説明

画像情報処理プログラム及び画像情報処理装置

【課題】個人を特定する特定情報を含む原稿とその特定情報を含まない原稿とを順次読取って取得した複数の画像情報を、その個人に関する情報と関連付けて記録させる場合において、ユーザが特定情報を含まない画像情報と個人に関する情報との関連付け作業を行う必要がない画像情報処理プログラム及び画像情報処理装置を提供する。
【解決手段】複数枚の原稿を原稿読取り手段により順次読取ることにより得られた複数枚の原稿を示す複数の画像情報を取得する画像情報取得手段と、画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に個人を特定する特定情報が含まれる場合に、特定情報を複数の画像情報から抽出する特定情報抽出手段と、画像情報取得手段により取得された複数の画像情報を、特定情報抽出手段により複数の画像情報から抽出された特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けて記録手段に記録させる記録制御手段と、して機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像情報処理プログラム及び画像情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、保存用フォルダに保存すべき文書を指示するインデックスシートを表紙にして、文書をスキャンすることで、指示した保存用フォルダの下へ、電子ファイルを保存し、インデックスシートは、指示ファイル(設定ファイル)に基づき生成されて、事前に印刷しておく技術が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、文書を電子化して既存システムに登録する作業を支援し、省力化に寄与する技術が開示されている。
【0004】
更に、特許文献3には、診療記録の管理を、RDBMSベースではなく、ファイル(PDF)ベースで管理する技術が開示され、特許文献4には、上記特許文献3のシステムに、レポートシステムから登録する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−171290号公報
【特許文献2】特開2007−13934号公報
【特許文献3】特許第3239213号公報
【特許文献4】特許第3328882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、個人を特定する特定情報を含む原稿とその特定情報を含まない原稿とを順次読取って取得した複数の画像情報を、その個人に関する情報と関連付けて記録させる場合において、ユーザが特定情報を含まない画像情報と個人に関する情報との関連付け作業を行う必要がない画像情報処理プログラム及び画像情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、コンピュータを、複数枚の原稿を原稿読取り手段により順次読取ることにより得られた前記複数枚の原稿を示す複数の画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に個人を特定する特定情報が含まれる場合に、該特定情報を該複数の画像情報から抽出する特定情報抽出手段と、前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報を、前記特定情報抽出手段により当該複数の画像情報から抽出された特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けて記録手段に記録させる記録制御手段と、して機能させるための画像情報処理プログラムである。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記特定情報抽出手段は、前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に該画像情報の種別を示す種別情報が含まれる場合に、該種別情報を該複数の画像情報から更に抽出し、前記記録制御手段は、前記特定情報抽出手段により種別情報が抽出された画像情報と、該種別情報とを関連づけて前記記録手段に記録させる画像情報処理プログラムである。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記特定情報取得手段により前記種別情報が抽出されなかった画像情報の前記種別情報がユーザにより入力される入力手段として前記コンピュータを更に機能させ、前記記録制御手段は、前記特定情報抽出手段により種別情報が抽出されなかった画像情報と、前記入力手段により入力された種別情報とを関連づけて前記記録手段に記録させる画像情報処理プログラムである。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記ユーザにより前記入力手段によって前記種別情報が入力される際に、前記特定情報抽出手段により前記種別情報が抽出されなかった画像情報が存在し、かつ種別情報が前記特定情報抽出手段に抽出された画像情報が存在する場合に、前記特定情報抽出手段により抽出された前記種別情報に基づき、前記種別情報が取得されなかった画像情報の種別の候補を出力する出力手段として前記コンピュータを更に機能させる画像情報処理プログラムである。