説明

画像形成装置、給電方法、およびプログラム

【課題】機器の置かれた環境等によらずAC0Wの省エネモード状態を保ち復帰要因により省エネモード状態から使用可能な状態へ復帰可能とする。
【解決手段】商用電源からの電力とは異なる供給電力を発電する創エネ部102と、創エネ部102で発電された電力を蓄電する蓄電部103と、内部に電池151を有し、本装置本体に接続して電池151からの電力を供給する外部媒体150と、外部媒体150の本体への接続を検出する検出回路106と、蓄電部103からの電力と外部媒体150からの電力との供給を切り替える切替回路104と、検出回路106による外部媒体150の接続検知により省エネモード状態からの通常モードへの復帰を検出する復帰検出部112と、復帰検出された際に、給電が必要なデバイスに対して外部媒体150の電池151から電力を供給する電力供給制御部111と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、給電方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複合機などの画像形成装置において、省エネモード時にAC電源の消費電力を0Wにするために太陽電池などの創エネルギー部を用い、省エネモード時の消費電力を賄い、AC電源の消費電力を削減する技術が知られている。また、ネットワークに接続された画像形成装置ではPoE(Power over Ethernet(登録商標))の技術を応用し、省エネモード時の電力を削減できる技術が知られている。たとえば、特許文献1には、省エネモード時のAC消費電力を0Wにする目的で、ネットワーク上に接続された機器に対してPoE(登録商標)の技術を使用して電力供給を行い、省エネモード中のAC消費電力を0Wにする技術が開示されている。なお、PoE(登録商標)は、IEEE802.3afで定義されている公知の技術である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、エネルギーを生成すること(以下、創エネと記述する)による省エネモードシステムでは、光や熱などある一定の条件が整った場合でないと、給電することができなかった。たとえば、太陽電池を使用したシステムでは、薄暗いオフィスで使用される環境に画像形成装置が設置されていれば、省エネモード期間中の電力を賄うのに十分な電力を発電できなかった。また、創エネと共に画像形成装置内に設置している蓄電部に蓄電されている電力でも省エネモード期間が長くなれば次第に蓄電量が減っていくなど、創エネの条件が整っていない環境で省エネモード中の電力を賄えないため省エネモード状態から復帰できないといった問題点があった。
【0004】
また、特許文献1に開示されている技術にあっては、外部電源を使用して、使用状況により給電方法を切り替えているものの、創エネによる電力供給を行う給電技術とは異なる構成であり、上記と同様の問題点があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機器の置かれた環境等によらずAC0Wの省エネモード状態を保つとともに、復帰要因により省エネモード状態から使用可能な状態へ復帰可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、商用電源からの電力とは異なる供給電力を発電する電力発電手段と、前記電力発電手段で発電された電力を蓄電する蓄電手段と、内部に電池を有し、本装置本体に接続して前記電池からの電力を供給する外部媒体と、前記外部媒体の本体への接続を検出する外部媒体検出手段と、前記蓄電手段からの電力と前記外部媒体からの電力との供給を切り替える切替手段と、前記外部媒体検出手段の前記外部媒体の接続検知により省エネモード状態からの通常モードへの復帰を検出する復帰検出手段と、前記復帰検出手段により復帰検出された際に、給電が必要なデバイスに対して前記外部媒体の電池から電力を供給する電力供給制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、画像形成装置が省エネモード状態になっていて、二次電源の発電を行うことができない状態であってもユーザー操作によって省エネモード状態から通常モードへ復帰できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の省エネモードの復帰動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置のユーザー情報の取得動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、第3の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第4の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、給電方法、およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
