説明

画像形成装置

【課題】 担持体表面からクリーナブレードやシールが離間などする際にトナークラウドがクリーナハウジングから噴出することを回避することにより、クリーナハウジングからトナーが漏れてしまうことを防止して、装置本体内の汚染なく高速処理可能な画像形成装置を提供することを目的。
【解決手段】 感光体ドラム表面に形成したトナー像を中間転写ベルト16を介して記録用紙に転写するとともに、その中間転写ベルト表面の残留トナーを外部に漏れないようにクリーナブレード22とシール部材23がその表面に離当接して掻き取り除去・回収する画像形成装置であって、シール支持部材62の上面側にフィルタ25を備える排気経路24dを設定するとともに、その排気経路に連通する通気穴65をそのシール支持部材に開口させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、詳しくは、担持体表面に残留するトナーを掻き取って除去・回収するために設置されるクリーナブレードやシールがその担持体表面から離間する構造に設計されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、感光体により作製した担持体の表面に画像データに基づく静電潜像を露光形成する電子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、その静電潜像を現像器によりトナー現像して担持させた担持体表面のトナー像を、記録用紙などの記録媒体に転写して画像形成する。
【0003】
この種の画像形成装置には、静電潜像を形成されるとともにその静電潜像を現像したトナー像を担持可能な第1担持体と、そのトナー像を記録媒体に転写する転写位置と、の中間に第1担持体表面のトナー像を受け取って(一次転写されて)担持した後にそのトナー像を記録媒体に二次転写する第2担持体が配設されているものもある。この場合には、例えば、第1担持体表面に形成した各色トナーによるトナー像を第2担持体表面で重ねることによりカラー画像などの所望のトナー像を形成することができ、この後に、そのトナー像を第2担持体表面から記録用紙などの記録媒体に転写して画像形成することができる。
【0004】
このように第2担持体を備える画像形成装置では、第1、第2担持体表面のトナー像の転写毎にその担持体表面に残留するトナーを除去・回収することにより静電潜像やトナー像の品質を担保するようになっている。
【0005】
このため、残留トナーを除去・回収するためのクリーナブレードやシールは、第1担持体表面では、静電潜像を現像したトナー像がその現像毎に転写されるために、その表面に常に摺接する状態に設置されるが、第2担持体表面では、例えば、カラー画像を形成する際にはそのトナー像を重ねた後に記録媒体に転写するために、図10に示すように、そのクリーナブレード22やシール部材23は、その第2担持体16表面から離間させた状態の後に、必要に応じて図10中の矢印方向に回動させて摺接させることにより、その第2担持体16表面に残留するトナーをクリーナハウジング63内で掻き取って(図10中の破線の矢印で示す方向に掻き飛ばして)除去・回収するように設計されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
【特許文献1】特開2004−157285号公報
【特許文献2】特開平7−121037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の画像形成装置にあっては、クリーナブレードが担持体表面に摺接して残留トナーを掻き取る際には、除去・回収するトナーがクリーナハウジング内で一時的に撒き上がる、所謂、トナークラウドが発生する。このトナークラウドは、浮遊トナーであり、ある程度の時間が経過することにより降下して落ち着くことから、従来程度のスピードで画像形成処理する場合には、クリーナブレードやシールが第2担持体表面から離間するとしても、その離間するタイミングまでに落ち着いて閉空間のクリーナハウジングの外部に浮遊トナーが漏れ出てしまうことはほとんどなかった。
【0007】
しかしながら、近年の画像形成の高速処理化に伴って、クリーナブレードやシールが第2担持体表面から離間するまでの期間として、トナークラウドが落ち着くのに必要な十分な時間を確保することが難しい。すなわち、クリーナブレードやシールが、トナークラウドが落ち着く前に第2担持体表面から離間して閉空間を開放してしまい、クリーナハウジングの外部に浮遊トナーが漏れ出て周囲を汚染してしまう恐れがある。例えば、クリーナブレードやシールが、第2担持体表面から離間するように回動する際に、クリーナハウジング内に瞬間的な圧力上昇が発生して外部に噴出する気流が生じるなどすることにより、そのクリーナハウジングの外部に浮遊トナーが漏れ出てしまう場合がある。このようにクリーナハウジングから浮遊トナーが漏れてしまうと、第1、第2担持体表面に形成したトナー像に本来存在しないトナーが混在・混色するなどして画像品質が劣化したり、装置本体内に漏れ出した浮遊トナーが周囲の部材に堆積して汚染されることによりメンテナンス作業がし難くなってしまう。また、画像を高品質に維持するために配設されて、トナー像の濃度を検出する、所謂、パッチセンサの検出部が汚染されてしまうと、画像品質が劣化してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、担持体表面からクリーナブレードやシールが離間などする際にトナークラウドがクリーナハウジングから噴出することを回避することにより、クリーナハウジングからトナーが漏れてしまうことを防止して、装置本体内の汚染なく高速処理可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する画像形成装置の第1の発明は、画像データに基づく静電潜像を現像したトナー像を担持する第1担持体と、該第1担持体表面から一次転写されて受け取ったトナー像を記録媒体に二次転写する第2担持体と、これらの担持体毎に配設されて該担持体表面の残留トナーを回収するクリーナユニットと、を備えて、第1担持体表面のトナー像を第2担持体を介して記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する画像形成装置において、第2担持体のクリーナユニットは、第2担持体表面の残留トナーを回収するクリーナハウジングと、第2担持体表面に摺接してトナー像の転写後に残留するトナーを掻き取り除去するクリーナブレードと、第2担持体表面に摺接してクリーナハウジングをクリーナブレードと共に閉塞空間として画成するシールと、を有して、クリーナブレードおよびシールが予め設定されているタイミングに第2担持体表面に離当接することにより該第2担持体表面のトナーを通過または回収するように動作して当該第2担持体表面に所望のトナー像を形成する画像形成装置であって、クリーナハウジングの外面に隣接して気流の流通する流路が形成されており、該気流流路とクリーナハウジングの間の壁面を画成するハウジング画成部材に、該気流流路とクリーナハウジングの間を通気可能に連通させる通気穴が開口されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明では、クリーナハウジングが隣接する気流流路に通気穴を介して連通しており、その気流流路を流れる気体によりクリーナハウジング内の気体が引き込まれる。このため、クリーナブレードの先端角部が第2担持体表面に摺接してその先端面の掻取面が残留トナーを掻き飛ばすことによりクリーナハウジング内にトナークラウド(浮遊トナー)が発生しても、その浮遊トナーをクリーナハウジング内の気体と共に気流流路内に引き込むことができ、クリーナブレードやシールが第2担持体表面から離間しても、そのクリーナハウジングの外部に大量のトナークラウドの浮遊トナーが漏れ出てしまうことを回避することができる。また、気流流路を流れる気体によりクリーナハウジング内の気体が引き込まれることによって、クリーナハウジング内の圧力を負圧状態にして、クリーナブレードやシールが第2担持体表面から離間する際に回動しても瞬間的に大きな圧力変動が生じることを回避することができ、クリーナハウジング内が外部よりも高めの圧力になって内部の気体と共に浮遊トナーが噴出する大きな気流が発生することを防止することができる。したがって、トナークラウドの浮遊トナーがクリーナハウジング内から漏れ出て周囲の部材が汚染されてしまうことを回避することができる。ここで、上述の文献1では、図10に示すように、通気穴Hがクリーナハウジングの背面側(クリーナブレードの反対側対面)に開口しているが、その通気穴Hはクリーナハウジング内を単に装置本体内に連通させるだけであることから、浮遊するトナーを効果的にその通気穴Hに導くことができなかった。
