説明

画像形成装置

【課題】反射率が部分的に異なったポリゴンミラーの製造や、別途フィルターを設けたり、ポリゴンミラーを大きくすることなく、被走査面での光スポットのビーム強度偏差を経時的に安定させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】光束を発生する光源手段と、光源手段からの光束を偏向走査する偏向手段と、偏向手段からの光束を被走査面に光スポットとして集光して光スポットで被走査面を走査させる走査結像光学手段と、光スポットの走査位置を検出する走査位置検出手段と、走査位置検出手段で検出された光スポットの全走査位置を所定の数に分割した区間ごとに、あらかじめ与えられた光源手段の光量補正データを記憶する記憶手段と、記憶手段で記憶された光量補正データに基づいて、分割した各区間に対応して光源手段の光量を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置において、あらかじめ与えられた光量補正データは、分割した区間毎に、シェーディング特性を補正する補正データに所定の光量偏差を合わせて設定されていることを特徴とする画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ装置等のビーム走査型画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビーム走査型画像形成装置では構成光学部品、例えばミラーやレンズなどを介して被走査面上にビームを走査すると、各光学部品の透過率・反射率がビームの入射角度により異なることから、被走査面で光量偏差が生じてしまう問題があった。
より詳しくは、レーザービームが通る、ポリゴンミラー28、ポリゴンミラーシールドガラス、結像レンズ、反射ミラー、バレルトロイダルレンズ、透光性防塵部材(防塵ガラス)といった光学素子の反射率、透過率といった光利用率が光の光学素子への入射角によって異なるので、像高によってレーザービームの強度に強弱が生じてしまう。
図9は、かかる被走査面における光量偏差を示す図である。
画像形成装置の各光源に含まれるレーザーダイオードを全像高で同じ光量で光らせた場合の被走査面(感光体ドラム100表面)で像高によるレーザービーム強度を表している。
なお、図9において、感光体ドラム100の主走査方向中央を像高0とし、像高−160の位置に光検地装置101があり、像高−150から像高+150までの範囲が有効書込領域となる。
かかる問題を解決するために、特許文献1には、光スポットの走査位置を検出する走査位置検出手段と、この走査位置検出手段で検出された光スポットの走査位置に対応してあらかじめ与えられた、光源の光量補正データを記憶する記憶手段と、この記憶手段で記憶された光量補正データに基づいて、光スポットの走査位置に対応して光源の光量を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置が記載されている。
【0003】
図10は、かかる画像形成装置における光量補正データを示す図である。
図10に示す光量補正データに従って、光スポットの走査位置ごとに光源の光量を制御することで、被走査面の走査位置間の光量偏差を抑えることが可能となる。
しかしながら、ポリゴンミラーを長期間動作させると、ポリゴンミラー回転時の風圧の影響でポリゴンミラーのミラー面に部分的な曇りが生じ、曇りが生じた部分は反射率が低下したりする。この曇りは駆動時間と共に進行し、それに伴いポリゴンミラーのミラー面の反射率は低下していく。従来技術ではこのポリゴンミラーの曇りの影響を考慮していない為、ポリゴンミラーを長時間動作させるほど経時的に曇りが進行し、曇り部のポリゴンミラーミラー面の反射率が低下していく。この反射率の低下に伴い、ポリゴンミラーのミラー面の曇り位置に対応した被走査面での光スポットのビーム強度が低下し、被走査面での光スポットのビーム強度偏差が大きくなり、最終的には画像の濃淡として現れるという問題がある。
このポリゴンミラーの曇りよる画質の悪化を回避する手段として、次のような発明がある。
特許文献2には、ポリゴンミラーを回転駆動して光ビームを偏向走査する偏向走査装置において、ポリゴンミラーの各ミラー面の一部に光ビームを偏向走査するために使用しない不使用領域を設けたことを特徴とする偏向走査装置が記載されている。
また、特許文献3には、光ビームを反射するための反射面を具備し、静電潜像の書き込みに用いられる光ビームを反射するための書き込み領域と、静電潜像の書き込みに用いられない光ビームを反射するための非書き込み領域とを反射面に設けたポリゴンミラーにおいて、第1反射率を有する第1部分と、第1反射率より低い第2反射率を有する第2部分とを書き込み領域に設けたことを特徴とするポリゴンミラーが記載されている。
【特許文献1】特開2000‐071510公報
【特許文献2】特開平07‐199106号公報
