説明

画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラム

【課題】アプリ一覧画面に表示されるアイコンのアプリが実行中であるか否かを、ユーザが容易に把握できるようにすること。
【解決手段】アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置、アイコン画像、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う画面制御手段と、一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して画面更新要求を受けた場合、取得された識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成手段と、更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションの一覧画面を表示する画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機において、アプリケーション(以下、アプリとも呼ぶ)や、アプリケーションで事前登録したマクロ設定を呼び出すことができるショートカットアイコン(以下、単にアイコンとも呼ぶ)を、アプリの一覧画面に表示させることで、操作性の高いUIを提供する技術が既に知られている。
【0003】
アプリの一覧画面は、以下、アプリ一覧画面とも呼び、例えばホーム画面である。マクロは、例えばA4サイズ、白黒、集約、ステープルあり、などが設定される。
【0004】
このマクロを用いる技術として、例えば、特許文献1には、操作性向上の目的で、登録した情報の呼び出しを容易にするUIが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来技術では、アプリが実行中かどうかにかかわらず、アプリ一覧画面に表示するアイコンは同一だった。そのため、例えば、アプリ一覧画面の表示中にコピーが内部で実行された場合、ユーザは、内部でのコピー処理には気づかない。よって、ユーザが、アプリ一覧画面内のコピーのアイコンを押下すると、コピー実行中の画面が表示されてしまい、新しくコピーをする操作がわかりにくいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、アプリ一覧画面に表示されるアイコンのアプリが実行中であるか否かを、ユーザが容易に把握することができる画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の画像形成装置は、アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、該アプリケーションの識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う画面制御手段と、前記一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して前記画面更新要求を受けた場合、取得された前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成手段と、前記画面作成手段により更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の他の態様の表示制御方法は、アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像形成装置が実行する表示制御方法であって、ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、該アプリケーションの識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う更新要求ステップと、前記一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して前記画面更新要求を受けた場合、取得された前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成ステップと、前記画面作成ステップにより更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示ステップと、を有する。
【0009】
また、本発明の他の態様の表示制御プログラムは、アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像形成装置に実行させる表示制御プログラムであって、ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、該アプリケーションの識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う更新要求ステップと、前記一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して前記画面更新要求を受けた場合、取得された前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成ステップと、前記画面作成ステップにより更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、アプリ一覧画面に表示されるアイコンのアプリが実行中であるか否かを、ユーザが容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図2】実施例におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図3】通常のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図4】アプリ一覧画面を表示するための各種情報を含む一覧画面情報の一例を示す図。
【図5】アイコン画像情報の一例を示す図。
【図6】マクロ情報の一例を示す図。
【図7】コピーアプリの状態遷移の一例を示す図。
【図8】ファクスアプリの状態遷移の一例を示す図。
【図9】拡張アプリである簡単スキャナーアプリの状態遷移の一例を示す図。
【図10】状態画像の一例を示す図。
【図11】コピーアプリが読み取り状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図12】コピーアプリが印刷状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図13】ファクスアプリが読み取り状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図14】ファクスアプリが送信状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図15】ファクスアプリが受信状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図16】ファクスアプリがバックグラウンド印刷状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図17】簡単スキャナーアプリが読み取り状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図18】簡単スキャナーアプリが送信状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図19】実行中のアプリのアイコンが押下されたときのダイアログの一例を示す図。
【図20】実行中のジョブの状況を示す実行画面の一例を示す図。
【図21】新規ジョブの予約画面の一例を示す図。
【図22】実施例1における標準搭載アプリの実行状態が変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図23】実施例1における拡張アプリの実行状態が変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図24】実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その1)の一例を示すシーケンス図。
【図25】実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その2)の一例を示すシーケンス図。
【図26】実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その3)の一例を示すシーケンス図。
【図27】実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その4)の一例を示すシーケンス図。
【図28】実施例2におけるアイコンの表示形態の一例を示す図。
