説明

画像形成装置

【課題】支持部材が水平面より斜め上方向に引出される構成の画像形成装置において、カートリッジの交換の際、ユーザにとって操作性がよい画像形成装置を提供すること。
【解決手段】プリンタ1は、本体ケーシング2と、カートリッジ支持部材10と、ガイド部25とを有している。カートリッジ支持部材10は、本体ケーシング2の内側に位置する内側位置と本体ケーシング2の外部に位置する外側位置との間をスライド移動可能であり、かつ、外側位置と複数のプロセスカートリッジ13を着脱するための着脱位置との間を回動可能に構成されている。カートリッジ支持部材10の着脱位置は、カートリッジ支持部材10の引出方向上流側を支点として引出方向下流側が下方に傾斜するように回動させた位置である。また、ガイド部25は、内側位置と外側位置との間および外側位置と着脱位置との間を移動するカートリッジ支持部材10を案内し、かつ、着脱位置に位置するカートリッジ支持部材10を支持するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式のカラープリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、所定方向に並列配置された複数のカートリッジと、複数のカートリッジを支持する支持部材とを備える、カラーレーザプリンタが知られている。支持部材は、画像形成装置本体に対して引き出し可能である。また、各カートリッジは、支持部材が引き出された状態で、支持部材に対して着脱することができる。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−128336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のプリンタにおいて、ユーザが支持部材を水平面より斜め上方向に引き出す場合が考えられる。この場合、支持部材の引出方向下流側が引出方向上流側より高くなってしまい、カートリッジの交換がしにくい。
【0005】
本発明の目的は、支持部材が水平面より斜め上方向に引出される構成の画像形成装置において、カートリッジの交換の際、ユーザにとって操作性がよい画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、本体ケーシングと、複数のカートリッジを支持するカートリッジ支持部材と、本体ケーシングに設けられるガイド部とを備える。
【0007】
カートリッジ支持部材は、本体ケーシングの内側に位置する内側位置と本体ケーシングの外部に位置する外側位置との間をスライド移動可能であり、かつ、外側位置と複数のカートリッジを着脱するための着脱位置との間を回動可能に構成されている。
【0008】
カートリッジ支持部材の着脱位置は、カートリッジ支持部材の引出方向上流側を支点として引出方向下流側が下方に傾斜するように回動させた位置である。
【0009】
ガイド部は、内側位置と外側位置との間および外側位置と着脱位置との間を移動するカートリッジ支持部材を案内し、かつ、着脱位置に位置するカートリッジ支持部材を支持するように構成されている。
【0010】
ガイド部は、カートリッジ支持部材が内側位置から外側位置に移動する引出方向に沿って直線状に延びる第1ガイド面と、第1ガイド面と略平行に延びるとともに第1ガイド面の下方に対向配置される第2ガイド面とを有する。
【0011】
カートリッジ支持部材は、引出方向上流側に配置される第1規制部と、引出方向において第1規制部から引出方向下流側に配置される第2規制部とを有する。
【0012】
第1規制部は、カートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に、第1ガイド面に当接してカートリッジ支持部材の上方への移動を規制する。
【0013】
第2規制部は、カートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に、第2ガイド面に当接してカートリッジ支持部材の下方への移動を規制する。
【0014】
(2)ガイド部は、カートリッジ支持部材が外側位置と着脱位置との間を回動する際に第2規制部が当接してカートリッジ支持部材の回動中心となる支点部と、第1規制部が当接してカートリッジ支持部材を支持する支持部とを有していることが好ましい。
【0015】
支点部は、第2ガイド面の引出方向下流側において上方に突出するように設けられていることが好ましい。
【0016】
支持部は、第1ガイド面の引出方向下流端において第1ガイド面の引出方向上流端よりも第2ガイド面との距離が大きくなるように設けられていることが好ましい。
【0017】
(3)支持部は、カートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に第1規制部が当接してカートリッジ支持部材の着脱位置から下方への回動を規制する回動規制部と、カートリッジ支持部材が外側位置から着脱位置に回動する際に、第1規制部を誘導する誘導部とを有していることが好ましい。
【0018】
回動規制部は、第1ガイド面の引出方向下流端から引出方向上流端に向うにつれて徐々に第2ガイド面との距離が大きくなるように形成されていることが好ましい。
【0019】
誘導部は、回動規制部の引出方向上流端からさらに引出方向上流端に向うにつれて徐々に第1ガイド面との距離が小さくなるように形成されていることが好ましい。
【0020】
(4)カートリッジ支持部材は、複数のカートリッジを収容するカートリッジ収容部と、カートリッジ収容部から引出方向上流側に突出する突出部とを有していることが好ましい。
【0021】
第1規制部および第2規制部は、突出部に設けられていることが好ましい。
【0022】
第1規制部は、突出部において上方へ突出するように形成されていることが好ましい。
【0023】
第2規制部は、突出部において下方へ突出するように形成されていることが好ましい。
【0024】
(5)カートリッジ支持部材は、本体ケーシングに対して着脱可能に構成されていることが好ましい。
【0025】
(6)回動規制部の引出方向下流端は、誘導部の引出方向上流端よりも上流側の第1ガイド面を含む仮想面に対して、第2ガイド面が配置されている方と反対側に位置していることが好ましい。
【0026】
(7)回動規制部には、カートリッジ支持部材が外側位置から着脱位置に回動するときに、カートリッジ支持部材の第1規制部を付勢する付勢部材が設けられていることが好ましい。
【0027】
(8)付勢部材は、一端部に設けられた回動軸について回動する回動部と、回動部の他端部を付勢する付勢部とを有していることが好ましい。
【0028】
(9)誘導部は、誘導部よりも上流側の第1ガイド面よりも、摩擦係数が高くなるように構成されていることが好ましい。
【0029】
(10)支点部よりカートリッジ支持部材の引出方向下流側には、カートリッジ支持部材を着脱位置で支持する下流側支持部が設けられていることが好ましい。
【0030】
(11)本体ケーシングは、引出方向上流側に設けられた一対の上流側脚部と、引出方向下流側に設けられた一対の下流側脚部とを有していることが好ましい。
【0031】
支点部は、引出方向において上流側脚部と下流側脚部との間で、かつ、上流側脚部よりも下流側脚部に近い位置に配置されていることが好ましい。
【0032】
(12)本体ケーシングには、カートリッジ支持部材が内側位置と外側位置との間を移動する際に通過する開口部が形成されていることが好ましい。
【0033】
開口部を閉鎖するカバーは、カートリッジ支持部材と一体で形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0034】
