説明

画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム

【課題】 紙資源および印刷エネルギーが浪費されるのを防止する。
【解決手段】 MFPは、入力されるデータを受け付けるデータ受付部(S01)と、データに基づいて普通紙に画像を形成する画像形成部と、データを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込部と、画像形成部と電子ペーパ書込部とのいずれか一方を能動化する選択部と、を備え、選択部は、ネットワーク内を監視し、入力されたデータが最新か否かを判断する判断部(S05〜S07)と、判断部により入力されたデータが最新でないと判断された場合(S07でNO)、電子ペーパ書込部を選択し(S04)、判断部により入力されたデータが最新と判断された場合(S07でYES)、画像形成部を選択する(S08)自動選択部を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラムに関し、特に電子ペーパに画像を表示させる画像形成装置、その画像形成装置で実行される画像形成方法および画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子ペーパが普及しつつある。電子ペーパは、無電源で画像を表示保持することが可能な表示装置である。この電子ペーパは、紙媒体と異なり、画像の表示と消去を繰り返すことが可能なので、紙資源の節約等の観点から利用促進が望まれている。
【0003】
例えば、有効期間の短い画像は、廃棄される可能性が高いので、印刷してしまうと、紙資源および印刷エネルギーの浪費となる。このため、印刷後に利用される期間が短いことが分かっていれば、その画像を用紙に印刷するよりも電子ペーパに表示する方が好ましい。しかしながら、利用される期間をデータごとに予め定めるのは困難な場合がある。
【0004】
一方、印刷ファイルに有効期限を付しておき、現在日時が印刷有効期間内に限り、印刷ファイルに基づいて印刷装置に印刷を行わせる印刷制御方法が知られている(例えば、特許文献1または特許文献2)。しかしながら、従来の印刷制御方法は、印刷出力を制限するけれども、有効期間内に紙資源および印刷エネルギーが浪費されるのを抑えることができない。
【特許文献1】特開2000−148437号公報
【特許文献2】特開2001−331294号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、紙資源および印刷エネルギーが浪費されるのを防止することが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、入力されるデータを受け付ける受付手段と、入力されたデータに基づいて普通紙に画像を形成する画像形成手段と、入力されたデータを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込手段と、画像形成手段と電子ペーパ書込手段とのいずれか一方を能動化する制御手段と、を備え、制御手段は、ネットワーク内を監視し、入力されたデータが最新か否かを判断する判断手段と、判断手段により入力されたデータが最新でないと判断された場合、電子ペーパ書込手段を選択し、判断手段により入力されたデータが最新と判断された場合、画像形成手段を選択する自動選択手段を含む。
【0007】
この局面に従えば、ネットワーク内を監視し、入力されたデータが最新か否かが判断され、入力されたデータが最新でないと判断された場合、入力されたデータを電子ペーパに表示させ、入力されたデータが最新と判断された場合、入力されたデータに基づいて普通紙に画像が形成される。最新でないデータに基づいて画像が形成された普通紙が廃棄されるのを事前に防止し、紙資源および印刷エネルギーが浪費されるのを防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0008】
好ましくは、判断手段は、入力されたデータに付された属性情報に基づいて、該データのリビジョンを示すリビジョン情報を検出する検出手段と、検出されたリビジョン情報をネットワークに存在するデータのリビジョン情報と比較する比較手段と、を含む。
【0009】
好ましくは、属性情報は、入力されたデータの所定の位置に含まれる。
【0010】
好ましくは、制御手段は、画像形成手段と電子ペーパ書込手段とのいずれか一方を能動化する前に、自動選択手段による選択結果を表示する表示手段を、さらに備える。
【0011】
好ましくは、制御手段は、自動選択手段による選択結果を変更する指示を受け付ける変更受付手段をさらに含む。
【0012】
好ましくは、制御手段は、表示手段により自動選択手段による選択結果が表示された後、変更受付手段による選択結果を変更する指示が受け付けられることなく所定時間が経過すると、画像形成手段と電子ペーパ書込手段とのいずれも能動化させない、または電子ペーパ書込手段を能動化する。
【0013】
好ましくは、電子ペーパを蓄積する電子ペーパ蓄積手段と、電子ペーパが蓄積されているか否かを検出する電子ペーパ検知手段と、をさらに備え、画像形成手段は、自動選択手段により電子ペーパが選択され、電子ペーパ検知手段により電子ペーパが蓄積されていることが検知された場合は、直ちに電子ペーパ書込手段を能動化する。
【0014】
この発明の他の局面に従えば、画像形成方法は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、データを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込手段と、を備え、入力されるデータを受け付けるステップと、ネットワーク内を監視し、入力されたデータが最新か否かを判断するステップと、入力されたデータが最新でないと判断された場合、電子ペーパ書込手段を選択するステップと、入力されたデータが最新と判断された場合、画像形成手段を選択するステップと、を含む。
