説明

画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法

【課題】クリーニング部材が転写ローラーに当接した際に発生する当接痕により印刷物の品質が低下するのを確実に防止する。
【解決手段】クリーニングブレード451の当接タイミングを制御して当接痕を把持領域GAの領域ARonと当接する二次転写ローラー4の周面(位置P3〜P4間の周面)に発生させている。したがって、二次転写ローラー4の周面上の当接痕が転写材Sに転写されるものの、その転写位置は転写材Sの把持領域GAであるため、当接痕による印刷物の汚れを確実に防止することができ、印刷物の品質低下を確実に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、周面の凹部に把持部が配設された転写ローラーを用いて転写材の印刷物領域に画像を転写した後、転写材を断裁して印刷物を得る画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周面の凹部に把持部が配設された転写ローラーを用いて画像を転写材に転写する画像形成装置として、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この装置では、グリッパなどの把持部が転写材の先端部を把持して転写材を転写ローラーに対して位置決めするとともに、転写ローラーの回転によって転写材を所定方向に移動させる。そして、転写ローラーが所定距離だけ回転すると、把持部による転写材先端部の把持が解放されて転写材の先端部は転写ローラーの周面から剥離され、定着ユニットに向けて移動させられる。このように転写材を移動させながら転写材に対して画像が転写される。また、転写ローラーの回転中にクリーニング部材が転写ローラーの周面に当接して該周面に付着した残留液体現像剤がクリーニング除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−170005号公報(例えば、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のように凹部が周面に設けられた転写ローラーをクリーニングする場合、転写ローラーに対してクリーニング部材を離当接させる必要がある。しかしながら、クリーニング部材を転写ローラーに当接させると、その当接開始位置で当接痕というトナー溜まりが転写ローラーの周面に残ってしまい、それによって転写材を汚してしまい、最終印刷物の品質低下を招くという問題が発生することがあった。
【0005】
この発明にかかるいくつかの態様は、クリーニング部材が転写ローラーに当接した際に発生する当接痕により印刷物の品質が低下するのを確実に防止する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、像を担持する像担持体と、周面に凹部を有し、凹部に転写材を把持する把持部が配設され、把持部で把持された転写材に像担持体に担持された像を転写する転写ローラーと、転写ローラーと当接して転写ローラーの周面をクリーニングするクリーニング部材と、クリーニング部材を転写ローラーの周面と当接もしくは離間する位置に移動させる動作部と、転写ローラーで像が転写された転写材を、把持部で把持された把持領域と像が転写された転写領域とに断裁する断裁部と、動作部の動作により、転写材の把持領域と当接する転写ローラーの周面の位置でクリーニング部材を当接させる制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
また、この発明にかかる画像形成システムは、上記目的を達成するため、像を担持する像担持体、周面に凹部を有して凹部に転写材を把持する把持部が配設されて把持部で把持された転写材に像担持体に担持された像を転写する転写ローラー、転写ローラーと当接して転写ローラーの周面をクリーニングするクリーニング部材、及びクリーニング部材を転写ローラーの周面と当接もしくは離間する位置に移動させる動作部を備える画像形成部と、画像形成部で像が転写された転写材を搬送する搬送部と、搬送部で搬送された転写材を、把持部で把持された把持領域と像が転写された転写領域とに断裁する断裁部と、動作部の動作により、転写材の把持領域と当接する転写ローラーの周面の位置でクリーニング部材を当接させる制御部と、を有することを特徴としている。
【0008】
さらに、この発明にかかる画像形成方法は、上記目的を達成するため、転写材を搬送し、搬送された転写材を転写ローラーの周面に形成された凹部に配設された把持部で把持し、把持部で把持された転写材に、像担持体に担持された像を転写ローラーで転写し、像が転写された転写材を転写ローラーから離間させて断裁部に搬送し、転写材と離間した転写ローラーの周面の転写材の把持部で把持される把持領域と当接する周面の位置でクリーニング部材を当接させて、転写ローラーの周面をクリーニングするとともに、断裁部で転写材の把持領域と像が転写される転写領域とを断裁することを特徴としている。
【0009】
