説明

画像表示システム

【課題】互いに通信可能な携帯型画像表示装置と医療用画像表示装置とを備える画像表示システムにおいて、携帯型画像表示装置を利用して画像診断基準を満たす医療情報を医療用画像表示装置で参照すること。
【解決手段】携帯用画像記憶部11は、複数の携帯用の医療画像と複数の識別情報とを関連付けた携帯用テーブルを記憶する。携帯用画像選択部12は、複数の携帯用の医療画像の中から、ユーザからの指示に従って特定の携帯用の医療画像を選択する。携帯用通信部14は、特定の携帯用の医療画像に携帯用テーブル上で関連付けられた特定の識別情報を読み出して医療用画像表示装置20へ送信する。医療用画像記憶部21は、複数の画像診断用の医療画像と複数の識別情報とを関連付けた医療用テーブルを記憶する。医療用通信部22は、携帯型画像表示装置10から特定の識別情報を受信する。医療用表示部24は、特定の識別情報に医療用テーブル上で関連付けられた特定の画像診断用の医療画像を読み出して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに通信可能な、持ち運び可能な携帯型画像表示装置と医療施設に設置された医療用画像表示装置とを備える画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
互いに通信可能な、待ち運び可能な携帯型画像表示装置と医療施設に設置された医療用画像表示装置とを備える画像表示システムが開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。携帯型画像表示装置は、医療画像を記憶し表示可能な携帯端末である。また、医療用画像表示装置は、画像診断に供されるパーソナルコンピュータ装置である。携帯型画像表示装置で指定した医療画像を医療用画像表示装置に送信して参照する際に下記の問題が発生する。
【0003】
画像診断を精度良く行なうために、画像の画質やモニタの性能等に高い基準が設けられている。通常、携帯型画像表示装置は、モニタの性能の基準を満たしておらず、また、携帯型画像表示装置に記憶されている医療画像は、画質の基準を満たしていない。従って、携帯型画像表示装置に記憶された医療画像を医療用画像表示装置へ送信し、医療用画像表示装置でこの医療画像を参照する場合、画質の基準を満たさない医療画像を観察することになってしまう。換言すれば、病院内データベースに記憶されている画像診断基準を満たす医療画像を医療用画像装置で確認することができない。また、医療画像の関連情報(画像診断レポートなど)を確認出来ない。
【特許文献1】2003―324737号公報
【特許文献2】2005―165987号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、互いに通信可能な携帯型画像表示装置と医療用画像表示装置とを備える画像表示システムにおいて、携帯型画像表示装置を利用して画像診断基準を満たす医療情報を医療用画像表示装置で参照することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある局面に係る画像表示システムは、互いに通信可能な携帯型画像表示装置と医療施設に設置された医療用画像表示装置とを具備する画像表示システムであって、前記携帯型画像表示装置は、複数の携帯用の医療画像と前記複数の携帯用の医療画像に関する複数の画像識別情報とを関連付けた第1画像テーブルを記憶する第1画像記憶部と、前記複数の携帯用の医療画像の中から、ユーザからの指示に従って特定の携帯用の医療画像を選択する第1選択部と、前記選択された特定の携帯用の医療画像に前記第1画像テーブル上で関連付けられた特定の画像識別情報を読み出して前記医療用画像表示装置へ送信する送信部と、を備え、前記医療用画像表示装置は、前記複数の画像識別情報と前記複数の画像識別情報に対応する複数の画像診断用の医療画像とを関連付けた第2画像テーブルを記憶する第2画像記憶部と、前記携帯型画像表示装置から送信された前記特定の画像識別情報を受信する受信部と、前記受信された特定の画像識別情報に前記第2画像テーブル上で関連付けられた特定の画像診断用の医療画像を読み出して表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、互いに通信可能な携帯型画像表示装置と医療用画像表示装置とを備える画像表示システムにおいて、携帯型画像表示装置を利用して画像診断基準を満たす医療情報を医療用画像表示装置で参照することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係わる画像表示システムについて説明する。
【0008】
図1は、本実施形態に係わる画像表示システムの構成を示す図である。図1に示すように、画像表示システムは、携帯型画像表示装置10と医療用画像表示装置20とを備える。携帯型画像表示装置10と医療用画像表示装置20とは、通信網30を介して互いにデータ通信可能である。ここで、通信網30は、無線LANシステム等の無線による通信網や、有線LANシステム等の有線による通信網であってもよい。以下、説明を具体的に行なうため、通信網30は無線による通信網であるとする。
