説明

画像表示モジュール

【課題】小型化及び薄型化されたスピーカを有する画像表示モジュールを提供する。
【解決手段】液晶表示モジュールは、液晶表示ユニット1、その裏側に配置されたバックライトユニット2、さらにその裏側に配置された外装ケース4と、前記バックライトユニット2と外装ケース4の間に配置された音源ユニット3で構成されている。前記外装ケース4の側壁42に凸部421が形成され、バックライトユニット2及び液晶表示ユニット1の対応する各側面と前記凸部421とにより囲繞された空間が、前記音源ユニット3より発せられた音波をモジュール前面側に導く導音路5を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スピーカ装置を有する平型の画像表示モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等のモバイル機器のディスプレイとして、液晶表示パネルや有機ELディスプレイ等の小型薄型化に好都合な平型画像表示パネル(以下、FPD(Flat Panel Display)という)が多用されている。
【0003】
一方、携帯電話機は単なる電話機からテレビやPDA(Personal Data Assistants )等の機能を備えた複合機として進歩しつつあり、そのようなモバイル機器に用いられるディスプレイとしては、映像を表示するだけでなく、音声を発するスピーカ機能を備えることが要求されている。
【0004】
スピーカを備えたモバイル機器のFDPの一例として、特許文献1に示されるような車載用液晶表示パネルが知られている。
【特許文献1】特開昭62−231847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の車載用液晶表示パネルでは、映像表示ディスプレイとスピーカが機器の前面に並設されている。このようにスピーカを機器前面の映像表示ディスプレイに並設すると、機器全体の面積が大きくなり、小型化の要求に逆行することとなり、携帯電話機のような薄型化と小型化が共に要求されるモバイル機器のディスプレイとしては適さない。
【0006】
本発明の目的は、小型化及び薄型化されたスピーカ付画像表示モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点による画像表示モジュールは、平面型の画像表示パネルと、前記画像表示パネルの表示の観察側とは反対側の背面側に設置された音源素子と、前記音源素子から発せられる音波を表示の観察側に導く導音路とを有することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の第2の観点による液晶表示モジュールは、平面型の画像表示パネルと、前記画像表示パネルの表示の観察側とは反対側の背面側に設置された2つの音源素子と、前記2つの音源素子から発せられる2つの音波を、それぞれ表示の観察側に導く2つの導音路とを有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の観点による画像表示モジュールによれば、音源素子を画像表示パネルの背面側に設置し、音源素子により発生させた音波を表示の観察側となる表側へ導く導音路を設けたから、機器全体の面積を小さくし、且つ薄くすることができ、携帯電話機等の機器に適用可能となる。
【0010】
また、本発明の第2の観点による画像表示モジュールによれば、画像表示パネルの裏側に2つの音源素子を配置し、これらの2つの音源素子により発生させた2つの音波を異なる2つの導音路により画像表示パネルの前面に導いて放音するようにしたから、これらの2つの音源素子を用いてステレオ的な音響効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態としての液晶表示モジュールを示す斜視図で、図2はそのII−II線断面図、図3はその分解斜視図である。
【0012】
本実施形態の液晶表示モジュールは、図3に示されるように、大略、液晶表示ユニット1、バックライトユニット2、音源ユニット3、及び外装ケース4とで構成されている。
【0013】
液晶表示ユニット1は、パネルケース11と、このパネルケース11内に収納された液晶表示パネル12とからなっている。前記液晶表示パネル12は、図2に示されるように、図示しない電極がそれぞれ形成された一対の矩形をなすガラス基板121、122を、それぞれの電極形成面を対向させて図示しない枠状シール材により所定の間隙を保って接合し、前記枠状シール材で囲まれたガラス基板121、122間に図示しない液晶を封入して構成されている。パネルケース11には、表示を観察するための窓111が穿設されている。そして、液晶表示パネル12には、外部の駆動制御回路から液晶を駆動するための制御信号電圧を供給するフレキシブル配線基板13が電気接続されている。
