説明

画像編集装置、画像編集方法、及び、そのプログラム

【課題】フォトムービー等の連続表示用の画像群の作成結果のプレビュー表示に必要なCPUの負荷をより小さくし、また、処理時間を短縮可能な画像編集装置を提供する。
【解決手段】画像編集装置100は、素材画像を取得する画像取得部120と、取得された素材画像のうち、(A)再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像に対応する、再生処理に要する負荷がより小さい画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施し、(B)再生処理に要する負荷が負荷基準以下である画像に対しては、変換処理を施さない、変換部140と、プロキシ画像、及び、プロキシ画像に対応する画像以外の素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生するプレビュー再生部160とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像編集装置に関し、特に画像の編集操作が可能な画像編集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
取得した静止画像データ及び動画像データといった素材を簡単に編集できる画像編集装置及びプログラムが知られている。例えば、特許文献1は、静止画に動的な視的効果を付与し、画像に様々なストーリー性を与えたフォトムービーを作成するフォトムービー作成装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−157197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フォトムービー、動画像及び静止画像からなるスライドショーを作成する際、作成されたスライドショーのファイルを出力する前に、作成結果をプレビュー表示させて仕上がりの確認をしたい場合がある。このとき、フォトムービー及びスライドショーを構成する動画像及び静止画像のファイル形式の相違や解像度の大小等によっては、プレビュー表示にCPUの再生処理能力が不足することがある。そのため、ユーザーは、プレビュー表示を快適に確認する場合には、高性能のCPUを備えた画像編集装置を用いる必要があった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、フォトムービー等の連続表示用の画像群の作成結果のプレビュー表示に必要なCPU負荷をより小さくし、処理時間をより短縮することが可能な画像編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に係る画像編集装置は、素材画像を取得する画像取得部と、前記取得された素材画像のうち、(A)再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像に対応する、前記再生処理に要する負荷がより小さい画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施し、(B)前記再生処理に要する負荷が前記負荷基準以下である画像に対しては、前記変換処理を施さない変換部と、前記プロキシ画像、及び、当該プロキシ画像に対応する前記画像以外の前記素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生するプレビュー再生部とを備える。
【0007】
この構成によると、画像編集装置は、プレビュー再生部による再生処理負荷が所定基準よりも高い画像については、画像編集装置が備えるCPUの処理能力に応じて、より再生処理の負荷が小さいプロキシ画像を作成した上で、プレビューを再生することができる。一方、プレビュー再生部による再生処理負荷が所定基準よりも低い画像については、不要なプロキシ画像の作成処理をカットすることで、動画像のリサイズやデコード及びエンコードに必要な処理を省くことができる。その結果、画像編集装置は、フォトムービー等の連続表示用の画像群の作成結果のプレビュー表示に必要なCPU負荷をより小さくし、画像編集装置の処理時間を短縮することができる。また、画像編集装置のユーザーがより快適にプレビューを確認することができる。
【0008】
ここで、前記変換部は、事前に計測された前記プレビュー再生部の前記再生処理能力に応じて前記負荷基準を決定してもよい。
【0009】
具体的には、前記変換部は、前記再生処理能力が高いほど、より大きくなるように前記負荷基準を決定してもよい。
【0010】
これにより、プレビュー再生部の再生処理能力が高いほど、負荷基準は大きくなる。また、変換部は、再生処理に要する負荷が、負荷基準よりも大きい動画像に対してのみ、プロキシ画像を新たに生成する。したがって、負荷基準を大きくすることで、プロキシ画像の生成を必要最小限度に抑えることができる。その結果、プレビューの再生に必要な画像編集装置100の処理時間を短縮することができる。
【0011】
また、前記変換部は、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、前記再生処理に要する負荷がより小さいファイル形式へと変換することで、前記プロキシ画像を生成するとしてもよい。
【0012】
具体的には、前記変換部は、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、解像度又はビットレートがより小さい画像へと変換することで、前記プロキシ画像を生成するとしてもよい。
【0013】
また、前記変換部は、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、前記再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも小さい画像へ変換することで、前記プロキシ画像を生成するとしてもよい。
【0014】
これにより、画像編集装置100が備えるCPUの処理能力にかかわらず、再生処理の円滑さと、再生される画像の品質とのトレードオフを最適に解消したプレビュー再生が可能となる。
【0015】
さらにまた、前記変換部は、前記複数の画像の各々が有する属性情報と、前記属性情報を有する画像の再生処理に要する負荷である負荷レベルとを対応付けて記憶しており、前記負荷レベルが前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、前記負荷レベルのうち最も低い負荷レベルに対応付けられた前記属性情報を有する画像へ変換することで、前記プロキシ画像を生成するとしてもよい。
【0016】
これにより、画像編集装置100が備えるCPUの処理能力にかかわらず、確実に、再生時のコマ落ち等を防止し、円滑な再生処理を実現することができる。
【0017】
なお、前記変換部は、(1)前記素材画像へ新たな画像が追加されたタイミング、(2)前記素材画像、及び、前記素材画像の各々を表示する前記順序がユーザーにより確定されたタイミング、及び、(3)ユーザーによる明示の指示を取得したタイミング、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記取得された素材画像のなかに、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像が含まれているか否かを判定し、前記負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対してのみ、前記変換処理を施すとしてもよい。
【0018】
これにより、ストーリーを編集することにより、プレビューで表示される画像が変更された場合であっても、変換部は必要なプロキシ画像への変換を行うことができる。
【0019】
また、前記変換部は、前記変換処理を施している間に、ユーザーが前記変換処理の中止を指示した場合には、該変換処理を中止し、前記プレビュー再生部は、前記変換処理が中止されるまでに前記変換部が生成した前記プロキシ画像と、当該プロキシ画像に対応する前記画像以外の前記素材画像を、前記順序で再生するとしてもよい。