このように構成された発明(画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法)では、転写材の把持領域が把持部に把持される。そして、転写材の転写領域と当接する転写ローラーの周面の位置でクリーニング部材が当接して転写ローラーの周面がクリーニングされる。したがって、クリーニング部材の当接によって当接痕が転写ローラーの周面に対するクリーニング部材の当接開始位置で形成され、その後、転写材に転写されるが、その当接痕の転写位置は転写材の把持領域であり、断裁処理によって転写領域から分離される。その結果、当接痕による印刷物の汚れが防止されて印刷物の品質低下が確実に防止される。
【0010】
また、転写ローラーに当接したクリーニング部材については、転写材と当接する転写ローラーの周面の位置と異なる周面の位置で転写ローラーから離間させるのが望ましく、このように構成することで、いわゆる離間スジが転写材に転写されるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図。
【図2】図1の装置の電気的構成を示すブロック図。
【図3】二次転写ローラーの周面を示す図。
【図4】離当接カム機構の構成および動作を示す図。
【図5】クリーニングブレードの離当接動作を示すタイミングチャート。
【図6】クリーニングブレードの離当接動作を模式的に示す図。
【図7】本発明にかかる画像形成システムの一実施形態を示す図。
【図8】本発明にかかる画像形成装置および画像形成システムの変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1に示す装置の電気的構成を示すブロック図である。さらに、図3は図1に示す装置で装備される二次転写ローラーの周面を示す図である。この画像形成装置1は、カラー画像あるいはモノクロ画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシート状の転写材Sの印刷物領域に印刷する印刷部100と、印刷部100で印刷された転写材Sを印刷部領域と非印刷部領域に断裁して印刷部領域のみからなる印刷物を得る断裁部200と、装置全体を制御ずる制御部300とを一体的に装置本体内に装備している。
【0013】
この印刷部100は、互いに異なる色の画像を形成する4個の画像形成ステーション2Y(イエロー用)、2M(マゼンタ用)、2C(シアン用)および2K(ブラック用)を備えている。そして、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令がCPUやメモリーなどを有する制御部300のコントローラー310に与えられると、このコントローラー310が印刷部100の各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、転写材Sに画像形成指令に対応する画像を形成する。
【0014】
各画像形成ステーション2Y、2M、2Cおよび2Kには、それぞれの色のトナー像がその表面に形成される、感光体ドラム21が設けられている。各感光体ドラム21は、その回転軸が主走査方向(図1の紙面に対して垂直な方向)に平行もしくは略平行となるように配置されており、図1中矢印D21の方向に所定速度で回転駆動される。
【0015】
各感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21表面を所定の電位に帯電させるコロナ帯電器である帯電器22と、感光体ドラム21表面を画像信号に応じて露光することで静電潜像を形成する露光ユニット23と、該静電潜像をトナー像として顕像化する現像ユニット24と、第1スクイーズ部25と、第2スクイーズ部26と、該トナー像を中間転写ベルト31に一次転写する転写ユニットと、転写後の感光体ドラム21の表面をクリーニングするクリーニングブレードとが、それぞれこれらの順に感光体ドラム21の回転方向D21(図1では、時計回り)に沿って配設されている。
【0016】
帯電器22は感光体ドラム21の表面に接触しないものであり、この帯電器22には、従来周知慣用のコロナ帯電器を用いることができる。コロナ帯電器にスコロトロン帯電器を用いた場合には、スコロトロン帯電器のチャージワイヤにはワイヤ電流が流されるとともに、グリッドには直流(DC)のグリッド帯電バイアスが印加される。帯電器22によるコロナ放電で感光体ドラム21が帯電されることで、感光体ドラム21の表面の電位が略均一の電位に設定される。
【0017】
露光ユニット23は、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームにより感光体ドラム21表面を露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。この露光ユニット23としては、半導体レーザからの光ビームをポリゴンミラーにより走査させるもの、あるいは発光素子を主走査方向に配列したラインヘッド等により構成することができる。
【0018】
