説明

画像形成装置

【課題】小型化が可能な、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置1は、媒体101に画像を形成する画像形成部400と、媒体101を画像形成部400に搬送する媒体搬送部300と、画像形成部400において媒体100に形成された画像を媒体101に定着する定着部500とを含む本体部11と、本体部11に取り付けられ、定着部500を通過した媒体101を反転して媒体搬送部300に搬送する両面印刷ユニット600とを備える。両面印刷ユニット600および本体部11の互いに対向する一対の面610A,610Bの間に、媒体101を反転するために一時退避させる媒体退避路610が形成されている。媒体退避路610は、媒体101の退避時の移動方向に沿って高さが低くなるように、水平面に対する傾斜αを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両面印刷ユニットを有する電子写真プリンタ等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
両面印刷が可能な画像形成装置では、片面の印刷が終了した媒体(用紙)を、両面印刷ユニットにより反転させたのち、再び画像形成部に搬送し、もう一方の面の印刷を行う。
【0003】
両面印刷ユニットでは、片面印刷が終了した媒体を、搬送ローラにより退避路に一時的に退避させた後、搬送ローラを逆回転して媒体を退避路から引き出すこと(いわゆるスイッチバック)により、媒体の表裏を反転させる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−102173号公報(図6参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の画像形成装置では、両面印刷ユニットの内部に退避路を備えているために、両面印刷ユニットが大型化するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、小型化が可能な、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、媒体に画像を形成する画像形成部と、媒体を画像形成部に搬送する媒体搬送部と、画像形成部において媒体に形成された画像を媒体に定着する定着部とを含む本体部と、本体部に取り付けられ、定着部を通過した媒体を反転して媒体搬送部に搬送する両面印刷ユニットとを備え、両面印刷ユニットおよび本体部の互いに対向する一対の面の間に、媒体を反転するために一時退避させる媒体退避路が形成され、媒体退避路が、媒体の退避時の移動方向に沿って高さが低くなるように、水平面に対する傾斜を有していることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る画像形成装置は、また、媒体に画像を形成する画像形成部と、媒体を画像形成部に搬送する媒体搬送部と、画像形成部において媒体に形成された画像を媒体に定着する定着部とを含む本体部と、本体部に取り付けられ、定着部を通過した媒体を反転して媒体搬送部に搬送する両面印刷ユニットとを備え、両面印刷ユニットおよび本体部の互いに対向する一対の面の間に、媒体を反転するために一時退避させる媒体退避路が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、媒体退避路が、両面印刷ユニットと画像形成装置の本体部との間に形成されているため、両面印刷ユニットを小さく構成することが可能になる。また、媒体退避路を、水平面に対して傾斜を有するように構成することにより、両面印刷ユニットを含む画像形成装置の水平方向の寸法を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態における両面印刷ユニットを備えた画像形成装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における両面印刷ユニットの構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における両面印刷ユニットの媒体ガイドの動作を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における着脱可能な両面印刷ユニットを備えた画像形成装置を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における両面印刷ユニットの側面図(A)および下面図(B)である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における両面印刷ユニットを画像形成装置の本体部に装着した状態を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における両面印刷ユニットの画像形成装置の本体部への装着動作を説明するための図である。
【図8】図7の一部を拡大して示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における両面印刷ユニットの画像形成装置の本体部に対する着脱動作を説明するための図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態において、第1および第2のガイドリブを設けなかった場合の両面印刷ユニットの画像形成装置の本体部に対する着脱動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における両面印刷ユニットを備えた画像形成装置を示す図である。画像形成装置1は、その下部に、媒体101(例えば用紙)を積載状態で収容する媒体トレイ100を備えている。媒体トレイ100は、揺動可能な図示しない載置板を有し、この載置板上に載置された媒体101を上方に押し上げるよう構成されている。
