説明

画像編集方法

【課題】編集中の画面または画像に対し、別フォルダに入っている画像を合成するたびに、合成させたい画像のアドレスまたは部品の名称を入力または選択する動作は非常に効率が悪いといった問題を解決する。
【解決手段】記憶部を有するコンピュータと、コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、記憶部から第1の画像データを読み出し、表示部に表示された画像編集ウインドウ内に第1の画像として表示させるステップと、第1の画像に対し、画像の合成を行う第2の画像データを画像編集ウインドウ内においてアイコンとして表示させるステップと、画像編集ウインドウ内において、アイコンがアイコン選択手段により選択されると、アイコンを第2の画像として表示させて、第1の画像と第2の画像とを合成するステップと、を有する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面内に存在する2次元図形等のオブジェクトをアイコン化し表示させる情報処理装置、及び画像編集方法に関する。特にComputer Aided Design(CAD)において、合成させたい部品を合成させたい部品の形のままでアイコン化し、表示させることで、簡単かつ確実に、利用することができるようにした情報処理装置、及び画像編集方法に関する。
【0002】
なお、本明細書、本発明においてアイコン化とは、画像を編集するためのウインドウ内(画像編集ウインドウ)において、編集する画像を、縮小して表示した画像、またはデフォルメした画像、または記号化した画像として、表示することをいう。また本発明において、アイコンとは、画像を編集するためのウインドウ内において、編集する画像を、縮小して表示した画像、またはデフォルメされた画像、又は記号化された画像として、表示された図形のことを言う。そしてアイコンをマウス等で選択することによって、編集する画像がウインドウ内に表示される。
【背景技術】
【0003】
近年、コンピュータを利用した画像編集が盛んに行われている。特にCADシステムは、図形の設計、各種図面の設計を簡単に作成、利用することができるため、広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図4に、表示筐体401、コンピュータ402、キーボード403、マウス404を示す。表示筐体401とコンピュータ402、コンピュータ402とマウス404、コンピュータ402とキーボード403はそれぞれ接続されている。また表示筐体401は表示部405を有し、画像編集ウインドウ(作業領域)406、マウスカーソル407、2次元図形(オブジェクト)408、ツールバー409が表示されている。また、コンピュータは内部に画像情報等を記憶するための記憶部410(メモリ部)を有する。
【0005】
図5は図4における表示部405の画像編集ウインドウ406にて、編集中の画面または編集中の画像(第1の画像)に別のフォルダに入っている画像(第2の画像)を合成する方法について順に説明する。図5に、画像編集ウインドウ501、マウスカーソル502、2次元図形(第1の画像)503、ツールバー504を示す。
【0006】
以下、図5(A)〜(D)を用いて、画像編集ウインドウ内において、編集中の画像に別のフォルダに入っている画像を合成する方法について説明する。
【0007】
まず図5(A)において、画像編集ウインドウ内の編集中の画像に別のフォルダに入っている画像を合成する場合、マウス404またはキーボード403を用いてツールバー504を選択する。選択されたツールバーにおいて、画像を合成するまたは画像の読み出しためのコマンドを選択する。
【0008】
次に図5(B)において、新たに表示された合成させたい画像を選択するサブウインドウ505に、キーボード403またはマウス404を使って、合成させたい部品のアドレスまたは部品の名称を入力または選択する。
【0009】
次に図5(C)において、表示された合成させたい画像が表示される。そして、合成させたい画像についてマウスカーソル502を使って合成する画像を選択し、マウスカーソル502を用いて第1の画像が表示された画像編集ウインドウ内の任意の場所に移動することで、図5(D)のように第1の画像と第2の画像の合成が完了する。
【0010】
図6に従来の画像を合成する際のフローチャート図である。図6のステップS601で、コンピュータは記憶部より第1の画像の画像データの読み出しを行う(図5(A)参照)。図6のステップS602で、表示されたサブウインドウにおいて、第2の画像の画像データのファイル名の入力、又はフォルダの選択をおこなう(図5(B))。図6のステップS603で、画像編集ウインドウ内に第2の画像を表示する。そして図6のステップS604で、マウス等を使って表示部に表示されたマウスポインタを操作し、任意の場所に移動させる(図5(C))ことで、画像の編集は完了する(図5(D))。
