説明

画像形成装置

【課題】運搬時の衝撃から感光ドラムを保護することができながら、離間部材を取り外す手間を軽減することができる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】各現像カートリッジ7は、ドラムユニット3に、接触位置と離間位置とに変位可能に保持されている。現像カートリッジ7が接触位置に配置された状態で、現像カートリッジ7の現像ローラ8は、感光ドラム5に接触する。また、現像カートリッジ7が離間位置に配置された状態で、現像ローラ8は、感光ドラム5から離間する。また、各現像カートリッジ7に対応して、離間部材70が設けられている。離間部材70は、複数の保持部71および連結部81を一体的に備えている。各現像カートリッジ7は、保持部71により離間位置に保持される。また、各保持部71は、連結部81により連結されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザプリンタなどの画像形成装置において、装置本体に現像ユニットを着脱可能に装着したものが知られている。
【0003】
この種の画像形成装置の運搬は、運搬時の梱包サイズを小さくするために、装置本体内に現像ユニットが装着された状態で行われるのが好ましい。
【0004】
しかし、現像ユニットが装置本体内に装着された状態では、現像ユニットに備えられている現像ローラが、装置本体内に設けられている感光ドラムに接触しているので、運搬時に画像形成装置に振動が加わると、感光ドラムと現像ローラとの摺擦により、感光ドラムの表面が傷つくおそれがある。
【0005】
このような運搬時における感光ドラムの傷付きを防止するために、離間部材を用いて、感光ドラムから帯電ローラを離間させる構成が提案されている。この構成では、帯電ローラは、付勢バネの付勢力を受けて、感光ドラムに向けて付勢されている。また、帯電ローラの軸受部材には、離間部材が係合される係合凹部が形成されている。離間部材が係合凹部に係合されると、軸受部材は、付勢部材からの付勢力に抗して、帯電ローラと一体的に感光ドラムから離間する方向に移動する。これにより、感光体ドラムと帯電ローラとを離間させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−330481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記の提案に係る構成を、画像形成装置の運搬時に感光ドラムと現像ローラとを離間させておくために転用することができるかもしれない。
【0008】
しかしながら、画像形成装置の使用開始時には、ユーザが離間部材を取り外す必要がある。そのため、上記提案に係る構成が、複数の感光ドラムを備えるカラープリンタなどの画像形成装置に適用された場合、各感光ドラムに対応して離間部材を設けなければならない。したがって、画像形成装置の使用開始時にすべての離間部材を取り外すには、感光ドラムの数だけ、離間部材を取り外す操作を複数回(たとえば、4回)行う必要があり、手間がかかる。
【0009】
本発明の目的は、感光ドラムの表面が傷つくのを防止できながら、離間部材を取り外す手間を軽減することができる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明は、画像形成装置であって、複数の感光ドラムと、前記複数の感光ドラムを所定の配列方向に間隔を空けて並列に配置された状態で保持する保持部材と、各感光ドラムに対応して設けられ、現像ローラを有し、前記保持部材に、前記現像ローラが前記感光ドラムに接触する接触位置と前記現像ローラが前記感光ドラムから離間する離間位置とに変位可能に保持される複数の現像ユニットと、各現像ユニットに対応して設けられ、前記現像ユニットを前記離間位置に保持する複数の保持部、および各保持部の間に設けられ、前記保持部を前記配列方向に連結する連結部を一体的に有する離間部材とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、保持部材には、複数の感光ドラムが所定の配列方向に間隔を空けて並列に配置された状態で保持されている。各感光ドラムには、現像ユニットが対応して設けられている。各現像ユニットは、保持部材に、接触位置と離間位置とに変位可能に保持されている。現像ユニットが接触位置に配置された状態で、現像ユニットの現像ローラは、感光ドラムに接触する。また、現像ユニットが離間位置に配置された状態で、現像ローラは、感光ドラムから離間する。
【0012】
また、各現像ユニットに対応して、離間部材が設けられている。離間部材は、複数の保持部および連結部を一体的に備えている。各現像ユニットは、保持部により離間位置に保持される。そのため、感光ドラムと現像ローラとが離間した状態で画像形成装置を運搬することができるので、運搬時に画像形成装置に振動が加わっても、感光ドラムと現像ローラとが摺擦されるのを防止できる。その結果、現像ローラとの摺擦により感光ドラムの表面が傷つくのを防止することができる。
【0013】
また、各保持部が連結部により連結されているので、1回の操作で保持部材から離間部材を取り外すことができる。その結果、離間部材を取り外す際の手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタの側断面図である。
【図2】図2は、図1に示すドラムユニットの左前側上方から見た斜視図である。
【図3】図3は、ドラムユニットの左前側上方から見た斜視図であり、最も前側の現像カートリッジおよびフロントビームが省略された状態を示す。
【図4】図4は、図2に示すドラムユニットの左側面図であり、固定部材が取り外された状態を示す。
【図5】図5は、図2に示すドラムユニットの左側面図である。
【図6】図6は、図2に示すドラムユニットの右側面図である。
