説明

画像形成装置およびプログラム

【課題】追加の部品を用いることなく、画像形成装置の機内の汚れ量を適切に抑えることができる画像形成装置等を提供すること。
【解決手段】画像データを印刷媒体に印刷する画像形成装置は、印刷媒体の属性を検知する手段と、装置内で発生する汚れの汚れ量を検知する手段と、検知された印刷媒体の属性のデータと、検知された汚れ量のデータとを対応付けて記憶し、かつ汚れ量の閾値のデータを記憶する記憶部と、記憶されているデータを参照して汚れ量を抑える制御を判断する判断手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像等を印刷する用紙の紙粉やゴミ等による画像形成装置の機内の汚れを低減する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置において、コストの観点から印刷要求により画像等を印刷する印刷媒体として普通紙、裏紙、再利用紙等様々な用紙を混ぜて利用することが多い。
【0003】
しかしながら、用紙の質等により、紙粉やゴミ等の発生程度が違い、それらを原因とする画像形成装置の機内の汚れの発生量(以下、「汚れ量」という)の程度も異なる。
【0004】
従来、画像形成装置の機内の汚れ付着度合いを確認し、クリーニングする場合、用紙の紙種を検知し、汚れを判断する閾値を変えて機内、特に定着ローラに付いている汚れをクリーニングする頻度を調整する手法や、用紙の紙種と関係なく、汚れ閾値を固定し、一定量用紙を印刷したら、クリーニングする手法がある。また、直接定着ローラの汚れを検知し、クリーニングする手法もある。
【0005】
特許文献1には、使用する用紙に応じて画像作成条件を変化させ、画質を向上させる目的で、用紙の厚さ、表面性、電気抵抗、地肌色等の特性を紙種ごとに記憶しておく構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の従来技術では、画像形成装置の自動的にクリーニングできる箇所(定着ローラ、加圧ローラなど)の汚れ付着度合いを確認し、汚れを取り除く制御を行うに過ぎなく、自動的にクリーニングできない箇所に汚れが溜まった場合、一定時間後、サービスマンを呼んでクリーニングしてもらわなければならなかった。その上、サービスマンもクリーニングできない箇所である場合には、汚れが溜まれば溜まるほど、クリーニング部品の寿命だけではなく、汚れにより使えなくなる可能性がある部品の寿命は短くなり、また汚れた部品の精度は落ちていき用紙に印刷した画像等の質にも影響を及ぼす場合があった。
【0007】
上記の従来技術では、機内の汚れをクリーニングするのみであり、機内の汚れ量を適切に抑えることは困難であるという問題があった。また、この機内の汚れ量を適切に抑えるための追加の部品(センサなど)についてであるが、コスト等の観点から当該追加の部品を用いないことが好ましい。
【0008】
本発明は、追加の部品を用いることなく、画像形成装置の機内の汚れ量を適切に抑えることができる画像形成装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、画像データを印刷媒体に印刷する画像形成装置であって、印刷媒体の属性を検知する属性検知手段と、自画像形成装置内で発生する汚れの量を検知する汚れ量検知手段と、属性検知手段により検知された印刷媒体の属性のデータと、汚れ量検知手段により検知された汚れの量のデータとを対応付けて記憶し、かつ、汚れの量の閾値のデータを記憶する記憶部と、記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断する判断手段とを備え、判断手段は、画像データを印刷する印刷媒体についての属性のデータと対応付けられている汚れの量のデータが閾値のデータより大きいと判断した場合、自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を行うことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、汚れの量を抑える制御は、印刷媒体をFaceUp排紙することであることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、汚れの量を抑える制御は、画像データを印刷する印刷媒体の搬送スピードを調整することであることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、汚れの量を抑える制御は、画像データを印刷する印刷媒体の供給源を変更することであることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、汚れの量を抑える制御は、印刷媒体の搬送パスを変更することであることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、判断手段が