説明

画像形成装置およびプロセスユニット

【課題】簡易な構成で、各感光体ユニットと装置本体とを電気的に接続することができる画像形成装置、およびその画像形成装置に装着されるプロセスユニットを提供すること。
【解決手段】
感光ドラム3を備える4つのドラムユニット26と、ドラムユニット26の回転接点35に接触する4つのユニット側電極37、各ユニット側電極37と接触する中継電極51、および、本体ケーシング2の本体接点45に接触する本体側電極38を備える電極ユニットとを備え、本体接点45から、本体側電極38に給電し、中継電極51を介して各ユニット側電極37に配電する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式のカラープリンタなどの画像形成装置、および、その画像形成装置に装着されるプロセスユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のカラープリンタなどの画像形成装置には、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色に対応する感光体が設けられている。
【0003】
そして、各感光体の周囲に、帯電装置やクリーニング装置などが配置され、これら帯電装置やクリーニング装置などに、画像形成装置本体から電力が供給される画像形成装置が知られている。
【0004】
このような画像形成装置として、たとえば、各色に対応する感光ドラムを備える4つのドラムユニットを設け、各ドラムユニットに、現像ローラ電極、ワイヤ電極、グリッド電極およびクリーニング電極を設け、各電極に対応する各接点を本体ケーシングに設け、ドラムユニットを本体ケーシングに装着するときに、各電極と各接点とを接触させる画像形成装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2007−264469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに、上記した特許文献1に記載の画像形成装置では、各ドラムユニット毎に、現像ローラ電極、ワイヤ電極、グリッド電極およびクリーニング電極をそれぞれ設けている。
【0006】
そのため、本体ケーシングに各電極に対応する数の各接点が必要となり、本体ケーシングの構成の簡略化が困難である。
【0007】
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、各感光体ユニットと装置本体とを電気的に接続することができる画像形成装置、およびその画像形成装置に装着されるプロセスユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置であって、装置本体接点が設けられる装置本体と、感光体を備え、間隔を隔てて並列配置される複数の感光体ユニットと、各前記感光体ユニットを備え、前記感光体ユニットの並列方向に沿ってスライド自在に設けられるプロセスユニットと、前記プロセスユニットに設けられ、各前記感光体ユニットと前記装置本体とを電気的に接続する電極ユニットとを備え、前記電極ユニットは、各前記感光体ユニットに設けられるユニット接点に接触する複数のユニット側電極部材と、各前記ユニット側電極部材を電気的に接続するように、各前記ユニット側電極部材と接触する中継電極部材と、前記装置本体接点に接触する本体側電極部材とを備えることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記プロセスユニットは、スライドすることによって前記装置本体に対して着脱自在に設けられ、前記本体側電極部材は、前記プロセスユニットにおいて、装着時のスライド方向最下流側の前記感光体ユニットに対応するように、配置されることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記プロセスユニットは、前記感光体の長手方向において、間隔を隔てて対向配置され、絶縁性の樹脂で形成される1対の側板と、両前記側板の間において、間隔を隔てて対向配置され、前記感光体の長手方向両端部を支持する1対の支持板とを備え、前記中継電極部材は、前記側板に設けられていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記支持板は、前記ユニット接点と前記装置本体接点との間に配置されることを特徴としている。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記ユニット側電極部材と前記本体側電極部材とは、1枚の電極板から形成され、前記支持板には、挿通穴が形成され、前記電極板は、前記挿通穴に挿通されることを特徴としている。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の発明において、前記感光体ユニットは、絶縁性の樹脂で形成されるフレームを備え、前記フレームは、前記支持板に固定され、前記ユニット側電極部材は、前記フレームに設けられていることを特徴としている。
【0014】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記フレームは、前記感光体の長手方向外側に向かって突出する突出部を備え、前記ユニット側電極部材は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交する位置決め板を備え、前記位置決め板には、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に沿って前記位置決め板を貫通する貫通穴が形成され、前記貫通穴に前記突出部が挿通されることによって、前記ユニット側電極部材が、前記フレームに対して位置決めされることを特徴としている。