【図7】図7は、第2側板、押圧レバーおよび離間レバーを示す模式的な側面図である。
【図8A】図8Aは、左側の離間部材の斜視図である。
【図8B】図8Bは、右側の離間部材の斜視図である。
【図9】図9は、固定部材の斜視図である。
【図10】図10は、固定部材の斜視図である。
【図11】図11は、離間部材および固定部材の取付状態を示すドラムユニットの斜視図である。
【図12】図12は、離間部材および固定部材の取り外し途中の状態を示すドラムユニットの斜視図である。
【図13】図13は、本発明の変形例を説明するための第1側板の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
1.プリンタの全体構成
画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、タンデム型のカラープリンタである。プリンタ1の装置本体の一例としての本体ケーシング2内には、保持部材の一例としてのドラムユニット3が装着されている。このドラムユニット3は、本体ケーシング2の一方側壁に設けられたフロントカバー4を開けて、本体ケーシング2に対して着脱可能となっている。
【0016】
なお、以下の説明において、フロントカバー4が設けられる側(図1における左側)を前側(正面側)とし、その反対側(図1における右側)を後側(背面側)とする。また、プリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。
【0017】
ドラムユニット3には、4つの感光ドラム5が備えられている。4つの感光ドラム5は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応して設けられ、前後方向に沿って、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に等間隔に並列に配置されている。
【0018】
また、ドラムユニット3には、各感光ドラム5に対応して、スコロトロン型帯電器6と、現像ユニットの一例としての現像カートリッジ7とが備えられている。現像カートリッジ7は、感光ドラム5にトナー(現像剤)を供給するための現像ローラ8と、内部にトナーを収容するボックス形状をなし、下端部に現像ローラ8をその周面の一部が露出する状態で保持する筐体の一例としての現像筺体60(図2参照)とを含む構成である。各現像カートリッジ7は、ドラムユニット3に対して着脱可能に装着されている。
【0019】
ドラムユニット3の上方には、各色に対応した4本のレーザビームを出射する露光器10が配置されている。
【0020】
感光ドラム5の回転に伴って、感光ドラム5の表面は、スコロトロン型帯電器6からの放電によって一様に帯電された後、露光器10からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光ドラム5の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム5の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が現像ローラ8に対向すると、現像ローラ8から静電潜像にトナーが供給される。これにより、感光ドラム5の表面にトナー像が形成される。
【0021】
なお、露光器10に代えて、4つのLEDアレイが各感光ドラム5に対応して設けられてもよい。
【0022】
本体ケーシング2の底部には、シートの一例としての用紙Pを収容する給紙カセット11が配置されている。給紙カセット11に収容されている用紙Pは、各種ローラにより、搬送ベルト12上に搬送される。搬送ベルト12は、4つの感光ドラム5に下方から対向して配置されている。感光ドラム5に対して搬送ベルト12の上側部分を挟んで対向する各位置には、転写ローラ13が配置されている。搬送ベルト12上に搬送された用紙Pは、搬送ベルト12の走行により、搬送ベルト12と各感光ドラム5との間を順次に通過する。そして、感光ドラム5の表面上のトナー像は、用紙Pと対向したときに、転写ローラ13に印加された転写バイアスによって、用紙Pに転写される。
【0023】
搬送ベルト12に対して用紙Pの搬送方向における下流側には、定着器14が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、定着器14に搬送される。定着器14では、加熱および加圧により、トナー像が用紙Pに定着される。トナー像が定着した用紙Pは、各種ローラにより、本体ケーシング2の上面の排紙トレイ15に排出される。
2.ドラムユニット
図2に示すように、ドラムユニット3は、左右方向に間隔を空けて対向配置される第1側板21および第2側板22と、第1側板21および第2側板22の前端部間に架設されるフロントビーム23と、第1側板21および第2側板22の後端部間に架設されるリヤビーム24とを備えている。なお、以下の説明において、第1側板21および第2側板22の両方に言及する際には、第1側板21および第2側板22を「1対の側板21,22」、または、「各側板21,22」という。
【0024】
4つの感光ドラム5は、図3に示すように、フロントビーム23とリヤビーム24との間において、等間隔で並列に配置され、その両端部が各側板21,22に回転自在に保持されている。
【0025】
スコロトロン型帯電器6は、各感光ドラム5の後側に配置され、1対の側板21,22間に左右方向両側から挟持されている。
【0026】
また、各感光ドラム5の前側には、現像カートリッジ7が着脱可能に装着される装着位置25が設定されている。
(1)フロントビーム
図2に示すように、フロントビーム23の左右方向中央部には、前側把持部26が一体的に形成されている。前側把持部26は、平面視略U字状をなし、その各遊端部がフロントビーム23に連結され、フロントビーム23から前方に突出するように設けられている。
