説明

画像形成装置

【課題】キャリッジに搭載される記録ヘッドとエンコーダセンサ及びエンコーダスケールが同じ空間に配置されるためにミストがエンコーダスケールに付着する。
【解決手段】キャリッジ4は、記録ヘッド11を搭載するヘッド搭載部41と、エンコーダセンサ16を取付けるセンサ取付け部43とを有し、センサ取付け部43はヘッド搭載部41から延び出て設けられ、エンコーダスケール15はセンサ取付け部43に取付けられたエンコーダセンサ16で読取り可能な位置に配設され、キャリッジ4のヘッド搭載部41とセンサ取付け部43との間を仕切るガイド部材3が設けられ、ガイド部材3で仕切られた異なる空間501、502内に、キャリッジ4のヘッド搭載部41とセンサ取付け部43及びエンコーダスケール15とがそれぞれ配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
【0003】
なお、本願において、液体吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
【0004】
ところで、シリアル型画像形成装置においては、記録ヘッドを搭載したキャリッジの主走査位置を検出するために、主走査方向に配設したエンコーダスケールとキャリッジ側に搭載したエンコーダセンサからなるリニアエンコーダを備えるようにしている。一方、記録ヘッドから液滴を吐出して画像形成を行うことから、液滴吐出などに伴ってミストが発生し、ミストがエンコーダスケールに付着すると、読み飛ばしなどが発生して、キャリッジ位置の検出精度が低下し、画像品質が低下することになる。
【0005】
そこで、従来、キャリッジ搬送用ベルトの近傍に配設されたエンコーダスケール(リニアスケール)とキャリッジの側面に設けられたエンコーダセンサとでリニアエンコーダを構成し、キャリッジ搬送用ベルトの少なくとも上方とエンコーダスケールとの間に遮蔽板を配設したものが知られている(特許文献1)。
【0006】
また、キャリッジ搬送用ベルトの近傍に配設されたエンコーダスケール(リニアスケール)とキャリッジの側面に設けられたエンコーダセンサとでリニアエンコーダを構成し、エンコーダセンサ及びエンコーダセンサ近傍のエンコーダスケールの一部を覆い、スケールをセンサに対して所定位置に導くための案内部を有するカバーを備えたものが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−081691号公報
【特許文献2】特開2001−113772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の構成にあっては、キャリッジの記録ヘッドとエンコーダスケールとは同じ空間内に配置されるため、記録ヘッドからの滴吐出に伴うミストが遮蔽板を回り込んでエンコーダスケールに到達して付着し、あるいは、カバーで覆われていない部分に付着するという課題がある。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、エンコーダスケールへのミストの付着を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されて主走査方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジを摺動自在に案内する案内部材と、
前記主走査方向に沿って配設されたエンコーダスケールと、
前記キャリッジに搭載されて前記エンコーダスケールを読取るエンコーダセンサと、を備え、
前記キャリッジは、前記記録ヘッドを搭載するヘッド搭載部と、少なくとも前記エンコーダセンサを取付けるセンサ取付け部とを有し、
前記センサ取付け部は前記ヘッド搭載部から延び出て設けられ、
前記エンコーダスケールは前記センサ取付け部に取付けられた前記エンコーダセンサで読取り可能な位置に配設され、
前記キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部との間を仕切る隔壁部材が設けられ、
前記隔壁部材で仕切られた異なる空間内に前記キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部及び前記エンコーダスケールとが配置されている
構成とした。
【0011】
ここで、前記案内部材が前記隔壁部材を兼ねている構成とできる。
【0012】
また、前記隔壁部材の少なくとも一部は、前記キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部との間に設けられた凹部に嵌まり込んでいる構成とできる。
【0013】
また、前記キャリッジのセンサ取付け部は前記ヘッド搭載部よりも高さ方向で上方に延び出て設けられている構成とできる。
【0014】