【図29】実施例2におけるアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図30】実施例2における標準搭載アプリが実行状態に変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図31】実施例2における標準搭載アプリが待機中状態に変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図32】実施例2における実行画像が押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図33】実施例2における予約画像が押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図34】実施例3におけるアプリ一覧画面の一例を示す図。
【図35】実施例3におけるダイアログ(その1)の一例を示す図。
【図36】実施例3におけるダイアログ(その2)の一例を示す図。
【図37】実施例3におけるアプリ一覧画面の表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図38】実施例3におけるアイコンが押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【図39】実施例3におけるログインユーザが管理者である場合にアイコンが押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像形成装置としてMFP(Multifunction Peripheral)を例にして説明する。
[実施例1]
<ハードウェア>
図1は、実施例1におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0013】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0014】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0015】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0016】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
【0017】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
【0018】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
【0019】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0020】
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなどをさらに備える。
【0021】
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。図2は、実施例1におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、マクロ情報記憶手段25、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面制御手段72、画面情報記憶手段73、画面作成手段74を含む。
【0022】
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナーアプリ22、プリンターアプリ23、FAX(ファクス)アプリ24が標準搭載アプリ20である。
【0023】
標準搭載アプリ20は、そのアプリの操作画面の作成やアプリのジョブを実行することができ、マクロ情報記憶手段25に対して、一連の動作設定の登録、呼び出しを行う。この機能をマクロ機能と呼ぶ。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段70にデータを出力する。
【0024】
マクロ情報記憶手段25は、各標準搭載アプリに対して、マクロの動作設定を含むマクロ情報を記憶する。マクロ情報は、マクロの登録番号、名称、動作設定が関連付けられている。
【0025】
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加インストールされたアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、その拡張アプリの操作画面の作成やアプリケーションのジョブを実行する。
【0026】
SDK簡単コピー41アプリ(以下、簡単コピーアプリとも呼ぶ)は、例えば、Java(登録商標)で開発したアプリの1つであり、標準搭載アプリ20のコピーアプリ21と比べて簡単にコピーできるようなアプリケーションである。
【0027】
SDK簡単スキャナーアプリ(以下、簡単スキャナーアプリとも呼ぶ)42は、Java(登録商標)で開発したアプリの1つであり、標準搭載アプリ20のスキャナーアプリ22と比べて、簡単にスキャンできるようなアプリケーションである。
【0028】
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を管理する。拡張アプリ制御手段45は、各管理部、入力、表示手段などに対する拡張アプリ40とのインタフェースである。
【0029】
拡張アプリ制御手段45は、拡張アプリ40からの処理実行要求を受けると、エンジン管理部63にその処理を要求する。また、拡張アプリ制御手段45は、拡張アプリ40の実行状態を監視し、エンジン管理部63から実行状態を取得した場合は、拡張アプリ40の識別情報と、状態を示す状態情報とを画面制御手段72に出力する。
【0030】
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各標準搭載アプリに対して画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御などを行う。
【0031】
ユーザ管理部64は、ログインのユーザ認証やスキャナー送信先の管理を行う。ユーザ管理部64は、ジョブの実行を要求したユーザを管理し、ログインされたユーザ(ログインユーザとも呼ぶ)とジョブを実行したユーザとが同じか否かを判定する。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
【0032】
表示手段70は、画面作成手段74が作成した/更新したアプリ一覧画面を表示する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面を表示する。
【0033】
入力手段71は、アプリ一覧画面内のアイコンへの押下を検知する。アイコンはUI部品の一つである。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71が受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力を受け付ける。
【0034】
画面制御手段72は、複数のUI画面の構成を管理したり、所定のUI画面を表示制御したりする。画面制御手段72は、入力手段71から要求された一覧画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。
【0035】
画面制御手段72は、標準搭載アプリ20又は拡張アプリ制御手段45からアプリの識別情報及び状態情報を取得した場合、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の更新を要求する。
【0036】
画面情報記憶手段73は、アイコンの画像を示すアイコン画像情報、アプリ一覧画面に表示されるアイコンの各情報を示す一覧画面情報を記憶、管理する。アイコン画像情報は、アイコンIDとアイコン画像とを関連付けて保持する。一覧画面情報は、アイコンの配置を示す配置ID、座標、アイコンID、表示画面オーナー(アプリ)ID、マクロの登録番号(識別情報)、アプリ状態を関連付けて保持する。
【0037】
また、画面情報記憶手段73は、各アプリの状態毎に、状態を示す状態画像を記憶する。状態画像には、さらに、その状態が他のアプリの操作に影響を及ぼすか否かを示すフラグを関連付けてもよい。
【0038】
画面作成手段74は、画面情報記憶手段73に記憶される一覧画面情報に基づき、アプリ一覧画面を作成する。画面作成手段74は、作成したアプリ一覧画面を表示手段70に表示するよう要求する。
【0039】
また、画面作成手段74は、画面制御手段72から、アプリの識別情報と状態情報を取得すると共に画面更新要求を受けた場合、アプリ一覧画面を更新する。画面作成手段74は、例えば、画面更新要求と共に取得したアプリの識別情報が示すアプリのアイコンの表示形態と、他のアイコンの表示形態とが異なるように更新する。画面作成手段74は、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。画面作成手段74の具体的な処理は後述する。
【0040】
なお、実施例1では、拡張アプリ制御手段45は拡張アプリ40へ遷移するための専用の画面を表示制御せず、画面制御手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。
【0041】
なお、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面制御手段72、画面作成手段74、拡張アプリ制御手段45は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、マクロ情報記憶手段25、画面情報記憶手段73は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