【0020】
これにより、プレビュー表示が不要のユーザーは、プレビュー表示用のストーリー作成(主に、プロキシ画像の作成)に要する処理時間をカットすることができる。さらに、プレビュー表示が不要の場合、プレビュー表示用のストーリーを作成することなく、ただちにオリジナルストーリーの再生処理を実行することができる。
【0021】
本発明の他の局面にかかる画像編集システムは、前記画像編集装置と、前記素材画像に含まれる各々の画像を、前記順序で再生する、オリジナルストーリー生成部とを備える。
【0022】
なお、本発明は、このような画像編集装置として実現できるだけでなく、画像編集装置に含まれる特徴的な手段をステップとする画像編集方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
【0023】
さらに、本発明は、このような画像編集装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような画像編集装置を含む画像編集システムとして実現したりできる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、フォトムービー等の連続表示用の画像群の作成結果のプレビュー表示に必要なCPU負荷をより小さくし、処理時間をより短縮することが可能な画像編集装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、実施の形態にかかる画像編集システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施の形態にかかる画像編集装置を備える画像編集システムを実現するコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施の形態にかかるプレビュー再生部による動画像の再生処理能力に関するパフォーマンス計測の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図4は、実施の形態にかかる画像編集システムが備える液晶ディスプレイに表示される選択画面のイメージ図である。
【図5】図5は、実施の形態にかかる画像編集システムが備える液晶ディスプレイに表示される確認画面のイメージ図である。
【図6】図6は、実施の形態にかかる画像編集システムが備える液晶ディスプレイに表示される編集画面のイメージ図である。
【図7】図7は、実施の形態に係る画像編集装置が、プレビューを作成する処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、実施の形態にかかる動画ファイル形式テーブルを示す模式図である。
【図9】図9は、実施の形態にかかる画像編集装置が備える変換部によるプロキシ画像作成の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、実施の形態に係る画像編集システムによる、ストーリーに含まれる素材画像の個別追加による編集処理の概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る画像編集装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像編集装置100を備える画像編集システム200の構成を示すブロック図である。
【0028】
画像編集システム200は、複数の動画像を含む素材画像から、フォトムービーを作成し、作成したフォトムービーを再生する。なお、素材画像には、動画像の他、静止画像が含まれていてもよい。以後、動画像と静止画像をあわせて、画像という。
【0029】
画像編集システム200によれば、フォトムービー作成において、ユーザーはデフォルトで用意されたBGMや、ユーザーが任意に登録したBGMを採用することができる。
【0030】
すなわち、本実施の形態に係る画像編集システム200は、ユーザーが選択したテンプレートと、ユーザーが設定したBGMとに従って、ユーザーにより入力された素材画像を連続して再生することで、フォトムービーを作成する。
【0031】
ここで、テンプレートとは、連続して再生される素材画像に含まれる複数の画像の各々の表示時間、素材画像間の切り替え効果、及び、BGM等の組合せが、再利用可能な形で類型化された電子データである。ユーザーは、テンプレートに素材画像やBGM等を埋込み、また、既定の切り替え効果等を変更することで、具体的なフォトムービーを生成する。
【0032】
また、以後、どのテンプレートを使用し、どの動画像が、どのような順序で、どのような切り替え効果で、どのような再生時間で配置され、どのBGMが使用されるのか、といったフォトムービーの再生に必要な全ての事項が具体的に特定された情報を、ストーリー情報とよぶ。
【0033】
テンプレートは、例えば画像編集システム200が備えるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等の記録媒体に事前に記憶されていてもよく、ユーザーにより別途取得されることで、画像編集システム200に追加・更新されてもよい。
【0034】
図1に示されるように、画像編集システム200は、オリジナルストーリー生成部180と、画像編集装置100とを備える。
【0035】
オリジナルストーリー生成部180は、素材画像に含まれる複数の画像の各々を、ストーリー情報で特定される条件に従って、連続して再生することでフォトムービーを作成する。
【0036】
このようにして画像編集システム200によって作成されたフォトムービーを以下の説明においては、ストーリーと呼ぶことにする。すなわち、ストーリーとは、ストーリー情報で特定される条件に従い、画像編集システム200が素材画像を連続して配置した動画像である。
【0037】
画像編集装置100は、画像編集システム200により作成されたストーリーを、ユーザーが確認するための確認用動画であるプレビューを作成し、再生する。
【0038】
画像編集装置100は、画像取得部120と、変換部140と、プレビュー再生部160とを備える。
【0039】
画像取得部120は、素材画像を取得する。素材画像は、例えば、画像編集システム200が備えるGUI(Graphical User Interface(図示なし))によってユーザーにより選択される。
【0040】
変換部140は、画像取得部120により取得された素材画像のうち、再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい動画像に対しては、当該動画像に対応する、再生処理に要する負荷がより小さい動画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施す。一方、再生処理に要する負荷が負荷基準以下である動画像に対しては、変換処理を施さない。
【0041】
このとき、変換部140は、事前に計測されたプレビュー再生部160の再生処理能力に応じて前記負荷基準を決定する。すなわち、変換部140は、プレビュー再生部160の再生処理能力が高いほど、より大きくなるように負荷基準を決定する。
【0042】
プレビュー再生部160は、プロキシ画像、及び、プロキシ画像に対応する(すなわち、変換部140によってプロキシ画像が生成された)動画像以外の素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生する。
【0043】
ここで、「プレビューとして再生する」とは、連続して配置された素材画像及び少なくとも1つ以上のプロキシ画像をストーリーとして再生することをいう。プレビュー再生とは、プレビュー再生部160が、連続して配置された素材画像及び少なくとも1つ以上のプロキシ画像であるプレビューを再生することをいう。
【0044】
次に、図2を用いて、画像編集装置100のシステムの構成および動作について詳細に説明する。
【0045】
図2は、実施の形態にかかる画像編集装置100を備える画像編集システム200を実現するコンピュータ90のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0046】