(1)このように構成された画像形成装置は、本体ケーシングと、複数のカートリッジを支持するカートリッジ支持部材と、本体ケーシングに設けられるガイド部とを備える。カートリッジ支持部材は、本体ケーシングの内側に位置する内側位置と本体ケーシングの外部に位置する外側位置との間をスライド移動可能であり、かつ、外側位置と複数のカートリッジを着脱するための着脱位置との間を回動可能に構成されている。カートリッジ支持部材の着脱位置は、カートリッジ支持部材の引出方向上流側を支点として引出方向下流側が下方に傾斜するように回動させた位置である。
【0035】
ガイド部は、内側位置と外側位置との間および外側位置と着脱位置との間を移動するカートリッジ支持部材を案内し、かつ、着脱位置に位置するカートリッジ支持部材を支持するように構成されている。
【0036】
その結果、着脱位置におけるカートリッジ支持部材の引出方向下流側が外側位置におけるカートリッジ支持部材の引出方向下流側よりも低い位置になるので、カートリッジの装着方向をユーザ側に向けることができ、ユーザが容易にカートリッジ交換をすることができる。
【0037】
また、カートリッジ支持部材は、引出方向上流側に配置され、カートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に、カートリッジ支持部材の上方への移動を規制する第1規制部と、引出方向において第1規制部から下流側に配置され、カートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に、カートリッジ支持部材の下方への移動を規制する第2規制部と、を有している。
【0038】
その結果、外側位置と内側位置を移動させる際に使用されるガイド部を利用して、容易にカートリッジ支持部材を着脱位置で支持させることができる。
【0039】
(2)また、ガイド部がカートリッジ支持部材が外側位置と着脱位置との間を回動する際に、第2規制部が当接してカートリッジ支持部材の回動中心となる支点部と、第1規制部が当接してカートリッジ支持部材を支持する支持部と、を有している場合、カートリッジ支持部材を着脱位置で、安定して支持することができる。また、ガイド部のみの構成で、カートリッジ支持部材を回動させることができる。
【0040】
(3)また、支持部がカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に第1規制部が当接してカートリッジ支持部材の着脱位置から下方への回動を規制する回動規制部と、カートリッジ支持部材が外側位置から着脱位置に回動する際に、第1規制部を誘導する誘導部と、を有している場合、カートリッジ支持部材を外側位置から着脱位置までスムーズに誘導することができ、かつ、カートリッジ支持部材を着脱位置において確実に支持することができる。
【0041】
(4)また、カートリッジ支持部材が複数のカートリッジを収容するカートリッジ収容部と、カートリッジ収容部から引出方向上流側に突出する突出部と、を有し、第1規制部および第2規制部は、突出部に設けられている場合、カートリッジ収容部よりも引出方向上流側に第1規制部および第2規制部を設けているので、より手前にカートリッジ支持部材を引き出すことができ、カートリッジの交換を容易に行うことができる。
【0042】
(5)また、カートリッジ支持部材が本体ケーシングに対して着脱可能に構成されている場合、カートリッジ支持部材を交換する等のメンテナンスを行うことができる。
【0043】
(6)また、回動規制部の引出方向下流端が誘導部の引出方向上流端よりも上流側の第1ガイド面を含む仮想面よりも上方に位置している場合、カートリッジ支持部材を着脱する際に、突出部が回動規制部に干渉することなく、スムーズに着脱できる。
【0044】
(7)また、回動規制部には、カートリッジ支持部材が外側位置から着脱位置に回動するときに、カートリッジ支持部材の第1規制部を付勢する付勢部材が設けられている場合、カートリッジ支持部材が下方へ回動する際の回動速度を遅くすることができ、カートリッジ支持部材の下方への回動の際のカートリッジへの衝撃を緩和することができる。
【0045】
(8)また、付勢部材が一端部に設けられた回動軸を中心に回動する回動部と、回動部の他端部を付勢する付勢部とを有している場合、より確実に、カートリッジへの衝撃を緩和することができる。
【0046】
(9)また、誘導部が前記誘導部よりも上流側の第1ガイド面よりも、摩擦係数が高くなるように構成されている場合、カートリッジ支持部材が下方へ回動する際の回動速度を遅くすることができ、カートリッジ支持部材の下方への回動の際のカートリッジの衝撃を緩和することができる。
【0047】
(10)また、支点部より引出方向下流側には、カートリッジ支持部材を着脱位置で支持する下流側支持部が設けられている場合、カートリッジ支持部材が着脱位置に位置する際に、カートリッジ支持部材が支持される部分が増えるので、安定してカートリッジ支持部材が支持される。
【0048】
(11)また、本体ケーシングが一対の上流側脚部と、一対の下流側脚部とを有し、支点部は、引出方向において上流側脚部と下流側脚部との間で、かつ、上流側脚部よりも下流側脚部に近い位置に配置されている場合、カートリッジ支持部材が、カートリッジ着脱位置に位置する場合でも、本体ケーシングが安定し、本体ケーシングの転倒を防止できる。
【0049】
(12)また、開口部を閉鎖するカバーがカートリッジ支持部材と一体で形成されている場合、カバーの開閉作業を行わずに、カートリッジ支持部材を引き出すことができるので、メンテナンス性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施例を示す側断面図である。
【図2】プリンタの正面断面を概略的に示す断面概略図である。
【図3】カートリッジ支持部材のスライド部および本体ケーシングのガイド部を説明する説明図である。
【図4(a)】実施例1においてカートリッジ支持部材が内側位置に位置する図である。
【図4(b)】実施例1においてカートリッジ支持部材が外側位置に位置する図である。
【図4(c)】実施例1においてカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【図4(d)】実施例1においてカートリッジ支持部材からカートリッジを取り出す図である。
【図5(a)】実施例2においてカートリッジ支持部材が内側位置に位置する図である。
【図5(b)】実施例2においてカートリッジ支持部材が外側位置に位置する図である。
【図5(c)】実施例2においてカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【図5(d)】実施例2においてカートリッジ支持部材からカートリッジを取り出す図である。
【図5(e)】実施例2においてカートリッジ支持部材を本体ケーシングから取り外す図である。
【図6(a)】実施例3においてカートリッジ支持部材が内側位置に位置する図である。
【図6(b)】実施例3においてカートリッジ支持部材が外側位置に位置する図である。
【図6(c)】実施例3においてカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【図7(a)】実施例4においてカートリッジ支持部材が内側位置に位置する図である。
【図7(b)】実施例4においてカートリッジ支持部材が外側位置に位置する図である。
【図7(c)】実施例4においてカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【図8(a)】実施例5においてカートリッジ支持部材が内側位置に位置する図である。
【図8(b)】実施例5においてカートリッジ支持部材が外側位置に位置する図である。
【図8(c)】実施例5においてカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【図9(a)】実施例6においてカートリッジ支持部材が内側位置に位置する図である。
【図9(b)】実施例6においてカートリッジ支持部材が外側位置に位置する図である。