こうして形成された静電潜像に対して現像ユニット24に設けられた現像ローラー241からトナーが付与されて、静電潜像がトナーにより現像される。なお、この画像形成装置1の現像ユニット24では、キャリア液内にトナーを概略重量比20%程度に分散させた液体現像剤を用いてトナー現像が行われる。この実施形態で用いられる液体現像剤は、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリア液とした低濃度(1〜2wt%)かつ低粘度の常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本実施形態における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料などの着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形粒子を、有機溶媒、シリコーンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(HAAKE RheoStress RS600を用いて25℃の時のせん断速度1000(1/S)のときの粘弾性が30〜300mPa・s程度)の液体現像剤である。
【0019】
感光体ドラム21の回転方向D21において現像位置の下流側に、第1スクイーズ部25が配置されるとともに、さらに第1スクイーズ部25の下流側に第2スクイーズ部26が配置されている。これらのスクイーズ部25、26にはスクイーズローラーがそれぞれ設けられている。そして、各スクイーズローラーが感光体ドラム21の表面と当接してトナー像の余剰キャリア液やカブリトナーを除去する。なお、本実施形態では2つのスクイーズ部25、26により余剰キャリア液やカブリトナーを除去しているが、スクイーズ部の個数や配置などはこれに限定されるものではなく、例えば1個のスクイーズ部を配置してもよい。
【0020】
スクイーズ部25、26を通過してきたトナー像は転写ユニットにより中間転写ベルト31に一次転写される。この中間転写ベルト31は互いに離間して配設されたベルト張架ローラー32〜35に張架されており、ベルト駆動モーターM3によるローラー駆動により所定方向D31に周回回転させられる。より詳しくは、ベルト張架ローラー32〜35のうち図1中の右側ローラー32が駆動ローラーとなっており、当該駆動ローラー32に対してベルト駆動モーターM3が機械的に接続されている。また、本実施形態では、ベルト駆動モーターM3を駆動させるためにドライバー311が設けられており、コントローラー310から与えられる指令パルスに応じた駆動信号をベルト駆動モーターM3に出力して位置制御する。これにより、ベルト駆動ローラー32は指令パルスに対応する周速度で図1中の矢印方向D32に回転し、中間転写ベルト31の表面は一定の速度で方向D31に周回移動する。
【0021】
転写ユニットは一次転写ローラー271を有しており、一次転写ローラー271が一次転写位置TR1で中間転写ベルト31を挟んで感光体ドラム21と対向して配設されて感光体ドラム21上のトナー像を中間転写ベルト31に転写する。そして、各色の転写ユニットでトナー像の転写が実行されることで、感光体ドラム21上の各色のトナー像が中間転写ベルト31上に順次重ね合わされ、フルカラーのトナー像が形成される。
【0022】
こうして中間転写ベルト31に転写されたトナー像は二次転写位置TR2に搬送される。この二次転写位置TR2では、二次転写ローラー4は中間転写ベルト31を挟んで駆動ローラー32と従動ローラー34に対向するとともに両ローラー32、34巻き掛けられた中間転写ベルト31と対向して配設されて転写ニップNPを形成している。また、二次転写ローラー4は二次転写ローラー駆動モーターM4によって回転駆動されて、図1の矢印方向D4に回転する。なお、二次転写ローラー駆動モーターM4は、コントローラー310からの指令パルスに応じてドライバー312から出力される駆動信号により駆動制御される。
【0023】
この二次転写位置TR2では、中間転写ベルト31上に形成された単色、あるいは複数色のトナー像がゲートローラー51(一対のローラー51a,51b)から搬送経路PTに沿って搬送される転写材Sに二次転写される。また、ゲートローラー51と二次転写位置TR2との間には、転写材Sを二次転写ローラー4や中間転写ベルト31に接触させることなく二次転写位置TR2に送り込むための転写材ガイド52が配設されている。
【0024】
この実施形態では、以下のようにして二次転写ローラー4の回転位相を検出可能となっている。すなわち、二次転写ローラー4の回転シャフト421には被検出部91が配設されている。被検出部91は、周面の一部にスリット状の切り欠き部911を有する円盤状に形成され、二次転写ローラー4の回転とともに回転する。一方、装置筐体側には例えばフォトインタラプターなどのフォトセンサーからなる検出部92が設けられている。二次転写ローラー4の回転に伴って被検出部91の切り欠き部911が検出部92による検出位置を通過する度に、検出部92は、二次転写ローラー4の回転に同期した同期信号Vsync信号を出力する。これにより二次転写ローラー4の回転位相が検出され、コントローラー310は、この同期信号Vsyncに基づいて装置各部の動作タイミングを制御し、二次転写位置TR2に送り込まれた転写材Sの先端部(把持領域)を二次転写ローラー4の把持部で把持して転写材Sを所定の移動方向D4に移動し、転写材Sの転写領域にトナー像(画像)を転写する。なお、二次転写ローラー4の構成、二次転写ローラー4と転写材Sとの位置関係および二次転写動作などについては、後で詳述する。