画像編集装置100及び画像編集システム200を実現するコンピュータ90は、CPU(Central Processing Unit)101、システム管理メモリ102、ワークメモリ103、HDD104、マウス105、キーボード106、USBコネクタ107、表示デバイス108、液晶ディスプレイ109等から構成されている。
【0047】
CPU101は、画像編集装置100及び画像編集システム200が備える各構成部の処理を実行する演算処理部である。CPU101は、システム管理メモリ102、ワークメモリ103、HDD104、表示デバイス108、USBコネクタ107に電気的に接続されている。CPU101は、表示デバイス108を介して、液晶ディスプレイ109に表示される画面を変更することができる。また、CPU101は、USBコネクタ107を介して、マウス105やキーボード106を用いてのユーザーの操作情報を受け付ける。また、図示していないが、画像編集装置100及び画像編集システム200の各部に供給される電力等のシステムを全体的に制御している。
【0048】
システム管理メモリ102は、OS(Operating System;オペレーティングシステム)などが保持されているメモリである。また、システム管理メモリ102には、システム時刻などが格納されている。システム時刻は、CPU101がOSのプログラムを動作させることにより更新される。
【0049】
ワークメモリ103は、CPU101が各種処理動作を実行するために必要な情報を一時的に格納するメモリである。ワークメモリ103には、CPU101により、ストーリーボードエリア上に配置された「箱」それぞれに対応する情報、出力ファイル形式情報等が格納される。また、ワークメモリ103は、「箱」の個数に対応して複数の格納領域を有している。
【0050】
ここで、「箱」とは、後述するストーリーボードエリア上において、ストーリーを構成する素材画像に含まれる複数の動画像又は静止画像の各々を配置可能な領域のことである。そして、ワークメモリ103は、複数の格納領域のそれぞれに後述する箱の情報を格納する。CPU101は、複数の格納領域のそれぞれに格納された箱の情報を取得し、更新することができる。
【0051】
また、ワークメモリ103は、ユーザーがストーリーをエンコード処理することによりファイル出力する際に所望する出力ファイル形式情報を格納する。出力ファイル形式には、出力ビデオ形式と、出力オーディオ形式と、出力多重化形式がある。出力ファイル形式とは、例えば、AVCHD形式、MPEG−2形式等である。CPU101は、ワークメモリ103に格納されている出力ファイル形式に従って、画像データのエンコード処理を実行する。なお、出力ファイル形式は、ユーザーが任意に選択可能であり、ユーザーが選択する出力ファイル形式が変更されると、ワークメモリ103に格納される出力ファイル形式も変更される。CPU101は、ユーザーにより選択された出力ファイル形式に従って、完成したストーリーを一連のストリームとして作成される動画像ファイルを出力する。
【0052】
なお、システム管理メモリ102及びワークメモリ103として、例えば、RAM、ROM、SRAM等が使用できる。
【0053】
HDD104は、画像データなどを格納する大容量のディスクドライブである。また、HDD104は、画像編集装置100及び画像編集システム200が備える各処理部の機能を実現するプログラムの実行ファイルを格納している。CPU101は、ユーザーによる画像編集システム200の起動指示に従って、HDD104に格納されている実行ファイルをワークメモリ103に展開する。これにより、CPU101は、画像編集システム200が備える各処理部の種処理動作を実行できるようになる。また、HDD104は、素材画像として選択可能な画像データや、音楽データを記録可能である。CPU101は、ユーザーによる操作を受け付けたときや、必要に応じて適宜HDD104にアクセス可能である。
【0054】
マウス105は、ユーザーが編集操作時に使用するポインティングデバイスである。ユーザーは、マウス105を操作することにより、後述する画像編集システム200の操作画面上において、素材画像を選択したり、順序を移動させたり、ストーリーの編集効果等を設定することができる。
【0055】
キーボード106は、ユーザーが編集操作時に文字入力などを行う、キーボードデバイスである。
【0056】
USBコネクタ107は、マウス105とキーボード106とを画像編集システム200に接続するためのコネクタである。
【0057】
表示デバイス108は、CPU101で演算された画面情報を映像化するデバイス(例えば、ビデオカード等)であり、画面情報である映像信号を液晶ディスプレイ109に出力する。
【0058】
液晶ディスプレイ109は、表示デバイス108で映像化した画面情報を表示する表示デバイスである。なお、液晶ディスプレイ109は、表示装置の具体例であり、CRT(Cathode Ray Tube)、プラズマディスプレイ等、他の表示装置を使用してもよい。
【0059】
次に、プレビュー再生部160がストーリーを再生処理するときのパフォーマンス(すなわち、プレビュー再生部160による素材画像に含まれる動画像の再生処理能力)を計測する手順について、図3を参照して説明する。なお、プレビュー再生部160による動画像の再生処理能力は、一般に、コンピュータ90が備えるCPU101の処理能力に依存するため、ここでも、プレビュー再生部160の処理能力とはすなわちCPU101の処理能力のこととして扱う。
【0060】
図3は、プレビュー再生部160による動画像の再生処理能力に関するパフォーマンス計測の処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、本実施の形態に係る画像編集装置100及び画像編集システム200は、プログラムとしてユーザーに提供され、コンピュータ90に実行させることで実現されることを前提に説明する。
【0061】
ユーザーは、本実施の形態にかかる画像編集装置100を備える画像編集システム200のインストーラを、画像編集システム200とともに、又は、画像編集システム200とは別に、CDやDVD等の記録メディアから取得したり、インターネットを介してダウンロードすることにより取得したりできる。
【0062】
ユーザーが、コンピュータ90に画像編集システム200のインストールを指示すると、CPU101は、本実施の形態にかかる画像編集システム200を利用可能な状態にするために、取得したインストーラをワークメモリ103に展開し、画像編集システム200のインストールを実行する(S200)。
【0063】
ここで、インストーラは、プレビュー再生部160による動画像の再生処理能力を計測するためのテストデータを有している。インストーラはテストデータを用いてプレビュー再生部160による動画像の再生処理能力を計測する(S201)。具体的には、インストーラは、プレビュー再生部160に1種類以上のテストデータをデコードさせてみて、デコードが完了するまでに要する時間を計測する。このとき用いるテストデータは、例えば、AVCHD 60i形式の5秒間の動画像データ、AVCHD 30P形式の5秒間の動画像データ等、再生時間が共通で、再生処理に要する負荷が異なる複数種類の動画像データであることが望ましい。
【0064】
続いて、インストーラは、計測結果から、プレビュー再生部160の再生処理能力を、何段階かのうちのいずれかのレベルとして判定し、HDD104に記録する(S202)。一例として、インストーラは、計測結果を、以下のように規定された5段階のレベルのいずれかとして、判定することが考えられる。
【0065】
・レベル5:
5秒間のテストデータをAVCHD 60iでデコードした場合に、3秒以内でデコードが完了するという条件を満たすもの。
【0066】
・レベル4:
5秒間のテストデータをAVCHD 60iでデコードした場合に、4秒以内でデコードが完了するという条件を満たすもの。
【0067】
・レベル3:
5秒間のテストデータをAVCHD 30Pでデコードした場合に、4秒以内でデコードが完了するという条件を満たすもの。