【0012】
媒体トレイ100の繰り出し側(図1において右側)には、媒体トレイ100から媒体101を1枚ずつ繰出す媒体繰出し部200が設けられている。この媒体繰出し部200は、載置板により所定の高さまで上昇した媒体101に圧接するピックアップローラ202と、ピックアップローラ202により繰り出された媒体101を1枚ずつ分離して搬送路205に送り出すフィードローラ203および分離片204とを有している。
【0013】
媒体繰出し部200の上方には、媒体繰出し部200の搬送路205に送り出された媒体101を、搬送路305に沿って画像形成部400に向けて搬送する媒体搬送部300が配置されている。媒体搬送部300は、搬送路305に沿って配置された2組の搬送ローラ対302,303を有している。
【0014】
画像形成装置1は、さらに、媒体搬送部300によって搬送された媒体101に画像を形成する画像形成部400を備えている。画像形成部400は、一列に並べられた4つのトナー像形成部(現像剤像形成部)430と、各トナー像形成部430により形成されたトナー像を媒体101の上面にクーロン力により転写する転写部460とを有している。4つのトナー像形成部430は、例えば媒体搬送方向の上流側(図中右側)から順に、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー(現像剤)を用いて各色のトナー像を形成するものである。
【0015】
各トナー像形成部430は、一方向(ここでは時計回り)に回転する感光体ドラム431(像担持体)を有している。感光体ドラム431の回転方向に沿って、感光体ドラム431の表面を一様に帯電させる帯電ローラ432(帯電装置)と、一様に帯電した感光体ドラム431の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置433と、感光体ドラム431の表面に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像ローラ434(現像剤担持体)と、転写後に感光体ドラム431の表面に残るトナーを除去するためのクリーニング部材435とが配置されている。
【0016】
なお、各トナー像形成部430は、トナー(現像剤)の種類を除いて共通の構成要素を有しているため、図1では、右端のトナー像形成部430(K)のみ、内部の構成要素を示している。
【0017】
ここでは、各トナー像形成部430は水平方向に一列に配列されており、各トナー像形成部430の配列方向をY方向とする。また、各感光体ドラム431の回転軸の方向をX方向とする。XY面は水平面であり、このXY面に垂直な方向をZ方向(鉛直方向)とする。
【0018】
転写部460は、各トナー像形成部430の感光体ドラム431に対向するように配置された4つの転写ローラ461(転写部材)と、各感光体ドラム431と各転写ローラ461との間を通過するように設けられた転写ベルト462と、この転写ベルト462が張架された駆動ローラ463および従動ローラ464とを有している。転写ベルト462は、その表面で媒体101を静電気力により吸着し、駆動ローラ463の回転により、4つのトナー像形成部430に沿って媒体101を図中左方向に搬送する。
【0019】
画像形成部400および転写部460の媒体搬送方向下流側(図中左側)には、トナー像を媒体101に定着する定着部500が配置されている。定着部500は、媒体101に転写されたトナー像に熱と圧力を加えるための加熱ローラ501および加圧ローラ502を備えている。
【0020】
定着部500の媒体搬送方向下流側(図中左側)には、定着部500でトナー像が定着した媒体101を図中左方向に搬送するための搬送路510と案内ローラ503とが設けられている。さらに、この搬送路510には、媒体101の搬送方向を切り替えるためのセレクタ(切り換え部)550が設けられている。
【0021】
セレクタ550は、定着部500から搬送路510を経て搬送されてきた媒体101の進行方向を、後述する排出ローラ対504側に案内する第1の位置(図中実線で示す)と、後述する両面印刷ユニット600側に案内する第2の位置(図中破線で示す)との間で揺動可能に構成されている。セレクタ550は、画像形成装置1の本体内に設けられた図示しないモータにより、上記の第1の位置と第2の位置との間で揺動する。
【0022】
セレクタ550の上方には、媒体101を、画像形成装置1の上部に設けられた排出口506に向けて搬送路511に沿って搬送する排出ローラ対504が設けられている。また、排出口506には排出ローラ505が設けられ、画像形成装置1の上部カバーには、排出口506から排出された媒体101を積載する積載部507が設けられている。
【0023】
このように構成された画像形成装置1において、着脱可能な構成要素(例えば、以下で説明する両面印刷ユニット600等)を除いたものを、本体部11と称する。また、画像形成装置1の本体部11のうち、上述した媒体トレイ100が装着される部分は、本体下部111とする。
【0024】
次に、画像形成装置1の両面印刷ユニット600について説明する。