、属性検知手段により検知された印刷媒体の属性のデータが、記憶部に記憶されていないと判断した場合、汚れ量検知手段は、当該記憶されていなかった属性の印刷媒体について、発生する汚れの量を検知し、記憶部に、記憶されていなかった属性の印刷媒体の属性のデータと、汚れ量検知手段により検知された汚れの量のデータとが対応付けて記憶された後に、判断手段は、記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、判断手段が、属性検知手段により検知された印刷媒体の属性のデータが、記憶部に記憶されていないと判断した場合、記憶部に記憶されているデータを参照して、属性検知手段により検知された印刷媒体の属性に近似する属性の印刷媒体を判断し、当該近似する属性の印刷媒体に関する記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断し、汚れ量検知手段は、当該記憶されていなかった属性の印刷媒体について、発生する汚れの量を検知し、記憶部に、記憶されていなかった属性の印刷媒体の属性のデータと、汚れ量検知手段により検知された汚れの量のデータとが対応付けて記憶された後に、判断手段は、記憶されていなかった属性の印刷媒体に関する記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断することを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、コンピュータに、属性検知手段により画像データを印刷する印刷媒体の属性を検知する処理と、汚れ量検知手段により自コンピュータ内で発生する汚れの量を検知する処理と、判断手段により、属性検知手段により検知された印刷媒体の属性のデータと、汚れ量検知手段により検知された汚れの量のデータとを対応付けて記憶し、かつ、汚れの量の閾値のデータを記憶する記憶部に記憶されているデータを参照する処理と、判断手段により、画像データを印刷する印刷媒体についての印刷媒体の属性のデータと対応付けられている汚れの量のデータが閾値のデータより大きいと判断した場合、自コンピュータ内で発生する汚れの量を抑える制御を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、追加の部品を用いることなく、画像形成装置の機内の汚れ量を適切に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態における画像形成装置の全体構成図である。
【図2】本実施形態における画像形成装置のブロック図である。
【図3】本実施形態における画像形成装置の汚れ量を検知する機構の一例を示す図である。
【図4】本実施の形態の画像形成装置の一般的な場合における用紙の紙種のデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
【図5】本実施の形態の画像形成装置の環境変換を考慮する場合における環境のデータ、用紙の紙種のデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
【図6】本実施の形態の画像形成装置が複数サイズの用紙を印刷可能な場合における用紙の紙種のデータ、用紙のサイズのデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
【図7】本実施の形態の画像形成装置が複数サイズの用紙を印刷可能な場合であって、環境変換を考慮する場合における環境のデータ、用紙の紙種のデータ、用紙のサイズのデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
【図8】本実施の形態の画像形成装置において、用紙1枚では汚れ量を検知しにくいときに、複数枚の用紙により汚れ量を検知する場合における用紙の紙種のデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
【図9】本実施の形態の画像形成装置において、判断部1が保存部37に履歴データとして保存されている各データを参照して機内の汚れ量を適切に抑える制御を行う動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態における画像形成装置の全体構成図である。第一給紙トレイ213、第二給紙トレイ212から搬送される印刷媒体としての用紙を紙種検知センサ219で用紙の紙種を検知する。
画像形成装置の綺麗に維持する必要がある箇所や汚れやすい箇所、例えば、定着ユニット205で汚れ量を検知する。汚れ量の検知は、所定の紙種の用紙の通紙前の機内の汚れ量を検知し、一定時間経ったら機内に一定量の汚れが発生するので汚れ量を再検知することで、この紙種を利用する場合、一定時間にどのくらい汚れ量が発生するかが分かる。
【0020】