【特許文献3】特開2004‐233554公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2、3に記載された発明のように、ポリゴンミラーの、曇りが発生する部分を非書き込み領域として設定する場合には、必要十分な書き込み領域を確保するために、反射面全体を大きくする、つまりポリゴンミラーが大型化してしまう。また、同一面で反射率が異なったポリゴンミラーの製造や、反射率を変化させるフィルターを設けたり、複数の発光手段を設けるにはコストがかかってしまう。
かかる事情を鑑みて、本発明は、反射率が部分的に異なったポリゴンミラーの製造や、別途フィルターを設けたり、ポリゴンミラーを大きくすることなく、被走査面での光スポットのビーム強度偏差を経時的に安定させた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は光束を発生する光源手段と、該光源手段からの光束を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段からの光束を被走査面に光スポットとして集光して該光スポットで前記被走査面を走査させる走査結像光学手段と、前記光スポットの走査位置を検出する走査位置検出手段と、該走査位置検出手段で検出された前記光スポットの全走査位置を所定の数に分割した区間ごとに、あらかじめ与えられた前記光源手段の光量補正データを記憶する記憶手段と、該記憶手段で記憶された光量補正データに基づいて、前記分割した各区間に対応して前記光源手段の光量を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置において、あらかじめ与えられた前記光量補正データは、前記分割した区間毎に、さらに所定の光量偏差を持たせて設定されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記光量偏差は、各区間における当該画像形成装置の使用開始後所定の期間における前記光スポットの光量劣化量の略半分である画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記分割された区間において、前記偏向手段の曇りの大きさが所定の値を超える区間おける前記光量偏差を他の区間よりも大きく設定していることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記分割した区間が、前記偏向手段の曇りの位置と大きさに従って決定される画像形成装置を特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ポリゴンミラーが大型化することなく、画像形成装置の保証期間中に起こる経時的な走査位置間の光量偏差変化を軽減し、走査位置毎に光量が異なることによる画像濃度の不均一を軽減することができ、画像品質を良好にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像形成装置における印刷制御部の構成を示す図である。
印刷制御部は、図1に示すものだけではないが、本発明に関連する部分だけを図1に示す。
まず、クロック発生回路50は水晶発振器やPLL周波数シンセサイザで構成されており、印刷画素クロックLDCLKを発生する。
この印刷画素クロックLDCLKは、クロック同期回路51で、光検知器35からの同期検知信号(同期検知パルス信号)XDETPのタイミングに位相が同期されてレーザービーム用変調クロックLDCLK1となる。
光検知器35からの同期検知パルス信号XDETPは、クロック同期回路50で、レーザービーム用変調クロックLDCLK1と同期化され、主走査開始信号LCLRになる。
これらのレーザービーム用変調クロックLDCLK1及び主走査開始信号LCLRは、図示しない画像入力部に出力され、画像入力部にて画像データを画像書き込みに同期させるためのクロック及び同期信号として使われる。
つまり、画像入力部は、印刷制御部への1ライン分の画像データの転送を主走査開始信号LCLRにより開始し、印刷制御部への画像データの転送をレーザービーム用変調クロックLDCLK1に同期して行う。
さらに、クロック同期回路50からの主走査開始信号LCLRは、第1のカウンタ52のリセット端子にも出力され、第1のカウンタ52をリセットする。
【0008】
第1のカウンタ52は、いわゆる主走査カウンタで、クロック同期回路51からの主走査開始信号LCLRによりリセットされてクロック同期回路51からのレーザービーム用変調クロックLDCLK1でインクリメントされるバイナリーカウンタであり、そのカウント値によりレーザービームの主走査位置が判る。
この第1のカウンタ52は、1ラインの走査中にオーバーフローしないビット数を具備している。
このビット数は、主走査方向297mmの印刷用紙に800dpiで画像を印刷するならば14ビットが必要である。
第1のカウンタ52には2個のコンパレータ53、54が接続されており、第1のコンパレータ53はレーザービームの同期検知のためにLD59の強制駆動信号BDを発生する。
第1のコンパレータ53には、これに数値Bを可変自在に設定する数値設定手段であるCPU(Central Processing Unit)55がレジスタ56を介して接続されている。