図2は、両面印刷ユニット600を拡大して示す図である。図3(A)および(B)は、両面印刷ユニット600の媒体ガイド601の動作を説明するための図である。両面印刷ユニット600は、上述したセレクタ550に隣接して、揺動可能な媒体ガイド601を有している。この媒体ガイド601は、上下に所定角度だけ揺動可能に支持されており、図3(A)に示すように上側に揺動した第1の位置と、図3(B)に示すように下側に揺動した第2の位置との間で揺動する。図3(B)に示す第2の位置は、定着部500から搬送されてセレクタ550を通過した媒体101を、後述する戻り搬送路610に導く位置である。また、図3(A)に示す第1の位置は、媒体退避路610から引き出された媒体101を、後述する戻り搬送路630に導く位置である。
【0025】
媒体ガイド601は、図示しないスプリングにより、第1の位置(図3(A))に向けて付勢されている。媒体ガイド601は、セレクタ550によって搬送路510から両面印刷ユニット内600に侵入してきた媒体101に当接されることにより、下方に揺動して第2の位置(図3(B))に達する。これにより、媒体101が中間搬送路606に案内される。一方、媒体ガイド601がセレクタ550側から侵入した媒体101に当接されていない状態では、上述したスプリングの作用によって、上方に揺動して第1の位置(図3(A))に復帰する。
【0026】
媒体ガイド601の近傍には、媒体ガイド601の位置を検知するセンサ602が設けられている。媒体ガイド601が第1の位置にあるときには、媒体ガイド601に取り付けられた遮光板601aがセンサ602の光路を遮り、媒体ガイド601が第2の位置にあるときには、遮光板601aがセンサ602の光路から抜け出す。
【0027】
図2に示すように、両面印刷ユニット600において、中間搬送路606の入り口に対応する位置には、媒体101を、中間搬送路606を経由して媒体退避路610まで搬送する搬送ローラ対605が配置されている。搬送ローラ対605は、両面印刷ユニット600内に設けられた図示しないモータに連結されて回転駆動力を伝達され、回転する。
【0028】
また、中間搬送路606の出口606b(下端部)に連続して、媒体退避路610が形成されている。媒体退避路610は、上下に互いに平行に対向する媒体走行面610A,610Bによって構成されている。媒体退避路610は、水平面(XY面)に対して、媒体101の退避方向(図中右方向)に沿って高さが低くなるような5度〜20度の傾斜αを有している。なお、本実施の形態では、傾斜αを12度とする。
【0029】
媒体走行面610Aは、両面印刷ユニット600の下面に形成されている。より具体的には、両面印刷ユニット600の下面において、画像形成装置1の本体部11に当接する端部近傍(図2に符号600aで示す)を除く部分に、媒体走行面610Aが形成されている。
【0030】
一方、媒体走行面610Bは、画像形成装置1の本体部11に、上記の媒体走行面610Aに対向するように形成されている。より具体的には、画像形成装置1の本体部11のうち、媒体トレイ100を装着する本体下部111の上面に、媒体走行面610Bが形成されている。
【0031】
なお、媒体退避路610の図中右端部には、ピックアップローラ202側に向けて高さが高くなるような傾斜を有する部分(図2に符号Eで示す)が設けられているが、この部分は必ずしも必要ではなく、媒体退避路610の他の部分と同様の傾斜(α)を有していてもよい。
【0032】
戻り搬送路(循環路とも称する)630は、両面印刷ユニット600から媒体搬送部300まで媒体101を搬送する搬送路である。両面印刷時には、媒体101の表裏を反転させるため、搬送ローラ対605により媒体101を媒体退避路610に一時的に退避させたのち、搬送ローラ対605を逆回転させて媒体101を媒体退避路610から引き出し、戻り搬送路630に導く。
【0033】
戻り搬送路630に沿って、3組の搬送ローラ対620,621,622が配置されている。搬送ローラ対620,621,622は、両面印刷ユニット600内に設けられた図示しないモータから回転駆動力を伝達されて回転し、媒体101を、戻り搬送路630に沿って媒体搬送部300に向けて搬送する。
【0034】
次に、本実施の形態における画像形成装置1の両面印刷動作について、図1を参照して説明する。
画像形成装置1は、まず、媒体101の第1面(表面)に画像形成を行う。すなわち、媒体繰出部200のピックアップローラ202、フィードローラ203および分離片204により、媒体トレイ100から媒体101を一枚ずつ搬送路205に送り出す。さらに、媒体搬送部300の搬送ローラ対302,303により、媒体101を、搬送路305に沿って画像形成部400まで搬送する。
【0035】
画像形成部400では、転写部460の転写ベルト462が媒体101を静電気により吸着して搬送し、4つのトナー像形成部430を順に通過させる。各トナー像形成部430では、露光装置433によって感光体ドラム431の表面に形成された静電潜像が、現像ローラ434によって現像されてトナー像となり、当該トナー像が転写ローラ461によって感光体ドラム431から媒体101に転写される。
【0036】
各色のトナー像が転写された媒体101は、定着部500に搬送される。定着部500では、加熱ローラ501および加圧ローラ502が、熱および圧力によりトナー像を媒体101に定着したのち、媒体101を搬送路510に送り出す。
【0037】
このとき、セレクタ550は、図1に破線で示すように媒体101を搬送路510から両面印刷ユニット600に導く位置にある。定着部500から送り出された媒体101は、セレクタ550に沿って両面印刷ユニット600に搬送される。両面印刷ユニット600に侵入した媒体101は、媒体ガイド601を、上述した第1の位置(図3(A))から第2の位置(図3(B))に押し下げて、中間搬送路606に侵入する。このとき、媒体ガイド601の遮光板601aがセンサ602の光路から抜け出し、センサ602の出力が(例えばOFFからONに)変化する。