図1の本実施形態における画像形成装置の概略構成を以下に述べる。4つの感光体ドラムは、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)にそれぞれ対応した画像を形成する。これら4つの感光体ドラムの周囲には、電子写真プロセスにより画像形成を行うための、帯電ローラ、帯電ブラシあるいは帯電チャージャ等で構成された帯電ユニット211と、出射されたレーザビーム(レーザ光)による書き込みユニット214と、C,Y,M,Bkの各色の現像装置で構成された現像ユニット216と、用紙を搬送しながら画像を転写する中間転写ベルト218および転写ローラや転写ブラシ等で構成された中間転写ベルトユニット206と、クリーニングブレードやクリーニングブラシ等で構成された感光体クリーニングユニット209等が配置され、それぞれの感光体ドラムに各色の画像形成を行うことができるようになっている。
【0021】
図1の本実施形態における画像形成装置の各感光体ドラムの表面は、帯電ユニット211によりそれぞれ所定の電位に帯電されている。したがって、各感光体ドラムの帯電面が露光されると、帯電面に各色(シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)に対応する潜像が形成され、その各潜像が各色に対応する現像ユニット216により現像されて各色のトナー画像となる。各感光体ドラム上に形成された各トナー画像は、中間転写ベルト218上に静電吸着されて搬送される印刷媒体である用紙に順次重ね合わされて転写される。そして、定着ユニット205で用紙に各トナー画を定着させる。中間転写ベルトクリーニングユニット201、定着ユニット塗布ユニット202、スキャナユニット203、排紙ユニット204、二次転写ユニット207、中間転写廃トナーボトル208、感光体廃トナーボトル210、トナーカートリッジ215、感光体ベルト217等のその他の公知の構成の詳細は割愛する。
【0022】
図2は、本実施形態における画像形成装置のブロック図である。画像データ処理装置ACPには、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、パソコンPCおよび画像データ処理装置ACPは、ルータを介してインターネット等の広域通信網Bに接続することができる。
FCU(ファクシミリコントロールユニット)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器Pbが接続されている。
カラープリンタ100のプリント済の用紙は、図示しない排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
記憶部としての保存部37は、用紙の紙種のデータ、用紙のサイズのデータ、環境のデータ、汚れ量のデータおよび汚れ量に関する閾値のデータ等の種々のデータを記憶して保存する記憶媒体である。用紙の紙種および用紙のサイズは用紙の属性である。ここで例示した各データの詳細は後述する。
判断部1は、保存部37に保存されている各データを参照して、一定時間で発生する汚れ量を計算したり、また各種の条件下のおいて機内の汚れ量を最小限に抑えるのに最適な制御を行うための判断を行う。判断部1は画像形成装置の図示しないCPU(Central Processing Unit)により実現されてよい。
その他の公知の構成の詳細は割愛する。
【0023】
図3は、本実施形態における画像形成装置の汚れ量を検知する機構の一例を示す図である。定着ユニット205の汚れ量を検知する場合を前提とする。なお、図3の機構における汚れ量の確認方法は既存の手法でありこれを利用したので、追加の部品を用いることなく実現できる。
【0024】
定着ウェブ(耐熱不織布)301で定着ローラ302の表面の汚れを十分に取り除くためにクリーニングする場合、一定時間後、定着ローラ302と接している部分の定着ウェブ301も汚れる。
汚れセンサ303の上(図3の上側)の発光部から光が発生する。発生した光は定着ウェブ301にあたって、汚れセンサ303の下(図3の下側)の受光部で定着ウェブ301を透過した光を受ける。綺麗な(汚れ量が少ない)定着ウェブ301の光透過率と汚れている(汚れ量が多い)定着ウェブ301の透過率とは違うので、光の透過率で汚れ量を確認することができる。図3に示す例以外の既知の汚れ量を検知する方法が用いられてよく、汚れ量を検知する部品がない場合は、汚れ推測方程式を利用して汚れ量を推測・確認してもよい。なお、定着ヒータ304、第一のサーミスタ305、加圧ローラ306、加圧ヒータ307、サーモスタット308、第二のサーミスタ309、入口ガイド310、分離板311、未定着画像312等のその他の公知の構成の詳細は割愛する。
