説明

画像表示端末、画像表示方法、プログラム、記録媒体および画像コンテンツ作成装置

【課題】紙原稿に基づく画像コンテンツの興趣を妨げることなく当該画像コンテンツを表示可能な画像表示端末を提供する。
【解決手段】画像表示端末の一態様である携帯電話が実行する処理は、画像コンテンツの表示モードを判定するステップ(S1710)と、当該表示モードがコマ表示モードである場合に(ステップS1710にてYES)、コマカウンタ値に基づいてフラッシュメモリからコマ画像データを読み出すステップ(S1720)と、当該表示モードがページ表示モードである場合に(ステップS1710にてNO)、ページカウンタ値に基づいて、ページ画像ファイルと領域情報とを読み出すステップ(S1740)と、その領域情報に基づいてページ画像の表示範囲を決定するステップ(S1750)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像コンテンツを表示する技術に関し、特に、携帯機器における画像コンテンツの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機を始めとする表示装置を有した携帯機器が、いわゆる漫画(コミック)コンテンツを表示する際、幾つかの問題点がある。漫画は、主として雑誌、単行本、新聞等の紙媒体を通じて読者に提供される画像を中心としたコンテンツであり、通常、1ページ単位で原稿が作成される。以下、このページ単位の原稿をページ原稿、ページ単位の画像をページ画像ということもある。
【0003】
表示領域の面積が小さい表示装置を有する携帯機器がページ画像を表示する場合において、1ページ単位の原稿をそのまま表示すると、(1)漫画の特徴である吹き出し文字が相対的に小さくなり視認性が低下するという問題、(2)画像の拡大縮小、視野範囲の移動等コンテンツの閲覧に必要なキー操作が煩雑になり、いわゆるリズム感をもってコンテンツを楽しみにくくなるという問題がある。
【0004】
そこで、たとえば、特開2002−279396号公報(特許文献1)は、ページ画像を、当該ページ画像に含まれるコマ画像(すなわち、いわゆる漫画の1コマ単位の画像)に分割し、各コマ画像を一定の順序で表示していくことにより、漫画コンテンツの閲覧を可能にする技術を開示している。
【0005】
また、特開2002−278540号公報(特許文献2)は、ページ画像をディスプレイサイズに分割して、分割後の各画像を順次ディスプレイ装置に表示する技術を開示している。
【特許文献1】特開2002−279396号公報
【特許文献2】特開2002−278540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特開2002−279396号公報に開示された技術によると、複数のコマ画像と制御情報(コマ番号、イベント情報)から構成されており、指定されたコマ番号に沿って順次コマ画像を表示していくことにより、閲覧が出来る。コマ画像に関係付けられたコマ番号により、作成者の意図通りに順次コマを切り替えながら閲覧することができる一方、コマ番号のみによって関連付けられているため、ページ画像を部分的に表示するといったページ状態表示に対応することが出来ない。
【0007】
そして、コマ画像での閲覧の場合、当該コマ画像のみが表示されるため、元の原稿が持つ雰囲気、当該コマ画像の周辺に位置するコマ画像との関係、ページ画像上でのコマ画像の相対的な位置、コマ枠の間隔等により、抽象的に表現されている情報が欠落するという問題がある。また、元の原稿そのものから生成されたページ画像が当該コンテンツに含まれないということは、著作者の意図に反して著作物の内容の同一性を喪失することにも該当し、コンテンツ流通の障害になることも考えられる。
【0008】
また、特開2002−278540号公報に開示された技術によると、基準点を元に画像が表示領域の大きさに切り出される。そのため、表示領域の形状によっては、必要な領域を全て表示することを保障できない。たとえば、大きな面積のコマの全てを表示することができない。また、コマの大きさに関わらず拡大率(縮小率)が均一であるため、小さな面積のコマは相対的に表示面積が小さくなり、迫力が出ず、画像コンテンツによる興趣を損なう恐れもある。
【0009】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、元の原稿が持つ雰囲気を失うことなく画像コンテンツを表示可能な画像表示端末を提供することである。他の目的は、ディスプレイの大きさによらず画像コンテンツを表示可能な画像表示端末を提供することである。
【0010】
他の目的は、元の原稿が持つ雰囲気を失うことなく画像コンテンツを表示可能な画像表示方法を提供することである。他の目的は、ディスプレイの大きさによらず画像コンテンツを表示可能な画像表示方法を提供することである。
【0011】
他の目的は、元の原稿が持つ雰囲気を失うことなく画像コンテンツを表示可能な画像表示装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。他の目的は、ディスプレイの大きさによらず画像コンテンツを表示可能な画像表示装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。
【0012】
他の目的は、当該プログラムを格納した記録媒体を提供することである。
さらに他の目的は、元の原稿が持つ雰囲気を失うことなく画像コンテンツを表示可能なデータを作成するための画像コンテンツ作成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従う画像表示端末は、画像を表示する表示手段と、画像表示端末に対する指示の入力を受け付ける入力手段と、画像コンテンツをページ単位で表示するためのページデータと、画像コンテンツをコマ単位で表示するためのコマデータと、コマデータの表示順序を規定する順序データを含む管理データとを記憶する記憶手段と、画像表示端末の動作を制御する制御手段とを備える。制御手段は、順序データとコマデータに基づいて、コマ単位で、画像コンテンツを表示手段に表示させる。画像コンテンツがコマ単位で表示されている場合に、入力手段が画像コンテンツをページ単位で表示する指示の入力を受け付けると、制御手段は、表示されているコマデータについての管理データとページデータに基づいて、画像コンテンツをページ単位で表示させる。
【0014】
好ましくは、管理データは、コマデータにおける一点を規定する領域情報を含む。制御手段は、コマデータにおける一点を、表示手段の表示領域における一点に対応付けることにより、コマ画像を表示手段に表示させる。
【0015】
好ましくは、コマデータにおける一点は、コマデータを構成する領域の中心である。
好ましくは、管理データは、ページデータにおいてコマデータが対応する領域を規定する領域情報を含む。
【0016】
好ましくは、コマデータを構成する領域を規定した領域情報は矩形である。コマデータにおける一点は、矩形領域におけるいずれかの端点である。
【0017】
好ましくは、コマデータを構成する領域を規定した領域情報は矩形である。コマデータにおける一点は、矩形領域における対角線の交点である。
【0018】
好ましくは、管理データは、コマデータを識別するデータと、ページデータについて規定された座標軸におけるコマデータの一点の座標値とのいずれかを含む。
【0019】
好ましくは、制御手段は、管理データとページデータとに基づいて、画像コンテンツをページ単位で表示手段に表示させる。画像コンテンツがページ単位で表示されている場合に、入力手段が画像コンテンツをコマ単位で表示する指示の入力を受け付けると、制御手段は、表示されているページデータについての管理データとコマデータに基づいて、画像コンテンツをコマ単位で表示させる。
【0020】
好ましくは、制御手段は、ページ単位で表示されている画像コンテンツに含まれるコマデータのうち表示手段の表示領域の一点を含むコマデータを、表示手段に表示させる。
【0021】
好ましくは、管理データは、画像コンテンツを表示した際に発生させる演出効果を規定する表示効果情報を含む。
【0022】
好ましくは、演出効果は、画像コンテンツをコマ単位で表示させた場合に表示効果情報に基づき発生され、画像コンテンツをページ単位で表示させた場合にも、表示効果情報に基づき発生される。
【0023】
好ましくは、ページ単位で表示させた場合に発生される演出効果は、特定のコマ画像を表示させた場合に発生される演出効果を含む。
【0024】
好ましくは、制御手段は、管理データとコマデータとに基づいて、コマ単位で画像コンテンツを表示手段に表示させると共に、管理データとページデータとに基づいて、ページ単位で画像コンテンツを表示手段に表示させる。
【0025】
好ましくは、制御手段は、画像コンテンツをコマ単位で表示する表示手段上の表示領域と、画像コンテンツをページ単位で表示する表示手段上の表示領域とを、各々定義する。
【0026】
好ましくは、表示手段は、第1の表示装置と、第2の表示装置とを含む。制御手段は、画像コンテンツをコマ単位で第1の表示装置に表示し、画像コンテンツをページ単位で第2の表示装置に表示する。
【0027】
好ましくは、制御手段は、画像コンテンツをコマ単位で第1の表示装置に表示する。画像コンテンツをページ単位で第2の表示装置に表示している場合に、入力手段が画像コンテンツの表示を切り替える指示の入力を受け付けると、制御手段は、画像コンテンツをコマ単位で第2の表示装置に表示し、画像コンテンツをページ単位で第1の表示装置に表示する。
【0028】
この発明の他の局面に従うと、画像表示端末における画像表示方法が提供される。画像表示端末は入力装置と表示装置と不揮発記憶装置と制御装置とを備えている。画像表示方法は、不揮発記憶装置から、画像コンテンツをページ単位で表示するためのページデータと、画像コンテンツをコマ単位で表示するためのコマデータと、コマデータの表示順序を規定する順序データを含む管理データとを読み出すステップと、順序データとコマデータに基づいて、コマ単位で、画像コンテンツを表示装置に表示させるステップと、画像コンテンツがコマ単位で表示されている場合に、入力装置が画像コンテンツをページ単位で表示する指示の入力を受け付けると、表示されているコマデータについての管理データとページデータに基づいて、画像コンテンツをページ単位で表示させるステップとを含む。
【0029】
