画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
【課題】利用者が前記連続範囲内で複数のサムネイル画像の配置順を変更する際、配置順を変更すべきサムネイル画像を希望する配置順に選択する操作のみで、複数のサムネイル画像の配置順を簡単に変更できる画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段を備える画像表示装置おいて、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付け、受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定し、選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連続範囲内の配置順を変更して、前記表示部に表示されているサムネイル画像の配置順を部分的に変更する。
【解決手段】表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段を備える画像表示装置おいて、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付け、受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定し、選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連続範囲内の配置順を変更して、前記表示部に表示されているサムネイル画像の配置順を部分的に変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが可能な画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像読取装置、外部記録装置及びネットワーク等を介して画像データを取得し、該画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像を生成して表示部に表示するプレビュー機能を有する画像形成装置が普及されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、取得が完了した画像ファイルのサムネイル画像を順次作成して表示し、一覧表示し、又は指定されたサムネイル画像に係る画像を一枚表示する画像蓄積表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−282435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、多くの場合は前記サムネイル画像が表示される表示部に例えばタッチパネルを設け、前記表示部の画面に接触する利用者の指先の動作(例えば、ドラッグアンドドロップ)を検知することにより、例えば一覧表示されたサムネイル画像の位置変更、拡大、縮小、回転等の処理を行い、プレビュー画像を変更することが可能に構成されている。
【0006】
しかしながら、サムネイル画像の位置を変更する処理においては、多くのサムネイル画像が一覧表示されている場合、非常に時間と手間がかかるという問題がある。例えば、多くのサムネイル画像が所定の配置順にて一覧表示されている場合、その内の複数のサムネイル画像に対して所定のサムネイル画像の前後に挿入する位置変更を繰り返して行う際には、その度に前記所定のサムネイル画像の前後のサムネイル画像の位置を繰り下げる、又は繰り上げる処理を行う必要があり、時間と手間がかかる。このような問題は、特許文献1の画像蓄積表示装置では解決することができない。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段を備える画像表示装置おいて、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付け、受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定し、選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連続範囲内の配置順を変更することにより、前記表示部に表示されているサムネイル画像の配置順を部分的に変更するのであり、利用者が前記連続範囲内で複数のサムネイル画像の配置順を変更する際、配置順を変更すべきサムネイル画像を希望する配置順に選択する操作のみで対象のサムネイル画像及びその配置順が決められ、複数のサムネイル画像の配置順を簡単に変更することができる画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像表示装置は、取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部を備え、前記複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが可能な画像表示装置において、前記表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段と、該検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付手段と、該選択受付手段が受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定する範囲決定手段と、前記選択受付手段が受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行った場合、前記検出手段が当該接触操作位置を検出し、前記選択受付手段が該検出手段による検出結果に基づき、該接触操作位置に係るサムネイル画像の選択を受け付ける。このようにして前記選択受付手段が受け付けた選択に基づき、前記範囲決定手段は配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定する。また、前記順序変更手段は、前記選択受付手段がサムネイル画像の選択を受け付ける際の選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連像範囲内での配置順を変更する。
【0010】
本発明に係る画像表示装置は、前記範囲決定手段は、前記選択受付手段が受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行い、2つのサムネイルを選択した場合、前記範囲決定手段は、前記選択受付手段が受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付ける。
【0012】
本発明に係る画像表示装置は、前記連続範囲のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する拡大表示手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、前記拡大表示手段により拡大して表示された部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する画像生成手段と、該画像生成手段によって生成されたサムネイル画像を、前記所定のサムネイル画像に代えて表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、前記拡大表示手段は、例えば、前記選択受付手段が受け付けた前記連続範囲内の何れかのサムネイル画像を拡大して部分的に表示する。例えば、前記拡大表示手段により前記部分拡大画像が前記表示部に表示される間、前記表示部の表示画面に接触し続けていた利用者の指が該表示部の表示画面から離れた場合、前記画像生成手段は、前記部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する。前記表示手段は、該画像生成手段によって生成されたサムネイル画像を、前記所定のサムネイル画像に代えて表示部に表示する。
【0014】
本発明に係る画像表示装置は、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更を、残余のサムネイル画像に対して反復して行う指示を受け付ける反復指示受付手段を備え、該反復指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記順序変更手段が前記配置順変更を残余のサムネイル画像に対して反復して行うように構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、反復指示受付手段は、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行ったものと同一の配置順変更を、残余のサムネイル画像に対しても反復して行う指示を受け付ける。該反復指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記順序変更手段が前記配置順変更を残余のサムネイル画像に対して反復して行う。
【0016】
本発明に係る画像形成装置は、前述の発明の何れか一つに記載の画像表示装置と、該画像表示装置によって前記表示部に表示された複数のサムネイル画像の配置順に従って、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、例えば、前記画像表示装置の順序変更手段によって前記表示部に表示された複数のサムネイル画像の配置順が変更された場合、画像形成手段が、変更後のサムネイル画像の配置順に従って、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う。
【0018】
本発明に係る画像表示方法は、取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置で、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示する画像表示方法において、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付ステップと、該選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更ステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明に係るコンピュータプログラムは、取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置のコンピュータに、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受付させる選択受付ステップと、コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更させる順序変更ステップとを実行させることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行った場合、当該接触操作位置が検出され、該検出の結果に基づき、前記接触操作位置に係るサムネイル画像の選択が受付される。このようにして受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲が決定される。また、サムネイル画像の選択が受付される際の選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連像範囲内での配置順が変更される。
【0021】
本発明に係る画像表示方法は、前記範囲決定ステップは、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする。
【0022】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記範囲決定ステップで、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受付させることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行い、2つのサムネイルを選択した場合、受付された先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受付される。