【0068】
・レベル2:
5秒間のテストデータをAVCHD 10Pでデコードした場合に、4秒以内でデコードが完了するという条件を満たすもの。
【0069】
・レベル1:
どのレベルの条件も満たさないもの。
【0070】
上記5段階のレベルは、5がプレビュー再生部160(すなわち、コンピュータ90が備えるCPU101)の再生処理能力が最も高いことを示し、1がプレビュー再生部160の再生処理能力が最も低いことを示す。
【0071】
なお、インストーラは、画像編集ソフトにより再生処理対象となる、動画像のファイル形式、解像度、ビットレートのすべてについてテストデータを有しておき、これらを用いてプレビュー再生部160で再生処理能力を計測してもよい。または、インストーラは、AVCHD 60i形式のテストデータについてプレビュー再生部160の再生処理能力の計測が完了した後、この計測結果に基づいて、他の動画像のファイル形式、解像度、ビットレートにおけるプレビュー再生部160の再生処理能力を推定してもよい。
【0072】
このようにして、インストーラは、画像編集ソフトにより再生処理対象となる動画像のファイル形式、解像度、ビットレートにおけるパフォーマンスレベル(すなわち、再生処理能力)を取得すると、取得結果をHDD104に記録する。
【0073】
以上のように、プレビュー再生部160の再生処理能力(すなわち、CPU101の処理能力)の計測が完了し、画像編集システム200をコンピュータ90上にて利用可能な状態にセットアップできたら、インストーラは、画像編集システム200のインストールを終了する(S203)。
【0074】
なお、ここでは、プレビュー再生部160の再生処理能力の計測を、画像編集システム200のインストーラが行うとして説明したが、もちろん、これ以外の処理部が行ってもよい。例えば、プレビュー再生部160自身が計測してもよく、画像編集システム200が備える他の任意の処理部が行ってもよい。また、画像編集システム200の製造時に、画像編集システム200が備えるHDD104に事前に記録しておいてもよい。
【0075】
次に、本実施の形態に係る画像編集システム200の操作画面について説明する。
【0076】
図4は、液晶ディスプレイ109に表示される、「選択画面」のイメージ図である。ユーザーは、「選択画面」において、ストーリーを作成するための、素材画像と、テンプレートと、BGMとを選択する。
【0077】
図4に示されるように、液晶ディスプレイ109に表示される選択画面は、素材選択エリア300、テンプレート選択エリア301、BGMユーザー指定エリア302、決定釦303、登録釦304等を有する。
【0078】
素材選択エリア300は、ストーリーを作成するための素材となりうる動画像を表示するエリアである。図4に示されるように、素材選択エリア300には、複数の画像が表示される。ユーザーは、素材選択エリア300に表示された画像の中から、これから作成すべきストーリーを構成するための素材画像を選択する。
【0079】
素材選択エリア300に表示される画像は、HDD104に格納された動画像データに対応する画像の全てでもよいし、特定のフォルダに格納された画像データに対応する画像のみを選択的に抽出したものでもよい。又は、特定のフォルダに格納された動画像データの中から、更にユーザーにより(例えばGUI等を用いて)選別された動画像データに対応する画像を抽出したものでもよい。なお、素材選択エリア300に表示された動画像について、ストーリーに組み入れたい動画像としての優先度をユーザーが設定できるようにしてもよい。この場合、素材選択エリア300に表示された動画像は、ストーリー作成時に組み入れられる動画像の候補となるが、すべての動画像を採用できない場合に、優先度が高く設定された動画像を優先的に採用することができる。これにより、ユーザーが所望する動画像を採用したストーリーを作成することができる。
【0080】
テンプレート選択エリア301は、ユーザーが選択可能なテンプレートを表示するエリアである。ユーザーが選択可能なテンプレートとして、例えば図4に示されるように、「人物中心のスローテンポテンプレート」、「人物中心のアップテンポテンプレート」、「風景中心のスローテンポテンプレート」、「風景中心のアップテンポテンプレート」等が表示される。ユーザーはマウス105を操作することにより、テンプレートを選択することができる。このように、テンプレートを複数種類用意することで、作成するストーリーの雰囲気を変更することができる。
【0081】
BGMユーザー指定エリア302は、ストーリーに使用するBGMをユーザーが任意に指定するためのエリアである。ユーザーは、マウス105を操作して、登録釦304を押下することにより、ストーリー作成に使用するBGMの登録を行うことができる。また、ユーザーは、マウス105を操作して、BGMの試聴を実行することができる。
【0082】
決定釦303は、ユーザーが、ストーリー作成のための素材画像、テンプレート及びBGMの選択を決定するための釦である。ユーザーは、マウス105を操作して、決定釦303を押下することにより選択を完了することができる。ストーリー作成のための選択が完了すると、素材選択エリア300で選択された画像、テンプレート選択エリア301で選択されたテンプレート、及び、BGMユーザー指定エリア302で指定されたBGM情報に対応するBGMに基づいて、画像編集システム200によりストーリーが生成される。決定釦303が押下され、プレビュー(プレビュー用ストーリーともいう)が作成されると、CPU101は、液晶ディスプレイ109が選択画面から確認画面へと表示画面を変更するよう表示デバイス108を介して制御する。なお、プレビューの作成動作についての詳細は、後述する。
【0083】
図5は、液晶ディスプレイ109に表示される、画像編集システム200の「確認画面」のイメージ図である。ユーザーは、「確認画面」において、作成したストーリーの出来映えを確認する。
【0084】
図5に示されるように、液晶ディスプレイ109に表示される確認画面は、ストーリー情報表示エリア400、プレビューエリア401、ストーリーボードエリア402、ストーリー保存釦403、ファイル出力釦404、及び、編集釦405等を有する。
【0085】
ストーリー情報表示エリア400は、選択画面でユーザーが選択した内容に関する情報を表示するエリアである。
【0086】
プレビューエリア401は、本実施の形態に係る画像編集装置100により作成されたプレビューを、再生する表示エリアである。ユーザーは作成したストーリーの内容を、プレビューとして、実際に映像で確認することができる。
【0087】
プレビューエリア401は、プレビュー画面、再生釦、早送り釦、巻き戻し釦等から構成されている。ユーザーは、マウス105を操作することにより、再生釦、早送り釦、巻き戻し釦を選択可能であり、画像編集システム200にプレビューの各種再生動作を実行させることができる。
【0088】
すなわち、図2を参照して、画像編集システム200は、本実施の形態に係る画像編集装置100が備えるプレビュー再生部160が出力する映像信号を、例えば、プレビューエリア401に表示させる。
【0089】
ストーリーボードエリア402は、作成したストーリーの内容を表示するエリアである。ストーリーボードエリア402には、複数の「箱」が配列上に並んで表示される。複数の箱の各々は、素材画像に含まれる複数の動画像又は静止画像の各々に対応する。箱の配置された順序は、ストーリー上の表示の順序に対応する。それぞれの箱には、素材選択エリア300に表示されていた画像から選択された複数の画像の各々が、いずれの箱に対応するかを表す画像が配置されて表示される。また、画像編集システム200は、箱に重ねるようにして、画像と画像との間の切り替え効果を示すアイコンを合わせて表示してもよい。また、箱に重ねるようにして、各箱に配置された動画像をムービー表示する際の再生時間を合わせて表示してもよい。これにより、ユーザーはストーリー上に、どの素材が、どのような順序で、どのような効果で、どのような再生時間で配置されているかを、ストーリーボードエリアに表示された複数の箱の画像から確認することができる。
【0090】