【0011】
上記課題を解決する画像形成装置の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記気流流路は、クリーナハウジングの外側に流路が形成された排気ダクトであることを特徴とするものである。
【0012】
この発明では、クリーナハウジングに隣接する排気ダクト(気流流路)を流用して、その排気ダクトの壁面をも構成するハウジング画成部材に通気穴を開口させるだけで、そのクリーナハウジングを通気穴を介して排気ダクト内に連通させることができ、クリーナブレードが第2担持体表面に摺接することにより発生するトナークラウドの浮遊トナーを排気ダクト内に引き込むことができる。したがって、クリーナブレードやシールが第2担持体表面から離間しても、トナークラウドの浮遊トナーが大量に漏れ出て周囲の部材が汚染されてしまうことを安価に回避することができる。
【0013】
上記課題を解決する画像形成装置の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記気流流路内にトナーの流通を制限する制限手段を配設したことを特徴とするものである。
【0014】
この発明では、クリーナハウジング内の気体と共にトナークラウドの浮遊トナーが隣接する気流流路に引き込まれるように進行することが制限される。したがって、浮遊トナーが不必要に気流流路を介して流出してしまうことを回避することができ、外部に漏れ出した浮遊トナーにより周囲環境や周囲の部材が汚染されてしまうことを信頼性高く防止することができる。
【0015】
上記課題を解決する画像形成装置の第4の発明は、上記第3の発明の特定事項に加え、前記制限手段として、クリーナハウジング内に浮遊するトナーを捕捉可能なフィルタが設置されていることを特徴とするものである。
【0016】
この発明では、クリーナハウジング内の気体と共に、隣接する気流流路に引き込まれるトナークラウドの浮遊トナーは、フィルタに捕捉されてその進行が制限される。したがって、浮遊トナーが不必要に気流流路を介して流出してしまうことを簡易な構成で容易に回避することができ、外部に漏れ出した浮遊トナーにより周囲環境や周囲の部材が汚染されてしまうことを安価に防止することができる。
【0017】
上記課題を解決する画像形成装置の第5の発明は、上記第3の発明の特定事項に加え、前記制限手段として、クリーナハウジング内に浮遊するトナーを吸引する電界を発生して吸着する電界発生手段が通気穴に設置されていることを特徴とするものである。
【0018】
この発明では、クリーナハウジング内の気体と共に、隣接する気流流路に引き込まれようとするトナークラウドの浮遊トナーは、その通気穴付近に発生する電界により吸引されてその電界を発生させている部材に吸着されることによりその進行(進入)が制限される。したがって、浮遊トナーが不必要に気流流路内に流入してしまうことを、その気流に圧損を生じさせることなく回避することができ、外部に漏れ出した浮遊トナーにより周囲環境や周囲の部材が汚染されてしまうことを防止することができる。
【0019】
上記課題を解決する画像形成装置の第6の発明は、上記第3の発明の特定事項に加え、前記制限手段として、クリーナハウジング内に浮遊するトナーの接近を制限する電界を発生する電界発生手段が通気穴に設置されていることを特徴とするものである。
【0020】
この発明では、クリーナハウジング内の気体と共に、隣接する気流流路に引き込まれようとするトナークラウドの浮遊トナーは、その通気穴付近に発生する電界によりその進行が妨げられて気流流路側に接近して流入することが制限される。したがって、浮遊トナーをクリーナハウジング内に留めることにより、その浮遊トナーが不必要に気流流路内に流入してしまうことを、その気流に圧損を生じさせることなく回避することができ、外部に漏れ出した浮遊トナーにより周囲環境や周囲の部材が汚染されてしまうことを防止することができる。
【0021】
上記課題を解決する画像形成装置の第7の発明は、上記第1から第6のいずれかの発明の特定事項に加え、前記通気穴は、クリーナブレードの先端角部が第2担持体表面の回転方向に対して突き当たる姿勢で該第2担持体表面に摺接して当該第2担持体表面に付着するトナーを掻き取る際に、当該クリーナブレードの先端面の掻取面に対向する箇所に形成されていることを特徴とするものである。
【0022】
この発明では、クリーナブレードの先端角部が第2担持体表面に摺接してその先端面の掻取面が残留トナーを掻き飛ばすと、従来には、クリーナハウジング内にトナークラウド(浮遊トナー)が発生していたが、その浮遊トナーはクリーナブレードの掻取面に対向する箇所のハウジング画成部材に開口する通気穴に向かって飛翔することから、その通気穴を介して、あるいは、その通気穴付近で効果的に処理することができる。したがって、シールが第2担持体表面から離間しても、クリーナハウジング内から大量の浮遊トナーが漏れ出すことがなく、周囲の部材を汚染させてしまうことを防止することができる。ここで、上述の文献1では、図10に示すように、通気穴Hがクリーナハウジング63の背面側(クリーナブレード22の反対側対面)に開口しているが、その形成位置はクリーナブレード22の先端側掻取面22bの対向箇所でないことから、図10中に破線の矢印で示す方向に飛翔する浮遊トナーを効果的に導くことができなかった。
【0023】
上記課題を解決する画像形成装置の第8の発明は、上記第1から第7のいずれかの発明の特定事項に加え、前記第2担持体表面のトナー像の濃度を検出するパッチセンサが該第2担持体表面の回転方向に対するクリーナハウジングの上流側に配設されており、前記通気穴に隣接するパッチセンサの支持部材に、クリーナハウジングの外面に沿う気流を流通させる整流板が設置されて、該整流板が気流流路を画成することを特徴とするものである。
【0024】
この発明では、第2担持体表面が回転することによりその表面にはクリーナハウジング側に進行する気流が生じており、その第2担持体表面付近の気流を整流する整流板をパッチセンサの支持部材に兼用させてクリーナハウジングの外面に隣接する気流流路を画成することができる。したがって、クリーナハウジングから外部に噴出する大きな気流が発生することを簡易な構成により防止することができ、トナークラウドの浮遊トナーが周囲の部材を汚染することを安価に回避することができる。
【発明の効果】
【0025】
