説明

画像形成装置

【課題】本体フレームのねじれやゆがみによる画質劣化を生じさせることなく、アクセサリ装置をユーザが容易に付加設置できる拡張性の高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】プリンタ100本体が設置される床面に対する受け部のうち2箇所の受け部が、鉛直方向に移動可能な可動脚41と、可動脚41を床面に向けて付勢する圧縮バネ42と、をそれぞれ有し、イメージスキャナ80がプリンタ100本体に対して着脱可能に設けられた画像形成装置において、待機位置で移動可能に設けられ、イメージスキャナ80が装着された場合にイメージスキャナ80に当接して前記待機位置から移動するリンクレバー54を有し、リンクレバー54が前記待機位置から移動した場合に、圧縮バネ42の付勢力の大きさを変更する変更手段(カム部材51、カムシャフト52、及びリンクアーム53)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置、特に複数の画像形成部を含むカラー画像形成装置においては、本体フレームの捩れや歪みは、色ずれや印字精度等の画像品質に悪影響を与えることが懸念されている。
【0003】
したがって、従来から、装置の自重によって本体フレームが床から受ける力を、本体の支持脚で調整することによってバランスをとり、フレームの捩れや歪みを防止する技術が開示されている。
【0004】
例えば、特許文献1においては、画像形成装置本体の底面に複数個取り付けた支持脚の弾性力を、装置重量の分布状態に合わせて相互に異ならせることを特徴とした画像形成装置が開示されている。また、特許文献2では、装置を設置する床面の凹凸によって本体フレームが捩れるのを防止するために、4箇所以上設けた支持脚のうち、2箇所を鉛直方向に移動可能な可動脚として床面に対して弾性的に付勢したことを特徴とする画像形成装置が開示されている。
【0005】
上記2つの従来例のように、支持脚の弾性力を利用して装置の自重による本体フレームの捩れ・歪みを防止する技術においては、各支持脚にかかる荷重の配分に合わせて弾性力を設定する必要がある。従来、支持脚の弾性力の付勢構成は、市場で(ユーザによって)調整されることを想定したものではなかったため、出荷の形態に合わせて予め設定しておく必要があった。
【特許文献1】特開平7−160081号公報
【特許文献2】特開2002−287452号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、近年、プリンタ単機能型の画像形成装置に、画像読取装置や後処理装置等のアクセサリ装置を付加(取付)設置することによって複合機として使用できる、拡張性の高い画像形成装置が求められている。
【0007】
従来、アクセサリ装置については、メーカで予め付加設置した状態で出荷する場合が多く、アクセサリ装置の付加に付随する諸々の調整作業は、工場で個々に調整することができた。
【0008】
しかしながら、近年は低価格帯の画像形成装置にも複合機への拡張性が求められるようになり、ユーザがアクセサリ装置を自分で付加する場合にも容易に設置できることが必要となってきている。
【0009】
画像読取装置や後処理装置等のアクセサリ装置は、画像形成装置の上部に搭載する構成や、画像形成装置の側面に掛け下げる構成などが一般的である。アクセサリ装置が付加されることによって画像形成装置底面の複数の支持脚にかかる荷重の配分は、画像形成装置単体に対して大きく変わってくる。
【0010】
すなわち、画像形成装置単体においてフレームに捩れや歪みが生じないように調整された床からの反力が、アクセサリ装置を設置することによってバランスを崩し、その結果、画像形成装置本体のフレームに捩れや歪みが生じてしまう可能性がある。画像形成装置本体のフレームに捩れや歪みが生じた場合には、画像品質の低下をもたらしてしまうことが懸念される。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本体フレームのねじれやゆがみによる画質劣化を生じさせることなく、画像読取装置や後処理装置等のアクセサリ装置をユーザが容易に付加設置できる拡張性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
装置本体が設置される設置面に対する受け部が、装置本体に4箇所以上設けられ、
前記受け部のうち2箇所の受け部は、水平面に設置された場合に、装置本体に対して鉛直方向に移動可能な可動脚と、前記可動脚を前記水平面に向けて付勢する付勢手段と、をそれぞれ有し、
装置本体と電気的に接続されるアクセサリ装置が装置本体に対して着脱可能に設けられている画像形成装置において、
待機位置で移動可能に設けられ、前記アクセサリ装置が装着された場合に前記アクセサリ装置に当接して前記待機位置から移動する当接移動部を有し、
前記当接移動部が前記待機位置から移動した場合に、前記付勢手段の付勢力の大きさを変更する変更手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、本体フレームのねじれやゆがみによる画質劣化を生じさせることなく、画像読取装置や後処理装置等のアクセサリ装置をユーザが容易に付加設置できる拡張性の高い画像形成装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0015】