ストーリー保存釦403は、マウス105の操作により選択することができる。ユーザーは、ストーリー保存釦403を押下することにより、ストーリー情報を、HDD104に保存することができる。なお、図示していないが、例えば上の階層の画面において、ストーリー読出し釦を設けておき、ここで保存したストーリー情報を読み出せるように構成してもよい。
【0091】
ファイル出力釦404は、マウス105の操作により選択することができる。ユーザーは、ファイル出力釦404を押下することにより、作成されたストーリー情報に基づいて動画ファイルを作成することができる。すなわち、ファイル出力釦404が押下されると、画像編集システム200は、ストーリーに対応する新たな動画ファイルを作成し、書き出す。このとき作成される動画ファイルの出力形式は、予めユーザーが選択できるようにしておいてもよい。すなわち、ユーザーがAVCHDファイル形式を選択している場合は、画像編集システム200は、AVCHDファイル形式の動画ファイルを作成する。
【0092】
編集釦405は、マウス105の操作により選択することができる。ユーザーは、編集釦405を押下することにより、CPU101は、液晶ディスプレイ109が確認画面から編集画面へと表示画面を変更するよう表示デバイス108を介して制御する。すなわち、編集釦405が押下されると、画像編集システム200は、編集画面を表示する。
【0093】
図6は、液晶ディスプレイ109に表示される画像編集システム200の「編集画面」
のイメージ図である。ユーザーは、「編集画面」において、一旦作成したストーリーを編集する。
【0094】
図6に示されるように、液晶ディスプレイ109に表示される編集画面は、素材選択エリア800、編集操作エリア801、プレビューエリア802、ストーリーボードエリア803、ストーリー保存釦804、及び、ファイル出力釦805等を有する。
【0095】
素材選択エリア800は、図4における素材選択エリア300と同様であるため、説明は省略する。プレビューエリア802は、図5におけるプレビューエリア401と同様であるため、説明は省略する。ストーリー保存釦804、ファイル出力釦805は、図5におけるストーリー保存釦403、ファイル出力釦404と同様であるため、説明を省略する。
【0096】
編集操作エリア801は、ストーリーを構成するそれぞれの箱(すなわち、ストーリーボードエリア803に表示される、箱820a、箱820b、・・・)に対する、映像効果、切替効果等の編集項目を編集操作するエリアである。ユーザーは、マウス105を操作することにより、それぞれの箱に設定したい映像効果や切替効果を選択・変更できる。
【0097】
ストーリーボードエリア803は、ユーザーが作成しようとしているストーリーを表示するエリアである。ストーリーボードエリアには、複数の箱(820a、820bなど)が配列上に並んでおり、上述した選択画面から確認画面に遷移したときに作成されたストーリーの概略を表示する。
【0098】
ユーザーは、素材選択エリア800に表示された画像を、マウス105の操作により、ストーリーボードエリア803上の所望の箱にドラッグ&ドロップ操作することができる。これにより、ストーリーボードエリア803の所望の箱に、画像が配置される。ドラッグ&ドロップ操作先の箱にすでに他の画像が配置されている場合は、すでに配置されている画像をドラッグ&ドロップ操作された画像に置換する。また、ユーザーは、ストーリーボードエリア803の一箱に配置された画像を、マウス105によりドラッグ&ドロップ操作して他の箱に配置し直すこともできる。ストーリーボードエリア803における動画像の配置された順序は、ストーリーの順序に対応する。そのため、ストーリーボードエリア803において動画像の配置された場所を変更することは、ストーリーの順序を変更することに対応する。また、ユーザーは、箱をマウス105で選択状態にでき、箱を選択状態にしたままで、編集操作エリア801のいずれかの編集項目を操作すると、選択された箱に対応する映像効果や切替効果を変更することができる。
【0099】
続いて、本実施の形態に係る画像編集装置100が、プレビューを作成する手順について説明する。
【0100】
プレビューは、上述したように、画像編集システム200が、液晶ディスプレイ109に表示させる操作画面を、選択画面から確認画面へと表示画面を変更するタイミングにて作成される。すなわち、画像編集システム200は、ストーリーに含められる素材画像を表示する順序がユーザーにより確定されたタイミングで、画像編集装置100にプレビューを作成させる。
【0101】
図7は、本実施の形態に係る画像編集装置100が、プレビューを作成する処理の手順を示すフローチャートである。
【0102】
まず、図4に示される選択画面において、ストーリー作成に使用する、素材、テンプレート、BGMの選択を終えたら、ユーザーは決定釦303を押下することにより、選択内容を確定する(S500)。決定釦303が押下されるまで、ユーザーはストーリー作成に使用する、素材、テンプレート、BGMの選択操作が可能である(S500におけるNo)。
【0103】
決定釦303が押下されると、画像編集システム200は、確定された選択内容に従って、ストーリーを作成する(S501)。ここで作成されるストーリーは、プレビュー用のストーリーではなく、プレビュー用のストーリーを作成する基になるオリジナルのストーリーである。オリジナルストーリーとは、ストーリー情報で特定される条件に従い、画像編集システム200が素材画像に含まれる各々の動画像のファイル形式を変換処理することなく、テンプレートに従って配置された一連の画像群のことである。
【0104】
次に、本実施の形態に係る画像編集装置100が備える画像取得部120は、オリジナルストーリーに含まれる動画像である素材画像を取得する(S502)。
【0105】
続いて、変換部140は画像編集システム200のコンピュータ90へのインストール時に計測された、プレビュー再生部160の再生処理能力であるパフォーマンスレベルをHDD104から読み出す。そして、変換部140は、抽出された動画像のそれぞれについて、プレビュー再生部160の再生処理能力で問題なく再生可能であるか否かを判定する。
【0106】
具体的には、変換部140は、プレビュー再生部160の再生処理能力により定まる負荷基準と、動画像のファイル形式、解像度、ビットレートによって定まる負荷レベルとを比較し(S503)、各々の動画像の負荷レベルが負荷基準以下であれば(S504でYes)、問題なく再生可能であると判断する。一方、負荷レベルが負荷基準を超えている場合には(S504でNo)、変換部140はプロキシ画像を作成する(S505)。
【0107】
ここで、動画像の負荷レベルについて、図8を参照して説明する。
【0108】
図8は、本実施の形態における動画ファイル形式テーブルを示す模式図である。動画ファイル形式テーブルは、画像編集システム200において再生可能な動画のファイル形式、解像度及びビットレートと、これに対応付けられた負荷レベルの組み合わせを列挙したものである。すなわち、画像編集システム200は、複数の動画像の各々が有する属性情報と、これら属性情報を有する動画像の再生処理に要する負荷である負荷レベルとを対応付けて、動画ファイル形式テーブルとして、HDD104や、システム管理メモリ102等に記憶している。
【0109】
動画のファイル形式としては、例えば、AVCHD、AVCHD Lite、MOV等が列挙される。
【0110】
解像度は、それぞれの動画のファイル形式に対して対応するサイズが列挙される。
【0111】
ビットレートは、それぞれの動画のファイル形式と、解像度に対応するレートが列挙される。
【0112】
負荷レベルは、プレビュー再生部160が、どの程度の再生処理能力を有していれば(又は、CPU101がどの程度の処理能力を有していれば)、ストーリーのプレビュー表示のときにユーザーが快適に確認できるかについての指標である。ここで、「快適に確認できる」とは、具体的には、動画の再生時にフレームのコマ落ちが発生せず、事前に定められたフレームレートで再生可能なことをいう。
【0113】