このように本発明によれば、クリーナハウジング内の気体を隣接する気流流路に通気穴を介して流入させることにより、その気体と共に浮遊トナーを通気穴付近に進行させて処理することができ、また、そのクリーナハウジング内の瞬間的な圧力変動の発生を防止して、第2担持体表面へのクリーナブレードの摺接により発生するクリーナハウジング内のトナークラウド(浮遊トナー)がクリーナブレードやシールの第2担持体表面からの離間時に噴き出してしまうことを回避することができる。したがって、クリーナハウジングの外部に漏れ出した浮遊トナーにより周囲の部材、例えば、トナーを転写させる第2担持体表面の画像形成領域などを汚染させてしまうことを防止することができ、トナー像の品質が劣化したり、装置本体内を汚染させてメンテナンス作業をし難くしてしまうことを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明に係る画像形成装置の第1実施形態を示す図である。
【0027】
図1および図2において、画像形成装置は、文字等の画像を作成・出力するパーソナルコンピュータPCなどの外部装置に接続して利用するプリンタであり、この画像形成装置は、画像形成する文字等の画像データを受け取って電子写真方式により記録用紙(記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置10と、積載する複数枚の記録用紙をこの画像記録装置10に搬送するとともに画像を記録形成されたその記録用紙を装置外に搬出して積載する用紙搬送装置30と、これら画像記録装置10および用紙搬送装置30を統括制御する制御ユニット40と、を備えることにより記録用紙に画像を形成してプリントアウトする。
【0028】
画像記録装置10は、簡単に説明すると、画像データに基づいてレーザ光Lを走査するレーザ光走査装置11と、このレーザ光走査装置11からのレーザ光Lを照射・走査されて画像データに基づく静電潜像が表面に露光・形成される感光体ドラム(第1担持体)12と、レーザ光Lの照射により静電潜像を形成可能に感光体ドラム12の外周表面を帯電させる帯電器13と、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを収容するとともにその収容トナーを摩擦帯電させて選択的に付着(担持)させることにより感光体ドラム12表面の静電潜像をトナー現像する各色毎の現像カートリッジ14(1箇所のみ図示)と、この現像カートリッジ14をその各色毎の設置空間15a内に収納して回転軸15bを中心に回転する現像ロータリーユニット15と、感光体ドラム12上で現像されたトナー像を一次転写されて受け取ることにより記録用紙上に転写記録可能なトナー画像(モノクロ画像あるいはカラー画像)を形成して担持する中間転写ベルト(第2担持体)16と、搬送されてきた記録用紙を中間転写ベルト16との間で挟むように圧接(ニップ)することによりその中間転写ベルト16が担持するトナー像を転写させるとともにその記録用紙を挟持しつつ下流へと搬送する転写ローラ17と、トナー像を転写されて搬送されてきた記録用紙を加熱圧接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録用紙をさらに下流側へと挟持搬送する定着ローラ対18と、感光体ドラム12の表面上に残留するトナーをクリーナブレード19aにより回収して貯留する現像側クリーナユニット19と、中間転写ベルト16の表面上に残留するトナーをクリーナブレード22により回収して貯留する転写側クリーナユニット21と、現像ロータリーユニット15の外周面側を覆うように配置された排気ダクト24a、24bを介して吸気ファンFが特に感光体ドラム12(現像ローラ14a)の回転方向下流側を吸引することにより周囲に飛散するトナーをその排気ダクト24a、24bの間に介装されているフィルタ25で捕集する排気ユニット26と、を備えている。
【0029】
これにより、画像記録装置10は、レーザ光走査装置11により感光体ドラム12表面に形成された画像データに基づく静電潜像を、その画像データに応じて切り換えられた現像ロータリーユニット15内の現像カートリッジ14がトナー現像するようになっており、この後に、その感光体ドラム12上のトナー像を、中間転写ベルト16に一次転写して用紙搬送装置30により搬送されてきた記録用紙に二次転写して記録した後に定着ローラ対18が加熱圧接して定着させることにより画像形成する。このとき、例えば、現像ロータリーユニット15がイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の各色トナーを収容する現像カートリッジ14を収納されている場合には、感光体ドラム12上の静電潜像を現像するトナーの色を切り換えることにより、受け取った画像データに基づいてその各色のトナーを色重ねしたり選択してカラー画像から単色画像までを記録用紙に印字形成することができる。また、現像ロータリーユニット15がすべての現像カートリッジ14内に同色の、例えば、ブラック(K)のトナーを収容する現像カートリッジ14を収納されている場合には、感光体ドラム12上の静電潜像を現像する現像カートリッジ14を順次に切り換えてモノクロ画像を記録用紙に連続印字して形成する専用機として利用することができる。
【0030】
用紙搬送装置30は、簡単に説明すると、装置本体下部に着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙を積載する用紙カセット31と、この用紙カセット31の底面の昇降板31aにより上昇された記録用紙束に圧接して回転することにより最上の記録用紙を引き出して搬送経路fへと送り出すピックアップローラ32と、このピックアップローラ32により送り出されてきた記録用紙を受け取ってさらに下流の搬送経路fへと挟持搬送する中継搬送ローラ対33a、33bと、この中継搬送ローラ対33a、33bが搬送する搬送経路f内の記録用紙を受け取って画像記録装置10の中間転写ベルト16および転写ローラ17による画像の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対34と、このレジストローラ対34から中間転写ベルト16および転写ローラ17の間や定着ローラ対18間を経る搬送経路fを搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙を受け取って装置本体上部の排紙テーブル39上に搬出・排紙して積載する排紙ローラ対35a、35bと、を備えている。なお、画像記録装置の中間転写ベルト16および転写ローラ17や、定着ローラ対18は、記録用紙を搬送する機能も備えることから、この用紙搬送装置30の一部をも構成している。
【0031】
これにより、用紙搬送装置30は、用紙カセット31内からピックアップローラ32により引き出された記録用紙を、中継搬送ローラ対33a、33bを介してレジストローラ対34に受け渡した後に、そのレジストローラ対34が画像記録装置10の動作に同期するように、中間転写ベルト16と転写ローラ17が圧接する画像の記録形成位置に給紙するようになっており、その中間転写ベルト16上のトナー像を転写記録して定着ローラ対18により定着させた記録用紙を、排紙ローラ対35a、35bが受け取って排紙テーブル39上に搬出・排紙して積載する。
【0032】
ここで、この用紙搬送装置30は、一面側に画像形成された記録用紙を反転させてレジストローラ対34の上流側の搬送経路fに送り出すための再搬送経路rおよびその経路rに配設された中間搬送ローラ対37を備えており、排紙ローラ対35a、35bが反転することにより再搬送経路r内に送られてきた記録用紙を中間搬送ローラ対37が受け取ってレジストローラ対34に受け渡すことにより、記録用紙の両面に画像形成することができる。また、この用紙搬送装置30は、手差しする記録用紙をレジストローラ対34の上流側の搬送経路fに送り出すための手差し経路mおよびその経路mに配設された手差し給送ローラ対38を備えており、その手差し経路m内に差し込まれた記録用紙を手差し給送ローラ対38が受け取ってレジストローラ対34に受け渡すことにより、記録用紙の片面または両面に画像形成することができる。