【図9(c)】実施例6においてカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【図9(d)】実施例6においてカートリッジ支持部材からカートリッジを取り出す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
<実施例1>
1.プリンタ全体の構成
本発明について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタ1の一実施例を示す側断面図である。尚、紙面左側をプリンタ1における前側、紙面右側をプリンタ1における後側として、プリンタ1を前側から見たときをプリンタ1における左右の基準とする。各図には、前後上下左右の各方向を示す矢印が記載されている。
【0052】
図1に示すように、プリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4と、用紙Pにトナーを定着させるための定着部5と、用紙Pを本体ケーシング2外へ排出するための排紙部6とを備えている。
【0053】
給紙部3は、プリンタの最下部に設けられており、用紙Pを収容する収容カセット7と、用紙Pを送り出すピックアップローラ8とを備えている。そして、収容カセット7に収容された用紙Pは、ピップアップローラ8により、収容カセット7から1枚ずつ取り出され、搬送ローラ9等を介して画像形成部4に送られる。
【0054】
画像形成部4は、カートリッジ支持部材10と、露光部11と、用紙搬送ベルト12と、4つのプロセスカートリッジ13とを備えている。
【0055】
カートリッジ支持部材10は、4つのプロセスカートリッジ13を支持している。具体的には、前側から後側に向かって、マゼンダプロセスカートリッジ13M、シアンプロセスカートリッジ13C、イエロープロセスカートリッジ13Y、ブラックプロセスカートリッジ13Kが順次配置されている。また、各プロセスカートリッジ13は、内部にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色のトナーを収容している。また、各プロセスカートリッジ13は、感光ドラム14と、現像ローラ15とを備えている。各感光ドラム14は、各プロセスカートリッジ13において、回転可能に支持され、略円筒形状の部材で構成されている。各現像ローラ15は、各プロセスカートリッジ13において、回転可能に支持され、各感光ドラム14に対して上側から対向し、接触している。
【0056】
露光部11は、レーザー光を走査して、感光ドラム14の表面へ照射する。露光部11により、画像データに応じたレーザー光が感光ドラム14の表面に照射されると、照射された部分の表面電位が低下することにより、感光ドラム14の表面には、静電潜像が形成される。
【0057】
用紙搬送ベルト12は、前側から後側に向かうにつれて、下方へと傾斜している。用紙搬送ベルト12は、用紙Pを上面に担持した状態で、一体的に走行するように無端状に構成され、駆動ローラ16と従動ローラ17に架け渡されている。用紙搬送ベルト12は、駆動ローラ16の回動により、感光ドラム14と対向する側の表面が、前側から後側へと移動する。それに伴い、用紙Pが定着部5に送られる。
【0058】
定着部5は、加熱ローラ18と、加圧ローラ19とを備えている。定着部5は、4色のトナー像を担持した用紙Pを、加熱ローラ18及び加圧ローラ19によって狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、トナー像を用紙Pに定着させる。トナー像が定着された用紙Pは、排紙部6へと送られる。
【0059】
排紙部6は、複数の排紙ローラ20と、排紙トレイ21とを備えている。排紙トレイ21はプリンタ1の上面に設けられている。複数の排紙ローラ20は、用紙Pを定着部5から排紙トレイ21へと搬送する。
【0060】
2.カートリッジ支持部材の支持構造の詳細
図2は、プリンタ1の正面断面について、一部の部品を省略して概略的に示すものである。図3は、カートリッジ支持部材10のスライド部24および本体ケーシング2のガイド部25を説明する説明図である。図4(a)から(d)は、カートリッジ支持部材10の引き出しからプロセスカートリッジ13を取り出すまでの流れを説明する図である。図4(a)は、カートリッジ支持部材が内側位置に位置する図であり、図4(b)は、カートリッジ支持部材が外側位置に位置する図であり、図4(c)はカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【0061】
図2に示すように、カートリッジ支持部材10は、後述するガイド部25に支持され、ガイド部25に沿って、本体ケーシング2に対して移動可能である。具体的には、カートリッジ支持部材10は、本体ケーシング2に収容された内側位置と、本体ケーシング2から引き出された外側位置と、外側位置からカートリッジ支持部材10の後方を支点として、下方へと回動し、プロセスカートリッジ13を着脱するための着脱位置に移動可能である。
【0062】
カートリッジ支持部材10は、カートリッジ収容部の一例であるカートリッジ収容ケース22と、前取っ手23と、左右一対のスライド部24とを有している。
【0063】
カートリッジ収容ケース22は、上方から見たときの輪郭が略矩形をなす前後方向に長手のボックス形状であり、内部に4つのプロセスカートリッジ13を収容している。カートリッジ収容ケース22は、上面および下面が開放されており、開放された上面からプロセスカートリッジ13の着脱を行う。また感光ドラム14が、開放された下面から飛び出している。
【0064】
前取っ手23は、カートリッジ収容ケース22の前端において、左右方向中央部上側から前方に延びるように設けられている。前取っ手23は、カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2に対して移動させる際に、把持される。
【0065】
スライド部24は、カートリッジ収容ケース22の左端および右端から左方向および右方向外側に突出している。スライド部24は、後述するガイド部25に支持されている。
【0066】
次に、図3を用いて、カートリッジ支持部材10のスライド部24について詳しく説明する。
【0067】
図3に示すように、カートリッジ支持部材10のスライド部24は、上面24Aと下面24Bが前後方向に略平行でかつ所定間隔を空けて直線状に延びる延出部24Dと、延出部24Dから後側へ突出した突出部24Cとを有している。
【0068】
延出部24Dの前端は、カートリッジ収容ケース22の前端まで延びている。延出部24Dの後端は、カートリッジ収容ケース22の後端の手前まで延びている。
【0069】
突出部24Cは、延出部24Dの後端からカートリッジ収容ケース22の後壁22Aよりも後方へ突出し、第1規制部26と、第2規制部27とを備えている。
【0070】
第1規制部26は、カートリッジ収容ケース22の後壁22Aよりも、さらに後方で上側後方へ突出している。第1規制部26は、スライド部24の上面24Aよりも上方へ半円状に張り出した形状となっている。
【0071】
第2規制部27は、カートリッジ収容ケース22の後壁22A付近で、下面24Bよりも下方へ半円状に張り出した形状になっている。すなわち、第2規制部27は、第1規制部26よりも前側に位置する。
【0072】
第2規制部27と第1規制部26との間は、スライド部24における上面24Aと下面24Bとの間隔が前側から後側に向けて徐々に小さくなっている。具体的には、スライド部24の下面24Bは、突出部24Cの後端から第2規制部27に向けて、上面24Aに対して傾斜している傾斜面35を有する。そして、第2規制部27は、傾斜面35よりも下方へ突出した形状となっている。
【0073】
引き続き、図3を参照しながら、本体ケーシング2の詳細について説明する。本体ケーシング2は、側面視略矩形状のボックス状に形成されている。本体ケーシング2は、ガイド部25と、脚部28と、フロントカバー33とを有している。