【0042】
<アプリ一覧画面>
次に、アプリ一覧画面について説明する。図3は、通常のアプリ一覧画面の一例を示す図である。通常のアプリ一覧画面とは、どのアプリも待機中であるときのアプリ一覧画面をいう。図3に示すアプリ一覧画面は、ホーム画面を例にしている。図3に示すアプリ一覧画面には、各アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのショートカットアイコン(アイコン)の一覧が表示される。
【0043】
例えば、標準搭載アプリ20のコピー、ファクス、プリンターのアイコン及び拡張アプリ40の簡単コピー、簡単スキャナーのアイコンなどが表示される。また、マクロを呼び出すためのアイコンには、マクロの登録番号が表示される。例えば、両面2in1アイコンは、マクロの登録番号「1」がアイコンの左下に表示される。なお、このマクロの登録番号は、アイコンとの対応関係が分かれば、アイコンのどの位置にあってもよい。
【0044】
<データ構造>
次に、一覧画面を表示するのに用いられるデータのデータ構造について説明する。図4は、アプリ一覧画面を表示するための各種情報を含む一覧画面情報の一例を示す図である。図4に示す一覧画面情報は、図3に示すアプリ一覧画面の一覧画面情報である。
【0045】
一覧画面情報は、アイコンの配置IDに対して、アプリ一覧画面での座標、アイコン画像と対応するアイコンID、操作画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーID(アプリID)、マクロの登録番号、アプリの状態を関連付けて保持する構造となっている。
【0046】
例えば、コピーアイコンと、両面2in1アイコンの表示画面オーナーIDとアイコンIDは同じであるが、両面2in1アイコンには、登録番号「1」が追加表示される。また、このデータ構造によれば、拡張アプリ40である簡単コピーアイコン、簡単スキャナーアイコンは、標準搭載アプリ20のアイコンと同じアプリ一覧画面に表示される。
【0047】
例えば、配置IDが「1」の標準搭載アプリ20のコピーアイコンと、配置IDが「9」の拡張アプリ40の簡単コピーアイコンとが同じ一覧画面に表示される。また、表示画面オーナーIDの()内は、アイコンの名称を示す。アイコンの名称は、表示画面オーナーIDとは別に管理されてもよい。
【0048】
次に、アイコン画像について説明する。図5は、アイコン画像情報の一例を示す図である。図5に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとアイコンの画像とが対応付けられる。アイコン画像は、予め登録されているアイコン画像や、後から追加されたアイコン画像である。拡張アプリ40が追加されると、拡張アプリ制御手段45は、その拡張アプリ40のアイコン画像をアイコン画像情報に追加し、アイコンIDは、例えば画面制御手段72により自動で割り当てられる。
【0049】
次に、マクロ情報記憶手段25に記憶される、標準搭載アプリ20のマクロ機能について説明する。図6は、マクロ情報の一例を示す図である。図6に示すように、マクロ情報は、各登録番号に対して、登録名称と各動作設定が関連付けて保持する。マクロは、予めユーザが登録しておく。この登録番号が、アプリ一覧画面の一覧画面情報(図4参照)内の登録番号とリンクしている。
【0050】
例えば、登録番号「1」のマクロ機能は、登録名称が「両面2in1」であり、各動作設定が、マクロ情報に設定されている。登録番号「10」、「100」についても同様である。マクロの登録番号は、アプリ毎に別々に管理される。
【0051】
<アプリ状態>
次に、アプリ状態について説明する。アプリ状態は、拡張アプリ40を含む各アプリケーションの実行状態を示す。このアプリ状態は、標準搭載アプリ20又は拡張アプリ制御手段45から画面制御手段72にアプリIDと共に通知される。
【0052】
図7は、コピーアプリ21の状態遷移の一例を示す図である。図7に示す例では、始めはジョブを待っている状態を示す待機中状態である。次に、原稿を読み取り開始した場合に読み取り状態になり、次に、印刷を開始した場合に印刷状態になる。コピーアプリ21は、読み取り状態又は印刷状態に状態が変わった場合に、画面制御手段72に、自身のアプリIDと状態情報とを通知する。
【0053】
図8は、ファクスアプリ24の状態遷移の一例を示す図である。図8に示す例では、始めはジョブを待っている状態を示す待機中状態である。まず、送信ジョブの場合の状態遷移について説明する。待機中状態から、原稿の読み取りを開始した場合に読み取り状態になる。次に、送信を開始した場合に送信状態になり、送信が終了すると待機中状態に戻る。
【0054】
次に、受信ジョブの場合の状態遷移について説明する。待機中状態から、受信を開始した場合に受信状態になる。次に、印刷を開始した場合に印刷状態になり、印刷が終了すると待機中状態に戻る。
【0055】
ファクスアプリ24は、読み取り状態、送信状態、受信状態又は印刷状態に状態が変わった場合に、画面制御手段72に、自身のアプリIDと状態情報を通知する。なお、各アプリは、自身のアプリIDを保持しておくとする。
【0056】
図9は、拡張アプリ40である簡単スキャナーアプリ42の状態遷移の一例を示す図である。拡張アプリ40の場合、拡張アプリ40が拡張アプリ制御手段45を通じて行った処理の状態を、拡張アプリ制御手段45が監視する。拡張アプリ制御手段45は、エンジン管理部63からの状態変化の通知を受けて、画面制御手段72にアプリIDと状態情報とを通知する。
【0057】
図9に示す例では、始めはジョブを待っている状態を示す待機中状態である。次に、原稿を読み取り開始した場合に読み取り状態になり、次に、送信を開始した場合に送信状態になる。拡張アプリ制御手段45は、簡単スキャナーアプリ42の処理を行ったエンジン管理部63から、読み取り状態又は送信状態に状態が変わったことを通知されると、画面制御手段72に、処理をしている拡張アプリのアプリIDと状態情報とを通知する。
【0058】
図10は、状態画像の一例を示す図である。状態画像は、アプリの状態を示す画像である。図10に示す例では、各アプリの状態に応じて、状態を示す画像がある。状態画像には、読み取り画像、印刷画像、バックグラウンド印刷画像、送信画像、受信画像がある。各アプリには、とり得る状態の状態画像が関連付けられている。
【0059】
例えば、コピーアプリ21、簡単コピーアプリ41には、読み取り画像、印刷画像がある。また、スキャナーアプリ22、簡単スキャナーアプリ42には、読み取り画像、送信画像がある。
【0060】
なお、バックグラウンド印刷及び受信の状態は、他のアプリ操作に影響を及ぼす状態ではない。バックグラウンド印刷中の状態は、普通の印刷中の状態とは異なり、ユーザのアプリ操作を制限しない。バックグラウンド印刷とは、ユーザがMFP1の前に立ってハードキーなどを押下して印刷を指示するのではなく、ネットワークなどを介して印刷ジョブを要求されて実行する印刷である。
【0061】
なお、状態画像に対して、他のアプリ操作に影響を及ぼすか否かを示すフラグを関連付けておいてもよい。図10に示す例では、状態画像の状態に対して、フラグ「1」が設定されている。
【0062】
<画面例>
次に、各画面の画面遷移について説明する。図11は、コピーアプリ21が読み取り状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図11に示すように、コピーアイコンと同じアプリIDである両面2in1のアイコンについても、読み取り画像がこれらのアイコンに重ねて表示されている。
【0063】
画面作成手段74は、通知されたアプリIDと同じアプリIDをもつアイコンに対して、状態画像をこれらのアイコン上に追加するようにする。なお、拡張アプリ40の簡単コピーアプリ41は、コピーアプリ21のアプリIDとは異なるので、状態画像は追加されない。
【0064】
図12は、コピーアプリ21が印刷状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図12に示す画面は、図11に示す画面の後に表示される。図12に示すように、コピーアイコンと同じアプリIDである両面2in1のアイコンについても、印刷画像がこれらのアイコンに重ねて表示されている。
【0065】
図13は、ファクスアプリ24が読み取り状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図13に示すように、ファクスアイコンと同じアプリIDである○○営業所のアイコンについても、読み取り画像がこれらのアイコンに重ねて表示されている。
【0066】
図14は、ファクスアプリ24が送信状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図14に示す画面は、図13に示す画面の後に表示される。図14に示すように、ファクスアイコンと同じアプリIDである○○営業所のアイコンについても、送信画像がこれらのアイコンに重ねて表示されている。
【0067】
これにより、ユーザは、どのアプリケーションが実行中であるかを容易に把握することができる。