【0014】
液晶表示ユニット1の表示の観察側とは反対側の背面側には、バックライトユニット2が設置されている。バックライトユニット2は、実質的に透明な矩形板からなる導光板21と、導光板21の一端面(光入射端面)に対向配設された点光源素子としてのLED(Light-Emitting Diode)22、LED22に対する給電配線回路が形成された回路基板23、及び導光板21の光出射面(液晶表示パネル12に対向させる前面)に積層配置された光学シート積層体24、導光板21の後面に配置されている光反射シート25等で構成されている。本実施形態においては、3個のLED22が導光板21の光入射端面に対し均等に対向配設され、これら3個のLED22は回路基板23に直接搭載されている。また、光学シート積層体24は、図2に示されるように、光の出射方向を揃える2枚のプリズムシート241、242と光拡散シート243が導光板21の光出射面上に順次積層配置されてなる。
【0015】
バックライトユニット2の背面側には、音源素子としての音源ユニット3が設置されている。音源ユニット3は、振動素子を構成する圧電振動素子を備え、具体的には円板状の圧電セラミック板31と、その両面にそれぞれ導通貼着された一対の短冊状薄膜電極32a、32b、圧電セラミック板31とバックライトユニット2間に介装される切り欠きが形成された「C」字形の第1のスペーサ33(以下C形スペーサという)、圧電セラミック板31と外装ケース4間に介装される円形の第2のスペーサ34(以下、円形スペーサという)、及び圧電セラミック板31に薄膜電極32a、32bを介して音源信号電圧を印加するための配線が形成された音源信号入力用フレキシブル配線基板35からなる。
【0016】
ここで、C形スペーサ33と円形スペーサ34は、それぞれ、ウレタンフォーム等の緩衝材料で形成され、前記音源素子の周縁部を弾性的に保持しており、以下の第1〜第3の効果を得るために介設されている。
【0017】
その第1に、圧電セラミック板31が振動する際の振幅よりも大きい間隙を充分に確保して支持するためのスペーサとして作用し、前記圧電セラミック板31を大きな振幅で自由に振動させる効果を奏する。したがって、各スペーサ33、34は、それぞれ圧電セラミック板31の周縁部を支持できる大きさに形成されている。
【0018】
第2に、圧電セラミック板31の振動を他の部材に伝えないための緩衝材として作用する。特に、本実施形態のような液晶表示モジュールの場合、液晶表示パネル12に振動が伝わって、表示不良が発生するのを防止する効果を奏する。
【0019】
そして、第3には、圧電セラミック板31が振動することによりその両面から発生する各音波間の干渉を防止し、また導音路を形成するための隔壁として作用する。すなわち、圧電セラミック板31の後面(外装ケース4との対向面)に設置された円形スペーサ34は、圧電セラミック板31の後面を全周にわたり囲繞する閉鎖した円形に形成され、前記圧電セラミック板31の後面から発生する音波が前面側(バックライトユニット2との対向面側)へ伝播するのを防止し、後面側へ放出している。圧電セラミック板31の前面に設置されたC形スペーサ33は、前記圧電セラミック板31前面から発生する音波を伝播させるべき方向にその開口部331を向けて設置されている。C形スペーサ33の開口部331は、後述するように、画像表示パネルと外装ケース4の間に形成された空間により形成される導音路に連通させており、これにより、圧電セラミック板31の前面から発生する音波が、後面から発生する音波と干渉することなく開口部311から導音路に放出され、クリアな音声が得られる。
【0020】
音源信号入力用フレキシブル配線基板35は、ポリイミドフィルム等の絶縁樹脂フィルムをベースフィルム351とし、このベースフィルム351の片側表面に2本の配線352、353が銅箔をフォトリソグラフィーによりパターニングして形成されている。各配線352、353の両端には、それぞれ、接続端子352a、352bと接続端子353a、353bが形成されている。これら配線352、353の一方の各接続端子352a、353aには、圧電セラミック板31の両面にそれぞれ一端部が導通貼着されている一対の薄膜電極32a、32bの各他端部が半田接合される。そして、この音源信号入力用フレキシブル配線基板35は、その配線形成面をバックライトユニット2に対向させる配置でその背面側に設置されている。
【0021】
