説明

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム

【課題】ユーザにとって見易く且つ取り扱い易く、また、印刷コストを抑制可能な画像形成技術を提供する。
【解決手段】操作パネル3を介して、設定リストを印刷する指示が入力されると、CPU6は、記憶装置10に記憶されている設定情報に基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する処理を行う。この処理の際、CPU6は、設定リストが1枚の記録用紙に収まるか否かを判定する。そして、当該判定結果が否定的である場合には、CPU6は、カレント値が初期値から変更された設定項目を選択する。そして、CPU6は、当該選択した設定項目に係る画像を設定リストとして描画し、描画した設定リストを記録用紙に印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷制御に係る設定情報をリスト化して記録用紙に印刷する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プリンタの印字制御のために設定された各種設定情報をリスト化して印刷する画像形成装置がある。設定情報は、例えば、接続されているデバイスの名称、ソフトウェアなどのバージョン名などのシステム構成情報や、給紙トレイに収容されている記録用紙の種類や記録用紙サイズや寸法などのトレイ構成情報や、ユーザによって設定された各種の印刷条件や、省電力モードなどの設定や各種機能の設定の有無を示す機能設定情報などの各種背定内容を示す各種設定項目を含む。ユーザは、このような画像形成装置においてリスト化して出力された設定情報(設定リスト)を解読することによって、画像形成装置の動作を確認することができる。更に、ユーザが設定リストを解読しやすくするために、各設定項目について、印字制御のために設定可能な設定値を全て印字すると共に、現在設定されている設定値を、現在設定されていない他の設定値よりも強調して印字する画像形成装置も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平05-016497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、設定リストにおいて全ての設定項目が出力されるため、設定項目の数が多い場合、ユーザは、所望の設定項目を見つけ難い。また、設定項目の数が多い場合、設定リストを印刷するために必要な記録用紙の枚数が、ユーザの所望する枚数に収まりきらない場合がある。このような場合、設定リストを印刷するための記録用紙代やトナー代などの印刷コストがユーザの予想以上にかかる恐れがある。また、設定リストを複数枚の記録用紙に印刷する場合、不必要な余白が生じる恐れがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザにとって見易く且つ取り扱い易く、また、印刷コストを抑制可能な画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、印刷制御に係る各種の設定内容を各々示す設定項目を複数含む設定情報をリスト化した設定リストを描画する描画手段と、前記描画手段が描画した前記設定リストを記録用紙に印刷する印刷手段とを備える画像形成装置であって、前記描画手段が描画した前記設定リストが、所定枚数の記録用紙に収まるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、所定条件に基づいて、前記各設定項目の中から出力対象となる設定項目を選択する選択手段とを更に備え、前記描画手段は、前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記設定リストとして描画し、前記印刷手段は、前記描画手段が描画した前記設定リスト且つ前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を記録用紙に印刷することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記設定項目に現在設定されている値を示すカレント値及び前記設定項目の項目名を各々記憶する記憶手段を更に備え、前記描画手段は、前記選択手段が選択した前記設定項目について、前記記憶手段に記憶された前記カレント値及び項目名を表す画像を前記設定リストとして描画することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記設定項目に現在設定されている値を示すカレント値及前記設定項目の初期値を各々記憶する記憶手段を更に備え、前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、前記記憶手段に記憶された初期値及びカレント値が同値でない設定項目を出力対象として選択することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記設定項目に対してその出力が省略可能か否かを設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記設定項目に対してその出力が省略可能か否かを設定する設定手段とを備え、前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、その出力が省略可能でないと前記設定手段が設定した設定項目を出力対象として選択すると共に、その出力が省略可能であると前記設定手段が設定した設定項目のうち、前記記憶手段に記憶された初期値及びカレント値が同値でない設定項目を出力対象として選択することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記設定項目に対して優先順位を設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記設定項目に対して優先順位を設定する設定手段とを更に備え、前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、前記描画手段が描画する前記設定リストが所定枚数の記録用紙に収まるよう、選択対象の対象優先順位を決定し