【0068】
図15は、ファクスアプリ24が受信状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図15に示すように、ファクスアイコンに対して、受信画像が重ねて表示されている。
【0069】
この場合、受信状態は、他のアプリ操作に影響を及ぼす状態ではないので、画面作成手段74は、ファクスアプリのアイコンのみに受信画像を追加する。ファクスアイコンと同じアプリIDである○○営業所のアイコンには、受信画像は追加されない。
【0070】
図16は、ファクスアプリ24がバックグラウンド印刷状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図16に示す画面は、図15に示す画面の後に表示される。図16に示すように、ファクスアイコンに対して、バックグラウンド印刷画像が重ねて表示されている。
【0071】
これにより、必要なアイコンにだけ、状態画像を追加することができ、ユーザが操作できるアイコンを増やすことができる。
【0072】
図17は、簡単スキャナーアプリ42が読み取り状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図17に示すように、簡単スキャナーアイコンに対して、受信画像が重ねて表示されている。
【0073】
この場合、簡単スキャナーアプリ42と同じアプリIDをもつアイコンはないので、画面作成手段74は、簡単スキャナーアイコンのみに読み取り画像を追加する。
【0074】
図18は、簡単スキャナーアプリ42が送信状態にある場合のアプリ一覧画面の一例を示す図である。図18に示す画面は、図17に示す画面の後に表示される。図18に示すように、簡単スキャナーアイコンに対して、送信画像が重ねて表示されている。
【0075】
これにより、拡張アプリ40であっても、標準搭載アプリ20同様に、拡張アプリ40のアイコン上に状態画像を追加することができる。
【0076】
図19は、実行中のアプリのアイコンが押下されたときのダイアログの一例を示す図である。図19に示すダイアログは、状態画像が追加されているアイコンをユーザが押下したときに表示される。
【0077】
例えば、図11や図12のアプリ一覧画面において、コピーアプリ21やコピーアプリ21のマクロのアイコンが押下された場合、図19に示す実行中のジョブの状況を表示するか、新規ジョブを予約するかを選択させる画面(ダイアログ)が表示される。画面作成手段74は、このダイアログを保持しておき、入力手段71から実行中のアプリのアイコンが押下されたことを通知されると、このダイアログを表示手段70に出力する。
【0078】
図19に示す画面から実行中ジョブ表示ボタンが押下されると、コピーアプリ21の実行中のジョブの状況を表示する画面が表示される。図19に示す画面から新規ジョブ予約ボタンが押下されると、新規のジョブの予約をするための画面が表示される。
【0079】
図20は、実行中のジョブの状況を示す実行画面の一例を示す図である。図20に示すように、現在実行しているジョブの内容が表示される。
【0080】
図21は、新規ジョブの予約画面の一例を示す図である。図21に示すように、新規に予約するジョブを登録するための画面が表示される。
【0081】
これにより、ユーザが実行中のアプリのアイコンを押下した場合に、実行中のジョブを単に確認したいだけか、新規にジョブを予約したいのかについて、ユーザがやりたいことを分かりやすく操作できるようになっている。
【0082】
<動作>
次に、実施例1におけるMFP1の動作について説明する。図22は、実施例1における標準搭載アプリ20の実行状態が変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図22に示すステップS101で、標準搭載アプリ20は、実行状態が変わった場合に、自身のアプリIDと状態情報とを含む状態変化通知を画面制御手段72に通知する。状態変化通知には、マクロが実行される場合はマクロの登録番号も含まれる。
【0083】
ステップS102、S103で、画面制御手段72は、画面情報記憶手段73に記憶されている一覧画面情報に対し、状態変化通知内のアプリIDと同じアプリIDのアプリ状態を、状態情報が示す状態に更新する。
【0084】
ステップS104で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の画面更新要求を行う。例えば、画面制御手段72は、アプリのアイコン画像を更新するよう要求する。この画面更新要求には、アプリIDと状態情報とが含まれてもよい。
【0085】
ステップS105で、画面作成手段74は、取得した状態情報が示す状態の状態画像を、画面情報記憶手段73の状態画像情報から取得するよう要求する。
【0086】
ステップS106で、画面作成手段74は、画面情報記憶手段73からアプリの状態画像を取得する。
【0087】
ステップS107で、画面作成手段74は、取得した状態画像を、画面更新要求と共に取得したアプリIDと同じアプリIDをもつアイコン上に追加して、アプリ一覧画面を更新し、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。表示手段70は、更新後のアプリ一覧画面を表示する。
【0088】
なお、ステップS107で、画面作成手段74は、取得した状態情報が他のアプリ操作に影響を及ぼさない状態である場合は、実行中のアプリのアイコンのみに状態画像を追加するようにする。
【0089】
図23は、実施例1における拡張アプリ40の実行状態が変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図23に示すステップS201で、拡張アプリ40は、拡張アプリ制御手段45に対し、例えば読み取り要求を行う。
【0090】
ステップS202で、拡張アプリ制御手段45は、拡張アプリ40から要求された読み取り要求を、エンジン管理部63に通知する。
【0091】
ステップS203で、エンジン管理部63は、拡張アプリ制御手段45から、読み取り要求を受けると、原稿の読み取りを開始する。
【0092】
ステップS204で、拡張アプリ制御手段45は、エンジン管理部63から読み取り開始の状態になったことを通知されると、拡張アプリ40のアプリIDと状態情報とを含む状態変化通知を画面制御手段72に通知する。
【0093】
ステップS205、S206で、画面制御手段72は、画面情報記憶手段73に記憶されている一覧画面情報に対し、状態変化通知内のアプリIDと同じアプリIDのアプリ状態を、状態情報が示す状態に更新する。
【0094】
ステップS207で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の画面更新要求を行う。例えば、画面制御手段72は、アプリ一覧画面のアイコン画像を更新するよう要求する。この画面更新要求には、アプリIDと状態情報とが含まれてもよい。
【0095】
ステップS208で、画面作成手段74は、取得した状態情報が示す状態の状態画像を、画面情報記憶手段73の状態画像情報から取得するよう要求する。
【0096】
ステップS209で、画面作成手段74は、画面情報記憶手段73からアプリの状態画像を取得する。
【0097】
ステップS210で、画面作成手段74は、取得した状態画像を、画面更新要求と共に取得したアプリIDと同じアプリIDをもつアイコン上に追加して、アプリ一覧画面を更新し、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。表示手段70は、更新後のアプリ一覧画面を表示する。
【0098】
なお、ステップS210で、画面作成手段74は、取得した状態情報が他のアプリ操作に影響を及ぼさない状態である場合は、実行中のアプリのアイコンのみに状態画像を追加するようにする。
【0099】
これにより、アプリ一覧画面を見ることで、どのアプリが実行状態にあるかを容易に把握することができる。
【0100】
図24は、実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その1)の一例を示すシーケンス図である。図24に示す例は、標準搭載アプリ20が実行中であり、ダイアログ表示後に実行中ジョブ表示が選択される場合の処理を示す。
【0101】
ステップS301で、入力手段71は、ユーザがアイコンを押下したことを検知し、アイコンの押下通知を画面制御手段72に行う。
【0102】
ステップS302で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリがどの状態にあるかを、一覧画面情報を参照して判断する。
【0103】
ステップS303で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリが実行中であったため、ダイアログを表示するよう表示手段70に出力する。表示手段70は、ダイアログを表示する。
【0104】
ステップS304で、入力手段71は、ユーザが実行中ジョブ表示ボタンを押下したことを検知し、その押下通知を画面制御手段72に行う。
【0105】
ステップS305で、画面制御手段72は、実行中ジョブ表示ボタンの押下通知を受けると、システム管理部61に対し、実行中の画面に切り替えるよう画面の切り替え要求を行う。