ここでは説明のため、プレビュー再生部160の再生処理能力の尺度(レベル1〜レベル5)と、動画ファイル形式テーブルに示される動画ごとの負荷レベル(1〜5)の尺度とは一致するものとする。
【0114】
また、負荷基準として、計測されたプレビュー再生部160の再生処理能力を示す値を使用するとする。
【0115】
このとき、図8の例によれば、取得された動画像のファイル形式がAVCHD、解像度が1920×1080、ビットレートが17Mbpsの場合、対応する負荷レベルは、動画ファイル形式テーブルより5と定まる。よって、変換部140は、負荷基準である、プレビュー再生部160の再生処理能力が5であれば、この動画像に対してプロキシ画像を作成する必要はないと判定し、負荷基準が4以下であれば、この動画像に対応するプロキシ画像を作成する必要があると判定する。
【0116】
また、取得した動画像のファイル形式がMOV、解像度が640×480、ビットレートが15Mbpsの場合、対応する負荷レベルは、2と定まる。よって、変換部140は、負荷基準である、プレビュー再生部160の再生処理能力が2以上あれば、この動画像に対してプロキシ画像を作成する必要はないと判定し、負荷基準が1であれば、この動画像に対応するプロキシ画像を作成する必要があると判定する。
【0117】
逆にいえば、変換部140は、プレビュー再生部160の再生処理能力で定まる負荷基準が、取得された動画像に対応する負荷レベル以上であれば、その動画像に対応するプロキシ画像を作成する必要はないと判定する。逆に、変換部140は、負荷基準が、取得された動画像に対応する負荷レベル未満であれば、その動画像に対応するプロキシ画像を作成する必要があると判定する。
【0118】
再度、図7を参照して、変換部140は、プロキシ画像を作成する必要があると判定した場合に(S504でNo)、プロキシ画像を作成する(S505)。変換部140は、プロキシ画像として、例えば、再生処理負荷の低いMOVファイル形式で、解像度320×240、ビットレート3Mbpsのファイルを作成する。図8に示されるように、MOVファイル形式で、解像度が320×240、ビットレートが3Mbpsである動画像に対応する負荷レベルは1である。よって、負荷基準が1であっても、プレビュー再生部160は、ユーザーが快適に確認できるプレビュー表示を実行することができる。
【0119】
ここで、ステップS505において変換部140が行う、プロキシ画像作成の詳細動作について説明する。
【0120】
変換部140は、再生処理に要する負荷が負荷基準よりも大きい動画像に対しては、当該動画像を、再生処理に要する負荷がより小さいファイル形式へと変換することで、プロキシ画像を生成する。
【0121】
または、変換部140は、再生処理に要する負荷が負荷基準よりも大きい動画像に対しては、当該動画像を、解像度又はビットレートがより小さい動画像へと変換することで、プロキシ画像を生成してもよい。
【0122】
または、変換部140は、再生処理に要する負荷が負荷基準よりも大きい動画像に対しては、当該動画像を、再生処理に要する負荷が負荷基準よりも小さい動画像へ変換することで、プロキシ画像を生成してもよい。
【0123】
または、変換部140は、負荷レベルが負荷基準よりも大きい動画像に対しては、当該動画像を、動画ファイル形式テーブルに記録されている負荷レベルのうち最も低い負荷レベルに対応付けられた属性情報を有する動画像へ変換することで、プロキシ画像を生成してもよい。
【0124】
以下、図9を参照して、より詳細に説明する。
【0125】
図9は、本実施の形態にかかる画像編集装置100が備える変換部140によるプロキシ画像作成の処理の流れを示すフローチャートである。
【0126】
まず、変換部140は、ステップS504において、プロキシ画像を作成する必要があると判定された動画像をデコードする(S700)。
【0127】
続いて、変換部140は、ステップS700でデコードされた動画像を、320×240の解像度にリサイズ(縮小)する(S701)。次に、CPU101は、ステップS702でリサイズされた動画像を、より負荷レベルが小さい動画フォーマットとなるようにエンコードする(S702)。ここでは、MOV形式にエンコードする。
【0128】
その結果得られる動画像の負荷レベルは1となり、プレビュー再生部160によって、コマ落ちなく表示可能となる。
【0129】
なお、本実施の形態に係る変換部140は、プロキシ画像として、負荷レベルが1の動画像(MOVフォーマットで、解像度が320×240であり、ビットレートが3Mbpsであるもの)へと変換したが、必ずしも負荷レベルが1の動画像に変換する必要はない。変換部140は、負荷基準(すなわち、プレビュー再生部160の再生処理能力)以下の任意の負荷レベルに対応する動画像へ変換すればよい。
【0130】
なお、変換部140は、ステップS702のエンコードのみで動画像の負荷レベルが負荷基準よりも小さくできる場合には、ステップS701のリサイズ処理をしなくともよい。
【0131】
以上が、ステップS505における変換部140の処理の内容である。
【0132】
再度、図7を参照して、画像取得部120はすべての動画像を取得したかどうかを判定し(S506)、未処理の動画像が残っている場合(S506でNo)はステップS502に戻って、新たな動画像を取得する。
【0133】
一方、画像取得部120がすべての動画像を抽出し終えたら(S506でYes)、画像編集装置100は、プレビュー用のストーリー情報を作成する(S507)。
【0134】
プレビュー用のストーリー情報とは、オリジナルストーリーのストーリー情報で特定される動画像のうち、プロキシ画像が作成された動画像については、元の動画像に代わり、プロキシ画像の識別子(例えばファイル名)が指定された、ストーリー情報である。
【0135】
プレビュー再生部160は、素材画像として選択された動画像データのそれぞれを、ストーリー情報で特定される順番に従って再生する。その結果、プレビュー再生部160は、負荷基準よりも再生処理負荷が低い(負荷レベルが小さい)素材である動画像についてはファイル形式を変換処理せずそのまま再生し、負荷基準よりも再生処理負荷が高い(負荷レベルが大きい)素材である動画像については、より再生処理負荷の低いファイル形式等に変換処理されたプロキシ画像を、素材画像の代わりに再生することになる。
【0136】
以上の動作により、画像編集装置100は、プレビュー再生のための処理を終了する。
【0137】
続いて、画像編集システム200により、ストーリーに含まれる素材画像を個別に置換するときの、画像編集装置100によるプレビューの再作成処理について説明する。
【0138】
ユーザーは、上述した図6に示される編集画面において、すでに作成されたストーリーに対して、そこで使用される素材画像の一部を置き換える編集操作が可能である。この編集操作の結果、ストーリーに含まれる動画像に変更が生じるため、画像編集装置100は、再度、プレビュー再生のための処理を行う必要が生じる。
【0139】
図10は、本実施の形態に係る画像編集システム200による、ストーリーに含まれる素材画像の個別追加による編集処理の概要を示すフローチャートである。
【0140】
なお、ステップS901からステップS903における処理内容は、図7におけるステップS503からステップS505の動作内容と同様のため詳細な説明は省略する。
【0141】
まず、ユーザーはマウス105を用いて、素材選択エリア800から素材画像に加える新たな動画像を選択する。続いて、ユーザーは選択した動画像を、マウス105を用いてストーリーボードエリア803上の所望の箱にドラッグ&ドロップすることにより、素材を該箱に配置する(S900)。このとき、画像編集システム200は、ドラッグ&ドロップ先の箱にすでに動画像が配置されているときは、すでに配置されていた動画像を新たに配置された動画像で置換する。
【0142】