以下に、本発明の実施例1に係る画像形成装置について図面により詳しく説明する。
【0016】
[画像形成装置の全体構成]
先ず、本実施例に係る画像形成装置の全体構成について、図1を参照して概要説明する。図1は、本実施例に係る画像形成装置の一態様として、電子写真方式を採用する多色画像形成装置であるフルカラーレーザビームプリンタ(以下、プリンタという)100の全体構成を示す概略断面図である。ここで、本実施例においては、プリンタ100が設置面に設置された状態における鉛直方向を上下方向とする。また、プリンタ100の前(フロント)側をFで示し、後側をRで示すこととする。
【0017】
図1に示すプリンタ100は、像担持体として、水平方向に並設された4個の感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)を備えている。感光体ドラム1は、駆動手段(不図示)によって、同図中、時計回りに回転駆動される。
【0018】
感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、帯電装置(不図示)、スキャ
ナユニット3(3a,3b,3c,3d)、現像装置(不図示)、中間転写ユニット5等が配設されている。ここで、帯電装置は、感光体ドラム1表面を均一に帯電するものである。スキャナユニット3(3a,3b,3c,3d)は、画像情報に基づいてレーザビームを照射し、感光体ドラム1上に静電潜像を形成するものである。現像装置は、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像するものである。中間転写ユニット5は、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト11に静電転写させるものである。
【0019】
また、感光体ドラム1と帯電装置(不図示)、現像装置(不図示)は一体的にカートリッジ化されプロセスカートリッジ7(7a,7b,7c,7d)を形成している。
【0020】
以下、感光体ドラム1から順に詳述する。
【0021】
感光体ドラム1は、例えば直径30mmのアルミシリンダの外周面に有機光導電体層(OPC感光体)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持されており、一方の端部に駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより、図1において時計回りに回転駆動される。
【0022】
帯電装置としては、接触帯電方式のものを使用することができる。帯電部材は、ローラ状に形成された導電性ローラであり、このローラを感光体ドラム1の表面に当接させるとともに、このローラに帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるものである。
【0023】
スキャナユニット3は、感光体ドラム1の略鉛直方向下側に配置され、レーザダイオード(不図示)によって画像信号に対応する画像光が、スキャナモータ(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー(不図示)に照射される。ポリゴンミラーに反射した画像光は、結像レンズ(不図示)を介して帯電済みの感光体ドラム1表面を選択的に露光して静電潜像を形成するように構成されている。
【0024】
現像装置はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを夫々収納した現像器から構成される。
【0025】
中間転写ベルト11は、すべての感光体ドラム1a,1b,1c,1dに対向し、接触しながら循環移動するように配設される。中間転写ベルト11は、厚さ約90μmのフィルム状部材で構成される。この中間転写ベルト11は、水平方向に2軸でローラに支持されている。中間転写ベルト11には、感光体ドラム1上のトナー像が転写される。
【0026】
この中間転写ベルト11の内側には、4個の感光体ドラム1a,1b,1c,1dに対向した位置に、中間転写ベルト11の内側に当接するように、一次転写ローラ12(12a,12b,12c,12d)が夫々並設されている。これら一次転写ローラ12から正極性の電荷が中間転写ベルト11に印加され、この電荷による電界により感光体ドラム1上の負極性のトナー像が中間転写ベルト11に一次転写される。
【0027】
給送部16は、画像形成部に記録材Sを給送するものであり、複数枚の記録材Sが給送カセット17に収納されている。画像形成時には給送ローラ18、レジストローラ対19が画像形成動作に応じて駆動回転され、次のような給送(搬送)動作が行われる。給送カセット17内の記録材Sは、給送ローラ18により1枚毎に分離給送される。そして、記録材S先端はレジストローラ対19に突き当たって一旦停止し、ループを形成した後、中間転写ベルト11の回転と画像書出し位置の同期をとって、レジストローラ対19によって二次転写部15へと搬送されていく。