【0106】
ステップS306で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え要求を受けると、その画面(実行画面)への切り替え通知を標準搭載アプリ20に行う。
【0107】
ステップS307で、標準搭載アプリ20は、実行中のアプリの画面(アプリ画面)を表示手段70に通知する。表示手段70は、実行中のアプリ画面を表示する(例えば図20参照)。
【0108】
図25は、実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その2)の一例を示すシーケンス図である。図25に示す例は、標準搭載アプリ20が実行中であり、ダイアログ表示後に新規ジョブ予約が選択される場合の処理を示す。
【0109】
ステップS401で、入力手段71は、ユーザがアイコンを押下したことを検知し、アイコンの押下通知を画面制御手段72に行う。
【0110】
ステップS402で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリがどの状態にあるかを、一覧画面情報を参照して判断する。
【0111】
ステップS403で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリが実行中であったため、ダイアログを表示するよう表示手段70に出力する。表示手段70は、ダイアログを表示する。
【0112】
ステップS404で、入力手段71は、ユーザが新規ジョブ予約ボタンを押下したことを検知し、その押下通知を画面制御手段72に行う。
【0113】
ステップS405で、画面制御手段72は、新規ジョブ予約ボタンの押下通知を受けると、システム管理部61に対し、実行中の画面に切り替えるよう画面の切り替え要求を行う。
【0114】
ステップS406で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え要求を受けると、その画面(新規ジョブ予約画面)への切り替え通知を標準搭載アプリ20に行う。
【0115】
ステップS407で、標準搭載アプリ20は、アプリ画面(新規ジョブ予約画面)を表示手段70に通知する。表示手段70は、新規ジョブ予約画面を表示する(例えば図21参照)。
【0116】
図26は、実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その3)の一例を示すシーケンス図である。図26に示す例は、拡張アプリ40が実行中であり、ダイアログ表示後に実行中ジョブ表示が選択される場合の処理を示す。
【0117】
ステップS501で、入力手段71は、ユーザがアイコンを押下したことを検知し、アイコンの押下通知を画面制御手段72に行う。
【0118】
ステップS502で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリがどの状態にあるかを、一覧画面情報を参照して判断する。
【0119】
ステップS503で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリが実行中であったため、ダイアログを表示するよう表示手段70に出力する。表示手段70は、ダイアログを表示する。
【0120】
ステップS504で、入力手段71は、ユーザが実行中ジョブ表示ボタンを押下したことを検知し、その押下通知を画面制御手段72に行う。
【0121】
ステップS505で、画面制御手段72は、実行中ジョブ表示ボタンの押下通知を受けると、システム管理部61に対し、実行中の画面に切り替えるよう画面の切り替え要求を行う。
【0122】
ステップS506で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え要求を受けると、その画面(実行画面)への切り替え通知を拡張アプリ制御手段45に行う。
【0123】
ステップS507で、拡張アプリ制御手段45は、実行画面への画面切り替え通知を受けると、その通知を拡張アプリ40に出力する。
【0124】
ステップS508で、拡張アプリ40は、実行中のアプリの画面(アプリ画面)を表示手段70に通知する。表示手段70は、実行中のアプリ画面を表示する。
【0125】
図27は、実施例1における実行中のアプリのアイコンが押下されたときの表示制御処理(その4)の一例を示すシーケンス図である。図27に示す例は、拡張アプリ40が実行中であり、ダイアログ表示後に新規ジョブ予約が選択される場合の処理を示す。
【0126】
ステップS601で、入力手段71は、ユーザがアイコンを押下したことを検知し、アイコンの押下通知を画面制御手段72に行う。
【0127】
ステップS602で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリがどの状態にあるかを、一覧画面情報を参照して判断する。
【0128】
ステップS603で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリが実行中であったため、ダイアログを表示するよう表示手段70に出力する。表示手段70は、ダイアログを表示する。
【0129】
ステップS604で、入力手段71は、ユーザが新規ジョブ予約ボタンを押下したことを検知し、その押下通知を画面制御手段72に行う。
【0130】
ステップS605で、画面制御手段72は、新規ジョブ予約ボタンの押下通知を受けると、システム管理部61に対し、実行中の画面に切り替えるよう画面の切り替え要求を行う。
【0131】
ステップS606で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え要求を受けると、その画面(新規ジョブ予約画面)への切り替え通知を拡張アプリ制御手段45に行う。
【0132】
ステップS607で、拡張アプリ制御手段45は、予約画面への画面切り替え通知を受けると、その通知を拡張アプリ40に出力する。
【0133】
ステップS608で、拡張アプリ40は、アプリ画面(新規ジョブ予約画面)を表示手段70に通知する。表示手段70は、新規ジョブ予約画面を表示する。
【0134】
ユーザが実行中のアプリのアイコンを押下した場合に、実行中のジョブを単に確認したいだけか、新規にジョブを予約したいのかについて、ユーザがやりたいことを分かりやすく操作できるようになっている。
【0135】
以上、実施例1によれば、アプリ一覧画面に表示されるアイコンのアプリが実行中であるか否かを、ユーザが容易に把握することができる。また、実施例1によれば、実行中のアプリが、どの実行状態にあるかを、状態画像を用いて把握することもできる。また、状態画像を待機中のアイコン画像と別で管理し、重ねて表示することで、各アプリのアイコン画像をそれぞれ1つ用意するだけでよく、アプリ毎に状態画像を生成する必要がない。
【0136】
[実施例2]
次に、実施例2におけるMFPについて説明する。実施例2では、実施例1とは異なる表示形態を用いて、実行中のアプリのアイコンと待機中のアプリのアイコンとの表示形態を異ならせる。なお、実施例2におけるMFPのハードウェアと機能とは実施例1と同様であるため、同じ符号を用いて説明する。
【0137】
<機能>
画面制御手段72は、標準搭載アプリ20から、アプリIDを含む状態変化通知を取得すると、一覧画面情報のアプリ状態を更新する。このとき、画面制御手段72は、状態変化を通知されたアプリのアプリIDと同じアプリIDを有するアイコンの配置IDを特定する。
【0138】
画面制御手段72は、特定した配置IDに対応するアイコンの押下検出領域を2つに分割するために、入力手段71に対して透過ボタンの生成要求を行う。押下検出領域は、アイコンに対する押下を検出することができる領域をいう。
【0139】
入力手段71は、透過ボタンの生成を要求されたアイコンについて、このアイコン上に、押下検出領域となる縦長の透過ボタン2つを生成する。これにより、1つのアイコンに対して、独立して2つの押下検出領域を生成することができる。また、透過ボタンを生成することで、ユーザのボタンの押しにくさを軽減している。
【0140】
なお、アイコン上に2つの透過ボタンを生成する例について説明したが、もともとのアイコンの押下検出領域を2分割するようにしてもよい。
【0141】
この後、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の画面更新要求を行う。
【0142】
画面作成手段74は、画面更新要求を受けると、実行中のジョブの画面(実行画面)を表示することを示す実行画像と新規ジョブの予約画面を表示することを示す予約画像とを画面情報記憶手段73から取得する。画面情報記憶手段73は、実行画像と予約画像とを記憶しておく。
【0143】
画面作成手段74は、入力手段71により分割された2つのボタン上にそれぞれ実行画像、予約画像を追加する。画面作成手段74は、左右のどちらにどの画像を追加したかを画面制御手段72に通知する。画面作成手段74は、例えば、左のボタンに実行画像、右のボタンに予約画像を追加したと画面制御手段72に通知する。これにより、画面制御手段72は、左のボタンが押下されたときに、実行画面を表示するための処理を行うことができ、右のボタンが押下されたときに、予約画面を表示するための処理を行うことができる。