【0074】
ガイド部25は、カートリッジ支持部材10の左右のスライド部24に対応するように、本体ケーシング2の側板に設けられている。ガイド部25は、前後方向に沿って延び、カートリッジ支持部材10の前後方向長さ寸法と概ね同程度の長さ寸法を有している。ガイド部25は、用紙搬送ベルト12と略平行であり、前側から後側に向かうにつれて下方へと傾斜している。ガイド部25は、第1ガイド面の一例としての上ガイド面25Aと、第2ガイド面の一例としての下ガイド面25Bと、後面25Cと、前面25Dとを有している。
【0075】
上ガイド面25Aは、PS(ポリスチレン)から形成され、前側から後側に向かうにつれて下方へ傾斜している。上ガイド面25Aは、カートリッジ支持部材10が外側位置に位置するとき以外、第1規制部26と当接している。上ガイド面25Aは、上直線部29と、支持部30とを有する。
【0076】
上直線部29は、前側から後側に向かうにつれて下方へ傾斜しながら直線状に延びた面である。上直線部29は、載置面Fに対して約10度傾いている。上直線部29は、本体ケーシング2にカートリッジ支持部材10が収容された状態の最も前側のカートリッジ13Mの前端付近から定着部5の前端付近まで延びている。上直線部29は、カートリッジ支持部材10が内側位置と外側位置とを移動する際、第1規制部26と当接している。
【0077】
支持部30は、上ガイド面25Aの前方において上直線部29よりも上方に突出するように設けられ、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置へ回動する際にカートリッジ支持部材10を支持する。
【0078】
支持部30は、カートリッジ支持部材10の第1規制部26が当接してカートリッジ支持部材10の回動を規制する回動規制部30Bと、カートリッジ支持部材10の第1規制部26を回動規制部30Bへと誘導する誘導部30Aと、を有する。(図3拡大図参照。)
誘導部30Aは、上直線部29の前端から上直線部29の載置面に対する傾斜角よりも大きくなるように前方上方向へ向かって、少し曲線状に延びている。誘導部30Aは、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置へ回動する際、第1規制部26と当接して、第1規制部26を回動規制部30Bへと誘導する。
【0079】
回動規制部30Bは、誘導部30Aの前端から前方下方向へ向かって、直線状に延びている。回動規制部30Bの前端は、上直線部29をさらに前方へ真っ直ぐ延ばした仮想面N上にある。回動規制部30Bは、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置へ回動する際、第1規制部26と当接してカートリッジ支持部材10の回動を規制する。回動規制部30Bは、カートリッジ支持部材10の回動を規制するので、回動規制部30Bを設ける位置によって、カートリッジ支持部材10が着脱位置にある際の傾斜角が変化する。
【0080】
下ガイド面25Bは、PS(ポリスチレン)から形成され、前側から後側に向かうにつれて下方へ傾斜している。下ガイド面25Bは、常に第2規制部27と当接している。下ガイド面25Bは、カートリッジ支持部材10を内側位置と外側位置との間で案内するための下直線部32と、カートリッジ支持部材10を外側位置と着脱位置との間で支持するための支点部31とを有する。
【0081】
下直線部32は、前側から後側に向かうにつれて下方へ傾斜しながら直線状に延びた面である。下直線部32は、載置面Fに対して約10度傾いている。下直線部32は、定着部5の前端付近まで延びている。下直線部32は、カートリッジ支持部材10が内側位置と外側位置とを移動する際、第2規制部27と当接している。また、上直線部29および下直線部32は、互いに略平行でかつ所定間隔L1を空けて対向するように設けられている。
【0082】
支点部31は、下ガイド面25Bの前方において下直線部32よりも上方に突出するように設けられている。支点部31の後端は、下直線部32の前端とつながっている。支点部31は、下直線部32よりも上方へ半円状に張り出した形状となっている。支点部31は、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置へ回動する際、第2規制部27が当接して、回動の中心となっている。また支点部31は、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際、第2規制部27と当接して、第2規制部27を支持している。よって、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際、第2規制部27は下方へ移動出来ない。
【0083】
後面25Cは、上直線部29の後端と下直線部32の後端とを直線状につなぐ面である。
【0084】
前面25Dは、支持部30の回動規制部30Bの前端から前側上方に直線状に延びている。
【0085】
脚部28は、本体ケーシング2の下方において、載置面Fへ向かって延び、載置面Fと接触している。脚部28は前側と後側にあり、下流側脚部の一例である左右一対の前側脚部28Aは、支点部31よりも前方に位置している。上流側脚部の一例である左右一対の後側脚部28Bは、定着部5よりも後方に位置している。
【0086】
フロントカバー33は、本体ケーシング2の前部において開閉可能に配置される。フロントカバー33は、本体ケーシング2に対して下端部を支点として揺動自在に設けられており、前側に傾倒されることにより、開口部34を露出させる。カートリッジ支持部材10は、内側位置と外側位置とを移動する際に、開口部34を通過する。開口部34は、フロントカバー33によって被覆されている。
【0087】
また、図3に示すように、ガイド部25の前端における上ガイド面25Aと下ガイド面25Bとの間隔L2は、上直線部29および下直線部32における上ガイド面25Aと下ガイド面25Bとの所定間隔L1より小さい。また、カートリッジ支持部材10が本体ケーシング2に収容された状態で、第1規制部26は上直線部29に接触し、第2規制部27は下直線部32に接触している。従って、突出部24Cの上ガイド面25Aおよび下ガイド面25Bの対向方向の距離は、所定間隔L1とほぼ等しい。よって、ガイド部25の前端には、突出部24Cが本体ケーシング2外へ出るためのスペースがないため、本実施例では、カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から取ることは出来ない。
【0088】
3.本体ケーシングに対するカートリッジ支持部材の引出動作
次に、図4(a)から(d)を用いて、カートリッジ支持部材10の引き出しからプロセスカートリッジ13を取り出すまでの流れを説明する。
【0089】
カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から引き出す際には、まず、図4(a)に示すように、フロントカバー33を開放する。これにより、本体ケーシング2に形成された開口部34を露出させることができ、開口部34を介してカートリッジ支持部材10にアクセス可能となる。そして、図4(a)の状態から、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を把持し、第2規制部27が支点部31と当接してカートリッジ支持部材10のスライド移動が止まる位置、すなわち図4(b)の位置まで、カートリッジ支持部材10を引き出す。カートリッジ支持部材10が内側位置から外側位置へ移動する際は、カートリッジ支持部材10の第2規制部27が下直線部32に接触し、第1規制部26が上直線部29に接触した状態でスライド移動し、カートリッジ支持部材10が本体ケーシング2外へと出される。
【0090】
カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から引き出した後、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させることで、図4(c)のようにカートリッジ支持部材10を傾斜させた状態で保つことが出来る。具体的には、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させると、支点部31を回動の中心として、カートリッジ支持部材10が回動し、第2規制部27が下直線部32から離れる。それに伴い、第1規制部26は、誘導部30Aに接触しながら上側前方へ移動し、図4(c)のように、第1規制部26が、支持部30の回動規制部30Bに当接すると移動が止まる。これにより、カートリッジ支持部材10の回動が止まり、傾斜した状態で支持される。このとき、第2規制部27は前側脚部28Aよりも後方に位置する。また、カートリッジ支持部材10は、開放されたフロントカバー33に接触しない傾斜角度で支持されている。さらに、カートリッジ支持部材10は、載置面Fにも接触しない傾斜角度で支持されている。
【0091】
このように傾斜したカートリッジ支持部材10において、プロセスカートリッジ13を取り出す場合、プリンタ1の正面に居るユーザからみると、図4(d)のように、プロセスカートリッジ13を手前(ユーザー側)に引き出すことになる。よって、図4(b)のような状態、すなわち、カートリッジ支持部材10を傾けずにプロセスカートリッジ13を取り外す場合と比べると、ユーザの操作性が向上する。
【0092】
4.作用効果
(1)以上のように、プリンタ1は、本体ケーシング2と、複数のプロセスカートリッジ13を支持するカートリッジ支持部材10と、本体ケーシング2に設けられるガイド部25とを備える。カートリッジ支持部材10は、図4(a)のような本体ケーシング2の内側に位置する内側位置と図4(b)のような本体ケーシング2の外部に位置する外側位置との間をスライド移動可能であり、かつ、外側位置と複数のプロセスカートリッジ13を着脱するための着脱位置との間を回動可能に構成されている。カートリッジ支持部材10の着脱位置は、図4(c)のように、カートリッジ支持部材10の引出方向上流側を支点として引出方向下流側が下方に傾斜するように回動させた位置である。
また、ガイド部25は、内側位置と外側位置との間および外側位置と着脱位置との間を移動するカートリッジ支持部材10を案内し、かつ、着脱位置に位置するカートリッジ支持部材10を支持するように構成されている。また、ガイド部25は、カートリッジ支持部材10が内側位置から外側位置に移動する引出方向に沿って直線状に延びる上ガイド面25Aと、上ガイド面25Aと略平行に延びるとともに上ガイド面25Aの下方に対向配置される下ガイド面25Bとを有する。
【0093】
その結果、着脱位置におけるカートリッジ支持部材10の前端が外側位置におけるカートリッジ支持部材10の前端よりも低い位置になるので、図4(d)のように、カートリッジ13の装着方向をユーザ側に向けることができ、ユーザが容易にカートリッジ交換をすることができる。
【0094】
また、カートリッジ支持部材10は、後端に、第1規制部26と、第2規制部27とを有している。第1規制部26は、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際に、上ガイド面25Aに当接して、カートリッジ支持部材10が上方への移動を出来ないようにしている。第2規制部27は、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際に、下ガイド面25Bに当接して、カートリッジ支持部材10が下方への移動を出来ないようにしている。
【0095】
その結果、外側位置と内側位置を移動させる際に使用されるガイド部25を利用して、容易にカートリッジ支持部材10を着脱位置で支持させることができる。
また、ガイド部25は、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置へ回動する際に、第2規制部27が当接してカートリッジ支持部材10の回動中心となる支点部31と、第1規制部26が当接してカートリッジ支持部材10を支持する支持部30と、を有する。支点部31は、下ガイド面25Bの前端部において突出するように設けられている。支持部30は、上ガイド面25Aの前端部において上方に突出するように設けられている。
【0096】
その結果、カートリッジ支持部材10を着脱位置で、安定して支持することができる。また、ガイド部25のみの構成で、カートリッジ支持部材10を回動させることができる。
【0097】
また、支持部30は、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際に第1規制部26が当接してカートリッジ支持部材10の着脱位置から下方への回動を規制する回動規制部30Bと、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置に回動する際に、第1規制部26を誘導する誘導部30Aとを有している。回動規制部30Bは上ガイド面25Aの前端から後方上方向へ向かって延びている。誘導部30Aは、回動規制部30Bの後端から後方下方向へ向かって延びている。
【0098】
その結果、カートリッジ支持部材10を外側位置から着脱位置までスムーズに誘導することができ、かつ、カートリッジ支持部材10を着脱位置において確実に支持することができる。
【0099】
また、カートリッジ支持部材10は、複数のカートリッジを収容するカートリッジ収容ケース22と、カートリッジ収容ケースから後側に突出する突出部24Cと、を有している。また、第1規制部26および第2規制部27は、突出部24Cに設けられ、第1規制部26は、突出部24Cにおいて上方へ突出するように形成されており、第2規制部27は、突出部24Cにおいて下方へ突出するように形成されている。
【0100】
その結果、カートリッジ収容部22よりも後側に第1規制部26および第2規制部27を設けているので、より手前にカートリッジ支持部材10を引き出すことができ、プロセスカートリッジ13の交換を容易に行うことができる。
【0101】
また、本体ケーシング2は、前側に設けられた一対の前側脚部28Aと、後側に設けられた一対の後側脚部28Bと、を有する。また、支点部31は、前側脚部28Aと後側脚部28Bとの間で、かつ、後側脚部28Bよりも前側脚部28Aに近い位置に配置されている。
【0102】
よって、カートリッジ支持部材10が、着脱位置に位置する場合でも、本体ケーシング2が安定し、本体ケーシング2の転倒を防止できる。
【0103】
<実施例2>
次に、本発明の実施例2について、図5を参照して説明する。図5(a)から図5(e)は実施例2におけるカートリッジ支持部材10の引き出しからプロセスカートリッジ13を取り出すまでの流れを説明する図である。図5(a)は、カートリッジ支持部材が内側位置に位置する図であり、図5(b)は、カートリッジ支持部材が外側位置に位置する図であり、図5(c)はカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。図5(e)は、本体ケーシング2からカートリッジ支持部材10を取り外す様子を表す図である。また、本実施例の構成は、カートリッジ支持部材10の一部およびガイド部25の一部が実施例1と異なり、それ以外の部分は実施例1と同様である。従って、同様の部分については実施例1と同一の符号を符し、詳細な説明な省略するものとする。
【0104】
カートリッジ支持部材10は、図5(a)に示すように、前取っ手23に加えて、後取っ手36を有している。後取っ手36は、カートリッジ収容ケース22の後端において、左右方向中央部上側から上方に延びるように設けられている。後取っ手36は、カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から取り出す際に、前取っ手23とともに把持される。