【0015】
この局面に従えば、最新でないデータに基づいて画像が形成された普通紙が廃棄されるのを事前に防止し、紙資源および印刷エネルギーが浪費されるのを防止することが可能な画像形成方法を提供することができる。
【0016】
この発明のさらに他の局面に従えば、画像形成プログラムは、画像形成装置で実行される画像形成プログラムであって、画像形成装置は、画像を形成する画像形成手段と、データを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込手段と、を備え、入力されるデータを受け付けるステップと、ネットワーク内を監視し、入力されたデータが最新か否かを判断するステップと、入力されたデータが最新でないと判断された場合、電子ペーパ書込手段を選択するステップと、入力されたデータが最新と判断された場合、画像形成手段を選択するステップと、を画像形成装置に実行させる。
【0017】
この局面に従えば、最新でないデータに基づいて画像が形成された普通紙が廃棄されるのを事前に防止し、紙資源および印刷エネルギーが浪費されるのを防止することが可能な画像形成プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態における画像形成システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、画像形成システム1は、ネットワーク2にそれぞれ接続された画像形成装置としての複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100B,100Cおよびコンピュータ200を含む。コンピュータ200は、一般的なパーソナルコンピュータまたはサーバである。
【0020】
画像形成システムは、MFP100,100A,100B,100Cおよびコンピュータ200が、グループを構成する。なお、ここでは、4台のMFP100,100A,100B,100Cと、1台のコンピュータ200とでグループを構成する例を説明するが、台数を限定するものではない。グループは、1以上の装置で構成することが可能である。
【0021】
なお、本実施の形態においては画像処理装置の一例としてMFP(Multi Function Peripheral)100,100A,100B,100Cを例に説明するが、MFP100,100A,100B,100Cに代えて、画像を形成する機能および電子ペーパにデータを表示させる機能を備えた装置であれば、たとえば、プリンタ、ファクシミリ等であってもよい。ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
【0022】
MFP100,100A,100B,100Cは、それらが有する機能は同じである。したがって、ここでは、特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
【0023】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図2を参照して、MFP100は、自動原稿搬送装置(ADF)10と、画像読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、後処理部50と、上面に設けられた操作パネル9と、電子ペーパ書込部70と、を含む。なお、MFP100A,100B,100Cは、電子ペーパ書込部70を有する必要はない。
【0024】
ADF10は、原稿台に搭載された複数枚の原稿をさばいて1枚ずつ順に、画像読取部20に搬送する。画像読取部20は、写真、文字、絵等の画像情報を原稿から光学的に読み取って画像データを取得する。
【0025】
画像形成部30は、画像データが入力されると、画像データに基づいて記録シート上に画像を形成する。記録シートは、紙媒体としての普通紙、OHP用紙等を含む。画像形成部30は、CPU111からの指示に従って、記録シートに画像を形成する。画像形成部30は、シアン、マゼンタ、イエローの3色のトナーを用いてカラーの画像を形成する、またシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのいずれか1色のトナーを用いてモノクロの画像を形成する。
【0026】
給紙部40は、記録シートを格納するためのトレイを有する。CPU111からの指示に基づき、記録シートを1枚ずつ画像形成部30に供給する。後処理部50は、画像が形成された記録シートを排紙する。後処理部50は、複数の排出トレイを有し、記録シートをソートして排出することが可能である。また、後処理部50は、パンチ穴加工部、ステープル加工部を備えており、排紙された記録シートにパンチ穴加工、またはステープル加工することが可能である。
【0027】
電子ペーパ書込部70は、電子ペーパを収納するためのトレイ75と、書込部77とを備える。電子ペーパ書込部70は、画像データが入力されると、トレイ75に収納されている電子ペーパを1枚ずつ書込部77に搬送し、書込部77が電子ペーパに画像を表示させる。電子ペーパ書込部70は、画像を表示させた電子ペーパを、後処理部50に搬送する。また、トレイ75は、収納する電子ペーパの有無を検出するためのセンサを備えている。
【0028】