【0009】
携帯型画像表示装置10は、持ち運び可能であり、無線通信及び画像表示可能なPDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話、携帯音楽プレーヤ等の携帯端末である。この携帯型画像表示装置10は、携帯用画像記憶部11、携帯用画像選択部12、携帯用表示部13、携帯用通信部14、及び携帯用制御部15を備える。
【0010】
携帯用画像記憶部11は、複数の医療画像と複数の医療画像を識別するための複数の識別情報とを関連付けた携帯用画像テーブルを記憶している。携帯用画像記憶部11に記憶されている医療画像と識別情報は、医療用画像表示装置20から送信される。携帯型画像表示装置11に記憶されている医療画像と識別情報とは、DICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)規格に準拠しておらず、汎用のフォーマットを有する。この医療画像の画質は、携帯型画像表示装置10用にデータ変換されており、画像診断基準を満たしていない。医療画像の識別情報は、DICOM規格に倣って4段階の階層構造を有する。具体的には、識別情報は、上層から患者識別情報、検査識別情報、シリーズ番号、画像識別番号の順に階層化されている。患者識別情報は、DICOMパブリックタグ(0010,0020)の値を有する。検査識別情報は、DICOMパブリックタグ(0020,0010)の値を有する。シリーズ番号は、DICOMパブリックタグ(0020,0011)の値を有する。画像識別番号は、DICOMパブリックタグ(0020,0013)の値を有する。
【0011】
携帯用画像選択部12は、カーソルキーやボタン、タッチパネル、あるいはキーボード等の入力デバイスを備える。携帯用画像選択部12は、携帯用画像テーブルに登録されている複数の医療画像の中から、ユーザからの指示に従って医療用画像表示装置20において参照したい医療画像を選択する。なお、携帯用画像選択部12は、医療画像を一つ一つ選択しなくとも、患者単位、検査単位、あるいはシリーズ単位で複数の医療画像を選択してもよい。
【0012】
携帯用表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスを有する。携帯用表示部13は、医療画像の選択画面を表示したり、選択された医療画像を表示したりする。携帯用表示部13のディスプレイは、4インチ程度以下の小型であるため、画像診断基準を満たさない。
【0013】
携帯用通信部14は、医療用画像表示装置20と無線通信を行なう。具体的には、携帯用通信部14は、ユーザにより携帯用画像選択部12を介して選択された医療画像に携帯用画像テーブル上で関連付けられた識別情報を携帯用記憶部11から読み出して送信する。携帯用通信部14の通信インターフェースとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、IrDA規格に準拠したインターフェースが好適である。
【0014】
Bluetooth(登録商標)は、2.4GHzの周波数帯を用い、その通信距離は、半径10〜100メートルである。Bluetooth(登録商標)の通信速度は、最大3Mbps(EDR使用時)である。Bluetooth(登録商標)は、機器間に障害物があっても通信可能である。また、Bluetooth(登録商標)は、モバイル通信における通信端末のコストダウンを目的としている。Bluetooth(登録商標)は、電子機器をつなぎっぱなしで使う用途に適している。Bluetooth(登録商標)はその特性上、様々なデバイスでの通信に使用される為、機器の種類ごとに策定されたプロトコルがあり、これをプロファイル(Profile)と呼び標準化している。通信しようとする機器同士が同じプロファイルを持っている場合に限り、そのプロファイルの機能を利用した通信ができる。携帯用通信部14は、これらプロファイルのうちのどのプロファイルを利用してもよい。一例としては、SPP(Serial Port Profile)と呼ばれるプロファイルにより、携帯用通信部14は、医療用画像表示装置20と通信する。SPPは、Bluetooth(登録商標)機器を仮想シリアルポート化するためのプロファイルである。
【0015】
IrDAは、赤外線を用いてデータ通信をするための規格である。IrDAは、他の機器と平易にデータ交換可能である。IrDAには、データ通信速度や通信距離に応じてIrDA1.0、IrDA1.1、IrDA1.2、IrDA1.3、IrDA1.4等の規格がある。IrDA1.0は、通信距離が1mでデータ通信速度が115kbpsである。IrDA1.1は、通信距離が1mでデータ通信速度が1Mbps〜4Mbpsである。IrDA1.2は、通信距離が0.3mでデータ通信速度が115kbpsである。IrDA1.3は、通信距離が0.3mでデータ通信速度が1Mbps〜4Mbpsである。IrDA1.4は、通信距離が1mでデータ通信速度が16Mbpsである。