(2)リヤビーム
リヤビーム24の左右方向中央部には、後側把持部27が一体的に形成されている。後側把持部27は、背面視略U字状をなし、その各遊端部がリヤビーム24に連結され、後側下方から前側上方に傾斜して、リヤビーム24から斜め上方に突出するように設けられている。
【0027】
フロントカバー4(図1参照)が開かれた状態で、前側把持部26を把持して、ドラムユニット3を本体ケーシング2(図1参照)に対して前後方向にスライドさせることができる。そして、後側把持部27が本体ケーシング2の前端部に位置するまでドラムユニット3が引き出された状態で、前側把持部26および後側把持部27の両方を把持して、ドラムユニット3を本体ケーシング2から離脱させることができる。
(3)1対の側板
各側板21,22は、たとえば、繊維強化樹脂からなる。各側板21,22は、図5,6に示すように、上下方向および前後方向に延びる側面視略細長矩形状に形成されている。第1側板21の前端部および後端部は、フロントビーム23およびリヤビーム24に対して左側から対向している。また、第2側板22の前端部および後端部は、フロントビーム23およびリヤビーム24に対して右側から対向している。
【0028】
各側板21,22の上端部には、前後方向にわたって左右方向外側に延びる鍔部30が形成されている。鍔部30は、本体ケーシング2(図1参照)内に設けられるコロ部材(図示せず)に対して上方からスライド自在に当接する。これにより、ドラムユニット3の本体ケーシング2内に対する収容/引き出しをスムーズに行うことができる。
【0029】
また、各側板21,22の後端部には、その後端縁から略三角形状に切り欠いた形状の切欠部31が形成されている。切欠部31は、ドラムユニット3が本体ケーシング2(図1参照)に収容された状態で、本体ケーシング2内に設けられた本体基準軸(図示せず)を受け入れる。これにより、ドラムユニット3の本体ケーシング2に対する前後方向および上下方向の位置決めが達成される。
【0030】
また、図3に示すように、各側板21,22の内側面には、1対の側板21,22間に設定される装着位置への現像カートリッジ7の着脱を案内するための4つのカートリッジ案内部32が前後方向に互いに一定間隔を空けて形成されている。カートリッジ案内部32は、各側板21,22の内側面から左右方向内側に向けて突出し、互いに前後方向に間隔を空けて形成される2本の突条からなる。カートリッジ案内部32は、各側板21,22の上端部から後側下方に向けて一定勾配で傾斜している。カートリッジ案内部32の下端部は、感光ドラム5の中心と現像ローラ8(図1参照)の中心を結んだ線と平行に形成され、感光ドラム5に向けて開放されている。
【0031】
各側板21,22の内側面の上端部には、4つの離間レバー35が前後方向に互いに等間隔を空けて設けられている。各離間レバー35は、各側板21,22の内側面から内側に向けて突設された第1支持軸36(図7参照)に揺動可能に支持されている。
【0032】
また、各側板21,22の内側面の上端部において、各離間レバー35に対して前側に間隔を空けた位置には、4つの押圧レバー37が設けられている。各押圧レバー37は、各側板21,22の内側面から内側に向けて突設された第2支持軸38(図7参照)に揺動可能に支持されている。
(3−1)第1側板
図5に示すように、第1側板21には、各感光ドラム5の軸方向左端部を露出させるドラムカップリング挿通孔40が形成されている。
【0033】
各ドラムカップリング挿通孔40は、第1側板21の下端部において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このドラムカップリング挿通孔40は、各感光ドラム5の軸方向左端部と幅方向に対向する位置において、厚さ方向を貫通する丸孔として形成されている。
【0034】
また、第1側板21には、各ドラムカップリング挿通孔40に対して前側上方の位置に、現像カップリング挿通孔41が形成されている。現像カップリング挿通孔41は、ドラムカップリング挿通孔40の径方向に沿って延び、第1側板21を厚さ方向に貫通する楕円形の長孔として形成されている。1対の側板21,22間(装着位置25)に現像カートリッジ7が装着された状態で、各現像カップリング挿通孔41には、現像カートリッジ7の左側面に設けられた現像カップリング42が挿入される。
【0035】
また、第1側板21の上端部には、4つの検知光通過孔43が形成されている。各検知光通過孔43は、各現像カップリング挿通孔41に対して前側上方の位置に設けられている。
(3−2)第2側板
図6に示すように、第2側板22には、4つの帯電電極開口部50、4つの除電光通過孔51および4つの現像電極52が形成されている。
【0036】
各帯電電極開口部50は、カートリッジ案内部32の下端部の後方に配置されている。帯電電極開口部50には、スコロトロン型帯電器6(図1参照)のグリッド電極への給電のための帯電電極が対向する。
【0037】
除電光通過孔51は、各帯電電極開口部50の後側斜め下方に配置されている。ドラムユニット3が本体ケーシング2(図1参照)に装着された状態で、除電光通過孔51には、感光ドラム5の表面の電荷を除去するための除電ランプ(図示せず)が左右方向外側から対向する。除電ランプから出射された除電光が除電光通過孔51を介して感光ドラム5の表面に供給されることにより、感光ドラム5の表面に残留した電荷が除去される。
【0038】
現像電極52は、各カートリッジ案内部32の前側に配置されている。各現像カートリッジ7がドラムユニット3に装着された状態で、各現像電極52は、各現像カートリッジの側面に設けられるカートリッジ電極(図示せず)と左右方向に対向する。本体ケーシング2内に設けられた本体側現像電極(図示せず)が現像電極52に接続されると、現像電極52を介して、本体側現像電極とカートリッジ電極との電気的な接続が達成される。