この実施の形態は、省エネモード中において通常モードへの復帰処理に際して、以下の特徴を有する。すなわち、この実施の形態は、画像形成装置の省エネモードの期間中に必要な箇所への電力供給を創エネ部から行うことで、AC電源の消費電力をなくす構成をとっている。さらに、省エネモードから通常モードへの復帰時には外部媒体の挿入を受け付ける構成としており、特定の外部媒体を挿入することにより画像形成装置は省エネモード状態から通常モードへ復帰できる仕組みになっている。外部媒体には電池が内蔵されており、創エネ部からの電力供給ができない場合は、外部媒体の電池から電源供給を行い、省エネモードからの復帰を行えることが特徴になっている。以下、具体的に説明する。
【0011】
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。なお、図中の太線は電源系統、細線は信号系統について示している。図1において、画像形成装置100は、PSU(Power Supply Unit)101、創エネ部102、蓄電部103、切替回路104、給電回路105、検出回路106、コントローラ107、を備えている。
【0012】
画像形成装置100は、たとえばコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などを有する複合機である。また、この画像形成装置100は、LANI/F(不図示)を介してインターネットに接続されている。なお、図1に示すブロック図では、これらの機能を実現するスキャナ、光書込装置、作像エンジン、給紙搬送系、電装系といった公知の構成については省略してある。
【0013】
コントローラ107は、CPU108、ROM109、RAM110を有するマイクロコンピュータシステムを搭載し、本装置全体の各種制御を実行する。CPU108は、ROM109に予め格納されているプログラムにしたがって実行する電力供給制御部111、復帰検出部112、ユーザー認証部113の各機能を有する。
【0014】
電力供給制御部111は、ユーザー操作による省エネモード状態からの通常モードへの復帰操作を受付け、この復帰動作時に外部媒体150の電池151から電力を供給する。復帰検出部112は、検出回路106により外部媒体150の本体への接続を検出した場合に省エネモード状態からの通常モードへの復帰移行を検出する。ユーザー認証部113は、外部媒体150が本体に接続された際に、不揮発メモリ153に格納されているユーザー情報154を取得し、取得したユーザー情報154に基づいて予め登録されているユーザー情報と照合することによりユーザー認証を行う。また、電力供給制御部111は、当該ユーザー情報154によるユーザー認証が成功した場合、省エネモードから通常モードへ復帰するように電力を供給した後、ログインする。
【0015】
画像形成装置100には、外部媒体150が相互通信可能な電気的接続および機械的に接続可能になっている。外部媒体150は、給電用の電池151、画像形成装置100の給電回路105から給電される給電回路152、ユーザー情報154が格納される不揮発メモリ153を有する。ユーザー情報154は、ユーザー認証に必要な、ID情報、ログイン用のアクセスキー、ユーザー個別の設定画面情報などが含まれる。
【0016】
創エネ部102は、太陽光あるいは室内照明光からの光エネルギーにより発電する太陽電池などで構成される。蓄電部103は、たとえば二次電池、キャパシタなどに蓄電する。なお、二次電池は、リチウム二次電池、あるいはニッケル水素電池など材質によって電圧、容量が異なり、供給する電圧や消費電流やコストで選択する。創エネ部102および蓄電部103は、省エネモード中に必要な部分(デバイス)に対する給電を行う。省エネモード時に電源供給を行う箇所に対しては、蓄電部103より給電を行うものとする。
【0017】
検出回路106は、外部媒体150の接続を検出する。外部媒体150の検出は創エネ部102からの電力供給がされない場合でも実施できるように、蓄電部103からの電源電圧と外部媒体150上の電池151の電源電圧を予め定めた所定値と比較し、蓄電部103に所定値以上の十分な電圧が印加されていない場合は、外部媒体150上の電池151から検出回路106に対する給電を行う。また、外部媒体150に対する電力供給も、切替回路104から給電回路105を介して供給される。
【0018】
画像形成装置100の省エネモードから通常モードへの復帰要因はコントローラ107(復帰検出部112)で検出し、PSU101に復帰信号を送信する。また、蓄電部103に蓄えられた電力が十分でない場合(予め定めた所定値以下の場合)は、コントローラ107に電力供給ができず省エネモード復帰要因による復帰はできなく、外部媒体150を画像形成装置100へ挿入することによる復帰のみに限られる。上記復帰要因は、たとえばADF(自動原稿搬送装置)への原稿セット、ADFの開閉、操作部の操作、外部接続されたPCによるジョブの印刷指示などの操作によるトリガー信号が該当する。
【0019】
外部媒体150は、電池151の他に不揮発メモリ153を備えている。この不揮発メモリ153には、ユーザー認証を行うためのID(Identification)データや個人設定を行うのに必要なユーザー情報154を格納する。
【0020】
なお、この実施の形態では、蓄電部103から十分な電圧が印加されていない場合(予め定めた所定値以下の場合)は、省エネモードから通常モードへの復帰時には図1の検出回路106によって画像形成装置100に挿入される外部媒体150の検出が前提となるため、図1の検出回路106によって外部媒体150が挿入されていないと判断される場合は、省エネモードから通常モードへ移行しない。