この発明の他の局面に従うと、コンピュータを画像表示端末として機能させるためのプログラムが提供される。コンピュータは入力装置と表示装置と不揮発記憶装置と制御装置とを備えている。プログラムはコンピュータに、不揮発記憶装置から、画像コンテンツをページ単位で表示するためのページデータと、画像コンテンツをコマ単位で表示するためのコマデータと、コマデータの表示順序を規定する順序データを含む管理データとを読み出すステップと、順序データとコマデータに基づいて、コマ単位で、画像コンテンツを表示装置に表示させるステップと、画像コンテンツがコマ単位で表示されている場合に、入力装置が画像コンテンツをページ単位で表示する指示の入力を受け付けると、表示されているコマデータについての管理データとページデータに基づいて、画像コンテンツをページ単位で表示させるステップとを実行させる。
【0030】
この発明の他の局面に従うと、上記のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0031】
この発明のさらに他の局面に従うと、上記のいずれかに記載の画像表示端末において表示可能な画像コンテンツを作成するための画像コンテンツ作成装置が提供される。このコンテンツ作成装置は、少なくとも1つ以上のコマ画像を含むページ画像の画像データの入力を受け付ける入力手段と、コンテンツ作成装置に対する操作指示を受け付ける操作手段と、画像を表示する表示手段と、データを格納する記憶手段と、コンテンツ作成装置の動作を制御する制御手段とを備える。制御手段は、入力された画像データに基づく画像を表示手段に表示させ、表示手段において表示された画像において各コマ画像を含む各領域を特定するための操作入力を受け付け、特定された各領域ごとにコマ画像の画像データを生成し、各コマ画像の画像データを記憶手段に格納する。
【発明の効果】
【0032】
本発明によると、元の原稿が持つ雰囲気を失うことなく画像コンテンツを表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0034】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る画像表示装置の仕様態様について説明する。図1は、画像表示装置が接続されるネットワーク構成を表わす図である。
【0035】
画像表示装置として機能する携帯電話機40は、基地局30と通信する。基地局30は、インターネットその他のネットワーク20に接続されている。ネットワーク20には、コンテンツ配信サーバ10が接続されている。さらに、ネットワーク20には、デスクトップコンピュータ、ノートブック型コンピュータその他のPC(Personal Computer)50が接続される。PC50は、着脱可能な記録媒体の1つであるメモリカード60の装着を受け付ける。メモリカード60は、画像表示装置の他の一例である携帯端末70に装着可能である。
【0036】
コンテンツ配信サーバ10は、後述する画像コンテンツを配信する。コンテンツ配信サーバ10は、ある局面において、コンピュータシステムとして実現される。
【0037】
携帯電話機40は、コンテンツ配信サーバ10との間で通信セッションを形成し、コンテンツ配信サーバ10から画像コンテンツのデータを受信し、内蔵するメモリに格納する。携帯電話機40は、その利用者による操作に応じて、当該画像コンテンツを表示する。
【0038】
一方、PC50は、コンテンツ配信サーバ10との間で通信セッションを形成する。PC50の使用者は、ディスプレイ装置に表示される一覧メニューからダウンロードを希望する画像コンテンツを選択し、ダウンロード要求をコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。コンテンツ配信サーバ10は、その要求に応答して、当該選択された画像コンテンツをPC50に送信する。PC50に取り込まれた画像コンテンツは、メモリカード60に格納される。メモリカード60が携帯端末70に装着されると、携帯端末70は、メモリカード60から当該画像コンテンツを読み出し、表示装置にその画像を表示する。
【0039】
図2を参照して、画像コンテンツについて説明する。図2は、画像コンテンツを構成する画像の関係を表わす図である。画像コンテンツは、たとえば、ページ原稿をそれぞれデータとして取り込んだ各ページ単位で構成される。一例として、ページ画像200は、ページ原稿をスキャナで取り込んだことにより取得された画像データに相当する。ページ画像200は、具体的な画像として、コマ画像212からコマ画像232を含む。ページ画像200に含まれる内容のストーリーに従って、コマ画像212、コマ画像214、コマ画像216、コマ画像218・・・のように各コマ画像が閲覧される。
【0040】
図3を参照して、ページ画像とコマ画像との関係についてさらに説明する。図3は、コマ画像とページ画像との対応付けを表わす図である。本実施の形態に係る画像表示装置は、ページ画像とコマ画像とをそれぞれ表示するためのデータを保持する。より具体的には、携帯電話機40は、ページ画像200を表示するためのデータ(ページ画像データ)と、コマ画像212から232をそれぞれ表示するためのデータ(コマ画像データ)とをそれぞれ不揮発的に格納する。メモリカード60においても同様のデータが保持される。
【0041】
このとき、各コマ画像212から232と、ページ画像200との間には、一定の関連付けが形成されている。すなわち、ページ画像200に含まれるコマ画像212と単独のコマ画像212としてのデータとがそれぞれ対応付けられる。同様に、ページ画像200に含まれるコマ画像214と、単独のコマ画像を表示するためのデータとが対応付けられる。
【0042】
ページ画像とコマ画像との関連付けを実現するために、ここで「領域情報」という概念を用いる。ある局面において、領域情報は、ページ画像200における特定の一点を基準とする座標値(基準座標)と、ページ画像200における各コマ画像の領域(たとえば矩形領域)の幅と高さとを含む。しかしながら、領域情報は、これらのみに限られない。たとえば、領域は矩形に限られず、多角形、円形等であってもよい。多角形の領域の場合、領域情報は、中心座標(基準座標)、各頂点の座標を含み得る。また、円形の領域の場合、領域情報は、中心座標および半径を含み得る。
【0043】
次に、図4を参照して、本実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ10の構成について説明する。図4は、コンテンツ配信サーバ10によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。コンテンツ配信サーバ10は、入力部410と、ページ画像データ取得部420と、画像処理部430と、記憶部440と、操作部450と、領域情報取得部460と、表示順序決定部470と、コマ画像データ生成部480と、出力部490とを備える。
【0044】
入力部410は、コンテンツ配信サーバ10に対する命令またはデータの入力を受け付ける。入力部410は、ある局面において、信号入力インターフェイスとして実現される。
【0045】
さらに、入力部410は、他の局面において、着脱可能な記録媒体が装着されて当該記録媒体からデータを読み出すための駆動装置としても実現される。
【0046】
ページ画像データ取得部420は、入力部410に対して入力された画像データからページ画像データ(たとえばページ画像200)を取得する。
【0047】
画像処理部430は、ページ画像データ取得部420によって取得された画像データに対して、スキャン時に生じた傾きを補正するための処理、紙原稿に含まれていないごみ(ノイズ)を除去する処理、ホワイトバランスの調整、(両面原稿をスキャンした場合に生じ得る)裏移り除去、ラスタライズなどの画像処理を実行する。画像処理部430は、これらの処理を実行して得られたデータを記憶部440に格納する。
【0048】
記憶部440は、不揮発的にデータを保持できるメモリ装置として実現される。ある局面において、記録部440は、ハードディスク、フラッシュメモリその他の記憶装置が使用される。
【0049】
操作部450は、コンテンツ配信サーバ10に対する操作指示の入力を受け付ける。操作部450は、ある局面において、コンピュータシステムに付随するキーボード、マウスその他のポインティングデバイスあるいはディスプレイ装置に取り付けられるタッチパネルとして実現される。操作部450は、コンテンツ配信サーバ10に対する命令を受け付けると、その命令に応じた信号を領域情報取得部460に送出する。
【0050】
領域情報取得部460は、操作部450に対する操作に基づいて、記憶部440に格納されているページ画像データから領域情報を取得する。たとえば、コンテンツ配信サーバ10のディスプレイ装置に表示されたページ画像に対して、コンテンツ配信サーバ10の使用者が操作部450を操作して特定の矩形領域を選択すると、その選択された領域を規定するデータ(たとえば座標値)が領域情報取得部460によって取得される。
【0051】
あるいは、他の局面において、元原稿がCAD(Computer Aided Design)によって作成される場合には、その作成時に生成されるデータが領域情報取得部460に取得されてもよい。領域情報取得部460が取得した各領域情報は、一時的にコンテンツ配信サーバ10に保持される。
【0052】
表示順序決定部470は、操作部450に対して与えられた操作指示に基づいて、コマ画像を表示する順序を決定する。通常、各コマ画像が表示される順序は、ページ画像に含まれる各コマ画像の配列に応じて規定される。本実施の形態においては、コンテンツ配信サーバ10の使用者(たとえば画像コンテンツの供給者)がディスプレイ装置に表示された各画像のそれぞれを表示順に選択することにより、当該表示順序が表示順序決定部470によって決定される。
【0053】
コマ画像データ生成部480は、領域情報取得部460によって取得された領域情報と、表示順序決定部470によって決定された表示順序と、記憶部440に格納されているページ画像データとに基づいて、各コマ画像データ(たとえばコマ画像212から232に対応)を生成する。コマ画像データ生成部480は、各コマ画像データを生成すると、その生成したデータを記憶部440に書き込む。
【0054】
出力部490は、入力部410に対して与えられた送信要求信号に基づいて、あるいは操作部450に対して与えられた送信指示に基づいて、記憶部440に格納されているページ画像データと各コマ画像データとを、それぞれ当該要求の送信元に送信する。たとえば、携帯電話機40の使用者が、画像コンテンツの配信要求をコンテンツ配信サーバ10に送信すると、コンテンツ配信サーバ10は、記憶部440に格納されているページ画像データと各コマ画像データとを含む画像コンテンツを携帯電話機40に送信する。
【0055】