【0028】
二次転写部15では、中間転写ベルト11の表面に対向して二次転写ローラ22が所定の圧で接触することにより、ニップが形成されている。二次転写部15に搬送された記録材Sには、二次転写ローラ22によって正極性の電荷が印加され、中間転写ベルト11上のトナー像が記録材Sに二次転写される。
【0029】
定着部20は、記録材Sに転写された複数色のトナー画像を定着させるものであり、回転する加熱ローラ21aと、これに圧接して記録材Sに熱及び圧力を与える加圧ローラ21bとからなる。
【0030】
すなわち、二次転写部15で中間転写ベルト11上からトナー像を転写された記録材Sは定着部20を通過する際に定着ローラ対21で搬送されるとともに、定着ローラ対21によって熱及び圧力を与えられる。これによって複数色のトナー像が記録材S表面に定着される。
【0031】
画像形成の動作としては、プロセスカートリッジ7a,7b,7c,7dが、印字タイミングに合わせて順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム1a,1b,1c,1dが、図1において時計回り方向に回転駆動される。そして、各々のプロセスカートリッジ7に対応するスキャナユニット3が順次駆動される。この駆動により、帯電ローラ(不図示)は感光体ドラム1の周面に一様な電荷を付与し、スキャナユニット3は、その感光体ドラム1の周面に画像信号に応じて露光を行って感光体ドラム1の周面上に静電潜像を形成する。
【0032】
現像装置内の現像ローラは、静電潜像の低電位部にトナーを転移させて感光体ドラム1の周面上にトナー像を形成(現像)する。
【0033】
感光体ドラム1の周面上にそれぞれ形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ12に電圧を加えることによって、循環駆動される中間転写ベルト11の表面に順次一次転写され、中間転写ベルト11上には4色が重なった合成トナー像が形成される。
【0034】
中間転写ベルト11上の合成トナー画像の先端が二次転写部15に回転搬送されてくるタイミングで、合成トナー画像の先端の対向点に記録材Sの印字開始位置が一致するようにレジストローラ対19の回転が開始される。そして、二次転写ローラ22に電圧が加えられることによって中間転写ベルト11上の合成トナー像が記録材Sに一括転写される。
【0035】
合成トナー像が転写された記録材Sは、定着部20に搬入され、合成トナー像が熱定着された後、排出ローラ対23によって、排出部24から画像面を下にした状態で装置本体外に排出される。
【0036】
[アクセサリ装置の装着]
次に、プリンタ100に対して着脱可能に設けられたアクセサリ装置の付加設置について説明する。
【0037】
図2は、プリンタ100に、アクセサリ装置の一例として、画像読取装置としてのイメージスキャナ80を装着した状態を示す概略正面図である。
【0038】
イメージスキャナ80を、プリンタ100の上に載置・締結した後、イメージスキャナ80から出た電気ケーブル(不図示)をプリンタ100本体背面側のコネクタ(不図示)に電気的に接続することで、コピー機能を持った複合機としての使用が可能になる。
【0039】
[本体構成、脚部構成]
次に、本実施例の特徴部分である本体構成、及び本体脚部構成について図1及び図3、図4、図5により詳細に説明する。図3は、プリンタ100本体のフレーム構成を示す概略斜視図である。図4は、プリンタ100本体の底面から見た概略図である。図5は、可動脚部の構造を示す概略断面図である。
【0040】
図3に示すように、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の長手方向(回転軸方向)両端部には、本体前側板25a、本体後側板25b(以下、両側板25という場合がある)が設けられている。また、本体前側板25a、本体後側板25bの下方には底板26が、また上方には天板27が、それぞれ両側板25とビスで締結されて上本体100aのフレームが形成されている。
【0041】
さらに、いくつかのステー(図示せず)が両側板25をつなぐように設けられており、上本体100aの剛性を高めている。底板26及び天板27は、本体前側板25aと本体後側板25bとの間の距離を精度良く位置決めするように、その幅方向の位置決め寸法、位置決め部の平行度が厳しく規定されている。
【0042】
また、上本体100aを構成する底板26には、左脚28a、右脚28bがそれぞれビスで締結されている。左脚28a、右脚28bともに樹脂で形成されており、給送カセット17の装着ガイドと位置決めをする機能も併せ持っている。
【0043】
給送カセット17は、図3に示す矢印e方向(装置本体の正面側)に取り出すことができる。
【0044】
右脚28bの底部には、図4に示すように、床面(設置面)に対する受け部として固定脚32(32a,32b)が2箇所設けられている。
【0045】
左脚28a内部には、水平面に設置された場合に、プリンタ100本体に対して鉛直方向に移動可能な可動脚41(41a,41b)が2箇所配設されている。
【0046】