【0015】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、各前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材とは、弾性的に接触することを特徴としている。
【0016】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記ユニット側電極部材は、前記ユニット接点に対して弾性的に接触し、前記ユニット側電極部材と前記ユニット接点との接触方向は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交することを特徴としている。
【0017】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の発明において、前記感光体ユニットは、画像形成後に前記感光体に残存する現像剤を除去するクリーニングローラを備え、前記ユニット側電極部材は、前記クリーニングローラに電圧を印加することを特徴としている。
【0018】
また、請求項11に記載の発明は、プロセスユニットであって、画像形成装置の装置本体に対してスライド自在に設けられるプロセスユニットであって、感光体を備え、前記プロセスユニットのスライド方向に沿って間隔を隔てて並列配置される複数の感光体ユニットと、各前記感光体ユニットと前記装置本体とを電気的に接続する電極ユニットとを備え、前記電極ユニットは、各前記感光体ユニットに設けられるユニット接点に接触する複数のユニット側電極部材と、各前記ユニット側電極部材を電気的に接続するように、各前記ユニット側電極部材と接触する中継電極部材と、前記装置本体に設けられる装置本体接点に接触する本体側電極部材とを備えることを特徴としている。
【0019】
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記感光体の長手方向において、間隔を隔てて対向配置され、絶縁性の樹脂で形成される1対の側板と、両前記側板の間において、間隔を隔てて対向配置され、前記感光体の長手方向両端部を支持する1対の支持板とを備え、前記中継電極部材は、前記側板に設けられていることを特徴としている。
【0020】
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記支持板は、前記ユニット接点と前記本体側電極部材との間に配置されることを特徴としている。
【0021】
また、請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の発明において、前記ユニット側電極部材と前記本体側電極部材とは、1枚の電極板から形成され、前記支持板には、挿通穴が形成され、前記電極板は、前記挿通穴に挿通されることを特徴としている。
【0022】
また、請求項15に記載の発明は、請求項12ないし14のいずれかに記載の発明において、前記感光体ユニットは、絶縁性の樹脂で形成されるフレームを備え、前記フレームは、前記支持板に固定され、前記ユニット側電極部材は、前記フレームに設けられていることを特徴としている。
【0023】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記フレームは、前記感光体の長手方向外側に向かって突出する突出部を備え、前記ユニット側電極部材は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交する位置決め板を備え、前記位置決め板には、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に沿って前記位置決め板を貫通する貫通穴が形成され、前記貫通穴に前記突出部が挿通されることによって、前記ユニット側電極部材が、前記フレームに対して位置決めされることを特徴としている。
【0024】
また、請求項17に記載の発明は、請求項11ないし16のいずれかに記載の発明において、各前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材とは、弾性的に接触することを特徴としている。
【0025】
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記ユニット側電極部材は、前記ユニット接点に対して弾性的に接触し、前記ユニット側電極部材と前記ユニット接点との接触方向は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交することを特徴としている。
【0026】
また、請求項19に記載の発明は、請求項11ないし18のいずれかに記載の発明において、前記感光体ユニットは、画像形成後に前記感光体に残存する現像剤を除去するクリーニングローラを備え、前記ユニット側電極部材は、前記クリーニングローラに電圧を印加することを特徴としている。
【発明の効果】
【0027】
請求項1および11に記載の発明によれば、プロセスユニットは、複数の感光体ユニット、および、各感光体ユニットと装置本体とを電気的に接続する電極ユニットを備え、電極ユニットは、各感光体ユニットに設けられるユニット接点に接触する複数のユニット側電極部材と、各ユニット側電極部材を電気的に接続するように各ユニット側電極部材と接触する中継電極部材と、装置本体接点に接触する本体側電極部材とを備えている。
【0028】
そのため、装置本体接点から本体側電極部材に入力された電力は、中継電極部材を介して各ユニット側電極部材へ配電され、さらに、各ユニット側電極部材と接触する各ユニット接点へ給電される。これにより、各感光体ユニットと装置本体とを電気的に接続することができる。
【0029】
このように、中継電極部材によって各ユニット側電極部材を電気的に接続し、一纏めにすることができるので、ユニット側電極部材の数に対して、本体側電極部材の数を低減することができる。
【0030】