【0025】
トナー像が二次転写された転写材Sは二次転写ローラー4から搬送経路PTに沿って搬送機構6に送り込まれる。この搬送機構6では、第1吸引部61、転写材搬送部62、第2吸引部63が搬送経路PTに沿って順次配列されており、これらが協力して転写材Sを定着ユニット7に搬送する。このとき転写材Sは、その主面のうち中間転写ベルト31からトナー像を転写された像転写面を鉛直下方に向けた姿勢で該像転写面と反対側の上面を吸着されながら搬送(背面搬送)される。図1において、第1吸引部61、転写材搬送部62、第2吸引部63に付した白抜き矢印は、これらの各部が作動して転写材Sを吸引する際に形成される気流の方向を示している。
【0026】
第1吸引部61の筐体部613の下面(吸引面)611には多数の貫通孔が設けられる一方、上部には吸気ファン614が設けられている。吸気ファン614の作動により白抜き矢印方向の気流が生じると、筐体部613の内部が負圧となり、下面611の貫通孔から周囲の空気が吸い込まれる。この面611に転写材Sに密着させることで、転写材Sが第1吸引部61により吸引保持される。転写材搬送部62および第2吸引部63においても同様であるが、転写材搬送部62はさらに、周回するベルト621によって転写材Sを後方の定着ユニット7に向けて搬送する機能を有する。
【0027】
搬送経路PTに沿った転写材Sの搬送方向において、二次転写ローラー4の後方に隣接配置された第1吸引部61の下面611の近傍には、当該位置に転写材Sが存在するか否かを検出するための転写材検出センサー612が配設されている。転写材検出センサー612の出力信号はコントローラー310に入力される。
【0028】
また、トナー像が二次転写された転写材Sを第1吸引部61へ確実に送り込むとともに、画像の汚損を防止するために、本実施形態では、二次転写位置TR2と第1吸引部61の間で二次転写ローラー4と対向するように送風ユニット8が配置されている。この送風ユニット8では、気流を発生する送風ファン81の動作に伴い発生する筺体部82の開口部83からの気流を白抜き矢印に示すように吐出することで、二次転写ローラー4の把持部44による把持から解放された転写材Sと中間転写ベルト31との間に気流が吹き付けられて転写材Sが中間転写ベルト31から剥離される。
【0029】
また、転写材Sの像転写面に吹き付ける気流によって、剥離後の転写材Sが二次転写ローラー4の周面に押し付けられ、二次転写ローラー4の回転によって搬送される。こうして、転写材Sの先端部は第1吸引部61の方へ送り込まれる。また、転写材Sへの気流の吹き付けによって、転写材Sの後端部が二次転写位置TR2から排出された時に同後端部が中間転写ベルト31等に触れて画像が汚損されることを防ぐことができる。
【0030】
さらに、搬送経路PTの下流側、つまり搬送機構6に対して二次転写ローラー4の反対側(図1の左手側)には、定着ユニット7が配設されており、転写材Sに転写されたトナー像に熱や圧力などが加えられて、転写材Sへのトナー像の定着が行われる。そして、定着完了後の転写材Sは断裁部200に搬送されて転写材Sが把持領域GA(図3)と転写領域TA(図3)とに断裁された後、さらに必要に応じて転写領域TAのうち両幅端部を断裁して所望サイズの最終印刷物を得る。なお、把持領域GAは予め設定されている。例えば転写材Sに十字の断裁マークを印刷し、断裁部200では断裁マークにしたがって断裁する場合、転写材Sの先端側に設けられた断裁マークにより把持領域GAは規定され、その把持領域GAよりも上流側(後端側)の領域が転写領域TAとなる。一方、断裁マークを印刷することなく、例えば画像が転写された転写材Sの先端から所定距離だけ離れた位置で断裁することがあるが、この場合、転写材Sの先端から所定距離までの領域が把持領域GAと規定され、その把持領域GAよりも上流側(後端側)の領域が転写領域TAとなる。
【0031】
この断裁部200は2種類の断裁機構210、220を装備している。一方の断裁機構210は、例えば転写材Sの幅方向(図1の紙面に対して直交する方向)に延設された一対の切断刃211を有している。そして、転写領域TAと把持領域GAとの境界が切断刃211の間に位置するとき、コントローラー310からの断裁指令に応じて切断刃211が上記境界に沿って転写材Sを断裁し、移動方向D4における転写材Sの長さを調整する。また、他方の断裁機構220は、例えば円錐台形状を有する一対のロータリー刃221が2組、それぞれ転写材Sの幅方向に振り分けて配設されている。そして、転写材Sが搬送される間に、必要に応じてコントローラー310からの断裁指令に応じてロータリー刃221が転写領域TAの両幅端部を切り落とし、転写材Sの幅を調整する。こうして、所望の最終印刷物が得られ、画像形成装置1から搬出される一方、断裁された把持領域GA(および両幅端部)が断裁部200内に設けられた回収ボックス(図示省略)に回収される。なお、断裁部200の構成は図1に示すものに限定されるものではなく、従来より多用されている断裁機構を用いることが可能である。
【0032】