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項5の発明は、複数枚の原稿を原稿読取り手段により順次読取ることにより得られた前記複数枚の原稿を示す複数の画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に個人を特定する特定情報が含まれる場合に、該特定情報を該複数の画像情報から抽出する特定情報抽出手段と、前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報を、前記特定情報抽出手段により当該複数の画像情報から抽出された特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けて記録手段に記録させる記録制御手段と、を有する画像情報処理装置である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、個人を特定する特定情報を含む原稿とその特定情報を含まない原稿とを順次読取って取得した複数の画像情報を、その個人に関する情報と関連付けて記録させる場合において、ユーザが特定情報を含まない画像情報と個人に関する情報との関連付け作業を行う必要がなくなる。
【0013】
請求項2の発明によれば、画像情報と該画像情報の種別を示す種別情報との関連付け作業を行う必要がなくなる。
【0014】
請求項3の発明によれば、種別情報が抽出されなかった画像情報を、ユーザにより入力された種別情報と関連づけて記録させることができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、種別情報が抽出されなかった画像情報に対して、種別情報の候補を出力することできる。
【0016】
請求項5の発明によれば、個人を特定する特定情報を含む原稿とその特定情報を含まない原稿とを順次読取って取得した複数の画像情報を、その個人に関する情報と関連付けて記録させる場合において、ユーザが特定情報を含まない画像情報と個人に関する情報との関連付け作業を行う必要をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】画像情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】画像情報処理装置の機能構成の一例を示す図である(その1)。
【図3】スキャンセット、属性、確定状態、及び未確定状態を示す説明図である。
【図4】画像情報処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】原稿、ルール、及び候補の一例を示す図である。
【図6】文書種別確定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】画像情報処理装置の機能構成の一例を示す図である(その2)。
【図8】ルール、及び候補の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1は、画像情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示している。画像情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、フラッシュメモリ12と、RAM(Random Access Memory)13と、NVM(Non-Volatile Memory)14と、UI(User Interface)15と、HDD(Hard Disk Drive)16と、プリンタエンジン17と、スキャナエンジン18と、通信I/F(インタフェース)19と、バスBとを含む。
【0020】
CPU11は、画像情報処理装置10の全体の動作を司るものであり、後述するフローチャートに示される処理は、CPU11により実行される。フラッシュメモリ12は、RAM13に展開されるプログラム及び起動する際に動作するブートプログラム等が記録されている。
【0021】
RAM13は、OS(Operating System)、プログラム、画像情報等が展開される記録装置である。NVM14には、画像情報処理装置10に係る設定値等が記録される。UI15は、ユーザが画像情報処理装置10の操作や情報を入力する際に用いられるものである。HDD16は、画像情報、種別情報等が記録される記録装置である。
【0022】
プリンタエンジン17は、紙等の記録媒体に画像を印刷するエンジンである。スキャナエンジン18は、原稿に描かれた画像を読み取るとともに、読み取られた画像を示す画像情報を生成する。特に、本実施の形態では、複数の原稿の束を一枚ずつ順次読取ることが可能な自動原稿送り装置が備わっている。
【0023】
通信I/F19は、ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)やそのドライバ、或いはUSBデバイス等を含んで構成される。バスBは、情報のやりとりが行われる際に使用される。
【0024】
以上説明した構成に、電話回線と接続するためのインタフェースや、画像処理に関するものを加えるようにしても良い。
【0025】