第1のコンパレータ53は、第1のカウンタ52のカウント値AとCPU55で第1のコンパレータ53に可変自在に予め設定された数値Bとを比較し、設定値Bをカウント値Aが超過すると、出力信号BDがアクティブになる。
この第1のコンパレータ53の出力信号BDはビーム検出信号として論理和ゲート57で画像入力部からの画像データと論理和がとられ、LD変調部58は論理和ゲート57の出力信号によりLD(Laser Diode)59を駆動して発光させる。
従って、LD59は、論理和ゲート57からの強制点灯信号により強制的に駆動されて点灯する。
【0009】
論理和ゲート57からの強制駆動信号により強制的に点灯されたLD59からのレーザービームが後述する光検知器の受光部に入射すると、この光検知器から出力されるビーム検出信号(同期検知信号)XDETPがアクティブになる。
このビーム検出信号XDETPは、クロック同期回路51によってレーザービーム用変調クロックLDCLK1と同期がとられ、主走査開始信号LCLRとして出力されて第1のカウンタ52がリセットされる。
LD59の強制駆動信号BDは第1のコンパレータ53の出力信号であり、この第1のコンパレータ53は第1のカウンタ52のカウント値Aと、CPU55で可変自在に予め設定された数値Bとを比較してカウント値Aが設定値Bより大きいときに出力信号がアクティブとなるので、第1のカウンタ52がリセットされると、強制駆動信号BDがネゲートされてLD59が消灯する。
第1のカウンタ52がリセットされると、第1のカウンタ52がクロック同期回路51からのレーザービーム用変調クロックLDCLK1のカウントを再開するので、第1のカウンタ52のカウント動作はポリゴンミラーの面毎に繰り返されることになる。
この時、LD59の強制的駆動タイミングは、ポリゴンミラーからの走査ビームが有効書込領域を通過してから、ポリゴンミラーの次の面で走査されたレーザービームが光検知器の受光部に到達する以前までとする必要があり、フレアを防止する必要もあるので、ポリゴンミラーの次の面で走査されたレーザービームが光検知器の受光部(PINフォトダイオード)の直前に到達するタイミングとなるようにCPU55で設定値Bを設定する。
【0010】
第2のコンパレータ54は有効書込領域信号LGATEを生成するものであり、この有効書込領域信号LGATEがハイレベルとなる期間は有効書込領域を示す。
第2のコンパレータ54には、これに数値C、Dを可変自在に設定する数値設定手段であるCPU55がレジスタ56を介して接続されている。
第2のコンパレータ54は、第1のカウンタ52のカウント値AとCPU55で第2のコンパレータ54に可変自在に予め設定された数値C、Dとを比較し、カウント値Aが設定値C以上で且つ設定値D以下である期間に出力信号LGATEがアクティブになる。
CPU55は、あらかじめ数値C、Dとして、光検知器から有効書込領域の始まる位置までの距離、光検知器から有効書込領域の終る位置までの距離をそれぞれクロック数に換算してレジスタ56に書き込んで第2のコンパレータ54に与えているので、有効書込領域信号LGATEはレーザービームの走査位置が有効書込領域にあることを示すことになる。
この第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEは第2のカウンタ60に加えられる。
【0011】
また、第2のコンパレータ54は、第1のカウンタ52のカウント値Aが設定値Cと一致した時には、レーザービームの走査位置が有効書込領域の開始位置にあることを示すパルス信号を発生し、このパルス信号は論理和ゲート61で第3のコンパレータ62の出力信号と論理和がとられる。
この論理和ゲート61の出力信号は第2のカウンタ60のリセット入力端子及び第3のカウンタ63のカウントクロック入力端子に加えられる。
第2のカウンタ60と第3のコンパレータ62は全有効書込領域を像高により複数に等間隔に分割する手段を構成している。
まず、第2のカウンタ60は、第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがイネーブル信号として入力され、有効書込領域信号LGATEがネガティブの期間、すなわち、有効書込領域以外ではカウント動作をしない。
第2のカウンタ60は、第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがアクティブになった時には論理和ゲート61の出力信号によりリセットされると同時に、クロック同期回路51からのレーザービーム用変調クロックLDCLK1のカウントを開始する。
第2のカウンタ60のカウント値は第3のコンパレータ62に出力され、第3のコンパレータ62にはこれに数値Fを可変自在に設定する数値設定手段であるCPU55がレジスタ56を介して接続されている。
【0012】
第3のコンパレータ62は、第2のカウンタ60のカウント値EとCPU55で第3のコンパレータ62に可変自在に予め設定された数値Fとを比較し、カウント値Eが設定値Fと一致した時には有効書込領域を分割するパルス信号WIDTHを発生する。