、当該対象優先順位と同値又はそれ以下の優先順位が対応付けられた選択項目を出力対象として選択することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記設定項目に対してその出力が必須であるか否かを設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記設定項目に対してその出力が必須であるか否かを設定する設定手段とを備え、前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、その出力が必須であると前記設定手段が設定した設定項目を出力対象として選択することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、その出力が必須であると前記設定手段が設定した設定項目以外の設定項目に対して、優先順位を設定する第2設定手段と、前記描画手段が描画した前記設定リストにおいて、前記選択手段が選択した前記設定項目以外の他の設定項目を表す画像を描画する余地がある場合、前記第2設定手段が設定した優先順位に基づいて、前記他の設定項目の中から出力対象の設定項目を選択する第2選択手段とを更に備え、前記描画手段は、前記第2選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記余地に描画することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記選択手段が選択していない設定項目を特定する情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記選択手段の機能を有効にするか無効にするかを設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記選択手段の機能を有効にするか無効にするかを設定する設定手段を更に備え、前記描画手段は、前記設定手段が前記選択手段の機能を有効にすると設定した場合に、前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記設定リストとして描画することを特徴とする。
【0015】
また、請求項10にかかる発明は、印刷制御に係る各種の設定内容を各々示す設定項目を複数含む設定情報をリスト化した設定リストを描画する描画ステップと、前記描画ステップで描画した前記設定リストを記録用紙に印刷する印刷ステップとを備える画像形成方法であって、前記描画ステップで描画した前記設定リストが、所定枚数の記録用紙に収まるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果が否定的である場合、所定条件に基づいて、前記各設定項目の中から出力対象となる設定項目を選択する選択ステップとを更に備え、前記描画ステップでは、前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記設定リストとして描画し、前記印刷ステップでは、前記描画手段が描画した前記設定リスト且つ前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を記録用紙に印刷することを特徴とする。
【0016】
また、請求項11にかかる発明は、画像形成プログラムであって、請求項10に記載された画像形成方法をコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、設定リストが、所定枚数の記録用紙に収まらない場合、所定条件に基づいて、設定項目の中から出力対象の設定項目を選択して、出力対象の設定項目の数を減じる。これにより、設定リストをユーザにとって見易く且つ取り扱い易くすると共に、設定リストの印刷のための記録用紙の枚数を減らすことができるため、印刷処理コストを抑制することができる。
【0018】
また、本発明によれば、所定枚数の記録用紙に収まらない場合、所定条件に基づいて、設定項目の中から出力対象の設定項目を選択する機能を有効にするか無効にするかをユーザが設定できることにより、全ての設定項目を表す画像を設定リストとして印刷するか又は選択された設定項目を表す画像を設定リストとして印刷するかをユーザが選択することができる。このため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施の形態]
(1)構成
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタの構成を示すブロック図である。プリンタは、プリンタコントローラ1と、エンジン2と、操作パネル3とから構成される。プリンタコントローラ1は、CPU(Central Processing Unit)6と、プログラムROM(Read Only Memory)7と、フォントROM8と、RAM(Random Access Memory)9と、記憶装置10と、エンジンインターフェイス(以下「インターフェイス」を「I/F」と略称する)12と、パネルI/F13と、ホストI/F15とから構成されている。
【0021】
CPU6は、プリンタコントローラ1全体を制御する。プログラムROM7は、CPU6がプリンタコントローラ1全体を制御するための各種制御プログラムや、印刷制御に係る画像形成プログラムを記憶している。フォントROM8は、ビットマップフォント又はアウトラインフォントのデータを記憶している。RAM9は、CPU6のワークメモリとして機能し、実行対象の各種プログラムや、各種データを一時的に記憶する。また、RAM9は、フレームメモリとして機能し、例えば、設定リストを印刷するためのフレームを記憶する。フレームとは、記録用紙1枚分に相当する画像を表す画像データである。設定リストを印刷するためのフレームとは、設定リストを表す画像データである。図2は、フレームを模式的に示した図である。ここでは、記録用紙の縦方向をy方向とし、y方向の上限位置を「0」とし、下限位置をylとする。
【0022】