その結果、簡易な構成かつ低コストで、各感光体ユニットと装置本体とを電気的に接続することができる。
【0031】
また、請求項2に記載の発明によれば、本体側電極部材は、装着時のスライド方向最下流側の感光体ユニットに対応して、配置されている。
【0032】
そのため、本体側電極部材は、プロセスユニットの装置本体への装着が完了するときに、初めて、装置本体接点と接触する。
【0033】
その結果、プロセスユニットの装着動作中において、装置本体接点が、プロセスユニットの本体側電極部材以外の部分と接触して損傷することを防止することができる。
【0034】
また、請求項3および12に記載の発明によれば、中継電極部材は、絶縁性の樹脂で形成される側板に設けられている。
【0035】
そのため、側板をプロセスユニットに組み付けるときに、同時に中継電極部材を配線することができ、プロセスユニットに対して、中継電極部材を、容易に組み付けることができる。
【0036】
また、側板そのものが絶縁性であるため、中継電極部材の短絡を防止することができる。
【0037】
また、請求項4および13に記載の発明によれば、支持板は、ユニット接点と本体側電極部材との間に配置される。すなわち、支持板は、プロセスユニットを装置本体に装着したときに、ユニット接点と装置本体接点との間に配置される。
【0038】
そのため、本体側電極部材を、容易に装置本体接点と接触させることができる。
【0039】
また、請求項5および14に記載の発明によれば、ユニット側電極部材と本体側電極部材とは、1枚の電極板から形成され、電極板は、支持板に形成されている挿通穴に挿通される。
【0040】
そのため、電極ユニットの構成の簡略化および部品点数の低減化を図ることができる。
【0041】
また、本体側電極部材を、プロセスユニットから外側に向かって、支持板を挿通して、突出させることができる。その結果、本体側電極部材を、さらに容易に装置本体接点と接触させることができる。
【0042】
また、請求項6および15に記載の発明によれば、ユニット側電極部材が設けられているフレームが支持板に固定されている。
【0043】
そのため、各ユニット側電極部材を、フレームを介して支持板に固定することができ、各ユニット側電極部材を、精度よく位置決めすることができる。
【0044】
その結果、複数のユニット側電極部材を、中継電極部材に対して、精度よく位置決めし、接触させることができる。
【0045】
また、請求項7および16に記載の発明によれば、ユニット側電極部材は、ユニット側電極部材と中継電極部材との接触方向に対して直交する位置決め板によって、フレームに位置決めされている。
【0046】
そのため、中継電極部材との接触によって中継電極部材からユニット側電極部材に対して作用する応力を、その応力の作用方向(ユニット側電極部材と中継電極部材との接触方向)に対して直交する位置決め板で、安定して受けることができる。
【0047】
その結果、各ユニット側電極部材と中継電極部材とを安定して接触させることができる。
【0048】
また、請求項8および17に記載の発明によれば、各ユニット側電極部材と中継電極部材とは、弾性的に接触する。
【0049】
そのため、各ユニット側電極部材と中継電極部材とを、さらに安定して接触させることができる。
【0050】
また、請求項9および18に記載の発明によれば、ユニット側電極部材は、ユニット接点に対して弾性的に接触し、その接触方向は、ユニット側電極部材と中継電極部材との接触方向に対して直交する。
【0051】
そのため、ユニット接点との接触によりユニット側電極部材に作用する応力と、中継電極部材との接触によりユニット側電極部材に作用する応力とは、直交するので、互いに影響することを防止することができる。
【0052】
その結果、ユニット側電極部材を、ユニット接点および中継電極部材の両方と、安定して接触させることができる。
【0053】
また、請求項10および19に記載の発明によれば、ユニット側電極部材は、クリーニングローラに電圧を印加する。
【0054】
そのため、クリーニングローラに対応する電極ユニットの本体側電極部材の数を低減することができる。
【0055】
その結果、簡易な構成で、各感光体ユニットのクリーニングローラと装置本体とを電気的に接続することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
1.プリンタ
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。なお、方向について言及する場合には、図示した方向矢印を参照する(他の図についても同様)。ここで、左右方向と幅方向とは同じであり、上下方向と垂直方向とは同じである。そして、水平方向は、幅方向および前後方向を含んでいる。
【0057】
プリンタ1は、カラープリンタである。図1に示すように、プリンタ1は、前後方向に延びる略ボックス形状の本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、プロセスユニット16が、前後方向に沿ってスライド自在に設けられ、スライドすることによって本体ケーシング2に対して着脱自在に設けられている。
【0058】
プロセスユニット16は、感光体の一例としての感光ドラム3を、4つ、回転自在に備えている。各感光ドラム3は、前後方向に間隔を隔てて並列配置され、アース軸17(図4参照)と、アース軸17の両端部を支持する軸受部材18(図4参照)とを備えている。
【0059】
また、プロセスユニット16には、4つのスコロトロン型の帯電器4が、各感光ドラム3に対応して対向配置されている。
【0060】
また、プロセスユニット16は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー(現像剤)をそれぞれ収容する4つの現像カートリッジ6を各感光ドラム3に対応して備えている。現像カートリッジ6は、感光ドラム3に対して隣接配置され、感光ドラム3に対して対向配置される現像ローラ5を備えている。現像ローラ5の表面には、各色に対応したトナーが担持される。