【0033】
制御ユニット40は、簡単に説明すると、不図示のCPUがメモリ内に格納されている処理プログラムに従って各種処理手順を実行することによりパーソナルコンピュータPCのプリンタドライバとの間で印字命令などの各種情報をやり取りするとともに記録用紙に画像形成するテキスト等の画像データを受け取って不図示のメモリ内に一時記憶しつつ各種処理を行うコントローラ部41と、CPU42がROM43内に格納されている制御プログラムに従ってコントローラ部41から例えば、ページ単位で画像データを受け取って本体メモリ44内に一時記憶するのと並行してRAM45をワークエリアとして使用しつつ画像記録装置10および用紙搬送装置30との間で各種情報をやり取りすることによりその画像データに基づく画像を記録用紙に形成するエンジン制御部46と、が装置本体内に搭載される回路基板上に構築されている。
【0034】
これにより、制御ユニット40は、パーソナルコンピュータPCから受け取る画像データ(画像情報信号)がレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の所謂、RGBデータであることから、コントローラ部41がこれらを印刷可能なイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の所謂、YMCKデータの画像データに変換しつつ、例えば、ページ単位にメモリ内から読み出してエンジン制御部46に受け渡し、このエンジン制御部46がその画像データに基づいて画像記録装置10および用紙搬送装置30を制御することにより記録用紙に画像形成する。
【0035】
なお、この制御ユニット40は、CPU42が内蔵するタイマー機能42aを利用して各種処理時間などを計時することにより装置各部を最適に動作させてこの画像形成制御を実行するようになっており、画像記録装置10および用紙搬送装置30と、コントローラ部41やエンジン制御部46との間で各種情報をやり取り可能にI/Oインターフェース47を介して接続されているとともに、エンジン制御部46が画像記録装置10および用紙搬送装置30とコントローラ部41との間でやり取りするその各種情報をそれぞれで処理することができるようにデジタル信号(D)をアナログ信号(A)に変換したりアナログ信号をデジタル信号に変換するD/Aコンバータ48およびA/Dコンバータ49を備えている。
【0036】
そして、この画像形成装置では、感光体ドラム12表面のトナー像を中間転写ベルト16を介して記録用紙に転写する構成を採用していることから、この中間転写ベルト16でも感光体ドラム12と同様に高精度に形成したトナー像を高品質に担持して記録用紙に転写する必要がある。このことから、図3(a)に示すように、中間転写ベルト16は、ベルト本体16aと抵抗体層16bとの間の全面に導電層16cが形成されているとともに、その側辺側の抵抗体層16bに代えてその導電層16cに電気的に導通する電極部16dが全周に亘って形成されて露出しており、現像カートリッジ14における摩擦帯電でマイナス電位に帯電されるトナーを積極的に吸着(付着)するように、その電極部16dに電極ローラ51が圧接接触してプラス電圧を印加されることにより、全面に亘ってムラなくトナーを保持することができるように設計されている。なお、この中間転写ベルト16が一次転写ローラ52に背面側から押圧されて感光体ドラム12に圧接することから、感光体ドラム12は、中間転写ベルト16の側辺側で露出する電極部16dが導電部12a表面の感光体層12bに接触することになり、その感光体層12bにピンホールなどが存在すると本来絶縁されている中間転写ベルト16との間で電流のリークが発生してしまう恐れがあるので、その電極部16dとの間に十分な面積で介在することのできる絶縁部12cが全周に亘って形成されている。
【0037】
また、この画像形成装置では、中間転写ベルト16が担持するトナー像の品質が記録用紙に形成する画像品質に影響するので、記録用紙への転写前のトナー像から現像品質や転写品質を確認するために、そのトナー像の濃度を任意のタイミングにチェックするように設計されている。例えば、転写ローラ17から離隔する側のバックアップローラ(プーリ)53への巻き掛け箇所で中間転写ベルト16に検出部27a(図5を参照)を対面させるように、反射型のフォトセンサからなる、所謂、パッチセンサ27が配置されて制御ユニット40のエンジン制御部46に接続されており、そのエンジン制御部46のCPU42は、中間転写ベルト16表面の転写面(トナー像)に向けて光を出射して、その転写面上のトナー像による反射光を光電変換したパッチセンサ27からの検出信号に基づいて現像カートリッジ14により感光体ドラム12上に形成したトナー像(中間転写ベルト16上のトナー像)の濃度(トナーによる被覆率)を評価して各種条件を調整する。
【0038】
すなわち、エンジン制御部46のCPU42は、電源投入時や現像カートリッジ14の交換時などに、予め準備されているパッチ画像データに基づいて形成・転写された中間転写ベルト16表面のトナー像の濃度をパッチセンサ27により検出し、この後に、そのトナー像の濃度の検出情報に基づいて電源部28から感光体ドラム12間や中間転写ベルト16間に供給するバイアス電圧等を変化させて感光体ドラム12表面の静電潜像の現像濃度や転写品質等を調整するなどして画像品質を一定以上に維持する。なお、この濃度検出の終了したパッチ画像のトナー像は、記録用紙に転写記録される前に、転写側クリーナユニット21のクリーナブレード22により掻き取られて回収される。ここで、この電源部28の配設位置は、図示する位置に限るものではなく、他の位置に配置したり、分散配置しても良いことは言うまでもない。
【0039】
ところで、この画像形成装置では、感光体ドラム12表面のトナー像を中間転写ベルト16を介して記録用紙に転写する構成を採用していることから、図4に示すように、その中間転写ベルト16の一側辺側で平面方向外方に突出する突片(所謂、シム)16eが配設されており、この突片16eを近接センサ29が一回転毎に検出することにより、エンジン制御部46のCPU42が感光体ドラム12の回転動作や記録用紙の搬送動作と中間転写ベルト16の回転動作とを同期させるように装置各部10、30を制御する。なお、この中間転写ベルト16が循環回転するのに対して、現像ロータリーユニット15は、特に、カラー画像を形成する際には、トナー像を現像する現像カートリッジ14を順次に切り換える必要がある。このため、中間転写ベルト16は、記録用紙のサイズ、例えば、A4サイズの一枚取りの装置では(二枚取り以上の装置でもよいことはいうまでもない)その長辺の長さ分よりも大き目の長さに設定されて、その記録用紙に転写するトナー像を担持するのに対して、現像ロータリーユニット15は、その中間転写ベルト16上のA4サイズのトナー像の後端と先端との間が回転移動する間に(記録用紙の画像形成領域の後端と先端との間、所謂、紙間期間tの間に)現像カートリッジ14の切換動作を完了させる。
【0040】
ここで、現像側クリーナユニット19では、感光体ドラム12表面の静電潜像を現像したトナー像が連続して中間転写ベルト16に受け渡される(一次転写される)ことから、その中間転写ベルト16への転写後に感光体ドラム12表面に残留するトナーを常時クリーナブレード19aにより掻き取って清浄にすることがその静電潜像を高精度に形成して高品質なトナー像を形成するのに重要である。すなわち、この現像側クリーナユニット19では、クリーナブレード19aが感光体ドラム12の表面に常時摺接することにより残留トナーを掻き取って不図示のクリーナハウジング内に回収するように設計されており、この掻き取られた残留トナーが浮遊して外部に漏れてしまわないようにクリーナブレード19aの上流側の感光体ドラム12表面には可撓性を有するシール部材19bが摺接してクリーナハウジングの回収空間が閉塞されている。
