情報書き込みを行うプリンタ、また、RFID付用紙のRFID内の情報に基づいて印刷処理を行う画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2002−337426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像形成装置の記録媒体として市販の用紙が用いられる場合、その品質が必ずしも画像形成装置に適しているとは限らず、その用紙の品質例えば紙種によっては、ジャム(紙詰まり)や重送などの不具合が頻繁に発生する場合がある。よって、画像形成装置に対して推奨用紙を可能な限り使用することが望ましい。
【0005】
また、画像形成装置の仕様に違いに応じて、それに適する用紙の紙種などが異なるので、異なる仕様をそれぞれ有する複数の画像形成装置を使用する環境においては、画像形成装置毎に推奨用紙を準備することに非常に手間が掛かり、また適正でない紙種の用紙を画像形成装置に使用するなどの間違いが起こり易い。
【0006】
また、記録媒体として上記RFID付用紙が用いられた場合においても、同様に、その用紙の紙種によっては、ジャム(紙詰まり)や重送などの不具合が頻繁に発生する場合がある。
【0007】
本発明の目的は、記録媒体として識別情報付記録媒体を使用する場合において、装置に適正でない種別の記録媒体を使用することに起因する不具合の発生を極力少なく抑制することができる画像形成装置、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体を給紙し、該給紙された記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、種別情報付記録媒体の種別情報毎に該種別情報付記録媒体を使用した画像形成時の不具合発生割合を少なくとも示す動作履歴情報を保持する動作履歴情報記憶手段と、給紙される種別情報付記録媒体から種別情報を該種別情報付記録媒体と非接触で読み取る種別情報読み取り手段と、前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報と前記動作履歴情報記憶手段に保持されている動作履歴情報とに基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて前記給紙される種別情報付記録媒体の使用を制限する制限手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、種別情報付記録媒体の種別情報毎に該種別情報付記録媒体を使用した画像形成時の不具合発生割合を少なくとも示す動作履歴情報を保持する動作履歴情報記憶手段と、給紙される種別情報付記録媒体から種別情報を該種別情報付記録媒体と非接触で読み取る種別情報読み取り手段とを備える画像形成装置の制御方法であって、前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報と前記動作履歴情報記憶手段に保持されている動作履歴情報とに基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程での判定結果に応じて前記給紙される種別情報付記録媒体の使用を制限する制限工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、種別情報付記録媒体の種別情報毎に該種別情報付記録媒体を使用した画像形成時の不具合発生割合を少なくとも示す動作履歴情報を保持する動作履歴情報記憶手段と、給紙される種別情報付記録媒体から種別情報を該種別情報付記録媒体と非接触で読み取る種別情報読み取り手段とを備える画像形成装置を制御するためのプログラムであって、前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報と前記動作履歴情報記憶手段に保持されている動作履歴情報とに基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定する判定モジュールと、前記判定モジュールによる判定結果に応じて前記給紙される種別情報付記録媒体の使用を制限する制限モジュールとを有することを特徴とするプログラムを提供する。
【0011】
本発明は、上記目的を達成するため、上記プログラムをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、記録媒体として識別情報付記録媒体を使用する場合において、装置に適正でない種別の記録媒体を使用することに起因する不具合の発生を極力少なく抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置が用いられているネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【0015】