【0144】
図28は、実施例2におけるアイコンの表示形態の一例を示す図である。図28(A)は、押下検出領域が縦に2分割され、左に実行画像、右に予約画像が追加された例を示す。図28(A)に示す領域80が、分割後の左の押下検出領域となる透過ボタンを示し、領域81が、分割後の右の押下検出領域となる透過ボタンを示す。入力手段71は、領域80、81の押下を独立して検出することができる。
【0145】
図28(B)は、待機中のアイコンの押下検出領域を示す。図28(B)に示す領域82が、このアイコンに対する押下検出領域を示す。
【0146】
なお、どちらの押下検出領域にどの画像を追加表示するかについて、画面制御手段72及び画面作成手段74に予め設定されている場合は、画面作成手段74は、その旨を画面制御手段72に通知する必要はない。画面制御手段72は、どちらにどの画像が追加表示されたかを把握しているからである。
【0147】
実行画像が押下された場合の処理は、実施例1におけるダイアログが表示された後の実行中ジョブ表示ボタンが押下された場合の処理と同様である。また、予約画像が押下された場合の処理は、実施例1におけるダイアログが表示された後の新規ジョブ予約ボタンが押下された場合の処理と同様である。
【0148】
<画面例>
図29は、実施例2におけるアプリ一覧画面の一例を示す図である。図29に示す例は、コピーアプリ21が実行中の場合に表示されるアプリ一覧画面である。実施例1同様、実行しているコピーアプリ21のアプリIDと同じアプリIDを有するアイコンに対して、押下検出領域の分割、実行画像及び予約画像の追加表示が行われる。
【0149】
なお、実施例2の場合、アプリ状態については、待機中と実行中の2つの状態のみを用いてもよい。実行中と通知されたアプリのアイコンには、実行画像及び予約画像が追加され、待機中に戻った場合は、実行画像及び予約画像が削除され、生成された透過ボタンが削除される。よって、実施例2では、読み取り状態や印刷状態などの詳細な状態を必要としないので、処理を簡潔化することができる。
【0150】
<動作>
次に、実施例2におけるMFPの動作について説明する。図30は、実施例2における標準搭載アプリ20が実行状態に変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。
【0151】
図30に示すステップS701で、標準搭載アプリ20は、実行状態が変わった場合に、自身のアプリIDと実行中を示す状態情報とを含む状態変化通知を画面制御手段72に通知する。状態変化通知には、マクロが実行される場合はマクロの登録番号も含まれる。
【0152】
ステップS702、S703で、画面制御手段72は、画面情報記憶手段73に記憶されている一覧画面情報に対し、状態変化通知内のアプリIDと同じアプリIDのアプリ状態を、状態情報が示す状態(実行中)に更新する。
【0153】
ステップS704で、画面制御手段72は、入力手段71に対し、1つのアイコンの押下検出領域を2分割するために、透過ボタンを生成するよう要求する。例えば、縦長の透過ボタンを2つ生成する例で説明するが、横長の透過ボタンを生成してもよい。生成された透過ボタンは、元のボタンを覆う位置に置かれる。
【0154】
ステップS705で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の画面更新要求を行う。例えば、画面制御手段72は、アプリのアイコン画像を更新するよう要求する。この画面更新要求には、アプリIDが含まれる。
【0155】
ステップS706で、画面作成手段74は、画面更新要求を受けると、画面情報記憶手段73の状態画像情報から実行画像及び予約画像を取得するよう要求する。
【0156】
ステップS707で、画面作成手段74は、画面情報記憶手段73からアプリの実行画像及び予約画像を取得する。
【0157】
ステップS708で、画面作成手段74は、取得した実行画像及び予約画像を、画面更新要求と共に取得されたアプリIDと同じアプリIDをもつアイコン上の透過ボタン上にそれぞれ追加して、アプリ一覧画面を更新し、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。表示手段70は、更新後のアプリ一覧画面を表示する。
【0158】
図31は、実施例2における標準搭載アプリ20が待機中状態に変わったときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。
【0159】
図31に示すステップS801で、標準搭載アプリ20は、待機中状態に変わった場合に、自身のアプリIDと待機中を示す状態情報とを含む状態変化通知を画面制御手段72に通知する。状態変化通知には、マクロが実行される場合はマクロの登録番号も含まれる。
【0160】
ステップS802、S803で、画面制御手段72は、画面情報記憶手段73に記憶されている一覧画面情報に対し、状態変化通知内のアプリIDと同じアプリIDのアプリ状態を、状態情報が示す状態(待機中)に更新する。
【0161】
ステップS804で、画面制御手段72は、入力手段71に対し、生成された透過ボタンの破棄を要求する。
【0162】
ステップS805で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の画面更新要求を行う。例えば、画面制御手段72は、アプリ一覧画面の描画し直しを要求する。
【0163】
ステップS806で、画面作成手段74は、画面更新要求を受けると、実行画像及び予約画像を削除し、通常のアプリ一覧画面に戻るようアプリ一覧画面を描画し直す。通常のアプリ一覧画面とは、全てのアプリが待機中である場合のアプリ一覧画面のことをいう。
【0164】
これにより、通常のアプリ一覧画面に戻る場合は、透過ボタンを削除して、アプリ一覧画面を描画し直すだけでよいので、表示制御処理を簡潔化できる。
【0165】
図32は、実施例2における実行画像が押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図32示す例は、標準搭載アプリ20が実行中であり、実行画像が押下される場合の処理を示す。
【0166】
ステップS901で、入力手段71は、ユーザが実行画像に対応する透過ボタンを押下したことを検知し、ボタン押下通知を画面制御手段72に行う。
【0167】
ステップS902で、画面制御手段72は、押下されたボタンに対応するアプリの画面を実行画面に切り替えるため、システム管理部61に切り替え通知を行う。
【0168】
ステップS903で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え通知を受けると、その画面(実行画面)への切り替え通知を標準搭載アプリ20に行う。
【0169】
ステップS904で、標準搭載アプリ20は、実行中のアプリの画面(アプリ画面)を表示手段70に通知する。表示手段70は、実行中のアプリ画面を表示する(例えば図20参照)。
【0170】
図33は、実施例2における予約画像が押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図33に示す例は、標準搭載アプリ20が実行中であり、予約画像が押下される場合の処理を示す。
【0171】
ステップS1001で、入力手段71は、ユーザが予約画像に対応する透過ボタンを押下したことを検知し、ボタン押下通知を画面制御手段72に行う。
【0172】
ステップS1002で、画面制御手段72は、押下されたボタンに対応するアプリの画面を予約画面に切り替えるため、システム管理部61に切り替え通知を行う。
【0173】
ステップS1003で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え通知を受けると、その画面(予約画面)への切り替え通知を標準搭載アプリ20に行う。
【0174】
ステップS1004で、標準搭載アプリ20は、実行中のアプリの予約画面を表示手段70に通知する。表示手段70は、実行のアプリの予約画面を表示する(例えば図21参照)。
【0175】
これにより、実施例1に比べてダイアログを表示する処理が省けるので、ユーザは、迅速に実行中のアプリを確認するか、ジョブを予約するかを選択することができるようになる。
【0176】
以上、実施例2によれば、アプリ一覧画面に表示されるアイコンのアプリが実行中であるか否かを、ユーザが容易に把握することができつつ、以降の操作を簡潔化することができる。
【0177】
[実施例3]
次に、実施例3におけるMFPについて説明する。実施例3におけるMFPでは、他のユーザがそのアプリを実行していることを示すアイコンを表示する。なお、実施例2におけるMFPのハードウェアと機能とは実施例1と同様であるため、同じ符号を用いて説明する。
【0178】
<機能>
標準搭載アプリ20及び拡張アプリ制御手段45は、ジョブを実行すると、ユーザ管理部64に対し、どのユーザがどのアプリのジョブを実行しているかを通知する。
【0179】
ユーザ管理部64は、MFPへのログイン認証を行い、ログインしたユーザ(ログインユーザ)を管理する。また、ユーザ管理部64は、標準搭載アプリ30及び拡張アプリ制御手段45から、ジョブを実行しているアプリとジョブの実行を要求したユーザとを取得し、これらの情報を管理する。ユーザ管理部64は、ジョブの実行を要求したユーザとログインユーザとが同じユーザであるか否かを判定する。