【0024】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の画像表示装置、画像形成装置、及び画像表示方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定し、選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連続範囲内の配置順を変更することにより、前記表示部に表示されている複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが出来るので、前記連続範囲内で複数のサムネイル画像の配置順を変更する際、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像を希望する配置順に選択する操作を行うのみで、複数のサムネイル画像の配置順を簡単に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1のデジタル複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1のデジタル複合機の画像処理装置及び操作装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1のデジタル複合機のサムネイル表示制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1における選択受付部及び範囲決定部の作用を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における順序決定部の作用を説明するための説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1において、連続範囲のサムネイル画像の配置順を変更した結果を示す例示図である。
【図10】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図11】本発明の実施の形態1における拡大表示部の作用を説明するための説明図である。
【図12】本発明の実施の形態1における、部分拡大画像の表示の処理を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態1における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態2のデジタル複合機のサムネイル表示制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態2における反復指示受付部の作用を説明するための説明図である。
【図16】本発明の実施の形態2における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態3のデジタル複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を、コピー機能、印刷機能等を有するデジタル複合機に適用した場合を例として、図面を用いて具体的に説明する。
【0029】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るデジタル複合機においては、取得した画像データに基づくサムネイル画像を表示部に所定の配置順にて一覧表示し、タッチパネルを介して利用者の指示を受け付け、サムネイル画像の位置、すなわち該サムネイル画像が配置されている配置順を部分的に変更する処理が可能に構成されている。
【0030】
図1は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1の要部構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1のデジタル複合機1は、制御部2と、画像入力装置3と、画像出力装置5と、画像処理装置4と、通信装置6と、記憶部9と、操作装置10とを備えており、これらハードウェアはバスNによって接続されている。また、操作装置10は画像表示装置8及び座標格納部7を備えている。
【0031】
制御部2はCPU、ROM及びRAM(図示せず)を備えている。ROMには各種の制御プログラム、サムネイル画像を生成するためのプログラム、画像の拡大のためのプログラム及びデータ等が予め格納されており、RAMは、複数のデータを記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAMは、例えば、ROMから読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生するデータ、外部から受信したデータ等を一時的に記憶する。RAMは、CPUの読出指示に応じて記憶してある各種データ等を適宜読み出す。
【0032】
CPUは、ROMに予め格納されている制御プログラムをRAM上にロードして実行することによって前述の各種ハードウェアの制御を行い、デジタル複合機1を本発明の実施の形態1に係る画像表示装置及び画像形成装置として動作させる。
【0033】
なお、画像入力装置3は、原稿の画像を光学的に読み取る。また、画像入力装置3は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、例えばCCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有する。画像入力装置3では、載置台にセットされた原稿からの反射光像を前記イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログデータを出力する。画像入力装置3が出力したアナログデータは画像処理装置4に入力される。
【0034】
画像出力装置5は、画像処理装置4から出力されるCMYKデータの画像データに基づく画像を記録用紙、OHPフィルム等のシート上に印刷する。画像出力装置5は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像をシート上に形成する。
【0035】
通信装置6は、画像表示装置8に表示するサムネイル画像に係る画像データを外部から受信するネットワークカード、モデム等を備えており、例えば、前記画像データが添付されたメールを受信する。
【0036】
記憶部9は、例えば、不揮発性の半導体メモリであり、画像入力装置3によって読み取られた画像データ、又は通信装置6を介して外部から取得した画像データと、該画像データに基づくサムネイル画像とに番号を付し、各画像データ及びサムネイル画像、並びに番号を対応させて記憶する。また、記憶部9は、後述する順序決定部834が受け付ける選択されたサムネイル画像の配置順を記憶する。
【0037】
なお、本発明の実施の形態1のデジタル複合機1は計時部(図示せず)を備えており、該計時部による計時結果、及び後述する位置検出部81による検出結果に基づき、利用者からの指示を受け付けることが出来る。
【0038】
画像処理装置4は、例えば画像入力装置3を通じて入力されるアナログデータを基にデジタル形式の画像データを生成し、又は記憶部9に記憶されている画像データを読み出し、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力用画像データを生成する。該出力用画像データは、画像出力装置5又は通信装置6に出力される。画像入力装置3、通信装置6又は記憶部9から取得した画像データに基づく画像のサムネイル画像を生成する。
【0039】
図2は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1の画像処理装置4及び操作装置10の要部構成を示す機能ブロック図である。画像処理装置4は、A/D(アナログ/デジタル)変換部40と、シェーディング補正部41と、入力処理部42と、領域分離処理部48と、色補正部44と、黒生成/下色除去部45と、空間フィルタ部46と、中間調生成部47と、表示制御部49とを備えている。
【0040】
例えば、画像入力装置3にて読み取られた画像のアナログデータは、画像処理装置4内を、A/D変換部40、シェーディング補正部41、入力処理部42、領域分離処理部48、色補正部44、黒生成/下色除去部45、空間フィルタ部46、及び中間調生成部47の順(矢印方法)で送られ、CMYKのデジタルカラーデータとして、画像出力装置5へ出力される。
【0041】
A/D変換部40は、画像入力装置3からのRGBのアナログデータをデジタルデータに変換するものであり、シェーディング補正部41は、A/D変換部40より送られてきたデジタルのRGBデータに対して、画像入力装置3の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
【0042】
入力処理部42は、シェーディング補正部41にて各種の歪みが取り除かれたRGBデータ(RGBの反射率データ)夫々に対してγを補正し、カラーバランスを整えると同時に、濃度データに変換する処理を施す。
【0043】
表示制御部49は、画像入力装置3にて読み取られた原稿の画像データに基づくサムネイル画像を生成し、また操作装置10(位置検出部81)を介して受け付けた利用者の選択に係るサムネイル画像に対応する画像データを記憶部9から読み出して、該画像データに基づく画像を生成し、画像表示装置8に表示させる。
【0044】
領域分離処理部48は、入力処理部42からのRGBデータより、入力画像データの各画素が文字領域、網点領域、印刷紙写真領域(連続階調領域)等の何れかに分離する。領域分離処理部48は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別データを、黒生成/下色除去部45、空間フィルタ部46、及び中間調生成部47へと出力する。
【0045】
色補正部44では、RGBデータの補正であるCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)データが生成されると共に、色再現性を高めるために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
【0046】
黒生成/下色除去部45は、色補正後のCMYの3色データから黒(K)データを生成する黒生成、元のCMYデータから黒生成で得たKデータを差し引いて新たなCMYデータを生成する処理を行い、CMYの3色データがCMYKの4色データに変換される。
【0047】
空間フィルタ部46は、黒生成/下色除去部45より入力されるCMYKデータの画像データに対して、領域識別データを基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけ及び粒状性劣化を防ぐ。
【0048】
また、中間調生成部47は、CMYKデータの画像データに対して、領域識別データを基に例えば階調再現処理を施す。該階調再現処理が施されたCMYKデータの画像データは画像出力装置5に出力される。
【0049】
また、操作装置10は、デジタル複写機1における「ファックス」、「複写」、「印刷」、「メール」等の機能を切り替える機能ボタン、テンキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、画像入力装置3にて読み取った原稿の画像データに基づく画像及び画像表示装置8の表示部82に表示されたサムネイルに係る画像をシート上に画像形成するための「出力」又は「コピー」キー等を備えている。また、操作装置10は、上述したように、画像表示装置8及び座標格納部7を備えている。
【0050】
画像表示装置8はデジタル複写機1の状態、ジョブ処理の状況、読み取った画像のサムネイル画像、操作装置10の操作内容の確認等、利用者に対して報知すべき情報を表示する、例えば液晶ディスプレイからなる表示部82を備えている。また、画像表示装置8は、表示部82の表示画面への利用者の指先の接触操作位置を検出する位置検出部81と、位置検出部81を介して受け付けた利用者の指示に応じて、表示部82へのサムネイル画像の表示を制御するサムネイル表示制御部83とを備えている。
【0051】
位置検出部81は、例えばタッチパネルであり、利用者の指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、利用者の指先の接触点の表示部82の画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、位置検出部81は複数点の認識が可能ないわゆるマルチタッチパネルであり、複数点が指定された場合、各々の点を個別に認識することが可能である。