【0038】
中間搬送路606に侵入した媒体101は、搬送ローラ対605によって、中間搬送路606に沿って搬送され、媒体退避路610に達する。すなわち、媒体退避路610へ媒体101の退避が行われる。媒体退避路610への媒体101の退避は、媒体101の後端が媒体ガイド610を通過するまで続く。従って、媒体101の長さが長ければ長いほど、媒体退避路610の奥まで媒体101が搬送される。本実施の形態で想定している最も長い媒体101を用いた場合、媒体101の先端は、図1に符号Eで示す部分の手前まで達する。
【0039】
なお、媒体101は、搬送ローラ対605で圧接された状態で媒体退避路610内を搬送されるため、媒体退避路610内には搬送ローラ対を設ける必要はない。
【0040】
媒体101の後端が媒体ガイド601を通過すると、媒体ガイド601を上方から付勢するものがなくなるため、媒体ガイド601はスプリングの付勢力によって第1の位置に復帰する(図3(A))。このとき、媒体ガイド601の遮光板601aがセンサ602の光路内に侵入し、センサ602の出力が(例えばONからOFF)に変化する。センサ602により、媒体101の後端の通過が検知されると、搬送ローラ対605の回転方向が、逆方向に反転され、媒体101の媒体退避路610からの引き出しが開始される。
【0041】
搬送ローラ対605の逆回転により、媒体101は媒体退避路610から中間搬送路606を経て引き出され、図3(A)に示すように、媒体ガイド601に当接して戻り搬送路630に侵入する。戻り搬送路630では、図示しない上記モータにより搬送ローラ対620,621,622が回転しており、媒体101は、これら搬送ローラ対620,621,622により媒体搬送部300に向けて搬送される。
【0042】
戻り搬送路630の終端まで搬送された媒体101は、画像形成装置1の本体部11内に形成された搬送路304を経て、上述した媒体搬送部300に達する。媒体搬送部300では、媒体101は、搬送ローラ対302,303により搬送され、まだトナー像が形成されていない面(第2面)を上にした状態で画像形成部400に達する。画像形成部400では、転写部460の転写ベルト462が媒体101を静電気により吸着して搬送し、4つのトナー像形成部430を順に通過させる。各トナー像形成部430で形成されたトナー像は、転写ローラ461により、媒体101の第2面に転写される。
【0043】
各色のトナー像が転写された媒体101は、定着部500に搬送される。定着部500では、加熱ローラ501および加圧ローラ502が、熱および圧力によりトナー像を媒体101に定着し、媒体101を搬送路510に送り出す。
【0044】
このとき、セレクタ550は、図1に実線で示すように媒体101を搬送路510から排出ローラ対504に導く位置に切り替えられている。トナー像の定着が完了した媒体101は、排出ローラ対504によって搬送路511に沿って排出口506に向けて搬送され、さらに排出ローラ対505によって排出口506から排出され、積載部507に積載される。以上で、媒体101への両面印刷が完了する。
【0045】
次に、本実施の形態による効果について説明する。
本実施の形態では、媒体退避路610を、両面印刷ユニット600と画像形成装置1の本体部11との間に形成している。このように構成することにより、両面印刷ユニット600の内部に媒体退避路610を設けた場合と比較して、両面印刷ユニット600を小型化することができ、その結果、(両面印刷ユニット600を含む)画像形成装置1を小型化することができる。
【0046】
また、媒体退避路610を水平面に対して傾斜させることにより、媒体101を退避させるために必要な媒体退避路610の長さを確保しつつ、両面印刷ユニット600の水平方向の寸法を小さくすることができる。
【0047】
また、媒体退避路610には、上記のとおり搬送ローラ等が設けられていないため、媒体101を水平面に平行に搬送すると、媒体101と媒体走行面610A,610Bとの摩擦抵抗による搬送負荷がかかる。これに対し、本実施の形態では、媒体退避路610を、媒体101の退避方向(A方向)に沿って高さが低くなるように傾斜させているため、媒体退避路610に沿って媒体101を搬送する際の搬送負荷を低減することができる。
【0048】
媒体退避路610の傾斜αは、上述したように5度〜20度の範囲にあることが好ましい。媒体退避路610の傾斜αが5度に満たないと、両面印刷ユニット600の水平方向の長さを短縮する効果、および媒体101の搬送負荷を低減する効果が低くなるためである。また、媒体退避路610の傾斜αが20度を超えると、両面印刷ユニット600の高さ(鉛直方向の寸法)の増加が大きくなるためである。なお、本実施の形態では、媒体退避路610の最も好ましい傾斜αは、上述した12度である。
【0049】
また、両面印刷ユニット600が画像形成装置1の本体部11に対して着脱可能であって、且つ、媒体退避路610が両面印刷ユニット600と画像形成装置1の本体部11との間に形成されているため、媒体退避路610内で媒体101のジャムが発生した場合には、両面印刷ユニット600を画像形成装置1の本体部11から取り外すことで媒体退避路610を開放することができ、簡単に、ジャムを生じた媒体101を取り除くことができる。
【0050】
第2の実施の形態.