印刷部100に戻って構成説明を続ける。トナー像が二次転写された中間転写ベルト31に対して、クリーニングブレード391を当接している。より具体的には、中間転写ベルト31の搬送方向D31における二次転写位置TR2の下流側で中間転写ベルト31を巻き掛けたローラー33に対して、中間転写ベルト31を介してクリーニングブレード391が当接している。クリーニングブレード391は二次転写後に中間転写ベルト31の表面に残留するトナーやキャリア液等の残留付着物を除去する。
【0033】
また、この装置1は、装置各部に供給するバイアス電圧を発生する電圧発生部や、上記した二次転写ローラー4およびベルト駆動ローラー32以外に、図2に示すように、ゲートローラー51を回転させるためのモーターM5、該モーターM5を駆動するドライバー313、その他の装置各部を駆動するための各種の駆動機構などを備えており、これらの動作はいずれもコントローラー310により制御されている。
【0034】
この実施形態では、液体現像剤を用いてトナー像を形成する湿式現像方式でトナー像を形成している。そこで、中間転写ベルト31への転写材Sの貼り付きを防止しながら転写材Sに十分な転写圧を加えることができるように、把持部を有する二次転写ローラー4が用いられている。以下、図1〜図3を参照しながら二次転写ローラー4の構造を詳しく説明する。
【0035】
図1および図3では二次転写ローラー4の側面しか図示されていないが、二次転写ローラー4は、円筒の外周面の一部を図1および図3の紙面に直交する方向に切り欠いてなる凹部41が設けられたローラー基材42を有している。ローラー基材42には、同紙面に直交する方向に伸びる回転シャフト421が設けられている。回転シャフト421は、装置筐体(図示省略)に軸支された支持アーム40に対し軸心4211を中心として回転自在に設けられている。支持アーム40は、装置筐体に対して支軸401を中心として揺動自在となっており、図示を省略する付勢手段によって図1の反時計方向に付勢されている。このため、二次転写ローラー4は矢印α方向に付勢されて、ローラー32、34の間で中間転写ベルト31に押し付けられている。これにより二次転写ローラー4は所定の荷重(たとえば60kgf)で中間転写ベルト31に押圧される。
【0036】
また、中間転写ベルト31を巻き掛けた駆動ローラー32の両端部には、駆動ローラー32と同軸でかつ駆動ローラー32と独立して回転自在にベアリング322(図1参照)が設けられている。二次転写ローラー4の凹部に相当する位置に配設された当接部材47(図1参照)が駆動ローラー32側に向いているときには、当接部材47の外周面とベアリング322の外周面とが互いに当接する。このため、二次転写ローラー4の凹部で凹部内に配設された部材が中間転写ベルト31と当接することを防止している。
【0037】
また、ローラー基材42の外周面、つまり金属プレート表面のうち凹部41の内部に相当する領域を除く表面領域にゴムや樹脂などの弾性材料により形成された弾性シートが巻き付けられており、この弾性シートにより弾性層43が形成されている。この実施形態では、弾性シート(弾性層43)の磨耗や傷などの経時劣化に対応するため、弾性シートは二次転写ローラー4に接着されておらず、交換が可能な構成を採用している。
【0038】
なお、この実施形態では、ローラー基材42の回転方向D4に沿った凹部41の開口部長さ(開口幅)は約105mmである。二次転写ローラー4の外周面のうち凹部41を除く領域に形成された弾性層43が中間転写ベルト31に対向する位置にあるとき、弾性層43がローラー32、34間で中間転写ベルト31に押し付けられて転写ニップNPが形成される。したがって、二次転写ローラー4の凹部41が中間転写ベルト31と対向した状態では、一時的に転写ニップが消失することになる。
【0039】
また、ローラー基材42の回転方向D4に沿った弾性層43の長さは約495mmに設定されており、これは、この装置1において使用可能な転写材Sのうち最も大きなサイズのものを巻き付けることができるようにしたものである。すなわち、弾性層43の長さは、使用可能な転写材Sのうちローラー基材42の回転方向D4に沿った長さが最大であるものの長さよりも長くなるように定められている。
【0040】
また、凹部41の内部には、転写材Sを把持するための把持部44が配設されている。この把持部44は、凹部41の内底部からローラー基材42の外周面に立設されたグリッパ支持部材441と、グリッパ支持部材441の先端部に対して接離自在に支持されたグリッパ部材442とのペアを複数有している。これらのペアは、二次転写ローラー4の軸方向に離散的に設けられている。そして、グリッパ部材442の先端部が二次転写ローラー4の径方向に往復移動して、グリッパ支持部材441の先端部から離間して転写材Sの把持準備や把持解放を行う一方、グリッパ部材442の先端部がグリッパ支持部材441の先端部に移動することで転写材Sの先端部を把持する。なお、図1中の符号449は転写材剥離部材であり、グリッパ部材442とグリッパ支持部材441とからなるペアの間に、二次転写ローラー4の軸方向にわたって適宜配されている。そして、転写材剥離部材449は、二次転写ローラー4の径方向外側に向かって突出移動することで、グリッパ部材442とグリッパ支持部材441とで把持していた転写材Sを二次転写ローラー4から離れる方向に押し出すように作用する。
