説明

画像形成装置、電子情報端末及び電子データ転送システム

【課題】 画像データを画像形成装置から電子情報端末に簡単な操作で転送可能な電子データ転送システムを得る。
【解決手段】 入力されたデータを紙などの記録シート上に出力する画像形成装置2と、入力されたデータをメモリ性を有する液晶表示デバイス20に表示する電子ペーパー端末1とからなる電子データ転送システム。電子ペーパー端末1及び画像形成装置2はそれぞれ無線通信ユニット25,45を備え、該無線通信ユニット25,45の間で通信状態が確立されると、画像形成装置2に入力された画像データは無線通信ユニット45から無線通信ユニット25へ転送され、液晶表示デバイス20上に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、電子情報端末及び電子データ転送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子データの処理の多様化が進み、電子写真複写機やプリンタなどの画像形成装置にあっては、スキャナから入力された画像データのみならず外部機器から画像形式やテキスト形式の電子データを受け取り、データを紙やプラスチック等の単体では表示を更新できない記録シート上に画像として出力(プリント)するものが種々提供されている。
【0003】
一方、画像データの表示装置として、メモリ性を有する液晶を用いた表示デバイスに入力されたデータを表示するようにした電子ペーパー端末も種々提供されている。そこで、この種の電子ペーパー端末と前記画像形成装置との間で電子データを簡便に交換可能とすることが重要な課題となっている。
【0004】
従来、電子データの交換に関しては、特許文献1に、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)からLAN(Local Area Network)経由で画像形成装置に入力し、印刷する方式が開示されている。即ち、PDAの画像データを印刷する際に、LANに接続されるプリンタのIPからプリンタを特定して、プリンタのドライバの設定を変更するようにしている。しかし、この印刷方式では、PDAからのデータを紙媒体上に出力することを開示するのみである。
【特許文献1】特開2003−296068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的は、画像データを電子情報端末に簡単な操作で転送可能な画像形成装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、画像データを画像形成装置から簡単な操作で受け取ることのできる電子情報端末を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、画像データを画像形成装置から電子情報端末に簡単な操作で転送可能な電子データ転送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するため、第1の発明は、入力されたデータを記録シート上に画像として出力する画像形成装置において、電子情報端末が近接したときに該電子情報端末に内蔵されている第1の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第2の無線インターフェースと、前記第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態が確立されているとき、入力されているデータを前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
第1の発明に係る画像形成装置は、入力されたデータを記録シート上に画像として出力することが可能であるだけでなく、データを第2の無線インターフェースから第1の無線インターフェースへ転送することにより電子情報端末に出力することが可能である。使用者は電子情報端末を画像形成装置に近接させて第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態を確立することにより、画像形成装置が保持しているデータを電子情報端末に出力させることができる。即ち、画像形成装置としては、データ出力先として電子情報端末が一つ追加された状態となり、使用者は通常の紙等の記録媒体へのデータ出力と同じような感覚で電子情報端末へのデータの出力を行うことができる。
【0010】
第1の発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、表示部を含む操作パネルをさらに備え、第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態が確立されると、操作パネルに含まれる表示部上にデータの出力先として電子情報端末を表示するように構成してもよい。この場合、前記操作パネル上にデータの出力先の一つが前記電子情報端末であることを示す情報が表示されたとき、出力先の一つとして二つのインターフェース間で通信状態が確立されている電子情報端末を選択可能であってもよく、あるいは、操作パネル上にデータの出力先の一つが前記電子情報端末であることを示す情報を表示するとともに、データが電子情報端末に転送されるようにしてもよい。前者であれば、データの出力先を選択する余地があり、後者であれば、選択の手間が省かれる。