ネットワークシステムは、図1に示すように、デジタル複写機からなる複数の画像形成装置220,230と、複数のPC(パーソナルコンピュータ)212,213とを含み、これらはLAN(Local Area Network)2011に接続されている。
【0016】
画像形成装置220,230は、コピー機能、プリンタ機能などの複数の機能を有する。画像形成装置220,230は、ユーザが各種の操作を行うための操作部140と、原稿上の画像を読み取るためのスキャナ10と、画像データを用紙に印刷するプリンタ20と、操作部140やPC212,213からの指示に基づいてスキャナ10およびプリンタ20に対する画像データの出力の制御を行うコントローラユニット30とを備える。
【0017】
ここで、操作部140は、設定情報、装置状態、メッセージなどを表示するための液晶表示パネル(図示せず)と、情報を入力するための複数のキー(図示せず)とを有する。
【0018】
本実施の形態において、画像形成装置220,230は、PC212,213からLAN2011を介して、印刷デ−タが与えられると、それをプリントアウトするプリンタ機能を提供する。また、画像形成装置220,230は、ユーザによる操作部140からの設定に従って、スキャナ10により読み取られた画像データを、コントローラユニット30を介してプリンタ20に出力し、プリントアウトする複写機能を提供する。さらに、画像形成装置220,230は、ファクシミリ機能を提供する。このファクシミリ機能は、ユーザによる操作部140からの設定に従って、スキャナ10により読み込まれた画像情報をファクシミリ情報として、公衆回線を介して送信し、また公衆回線を介して受信したファクシミリ情報を、コントローラユニット30を介してプリンタ20に出力し、プリントアウトする機能である。
【0019】
次に、上記画像形成装置220,230のスキャナ10およびプリンタ20の構成について図2および図3を参照しながら説明する。図2は図1の画像形成装置の構成を示す縦断面図、図3は図1の画像形成装置で使用されるRFID付用紙の構成を示す平面である。
【0020】
画像形成装置220,230は、図2に示すように、スキャナ10とプリンタ20とが一体化された構成を有する。スキャナ10には、原稿自動送り装置142が搭載され、原稿自動送り装置142は、原稿を順次、原稿台ガラス101上の所定位置に給送する。原稿台ガラス101上の所定位置に給送された原稿は、例えばハロゲンランプから構成される原稿照明ランプ102で照明される。原稿照明ランプ102により照明された原稿からの反射光は、複数の走査ミラー103,104,105を介して、CCDユニット106に導かれる。原稿照明ランプ102および各走査ミラー103,104,105は、上記原稿を走査するために往復動する光学走査ユニットに収容されている。
【0021】
CCDユニット106は、CCD108と、原稿からの反射光を結像させるCCD108の撮像面上に結像させるためのレンズ107と、CCD108を駆動するCCDドライバ109とを含む。CCD108は、光学像を画像信号に変換して出力する。CCD108から出力された画像信号は、例えば8ビットのデジタルデータに変換された後にコントローラ部139に入力される。コントローラ部139は、上述したコントローラユニット30と操作部140とを含む。
【0022】
プリンタ20は、例えば半導体レーザから構成される露光手段117を有し、露光手段117は、コントローラ部139で処理された画像データに基づいて感光ドラム110を露光し、感光ドラム110上に静電潜像を形成する。
【0023】
感光ドラム110の周囲には、感光ドラム110の表面を除電するための前露光ランプ112と、感光ドラム110の表面を一様に帯電させるための1次帯電器113と、感光ドラム110上に形成された静電潜像をトナー像として可視像化するように黒色のトナーを供給する現像器118と、感光ドラム110上に現像されたトナー像を、給紙ユニット122,124,142,144から給紙された用紙に転写する前に高圧をかける転写前帯電器119と、感光ドラム110上のトナー像を給紙された用紙に転写する転写帯電器127と、転写動作の終了した用紙を感光ドラム110から分離するための分離帯電器128と、感光ドラム110上の残留トナーを回収するためのクリーナ111とが配置されている。
【0024】
各給紙ユニット120,122,124,142,144は、用紙を装置内に給紙するためのものであり、これらのうち、給紙ユニット120は、手差し給紙ユニットである。各給紙ユニット120,122,124,142,144には、それぞれ、対応する給紙ローラ121,123,125,143,145が設けられ、これらの給紙ローラ121,123,125,143,145の駆動により、給紙ユニット120,122,124,142,144に積載された用紙が装置内へ給紙される。給紙ユニット120,122,124,142,144から給紙された用紙は、レジストローラ126により、その位置で一旦停止された後に、感光ドラム110上に形成された画像の書き出しタイミングと同期されて感光ドラム110へ向けて給送される。