【0041】
このように、本実施形態では、把持部44で転写材Sを把持する構造を採用しているが、二次転写ローラー4と転写材Sとの位置関係は図3に示すものとなっている。すなわち、同図では、二次転写ローラー4の周面を位置P1から移動方向D4回りに1周分展開した周面展開図と、その周面展開図における二次転写ローラー4の周面に対するクリーニングブレード391の離当接領域を示す図とが図示されており、位置P1〜P5はそれぞれ
位置P1:二次転写ローラー4の回転方向D4における凹部41の下流端位置、
位置P2:把持部44による転写材Sの把持位置
位置P3:二次転写ローラー4の回転方向D4における凹部41の上流端位置、
位置P4:転写材Sの移動方向D4における転写領域TAの下流端(把持領域GAの上流端)が当接する位置、
位置P5:転写材Sの移動方向D4における転写領域TAの上流端が当接する位置、
を意味している。この実施形態では、同図中の周面展開図に示すように、移動方向D4での転写材Sの長さ(位置P2から位置P5までの距離)は二次転写ローラー4の凹部41を除く周面の長さ(位置P3から次周回の位置P1(P1′)までの距離)よりも短く、この転写材Sでは、先端部(移動方向D4における下流側端部)が二次転写ローラー4の把持部で把持される把持領域GAとなっている。この把持領域GAに対し、移動方向D4の下流側(同図の左側)、つまり転写材Sの後端側が転写領域TAとなっており、この転写領域TAに各画像形成ステーション2Y、2M、2Cおよび2Kで形成されるトナー像が転写される。つまり、同図の展開図に示すように、転写材Sの把持領域GAは位置P2で把持部44により把持され、位置P3を超えて位置P4に位置している。また、位置P4、P5の間で転写材Sの転写領域TAが二次転写ローラー4の周面に当接する。さらに、二次転写ローラー4の周面において位置P3と位置P4とに挟まれた領域ARonは二次転写ローラー4の周面に対して転写材Sの把持領域GAが当接する領域であり、本発明の「転写材の把持領域と当接する転写ローラーの周面」に相当する。また、位置P5と位置P1′とに挟まれた領域ARoffは二次転写ローラー4の周面に対して転写材Sが全く当接しない領域であり、本発明の「転写材と当接する転写ローラーの周面の位置と異なる周面」に相当する。
【0042】
また、二次転写ローラー4に付着する液体現像剤をクリーニング除去するため、二次転写ローラー4に対向してクリーニング部45が設けられている。このクリーニング部45は、所定のCB離当接位置で二次転写ローラー4の周面に対して離当接自在に設けられたクリーニングブレード451と、クリーニングブレード451の下方に配置されてクリーニングブレード451により除去された液体現像剤を回収する回収部材452と、二次転写ローラー4の周面に対してクリーニングブレード451を離当接駆動する離当接カム機構453とを有している。
【0043】
図4は離当接カム機構の構成および動作を示す図である。この離当接カム機構453は、先端部でクリーニングブレード451を支持する支持部材453aを有している。この支持部材453aの先端部は回転支点軸453bで軸支されている。また、支持部材453aの中央部には付勢部材453cの一方端が取り付けられており、付勢部材453cの付勢力によって支持部材453aが回転支点軸453bを回動中心としてクリーニングブレード451と一体的に同図における反時計方向に付勢されている。さらに、支持部材453aの後端部にはカム部材453dの周面が係合しており、このカム部材453dはカム駆動モーターM6の回転軸と接続された回転支点軸453eを回転中心として回転自在となっている。このため、カム駆動モーターM6によりカム部材453dを回転させてカム部材453dを同図(a)に示す回転位置に位置決めすると、付勢部材453cの付勢力によってクリーニングブレード451の先端部が二次転写ローラー4の周面に当接する。一方、カム部材453dを同図(b)に示す回転位置に位置決めすると、付勢部材453cの付勢力に逆らいながら支持部材453aが同図において時計方向に回動させられてクリーニングブレード451の先端部が二次転写ローラー4の周面から離間する。なお、本実施形態では、カム駆動モーターM6を駆動させるためにドライバー314が設けられており、コントローラー310から与えられる指令パルスに応じた駆動信号をカム駆動モーターM6に出力してクリーニングブレード451の離当接を次のように制御する。
【0044】
図5はクリーニングブレードの離当接動作を示すタイミングチャートである。また、図6はクリーニングブレードの離当接動作を模式的に示す図である。以下、これらの図面を参照しつつ、本実施形態におけるクリーニングブレード451の離当接動作について説明する。本実施形態では、コントローラー310が検出部92により検出される同期信号Vsyncに基づきカム駆動モーターM6の回転/停止を制御する。すなわち、二次転写ローラー4は移動方向D4に回転移動し、この二次転写ローラー4の回転に伴って被検出部91の切り欠き部911が検出部92による検出位置を通過するタイミングで同期信号Vsyncが出力される。このとき、二次転写ローラー4の凹部41以外の周面がCB離当接位置に位置しているが、n枚目転写材Sへのトナー像の転写がさらに進行すると、凹部41がCB離当接位置に移動してくる。このとき、凹部41に配設された把持部44による転写材Sの把持は解消されている。