【0041】
一方、転写側クリーナユニット21では、感光体ドラム12表面から一次転写された中間転写ベルト16表面のトナー像が記録用紙に二次転写される前まで担持されることから、特に、カラー画像を形成する場合には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の各色トナーを色重ねなどするために、その中間転写ベルト16表面のトナー像を記録用紙に二次転写するまで掻き取ることなく巡廻することを許容するように動作するようにエンジン制御部46のCPU42により駆動制御される。すなわち、この転写側クリーナユニット21では、予め設定されているタイミング期間には、クリーナブレード22が中間転写ベルト16表面からトナー像を掻き取ってしまわないように離間したり、その中間転写ベルト16表面に当接して摺接することにより残留トナーを掻き取ってクリーナハウジング63(図5を参照)内に回収するように設計されており、同様に、この掻き取られた残留トナーが浮遊して外部に漏れてしまわないようにクリーナブレード22の上流側の中間転写ベルト16表面にも可撓性を有するシール部材23が離当接(摺接)してクリーナハウジング63の回収空間を閉塞する。なお、モノクロ画像を連続して形成するときにも、クリーナブレード22やシール部材23が中間転写ベルト16表面から離間して、設定枚数の処理が終了したタイミングにその中間転写ベルト16表面に当接して残留トナーを掻き取り回収するように設計される場合もある。
【0042】
このような転写側クリーナユニット21では、クリーナブレード22が中間転写ベルト16表面から残留トナーを掻き取る際に、そのトナーがクリーナハウジング63内で撒き上がる、所謂、トナークラウドが一時的に発生するが、このトナークラウドの浮遊トナーがある程度の時間が経過することにより降下して落ち着くことにより、そのクリーナブレード22やシール部材23が中間転写ベルト16の表面から離間しても、クリーナハウジング63内から浮遊トナーが漏れ出てしまうことはない。しかるに、このクリーナブレード22やシール部材23が中間転写ベルト16表面に当接して残留トナーを掻き取ってから離間するまでに、その残留トナーのトナークライドが落ち着くまでの期間として、画像処理の高速化に伴って各種動作の切換時間に余裕がなくなって十分な時間を確保することができなくなると、クリーナブレード22の摺接により撒き上がった浮遊トナーのトナークラウドが落ち着く前にそのクリーナブレード22やシール部材23が中間転写ベルト16表面から離間するのに伴って、クリーナブレード22やシール部材23がクリーナハウジング63内に向って回動することによる瞬間的な圧力上昇が発生して外部に噴出する気流が生じるなどして、そのクリーナハウジング63内から浮遊トナーが漏れ出てしまう恐れがある。特に、パッチ画像のトナー像や記録用紙が詰まってしまうジャムエラーが発生した際のトナー像は、記録用紙に転写されることなく転写側クリーナユニット21で中間転写ベルト16表面から除去・回収されることから、このときには大量のトナークラウドが発生して多量の浮遊トナーが漏れてしまう恐れがある。
【0043】
そこで、この転写側クリーナユニット21には、クリーナブレード22が中間転写ベルト16表面に摺接することにより撒き上がるクリーナハウジング63内のトナークラウドの浮遊トナーを強制的に減少させることによって、その中間転写ベルト16表面の残留トナーを確実に除去・回収しつつ、クリーナブレード22やシール部材23がその中間転写ベルト16表面から離間してもトナークラウドの浮遊トナーがクリーナハウジング63内から漏れ出てしまうことをなくす機能が付加されている。
【0044】
具体的には、転写側クリーナユニット21は、図5に示すように、クリーナブレード22を支持しつつ中間転写ベルト16表面に接離させるように動作するブレード支持部材61と、シール部材23を支持しつつ中間転写ベルト16表面に接離させるように動作するシール支持部材62と、中間転写ベルト16の表面から除去された残留トナーの回収空間を画成するクリーナハウジング63と、を備えて構成されており、これら各種部材61〜63は、転写ローラ17から離隔する側のバックアップローラ53に巻き掛けられている中間転写ベルト16に対面するように設置されているパッチセンサ27よりもその中間転写ベルト16の回転方向に対して下流側に配設されている。
【0045】
ブレード支持部材61は、先端部が自由に揺動できるようにクリーナブレード22の基端側を固設されて支持しており、そのクリーナブレード22の先端角部22aを中間転写ベルト16の表面に当接または離隔させる方向に回動させるように不図示の回動軸に軸支されている。このクリーナブレード22は、バックアップローラ53に巻き掛けられている中間転写ベルト16の図5中最左端面よりも下側の表面に対して、先端角部22aがその回転に対して突き当たる姿勢で摺接することにより、その中間転写ベルト16表面の残留トナーを掻き取る際に撒き上げてトナークラウドを発生させる。
【0046】
シール支持部材62は、同様に、先端側が自由に揺動できるようにシール部材23の基端側を貼付されて支持しており、ブレード支持部材61と同様に、そのシール部材23の先端側をバックアップローラ53に巻き掛けられている中間転写ベルト16の図5中最左端面付近から下側の表面にその回転に対して倣う姿勢で当接または離間させる方向に回動させるように不図示の回動軸に軸支されている。
【0047】
クリーナハウジング63は、中間転写ベルト16表面からクリーナブレード22により掻き取られた残留トナーが零れ落ちる側に配設されてその残留トナーの回収空間を画成するように作製されており、そのクリーナブレード22を支持するブレード支持部材61や、シール部材23を支持するシール支持部材62との間に、例えば、弾性変形するスポンジ材料などが介装されることにより、これらの回動動作に拘わらずに回収したトナーが漏れてしまう隙間が埋められている。すなわち、このブレード支持部材61とシール支持部材62は、クリーナハウジング63を画成するハウジング画成部材63aの一部を構成している。なお、このクリーナハウジング63の下部には、回収空間が回収したトナーにより一杯になって溢れてしまわないように、予め設定されているタイミングにスクリュー回転することにより回収したトナーを不図示のタンク内などに搬送する搬送スクリューが配置されている。
【0048】
そして、この転写側クリーナユニット21では、シール部材23を支持しつつクリーナハウジング63を画成するシール支持部材(ハウジング画成部材)62に、中間転写ベルト16の幅方向に延在する通気穴65が開口している。また、クリーナハウジング63の外側面側には、クリーナハウジング63の外面を構成するハウジング画成部材63aに対面するように外面部材66が配設されることにより、排気ユニット26のフィルタ25前段側の排気ダクト24aに連通する排気経路24cが形成されているとともに、シール支持部材62に対面するように外面部材(整流板)67が配設されることにより、後述する中間転写ベルト16表面により引き摺られてくる気流を整流しつつその排気経路24cに流通させる排気経路dが形成されている。すなわち、このクリーナハウジング63は、フィルタ25を介して吸気ファンFにより引かれて空気(気体)の流れる気流流路の排気経路24c、24dに通気穴65を介して連通している。