なお、上述したHDD16には、CPU11により実行される後述する画像情報処理プログラムやそのプログラムが用いるデータなどが記録される。このプログラムは、必ずしもHDD16に記録されたプログラムでなくても良い。HDD16以外の記録媒体として、具体的には可搬型の記録媒体にプログラムを記録したものが挙げられる。この場合、画像情報処理装置10に、可搬型の記録媒体を読み取るための読み取り装置を設け、可搬型の記録媒体は読み取り装置に対して、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こし、それに対応する信号の形式で、読み取り装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。
【0026】
可搬型の記録媒体として、例えば光磁気ディスク、光ディスク(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク、メモリ(ICカード、メモリカードなどを含む)などが挙げられる。
【0027】
次に、図2を用いて、画像情報処理装置10の機能構成の一例について説明する。画像情報処理装置10は、同図に示されるように、大きく分けて登録部20、ルール管理部30、閲覧部40、ファイル管理部50、及び印刷部60の機能を有する。
【0028】
このうち、登録部20は、主としてスキャナエンジン18を利用して、原稿を取り込み、ファイル管理部50に登録するもので、バーコード解析部21、読取り部22、ファイル登録部23、同時スキャンセット管理部24、登録確認部25、患者特定部26、及び文書種別候補選定部27で構成される。
【0029】
読取り部22は、複数枚の原稿をスキャナエンジン18により順次読取ることにより得られた前記複数枚の原稿を示す複数の画像情報を取得する。上記特定情報は、本実施の形態では患者を特定する患者情報であり、これはバーコードから得られる情報である。以下の説明では、バーコードから得られる情報に含まれる情報を、簡単のためにバーコードに含まれる情報と表現する。
【0030】
バーコード解析部21は、取得された複数の画像情報に個人を特定する患者情報が含まれる場合に、該患者情報を該複数の画像情報から抽出する。また、バーコード解析部21は、取得された複数の画像情報に該画像情報の種別を示す種別情報が含まれる場合に、該種別情報を該複数の画像情報から更に抽出する。以下の説明における文書種別は、種別情報が示すものである。
【0031】
同時スキャンセット管理部24は、複数枚の原稿を示す複数の画像情報を管理する。この複数枚の原稿を示す複数の画像情報は、以下の3種類に分かれる。
【0032】
1種類目は、バーコード付きの画像情報で、かつバーコードに患者情報が含まれる画像情報である。この画像情報一つについて、後述するスキャンセットを1セット用意する。以下、バーコード付きの画像情報で、かつバーコードに患者情報が含まれる画像情報を親書類と記す。
【0033】
2種類目は、バーコード付きの画像情報だが、バーコードに、患者情報に含まれる画像情報であり、以下、この画像情報を子書類と記す。ユーザは、上記親書類を、この書類の前に束ねて読取ることで、この書類は、親書類のスキャンセットに含まれるようになる。バーコードに、画像情報の種別を示す種別情報が含まれる場合、文書種別はこの書類の文書種別として登録される。すなわち、画像情報処理装置10は、種別情報が抽出された画像情報と、該種別情報とを関連づけてHDD16に記録する。
【0034】
3種類目は、バーコード無しの画像情報であり、この画像情報も以下の説明では子書類と記す。そして、親書類を、この書類の前に束ねて読取ることで、この書類は、親書類のスキャンセットに含まれる。
【0035】
なお、1つに束ねられた複数の原稿を読取ることで、複数の画像情報が得られるが、以下の説明では、この複数の画像情報を画像情報群と表現することがある。
【0036】
このスキャンセットの一例について、図3(A)を用いて説明する。スキャンセットは、一時的にRAM13等に記録されるもので、同図(A)に示されるように、患者情報と文書種別を示す情報が含まれる。スキャンセットは、患者情報を1つだけもつ。そして患者情報としては、患者を示すIDやコードなどが挙げられ、以下の説明では患者情報を患者IDと記すことにする。また、スキャンセットは、文書種別を1つ以上もつことができ、このスキャンセットにおける文書種別は親書類またはバーコード付き子書類の関連文書の文書種別を示している。
【0037】
図2の説明に戻り、文書種別候補選定部27は、ルール管理部30で定義されているルールに基づいて、文書種別の候補を列挙する。親書類の文書種別から、その小書類の文書種別候補を取得する。
【0038】
患者特定部26は、親書類のバーコードから患者を特定する。ファイル登録部23は、画像情報群を、バーコード解析部21により抽出された特定情報により特定される患者(個人)に関する画像情報としてHDD16に記録する。
【0039】
登録確認部25は、登録するファイルの情報を、ユーザによる目視確認を行う機能を提供する。具体的には、ファイルの内容と、属性情報を表示して、そのまま登録するべきかどうかをユーザが確認するための機能である。
【0040】