【0011】
【特許文献1】特開2003−91562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、編集中の画像に別フォルダに入っている画像を合成するたびに、ツールバー504を選択し、新たに表示されたサブウインドウ505に、合成させたい画像データのアドレスまたは部品の名称をキーボード403またはマウス404を使い、入力または選択する動作(図6参照)は面倒である。また、画像を合成するたびに合成させたい画像を選択し、マウスカーソル502を使い任意の場所にドロップすることで合成する方法を実行していると非常に効率が悪い。
【0013】
また、従来の画像編集方法では別フォルダに入っている画像は、保存されている場所もしくは画像名でしか表示されておらず、実際にどの様な形の画像であるか判断出来ず作業効率が悪い上に作業ミスも起こりやすい。
【0014】
このように、従来の画像編集方法では多くの作業時間がとられる。また、画像編集ウインドウ内において、合成させたい画像がどの様な形の画像であるか判断出来ず作業ミスが起こりすい事などから、作業効率が非常に悪い。
【0015】
本発明は上述の諸問題を鑑みて案出されたものであり、上記問題を解決する画像編集方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の画像編集方法の一は、記憶部を有するコンピュータと、コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、記憶部から第1の画像データを読み出し、表示部に表示された画像編集ウインドウ内に第1の画像として表示させるステップと、第1の画像に対し、画像の合成を行う第2の画像データを画像編集ウインドウ内においてアイコンとして表示させるステップと、画像編集ウインドウ内において、アイコンがアイコン選択手段により選択されると、アイコンを第2の画像として表示させて、第1の画像と第2の画像とを合成するステップと、を有する構成とした。
【0017】
さらに別の本発明の画像編集方法の一は、記憶部を有するコンピュータと、コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、記憶部から第1の画像データを読み出し、表示部に表示された画像編集ウインドウ内に第1の画像として表示させるステップと、画像編集ウインドウ内に表示された第1の画像に対し、画像の合成を行う第2の画像データのファイル名またはフォルダが選択されるステップと、第2の画像データを画像編集ウインドウ内においてアイコンとして表示させるステップと、画像編集ウインドウ内において、アイコンがアイコン選択手段により選択されると、アイコンを第2の画像として表示させて、第1の画像と第2の画像とを合成するステップと、を有する構成とした。
【0018】
さらに別の本発明の画像編集方法の一は、記憶部を有するコンピュータと、コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、表示部に表示された画像編集ウインドウ内において表示された画像を第1の画像と第2の画像に分割するステップと、画像編集ウインドウ内に表示された第2の画像をアイコン化して画像編集ウインドウ内に表示させるステップと、アイコン化により画像編集ウインドウ内に表示されたアイコンがアイコン選択手段により選択され、記憶部にアイコンを記憶するステップと、を有する構成とした。
【0019】
また本発明の第1の画像及び第2の画像は、文字情報を含むものであってもよい。
【0020】
また本発明のアイコンは、第2の画像を縮小したものであってもよい。
【0021】
また本発明のアイコンは、画像編集ウインドウ内の任意の場所にアイコン化するものであってもよい。
【0022】
また本発明のアイコンは、画像編集ウインドウ内において、第2の画像のファイル名の表示を行うものであってもよい。
【0023】
また本発明のアイコン選択手段は、表示部に表示されたカーソルであってもよい。
【0024】
また本発明のカーソルは、コンピュータに接続されたマウス、またはキーボードにより操作されるものであってもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、編集中の画像に別のフォルダに入っている画像を合成する場合、別のフォルダに入っている画像をアイコン化して画像編集ウインドウ内に表示することにより、作業時間の短縮が出来る。
【0026】
