説明

画像形成装置

【課題】 ロータリ式の現像ユニットに対してコンパクトにダクトを配置でき、速やかに効率よくトナー粉煙を捕集できる画像形成装置を得る。
【解決手段】 軸心部を支点として回転可能なラック40に複数の現像器16(16Y,16M,16C,16K)を回転対称位置に設け、ラック40の回転に基づいて各現像器16の現像ローラ53を現像位置11aに切り換える現像ユニット10を備えた画像形成装置。現像ユニット10は、現像位置11aにある現像ローラ53の周辺の雰囲気を吸引する第1ダクト41と、ラック40の軸心部分に設けた第2ダクト42と、該第2ダクト42の一端部に設けたフィルタ及び吸引ファンとを備え、第1ダクト41は第2ダクト42を中心としてほぼ放射状に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、特に、電子写真方式にてトナーを用いてカラー画像を形成するプリンタや複写機などの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式による画像形成装置では、感光体ドラムなどの像担持体の表面に帯電、画像露光、トナーによる現像を施し、紙などの転写材へのトナー転写、該トナーの定着といった工程を経て転写材上にトナー画像を形成している。
【0003】
現像工程においては、微粒子であるトナーを保持する現像ローラに直流電圧を重畳した高周波電圧を印加するため、トナーの粉煙が発生する。トナー粉煙は画像形成装置の外部に漏れてはならず、機内への汚損を防止するために現像ローラの周辺から速やかに効率よく捕集する必要がある。
【0004】
従来は、特許文献1,2,3に開示されているように、現像ローラ周辺のトナー粉煙を吸引してフィルタで捕集する種々のトナー粉煙の吸引、回収機構が提案されている。ところで、近年では、フルカラーの画像を形成するために、回転可能なラックに4色のトナーをそれぞれ収容した四つの現像器を設けたロータリ式の現像ユニットが搭載されている。この種のロータリ式の現像ユニットでトナーの粉煙を除去しようとすると、トナー粉煙の発生源である現像位置の近くにフィルタや吸引手段を配置することが困難であり、また、各現像器が大きく回転移動するため、ダクトの配置が複雑化し、十分な対応策が提供されていないのが現状である。
【特許文献1】特開平8−166718号公報
【特許文献2】特開2001−100524号公報
【特許文献3】特開2004−258327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、ロータリ式の現像ユニットに対してコンパクトにダクトを配置でき、速やかに効率よくトナー粉煙を捕集できる画像形成装置を提供することにある。
【0006】
本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、現像位置以外に切り換えられている現像器に対しても吸引動作を作用させることのできる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
本発明の第3の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、フィルタの能力が低下した場合に効果的に対応できる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
本発明の第4の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、ダクト内の凝集物を除去できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の目的を達成するため、第1の発明は、軸心部を支点として回転可能なラックに複数の現像器を回転対称位置に設け、前記ラックを所定のピッチで回転させることにより、各現像器を所定の現像位置に切り換えるようにした画像形成装置において、各現像器に収容されている現像ローラの周辺の雰囲気を吸引する第1ダクトと、ラックの軸心部に設けた第2ダクトと、該第2ダクトの一端部に設けた吸引/粉煙捕集手段と、を備え、第1ダクトはラックに第2ダクトを中心としてほぼ放射状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
第1の発明に係る画像形成装置においては、各現像器の現像ローラ周辺の雰囲気を、ラックに第2ダクトを中心としてほぼ放射状に形成された第1ダクトによってラックの軸心部に設けた第2ダクトを介して吸引するため、ロータリ式の現像ユニットに対して第1及び第2ダクトをスペース効率よく配置することができ、速やかに効率よくトナー粉煙を捕集することができる。