また、前記キャリッジのヘッド搭載部が配置される空間と前記センサ取付け部が配置される空間との間にミストを回収するミスト回収部材が設けられている構成とできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る画像形成装置によれば、キャリッジは、記録ヘッドを搭載するヘッド搭載部と、少なくともエンコーダセンサを取付けるセンサ取付け部とを有し、センサ取付け部はヘッド搭載部から延び出て設けられ、エンコーダスケールはセンサ取付け部に取付けられたエンコーダセンサで読取り可能な位置に配設され、キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部との間を仕切る隔壁部材が設けられ、隔壁部材で仕切られた異なる空間内にキャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部及びエンコーダスケールとが配置されている構成としたので、エンコーダスケールへのミストの付着が低減する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を示す外観斜視説明図である。
【図2】同装置の機構部の要部平面説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態のキャリッジ部分の要部斜視説明図である。
【図4】同じくキャリッジ部分の側面説明図である。
【図5】同じく図4の空間配置の模式的説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態のキャリッジ部分の側面説明図である。
【図7】同じく図6の空間配置の模式的説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態のキャリッジ部分の側面説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態のキャリッジ部分の側面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例の概要について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の外観斜視説明図、図2は同装置の機構部の平面説明図である。
【0018】
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体100の上面側に開閉可能にカバー101が設けられ、このカバー101を開くことで内部の機構部にアクセスすることができる。
【0019】
機構部は、図2に示すように、左右のメイン側板1A、1Bに横架した案内部材であるガイド部材3にてキャリッジ4を主走査方向に摺動自在に支持し、主走査モータ5によって駆動プーリ6と従動プーリ7との間に張架されたタイミングベルト8を介してキャリッジ4を主走査方向に移動走査する。
【0020】
このキャリッジ4には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液滴を吐出する画像形成手段としての液体吐出ヘッド及びこの液体吐出ヘッドにインクを供給するヘッドタンクを含む記録ヘッドユニット(以下、単に「記録ヘッド」ともいう。)11を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。これらの複数の記録ヘッド11は図示しないヘッドホルダに保持されることでユニット化されてキャリッジ4に搭載されている。
【0021】
また、キャリッジ4の主走査方向に沿ってエンコーダスケール15を配置し、キャリッジ4側にはエンコーダスケール15の目盛り(スケール:位置識別部)を読み取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ16を取り付け、これらのエンコーダスケール15とエンコーダセンサ16とで位置検出装置としてのリニアエンコーダを構成している。
【0022】
一方、キャリッジ4の下側には、図示しない用紙を副走査方向に搬送する搬送手段としての搬送ベルト21を配置している。この搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、搬送ローラ22とテンションローラ23との間に掛け渡されて、副走査モータ31によってタイミングベルト32及びタイミングプーリ33を介して搬送ローラ22が回転駆動されることによって副走査方向に周回移動される。
【0023】
さらに、キャリッジ4の主走査方向の一方側には搬送ベルト21の側方に記録ヘッド11の維持回復を行う維持回復機構41が配置されている。なお、維持回復機構41は、例えば記録ヘッド11のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材、ノズル面を払拭するワイパ部材、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出受けなどで構成されている。
【0024】
また、図1に示すように、用紙を搬送ベルト21に給紙する給紙手段や、画像形成手段としての記録ヘッド11から吐出された液体が付着して画像が形成された用紙を排紙する排紙手段などを構成する給排紙トレイ103が装置本体100に対して着脱自在に装着される。
【0025】
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙された用紙を搬送ベルト21で間歇的に搬送し、キャリッジ4を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド11を駆動することにより、停止している用紙に液滴を吐出して1行分を記録し、用紙を所定量搬送後、次の行の記録を行なう動作を繰り返して用紙上に画像を形成し、画像形成後用紙を排紙する。
【0026】