汚れ量を表現する方法も種々あるが、一番簡単な方法は汚れ程度によりレベルを分ける方法であり、例えば、汚れレベル0の場合は殆ど汚れ量がない、また汚れレベル10の場合は汚れ量が多い、とすることがある。図3の汚れセンサ303で汚れ量を検知する場合、光の透過率で汚れ量レベルを表す。例えば、汚れレベル0の光の透過率イコール未使用定着ウェブ301(綺麗な定着ウェブ)の透過率とし、汚れレベル10の場合は定着ウェブ301が相当汚れているので光が通らなく汚れ量が多い、とすることであってもよい。汚れレベル以外に、汚れの色、重さによっても汚れ量を表せる。汚れセンサ303等で検知された汚れ量レベル等の汚れ量のデータは、履歴データとして、その汚れ量の汚れを発生させた用紙の紙種のデータと、その汚れ量のデータとが対応付けられて保存部37等に記憶・保存されることであってよい。
【0025】
なお、環境により同じ紙種でも汚れ量が違うので、環境が激しく変更される場合は、汚れセンサ303等で検知された汚れ量のデータは、履歴データとして、その汚れ量の汚れが発生したときの環境のデータ(図示しない温度センサや湿度センサ等の環境検知部により検知される温度や湿度等のデータであって汚れ量が検知されたときの環境を示すもの。以下同様)と、その汚れ量の汚れを発生させた用紙の紙種のデータと、その汚れ量のデータとが対応付けられて保存部37等に記憶・保存されることであってよい。なお、湿度に関しては、乾燥している場合には、紙粉が発生しやすくなる。
【0026】
また、同じ紙種でもサイズが違うなら、同じ時間内での汚れ量も違うので、画像形成装置が複数サイズの用紙を印刷可能な機種なら、汚れセンサ303等で検知された汚れ量のデータは、履歴データとして、その汚れ量の汚れを発生させた用紙の紙種のデータと、その汚れ量の汚れを発生させた用紙のサイズのデータと、その汚れ量のデータとが対応付けられて保存部37等に記憶・保存されることであってよい。または汚れセンサ303等で検知された汚れ量のデータは、履歴データとして、その汚れ量の汚れを発生させた環境データと、その汚れ量の汚れを発生させた用紙の紙種のデータと、その汚れ量の汚れを発生させた用紙のサイズのデータと、その汚れ量のデータとが対応付けられて保存部37等に記憶・保存されることであってよい。
【0027】
すなわち、環境が変わったら、同じ用紙の紙種・サイズでも発生する汚れ量が違うので、環境が変わったら、汚れ量の検知を行い、履歴データとして追加または更新する。そうすれば、環境が変わっても、履歴データが使える。また、同じ用紙の紙種でも、用紙のサイズが違えば、発生する汚れ量も違うので、用紙のサイズに応じて汚れ量の検知を行い、履歴データとして追加する。これにより、信頼度の高い履歴データを作ることができる。また、未来に新たな制御が誕生した場合に履歴データを利用することができる可能性もある。例えば、機内の湿度を微調整して、紙粉の発生を抑える制御が実現すれば、履歴データを利用し、機内の汚れを抑える制御に活用することもできる。
【0028】
図4は本実施の形態の画像形成装置の一般的な場合における用紙の紙種のデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
【0029】
図4を参照すると、まず、第一給紙トレイ213や第二給紙トレイ212から用紙の給紙が開始されると、紙種検知センサ219は用紙の紙種を検知する(S01)。紙種の検知は既存の手法を用い、紙種検知センサ219は、紙厚検知センサや、光センサ(紙に光を当てて、反射光で紙種を検知するセンサ)であってよく、簡単な方法は紙厚検知センサで紙厚を検知して、紙種を判断することである。既存の手法でありこれを利用したので、追加の部品を用いることなく実現できる。
なお、用紙の紙種を分ける基準は複数ある。例えば、普通紙、光沢紙、再利用紙、写真用紙、中性紙により分ける。また、用紙の光沢度で分ける場合もある。ツルツル用紙、柔らかい用紙、ざらざら用紙、超ツルツル用紙、超ざらざら用紙により分ける。用紙の種類により発生する汚れ量が異なっていればよく、紙種区別基準には特に制限はない。
【0030】
次に、判断部1は、履歴データとして紙種検知センサ219で検知した用紙の紙種のデータが保存部37に記憶・保存されているか判断する(S02)。
【0031】
用紙の紙種のデータが保存部37に記憶・保存されていない場合(S02/NO)、履歴データとして紙種検知センサ219で検知した用紙の紙種のデータを保存部37に記憶・保存する(S03)。このステップS03以降の処理により、保存部37に記憶・保存されていない用紙の紙種があっても、すぐ学習し、記憶・保存することができるという効果を奏する。
【0032】
そして、既存の手段である汚れセンサ303は、今現在の機内の汚れ量D1を検知し(S04)、一定時間印刷し、図示しないタイマにより一定時間が経ったと判断された場合(S05/YES)、汚れセンサ303は、その時点の機内の汚れ量D2を検知し(S04)、する。汚れ量D1および汚れ量D2は推測されることであってもよい。なお、汚れ量D1および汚れ量D2は保存部37等の記憶媒体に一時的に記憶されて保持される。
【0033】