【0021】
図2は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の省エネモードの復帰動作を示すフローチャートである。ここでは、ユーザーが操作可能な状態に復帰する場合に、外部媒体150の挿入によって、画像形成装置100が省エネモード状態から通常モードへ移行する動作、すなわち画像形成装置100の内部のPSU101が給電を開始するまでの動作について示している。なお、本動作はコントローラ107のCPU108が有する各機能部(図1参照)が実行するものである。
【0022】
まず、CPU108は、検出回路106を介してユーザーによる外部媒体150の画像形成装置100本体への挿入の有無を判断する(ステップS11)。ここで外部媒体150が本体に挿入されていると判断した場合(判断Yes)、さらに蓄電部103の蓄電電圧Vtが所定値以上であるか否かを判断する(ステップS12)。ここで蓄電部103の蓄電電圧Vtが所定値以上である場合(判断Yes)、蓄電部103から検出回路106へ給電する(ステップS13)。一方、ステップS12において蓄電部103の蓄電電圧Vtが所定値に達していない場合(判断No)、外部媒体150の電池151から検出回路106へ給電する(ステップS14)。
【0023】
このように外部媒体150が挿入されたときに、図1で説明したように蓄電部103の電圧が、画像形成装置100の内部に電力供給するのに十分な電圧を維持できない場合は切替回路104により外部媒体150上の電池151の電源を使用して外部媒体150を検出する検出回路106および外部媒体150に対する給電を行う。
【0024】
続いて、CPU108は、検出回路106による外部媒体150の画像形成装置100本体へ挿入を検出し(ステップS15)、PSU101に対して復帰信号として入力を行うことで、PSU101による給電を開始する(ステップS16)。
【0025】
図3は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置100のユーザー情報154の取得動作を示すフローチャートである。すなわち、この図3では、省エネモードからの復帰の要因として使用する外部媒体150の内部の不揮発メモリ153(図1参照)に格納されたユーザー情報154の取得について示している。外部媒体150を画像形成装置100に挿入することによって、画像形成装置100はユーザーによる操作が可能な状態になる。
【0026】
まず、外部媒体150は、画像形成装置100に挿入されると、本体の給電回路105から外部媒体150の給電回路152を介して給電を行う(ステップS21)。続いて、検出回路106は外部媒体150が挿入されたことを示す信号を出力する(ステップS22)。CPU108は、外部媒体150の本体への挿入により、省エネモードから通常モードへの復帰動作を行う(ステップS23)。
【0027】
その後、CPU108は、外部媒体150の不揮発メモリ153に格納されているユーザー情報154の取得を行う(ステップS24)。ユーザー情報154の取得は、画像形成装置100がユーザー操作可能になるまで待つことはなく、たとえばCPU108が外部媒体150への通信が可能になった時点で行う。このユーザー情報154の中には、ログイン用のアクセスキー、ユーザー個別の設定画面情報などが含まれることを想定する。
【0028】
したがって、上述した実施の形態によれば、画像形成装置100が省エネモード状態になっていて、創エネを行うことができない状態であってもユーザー操作によって省エネモード状態から復帰することができる。また、ユーザー認証を実施して個別ユーザーの設定を保存することも可能になる。
【0029】
(第2の実施の形態)
この実施の形態では、図1と同様の省エネモードからの復帰を可能とする画像形成装置であるが、外部媒体150を必要としない構成について説明する。
【0030】
図4は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。本構成は、図1の構成に対して、外部媒体150をなくし、画像形成装置100に電池115、省エネ復帰ボタン116を設けた構成となっている。また、図中の太線は電源系統、細線は信号系統について示し、図1とは異なり、常時、検出回路106に電力が供給される。省エネ復帰ボタン116は、たとえば画像形成装置100の操作部(不図示)に操作可能に設けられている。
【0031】
すなわち、本構成は、図4に示すように、省エネモード復帰専用の操作手段としての省エネ復帰ボタン116を持ち、また、電池115を画像形成装置100の内部に配置している。復帰検出部112は、ユーザーによる省エネ復帰ボタン116の押下操作を受け付け、その操作によって省エネモードからの復帰を検出する。
【0032】
本例では、図1の構成と同様に、蓄電部103の電力は創エネ部102で生成され、蓄電部103から供給される電圧を、切替回路104で予め定めた所定値と比較し、蓄電部103に所定値以上の十分な電力がない場合は、検出回路106に対してのみ電池115から電力を供給する。また、本例では、図1と異なり、常に検出回路106に電力が供給されている。このように、前述した実施の形態(図1)と異なりユーザー情報を格納することができないが、前述の外部媒体150の挿入を必要とせずに省エネモード状態から復帰することが可能となる。