次に、この画像形成装置における本発明の第1実施形態について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同実施形態のキャリッジ部分の要部斜視説明図、図4は同じくキャリッジ部分の側面説明図、図5は同じく図4の空間配置の模式的説明図である。
【0027】
キャリッジ4には、記録ヘッド11を搭載するヘッド搭載部41の上部に、ヘッド搭載部41の上部を覆うキャリッジカバー42が設けられ、キャリッジカバー42と一体では用紙送り方向に沿ってヘッド搭載部41から延び出したセンサ取付け部43が設けられている。
【0028】
センサ取付け部43の下面にはヘッド側電装部品を実装するヘッド側基板112が取付けられ、ヘッド側基板112にエンコーダセンサ16が設けられ、エンコーダスケール15はエンコーダセンサ16によって読取り可能な位置に配設されている。
【0029】
キャリッジ4を摺動自在に案内する案内部材であるガイド部材3は、板金部材からなり、キャリッジ4を摺動自在に案内するための支持面となるガイド面301、ガイド面302、ガイド面303を有している。そして、キャリッジ4のヘッド搭載部41には、ガイド部材3のガイド面301に摺動自在に接する摺動部401と、ガイド面302に摺接する摺動部402と、ガイド面303に摺接する摺動部(スライダ)403とを有している。この場合、ガイド部材3のガイド面301は、キャリッジ4の高さ位置を決める面となり、ガイド面302はキャリッジ4の自重によるモーメントを受ける面(回転止め部)となり、ガイド面303はキャリッジ4の副走査方向の位置を決める面となる。
【0030】
このガイド部材3は、主走査方向の全域にわたって配設されており、キャリッジ4のヘッド搭載部41とセンサ取付け部43及びエンコーダスケール15との間を仕切る隔壁部材を兼ねている。
【0031】
また、キャリッジ4のセンサ取付け部43の下方には、ガイド部材3に当接する前ステー61が配設されている。
【0032】
また、キャリッジ4のキャリッジカバー42にはヘッド搭載部41側とセンサ取付け部43となる部分との間に凹部50を設けている。そして、カバー101には、キャリッジカバー42の凹部50に嵌まり込み、キャリッジ4の上部側でヘッド搭載部41とセンサ取付け部43との間を仕切る隔壁部材51を設けている。隔壁部材51は主走査方向の全域にわたって配設されている。
【0033】
これにより、キャリッジ4の上方側でもヘッド搭載部41とセンサ取付け部43との間が仕切られ、凹部50とこれに嵌まり込む隔壁部材51によりヘッド搭載部41からセンサ取付け部43との間の空間を略遮蔽することができる。
【0034】
一方、キャリッジ4と搬送ベルト21との間には、後ステー62に、用紙を搬送ベルト21に押し付ける押圧ローラ72を先端部に有する加圧板71が配設され、ガイド部材3の下側には搬送ベルト21から排出される用紙を案内する排紙ガイド73が配設されている。
【0035】
これにより、キャリッジ4が移動する空間は、図5に示すように、用紙搬送方向で、ガイド部材3及び隔壁部材51によって、キャリッジ4のヘッド搭載部41が移動する空間501と、キャリッジ4のセンサ取付け部43が移動し、エンコーダスケール15が配設されている空間502とに分けられる。
【0036】
このように構成したので、キャリッジ4のヘッド搭載部41に搭載されて記録ヘッド11から液滴を吐出したときに発生するミストは、空間A内で浮遊するが、ガイド部材3及び隔壁部材51によって遮られて、センサ取付け部43が移動し、エンコーダスケール15が配設されている空間502側に移動することがほとんどなくなり、エンコーダスケール15へのミストの付着が低減する。
【0037】
このように、キャリッジは、記録ヘッドを搭載するヘッド搭載部と、少なくともエンコーダセンサを取付けるセンサ取付け部とを有し、センサ取付け部はヘッド搭載部から延び出て設けられ、エンコーダスケールはセンサ取付け部に取付けられたエンコーダセンサで読取り可能な位置に配設され、キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部との間を仕切る隔壁部材が設けられ、隔壁部材で仕切られた異なる空間内にキャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部及びエンコーダスケールとが配置されている構成とすることで、エンコーダスケールへのミストの付着が低減する。
【0038】
次に、本発明の第2実施形態について図6及び図7を参照して説明する。なお、図6は同実施形態のキャリッジ部分の側面説明図、図7は同じく図6の空間配置の模式的説明図である。
本実施形態では、キャリッジ4のヘッド搭載部41から上方に向けてセンサ取付け部43を設けている。そして、ヘッド搭載部41の上方にエンコーダセンサ16によって読取られるエンコーダスケール15を配設し、ヘッド搭載部41の上方で、センサ取付け部43のエンコーダセンサ16の下側に、案内部材であるガイド部材3を配設することで、ヘッド搭載部41とセンサ取付け部43との間を仕切っている。
【0039】
また、前ステー61とセンサ取付け部43との間には、センサ取付け部43に設けた凹部50に嵌まり込む隔壁部材51を設けている。
【0040】