図3は、MFPのハード構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路101を含み、メイン回路101は、ファクシミリ部60と、通信制御部61と、ADF10と、画像読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、後処理部50と接続される。メイン回路101は、中央演算装置(CPU)111と、CPU111の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)112と、CPU111が実行するプログラム等を記憶するためのEEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)113と、表示部114と、操作部115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、データ通信制御部117と、を含む。CPU111は、表示部114、操作部115、HDD116およびデータ通信制御部117とそれぞれ接続され、メイン回路101の全体を制御する。また、CPU111は、ファクシミリ部60、通信制御部61、ADF10、画像読取部20、画像形成部30、給紙部40および後処理部50と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0029】
表示部114は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部115は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部115は、表示部114上に設けられたタッチパネルを含む。表示部114と操作部115とで、操作パネル9が構成される。
【0030】
データ通信制御部117は、TCP(Transmission Control Protocol)またはUDP(User Datagram Protocol)等の通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子118と、シリアル通信するためのシリアル通信インターフェース端子119とを有する。データ通信制御部117は、CPU111からの指示に従って、LAN端子118またはシリアル通信インターフェース端子119に接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
【0031】
LAN端子118に,ネットワーク2に接続するためのLANケーブルが接続される。データ通信制御部117は、LAN端子118を介して接続された他のMFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200と通信する。
【0032】
また、CPU111は、データ通信制御部117を制御して、メモリカード119AからCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM112に記憶し、実行する。なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード119Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がインターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードしてHDD116に記憶する、または、インターネットに接続されたコンピュータがプログラムをHDD116に書込みするようにして、HDD116に記憶されたプログラムをRAM112にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0033】
通信制御部61は、CPU111をPSTN(Public Switched Telephone Networks)7に接続するためのモデムである。通信制御部61は、PSTN7に接続された他のコンピュータと通信する。また、MFP100には、PSTN7における電話番号が予め割り当てられており、PSTN7に接続されたファクシミリ装置からMFP100に割り当てられた電話番号に発呼があると、通信制御部61がその発呼を検出する。通信制御部61は、発呼を検出すると通話を確立し、ファクシミリ部60に通信させる。
【0034】
ファクシミリ部60は、PSTN7に接続され、PSTN7にファクシミリデータを送信する、またはPSTN7からファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部60は、受信したファクシミリデータを画像形成部30でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部30に出力する。これにより、画像形成部30は、ファクシミリ部60により受信されたファクシミリデータを記録シートにプリントする。また、ファクシミリ部60は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTN7に接続されたファクシミリ装置または他のMFPに出力する。これにより、HDD116に記憶されたデータをファクシミリ装置または他のMFPに出力することができる。このように、MFP100は、ファクシミリ送受信機能を有する。
【0035】