【0052】
図3は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1のサムネイル表示制御部83の要部構成を示す機能ブロック図である。サムネイル表示制御部83は、選択受付部831、範囲決定部832、順序変更部833、順序決定部834、拡大表示部835、画像生成部836及びサムネイル表示部837を備えている。
【0053】
選択受付部831は、位置検出部81を介してサムネイル画像の選択を受け付ける。利用者が指先にて所定のサムネイル画像をタッチ操作した場合、位置検出部81はタッチ操作に係る座標を検出し、選択受付部831は位置検出部81による検出結果に係る座標に対応するサムネイル画像が選択されたものとして認識する。
【0054】
範囲決定部832は、選択受付部831が受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲を決定する。例えば、表示部82にサムネイル画像が所定の配置順にて一覧表示されている場合、選択受付部831が最初に受け付けた選択に係るサムネイル画像から、その次に受け付けた選択に係るサムネイル画像までの連続するサムネイル画像の範囲(以下、連続範囲という)を、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲として決定する。
【0055】
以下、選択受付部831及び範囲決定部832の作用について説明する。図4は本発明の実施の形態1における選択受付部831及び範囲決定部832の作用を説明するための説明図である。説明の便宜上、画像入力装置3にて原稿を読み取り、読み取りの順序(以下、読取順)を配置順として原稿の画像データに基づくサムネイル画像を表示部82に表示するものとする。
【0056】
図4(a)は画像入力装置3による読込順を配置順として表示部82に一覧表示されたサムネイル画像の一例を示す例示図である。表示部82には複数のサムネイル画像が読込順にて番号と共に一覧表示されており、画面上右上にはサムネイル画像の配置順を変更するための「配置順変更」ソフトキーが設けられている。また、全サムネイル画像を一度に表示部82へ表示できない場合には、スクロールボタンが画面の上下に表示される。該スクロールボタンの何れかをタッチした場合、タッチされたスクロールボタンに係る方向に画像が移動される。
一覧表示されたサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像の順序が前後していると視認した利用者は、それらの配置順を変更するために、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチして配置順変更モードに設定する。その後、配置順を変更すべきサムネイル画像を含む前記連続範囲を指定するために、2つのサムネイル画像を選択する。
【0057】
まず、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像のうち一番低い番号(3番)のサムネイル画像をタッチして選択する(図4(b))。斯かる場合、選択受付部831は位置検出部81を介して当該サムネイル画像の選択を受け付け、例えば選択されたサムネイル画像に色を付けて表示することにより、被選択サムネイル画像である旨を表す。次いで、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像のうち一番高い番号(7番)のサムネイル画像をタッチして選択する(図4(c))。斯かる場合、選択受付部831は位置検出部81を介して当該サムネイル画像の選択を受け付け、例えば選択されたサムネイル画像に色を付けて表示することにより、被選択サムネイル画像である旨を表す。
【0058】
このように、2つのサムネイル画像の選択が終了した場合、範囲決定部832は配置順を変更すべきサムネイル画像の前記連続範囲を決定する。すなわち、範囲決定部832は、前記一番低い番号(3番)のサムネイル画像から、前記一番高い番号(7番)のサムネイル画像までのサムネイル画像を、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲として決定する。斯かる場合、範囲決定部832は、前記連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて、被選択サムネイル画像である旨を表す(図4(d))。
【0059】
なお、本発明の実施の形態1のデジタル複合機1は上述した構成に限るものでない。例えば、所定のタイミングにて前記「配置順変更」ソフトキーをタッチして配置順変更モードに設定することによって、表示部82に表示されるサムネイル画像の一覧表示を利用者が調整できるように構成しても良い。
【0060】
詳しくは、画像入力装置3による原稿の読取の完了の順に該原稿の画像データに基づくサムネイル画像を作成して表示する場合、所定のサムネイル画像の表示中に、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチしたときは、前記一覧表示において前記所定のサムネイル画像が配置順における中間に位置されるように構成しても良い。
【0061】
図5は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。例えば、原稿の読取の完了の順次に該原稿の画像データに基づくサムネイル画像が表示される途中、「I」のサムネイル画像が表示されるときに利用者が前記「配置順変更」ソフトキーをタッチしたとする(図5(a))。この場合、前記読取が全て完了した後の、配置順変更モードにおけるサムネイル画像の一覧表示は、前記「I」のサムネイル画像が中間(4番)に位置するように行われる(図5(b))。
【0062】
順序決定部834は、選択受付部831が受け付けた選択の順に基づき、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における表示すべき配置順を決定する。図6は本発明の実施の形態1における順序決定部834の作用を説明するための説明図である。
【0063】
例えば、上述したように、配置順を変更すべきサムネイル画像の前記連続範囲の指定が終了した場合、利用者は、希望する新しい配置順に、前記連続範囲のサムネイル画像をタッチすることにより選択する。図6の例においては、利用者はアルファベット順に沿って配置順を変更することを希望し、最初に3番のサムネイル画像をタッチして選択し(図6(a))、次に6番、4番、7番、5番、2番の順に夫々のサムネイル画像をタッチして選択する。選択受付部831は、夫々のサムネイル画像の選択を受け付ける際、当該サムネイル画像に付けられている色を変更又は色の濃淡を変える等の処理を行う(図6(b))。なお、順序決定部834は、この際における、選択受付部831が受け付けた選択の順を、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における配置順として、すなわち、変更すべき新しい配置順(以下、新配置順)として決定し、当該選択に係るサムネイル画像(又は番号)と関連づけて記憶部9に記憶する。この後、利用者は図6(b)に示すように、画面上の右上に設けられた「反映」ソフトキーをタッチすることにより、前記新配置順に従う、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順変更を指示する。
【0064】
また、以上のように、利用者が希望する新しい配置順に、前記連続範囲のサムネイル画像をタッチして選択する構成に限るものでない。例えば、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対しては配置順を変更しない場合は、利用者がこれらのサムネイル画像を指先でなぞる(又はスライド)操作を行うことにより、これらの配置順を維持する指示を受け付けるように構成しても良い。
【0065】
図7は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。図7に示す例において、「E」「F」及び「G」のサムネイル画像の配置順を維持する場合、利用者は、図中矢印のように、これらのサムネイル画像上を指先でスライドする。このようなスライド操作に係る表示部82の表示画面上の座標変化を位置検出部81が検出した場合、その後における配置順変更の処理において、位置検出部81の検出結果に基づき、前記スライド操作に係るサムネイル画像の配置順を変えず、そのまま維持するように構成する。
【0066】
なお、利用者の誤操作によって選択されたサムネイル画像は、再度当該サムネイル画像をタッチする操作により、その選択を解除するように構成しても良い。
【0067】
図8は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。図8(a)に示すように、「B」、「C」及び「D」のサムネイル画像のみが既に選択されている場合において、利用者が「C」のサムネイル画像を再度タッチする操作を行い、該操作を位置検出部81が検出した場合は、選択受付部831は「C」のサムネイル画像の選択を解除するように構成する(図8(b))。
【0068】
また、このような選択されたサムネイル画像の選択解除に係る構成においても、上述したように、利用者が既に選択された複数のサムネイル画像を指先でなぞる(又はスライド)操作を行うことにより、これらの選択が解除されるように構成しても良い。
【0069】
順序変更部833は、順序決定部834が決定した配置順に基づき、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における配置順を更新する。例えば、利用者が前記「反映」ソフトキーをタッチした場合、順序変更部833が記憶部9から前記新配置順を読出し、該新配置順に従って、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順を変更する。上述の図6(b)の例において、利用者により前記「反映」ソフトキーがタッチされた場合は、順序変更部833によって、前記新配置順に従う前記連続範囲のサムネイル画像の配置順の変更が行われ、図9に示すように、利用者が希望するアルファベット順に沿う表示が行われる。その後、利用者が「OK」キー(図9参照)を操作することによって、新たに番号が付される。なお、この後、利用者が操作装置10の「出力」キーを操作し、シート上への画像形成を指示した場合、画像出力装置5は、表示部82に表示された配置順に、各サムネイル画像に対応する画像の画像形成(出力)を行う。
【0070】
また、前記連続範囲のサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像に対してのみ選択が行われ、前記一部のサムネイル画像に対してのみ新配置順の指定を受け付けている状態で、利用者が前記「反映」ソフトキーをタッチした場合は、選択された前記一部のサムネイル画像に対してのみ、前記新配置順に従う配置順変更の処理を行い、他のサムネイル画像に対しては配置順を変えず、前記一部のサムネイル画像の後に配置して表示するように構成しても良い。
【0071】
図10は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。利用者は、前記連続範囲のサムネイル画像の中、「E」、「C」、「D」のサムネイル画像のみをこの記載順に選択した後、前記「反映」ソフトキーをタッチする(図10(a))。この場合、位置検出部81がタッチ操作位置の座標を検出し、該検出結果に基づき、順序変更部833が該新配置順に従って、「E」、「C」、「D」のサムネイル画像の配置順を変更し、他の「B」「F」「G」のサムネイル画像に対しては配置順を変更せず、配置順変更の処理前と同じ配置順にて「E」、「C」、「D」のサムネイル画像の後に付けて表示する(図10(b))。
【0072】