【0025】
感光ドラム110上のトナー像が転写された用紙は、搬送ベルト129を介して、定着器130に搬送される。定着器130は、用紙上のトナー像を熱圧する。これにより、用紙上のトナー像は用紙上に定着される。定着器130から排出された用紙は、フラッパ131の切り替え動作に応じて、ソータ132または両面パスへのいずれかに導かれる。
【0026】
両面パスは、フラッパ131から中間トレイ137へ至る搬送路であり、該搬送路上には、複数の搬送ローラ133,134,135,136が設けられている。フラッパ131から両面パスに導かれた用紙は、中間トレイ137上に反転(多重)または非反転(両面)されて一旦積載される。中間トレイ137に積載された用紙は、再給送ローラ138により、再度、レジストローラ126に向けて搬送される。このように、片面に画像が形成された用紙を両面パスに導くことにより、用紙の両面に画像を形成することができ、また用紙の片面に多重画像形成を行うことができる。
【0027】
本実施の形態においては、RFID付用紙の使用を可能にするために、給紙ユニット120,122,124,142,144には、対応するリーダ・ライタ部500,501,502,503,504がそれぞれ設けられている。ここで、RFID付用紙とは、図3に示すように、RFID600が漉き込まれた用紙300をいい、用紙300に対してRFID600が漉き込まれている位置は、例えば用紙の隅部などの予め決められている位置である。リーダ・ライタ部500,501,502,503,504は、それぞれ、対応する給紙ユニット120,122,124,142,144にセットされるRFID付用紙300のRFID600と通信可能で、かつ対応する給紙ユニット以外の他の給紙ユニットにセットされたRFID付用紙300のRFID600を誤検出しない位置に配置される。また、必要に応じてリーダ・ライタ部500,501,502,503,504に対して、対応する給紙ユニットにセットされたRFID付用紙300のRFID600のみを検出するように電磁的な遮蔽が施される。
【0028】
リーダ・ライタ部500,501,502,503,504は、コントローラ部139のコントローラユニット30の制御下で、RFID付用紙300のRFID600に対して、それに書き込まれている情報の読み取り、または情報の書き込みを行う。このRFID600に書き込まれている情報は、例えば用紙のメーカー、および、その紙種、サイズなどの用紙を識別するための用紙種別情報であり、同一種の用紙には、同一の情報が書き込まれる。このような用紙種別情報を読み取ることによって、コントローラユニット30は、用紙の種類の識別が可能になる。各リーダ・ライタ部500,501,502,503,504およびRFID600の構成の詳細については後述する。
【0029】
なお、本実施の形態においては、給紙ユニット毎にリーダ・ライタ部が設けられているが、これに代えて、給紙ユニットからレジストローラ126へ至る搬送路上の所定の位置にリーダ・ライタ部を設けるようにしてもよい。
【0030】
次に、上記コントローラユニット30の構成について図4を参照しながら説明する。図4は図1のコントローラユニット30の構成を示すブロック図である。
【0031】
コントローラユニット30は、図3に示すように、スキャナ10およびプリンタ20を接続するとともに、LAN2011および公衆回線(WAN)2051を接続することによって、画像データやデバイス情報の入出力を行うためのものである。コントローラユニット30は、CPU2001を有する。CPU2001は、ROM2003に格納されているブートプログラムに従ってシステムを立ち上げ、HDD2004に格納されているプログラムを読み出して実行することによって、装置全体の制御および各種の個別処理を行う。CPU2001の作業領域は、RAM2002により提供される。また、RAM2002には、画像データなどが一時的に記憶される。HDD(ハードディスク)2004は、上記プログラムの他に、画像データ、ソフトウェアカウンタ値などを格納する。
【0032】
CPU2001には、システムバス2007を介して、RAM2002、ROM2003、HDD2004とともに、操作部I/F2070、ネットワークI/F2010、モデム2050、スキャナ・プリンタ通信I/F2006、リーダ・ライタ部I/F2100および画像バスI/F2006が接続される。操作部I/F2070は、操作部140とのインタフェースであり、操作部140に表示する画像データを操作部140に対して出力する。また、操作部I/F2070は、ユーザが操作部140から入力した情報を、CPU2001に送出する。ネットワークI/F2010は、LAN2011と接続され、LAN2011を介して情報の入出力を行う。モデム2050は、公衆回線2051と接続され、公衆回線2051を介して情報の入出力を行う。スキャナ・プリンタ通信I/F2006は、スキャナ10およびプリンタ20のCPU(図示せず)と通信を行うためのインタフェースである。リーダ・ライタ部I/F2100は、上記リーダ・ライタ部500,501,502,503,504と通信を行うためのインタフェースである。