上述した液晶表示ユニット1、バックライトユニット2、及び音源ユニット3は、外装ケース4に収納されている。本実施形態の外装ケース4は、板金材を加工したものであり、液晶表示ユニット1及びバックライトユニット2を嵌め込み収納可能な平面外形を備える上面開放型の矩形箱状に形成されている。この外装ケース4の底板41の中央部には、長手方向全長にわたり延在させた矩形の凹部411が形成されている。この凹部411には前記音源ユニット3が収納装着される。凹部411の一方の端部には、本実施形態では5個の細孔412が十字の配置で穿設されている。これら細孔412は、装着される音源ユニット3の圧電セラミック板31に対向するエリアに穿設され、圧電セラミック板31の後面から発せられる不要な音波を外装ケース4外に速やかに逸散させるために設けられている。これにより、不要な音波を外装ケース4外の空間(適用機器内における本モジュール設置スペースの余剰空間)に逃がして吸収させ、減衰させることができる。その結果、音源ユニット3から発せられる音声がよりクリアになる。
【0022】
そして、外装ケース4の四方の側壁のうちの凹部411の延在方向に直交する一方の側壁42には、前記画像表示パネルの側面より突出し音波を導く導音路を形成するための凸部421が形成されており、この凸部421は、前記画像表示パネルの側面に沿って張り出した細長い長方型の空間を形成する突出壁からなっている。この凸部421は、底板41の凹部411の一方の端部に対応させて設けられている。前記音源ユニット3は、その凹部411における側壁凸部421に対応する端部に装着され、そのC形スペーサ33の開口部331は前記側壁42の凸部421に向かって開口している。
【0023】
なお、一対の長手方向側板のうちの一方の側板43には、2個の開口431、432がそれぞれ所定長にわたり形成されている。これら開口431、432は、それぞれ、液晶表示パネル11に接合されたフレキシブル配線基板13及び音源ユニット3の音源信号入力用フレキシブル配線基板35を、外装ケース4外に引き出すための開口である。
【0024】
上述のように形成された外装ケース4には、図2に示されるように、音源ユニット3が装着されている。この場合、音源信号入力用フレキシブル配線基板35のベースフィルム351における配線352、353が形成されていない面を外装ケース4の底板41に向けて配置されている。これにより、配線352、353のうちでも絶縁されていない接続端子352a、353a等が導電体の板金材で形成された外装ケース4にリークし、また接続端子352a、353aの間がショートするのを、防止している。
【0025】
上記音源ユニット2が装着された外装ケース4には、その上にバックライトユニット2と液晶表示ユニット1が順次嵌め込み収納されている。この状態において、側板42の凸部421と収納されたバックライトユニット2及び液晶表示ユニット1の対応する側の各端面とで、導音路5が囲繞形成されている。この導音路5は、圧電セラミック板31が振動することによりその前面から発せられる音波をスペーサ33の開口部331から液晶表示パネル11の前面(表示面)側に導くために設けられている。従って、圧電セラミック板31が入力信号電圧に応じて振動することによりその前面から発せられる音波は、スペーサ33の開口部331から導音路5内に進行し、この導音路5内を伝播して液晶表示パネル11の表示面(前面)側に放出される。これにより、本液晶表示モジュールの視聴者は、液晶表示パネル11に表示される映像を観察するとともにそれに関するクリアな音声も聴取できる。
【0026】
以上のように、本実施形態の液晶表示モジュールは、音源ユニット3を液晶表示ユニット1の背面(後面)側に重ねて設置し、この音源ユニット3から発せられる音波を液晶表示ユニット1の前面側に導く導音路5をモジュール側面に形成したから、音声発生手段つまりスピーカを設けることに起因する液晶表示モジュール全体の面積の増加を小さく抑えることができる。その結果、スピーカ付き液晶表示モジュールを、例えば携帯電話機等の適用できる程度に小型、且つ薄型化が図れる。
【0027】
また、音源ユニット3においては、圧電セラミック板31の両面に緩衝材で形成したC形スペーサ33と円形スペーサ34をそれぞれ設置し、圧電セラミック板31の両面から発せられる各音波のうちのC形スペーサ33を設置した面から発せられる音波を、選択的にスペーサ開口部331から導音路5を介してモジュール前面側へ放出させる構成としたから、クリアな音声が得られる。
【0028】
さらに、外装ケース4に細孔412を穿設し、圧電セラミック板31の円形スペーサ34を設置した面から発せられる不用な音波を、前記細孔412からモジュール外の空間に逃がして吸収消滅させる構成としたから、より一層クリアな音声が得られる。
【0029】