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置1を、本体部11と両面印刷ユニット650とに分けて示す図である。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る両面印刷ユニット650を示す側面図(A)および下面図(B)である。
【0051】
媒体走行路610が、画面印刷ユニット650の媒体走行面610Aと、これに対向する画像形成装置1の本体部11の媒体走行面610Bとで形成されることは、第1の実施の形態で述べたとおりである。この第2の実施の形態は、両面印刷ユニット650を、画像形成装置1の本体部11に対して装着し、または取り外すため構成に関する。
【0052】
図4に示すように、画像形成装置1の本体部11において、本体下部111の上側には、両面印刷ユニット650の収容スペースである中空部110が形成されている。両面印刷ユニット650は、この中空部110に、図中左側(すなわち、媒体繰出し部200および媒体搬送部300が配置された側と反対の側)から略水平方向にスライドして装着される。ここでは、両面印刷ユニット650の装着方向(図中右側)をA方向とし、取り出し方向(図中左側)をB方向とする。
【0053】
両面印刷ユニット650のA方向の先端面には、一対の位置決め穴655が形成されている。また、両面印刷ユニット650の下面650aの後端部近傍には、媒体101が走行する範囲D(図5)の幅方向外側(両側)に、一対の嵌合穴671が形成されている。また、両面印刷ユニット650の下面において、各嵌合穴671の近傍には、凸部である一対の位置決めポスト(第1の位置決め部)660が突出形成されている。
【0054】
また、両面印刷ユニット650の媒体走行面610AのA方向先端には、媒体101が走行する範囲Dの幅方向外側(両側)に、一対の第1のガイドリブ(第1のガイド部材)670が形成されている。第1のガイドリブ670は、例えば、全体的に丸みを帯びた形状の凸部である。
【0055】
一方、画像形成装置1の本体部11は、中空部110のA方向の先端(奥)に位置する内壁113に、両面印刷ユニット650の一対の位置決め穴655に係合する凸部である一対の位置決めポスト755を有している。位置決めポスト755は、内壁113からB方向に突出する突出部である。また、中空部110の底をなす媒体走行面610Bには、上述した両面印刷ユニット650の一対の位置決めポスト660に係合する一対の位置決め穴(第2の位置決め部)760が形成されている。
【0056】
画像形成装置1の本体部11の媒体走行面610Bには、媒体101が走行する範囲Dの幅方向外側(両側)に、上記の両面印刷ユニット650の嵌合穴671にそれぞれ嵌合する一対の第2のガイドリブ(第2のガイド部材)771が形成されている。第2のガイドリブ771は、例えば、A方向側とB方向側に傾斜面を有する略台形状の凸部である。
【0057】
図6は、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11に装着した状態を示す図である。図6に示したように、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11に装着した状態では、両面印刷ユニット650の先端の位置決め穴655に、本体部11の位置決めポスト755が係合し、本体部11の位置決め穴760に、両面印刷ユニット650の位置決めポスト660が係合する。これにより、両面印刷ユニット650は、画像形成装置1の本体部11に対して位置決めされ、固定される。また、媒体走行面610A,610Bは、所定の間隔C(例えば3mm)をあけて互いに平行に対向する。
【0058】
ここで、第1のガイドリブ670の高さh1は、例えば2mmであり、媒体走行面610Aと媒体走行面610Bとの間隔C(例えば3mm)よりも小さい。また、第2のガイドリブ771の高さh2(図8)は、例えば6mmであり、位置決めポスト660の高さh3(図8)は、例えば5mmである。すなわち、第2のガイドリブ771の高さh2は、位置決めポスト660の高さh3よりも高い。また、嵌合穴671の深さd(図8)は、例えば7mmであり、第2のガイドリブ771の高さh2よりも大きい。
【0059】
そのため、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11に装着した状態で、本体部11の第2のガイドリブ711は、両面印刷ユニット650の嵌合穴671に嵌合する。これに対し、両面印刷ユニット650の第1のガイドリブ670は、高さh1が媒体走行面610の間隔Cよりも小さいため、本体部11の媒体走行面610Bから離間している。
【0060】
図7は、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11に装着する動作を説明するための図であり、図8は、図7の一部を拡大して示す図である。図7および図8に示すように、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11に装着する際には、両面印刷ユニット650を、画像形成装置1の本体部11に形成された中空部110に、A方向にスライドさせて挿入する。
【0061】