【0011】
第2の発明は、入力されたデータをメモリ性を有する表示デバイスに表示する電子情報端末において、画像形成装置に近接したときに該画像形成装置に内蔵されている第2の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第1の無線インターフェースと、前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送されたデータを前記表示デバイスに表示する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
第2の発明に係る電子情報端末によれば、第1の無線インターフェースによって第2の無線インターフェースから転送されたデータを受け取り、該データを表示デバイス上に表示することができる。
【0013】
第3の発明は、入力されたデータを記録シート上に画像として出力する画像形成装置と、入力されたデータをメモリ性を有する表示デバイスに表示する電子情報端末とからなる電子データ転送システムにおいて、前記画像形成装置は、前記電子情報端末が近接したときに該電子情報端末に内蔵されている第1の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第2の無線インターフェースと、前記第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態が確立されているとき、入力されているデータを前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送する制御部とを備え、前記電子情報端末は、前記画像形成装置に近接したときに該画像形成装置に内蔵されている第2の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第1の無線インターフェースと、前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送されたデータを前記表示デバイスに表示する制御部とを備えていることを特徴とする。
【0014】
第3の発明に係る電子データ転送システムによれば、画像形成装置は入力されたデータを記録シート上に画像として出力することが可能であるだけでなく、電子情報端末に出力することが可能である。使用者は電子情報端末を画像形成装置に近接させて第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態を確立することにより、画像形成装置が保持しているデータを電子情報端末に入力させることができる。即ち、画像形成装置としては、データ出力先として電子情報端末が一つ追加された状態となり、使用者は通常の紙等の記録媒体へのデータ出力と同じような感覚で電子情報端末へのデータの出力を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る画像形成装置、電子情報端末及び電子データ転送システムの実施例について、添付図面を参照して説明する。
【0016】
(電子データ転送システムの全体構成、図1参照)
本発明に係る電子データ転送システムの一実施例を図1に示す。このシステムは、ポータブルタイプの電子ペーパー端末1と画像形成装置2とで構成されている。
【0017】
電子ペーパー端末1は、操作スイッチなどから構成されている操作部10と、電圧無印加で表示を半永久的に維持することができる、いわゆるメモリ性を有する液晶(例えば、カイラルネマチック液晶)を用いた液晶表示デバイス20と、無線通信ユニット25と、図2に示す制御部30とを備えている。液晶表示デバイス20は、従来から周知のものであり、画像データ及びテキストデータの表示が可能である(図6参照)。
【0018】
画像形成装置2は、スキャナ40と、電子写真方式によってデータを紙媒体に出力するプリントユニット41と、給紙/通紙ユニット42と、無線通信ユニット45と、図3に示す制御部60とを備えている。スキャナユニット40、プリントユニット41及び給紙/通紙ユニット42は従来から周知のものである。
【0019】
無線通信ユニット25,45は、相互に通信が可能であって、無線通信ユニット25が所定距離まで無線通信ユニット45に近接すると、無線通信ユニット25,45の間に通信状態が確立される。また、無線通信ユニット45は近接して通信状態が確立している無線通信ユニット25に対して画像形式及びテキスト形式のデータを転送可能である。
【0020】
(電子ペーパー端末の制御部、図2参照)
前記電子ペーパー端末1の制御部30は、図2に示すように、CPU31とLCDドライバ32とSDRAM33とフラッシュROM34とで構成されている。CPU31は操作部10からの指示に基づいて各部を制御し、無線通信ユニット25とも接続されている。LCDドライバ32は前記液晶表示デバイス20に画像を表示させるための制御を行う。SDRAM33は表示用のデータを格納する。フラッシュROM34はCPU31の動作プログラムが格納されている。
【0021】