CPU55は、あらかじめ数値Fとして有効書込領域を等間隔に分割する幅をクロックLDCLK1の数に換算してレジスタ56に書き込む。
第3のコンパレータ62からのパルス信号WIDTHは論理和ゲート61で第2のコンパレータ54からのレーザービームの走査位置が有効書込領域の開始位置にあることを示すパルス信号と論理和がとられ、この論理和ゲート61の出力信号は第2のカウンタ60のリセット入力端子及び第3のカウンタ63のカウントクロック入力端子に加えられる。
第2のカウンタ60は、第3のコンパレータ62から論理和ゲート61を介して入力される、有効書込領域を複数に分割するパルス信号WIDTHでリセットされ、カウント動作を再開する。
このため、第2のカウンタ60のカウント動作は、有効書込領域を等間隔に分割する幅毎に、第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがネガティブになるまで繰り返され、第3のコンパレータ62が有効書込領域を等間隔に分割するパルス信号WIDTHを発生することになる。
第3のカウンタ63は、第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがリセット入力端子に入力され、第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがネガティブとなる期間に、すなわち、有効書込領域以外で0を出力する。
第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがアクティブになった時は、第2のコンパレータ54から論理和ゲート61を介して第3のカウンタ63のカウントクロック入力端子に、レーザービームの走査位置が有効書込領域の開始位置にあることを示すパルス信号が入力されて第3のカウンタ63がインクリメントされ、第3のカウンタ63が1を出力する。
【0013】
次に、第3のコンパレータ62は、有効書込領域を分割するパルス信号WIDTHを、有効書込領域を等間隔に分割する幅毎に、レーザービームが有効書込領域を走査する間に、出力する。
この第3のコンパレータ62からのパルス信号WIDTHは論理和ゲート61を介して第3のカウンタ63のカウントクロック入力端子に入力され、レーザービームが有効書込領域を走査する間に、第3のカウンタ63がパルス信号WIDTHによりインクリメントされる。
レーザービームの走査位置が有効書込領域を越えると、第2のコンパレータ54からの有効書込領域信号LGATEがネガティブとなり、第3のカウンタ63のカウント値が0に戻る。
このように、第3のカウンタ63のカウント値は、レーザービームで走査される、有効書込領域が等間隔に分割された走査位置を示し、第3のカウンタ63のカウント動作はポリゴンミラー28の面毎に繰り返されることになる。
第3のカウンタ63のカウント値は記憶手段としてのRAM(Random Access Memory)64にアドレス信号として入力され、RAM64のアドレスが第3のカウンタ63のカウント値により指定される。
【0014】
RAM64は、CPU55で可変自在に設定された数値がデータテーブルとして格納され、CPU55によりデータの読み書きが制御される。
CPU55は、あらかじめ有効書込領域を分割した各走査位置に対応する光量補正データとして、走査位置毎の光スポットのビーム強度が略一定になるような光量補正データをRAM64の各アドレス(第3のカウンタ63のカウント値により指定されたアドレス)に書き込んでおく。
なお、ここで、光量補正データとしては、各光学部品の透過率・反射率がビームの入射角度により異なることに起因するシェーディング特性を補正するデータに、走査位置ごとに所定の光量偏差(例えば、画像形成装置の使用開始後所定の期間における光スポットの光量劣化量の略半分の値)を加えたものとすればよい。
RAM64は、レーザービームで有効書込領域を走査する時には第3のカウンタ63のカウント値により指定されたアドレスからレーザービームの各走査位置に対応する光量補正データを読み出す。
この光量補正データは、デジタル・アナログ変換器(DAC)65によりデジタル・アナログ変換されて光量補正データに対応したアナログ電圧となり、ローパスフィルタ(LPF)66を通して光量補正信号LDLVLとしてLD変調部58に入力される。
【0015】
LPF66は、DAC65からのアナログ信号の高周波成分をカットして平滑化する。
これにより、有効書込領域の分割の切り換わりでレーザービームの強度が切り換わって画像濃度に段差が生じるのが防がれ、画像濃度の段差が滑らかになる。
LD変調部58は、論理和ゲート61からの変調データによりLD59を変調駆動する。
LD変調部58のLD変調駆動は、変調データに応じて1ドットのパルス幅を制御するパルス幅変調や、変調データに応じて1ドットの光量を制御するパワー変調と呼ばれるもの、あるいは本出願人の出願に係る特開平2‐243363号公報に示されているパルス幅変調とパワー変調とを組み合わせたものでよい。