このとき、両面印刷ユニット650は、その第1のガイドリブ670を、本体部11の媒体走行面610Bの媒体走行範囲Dの幅方向外側(両側)に当接させながらA方向に移動する。また、本体部11の第2のガイドリブ771は、両面印刷ユニット650の媒体走行面610Aの媒体走行範囲Dの幅方向外側(両側)に当接し、その後、下面650aに当接する。
【0062】
ここで、第2のガイドリブ771の高さh2は、両面印刷ユニット650の位置決めポスト660h3の高さよりも高いため、両面印刷ユニット650を挿入している間は、位置決めポスト660は画像形成装置1の本体部11には接触しない。
【0063】
両面印刷ユニット650をさらに本体部11の中空部110内に挿入すると、両面印刷ユニット650のA方向先端の位置決め穴655に、本体部11の内壁113に立設された位置決めポスト755が係合する。位置決めポスト755は、位置決め穴655と係合した状態で、両面印刷ユニット650の先端側を若干上方に持ち上げる位置に配設されており、また、突出側の先端には傾斜面を有している。従って、位置決めポスト755と位置決め穴655との係合により、第1のガイドリブ670は媒体走行面610Bから上方に離間する。
【0064】
さらに、両面印刷ユニット650の嵌合穴671に、本体部11の第2のガイドリブ771が嵌合し、これに伴って、両面印刷ユニット650の位置決めポスト660が、本体部11の位置決め穴760に係合する。これにより、両面印刷ユニット650は画像形成装置1の本体部11に位置決めされ、媒体走行面610Aと媒体走行面610Bとが互いに対向する(すなわち、媒体退避路610が形成される)。
【0065】
一方、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11から取り外す際には、両面印刷ユニット650を上方へ持ち上げると、位置決めポスト660と位置決め穴760との嵌合が外れ、また、位置決めポスト655と位置決め穴766との嵌合が外れる。この状態で、両面印刷ユニット650を中空部110からB方向に引き出すことにより、両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11から取り外すことができる。
【0066】
なお、図8に示すように、両面印刷ユニット650を中空部110から引き出す際には、嵌合穴671から抜け出した第2のガイドリブ771が、両面印刷ユニット650の下面650aに当接する。第2のガイドリブ771の高さh2は、位置決めポスト660の高さh3よりも高いため、位置決めポスト660は画像形成装置1の本体部11には接触しない。このように、両面印刷ユニット650の着脱時のいずれにおいても、位置決めポスト660は画像形成装置1の本体部11には接触しないため、位置決めポスト660との接触による画像形成装置1の本体部11の損傷を防止することができる。
【0067】
図9(A)および(B)は、両面印刷ユニット650の画像形成装置1の本体部11に対する着脱動作を模式的に示す図である。両面印刷ユニット650を画像形成装置1の本体部11に装着し、または取り外す際、両面印刷ユニット650が図9(A)に示すように傾いた場合には、媒体走行面610Aの媒体走行範囲Dの幅方向外側の部分(図5参照)が、本体部11の第2のガイドリブ771と摺動しながら移動する。あるいは、両面印刷ユニット650が図9(B)に示すように傾いた場合には、両面印刷ユニット650の第1のガイドリブ670が、本体部11の媒体走行面610Bの媒体走行範囲Dの幅方向外側の部分と摺動しながら移動する。いずれの場合も、媒体走行面610A,610Bの媒体走行範囲Dには他の部材が接触しないため、媒体走行面610A,610Bの媒体走行範囲Dの部分の損傷を防止することができる。
【0068】
図10(A)および(B)は、図9(A)および(B)に示した着脱動作との対比のための図であり、第2のガイドリブ771および第1のガイドリブ670を有さない場合の着脱動作を示す図である。この場合、両面印刷ユニット650が図10(A)に示すように傾くと、媒体走行面610A(媒体走行範囲Dも含む)が、画像形成装置1の本体部11の、例えば中空部110の入り口部分の角に当接する。また、両面印刷ユニット650が図10(B)に示すように傾くと、両面印刷ユニット650の下部が、媒体走行面610B(媒体走行範囲Dを含む)に当接する。そのため、媒体走行面610A,610Bの媒体走行範囲Dの部分に傷が生じる可能性がある。
【0069】
これに対し、本実施の形態では、媒体退避路610の媒体走行面610Aの媒体走行範囲Dの外側の部分が第2のガイドリブ771と摺動しながら移動し(図9(A))、あるいは、媒体走行面610Bの媒体走行範囲Dの外側の部分が第1のガイドリブ670と摺動しながら移動するため(図9(B))、媒体走行面610A,610Bの媒体走行範囲Dの部分の損傷を防止することができる。
【0070】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態では、両面印刷ユニット650と画像形成装置1の本体部11との間に媒体退避路610を形成することにより、両面印刷ユニット650を小型化することができる。また、媒体退避路610を、水平面に対して傾斜させることにより、両面印刷ユニット650の水平方向の長さを短縮し、媒体退避路610内を移動する媒体101の摩擦抵抗による搬送負荷を低減することができる。
【0071】