【0049】
ここで、クリーナブレード22は、図6に示すように、中間転写ベルト16の表面に先端角部22aをその表面の回転方向に突き当たる姿勢で摺接させていることから、その先端角部22aが互いの摩擦力で後退されることにより短縮した後に伸長することにより前進する挙動、所謂、スティックスリップを繰り返しており、そのスティックスリップにより中間転写ベルト16表面に付着する残留トナーを掻き飛ばす(撒き上げる)ことによって、クリーナハウジング63内にトナーが浮遊している状態のトナークラウドが発生する。このことから、クリーナブレード22により掻き飛ばされたトナーは、その先端面である掻取面22bに対向する方向、すなわち、先端角部22aが摺接する位置における中間転写ベルト16表面の接線T方向に飛翔することになり、そのトナーは、その中間転写ベルト16表面と先端角部22a側の側面22cとの間の挟角である、所謂、クリーナ角αをその接線Tの外側(中間転写ベルト16表面から離隔する側)に加えた範囲内に主に飛翔するので、シール支持部材62の通気穴65は、その飛翔方向を少なくとも含む範囲(飛翔方向と交差する範囲)で開口するように設計されている。
【0050】
なお、このシール支持部材62の通気穴65は、ここでは、近傍のシール部材23が中間転写ベルト16の表面に近接していることから、接線Tの外側にクリーナ角αを加えた範囲に開口するように設定されているが、これに限るものではなく、その構造に応じて設定すれば良く、例えば、その接線Tからクリーナ角α分だけ内側に減らした範囲で開口させる場合もあり、また、その接線Tの外側と内側にクリーナ角α分だけ加減した範囲で開口させることができる場合には、その方が確実にトナーの飛翔方向をカバーすることができて好ましいことは言うまでもない。
【0051】
これにより、転写側クリーナユニット21では、クリーナブレード22が中間転写ベルト16表面に摺接することにより撒き上がるトナークラウドのトナーが飛翔する方向に通気穴65が開口してその進行を妨げることなくトナーを通過させることができ、そのトナーは排気ユニット26の排気経路24c、24dに通気穴65を介して進入してフィルタ25の方向に引かれて捕捉される。すなわち、このフィルタ25が浮遊するトナーの移動を制限する制限手段を構成している。この結果、クリーナハウジング63内で浮遊して滞留するトナークラウド(浮遊トナー)の量を減らすことができ、中間転写ベルト16表面からクリーナブレード22やシール部材23が離間したとしても、大量のトナークラウドの浮遊トナーが漏れ出てしまうことをなくすことができる。なお、ここでは、排気ユニット26のフィルタ25にトナーを捕捉させるように設計する場合を説明するが、これに限るものではなく、その通気穴65にフィルタを配設して飛翔してきたトナーをそのまま捕捉させるようにしてもよい。
【0052】
また、この通気穴65は、シール支持部材62に開口して形成されていることから、シール部材23を中間転写ベルト16表面から離間させるために、クリーナハウジング63内の容積を減少させるようにそのシール支持部材62が回動したとしても、そのクリーナハウジング63内の空気を効果的に通過させて(逃がして)瞬間的で大きな圧力変動が発生することを回避することができ、その圧力変動による圧力上昇で中間転写ベルト16表面からシール部材23が離間した隙間から、クリーナハウジング63内の空気やトナークラウド(浮遊トナー)を噴出させてしまうことを回避することができる。
【0053】
さらに、この通気穴65は、排気ユニット26の排気ダクト24aに連通する排気経路24c、24dとの間で自由な空気の通過を許容するように開口していることから、クリーナハウジング63内を負圧傾向にすることができ、シール部材23を中間転写ベルト16表面から離間させるために、クリーナハウジング63内の容積を減少させるようにそのシール支持部材62が回動したとしても、そのクリーナハウジング63内の圧力を瞬間的に外部よりも極端に高くしてしまうことを回避することができ、そのような圧力上昇で中間転写ベルト16表面からシール部材23が離間した隙間から、クリーナハウジング63内の空気やトナークラウド(浮遊トナー)を噴出させてしまうことを回避することができる。
【0054】
また、この転写側クリーナユニット21では、排気ユニット26の排気経路24dを画成する外面部材67がパッチセンサ27を支持するセンサ支持部材68に連設されており、そのセンサ支持部材68は、遮蔽板として機能するように、中間転写ベルト16側の端辺68aがその表面に近接する状態でその幅方向に延在している。
【0055】
ここで、中間転写ベルト16の表面近傍には、その表面の回転動作により空気が引き摺られて回転する気流が生じており、この気流はセンサ支持部材68の端辺68aとの隙間から回り込むことになる。また、パッチセンサ27と通気穴65との間の中間転写ベルト16表面上の経路は、排気経路24dに連通しているとともに、そのセンサ支持部材68の端辺68aにより狭められている。
【0056】
これにより、通気穴65から排気経路24d内に進入したトナーは、パッチセンサ27の検出部27a側に進行しようとしても、そのセンサ支持部材68の端辺68aとの間の隙間には中間転写ベルト16表面に引き摺られる気流が進入することから、排気経路24d側に戻されたり、中間転写ベルト16表面に付着してクリーナハウジング63内でクリーナブレード22により掻き取られる。
【0057】
したがって、クリーナハウジング63内のトナークラウドを効果的に捕集することができ、クリーナブレード22やシール部材23が中間転写ベルト16表面から離間しても、そのトナークラウドの浮遊トナーがクリーナハウジング63外に漏れ出てしまうことを制限することができるとともに、パッチセンサ27の検出部27aまで浮遊トナーが至ることを防止して、その検出部27aが付着汚染されてしまうことを未然に回避することができる。
【0058】
このように本実施形態においては、中間転写ベルト16表面にクリーナブレード22が摺接することにより発生するクリーナハウジング63内のトナークラウドの浮遊トナーを、そのトナーの飛翔方向に開口する通気穴65を介して排気ユニット26の排気経路24d内に排出することによりフィルタ25に捕捉させることができる。また、シール支持部材62に通気穴65を開口させるとともに、その通気穴65を介してクリーナハウジング63内の空気を排気経路24dに流入させることにより、そのクリーナハウジング63内に瞬間的な圧力変動が発生することを防止することができ、中間転写ベルト16表面からクリーナブレード22やシール部材23を離間させるためにブレード支持部材61やシール支持部材62が回動しても、クリーナハウジング63内のトナークラウドの浮遊トナーが大量に噴き出してしまうことを回避することができる。したがって、周囲の装置各部に浮遊トナーが付着して汚染されてしまうことがなく、例えば、パッチセンサ27の検出部27aに付着することにより正確なトナー濃度が検出不能になることによって、また、中間転写ベルト16の画像形成領域に付着・残留して混色を発生させることによって、画像品質を低下させてしまったり、転写側クリーナユニット21の周囲に浮遊トナーが付着することによりメンテナンス作業を難しくしてしまうことを回避することができる。
【0059】
次に、図7は本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を示す図である。ここで、本実施形態では、上述第1実施形態と略同様に構成されていることから、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
【0060】