判断部1は、記憶媒体に一時的に記憶されて保持された汚れ量D1および汚れ量D2を参照して、汚れ量D2から汚れ量D1を減算することで、当該用紙の紙種で一定時間に発生する汚れ量Dを計算する(S07)。
【0034】
判断部1は、ステップS03で保存部37に記憶・保存された用紙の紙種のデータと対応付けて、ステップS07で計算して取得した汚れ量Dのデータを保存部37に履歴データとして、記憶・保存する(S08)。
【0035】
機内の汚れ検知箇所により、同じ用紙の紙種の場合でも、発生する汚れ量が違うが、同じ場所で汚れ量を検知すれば、用紙の紙種による発生する汚れ量の差分が分かる。判断部1は、このような履歴データを利用し、機内汚れの付着量を少なくするように制御を変更することで、画像形成装置の機内の汚れ量を適切に抑えることができる。
【0036】
図5は本実施の形態の画像形成装置の環境変換を考慮する場合における環境のデータ、用紙の紙種のデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
基本的な処理動作は、上記の図4と同様であるので重複する説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0037】
履歴データとして紙種検知センサ219で検知した用紙の紙種のデータが保存部37に記憶・保存されている場合(S02/YES)、判断部1は、履歴データとして当該用紙の紙種のデータと対応付けられて保存部37等に記憶・保存されている、その汚れ量の汚れを発生させた環境のデータを参照し、図示しない温度センサや湿度センサ等の環境検知部により検知される今現在の温度や湿度等の環境のデータに基づいて、当該用紙の紙種のデータが記録されたときの機内環境状態と、今現在の機内環境状態が同じであるかを判断する(S02−1)。なお、温度センサや湿度センサ等は既存の手法でありこれを利用したので、追加の部品を用いることなく実現できる。
【0038】
同じでない場合(S02−1/NO)、ステップS04以降の処理に移行し、ステップS08で、判断部1は、用紙の紙種のデータと、ステップS02−1で取得した今現在の環境のデータと、ステップS07で計算した汚れ量Dのデータとを対応付けて保存部37に履歴データとして、記憶・保存する。
【0039】
図6は本実施の形態の画像形成装置が複数サイズの用紙を印刷可能な場合における用紙の紙種のデータ、用紙のサイズのデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
基本的な処理動作は、上記の図4と同様であるので重複する説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0040】
判断部1は、履歴データとして紙種検知センサ219で検知した用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータが保存部37に記憶・保存されているか判断する(S12)。
【0041】
用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータが保存部37に記憶・保存されていない場合(S12/NO)、履歴データとして紙種検知センサ219や光センサ等で検知した用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータを保存部37に記憶・保存する(S13)。なお、光センサ等は既存の手法でありこれを利用したので、追加の部品を用いることなく実現できる。
【0042】
ステップS08で、判断部1は、ステップS03で保存部37に記憶・保存された用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータと対応付けて、ステップS07で計算した汚れ量Dのデータを保存部37に履歴データとして、記憶・保存する(S08)。
【0043】
図7は本実施の形態の画像形成装置が複数サイズの用紙を印刷可能な場合であって、環境変換を考慮する場合における環境のデータ、用紙の紙種のデータ、用紙のサイズのデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
基本的な処理動作は、上記の図4、図6と同様であるので重複する説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0044】
判断部1は、履歴データとして紙種検知センサ219で検知した用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータが保存部37に記憶・保存されているか判断する(S12)。
【0045】