加えて、両面印刷ユニット650の着脱時に、画像形成装置1の本体部11の第2のガイドリブ771が媒体走行面610Aの媒体走行範囲Dの幅方向外側に当接し、また、両面印刷ユニット650の第1のガイドリブ670が媒体走行面610Bの媒体走行範囲Dの幅方向外側に当接するため、両面印刷ユニット650の着脱時における媒体走行面610A,610B(媒体走行範囲Dの部分)の損傷を防止することができる。
【0072】
また、両面印刷ユニット650の第1のガイドリブ670が突出部であり、その高さh1(突出量)が、媒体走行面610A,610Bの間隔Cよりも狭いため、両面印刷ユニット650が画像形成装置1の本体11に装着された状態では、第1のガイドリブ670は媒体走行面610Bに接触しない。このようにすることで、両面印刷ユニット650のA方向先端側での位置決めを、位置決めポスト755と位置決め穴655とで行い、第1のガイドリブ670が当該位置決めに干渉しないようにしている。
【0073】
なお、本実施の形態では、本体部11の位置決めポスト755と両面印刷ユニット650の位置決め穴655とが係合し、両面印刷ユニット650の位置決めポスト660と本体部11の位置決め穴760とが係合すると説明したが、位置決めポストと位置決め穴の関係が逆であってもよいことは言うまでもない。
【0074】
上記の第1および第2の実施の形態では、両面印刷ユニット650が画像形成装置1の本体部11に対して着脱可能であると説明したが、第1の実施の形態では、両面印刷ユニット650が画像形成装置1の本体部11に必ずしも着脱可能でなくてもよい。
【0075】
また、第1および第2の実施の形態では、4つのトナー像形成部430を一列に配列した電子写真プリンタについて説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば単色の画像形成装置であってもよい。
【0076】
また、第1および第2の実施の形態では、電子写真プリンタについて説明したが、インクジェットプリンタあるいは多機能プリンタなどにも適用可能である。また、プリンタ以外の、例えばFAX、コピー機等の画像形成装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 画像形成装置、 11 本体部、 100 媒体トレイ、 101 媒体、 110 中空部、 111 本体下部、 200 媒体繰出し部、 205,305,510,511 搬送路、 300 媒体搬送部、 400 画像形成部、 430 トナー像形成部、 460 転写部、 500 定着部、 550 セレクタ(切り換え部)、 600,650 両面印刷ユニット、 601 媒体ガイド、 602 センサ、 605 搬送ローラ対(搬送機構)、 606 中間搬送路、 610 媒体退避路、 610A,610B 媒体走行面、 620,621,622 搬送ローラ対、 630 戻り搬送路、 655 位置決め穴、 660 位置決めポスト(第1の位置決め部)、 670 第2のガイドリブ(第1のガイド部材)、 671 嵌合穴、 755 位置決めポスト、 760 位置決め穴(第2の位置決め部)、 771 第1のガイドリブ(第1のガイド部材)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記媒体を前記画像形成部に搬送する媒体搬送部と、
前記画像形成部において前記媒体に形成された画像を前記媒体に定着する定着部と
を含む本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記定着部を通過した前記媒体を反転して前記媒体搬送部に搬送する両面印刷ユニットと
を備え、
前記両面印刷ユニットおよび前記本体部の互いに対向する一対の面の間に、前記媒体を反転するために一時退避させる媒体退避路が形成され、
前記媒体退避路が、前記媒体の退避時の移動方向に沿って高さが低くなるように、水平面に対する傾斜を有していること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記媒体退避路の水平面に対する傾斜角度が、5度〜20度の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記両面印刷ユニットは、前記本体部に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記両面印刷ユニットは、前記本体部に対する装着時および取り外し時に、前記本体部の前記媒体退避路を規定する面に当接する第1のガイド部材を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1のガイド部材は、前記両面印刷ユニットの前記媒体退避路を規定する面において、媒体走行範囲の幅方向外側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1のガイド部材は、前記両面印刷ユニットの前記媒体退避路を規定する面に形成された突出部であり、その突出量は、前記媒体退避路を規定する前記一対の面の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記本体部は、前記両面印刷ユニットの装着時および取り外し時に、前記両面印刷ユニットの前記媒体退避路を規定する面に当接する第2のガイド部材を備えることを特徴とする請求項3から6までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2のガイド部材は、前記本体部の前記媒体退避路を規定する面において、媒体走行範囲の幅方向外側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記本体部に前記両面印刷ユニットを装着した状態で、前記本体部の前記第2のガイド部材が、前記両面印刷ユニットに形成された嵌合穴に嵌合することを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記両面印刷ユニットおよび前記本体部は、前記媒体退避路の間隔方向に互いに係合する第1の位置決め部および第2の位置決め部を有し、