図5に示すように、可動脚41の内部には、可動脚41を床面に向けて付勢する付勢手段としての圧縮バネ(バネ部材)42(42a,42b)が内蔵されている。可動脚41は略円筒形状に形成されており、肉厚2.5mmの樹脂で一体的に成型されている。本実施例では、圧縮バネ42としてコイルバネを用いており、軽量、かつ低コストで構成している。
【0047】
次に、可動脚41の取り付けについて図5、図6に基づいて説明する。図6は可動脚41を示す概略斜視図である。
【0048】
可動脚41は前述のように樹脂で成型され、有底の円筒形状に形成され、爪43が外周の2箇所に一体的に形成されている。爪43は、その周囲にスリット穴44が形成されることで弾性的に変形可能になっている。
【0049】
可動脚41は、左脚28aの穴部47に下方より押し込まれ、可動脚41の爪43が内側に弾性変形することにより穴部47内に取り付けられる。そして、内側に弾性変形した爪43が元の位置に復帰することで、爪43が穴部47の内周段部46に係合する。このようにして、可動脚41の抜け落ちが防止される。
【0050】
このように、可動脚41の取り付けに関しては、弾性変形を利用することで、ビス締結をすることなく、低コストでの取り付けを実現している。
【0051】
次に、図5、図7、図8に基づき、可動脚のリンク構成を説明する。
【0052】
図7,8は、プリンタ100内部の可動脚の付勢力調整機構であるリンク機構の概略構成を示す正面図であり、図9,10はそれぞれ図7,8の斜視図を示している。図7,9はそれぞれ、プリンタ100単体の状態を示し、図8,10はそれぞれ、イメージスキャナ80が載置された状態を示している。
【0053】
圧縮バネ42の上方にはバネ受け部材50が設けられている。バネ受け部材50は、左脚28aの内部において上下方向に移動可能にガイドされている。
【0054】
バネ受け部材50の上面側には、圧縮バネ42に対向して、圧縮バネ42を伸縮させるためのカム部材51が設けられている。前後2つのカム部材51は、カムシャフト52によって連結され、左脚28aに対してカムシャフト52を中心に一体的に回動できるよう保持されている。
【0055】
カム部材51には、カムシャフト52中心からの距離が異なる2つのカム面51a,51bが設けられており、いずれかのカム面がバネ受け部材50の上面50aに当接している。また、カムシャフト52の一端からは、リンクアーム53がカムシャフト52の回転軸と直交する方向に伸びている。ここで、カム部材51、カムシャフト52、及びリンクアーム53は、変更手段に相当する。
【0056】
リンクアーム53は、カムシャフト52と反対側の一端において、プリンタ100本体内部で上下に移動可能に支持された当接移動部材としてのリンクレバー54と次のようにして係合している。すなわち、リンクレバー54には、係合ボス54aがレバー本体から突出して設けられ、リンクアーム53には、スリット53aが設けられることで、係合ボス54aがスリット53aに嵌合するように係合している。
【0057】
すなわち、リンクレバー54が上下動すると、リンクレバー54の移動動作に連動してリンクアーム53が回動し、カムシャフト52及びカム部材51が回転する。
【0058】
リンクレバー54は、圧縮バネ57によって上方向に付勢されている。そして、リンクレバー54は、リンクレバー54の当接移動部としての上面54bがイメージスキャナ80の部材と当接(係合)していないときは、プリンタ100本体に設けられた不図示のストッパに当接した状態(待機位置)で保持されている。このとき、カム面51aがバネ受け部材50の上面50aに当接している。
【0059】
プリンタ100本体において、リンクレバー54の上部には開口部55が設けられている。そして、プリンタ100本体の上にイメージスキャナ80が載置されると、イメージスキャナ80の底面から突出して設けられた係合部(突出部、係合部材)80aが開口部55を通ってリンクレバー54の上面54bを押し下げてリンクアーム53を回動させる。このときのカム部材51の位相については、カム面51bがバネ受け部材50の上面50aに当接されるように構成されている。
【0060】
[可動脚の作用]
次に、可動脚の動きについて説明する。
【0061】
可動脚41は、圧縮バネ42を内包するような形で取り付けられている。そして可動脚41は、装置本体設置時においては、図5に示すように、左脚28aの基準面45に突き当たることで位置決めされている。また、可動脚41の外周面は、左脚28aの穴部47の内壁に嵌合するよう寸法設定されており、プリンタ100本体を持ち上げた際、可動脚
41は内部の圧縮バネ42の力を受け下方(図5に示す矢印方向)にスムーズに移動可能となっている。
【0062】
本実施例では、左脚28aの基準面45に突き当たった状態から図5に示す矢印方向に5mm移動した時、爪43が左脚28aに形成された内周段部(ストッパ面)46に突き当たることで抜けの防止を行うように構成されている。
【0063】
圧縮バネ42のバネ圧(付勢力)は、可動脚41にかかるプリンタ100本体の重量の値以下に設定されている。本実施例では、可動脚41にかかる荷重が10kgf(98N)強であり、バネ圧はそれ以下の約5kgf(49N)に設定されている。このバネは移動時(5mm変位時)にも圧が必要であるため、バネ定数は可能な限り小さく設定されている。