【0033】
画像バスI/F2005は、システムバス2007と、画像データを高速で転送可能な画像バス2008とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008には、RIP(ラスターイメージプロセッサ)2060、スキャナ画像処理部2080、プリンタ画像処理部2090、画像回転部2030、画像圧縮部2040、およびデバイスI/F2020が接続される。
【0034】
RIP2060は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換などを行う。画像回転部2030は、画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データに対してはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。デバイスI/F2020は、スキャナ10やプリンタ20とコントローラユニット30を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0035】
このように構成された画像形成装置220,230において、例えばLAN2011に接続されているPC212,213からの印刷データを印刷出力する場合、上記PC212,213からの印刷データは、CPU2001の制御下で、ネットワークI/F2010を介して、RAM2002に記憶される。そして、RAM2002から印刷データが読み出され、この印刷データは、画像バスI/F2005を介して、RIP2060に与えられる。
【0036】
RIP2060において、与えられた印刷データ(PDLコード)はビットマップイメージデータに展開され、このデータは画像圧縮部2040にて適宜、圧縮処理が行われた後、HDD2004に蓄積される。次いで、このHDD2004に蓄積された印刷データは、画像バスI/F2005を介して画像圧縮部2040に与えられ、画像圧縮部2040により伸張される。そして、伸長後の印刷データは、プリンタ画像処理部2090によるプリンタの補正、解像度変換などの処理、また必要に応じて画像回転部2030による画像データの回転が施された後、デバイスI/F2020を介してプリンタ20に出力される。
【0037】
次に、リーダ・ライタ部500〜504の詳細な構成について図5を参照しながら説明する。図5はリーダ・ライタ部500〜504の構成を示すブロック図である。
【0038】
リーダ・ライタ部500〜504は、図5に示すように、RFID600に対して電波を送信するための送信アンテナ部501と、送信アンテナ部501から送信する電波の変調を行うための変調回路502と、RFIDから送信される電波を受信するための受信アンテナ部503と、受信アンテナ部503により受信した信号を復調するための復調回路504と、変調回路502および復調回路504を制御するための制御部505と、上位機器すなわちコントローラユニット30のCPU2001との通信を行うためのI/F部506とから構成される。ここで、送信アンテナ部501には、RFID600への電力供給を行うための電源507が設けられている。
【0039】
制御部505は、コントローラユニット30からの指示に従って変調回路502を用いて電力を供給するため電波および送信するデータを変調し、このデータ信号を電力用電波信号に重畳して送信アンテナ部501から外部へ送信するように制御する。また、制御部505は、RFID600から送信された信号が受信アンテナ部503で受信されると、この受信した信号を復調回路504で復調した後、データ信号へ変換し、I/F部506を介して、上記データ信号をコントローラユニット30へ送信するように制御する。
【0040】
次に、上記RFID600の構成について図6を参照しながら説明する。図6は図3のRFID600の構成を示すブロック図である。
【0041】
RFID600は、図6に示すように、不揮発性メモリ601、電波を送受信するためのアンテナ部602と、共振コンデンサ603と、電源の整流および平滑を行うための電力生成部604と、電波の変調および復調を行うための復変調回と605、制御部606とから構成される。
【0042】
アンテナ部602は、共振コンデンサ603と協働して共振回路を構成する。アンテナ部602が外部からの上記電力用電波信号を受信すると、これを電力生成部604へ供給し、電力生成部600は、上記電力用電波信号からRFIDを動作させるための電力を生成する。この生成された電力は、不揮発性メモリ601、復変調回路605へ供給される。制御部606は、RFID全体の制御を行うものである。
【0043】