また本発明は、別のフォルダに入っている画像をアイコン化することによって、どの様な形の画像情報であるか判断することができ、作業ミスを少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の態様について、図面を参照して説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0028】
なお、本明細書、本発明においてアイコン化とは、画像を編集するためのウインドウ内(画像編集ウインドウ)において、編集する画像を、縮小して表示した画像、またはデフォルメした画像、または記号化した画像として、表示することをいう。また本発明において、アイコンとは、画像を編集するためのウインドウ内において、編集する画像を、縮小して表示した画像、またはデフォルメされた画像、又は記号化された画像として、表示された図形のことを言う。そしてアイコンをマウス等で選択することによって、編集する画像がウインドウ内に表示される。
【0029】
なお、本明細書、本発明において画像とは、表示部に表示された画像編集ウインドウ内に表示される2次元図形のことをいう。また、画像編集ウインドウ内において画像が複数ある場合には、第1の画像、第2の画像というように呼ぶものとする。
【0030】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について詳述する。図1はコンピュータ周辺機器、及び作業画面についての模式図である。
【0031】
図1に、表示筐体101、コンピュータ102、キーボード103、マウス104を示す。表示筐体101とコンピュータ102、コンピュータ102とマウス104、コンピュータ102とキーボード103はそれぞれ接続されている。また表示筐体101は表示部105を有し、画像編集ウインドウ(作業領域、編集画面、またはウインドウともいう)106、マウスカーソル107(単にカーソルともいう)、2次元図形(画像、またはオブジェクトともいう)108、ツールバー109が表示されている。また、コンピュータ102は内部に画像情報等を記憶するための記憶部110(メモリ部)を有する。
【0032】
次に、図2は図1における表示部105の画像編集ウインドウ106にて、画像を合成する方法について順に説明する。図2においては、画像編集ウインドウ201、マウスカーソル202、2次元図形(第1の画像)203、ツールバー204、コマンドウインドウ205である。
【0033】
以下、図2(A)〜(F)を用いて、本発明の画像編集方法について詳述する。
【0034】
まず図2(A)において、画像編集ウインドウ内の編集中の第1の画像に、別のフォルダに入っている第2の画像を合成する場合、マウスまたはキーボードを用いてツールバー204を選択する。選択されたツールバーにおいて、画像を合成する、または画像の読み出すためのコマンドを選択する。
【0035】
次に図2(B)において、新たに表示された合成させたい第2の画像のデータを選択するサブウインドウ206に、キーボード103またはマウス104を使って、合成させたい部品のアドレスまたは部品の名称を入力または選択する。
【0036】
次に図2(C)において、合成させたい第2の画像のアイコン207が表示される。読み出された画像のアイコン化は自動的に行われる。ユーザー(操作者)はアイコンを視認することによって、読み出された画像データが第2の画像であることを確認することができる。
【0037】
なお、読み出された第2の画像データは、画像編集ウインドウ内において、アイコン化と同時に表示部の画像編集ウインドウ内に第2の画像として表示されていてもよい。アイコン化と同時に自動的に画像編集ウインドウ内に第2の画像として表示することによって、再度アイコンを選択して、第2の画像を表示する必要がないため、ユーザーは画像編集における作業時間を短縮することができるため好適である。
【0038】
なお、第2の画像のアイコンは、画像データの量によって、アイコンの大きさが設定されていてもよい。たとえば、より高精細な描写の画像においては、通常のアイコンサイズより大きく設定し、また、合成する画像によっては、予めユーザーの設定によりアイコンのサイズを設定していてもよい。高精細な画像を大きなサイズのアイコンとしてアイコン化することで、視認性がよく、またアイコン化前の画像がどのような画像かが一目で判断できるため好適である。
【0039】
次に図2(D)のように、合成させたい画像についてマウスカーソル202を使って、合成させたい画像のアイコンを選択することによって、第2の画像を画像編集ウインドウ内に表示する。このとき予め画像編集ウインドウ内に表示してある第1の画像の画像サイズに合わせて、合成する第2の画像の表示サイズをユーザーが調整することによって、ユーザーが画像編集における作業時間を短縮することができる。