【0016】
携帯用制御部15は、CPU及びメモリを含み、制御プログラム読み出して上記メモリ上に展開し、この制御プログラムに従った処理を上記CPUが実行することによって、制御機能を実現する。
【0017】
図1に示すように、医療用画像表示装置20は、主に医療施設内に設置された無線通信及び画像表示可能な、いわゆるビューワと呼ばれるパーソナルコンピュータ装置である。医療用画像表示装置20は、医療用画像記憶部21、医療用通信部22、医療用操作部23、医療用表示部24、及び医療用制御部25を備える。
【0018】
医療用画像記憶部21は、DICOM規格に準拠した複数の医療画像とこれら複数の医療画像に関連付けられる複数の付帯情報と複数の医療画像の関連情報とを関連付けた医療用画像テーブルを記憶している。医療用画像記憶部21に記憶されている医療画像の画質は、画像診断基準を満たす。付帯情報は、図2に示すように、上層から患者情報41、検査情報42、シリーズ情報43及びレポート情報44、画像情報45の順に階層化されている。患者情報41は、その患者識別情報、患者名、生年月日、年齢、性別、及び検査識別情報等を含む。検査情報42は、その検査識別情報、検査日、シリーズ番号、及びレポート番号等を含む。シリーズ情報43は、画像識別番号等を含む。レポート情報44は、検査部位、検査目的、部位、インプレッション、及びレポート等を含む。画像情報45は、その画像識別番号、ピクセルデータ、ビット数等を含む。医療用画像記憶部21に記憶されている患者識別情報、検査識別情報、シリーズ番号、画像識別番号はそれぞれ、携帯用画像記憶部21に記憶されている患者識別情報、検査識別情報、シリーズ番号、画像識別番号に同一又は一対一対応している。
【0019】
医療用通信部22は、携帯型画像表示装置10と無線通信を行なう。具体的には、医療用通信部22は、携帯用画像表示装置10から送信された医療画像の識別情報を受信する。医療用通信部22の通信インターフェースとしては、携帯用通信部12と同様、例えば、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、IrDA規格に準拠したインターフェースが好適である。
【0020】
医療用操作部23は、ユーザからの各種指令や情報入力を受け付ける。具体的には、医療用操作部23は、カーソルキーやボタン、タッチパネル、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜利用可能である。
【0021】
医療用表示部24は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示デバイスを有する。医療用表示部24のディスプレイは、画像診断基準を満たす。医療用表示部24は、受信された医療画像の識別情報に医療用画像テーブル上で関連付けられた医療画像を医療用画像記憶部21から読み出して表示する。
【0022】
医療用制御部25は、CPU及びメモリを含み、制御プログラム読み出して上記メモリ上に展開し、この制御プログラムに従った処理を上記CPUが実行することによって、制御機能を実現する。
【0023】
以下、第1実施形態に係わる画像表示システムの画像表示処理の動作について説明する。図3は、第1実施形態に係わる画像表示システムの画像表示処理の流れを示す図である。図3に示すように、まず、携帯型画像表示装置10の携帯用制御部15は、携帯用画像選択部12に医療画像の選択処理を行なわせる(ステップSA1)。この際、携帯用制御部15は、携帯用表示部13に、医療画像の選択画面を表示させる。
【0024】
図4は、医療画像の選択画面51の一画面例を示す図である。図4に示すように、選択画面51は、医療画像の選択領域52を備える。携帯用画像選択部12は、医療画像の選択領域52上でのユーザからの指示に従って、患者識別情報→検査識別情報→シリーズ番号→画像識別番号の順に階層的に識別情報を選択して目的の医療画像を選択する。上述のように、必ずしも医療画像を一つ一つ選択しなくともよい。例えば、検査又はシリーズを選択することにより、対応する検査識別情報又はシリーズ番号を有する全ての医療画像を選択するとしてもよい。この際、携帯用表示部13は、ユーザが医療画像を確認するためのサムネイル等を表示してもよい。また、図5に示すような他の医療画像の選択画面53として、携帯用表示部13は、検査毎にリスト表示してもよい。検査が選択されると、携帯用画像選択部12は、選択された検査と同一の検査識別情報を有する全ての医療画像を選択する。選択された医療画像は、図6に示すように、携帯用表示部13により表示される。この際携帯用表示部13は、選択された医療画像とその前後の医療画像を一画面上に表示するとよい。
【0025】