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ10の具体的構成の一態様について説明する。図5は、コンテンツ配信サーバ10として機能するコンピュータシステム500のハードウェア構成を表わすブロック図である。コンピュータシステム500は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)510と、マウス520と、キーボード530と、RAM(Random Access Memory)540と、ハードディスク550と、光ディスク駆動装置560と、通信I/F(Interface)572と、入力I/F570と、モニタ580とを備える。入力I/F570には、スキャナ590が接続される。光ディスク駆動装置560には、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)562その他の記録媒体が装着される。
【0056】
CPU510は、コンピュータシステム500に与えられる命令に基づいて、あるいは予め定められた条件が成立したことに基づいて、コンピュータシステム500の動作を制御する。マウス520は、コンピュータシステム500の使用者による命令の入力を受け付ける。キーボード530も同様に、コンピュータシステム500の使用者による命令を受け付ける。RAM540は、CPU510によって生成されたデータ、あるいは外部から与えられたデータを一時的に保持する。ハードディスク550は、コンピュータシステム500に与えられたデータあるいはCPU510によって生成されたデータを不揮発的に格納する。光ディスク駆動装置560は、CD−ROM562その他の記録媒体からデータを読み出し、RAM540に転送する。また他の局面において、データの書き込みが可能な記録媒体が光ディスク駆動装置560に装着されると、光ディスク駆動装置560は、CPU510の命令に応答して、指定されたデータを書き込む。
【0057】
入力I/F570は、スキャナ590から送られる画像データの入力を受け付けて、RAM540に確保されたワーク領域にそのデータを書き込む。入力されたデータは、モニタ580に表示される。
【0058】
通信I/F572は、ネットワーク20に接続される。通信I/F572は、CPU510からの命令に従って携帯電話機機40、PC50その他の情報通信装置との間で通信セッションを形成し、データのやりとりを行なう。
【0059】
コンピュータシステム500における処理は、各ハードウェアおよびCPU510により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク550に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM562その他の記録媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、当該ソフトウェアは、いわゆるインターネットその他のネットワーク20に接続している情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置560その他の読取装置によりその記録媒体から読取られて、あるいは通信I/F572を介してダウンロードされた後、ハードディスク550に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU510によってハードディスク550から読み出され、RAM540に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU510は、そのプログラムを実行する。
【0060】
図5に示されるコンピュータシステム500の各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、RAM540、ハードディスク550、CD−ROM562その他の記録媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるとも言える。なお、コンピュータシステム500の各構成要素の動作は周知であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0061】
ここで、記録媒体としては、CD−ROM562あるいはハードディスク550に限られず、FD(Flexible Disc)、磁気テープ、カセットテープ、光磁気ディスクMO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリなどの固定的にプログラムを担持できる媒体でもよい。
【0062】
なお、ここでいうプログラムとは、CPU510により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラムなどを含む。
【0063】
次に、図6を参照して、ページ画像からコマ画像を生成する方法について説明する。図6は、コンピュータシステム500とスキャナ590とが実行する一連の動作の手順を表わすフローチャートである。
【0064】
ステップS610にて、スキャナ590は、スキャン指示に基づいて元原稿としての紙の原稿をスキャンして画像データを生成する。スキャナ590は、その生成した画像データをコンピュータシステム500に送出する。紙の原稿は、たとえば、ページ原稿であるが、その他の雑誌あるいは図表等であってもよい。
【0065】
ステップS620にて、コンピュータシステム500のCPU510は、スキャナ590から送られた画像データを、マウス520あるいはキーボード530に対して与えられた命令に基づいて補正する。なお、これら画像データの補正は、予め定められたアルゴリズムに基づいて、特定の条件が成立した場合に自動的に実行されてもよい。画像データを補正するための処理は、傾き補正、ノイズ除去、ホワイトバランス調整、ラスタライズなどを含む。
【0066】
ステップS630にて、CPU510は、補正後の画像データをページ画像データとしてハードディスク550に保存する。ステップS640にて、CPU510は、補正後の画像データに基づく画像をモニタ580に表示する。これにより、コンピュータシステム500の使用者は、紙原稿に基づいて生成された画像を確認することができる。
【0067】
ステップS650にて、CPU510は、マウス520、キーボード530あるいはタッチパネルに対する操作に基づいて、コマ画像の領域を決定するための操作の入力を受け付ける。たとえば、コンピュータシステム500の利用者(すなわち、画像データの作成者)が、モニタ580に表示されるカーソルをマウス520を用いてドラッグすると、当該コマ画像の領域が表示される。なお、これらコマ画像領域は、予め定められたアルゴリズムに基づいて、特定の条件が成立した場合に自動的に設定されてもよい。
【0068】
ステップS660にて、CPU510は、コマ画像の領域が確定したか否かを判定する。この判定は、領域の確定を表わす操作がマウス520、キーボード530などから与えられたか否かに基づいて行なわれる。CPU510は、コマ画像の領域が確定したと判定すると(ステップS660にてYES)、制御をステップS670に切り替える。そうでない場合には(ステップS660にてNO)、CPU510は、制御をステップS650に戻す。
【0069】
ステップS670にて、CPU510は、確定したコマ画像の領域に基づいて、当該コマ画像の領域情報(たとえば矩形領域の座標値)を取得する。ステップS672にて、CPU510は、コマ領域の画像を、コマ画像として、名前(表示順序決定部470によって決定された表示順序)に関連付ける。
【0070】
ステップS680にて、CPU510は、当該表示順序が確定したか否かを判定する。この判定は、マウス520、キーボード530などから当該確定を表わす信号が送られたか否かに基づいて行なわれる。CPU510は、表示順序が確定したと判定すると(ステップS680にてYES)、制御をステップS690に切り替える。そうでない場合には(ステップS680にてNO)、CPU510は、制御をステップS672に戻す。
【0071】
ステップS690にて、CPU510は、確定した表示順序をハードディスク550に保存する。ステップS692にて、CPU510は、コマ画像に表示効果を関連付けして、画像表示装置に表示するためのコマ画像データを生成する。ここで、コマ画像の表示効果とは、当該コマ画像に応じた音声、振動、画面の振動、バックライトの点滅、コマ画像の切り替え時のフェードイン・フェードアウトなどの演出効果を含む。ステップS694にて、CPU510は、表示用のコマ画像データと、表示効果と、領域情報(ステップS670)とを関連付けてハードディスク550に保存する。
【0072】
図7を参照して、コンテンツ配信サーバ10のデータ構造について説明する。図7は、コンテンツ配信サーバ10として機能するコンピュータシステム500のハードディスク550におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。ハードディスク550は、データを格納するための領域710〜領域780を含む。
【0073】
各画像コンテンツのページ番号は、領域710に格納されている。ページ画像データは、領域720に格納される。当該ページに含まれるコマ画像についての領域情報は、領域730、740、750にそれぞれ格納される。たとえば、ページ番号「001」のページ画像は、第1のコマ画像(001A)、第2のコマ画像(001B)等を含む。第1のコマ画像の座標値は、領域730に格納される。より具体的には、第1のコマ画像の中心座標は、当該ページ画像の基準座標に対して(10,10)の位置に存在する。同様に、第2のコマ画像の座標値は、(80,10)として規定されている。
【0074】
またハードディスク550には、各コマ画像を表示する順序を規定するためのデータも格納されている。より具体的には、表示順序は、領域760に格納されている。その順序に応じて表示されるコマ画像データは、領域770に格納されている。表示順序は、前述のステップS672およびステップS680において決定されたものである。
【0075】
さらに、ハードディスク550には、各コマ画像を表示する際の表示効果を規定するための表示効果情報も格納されている。より具体的には、表示効果情報は、領域780に格納されている。表示効果情報は、ステップS692において生成されたものである。
【0076】
ページ画像と各コマ画像とを表示する各データの持ち方は、図7に示されるものに限られない。
【0077】
図8を参照して、画像コンテンツ800について説明する。図8は、画像コンテンツ800のデータ構成を概念的に表わす図である。画像コンテンツ800は、配信サーバ10から各端末(例えば携帯電話機40)に配信され、各端末内の記憶部に格納される。なお、各画像コンテンツは、たとえば当該端末の使用者による配信要求に応じて、あるいは、予め設定されたタイミング(毎日一定時刻など)に、当該端末に配信される。
【0078】