【0011】
第2の発明は、軸心部を支点として回転可能なラックに複数の現像器を回転対称位置に設け、前記ラックを所定のピッチで回転させることにより、各現像器を所定の現像位置に切り換えるようにした画像形成装置において、各現像器に収容されている現像ローラの周辺の雰囲気を吸引する第1ダクトと、前記ラックの軸心部に設けた中空部材と、該中空部材に収容された第2ダクトと、該第2ダクトの一端部に設置された第1フィルタと、前記中空部材の一端部に設置された第2フィルタと、第2ダクトから第1フィルタを介して、及び、中空部材から第2フィルタを介して雰囲気を吸引する吸引手段と、を備え、現像位置に切り換えられた現像器に配置されている第1ダクトは第2ダクトと連通するとともに該第2ダクトを介して第1フィルタに連通し、現像位置以外に切り換えられた現像器に配置されている第1ダクトは中空部材と連通するとともに該中空部材を介して第2フィルタに連通することを特徴とする。
【0012】
第2の発明に係る画像形成装置においては、中空部材と第2ダクトとを回転するラックの軸心部に設け、各現像器の現像ローラ周辺の雰囲気を吸引する第1ダクトを、現像位置に切り換えられた現像器では第2ダクトに連通させ、現像位置以外に切り換えられた現像器では中空部材に連通させるようにしたため、現像位置にある現像器からのトナー粉煙の除去及び現像位置以外にある現像器からのトナー粉煙の除去を効率よく行うことができ、しかも、ロータリ式の現像ユニットに対して中空部材、第1及び第2ダクトをスペース効率よく配置することができる。
【0013】
第2の発明に係る画像形成装置において、第2フィルタは第1フィルタよりもフィルタ性能が低いものであってもよい。第1フィルタは現像位置にある現像器からトナー粉煙を捕集するため、良好なフィルタ性能を備えていることが必要である。これに対して、現像位置以外にある現像装置は動作していないためにトナー粉煙は生じていないか微量であり、それほどのフィルタ性能を備えている必要はない。むしろ、現像位置以外にある現像器に対しては吸引動作を作用させることで冷却効果を発揮させることができる。
【0014】
また、第2ダクトを第2フィルタと連通させるバイパス用の開口部と、該開口部を開閉するシール部材と、第1フィルタの集塵状況を検出する検出手段とを備え、該検出手段の検出結果に応じてシール部材が開口部を開放することにより、第2ダクトを第2フィルタに連通させるように構成してもよい。第1フィルタの集塵容量が限界に近づいたとき、前記開口部を開放することにより第2ダクトを第2フィルタと連通させることにより、現像位置にある現像器に対するトナー粉煙の捕集機能を第2フィルタにも持たせることで、捕集機能の低下を補償することができる。
【0015】
第1及び第2の発明に係る画像形成装置において、第2ダクトの内壁に付着した凝集物を掻き取るための回転部材を備えることが好ましい。第2ダクトの内壁に付着したトナーなどの凝集物を除去でき、第2ダクトの通気効率の低下を防止することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。
【0017】
(画像形成装置の概略構成)
図1に示す画像形成装置は、電子写真方式によるカラープリンタ1であって、ロータリ式の現像ユニット10を搭載し、感光体ドラム11上に順次形成されたYMCK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を順次中間転写ベルト20上に1次転写して合成し、合成画像を用紙上に2次転写するように構成したものである。
【0018】
その概略を説明すると、矢印A方向に回転駆動される感光体ドラム11の周囲には帯電チャージャ12、レーザ走査ユニット13、現像ユニット10、1次転写ローラ14、残留トナーのクリーニングユニット15などが配置されている。画像データは図示しない画像読取り装置(スキャナ)あるいはコンピュータなどからYMCKごとの画像データとしてレーザ走査ユニット13に入力される。これらの画像データに基づいて感光体ドラム11上にトナー画像を形成する。このような電子写真プロセスは周知であり、その説明は省略する。
【0019】
中間転写ベルト20は、駆動ローラ21や支持ローラ22などに無端状に張り渡され、矢印B方向に回転駆動され、駆動ローラ21を設置した部分の中間転写ベルト20に対向する部分には2次転写ローラ23が配置されている。また、支持ローラ22を設置した部分の中間転写ベルト20に対向する部分には残留トナーのクリーニングユニット24が配置されている。
【0020】
プリンタ1の下段には、積載されている用紙を1枚ずつ給紙する自動給紙部30が設置されている。また、2次転写ローラ23の直上にはトナー定着ユニット35が設置されている。なお、現像ユニット10については後に詳述する。