(4)押圧レバー
図7に示すように、押圧レバー37は、側面視略三角形板状に形成されている。押圧レバー37の一角部には、各側板21,22の第2支持軸38が挿通されている。これにより、押圧レバー37は、各側板21,22に対して揺動可能に支持されている。押圧レバー37は、第2支持軸38に支持された一角部から後側斜め上方に延びる姿勢に設けられている。
【0039】
また、図7中に破線で示すように、押圧レバー37には、押圧ばね55が取り付けられている。押圧ばね55は、第2支持軸38に巻き回される渦巻きばねであり、その一端部が各側板21,22に係止され、その他端部が押圧レバー37に係止されている。これにより、押圧レバー37は、第2支持軸38を中心として、図7における反時計回り方向に付勢されている。なお、図7では、最も前側の第2支持軸38に巻き回された押圧ばね55のみが図示されているが、他の3つの第2支持軸38にも、押圧ばね55がそれぞれ巻き回されている。
(5)離間レバー
離間レバー35は、側面視略三角形板状の本体部56を有している。具体的には、本体部56の上端縁は、前後方向に延びている。本体部56の前端縁は、上端縁の前端部から下方に延びている。本体部56の後端縁は、前端縁の下端部と上端縁の後端部とを結ぶように、前側下方から後側上方に向けて傾斜している。
【0040】
本体部56の後端縁の途中部には、第1支持軸36が挿通されている。これにより、離間レバー35は、各側板21,22に対して揺動可能に支持される。
【0041】
また、離間レバー35には、本体部56の上端縁の後端部から左右方向外側に突出する当接部57を備えている。当接部57は、側面視略台形状に形成されている。
【0042】
また、離間レバー35は、本体部56の後端縁の下端部から左右方向内側に突出する作用部58を備えている。作用部58は、側面視略矩形状に形成され、その上端が後側上方に位置し、下端が前側下方に位置するように傾いた姿勢をなしている。
【0043】
離間レバー35には、図示しない付勢部材が取り付けられている。付勢部材は、第1支持軸36に巻き回される渦巻きばねであり、その一端部が各側板21,22に係止され、その他端部が離間レバー35に係止されている。これにより、離間レバー35は、第1支持軸36を中心として、図7における反時計周り方向に付勢されている。
3.現像カートリッジ
(1)現像カートリッジの構成
図3に示すように、現像カートリッジ7は、ボックス形状の現像筺体60を備えている。現像筺体60の上面において、左右方向の中央部には、現像把持部61が形成されている。現像把持部61は、正面視U字状をなし、その各遊端部が現像筺体60の上面に接続されている。
【0044】
現像筺体60の各側壁において、前側上方の位置には、被押圧部の一例としての現像押圧ボス62が側壁から左右方向外側に向けて突設されている。
(2)現像カートリッジのドラムユニットに対する装着動作
各現像カートリッジ7は、各側板21,22間に、上方から装着される。このとき、現像カートリッジ7の現像筺体60の両側壁から突出するカラー部材(図示せず)は、カートリッジ案内部32に上方から導入される。そして、カラー部材がカートリッジ案内部32に案内されつつ、現像カートリッジ7が下方に移動される。図1に示すように、現像ローラ8が感光ドラム5に接触すると、それ以上の現像カートリッジ7の押し込みが規制され、現像ローラ8が感光ドラム5に対して位置決めされる。
【0045】
その後、現像カートリッジ7が前側に少し傾けられる。これにより、図7に示すように、現像押圧ボス62は、押圧レバー37と離間レバー35の作用部58との間を通り、押圧レバー37の下側に潜り込む。この状態で、押圧レバー37は、押圧ばね55による付勢力に抗して下側から持ち上がる。その結果、現像押圧ボス62は、押圧レバー37により下方に付勢され、現像カートリッジ7が下方に押圧される。この状態で、離間レバー35の作用部58は、現像押圧ボス62に対してわずかに間隔を空けた第2位置に配置される。
3.離間押圧動作
本体ケーシング2(図1参照)内には、前後方向にスライド可能な直動カム(図示せず)が設けられている。ドラムユニット3が本体ケーシング2内に収容された状態で、直動カムは、その移動範囲における最も前側の位置に配置されている。
【0046】
この状態では、図1に示すように、各現像カートリッジ7が、現像ローラ8と感光ドラム5とが接触する接触位置に配置されている。そして、各押圧レバー37が、各現像カートリッジ7の現像押圧ボス62に上方から当接して、各現像押圧ボス62を下方に向けて押圧している。
【0047】
直動カムが後方へと移動し、離間レバー35の当接部57に対して直動カムが前側から当接した後、直動カムがさらに後方へと移動すると、離間レバー35の当接部57が直動カムにより後側下方に押圧され、離間レバー35が回動して、離間レバー35の作用部58が上方に持ち上がる。離間レバー35の回動の途中で、各離間レバー35の作用部58は、その上方に位置する現像押圧ボス62に下方から当接し、現像押圧ボス62を押し上げる。これにより、各現像カートリッジ7は、押圧レバー37から付与される押圧力に抗して、上方に持ち上げられる。この状態で、各現像カートリッジ7の現像ローラ8(図1参照)が感光ドラム5から大きく離間し、各現像カートリッジ7が離間位置に配置される。また、各離間レバー35は、現像押圧ボス62を押圧し、各現像カートリッジを離間位置に配置する第1位置をなす。
4.離間部材
図3に示すように、ドラムユニット3には、離間部材70が取り付けられている。離間部材70は、左右1対設けられ、第1側板21側および第2側板22側にそれぞれ配置されている。
(1)離間部材の構成