画像コンテンツ800は、コマ画像データ810,820,830と、ページ画像データ840と、管理情報850とを含む。管理情報850は、配信サーバ10のハードディスク550の領域710,720,730,740,750,760,770,780に格納されている情報から生成される。管理情報850は、たとえば、XML(eXtensible Markup Language)等のマークアップ言語によって記述される。管理情報850は、コマ情報860,870,880を含む。各コマ情報は、一つのコマを定義する。より詳しくは、各コマ情報は、対応するコマ画像データと、対応するページ画像データおよび領域情報と、対応する表示効果情報とを含む。
【0079】
なお、端末内の管理情報の形式は、図8に示される例に限られない。また、画像コンテンツに含まれる情報の全てが各端末内に予め格納されている必要はなく、たとえば、必要に応じて配信サーバ10から逐次配信されるものであってもよい。
【0080】
より具体的には、各コマ画像810,820,830は、コマ情報860,870,880によってそれぞれ規定されている。コマ情報860がプロセッサによって読み出されると、コマ画像810が表示される。コマ情報870が読み出されると、コマ画像820が表示される。同様に、コマ情報880が読み出されると、コマ画像830が表示される。
【0081】
各コマ画像データ810,820,830は、ページ画像データ840に含まれるコマ811,821,831にそれぞれ対応している。このとき、ページ画像上で各コマ811,821,831を規定する領域情報は、コマ情報860,870,880にそれぞれ含まれる。より詳しくは、コマ画像データ810に相当するコマ811の領域情報は、コマ情報860において、「 <koma_region pagefile="page_001.jpg height="10" width="40" base_x="20" base_y="10"> 」と記述される。他のコマ画像データに相当するコマの領域情報についても、「 <koma_region ... > 」との記述によって表される。
【0082】
さらに、図9を参照して、本実施の形態における領域情報について説明する。図9は、ページ画像データ840におけるコマ画像と領域情報との関係を示すものである。同じページ画像840上のコマ811,821,831は、それぞれ領域910,920,930に対応しており、また、それぞれコマ画像データ810,820,830に対応している。領域910,920,930は、たとえば、矩形の領域として表される。この場合、各領域の中心点911,921,931が領域情報を規定する基準点として使用される。
【0083】
図9に示される例では、ページ画像の特定の1点(たとえば当該ページ画像の矩形領域の左上の端点)をページ画像の基準点とすると、領域910の中心点911は、座標(20,10)として規定される。同様に、中心点921は、座標(80,10)として規定される。中心点に加え、領域の幅ならびに高さを規定することにより、矩形の領域が一意に定義される。このような領域情報により、ページ画像におけるコマが定義され、各コマ情報において、コマ画像データとも関連付けられる。
【0084】
たとえば、コマ811は、コマ情報860においてページ画像データ840上の領域910として規定され、コマ画像データ810に関連付けられる。ここで、コマ811の表示を行う際に、ページ画像データ840において少なくとも領域910を含む領域を表示する手法を「ページ画像データを表示するモード(ページ画像表示モード)」と呼び、コマ画像データ810を表示する手法を、「コマ画像を表示するモード(コマ画像表示モード)」と呼ぶ。いずれの手法においても、閲覧者にコマ811を提示することが出来る。
【0085】
[携帯電話機の機能構成]
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態に係る携帯電話機40の構成について説明する。図10は、携帯電話機40によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。携帯電話機40は、画像データ入力部1010と、記憶部1020と、操作部1030と、表示モード切替部1040と、表示対象画像特定部1050と、コマ画像表示制御部1060と、ページ画像表示制御部1070と、表示部1080とを備える。
【0086】
画像データ入力部1010は、携帯電話機40の外部から画像コンテンツ入力を受け付ける。画像データ入力部1010は、ある局面において、通信回線を用いてデータの授受を行なう通信装置として実現される。他の局面において、画像データ入力部1010は、着脱可能な記録媒体の装着を受けて当該記録媒体からデータを読み出す駆動装置としても実現される。
【0087】
記憶部1020は、画像データ入力部1010によって受け付けられた画像コンテンツを格納する。記憶部1020は、ある局面において、データを不揮発的に保持できるフラッシュメモリ、あるいは着脱可能な記録媒体として実現される。
【0088】
操作部1030は、携帯電話機40に対する操作指示の入力を受け付ける。操作部1030は、携帯電話機40の筐体に設けられたボタン、ジョグダイヤル、タッチパッドその他の入力インターフェイスとして実現される。
【0089】
表示モード切替部1040は、操作部1030からの指令に基づいて、表示部1080における画像の表示モードを切り替える。表示モードは、少なくともページ画像データを表示するモードとコマ画像データを表示するモードとを含む。
【0090】
表示対象画像特定部1050は、操作部1030に対して与えられた操作指示と表示モード切替部1040からの出力とに基づいて、表示部1080に表示される対象となる画像を特定する。たとえば、携帯電話機40が、あるコマを表示している場合、操作部1030に対して「次コマ」の指示が与えられると、表示対象画像特定部1050は、表示部1080に現在表示されているコマの次に表示されるべきコマを、前述の表示順序に基づいて特定する。
【0091】
コマ画像表示制御部1060は、表示対象画像特定部1050からの出力と記憶部1020に格納されているコマ画像データとに基づいて、表示対象として特定されたコマ画像を表示部1080に表示させる。ある局面において、コマ画像表示制御部1060は、次の表示対象となるコマ画像の中心点を読み出し、その中心点が表示部1080の表示領域の中心位置と一致するようにデータを表示用メモリに書き込む。
【0092】
ページ画像表示制御部1070は、表示対象画像特定部1050からの出力と記憶部1020に格納されているページ画像データとに基づいて、次に表示されるべきページ画像を表示部1080に表示させる。より具体的には、ページ画像の特定の1点(たとえば左上の1点)が表示部1080の表示領域の1点(たとえば左上の1点)に一致するように、ページ画像データを表示用メモリに書き込む。あるいは、他の局面において、コマ画像が表示部1080に表示されている場合において、表示モードの切替が指示された場合、ページ画像表示制御部1070は、それまで表示されていたコマ画像に関連付けられた領域情報の中心点が表示部1080の中心点に一致するように、ページ画像データを当該表示用メモリに書き込む。これにより、それまでコマ画像として表示されていた画像を含むページ画像が表示部1080によって表示される。
【0093】
次に、図11から図13を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機40の具体的構成について説明する。図11および図12は、携帯電話機40の外観をそれぞれ表わす図である。図13は、携帯電話機40のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0094】
図11を参照して、携帯電話機40は、第1の筐体1110と第2の筐体1120とを備える。さらに、携帯電話機40は、第1の筐体1110に設けられたメインディスプレイ1130と、操作部1140とを備える。操作部1140は、携帯電話機40による電話の受発信を行なうためのボタンと、メインディスプレイ1130に文字を表示するための操作を受け付けるボタンなどを含む。
【0095】
ページ画像とコマ画像との切り替えは、たとえば、第2の筐体に設けられたボタンの操作に応答して実現される。この場合、メインディスプレイ1130において、当該切り替えが実現される。
【0096】
図12を参照して、携帯電話機40は、第1の筐体1110の外面(携帯電話機40が閉じられたときの外側の面)にサブディスプレイ1132を備える。また、携帯電話機40は、携帯電話機40が閉じられた状態で操作を受け付けるボタン1150,1152,1154を含む。ページ画像とコマ画像との切り替えは、ボタン1150,1152,1154のいずれかの操作に応答して実現することができる。この場合、サブディスプレイ1132において、当該表示の切替が実現される。
【0097】
なお、ページ画像とコマ画像との切り替えは、ボタン操作に限られない。たとえば、携帯電話機の開閉が当該表示の切り替えのトリガであってもよい。たとえば、携帯電話機40が閉じられている場合にサブディスプレイ1132に画像コンテンツのコマ画像が表示されているとき、携帯電話機40が開かれると、画像コンテンツのページ画像がメインディスプレイ1130に表示されてもよい。
【0098】
[携帯電話機のハードウェア構成]
図13を参照して、携帯電話機40は、アンテナ1308と、通信装置1302と、CPU1310と、操作ボタン1320と、カメラ1340と、フラッシュメモリ1344と、RAM1346と、データ用ROM1348と、音声信号処理回路1370と、マイク1372と、スピーカ1374と、メモリカード駆動装置1380と、LED(Light Emitting Diode)1376と、データ通信I/F1378と、バイブレータ1384とを備える。メモリカード駆動装置1380には、メモリカード60が装着可能である。
【0099】
アンテナ1308によって受信された信号は、通信装置1302によってCPU1310に転送される。CPU1310は、その信号を音声信号処理回路1370に転送する。音声信号処理回路1370は、その信号に対して予め設定された信号処理を実行し、スピーカ1374に送出する。スピーカ1374は、その信号に基づいて音声を出力する。
【0100】
マイク1372は、携帯電話機40に対する発話を受け付けて、その発話に応じた信号を音声信号処理回路1370に送出する。音声信号処理回路1370は、その信号に基づいて、通話のために予め規定された信号処理を実行し、処理後の信号をCPU1310に対して送出する。CPU1310は、その信号を送信用の信号に変換し、変換後の信号を通信装置1302に対して送出する。通信装置1302がアンテナ1308を介してその信号を発信すると、携帯電話機40の使用者は、他の相手と通話することができる。
【0101】