記憶装置10は、NVRAM(Non Volatile RAM)やHDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性メモリであり、プリンタの印字制御のために設定された設定情報が記憶されている。設定情報は、各種設定内容を各々示す各設定項目の情報を含む。図3は、設定情報に含まれる各種設定項目を例示する図である。設定項目は、例えば、N+1個記憶されており、各設定項目に対して、「0」から「N」までの項番が各々割り当てられる。また、各設定項目に対して、初期値及びカレント値が各々対応付けられて記憶されている。カレント値とは、設定項目に現在設定されている値を示すものである。
【0023】
エンジンI/F12は、設定リストなどの画像を記録用紙に印刷する機構を備えるエンジン2との間で、コマンド及びステータスや画像データなどの通信を制御する。パネルI/F13は、操作パネル3との間の通信を制御する。操作パネル3は、ユーザからの操作が入力される操作部と、情報を表示する表示部(いずれも図示せず)とが一体的に形成された装置である。ホストI/F15は、図示しないLAN(Local Area Network)を介して接続されるホスト装置5との間の通信を制御する。ホスト装置5は、プリンタの上位装置である。
【0024】
次に、CPU6がプログラムROM7に記憶されている画像形成プログラムを実行することにより実現される機能について説明する。操作パネル3を介して、設定リストを印刷する指示が入力されると、CPU6は、記憶装置10に記憶されている設定情報に基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する処理を行う。この処理の際、CPU6は、設定リストが1枚の記録用紙に収まるか否かを判定する(判定手段)。そして、当該判定結果が否定的である場合には、CPU6は、カレント値が初期値から変更された設定項目を選択する(選択手段)。そして、CPU6は、当該選択した設定項目に係る画像を設定リストとして描画し(描画手段)、描画した設定リストを記録用紙に印刷する(印刷手段)。
【0025】
(2)動作
次に、本実施の形態にかかる設定リストを印刷する処理について説明する。図4は、設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【0026】
ユーザがプリンタの操作パネル3を介して、設定リストを印刷する指示入力を行うと、CPU6は、当該指示入力に従って、設定リストを印刷するためのフレームを生成し(ステップS1)、記憶装置10に記憶されている設定情報に基づいて、設定情報に含まれる全ての設定項目が1枚の記録用紙に収まるかをチェックするチェック処理を行う。具体的には、CPU6は、設定情報に含まれる各設定項目について、項番iが1番の設定項目から順に、ステップSR1のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、処理対象の設定項目をフレームに配置する。ここでは、CPU6は、項番iが1番の設定項目が処理対象である場合当該設定項目をフレームのy方向の上限に配置し、以降のループ処理において、項番iの順に処理対象の設定項目をフレームのy方向の下限に向かってフレームに配置する。そして、CPU6は、配置した設定項目のy方向における位置ysを算出し(ステップS2)、位置ysと、フレームの下限位置ylとを比較し、ysがyl以下であるか否かを判定する(ステップS3)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS3:YES)、CPU6は、処理対象の設定項目及びそれ以前に処理した設定項目があればその設定項目は全て1枚の記録用紙に収まると判定し、当該処理対象の設定項目の項目名及びカレント値をフレームに描画する(ステップS4)。そして、次の項番の設定項目について、ステップS2以降の処理を行う。また、ステップS3の判定結果が否定的である場合(ステップS3:NO)、CPU6は、当該処理対象の設定項目及びそれ以降の項番の設定項目は1枚の記録用紙に収まらないと判定し、当該フレームを破棄して(ステップS5)、新たなフレームを生成する(ステップS6)。そして、ステップSR1のループ処理を終えて、ステップS7に進む。また、1番からN番の全ての設定項目についてステップS3の判定結果が肯定的であった場合にも、N番の設定項目についてステップS4の処理を終えると、ステップS7に進む。
【0027】
ステップS7では、CPU6は、ステップSR1の処理の結果、印刷対象の設定リストが1枚に収まるか否かを判定する。当該判定結果が肯定的である場合とは、即ち、1番からN番の全ての設定項目の項目名及びカレント値がフレームに描画されている場合である。この場合、ステップS10に進み、CPU6は、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。
【0028】
ステップS7の判定結果が否定的である場合とは、ステップS6で新たなフレームが生成されており、設定情報に含まれる全ての設定項目の項目名及びカレント値が描画されていない場合である。この場合、CPU6は、全ての設定項目について、ステップSR2のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、処理対象の設定項目の初期値とカレント値とを各々比較し、カレント値が初期値と同値か否かを判定する(ステップS8)。ステップS8の判定結果が肯定的である場合(ステップS8:YES)、当該設定項目は出力対象ではないので、CPU6は、当該設定項目をフレームに描画せず、次の項番の設定項目について、ステップS8以降の処理を繰り返す。また、ステップS8の判定結果が否定的である場合(ステップS8:NO)、当該設定項目の項目名及びカレント値をフレームに描画する(ステップS9)。そして、全ての設定項目についてステップS8〜S9の処理が終了すると、ステップSR2のループ処理を終えて、ステップS10に進む。ステップS10では、上述と同様にして、CPU6は、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。
【0029】
以上のように、設定リストの印刷が1枚の記録用紙に収まらない場合、カレント値が初期値と異なる設定項目のみ設定リストに出力することにより、無駄を省いて、設定リストをユーザにとって見易く且つ取扱い易くすることができる。また、設定リストの印刷の記録用紙の枚数を比較的少なくすることができるため、印刷コストを抑制することができる。