医療画像が選択されると携帯用制御部15は、携帯用通信部14に医療画像の識別情報の読み込み処理(ステップSA2)を行なわせる。医療画像の識別情報の読み込み処理において携帯用通信部14は、選択された医療画像に携帯用画像テーブル上で関連付けられている医療画像の識別情報を携帯用画像記憶部11から読み出す。例えば、ステップSA1において一つの医用画像が選択されたとすると、その選択された一つの医療画像の画像識別番号が読み出される。一方、ステップSA1において検査が選択されたとすると、選択された検査の検査識別情報が読み出される。同様に、シリーズが選択されたとすると、選択されたシリーズのシリーズ番号が読み出される。
【0026】
医療画像の識別情報が読み出されると携帯用制御部15は、携帯用通信部14に送信処理を行なわせる(ステップSA3)。送信処理において携帯用通信部14は、読み出した医療画像の識別情報を、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、IrDA規格等の無線通信により、医療用画像表示装置20に送信する。なお送信のタイミングは、上記のみに限定されない。例えば、ユーザが予め決められた操作を行なうことを契機として、携帯用制御部15は、携帯用通信部14に医療画像の識別情報を読み出させて送信させてもよい。具体的には、ユーザにより携帯型画像表示装置10に設けられた送信ボタンが押されたことを契機として、携帯用制御部15は、携帯用通信部14に医療画像の識別情報を読み出させて送信させてもよい。
【0027】
携帯用通信部14から医療画像の識別情報が送信されると、医療用制御部25は、医療用通信部22に受信処理を行なわせる(ステップSA4)。受信処理において医療用通信部22は、送信されてきた医療画像の識別情報を受信する。
【0028】
医療画像の識別情報が受信されると、医療用制御部25は、医療用表示部24に医療画像の読み出し処理を行なわせる(ステップSA5)。読み出し処理において医療用表示部24は、受信された医療画像の識別情報に医療画像が医療用画像テーブル上で関連付けられているか否かを確認する。関連付けられていることを確認した場合、医療用表示部24は、受信された医療画像の識別情報に医療用画像テーブル上で関連付けられる医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。例えば、ステップSA4において画像識別番号が受信された場合、医療用表示部24は、受信された画像識別番号を有する医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。また、ステップSA4において検査識別情報が受信された場合、医療用表示部24は、受信された検査識別情報を有する全ての医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。すなわち、受信された検査識別情報が関連付けられた全ての医療画像が読み出される。また、シリーズ番号が受信された場合も同様に、医療用表示部24は、受信されたシリーズ番号を有する全ての医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。一方、受信された医療画像の識別情報に医療画像が医療用画像テーブル上で関連付けられていないことを確認した場合、医療用表示部24は、その旨のメッセージを表示する。
【0029】
医療画像が読み出されると医療用制御部25は、医療用表示部24に表示処理を行なわせる(ステップSA6)。この際、医療用表示部24は、医療画像の付帯情報を表示するとよい。ステップSA1において検査あるいはシリーズ単位で複数の医療画像が選択された場合は、医療用表示部24は、これら複数の医療画像を一つ一つ表示したり、サムネイル表示したり、リスト表示したりしてもよい。
【0030】
また、画像診断レポート等の関連情報の表示要求が、ユーザにより携帯用画像選択部12又は医療用操作部23を介してなされた場合、医療用表示部24は、その関連情報を表示してもよい。例えば、画像診断レポートの表示要求がなされた場合、医療用表示部24は、受信された医療画像の識別情報に画像診断レポートの識別情報が医療用画像テーブル上で関連付けられているか否かを確認する。関連付けられていることを確認した場合、医療用表示部24は、医療画像の識別情報に医療用画像テーブル上で関連付けられている画像診断レポートを読み出して表示する。図7は、画像診断レポートの一画面例である。図7に示すように、医療用表示部24は、医療画像に関連する画像診断レポートとそのキー画像とを表示する。
【0031】
このように、第1実施形態に係わる画像表示システムは、携帯型画像表示装置10に記憶されている医療画像を医療用画像表示装置20で参照する場合、携帯型画像表示装置10から医療用画像表示装置20へ医療画像の識別情報を送信し、送信された識別情報をキーとして医療用画像表示装置20に記憶されている画像診断基準を満たす医療画像を読み出して表示する。かくして第1実施形態によれば、互いに通信可能な携帯型画像表示装置10と医療用画像表示装置20とを備える画像表示システムにおいて、携帯型画像表示装置10を利用して画像診断基準を満たす医療情報を医療用画像表示装置20で参照することが可能となる。また、携帯型画像表示装置10から医用画像をそのまま医療用画像表示装置20へ送信する場合に比して、送信時間が短縮される。また、携帯型画像表示装置10に比して膨大な医療画像を管理している医療用画像表示装置20にて参照対象となる医療画像を探し出すことに比べ、第1実施形態では、携帯型画像表示装置10で参照対象となる医療画像を探し出すので、ユーザの手間及び医療画像の探索時間も減少する。