操作ボタン1320は、ダイヤル発信のための操作、電話を受信するための操作、文字の入力を受け付けるための操作を可能にする。操作ボタン1320は、押下式のボタン、タッチ式のボタン、スライド式のパネルその他として実現される。
【0102】
カメラ1340は、操作ボタン1320に対する操作に基づいて被写体を撮影し、その撮影により取得された信号をCPU1310に送出する。カメラ1340は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)素子、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)素子などにより実現される。
【0103】
フラッシュメモリ1344は、CPU1310から送られるデータを格納する。CPU1310は、フラッシュメモリ1344に格納されているデータを読み出し、そのデータを用いて、指定された処理を実行する。ある局面において、フラッシュメモリ1344は、画像コンテンツを格納している。すなわち、フラッシュメモリ1344は、ページ画像データとコマ画像データと管理情報とをそれぞれ格納している。CPU1310は、画像コンテンツを表示する命令の入力を検知すると、その命令によって特定される画像コンテンツをフラッシュメモリ1344から読み出し、メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132に各画像を表示させる。
【0104】
RAM1346は、操作ボタン1320に対して行なわれた操作に基づいて、CPU1310によって生成されるデータを一時的に保持する。データ用ROM1348は、携帯電話機40によって予め定められた動作を実行させるためのデータ、あるいはプログラムを格納している。当該格納されているプログラムは、携帯電話機40に画像を表示するためのビューアとして機能させるためのプログラム、コンテンツ配信サーバ10と通信するためのプログラムなどが含まれる。
【0105】
メモリカード駆動装置1380は、メモリカード60の装着を受け付ける。メモリカード駆動装置1380は、メモリカード60に格納されているデータを読み出し、その読み出したデータをCPU1310に送出する。逆に、メモリカード駆動装置1380は、CPU1310から送られる命令に従って、CPU1310によって与えられたデータ、あるいはRAM1346に保持されているデータをメモリカード60のデータ記憶領域に格納する。
【0106】
音声信号処理回路1370は、前述した通話時に用いられる信号に対する処理を実行する。なお、CPU1310と音声信号処理回路1370とが1つの処理ユニットとして構成されてもよい。
【0107】
メインディスプレイ1130またはサブディスプレイ1132は、CPU1310から出力されるデータに基づいて当該データによって規定される画像を表示する。たとえば、CPU1310がフラッシュメモリ1344からページ画像データを読み出すと、メインディスプレイ1130はそのデータに基づくページ画像を表示する。この場合表示されるページ画像は、元の画像と同一の大きさであってもよいし(この場合、一部の画像のみが表示されることになる)、あるいは、メインディスプレイ1130またはサブディスプレイ1132の画像表示領域全体に収まる程度にまで縮小された画像が表示されてもよい。
【0108】
LED1376は、CPU1310からの命令に基づいて予め定められた発光動作を実現する。たとえば、LED1376が複数の色を表示可能な場合、LED1376は、CPU1310から出力される信号に含まれるデータに基づいてそのデータに関連付けられている色で発光する。
【0109】
データ通信I/F1378は、携帯電話機40の外部から通信用のケーブルの装着を受け付ける。データ通信I/F1378は、CPU1310から出力される信号を当該ケーブルに対して送出する。あるいは、データ通信I/F1378には、当該ケーブルを介して受信される信号をCPU1310に対して送出する。
【0110】
バイブレータ1384は、CPU1310から出力される信号に基づいて、予め定められた周波数で振動動作を実行する。
【0111】
CPU1310は、管理データとページデータとに基づいて、画像コンテンツをページ単位でメインディスプレイ1130(またはサブディスプレイ1132)に表示させる。画像コンテンツがページ単位で表示されている場合に、操作ボタン1320が画像コンテンツをコマ単位で表示する指示の入力を受け付けると、CPU1310は、表示されているページデータについての管理データとコマデータに基づいて、画像コンテンツをコマ単位で表示させる。
【0112】
CPU1310は、ページ単位で表示されている画像コンテンツに含まれるコマデータのうちメインディスプレイ1130(またはサブディスプレイ1132)の表示領域の一点を含むコマデータを、メインディスプレイ1130(またはサブディスプレイ1132)に表示させる。
【0113】
ある局面において、管理データは、画像コンテンツを表示した際に発生させる演出効果を規定する表示効果情報を含む。ある局面において、演出効果は、画像コンテンツをコマ単位で表示させた場合に表示効果情報に基づき生成され、また、画像コンテンツをページ単位で表示させた場合にも、表示効果情報に基づき生成され得る。ある局面において、ページ単位で表示させた場合に生成される演出効果は、特定のコマ画像を表示させた場合に発生される演出効果を含む。
【0114】
なお、携帯電話機40の電話機としての詳細な動作は、当業者にとって容易に理解できるものである。したがって、それらについての説明は繰り返さない。
【0115】
次に、図14を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機40における画像の表示態様について説明する。
【0116】
図14(A)に示されるように、フラッシュメモリ1344に格納されている画像コンテンツには、ページ画像を表示するためのデータ1410と、コマ画像を表示するためのデータ1440とがそれぞれ含まれる。当該ページ画像は、たとえばコマ1420、1430などを含む。コマ1430を表示するためのコマ画像データはデータ1440に相当する。
【0117】
このような状態で携帯電話機40に対してコマ画像を表示する命令が与えられると、図14(B)に示されるように、メインディスプレイ1130は、特定のコマ画像(たとえばコマ1430)を表示する。なお、画像が表示されるディスプレイは、メインディスプレイ1130に限られず、サブディスプレイ1132において表示されてもよい。
【0118】
一方、携帯電話機40に対してページ画像を表示する指示が与えられると、当該ページ画像のうち当該コマ領域がディスプレイ装置の中心部分に来るように、出力用のデータが生成される。より具体的には、図14(C)に示されるように、表示対象となるコマ1430の領域情報を用いて、当該コマの中心が算出される。その中心の位置がメインディスプレイ1130の画像表示領域の中心に来るように、ページ画像を表示するためのデータ1410は、表示用メモリに書き込まれる。たとえば、コマ1430に対応する領域の中心点の座標値に対して当該画像を携帯電話機40の長手方向に沿って移動させるためのオフセット量が各座標値に対して与えられる。そうすると、図14(D)に示されるように、コマ1430を含むページ画像がメインディスプレイ1130の表示領域内に収まるように表示される。
【0119】
次に、図15を参照して、本願発明実施の形態における領域情報について説明する。図15は、領域情報と表示範囲との関係を表わす図である。表示範囲は、たとえば矩形の領域によって規定される。この場合、幅1530と高さ1540とが表示範囲として決定される。基準点1520が当該表示範囲の対角線の交点において規定される。これにより、コマ画像に対応する領域1510の基準座標が定まることになる。
【0120】
なお、コマ画像を構成する領域の形状は、矩形領域に限られず、楕円形、三角形、円その他の形状が使用されてもよい。また、領域情報は、物理的な範囲と、該範囲の相対的な位置を示す事が出来ればよく、たとえば、多角形の頂点座標の集合によって規定してもよい。さらに、領域の基準座標は、別途指定される座標で規定しても、該範囲から基準座標(例えば、重心)を算出することにより規定してもよい。
【0121】
次に、図16および図17を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機40の制御構造について説明する。図16および図17は、それぞれ、携帯電話機40のCPU1310が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。
【0122】
図16を参照して、ステップS1610にて、CPU1310は、操作ボタン1320からの信号に基づいて、フラッシュメモリ1344に格納されている画像コンテンツの表示指示が入力されたことを検知する。ステップS1620にて、CPU1310は、フラッシュメモリ1344に格納されている現在の表示モードフラグと、コマカウンタ値とを読み出す。表示モードフラグは、メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132において画像コンテンツを表示するためのモードを規定している。表示モードは、たとえば通常モードに加えて、ページ画像表示モードとコマ画像表示モードとを含む。ページカウンタ値は、現在表示されているページを表わす値を保持している。あるいは、ページカウンタ値は、次表示指示が入力されたときに表示されるべきページを表わす値が格納されている場合もある。コマカウンタ値は、表示が完了したコマ画像の番号を保持している。ページカウンタ値およびコマカウンタ値は、以下の処理が実行されると、その処理の内容に応じて更新される。
【0123】
ステップS1700にて、CPU1310は、後述する表示処理を実行する。この処理が実行されると、CPU1310によって生成された描画データに基づく画像が、メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132に表示される。
【0124】
ステップS1630にて、CPU1310は、CPU1310に対して与えられた信号に基づいてキー入力の有無を判定する。CPU1310は、キー入力があったと判定すると(ステップS1630にてYES)、制御をステップS1640に切替る。そうでない場合には(ステップS1630にてNO)、CPU1310は制御をステップS1700に戻す。
【0125】
ステップS1640にて、CPU1310は、そのキー入力が有効であるか否かを判定する。CPU1310は、そのキー入力が有効であると判定すると(ステップS1640にてYES)、制御をステップS1650に切り替える。そうでない場合には(ステップS1640にてNO)、CPU1310は制御をステップS1700に戻す。