図7において、この画像形成装置の転写側クリーナユニット21は、上述第1実施形態におけるシール支持部材62に代えて、例えば、板金などの導電性材料により作製されているシール支持部材72が回動可能に設置されているとともに、上述第1実施形態におけるシール部材23に代えて、導電性ポリエチレン材料をフィルム状に成形することにより作製されたシール部材73が中間転写ベルト16表面に摺接可能にそのシール支持部材72に貼付されて支持されている。これにより、ブレード支持部材61と共にシール支持部材72を回動動作させて中間転写ベルト16表面にクリーナブレード22とシール部材73を当接させて摺接させる際には、そのシール部材73が中間転写ベルト16の電極部16dの全周に亘って摺接して導通接触することにより、その中間転写ベルト16と同様のプラス電圧が印加されてシール支持部材72を略同電位にすることができる。
【0061】
また、上述第1実施形態における外面部材67に代えて、絶縁性を有する樹脂材料により作製されたパッチセンサ27のセンサ支持部材68とは別体に、例えば、板金などの導電性材料により作製された外面部材74がそのシール支持部材72に対面するように設置されており、この外面部材74には、エンジン制御部46のCPU42がシール部材73を中間転写ベルト16表面に摺接させるタイミング期間中に、言い換えると、シール支持部材72の回動動作を維持する期間中に、電源部28から中間転写ベルト16に供給するプラス電圧よりも高いプラス電圧を印加するように設計されている。
【0062】
これにより、シール支持部材72と外面部材74との間には電位差が付与されて浮遊するマイナス電位のトナーをその外面部材74側に吸引して吸着させる電界Eを発生させることができ、クリーナブレード22が中間転写ベルト16表面に摺接することにより撒き上がるトナークラウドの浮遊トナーを通気穴65を介して排気経路24d内に積極的に吸引してその外面部材74側に吸着させることにより強制的に落ち着かせることができる。すなわち、このシール支持部材67と外面部材74が電界発生手段を構成して、浮遊するトナーの移動を制限している。
【0063】
なお、この外面部材74側に吸着させたトナーは、シール部材73を中間転写ベルト16表面から離間するのと(シール支持部材72への電圧供給の遮断と)同時に、外面部材74への電源部28からの電圧印加が遮断されることにより排気経路24d内の気流に引かれてフィルタ25に捕捉される。
【0064】
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて、中間転写ベルト16表面にクリーナブレード22が摺接することにより発生するクリーナハウジング63内のトナークラウドの浮遊トナーを、外面部材74との間に発生させる電界Eによりシール支持部材72の通気穴65を通過するように吸引することができ、その後には排気ユニット26の排気経路24c、24dを介してフィルタ25に捕捉・回収させることができる。したがって、クリーナハウジング63内の浮遊トナーが外部に漏れることにより発生する画像品質の低下やメンテナンスの作業性低下などをより信頼性高く回避することができる。
【0065】
次に、図8は本発明に係る画像形成装置の第3実施形態を示す図である。
図8において、この画像形成装置の転写側クリーナユニット21は、上述第2実施形態における外面部材74に代えて、例えば、板金などの導電性材料により作製されてシール支持部材72に対面するように外面部材84が設置されており、この外面部材84は、アース接続されてゼロ電位になるように設計されている。
【0066】
これにより、エンジン制御部46のCPU42にシール支持部材72に電圧を印加する制御を実行させることなく(電圧印加回路を必要とすることなく)、シール支持部材72と外面部材84との間に電位差が付与されて浮遊するマイナス電位のトナーが通気穴65を通過するように接近することを制限する、言い換えると、そのマイナス電位のトナーをそのシール支持部材72側に吸引して吸着させる電界Eを発生させることができる。このため、排気ユニット26の吸気ファンFが排気ダクト24aや排気経路24c、24d内を吸引することを妨げることなく(圧損を生じさせることなく)、クリーナブレード22が中間転写ベルト16表面に摺接することにより撒き上がるトナークラウドの浮遊トナーが排気経路24d内に通気穴65を介して進入することを抑制(制限)して強制的に落ち着かせることができる。すなわち、このシール支持部材72と外面部材84が電界発生手段を構成して、浮遊するトナーの移動を制限している。
【0067】
なお、このシール支持部材72側に吸着させたトナーは、シール部材73を中間転写ベルト16表面から離間するのと(シール支持部材72への電圧供給の遮断と)同時に、クリーナハウジング63内に降下して回収される。
【0068】
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて(第2実施形態による作用効果に代えて)、中間転写ベルト16表面にクリーナブレード22が摺接することにより発生するクリーナハウジング63内のトナークラウドの浮遊トナーが、シール支持部材72の通気穴65内を通過しないように外面部材84との間に発生させる電界Eにより抑制することができ、その後にはクリーナハウジング63内で回収することができる。したがって、排気ユニット26のフィルタ25がクリーナハウジング63内を浮遊するトナーを捕集することにより早期に交換時期になってしまうことなく、クリーナハウジング63内の浮遊トナーが外部に漏れることにより発生する画像品質の低下やメンテナンスの作業性低下などをより信頼性高く回避することができる。
【0069】
この第3実施形態の他の態様としては、本実施形態では、シール支持部材72をアース接続してゼロ電位にすることにより外面部材84との間に電界Eを発生させているが、これに限るものではなく、上述第2実施形態と同様に、電源部28からマイナス電圧を印加して電界Eを発生させるようにしてもよい。この場合には、本実施形態よりも電界強度の高くして電界を発生させることができ、通気穴65を通過しようとする浮遊トナーをより強力に抑制することができる。
【0070】
次に、図9は本発明に係る画像形成装置の第4実施形態を示す図である。
図9において、この画像形成装置の転写側クリーナユニット21は、上述第1実施形態における外面部材67に代えて、排気ユニット26の排気経路24dを画成する外面部材97がパッチセンサ27を支持するセンサ支持部材98に連設されており、この外面部材97は、パッチセンサ27から離隔する側がシール支持部材62に近接するように屈曲させることによりその排気経路24dの気流流路を絞るとともに、その後端側を外面部材66に連設させて排気ユニット26の排気経路24c、24dの間を外部に開放しないように連結されている。
【0071】
また、この外面部材97を連設するセンサ支持部材98は、上述第1実施形態とは異なって、中間転写ベルト16表面により引き摺られてくる空気を遮蔽することなく、パッチセンサ27の検出部27aとの間に導入して排気経路24d内に導入させることができるように設計されている。
【0072】
これにより、排気ユニット26の吸気ファンFによりシール支持部材62の上面側の排気経路24d内がより強力に引かれるとともに、中間転写ベルト16表面により引き摺られてくる空気がそのまま排気経路24d側に導入された後に外面部材97による絞り形状により進行速度を上げられてシール支持部材62の上面側を通過することによって、通気穴65を介してクリーナハウジング63内の空気をより強力に引き出して排気経路24c側に通気させることができ、中間転写ベルト16表面にクリーナブレード22が摺接して掻き飛ばされることによりその通気穴65を通過してくるトナーをより効果的に吸引することができる。