また、登録確認部25は、属性手動選定部を含み、属性手動選定部は、種別情報が抽出されなかった画像情報の種別情報がユーザにより入力される機能であり、ファイルの目視確認時に、属性情報を手動で修正する機能を提供する。
【0041】
更に、登録確認部25は、バーコード解析部21により種別情報が抽出されなかった画像情報が存在し、かつ種別情報がバーコード解析部21に抽出された画像情報が存在する場合に、バーコード解析部21により抽出された種別情報に基づき、種別情報が取得されなかった画像情報の種別の候補を一つ以上出力する機能を有する。この種別の候補についての詳細は後述する。
【0042】
また、登録確認部25は、文書種別が未確定の場合は、属性手動選定部によりユーザは確定を行うことができる。この場合、種別情報が入力された画像情報と、該種別情報とを関連づけてHDD16に記録させる。
【0043】
以上が登録部20の詳細である。上記ルール管理部30は、画像情報群の文書種別候補管理を行なう。具体的に、ルール管理部30は、親書類の文書種別をキーにして、画像情報群に含まれる各々の画像情報の文書種別候補を一つ以上用意する。バーコードに文書種別が含まれる子書類がスキャンセットにある場合は、その文書種別もキーとして扱う。
【0044】
なお、特殊な文書種別として、「未確定」という種別を用意する。親書類の文書種別がキーとして登録されていなかった場合は、「未確定」を返す。また、複数枚の原稿を示す複数の画像情報の文書種別候補が一つだった場合は、その一つと、「未確定」の多値として返す。この明細書での多値とは、複数の値であることを意味している。この多値に対する表現は単値とこの明細書では記しており、これは一つの値であることを意味している。
【0045】
次にファイル管理部50について説明する。まず、ファイル属性管理部51は、ファイル属性管理部51、文書種別候補管理部52、実ファイル管理部53、及び作業中リスト管理部54で構成され、主としてファイルの情報を属性として管理する。少なくとも、図3(B)に示される情報が属性として管理される。
【0046】
同図(B)に示されるように、属性名には、上記患者ID、登録者、及び上記文書種別がある。このうち登録者は、原稿をスキャナエンジン18で読取り、画像情報群を記録した個人を示したものである。以下の説明では、画像情報群を記録することを、登録すると表現することがある。
【0047】
属性の型とは、HDD16にいかなる情報で記録されるのかを示しており、患者IDは文字列又は数値、登録者はユーザを管理する型で値の例以外に数値などであっても良い。患者ID及び登録者は単値である。文書種別の属性の型は、文字列又は数値となっており、単値又は多値となる。
【0048】
なお、多値属性の属性値は、|をセパレータとしている。従って例えば00AA|00BBは00AA又は00BBであることを示している。
【0049】
文書種別候補管理部52は、ファイル属性管理部51において、文書種別を多値として扱う際の動作を取りまとめ、文書種別の属性値によって、その画像情報の状態を、確定状態と未確定状態の二つに分けて管理する。
【0050】
この確定状態と未確定状態の一例を図3(C)に示す。未確定状態は、文書種別が複数設定されているか、「未確定」だけが文書種別として設定されている状態としている。一方、確定状態は、文書種別の属性値が単値で、かつ、それが「未確定」ではない状態としている。
【0051】
実ファイル管理部53は、ファイルの実体を管理する機能で、OSにより提供されている。作業中リスト管理部54は、ある登録者が登録した画像情報のうち、状態が未確定の画像情報を検索する。結果として、画像情報の実体(へのアクセスパス)と、文書種別の候補を返す。このときの検索条件は、登録者が指定されたユーザで、かつ、未確定状態の画像情報となる。
【0052】
次に閲覧部40について説明する。閲覧部40は、リスト表示部41、文書種別確定部42、作業中リスト表示部43、及び内容表示部44で構成され、主として一般ユーザが操作する画面に関する機能を提供する。例えばファイル管理部50により登録されたファイルを閲覧するための画面表示を行うものである。画面の提供形式としては、Webアプリケーションやネイティブアプリなどで提供することが想定される。
【0053】
リスト表示部41は、画像情報の一覧を表示する。一般的には、指定された患者の画像情報を、一定の文書種別ごとに、(フォルダなどに)分類して表示することが考えられる。一般的には、リスト表示をすることが考えられるが、サムネイル・表組み等で表示することも考えられる。
【0054】
ここで、文書種別が未確定状態の場合は、その旨が分かるように表示する。例えば、未確定アイコンを表示する、文字色・背景色を変える、などの方法がある。
【0055】
表示切替部45は、リスト表示において、表示する対象を、確定状態に応じて切り換える。例えば、以下の3パターンが考えられる。1つ目は確定状態によらず、対象となる画像情報を表示するパターンである。2つ目は、確定状態の画像情報だけを表示するパターンである。3つ目は、未確定状態の画像情報だけを表示するパターンである。
【0056】