用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータが保存部37に記憶・保存されている場合(S12/YES)、判断部1は、履歴データとして当該用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータと対応付けられて保存部37等に記憶・保存されている、その汚れ量の汚れを発生させた環境のデータを参照し、図示しない温度センサや湿度センサ等の環境検知部により検知される今現在の温度や湿度等の環境のデータに基づいて、当該用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータが記録されたときの機内環境状態と、今現在の機内環境状態が同じであるかを判断する(S12−1)。
【0046】
同じでない場合(S12−1/NO)、ステップS04以降の処理に移行し、ステップS08で、判断部1は、用紙の紙種のデータおよび用紙のサイズのデータと、ステップS12−1で取得した今現在の環境データと、ステップS07で計算した汚れ量Dのデータとを対応付けて保存部37に履歴データとして、記憶・保存する。
【0047】
図8は本実施の形態の画像形成装置において、用紙1枚では汚れ量を検知しにくいときに、複数枚の用紙により汚れ量を検知する場合における用紙の紙種のデータおよび汚れ量のデータを検知して履歴データを作成する動作のフローチャートである。
基本的な処理動作は、上記の図4と同様であるので重複する説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0048】
既存の手段である汚れセンサ303は、今現在の機内の汚れ量D1を検知し(S04)、一定時間印刷し、図示しないタイマにより一定時間が経ったか判断され(S05)、一定時間が経っていない場合(S05/NO)、判断部1は、紙種検知センサ219により複数枚の用紙ごとに検知されている用紙の紙種のデータを参照して、複数枚の用紙がすべて同じ紙種であるか否か判断する(S05A)。
【0049】
複数枚の用紙がすべて同じ紙種ではなかったら(S05A/NO)、再度ステップS02に戻る。
【0050】
一方、複数枚の用紙がすべて同じ紙種である場合(S05A/YES)、一定時間印刷し、図示しないタイマにより一定時間が経ったか判断され(S05)、一定時間が経ったときには(S05/YES)、ステップS06以降の処理がなされる。これにより同じ紙種である複数枚の用紙により、その用紙の紙種についての汚れ量を検知することができる。なお、用紙のサイズのデータや環境のデータが同じである複数枚の用紙について汚れ量を検知するフローとしてもよい。
【0051】
図9は本実施の形態の画像形成装置において、判断部1が保存部37に履歴データとして保存されている各データを参照して機内の汚れ量を適切に抑える制御を行う動作のフローチャートである。
図9では、FaceUp排紙制御を優先(Facedownしない方が汚れの発生が少ないのでFaceUpのまま排紙する)にして、FaceUp排紙できない場合は用紙搬送スピード微調整制御を行う。用紙搬送スピード微調整制御もできない場合は用紙の給紙トレイを切り替えて、汚れを発生しにくい(汚れ量の小さい)用紙を選択する制御を行う。これらの3つの制御が全部できない場合は終了する。
【0052】
図9を参照すると、まず、第一給紙トレイ213や第二給紙トレイ212から用紙の給紙が開始されると、紙種検知センサ219は用紙の紙種を検知し、判断部1は保存部37に履歴データとして保存されている各データを参照して、上記の紙種検知センサ219により検知された当該用紙の紙種のデータに対応付けられている汚れ量のデータ(汚れ量Dのデータ)を読み取る(S21)。用紙の給紙が開始されると、上述の用紙のサイズや環境が検知されることであってもよい。
ここで、保存部37に記憶・保存されていない紙種の用紙を給紙されたら、汚れ量を検知するために、一定時間内、デフォルト(default)制御を行って、汚れ量を検知した後以下のステップに進むことであってもよい。デフォルト制御は、予め決められた制御であり、例えば、FaceUp排紙制御であってよい。また、保存部37に記憶・保存されていない紙種の用紙を給紙されたら、汚れ量を検知するために、一定時間内、判断部1は保存部37に履歴データとして保存されている各データを参照して、現在給紙中の用紙の紙種と一番近い紙種の用紙であって、保存部37に履歴データとして各データが保存されている用紙の紙種を既知の手法で判断し、その一番近い紙種の用紙の履歴データを使って以下のステップの制御を行い、当初保存部37に記憶・保存されていない紙種の用紙について汚れ量を検知した後は、その用紙の紙種について以下のステップに進むことであってもよい。なお、上記の保存部37に記憶・保存されていない“紙種”については、“紙種”のみでなく用紙のサイズや環境に置き換えて適用されてもよい。なお、保存部37に記憶・保存されていない紙種の用紙を給紙されたら、何もやらないことであってよい。
【0053】