【0030】
(3)変形例
<変形例1:設定リストに出力しない設定項目をユーザに通知する>
また、設定リストに出力しなかった設定項目について、ユーザに通知するように構成しても良い。具体的には、例えば、記憶装置10に記憶されている設定情報について、各設定項目に対して、不出力フラグを対応付ける。図5は、設定情報のデータ構成を例示する図である。不出力フラグの値は、初期値として「0」が設定される。不出力フラグの値が「1」である場合、設定リストの出力の際に設定項目が出力されないことを示す。図6は、設定リストに出力しない設定項目をユーザに通知する場合の処理の手順を示すフローチャートである。CPU6は、ステップSC1でチェック処理を行う。当該チェック処理は、上述の第1の実施の形態におけるステップS1〜SR1までの処理と同様である。そして、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS7の処理を行い、当該判定結果が否定的である場合に、項番iが1番の設定項目から順に、ステップSR3のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、上述の第1の実施の形態と同様にしてステップS8の判定を行い、当該判定結果が肯定的である場合、処理対象の設定項目に対応付けられている不出力フラグの値を「1」に書き換える(ステップS20)。ステップS8の判定結果が否定的である場合には、上述の第1の実施の形態と同様にしてステップS9の処理を行う。そして、ステップSR3のループ処理を終えた後、CPU6は、記憶装置10に記憶された設定情報を参照して、各設定項目に対応付けられた不出力フラグが「1」のものを検索し、不出力フラグ「1」が対応付けられた設定項目があれば、当該設定項目の項目名を操作パネル3に表示させる(ステップS21)。そして、ステップS10に進み、CPU6は、上述の第1の実施の形態と同様にして、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。
【0031】
このような構成によれば、設定リストへの出力が省略された設定項目がなんであるかをユーザは視認することができる。このため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0032】
尚、不出力フラグ「1」が対応付けられた設定項目については、その項目名を操作パネル3に表示させることにより出力するよう構成した。しかし、当該項目名をリスト化して記録用紙に印刷することにより出力するように構成しても良い。また、設定項目の項目名ではなく、項番のみを出力するようにしても良い。
【0033】
<変形例2:出力対象の設定項目を選択する選択機能の有効又は無効を設定する>
また、出力対象の設定項目を選択する選択機能を有効とするか又は無効とするかを設定可能なように構成しても良い。ユーザは、操作パネル3を操作することにより、選択機能を有効とするか又は無効とするかを設定する。CPU6は、操作パネル3を介して、有効又は無効に設定された選択機能を、選択機能フラグとして記憶装置10に記憶する。例えば、選択機能が有効に設定された場合、選択機能フラグの値を「1」とし、選択機能が無効に設定された場合、選択機能フラグの値を「0」とする。図7は、選択機能が有効か又は無効かに応じて設定リストを印刷する場合の処理の手順を示すフローチャートである。ユーザがプリンタの操作パネル3を介して、設定リストを印刷する指示入力を行うと、CPU6は、記憶装置10に記憶された選択機能フラグの値が「1」か否かを判定し(ステップS30)、当該判定結果が肯定的である場合(ステップS30:YES)、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS7,SR2,S10の処理を行う。ステップS30の判定結果が否定的である場合(ステップS30:NO)、CPU6は、従来と同様にして、記憶装置10に記憶された設定情報に基づいて、全ての設定項目を設定リストに出力する処理を行う(ステップS31)。
【0034】
このような構成によれば、ユーザの意思に応じて選択機能を有効にしたり無効にしたりすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0035】
[第2の実施の形態]
次に、画像形成装置の第2の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
【0036】
(1)構成
本実施の形態においては、ユーザは、操作パネル3を操作することにより、設定リストへの出力が省略可能か否かを各設定項目に対して設定することができる。また、記憶装置10に記憶される設定情報における各設定項目には、その初期値及びカレント値に加え、当該設定項目の出力が省略可能か否かを示す省略フラグが各々対応付けられている。図8は、本実施の形態において記憶装置10に記憶される設定情報のデータ構成を例示する図である。省略フラグの初期値は、「0」である。操作パネル3を介して、設定項目に対してその出力が省略可能であることが設定された場合、CPU6は、当該設定項目に対応付けられた省略フラグを「1」に書き換える(入力受付手段、設定手段)。
【0037】
また、CPU6が記憶装置10に記憶されている画像形成プログラムを実行することにより実現される機能は、上述の第1の実施の形態にかかる機能とは以下の点で異なる。本実施の形態においては、CPU6は、設定リストを記録用紙に印刷する処理を行う際、設定リストが1枚の記録用紙に収まらないと判定した場合、省力不可能であると設定された設定項目を出力対象として選択すると共に、省略可能であると設定された設定項目のうち、カレント値が初期値から変更されている項目を出力対象として選択する。
【0038】
(2)動作
次に、本実施の形態における設定リストを印刷する処理の手順について説明する。図9は、本実施の形態における設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【0039】