【0126】
ステップS1650にて、CPU1310は、そのキー入力が表示モード切替の指示であるか否かを判定する。この判定は、そのキー入力によってCPU1310に与えられた信号が表示切替のための信号に一致するか否かに基づいて行なわれる。CPU1310は、そのキー入力が表示モード切替の指示であると判定すると(ステップS1650にてYES)、制御をステップS1660に切り替える。そうでない場合には(ステップS1650にてNO)、CPU1310は、制御をステップS1670に移す。
【0127】
ステップS1660にて、CPU1310は、メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132において画像コンテンツを表示するための表示モードを切り替える。CPU1310は、表示モードを切り替えると、切り替え後の表示モードを表わすフラグをオンに設定する。表示モードの切り替えは、コマ表示モードからページ表示モードへの切り替え、ページ表示モードからコマ表示モードへの切り替えを含む。このモードの切り替えには、他の表示モードが含まれていてもよい。
【0128】
ステップS1670にて、CPU1310は、メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132が表示している画像は、当該画像コンテンツの最後の画像であるか否かを判定する。この判定は、フラッシュメモリ1340に格納されている各画像の表示順序を表わすデータに基づいて行なわれる。CPU1310は、メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132が最後の画像を表示していると判定すると(ステップS1670にてYES)、処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1670にてNO)、CPU1310は、制御をステップS1680に切り替える。
【0129】
ステップS1680にて、CPU1310は、当該画像コンテンツの表示を終了する指示が入力されたか否かを判定する。CPU1310は、当該指示が入力されたと判定すると(ステップS1680にてYES)、処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1680にてNO)、CPU1310は、制御をステップS1690に切り替える。
【0130】
ステップS1690にて、CPU1310は、コマカウンタ値を「1」カウントアップする。
【0131】
図17を参照して、ステップS1702にて、CPU1310は、コマ情報を取得する。より詳しくは、CPU1310は、フラッシュメモリ1340に格納されている画像コンテンツより制御情報を読み出し、フラッシュメモリ1340に格納されているコマカウンタ値に基づいて、当該制御情報から、次に表示すべきコマに対応したコマ情報を読み出す。
【0132】
ステップS1710にて、CPU1310は、画像コンテンツの表示モードがコマ表示モードであるか否かを判定する。この判定は、フラッシュメモリ1344に格納されている表示モードフラグに基づいて行なわれる。CPU1310は、当該表示モードがコマ表示モードであると判定すると(ステップS1710にてYES)、制御をステップS1720に切り替える。そうでない場合には(ステップS1710にてNO)、CPU1310は制御をステップS1740に切り替える。
【0133】
ステップS1720にて、CPU1310は、ステップS1702にて読み出した当該コマ情報に基づいて、表示すべきコマ画像データ名を抽出し、画像コンテンツに含まれる当該コマ画像データを、フラッシュメモリ1240より読み出す。ステップS1730にて、CPU1310は、読み出したコマ画像データに基づいてメインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132の表示領域に応じた描画データを生成する。
【0134】
ステップS1740にて、CPU1310は、ステップS1702にて読み出した当該コマ情報に基づいて、表示すべきページ画像データ名と当該コマに対応した領域情報を抽出し、画像コンテンツに含まれる当該ページ画像データを、フラッシュメモリ1240より読み出す。ステップS1750にて、CPU1310は、当該領域情報に基づいてページ画像の表示領域を決定する。ステップS1760にて、CPU1310は、当該表示領域の中心がメインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132の表示領域の中心に対応する描画データを生成する。
【0135】
ステップS1770にて、CPU1310は、生成した描画データを表示用メモリに書き込む。メインディスプレイ1130あるいはサブディスプレイ1132は、そのデータに基づいて画像を表示する。その際、当該コマ情報に表示効果が設定されている場合は、CPU1310は、当該表示効果を実施する。たとえば、表示効果として”fade-in”が指定されている場合には、CPU1310は、前記画像をフェードインさせながら表示する。あるいは、”bgm="music1.bgm"”が指定されている場合には、CPU1310は、画像コンテンツに含まれる音声ファイル(music1.bgm)をフラッシュメモリ1240から読み出し、当該音声ファイルに基づいた音声を発生させる制御を行う。あるいは、”vibration=5”が指定されてる場合には、CPU1310は、たとえば5秒の間、端末本体を振動させる制御を行う。なお、表示効果の実施方法については当業者が容易に理解できるものであるため、ここで詳細には述べない。
【0136】
次に、図18を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機40における画像コンテンツの表示の推移について説明する。図18は、画像コンテンツがメインディスプレイ1130に表示された場合における画面の推移を表わす図である。
【0137】
図18(A)に示されるように、メインディスプレイ1130は、その表示領域にコマ画像1810を表示している。携帯電話機40の使用者が操作ボタン1320を操作すると(たとえば右方向の移動を促すボタンを押下すると)、CPU1310は、その入力に応答してコマ画像1810の次に表示されるべきコマ画像1812を制御情報に含まれるコマ情報から特定し、メインディスプレイ1130に当該コマ画像のデータを送信する。同様にして図18(C)から図18(E)までコマ画像が順に送られる。
【0138】
同様に、図18(F)から図18(G)を参照して、ページ画像の表示の変化も説明される。すなわち、コマに対応した領域1820は、メインディスプレイ1130の中心に表示される。この表示位置は、表示領域の中心座標と当該コマ画像1820の中心の座標との対応に従って実現される。
【0139】
その後、携帯電話機40の使用者が操作ボタン1320を操作することにより次の画面の表示を促すと、領域1820に対応したコマの次に表示されるべきコマに対応した領域1822がメインディスプレイ1130の中央部に同様に表示される。図18(H)から図18(J)についても同様である。
【0140】
さらに、本実施の形態に係る携帯電話機40によると、コマ画像の表示モードとページ画像の表示モードとを順次切り替えることができる。すなわち、図18(A)と図18(F)とを参照して、コマ画像1810が表示されているときに(図18(A))、表示モードの切替指令が操作ボタン1320を介して与えられると、メインディスプレイ1130は画面を切り替えてページ画像を表示する(図18(F))。
【0141】
一方、メインディスプレイ1130がページ画像を表示している場合(たとえば図18(G))、操作ボタン1320が画像の表示モードの切替指示を受け付けると、当該ページ画像の中央に表示されている領域1822に相当するコマ画像1812がメインディスプレイ1130の中央部に表示される(図18(B))。
【0142】
図18(C)と図18(H)、図18(D)と図18(I)、図18(E)と図18(J)との間の切り替えも同様である。
【0143】
以上より、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機40は、領域情報が関連付けられたコマ画像を格納している。したがって、携帯電話機40は、ページ画像とコマ画像との間で表示を矛盾なく切り替えることができる。
【0144】
そして、ページ画像の解像度は変更されないため、携帯電話機40の使用者は、ページ原稿の閲覧に近い状態で画像コンテンツを閲覧することができる。また、当該使用者は、コマ画像表示とページ画像表示を同じコマ情報に基づいて閲覧するため、表示効果を共有することができ、両表示モードにおいて論理的矛盾無く同様の演出効果を実現することが容易となる。
【0145】
また、当該コマ画像は、ページ原稿を読み込むことにより得られたページ画像から作成されるため、領域情報を容易に取得することができる。したがって、画像コンテンツを効率よく作成することができる。
【0146】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る携帯電話機は、ページ画像を表示するときに表示対象となる画像を拡大あるいは縮小できる機能を有する点で、第1の実施の形態と異なる。
【0147】
なお、本実施の形態に係る携帯電話機は、第1の実施の形態に係る携帯電話機40と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ここでは当該携帯電話機の構成についての説明は繰り返さない。以下、携帯電話機40のハードウェア構成を適宜援用する。
【0148】
まず、図19を参照して、本実施の形態に係る画像の表示態様について説明する。図19は、画像コンテンツを表示する場合におけるデータの流れを表わす図である。
【0149】
図19(A)に示されるように、フラッシュメモリ1344に格納されている画像コンテンツには、ページ画像を表示するためのデータとコマ画像を表示するためのデータとが含まれる。フラッシュメモリ1344におけるデータの関係は、図14に示される図と同様である。
【0150】
この状態において、携帯電話機に対してコマ画像を表示する指示が与えられると、CPU1310は、フラッシュメモリ1344から選択されたコマ画像を表示するためのデータ1440を読み出し、メインディスプレイ1130にその読み出したデータに基づく画像を表示させる。より具体的には、図19(B)に示されるように表示される。
【0151】
一方、ページ画像を表示する指示が与えられると、本実施の形態に係る携帯電話機は、第1の実施の形態とは異なり、当該選択された表示範囲を拡大あるいは縮小し、その拡大あるいは縮小の後のデータに基づいて画像を表示する(図19(D))。