【0032】
なお、医療用画像記憶部21は、医療用画像表示装置20であるパーソナルコンピュータ装置に備えられるとした。しかしながらこれに限定する必要はなく、医療用画像記憶部21と医療用画像表示装置20とを別々の装置としてもよい。例えば、医療用画像記憶部21を医療施設内に設置された院内データベース(PACSデータベース)としてもよい。
【0033】
(変形例)
第1実施形態に係わる医療画像の識別情報は、DICOM規格の患者識別情報、検査識別情報、シリーズ番号、及び画像識別番号の値であるとした。しかしながらこれに限定する必要はなく、医療画像の識別情報は、DICOMで定義されているInstance UID等のパブリックタグを識別情報としてもよいし、ハッシュ関数により算出された値を用いてもよい。以下、ハッシュ関数による識別情報の算出について説明する。
【0034】
具体的には、医療画像の画素データ等にハッシュ関数を適用してハッシュ値を算出する、算出されたハッシュ値は、画像識別番号に対応する識別情報に設定される。また、検査識別情報に対応するハッシュ値は、以下のように算出される。まず、検査に含まれる複数の医療画像をハッシュ演算して複数のハッシュ値をそれぞれ算出する。一つの医療画像に一つのハッシュ値が算出される。そして、算出された複数のハッシュ値に基づいて一つのハッシュ値を算出する。ここで算出されたハッシュ値は、検査識別情報に対応する識別情報に設定される。シリーズ番号に対応する識別情報も同様に算出することが可能である。
【0035】
このハッシュ演算に基づく識別情報は、モダリティから医療用画像記憶部へ医療画像が送信される段階で算出されても、医療用画像表示装置から携帯型画像表示装置へ医療画像が送信される段階で算出されてもよい。
【0036】
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係わる画像表示システムの構成を示す図である。なお以下の説明において、本実施形態と略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
【0037】
図8に示すように第2実施形態に係わる画像表示システムは、携帯型画像表示装置60と医用画像撮影装置70とを備える。携帯型画像表示装置60は、携帯用画像記憶部11、携帯用画像選択部12、携帯用表示部13、携帯用通信部14、携帯用制御部15、携帯用アプリケーション識別情報記憶部61、及び携帯用アプリケーション選択部62を備える。
【0038】
携帯用アプリケーション識別情報記憶部61は、表示方法の種類に応じて設けられる表示アプリケーションの識別情報を記憶している。表示方法としては、例えば、多断面再構成法と呼ばれるMPR(Multi Planer Reconstruction)、最大値投影法と呼ばれるMIP(Maximum Intensity Projection)、ボリュームレンダリングと呼ばれるVR(Volume Rendering)、仮想内視鏡と呼ばれるVE(Virtual Endoscopy)等がある。
【0039】
携帯用アプリケーション選択部62は、カーソルキーやボタン、タッチパネル、あるいはキーボード等の入力デバイスを備える。携帯用アプリケーション選択部62は、ユーザからの指示に従って、医療用画像表示装置70における医療画像の表示アプリケーションの種類を選択する。
【0040】
携帯用表示部13は、選択された医療画像を表示する。また、携帯用表示部13は、表示画像及び表示アプリケーションの選択画面を表示する。
【0041】
携帯用通信部14は、ユーザにより携帯用画像選択部12を介して選択された医療画像に携帯用画像テーブル上で関連付けられた識別情報を携帯用画像記憶部11から読み出して医療用画像表示装置70に送信する。また、携帯用通信部14は、ユーザにより携帯用アプリケーション選択部62を介して選択された表示アプリケーションの識別情報を携帯用アプリケーション記憶部61から読み出して送信する。
【0042】
医療用画像表示装置70は、医療用画像記憶部21、医療用通信部22、医療用操作部23、医療用表示部24、医療用制御部25、及び医療用アプリケーション記憶部71を備える。
【0043】
医療用通信部22は、携帯用画像表示装置10から送信された医療画像の識別情報と表示アプリケーションの識別情報とを受信する。
【0044】
医療用アプリケーション記憶部71は、表示アプリケーションと表示アプリケーションの識別情報とを関連づけた医療用アプリケーションテーブルを記憶している。医療用アプリケーション記憶部71に格納されている表示アプリケーションの識別情報と携帯用アプリケーション識別情報記憶部61に格納されている表示アプリケーションの識別情報とは、同一又は一対一対応している。