【0040】
次に図2(E)にように、合成する第2の画像を選択し、マウスカーソルを用いて第1の画像が表示された画像編集ウインドウ内の任意の場所に移動することで、図2(f)のように第1の画像と第2の画像の合成が完了する。
【0041】
本発明のように予め合成するための画像をアイコン化することによって、ユーザーは再度同じ第2の画像を選択する際に、図2(a)の動作に戻って行う必要がない。ユーザーは再度同じ第2の画像を選択する際には、画像編集ウインドウ内の目的のアイコンを選択して、再度第2の画像の編集を行うことで目的を達成することができる。
【0042】
なお、本実施の形態においては、アイコンを選択するための手段としてマウスカーソル、マウスカーソルを操作するための手段としてマウスを例示したが、本発明はこれに限定されない。本実施の形態においてアイコンを選択するための手段であるマウスカーソルを単にカーソルと呼称し、カーソルを操作するための手段としてキーボード、コントローラや他のカーソル操作手段であってもよい。またはPDAなどの個人情報端末におけるペンタブレット方式の場合においては、カーソルを介さず直接ペンでアイコンを選択するものであってもよい。
【0043】
また、画像編集ウインドウ内で画像の編集に用いる画像を画像編集ウインドウ内に複数アイコン化してもよい。複数の画像がアイコン化され、ユーザーが画像編集の際に画像編集に用いる画像のアイコンを適宜状況によって選択することによって、画像編集における作業時間を短縮することができ、好適である。
【0044】
また、本発明のアイコンは、画像編集ウインドウ内において、ユーザーが指定した任意の場所にアイコン化して表示されているものであってもよい。また、自動的に画像編集ウインドウ内の一部にアイコン化されるものであってもよい。
【0045】
また、アイコンの形状は、本実施の形態に例示した形状に限らないことを付記する。
【0046】
また本発明は画像の他にアイコン化と同時に合成する画像データのファイル名を文字データとしてアイコンの一部に表示していてもよい。アイコン化と同時に画像データのファイル名を同時に表示することによって、合成する画像データ間において、類似する画像の誤認を防止することができ好適である。
【0047】
また、本発明の合成するため画像のアイコンは、画像を縮小したものであればよい。画像を縮小したアイコンを用いることによって、ユーザーが画像を編集する際に画像を誤認することなく、画像の編集を行うことができる。画像の縮小については、画像データのサンプリング周波数を小さくしてサンプリングを行えばよい。つまり表示する画像の画素を間引いて表示を行えばよい。例えばアイコン化により、1/nに縮小して画像を表示する場合、縮小画像が表示される画素の画像データは、縮小画像以外の画像が表示される画素の画像データと同じ速度で記憶部より読み出され、縮小画像が表示される画素の画像データのみを駆動回路にてn画素ごとにサンプリングして表示を行えばよい。また、表示される画像データに基づいてアイコンの画像をコンピュータに記憶させておいても良い。
【0048】
また、本発明の画像編集方法において、第1の画像及び第2の画像は動画情報を含むものであってもよい。また文字情報を含んでいてもよい。
【0049】
図3に本発明の画像編集方法のフローチャート図を示す。図3のステップS301で、コンピュータは記憶部より、第1の画像の画像データの読み出しを行う(図2(A)参照)。図3のステップS302で、表示されたサブウインドウにおいて、合成するための第2の画像のファイル名の入力、又はフォルダが選択される(図2(B)参照)。図3のステップS303で、合成させる第2の画像を画像編集ウインドウにアイコン化して表示させる(図2(C)参照)。図3のステップS304で、画像編集ウインドウにおいて、表示されているアイコンが表示部に表示されたマウスポインタで選択される(図2(D)参照)。図3のステップS305で、合成するための第2の画像を、画像編集ウインドウ内に表示させる。そして図3のステップS306で、画像編集ウインドウ内に表示された第1の画像及び第2の画像をマウスが操作されることにより動作するマウスポインタにより、画像の合成を行うための画像編集ウインドウ内の任意の場所に移動させる(図2(E)参照)ことで画像編集をおこなう(図2(F)参照)。
【0050】
さらに、合成された第1の画像及び第2の画像に再度第2の画像の画像データを選択し編集を行う際には、画像編集ウインドウ内に表示されたアイコンを選択することによって画像の編集を引き続き行うことができる。もちろん、第2の画像とは別の画像を画像編集ウインドウ内で合成する場合には、画像編集ウインドウ内に表示された別のアイコンを選択して第1の画像及び第2の画像の編集を行うこともできる。