拡大表示部835は、前記連続範囲の所定のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する。図11は本発明の実施の形態1における拡大表示部835の作用を説明するための説明図である。例えば、前記配置順変更モードで、そのままのサムネイル画像の大きさでは確認できない等の理由により、利用者が一覧表示された複数のサムネイル画像の内、何れかのサムネイル画像を拡大する場合、希望するサムネイル画像を所定時間以上、長くタッチする(図11(a))。拡大表示部835は位置検出部81による検出結果及び前記計時部による計時結果に基づき、所定時間以上タッチが行われた場合、当該サムネイル画像を拡大して、該サムネイル画像の拡大画面のみを、表示部82の所定の大きさ(ピクセル)の枠内に表示する。この場合、拡大されたサムネイル画像の画像は大きいので、拡大されたサムネイル画像の拡大画像の全てを前記枠内に表示さず、拡大表示部835は拡大されたサムネイルの拡大画像の内、一部のみを適宜前記枠内に表示する。
【0073】
例えば、利用者が視認を希望する所定の部分が前記枠内に表示されていない場合、利用者は前記所定の部分と反対方向に指先を適宜スライド(矢印方向)させる(図11(b))。この際、位置検出部81が指先のスライドに係る方向、距離等に係る表示部82の表示画面上の座標を検出し、拡大表示部835は斯かる位置検出部81の検出結果に基づき、前記所定の部分を前記枠の中心に表示させる(図11(c))。すなわち、拡大表示部835は所定のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する。
【0074】
画像生成部836は、位置検出部81による検出結果に基づき、拡大表示部835により拡大した画像(以下、部分拡大画像)に対応するサムネイル画像を生成する。例えば、利用者が希望する所定の部分を視認するために指先をスライドさせる操作を行い、前記所定の部分を前記枠の中心に表示させて視認した後、指先を表示部82の画面から離した場合、位置検出部81がそれを検出する。画像生成部836は斯かる位置検出部81の検出結果に基づき、前記指先を離したときの部分拡大画像に対応するサムネイル画像の生成を画像処理装置4に指示する。なお、この際、表示部82の表示は、複数のサムネイル画像の一覧表示に戻る。
【0075】
サムネイル表示部837は、画像生成部836の指示に応じて、画像処理装置4が生成した部分拡大画像に対応するサムネイル画像を、拡大処理前のサムネイル画像(図11(a)の3番のサムネイル画像)に代えて表示する(図11(d))。
【0076】
座標格納部7は、位置検出部81からの信号に基づき、表示部82の画面上での利用者の指先の接触点の座標を記憶する。例えば、タッチパネル81をタッチした場合のタッチ点の座標、利用者がいわゆるスライド操作を行った場合のスライド開始点及び離接点の座標等を記憶する。
【0077】
図12は本発明の実施の形態1における、部分拡大画像の表示の処理を説明するフローチャートである。
例えば、前記配置順変更モードにおける複数のサムネイル画像の一覧表示状態において、サムネイル画像の大きさでは確認できないので、利用者が一覧表示された複数のサムネイル画像の内、何れかのサムネイル画像を拡大する場合、拡大を希望するサムネイル画像を所定時間以上、長くタッチする。
【0078】
この場合、制御部2のCPUは、位置検出部81による検出結果及び前記計時部による計時結果に基づき、タッチされたサムネイル画像を拡大して表示する指示を受け付ける(ステップS101)。CPUは拡大表示部835にタッチされたサムネイル画像の拡大を指示する。
【0079】
拡大表示部835は、CPUの指示に応じてタッチされたサムネイル画像を拡大して、該サムネイル画像の拡大画面のみを、表示部82の所定の大きさ(ピクセル)の枠内に表示する(ステップS102)。
【0080】
CPUは、位置検出部81を監視してその検出結果に基づき、利用者による指先のスライド操作が行われたか否かを判定する(ステップS103)。CPUがスライド操作が行われていないと判定した場合(ステップS103:NO)、処理はステップS105に進む。
【0081】
一方、CPUはスライド操作が行われたと判定した場合(ステップS103:YES)、拡大表示部835に指示することにより、前記スライド操作に応じた、拡大されたサムネイル画像の拡大画像の部分(部分拡大画像)の表示を行う(ステップS104)。CPUの指示に応じて、拡大表示部835は位置検出部81の検出結果に基づき、部分拡大画像を表示部82の前記枠内に表示する。部分拡大画像の表示に係る詳しい説明は上述しており、省略する。
【0082】
次いで、CPUは、位置検出部81を監視してその検出結果に基づき、利用者の指先が表示部82の画面から離隔したか否かを判定する(ステップS105)。CPUが位置検出部81による検出結果に基づき、表示部82の表示画面から利用者の指先が離隔していないと判定した場合(ステップS105:NO)、処理はステップS103に再び戻る。
【0083】
一方、CPUが位置検出部81による検出結果に基づき、表示部82の画面から利用者の指先が離隔したと判定した場合(ステップS105:YES)、画像生成部836に指示することにより、指先が離隔したときにて表示されていた部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する(ステップS106)。
【0084】
この後、表示部82の表示は複数のサムネイル画像の一覧表示状態に戻り、サムネイル表示部837は、ステップS106にて生成した部分拡大画像に対応するサムネイル画像を、拡大処理前のサムネイル画像の代わりに表示部82に表示する(ステップS107)。
【0085】
以下、本発明の実施の形態1における、サムネイル画像の配置順変更の処理を説明する。
図13は本発明の実施の形態1における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、読み取った複数枚の原稿の画像データに基づき、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順を利用者が一部変更して、前記画像データに基づく画像の形成を行う場合を例として説明する。
【0086】
まず、利用者は複数枚の原稿を画像入力装置3の原稿台に載置し、操作パネル10の「コピー」キーを操作して前記原稿の読み取りを指示する。制御部2のCPUは操作パネル10を介して読み取りの指示を受け付け、画像入力装置3に指示して前記原稿の画像の読み取りを行う(ステップS201)。CPUは、このように画像入力装置3によって取得された前記原稿の画像データに番号を付して記憶部9に記憶する。
【0087】
CPUは前記複数枚の原稿に係るサムネイル画像の生成を画像処理装置4に指示する。画像処理装置4によって生成されたサムネイル画像は当該画像データ及び番号に関連付けられ、記憶部9に記憶される。
【0088】
次いで、CPUは記憶部9に記憶されているサムネイル画像及び番号を読み出し、表示部82に、前記サムネイル画像の一覧を所定の配置順(例えば、読込順)にて表示する(ステップS202)。(図4(a)参照)
【0089】
例えば、利用者は一覧表示されたサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像の順序が前後していると判断した場合、これらの配置順を変更するために、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチする。
【0090】
斯かる場合、位置検出部81は、利用者によるタッチ操作位置に係る座標を検出し、該検出結果に基づき、CPUは配置順変更モードに設定する(ステップS203)。
【0091】
その後、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像を含む前記連続範囲を指定するために、2つのサムネイル画像を選択する。この際、選択受付部831は位置検出部81を介して2つのサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS204)。このような、前記連続範囲の指定を受け付ける際における、2つのサムネイル画像の選択の受け付けに対しては、上述しており、詳しい説明を省略する。(図4(b)、(c)参照)
【0092】
次いで、範囲決定部832は、選択受付部831が受け付けた2つのサムネイル画像の選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲(連続範囲)を決定する(ステップS205)。詳しくは、前記サムネイル画像の一覧の中、選択受付部831が最初に受け付けた選択に係るサムネイル画像から、その次に受け付けた選択に係るサムネイル画像までのサムネイル画像の範囲を、範囲決定部832が前記連続範囲として決定する。また、この場合、範囲決定部832は、前記連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて表示し、被選択サムネイル画像である旨を表す(図4(d))。
【0093】
前記連続範囲の指定が終了した場合、配置順を変更すべき前記連続範囲のサムネイル画像を、利用者が希望する新しい配置順にタッチして選択する。この際、順序決定部834は、選択受付部831が受け付けた選択の順に基づき、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における新配置順を決定する(ステップS206)。また、決定した新配置順は記憶部9に記憶される。斯かる新配置順を決定する処理については、上述しており、詳しい説明を省略する(図6参照)。
【0094】
この後、利用者は、例えば、図6の「反映」ソフトキーをタッチすることにより、前記新配置順に従う、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順変更を指示し、位置検出部81により前記タッチ操作に係る座標が検出される。
【0095】
順序変更部833は位置検出部81の検出結果に基づき、記憶部9から前記新配置順を読出し、該新配置順に従って、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順を変更する(ステップS207)。上述の図6(b)の例においては、利用者により前記「反映」ソフトキーがタッチされた場合、順序変更部833によって、前記新配置順に従う前記連続範囲のサムネイル画像の配置順の変更が行われ、図9に示すように、利用者が希望するアルファベット順に沿う表示が行われる。その後、利用者が前記「OK」キーを操作することによって、新たに番号が付される。
【0096】
次いで、CPUは、例えば、前記変更の後におけるサムネイル画像の配置順にて、画像を出力(印刷)することを確認する旨の指示を受け付ける。例えば、利用者が図9に示す例における「OK」キーを操作することにより、利用者から確認を得た場合、CPUは画像出力装置5に指示することにより、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順に、各サムネイル画像に対応する画像の形成を行う(ステップS208)。
【0097】
(実施の形態2)
図14は本発明の実施の形態2のデジタル複合機1のサムネイル表示制御部83の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態2のデジタル複合機1は実施の形態1のデジタル複合機1と同様の構成であるが、反復指示受付部838を更に備えている。
【0098】
反復指示受付部838は、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更と同じ配置順変更を、残余のサムネイル画像に対して反復して行う指示を受け付ける。詳しくは、利用者が前記連続範囲の中、一部のサムネイル画像に対してのみ特定のタッチ操作を行った場合、反復指示受付部838は、前記タッチ操作に係る一部のサムネイル画像に対して現配置順を逆順にする指示である上に、該連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更と同じ配置順変更を、残余のサムネイル画像に対しても同一の周期にて反復して行う指示であるとして受け付ける。なお、反復指示受付部838が前記指示を受け付けた場合、順序変更部833は、前記一部のサムネイル画像に対して現配置順を逆順にする配置順変更を行い、残余のサムネイル画像に対しても該配置順変更を反復して行う。
【0099】