【0021】
感光体ドラム11上にはYMCKのトナー画像が順次形成され、このトナー画像は矢印B方向に回転駆動される中間転写ベルト20上に1次転写ローラ14から付与される電界にて順次1次転写され、4色の画像が合成される。一方、用紙は1枚ずつ給紙部30から上方に給紙され、2次転写ローラ23から付与される電界にて中間転写ベルト20から合成画像が2次転写される。その後、用紙は定着ユニット35に搬送されてトナーの加熱定着が施され、排出ローラ対36からプリンタ1の上部に設けたトレイ2上に排出される。
【0022】
(現像ユニットの概略構成)
現像ユニット10は、YMCKのトナーをそれぞれ収容した四つの現像器16(16Y,16M,16C,16K)を軸心部を支点として矢印C方向に回転可能なラック40に着脱可能に設けたものである。各現像器16は軸心部を中心として等間隔に回転対称位置に設けられ、トナーを含む現像剤を収容した現像槽51、現像剤を現像槽51から掻き出すトナー搬送パドル52、現像ローラ53、現像剤を現像ローラ53へ供給する供給ローラ54を備えている。
【0023】
各現像器16はラック40が90°ピッチで矢印C方向に回転することにより、各現像ローラ53が感光体ドラム11に対向する現像位置11aに順次切り換えられ、現像動作を行う。2成分あるいは1成分の現像剤による現像動作は従来周知であり、現像ローラ53にはバイアス電圧として、直流電圧が重畳された高周波電圧が印加される。高周波電圧の電圧値あるいは周波数に応じて現像量が規定されることになる。この現像時において、トナーは現像位置11aにある現像ローラ53の下部a及び上部bから粉煙となって機内に漏れようとする。
【0024】
トナー粉煙が機内に飛散すると、種々の不具合が生じる。例えば、帯電チャージャ12に付着すると感光体ドラム11に対する均一帯電を損なって筋状の画像ノイズを誘発したり、レーザ走査ユニット13の光路を汚したり、レンズに付着すると露光むらが発生する。
【0025】
(トナー粉煙の捕集装置)
そこで、本実施例では、図2及び図3に示すトナー粉煙の捕集装置を設けた。この捕集装置は、各現像器16に収容されている現像ローラ53の周辺の雰囲気を吸引する第1ダクト41と、ラック40の軸心部に設けた中空部材45と、該中空部材45に収容された第2ダクト42と、該第2ダクト42の一端部に設置された第1フィルタ61と、中空部材45の一端部に設置された第2フィルタ62と、第2ダクト42から第1フィルタ61を介して、及び、中空部材45から第2フィルタ62を介して雰囲気を吸引する吸引手段としてのファン65とを備えている。
【0026】
詳しくは、第1ダクト41は、ラック40を構成する構造材の内部に第2ダクト42を中心としてほぼ放射状に形成され、その一端部は現像位置11aにある現像ローラ53の下部aに臨み、かつ、図示しない側面のダクト部(図2において線路で示す)を介して現像ローラ53の上部bにも臨んでいる。
【0027】
中空部材45はラック40に軸心部に設けられた筒状体からなり、ラック40の回転軸部としても機能する。第2ダクト42は中空部材45内に同軸上に収容されており、ほぼ全長に沿って縁部にシール材44を設けたスリット43が形成されている。中空部材45には大きな開口45a及び小さな開口45bが形成されており、開口45aには現像位置11a以外にある現像器16の第1ダクト41の根元部が連通している。この開口45aは第2ダクト42とは連通することがない。
【0028】
一方、開口45bは第2ダクト42のスリット43と所定の角度で一致しており、現像位置11aにある現像器16の第1ダクト41の根元部は開口45b及びスリット43を通じて第2ダクト42と連通する。第1ダクト41が第2ダクト42と連通するのは現像位置11aに切り換えられたときのみであり、このとき第1ダクト41は中空部材45と連通することはない。そして、現像位置11a以外に切り換えられた現像器16の第1ダクト41は第2ダクト42との連通を解除され、開口45aを通じて中空部材45とのみ連通する。
【0029】
例えば、図2に示すように、現像器16Yが現像位置11aに切り換えられている場合、現像器16Yの第1ダクト41のみが第2ダクト42と連通している。現像位置11a以外に位置する現像器16M,16C,16Kの第1ダクト41は中空部材45と連通している。そして、この連通関係はラック40が90°ずつ回転することにより順次変更されていく。
【0030】
第2ダクト42の一端部(図3の奥側部分)には複数の排出孔42aが形成され、この排出孔42aを塞ぐように第1フィルタ61が設置されている。また、中空部材45の一端面には第2フィルタ62が当接している。フィルタ61,62はファン65に設けたケーシング66によって覆われ、吸引作用が生じるようになっている。