判断部1は保存部37に記憶・保存されている汚れ量に関する閾値のデータを参照して、ステップS21で読み取った汚れ量のデータが閾値を越えるか判断する(S22)。汚れ量に関する閾値のデータとは、汚れ量がその閾値以下である場合は、汚れが許容範囲であるとして特に機内の汚れ量を適切に抑える制御を行わなく、一方、汚れ量がその閾値を越える場合は、機内の汚れ量を適切に抑える制御を行う境界の値である。なお、汚れ量に関する閾値は、用紙の紙種のデータに限らず、用紙のサイズのデータや環境のデータと関連付けて設定されてもよい。
【0054】
閾値を越える場合(S22/YES)、判断部1はFaceUp排紙できるか判断し(S23)、できる場合(S23/YES)、FaceUp排紙制御を行う(S24)。さらに、FaceDown要求がなくFaceUp排紙できる場合であって用紙の用紙搬送パスが複数あるときは、汚れを発生しやすい(汚れ量が大きい)用紙が給紙されたら、短い用紙搬送パスに切り替えて、用紙を搬送する制御がなされてもよい。用紙搬送パスが短い方が汚れの発生が少ない。
【0055】
一方、Facedown要求がある等によりFaceUp排紙できない場合(S23/NO)、用紙の用紙搬送スピードを微調整できるか判断し(S23−1)、できる場合(S23−1/YES)、図示しないモータの駆動を制御すること等により用紙搬送スピードを微調整する(S24−1)。用紙搬送スピードが遅いほうが紙粉などが出にくい。
【0056】
一方、Facedown要求がある等によりFaceUp排紙できない場合であって(S23/NO)、用紙搬送スピードを微調整できない場合(S24/NO)、汚れを発生しにくい(汚れ量が小さい)用紙のトレイに切り替えることができるか判断し(S23−2)、できる場合(S23−2/YES)、汚れを発生しにくい用紙のトレイに切り替える制御を行う(S24−2)。例えば、当初は第一給紙トレイ213(汚れ量が大きい紙種の用紙を給紙)から給紙していたが、第二給紙トレイ212(汚れ量が小さい紙種の用紙を給紙)から給紙することに切り替え、用紙の供給源を切り替えることで用紙の紙種や用紙のサイズを変更する制御である。特に大量印刷の場合、汚れを発生しにくい(汚れ量が小さい)用紙の紙種を選ぶことができることが望ましい。
【0057】
なお、図9で示した判断部1による制御は一例であり、その他の種々の制御がなされてよい。例えば、ステップS23−1とステップS23−2の判断の順番を入れ替えて、汚れを発生しやすい紙を指定したいが汚れを発生しにくい用紙がない場合に、判断部1は、用紙搬送スピードを微調整するか判断することであってもよい。
【0058】
また、汚れを発生しにくい用紙がない場合、また、用紙搬送スピードを落としたくない場合には、判断部1は、汚れを発生しにくい用紙が存在するネットワーク上の任意の画像形成装置等に印刷を依頼する制御を行うことであってもよい。履歴データを利用し、ネットワーク上の複数の画像形成装置等で機種により異なる様々な制御を行って各装置の機内の汚れ量を調整することもできる。
【0059】
また、機内全体の汚れを抑える制御が行えない場合、ユーザの要求より、判断部1は、綺麗に維持する必要があるところのクリーニング部品によるクリーニング頻度を上げる制御を行ってもよい。
【0060】
また、用紙搬送スピードを基本的には落としたくないが、多少落ちてもいい場合は、汚れを発生しやすい用紙を指定された場合、判断部1は、用紙搬送スピードを少しだけ微調し、綺麗に維持する必要があるところのクリーニング部品によるクリーニング頻度を上げる制御を行ってもよい。
【0061】
また、判断部1は、機内の付着汚れ量を抑えるために行う制御をネットワーク経由でユーザに所定の表示部(タッチパネル等)への表示等により通知することであってもよい。また、通知した後にユーザの指定があった場合、その指定を優先に制御を行うことであってもよい。ユーザの指定や印刷条件等では最適な制御を行えない場合は汚れが多く発生することをネットワーク経由でユーザに所定の表示部への表示等により通知することであってもよい。
【0062】
上記の本実施の形態によれば、従来の画像形成装置に追加の部品や追加の手段、追加の手法を利用せずに、機内のクリーニング頻度を抑えてクリーニング部品の寿命を延ばすことができ、また、自動的にクリーニングできない箇所の汚れを抑えて、サービスマンを呼んで、クリーニングしてもらう回数が減らすことができる。その上、サービスマンもクリーニングできないところの汚れも抑えられて、その汚れが付着する部品の寿命を延ばすこともできる。
【0063】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更実施が可能である。例えば、画像形成装置の機能を実現するためのプログラムを画像形成装置に読込ませて実行することにより画像形成装置の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 判断部
37 保存部
205 定着ユニット
206 中間転写ベルトユニット
209 感光体クリーニングユニット
211 帯電ユニット
212 第二給紙トレイ
213 第一給紙トレイ