図15は本発明の実施の形態2における反復指示受付部838の作用を説明するための説明図である。説明の便宜上、順序が前後する2つのサムネイル画像の配置順を正しく変更する場合を例として説明する。図15の例においては、「B」及び「C」、「D」及び「E」、並びに「F」及び「G」のサムネイル画像が、夫々順序が前後しており、これを逆順にするものとする。
【0100】
実施の形態1の記載と同様にして、2つのサムネイル画像の選択が終了した場合に、範囲決定部832は配置順を変更すべきサムネイル画像の前記連続範囲の決定を行い、例えば、該連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて表示し、被選択サムネイル画像である旨を表す(図4(d)参照)。
【0101】
次いで、利用者は前記連続範囲の一部、すなわち前記連続範囲の中、逆順にすべきサムネイル画像の範囲を選択する。利用者は一方(片手)の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最先のサムネイル画像(「B」)をタッチし、接触の状態を維持したまま、他方(片手)の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最後のサムネイル画像(「C」)をタッチする(図15(a)参照)。その後、利用者は最後のサムネイル画像(「C」)をタッチしている他方の指を、接触状態を維持したまま、図15(b)に示すように回転させる操作を行う。
【0102】
利用者によりこのような操作が行われた場合、選択受付部831が受け付けた選択に基づき、反復指示受付部838は、「B」サムネイル画像から「C」サムネイル画像までのサムネイル画像の現配置順を逆順にする配置順変更を行う上に、該配置順変更を残余のサムネイル画像(すなわち、「D」、「E」、「F」、「G」のサムネイル画像)に対しても同一の周期にて行う反復指示として受け付ける。
【0103】
反復指示受付部838は前記反復指示を受け付けた場合、前記連続範囲の全サムネイル画像に付けられている色の濃淡を変えて表示し、被選択サムネイル画像である旨を表す(図15(c)参照)。
【0104】
次いで、利用者は「反映」ソフトキーをタッチし、順序変更部833は、前記一部のサムネイル画像(「B」及び「C」のサムネイル画像)に対して現配置順を逆順にする配置順変更を行い、残余のサムネイル画像(「D」、「E」、「F」、「G」のサムネイル画像)に対しても同一の周期にて(「D」及び「E」、並びに「F」及び「G」)現配置順を逆順にする配置順変更を反復して行う。
【0105】
斯かる結果を図15(d)に示す。「B」及び「C」、「D」及び「E」、並びに「F」及び「G」のサムネイル画像が、夫々当該配置順変更の前の配置順を逆順にする配置順にして表示部82に表示されていることが見て取れる。
【0106】
以下、本発明の実施の形態2における、サムネイル画像の配置順変更の処理を説明する。
図16は本発明の実施の形態2における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、利用者が複数枚の原稿の画像データを読み取り、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順を一部変更して、前記画像データに基づく画像の形成を行う場合を例として説明する。
【0107】
まず、利用者は複数枚の原稿を画像入力装置3の原稿台に載置し、操作パネル10の「コピー」キーを操作して前記原稿の読み取りを指示する。制御部2のCPUは操作パネル10を介して読み取りの指示を受け付け、画像入力装置3に指示して前記原稿の画像の読み取りを行う(ステップS301)。CPUは、このように画像入力装置3によって取得された前記原稿の画像データに番号を付して記憶部9に記憶する。CPUは前記複数枚の原稿に係るサムネイル画像の生成を画像処理装置4に指示し、画像処理装置4によって生成されたサムネイル画像は当該画像データ及び番号に関連付けられ、記憶部9に記憶される。
【0108】
次いで、CPUは記憶部9に記憶されているサムネイル画像及び番号を読み出し、表示部82に、前記サムネイル画像の一覧を所定の配置順(例えば、読込順)にて表示する(ステップS302)。
【0109】
例えば、利用者は一覧表示されたサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像の順序が前後しており、更にこれが反復されていると判断した場合、これらの配置順を変更するために、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチする。以下においては、説明の便宜上、図15(a)に示すようなサムネイル画像の一覧の中、「B」及び「C」、「D」及び「E」、「F」及び「G」を夫々前後させるものとする。
【0110】
利用者が前記「配置順変更」ソフトキーをタッチした場合、位置検出部81は、利用者によるタッチ操作位置に係る座標を検出し、該検出結果に基づき、CPUは配置順変更モードに設定する(ステップS303)。
【0111】
その後、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像を含む前記連続範囲を指定するために、2つのサムネイル画像を選択する。この際、選択受付部831は位置検出部81を介して2つのサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS304)。
【0112】
次いで、範囲決定部832は、選択受付部831が受け付けた2つのサムネイル画像の選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲(連続範囲)を決定する(ステップS305)。連続範囲の指定の受け付けについては、上述しており、詳しい説明を省略する(ステップS205及び図4(d)参照)。この場合、範囲決定部832は、前記連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて、被選択サムネイル画像である旨を表す。
【0113】
前記連続範囲の指定が終了した場合、利用者は前記連続範囲の一部、すなわち前記連続範囲の中、逆順にすべきサムネイル画像の範囲を選択する。上述したように、利用者は一方の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最先のサムネイル画像をタッチし、前記一方の指の接触の状態を維持したまま、他方の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最後のサムネイル画像をタッチする(図15(a)参照)。その後、利用者は最後のサムネイル画像をタッチしている他方の指を、接触状態を維持したまま、円を描くように回転させる操作を行う(図15(b)参照)。
【0114】
また、前記連続範囲の全サムネイル画像の現配置順を逆順にする場合は、上述したような手法にて、前記連続範囲の中、最先のサムネイル画像及び最後のサムネイル画像を選択した後、該最後のサムネイル画像に対して円を描くように指を回転させる操作を行う。なお、前記連続範囲の全サムネイル画像の現配置順を逆順にするために、所定のキーを設けても良い。
【0115】
利用者によりこのような操作が行われた場合、反復指示受付部838は、選択受付部831が受け付けた選択に基づき、前記最先のサムネイル画像から、前記最後のサムネイル画像までのサムネイル画像の現配置順を逆順にする配置順変更を行う上に、該配置順変更を残余のサムネイル画像に対しても同一の周期にて行う反復指示を受け付ける(ステップS306)。また、この際、前記最先のサムネイル画像から、前記最後のサムネイル画像までのサムネイル画像の数、換言すれば、反復して配置順変更を行うべき周期(以下、反復周期と言う)は、選択受付部831による選択受付の結果に基づき、記憶部9に記憶される。
【0116】
反復指示受付部838は前記反復指示を受け付けた場合、選択受付部831は前記連続範囲の全サムネイル画像の選択を受け付けたものとして認識し、前記全サムネイル画像は、ステップS305にて付けられた色の濃淡を変えて表示される(ステップS307)。
【0117】
次いで、利用者は「反映」ソフトキーをタッチし、順序変更部833は、前記最先のサムネイル画像から前記最後のサムネイル画像までのサムネイル画像に対して現配置順を逆順にする配置順変更を行い、残余のサムネイル画像に対しても、記憶部9に記憶されている反復周期に基づき、現配置順を逆順にする配置順変更を同一の周期にて反復して行い(ステップS308)、その結果が表示部82に表示される(図15(d)参照)。
【0118】
前記連続範囲の最後のサムネイル画像が前記反復周期に合わない場合は、前記連続範囲内で現配置順を逆順にする配置順変更を行う。
【0119】
例えば、利用者が図15(d)に示す「OK」ソフトキーを操作した場合、CPUは画像出力装置5に指示することにより、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順に、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う(ステップS309)。
【0120】
なお、実施の形態2に係る発明は、以上の構成に限るものでない。例えば、現配置順を逆順にする配置順変更を反復して行うための特定モードを設けておき、該特定モードで一方(片手)の指で前記最先のサムネイル画像及び最後のサムネイル画像を順次選択することにより、両手を用いる上述の場合と同様の効果を奏するように構成してもよい。
【0121】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0122】
(実施の形態3)
図17は本発明の実施の形態3のデジタル複合機1の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態3のデジタル複合機1は、動作を行うためのプログラムが、通信IF11を介してCD‐ROM等の記録媒体の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。更に、実施の形態3のデジタル複合機1は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信IF11を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0123】
実施の形態3のデジタル複合機1は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受付させ、受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させ、受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば記憶部9にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAMにロードして実行される。これにより、実施の形態3の本発明のデジタル複合機1として機能する。
【0124】
前記記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0125】
いずれの場合においても、格納されているプログラムコードはCPUがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0126】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープ又はカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク又はハードディスク等の磁気ディスク又はCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0127】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0128】
1 デジタル複合機
5 画像出力装置(画像形成手段)
9 記憶部
81 位置検出部
82 表示部
83 サムネイル表示制御部
831 選択受付部
832 範囲決定部
833 順序変更部
834 順序決定部
835 拡大表示部
836 画像生成部
837 サムネイル表示部
838 反復指示受付部