LD変調部58は、LDユニットに内蔵されている、LD59の光量をモニターするモニター用フォトダイオード67の出力信号によりLD59の駆動電流を制御することでLD59の光量を制御する。
また、LD変調部58は、LPF66からの光量補正信号LDLVLによりLD59の基準光量をレーザービームの走査位置に対応して制御する。
【0016】
図2は、本発明の画像形成装置における光検知器の構成を示す図である。
光検知器35は、図2に示すように、バレルトロイダルレンズ37からのレーザービームを受光して光電変換する受光素子(受光部)としてのPINフォトダイオード35aと、このPINフォトダイオード35aの出力信号をオン/オフのデジタル信号に変換するデジタル信号化回路35bとからなり、PINフォトダイオード35aがバレルトロイダルレンズ37からのレーザービームを受光するとローレベルとなる同期検知信号XDETPを出力する。
なお、光検知器としては、受光素子35aと電気回路35bとを1つのパッケージに納めたICを用いてもよいし、受光素子35aと電気回路35bとを分けてもよい。
また、光検知器35はバレルトロイダルレンズ37からのレーザービームを導く光ファイバーを用いてもよい。
光検知器35からの同期検知信号XDETPは図1に示す印刷制御部へ入力され、印刷制御部は図示しない画像入力部からの画像データと、同期検知信号を得るための強制点灯信号とを合わせてLD59の変調データとしてLD制御部58へ出力する。
【0017】
図3は有効書込領域を等間隔に分割する際に有効書込領域を15等分した場合の同期検知パルス信号XDETPと光量補正信号LDLVLのタイムチャートである。
光量補正信号LDLVLは、有効書込領域を15等分した複数の領域ではシェーディング特性に対して逆の特性になるような光量補正データ#1〜#15となり、有効書込領域以外の領域では一定の光量補正データ#0となる。
なお、光検知器35が、精度の良いタイミングのビーム検出パルスXDETPを発生するには受光光量が適正な光量である必要がある。
受光光量によってビーム検出パルスXDETPのタイミングが異なることもあり、光検知器35の最適な受光光量は、画像形成のために感光体ドラム(C、M、Y、K)に照射するレーザービームの光量とは必ずしも一致しない。
そこで、CPU55は、RAM64のアドレス0に書き込むデータを感光体ドラム15に照射するビームパワーに対応するデータとは独立に設定し、RAM64のアドレス0に書き込むデータを、光検知器35に入射するレーザービームの光量が、光検知器35がレーザービームを検出するのに十分な一定の光量になるように適正な値に設定する。
このため、有効書込領域以外の領域の光量補正データ#0は光検知器35に入射するレーザービームの光量が適正になるようなデータとなり、光検知器35に入射するレーザービームの光量が適正になる。
【0018】
電源投入時やLD59を一旦消灯して再度点灯する時などには、最初にビーム検出信号を得るまではレーザービームの走査位置がどこにあるかわからない。
そこで、CPU55は、電源投入時やLD59を一旦消灯して再度点灯する時などに、最初にビーム検出信号を得るまでレーザービームの走査位置がどこにあるかわからない場合は、最初にビーム検出信号を得るまでは、レーザービームの走査位置に拘らず、第1のカウンタ52のカウント開始値を設定値Dより大きな値にしておく。
このため、論理和ゲート57の出力信号がアクティブにならないので、光量補正信号LDLVLはRAM64のアドレス0の光量補正データによるレベルになり、最初に光検知器35に入射するレーザービームの光量は光検知器35がレーザービームを検出するのに十分な一定の光量になる。
このように本発明によれば、光量補正データとして、光量補正データは、各光学部品の透過率・反射率がビームの入射角度により異なることに起因するシェーディング特性を補正するデータに、走査位置ごとに所定の光量偏差を足した光量補正データをRAM64に書き込んでその光量補正データによりLD59の光量を補正することにより、径時による光スポットの強度に変化が生じたとしても被走査面での光スポットのビーム強度を一定にすることができる。
【0019】
図4、5に従って、さらに詳しく本発明の実施形態を説明する。
本発明は、感光体ドラム6上の走査位置ごとに光学部品のシェーディングに起因するビーム光量補正量に、各区間ごとに画像形成装置の使用開始後、一定の期間中(例えば、製品の保証期間)におこるポリゴンミラー面の曇り等による径時的な光量変化量を加えて、補正量を設定する。
従来技術では、光スポットのビーム強度補正時に、被走査面での光スポットのビーム強度偏差が0となるように設定されているが、図4に示すように、画像形成装置の保証期間終了時には、被走査面での光スポットのビーム強度偏差が△Hn生じることになる。
なお、図4においては、図9と同様に、光検知器35は感光体ドラム6の主走査方向中央を像高0として、像高−160の位置に光検知器35があり、像高−150から像高+150までの範囲が有効書込領域である。
【0020】