各離間部材70は、可撓性を有する樹脂材料からなる。図8A,8Bに示すように、離間部材70は、前後方向に間隔を空けて配置される4つの保持部71を有している。そして、隣り合う2つの保持部71の間には、連結部81が介在されている。隣り合う2つの保持部71が連結部81に連結されることにより、4つの保持部71および3つの連結部81が一体をなしている。
(1−1)保持部
各保持部71は、本体部72、押圧レバー規制部73、離間レバー規制部74およびスペーサ部75を一体的に備えている。
【0048】
本体部72は、前後方向に延びる直線状に形成されている。
【0049】
押圧レバー規制部73は、本体部72の前端部に接続され、本体部72の前端部から湾曲しつつ下方に延びる側面視略L字状に形成されている。
【0050】
離間レバー規制部74は、本体部72の後端部に接続され、本体部72の後端部から左右方向内側に向けて延びる棒状に形成されている。また、離間レバー規制部74の先端部(本体部72側と反対側の端部)には、離間レバー規制部74から前方に向けて突出する脱落防止部76が設けられている。
【0051】
スペーサ部75は、本体部72の前後方向中央部から略下方に向けて延びる鉛直部77と、鉛直部77の下端部から前側斜め下方に向けて延びるスペーサ本体78とを一体的に備えている。スペーサ本体78には、その前側面から略円弧状に切り欠いた形状の円弧部79が形成されている。
【0052】
また、図8Bに示すように、右側の離間部材70におけるスペーサ部75の鉛直部77には、軸線方向規制部80が形成されている。軸線方向規制部80は、鉛直部77の上下方向途中部から前方に向けて延び、湾曲しつつ左右方向内側に向けて延びる平面視略L字状に形成されている。
(1−2)連結部
図8A,8Bに示すように、連結部81は、前後方向に隣接する2つの保持部71の間に介在され、上方に向けて開放される側面視略U字状に形成されている。
【0053】
左側の離間部材70において、連結部81の一端部は、隣り合う保持部71のうち、前側の保持部71の後端部に設けられた離間レバー規制部74に接続されている。また、連結部81の他端部は、隣り合う保持部71のうち、後側の保持部71の前端部に設けられた押圧レバー規制部73に接続されている。
【0054】
右側の離間部材70において、連結部81の一端部は、隣り合う保持部71のうち、前側の保持部71の後端部に設けられた離間レバー規制部74に接続されている。また、連結部81の他端部は、隣り合う保持部71のうち、後側の保持部71における本体部72の前端部に接続されている。
(2)離間部材のドラムユニットに対する取付状態
図11に示すように、離間部材70がドラムユニット3に取り付けられた状態では、各保持部71が現像カートリッジ7に対して左右方向に対向し、各連結部81が各現像カートリッジ7間に形成されたスペースに配置されている。
【0055】
この状態で、スペーサ部75のスペーサ本体78は、現像押圧ボス62と離間レバー35の作用部58との間に介在されている。そして、現像押圧ボス62がスペーサ本体78の前側面に形成された円弧部79(図8A参照)に入り込んでいる。これにより、現像押圧ボス62は、スペーサ本体78の厚みだけ離間レバー35から離間する方向に移動し、現像カートリッジ7が離間位置に配置される。
【0056】
そして、現像押圧ボス62の移動により、押圧レバー37が現像押圧ボス62に上方に向けて押圧される。一方、押圧レバー規制部73は、押圧レバー37の上端部に対して前側に回り込み、押圧レバー37に前側および上側から当接しているので、押圧レバー37の前側上方への回動が規制されている。よって、現像押圧ボス62は、スペーサ部75と押圧レバー37とに挟持された状態で、その位置が固定される。
【0057】
また、離間レバー35の作用部58は、スペーサ本体78により、下方に向けて付勢される。これにより、離間レバー35が現像押圧ボス62から離間する第2位置に配置される。一方、離間レバー規制部74は、離間レバー35の後端部に対して後側から当接しているので、離間レバー35の後端部が後側に移動する方向、言い換えれば、作用部58が上方に移動する方向への離間レバー35の回動が規制されている。
【0058】
さらに、図11中には図示されていないが、離間部材70が取り付けられた状態で、脱落防止部76(図8A参照)が離間レバー35に対して左右方向外側から当接している。一方、この状態で保持部71の本体部72が離間レバー35に対して左右方向内側から当接している。したがって、離間部材70の左右方向の移動が規制され、離間部材70の脱落を防止することができる。
【0059】
また、図12に示すように、右側の離間部材70の保持部71に形成された軸線方向規制部80は、各現像カートリッジ7の現像筺体60に対して右側から当接している。これにより、現像カートリッジ7が左方に向けて付勢され、現像カートリッジ7が軸線方向(左右方向)に位置決めされる。
【0060】
また、この状態で、離間部材70は、ドラムユニット3から上方に突出しない。すなわち、ドラムユニット3を左右方向から見たときに、離間部材70がドラムユニット3の上端部よりも上方に配置されない。よって、ドラムユニット3の本体ケーシング2(図1参照)への着脱時に、離間部材70が本体ケーシング2内に設けられた他の部材に干渉しない。
(3)離間部材の取り外し操作
図12に示すように、離間部材70の取り外し操作に際しては、まず、最も前側に配置された保持部71の押圧レバー規制部73が上方に持ち上げられる。この押圧レバー規制部73の上方への移動につれて、本体部72がその前端部が上方に持ち上げられるように傾斜する。そのため、本体部72の前後方向中央部に接続されたスペーサ部75は、その上端部が後方に引っ張られ、後側上方に向けて全体的に移動する。これにより、スペーサ本体78が現像押圧ボス62と離間レバー35の作用部58との間から引き抜かれ、図12に示す状態をなす。
【0061】