【0045】
医療用表示部24は、受信された医療画像の識別情報に医療用画像テーブル上で関連付けられた医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。医療用表示部24は、受信された表示アプリケーションの識別情報に医療用アプリケーションテーブル上で関連付けられた表示アプリケーションを医療用アプリケーション記憶部71から読み出し、読み出した表示アプリケーションで医療画像を表示する。
【0046】
以下、第2実施形態に係わる画像表示システムの画像表示処理を説明する。図9は、第2実施形態に係わる画像表示システムの画像表示処理の流れを示す図である。図9に示すように、まず、携帯用制御部15は、携帯用画像選択部12に医療画像の選択処理を行なわせる(ステップSB1)。また、携帯用制御部15は、携帯用アプリケーション選択部62に医療画像を表示するための表示アプリケーションの選択処理を行なわせる(ステップSB2)。この際、携帯用制御部15は、携帯用表示部14に、医療画像及び表示アプリケーションの選択画面を表示させる。
【0047】
図10は、医療画像及び表示アプリケーションの選択画面81の一画面例を示す図である。図10に示すように、選択画面81は、医療画像の選択領域82と表示アプリケーションの選択領域83とを備える。携帯用画像選択部12は、医療画像の選択領域82上でのユーザからの指示に従って、医療画像を選択する。なお、医療画像は一つ一つ選択されても、患者単位、検査単位、又はシリーズ単位で複数の医療画像が選択されてもよい。選択された医療画像は、携帯用表示部14に表示される。一方、携帯用アプリケーション選択部62は、表示アプリケーションの選択領域83上でのユーザからの指示に従って、MPR、MIP、VR、VE等の表示アプリケーションの種類を選択する。また、図11に示すような他の医療画像及び表示アプリケーションの選択画面84として、携帯用表示部13は、検査毎にリスト表示してもよい。
【0048】
医療画像が選択されると携帯用制御部15は、携帯用通信部14に医療画像の識別情報の読み出し処理(ステップSB3)を行なわせる。医療画像の識別情報の読み出し処理において携帯用通信部14は、選択された医療画像に携帯用画像テーブル上で関連付けられている医療画像の識別情報を携帯用画像記憶部11から読み出す。
【0049】
一方、表示アプリケーションの種類が選択されると携帯用制御部15は、携帯用通信部14に表示アプリケーションの識別情報の読み出し処理(ステップSB4)を行なわせる。表示アプリケーションの識別情報の読み出し処理において携帯用通信部14は、選択された表示アプリケーションの種類に対応する表示アプリケーションの識別情報を携帯用アプリケーション識別情報記憶部61から読み出す。表示アプリケーションの識別情報は、表示アプリケーションを一意に特定可能な、例えばコードである。
【0050】
医療画像の識別情報及び表示アプリケーションの識別情報が読み出されると携帯用制御部15は、携帯用通信部14に送信処理を行なわせる(ステップSB5)。送信処理において携帯用通信部14は、読み出した医療画像の識別情報及び表示アプリケーションの識別情報を、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、IrDA規格等の無線通信により、医療用画像表示装置70に送信する。
【0051】
携帯用通信部14から医療画像の識別情報及び表示アプリケーションの識別情報が送信されると、医療用制御部25は、医療用通信部22に受信処理を行なわせる(ステップSB6)。受信処理において医療用通信部22は、送信されてきた医療画像の識別情報及び表示アプリケーションの識別情報を受信する。
【0052】
医療画像の識別情報が受信されると、医療用制御部25は、医療用表示部24に医療画像の読み出し処理を行なわせる(ステップSB7)。医療画像の読み出し処理において医療用表示部24は、受信された医療画像の識別情報に医療用画像テーブル上で関連付けられる医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。
【0053】
また、表示アプリケーションの識別情報が受信されると、医療用制御部25は、医療用表示部24に表示アプリケーションの読み出し処理を行なわせる(ステップSB8)。表示アプリケーションの読み出し処理において医療用表示部24は、受信された表示アプリケーションの識別情報に医療用アプリケーションテーブル上で関連付けられる表示アプリケーションを読み出す。具体的には、医療用表示部24は、図12に示すような、表示アプリケーションの識別情報と表示アプリケーションのプログラムファイルの所在とを関連付けた医療用アプリケーションテーブルを保持している。医療用表示部12は、この医療用アプリケーションテーブルに基づいて、受信した表示アプリケーションの識別情報に対応する表示アプリケーションを読み出して起動する。