【0064】
このような圧設定をすることで、プリンタ100本体設置時には、可動脚41の上端面は基準面45に突き当たり、このことでプリンタ100本体は安定した状態で設置される。
【0065】
次に、脚位置の設定について図4を用いて説明する。
【0066】
図4に示すように、プリンタ100本体を支持する脚は右脚28bに一体的に成型された固定脚32(32a,32b)の2箇所と、左脚28aに2箇所設けられた可動脚41(41a,41b)の計4箇所としている。
【0067】
可動脚位置の設定で重要なのは、プリンタ100本体の重心と脚位置の関係になる。本実施例では、プリンタ100本体の重心Gが、プリンタ100本体が設置された状態でプリンタ100本体を鉛直方向上方から見た場合に、次のような三角形の内側にあるように脚位置を設定している。すなわち、プリンタ100本体の重心Gが、固定脚32(32a,32b)の2箇所と可動脚41aで形成される三角形の中にあること、かつ固定脚32(32a,32b)の2箇所と可動脚41bで形成される三角形の中にあるよう脚位置を設定している。
【0068】
すなわち、設置する床面に凹凸がある場合、受け部4箇所のうち1箇所は必ず浮こうとするので、その浮こうとする脚が必ず可動脚41(41a,41b)になるように設定されている。
【0069】
可動脚41内部の圧縮バネ42の付勢力は、可動脚41が浮こうとした時に初めて効力を発揮する。
【0070】
例えば、図4において、固定脚32a位置に相当する床面が凸であった場合を考える。この場合、重心と脚位置の関係から可動脚41aが浮こうとする。ここで、可動脚41a内に圧縮バネ42aがない場合を考える。この場合には可動脚41aが浮き、固定脚32aと可動脚41bで結ぶ直線より図4において左上の領域の重量はプリンタ100本体のフレーム(以下、本体フレーム)を捩ろうとする力になってしまう。
【0071】
次に、可動脚41の働きについて図11,12を用いて説明する。図11,12は、図1に示したプリンタ100を左側から見た概略断面図である。
【0072】
図11は、凹凸のない床面に設置された状態であり、可動脚41の上端面は基準面45に突き当たった状態であり、プリンタ100本体は安定した状態で設置されている。
【0073】
これに対し、図12は、固定脚32a位置に相当する床面が凸であった場合の可動脚41a,41bの状態を表している。
【0074】
図12に示すように、本体フレームの前側が持ち上げられ浮き上がろうとする。その際、圧縮バネ42aの付勢力により、可動脚41aは左脚28aに対して下方に移動し、可動脚41aは床面に接した状態で安定する。この時、圧縮バネ42aは左脚28aを上方に持ち上げる付勢力F1を発揮する。この力が本体フレームを捩ろうとする力の反力となり、本体フレームの捩れ量を最小限に抑えている。
【0075】
このように、プリンタ100が設置される床面に凹凸がある場合に限り、可動脚41は動作し、これにより、圧縮バネ42が本体フレームを捩ろうとする力の反力となるように構成されている。
【0076】
[アクセサリ装置装着による可動脚の設定圧変更動作]
次に、本実施例の特徴部分である、アクセサリ装置の装着による可動脚の設定圧の変更動作について説明する。
【0077】
図8及び図10は、プリンタ100本体の上部に、イメージスキャナ80を載置した状態を示す。
【0078】
本実施例では、イメージスキャナ80が装着されることにより、プリンタ100本体の1個の可動脚41にかかる荷重は、10kgf(98N)強から15kgf(147N)強に変化する。ここで、水平方向の重心位置はほぼ変わらない。
【0079】
上述したように、イメージスキャナ80が装着されていないプリンタ100単体の状態においては、カム部材51のカム面51aがバネ受け部材50の上面50aに当接する。このとき、圧縮バネ42の付勢力は第1設定値(約5kgf(49N))に設定されている。
【0080】
イメージスキャナ80をプリンタ100本体上部に載置すると、イメージスキャナ80の底部に突出して設けられた係合部80aが開口部55を通ってリンクレバー54の上面54bに係合してリンクレバー54を押し下げる。これにより、リンクレバー54が下方に移動することでリンクアーム53が回転するとともに、カムシャフト52と一体的に前後のカム部材51が、図7,8における時計回りに回動する。
【0081】
このとき、バネ受け部材50の上面50aを受けるのは、カム部材51のカム面51bに変わり(切換わり)、バネ受け部材50が下方向に押し下げられ、圧縮バネ42の付勢力が第2設定値に変更される。この第2設定値は、イメージスキャナ80を装着した状態において、上述した可動脚41のフレーム捩れ防止機能が効果的に働く最適値(本実施例の場合、約10kgf(98N))になるように設定されている。
【0082】
このように、イメージスキャナ80を装着した場合、圧縮バネ42の付勢力が自動的に設定変更されるため、イメージスキャナ装着時にユーザが可動脚について調整しなくとも、フレーム捩れ防止の機能が損なわれることはない。
【0083】