そして、現像押圧ボス62が押圧レバー37により下方に押圧され、対応する現像カートリッジ7が現像ローラ8(図1参照)と感光ドラム5とが接触する接触位置に移動する。また、本体部72が全体的に上方に移動し、離間レバー規制部74が離間レバー35から離間すると、離間レバー35の規制が解除される。
【0062】
このとき、本体部72の傾斜に伴って、当該保持部71に連結されている連結部81は、その一端部が他端部に近接するように弾性変形する。そのため、最前の保持部71を取り外すための力が他の保持部71に伝達されず、他の3つの保持部71が取り付けられた状態で、最前の保持部71の取り外し操作を行うことができる。
【0063】
最前の保持部71の取り外しが完了した後、その保持部71がさらに引っ張られ、連結部81の一端部と他端部との間が開ききると、最前の保持部71を取り外すための力が、連結部81の他端部に接続された前側から2番目の保持部71に伝達される。この力により、2番目の保持部71が最前の保持部71と同様に取り外される。そして、前側から3番目および4番目の保持部71も、同様に取り外される。
5.固定部材
図3に示すように、ドラムユニット3の第1側板21には、固定部材90が取り付けられている。
(1)固定部材の構成
図9,10に示すように、固定部材90は、可撓性を有する樹脂材料からなり、4つの介在部91、3つの連結部92および1つの操作部93を一体的に備えている。
(1−1)介在部
各介在部91は、本体部94、挿入部95a,95bおよび係止部96を一体的に備えている。
【0064】
本体部94は、前後方向および上下方向に延びる略矩形板状に形成されている。本体部94の略中央部には、保持孔97が厚さ方向に貫通する丸孔として形成されている。
【0065】
挿入部95a,95bは、本体部94の左右方向内側面(右側面)において、保持孔97に臨む部分から延びる円弧状に形成され、その周方向に間隔を空けて設けられている。
【0066】
一方の挿入部95aは、固定部材90が第1側板21に取り付けられた状態(図2参照)で、現像カップリング挿通孔41のドラムカップリング挿通孔40側に配置される。すなわち、一方の挿入部95aは、側面視において、現像ローラ8(図1参照)が感光ドラム5(図1参照)に近接する側に配置される。一方の挿入部95aの内側面には、内方に向けて突出する複数の突条98が形成されている。
【0067】
他方の挿入部95bは、固定部材90が第1側板21に取り付けられた状態(図2参照)で、現像カップリング挿通孔41のドラムカップリング挿通孔40と反対側に配置される。すなわち、他方の挿入部95bは、側面視において、現像ローラ8(図1参照)が感光ドラム5(図1参照)から離間する側に配置される。
【0068】
係止部96は、本体部94の前側上端の角部から前側斜め上方に延びている。係止部96の先端部には、左右方向内側(右側)に向けて延びる係止突起99が形成されている。
(1−2)連結部
連結部92は、前後方向に隣接する2つの介在部91の間に介在され、下方に向けて開放される側面視略U字状に形成されている。
【0069】
各連結部92の一端部は、隣り合う介在部91のうち、前側の介在部91(本体部94)の後端部に接続されている。また、各連結部92の他端部は、隣り合う介在部91のうち、後側の介在部91(本体部94)の前端部に接続されている。
(1−3)操作部
操作部93は、最も前側の介在部91に連結されている。操作部93は、介在部91の上端から上方に延び、前方に屈曲して介在部91よりも前側に延び、さらに左右方向内側(右側)に屈曲して右方に延びている。操作部93の途中部は、係止部96を回避する形状に形成されている。
(2)固定部材のドラムユニットに対する取付状態
図11,12に示すように、固定部材90がドラムユニット3に取り付けられた状態では、各介在部91が現像カートリッジ7に対して左右方向に対向し、各連結部92が各現像カートリッジ7間に形成されたスペースに配置されている。
【0070】
この状態で、保持孔97は、現像カップリング挿通孔41に対向する位置に配置されている。また、2つの挿入部95a,95bは、現像カップリング挿通孔41と現像カップリング42との間に介在される。すなわち、2つの挿入部95a,95bは、現像カップリング挿通孔41に内嵌され、現像カップリング42に外嵌される。
【0071】
そして、一方の挿入部95aに形成された突条98により、現像カップリング42が持ち上げられる。これにより、現像カートリッジ7が、現像ローラ8(図1参照)が感光ドラム5から離間する離間位置に配置される。また、他方の挿入部95bが現像カップリング42に対して前側上方から当接しているので、現像カップリング42の前側斜め上方への移動が規制される。現像カップリング42は、突条98により持ち上げられた状態で、その位置が固定される。
【0072】
また、各係止部96の係止突起99は、図5に示す検知光通過孔43に入り込み、この検知光通過孔43を介して第1側板21に係止される。
【0073】
そして、操作部93は、第1側板21の前端部に対して前側に回り込み、第1側板21に対して前側から当接している。
【0074】
また、この状態で、固定部材90は、その左右方向外側面(左面)が第1側板21に沿って延びている。そのため、ドラムユニット3の本体ケーシング2(図1参照)への着脱時に、固定部材90が本体ケーシング2内に設けられた他の部材に干渉しない。
(3)固定部材の取り外し操作
固定部材90の取り外し操作に際しては、まず、操作部93の前端部が左方に引っ張られる。この操作部93の左方への移動に伴って、本体部94がその前端部が第1側板21から離間するように傾斜した状態に変形し、本体部94の前端部に接続された係止部96が左方に移動する。その結果、係止部96(係止突起99)の第1側板21に対する係止が解除される。
【0075】
また、2つの挿入部95a,95bが第1側板21の現像カップリング挿通口41から左方に引き抜かれる。これにより、現像カップリング42が現像カップリング挿通孔41の下端部に当接し、現像カートリッジ7が現像ローラ8(図1参照)と感光ドラム5とが接触する接触位置に移動する。