【0061】
各感光ドラム3は、その表面が帯電器4によって一様に帯電された後、本体ケーシング2の上部に設けられたスキャナユニット7から出射されたレーザビーム(図示破線矢印参照)によって露光される。これにより、各感光ドラム3の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。各感光ドラム3の静電潜像は、各感光ドラム3に対応する各現像ローラ5の表面に担持される各色のトナーによって可視像化され、各感光ドラム3の表面上には、各色のトナー像が形成される。
【0062】
用紙Sは、本体ケーシング2の底部に配置された給紙カセット8に、上下方向に積層された状態で、収容されている。給紙カセット8に収容された用紙Sのうち、最上位の用紙Sは、給紙カセット8の後端部に上方に設けられた給紙ローラ9によって給紙される。
【0063】
その後、用紙Sは、後側から前側へターンして、1対のレジストローラ10の間に進入する。1対のレジストローラ10は、用紙Sを、所定のタイミングで、前側の搬送ベルト11へ向けて搬送する。
【0064】
搬送ベルト11は、無端状であり、その内側領域には、4つの転写ローラ12が配置されている。各転写ローラ12は、各感光ドラム3に対して、搬送ベルト11を挟んで対向配置されている。
【0065】
その後、用紙Sは、搬送ベルト11により搬送される。搬送ベルト11は、図1における時計回りの方向へ周回移動することによって、その上側部分において、用紙Sを後側から前側へ搬送する。各感光ドラム3の表面上のトナー像は、転写ローラ12に印加された転写バイアスによって、搬送ベルト11によって搬送される用紙S上に転写され、順次重ね合わされ、用紙Sには、カラー画像が形成される。
【0066】
その後、用紙Sは、搬送ベルト11によって、前側の定着部13に搬送される。用紙S上に転写されたカラー画像は、定着部13で熱定着される。その後、用紙Sは、搬送ローラ14によって搬送されることによって、前側から後側へターンして、本体ケーシング2上部の排紙トレイ15に排紙される。
2.プロセスユニットの詳細
図2は、図1に示されるプロセスユニットの斜視図である。図3は、図2に対応する右側面図である。図4は、図2に対応する右側面図であって、側板を取り除いた状態を示す。図5は、図4に対応する底面図である。図6は、図5に対応する要部拡大図である。図7は、図6に示される電極板の斜視図であって、(a)は、斜め下方から見た斜視図であり、(b)は、斜め上方から見た斜視図である。図8は、側板のプロセスユニットへの組み付けを説明する説明図である。
(2−1)プロセスユニットの構成
プロセスユニット16は、図2および図3に示すように、枠体21と、枠体21を挟むように、左右方向に間隔を隔てて対向配置される1対の側板22とを備えている。
【0067】
枠体21は、両側板22の間において、間隔を隔てて対向配置される1対の支持板23と、両支持板23の前端部の間に架設されるフロントビーム24と、両支持板23の後端部の間に架設されるリヤビーム25とを備えている。
【0068】
また、枠体21は、フロントビーム24とリヤビーム25との間において、間隔を隔てて並列配置される4つのドラムユニット26を備えている。
【0069】
なお、本実施形態では、電極ユニットに関する構成は、全てプロセスユニット16の右側に設けられており、左側には設けられていない。そこで、以下の説明において、側板22および支持板23については、右側の側板22および右側の支持板23を詳細に説明する。そして、右側の側板22および右側の支持板23を、それぞれ単に側板22および支持板23と記載する。
【0070】
支持板23は、図4に示すように、前後方向に延びる平板であり、ステンレスなどの金属から形成されている。
【0071】
また、支持板23には、感光ドラム3を支持するドラム支持穴27と、ドラム支持穴27の後方に配置される挿通穴28と、ドラム支持穴27の前方に配置されるガイド溝29と、支持板23の前端部および後端部に1つずつ配置される側板位置決め穴130とが形成されている。
【0072】
ドラム支持穴27は、側面視円形状に形成されており、感光ドラム3の軸受部材18が挿通され、それを相対回転不能に支持する。これにより、支持板23は、感光ドラム3の左右方向両端部を支持する。
【0073】
挿通穴28は、後述する電極板33を挿通可能に形成されている。
【0074】
ガイド溝29は、支持板23の上端縁から下方に向かって切り欠かれ、上方が開放された側面視V字状に形成されている。また、ガイド溝29は、側板22のカートリッジガイド部54(後述)を受け入れ可能に形成されている。
【0075】
また、支持板23には、挿通穴28の上方および後方において、2つのフレーム位置決め穴63が形成されている。挿通穴28の上方のフレーム位置決め穴63は、側面視円形状に形成され、挿通穴28の後方のフレーム位置決め穴63は、側面視において、上下方向に延びる長穴として形成されている。
【0076】
また、支持板23には、フレーム位置決め穴63の間において、フレーム位置決め穴63よりやや小径なネジ穴62が形成されている。
【0077】
各側板位置決め穴130は、側板22の側板位置決めボス129(後述)に対応するように配置され、側板位置決めボス129(後述)を受け入れ可能に形成されている。詳しくは、前側の側板位置決め穴130は、左右方向に延びる長穴として形成されており、後側の側板位置決め穴130は、側面視略円形状に形成されている。
【0078】
フロントビーム24およびリヤビーム25は、硬質の樹脂などから形成され、それらの両端部は、ネジ止めなどにより支持板23に固定されている。
【0079】