CPU6は、上述の第1の実施の形態における変形例1と同様にして、ステップSC1でチェック処理を行う。そして、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS7で、CPU6は、印刷対象の設定リストが1枚に収まるか否かを判定する。当該判定結果が否定的である場合(ステップS7:NO)、CPU6は、項番iが1番の設定項目から順に、ステップSR4のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、処理対象の設定項目の出力が省略可能か否か、即ち、処理対象の設定項目に対応付けられた省略フラグが「1」か否かを判定する(ステップS40)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS40:YES)、当該処理対象の設定項目の出力は省略可能であるので、次に、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS8〜S9の処理を行う。ステップS40の判定結果が否定的である場合(ステップS40:NO)、当該処理対象の設定項目の出力は、省略不可能であるので、ステップS9で、当該処理対象の設定項目の項目名及びカレント値をフレームに描画する。そして、全ての設定項目についてステップS40,S8〜S9の処理が終了すると、ステップSR4のループ処理を終えて、ステップS10に進み、CPU6は、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。
【0040】
このような構成においては、設定リストの印刷が1枚の記録用紙に収まらない場合、その出力を省略可能な設定項目については、初期値とカレント値とが同値であれば、設定リストに出力せず、初期値とカレント値とが同値でなければ、設定リストに出力する。また、その出力を省略不可能な設定項目については、設定リストに出力する。このため、ユーザにとって設定リストをより見易く且つ取扱い易くすることができる。また、設定リストの印刷の記録用紙の枚数を比較的少なくすることができるため、印刷コストを抑制することができる。
【0041】
(3)変形例
上述の実施の形態においては、ステップS40で省略フラグ「1」が対応付けられた設定項目については、ステップS8で、カレント値が初期値と同値か否かを判定し、当該判定結果が肯定的である場合に、当該設定項目について描画するように構成した。しかし、当該設定項目については、ステップS8の判定を行わず、カレント値が初期値と同値でなくても、フレームに描画しないように構成しても良い。
【0042】
[第3の実施の形態]
次に、画像形成装置の第3の実施の形態について説明する。なお、上述の各実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
【0043】
(1)構成
本実施の形態においては、ユーザは、操作パネル3を操作することにより、設定リストへの出力の優先順位を各設定項目に対して設定することができる。CPU6は、操作パネル3を介して各設定項目に対して設定された優先順位を、設定情報として記憶装置に記憶する(入力受付手段、設定手段)。図10は、本実施の形態において記憶装置10に記憶される設定情報のデータ構成を例示する図である。具体的には、同図に示されるように、各設定項目には、その初期値及びカレント値が各々対応付けられ、更に、優先順位が各々対応付けられている。
【0044】
また、CPU6が記憶装置10に記憶されている画像形成プログラムを実行することにより実現される機能は、上述の第1の実施の形態にかかる機能とは以下の点で異なる。本実施の形態においては、CPU6は、設定リストを記録用紙に印刷する処理を行う際、設定リストが1枚の記録用紙に収まらないと判定した場合、出力対象の対象優先順位を決定し、当該対象優先順位と同値又はそれ以下の優先順位が対応付けられた選択項目を出力対象として選択する。
【0045】
(2)動作
次に、本実施の形態における設定リストを印刷する処理の手順について説明する。図11は、本実施の形態における設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【0046】
CPU6は、記憶装置10に記憶された設定情報を参照して、設定リストに出力する際の出力対象となる優先順位(対象優先順位)の初期値を設定する。ここでは、z(1≦z≦N)を初期値として設定する(ステップS50)。そして、まず、CPU6は、各設定項目について、当該設定項目に対応付けられた優先順位pを用いて、ステップSR5のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、上述の第1の実施の形態と同様にして、フレームを生成し(ステップS1)、次いで、項番iが1番の設定項目から順に、以下のループ処理を行う(ステップSR6)。ステップSR6のループ処理では、まず、CPU6は、処理対象の設定項目の優先順位pが、上述のステップS50で設定した対象優先順位z以下であるか否かを判定する(ステップS51)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS51:YES)、当該設定項目は出力対象であるので、CPU6は、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS2〜S4の処理を行う。ステップS51の判定結果が否定的である場合(ステップS51:NO)、処理対照の設定項目は、出力対象の設定項目ではないため、次の項番の設定項目について、ステップSR6のループ処理を行う。そして、全ての設定項目についてステップS3の判定結果が肯定的となった場合、N番の設定項目についてステップS4の処理を終えると、ステップSR6のループ処理を終えて、ステップS10に進む。ステップS10では、CPU6は、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。
【0047】