【0152】
より具体的には、ページ画像を構成するデータから当該コマに対応する領域が決定され、当該領域に含まれるデータを用いて、画像を拡大表示あるいは縮小表示させるための処理を実行する。このようにすると、特定のコマ画像について、コマ画像の表示モードであってもあるいはページ画像の表示モードであっても同程度の大きさで画面を表示することも可能になるため、コマ画像表示モードとページ画像表示モードとの切替によっても、携帯電話機40の利用者は、同様の内容を確認することができる。
【0153】
次に、図20を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機の制御構造について説明する。図20は、本実施の形態に係る携帯電話機40を実現するCPU1310が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。なお、前述の第1の実施の形態における処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。それらの処理についてはその説明を繰り返さない。
【0154】
ステップS2010にて、CPU1310は、ページ原稿に対するコマ画像の表示倍率と同等になるように、ページ画像のデータを拡大あるいは縮小する。たとえば、画像コンテンツは、ページ原稿取り込み時のページ画像の解像度情報および各コマ画像の解像度情報を含んでおり、CPU1310は、コマ画像の解像度と同等の解像度となるように、ページ画像のデータを拡大あるいは縮小する。CPU1310は、さらに、ページ画像のデータをRAM1346に読み出し、当該解像度を用いてページ画像のデータのサイズを変更する。たとえば、ページ原稿読み取り時のページ画像の解像度を100dpi(dots per inch)、或るコマの同解像度を200dpiとした場合、CPU1310は、ページ画像を表示する際に縦横2倍の拡大表示を行う事になる。
【0155】
次に、図21を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機の画面の表示態様について説明する。図21(A)から図21(J)は、それぞれメインディスプレイ1130における画面の推移を表わす図である。なお、サブディスプレイ1132においても同様の画面表示が実現される。
【0156】
図21(A)を参照して、携帯電話機40の動作モードがコマ画像表示モードであるとき、メインディスプレイ1130は、いずれか1点のコマ画像2010を表示する。その後、操作ボタン1320に対する操作によってコマ画像の表示を切り替える指示が携帯電話機40に与えられると、メインディスプレイ1130は、その指令の入力に応答して、コマ画像を順次切り替えて表示する。
【0157】
一方、コマ画像が表示されている状態において(たとえば図21(A))、表示モードをページ画像表示モードに切り替える指示が与えられると、メインディスプレイ1130は、当該コマ画像2010を含むページ画像を表示する。より具体的には、CPU1310は、表示モードの切替指示の入力を検知すると、メインディスプレイ1130に表示されているコマ画像2010に対応する領域をページ画像において特定し、当該特定した領域をメインディスプレイ1130の大きさに合わせる処理を実行する。たとえばコマ画像と同様の大きさにするまでの拡大処理が実行される。その拡大処理が実行されたコマ画像2020は、メインディスプレイ1130によって表示される。メイン画像表示モードにおいてページを切り替える指示が与えられると、ページの切り替えに代えて、当該ページ画像に含まれる次のコマ画像(領域2022)が表示される。その後も同様に実現される(図21(H)から図21(J))。
【0158】
図22を参照して、本発明の第1および第2の実施の形態に係る携帯電話機のデータ構造について説明する。図22は、携帯電話機40のフラッシュメモリ1344におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。フラッシュメモリ1344は、データを不揮発的に保持するための領域を含む。
【0159】
詳しくは、フラッシュメモリ1344には、画像コンテンツ2210,2220,2230が格納されている。画像コンテンツ2210,2220,2230は、図8に示される画像コンテンツ800に相当する。画像コンテンツ2210は、ページ画像データ2211と、第1のコマ画像データ2212と、第2のコマ画像データ2213と、第3のコマ画像データ2214と、管理情報2215とを含む。管理情報2215は、第1のコマ情報と、第2のコマ情報と、第3のコマ情報とを含む。各コマ情報は、第1のコマ画像データ2212、第2のコマ画像データ2213、第3のコマ画像データ2214のそれぞれに関連付けられている。
【0160】
さらに、フラッシュメモリ1344は、携帯電話機40が実行する主たるアプリケーションを保持している。具体的には、フラッシュメモリ1344は、画像コンテンツの閲覧のためのビューアプログラム2280と、携帯電話機40による通信を実現する通信制御プログラム2282と、携帯電話機40の基本的動作を制御するファームウェア2284とを格納している。
【0161】
ある局面において、CPU1310は、ビューアプログラム2280を実行し、画像コンテンツ2210,2220,2230等に基づきコンテンツをメインディスプレイ1130またはサブディスプレイ1132に表示する。そのとき、携帯電話機40の使用者が表示モードの切替を携帯電話機40に指示すると(ステップS1650にてYES)、CPU1310は、ページ画像2211等と、各コマ画像データ2212,2213,2214等と、管理情報とに基づいて、画像コンテンツの表示態様を切り換える。
【0162】
以上の各実施の形態は、1つのディスプレイ装置が、コマ画像とページ画像とを「切り替えて」表示する場合を説明している。しかしながら、本発明の適用は、1つのディスプレイ装置を有する携帯機器に限られない。たとえば、複数のディスプレイ装置を有する携帯機器において、コマ画像とページ画像とが、別個のディスプレイ装置に表示されてもよい。あるいは、1つのディスプレイが、コマ画像およびページ画像を共に表示してもよい。そこで、以下、上記の各実施の形態の変形例について説明する。
【0163】
<第1の変形例>
図23は、第1の変形例に係る携帯電話機2300の外観を表わす図である。携帯電話機2300は、図12に示される携帯電話機40と同様に、複数のディスプレイ装置2310,2320を備える。
【0164】
図23に示される例では、ディスプレイ2310は、コマ画像2312を表示する。ディスプレイ2320は、ページ画像2322を表示する。ページ画像2322は、複数のコマ画像A〜Kを含む。このうち、コマ画像Aは、ディスプレイ装置2310に表示されているコマ画像2312に対応する。
【0165】
このような表示は、たとえば、携帯電話機2300が備えるプロセッサ(たとえば、図13のCPU1310に相当)が、コマ画像2312の表示のためのデータの出力先をディスプレイ3310に設定し、ページ画像2322の表示のためのデータの出力先をディスプレイ2320に設定することにより、実現される。なお、図23における表示態様に代えて、ディスプレイ2310がページ画像を表示し、ディスプレイ2320がコマ画像を表示する態様であってもよい。この場合の表示は、当該プロセッサが画像データの出力先を変更することによって、実現される。
【0166】
<第2の変形例>
図24は、第2の変形例に係る携帯電話機2400の外観を表わす図である。携帯電話機2400は、ディスプレイ2410と、操作ボタン2430とを含む。ディスプレイ2410における表示は、携帯電話機2400が備えるプロセッサ(図示しない)によって実現される。
【0167】
ディスプレイ2410は、当該プロセッサの制御に基づいて、その表示領域に、コマ画像2412とページ画像2422とを共に表示する。コマ画像とページ画像との間におけるカーソルの表示の切り替えは、たとえば、操作ボタン2410において予め定められたボタンの操作によって実現される。
【0168】
なお、操作ボタン2430は、たとえば、0〜9の数字と記号とを含む12キーによって実現されるが、他の局面において、圧電素子を含むタッチパッドのような入力デバイスとしても実現可能である。この場合、ディスプレイ2410におけるカーソルの移動を容易に実現することができる。
【0169】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0170】
本発明は、携帯電話機、携帯情報端末その他の小型の表示領域を有する画像表示端末に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置が接続されるネットワーク構成を表わす図である。
【図2】画像コンテンツを構成する画像の関係を表わす図である。
【図3】コマ画像とページ画像との対応付けを表わす図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ10によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図5】コンテンツ配信サーバ10として機能するコンピュータシステム500のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図6】コンピュータシステム500とスキャナ590とが実行する一連の動作の手順を表わすフローチャートである。
【図7】コンテンツ配信サーバ10として機能するコンピュータシステム500のハードディスク550におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
【図8】画像を表示するための情報と当該情報によって表示される画像とを表わす図である。
【図9】各コマ画像と領域情報との関係を表わす図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機40によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図11】携帯電話機40の外観をそれぞれ表わす図(その1)である。
【図12】携帯電話機40の外観をそれぞれ表わす図(その2)である。
【図13】携帯電話機40のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図14】携帯電話機40における画像の表示態様を表わす図である。
【図15】領域情報と表示範囲との関係を表わす図である。
【図16】携帯電話機40のCPU1310が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャート(その1)である。