前記第1および第2の位置決め部の一方は、前記媒体退避路を規定する一方の面から他方の面に向けて突出する突出部であり、当該突出部の突出量は、前記第2のガイド部材の高さよりも小さいことを特徴とする請求項7から9までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記両面印刷ユニットは、
前記媒体を、前記媒体退避路に退避させる方向、および前記媒体退避路から引き出す方向に選択的に搬送可能な搬送機構と、
前記搬送機構によって前記媒体退避路から引き出された前記媒体を、前記媒体搬送部まで搬送する戻り搬送路と、
前記媒体退避路と前記戻り搬送路とをつなぐ中間搬送路と
を備えることを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記媒体を前記画像形成部に搬送する媒体搬送部と、
前記画像形成部において前記媒体に形成された画像を前記媒体に定着する定着部と
を含む本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記定着部を通過した前記媒体を反転して前記媒体搬送部に搬送する両面印刷ユニットと
を備えた画像形成装置において、
前記両面印刷ユニットおよび前記本体部の互いに対向する一対の面の間に、前記媒体を反転するために一時退避させる媒体退避路が形成されていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
前記両面印刷ユニットは、前記本体部に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記両面印刷ユニットは、前記本体部に対する装着時および取り外し時に、前記本体部の前記媒体退避路を規定する面に当接する第1のガイド部材を備えることを特徴とする請求項12または13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記第1のガイド部材は、前記本体部の前記媒体退避路を規定する面において、媒体走行範囲の幅方向外側に設けられていることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記第1のガイド部材は、前記本体部の前記媒体退避路を規定する面に形成された突出部であり、その突出量は、前記媒体退避路を規定する前記一対の面の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記本体部は、前記両面印刷ユニットの装着時および取り外し時に、前記両面印刷ユニットの前記媒体退避路を規定する面に当接する第2のガイド部材を備えることを特徴とする請求項13から16までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記第2のガイド部材は、前記両面印刷ユニットの前記媒体退避路を規定する面において、媒体走行範囲の幅方向外側に設けられていることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記本体部に前記両面印刷ユニットを装着した状態で、前記本体部の前記第2のガイド部材が、前記両面印刷ユニットに形成された嵌合穴に嵌合することを特徴とする請求項17または18に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記両面印刷ユニットおよび前記本体部は、前記媒体退避路の間隔方向に互いに係合する第1の位置決め部および第2の位置決め部を有し、
前記第1および第2の位置決め部の一方は、前記媒体退避路を規定する一方の面から他方の面に向けて突出する突出部であり、当該突出部の突出量は、前記第2のガイド部材の高さよりも小さいことを特徴とする請求項17から19までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記両面印刷ユニットは、
前記媒体を、前記媒体退避路に退避させる方向、および前記媒体退避路から引き出す方向に選択的に搬送可能な搬送機構と、
前記搬送機構によって前記媒体退避路から引き出された前記媒体を、前記媒体搬送部まで搬送する戻り搬送路と、
前記媒体退避路と前記戻り搬送路とをつなぐ中間搬送路と
を備えることを特徴とする請求項12から20までのいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−181387(P2012−181387A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44712(P2011−44712)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】