そこで、図5に示すように、予めこの経時的なポリゴンミラーの反射率の経時的な光量変化△Hnを見越し、補正する光量△Pnに△Hn/2だけ余分に(△Pn+△Hn/2)補正することで、ポリゴンミラーの経時的な反射率の低下が起こる前は被走査面での光スポットのビーム強度偏差は+△Hn/2、画像形成装置の保証期間後の被走査面での光スポットのビーム強度偏差は−△Hn/2となり、画像形成装置の保証期間トータルのビーム強度偏差変化を半減することができる。この経時的に見た場合のビーム強度偏差は、△Hn/2上乗せしたときに最小となることは自明である。
これにより、経時的な走査位置間の光量偏差変化を軽減し、走査位置毎に光量が異なることによる画像濃度の不均一を軽減することで、画像形成装置の保証期間中に、安定した良好な画像品質を保つことができる。
このように、経時的なポリゴンミラーの反射率の減少に伴う被走査面の各区間における光スポットのビーム強度変化量△Hnを見越してレーザービームの光量を多めに補正しておくことで、画像形成装置の保証期間終了時に光スポットのビーム強度偏差変化を軽減し、走査位置毎に光量が異なることによる画像濃度の不均一を軽減することで、画像形成装置の保証期間中に、安定した良好な画像品質を保つことができる。
【0021】
さらに、感光体ドラム6上の走査位置端部(全走査位置を所定の数に分割した区間のうち、外側の区間)ほど光量補正を多めに行うようにしてもよい。
このようにすることで走査位置端部での光量が相対的に少ないラスタ光学系の光走査装置においても、経時的な走査位置間の光量偏差を軽減することができる。
さらに、ポリゴンミラーの曇り発生箇所に対応する区間の光量補正を多めに行うことで、経時的な走査位置間の光量偏差変化をさらに軽減し、走査位置毎に光量が異なることによる画像濃度の不均一を軽減することができ、画像品質を良好にすることができる。
また、感光体ドラム6上の走査区間をポリゴンミラー6の曇りの大きさ・位置から決定していることから、経時的な走査位置間の光量偏差変化を高精度に軽減し、走査位置毎に光量が異なることによる画像濃度の不均一を大幅に軽減することができ、画像品質を良好にすることができる。
なお、上記の実施例における光量補正データにおける分割した区間間の光量偏差△Hは径時によるポリゴンミラーの曇りによる光量の変化を見込んだものであるが、それに限らず、その他、光スポットの光量変化の要因と、それによる光量変化を見込んで光量偏差△Hを設定するようにしてもよい。
これにより、光学系による走査位置間の光量偏差変化を低減できるとともに、様々な要因による経時的な走査位置間の光量偏差変化を軽減し、走査位置毎に光量が異なることによる画像濃度の不均一を軽減することができ、画像品質を良好にすることができる。
【0022】
図6は本発明の印刷制御部を備えた画像形成装置であるカラープリンタを概略的に示す縦断側面図、図7は図6における光書込装置の内部構造を示す平面図、図8は光書込装置を示す縦断側面図である。
図6に示すように、画像形成装置であるカラープリンタ1の本体ケース2内部の略中央部には、4つのプリンタエンジン3(3Y、3C、3M、3K)、光ビームを出射して光ビームによる走査線を後述する感光体に照射させる光書込装置4、画像形成制御手段としての印刷制御部(制御手段)Ctr、中間転写ベルト5等が配置されている。各プリンタエンジン3はそれぞれトナー画像を形成する部分であり、同じ構造に形成されている。そして、各プリンタエンジン3では異なる色のトナーが使用されることにより、異なる色のトナー画像が形成される。これらのプリンタエンジン3及びそのプリンタエンジン3の構成部品等に関する本明細書及び図面の記載において、Y、C、M、Kの添え字は、各々イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色を示しており、これらの添え字は必要に応じて割愛する。
4つのプリンタエンジン3Y、3C、3M、3Kの機械的構造は同じであり、各プリンタエンジン3は、矢印方向へ回転駆動される感光体ドラム6、感光体ドラム6の周囲に配置された帯電部7、現像部8、クリーニング部9等により構成されている。
【0023】
感光体ドラム6は、円筒状に形成されて駆動モータ(図示せず)により回転駆動され、外周面には感光層が設けられている。光書込装置4から出射された光ビームが感光体ドラム6の外周面に照射されることにより、感光体ドラム6の外周面には画像データに応じた静電潜像が書き込まれる。
帯電部7は、ローラ状に形成された導電性ローラ部材であり、この帯電部7に帯電バイアス電圧が電源装置(図示せず)から供給されることにより感光体ドラム6の外周面が一様に帯電される。
現像部8は、感光体ドラム6へのトナー供給を行う。供給されたトナーが感光体ドラム6の外周面に書き込まれた静電潜像に付着することにより、感光体ドラム6上の静電潜像がトナー画像として顕像化される。
クリーニング部9は、感光体ドラム6上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト5に転写された後、感光体ドラム6の外周面に付着している残留トナーをクリーニングする。
【0024】