内容表示部44は、画像情報の内容を表示する。文書種別確定部42は、一覧表示などから指定された画像情報の、文書種別の確定機能をユーザに提供する。具体的に3種類の処理が行なわれる。1つ目は、ファイル属性の文書種別に設定されている属性値の中から、一つを選び確定する処理である。2つ目は、文書種別に設定されている複数の属性値の中から、一つを除外する処理である。ただし、文書種別の属性値の数が2つで、その中に「未確定」が無かった場合は、指定された一つを除外して、「未確定」を追加する。例えば、00AA|00BBから、00BBを除外した場合は、00AA|「未確定」とする。なお、文書種別の属性値が、「未確定」だけだった場合、ユーザはこの操作を実行できない。更に、文書種別の属性値が、一つだけの場合も、ユーザはこの操作は実行できない。
【0057】
3つ目は、現状の属性値とは関係なく、文書種別を直接指定して、確定する処理である。なお、上記の処理は、一覧表示機能の表示状態と組み合わせて行なうことが出来る。上述した処理は、通常は未確定状態の文書が対象である。
【0058】
作業中リスト表示部43は、画像情報を登録したユーザの属性ごとに、種別が未確定の書類をリスト表示する。この表示から、文書種別確定部42により、ユーザは文書種別を確定する。
【0059】
印刷部60は、プリンタエンジン17を用いて画像を印刷するものであり、特に本実施の形態における画像情報処理装置10では、バーコード付き文書印刷部61、及びバーコード付き表紙印刷部62を備えている。バーコード付き文書印刷部61によりバーコード付きの画像を印刷することができ、バーコード付き表紙印刷部62により、バーコード付きの画像を表紙として印刷することもできる。
【0060】
以上説明した構成で行なわれる画像情報処理プログラムの処理の流れの一例を、図4のフローチャートを用いて説明する。この画像情報記録処理は、CPU11により行われるもので、ユーザにより、ある一人の患者に関する複数の原稿を束ねて画像情報処理装置10の自動原稿送り装置にセットされ、画像情報記録処理の開始が指示されることで行なわれる処理である。なお、以下のフローチャートでは、スキャンセットのことをSSと表現している。またバーコードには、患者IDと文書種別、又は文書種別が含まれているものとする。
【0061】
まず、ステップ101で、複数の原稿から1枚の原稿を読取り、画像情報を取得する。そして、ステップ102で、画像情報からバーコードを抽出し、ステップ103でバーコードがあったか否か判定する。
【0062】
ステップ103で肯定判定した場合には、ステップ104で、抽出されたバーコードに患者IDが含まれる否か判定する。ステップ104で更に肯定判定した場合には、ステップ105で、バーコードから患者IDと文書種別を抽出し、ステップ106で上述したSSを作成し、そのSSに患者IDと文書種別を設定して、ステップ116の処理に進む。
【0063】
一方、上記ステップ104で否定判定した場合には、ステップ107で既にSSがあるか否か判定する。ステップ107で否定判定した場合には、ステップ108でUI15に患者IDを設定する画面を表示し、ユーザにより設定された患者IDのSSを作成してステップ109の処理に進む。
【0064】
ステップ107で肯定判定した場合には、ステップ109でSSに文書種別を設定し、ステップ110でSSから患者IDを取得する。この取得した患者IDからステップ111で確認修正するための画面をUI15に表示することで、ユーザにより確認又は修正が行なわれ、ステップ116の処理に進む。
【0065】
なお、ここでの確認修正とは、この患者IDのSSがこれで正しいか否かの確認及び正しくない場合の修正を意味している。
【0066】
上記ステップ103の処理に戻り、ステップ103で否定判定した場合には、ステップ112で既にSSがあるか否か判定する。このステップ112で肯定判定した場合には、ステップ113でSSから患者IDと文書種別とを取得し、取得した文書種別からステップ114で文書種別候補を取得して、上述したステップ111の処理に進む。
【0067】
一方、ステップ112で否定判定した場合には、ステップ115で患者IDと種別情報を入力する画面をUI15に表示し、ユーザにより設定された患者IDと種別情報の情報を含むSSを作成してステップ116の処理に進む。
【0068】
ステップ116で、画像情報を登録する。すなわち、画像情報を、特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けてHDD16に記録させる。
【0069】
ステップ117で次の原稿があると判定した場合には、ステップ101の処理に戻り、次の原稿が無いと判定した場合には、ステップ118で作成したSSを削除して、処理を終了する。
【0070】
この画像情報処理により、スキャナエンジン18により取得された複数の画像情報を、バーコード解析部21により当該複数の画像情報から抽出された特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けてHDD16に記録させる。
【0071】
以上説明した画像情報記録処理で、画像情報の種別が確定されるのは、以下の4つのいずれかの場合になる。まず1つ目は、画像情報が親書類だった場合であり、2つ目は、バーコードに文書種別が含まれる子書類の場合であり、3つ目は登録確認部25の属性手動選定部により、文書種別が確定された場合であり、4つ目は、閲覧部40の作業中リスト表示部43により、文書種別が確定された場合である。