【0180】
ユーザ管理部64は、ユーザ毎のアプリ一覧画面(例えばホーム画面)の一覧画面情報を管理する。ユーザがMFPにログインした場合、ユーザ管理部64は、ログインユーザの一覧画面情報を画面制御手段72に画面更新要求と共に出力する。また、ユーザ管理部64は、ログインユーザと異なるユーザが要求したジョブを実行中のアプリのアプリIDを画面更新要求と共に出力する。
【0181】
画面制御手段72は、ログインユーザの画面更新要求を受けた場合、画面作成手段72に対し、ログインユーザの一覧画面情報、他のアイコンと表示形態を異ならせるアイコンのアプリIDを出力すると共に画面更新要求を行う。他のアイコンと表示形態を異ならせるアイコンのアプリIDは、ログインユーザと異なるユーザが要求したジョブを実行中のアプリのアプリIDである。
【0182】
画面作成手段74は、画面更新要求を受けた場合、他のユーザが実行していることを示す所定の画像を画面情報記憶手段73から取得する。画面情報記憶手段73は、所定の画像を予め記憶しておく。
【0183】
画面作成手段74は、所定の画像を取得すると、画面制御手段72から取得したアプリIDが示すアプリのアイコン上に、所定の画像を追加してアプリ一覧画面を更新する。画面作成手段74は、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。
【0184】
また、画面制御手段72は、他のユーザが要求したジョブを実行しているアプリのアイコンが押下された場合、新規ジョブを予約するためのボタンを有するダイアログを表示するよう制御してもよい。また、画面制御手段72は、他のユーザが要求したジョブを実行しているアプリのアイコンが押下された場合、新規ジョブを予約するための予約画面を直接表示するよう制御してもよい。この場合、実行中の画面を表示するためのボタンを表示しないのは、他のユーザのジョブ内容を表示するのはセキュリティ上好ましくないからである。
【0185】
また、画面制御手段72は、ログインユーザが管理者であり、他のユーザが要求したジョブを実行しているアプリのアイコンが押下された場合、実行中のジョブを表示したり、ジョブをキャンセルしたりするよう制御してもよい。この場合、ログインユーザが管理者であるので、他のユーザのジョブの内容を確認したり、他のユーザのジョブをキャンセルしたりできる。
【0186】
<画面例>
図34は、実施例3におけるアプリ一覧画面の一例を示す図である。図34に示すアプリ一覧画面は、コピーアプリ21が、他のユーザにより要求されたジョブを実行中の場合に表示される。実施例1同様、実行しているコピーアプリ21のアプリIDと同じアプリIDを有するアイコンに対して、他のユーザが要求したジョブを実行していることを示す所定の画像が追加表示される。
【0187】
図34に示す例では、所定の画像は、例えば吹き出し内に「i」の文字がある画像であるが、この例に限られない。
【0188】
図35は、実施例3におけるダイアログ(その1)の一例を示す図である。図35に示すダイアログは、図34に示す所定の画像が追加表示されているアイコンが押下されたときに表示される。
【0189】
図35に示すダイアログでは、他のユーザがアプリを実行中であることを報知し、新規ジョブ予約ボタンが表示されている。この新規ジョブ予約ボタンが押下されると、図21に示すような予約画面が表示される。
【0190】
図36は、実施例3におけるダイアログ(その2)の一例を示す図である。図36に示すダイアログは、ログインユーザが管理者であり、他のユーザが要求したジョブを実行中のアプリのアイコンが押下されたときに表示される。
【0191】
図36に示すダイアログでは、他のユーザが要求したジョブを実行していること、他のユーザ(ジョブオーナー)名、実行中のジョブを表示するためのボタン、ジョブをキャンセルするためのボタンが表示される。
【0192】
例えば、管理者が、実行中ジョブ表示ボタンを押下した場合、図20に示すようなジョブの実行画面が表示される。また、管理者が、ジョブキャンセルボタンを押下した場合、画面制御手段72は、実行中のジョブをキャンセルするようそのアプリに通知する。
【0193】
<動作>
次に、実施例3におけるMFPの動作について説明する。図37は、実施例3におけるアプリ一覧画面の表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図37に示すステップS1101で、標準搭載アプリ20は、ジョブを開始すると、ジョブの実行を要求したユーザ名、自身のアプリIDをユーザ管理部64に通知する。
【0194】
これにより、ユーザ管理部64は、実行中のジョブを要求したユーザを管理することができる。また、標準搭載アプリ20を拡張アプリ制御手段65にすれば、拡張アプリ40でも
ここで、他のユーザによりログインされたことをユーザ管理部64は検知する。ステップS1102で、ユーザ管理部64は、ログインユーザの一覧画面情報と、他のユーザが要求したジョブを実行中のアプリのアプリIDとを出力すると共に、画面更新要求を画面制御手段72に対して行う。
【0195】
ステップS1103で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、アプリ一覧画面の画面更新要求を行う。例えば、画面制御手段72は、ログインユーザの一覧画面情報と、他のユーザが要求したジョブを実行中のアプリのアプリIDとを出力すると共に、画面更新要求を画面作成手段74に行う。
【0196】
ステップS1104で、画面作成手段74は、画面更新要求を受けると、画面情報記憶手段73から所定の画像を取得するよう要求する。
【0197】
ステップS1105で、画面作成手段74は、画面情報記憶手段73から所定の画像を取得する。
【0198】
ステップS1106で、画面作成手段74は、取得した所定の画像を、画面更新要求を受けた際に取得したアプリIDと同じアプリIDをもつアイコン上に追加して、アプリ一覧画面を更新し、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。表示手段70は、更新後のアプリ一覧画面を表示する。
【0199】
これにより、他のユーザが要求したジョブを実行しているアプリのアイコンを、ログインユーザが容易に把握することができる。
【0200】
図38は、実施例3におけるアイコンが押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図38に示す例は、所定の画像が追加されたアイコンが押下される場合の処理を示す。
【0201】
ステップS1201で、入力手段71は、ユーザが所定の画像が追加されたアイコンを押下したことを検知し、アイコンの押下通知を画面制御手段72に行う。
【0202】
ステップS1202で、画面制御手段72は、押下されたアイコンに対応するアプリの画面を予約画面に切り替えるため、システム管理部61に切り替え通知を行う。
【0203】
ステップS1203で、システム管理部61は、画面制御手段72から画面の切り替え通知を受けると、その画面(予約画面)への切り替え通知を標準搭載アプリ20に行う。
【0204】
ステップS1204で、標準搭載アプリ20は、実行中のアプリの予約画面を表示手段70に通知する。表示手段70は、実行のアプリの予約画面を表示する(例えば図21参照)。
【0205】
これにより、他のユーザの実行画面を表示させずにセキュリティを保護しつつ、ジョブの予約画面を表示させることができるようになる。
【0206】
図39は、実施例3におけるログインユーザが管理者である場合にアイコンが押下されたときの表示制御処理の一例を示すシーケンス図である。図39に示す処理は、管理者が図36に示すダイアログからジョブキャンセルボタンを選択したときの処理である。
【0207】
ステップS1301で、入力手段71は、ユーザがアイコンを押下したことを検知し、アイコンの押下通知を画面制御手段72に行う。
【0208】
ステップS1302で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリがどの状態にあるかを、一覧画面情報を参照して判断する。
【0209】
ステップS1303で、画面制御手段72は、押下されたアイコンのアプリが実行中であり、ログインユーザが管理者であるため、ダイアログ(図36参照)を表示するよう表示手段70に出力する。表示手段70は、ダイアログを表示する。
【0210】
ステップS1304で、入力手段71は、ユーザがジョブキャンセルボタンを押下したことを検知し、その押下通知を画面制御手段72に行う。
【0211】
ステップS1305で、画面制御手段72は、標準搭載アプリ20に対し、実行中のジョブをキャンセルするよう要求する。
【0212】
ステップS1306で、標準搭載アプリ20は、画面制御手段72によりキャンセルを要求された実行中のジョブをキャンセルする。
【0213】
ステップS1307で、標準搭載アプリ20は、画面制御手段72に対し、ジョブキャンセルの結果(キャンセルOK)を通知する。
【0214】
ステップS1308で、画面制御手段72は、表示手段70に表示されたダイアログをクローズするよう制御する。
【0215】