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが可能な画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像読取装置、外部記録装置及びネットワーク等を介して画像データを取得し、該画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像を生成して表示部に表示するプレビュー機能を有する画像形成装置が普及されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、取得が完了した画像ファイルのサムネイル画像を順次作成して表示し、一覧表示し、又は指定されたサムネイル画像に係る画像を一枚表示する画像蓄積表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−282435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、多くの場合は前記サムネイル画像が表示される表示部に例えばタッチパネルを設け、前記表示部の画面に接触する利用者の指先の動作(例えば、ドラッグアンドドロップ)を検知することにより、例えば一覧表示されたサムネイル画像の位置変更、拡大、縮小、回転等の処理を行い、プレビュー画像を変更することが可能に構成されている。
【0006】
しかしながら、サムネイル画像の位置を変更する処理においては、多くのサムネイル画像が一覧表示されている場合、非常に時間と手間がかかるという問題がある。例えば、多くのサムネイル画像が所定の配置順にて一覧表示されている場合、その内の複数のサムネイル画像に対して所定のサムネイル画像の前後に挿入する位置変更を繰り返して行う際には、その度に前記所定のサムネイル画像の前後のサムネイル画像の位置を繰り下げる、又は繰り上げる処理を行う必要があり、時間と手間がかかる。このような問題は、特許文献1の画像蓄積表示装置では解決することができない。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段を備える画像表示装置おいて、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付け、受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定し、選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連続範囲内の配置順を変更することにより、前記表示部に表示されているサムネイル画像の配置順を部分的に変更するのであり、利用者が前記連続範囲内で複数のサムネイル画像の配置順を変更する際、配置順を変更すべきサムネイル画像を希望する配置順に選択する操作のみで対象のサムネイル画像及びその配置順が決められ、複数のサムネイル画像の配置順を簡単に変更することができる画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像表示装置は、取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部を備え、前記複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが可能な画像表示装置において、前記表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段と、該検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付手段と、該選択受付手段が受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定する範囲決定手段と、前記選択受付手段が受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行った場合、前記検出手段が当該接触操作位置を検出し、前記選択受付手段が該検出手段による検出結果に基づき、該接触操作位置に係るサムネイル画像の選択を受け付ける。このようにして前記選択受付手段が受け付けた選択に基づき、前記範囲決定手段は配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定する。また、前記順序変更手段は、前記選択受付手段がサムネイル画像の選択を受け付ける際の選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連像範囲内での配置順を変更する。
【0010】
本発明に係る画像表示装置は、前記範囲決定手段は、前記選択受付手段が受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行い、2つのサムネイルを選択した場合、前記範囲決定手段は、前記選択受付手段が受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付ける。
【0012】
本発明に係る画像表示装置は、前記連続範囲のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する拡大表示手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、前記拡大表示手段により拡大して表示された部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する画像生成手段と、該画像生成手段によって生成されたサムネイル画像を、前記所定のサムネイル画像に代えて表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、前記拡大表示手段は、例えば、前記選択受付手段が受け付けた前記連続範囲内の何れかのサムネイル画像を拡大して部分的に表示する。例えば、前記拡大表示手段により前記部分拡大画像が前記表示部に表示される間、前記表示部の表示画面に接触し続けていた利用者の指が該表示部の表示画面から離れた場合、前記画像生成手段は、前記部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する。前記表示手段は、該画像生成手段によって生成されたサムネイル画像を、前記所定のサムネイル画像に代えて表示部に表示する。
【0014】
本発明に係る画像表示装置は、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更を、残余のサムネイル画像に対して反復して行う指示を受け付ける反復指示受付手段を備え、該反復指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記順序変更手段が前記配置順変更を残余のサムネイル画像に対して反復して行うように構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、反復指示受付手段は、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行ったものと同一の配置順変更を、残余のサムネイル画像に対しても反復して行う指示を受け付ける。該反復指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記順序変更手段が前記配置順変更を残余のサムネイル画像に対して反復して行う。
【0016】
本発明に係る画像形成装置は、前述の発明の何れか一つに記載の画像表示装置と、該画像表示装置によって前記表示部に表示された複数のサムネイル画像の配置順に従って、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、例えば、前記画像表示装置の順序変更手段によって前記表示部に表示された複数のサムネイル画像の配置順が変更された場合、画像形成手段が、変更後のサムネイル画像の配置順に従って、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う。
【0018】
本発明に係る画像表示方法は、取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置で、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示する画像表示方法において、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付ステップと、該選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更ステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明に係るコンピュータプログラムは、取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置のコンピュータに、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受付させる選択受付ステップと、コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更させる順序変更ステップとを実行させることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行った場合、当該接触操作位置が検出され、該検出の結果に基づき、前記接触操作位置に係るサムネイル画像の選択が受付される。このようにして受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲が決定される。また、サムネイル画像の選択が受付される際の選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連像範囲内での配置順が変更される。
【0021】
本発明に係る画像表示方法は、前記範囲決定ステップは、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする。
【0022】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記範囲決定ステップで、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受付させることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、利用者が前記表示部の表示画面への接触操作を行い、2つのサムネイルを選択した場合、受付された先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受付される。
【0024】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の画像表示装置、画像形成装置、及び画像表示方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定し、選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の前記連続範囲内の配置順を変更することにより、前記表示部に表示されている複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが出来るので、前記連続範囲内で複数のサムネイル画像の配置順を変更する際、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像を希望する配置順に選択する操作を行うのみで、複数のサムネイル画像の配置順を簡単に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1のデジタル複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1のデジタル複合機の画像処理装置及び操作装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1のデジタル複合機のサムネイル表示制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1における選択受付部及び範囲決定部の作用を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における順序決定部の作用を説明するための説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1において、連続範囲のサムネイル画像の配置順を変更した結果を示す例示図である。