【0076】
最前の介在部91の取り外しが完了した後、固定部材90(操作部93)の前端部が、最前の介在部91の延びる面に対して直交する方向にさらに引っ張られると、その力が、連結部92を介して前側から2番目の介在部91に伝達される。これにより、2番目の介在部91が最前の介在部91と同様に取り外される。そして、前側から3番目および4番目の介在部91も、同様に取り外される。
6.作用効果
以上のように、ドラムユニット3には、4つの感光ドラム5が前後方向に間隔を空けて並列に配置された状態で保持されている。各感光ドラム5には、現像カートリッジ7が対応して設けられている。各現像カートリッジ7は、ドラムユニット3に、接触位置と離間位置とに変位可能に保持されている。現像カートリッジ7が接触位置に配置された状態で、現像カートリッジ7の現像ローラ8は、感光ドラム5に接触する。また、現像カートリッジ7が離間位置に配置された状態で、現像ローラ8は、感光ドラム5から離間する。
【0077】
また、各現像カートリッジ7に対応して、離間部材70が設けられている。離間部材70は、複数の保持部71および連結部81を一体的に備えている。各現像カートリッジ7は、保持部71により離間位置に保持される。そのため、感光ドラム5と現像ローラ8とが離間した状態でプリンタ1を運搬することができるので、運搬時にプリンタ1に振動が加わっても、感光ドラム5と現像ローラ8とが摺擦されるのを防止できる。その結果、現像ローラ8との摺擦により感光ドラム5の表面が傷つくのを防止することができる。
【0078】
また、各保持部71が連結部81により連結されているので、1回の操作でドラムユニット3から離間部材70を取り外すことができる。その結果、離間部材70を取り外す際の手間を軽減することができる。
【0079】
また、連結部81は、前後方向に伸縮自在な可撓性を有している。そのため、保持部71間の間隔を連結部81の伸縮により微調整することができる。したがって、各現像カートリッジ7を離間位置に保持するための位置に各保持部71を容易に配置することができる。
【0080】
また、現像カートリッジ7は、前後方向に所定の間隔を空けて並列に配置されている。そして、連結部81は、現像カートリッジ7間において下方に膨出するU字状に形成されている。これにより、連結部81を隣り合う現像カートリッジ7の間の空間に配置することができるので、連結部81を配置するためのスペースを新たに設ける必要がない。さらに、連結部81がU字状に形成されているので、連結部81の各遊端部間の間隔を変更することにより、連結部81を前後方向において伸縮させることができる。
【0081】
また、現像ローラ8は、現像カートリッジ7の現像筐体60に保持されている。各現像カートリッジ7の現像筐体60には、現像押圧ボス62が突出して設けられている。
【0082】
ドラムユニット3には、各現像カートリッジ7の現像押圧ボス62に対応して、複数の離間レバー35が設けられている。離間レバー35が第1位置に配置されることにより、現像押圧ボス62が離間レバー35に押圧されて、現像カートリッジ7が離間位置に移動する。また、離間レバー35が第2位置に移動すると、現像押圧ボス62から離間レバー35が離間し、現像押圧ボス62と離間レバー35との間にスペースが生じる。
【0083】
一方、保持部71には、スペーサ部75が設けられている。スペーサ部75が現像押圧ボス62と離間レバー35との間に生じたスペースに配置されると、現像押圧ボス62がスペーサ部75に押圧され、現像カートリッジ7が離間位置に移動する。これにより、現像カートリッジ7を離間位置に配置することができる。
【0084】
また、スペーサ部75は、直線状に延びている。そのため、スペーサ部75をその延伸方向に移動させることにより、スペーサ部75を離間レバー35と現像押圧ボス62との間から引き抜くことができる。
【0085】
また、ドラムユニット3には、複数の押圧レバー37が現像カートリッジ7に対応して変位可能に設けられている。現像押圧ボス62が押圧レバー37に押圧されることにより、現像ローラ8は、感光ドラム5に近接する方向に押圧される。
【0086】
現像カートリッジ7が離間位置に保持された状態では、押圧レバー規制部73により、押圧レバー37の変位が規制されている。また、この状態で、スペーサ部75が現像押圧ボス62と離間レバー35との間に配置されると、現像押圧ボス62が押圧レバー37に向けて押圧される。これにより、現像押圧ボス62は、押圧レバー37とスペーサ部75とに挟持された状態で、その位置が固定される。よって、現像押圧ボス62を介して、現像カートリッジ7が離間位置で保持されるので、ドラムユニット3から現像カートリッジ7を脱落するのを防止できる。
【0087】
また、離間レバー35が第2位置にある状態では、離間レバー規制部74により、離間レバー35の第2位置から第1位置への変位が規制されている。よって、離間部材70がドラムユニット3に取り付けられた状態で、離間レバー35が第2位置に保持されるので、離間レバー35のガタつきを防止することができる。
【0088】
また、保持部71には、軸線方向規制部80が備えられている。軸線方向規制部80が現像カートリッジ7に当接することにより、現像ローラ8の軸線方向(左右方向)における現像カートリッジ7の移動が規制されている。よって、現像カートリッジ7を現像ローラ8の軸線方向に位置決めすることができるので、現像カートリッジ7の軸線方向のガタつきを防止することができる。
【0089】
また、離間部材70は、現像カートリッジ7に対して左右方向の両側に配置されている。これにより、左右方向の両側で、現像カートリッジ7を離間位置に配置することができるので、感光ドラム5と現像ローラ8との接触を左右方向にわたって確実に防止することができる。