ここで、電子ペーパが画像を表示する原理について説明する。図4は、電子ペーパの表示原理を説明するための模式図である。図4を参照して、電子ペーパは、フィルター層としての透明電極81と、インク層としての複数のマイクロカプセル83と、ドライバ層としての駆動電極85とを含む。なお、駆動電極85の下にフィルター層が設けられる場合もある。マイクロカプセル83は、白色粒子89と青色粒子87の2色の粒子が収められている。2色は、例えば、白と青である。電子ペーパは、通常は表面(図中上側)を「白」にする状態になっている。ドライバ層である駆動電極85は、インク層のマイクロカプセル83の必要部分にマイナスの電場を与える。マイクロカプセル83内の白色粒子89が電気泳動現象によって裏面(図中下側)に引き込まれ、表面に青色粒子87が集まる。これにより、マイナスの電場が与えられたマイクロカプセル83の表面が黒として表される。また、マイクロカプセル83に代えて、上下で2色に塗り分けられた帯電ビーズ(シリコンビーズ)が用いられる場合がある。帯電ビーズを用いた電子ペーパも上述した原理と同様に、電荷が与えられると帯電ビーズが回転し、白と黒を表現する。
【0036】
本実施の形態においては、電子ペーパは、ドライバ層である駆動電極85を有しないタイプを用いている。電子ペーパ書込部70は、上述した駆動電極の代わりに上述した原理で電子ペーパに電荷を与え、電子ペーパに画像を表示させる。
【0037】
なお、ドライバ層を有しない電子ペーパを用いる例を説明するが、ドライバ層を有する電子ペーパを用いるようにしてもよい。この場合、電子ペーパ書込部70は、電子ペーパと有線または無線で通信し、画像データを電子ペーパに送信する。電子ペーパは、電子ペーパ書込部70から受信する画像データに基づいて、駆動電極85を駆動し、画像を表示する。
【0038】
図5は、MFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。図5を参照して、CPU111は、印刷用のデータを受け付けるためのデータ受付部121と、受け付けたデータのリビジョンが最新か否かを判断する判断部123と、表示部114を制御するための表示制御部135と、変更指示を受け付けるための指示受付部137と、普通紙と電子ペーパとのいずれかを選択する選択部131と、タイマー139と、電子ペーパ書込部70を制御するための電子ペーパ書込制御部143と、画像形成部30を制御するための画像形成制御部145とを含む。
【0039】
データ受付部121は、データ通信制御部117が他のMFP100A,100B,100Cまたはコンピュータ200から印刷のためのデータを受信すると、データ通信制御部117からデータを受け付ける。また、ユーザが操作部115を操作して、HDD116に記憶されているデータを指定すると、データ受付部121は、HDD116からデータを読み出すことにより、データをHDD116から受け付ける。具体的には、データ受付部121は、操作部115からユーザにより印刷する対象として指定されたデータのファイル名を受け付け、受け付けたファイル名で特定されるデータをHDD116から読み出す。ここでは、印刷のためのデータを、印刷データという。データ受付部121は、受け付けた印刷データを判断部123に出力する。なお、HDD116に記憶するデータは、印刷用のプリントデータであってもよいし、コンピュータ200で実行されるアプリケーションプログラムが実行されて作成されるアプリケーションデータであってもよい。
【0040】
判断部123は、入力された印刷データのリビジョン情報を検出するリビジョン情報検出部125と、ネットワーク2内に存在するデータのリビジョン情報を取得するリビジョン情報取得部127と、入力された印刷データのリビジョン情報を取得されたリビジョン情報と比較する比較部129とを含む。
【0041】
リビジョン情報検出部125は、印刷データの属性に含まれるリビジョン情報を検出する。印刷データの属性は、例えば、印刷データに付されたファイル名である。リビジョン情報は、ファイル名に含まれる「日付」または「リビジョン番号」である。例えば、印刷データのファイル名が「生産計画20070101.pdf」の場合には、日付に相当する「20070101」部分をリビジョン情報として抽出する。また、ファイル名が「生産計画Revl.0.OJ.pdf」の場合には、改訂の版を示すRev.1.0.OJをリビジョン情報として抽出する。
【0042】
また、リビジョン情報検出部125は、印刷データに含まれるリビジョンを示す記述をリビジョン情報として検出する。例えば、印刷データ内に記載されるリビジョンは、「発行日付」、「管理番号」、「承認日」、書面の版数を示す「第○版」、または書面タイトル末に記載される「改訂版」などの文字である。印刷データがビットマップ形式の場合には、印刷データを文字認識することにより、または、印刷データがページ記述言語(PostScript)で記述されている場合には、そのPostScriptを解析することにより、リビジョン情報を検出する。リビジョン情報検出部125は、印刷データのリビジョン情報を検出すると、リビジョン情報を比較部129に出力する。
【0043】
図6は、印刷データの印刷された状態の一例を示す図である。図6を参照して、印刷データは、印刷された状態で、右上の隅に「見積番号 第00M1234」と日付「2007年1月1日」の文字を含む。リビジョン情報検出部125は、文字認識処理でこの見積番号「第00M1234」または日付「2007年1月1日」を検出する。
【0044】
図7は、PostScriptで記述された印刷データの一例を示す図である。図7に示すPostScriptは、「2007年1月1日」という日付を印刷することを示している。リビジョン情報検出部125は、PostScriptのうちから16進数で記述された日付をリビジョン情報として検出する。
【0045】