続いて、変換部140は、置換対象となる動画像について、ステップS902、ステップS903において、プレビュー再生部160の再生処理能力が所定基準、すなわち、置換対象となる動画像の負荷レベル以上であるか否かを判定する(S902)。その結果、プレビュー再生部160の再生処理能力が負荷レベル以上である場合(S902でYes)には、変換部140はプロキシ画像を作成しないと判定する。一方、プレビュー再生部160の再生処理能力が負荷レベル未満である場合(S902でNo)には、変換部140はプロキシ画像を作成する(S903)。
【0143】
以上の動画像ファイルの置換編集が終了すると、画像編集装置100は、プレビュー用のストーリーを更新する(S904)。
【0144】
以上説明したとおり、本実施の形態に係る画像編集装置100は、素材画像を取得する画像取得部120と、取得された素材画像のうち、(A)再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像に対応する、再生処理に要する負荷がより小さい画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施し、(B)再生処理に要する負荷が前記負荷基準以下である画像に対しては、変換処理を施さない変換部140と、プロキシ画像、及び、当該プロキシ画像に対応する画像以外の素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生するプレビュー再生部160とを備える。
【0145】
これにより、画像編集装置100は、プレビュー再生部160による再生処理負荷が所定基準よりも高い画像については、ユーザーが快適なプレビュー表示を確認できるように、より再生処理の負荷が小さいプロキシ画像を作成した上で、プレビューを再生することができる。一方、プレビュー再生部160による再生処理負荷が所定基準よりも低い画像については、不要なプロキシ画像の作成処理をカットすることで、動画像のリサイズやデコード及びエンコードに必要な処理を省くことができる。
【0146】
また、実施の形態に係る画像編集装置100において、所定基準は、プレビュー再生部160の再生処理能力(すなわち、CPU101の処理能力)に応じて変更される。CPU101の処理能力が高い場合は、処理能力がより低いCPUに比べ、プロキシ画像が作成されにくくなるように、基準を変更する。これにより、CPU101の処理能力が高い場合は、不要なプロキシ画像の作成処理をカットすることができる。一方、CPU101の処理能力が低い場合は、ユーザーが快適なプレビュー表示を確認できるように、プロキシ画像を作成した上で、プレビュー再生することができる。
【0147】
また、実施の形態にかかる画像編集装置100において、所定基準は、プレビュー再生部160の再生処理能力(すなわち、CPU101の処理能力)に応じて変更されるとしたが、これに限定されない。プレビュー再生のときに、再生処理を担当する演算装置(CPU101以外であってもよい)について、再生処理能力を計測し、該計測結果に基づいてプロキシ画像を作成するか否かを判定するようにしてもよい。
【0148】
本発明は、上記実施の形態に限定されず、他の実施の形態も考えられる。以下、他の実施の形態についてまとめて説明する。
【0149】
上記実施の形態において、プレビュー再生部160の再生処理能力を計測するためのテストデータをAVCHD60i形式の5秒間の動画像データとして例示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、プレビュー再生部160の再生処理能力を計測することができるテストデータであれば、他の動画像ファイル形式でもよいし、より長時間のものであっても短時間のものであってもよい。
【0150】
上記実施の形態において、すでに作成されたストーリーに対して、素材を置き換える編集操作について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、すでに作成されたストーリーに対して、素材を追加する場合にも本発明を適用可能である。素材を追加するときは、追加対象となる動画像について、プレビュー再生部160の再生処理能力が所定基準を満たすか否かによりプロキシ画像を作成するか否かを変換部140が判定する。
【0151】
上記実施の形態においては、動画像について説明したが、静止画像であっても、再生処理負荷が所定基準より高いか低いかに応じて、再生処理負荷の低い形式のファイルを作成することにより、ユーザーが快適に確認できるプレビュー表示が可能である。すなわち、静止画像の再生処理負荷が、所定基準以上であれば、変換部140は、再生処理負荷がより低い形式へ当該静止画像を変換することによりプロキシ画像を作成してもよい。
【0152】
上記実施の形態においては、所定基準よりも再生処理負荷が高い素材についてのファイル形式の変換処理が完了するまでプレビュー表示用のストーリーが作成されない場合を例示したが、ファイル形式の変換処理中において、ユーザーの操作を受け付けて、該変換処理をキャンセルするようにしてもよい。キャンセルした時点で、変換処理が完了していない動画像については、そのままの状態でプレビュー表示用のストーリーを作成するようにしてもよい。
【0153】
すなわち、変換部140は、変換処理を施している間に、ユーザーが変換処理の中止を指示した場合には、該変換処理を中止し、プレビュー再生部160は、変換処理が中止されるまでに変換部140が生成したプロキシ画像と、当該プロキシ画像に対応する動画像以外の素材画像を、事前に定められた(ストーリー情報によって特定される)順序で再生してもよい。
【0154】
これにより、プレビュー表示が不要のユーザーは、プレビュー表示用のストーリー作成に要する処理時間をカットすることができる。すなわち、プレビュー表示が不要の場合、プレビュー表示用のストーリーを作成することなく、ただちにオリジナルストーリーの表示を実行することができる。
【0155】
なお、上記実施の形態においては、画像編集システム200が、液晶ディスプレイ109に表示させる操作画面を、選択画面から確認画面へと表示画面を変更するタイミングで、画像編集装置100がプレビューを作成した。しかし、画像編集装置100がプレビューを作成するタイミングは、これに限られない。例えば、(1)素材画像へ新たな動画像が追加されたタイミング、(2)素材画像、及び、素材画像の各々を表示する順序がユーザーにより確定されたタイミング、及び、(3)ユーザーによる明示の指示を取得したタイミング、のうち少なくとも1つのタイミングで、画像編集装置100がプレビューを作成してもよい。このとき、画像編集装置100の内部処理としては、変換部140は、(1)素材画像へ新たな動画像が追加されたタイミング、(2)素材画像、及び、素材画像の各々を表示する順序がユーザーにより確定されたタイミング、及び、(3)ユーザーによる明示の指示を取得したタイミング、のうち少なくとも1つのタイミングで、取得された素材画像のなかに、当該動画像の再生処理に要する負荷が負荷基準よりも大きい動画像が含まれているか否かを判定し、負荷が負荷基準よりも大きい動画像に対してのみ、変換処理を施すことになる。
【0156】
なお、変換部140は、プロキシ画像を作成する際に、ステップS701の処理を行わなくてもよい。すなわち、画像に対して、リサイズを行わず、エンコードのみを施してもよい。また、変換部140は、ステップS702によってMOV形式以外のファイル形式へエンコードしてもよい。
【0157】
なお、上記実施の形態に係る画像編集装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。
【0158】
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0159】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0160】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて各処理部の集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性として考えられる。
【0161】
また、本発明の実施の形態に係る、画像編集装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0162】