ドラムユニット26は、図2および図5に示すように、各感光ドラム3と、各感光ドラム3に対応して、支持板23の間に架設されるフレームの一例としてのセンターフレーム31とを備えている。
【0080】
センターフレーム31は、絶縁性の樹脂などから形成されており、ネジ止めなどにより支持板23に固定されている。
【0081】
詳しくは、センターフレーム31は、右端部において、右方に突出する2つのフレーム位置決めボス61を備えている。両フレーム位置決めボス61は、前後方向に間隔を隔てて配置されている。また、センターフレーム31の右端部には、両フレーム位置決めボス61の間において、ネジ穴62が形成されている。
【0082】
そして、両フレーム位置決めボス61が、左方から右方に向かって支持板23のフレーム位置決め穴63に挿通されるとともに、ネジ65が、右方から左方に向かって支持板23のネジ挿通穴64に挿通され、センターフレーム31のネジ穴62に螺合されている。これにより、センターフレーム31が支持板23に固定されている。
【0083】
また、センターフレーム31は、図4および図6に示すように、右端部において、突出部の一例としての電極固定ボス46を備えている。また、センターフレーム31には、クリーニングローラ32と、電極板33と、上述したように、スコロトロン型の帯電器4とが支持されている。
【0084】
電極固定ボス46は、センターフレーム31の右端面から、右方に向かって突出する円柱形状に形成されており、後側のフレーム位置決めボス61の下方に配置されている。
【0085】
クリーニングローラ32は、感光ドラム3に後方から接触するように配置されている。
【0086】
また、クリーニングローラ32は、金属製の回転軸34と、回転軸34を被覆する弾性ローラ47と、回転軸34の両端部を支持する軸受(図示せず)を備えている。そして、軸受(図示せず)は、センターフレーム31に回転自在に支持されている。
【0087】
また、クリーニングローラ32の回転軸34の最右端には、ユニット接点の一例としての回転接点35が、回転軸に対し回転可能、かつ、電極板33に対し回転可能に連結されている。
【0088】
回転接点35は、導電性樹脂から円柱状に形成されており、クリーニングローラ32の回転軸34と導通可能に接続されている。
【0089】
電極板33は、図7(a)および図7(b)に示すように、銅などの導電性のよい金属から形成され、ユニット側電極部材の一例としてのユニット側電極37を備えている。
【0090】
また、最後側のドラムユニット26に設けられる電極板33は、さらに本体側電極部材の一例としての本体側電極38を一体的に備えている。
【0091】
ユニット側電極37は、基部36、端子43、およびリード電極39を一体的に備えている。
【0092】
基部36は、図6および図7に示すように、略L字板形状の連結部40と、連結部40の右端縁から後側上方に向かって延びる側面視矩形状の位置決め板41とを備えている。
【0093】
連結部40は、後端縁が下方、前端縁が上方に傾斜して配置され、支持板23の厚みよりも長い左右方向長さに形成されている。
【0094】
位置決め板41は、連結部40と直交するように、前側下方から後側上方に向かう方向に沿って形成されている。また、位置決め板41には、側面視中央部において、位置決め板41を左右方向に貫通する貫通穴42が形成されている。
【0095】
端子43は、基部36の左端縁において、基部36の前端縁から前後方向中央部にわたって形成されている。端子43は、後側上方に向かって、屈曲しながら延びている。
【0096】
より詳しくは、端子43は、基部36の左端縁から後側上方に向かって延び、屈曲して右方に向かって延び、さらに屈曲して、回転接点35の径方向長さとほぼ同等の長さだけ後側上方に向かって延び、さらに屈曲して、左方に向かって延びている。
【0097】
端子43の左端部は、二股に形成されており、クリーニングローラ32の回転接点35に後側上方から弾性的に接触する。
【0098】
リード電極39は、略L字板形状をなし、位置決め板41の前端縁から前側上方に向かって突出し、その突出側端部が右方に向かって屈曲している。リード電極39の突出側端部は、側板22の中継電極51(後述)に接触する。
【0099】
本体側電極38は、位置決め板41の後側上方端縁から右側に向かって延びている。そして、その右端縁において、後側上方に向かって延びる側面視矩形状の接点44を備えている。
【0100】
接点44は、本体ケーシング2に設けられる装置本体接点の一例としての本体接点45(図2参照)に接触する。
【0101】
電極板33は、図4および図6に示すように、センターフレーム31の電極固定ボス46が貫通穴42に挿通されることにより、センターフレーム31に固定されている。
【0102】
また、電極板33は、支持板23の挿通穴28に、リード電極39と本体側電極38とが支持板23より右方に配置されるように、挿通されている。すなわち、支持板23は、回転接点35と本体側電極38との間に配置されている。
【0103】
側板22は、図3および図8に示すように、絶縁性の樹脂から側面視略矩形状に形成され、各現像カートリッジ6の装着を案内する4つのカートリッジガイド部54と、側板22を枠体21に対して位置決めするための位置決めボス129と、中継電極部材の一例としての中継電極51とを備えている。また、側板22には、本体側電極38を露出するための開口部53が形成されている。
【0104】
各カートリッジガイド部54は、側板22の左側面から左方に向かって延びる突条からなり、上側が開放された側面視略V字状に形成されている。また、各カートリッジガイド部54は、前後方向に間隔を隔てて並列配置されている。
【0105】
側板位置決めボス129は、側板22の左側面から左方に向かって延びる円筒状に形成され、側板22の前端部および後端部において、上下方向略中央に1つずつ配置されている。位置決めボス129は、支持板の側板位置決め穴130に挿通される。
【0106】