また、制御部30にはインターフェース35が接続されており、このインターフェース35は、LANなどのネットワーク、PCMCIA規格のPCカードなどの拡張カードや外部機器、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの情報メディアとの接続を確立するためのものである。
【0022】
(画像形成装置の制御部、図3参照)
前記画像形成装置2の制御部60は、図3に示すように、CPU61とLCDドライバ62とSDRAM63とフラッシュROM64とで構成されている。CPU61は画像形成装置の操作部51やタッチパネル52(図7参照)からの指示に基づいて各部を制御し、無線通信ユニット45とも接続されている。LCDドライバ62はタッチパネル52と重ねて設置されている液晶表示デバイス55に所定の画像(図7参照)を表示させるための制御を行う。SDRAM63は液晶表示デバイス55への表示データなどが格納されている。フラッシュROM64はCPU61の動作プログラムが格納されている。
【0023】
また、制御部60にはインターフェース65が接続されており、このインターフェース65は、LANなどのネットワーク、PCMCIA規格のPCカードなどの拡張カードや外部機器、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの情報メディアとの接続を確立するためのものである。
【0024】
プリントユニット41にて紙媒体にプリントすべき画像データは、スキャナユニット40にて読み取った通常のドキュメントに表示されている画像形式のデータや、インターフェース65を通じて入力された画像形式のデータ及びテキスト形式のデータである。これらのデータはプリントユニット41や給紙/通紙ユニット42などを駆動して紙媒体に出力する。また、図4〜図6に示すように、電子ペーパー端末1に対して出力することも可能である。
【0025】
(電子ペーパー端末への出力、図4〜図6参照)
図4に電子ペーパー端末へのデータ出力の第1例を示す。この第1例では、スキャナユニット40にて読み取ったドキュメント情報3Aを電子ペーパー端末1に転送する。図4では、電子ペーパー端末1に転送されたドキュメント情報3Aを液晶表示デバイス20上に表示している状態を示している。
【0026】
電子ペーパー端末1の無線通信ユニット25を画像形成装置2の無線通信ユニット45に近接させると、画像形成装置2が電子ペーパー端末を検知し、無線通信ユニット25,45との間で通信状態が確立され、この状態はCPU61にて検出される。このとき、スキャナユニット40で読み取られたドキュメント情報3Aが無線通信ユニット45から無線通信ユニット25に転送され、液晶表示デバイス20上に表示される。転送されるデータは、インターフェース65を介して制御部60に入力されたデータであってもよい。
【0027】
図5に電子ペーパー端末へのデータ出力の第2例を示す。この第2例では、電子ペーパー端末1A,1Bを重ねて無線通信ユニット45に近接させることで、スキャナユニット40にて読み取ったドキュメント情報3Bを電子ペーパー端末1A,1Bに同時に転送する。図5では、電子ペーパー端末1A,1Bに転送されたドキュメント情報3Bをそれぞれ液晶表示デバイス20上に表示している状態を示している。
【0028】
前記第1例と同様に、電子ペーパー端末1A,1Bの無線通信ユニット25を画像形成装置2の無線通信ユニット45に近接させると、無線通信ユニット25,45との間で通信状態が確立され、この状態はCPU61にて検出される。このとき、スキャナユニット40で読み取られたドキュメント情報3Bが無線通信ユニット45からそれぞれの無線通信ユニット25に転送され、それぞれの液晶表示デバイス20上に表示される。転送されるデータは、インターフェース65を介して制御部60に入力されたデータであってもよいことは勿論である。
【0029】
図6に電子ペーパー端末へのデータ出力の第3例を示す。この第3例では、電子ペーパー端末1A,1Bをそれぞれ無線通信ユニット45に近接させることで、スキャナユニット40にて読み取ったドキュメント情報3Aを電子ペーパー端末1Aに転送し、ドキュメント情報3Bを電子ペーパー端末1Bにそれぞれ転送する。図6では、電子ペーパー端末1Aに転送されたドキュメント情報3Aを、電子ペーパー端末1Bに転送されたドキュメント情報3Bをそれぞれの液晶表示デバイス20上に表示している状態を示している。
【0030】
(画像形成装置の操作パネル、図7参照)
ここで、画像形成装置2の操作パネルの構成について図7を参照して説明する。
【0031】
操作パネルは、操作部51と透光性のタッチパネル52と該タッチパネル52に重ねて設けられた液晶表示デバイス55によって構成されている。操作部51はプリント枚数などを入力するテンキー53やプリントスイッチ54などを含んでいる。
【0032】
液晶表示デバイス55には画像形成に関する種々の選択情報が表示され、その表示部ごとにタッチパネル52が入力手段として機能する。図7では、「コピーできます」の表示とともにコピー枚数が1であることを表示している。さらに、情報の出力先として、紙媒体のサイズや電子ペーパー端末を表示している。
【0033】