【0054】
医療画像及び表示アプリケーションが読み出されると医療用制御部25は、医療用表示部24に表示処理を行なわせる(ステップSB9)。表示処理において医療用表示部24は、読み出された医療画像を、表示アプリケーションの種類に応じた画像処理をして表示画像を発生し表示する。なお、表示アプリケーションに必要な医療画像がステップSB1において選択されていない場合、医療用表示部25は、必要な医療画像を医療用記憶部21から読み出す。必要な医療画像としては、例えば、ステップSB1において選択された医療画像と同一の患者識別情報、検査識別情報、又はシリーズ番号を有する医療画像である。必要な医用画像を読み出すと、医療用表示部25は、読み出した医用画像群に表示アプリケーションの種類に応じた画像処理をして表示画像を発生し表示する。以下、表示アプリケーションの簡単な説明をする。
【0055】
[MPR(Multi Planer Reconstruction)]
多断面再構成法と呼ばれる。図13に示すように、3次元的に収集された画素値情報の任意断面を抽出し表示する方法である。例えば、横断面で撮影した複数毎のスライス画像(アキシャル画像)からサジタル画像等の異なる断面のスライス画像を再構成する。
【0056】
[MIP(Maximum Intensity Projection)]
最大値投影法と呼ばれる。図14に示すように、3次元的に構築されたデータに対し任意の視線方向に投影処理を行い、投影経路中の最大値を投影面に表示する方法である。
【0057】
[VR(Volume Rendering)]
ある画素値範囲に連続的に変化する不透明度を設定し、光の透過と反射とを計算して影付けをしてカラー表示することで、図15に示すように、より実体感を持たせて表示する方法。
【0058】
[VE(Virtual Endoscopy)]
仮想内視鏡と呼ばれる。複数のスライス画像を再構成して、気管支や消化管等の中空器官の内壁を表示すると、図16に示すように、内視鏡同様の画像が得られる。VEは、視点や方向を任意に設定できるので、内視鏡では観察できない部分も表示することができる。シミュレーションや経過観察等に有用である。
【0059】
例えば、表示アプリケーションとしてVRが選択され、シリーズ単位で医療画像が選択された場合、医療用表示部24は、選択されたシリーズに含まれる複数の医療画像をボリュームレンダリング処理して、ボリュームレンダリング画像を発生し表示する。また、表示アプリケーションとしてVRが選択され、一つの医療画像が選択された場合、医療用表示部24は、選択された医療画像と同一の患者識別情報、検査識別情報、又はシリーズ番号を有する医療画像を医療用画像記憶部21から読み出す。そして医療用表示部24は、読み出した医療画像をボリュームレンダリング処理して、ボリュームレンダリング画像を発生し、発生されたボリュームレンダリング画像を表示する。
【0060】
ステップSB9における表示処理の際、画像処理のパラメータを携帯型画像表示装置10の携帯用アプリケーション選択部62等から設定できるようにしてもよい。画像処理のパラメータとしては、例えば、ウィンドウレベル、ウィンドウ幅、スライス厚、表示断面位置及び向き、不透明度、カラー等である。
【0061】
このように、第2実施形態に係わる画像表示システムは、携帯型画像表示装置60から医療用画像表示装置70へ表示アプリケーションの識別情報を送信し、送信された表示アプリケーションの識別情報に対応する表示アプリケーションで画像を表示する。また、表示アプリケーションの種類に応じた画像処理を、検査単位あるいはシリーズ単位の複数の医療画像に行い表示画像を発生し表示する。従って、携帯型画像表示装置60を利用して医療用画像表示装置70における表示アプリケーションを設定可能である。かくして第2実施形態によれば、互いに通信可能な携帯型画像表示装置60と医療用画像表示装置70とを備える画像表示システムにおいて、携帯型画像表示装置60を利用して画像診断基準を満たす医療情報を医療用画像表示装置70で参照することが可能となる。
【0062】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる画像表示システムの構成を示す図。
【図2】図1の医療用画像記憶部のテーブル構成を示す図。
【図3】図1の画像表示システムの画像表示処理の流れを示す図。
【図4】図3のステップSA1において表示される医療画像の選択画面の表示例を示す図。
【図5】図3のステップSA1において表示される医療画像の選択画面の他の表示例を示す図。
【図6】図3のステップSA1において選択された医療画像の表示例を示す図。
【図7】図3のステップSA6において表示される画像診断レポートの表示例を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係わる画像表示システムの構成を示す図。
【図9】図8の画像表示システムの画像表示処理の流れを示す図。