【0045】
このように凹部41がCB離当接位置に近づいてくると、本実施形態では、凹部41がCB離当接位置に到達する前にコントローラー310はカム駆動モーターM6を一定時間だけ回転させてクリーニングブレード451を二次転写ローラー4から離間させる。
【0046】
そして、同期信号Vsyncの出力から時間t1が経過して凹部41の上流端P3がCB離当接位置に達したタイミングでコントローラー310はカム駆動モーターM6を一定時間だけ回転させる。これによって、このカム駆動モーターM6の回転開始後で、かつ転写領域TAの下流端(把持領域GAの上流端)がCB離当接位置に達する前のタイミングTonでクリーニングブレード451が二次転写ローラー4に当接する(図6(a))。なお、この実施形態では、図3に示すように、移動方向D4に対して直交方向でのクリーニングブレード451の幅、つまりクリーニング幅は、二次転写ローラー4の幅よりも短く、かつ転写材Sの幅よりも長く、かぶりトナー等のクリーニングが可能となっている。
【0047】
この当接動作によって、図3中の太破線で示すように、二次転写ローラー4の周面に当接痕が発生し、次の転写材Sを把持部44によって把持した際に転写材Sに当接痕が転写される。ただし、当接痕が転写される当接痕位置Ponは把持領域GAと当接する二次転写ローラー4の周面、つまり領域ARonであり、その当接痕が把持領域GAの領域ARonに転写されたとしても、上記したように断裁部200で断裁されて回収ボックスに除去される。したがって、当接痕が転写領域TAに転写されて品質低下が発生するのを確実に防止することができる。
【0048】
また、タイミングTon後、クリーニングブレード451により二次転写ローラー4に付着する液体現像剤がクリーニング除去される。そして、凹部41がCB離当接位置に近づいてくると、再び被検出部91の切り欠き部911が検出部92による検出位置を通過するタイミングTvsで同期信号Vsyncが出力される(図6(b))。このタイミングTvsから時間t2だけ経過したタイミングでコントローラー310はカム駆動モーターM6を一定時間だけ回転させる。これによって、転写領域TAの後端(位置P5)がCB離当接位置を過ぎたタイミングToffでクリーニングブレード451が二次転写ローラー4から離間する(図6(c))。この離間動作によって、図3中の太破線で示すように、二次転写ローラー4の周面に離間スジが発生するが、その離間スジ位置Poffは転写材Sを担持しない領域ARoffであるため、転写材Sが離間スジの影響を受けることはない。
【0049】
以上のように、本実施形態では、クリーニングブレード451の当接タイミングTonを制御して当接痕が図3に示すように把持領域GAの領域ARonに発生させている。したがって、当接痕が転写材Sに転写されるものの、その転写位置は把持領域GAであるため、当接痕による印刷物(転写材Sの転写領域TA)の汚れを確実に防止することができ、最終印刷物の品質低下を確実に防止することができる。
【0050】
また、クリーニングブレード451の離間タイミングToffを制御して転写材Sと当接する二次転写ローラー4の周面(転写材担持領域)に対して移動方向D4の上流側(図3の右手側)、つまり領域ARoffでクリーニングブレード451が二次転写ローラーから離間する。したがって、離間スジが転写材Sに転写されることはなく、離間スジの影響を排除することができる。
【0051】
このように、本実施形態では、中間転写ベルト31が本発明の「像担持体」に相当し、クリーニングブレード451が本発明の「クリーニング部材」に相当し、二次転写ローラー4が本発明の「転写ローラー」に相当する。また、離当接カム機構453が本発明の「動作部」に相当する。
【0052】
図7は本発明にかかる画像形成システムの一実施形態を示す図である。この画像形成システム400は、画像形成装置410と、搬送装置420と、上記した断裁部200と同一構成の断裁装置430と、各装置を制御する制御装置440とを組み合わせたシステムである。この画像形成装置410は、上記した印刷部100と同一構成の印刷部411と、印刷部411でトナー像が転写された転写材Sを一時的に貯留する転写材ストック部412とを有している。そして、適当なタイミングで、転写材ストック部412から転写材Sが搬送装置420により断裁装置430に搬送され、把持領域GAと転写領域TAとに断裁される。
【0053】
このように構成された画像形成システム400においても、上記画像形成装置1と同様に、クリーニングブレード451の当接タイミングTonおよび離間タイミングToffを制御し、当接痕および離間スジにより印刷物が汚されるのを確実に防止している。その結果、高い品質で印刷物を作成することができる。