【0072】
一方、バーコード無しの子書類で、親書類の文書種別をキーにしたときの候補が一つだった場合は種別が未確定のままである。具体的に例えば、親書類の文書種別キーが00AAで、00AAと束ねて読取られうる文書種別の候補が00ABだけだった場合は、その子書類の文書種別は00AB|「未確定」となる。
【0073】
また、閲覧時に未確定となる場合は、複数の文書種別の候補から、候補の文書種別を除外していき、最終的に一つに絞れた場合である。この場合でも、最終的に絞れたものと、「未確定」を含む多値となる。
【0074】
つまり、文書種別を確定するのは、人が積極的に判断した場合に限定する。これは、この画像情報処理装置10上で画像情報の存在確認などを行った場合に、別の原稿から読取られた画像情報として判断されてしまい、間違った確認結果になることを防ぐためである。ないものがあると間違えるより、あるものがないと間違える方が安全なためである。
【0075】
従って、ユーザにより存在確認をチェック・リスト的に行った場合に、スキャン済みの書類が画像情報処理装置10上では存在するのに、その文書種別として認識されない場合は、その候補を示すようにしている。
【0076】
以上説明した画像情報記録処理に示されるように、文書種別がバーコードにより示されない限り、画像情報記録処理で文書種別を自動的に設定することはしないため、画像情報の登録後にユーザによって文書種別の設定を行うことになる。
【0077】
次に、原稿読取り作業例について説明する。以下の説明は、図5(A)に示される4枚の原稿(同意書、IC(Informed Concept)用紙、紹介状、スナップ写真)を読取る場合を例にしている。
【0078】
同図(A)に示されるように、同意書には患者IDと文書種別を示すバーコードがあり、IC用紙には文書種別を示すバーコードがあり、他の2枚の原稿には患者ID及び文書種別を示すバーコードはない。
【0079】
この場合、ユーザは、同意書を一番上にして、束ねて読取らせる。これにより、同意書が親書類となり、他の画像情報は、同意書の患者(患者ID072000130)個人に関する画像情報として記録される。
【0080】
次に、紹介状とスナップ写真の文書種別が問題になる。同意書とIC用紙については、バーコードに文書種別が含まれるため、その文書種別として登録する。紹介状とスナップ写真については、バーコードがないため、図5(B)に示されるルールから文書種別の候補を設定する。
【0081】
具体的に、同図(B)は、「文書種別」に記載された文書種別が、原稿を順次読取ることで得られた画像情報のうち、文書種別が確定した画像情報がある場合に、その画像情報と一緒に束ねられる可能性が高い文書種別の候補を「種別候補」としたものを示している。
【0082】
今の場合、同図(A)により、同意書の文書種別がA001でIC用紙の文書種別がB001であるので、同図(B)に示されるようにA001の場合はA002、A003、A004が候補となり、B001の場合は、B002、B003、B004が候補となることから、同図(C)に示されるように紹介状及びスナップ写真の候補は、A002|A003|A004|B002|B003|B004となる。
【0083】
ここで、紹介状とスナップ写真については、文書種別が一つには確定されていない。確定するためには、スキャン登録後に、文書種別確定部42により確定する必要がある。
【0084】
文書種別は、病院全体では数百から千数百という単位で存在する物なので、そこから1つを選択するのは大変である。しかし、ここでは、候補が6個に絞られているので、選択するのは容易である。
【0085】
以上説明した文書種別が確定してない画像情報の種別を確定する文書種別確定処理の流れの一例を示すフローチャートを、図6を用いて説明する。まず、ステップ201で、画像情報処理装置10にログイン中のユーザ情報を取得し、ステップ202で画像情報の登録者がログイン中のユーザであり、画像種別が未確定状態にある画像情報を検索する。ログイン中のユーザが登録した画像情報を検索することは、登録作業者という観点から、自分が登録を行なったものに責任をもって文書種別の確定を行うことを求めるためである。従って、文書種別の確定を誰が行なっても良い場合には、ログイン中のユーザ以外のユーザが登録した画像情報を検索するようにしても良い。
【0086】
次のステップ203で、検索結果をUI15にリスト表示し、ステップ204で作業中リストに文書種別が未確定の画像情報があるか否か判定する。文書種別が未確定の画像情報がない場合には、文書種別を確定する必要がないため、そのまま処理を終了する。
【0087】
一方、ステップ204で肯定判定した場合には、ステップ205でユーザにより選択された画像情報が示す内容と、種別情報が抽出されなかった画像情報の種別情報がユーザにより入力される画面とをUI15に表示する。そして、ステップ206で、ユーザにより文書種別が設定されたか否かを判定する。
【0088】
ステップ206で肯定判定した場合には、ステップ207で、設定された文書種別で確定し、作業中リストから文書種別が設定された画像情報を削除して、ステップ204の処理に戻る。一方、ステップ206で否定判定した場合には、ステップ208でユーザにより文書種別の候補(図5(C)参照)として挙げられた中から除外するものが指定されたか否か判定する。これは例えば、ユーザは候補に挙げられた文書種別のうち、少なくともこの文書種別ではないと判定できるものがあった場合に対応するための処理である。