【図10】図9のステップSB1及びSB2において表示される医療画像及び表示アプリケーションの選択画面の表示例を示す図。
【図11】図9のステップSB1及びSB2において表示される医療画像及び表示アプリケーションの選択画面の他の表示例を示す図。
【図12】図8の医療用アプリケーション記憶部に記憶される医療用アプリケーションテーブルの構成例を示す図。
【図13】図9のステップSB9においてMPR表示アプリケーションにより表示される画面の画面例。
【図14】図9のステップSB9においてMIP表示アプリケーションにより表示される画面の画面例。
【図15】図9のステップSB9においてVR表示アプリケーションにより表示される画面の画面例。
【図16】図9のステップSB9においてVE表示アプリケーションにより表示される画面の画面例。
【符号の説明】
【0064】
10…携帯型画像表示装置、11…携帯用画像記憶部、12…携帯用画像選択部、13…携帯用表示部、14…携帯用通信部、15…携帯用制御部、20…医療用画像表示装置、21…医療用画像記憶部、22…医療用通信部、23…医療用操作部、24…医療用表示部、25…医療用制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに通信可能な携帯型画像表示装置と医療施設に設置された医療用画像表示装置とを具備する画像表示システムであって、
前記携帯型画像表示装置は、
複数の携帯用の医療画像と前記複数の携帯用の医療画像に関する複数の画像識別情報とを関連付けた第1画像テーブルを記憶する第1画像記憶部と、
前記複数の携帯用の医療画像の中から、ユーザからの指示に従って特定の携帯用の医療画像を選択する第1選択部と、
前記選択された特定の携帯用の医療画像に前記第1画像テーブル上で関連付けられた特定の画像識別情報を読み出して前記医療用画像表示装置へ送信する送信部と、を備え、
前記医療用画像表示装置は、
前記複数の画像識別情報と前記複数の画像識別情報に対応する複数の画像診断用の医療画像とを関連付けた第2画像テーブルを記憶する第2画像記憶部と、
前記携帯型画像表示装置から送信された前記特定の画像識別情報を受信する受信部と、
前記受信された特定の画像識別情報に前記第2画像テーブル上で関連付けられた特定の画像診断用の医療画像を読み出して表示する表示部と、を備える、
ことを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記第2画像テーブルは、さらに医療画像の画像診断用の付帯情報と関連情報との少なくとも一方を関連付けており、
前記表示部は、前記特定の画像識別情報に前記第2画像テーブル上で関連付けられた特定の付帯情報と関連情報との少なくとも一方を読み出して表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記携帯型画像表示装置は、画像表示のためのアプリケーションの識別情報を記憶するアプリケーション識別情報記憶部と、ユーザからの指示に従って前記特定の画像診断用の医療画像を表示するための特定のアプリケーションを選択する第2選択部と、をさらに備え、
前記送信部は、前記指定された特定のアプリケーションに前記第1テーブル上で関連付けられた前記特定のアプリケーションの特定のアプリケーション識別情報を読み出して前記医療用画像表示装置へ送信し、
前記医療用画像表示装置は、画像表示のためのアプリケーションと前記アプリケーションの識別情報とを関連付けたアプリケーションテーブルを記憶するアプリケーション記憶部をさらに備え、
前記受信部は、前記携帯型表示装置から送信された前記特定のアプリケーション識別情報を受信し、
前記表示部は、前記受信された特定のアプリケーション識別情報に前記アプリケーションテーブル上で関連付けられた前記特定のアプリケーションを読み出し、前記読み出された特定のアプリケーションで前記特定の画像診断用の医療画像を表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記表示部は、前記特定の画像診断用の医療画像を前記特定のアプリケーションの種類に応じた画像処理をして表示画像を発生し、前記発生された表示画像を表示する、請求項3記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記表示部は、前記特定のアプリケーションに必要な、前記特定の画像診断用の医療画像以外の画像診断用の医療画像を前記第2画像記憶部から読み出し、前記読み出された画像診断用の医療画像と前記特定の画像診断用の医療画像とを画像処理して表示画像を発生し表示する、請求項3記載の画像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−198573(P2010−198573A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−45997(P2009−45997)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】