尚、ステップS3の判定結果が否定的である場合(ステップS3:NO)、処理対象の設定項目及びそれ以降の項番の設定項目は1枚の記録用紙に収まらないと判定し、ステップSR6のループ処理を終えて、ステップS52に進む。ステップS52では、CPU6は、出力対象となる設定項目の数を減らすべく、出力対象の優先順位の範囲を狭める。具体的には、CPU6は、上述のステップS6で設定した対象優先順位zの値を1つ減らして、対象優先順位zの値を更新する。また、CPU6は、フレームを破棄し(ステップS53)、次いで、対象優先順位zが「0」と同値か否かを判定する(ステップS54)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS54:YES)、1つの設定項目ですら1枚に収まらないということになる。この場合、CPU6は、その旨を示すエラー情報を操作パネル3に表示させる(ステップS55)。ステップS54の判定結果が否定的である場合(ステップS54:NO)、ステップS1に戻り、CPU6は、新たなフレームを生成して、ステップS52で更新された対象優先順位zを用いて、ステップSR5のループ処理を行う。
【0048】
このような構成によれば、設定リストの印刷が1枚の記録用紙に収まらない場合、優先順位の高い設定項目が選択されて設定リストに出力される。このため、ユーザにとって設定リストをより見易く且つ取扱い易くすることができる。また、設定リストの印刷の記録用紙の枚数を比較的少なくすることができるため、印刷コストを抑制することができる。
【0049】
(3)変形例
上述のステップSR6のループ処理においては、項番順に設定項目を処理するように構成したが、設定項目に対応付けられた優先順位の高い順に処理するように構成しても良い。このような構成によれば、より効率的に処理を行うことができる。
【0050】
[第4の実施の形態]
次に、画像形成装置の第4の実施の形態について説明する。なお、上述の各実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
【0051】
(1)構成
本実施の形態においては、ユーザは、操作パネル3を操作することにより、設定リストへの出力が必須であるか否かを各設定項目に対して設定することができる。更に、ユーザは、出力が必須でないと設定した設定項目に対して、操作パネル3を操作することにより、優先順位を設定することができる。また、記憶装置10に記憶される設定情報における各設定項目には、初期値及びカレント値に加え、当該設定項目の出力が必須であるか否かを示す必須フラグが各々対応付けられている。図12は、本実施の形態において記憶装置10に記憶される設定情報のデータ構成を例示する図である。必須フラグの初期値は、「0」である。操作パネル3を介して、設定項目に対してその出力が必須であると設定された場合、CPU6は、当該設定項目に対応付けられた必須フラグを「1」に書き換える。更に、必須フラグ「0」が対応付けられている設定項目について、操作パネル3を介して優先順位が設定された場合、CPU6により、その優先順位が対応付けられる。
【0052】
また、CPU6が記憶装置10に記憶されている画像形成プログラムを実行することにより実現される機能は、上述の第1の実施の形態にかかる機能とは以下の点で異なる。本実施の形態においては、CPU6は、設定リストを記録用紙に印刷する処理を行う際、設定リストが1枚の記録用紙に収まらないと判定した場合、その出力が必須であると設定された設定項目を全て出力対象として選択すると共に、その他の設定項目についてフレームに描画する余地がある場合、その他の設定項目のうち優先順位の高い順に設定項目を出力対象として選択する。
【0053】
(2)動作
次に、本実施の形態における設定リストを印刷する処理の手順について説明する。図13は、本実施の形態における設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
CPU6は、上述の第1の実施の形態における変形例1と同様にして、ステップSC1でチェック処理を行う。そして、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS7で、CPU6は、印刷対象の設定リストが1枚に収まるか否かを判定する。当該判定結果が否定的である場合(ステップS7:NO)、CPU6は、項番iが1番の設定項目から順に、ステップSR7のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、処理対象の設定項目の出力が必須であるか否か、即ち、処理対象の設定項目に対応付けられた必須フラグが「1」か否かを判定する(ステップS60)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS60:YES)、当該設定項目は出力する必要があるので、次いで、CPU6は、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS2〜S4の処理を行う。
【0055】
尚、ステップS3の判定結果が否定的である場合(ステップS3:NO)、処理対象の設定項目及びそれ以降の項番の設定項目は、1枚の記録用紙に収まらないと判定し、新たなフレームを生成する(ステップS61)。即ち、CPU6は、設定リストを2枚目以降の記録用紙に印刷するためのフレームを生成する。そして、CPU6は、当該設定項目を当該新たなフレームに描画し(ステップS62)、次の項番の設定項目について、ステップSR7のループ処理を行う。尚、CPU6は、これ以降の項番且つ必須情報が対応付けられている設定項目については、当該新たなフレームに描画する。また、ステップS60の判別結果が否定的である場合、当該設定項目は出力する必要がないので、CPU6は、次の項番の設定項目について、ステップSR7のループ処理を行う。そして、項番iがN番の設定項目までステップSR7のループ処理を終えると、ステップS63に進む。
【0056】
ステップS63では、CPU6は、ステップS4又はステップS62で最後にフレームに描画した設定項目の位置ysと、フレームのy方向における下限位置ylとを比較する。当該判定結果が否定的である場合(ステップS63:NO)、他の設定項目についてフレームに描画する余地がないので、ステップS10に進み、CPU6は、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。ステップS63の判定結果が肯定的である場合(ステップS63:YES)、他の設定項目をフレームに描画する余地があるので、ステップSC2で、当該余地に他の設定項目について優先順位の高い順に描画する処理を行う。図14は、ステップSC2の処理の具体的な手順を示すフローチャートである。
【0057】