【0089】
ステップ208で否定判定した場合には、ステップ204の処理に戻る。一方、ステップ208でユーザにより指定された場合には、ステップ209で指定された候補を削除し、文書種別を上述した未確定状態としてステップ204の処理に戻る。
【0090】
次にルールの拡張について説明する。具体的に、上述してきたルール管理部30で管理しているルールは、1つの文書種別をキーにして1つ以上文書種別の候補を提供するルールであったが、拡張したルール(拡張ルール1)は、複数の文書種別をキーにして1つ以上文書種別の候補を提供するルールとなっている。
【0091】
拡張した場合の画像情報処理装置10の機能構成の一例は、図7に例示されるように登録部20にスキャンセット登録部28が追加され、更にファイル管理部50にもスキャンセット管理部55が追加された構成となる。
【0092】
この構成によって、スキャンセットを登録後もスキャンセット登録部28により記録しておき(図4のステップ118の処理を行なわない)、そのスキャンセットに含まれる画像情報の文書種別が未確定状態から確定状態へ移った場合に、そのスキャンセット内の他の未確定状態の画像情報について、スキャンセット管理部55により候補を更新する。
【0093】
図8(A)は、ルールの一例を示す図である。3つの文書種別A001、B001、A003が画像情報群のうちの3つの画像情報の文書種別に含まれる場合に、未確定の画像情報の種別候補をB004とするルールが示されている。
【0094】
すなわち、図5(A)の原稿を読取ることにより、A001(同意書)とB001(IC用紙)とA003(紹介状)が記録されている場合は、残りの原稿はB004(スナップ写真)である可能性が高い、ということである。
【0095】
また、図5(C)に示されるように、紹介状とスナップ写真の文書種別が確定していない状態のスキャンセットは、スキャンセット登録部28により登録されており、この状態でユーザにより紹介状をA003に確定されると、スキャンセット管理部55はルール管理部30にルールを問い合わせることで、図8(B)に示されるように、スナップ写真の文書種別の候補を、「A002|A003|A004|B002|B003|B004」から「B004|「未確定」に絞り込むことになる。
【0096】
こうして候補を絞り込んだとしても、スナップ写真の文書種別は未確定状態である。文書種別の候補を表示する他の例を説明する。閲覧部40によりUI15に表示される画面をユーザが閲覧し、文書種別を確定するときの表示例として、以下の表示例が挙げられる。
【0097】
まず、B004(第1候補)を最上位の候補とし、次の候補として、A002|A003|A004|B002|B003(第2候補)を候補とし、その中に正しい文書種別が無い場合は、全文書種別の中から選択できるようにする、という表示例である。
【0098】
ここでは、図8(A)に示されるように、キーとなる文書種別が複数であるルールが一つだけ該当する場合を考えたので、第1候補と第2候補は自明である。しかし、キーとなる文書種別が複数であるルールが複数あり、複数のルールに該当する場合の順位付けには工夫の余地がある。一般的には、文書種別のキーの数が多いルールほど、上位に来ると考えられるが、組み合わせや優先度の設定により、より順位の確度を高めることができる。以上の表示例を行なうか否かを、設定またはユーザ操作により決定するようにしても良い。
【0099】
なお、この表示例を行うためには、図5(C)における文書種別と、図8(C)における文書種別を、別の属性値として管理する必要がある。
【0100】
更に拡張したルール(拡張ルール2)について説明する。この拡張例は、図8(C)に示されるように、文書種別を複数にするだけではなく、さらに順番を考慮したルールである。
【0101】
同図の場合は、読取られた順で、1枚目が同意書(A001)、2枚目がIC用紙(B001)、3枚目が紹介状(A003)、4枚目がB004(スナップ写真)となる可能性が高いことを示すルールである。
【0102】
従って、例えば1枚目が同意書(A001)、2枚目がIC用紙(B001)、3枚目が紹介状(A003)まで文書種別が確定した場合には、4枚目の候補をB004(スナップ写真)とするルールである。この拡張ルール2を適用した場合における文書種別の候補の表示方法は、図8(A)、(B)を用いて説明した表示例を適用することができる。
【0103】
更に拡張したルール(拡張ルール3)について説明する。拡張ルール1、及び拡張ルール2では、ルールをよりきめ細かく設定できるように拡張したが、それ以外の方法として、文書種別ごとの作成件数により順位付けを行う方式も考えられる。ルール管理部30で、文書種別ごとの作成件数を保存しておき、その件数により候補の並び替えを行う。
【0104】
この考え方を発展させると、データ・マイニングによりルール自体を生成することも考えられる。また、この拡張ルール3に、拡張ルール1、及び拡張ルール2を適用することも可能である。
【0105】