中継電極51は、金属製の導線であり、カートリッジガイド部54の下方において、カートリッジガイド部54を避けるように、略V字状に屈曲しながら前後方向に沿って延びている。また、中継電極51は、リード電極39と接触する4つの端子部52を備えている。
【0107】
なお、中継電極51は、本体側電極38および各ユニット側電極37とともに、電極ユニットを構成する。
【0108】
各端子部52は、それぞれ、対応するカートリッジガイド部54の後方に配置されている。各端子部52は、中継電極51が、下方に向かって突出するように、側面視略矩形状に屈曲することにより形成されている。各端子部52の下端縁は、リード電極39と当接するように、上下方向において、カートリッジガイド部54の下端縁とほぼ同じ位置に配置されている(図7参照)。
【0109】
開口部53は、側面視略矩形状に形成され、本体側電極38に対応するように、側板22の後端部下方において、最後方の端子部52の後方に隣接配置されている。
(2−2)側板の組み付け
枠体21に側板22を組み付けるには、図8に示すように、本体側電極38を開口部53に挿通し、各ガイド溝29に各カートリッジガイド部54を嵌合させ、各側板位置決めボス129を各側板位置決め穴130にそれぞれ挿通して、側板22を枠体21に対して位置決めするように、側板22を右側から枠体21に組み付ける。側板22は、ネジ止めなどにより、枠体21に固定される。
【0110】
枠体21に側板22を組み付けると、リード電極39と、端子部52とが左右方向において弾性的に接触する(図6参照)。これにより、各ユニット側電極37と中継電極51とが、弾性的に接触し、中継電極51によって、各ユニット側電極37が電気的に接続される。
(2−3)プロセスユニットへの電力の供給
そして、プロセスユニット16を、前方から後方にスライドさせて本体ケーシング2に装着すると、本体側電極38の接点44が、本体ケーシング2の本体接点45(図2参照)と接触する。すると、本体ケーシング2の図示しない電源から本体接点45を介して本体側電極38に電力が入力される。これにより、最後方の電極板33に電力が入力される。
【0111】
本体側電極38に入力された電力は、ユニット側電極37の端子43を介してクリーニングローラ32の回転接点35に配電される。同時に、本体側電極38に入力された電力は、ユニット側電極37のリード電極39を介して中継電極51に配電される。
【0112】
中継電極51に配電された電力は、中継電極51と接触する他の3つの電極板33に配電される。詳しくは、中継電極51の各端子部52から各リード電極39に電力が供給される。
【0113】
他の3つの電極板33に配電された電力は、各端子43を介して、対応するクリーニングローラ32の回転接点35に配電される。
【0114】
これにより、本体ケーシング2から本体側電極38に入力された電力は、中継電極51および各ユニット側電極37を介して、各クリーニングローラ32に配電される。すなわち、クリーニングローラ32を備えるドラムユニット26と、本体ケーシング2とは、電極ユニット(本体側電極38、各ユニット側電極37、および中継電極51)により、電気的に接続される。
3.作用効果
(1)このプロセスユニット16によれば、図2および図8に示すように、プロセスユニット16は、4つのドラムユニット26、および、各ドラムユニット26と本体ケーシング2とを電気的に接続する電極ユニットを備え、電極ユニットは、各ドラムユニット26に設けられる回転接点35に接触する4つのユニット側電極37と、各ユニット側電極37を電気的に接続するように各ユニット側電極37と接触する中継電極51と、本体接点45に接触する本体側電極38とを備えている。
【0115】
そのため、本体接点45から本体側電極38に入力された電力は、中継電極51を介して各ユニット側電極37へ配電され、さらに、各ユニット側電極37と接触する各回転接点35へ給電される。これにより、各ドラムユニット26と本体ケーシング2とを電気的に接続することができる。
【0116】
このように、中継電極51によって各ユニット側電極37を電気的に接続し、一纏めにすることができるので、ユニット側電極37の数に対して、本体側電極38の数を低減することができる。
【0117】
その結果、簡易な構成かつ低コストで、各ドラムユニット26と本体ケーシング2とを電気的に接続することができる。
(2)また、このプリンタ1によれば、図3に示すように、本体側電極38は、最後側のドラムユニット26に対応して、配置されている。
【0118】
そのため、本体側電極38は、プロセスユニット16の本体ケーシング2への装着が完了するときに、初めて、本体接点45と接触する。
【0119】
その結果、プロセスユニット16の装着動作中において、本体接点45が、プロセスユニット16の本体側電極38以外の部分と接触して損傷することを防止することができる。
(3)また、このプリンタ1およびこのプロセスユニット16によれば、図8に示すように、中継電極51は、絶縁性の樹脂で形成される側板22に設けられている。
【0120】
そのため、側板22をプロセスユニット16に組み付けるときに、同時に中継電極51を配線することができ、プロセスユニット16に対して、中継電極51を、容易に組み付けることができる。
【0121】
また、側板22そのものが絶縁性であるため、中継電極51の短絡を防止することができる。
(4)また、このプロセスユニット16によれば、図6に示すように、支持板23は、回転接点35と本体側電極38との間に配置される。すなわち、支持板23は、プロセスユニット16を本体ケーシング2に装着したときに、回転接点35と本体接点45との間に配置される。
【0122】
そのため、本体側電極38を、容易に本体接点45と接触させることができる。
(5)また、このプロセスユニット16によれば、図6に示すように、ユニット側電極37と本体側電極38とは、1枚の電極板33から形成され、電極板33は、支持板23に形成されている挿通穴28に挿通される。