【0105】
次に、図5(a)を用いて、ガイド部25について説明する。図5(a)に示すように、支持部37の回動規制部37Bは、前側下方へ直線状に延びている。回動規制部37Bの前端は、上直線部29の前端をさらに前方に真っ直ぐに延ばした仮想面Nよりも上方に位置する。すなわち、ガイド部25の回動規制部37Bは、第1実施例の回動規制部30Bと比べると、前側下方へ直線状に延びる部分が短い。前面38は、回動規制部37Bの前端から前側上方へ直線状に延びている。
【0106】
また、図5(a)に示すように、ガイド部25の前端における上ガイド面25Aと下ガイド面25Bとの間隔L2は、上直線部29および下直線部32における上ガイド面25Aと下ガイド面25Bとの所定間隔L1より大きい。従って、突出部24Cの上ガイド面25Aおよび下ガイド面25Bの対向方向の距離は、所定間隔L2よりも小さい。
【0107】
次に、図5(b)から(d)を用いて、本体ケーシング2に対するカートリッジ支持部材10の引き出しからプロセスカートリッジ13の取り外しについて説明する。
【0108】
実施例1と同様に、カートリッジ支持部材10を引き出す際には、まず、本体ケーシング2の前部において開閉可能に配されるフロントカバー33を開放して、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を把持する。そして、第2規制部27が支点部31と接触してカートリッジ支持部材10のスライド移動が止まる位置、すなわち、図5(b)の位置まで、カートリッジ支持部材10を引き出す。その後、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させることで、図5(c)のようにカートリッジ支持部材10を傾斜させた状態で保つことが出来る。具体的には、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させると、支点部31を回動の中心として、カートリッジ支持部材10が回動し、第2規制部27が下直線部32から離れる。それに伴い、第1規制部26は、誘導部37Aに接触しながら上側前方へ移動し、図5(c)のように、第1規制部26が、支持部37の回動規制部37Bに当接すると移動が止まる。これにより、カートリッジ支持部材10の回動が止まり、傾斜した状態で支持される。このように傾斜したカートリッジ支持部材10において、プロセスカートリッジ13を取り出す場合、プリンタ1の正面に居るユーザからみると、図5(d)のように、プロセスカートリッジ13を手前(ユーザー側)に引き出すことになる。よって、図5(b)のような状態、すなわち、カートリッジ支持部材10を傾けずにプロセスカートリッジ13を取り外す場合と比べると、ユーザの操作性が向上する。
【0109】
次に、カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から取り外す場合について説明する。図5(b)に示すように、カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から引き出した状態から、後取っ手36を把持する。そして、図5(e)の拡大図のように、第2規制部27が、支点部31によって前側上方への移動を規制されない高さ、すなわち、第2規制部27が、支点部31を乗り越えられる高さまでカートリッジ支持部材10を持ち上げた状態で、カートリッジ支持部材10を前方へと移動させる。このようにすることで、カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から取り外すことが出来る。
【0110】
以上のように、カートリッジ支持部材10は、本体ケーシング2に対して着脱可能に構成されている。
【0111】
その結果、カートリッジ支持部材10を交換する等のメンテナンスを行うことができる。
【0112】
また、回動規制部37Bの前端は、上ガイド面25Aを直線状に延ばした仮想面Nよりも上方に位置している。
【0113】
その結果、カートリッジ支持部材10を着脱する際に、突出部24Cが回動規制部37Bに干渉することなく、スムーズに着脱できる。
【0114】
<実施例3>
次に本発明の実施例3について、図6を参照して説明する。図6(a)から図6(c)は実施例3におけるカートリッジ支持部材10の引き出しの流れを説明する図である。図6(a)は、カートリッジ支持部材が内側位置に位置する図であり、図6(b)は、カートリッジ支持部材が外側位置に位置する図であり、図6(c)はカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【0115】
図6(a)を用いて、本実施例の支持部39について説明する。支持部39は、図6(a)の拡大図に示すように、誘導部39Aと、回動規制部39Bとを有している。
【0116】
誘導部39Aは上直線部29の前端から前方上方向へ向かって、少し曲線状に延びている。また誘導部39Aは、フェルト面から形成されている。フェルト面は、PS(ポリスチレン)より、摩擦係数が高い。
【0117】
回動規制部39Bは、前側下方の向かって延び、切欠き44と、付勢部材40を有する。切欠き44は前側上方へ突出した形状になっている。付勢部材40は、第1規制部26を付勢する。付勢部材40は、付勢部の一例であるばね45と、回動部42と、回動軸41とを有している。
【0118】
ばね45は、切欠き44に配置されている。ばね45は、図6(a)の状態で、自然状態である。回動部42は、回動軸41を中心として回動可能である。
【0119】
図6(a)から(c)を用いて、本体ケーシング2からカートリッジ支持部材10を引き出す際の支持部39について説明する。
【0120】
カートリッジ支持部材10を引き出す際には、まず、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を把持し、第2規制部27が支点部31と当接してカートリッジ支持部材10のスライド移動が止まる図6(b)の位置まで、カートリッジ支持部材10を引き出す。このとき、第1規制部26は回動部42の下端に当接している。また、ばね45は自然状態のままである。図6(b)のような状態から、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させ、図6(c)のような状態にする。このとき、支点部31を回動の中心として、カートリッジ支持部材10が回動し、第2規制部27が下直線部32から離れる。第1規制部26は回動部42に当接した状態で、上側前方へ移動する。また、第1規制部26が移動するにつれて、ばね45は圧縮する。また回動部42の後端部は、誘導部39Aに接触しながら上側前方へ移動し、図6(c)のように、回動部42が、支持部39の回動規制部39Bに接触すると移動が止まる。これにより、カートリッジ支持部材10の回動が止まり、傾斜した状態で支持される。
【0121】
以上のように、回動規制部39Bには、カートリッジ支持部材10が外側位置から着脱位置に回動するときに、カートリッジ支持部材10の第1規制部26を付勢する付勢部材40が設けられている。また、付勢部材40は、一端部に設けられた回動軸41について回動する回動部42と、回動部42の他端部を付勢するばね45と、を有している。
【0122】
また、誘導部39Aは、誘導部39Aよりも後側の上ガイド面25Aよりも、摩擦係数が高くなるように構成されている。
【0123】
その結果、カートリッジ支持部材10が下方へ回動する際の回動速度を遅くすることができ、カートリッジ支持部材10の下方への回動の際のプロセスカートリッジ13の衝撃を緩和することができる。
【0124】
<実施例4>