【図17】携帯電話機40のCPU1310が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャート(その2)である。
【図18】画像コンテンツがメインディスプレイ1130に表示された場合における画面の推移を表わす図である。
【図19】画像コンテンツを表示する場合におけるデータの流れを表わす図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機40を実現するCPU1310が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。
【図21】メインディスプレイ1130における画面の推移を表わす図である。
【図22】携帯電話機40のフラッシュメモリ1344におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
【図23】第1の変形例に係る携帯電話機2300の外観を表わす図である。
【図24】第2の変形例に係る携帯電話機2400の外観を表わす図である。
【符号の説明】
【0172】
10 コンテンツ配信サーバ、20 ネットワーク、30 基地局、40 携帯電話機、50 PC、60 メモリカード、70 携帯端末、200 ページ画像、212〜232 コマ画像、562 CD−ROM、1110 第1の筐体、1120 第2の筐体、1130 メインディスプレイ、1140 操作部、1150,1152,1154 ボタン、1308 アンテナ、1510 領域、1520 基準点、1530 幅、1540 高さ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示端末であって、
画像を表示する表示手段と、
前記画像表示端末に対する指示の入力を受け付ける入力手段と、
画像コンテンツをページ単位で表示するためのページデータと、前記画像コンテンツをコマ単位で表示するためのコマデータと、前記コマデータの表示順序を規定する順序データを含む管理データとを記憶する記憶手段と、
前記画像表示端末の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記順序データと前記コマデータに基づいて、前記コマ単位で、前記画像コンテンツを前記表示手段に表示させ、
前記画像コンテンツが前記コマ単位で表示されている場合に、前記入力手段が前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示する指示の入力を受け付けると、前記制御手段は、前記表示されているコマデータについての前記管理データと前記ページデータに基づいて、前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示させる、画像表示端末。
【請求項2】
前記管理データは、前記コマデータにおける一点を規定する領域情報を含み、
前記制御手段は、前記コマデータにおける一点を、前記表示手段の表示領域における一点に対応付けることにより、前記コマ画像を前記表示手段に表示させる、請求項1に記載の画像表示端末。
【請求項3】
前記コマデータにおける一点は、前記コマデータを構成する領域の中心である、請求項2に記載の画像表示端末。
【請求項4】
前記管理データは、前記ページデータにおいて前記コマデータが対応する領域を規定する領域情報を含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像表示端末。
【請求項5】
前記コマデータを構成する領域を規定した領域情報は矩形であり、
前記コマデータにおける一点は、前記矩形領域におけるいずれかの端点である、請求項4に記載の画像表示端末。
【請求項6】
前記コマデータを構成する領域を規定した領域情報は矩形であり、
前記コマデータにおける一点は、前記矩形領域における対角線の交点である、請求項4に記載の画像表示端末。
【請求項7】
前記管理データは、前記コマデータを識別するデータと、前記ページデータについて規定された座標軸における前記コマデータの一点の座標値とのいずれかを含む、請求項4に記載の画像表示端末。
【請求項8】
前記制御手段は、前記管理データと前記ページデータとに基づいて、前記画像コンテンツをページ単位で前記表示手段に表示させ、
前記画像コンテンツが前記ページ単位で表示されている場合に、前記入力手段が前記画像コンテンツを前記コマ単位で表示する指示の入力を受け付けると、前記制御手段は、前記表示されているページデータについての前記管理データと前記コマデータに基づいて、前記画像コンテンツを前記コマ単位で表示させる、請求項1に記載の画像表示端末。
【請求項9】
前記制御手段は、前記ページ単位で表示されている前記画像コンテンツに含まれる前記コマデータのうち前記表示手段の表示領域の一点を含む前記コマデータを、前記表示手段に表示させる、請求項8に記載の画像表示端末。
【請求項10】
前記管理データは、前記画像コンテンツを表示した際に発生させる演出効果を規定する表示効果情報を含む、請求項1から請求項9のいずれかに記載の画像表示端末。
【請求項11】
前記演出効果は、
前記画像コンテンツを前記コマ単位で表示させた場合に前記表示効果情報に基づき発生され、
前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示させた場合にも、前記表示効果情報に基づき発生される、請求項10に記載の画像表示端末。
【請求項12】
前記ページ単位で表示させた場合に発生される演出効果は、特定の前記コマ画像を表示させた場合に発生される演出効果を含む、請求項11に記載の画像表示端末。
【請求項13】
前記制御手段は、
前記管理データと前記コマデータとに基づいて、前記コマ単位で前記画像コンテンツを前記表示手段に表示させると共に、
前記管理データと前記ページデータとに基づいて、前記ページ単位で前記画像コンテンツを前記表示手段に表示させる、請求項1から請求項7および請求項9から請求項12のいずれかに記載の画像表示端末。
【請求項14】
前記制御手段は、
前記画像コンテンツを前記コマ単位で表示する前記表示手段上の表示領域と、
前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示する前記表示手段上の表示領域とを、各々定義する、請求項13に記載の画像表示端末。
【請求項15】
前記表示手段は、第1の表示装置と、第2の表示装置とを含み、
前記制御手段は、
前記画像コンテンツを前記コマ単位で前記第1の表示装置に表示し、
前記画像コンテンツを前記ページ単位で前記第2の表示装置に表示する、請求項13に記載の画像表示端末。
【請求項16】
前記制御手段は、前記画像コンテンツを前記コマ単位で前記第1の表示装置に表示し、
前記画像コンテンツを前記ページ単位で前記第2の表示装置に表示している場合に、前記入力手段が前記画像コンテンツの表示を切り替える指示の入力を受け付けると、前記制御手段は、前記画像コンテンツを前記コマ単位で前記第2の表示装置に表示し、前記画像コンテンツを前記ページ単位で前記第1の表示装置に表示する、請求項15に記載の画像表示端末。
【請求項17】
画像表示端末における画像表示方法であって、前記画像表示端末は入力装置と表示装置と不揮発記憶装置と制御装置とを備えており、
前記画像表示方法は、
前記不揮発記憶装置から、画像コンテンツをページ単位で表示するためのページデータと、前記画像コンテンツをコマ単位で表示するためのコマデータと、前記コマデータの表示順序を規定する順序データを含む管理データとを読み出すステップと、
前記順序データと前記コマデータに基づいて、前記コマ単位で、前記画像コンテンツを前記表示装置に表示させるステップと、
前記画像コンテンツが前記コマ単位で表示されている場合に、前記入力装置が前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示する指示の入力を受け付けると、前記表示されているコマデータについての前記管理データと前記ページデータに基づいて、前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示させるステップとを含む、画像表示方法。
【請求項18】
コンピュータを画像表示端末として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータは入力装置と表示装置と不揮発記憶装置と制御装置とを備えており、
前記プログラムは前記コンピュータに、
前記不揮発記憶装置から、画像コンテンツをページ単位で表示するためのページデータと、前記画像コンテンツをコマ単位で表示するためのコマデータと、前記コマデータの表示順序を規定する順序データを含む管理データとを読み出すステップと、
前記順序データと前記コマデータに基づいて、前記コマ単位で、前記画像コンテンツを前記表示装置に表示させるステップと、
前記画像コンテンツが前記コマ単位で表示されている場合に、前記入力装置が前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示する指示の入力を受け付けると、前記表示されているコマデータについての前記管理データと前記ページデータに基づいて、前記画像コンテンツを前記ページ単位で表示させるステップとを実行させる、プログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項20】
請求項1〜16のいずれかに記載の画像表示端末において表示可能な画像コンテンツを作成するためのコンテンツ作成装置であって、
少なくとも1つ以上のコマ画像を含むページ画像の画像データの入力を受け付ける入力手段と、
前記コンテンツ作成装置に対する操作指示を受け付ける操作手段と、
画像を表示する表示手段と、
データを格納する記憶手段と、
前記コンテンツ作成装置の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
入力された前記画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させ、
前記表示手段において表示された画像において各前記コマ画像を含む各領域を特定するための操作入力を受け付け、
特定された各前記領域ごとにコマ画像の画像データを生成し、
各前記コマ画像の画像データを前記記憶手段に格納する、画像コンテンツ作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2009−258172(P2009−258172A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−103899(P2008−103899)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】