また、逆に、複合機の状態からイメージスキャナ80を取り外した場合も、リンクレバー54を上方向に付勢するバネ57の付勢力によってカム部材51は図8に示す反時計回りに回動され、バネ受け部材50の位置もプリンタ100単体の状態に戻る。ゆえに、圧縮バネ42の付勢力も第1設定値に戻るため、ユーザが可動脚について調整する必要はない。
【0084】
したがって、ユーザは必要に応じて、可動脚についてユーザが調整することなく、容易にアクセサリ装置を付け外しすることができる。すなわち、上記構成により、アクセサリ装置の設置に際してユーザの手を煩わせることなく、可動脚の付勢力はアクセサリ装置を装着した状態の画像形成装置に対して最適な設定値に自動的に変更することができる。
【0085】
ここで、前後2つのカム部材51は、必ずしも同じカムプロファイルを持つ必要はなく、アクセサリの装着によって水平方向の重心位置が大きく移動する場合など必要に応じて前後のバネの付勢力の設定値が異なるようにしてもよい。
【0086】
また、本実施例においては、プリンタ100本体を支持する脚(受け部)は、固定脚32(32a,32b)と、可動脚41(41a,41b)の計4箇所としているが、計4箇所以上設けられるものであってもよい。4箇所以上設けられた脚のうちの2箇所に可動脚が設けられるものであればよい。
【0087】
以上説明したように、本実施例によれば、画像読取装置や後処理装置等のアクセサリ装置を付加設置したときに、その付加構成に応じて自動的に可動脚の付勢力を変えることができる。このため、装置全体の自重及び設置床面の凹凸による本体フレームのねじれやゆがみを抑えることができ、画質への悪影響(色ずれ、印字精度の悪化)を防止することが可能となる。
【0088】
したがって、画質を損なうことなく、ユーザが容易にアクセサリ装置を付加設置することが可能となり、拡張性の高い画像形成装置を実現できる。
【実施例2】
【0089】
次に、本発明の実施例2に係る画像形成装置について説明する。
【0090】
本実施例は、画像形成装置としてのプリンタ200本体に2種類のアクセサリ装置を選択的に装着可能とした場合を示す。図13,14は、プリンタ200内部の可動脚の付勢力調整機構であるリンク機構の概略構成を示す断面図であり、図15はその可動脚部の拡大図である。なお、画像形成装置の概略構成は実施例1と同様であり、実施例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0091】
プリンタ200は、図13,14のように、上部にフィニッシャ270とイメージスキャナ280のいずれかを選択的に装着することができる。
【0092】
フィニッシャ270の重量を10kg、イメージスキャナ280の重量を20kgと想定し、それぞれを装着した形態における可動脚41内の圧縮バネ42の最適設定圧は、8kgf(78.4N)、10kgf(98N)である。
【0093】
カム部材251には、プリンタ200単体、フィニッシャ270装着時、イメージスキャナ280装着時の3形態に対応した3つのカム面(251a,251b,251c)が設けられている。ここで、カム部材251、カムシャフト52、及びリンクアーム53は、変更手段に相当する。
【0094】
フィニッシャ270及びイメージスキャナ280の底面には、突出した係合部270a,280aがそれぞれ設けられている。本実施例では、フィニッシャ270の係合部270aの突出量(図13に示す長さa)よりも、イメージスキャナ280の係合部280aの突出量(図14に示す長さb)の方が大きく(a<b)設けられている。
【0095】
すなわち、プリンタ200単体のときには、カム面251aがバネ受け部材50の上面50aに当接して可動脚付勢力5kgf(49N)の設定となっている。
【0096】
フィニッシャ270を載置した場合は、係合部270aがリンクレバー54を押し下げ、リンクレバー54が移動することにより、リンクアーム53及びカムシャフト52が1段階回ることとなる。これにより、カム面251bがバネ受け部材50を押し下げ、可動脚付勢力8kgf(78.4N)の設定となる。
【0097】
イメージスキャナ280を載置した場合には、係合部280aがリンクレバー54を押し下げ、リンクレバー54が移動することにより、リンクアーム53及びカムシャフト52が2段階回ることとなる。これにより、カム面251bがバネ受け部材50を押し下げ、可動脚付勢力10kgf(98N)の設定となる。
【0098】
このように、本実施例では、フィニッシャ270及びイメージスキャナ280の底面に、突出量の異なる係合部270a,280aがそれぞれ設けられ、プリンタ200に装着された場合、係合部に係合するリンクレバー54の位置を異ならせている。そして、待機位置から移動したリンクレバー54の位置に応じて、カム部材251のカム面が切換えられるので、圧縮バネ42の付勢力の大きさを変更することができる。したがって、プリンタ200が取り得る3つの形態に応じて、可動脚のバネ圧をそれぞれ最適な設定値に自動的に変更することができる。これにより、ユーザが設置するアクセサリ装置の種類を気にしなくても、可動脚の付勢力をその装着形態における最適な設定値に自動的に変更できる。
【0099】