図5に戻って、リビジョン情報取得部127は、印刷データのファイル名にリビジョン情報が含まれている場合は、ネットワーク2内に存在するデータであって、そのファイル名の一部が、印刷データのファイル名からリビジョン情報を除いた部分と同じデータのリビジョン情報を取得する。リビジョン情報取得部127は、印刷データのファイル名にリビジョン情報が含まれていない場合は、ネットワーク2内に存在するデータであって、そのファイル名の一部が、印刷データのファイル名と同じデータのリビジョン情報を取得する。ここでは、印刷データのファイル名にリビジョン情報が含まれている場合におけるファイル名からリビジョン情報を除いた部分、および印刷データのファイル名にリビジョン情報が含まれていない場合における印刷データのファイル名を検索用ファイル名という。 ネットワーク2内に存在するデータは、MFP100と同じグループに属する装置に記憶されているデータである。ここでは、MFP100が属するグループには、MFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200が含まれる。従って、ネットワーク2内に存在するデータは、MFP100のHDD116に記憶されているデータ、MFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200に記憶されているデータである。
【0046】
リビジョン情報取得部127は、HDD116に検索用ファイル名を含むファイル名のデータが記憶されていれば、そのデータのリビジョン情報を検出する。また、リビジョン情報取得部127は、MFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200それぞれに検索用ファイル名を送信し、その検索用ファイル名を少なくとも含むファイル名のデータのリビジョン情報を受信する。また、リビジョン情報取得部127は、MFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200それぞれに検索用ファイル名を少なくとも含むファイル名のデータの送信を要求し、それに応じて受信するデータからリビジョン情報を検出するようにしてもよい。リビジョン情報取得部127は、リビジョン情報を取得すると、リビジョン情報を比較部129に出力する。
【0047】
比較部129は、リビジョン情報検出部125から印刷データのリビジョン情報が入力され、リビジョン情報取得部127から印刷データに対応する検索用ファイル名のデータのリビジョン情報が入力される。比較部129は、印刷データのリビジョン情報を、印刷データに対応する検索用ファイル名のリビジョン情報と比較することにより、印刷データが最新版であるか否かを判断する。比較部129は、印刷データのリビジョン情報が印刷データに対応する検索用ファイル名のデータのリビジョン情報よりも新しい場合、選択部131に印刷データが最新であることを示す信号を出力するが、印刷データのリビジョン情報が印刷データに対応する検索用ファイル名のデータのリビジョン情報よりも新しくない場合、選択部131に印刷データが最新でないことを示す信号を出力する。
【0048】
なお、ネットワーク2内に存在するデータ数が多い場合には、リアルタイムにリビジョン情報を取得する処理にかかる時間が長くなる恐れがある。これに対応するために、同じグループに属するMFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200が記憶するデータのリビジョン情報を収集し、ファイル名と、リビジョン情報と、そのファイルが記憶されている装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたデータベースをHDD116に記憶するようにする。これにより、リビジョン情報を取得するための処理時間を短縮することが可能となる。このデータベースを、定期的に更新するようにすれば、検索漏れを防ぐことが可能となる。
【0049】
選択部131は、自動選択部133を含む。自動選択部133は、判断部123から印刷データが最新であることを示す信号が入力されると普通紙を選択し、印刷データが最新でないことを示す信号が入力されると、電子ペーパを選択する。自動選択部133は、電子ペーパを選択すると、表示制御部135に表示指示を出力する。
【0050】
表示制御部135は、自動選択部133から表示指示が入力されると、表示部114に警告メッセージを表示し、ユーザに警告する。表示制御部135は、印刷データが外部から受信される場合、印刷データを送信してきた装置に警告メッセージを送信する。具体的には、データ通信制御部117を介して、警告メッセージを送信する。
【0051】
図8は、警告メッセージを表示する画面の一例を示す図である。図8においては、表示部114に画面151が表示される例を示している。画面151は、「あなたが印刷しようとしているデータは、リビジョンが最新ではないため、電子ペーパでの印刷をお勧めします。」の警告メッセージと、電子ペーパに印刷する指示を入力するためのボタン153と、普通値に印刷する指示を入力するためのボタン155とを含む。
【0052】
図5に戻って、図8に示した画面151のボタン153およびボタン155のいずれかが指示されると、指示受付部137が操作部115から指示を受け付ける。指示受付部137は、ボタン153が押下されると、電子ペーパに印刷する指示を受け付け、ボタン155が押下されると、普通紙に印刷する指示を受け付ける。普通紙に印刷する指示は、自動選択部133による選択を変更するための変更指示である。指示受付部137は、印刷データが外部から受信される場合、印刷データを送信してきた装置から指示を受信する。具体的には、データ通信制御部117を介して、警告メッセージを送信した装置から指示を受信する。指示受付部137は受け付けた指示を選択部131に出力する。
【0053】