【図10】本発明の実施の形態1のデジタル複合機における他の構成例を説明する説明図である。
【図11】本発明の実施の形態1における拡大表示部の作用を説明するための説明図である。
【図12】本発明の実施の形態1における、部分拡大画像の表示の処理を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態1における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態2のデジタル複合機のサムネイル表示制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態2における反復指示受付部の作用を説明するための説明図である。
【図16】本発明の実施の形態2における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態3のデジタル複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を、コピー機能、印刷機能等を有するデジタル複合機に適用した場合を例として、図面を用いて具体的に説明する。
【0029】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るデジタル複合機においては、取得した画像データに基づくサムネイル画像を表示部に所定の配置順にて一覧表示し、タッチパネルを介して利用者の指示を受け付け、サムネイル画像の位置、すなわち該サムネイル画像が配置されている配置順を部分的に変更する処理が可能に構成されている。
【0030】
図1は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1の要部構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1のデジタル複合機1は、制御部2と、画像入力装置3と、画像出力装置5と、画像処理装置4と、通信装置6と、記憶部9と、操作装置10とを備えており、これらハードウェアはバスNによって接続されている。また、操作装置10は画像表示装置8及び座標格納部7を備えている。
【0031】
制御部2はCPU、ROM及びRAM(図示せず)を備えている。ROMには各種の制御プログラム、サムネイル画像を生成するためのプログラム、画像の拡大のためのプログラム及びデータ等が予め格納されており、RAMは、複数のデータを記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAMは、例えば、ROMから読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生するデータ、外部から受信したデータ等を一時的に記憶する。RAMは、CPUの読出指示に応じて記憶してある各種データ等を適宜読み出す。
【0032】
CPUは、ROMに予め格納されている制御プログラムをRAM上にロードして実行することによって前述の各種ハードウェアの制御を行い、デジタル複合機1を本発明の実施の形態1に係る画像表示装置及び画像形成装置として動作させる。
【0033】
なお、画像入力装置3は、原稿の画像を光学的に読み取る。また、画像入力装置3は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、例えばCCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有する。画像入力装置3では、載置台にセットされた原稿からの反射光像を前記イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログデータを出力する。画像入力装置3が出力したアナログデータは画像処理装置4に入力される。
【0034】
画像出力装置5は、画像処理装置4から出力されるCMYKデータの画像データに基づく画像を記録用紙、OHPフィルム等のシート上に印刷する。画像出力装置5は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像をシート上に形成する。
【0035】
通信装置6は、画像表示装置8に表示するサムネイル画像に係る画像データを外部から受信するネットワークカード、モデム等を備えており、例えば、前記画像データが添付されたメールを受信する。
【0036】
記憶部9は、例えば、不揮発性の半導体メモリであり、画像入力装置3によって読み取られた画像データ、又は通信装置6を介して外部から取得した画像データと、該画像データに基づくサムネイル画像とに番号を付し、各画像データ及びサムネイル画像、並びに番号を対応させて記憶する。また、記憶部9は、後述する順序決定部834が受け付ける選択されたサムネイル画像の配置順を記憶する。
【0037】
なお、本発明の実施の形態1のデジタル複合機1は計時部(図示せず)を備えており、該計時部による計時結果、及び後述する位置検出部81による検出結果に基づき、利用者からの指示を受け付けることが出来る。
【0038】
画像処理装置4は、例えば画像入力装置3を通じて入力されるアナログデータを基にデジタル形式の画像データを生成し、又は記憶部9に記憶されている画像データを読み出し、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力用画像データを生成する。該出力用画像データは、画像出力装置5又は通信装置6に出力される。画像入力装置3、通信装置6又は記憶部9から取得した画像データに基づく画像のサムネイル画像を生成する。
【0039】
図2は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1の画像処理装置4及び操作装置10の要部構成を示す機能ブロック図である。画像処理装置4は、A/D(アナログ/デジタル)変換部40と、シェーディング補正部41と、入力処理部42と、領域分離処理部48と、色補正部44と、黒生成/下色除去部45と、空間フィルタ部46と、中間調生成部47と、表示制御部49とを備えている。
【0040】
例えば、画像入力装置3にて読み取られた画像のアナログデータは、画像処理装置4内を、A/D変換部40、シェーディング補正部41、入力処理部42、領域分離処理部48、色補正部44、黒生成/下色除去部45、空間フィルタ部46、及び中間調生成部47の順(矢印方法)で送られ、CMYKのデジタルカラーデータとして、画像出力装置5へ出力される。
【0041】
A/D変換部40は、画像入力装置3からのRGBのアナログデータをデジタルデータに変換するものであり、シェーディング補正部41は、A/D変換部40より送られてきたデジタルのRGBデータに対して、画像入力装置3の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
【0042】
入力処理部42は、シェーディング補正部41にて各種の歪みが取り除かれたRGBデータ(RGBの反射率データ)夫々に対してγを補正し、カラーバランスを整えると同時に、濃度データに変換する処理を施す。
【0043】
表示制御部49は、画像入力装置3にて読み取られた原稿の画像データに基づくサムネイル画像を生成し、また操作装置10(位置検出部81)を介して受け付けた利用者の選択に係るサムネイル画像に対応する画像データを記憶部9から読み出して、該画像データに基づく画像を生成し、画像表示装置8に表示させる。
【0044】
領域分離処理部48は、入力処理部42からのRGBデータより、入力画像データの各画素が文字領域、網点領域、印刷紙写真領域(連続階調領域)等の何れかに分離する。領域分離処理部48は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別データを、黒生成/下色除去部45、空間フィルタ部46、及び中間調生成部47へと出力する。
【0045】
色補正部44では、RGBデータの補正であるCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)データが生成されると共に、色再現性を高めるために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
【0046】
黒生成/下色除去部45は、色補正後のCMYの3色データから黒(K)データを生成する黒生成、元のCMYデータから黒生成で得たKデータを差し引いて新たなCMYデータを生成する処理を行い、CMYの3色データがCMYKの4色データに変換される。
【0047】
空間フィルタ部46は、黒生成/下色除去部45より入力されるCMYKデータの画像データに対して、領域識別データを基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけ及び粒状性劣化を防ぐ。
【0048】
また、中間調生成部47は、CMYKデータの画像データに対して、領域識別データを基に例えば階調再現処理を施す。該階調再現処理が施されたCMYKデータの画像データは画像出力装置5に出力される。
【0049】
また、操作装置10は、デジタル複写機1における「ファックス」、「複写」、「印刷」、「メール」等の機能を切り替える機能ボタン、テンキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、画像入力装置3にて読み取った原稿の画像データに基づく画像及び画像表示装置8の表示部82に表示されたサムネイルに係る画像をシート上に画像形成するための「出力」又は「コピー」キー等を備えている。また、操作装置10は、上述したように、画像表示装置8及び座標格納部7を備えている。
【0050】
画像表示装置8はデジタル複写機1の状態、ジョブ処理の状況、読み取った画像のサムネイル画像、操作装置10の操作内容の確認等、利用者に対して報知すべき情報を表示する、例えば液晶ディスプレイからなる表示部82を備えている。また、画像表示装置8は、表示部82の表示画面への利用者の指先の接触操作位置を検出する位置検出部81と、位置検出部81を介して受け付けた利用者の指示に応じて、表示部82へのサムネイル画像の表示を制御するサムネイル表示制御部83とを備えている。
【0051】
位置検出部81は、例えばタッチパネルであり、利用者の指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、利用者の指先の接触点の表示部82の画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、位置検出部81は複数点の認識が可能ないわゆるマルチタッチパネルであり、複数点が指定された場合、各々の点を個別に認識することが可能である。
【0052】
図3は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1のサムネイル表示制御部83の要部構成を示す機能ブロック図である。サムネイル表示制御部83は、選択受付部831、範囲決定部832、順序変更部833、順序決定部834、拡大表示部835、画像生成部836及びサムネイル表示部837を備えている。
【0053】
選択受付部831は、位置検出部81を介してサムネイル画像の選択を受け付ける。利用者が指先にて所定のサムネイル画像をタッチ操作した場合、位置検出部81はタッチ操作に係る座標を検出し、選択受付部831は位置検出部81による検出結果に係る座標に対応するサムネイル画像が選択されたものとして認識する。
【0054】
範囲決定部832は、選択受付部831が受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲を決定する。例えば、表示部82にサムネイル画像が所定の配置順にて一覧表示されている場合、選択受付部831が最初に受け付けた選択に係るサムネイル画像から、その次に受け付けた選択に係るサムネイル画像までの連続するサムネイル画像の範囲(以下、連続範囲という)を、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲として決定する。
【0055】