【0051】
本発明の画像編集方法は特に複数の編集するための画像を画像編集ウインドウ上にアイコン化して表示し、複数のアイコンから編集するための画像に対応するアイコンを選択することによって編集する画像データを読み出す際に特に有用である。アイコンを視認することによって、類似のフォルダ名の誤認を防ぎ、作業ミスの低減を図ることができる。
【0052】
従来は、図6に示す通り、第2の画像を再度合成する際には、サブウインドウから画像データを読み出す必要があった。しかしながら本実施の形態における本発明の画像編集方法によると、画像編集ウインドウ106に合成させたい画像自身の形でアイコン化させることで、そこから画像データを読み出し、編集を行うことができるため、ユーザーは作業効率の向上、また作業ミスの低減を実現することができる。
【0053】
(実施の形態2)
本発明の別の実施の形態について詳述する。本発明の画像編集方法においては、既に表示されている画像を加工して分割した画像についてアイコン化し、保存することで再度画像を編集する際に読み出すことによって画像編集における効率を高める方法について詳述する。
【0054】
本実施の形態における画像編集方法における画像編集ウインドウの外のコンピュータ周辺機器、及び作業画面については図1と同様であるのでここでは省略する。本実施例において必要であれば、図1における説明を援用するものとする。
【0055】
図7は図1における表示部105の画像編集ウインドウ106にて、画像を分割しアイコン化する方法について順に説明する。図7においては、画像編集ウインドウ701、マウスカーソル702、2次元図形(オブジェクト)703、ツールバー704である。
【0056】
以下、図7(A)〜(F)を用いて、本発明の画像編集方法について詳述する。
【0057】
まず図7(A)において、画像編集ウインドウ内の2次元図形(オブジェクト)703をマウスカーソル等で、図7(B)に示すように、第1の画像705、第2の画像706に分割して加工する。勿論2次元図形(オブジェクト)をさらに複数の画像に分割してもよい。また、2次元図形(オブジェクト)を拡大や縮小してから、分割して加工してもよい。また2次元図形(オブジェクト)に対し、別の画像を合成してから分割して加工するといったことをしてもよい。
【0058】
次に図7(C)において、アイコン化したい第2の画像を選択し、サブウインドウ707においてアイコン化を選択する。そして図7(D)に示すように、第2の画像706はアイコン化され、アイコンとして画像編集ウインドウ内において表示される。
【0059】
なお、第2の画像のアイコンは、画像データの量によって、アイコンの大きさが設定されていてもよい。たとえば、より高精細な描写の画像においては、通常のアイコンサイズより大きく設定し、また、合成する画像によっては、予めユーザーの設定によりアイコンのサイズを設定していてもよい。高精細な画像を大きなサイズのアイコンとしてアイコン化することで、視認性がよく、またアイコン化前の画像がどのような画像かが一目で判断できるため好適である。
【0060】
次に図7(E)のように、マウスカーソル702でアイコン708を選択し、図7(f)に示すようにアイコンを保存するため、ファイル名を入力するサブウインドウ709を表示させる。
【0061】
本実施の形態のように2次元図形(オブジェクト)を分割した画像をアイコン化することによって、ユーザー(操作者)は再度同じ画像データを読み出して選択する必要がない。ユーザーはアイコンを選択することによって、画像を画像編集ウインドウ内に表示させ、画像の編集を行うことができる。
【0062】
また本実施の形態のように画像をアイコン化することは、画像編集ウインドウ内において画像を複数展開して画像編集を行う際に特に有用である。またアイコン化することによって視認性がよい。また画像編集ウインドウ内において、画像の表示にとられるスペースを少なくして、画像編集等の作業の効率化が見込める。
【0063】
なお、本実施の形態においては、アイコンを選択するための手段としてマウスカーソル、マウスカーソルを操作するための手段としてマウスを例示したが、本発明はこれに限定されない。本実施の形態においてアイコンを選択するための手段であるマウスカーソルを単にカーソルと呼称し、カーソルを操作するための手段としてキーボード、コントローラや他のカーソル操作手段であってもよい。またはPDAなどの個人情報端末においては、ペンタブレット方式により、アイコンを選択するものであってもよい。
【0064】
また、画像編集ウインドウ内で画像の編集に用いる画像を画像編集ウインドウ内に複数アイコン化してもよい。複数の画像がアイコン化され、ユーザーが画像編集の際に画像編集に用いる画像データを適宜状況によって選択することによって、画像編集における作業時間を短縮することができ、好適である。