これにより、キャリッジ4が移動する空間は、図7に示すように、上下方向で、ガイド部材3及び隔壁部材51によって、キャリッジ4のヘッド搭載部41が移動する空間501と、キャリッジ4のセンサ取付け部43が移動し、エンコーダスケール15が配設されている空間502とに分けられる。
【0041】
したがって、前記第1実施形態と同様に、キャリッジ4のヘッド搭載部41に搭載されて記録ヘッド11から液滴を吐出したときに発生するミストは、空間A内で浮遊するが、ガイド部材3及び隔壁部材51によって遮られて、センサ取付け部43が移動し、エンコーダスケール15が配設されている空間502側に移動することがほとんどなくなり、エンコーダスケール15へのミストの付着が低減する。更に、エンコーダスケール15がヘッド搭載部41の上方の仕切られた空間502内に配設されることで、ミストが重力で上方に浮遊しにくいために、よりミスト付着の低減効果を得ることができる。
【0042】
次に、本発明の第3実施形態について図8を参照して説明する。なお、図8は同実施形態のキャリッジ部分の側面説明図である。
本実施形態では、前記第1実施形態の隔壁部材51に代えて、ミストを回収するミスト回収部材81を隔壁部材としている。ミスト回収部材81としては、ブラシ、フィルタ、多孔質部材、帯電部材などで構成することができる。
【0043】
これにより、更にミスト低減効果を得ることができる。
【0044】
次に、本発明の第4実施形態について図9を参照して説明する。なお、図9は同実施形態のキャリッジ部分の側面説明図である。
本実施形態では、前記第2実施形態の隔壁部材51に代えて、ミストを回収するミスト回収部材81を隔壁部材としている。ミスト回収部材81としては、ブラシ、フィルタ、多孔質部材、帯電部材などで構成することができる。
【0045】
これにより、更にミスト低減効果を得ることができる。
【0046】
さらに、図示しないが、例えば、前記第1実施形態で、エンコーダセンサ16及びエンコーダスケール15をセンサ取付け部43の上面側に配置することもできる。同様に、前記第2実施形態で、エンコーダセンサ16及びエンコーダスケール15をセンサ取付け部43のヘッド搭載部41とは反対側に配置することもできる。
【0047】
なお、上記実施形態では本発明をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。また、狭義のインク以外の液体や定着処理液、パターニング材料などを用いる画像形成装置にも適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
3 ガイド部材(案内部材、隔壁部材)
4 キャリッジ
11 記録ヘッド
15 エンコーダスケール
16 エンコーダセンサ
21 搬送ベルト
41 ヘッド搭載部
42 キャリッジカバー
43 センサ取付け部
50 凹部
51 隔壁部材
61 前ステー
61 後ステー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されて主走査方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジを摺動自在に案内する案内部材と、
前記主走査方向に沿って配設されたエンコーダスケールと、
前記キャリッジに搭載されて前記エンコーダスケールを読取るエンコーダセンサと、を備え、
前記キャリッジは、前記記録ヘッドを搭載するヘッド搭載部と、少なくとも前記エンコーダセンサを取付けるセンサ取付け部とを有し、
前記センサ取付け部は前記ヘッド搭載部から延び出て設けられ、
前記エンコーダスケールは前記センサ取付け部に取付けられた前記エンコーダセンサで読取り可能な位置に配設され、
前記キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部との間を仕切る隔壁部材が設けられ、
前記隔壁部材で仕切られた異なる空間内に前記キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部及び前記エンコーダスケールとが配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記案内部材が前記隔壁部材を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記隔壁部材の少なくとも一部は、前記キャリッジのヘッド搭載部とセンサ取付け部との間に設けられた凹部に嵌まり込んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記キャリッジのセンサ取付け部は前記ヘッド搭載部よりも高さ方向で上方に延び出て設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記キャリッジのヘッド搭載部が配置される空間と前記センサ取付け部が配置される空間との間にミストを回収するミスト回収部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−125955(P2012−125955A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277462(P2010−277462)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】