【0090】
また、ドラムユニット3は、本体ケーシング2に対して前後方向に引出可能に設けられている。そして、各離間部材70は、その上面が前後方向に延びる平坦面にほぼ沿っている。そのため、ドラムユニット3の本体ケーシング2に対する引出/収納時に、各離間部材70が本体ケーシング2内の他の部材と干渉するのを防止することができる。
7.変形例
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
【0091】
たとえば、固定部材90には、2つの挿入部95a,95bが備えられているとしたが、固定部材90には、少なくとも一方側の挿入部95aが備えられていればよく、他方の挿入部95bは、省略することもできる。
【0092】
また、現像カップリング挿通孔41は、図13に示すように、丸孔として形成されていてもよい。この場合、現像カップリング挿通孔41に挿入される挿入部101は、現像カップリング挿通孔41の内径とほぼ同じ外径を有し、現像カップリング42よりもわずかに大きな内径を有する円筒状に形成されるのが好ましい。
【0093】
そして、挿入部101の内側面において、ドラムカップリング挿通孔40(図2参照)と対向する部分には、その内側面から突出する突条102が形成される。これにより、挿入部101の内側に配置される現像カップリング42を感光ドラム5(図1参照)から離間する離間位置に配置させることができる。
【符号の説明】
【0094】
1 プリンタ
2 本体ケーシング
3 ドラムユニット
5 感光ドラム
7 現像カートリッジ
8 現像ローラ
35 離間レバー
37 押圧レバー
60 現像筺体
62 現像押圧ボス
70 離間部材
71 保持部
73 押圧レバー規制部
74 離間レバー規制部
75 スペーサ部
80 軸線方向規制部
81 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の感光ドラムと、
前記複数の感光ドラムを所定の配列方向に間隔を空けて並列に配置された状態で保持する保持部材と、
各感光ドラムに対応して設けられ、現像ローラを有し、前記保持部材に、前記現像ローラが前記感光ドラムに接触する接触位置と前記現像ローラが前記感光ドラムから離間する離間位置とに変位可能に保持される複数の現像ユニットと、
各現像ユニットに対応して設けられ、前記現像ユニットを前記離間位置に保持する複数の保持部、および各保持部の間に設けられ、前記保持部を前記配列方向に連結する連結部を一体的に有する離間部材とを備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記連結部は、前記配列方向に伸縮自在な可撓性を有している、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記現像ユニットは、前記配列方向に所定の間隔を空けて並列に配置され、
前記連結部は、前記現像ユニット間において前記配列方向と交差する方向に膨出するU字状に形成されている、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像ユニットは、前記現像ローラを保持する筺体と、前記筺体から突出する被押圧部とを有し、
前記画像形成装置は、前記保持部材に前記現像ユニットに対応して設けられ、前記被押圧部を押圧して前記現像ユニットを前記離間位置に配置する第1位置と前記被押圧部から離間する第2位置との間で移動可能な複数の離間レバーを備え、
前記保持部は、前記離間レバーが前記第2位置にある状態で、前記離間レバーと前記被押圧部との間に介在されて、前記現像カートリッジを前記離間位置に支持するスペーサ部を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記スペーサ部は、前記配列方向に交差する方向に直線状に延びている、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記保持部材に前記現像ユニットに対応して変位可能に設けられ、前記現像ローラが前記感光ドラムに近接する方向に前記被押圧部を押圧する複数の押圧レバーをさらに備え、
前記保持部は、前記現像ユニットが離間位置に保持される状態で、前記押圧レバーの変位を規制する押圧レバー規制部を含む、請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記保持部は、前記離間レバーが第2位置にある状態で、前記離間レバーの前記第2位置から前記第1位置への変位を規制する離間レバー規制部を含む、請求項4〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記保持部は、前記現像ユニットに当接し、前記現像ローラの軸線方向における前記現像ユニットの移動を規制するための軸線方向規制部を備えている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記離間部材は、前記現像ユニットに対して、前記現像ローラの軸線方向の両側に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記保持部材が装着される装置本体を備え、
前記保持部材は、前記装置本体から前記配列方向と平行な方向に引き出し可能に設けられ、
各離間部材は、その上面が前記配列方向に延びる平坦面にほぼ沿っている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−197408(P2011−197408A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64155(P2010−64155)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】