以上説明した実施の形態において、束ねられた読取り対象の各原稿は、すべて一枚で完結することが前提となっているが、複数枚で完結する場合であっても、例えば登録部20に原稿読取り時に完結を示す区切れをユーザに指定させる画面をUI15に表示させる機能を追加することにより、複数枚で完結する原稿を1枚とみなすことで、上述した実施形態を適用することができる。
【0106】
或いは、閲覧部40で複数枚で完結する原稿を1枚の原稿とみなすための機能を提供するようにしても良い。更に、原稿読取り時に、複数枚で完結する原稿であることを自動的に判断するようにしても良い。例えば、特開2006-251864号公報の「ファイル管理方法及びその装置並びにファイル管理用プログラム」を利用して抽出されたタイトルを利用して、複数枚で完結する原稿の区切りを判断するようにしても良い。
【0107】
なお、以上説明した各フローチャートの処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で処理順序を入れ替えたり、新たなステップを追加したり、不要なステップを削除したりすることができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0108】
10 画像情報処理装置
15 UI
16 HDD
17 プリンタエンジン
18 スキャナエンジン
20 登録部
21 バーコード解析部
22 読取り部
23 ファイル登録部
24 同時スキャンセット管理部
25 登録確認部
26 患者特定部
27 文書種別候補選定部
28 スキャンセット登録部
30 ルール管理部
40 閲覧部
41 リスト表示部
42 文書種別確定部
43 作業中リスト表示部
44 内容表示部
45 表示切り替え部
50 ファイル管理部
51 ファイル属性管理部
52 文書種別候補管理部
53 実ファイル管理部
54 作業中リスト管理部
55 スキャンセット管理部
60 印刷部
61 文書印刷部
62 表紙印刷部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数枚の原稿を原稿読取り手段により順次読取ることにより得られた前記複数枚の原稿を示す複数の画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に個人を特定する特定情報が含まれる場合に、該特定情報を該複数の画像情報から抽出する特定情報抽出手段と、
前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報を、前記特定情報抽出手段により当該複数の画像情報から抽出された特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けて記録手段に記録させる記録制御手段と、
して機能させるための画像情報処理プログラム。
【請求項2】
前記特定情報抽出手段は、前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に該画像情報の種別を示す種別情報が含まれる場合に、該種別情報を該複数の画像情報から更に抽出し、
前記記録制御手段は、前記特定情報抽出手段により種別情報が抽出された画像情報と、該種別情報とを関連づけて前記記録手段に記録させる請求項1に記載の画像情報処理プログラム。
【請求項3】
前記特定情報取得手段により前記種別情報が抽出されなかった画像情報の前記種別情報がユーザにより入力される入力手段として前記コンピュータを更に機能させ、
前記記録制御手段は、前記特定情報抽出手段により種別情報が抽出されなかった画像情報と、前記入力手段により入力された種別情報とを関連づけて前記記録手段に記録させる請求項2に記載の画像情報処理プログラム。
【請求項4】
前記ユーザにより前記入力手段によって前記種別情報が入力される際に、前記特定情報抽出手段により前記種別情報が抽出されなかった画像情報が存在し、かつ種別情報が前記特定情報抽出手段に抽出された画像情報が存在する場合に、前記特定情報抽出手段により抽出された前記種別情報に基づき、前記種別情報が取得されなかった画像情報の種別の候補を出力する出力手段として前記コンピュータを更に機能させる請求項3に記載の画像情報処理プログラム。
【請求項5】
複数枚の原稿を原稿読取り手段により順次読取ることにより得られた前記複数枚の原稿を示す複数の画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報に個人を特定する特定情報が含まれる場合に、該特定情報を該複数の画像情報から抽出する特定情報抽出手段と、
前記画像情報取得手段により取得された複数の画像情報を、前記特定情報抽出手段により当該複数の画像情報から抽出された特定情報により特定される個人を示す情報と関連付けて記録手段に記録させる記録制御手段と、
を有する画像情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−205131(P2010−205131A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52029(P2009−52029)
【出願日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】