【0065】
また、本発明のアイコンは、画像編集ウインドウ内において、ユーザーが指定した任意の場所にアイコン化して表示されているものであってもよい。また、自動的に画像編集ウインドウ内の一部にアイコン化されるものであってもよい。
【0066】
また、アイコンの形状は、本実施の形態に例示した形状に限らないことを付記する。
【0067】
また本発明は画像の他にアイコン化と同時に合成する画像データのファイル名を文字データとして入力し、アイコンの一部に表示していてもよい。アイコン化と同時に画像データのファイル名を同時に表示することによって、類似する画像の誤認を防止することができ好適である。
【0068】
また、本発明の合成するため画像のアイコンは、画像を縮小したものであればよい。画像を縮小したアイコンを用いることによって、ユーザーが画像を編集する際に画像を誤認することなく、画像の編集を行うことができる。画像の縮小については、画像データのサンプリング周波数を小さくしてサンプリングを行えばよい。つまり表示する画像の画素を間引いて表示を行えばよい。例えばアイコン化により、1/nに縮小して画像を表示する場合縮小画像が表示される画素の画像データは縮小画像以外の画像が表示される画素の画像データと同じ速度で記憶部より読み出され、縮小画像が表示される画素の画像データのみを駆動回路にてn画素毎にサンプリングして表示を行えばよい。また、表示される画像データに基づいてアイコンの画像をコンピュータに記憶させておいても良い。
【0069】
また、本発明の画像編集方法において、第1の画像及び第2の画像は動画情報を含むものであってもよい。また文字情報を含んでいてもよい。
【0070】
図8に本発明の画像編集方法のフローチャート図を示す。図8のステップS801で、画像編集ウインドウ内に表示された画像の分割を行う(図7(A)、図7(B)参照)。図8のステップS802で、アイコン化したい画像を選択し、表示されたサブウインドウにおいて「アイコン化」のコマンドを選択する(図7(C)参照)。図8のステップS803で、画像編集ウインドウ内に画像をアイコン化したアイコンを表示させる。図8のステップS804で、画像編集ウインドウ内に表示されたアイコンを選択する(図7(D)、図7(E)参照)。そして図8のステップS805で、画像編集ウインドウ内に表示されたアイコンを選択してアイコンを保存する(図7(F)参照)。
【0071】
さらに、画像を再度分割しアイコン化を行う際には、画像編集ウインドウ内に表示された第1の画像やそのほかの画像を選択して、画像のアイコン化を行うことができる。もちろん、この間に別の画像を画像編集ウインドウ内で編集を行う場合においては、画像編集ウインドウ内に表示された別のアイコンを選択して画像の編集を行うこともできる。
【0072】
本発明の画像編集方法は特に複数の編集するための画像を画像編集ウインドウ上にアイコン化して表示し、複数のアイコンから編集するための画像に対応するアイコンを選択することによって編集する画像データを読み出す際に特に有用である。アイコンを視認することによって、類似のフォルダ名の誤認を防ぎ、作業ミスの低減を図ることができる。
【0073】
また本実施の形態は、上記実施の形態のいかなる記載とも自由に組み合わせて実施することが可能であることを付記する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の構成図。
【図2】本発明の画像編集方法の説明図。
【図3】本発明のフローチャート図。
【図4】従来の構成図。
【図5】従来の画像編集方法の説明図。
【図6】従来のフローチャート図。
【図7】実施の形態2の画像編集方法の説明図。
【図8】実施の形態2のフローチャート図。
【符号の説明】
【0075】
101 表示筐体
102 コンピュータ
103 キーボード
104 マウス
105 表示部
106 画像編集ウインドウ
107 マウスカーソル
108 2次元図形
109 ツールバー
110 記憶部
201 画像編集ウインドウ
202 マウスカーソル
203 2次元図形
204 ツールバー
205 コマンドウインドウ
206 サブウインドウ
207 第2の画像のアイコン
401 表示筐体
402 コンピュータ
403 キーボード
404 マウス
405 表示部
406 画像編集ウインドウ
407 マウスカーソル
408 2次元図形
409 ツールバー
410 記憶部
501 画像編集ウインドウ
502 マウスカーソル
503 2次元図形
504 ツールバー
505 サブウインドウ
701 画像編集ウインドウ
702 マウスカーソル
703 2次元図形