同図に示されるように、CPU6は、処理対象の優先順位psの初期値を設定する(ステップS70)。ここでは、まず、「1」を初期値として設定する。また、CPU6は、上述の第2の実施の形態と同様にして、対象優先順位をzとして設定する(ステップS71)。そして、CPU6は、処理対象の優先順位psが対象優先順位z以下である場合に、ステップSR8のループ処理を行う。当該ループ処理では、CPU6は、項番iが1番の設定項目から順に、更にステップSR9のループ処理を行う。当該ループ処理では、まず、CPU6は、処理対象の設定項目に対応付けられた優先順位pが、処理対象の優先順位psと同値か否かを判定する(ステップS72)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS72:YES)、即ち、処理対象の優先順位psと同値の優先順位pが対応付けられた設定項目に対して、CPU6は、上述の第1の実施の形態と同様にして、ステップS2〜S4の処理を行う。
【0058】
ステップS72の判定結果が否定的である場合(ステップS72:NO)、フレームに未だ出力していない設定項目を描画する余地があるので、CPU6は、処理対象の優先順位psに「1」を加えて、処理対象の優先順位psを更新する。そして、CPU6は、更新した処理対象の優先順位psを用いて、ステップSR9のループ処理を行う。
【0059】
ステップS3の判定結果が否定的である場合及び対象優先順位zと同値の優先順位pが対応付けられた設定項目についてステップSR8の処理を終えた場合、図13に示したステップS10に進む。ステップS7の判定結果が肯定的である場合にも、ステップS10に進む。ステップS10では、CPU6は、フレームに基づいて、設定リストを記録用紙に印刷する。
【0060】
このような構成によれば、設定リストに出力する必要のある設定項目を出力しつつ、その他の設定項目を出力する余地があれば、優先順位の高い順に設定項目を出力する。このため、設定リストをユーザにとって見易く且つ取扱い易くすることができると共に、設定リストが印刷された記録用紙における無駄な余白をなくすことができる。
【0061】
[変形例]
また、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0062】
<変形例1>
上述した各実施形態のCPU6が実行する画像形成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、当該画像形成プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
【0063】
<変形例2>
上述の実施の形態においては、各設定項目について、その項目名とカレント値とを設定リストに出力するように構成したが、初期値や、各設定項目に対応付けられるその他の情報を出力するように構成しても良い。
【0064】
<変形例3>
上述の各実施の形態においては、設定リストを印刷する記録用紙の枚数を、1枚に設定したが、この数に限らず、任意の複数枚であっても良い。また、設定リストを印刷する際の記録用紙の枚数の上限を、ユーザが設定できるように構成しても良い。このような構成によれば、設定リストを、ユーザの所望の枚数の記録用紙に印刷することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムは、印刷制御に係る設定情報をリスト化して記録用紙に印刷する技術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態にかかるフレームを模式的に示した図である。
【図3】同実施の形態にかかる設定情報に含まれる各種設定項目を例示する図である。
【図4】同実施の形態にかかる設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】同実施の形態における変形例1にかかる設定情報のデータ構成を例示する図である。
【図6】同変形例にかかる設定リストに出力しない設定項目をユーザに通知する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】同実施の形態における変形例2にかかる選択機能が有効か又は無効かに応じて設定リストを印刷する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかる記憶装置10に記憶される設定情報のデータ構成を例示する図である。
【図9】同実施の形態にかかる設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる記憶装置10に記憶される設定情報のデータ構成を例示する図である。
【図11】同実施の形態にかかる設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態にかかる記憶装置10に記憶される設定情報のデータ構成を例示する図である。
【図13】同実施の形態にかかる設定リストを印刷する処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】同実施の形態にかかるステップSC2の処理の具体的な手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1 プリンタコントローラ
2 エンジン
3 操作パネル
5 ホスト装置
6 CPU
7 プログラムROM
8 フォントROM
9 RAM
10 記憶装置
12 エンジンI/F
13 パネルI/F
15 ホストI/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷制御に係る各種の設定内容を各々示す設定項目を複数含む設定情報をリスト化した設定リストを描画する描画手段と、前記描画手段が描画した前記設定リストを記録用紙に印刷する印刷手段とを備える画像形成装置であって、
前記描画手段が描画した前記設定リストが、所定枚数の記録用紙に収まるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果が否定的である場合、所定条件に基づいて、前記各設定項目の中から出力対象となる設定項目を選択する選択手段とを更に備え、
前記描画手段は、前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記設定リストとして描画し、