タイマー139は、表示制御部135により警告が表示されてからの経過時間を計時する。タイマー139は、経過時間が所定の時間を超えた場合、選択部131に経過信号を出力する。
【0054】
選択部131は、指示受付部137から指示を受け付けると、画像形成部30と電子ペーパ書込部70とのいずれか一方を選択する。選択部131は、自動選択部133が普通紙を選択した場合、または、自動選択部133が電子ペーパを選択し、かつ指示受付部137から普通紙に印刷する指示である変更指示が入力される場合、画像形成部30を選択する。
【0055】
また、選択部131は、自動選択部133が電子ペーパを選択し、かつ指示受付部137から電子ペーパに印刷する指示が入力される場合、電子ペーパ書込部70を選択する。さらに、選択部131は、自動選択部133が電子ペーパを選択した場合、指示受付部137から指示を受け付けることなくタイマー139から経過信号が入力されると、画像形成部30と電子ペーパ書込部70とのいずれも選択しない。なお、電子ペーパ書込部70を選択するようにしてもよい。
【0056】
選択部131は、画像形成部30を選択した場合、画像形成制御部145に起動信号を出力し、電子ペーパ書込部70を選択した場合、電子ペーパ書込制御部143に起動信号を出力する。
【0057】
画像形成制御部145は、選択部131から起動信号が入力されると、画像形成部30を能動化する。具体的には、画像形成部30に印刷データを出力し、画像形成部30に印刷データに基づいて記録シートに画像を形成させる。電子ペーパ書込制御部143は、選択部131から起動信号が入力されると、電子ペーパ書込部70を能動化する。具体的には、電子ペーパ書込部70に印刷データを出力する。これにより、電子ペーパ書込部70が電子ペーパに印刷データを表示する。
【0058】
図9は、画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像形成処理は、CPU111が画像形成プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図9を参照して、CPU111は、印刷データを受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。印刷データを受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、印刷データを受け付けたならば処理をステップS02に進める。すなわち、画像形成処理は、CPU111が印刷データを受け付けることを条件に実行される処理である。CPU111は、データ通信制御部117が外部の装置から印刷データを受信した場合、データ通信制御部117から印刷データを受け付ける。外部の装置は、例えば、MFP100A,100B,100Cおよびコンピュータ200を含むが、MFP100と同じグループに属する装置に限らない。また、CPU111は、HDD116に記憶されているデータが印刷のために指示された場合、HDD116に記憶されているデータを読出し、印刷データとして受け付ける。
【0059】
ステップS02において、データ属性にリビジョンデータが存在するか否かを判断する。リビジョン情報が存在するならば、それを抽出し、処理をステップS05に進めるが、存在しなければ処理をステップS03に進める。ステップS03においては、印刷データ内にリビジョン情報を示す記述が存在するか否かを判断する。リビジョン情報を示す記述が存在すれば、リビジョン情報を抽出し、処理をステップS05に進めるが、存在しなければ処理をステップS04に進める。ステップS04においては、電子ペーパ書込部70を駆動し、処理を終了する。具体的には、電子ペーパ書込部70に、ステップS01において受け付けた印刷データを出力し、電子ペーパに印刷データを表示させる。リビジョン情報が抽出されない印刷データは、電子ペーパに表示するので、普通紙が無駄に使用されるのを防止することができる。
【0060】
ステップS05においては、印刷データのファイル名にリビジョン情報が含まれている場合は、ネットワーク2内に存在し、そのファイル名の一部が、印刷データのファイル名からリビジョン情報を除いた部分と同じデータのリビジョン情報を取得する。リビジョン情報取得部127は、印刷データのファイル名にリビジョン情報が含まれていない場合は、ネットワーク2内に存在するデータであって、そのファイル名の一部が、印刷データのファイル名と同じデータのリビジョン情報を取得する。
【0061】
そして、ステップS02またはステップS03において抽出した印刷データのリビジョン情報を、ステップS05で取得したリビジョン情報と比較する(ステップS06)。そして、印刷データのリビジョンが最新か否かを判断する(ステップS07)。印刷データのリビジョンが最新ならば処理をステップS08に進め、最新でなければ処理をステップS09に進める。
【0062】
ステップS08においては、画像形成部30を駆動し、処理を終了する。具体的には、画像形成部30に、ステップS01において受け付けた印刷データを出力し、印刷データに基づいて記録シートに画像を形成させる。
【0063】
一方、ステップS09においては、ユーザに警告する。印刷データがHDD116から読み出された場合、表示部114に警告メッセージを表示する。印刷データがデータ通信制御部117により受信された場合、印刷データを送信してきた装置に警告メッセージを送信する。警告メッセージは、電子ペーパによる表示の選択を勧めるメッセージを含む。
【0064】