【0031】
以上の構成において、現像位置11aに切り換えられた現像器16に配置されている第1ダクト41は、中空部材45の開口45b及び第2ダクト42のスリット43を通じて第2ダクト42と連通するとともに該第2ダクト42を介して第1フィルタ61に連通する。従って、ファン65の吸引作用により現像ローラ53の下部a及び上部bの雰囲気は図2に示す線路αに沿って第1ダクト41から第2ダクト42に吸引され、トナー粉煙は第2ダクト42の排出孔42aから第1フィルタ61に捕集される。図4にこの場合における下部aからの吸引経路を太線の矢印で示す。
【0032】
また、現像位置11a以外に切り換えられた現像器16に配置されている第1ダクト41は、開口45aを介して中空部材45と連通するとともに該中空部材45を介して第2フィルタ62に連通する。従って、ファン65の吸引作用により現像ローラ53の周辺の雰囲気は図2に示す線路βに沿って第1ダクト41から中空部材45に吸引され、トナー粉煙は中空部材45の一端面から第2フィルタ62に捕集される。図5にこの場合の吸引経路を太線の矢印で示す。
【0033】
以上の構成及び捕集作用を有する捕集装置においいては、中空部材45、第1ダクト41及び第2ダクト42が回転するラック40にスペース効率よく配置されている。そして、各現像器16の現像ローラ53周辺の雰囲気を吸引する第1ダクト41を、現像位置11aに切り換えられた現像器16では第2ダクト42に連通させ、現像位置11a以外に切り換えられた現像器16では中空部材45に連通させるようにしたため、現像位置11aにある現像器16からのトナー粉煙の除去及び現像位置11a以外にある現像器16からのトナー粉煙の除去を効率よく行うことができる。
【0034】
特に、第2ダクト42に設けたスリット43は、ファン65から離れる方向に幅広く形成され、現像ローラ53のほぼ全長に渡って均一な吸引風速が得られるように工夫されている。
【0035】
また、この粉煙捕集装置において、第2フィルタ62は第1フィルタ61よりもフィルタ性能が低いものとされている。第1フィルタ61は現像位置11aにある現像器16からトナー粉煙を捕集するため、良好なフィルタ性能を備えていることが必要である。これに対して、現像位置11a以外にある現像装置16は動作していないためにトナー粉煙は生じていないか微量であり、第2フィルタ62はそれほどのフィルタ性能を備えている必要はない。むしろ、現像位置11a以外にある現像器16の現像ローラ53の周辺に対して吸引動作を作用させることで冷却効果を発揮させ、プリンタ1の安定的な動作を確保する。
【0036】
なお、ラックを90°回転させて現像器16の位置を切り換える際、第1ダクト41は第2ダクト42との連通を一時的に解除され、吸引動作が一時的に中断される。しかし、この吸引中断時間は極めて短時間であり、トナー粉煙が現像ユニット10の外へ漏れることはない。
【0037】
(フィルタの切換え)
さらに、本実施例においては、第2ダクト42の排出孔42aの近傍に第2ダクト42を第2フィルタ62と連通させるバイパス用の開口部42bが形成されている。この開口部42bは常時シール部材55によって閉鎖されており、図示しないソレノイドなどの駆動手段によってシール部材55が回転することで開口部42bが開放され第2ダクト42が第2フィルタ62と連通する。
【0038】
また、第1フィルタ61の集塵状況を検出する検出手段、例えば、第1フィルタ61の汚れを反射率の変化として検出する光センサやケーシング66内の静圧を検出する圧力センサなどを設け、第1フィルタ61の集塵容量が限界に近づいたことをこの種のセンサが検出することにより、プリンタ1の表示部に警告を表示し、かつ、前記シール部材55を動作させて開口部42bを開放する。
【0039】
開口部42bが開放されると、第2ダクト42はケーシング66内で第2フィルタ62と連通することになり、トナー粉煙は第2ダクト42から開口部42bを通じて第2フィルタ62で捕集されることになる。即ち、第1フィルタ61の集塵容量が限界に近づいたとき、開口部42bを開放することにより第2ダクト42を第2フィルタ62と連通させることにより、現像位置11aにある現像器16に対するトナー粉煙の捕集機能を第2フィルタ62にも持たせることで、捕集機能の低下を補償することができる。図6にこの場合の吸引経路を太線の矢印で示す。
【0040】
(第2ダクトの清掃)