704 ツールバー
705 第1の画像
706 第2の画像
707 サブウインドウ
708 アイコン
709 サブウインドウ
S301 ステップ
S302 ステップ
S303 ステップ
S304 ステップ
S305 ステップ
S306 ステップ
S601 ステップ
S602 ステップ
S603 ステップ
S604 ステップ
S801 ステップ
S802 ステップ
S803 ステップ
S804 ステップ
S805 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部を有するコンピュータと、前記コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、
前記記憶部から第1の画像データを読み出し、前記表示部に表示された画像編集ウインドウ内に第1の画像として表示させるステップと、
前記第1の画像に対し、画像の合成を行う第2の画像データを前記画像編集ウインドウ内においてアイコンとして表示させるステップと、
前記画像編集ウインドウ内において、前記アイコンがアイコン選択手段により選択されると、前記アイコンを第2の画像として表示させて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成するステップと、を有することを特徴とする画像編集方法。
【請求項2】
記憶部を有するコンピュータと、前記コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、
前記記憶部から第1の画像データを読み出し、前記表示部に表示された画像編集ウインドウ内に第1の画像として表示させるステップと、
前記画像編集ウインドウ内に表示された前記第1の画像に対し、画像の合成を行う第2の画像データのファイル名またはフォルダが選択されるステップと、
前記第2の画像データを前記画像編集ウインドウ内においてアイコンとして表示させるステップと、
前記画像編集ウインドウ内において、前記アイコンがアイコン選択手段により選択されると、前記アイコンを第2の画像として表示させて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成するステップと、を有することを特徴とする画像編集方法。
【請求項3】
記憶部を有するコンピュータと、前記コンピュータに接続された表示部と、を用いた画像編集方法であって、
前記表示部に表示された画像編集ウインドウ内において表示された画像を第1の画像と第2の画像に分割するステップと、
前記画像編集ウインドウ内に表示された第2の画像をアイコン化して前記画像編集ウインドウ内に表示させるステップと、
前記アイコン化により前記画像編集ウインドウ内に表示されたアイコンがアイコン選択手段により選択され、前記記憶部に前記アイコンを記憶するステップと、を有することを特徴とする画像編集方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、前記第1の画像及び第2の画像は、文字情報を含むことを特徴とする画像編集方法。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、前記アイコンは前記第2の画像を縮小したものであることを特徴とする画像編集方法。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一において、前記アイコンは前記画像編集ウインドウ内の任意の場所にアイコン化することを特徴とする画像編集方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一において、前記アイコンは前記画像編集ウインドウ内において、前記第2の画像のファイル名の表示を行うことを特徴とする画像編集方法。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一において、前記アイコン選択手段は、前記表示部に表示されたカーソルであることを特徴とする画像編集方法。
【請求項9】
請求項8において、前記カーソルは、前記コンピュータに接続されたマウス、またはキーボードにより操作されることを特徴とする画像編集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−331400(P2006−331400A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−109380(P2006−109380)
【出願日】平成18年4月12日(2006.4.12)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】