そして、ユーザにより電子ペーパと普通紙とのいずれかが選択されたか否かを判断する(ステップS10)。いずれかが選択されたならば処理をステップS13に進め、いずれも選択されなければ処理をステップS11に進める。ステップS11においては、警告してから所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過したならば処理をステップS12に進め、そうでなければ処理をステップS10に戻す。
【0065】
ステップS12においては画像形成処理を中止し、処理を終了する。具体的には、操作部115に初期画面を表示する、または印刷データが外部から受信される場合には、印刷データを送信してきた装置にエラーメッセージを送信する。警告してから所定時間を経過しても電子ペーパと普通紙とのいずれも選択されなければ、画像形成処理を実行させる操作が途中で中断された可能性が高いからである。そのような場合に、画像形成処理を中止することで、次のユーザのための処理の入力を可能とすることができる。
【0066】
なお、画像形成処理を中止するのに代えて、ステップS11において、所定時間経過したならば処理をステップS04に進めるようにして、強制的に電子ペーパ書込部70を駆動するようにしてもよい。これにより、画像形成部30に普通紙で画像形成させるよりも、資源や印刷エネルギーの浪費を防止することができる。
【0067】
一方ステップS13においては、電子ペーパが選択されたか否かを判断する。電子ペーパが選択されたならば処理をステップS04に進め、電子ペーパでなく普通紙が選択されたならば処理をステップS08に進める。普通紙が選択された場合には画像形成部30に普通紙に画像を形成させることで、ユーザの意図に応じた用紙選択を可能とすることができる。
【0068】
<変形例>
図10は、変形例におけるMFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。図10を参照して、図5に示した機能ブロック図と異なる点は、表示制御部135、指示受付部137およびタイマー139が削除された点、および電子ペーパ検出部141が追加された点、および選択部131Aが変更された点である。その他の構成は同じなのでここでは説明を繰り返さない。
【0069】
選択部131Aは、自動選択部133を含む。自動選択部133は、判断部123から印刷データが最新であることを示す信号が入力されると普通紙を選択し、印刷データが最新でないことを示す信号が入力されると、電子ペーパを選択する。
【0070】
電子ペーパ検出部141は、電子ペーパ書込部70のトレイ75に備えられるセンサから、トレイ75における電子ペーパの有無を受信する。電子ペーパ検出部141は、トレイ75に電子ペーパが存在すれば電子ペーパが存在することを示す信号を選択部131Aに出力し、トレイ75に電子ペーパが存在しなければ電子ペーパが存在しないことを示す信号を選択部131Aに出力する。
【0071】
選択部131Aは、自動選択部133が電子ペーパを選択し、かつ電子ペーパ検出部141から電子ペーパが存在することを示す信号が入力される場合、電子ペーパ書込部70を選択する。一方、選択部131Aは、自動選択部133が電子ペーパを選択し、かつ電子ペーパ検出部141から電子ペーパが存在しないことを示す信号が入力される場合、または、自動選択部133が普通紙を選択した場合、画像形成部30を選択する。
【0072】
選択部131Aは、画像形成部30を選択した場合、画像形成制御部145に起動信号を出力し、電子ペーパ書込部70を選択した場合、電子ペーパ書込制御部143に起動信号を出力する。
【0073】
図11は、変形例における画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11を参照して、図9に示した画像形成処理と異なる点は、ステップS09〜ステップS13が削除され、ステップS21が追加された点である。ステップS01からステップS08の処理は、図9に示した処理と同じなので、ここでは異なる処理を主に説明する。
【0074】
ステップS07において、印刷データのリビジョンが最新でないと判断した場合、処理をステップS21に進める。ステップS21においては、電子ペーパ書込部70のトレイ75に電子ペーパが存在するか否かを判断する。電子ペーパがトレイ75に収納されていれば処理をステップS04に進め、収納されていなければ処理をステップS08に進める。
【0075】
変形例におけるMFP100においては、ユーザが普通紙と電子ペーパとのいずれかを選択する必要がないので、操作を簡略にすることができる。
【0076】
なお、上述した実施の形態においては、画像形成装置としてのMFP100について説明したが、図9または図11に示した処理を実行するための画像形成方法または、画像形成方法をコンピュータに実行させるための画像形成プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0077】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPのハード構成の一例を示すブロック図である。
【図4】電子ペーパの表示原理を説明するための模式図である。
【図5】MFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図6】印刷データの印刷された状態の一例を示す図である、
【図7】PostScriptで記述された印刷データの一例を示す図である。
【図8】警告メッセージを表示する画面の一例を示す図である。
【図9】画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】変形例におけるMFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図11】変形例における画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