【0073】
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて、中間転写ベルト16表面にクリーナブレード22が摺接することにより発生するクリーナハウジング63内のトナークラウドの浮遊トナーを、そのトナーの飛翔方向に開口する通気穴65を介して排気ユニット26の排気経路24d内に強力に吸引・排出させてフィルタ25に捕捉させることができる。したがって、クリーナハウジング63内の浮遊トナーが外部に漏れることにより発生する画像品質の低下やメンテナンスの作業性低下などをより信頼性高く回避することができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、上述実施形態では、中間転写ベルトを備える装置の場合を一例に説明するが、これに限るものではないことは言うまでもなく、トナーを担持する部材としてローラ形状の部材を備える構成の装置にも適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す透視正面図である。
【図2】その制御を説明する関係ブロック図である。
【図3】その中間転写ベルトの構造を説明する図であり、(a)はその電圧供給のための構造を示す一部断面構成図、(b)はその構造に対応する感光体ドラムの構造を示す断面構成図である。
【図4】その画像形成動作の同期を説明する中間転写ベルトの展開平面図である。
【図5】その転写側クリーナユニットの構成を示す透視正面図である。
【図6】その中間転写ベルトからの残留トナーの掻き取りを説明する透視正面図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を示す図であり、その転写側クリーナユニットの構成を示す透視正面図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の第3実施形態を示す図であり、その転写側クリーナユニットの構成を示す透視正面図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置の第3実施形態を示す図であり、その転写側クリーナユニットの構成を示す透視正面図である。
【図10】その従来技術を示す図であり、その転写側クリーナユニットの構成を示す透視正面図である。
【符号の説明】
【0076】
10……画像記録装置 11……レーザ光走査装置 12……感光体ドラム 12a……導電部 12b……感光体層 12c……絶縁部 13……帯電器 14……現像カートリッジ 14a……現像ローラ 15……現像ロータリーユニット 16……中間転写ベルト 16a……ベルト本体 16b……抵抗体層 16c……導電層 16d……電極部 16e……突片 17……転写ローラ 18……定着ローラ対 19……現像側クリーナユニット 19a、22……クリーナブレード 19b、23、73、82……シール部材 21……転写側クリーナユニット 22a……先端角部 22b……掻取面 24a、24b……排気ダクト 24c、24d……排気経路 25……フィルタ 26……排気ユニット 27……パッチセンサ 27a……検出部 28……電源部 29……近接センサ 30……用紙搬送装置 31……用紙カセット 32……ピックアップローラ 34……レジストローラ対 37……中間搬送ローラ対 38……給送ローラ対 39……排紙テーブル 40……制御ユニット 41……コントローラ部 42……CPU 46……エンジン制御部 51……電極ローラ 61……ブレード支持部材 62、72……シール支持部材 63……クリーナハウジング 63a……ハウジング画成部材 65……通気穴 66、67、74、84、97……外面部材 68、98……センサ支持部材 68a……端辺 E……電界 F……吸気ファン T……接線 α……クリーナ角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに基づく静電潜像を現像したトナー像を担持する第1担持体と、該第1担持体表面から一次転写されて受け取ったトナー像を記録媒体に二次転写する第2担持体と、これらの担持体毎に配設されて該担持体表面の残留トナーを回収するクリーナユニットと、を備えて、第1担持体表面のトナー像を第2担持体を介して記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する画像形成装置において、
第2担持体のクリーナユニットは、第2担持体表面の残留トナーを回収するクリーナハウジングと、第2担持体表面に摺接してトナー像の転写後に残留するトナーを掻き取り除去するクリーナブレードと、第2担持体表面に摺接してクリーナハウジングをクリーナブレードと共に閉塞空間として画成するシールと、を有して、クリーナブレードおよびシールが予め設定されているタイミングに第2担持体表面に離当接することにより該第2担持体表面のトナーを通過または回収するように動作して当該第2担持体表面に所望のトナー像を形成する画像形成装置であって、
クリーナハウジングの外面に隣接して気流の流通する流路が形成されており、
該気流流路とクリーナハウジングの間の壁面を画成するハウジング画成部材に、該気流流路とクリーナハウジングの間を通気可能に連通させる通気穴が開口されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記気流流路は、クリーナハウジングの外側に流路が形成された排気ダクトであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記気流流路内にトナーの流通を制限する制限手段を配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制限手段として、クリーナハウジング内に浮遊するトナーを捕捉可能なフィルタが設置されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制限手段として、クリーナハウジング内に浮遊するトナーを吸引する電界を発生して吸着する電界発生手段が通気穴に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制限手段として、クリーナハウジング内に浮遊するトナーの接近を制限する電界を発生する電界発生手段が通気穴に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記通気穴は、クリーナブレードの先端角部が第2担持体表面の回転方向に対して突き当たる姿勢で該第2担持体表面に摺接して当該第2担持体表面に付着するトナーを掻き取る際に、当該クリーナブレードの先端面の掻取面に対向する箇所に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2担持体表面のトナー像の濃度を検出するパッチセンサが該第2担持体表面の回転方向に対するクリーナハウジングの上流側に配設されており、
前記通気穴に隣接するパッチセンサの支持部材に、クリーナハウジングの外面に沿う気流を流通させる整流板が設置されて、該整流板が気流流路を画成することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−101988(P2007−101988A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−293330(P2005−293330)
【出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】