ステップS1309で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、所定の画像を削除する要求を行う。
【0216】
ステップS1310で、画面作成手段74は、削除要求を受けると、アプリ一覧画面から所定の画像を削除してアプリ一覧画面を更新し、更新後のアプリ一覧画面を表示手段70に出力する。表示手段70は、更新後のアプリ一覧画面を表示する。
【0217】
これにより、ログインユーザが管理者である場合は、ジョブのキャンセルを可能とすることができる。
【0218】
以上、実施例3によれば、アプリ一覧画面に表示されるアイコンのアプリが実行中であるか否かを、ユーザが容易に把握することができつつ、実行中のジョブが他のユーザにより要求されたものであることも把握することができる。
【0219】
[変形例]
前述した各実施例では、アイコンの表示形態を異なる方法として、他の画像を重ねて表示させるようにしたが、実行中のアプリのアイコン自体の色やサイズを変更することで、表示形態を異ならせてもよい。
【0220】
例えば、画面作成手段74は、アイコンの色をグレーにしたり、アイコンのサイズを小さくしたりするなどして、そのアイコンが実行中であることをユーザに知らせる。この場合、他の画像を必要としないのでメモリを増加させずに実現可能である。
【0221】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0222】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0223】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0224】
各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0225】
なお、本発明は、上記各実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記各実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0226】
1 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 操作部
17 表示部
18 エンジン部
20 標準搭載アプリ
25 マクロ情報記憶手段
40 拡張アプリ
45 拡張アプリ制御手段
70 表示手段
71 入力手段
72 画面制御手段
73 画面情報記憶手段
74 画面作成手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0227】
【特許文献1】特開2010−114825号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、
ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、該アプリケーションの識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う画面制御手段と、
前記一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して前記画面更新要求を受けた場合、取得された前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成手段と、
前記画面作成手段により更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記画面情報記憶手段は、
各アプリケーションの状態毎に、該状態を示す状態画像をさらに記憶し、
前記画面制御手段は、
前記画面更新要求を行う際、前記状態情報をさらに出力し、
前記画面作成手段は、
取得した前記アプリケーションの識別情報及び前記状態情報に基づき、前記画面情報記憶手段から前記状態画像を取得し、該状態画像を、前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコン上に追加する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画面作成手段は、
前記状態画像が追加されたアイコンが押下された場合、実行中のジョブの画面又はジョブの予約画面のいずれかを選択させる選択画面を前記表示手段に出力し、
前記表示手段は、
前記選択画面を表示する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画面情報記憶手段は、
前記状態画像に対し、他のアプリケーションの操作に影響を及ぼす状態か否かを示すフラグを関連付けて記憶し、
前記画面作成手段は、
前記状態情報が、他のアプリケーションの操作に影響を及ぼさない状態を示す場合、実行中のアプリケーションのアイコンのみに前記状態画像を追加する請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画面情報記憶手段は、
実行中のジョブの画面を表示することを示す第1画像及びジョブの予約画面を表示することを示す第2画像を記憶し、
前記画面制御手段は、
前記画面更新要求を行う際に出力するアプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの押下検出領域を2つに分割するよう入力手段に要求し、
前記画面作成手段は、
分割された一方の領域上に前記第1画像を、分割された他方の領域上に前記第2画像を追加する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
ログインユーザを管理し、ジョブの実行を要求したユーザが前記ログインユーザと同じか否かを判定するユーザ管理手段をさらに備え、
前記画面制御手段は、
前記画面更新要求を行う際、前記ログインユーザと異なるユーザが要求したジョブを実行中のアプリケーションの識別情報を出力し、
前記画面作成手段は、
前記画面更新要求を受けた際に取得したアプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のユーザが実行していることを示す表示形態に更新する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画面作成手段は、
前記他のユーザが実行していることを示す表示形態のアイコンが押下された場合、ジョブの予約画面を前記表示手段に出力し、
前記表示手段は、
前記ジョブの予約画面を表示する請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画面作成手段は、
前記画面更新要求を受けた際に取得したアプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンに対し、サイズ又は色を変更する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像形成装置が実行する表示制御方法であって、
ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、該アプリケーションの識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う更新要求ステップと、
前記一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して前記画面更新要求を受けた場合、取得された前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成ステップと、
前記画面作成ステップにより更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項10】
アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのアイコンに対し、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報、マクロの識別情報を含む一覧画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像形成装置に実行させる表示制御プログラムであって、
ジョブの状態が待機から実行に変化したアプリケーションの状態情報を取得し、該アプリケーションの識別情報を出力するとともに画面更新要求を行う更新要求ステップと、
前記一覧画面情報に基づき作成したアプリケーションの一覧画面に対して前記画面更新要求を受けた場合、取得された前記アプリケーションの識別情報が示すアプリケーションのアイコンの表示形態を、他のアプリケーションのアイコンとは異なる表示形態に更新する画面作成ステップと、
前記画面作成ステップにより更新されたアイコンを含む一覧画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2012−248102(P2012−248102A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120862(P2011−120862)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】