図7において、液晶表示デバイス55上で「電子ペーパー1」の表示が反転されているのは、電子ペーパー端末1Aが近接してその無線通信ユニット25との間で通信状態が確立されていることを表示している。また、「電子ペーパー2」の表示が反転されていれば、電子ペーパー端末1Bが近接してその無線通信ユニット25との間で通信状態が確立されていることを表示している。従って、図7に示されている表示状態でスキャナユニット40によって画像情報を読み取ると、その情報は電子ペーパー端末1Aに対して転送される。
【0034】
また、電子ペーパー端末1A,1Bの近接が検出されて通信状態が確立されたとき、「電子ペーパー1」及び「電子ペーパー2」の各項目が単に表示されるだけで、出力先としては選択されることはなく(即ち、反転表示されることはなく)、使用者が当該表示を指で押圧することで出力先として選択(即ち、反転表示)するようにしてもよい。
【0035】
いずれにしても、電子ペーパー端末が画像形成装置から離れた場合は、「電子ペーパー」の項目を操作パネルの表示デバイスから消去するようにしてもよい。このようにすれば電子ペーパー端末が出力先の選択肢には含まれていないことをユーザーに知らせることができる。
【0036】
(制御例、図8参照)
次に、前記画像形成装置2のCPU61による制御の一例を図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0037】
まず、ステップS1で電子ペーパー端末を検知したか否かを判定する。検知すれば、ステップS2で画像形成装置2及び電子ペーパー端末1の無線通信ユニット45,25との間で通信を確立する。次に、ステップS3で電子ペーパー端末を画像データの出力先記録媒体として認識する。ここでは、前記操作パネルの液晶表示デバイス55上に、例えば、「電子ペーパー1」を表示する。
【0038】
次に、ステップS5で出力先として電子ペーパー端末を選択したか否かを判定する。即ち、タッチパネル52上で「電子ペーパー1」の表示部が押圧されたか否かを判定する。電子ペーパー端末が選択されたのであれば、ステップS6で画像データを電子ペーパー端末に対して出力する。
【0039】
一方、電子ペーパー端末が検知されない場合は(ステップS1でNO)、ステップS4で出力先として紙媒体を選択し、ステップS7で紙媒体に画像データを出力(プリント)する。また、電子ペーパー端末が検知されている場合であっても、出力先として電子ペーパー端末が選択されなければ(ステップS5でNO)、ステップS7で紙媒体に画像データを出力(プリント)する。
【0040】
図9は、電子ペーパー端末を画像形成装置に近接させて互いを認識する手順を、無線でデータ送受信するBlue Toothを例にとって説明するためのフローチャートである。図9に示すように、待ち受け状態(ステップS11)から、画像形成装置はマスタとなり、近くに電子ペーパー端末が存在するかどうかを問い合わせ(プロードキャスト、ステップS12)する。問い合わせを受けた電子ペーパー端末はスレーブとなり、マスタである画像形成装置に対して固有のアドレスを送信する(ステップS13)。スレーブとしての電子ペーパー端末からアドレスを受信(これにより電子ペーパー端末が検知される)した画像形成装置は、自身のアドレスを再度スレーブに送信する(ステップS14)ことで互いの通信を確立する。この後、マスタとスレーブは互いにデータの送受信が可能となる(ステップS15)。このように、Blue Toothを用いると電子ペーパー端末を画像形成装置に近接させるだけで容易に互いの通信を確立するアドホック接続を実現することができる。
【0041】
(実施例の効果)
以上説明した本実施例において、画像形成装置2は入力された画像データを紙媒体上に出力することが可能であるだけでなく、電子ペーパー端末1に出力することが可能である。使用者は電子ペーパー端末1を画像形成装置2に近接させて無線通信ユニット25,45の間で通信状態を確立することにより、画像形成装置2に入力された画像データを電子ペーパー端末1に出力することができる。
【0042】
即ち、画像形成装置2としては、データ出力先として電子ペーパー端末1が一つ追加された状態となり、使用者は通常の紙媒体への画像データ出力と同じような感覚で電子ペーパー端末1への画像データの出力を行うことができる。
【0043】
特に、前記制御例で示したように、操作パネル上にデータの出力先として「電子ペーパー1」、「電子ペーパー2」が表示され、それを使用者が選択するようにすれば、画像データの出力先を確認的に選択することができる。また、無線通信ユニット25,45の間に通信状態が確立されると、自動的に電子ペーパー端末1に画像データを出力するように制御してもよく、この場合には、いちいち出力先を選択する手間を省くことができる。
【0044】
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像形成装置、電子情報端末及び電子データ転送システムは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
【0045】
例えば、電子情報端末や画像形成装置の細部の構成は任意である。また、画像形成装置のスキャナユニットは画像形式でデータを得るだけでなく、OCRによって文書変換したものなどであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係るデータ転送システムの一実施例を示す概略図である。