214 書き込みユニット
216 現像ユニット
218 中間転写ベルト
219 紙種検知センサ
301 定着ウェブ
302 定着ローラ
303 汚れセンサ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0065】
【特許文献1】特開平09−304979号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを印刷媒体に印刷する画像形成装置であって、
前記印刷媒体の属性を検知する属性検知手段と、
自画像形成装置内で発生する汚れの量を検知する汚れ量検知手段と、
前記属性検知手段により検知された前記印刷媒体の属性のデータと、前記汚れ量検知手段により検知された前記汚れの量のデータとを対応付けて記憶し、かつ、前記汚れの量の閾値のデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断する判断手段とを備え、
前記判断手段は、前記画像データを印刷する前記印刷媒体についての前記属性のデータと対応付けられている前記汚れの量のデータが前記閾値のデータより大きいと判断した場合、自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記汚れの量を抑える制御は、前記印刷媒体をFaceUp排紙することであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記汚れの量を抑える制御は、前記画像データを印刷する前記印刷媒体の搬送スピードを調整することであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記汚れの量を抑える制御は、前記画像データを印刷する前記印刷媒体の供給源を変更することであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記汚れの量を抑える制御は、前記印刷媒体の搬送パスを変更することであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判断手段が、前記属性検知手段により検知された前記印刷媒体の属性のデータが、前記記憶部に記憶されていないと判断した場合、
前記汚れ量検知手段は、当該記憶されていなかった属性の前記印刷媒体について、発生する汚れの量を検知し、前記記憶部に、前記記憶されていなかった属性の前記印刷媒体の属性のデータと、前記汚れ量検知手段により検知された前記汚れの量のデータとが対応付けて記憶された後に、
前記判断手段は、前記記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判断手段が、前記属性検知手段により検知された前記印刷媒体の属性のデータが、前記記憶部に記憶されていないと判断した場合、前記記憶部に記憶されているデータを参照して、前記属性検知手段により検知された前記印刷媒体の属性に近似する属性の印刷媒体を判断し、当該近似する属性の印刷媒体に関する前記記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断し、
前記汚れ量検知手段は、当該記憶されていなかった属性の前記印刷媒体について、発生する汚れの量を検知し、前記記憶部に、前記記憶されていなかった属性の前記印刷媒体の属性のデータと、前記汚れ量検知手段により検知された前記汚れの量のデータとが対応付けて記憶された後に、
前記判断手段は、前記記憶されていなかった属性の前記印刷媒体に関する前記記憶部に記憶されているデータを参照して自画像形成装置内で発生する汚れの量を抑える制御を判断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
コンピュータに、
属性検知手段により画像データを印刷する印刷媒体の属性を検知する処理と、
汚れ量検知手段により自コンピュータ内で発生する汚れの量を検知する処理と、
判断手段により、前記属性検知手段により検知された前記印刷媒体の属性のデータと、前記汚れ量検知手段により検知された前記汚れの量のデータとを対応付けて記憶し、かつ、前記汚れの量の閾値のデータを記憶する記憶部に記憶されているデータを参照する処理と、
前記判断手段により、前記画像データを印刷する前記印刷媒体についての前記印刷媒体の属性のデータと対応付けられている前記汚れの量のデータが前記閾値のデータより大きいと判断した場合、自コンピュータ内で発生する汚れの量を抑える制御を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−64791(P2011−64791A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213365(P2009−213365)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】