ここで、フィニッシャ270及びイメージスキャナ280の底面の係合部270a,280aの突出量、すなわち、リンクレバー54が待機位置から移動する移動量(長さ)は、アクセサリ装置の種類、特に、重さに応じて異なるように設けられているとよい。フィニッシャ270及びイメージスキャナ280が同じ重量で、可動脚にかかる圧が同じとなるような場合には、それぞれの係合部の突出量は同じでよい。
【0100】
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。すなわち、複数のアクセサリ装置が装着される場合においても、装着されるアクセサリ装置の種類によらず、その装着形態に合った最適な設定値に自動的に変更されるため、ユーザによる設定ミスも防止できる。
【実施例3】
【0101】
次に、本発明の実施例3に係る画像形成装置について説明する。
【0102】
本実施例は、画像形成装置としてのプリンタ300本体に2種類のアクセサリ装置をそれぞれ単独でも、組み合わせてでも装着可能とした場合を示す。図16は、プリンタ300内部の可動脚の付勢力調整機構であるリンク機構の概略構成を示す断面図、図17はその可動脚部の拡大図である。なお、画像形成装置の概略構成は実施例1と同様であり、実施例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0103】
プリンタ300は、上部にフィニッシャ370とイメージスキャナ380のいずれかを単独で装着することができる。また、図16のようにフィニッシャ370の上部にイメージスキャナ380を組み合わせて装着することもできる。
【0104】
すなわち、本実施例の画像形成装置は、プリンタ300単体、フィニッシャ370のみ装着時、イメージスキャナ380のみ装着時、フィニッシャ370とイメージスキャナ380との組み合わせ装着時、の4つの形態が存在する。
【0105】
フィニッシャ370の重量を10kg、イメージスキャナ380の重量を20kgと想定し、上記4つの形態における可動脚41内の圧縮バネ42の最適設定圧は、それぞれ次のようにした。それは、5kgf(49N)、8kgf(78.4N)、10kgf(98N)、15kgf(147N)である。
【0106】
カム部材351には、4つのカム面(351a,351b,351c,351d)が設けられている。4つのカム面(351a,351b,351c,351d)は、プリンタ300単体、フィニッシャ370のみ装着時、イメージスキャナ380のみ装着時、フィニッシャ370とイメージスキャナ380との組み合わせ装着時の4形態にそれぞれ対応する。ここで、カム部材351、カムシャフト52、及びリンクアーム53は、変更手段に相当する。
【0107】
フィニッシャ370及びイメージスキャナ380の底面には、突出した係合部370a,380aがそれぞれ少しずれた位置に設けられている。そして、イメージスキャナ380をフィニッシャ370の上部に組み合わせたときに、イメージスキャナ380の係合部380aがフィニッシャ370を貫通して底部から突出して、フィニッシャ370の係合部370aよりも突出量が大きくなるようになっている。
【0108】
ここで、フィニッシャ370のみ、イメージスキャナ380のみ、フィニッシャ370とイメージスキャナ380との組み合わせ、の3形態の係合部370a,380aによるリンクアーム53の回動角θをそれぞれθ1、θ2、θ3とする。この場合、θ1<θ3<θ2となる。
【0109】
これにプリンタ300単体の状態を含めて、上記回動角θに圧縮バネ42のバネ圧設定値が合うように、カム部材351のカムプロファイルが形成されている。ここで、リンクアーム53の回動角θは、待機位置から移動したリンクレバー54の位置に応じて決定される。
【0110】
したがって、上述の実施例2と同様に、このプリンタ300が取り得る4つの装着形態に応じて可動脚のバネ圧をそれぞれに最適な設定値に自動変更することができる。これにより、ユーザが設置するアクセサリ装置の装着形態を気にしなくても、可動脚の付勢力をその装着形態における最適な設定値に自動的に変更できる。
【0111】
なお、カム部材のカムプロファイルを、カム部材の回転角が大きくなるにしたがい、カム部材の内径が大きくなるようにしてもよい。この場合、アクセサリ装置の重量が大きくなるほど、アクセサリ装置の突出部の長さを長くすることで、アクセサリ装置の重量が大きくなるほど、圧縮バネ42のバネ圧が大きくなるようにすることができる。
【0112】
このように、本実施例においても、実施例1の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。すなわち、複数のアクセサリ装置が装着される場合においても、装着されるアクセサリ装置の種類や組み合わせによらず、その装着形態に合った最適な設定値に自動的に変更されるため、ユーザによる設定ミスも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】実施例1の画像形成装置の全体構成を示す正面断面図。
【図2】実施例1の画像形成装置におけるイメージスキャナ装着状態を示す正面図。
【図3】実施例1の画像形成装置の本体フレーム構成を示す斜視図。