またさらに、音源信号入力用フレキシブル配線基板35の配線形成面とは反対側の面を外装ケース4に向けて配置しているため、各配線352、353の接続端子352a、353a等の配線露出部が導電体の板金で形成された外装ケース4にリークし、また接続端子352a、353aの間がショートするのを防止して、表示モジュールとしての信頼性が向上する。
【0030】
加えて、導音路5を専用部材を用いずに外装ケース側板42と液晶表示ユニット1及びバックライトユニット2の側端面とで囲繞することにより形成したから、部品点数の増加が抑制され、且つ、音源ユニット3を液晶表示ユニット1やバックライトユニット2と1個の外装ケース4内に収納して一体化したから、本液晶表示モジュールが搭載される機器における部品配置設計が極めて容易となると共にその実装組立て作業も簡略化されて製造工数の低減に寄与し、その結果、本実施形態の平型液晶表示モジュールの原価低減が顕著に促進される。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図4及び図5に基づき説明する。なお、上記実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0032】
本実施形態の液晶表示モジュールは、図4に示されるように、一対の音源ユニット3、6を備えたステレオ音声方式の液晶表示モジュールである。すなわち、上記実施形態の液晶表示モジュールで設けられていた音源ユニット3に加えて、略同じ構成の音源ユニット6を、液晶表示モジュールの表示面の長手方向(画面左右方向)を二等分する中心線に関して左右対称に配置したものである。
【0033】
この場合、一対の電極32a、32bが導通貼着された圧電セラミック板31に対応させて同一構成の一対の電極62a、62bが導通貼着された圧電セラミック板61が、C形スペーサ33、円形スペーサ34に対応させて同一構成のC形スペーサ63、円形スペーサ64が、それぞれ、前記中心線に対して線対称に配設されている。圧電セラミック板31,61それぞれの一対の電極32a、32b及び一対の電極62a、62bは、それぞれに対応する導電パターンが形成された共通のフレキシブル配線基板65の前記導電パターンに接続されている。
【0034】
外装ケース7は、底板71の凹部711に細孔712を十字配置した不要音波の逃がし穴群が左右対称な位置にそれぞれ穿設され、一対の短手側板72、72にそれぞれ導音路を構成するための凸部721、721が左右対称に形成され、長手側板73には上記実施形態と同様に、液晶表示ユニット1に対する制御信号入力用のフレキシブル配線基板13と音源信号入力用フレキシブル配線基板65をそれぞれケース7外に引き出すための各開口731、732が1個づつ設けられている。これにより、図5に示されるようにモジュール表示面の左右に一対の導音路8、9を備えたステレオ音声方式のスピーカ付き液晶表示モジュールが得られる。
【0035】
以上のように構成された本変形例の平型液晶表示モジュールによれば、信頼性に優れ且つ音声がクリアなスピーカを備える機器の小型化、及び薄型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果に加えて、音声をステレオ方式でクリアに聴取できるという効果が奏される。
【0036】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、音源ユニット3、6として、円板状の圧電セラミック板31,61と、その両面にそれぞれ導通貼着された一対の短冊状薄膜電極32a、32b、62a、62bとからなる音源素子を用いた例を示したが、これに限ることなく、振動板となるフィルムの少なくとも一方の面に圧電素子を貼り付けた圧電振動子からなる音源素子10を用いても良い。すなわち、図6に示すように、樹脂または金属からなる円形の振動板102の一方または両方に、前記振動板102よりも小さい直径を有する圧電素子101を貼り付けた圧電振動子を用いる。そして、前記振動板102の圧電素子101の外形より外側に、C形スペーサ103と円形スペーサ104を配置して、前記音源素子10をケース4,7に固定する。この構成によれば、振動板による振幅の大きな振動が得られ、より強い音圧の音声を発生させることができる。
【0037】
また、上記実施形態においては、音源素子とバックライトユニット、音源素子とケースとの間にそれぞれ配置されたスペーサのうちの音源素子と画像表示パネルの間に配置されたスペーサに導音路に連通させるための切欠き部を設けたが、これに限ること無く、音源素子とケースとの間に配置されたスペーサに前記導音路に連通させるための切欠き部を設けても良く、或いは、音源素子とバックライトユニット、音源素子とケースとの間にそれぞれ配置されたスペーサの両方に前記切欠き部を設けても良い。この場合、音源素子とケースの間には、音波の位相を反転させるための空間をさらに設けることが好ましい。