【0123】
そのため、電極ユニットの構成の簡略化および部品点数の低減化を図ることができる。
【0124】
また、本体側電極38を、プロセスユニット16から外側に向かって、支持板23を挿通して、突出させることができる。その結果、本体側電極38を、さらに容易に本体接点45と接触させることができる。
(6)また、このプロセスユニット16によれば、ユニット側電極37が設けられているセンターフレーム31が支持板23に固定されている。
【0125】
そのため、各ユニット側電極37を各センターフレーム31を介して支持板23に固定することができ、各ユニット側電極37を、精度よく位置決めすることができる。
【0126】
その結果、各ユニット側電極37を、中継電極51に対して、精度よく位置決めし、接触させることができる。
(7)また、このプロセスユニット16によれば、図4および図6に示すように、ユニット側電極37は、ユニット側電極37と中継電極51との接触方向(左右方向)に対して直交する前後方向に延びる位置決め板41の貫通穴42に、左方から右方に向かって電極固定ボス46が挿通されることによって、センターフレーム31に固定されている。
【0127】
そのため、中継電極51との接触によって中継電極51からユニット側電極37に対して作用する応力を、その応力の作用方向(左右方向)に対して直交する位置決め板41で、安定して受けることができる。
【0128】
その結果、各ユニット側電極37と中継電極51とを安定して接触させることができる。
(8)また、このプリンタ1およびこのプロセスユニット16によれば、図6に示すように、各ユニット側電極37と中継電極51とは、弾性的に接触する。
【0129】
そのため、各ユニット側電極37と中継電極51とを、さらに安定して接触させることができる。
(9)また、このプロセスユニット16によれば、図7に示すように、ユニット側電極37は、回転接点35に対して後側上方から弾性的に接触し、その接触方向(前後方向)は、ユニット側電極37と中継電極51との接触方向(左右方向)に対して直交する。
【0130】
そのため、回転接点35との接触によりユニット側電極37に作用する応力と、中継電極51との接触によりユニット側電極37に作用する応力とは、直交するので、互いに影響することを防止することができる。
【0131】
その結果、ユニット側電極37を、回転接点35および中継電極51の両方と、安定して接触させることができる。
(10)また、このプロセスユニット16によれば、ユニット側電極37は、クリーニングローラ32に電圧を印加する。
【0132】
そのため、クリーニングローラ32に対応する電極ユニットの本体側電極38の数を低減することができる。
【0133】
その結果、簡易な構成で、各ドラムユニット26のクリーニングローラ32と本体ケーシング2とを電気的に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示されるプロセスユニットの斜視図である。
【図3】図2に対応する右側面図である。
【図4】図2に対応する右側面図であって、側板を取り除いた状態を示す。
【図5】図4に対応する底面図である。
【図6】図5に対応する要部拡大図である。
【図7】図6に示される電極板の斜視図であって、(a)は、斜め下方から見た斜視図であり、(b)は、斜め上方から見た斜視図である。
【図8】側板のプロセスユニットへの組み付けを説明する説明図である。
【符号の説明】
【0135】
1 プリンタ
2 本体ケーシング
3 感光ドラム
16 プロセスユニット
22 側板
23 支持板
26 ドラムユニット
28 挿通穴
31 センターフレーム
32 クリーニングローラ
33 電極板
35 回転接点
37 ユニット側電極
38 本体側電極
41 位置決め板
42 貫通穴
45 本体接点
46 電極固定ボス
51 中継電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体接点が設けられる装置本体と、
感光体を備え、間隔を隔てて並列配置される複数の感光体ユニットと、
各前記感光体ユニットを備え、前記感光体ユニットの並列方向に沿ってスライド自在に設けられるプロセスユニットと、
前記プロセスユニットに設けられ、各前記感光体ユニットと前記装置本体とを電気的に接続する電極ユニットとを備え、
前記電極ユニットは、
各前記感光体ユニットに設けられるユニット接点に接触する複数のユニット側電極部材と、
各前記ユニット側電極部材を電気的に接続するように、各前記ユニット側電極部材と接触する中継電極部材と、
前記装置本体接点に接触する本体側電極部材と
を備えることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記プロセスユニットは、スライドすることによって前記装置本体に対して着脱自在に設けられ、
前記本体側電極部材は、前記プロセスユニットにおいて、装着時のスライド方向最下流側の前記感光体ユニットに対応するように、配置されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プロセスユニットは、
前記感光体の長手方向において、間隔を隔てて対向配置され、絶縁性の樹脂で形成される1対の側板と、
両前記側板の間において、間隔を隔てて対向配置され、前記感光体の長手方向両端部を支持する1対の支持板とを備え、
前記中継電極部材は、前記側板に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記支持板は、前記ユニット接点と前記装置本体接点との間に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ユニット側電極部材と前記本体側電極部材とは、1枚の電極板から形成され、
前記支持板には、挿通穴が形成され、