中間転写ベルト5は、樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトであり、感光体ドラム6上に形成されたトナー画像が転写される。この中間転写ベルト5は、ローラ10、11、12により支持されて矢印方向へ回転駆動される。中間転写ベルト5の内周面側(ループの内側)には、各感光体ドラム6上のトナー画像を中間転写ベルト5上に転写させる4個の転写ローラ13が配置されている。各感光体ドラム6上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト5上に順次転写されることにより、中間転写ベルト5上にはカラーのトナー画像が担持される。中間転写ベルト5の外周面側(ループの外側)には、中間転写ベルト5の外周面に付着した残留トナーや紙粉等をクリーニングするクリーニング部14が配置されている。
本体ケース2内における4個のプリンタエンジン3及び光書込装置4の下方には、記録媒体Pが積層保持される給紙カセット15が配置されている。給紙カセット15内に積層保持されている記録媒体Pは、給紙ローラ16により最上位のものから順に分離給紙される。
本体ケース2内には、給紙カセット15内から分離給紙された記録媒体Pが搬送される搬送経路17が形成されている。この搬送経路17上には、レジストローラ18、転写ローラ19、定着部20、排紙ローラ21等が配置されている。
【0025】
レジストローラ18は、所定のタイミングで間欠的に回転駆動されるローラである。レジストローラ18が間欠的に回転駆動されることにより、レジストローラ18の位置まで搬送されて停止していた記録媒体Pが、中間転写ベルト5と転写ローラ19とにより挟まれる転写位置へ送り込まれ、記録媒体Pがこの転写位置を通過する過程において中間転写ベルト5上のトナー画像が記録媒体Pに転写される。
定着部20は、トナー画像が転写された記録媒体Pに対して熱と圧力とを加えてトナーを溶融し、トナー画像を記録媒体Pに定着させる部分である。定着部20を通過することによりトナー画像を定着処理された記録媒体Pは、排紙ローラ21により本体ケース2の上面部に形成されている排紙トレイ22上に排紙される。
【0026】
次に、図8に基づいて、光書込装置4について説明する。
光書込装置4は、光学ハウジング23を有し、光学ハウジング23内には、それぞれ異なる色(Y、C、M、K)の画像データに応じた光ビーム(レーザー光)を出射する光源である光源部24(24Y、24C、24M、24K)と、光ビームによる走査線を感光体ドラム6に照射させるための各種の光学部材(走査結像光学系)とが収容されている。光学ハウジング23内に収容されている光学部材としては、面倒れ補正用のアパーチャ25、シリンダレンズ26、ミラー27、ポリゴンミラー(偏光手段)28、結像レンズ29、反射ミラー30、31(30Y、31Y、30C、31C、30M、31M、30K、31K)、同期検知用ミラー32、結像レンズ33、回路基板34上に取り付けられた光電素子35(走査位置検出手段)等が含まれる。光源部24は、発散光を射出する半導体レーザ(レーザーダイオード)、半導体レーザから射出された発散光を略平行化するコリメートレンズ、半導体レーザ駆動回路基板等により構成されている。
ポリゴンミラー28はポリゴンモータ36に連結されて高速回転する。ポリゴンミラー28の回転数は様々であるが、例えば、40,000rpmを超えるものもある。
【0027】
このカラープリンタ1では、図示しない原稿読取装置(スキャナー)あるいは画像データ出力装置(パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリの受信部等)から入力された画像データが色分解され、色分解された各色の画像データが各光源ユニット24を駆動する信号に変換され、その信号に従い各光源部24から光ビームが出射される。各光源部24から出射された光ビームは、面倒れ補正用のアパーチャ25、シリンダレンズ26を介してポリゴンミラー28に至り、ポリゴンミラー28で2つの光ビームずつ対称な2方向に偏向走査される。
ポリゴンミラー28で対称な2方向に偏向走査された光ビームは、結像レンズ29をそれぞれ通過し、2種の反射ミラー30、31で折り返され、各プリンタエンジン3の感光体ドラム6に向けて進行する。そして、感光体ドラム6に向けて進行した光ビームが走査線として感光体ドラム6の外周面に照射されることにより、感光体ドラム6の外周面に静電潜像の書込が行われる。
【0028】
光学ハウジング23の底面には、各プリンタエンジン3の感光体ドラム6に対向する位置に位置付けられ、感光体ドラム6の中心線方向に沿って細長く延出した形状の開口部Opが形成されている。これらの開口部Opには光ビームの透過を許容して光学ハウジング23内への塵埃の侵入を防止する透光性防塵部材38が取り付けられ、感光体ドラム6に向かう光ビームは透光性防塵部材38を透過して進行する。透光性防塵部材38としては、例えば、平板ガラスが用いられている。