【0038】
さらに、上記実施形態においては、外装ケース4、7が導電体の板金材を加工して形成されているが、これに限らず、外装ケースを絶縁樹脂材料を用いて成形加工してもよい。この場合、外装ケースが絶縁体となる為、音源信号入力用のフレキシブル配線基板の端子間が短絡することがないので、前記フレキシブル配線基板における絶縁ベースフィルムの電極形成面をケースに対向させて配置することもでき、前記フレキシブル配線基板の設計、配置の自由度が増大するという利点が得られる。
【0039】
加えて、本発明は、バックライト付きの液晶表示モジュールに限らず、反射式液晶表示モジュール或いは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやプラズマディスプレイ等の他の種々の平面型画像表示モジュールに広く適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施形態としての液晶表示モジュールを示す斜視図である。
【図2】上記液晶表示モジュールを図1のII−II線で切断して示す模式的断面図である。
【図3】上記液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図4】本願発明の第2実施形態としての液晶表示モジュールを示す分解斜視図である。
【図5】上記第2実施形態としての液晶表示モジュールを示す斜視図である。
【図6】音源素子の変形例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 液晶表示ユニット
11 パネルケース
111 表示窓
12 液晶表示パネル
121、122 ガラス基板
13 フレキシブル配線基板
2 バックライトユニット
21 導光板
22 LED
24 光学シート積層体
25 光反射シート
3、6 音源ユニット
31、61 圧電セラミック板
32a、32b
62a、62b 薄膜電極
33、63、103 C形スペーサ
34、64、104 円形スペーサ
35、65 音源信号入力用フレキシブル配線基板
4、7 外装ケース
41 底板
411 凹部
412 細孔
42 側板
421 凸部
5,8 導音路
10 音源素子
101 圧電素子
102 振動板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面型の画像表示パネルと、
前記画像表示パネルの表示の観察側とは反対側の背面側に設置された音源素子と、
前記音源素子から発せられる音波を表示の観察側に導く導音路とを有することを特徴とする画像表示モジュール。
【請求項2】
さらに、前記画像表示パネルと前記音源素子とを収納するケースを備え、前記画像表示パネルの側面と前記ケースの対応する側壁とに囲われた空間により前記導音路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示モジュール。
【請求項3】
さらに、前記画像表示パネルと前記音源素子との間に配置され、前記画像表示パネルを照明するバックライトユニットと、前記画像表示パネルと前記バックライトユニット及び前記音源素子を収納するケースとを備え、前記画像表示パネルの側面と前記バックライトユニットの側面と前記ケースの対応する側壁により囲まれた空間により前記導音路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示モジュール。
【請求項4】
前記ケースの側壁には、前記画像表示パネルの側面よりも突出した凸部が形成され、前記画像表示パネルの側面と前記凸部とに囲われた空間が前記導音路を形成していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像表示モジュール。
【請求項5】
さらに、前記画像表示パネルと前記音源素子を収納するケースを備え、
前記音源素子は、供給される音声信号に応じて振動する振動素子からなり、この振動素子の周囲の両面をスペーサにより挟んで、前記画像表示パネルとこれよりも裏側の前記ケースとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示モジュール。
【請求項6】
前記音源素子と前記画像表示パネルの裏側、及び前記音源素子と前記ケースとの間にそれぞれ配置されたスペーサのうちの少なくとも一方には、前記スペーサによって前記音源素子と前記画像表示パネル及び/又は前記ケースとの間にそれぞれ形成された空間を導音路に連通させるための切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像表示モジュール。