さらに、本実施例では、図3に示すように、第2ダクト42内にはスクリュー56が回転駆動可能に設けられている。スクリュー56が回転することで第2ダクト42の内壁に付着したトナーなどの凝集物を掻き取って吸引方向とは逆方向である矢印D方向に搬送する。この凝集物は図示しない開口から落下し(点線で示す矢印E参照)、廃棄ボックス57に収容される。これにて、第2ダクト42の内壁に付着したトナーなどの凝集物を除去することができ、第2ダクト42の通気効率の低下を防止することもできる。
【0041】
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像形成装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
【0042】
特に、第1ダクト、第2ダクトや中空部材の細部の構成、形状などは任意である。また、ラックの回転駆動機構や各現像器のラックからの着脱機構などは従来から用いられいてる機構を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】前記画像形成装置に搭載されている現像ユニットを示す断面図である。
【図3】前記現像ユニットに設けられている粉煙捕集装置を示す分解斜視図である。
【図4】現像位置にある現像器からの吸引経路を示す斜視図である。
【図5】現像位置以外にある現像器からの吸引経路を示す斜視図である。
【図6】吸引経路が第1フィルタから第2フィルタに切り換えられた場合の吸引経路を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1…プリンタ
10…現像ユニット
11a…現像位置
16…現像器
40…ラック
41…第1ダクト
42…第2ダクト
42b…バイパス用開口部
45…中空部材
55…シール部材
56…スクリュー
61…第1フィルタ
62…第2フィルタ
65…ファン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸心部を支点として回転可能なラックに複数の現像器を回転対称位置に設け、前記ラックを所定のピッチで回転させることにより、各現像器を所定の現像位置に切り換えるようにした画像形成装置において、
各現像器に収容されている現像ローラの周辺の雰囲気を吸引する第1ダクトと、
前記ラックの軸心部に設けた第2ダクトと、
前記第2ダクトの一端部に設けた吸引/粉煙捕集手段と、を備え、
前記第1ダクトは前記ラックに前記第2ダクトを中心としてほぼ放射状に形成されていること、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
軸心部を支点として回転可能なラックに複数の現像器を回転対称位置に設け、前記ラックを所定のピッチで回転させることにより、各現像器を所定の現像位置に切り換えるようにした画像形成装置において、
各現像器に収容されている現像ローラの周辺の雰囲気を吸引する第1ダクトと、
前記ラックの軸心部に設けた中空部材と、
前記中空部材に収容された第2ダクトと、
前記第2ダクトの一端部に設置された第1フィルタと、
前記中空部材の一端部に設置された第2フィルタと、
前記第2ダクトから第1フィルタを介して、及び、前記中空部材から第2フィルタを介して雰囲気を吸引する吸引手段と、を備え、
現像位置に切り換えられた現像器に配置されている第1ダクトは第2ダクトと連通するとともに該第2ダクトを介して第1フィルタに連通し、
現像位置以外に切り換えられた現像器に配置されている第1ダクトは中空部材と連通するとともに該中空部材を介して第2フィルタに連通すること、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記第2フィルタは前記第1フィルタよりもフィルタ性能が低いものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2ダクトを前記第2フィルタと連通させるバイパス用の開口部と、該開口部を開閉するシール部材と、前記第1フィルタの集塵状況を検出する検出手段とを備え、
前記検出手段の検出結果に応じてシール部材が開口部を開放することにより、第2ダクトを第2フィルタに連通させること、
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2ダクトの内壁に付着した凝集物を掻き取るための回転部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−25387(P2007−25387A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−209079(P2005−209079)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】