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
【0163】
また、上記実施の形態に係る画像編集装置の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0164】
さらに、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明は、画像編集装置に関し、特に画像の編集操作が可能な画像編集装置に関する。つまり、本発明は画像編集装置への適用に限定されず、画像の編集操作が可能であれば、携帯電話、ビデオカメラ等の画像編集装置にも適用可能である。また、同様の機能を実行可能なプログラムを格納したCDやDVD等の記録メディアにも適用可能である。
【符号の説明】
【0166】
90 コンピュータ
100 画像編集装置
101 CPU
102 システム管理メモリ
103 ワークメモリ
104 HDD
105 マウス
106 キーボード
107 USBコネクタ
108 表示デバイス
109 液晶ディスプレイ
120 画像取得部
140 変換部
160 プレビュー再生部
180 オリジナルストーリー生成部
200 画像編集システム
300 素材選択エリア
301 テンプレート選択エリア
302 BGMユーザー指定エリア
303 決定釦
304 登録釦
400 ストーリー情報表示エリア
401 プレビューエリア
402 ストーリーボードエリア
403 ストーリー保存釦
404 ファイル出力釦
405 編集釦
800 素材選択エリア
801 編集操作エリア
802 プレビューエリア
803 ストーリーボードエリア
804 ストーリー保存釦
805 ファイル出力釦

【特許請求の範囲】
【請求項1】
素材画像を取得する画像取得部と、
前記取得された素材画像のうち、(A)再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像に対応する、前記再生処理に要する負荷がより小さい画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施し、(B)前記再生処理に要する負荷が前記負荷基準以下である画像に対しては、前記変換処理を施さない変換部と、
前記プロキシ画像、及び、当該プロキシ画像に対応する前記画像以外の前記素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生するプレビュー再生部とを備える
画像編集装置。
【請求項2】
前記変換部は、事前に計測された前記プレビュー再生部の前記再生処理能力に応じて前記負荷基準を決定する
請求項1に記載の画像編集装置。
【請求項3】
前記変換部は、前記再生処理能力が高いほど、より大きくなるように前記負荷基準を決定する
請求項2に記載の画像編集装置。
【請求項4】
前記変換部は、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、前記再生処理に要する負荷がより小さいファイル形式へと変換することで、前記プロキシ画像を生成する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像編集装置。
【請求項5】
前記変換部は、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、解像度又はビットレートがより小さい画像へと変換することで、前記プロキシ画像を生成する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像編集装置。
【請求項6】
前記変換部は、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、前記再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも小さい画像へ変換することで、前記プロキシ画像を生成する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像編集装置。
【請求項7】
前記変換部は、前記複数の画像の各々が有する属性情報と、前記属性情報を有する画像の再生処理に要する負荷である負荷レベルとを対応付けて記憶しており、前記負荷レベルが前記負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像を、前記負荷レベルのうち最も低い負荷レベルに対応付けられた前記属性情報を有する画像へ変換することで、前記プロキシ画像を生成する
請求項1に記載の画像編集装置。
【請求項8】
前記変換部は、(1)前記素材画像へ新たな画像が追加されたタイミング、(2)前記素材画像、及び、前記素材画像の各々を表示する前記順序がユーザーにより確定されたタイミング、及び、(3)ユーザーによる明示の指示を取得したタイミング、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記取得された素材画像のなかに、再生処理に要する負荷が前記負荷基準よりも大きい画像が含まれているか否かを判定し、前記負荷が前記負荷基準よりも大きい画像に対してのみ、前記変換処理を施す
請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像編集装置。
【請求項9】
前記変換部は、前記変換処理を施している間に、ユーザーが前記変換処理の中止を指示した場合には、該変換処理を中止し、
前記プレビュー再生部は、前記変換処理が中止されるまでに前記変換部が生成した前記プロキシ画像と、当該プロキシ画像に対応する前記画像以外の前記素材画像を、前記順序で再生する
請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像編集装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像編集装置と、
前記素材画像に含まれる各々の画像を、前記順序で再生する、オリジナルストーリー生成部とを備える
画像編集システム。
【請求項11】
素材画像を取得する画像取得ステップと、
前記取得された素材画像のうち、(A)再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像に対応する、前記再生処理に要する負荷がより小さい画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施し、(B)前記再生処理に要する負荷が前記負荷基準以下である画像に対しては、前記変換処理を施さない、変換ステップと、
前記プロキシ画像、及び、当該プロキシ画像に対応する前記画像以外の前記素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生するプレビュー再生ステップとを含む
画像編集方法。
【請求項12】
請求項11に記載の画像編集方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項14】
素材画像を取得する画像取得部と、
前記取得された素材画像のうち、(A)再生処理に要する負荷が事前に定められた負荷基準よりも大きい画像に対しては、当該画像に対応する、前記再生処理に要する負荷がより小さい画像であるプロキシ画像を新たに生成する変換処理を施し、(B)前記再生処理に要する負荷が前記負荷基準以下である画像に対しては、前記変換処理を施さない、変換部と、
前記プロキシ画像、及び、当該プロキシ画像に対応する前記画像以外の前記素材画像を、事前に定められた順序でプレビューとして再生するプレビュー再生部とを備える
集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−100241(P2012−100241A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60375(P2011−60375)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】