【請求項7】
さらに、前記画像表示パネルと前記音源素子との間に配置され、前記画像表示パネルを照明するバックライトユニットと、前記画像表示パネルと前記バックライトユニット及び前記音源素子を収納するケースとを備え、
前記音源素子は、供給される音声信号に応じて振動する振動素子からなり、この振動素子の周囲の両面をスペーサにより挟んで、前記画像表示パネルよりも裏側のバックライトユニットと前記ケースとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示モジュール。
【請求項8】
前記音源素子と前記バックライトユニット、及び前記音源素子と前記ケースとの間にそれぞれ配置されたスペーサのうちの少なくとも一方には、前記スペーサによって前記音源素子と前記バックライトユニット及び/又は前記ケースとの間にそれぞれ形成された空間を導音路に連通させるための切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示モジュール。
【請求項9】
前記音源素子は、印加電圧に応じて振動する圧電素子の両面に一対の電極を導通設置してなる圧電振動子であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示モジュール。
【請求項10】
前記音源素子は、振動板と、この振動板の少なくとも一方の面に設けられ、印加電圧に応じて振動する圧電素子と、この圧電素子の両面に導通接続された一対の電極とからなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示モジュール。
【請求項11】
さらに、前記画像表示パネルと前記音源素子を収納するケースと、前記音源素子の振動板を前記ケースに支持するためのスペーサとを備えることを特徴とする請求項10に記載の画像表示モジュール。
【請求項12】
さらに、絶縁樹脂材料からなるフレキシブルなベースフィルム表面に配線パターンが形成され、前記音源素子に信号電圧を供給するフレキシブル配線基板を備え、該フレキシブル配線基板は前記ベースフィルムの裏面を前記ケース内面に向けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの何れかの請求項に記載の画像表示モジュール。
【請求項13】
前記画像表示パネルは、一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示パネルからなることを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちの何れかの請求項に記載の画像表示モジュール。
【請求項14】
平面型の画像表示パネルと、
前記画像表示パネルの表示の観察側とは反対側の背面側に設置された2つの音源素子と、
前記2つの音源素子から発せられる2つの音波を、それぞれ表示の観察側に導く2つの導音路とを有することを特徴とする画像表示モジュール。
【請求項15】
さらに、前記画像表示パネルと前記音源素子との間に配置され、前記画像表示パネルを照明するバックライトユニットと、
前記画像表示パネルと、前記バックライトユニットと、及び前記2つの音源素子を前記画像表示パネルの対向する辺に隣接させた位置にそれぞれ収納し、それぞれの音源素子が隣接する互いに対向する2つの側壁に、前記画像表示パネルの側面に沿って突出して細長い長方型の空間を形成する2つの突出壁がそれぞれ形成され、前記画像表示パネルの対向する2つの側面と、前記バックライトユニットの対向する2つの側面と、前記ケースの2つの側壁によりそれぞれ囲まれた空間により前記2つの導音路をそれぞれ形成するためのケースと、
前記2つの音源素子それぞれと前記バックライトユニットとの間に、それぞれの音源素子の周囲に沿って配置され、それぞれの導音路に連通させるための切欠き部が形成された弾性体からなる2つの第1のスペーサと、
前記2つの音源素子それぞれと前記ケースとの間に、それぞれの音源素子の周囲に沿って配置され、それぞれの音源素子を前記ケースに支持するための2つの第2のスペーサとを備えることを特徴とする請求項14に記載の画像表示モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−124634(P2007−124634A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261602(P2006−261602)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】