次に本発明の実施例4について、図7を参照して説明する。図7(a)から図7(c)は実施例4におけるカートリッジ支持部材10の引き出しの流れを説明するための図である。図7(a)は、カートリッジ支持部材が内側位置に位置する図であり、図7(b)は、カートリッジ支持部材が外側位置に位置する図であり、図7(c)はカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。本実施例は実施例3に、下流側支持部の一例であるカートリッジ支持部材支持部46が加えられたものである。
【0125】
図7(a)に示すように、下ガイド面25Bは、さらに、支点部31の前端から斜め下方に延びている。そして、下ガイド面25Bの前端に、上方に突出するように形成されたカートリッジ支持部材支持部46が設けられている。カートリッジ支持部材支持部46は、カートリッジ支持部材10を傾斜した状態で支持する。
【0126】
図7(b)は、第2規制部27が支点部31と接触してカートリッジ支持部材10のスライド移動が止まる位置まで引き出した図である。このとき、カートリッジ支持部材10はカートリッジ支持部材支持部46に当接していない。この状態から、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させると、途中で、スライド部24の下面24Bがカートリッジ支持部材支持部46に当接する。これにより、図7(c)のように、カートリッジ支持部材10は回動出来なくなり、傾斜した状態で支持される。カートリッジ支持部材支持部46は、カートリッジ支持部材10を傾斜した状態で支持する際、支持部39と、支点部31に加えて、カートリッジ支持部材10を支持している。
【0127】
また、スライド部24がカートリッジ支持部材支持部46に当接することで、カートリッジ支持部材10の回動が止まるので、カートリッジ支持部材支持部46の上下方向の位置を変えることで、カートリッジ支持部材10が傾斜して支持される際の傾斜角を調整することが出来る。
【0128】
以上のように、支点部31より前側には、カートリッジ支持部材10を着脱位置で支持するカートリッジ支持部材支持部46が設けられている。
【0129】
その結果、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際に、カートリッジ支持部材10が支持される部分が増えるので、安定してカートリッジ支持部材10が支持される。
【0130】
<実施例5>
次に本発明の実施例5について、図8を参照して説明する。図8(a)から図8(c)は実施例5におけるカートリッジ支持部材10の引き出しの流れを説明するための図である。図8(a)は、カートリッジ支持部材が内側位置に位置する図であり、図8(b)は、カートリッジ支持部材が外側位置に位置する図であり、図8(c)はカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。本実施例は、実施例4におけるカートリッジ支持部材支持部47の位置が異なる。
【0131】
図8(a)に示すように、カートリッジ支持部材支持部47は、支点部31よりも前側下方に設けられている。またカートリッジ支持部材支持部47は、支点部31とつながっておらず、搬送ベルト12近くに設けられている。カートリッジ支持部材支持部47は、カートリッジ支持部材10を傾斜した状態で支持する。
【0132】
図8(b)は、第2規制部27が支点部31と接触してカートリッジ支持部材10のスライド移動が止まる位置まで引き出した図である。このとき、カートリッジ支持部材10はカートリッジ支持部材支持部47に当接していない。この状態から、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させると、途中で、カートリッジ収容ケース22の下端部がカートリッジ支持部材支持部47に接触する。これにより、図8(c)のように、カートリッジ支持部材10は回動出来なくなり傾斜した状態で支持される。カートリッジ支持部材支持部47は、カートリッジ支持部材10を傾斜した状態で支持する際、支持部39と、支点部31に加えて、カートリッジ支持部材10を支持している。
【0133】
また、カートリッジ支持部材10の下端部がカートリッジ支持部材支持部47に当接することで、カートリッジ支持部材10の回動が止まるので、カートリッジ支持部材支持部47の上下方向の位置を変えることで、カートリッジ支持部材10が傾斜して支持される際の傾斜角を調整することが出来る。
【0134】
以上のように、支点部31より前側には、カートリッジ支持部材10を着脱位置で支持するカートリッジ支持部材支持部47が設けられている。
【0135】
その結果、カートリッジ支持部材10が着脱位置に位置する際に、カートリッジ支持部材10が支持される部分が増えるので、安定してカートリッジ支持部材10が支持される。
【0136】
<実施例6>
次に本発明の実施例6について、図9を参照して説明する。図9(a)から図9(c)は実施例6におけるカートリッジ支持部材10の引き出しの流れを説明するための図である。図9(a)は、カートリッジ支持部材が内側位置に位置する図であり、図9(b)は、カートリッジ支持部材が外側位置に位置する図であり、図9(c)はカートリッジ支持部材が着脱位置に位置する図である。
【0137】
図9(a)に示すように、フロントカバー48は、カートリッジ収容ケース50と一体形成され、カートリッジ収容ケース50の前端とつながっている。フロントカバー48の前部には、前取っ手49が設けられている。
【0138】
カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から引き出す際には、まず、前取っ手49を把持する。そして、第2規制部27が支点部31と当接してカートリッジ支持部材10のスライド移動が止まる図9(b)の位置まで、カートリッジ支持部材10を引き出す。このとき、フロントカバー48とカートリッジ収容ケース50は一体形成されているので、フロントカバー48も引き出される。
【0139】
カートリッジ支持部材10を本体ケーシング2から引き出した後、カートリッジ支持部材10の前取っ手23を下方(載置面F側)に回動させることで、図9(c)のようにカートリッジ支持部材10を傾斜させた状態で保つことが出来る。このように傾斜したカートリッジ支持部材10において、プロセスカートリッジ13を取り出す場合、プリンタ1の正面に居るユーザからみると、図9(d)のように、プロセスカートリッジ13を手前(ユーザー側)に引き出すことになる。よって、図9(b)のようなカートリッジ支持部材10を傾けずにプロセスカートリッジ13を取り外す場合と比べると、ユーザの操作性が向上する。
【0140】
以上のように、本体ケーシング2には、開口部34を閉鎖するフロントカバー48がカートリッジ支持部材10と一体で形成されている。
【0141】
その結果、フロントカバー48の開閉作業を行わずに、カートリッジ支持部材10を引き出すことができるので、メンテナンス性が良好である。
【0142】
<他の実施例>
本実施例では、ガイド部25は載置面Fに対して約10度傾いているが、10度から70度くらい傾いていればよい。
【0143】
実施例3では、誘導部39Aは、フェルト面から形成されたが、ゴムシートなど摩擦係数の高い他の材料でもよい。
【符号の説明】
【0144】
1 プリンタ
2 本体ケーシング
10 カートリッジ支持部材
22 カートリッジ収容ケース
26 第1規制部
27 第2規制部
30 支持部(実施例1)
30A 誘導部(実施例1)
30B 回動規制部(実施例1)
31 支点部
37 支持部(実施例2)
37A 誘導部(実施例2)
37B 回動規制部(実施例2)
39 支持部(実施例3、4、5)
39A 誘導部(実施例3、4、5)
39B 回動規制部(実施例3、4、5)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケーシングと、
複数のカートリッジを支持して、前記本体ケーシングの内側に位置する内側位置と前記本体ケーシングの外部に位置する外側位置との間をスライド移動可能であり、かつ、前記外側位置と前記複数のカートリッジを着脱するための着脱位置との間を回動可能に構成されたカートリッジ支持部材と、