前記電極板は、前記挿通穴に挿通されることを特徴とする、請求項3または4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記感光体ユニットは、絶縁性の樹脂で形成されるフレームを備え、
前記フレームは、前記支持板に固定され、
前記ユニット側電極部材は、前記フレームに設けられていることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記フレームは、前記感光体の長手方向外側に向かって突出する突出部を備え、
前記ユニット側電極部材は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交する位置決め板を備え、
前記位置決め板には、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に沿って前記位置決め板を貫通する貫通穴が形成され、
前記貫通穴に前記突出部が挿通されることによって、前記ユニット側電極部材が、前記フレームに対して位置決めされることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
各前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材とは、弾性的に接触することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ユニット側電極部材は、前記ユニット接点に対して弾性的に接触し、
前記ユニット側電極部材と前記ユニット接点との接触方向は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交することを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記感光体ユニットは、画像形成後に前記感光体に残存する現像剤を除去するクリーニングローラを備え、
前記ユニット側電極部材は、前記クリーニングローラに電圧を印加することを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
画像形成装置の装置本体に対してスライド自在に設けられるプロセスユニットであって、
感光体を備え、前記プロセスユニットのスライド方向に沿って間隔を隔てて並列配置される複数の感光体ユニットと、
各前記感光体ユニットと前記装置本体とを電気的に接続する電極ユニットとを備え、
前記電極ユニットは、
各前記感光体ユニットに設けられるユニット接点に接触する複数のユニット側電極部材と、
各前記ユニット側電極部材を電気的に接続するように、各前記ユニット側電極部材と接触する中継電極部材と、
前記装置本体に設けられる装置本体接点に接触する本体側電極部材と
を備えることを特徴とする、プロセスユニット。
【請求項12】
前記感光体の長手方向において、間隔を隔てて対向配置され、絶縁性の樹脂で形成される1対の側板と、
両前記側板の間において、間隔を隔てて対向配置され、前記感光体の長手方向両端部を支持する1対の支持板とを備え、
前記中継電極部材は、前記側板に設けられていることを特徴とする、請求項11に記載のプロセスユニット。
【請求項13】
前記支持板は、前記ユニット接点と前記本体側電極部材との間に配置されることを特徴とする、請求項12に記載のプロセスユニット。
【請求項14】
前記ユニット側電極部材と前記本体側電極部材とは、1枚の電極板から形成され、
前記支持板には、挿通穴が形成され、
前記電極板は、前記挿通穴に挿通されることを特徴とする、請求項12または13に記載のプロセスユニット。
【請求項15】
前記感光体ユニットは、絶縁性の樹脂で形成されるフレームを備え、
前記フレームは、前記支持板に固定され、
前記ユニット側電極部材は、前記フレームに設けられていることを特徴とする、請求項12ないし14のいずれかに記載のプロセスユニット。
【請求項16】
前記フレームは、前記感光体の長手方向外側に向かって突出する突出部を備え、
前記ユニット側電極部材は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交する位置決め板を備え、
前記位置決め板には、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に沿って前記位置決め板を貫通する貫通穴が形成され、
前記貫通穴に前記突出部が挿通されることによって、前記ユニット側電極部材が、前記フレームに対して位置決めされることを特徴とする、請求項15に記載のプロセスユニット。
【請求項17】
各前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材とは、弾性的に接触することを特徴とする、請求項11ないし16のいずれかに記載のプロセスユニット。
【請求項18】
前記ユニット側電極部材は、前記ユニット接点に対して弾性的に接触し、
前記ユニット側電極部材と前記ユニット接点との接触方向は、前記ユニット側電極部材と前記中継電極部材との接触方向に対して直交することを特徴とする、請求項17に記載のプロセスユニット。
【請求項19】
前記感光体ユニットは、画像形成後に前記感光体に残存する現像剤を除去するクリーニングローラを備え、
前記ユニット側電極部材は、前記クリーニングローラに電圧を印加することを特徴とする、請求項11ないし18のいずれかに記載のプロセスユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−128337(P2010−128337A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−304937(P2008−304937)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】