1 画像形成システム、2 ネットワーク、9 操作パネル、10 ADF、20 画像読取部、30 画像形成部、40 給紙部、50 後処理部、60 ファクシミリ部、61 通信制御部、70 電子ペーパ書込部、75 トレイ、77 書込部、81 透明電極、83 マイクロカプセル、85 駆動電極、100,100A,100B,100C MFP、101 メイン回路、111 CPU、112 RAM、113 EEPROM、114 表示部、115 操作部、116 HDD、117 データ通信制御部、119A メモリカード、121 データ受付部、123 判断部、125 リビジョン情報検出部、127 リビジョン情報取得部、129 比較部、131,131A 選択部、133 自動選択部、135 表示制御部、137 指示受付部、139 タイマー、141 電子ペーパ検出部、143 電子ペーパ書込制御部、145 画像形成制御部、200 コンピュータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されるデータを受け付ける受付手段と、
入力された前記データに基づいて普通紙に画像を形成する画像形成手段と、
入力された前記データを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込手段と、
前記画像形成手段と前記電子ペーパ書込手段とのいずれか一方を能動化する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、ネットワーク内を監視し、前記入力されたデータが最新か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記入力されたデータが最新でないと判断された場合、前記電子ペーパ書込手段を選択し、前記判断手段により前記入力されたデータが最新と判断された場合、前記画像形成手段を選択する自動選択手段を含む、画像形成装置。
【請求項2】
前記判断手段は、入力された前記データに付された属性情報に基づいて、該データのリビジョンを示すリビジョン情報を検出する検出手段と、
検出された前記リビジョン情報を前記ネットワークに存在するデータのリビジョン情報と比較する比較手段と、を含む請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記属性情報は、入力された前記データの所定の位置に含まれる、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記画像形成手段と前記電子ペーパ書込手段とのいずれか一方を能動化する前に、前記自動選択手段による選択結果を表示する表示手段を、さらに備えた請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記自動選択手段による選択結果を変更する指示を受け付ける変更受付手段をさらに含む、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記表示手段により前記自動選択手段による選択結果が表示された後、前記変更受付手段による選択結果を変更する指示が受け付けられることなく所定時間が経過すると、前記画像形成手段と前記電子ペーパ書込手段とのいずれも能動化させない、または前記電子ペーパ書込手段を能動化する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
電子ペーパを蓄積する電子ペーパ蓄積手段と、
前記電子ペーパが蓄積されているか否かを検出する電子ペーパ検知手段と、をさらに備え、
前記画像形成手段は、前記自動選択手段により電子ペーパが選択され、前記電子ペーパ検知手段により電子ペーパが蓄積されていることが検知された場合は、直ちに前記電子ペーパ書込手段を能動化する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
前記画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、
データを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込手段と、を備え、
入力されるデータを受け付けるステップと、
ネットワーク内を監視し、前記入力されたデータが最新か否かを判断するステップと、
前記入力されたデータが最新でないと判断された場合、前記電子ペーパ書込手段を選択するステップと、
前記入力されたデータが最新と判断された場合、前記画像形成手段を選択するステップと、を含む画像形成方法。
【請求項9】
画像形成装置で実行される画像形成プログラムであって、
前記画像形成装置は、画像を形成する画像形成手段と、
データを電子ペーパに表示させる電子ペーパ書込手段と、を備え、
入力されるデータを受け付けるステップと、
ネットワーク内を監視し、前記入力されたデータが最新か否かを判断するステップと、
前記入力されたデータが最新でないと判断された場合、前記電子ペーパ書込手段を選択するステップと、
前記入力されたデータが最新と判断された場合、前記画像形成手段を選択するステップと、を画像形成装置に実行させる画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−265221(P2008−265221A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−113854(P2007−113854)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】