【図2】前記データ転送システムを構成する電子ペーパー端末の制御部を示すブロック図である。
【図3】前記データ転送システムを構成する画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図4】前記データ転送システムにおけるデータ出力の第1例を示す説明図である。
【図5】前記データ転送システムにおけるデータ出力の第2例を示す説明図である。
【図6】前記データ転送システムにおけるデータ出力の第3例を示す説明図である。
【図7】前記画像形成装置の操作パネルを示す説明図である。
【図8】前記画像形成装置の制御例を示すフローチャート図である。
【図9】画像形成装置と電子ペーパー端末との通信状態の一例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0047】
1,1A,1B…電子ペーパー端末(電子情報端末)
2…画像形成装置
20…液晶表示デバイス
25…無線通信ユニット(無線インターフェース)
30…制御部
31…CPU
45…無線通信ユニット(無線インターフェース)
60…制御部
61…CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたデータを記録シート上に画像として出力する画像形成装置において、
電子情報端末が近接したときに該電子情報端末に内蔵されている第1の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第2の無線インターフェースと、
前記第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態が確立されているとき、入力されているデータを前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送する制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、表示部を含む操作パネルをさらに備えており、前記第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態が確立されると、操作パネルに含まれる表示部上にデータの出力先として電子情報端末を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記操作パネル上にデータの出力先の一つが前記電子情報端末であることを示す情報が表示されたとき、出力先の一つとして二つのインターフェース間で通信状態が確立されている電子情報端末を選択可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作パネル上にデータの出力先の一つが前記電子情報端末であることを示す情報を表示するとともに、データが電子情報端末に転送されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
入力されたデータをメモリ性を有する表示デバイスに表示する電子情報端末において、
画像形成装置に近接したときに該画像形成装置に内蔵されている第2の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第1の無線インターフェースと、
前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送されたデータを前記表示デバイスに表示する制御部と、
を備えたことを特徴とする電子情報端末。
【請求項6】
入力されたデータを記録シート上に画像として出力する画像形成装置と、入力されたデータをメモリ性を有する表示デバイスに表示する電子情報端末とからなる電子データ転送システムにおいて、
前記画像形成装置は、前記電子情報端末が近接したときに該電子情報端末に内蔵されている第1の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第2の無線インターフェースと、前記第1及び第2の無線インターフェースの間で通信状態が確立されているとき、入力されているデータを前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送する制御部とを備え、
前記電子情報端末は、前記画像形成装置に近接したときに該画像形成装置に内蔵されている第2の無線インターフェースとの間で通信状態を確立する第1の無線インターフェースと、前記第2の無線インターフェースから前記第1の無線インターフェースに転送されたデータを前記表示デバイスに表示する制御部とを備えていること、
を特徴とする電子データ転送システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−41759(P2006−41759A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216505(P2004−216505)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】