【図4】実施例1の画像形成装置の底面図。
【図5】実施例1の可動脚部の構造を示す断面図。
【図6】実施例1の可動脚の形状を示す斜視図。
【図7】実施例1の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す断面図。
【図8】実施例1の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す断面図。
【図9】実施例1の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す斜視図。
【図10】実施例1の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す斜視図。
【図11】実施例1の画像形成装置が平面の床に設置された状態を示す断面図。
【図12】実施例1の画像形成装置が凹凸のある床面に設置された状態を示す断面図。
【図13】実施例2の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す断面図。
【図14】実施例2の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す断面図。
【図15】実施例2の画像形成装置の可動脚部の構造を示す断面図。
【図16】実施例3の画像形成装置の可動脚付勢力設定のリンク構成を示す断面図。
【図17】実施例3の画像形成装置の可動脚部の構造を示す断面図。
【符号の説明】
【0114】
32(32a,32b) 固定脚
41(41a,41b) 可動脚
42 圧縮バネ
51 カム部材
52 カムシャフト
53 リンクアーム
54 リンクレバー
54b 上面
80 イメージスキャナ
100 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体が設置される設置面に対する受け部が、装置本体に4箇所以上設けられ、
前記受け部のうち2箇所の受け部は、水平面に設置された場合に、装置本体に対して鉛直方向に移動可能な可動脚と、前記可動脚を前記水平面に向けて付勢する付勢手段と、をそれぞれ有し、
装置本体と電気的に接続されるアクセサリ装置が装置本体に対して着脱可能に設けられている画像形成装置において、
待機位置で移動可能に設けられ、前記アクセサリ装置が装着された場合に前記アクセサリ装置に当接して前記待機位置から移動する当接移動部を有し、
前記当接移動部が前記待機位置から移動した場合に、前記付勢手段の付勢力の大きさを変更する変更手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記待機位置から移動した前記当接移動部の位置に応じて、前記付勢手段の付勢力の大きさを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
装置本体には複数のアクセサリ装置が着脱可能であり、
アクセサリ装置が装着された場合に前記当接移動部が前記待機位置から移動した位置は、前記アクセサリ装置の種類に応じて異なるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
装置本体には複数のアクセサリ装置が組み合わせて着脱可能であり、
複数のアクセサリ装置が組み合わせて装着された場合に前記当接移動部が前記待機位置から移動した位置は、アクセサリ装置の組み合わせに応じて異なるように設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記付勢手段は、バネ部材を有し、
前記変更手段は、
前記バネ部材を伸縮させるカム部材であって前記当接移動部の移動動作に連動して回転するカム部材を有し、
前記当接移動部が前記待機位置から移動した場合、前記カム部材により前記バネ部材を伸縮させることで、前記付勢手段の付勢力の大きさを変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
装置本体が前記設置面に設置された状態で鉛直方向上方から見た場合に、装置本体の重心が、前記受け部のうち前記可動脚及び前記付勢手段を有していない2つの受け部と、前記受け部のうち前記可動脚及び前記付勢手段を有している1つの受け部とにより形成される三角形の内側となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記アクセサリ装置には、前記当接移動部に当接して前記当接移動部を移動させる突出部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記突出部の長さは、アクセサリ装置の種類に応じて異なるように設けられていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2010−107853(P2010−107853A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281523(P2008−281523)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】