RFID600において、上記電力用電波信号に重畳されたRFID600へ書き込むためのデータ信号を受信すると、この受信したデータ信号は、復変調回路605によって復調された後、制御部606を介して、不揮発性メモリ601へ書き込まれる。また、読み出しを指示する信号を受信すると、制御部606は、不揮発性メモリ601からデータを読み出す。この読み出されたデータは、復変調回路605によって変調されてアンテナ部602から電波信号として送信される。
【0044】
次に、画像形成装置220,230の紙種に応じた画像形成動作制御について図7〜図9を参照しながら説明する。図7は図1の画像形成装置220,230の紙種に応じた画像形成動作制御の手順を示すフローチャート、図8(a)は推奨紙リストの一例を示す図、図8(b)は動作履歴情報リストの一例を示す図、図9は動作履歴情報リストの更新処理の手順を示すフローチャートである。ここで、図7のフローチャートに示す手順は、コントローラユニット30のCPU2001によりHDD2004に格納されているプログラムに従って実行されるものである。
【0045】
画像形成装置220,230においては、LAN2011上のPC212,213からの印刷デ−タをプリントアウト(画像出力)するプリントジョブ、または、スキャナ10により読み込まれた画像情報をプリントアウトするコピージョブを実行する際に、RFID付用紙300のRFID600から用紙種別情報が取得され、この取得された用紙種別情報と動作履歴情報リスト中の対応する動作履歴情報とに基づいて画像形成動作が制御される。ここで、用紙種別情報とは、その用紙のメーカー名および紙種を含む情報である。動作履歴情報リストとは、図8(b)に示すように、各メーカーの用紙の紙種毎に作成される動作履歴情報をリスト化したものであり、動作履歴情報は、累積使用枚数、エラー枚数(動作不具合が生じた累積枚数)、エラー率(=エラー枚数/累積使用枚数)が含まれる。動作履歴情報リストはHDD2004に格納され、各動作履歴情報は、対応する紙種の用紙が使用される毎に更新される。ここで、動作履歴情報における累積使用枚数、エラー枚数(動作不具合が生じた累積枚数)、エラー率(=エラー枚数/累積使用枚数)のそれぞれのデフォルト値としては、例えば使用が想定されるメーカーの用紙の紙種毎に、予め工場などで実際に所定枚数の用紙に画像形成を実施した場合の値がそれぞれ設定されている。また、上記動作履歴情報リストともに、図8(a)に示すような、画像形成装置220,230に適する用紙のメーカー名および紙種を表す推奨紙リストがHDD2004に格納されている。
【0046】
画像形成装置220,230においてプリントジョブまたはコピージョブを実行する際、図7に示すように、CPU2001は、まず、ユーザにより指定されたサイズの用紙を給紙する給紙ユニットに収納されている用紙の用紙種別情報の読み込みを行う(ステップS701)。ここでは、給紙ユニットに収納されている用紙がRFID付用紙であることを前提としているので、指定されたサイズの用紙を給紙する給紙ユニットに対応するリーダ・ライタ部によりRFID付用紙のRFIDに書き込まれている情報の読み取りが行われ、その読み取られた情報は、対応するリーダ・ライタ部からリーダ・ライタ部I/F2100を介してCPU2001に送信される。CPU2001は、送信された情報に基づいて用紙のメーカー名および紙種を識別する。
【0047】
次いで、CPU2001は、用紙(メーカー名および紙種)の識別を行うことができたか否かを判定する(ステップS702)。ここで、用紙の識別を行うことができない場合としては、RFIDに情報が書き込まれていないまたはその情報が不十分なものであった場合、または用紙にRFIDが付加されていない場合などがある。このような場合には、用紙の識別を行うことができないと判定される。よって、CPU2001は、用紙の識別を行うことができないので、当該用紙が画像形成装置に適しているものであるか否かを判断することができず、適正なRFID付用紙を使用することを促す旨のメッセージを操作部140の画面に表示するとともに、当該用紙またはそれを収納する給紙ユニットの使用を禁止する(ステップS707)。この用紙または給紙ユニットの使用禁止とは、当該用紙または給紙ユニットを使用する画像形成動作を禁止する処理をいい、この禁止処理は、後に、再度同一の給紙ユニットを給紙ユニットの選択を行うことによって解除されるものである。そして、CPU2001は、本処理を終了する。
【0048】
これに対し、上記ステップS702において用紙の識別を行うことができたと判定された場合、CPU2001は、識別された用紙(紙種)が、画像形成装置が推奨する用紙(紙種)以外の用紙であるか否かを判定する(ステップS703)。この判定には、上述した図8(a)に示す推奨紙リストが用いられ、識別された用紙(紙種)に該当する用紙が上記推奨リストにあるか否かに応じて、上記判定が行われる。ここで、識別された用紙(紙種)が、画像形成装置が推奨する用紙(紙種)である場合、CPU2001は、当該用紙を収納する給紙ユニットの使用を禁止することなく、本処理を終了する。次いで、CPU2001は、不具合発生率が予め設定された閾値A以下であると判定された用紙を給紙し、この給紙された用紙に画像形成を行う制御を実行する。