【0033】
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。本構成は、図4とは異なり、図中の太線は電源系統、細線は信号系統について示している。すなわち、図4の構成でコントローラ107内部にある省エネモード時に給電を行うデバイスに対する給電の方式を変更したものである。このデバイスに対する給電を電池115および蓄電部103の何れかから行うことにより、創エネ部102の電力供給能力によらず常に電力を供給することが可能となる。
【0034】
したがって、この図5の構成によれば、前述した図1、図4の構成では特定の省エネモード復帰要因のみからでしか復帰ができなかったが、図5の構成では、全ての省エネモード復帰要因で省エネモード状態からの復帰が可能となる。
【0035】
(第4の実施の形態)
図6は、第4の実施の形態にかかる画像形成装置の給電系統の構成を示すブロック図である。本構成の画像形成装置100は、図6に示すように、ネットワーク(LANケーブル132)に接続された画像形成装置100で、PoE130からの電力供給が可能なように構成されている。省エネモード時の電力をPoE130あるいは蓄電部103の何れかから給電する構成とする。PoE(登録商標)130は、ハブ131が、PSE(Power Sourcing Unit:給電機器)の機能を備えており、LANケーブル132を通した電力供給を行うものである。すなわち、LANケーブル132に接続されたハブ131からLANケーブル132を通して電力が供給される。図中の太線は電源系統、細線は信号系統について示している。
【0036】
本例は、図6に示すように、画像形成装置100の内部にPoE(登録商標)130の電力需給部(Powered device;PD)133を持ち、さらに、PoE130、蓄電部103からの電源供給を可能とする切り替え用のSW120を持つ構成である。
【0037】
省エネモード状態において蓄電部103の電圧が供給部の要求仕様に対して十分でない場合は、SW120で電源の供給元をPD133側に切り替える。
【0038】
これによって、画像形成装置100は省エネモード中のAC消費電力を0Wにすることができ、かつ創エネ部102からの電力供給が十分である場合にはPoE130による外部からの電力供給も必要とせず、システムとして限りなく低い消費電力を保つことが可能となる。
【0039】
すなわち、図6の構成により、前述の外部媒体150を使用しないで省エネモードからの復帰が可能になる。また、図6に示すように、さらに画像形成装置100は、ネットワークに接続され、PoE130による給電により画像形成装置100の省エネモードの復帰要因に関わるデバイスに対し、給電を行う構成とする。これにより、省エネモード中のAC消費電力0Wを実現し、ネットワークおよび機器の操作(省エネモード復帰要因)によって省エネモード状態からの復帰動作が可能となる。
【0040】
本実施の形態の画像形成装置は、CPU108などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)109やRAM110などの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0041】
本実施の形態で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0042】
また、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態のプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、本実施の形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0043】
本実施の形態で実行されるプログラムは、上述した各部(電力供給制御部111、復帰検出部112、ユーザー認証部113)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU108(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、電力供給制御部111、復帰検出部112、ユーザー認証部113が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0044】
100 画像形成装置
101 PSU
102 創エネ部
103 蓄電部
104 切替回路
105 給電回路
106 検出回路
107 コントローラ
108 CPU
109 ROM
110 RAM
111 電力供給制御部
112 復帰検出部
113 ユーザー認証部
115 電池
116 省エネ復帰ボタン
120 SW
130 PoE
150 外部媒体
151 電池
152 給電回路
153 不揮発メモリ
154 ユーザー情報