前記印刷手段は、前記描画手段が描画した前記設定リスト且つ前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を記録用紙に印刷する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記設定項目に現在設定されている値を示すカレント値及び前記設定項目の項目名を各々記憶する記憶手段を更に備え、
前記描画手段は、前記選択手段が選択した前記設定項目について、前記記憶手段に記憶された前記カレント値及び項目名を表す画像を前記設定リストとして描画する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記設定項目に現在設定されている値を示すカレント値及前記設定項目の初期値を各々記憶する記憶手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、前記記憶手段に記憶された初期値及びカレント値が同値でない設定項目を出力対象として選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記設定項目に対してその出力が省略可能か否かを設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記設定項目に対してその出力が省略可能か否かを設定する設定手段とを備え、
前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、その出力が省略可能でないと前記設定手段が設定した設定項目を出力対象として選択すると共に、その出力が省略可能であると前記設定手段が設定した設定項目のうち、前記記憶手段に記憶された初期値及びカレント値が同値でない設定項目を出力対象として選択する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定項目に対して優先順位を設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記設定項目に対して優先順位を設定する設定手段とを更に備え、
前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、前記描画手段が描画する前記設定リストが所定枚数の記録用紙に収まるよう、選択対象の対象優先順位を決定し、当該対象優先順位と同値又はそれ以下の優先順位が対応付けられた選択項目を出力対象として選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記設定項目に対してその出力が必須であるか否かを設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記設定項目に対してその出力が必須であるか否かを設定する設定手段とを備え、
前記選択手段は、前記判定手段の判定結果が否定的である場合、その出力が必須であると前記設定手段が設定した設定項目を出力対象として選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
その出力が必須であると前記設定手段が設定した設定項目以外の設定項目に対して、優先順位を設定する第2設定手段と、
前記描画手段が描画した前記設定リストにおいて、前記選択手段が選択した前記設定項目以外の他の設定項目を表す画像を描画する余地がある場合、前記第2設定手段が設定した優先順位に基づいて、前記他の設定項目の中から出力対象の設定項目を選択する第2選択手段とを更に備え、
前記描画手段は、前記第2選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記余地に描画する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記選択手段が選択していない設定項目を特定する情報を出力する出力手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記選択手段の機能を有効にするか無効にするかを設定する設定入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた設定入力に従って、前記選択手段の機能を有効にするか無効にするかを設定する設定手段を更に備え、
前記描画手段は、前記設定手段が前記選択手段の機能を有効にすると設定した場合に、前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記設定リストとして描画する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
印刷制御に係る各種の設定内容を各々示す設定項目を複数含む設定情報をリスト化した設定リストを描画する描画ステップと、前記描画ステップで描画した前記設定リストを記録用紙に印刷する印刷ステップとを備える画像形成方法であって、
前記描画ステップで描画した前記設定リストが、所定枚数の記録用紙に収まるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップの判定結果が否定的である場合、所定条件に基づいて、前記各設定項目の中から出力対象となる設定項目を選択する選択ステップとを更に備え、
前記描画ステップでは、前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を前記設定リストとして描画し、
前記印刷ステップでは、前記描画手段が描画した前記設定リスト且つ前記選択手段が選択した前記設定項目を表す画像を記録用紙に印刷する
ことを特徴とする画像形成方法。
【請求項11】
請求項10に記載された画像形成方法をコンピュータで実行させることを特徴とする画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−168491(P2008−168491A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2852(P2007−2852)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】