【0049】
上記ステップS703において識別された用紙が、画像形成装置が推奨する用紙以外の用紙であると判定された場合、この推奨紙以外の用紙の使用におけるジャムや重送などの不具合の発生可能性が、推奨紙以外の用紙の場合より高くなるので、CPU2001は、図8(b)に示す動作履歴情報から、当該用紙(推奨紙以外の用紙)に該当する用紙のエラー率を不具合発生率として取得する(ステップS704)。ここで、画像形成装置の最初の使用時期においては、動作履歴情報が更新されていないことがあるので、デフォルト値のエラー率が不具合発生率として用いられる場合がある。そして、CPU2001は、取得した不具合発生率が予め設定された閾値Aより大きいか否かを判定する(ステップS705)。
【0050】
上記ステップS705において取得した不具合発生率が予め設定された閾値A以下であると判定された場合、CPU2001は、当該用紙を収納する給紙ユニットの使用を禁止することなく、本処理を終了する。次いで、CPU2001は、不具合発生率が予め設定された閾値A以下であると判定された用紙を給紙し、この給紙された用紙に画像形成を行う制御を実行する。
【0051】
これに対し、上記ステップS705において取得した不具合発生率が予め設定された閾値Aより大きいと判定された場合、CPU2001は、当該用紙が画像形成装置に適さない用紙であると判断し、適正なRFID付用紙を使用することを促す旨のメッセージを操作部140の画面に表示するとともに、当該RFID付用紙またはそれを収納する給紙ユニットの使用を禁止する(ステップS706)。このRFID付用紙または給紙ユニットの使用禁止は、この禁止以降に、再度同一の給紙ユニットを給紙ユニットの選択を行うことによって解除されるものである。そして、CPU2001は、本処理を終了する。
【0052】
ここで、上記フローチャートには図示されていないが、上記ステップS704において、用紙(推奨紙以外の用紙)に対応する動作履歴情報が動作履歴情報リスト中になく、該当する用紙のエラー率を取得することができなかった場合は、ステップS705で取得した不具合発生率が予め設定された閾値Aより大きいと判定された場合と同様に、用紙が画像形成装置に適さない用紙であると判断され、適正なRFID付用紙を使用することを促す旨のメッセージが操作部140の画面に表示されるとともに、当該RFID付用紙またはそれを収納する給紙ユニットの使用が禁止される。
【0053】
次に、動作履歴情報の更新について図9を参照しながら説明する。
【0054】
動作履歴情報の更新は、推奨紙であるまたは不具合発生率が予め設定された閾値A以下であると判定されたRDID付用紙を使用して画像形成が行われる場合に行われる。給紙するRFID付用紙が推奨紙であるまたは不具合発生率が予め設定された閾値A以下であると判定された場合、図9に示すように、CPU2001は、上記RFID付用紙を給紙し、この給紙されたRFID付用紙に画像形成を行う制御の実行を開始する(ステップS901)。
【0055】
次いで、CPU2001は、ジャムの発生の有無を判定する(ステップS902)。ここで、ジャムが発生した場合、CPU2001は、上記ステップS701でRFID付用紙から読み取られた用紙種別情報に基づいてこのジャムが発生したRFID付用紙の紙種を認識する(ステップS903)。そして、CPU2001は、動作履歴情報リスト中のジャムが発生したRFID付用紙に対応する動作履歴情報を更新する(ステップS904)。具体的には、ジャムが発生したRFID付用紙に対応する動作履歴情報における累積使用枚数、エラー枚数(動作不具合が生じた累積枚数)、エラー率(=エラー枚数/累積使用枚数)がそれぞれ更新される。そして、CPU2001は、本処理を終了する。
【0056】
上記ステップS902においてジャムの発生がないと判定された場合、すなわちジャムが発生せずに給紙されたRFID付用紙に対する画像形成が正常に終了した場合、CPU2001は、上記ステップS701でRFID付用紙から読み取られた用紙種別情報に基づいて給紙された(画像形成が行われた)RFID付用紙の紙種を認識する(ステップS905)。そして、CPU2001は、動作履歴情報リスト中の上記給紙されたRFID付用紙に対応する動作履歴情報を更新する(ステップS906)。ここでは、上記給紙されたRFID付用紙に対応する動作履歴情報における累積使用枚数、エラー率(=エラー枚数/累積使用枚数)がそれぞれ更新されることになる。そして、CPU2001は、本処理を終了する。
【0057】
このように、本実施の形態によれば、記録媒体としてRFID付用紙を使用する場合において、画像形成時にジャムの発生の可能性が高い紙種のRFID付用紙の使用を未然に防止することによって、装置に適正でない紙種の用紙を使用することに起因するジャムの発生を極力少なく抑制することができる。
【0058】