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開2010−218189号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源からの電力とは異なる供給電力を発電する電力発電手段と、
前記電力発電手段で発電された電力を蓄電する蓄電手段と、
内部に電池を有し、本装置本体に接続して前記電池からの電力を供給する外部媒体と、
前記外部媒体の本体への接続を検出する外部媒体検出手段と、
前記蓄電手段からの電力と前記外部媒体からの電力との供給を切り替える切替手段と、
前記外部媒体検出手段の前記外部媒体の接続検知により省エネモード状態からの通常モードへの復帰を検出する復帰検出手段と、
前記復帰検出手段により復帰検出された際に、給電が必要なデバイスに対して前記外部媒体の電池から電力を供給する電力供給制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記外部媒体はユーザー識別情報を記憶する不揮発メモリを有し、
さらに、前記ユーザー識別情報からユーザー認証を行うユーザー認証手段を備え、
前記電力供給制御手段は、前記外部媒体検出手段による前記外部媒体の接続検知がなされた際に、前記ユーザー認証手段によるユーザー認証が成功した場合、省エネモードから通常モードへ復帰するように給電が必要なデバイスに対して電力を供給した後、ログインすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
商用電源からの電力とは異なる供給電力を発電する電力発電手段と、
前記電力発電手段で発電された電力を蓄電する蓄電手段と、
本体内部に設けられた電池と、
前記蓄電手段と前記電池の電力を検出する検出手段と、
ユーザーによる省エネモード状態からの通常モードへの復帰操作を受付けるユーザー操作受付手段と、
前記蓄電手段からの電力と前記電池からの電力との供給を切り替える切替手段と、
前記ユーザー操作受付手段により復帰操作を受付け、この復帰動作時に、前記検出手段が前記蓄電手段の電力が予め定めた値以下であると検出した場合、給電が必要なデバイスに対して前記電池から電力を供給する電力供給制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記電力供給制御手段は、省エネモードの動作中において、前記本体内部に設けられた電池および前記蓄電手段の何れかから省エネモード時に給電が必要なデバイスに対して給電することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置はネットワークに接続され、前記ネットワークを介して電力供給を行う外部電力供給手段を有し、
前記電力供給制御手段は、省エネモードから通常モードへの復帰動作時に、前記外部電力供給手段から給電が必要なデバイスに対して給電することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置はネットワークに接続され、前記ネットワークを介して電力供給を行う外部電力供給手段を有し、
前記電力供給制御手段は、省エネモードから通常モードへの復帰動作時に、前記外部電力供給手段から給電が必要なデバイスに対して給電することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
商用電源からの電力とは異なる供給電力を発電する電力発電手段と、前記電力発電手段で発電された電力を蓄電する蓄電手段と、内部に電池を有し、本装置本体に接続して前記電池からの電力を供給する外部媒体と、前記外部媒体の本体への接続を検出する外部媒体検出手段と、前記蓄電手段からの電力と前記外部媒体からの電力との供給を切り替える切替手段と、を有する画像形成装置の給電方法であって、
前記外部媒体検出手段の前記外部媒体の接続検知により省エネモード状態からの通常モードへの復帰を検出する復帰検出工程と、
前記復帰検出工程で復帰検出された際に、給電が必要なデバイスに対して前記外部媒体の電池から電力を供給する電力供給制御工程と、
を備えることを特徴とする給電方法。
【請求項8】
商用電源からの電力とは異なる供給電力を発電する電力発電手段と、前記電力発電手段で発電された電力を蓄電する蓄電手段と、内部に電池を有し、本装置本体に接続して前記電池からの電力を供給する外部媒体と、前記外部媒体の本体への接続を検出する外部媒体検出手段と、前記蓄電手段からの電力と前記外部媒体からの電力との供給を切り替える切替手段と、を有するコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記外部媒体検出手段の前記外部媒体の接続検知により省エネモード状態からの通常モードへの復帰を検出する復帰検出ステップと、
前記復帰検出ステップで復帰検出された際に、給電が必要なデバイスに対して前記外部媒体の電池から電力を供給する電力供給制御ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−54551(P2013−54551A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192579(P2011−192579)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】