前記本体ケーシングに設けられ、前記内側位置と前記外側位置との間を移動する前記カートリッジ支持部材を案内し、前記着脱位置に位置する前記カートリッジ支持部材を支持するガイド部と、を備え、
前記カートリッジ支持部材の着脱位置は、前記カートリッジ支持部材の前記引出方向上流側を支点として前記引出方向下流側が下方に傾斜するように回動させた位置であり、
前記ガイド部は、
前記カートリッジ支持部材が前記内側位置から前記外側位置に移動する引出方向に沿って直線状に延びる第1ガイド面と、前記第1ガイド面と略平行に延びるとともに前記第1ガイド面の下方に対向配置される第2ガイド面と、を有し、
前記カートリッジ支持部材は、
前記引出方向上流側に配置され、当該カートリッジ支持部材が前記着脱位置に位置する際に、前記第1ガイド面に当接して当該カートリッジ支持部材の上方への移動を規制する第1規制部と、
前記引出方向において前記第1規制部から下流側に配置され、当該カートリッジ支持部材が前記着脱位置に位置する際に、前記第2ガイド面に当接して当該カートリッジ支持部材の下方への移動を規制する第2規制部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ガイド部は、
前記第2ガイド面の前記引出方向下流側において上方に突出するように設けられ、
前記カートリッジ支持部材が前記外側位置と前記着脱位置との間を回動する際に前記第2規制部が当接して前記カートリッジ支持部材の回動中心となる支点部と、
前記第1ガイド面の引出方向下流端において前記第1ガイド面の引出方向上流端よりも前記第2ガイド面との距離が大きくなるように設けられ、前記第1規制部が当接して前記カートリッジ支持部材を支持する支持部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記支持部は、
前記第1ガイド面の前記引出方向下流端から前記引出方向上流端に向うにつれて徐々に第2ガイド面との距離が大きくなるように形成されて、前記カートリッジ支持部材が前記着脱位置に位置する際に前記第1規制部が当接して前記カートリッジ支持部材の前記着脱位置から下方への回動を規制する回動規制部と、
前記回動規制部の前記引出方向上流端からさらに前記引出方向上流端に向うにつれて徐々に第1ガイド面との距離が小さくなるように形成されて、前記カートリッジ支持部材が前記外側位置から前記着脱位置に回動する際に、前記第1規制部を誘導する誘導部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記カートリッジ支持部材は、前記複数のカートリッジを収容するカートリッジ収容部と、前記カートリッジ収容部から前記引出方向上流側に突出する突出部と、を有し、
前記第1規制部および前記第2規制部は、前記突出部に設けられ、
前記第1規制部は、前記突出部において上方へ突出するように形成されており、
前記第2規制部は、前記突出部において下方へ突出するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カートリッジ支持部材は、前記本体ケーシングに対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記回動規制部の前記引出方向下流端は、前記誘導部の前記引出方向上流端よりも上流側の第1ガイド面を含む仮想面に対して、前記第2ガイド面が配置されている方と反対側に位置していることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記回動規制部には、前記カートリッジ支持部材が前記外側位置から前記着脱位置に回動するときに、前記カートリッジ支持部材の前記第1規制部を付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記付勢部材は、一端部に設けられた回動軸について回動する回動部と、前記回動部の他端部を付勢する付勢部と、を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記誘導部は、前記誘導部よりも上流側の第1ガイド面よりも、摩擦係数が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記支点部より前記引出方向下流側には、前記カートリッジ支持部材を前記着脱位置で支持する下流側支持部が設けられていることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記本体ケーシングは、前記引出方向上流側に設けられた一対の上流側脚部と、前記引出方向下流側に設けられた一対の下流側脚部と、を有し、
前記支点部は、前記引出方向において前記上流側脚部と前記下流側脚部との間で、かつ、前記上流側脚部よりも前記下流側脚部に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記本体ケーシングには、前記カートリッジ支持部材が前記内側位置と前記外側位置との間を移動する際に通過する開口部が形成され、
前記開口部を閉鎖するカバーが前記カートリッジ支持部材と一体で形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【図4(c)】
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【図4(d)】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図5(c)】
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【図5(d)】
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【図5(e)】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図6(c)】
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【図7(a)】
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【図7(b)】
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【図7(c)】
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【図8(a)】
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【図8(b)】
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【図8(c)】
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【図9(a)】
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【図9(b)】
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【図9(c)】
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【図9(d)】
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【公開番号】特開2012−198444(P2012−198444A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−63691(P2011−63691)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】