結像レンズ29を通過した光ビームのうち結像レンズ29の先行走査側端部を通過した光ビームは同期検知用ミラー32で折り返され、結像レンズ33を通過して光電素子35で受光される。この光電素子35での受光により光電素子35から走査開始の同期信号が出力される。ここで、同期検知の本来の意味は、走査のタイミングを取ることであるので、走査に先立って光ビームを受光する位置に光電素子35が設置されていれば良いが、更に、1走査の速度(あるいは時間)の変動を検知するために、走査の後端側にも光電素子35を設置しても良い。本実施の形態では、結像レンズ29の先行走査側に同期検知用ミラー32と光電素子35とを配置し、走査の前で同期を取る構成を示している。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の画像形成装置における印刷制御部の構成を示す図。
【図2】本発明の画像形成装置における光検知器の構成を示す図。
【図3】有効書込領域を等間隔に分割する際に有効書込領域を15等分した場合の同期検知パルス信号XDETPと光量補正信号LDLVLのタイムチャート。
【図4】画像形成装置の使用開始後所定期間経過後の被走査面での光スポットのビーム強度偏差を示す図。
【図5】本発明に印刷制御にけるおけるビーム光量補正量を示す図。
【図6】本発明の印刷制御部を備えた画像形成装置であるカラープリンタを概略的に示す縦断側面図。
【図7】図6における光書込装置の内部構造を示す平面図。
【図8】光書込装置を示す縦断側面図。
【図9】従来の画像形成装置における被走査面における光量偏差を示す図。
【図10】従来の画像形成装置における光量補正データを示す図。
【符号の説明】
【0030】
1 カラープリンタ、2 本体ケース、3 プリンタエンジン、4 光書込装置、5 中間転写ベルト、6 感光体ドラム、7 帯電部、8 現像部、9 クリーニング部、10 ローラ、13 転写ローラ、14 クリーニング部、15 感光体ドラム、15 給紙カセット、16 給紙ローラ、17 搬送経路、18 レジストローラ、19 転写ローラ、20 定着部、21 排紙ローラ、22 排紙トレイ、23 光学ハウジング、24 光源部、25 アパーチャ、26 シリンダレンズ、27 ミラー、28 ポリゴンミラー、28a ポリゴンミラーシールドガラス、29 結像レンズ、30 反射ミラー、32 同期検知用ミラー、33 結像レンズ、34 回路基板、35 光検知器、35a PINフォトダイオード、35b デジタル信号化回路、36 ポリゴンモータ、37 バレルトロイダルレンズ、38 透光性防塵部材、50 クロック発生回路、51 クロック同期回路、52 カウンタ、53 コンパレータ、54 コンパレータ、55 CPU、56 レジスタ、57 論理和ゲート、58 LD変調部、59 LD、60 カウンタ、61 論理和ゲート、62 コンパレータ、63 カウンタ、64 RAM、65 DAC、66 LPF、67 モニター用フォトダイオード、100 感光体ドラム、101 光検地装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光束を発生する光源手段と、該光源手段からの光束を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段からの光束を被走査面に光スポットとして集光して該光スポットで前記被走査面を走査させる走査結像光学手段と、前記光スポットの走査位置を検出する走査位置検出手段と、該走査位置検出手段で検出された前記光スポットの全走査位置を所定の数に分割した区間ごとに、あらかじめ与えられた前記光源手段の光量補正データを記憶する記憶手段と、該記憶手段で記憶された光量補正データに基づいて、前記分割した各区間に対応して前記光源手段の光量を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
あらかじめ与えられた前記光量補正データは、前記分割した区間毎に、シェーディング特性を補正する補正データに所定の光量偏差を合わせてなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記光量偏差は、各区間における当該画像形成装置の使用開始後所定の期間における前記光スポットの光量劣化量の略半分であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記分割された区間において、前記偏向手段の曇りの大きさが所定の値を超える区間おける前記光量偏差を他の区間よりも大きく設定していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記分割した区間が、前記偏向手段の曇りの位置と大きさに従って決定されることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−69668(P2010−69668A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−238031(P2008−238031)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】