【0054】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、二次転写ローラー4の周面に対してクリーニングブレード451が離当接するクリーニング部45を用いているが、クリーニング部の構成はこれに限定されるものではなく、例えば図8に示すようにクリーニングローラー454を本発明の「クリーニング部材」として二次転写ローラー4の周面に対して離当接させるものを用いてもよい。なお、同図中の符号455はクリーニングローラー454で回収した液体現像剤を掻き落とすブレードである。
【0055】
さらに、上記実施形態では、図4に示す離当接カム機構453を用いてクリーニングブレード451を二次転写ローラー4の周面に対して離当接させているが、他の機構を用いて離当接駆してもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0056】
1、410…画像形成装置、 4…二次転写ローラー、 31…中間転写ベルト(像担持体)、 41…凹部、 45…クリーニング部、 91…被検出部、 92…検出部、 100、411…印刷部、 200…断裁部、 300…制御部、 310…コントローラー、 400…画像形成システム、 420…搬送装置(搬送部)、 430…断裁装置(断裁部)、 451…クリーニングブレード、 453…離当接カム機構(動作部)、 454…クリーニングローラー、 D4…移動方向、 GA…把持領域、 S…転写材、 TA…転写領域、 Toff…離間タイミング、 Ton…当接タイミング、 Vsync…同期信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像を担持する像担持体と、
周面に凹部を有し、前記凹部に転写材を把持する把持部が配設され、前記把持部で把持された前記転写材に前記像担持体に担持された前記像を転写する転写ローラーと、
前記転写ローラーと当接して前記転写ローラーの周面をクリーニングするクリーニング部材と、
前記クリーニング部材を前記転写ローラーの周面と当接もしくは離間する位置に移動させる動作部と、
前記転写ローラーで前記像が転写された前記転写材を、前記把持部で把持された把持領域と前記像が転写された転写領域とに断裁する断裁部と、
前記動作部の動作により、前記転写材の前記把持領域と当接する前記転写ローラーの周面の位置で前記クリーニング部材を当接させる制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記動作部を動作させて、前記転写材と当接する前記転写ローラーの周面の位置と異なる周面の位置で前記クリーニング部材と前記転写ローラーとを離間させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
像を担持する像担持体、周面に凹部を有して前記凹部に転写材を把持する把持部が配設されて前記把持部で把持された前記転写材に前記像担持体に担持された前記像を転写する転写ローラー、前記転写ローラーと当接して前記転写ローラーの周面をクリーニングするクリーニング部材、及び前記クリーニング部材を前記転写ローラーの周面と当接もしくは離間する位置に移動させる動作部を備える画像形成部と、
前記画像形成部で像が転写された前記転写材を搬送する搬送部と、
前記搬送部で搬送された前記転写材を、前記把持部で把持された把持領域と前記像が転写された転写領域とに断裁する断裁部と、
前記動作部の動作により、前記転写材の前記把持領域と当接する前記転写ローラーの周面の位置で前記クリーニング部材を当接させる制御部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記動作部を動作させて、前記転写材と当接する前記転写ローラーの周面の位置と異なる周面の位置で前記クリーニング部材と前記転写ローラーとを離間させる請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
転写材を搬送し、
搬送された前記転写材を転写ローラーの周面に形成された凹部に配設された把持部で把持し、
前記把持部で把持された前記転写材に、像担持体に担持された像を前記転写ローラーで転写し、
前記像が転写された前記転写材を前記転写ローラーから離間させて断裁部に搬送し、
前記転写材と離間した前記転写ローラーの周面の前記転写材の前記把持部で把持される把持領域と当接する周面の位置でクリーニング部材を当接させて、前記転写ローラーの周面をクリーニングするとともに、前記断裁部で前記転写材の前記把持領域と前記像が転写される転写領域とを断裁することを特徴とする画像形成方法。
【請求項6】
前記クリーニング部材は、前記転写ローラーの前記転写材と当接する周面の位置とは異なる位置で前記転写ローラーと離間する
請求項5に記載の画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−58633(P2012−58633A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203950(P2010−203950)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】