なお、本実施の形態においては、画像形成時にジャムの発生の可能性が高い紙種の用紙の使用を未然に防止するための構成について説明したが、これに加えて、複数の用紙が同時に給紙または搬送される重送の発生を未然に防止するためには、使用されるRFID付用紙(紙種)が閾値B(重送発生率に対する閾値)より大きい重送率の用紙であるか否かに応じて当該用紙またはその給紙ユニットの使用禁止するように制御すればよい。この場合、動作履歴情報にさらに重送の発生回数と重送の発生率とを加える必要があるとともに、重送の発生回数を検出することが必要であり、この重送の発生回数を検出ための手段としては、同時に搬送されている複数のRFID付用紙をそれぞれ個別に識別にすることが可能な手段が用いられる。但し、各RFID付用紙のRFIDには、それぞれの用紙を個別に識別可能な情報が書き込まれている必要がある。
【0059】
また、本実施の形態においては、用紙の識別を行うことができないと判定された場合、また使用される用紙の不具合発生率が予め設定された閾値Aより大きいと判定された場合、当該用紙またはその給紙ユニットの使用が禁止されるが、これに代えて、使用する用紙と同じサイズの用紙を収納する給紙カセットを選択し、この給紙カセットから用紙を給紙するようにしてもよい。この場合、選択された給紙カセットの用紙に対しても、図7に示す手順が実行される。
【0060】
また、本実施の形態においては、プリントジョブまたはコピージョブの際に、上記紙種に応じた動作制御(図7に示す)が行われるが、ファクシミリ受信した情報を用紙に出力する場合も、同様の制御を行うようにしてもよい。
【0061】
なお、本実施の形態においては、電子写真方式の画像形成装置に本発明の原理を適用した場合を説明したが、例えばインクジェット方式のプリンタ、そのプリンタを用いてプリンタ機能、コピー機能などの複数の機能を実現するMPF(Multi Peripheral Function)などに適用することもできる。
【0062】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることはいうまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0063】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードを、ネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0064】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0065】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置が用いられているネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置の構成を示す縦断面図である。
【図3】図1の画像形成装置で使用されるRFID付用紙の構成を示す平面である。
【図4】図1のコントローラユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】図2のリーダ・ライタ部の構成を示すブロック図である。
【図6】図3のRFIDの構成を示すブロック図である。
【図7】図1の画像形成装置の紙種に応じた画像形成動作制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】(a)は推奨紙リストの一例を示す図、(b)は動作履歴情報リストの一例を示す図である。
【図9】動作履歴情報リストの更新処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
10 スキャナ
20 プリンタ
30 コントローラ
220,230 画像形成装置
2001 CPU
2002 RAM
2003 ROM
300 用紙
500,501,502,503,504 リーダ・ライタ部
600 RFID

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を給紙し、該給紙された記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
種別情報付記録媒体の種別情報毎に該種別情報付記録媒体を使用した画像形成時の不具合発生割合を少なくとも示す動作履歴情報を保持する動作履歴情報記憶手段と、
給紙される種別情報付記録媒体から種別情報を該種別情報付記録媒体と非接触で読み取る種別情報読み取り手段と、
前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報と前記動作履歴情報記憶手段に保持されている動作履歴情報とに基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記給紙される種別情報付記録媒体の使用を制限する制限手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
警告表示を行うための表示手段を備え、
前記制限手段は、前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体でないと判定された場合、該種別情報付記録媒体の使用を禁止するとともに、該種別情報付記録媒体を使用しない旨の警告表示を前記表示手段に行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
種別情報付記録媒体を給紙するための複数の給紙手段を備え、
前記制限手段は、前記複数の給紙手段のいずれか1つの給紙ユニットから給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体でないと判定された場合、前記1つの給紙ユニットを、同一サイズの種別情報付記録媒体を給紙する他の給紙ユニットに切り替え、再度、前記判定手段により前記他の給紙ユニットから給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かの判定を行うよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
推奨記録媒体種別の一覧を保持する推奨記録媒体種別記憶手段を備え、
前記判定手段は、前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報が前記推奨記録媒体種別の一覧に含まれている場合、前記画像形成時に使用される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であると判定し、前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報が前記推奨記録媒体種別の一覧に含まれていない場合、前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報に対応する動作履歴情報に基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判定手段により前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であると判定され、該種別情報付記録媒体が使用された画像形成が行われた際に、該画像形成の動作結果に基づいて対応する動作履歴情報を更新する更新手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記種別情報付記録媒体は、非接触ICチップが付けられている記録媒体であり、前記非接触ICチップには、記録媒体の種別情報が読み出し可能に書き込まれていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項7】
種別情報付記録媒体の種別情報毎に該種別情報付記録媒体を使用した画像形成時の不具合発生割合を少なくとも示す動作履歴情報を保持する動作履歴情報記憶手段と、給紙される種別情報付記録媒体から種別情報を該種別情報付記録媒体と非接触で読み取る種別情報読み取り手段とを備える画像形成装置の制御方法であって、
前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報と前記動作履歴情報記憶手段に保持されている動作履歴情報とに基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程での判定結果に応じて前記給紙される種別情報付記録媒体の使用を制限する制限工程と
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
種別情報付記録媒体の種別情報毎に該種別情報付記録媒体を使用した画像形成時の不具合発生割合を少なくとも示す動作履歴情報を保持する動作履歴情報記憶手段と、給紙される種別情報付記録媒体から種別情報を該種別情報付記録媒体と非接触で読み取る種別情報読み取り手段とを備える画像形成装置を制御するためのプログラムであって、
前記種別情報読み取り手段により前記給紙される種別情報付記録媒体から読み取られた種別情報と前記動作履歴情報記憶手段に保持されている動作履歴情報とに基づいて前記給紙される種別情報付記録媒体が適正な記録媒体であるか否かを判定する判定モジュールと、
前記判定モジュールによる判定結果に応じて前記給紙される種別情報付記録媒体の使用を制限する制限モジュールと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項9】
請求項8記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−44064(P2006−44064A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−228379(P2004−228379)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】