以下、選択受付部831及び範囲決定部832の作用について説明する。図4は本発明の実施の形態1における選択受付部831及び範囲決定部832の作用を説明するための説明図である。説明の便宜上、画像入力装置3にて原稿を読み取り、読み取りの順序(以下、読取順)を配置順として原稿の画像データに基づくサムネイル画像を表示部82に表示するものとする。
【0056】
図4(a)は画像入力装置3による読込順を配置順として表示部82に一覧表示されたサムネイル画像の一例を示す例示図である。表示部82には複数のサムネイル画像が読込順にて番号と共に一覧表示されており、画面上右上にはサムネイル画像の配置順を変更するための「配置順変更」ソフトキーが設けられている。また、全サムネイル画像を一度に表示部82へ表示できない場合には、スクロールボタンが画面の上下に表示される。該スクロールボタンの何れかをタッチした場合、タッチされたスクロールボタンに係る方向に画像が移動される。
一覧表示されたサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像の順序が前後していると視認した利用者は、それらの配置順を変更するために、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチして配置順変更モードに設定する。その後、配置順を変更すべきサムネイル画像を含む前記連続範囲を指定するために、2つのサムネイル画像を選択する。
【0057】
まず、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像のうち一番低い番号(3番)のサムネイル画像をタッチして選択する(図4(b))。斯かる場合、選択受付部831は位置検出部81を介して当該サムネイル画像の選択を受け付け、例えば選択されたサムネイル画像に色を付けて表示することにより、被選択サムネイル画像である旨を表す。次いで、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像のうち一番高い番号(7番)のサムネイル画像をタッチして選択する(図4(c))。斯かる場合、選択受付部831は位置検出部81を介して当該サムネイル画像の選択を受け付け、例えば選択されたサムネイル画像に色を付けて表示することにより、被選択サムネイル画像である旨を表す。
【0058】
このように、2つのサムネイル画像の選択が終了した場合、範囲決定部832は配置順を変更すべきサムネイル画像の前記連続範囲を決定する。すなわち、範囲決定部832は、前記一番低い番号(3番)のサムネイル画像から、前記一番高い番号(7番)のサムネイル画像までのサムネイル画像を、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲として決定する。斯かる場合、範囲決定部832は、前記連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて、被選択サムネイル画像である旨を表す(図4(d))。
【0059】
なお、本発明の実施の形態1のデジタル複合機1は上述した構成に限るものでない。例えば、所定のタイミングにて前記「配置順変更」ソフトキーをタッチして配置順変更モードに設定することによって、表示部82に表示されるサムネイル画像の一覧表示を利用者が調整できるように構成しても良い。
【0060】
詳しくは、画像入力装置3による原稿の読取の完了の順に該原稿の画像データに基づくサムネイル画像を作成して表示する場合、所定のサムネイル画像の表示中に、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチしたときは、前記一覧表示において前記所定のサムネイル画像が配置順における中間に位置されるように構成しても良い。
【0061】
図5は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。例えば、原稿の読取の完了の順次に該原稿の画像データに基づくサムネイル画像が表示される途中、「I」のサムネイル画像が表示されるときに利用者が前記「配置順変更」ソフトキーをタッチしたとする(図5(a))。この場合、前記読取が全て完了した後の、配置順変更モードにおけるサムネイル画像の一覧表示は、前記「I」のサムネイル画像が中間(4番)に位置するように行われる(図5(b))。
【0062】
順序決定部834は、選択受付部831が受け付けた選択の順に基づき、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における表示すべき配置順を決定する。図6は本発明の実施の形態1における順序決定部834の作用を説明するための説明図である。
【0063】
例えば、上述したように、配置順を変更すべきサムネイル画像の前記連続範囲の指定が終了した場合、利用者は、希望する新しい配置順に、前記連続範囲のサムネイル画像をタッチすることにより選択する。図6の例においては、利用者はアルファベット順に沿って配置順を変更することを希望し、最初に3番のサムネイル画像をタッチして選択し(図6(a))、次に6番、4番、7番、5番、2番の順に夫々のサムネイル画像をタッチして選択する。選択受付部831は、夫々のサムネイル画像の選択を受け付ける際、当該サムネイル画像に付けられている色を変更又は色の濃淡を変える等の処理を行う(図6(b))。なお、順序決定部834は、この際における、選択受付部831が受け付けた選択の順を、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における配置順として、すなわち、変更すべき新しい配置順(以下、新配置順)として決定し、当該選択に係るサムネイル画像(又は番号)と関連づけて記憶部9に記憶する。この後、利用者は図6(b)に示すように、画面上の右上に設けられた「反映」ソフトキーをタッチすることにより、前記新配置順に従う、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順変更を指示する。
【0064】
また、以上のように、利用者が希望する新しい配置順に、前記連続範囲のサムネイル画像をタッチして選択する構成に限るものでない。例えば、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対しては配置順を変更しない場合は、利用者がこれらのサムネイル画像を指先でなぞる(又はスライド)操作を行うことにより、これらの配置順を維持する指示を受け付けるように構成しても良い。
【0065】
図7は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。図7に示す例において、「E」「F」及び「G」のサムネイル画像の配置順を維持する場合、利用者は、図中矢印のように、これらのサムネイル画像上を指先でスライドする。このようなスライド操作に係る表示部82の表示画面上の座標変化を位置検出部81が検出した場合、その後における配置順変更の処理において、位置検出部81の検出結果に基づき、前記スライド操作に係るサムネイル画像の配置順を変えず、そのまま維持するように構成する。
【0066】
なお、利用者の誤操作によって選択されたサムネイル画像は、再度当該サムネイル画像をタッチする操作により、その選択を解除するように構成しても良い。
【0067】
図8は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。図8(a)に示すように、「B」、「C」及び「D」のサムネイル画像のみが既に選択されている場合において、利用者が「C」のサムネイル画像を再度タッチする操作を行い、該操作を位置検出部81が検出した場合は、選択受付部831は「C」のサムネイル画像の選択を解除するように構成する(図8(b))。
【0068】
また、このような選択されたサムネイル画像の選択解除に係る構成においても、上述したように、利用者が既に選択された複数のサムネイル画像を指先でなぞる(又はスライド)操作を行うことにより、これらの選択が解除されるように構成しても良い。
【0069】
順序変更部833は、順序決定部834が決定した配置順に基づき、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における配置順を更新する。例えば、利用者が前記「反映」ソフトキーをタッチした場合、順序変更部833が記憶部9から前記新配置順を読出し、該新配置順に従って、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順を変更する。上述の図6(b)の例において、利用者により前記「反映」ソフトキーがタッチされた場合は、順序変更部833によって、前記新配置順に従う前記連続範囲のサムネイル画像の配置順の変更が行われ、図9に示すように、利用者が希望するアルファベット順に沿う表示が行われる。その後、利用者が「OK」キー(図9参照)を操作することによって、新たに番号が付される。なお、この後、利用者が操作装置10の「出力」キーを操作し、シート上への画像形成を指示した場合、画像出力装置5は、表示部82に表示された配置順に、各サムネイル画像に対応する画像の画像形成(出力)を行う。
【0070】
また、前記連続範囲のサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像に対してのみ選択が行われ、前記一部のサムネイル画像に対してのみ新配置順の指定を受け付けている状態で、利用者が前記「反映」ソフトキーをタッチした場合は、選択された前記一部のサムネイル画像に対してのみ、前記新配置順に従う配置順変更の処理を行い、他のサムネイル画像に対しては配置順を変えず、前記一部のサムネイル画像の後に配置して表示するように構成しても良い。
【0071】
図10は本発明の実施の形態1のデジタル複合機1における他の構成例を説明する説明図である。利用者は、前記連続範囲のサムネイル画像の中、「E」、「C」、「D」のサムネイル画像のみをこの記載順に選択した後、前記「反映」ソフトキーをタッチする(図10(a))。この場合、位置検出部81がタッチ操作位置の座標を検出し、該検出結果に基づき、順序変更部833が該新配置順に従って、「E」、「C」、「D」のサムネイル画像の配置順を変更し、他の「B」「F」「G」のサムネイル画像に対しては配置順を変更せず、配置順変更の処理前と同じ配置順にて「E」、「C」、「D」のサムネイル画像の後に付けて表示する(図10(b))。
【0072】
拡大表示部835は、前記連続範囲の所定のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する。図11は本発明の実施の形態1における拡大表示部835の作用を説明するための説明図である。例えば、前記配置順変更モードで、そのままのサムネイル画像の大きさでは確認できない等の理由により、利用者が一覧表示された複数のサムネイル画像の内、何れかのサムネイル画像を拡大する場合、希望するサムネイル画像を所定時間以上、長くタッチする(図11(a))。拡大表示部835は位置検出部81による検出結果及び前記計時部による計時結果に基づき、所定時間以上タッチが行われた場合、当該サムネイル画像を拡大して、該サムネイル画像の拡大画面のみを、表示部82の所定の大きさ(ピクセル)の枠内に表示する。この場合、拡大されたサムネイル画像の画像は大きいので、拡大されたサムネイル画像の拡大画像の全てを前記枠内に表示さず、拡大表示部835は拡大されたサムネイルの拡大画像の内、一部のみを適宜前記枠内に表示する。
【0073】
例えば、利用者が視認を希望する所定の部分が前記枠内に表示されていない場合、利用者は前記所定の部分と反対方向に指先を適宜スライド(矢印方向)させる(図11(b))。この際、位置検出部81が指先のスライドに係る方向、距離等に係る表示部82の表示画面上の座標を検出し、拡大表示部835は斯かる位置検出部81の検出結果に基づき、前記所定の部分を前記枠の中心に表示させる(図11(c))。すなわち、拡大表示部835は所定のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する。
【0074】
画像生成部836は、位置検出部81による検出結果に基づき、拡大表示部835により拡大した画像(以下、部分拡大画像)に対応するサムネイル画像を生成する。例えば、利用者が希望する所定の部分を視認するために指先をスライドさせる操作を行い、前記所定の部分を前記枠の中心に表示させて視認した後、指先を表示部82の画面から離した場合、位置検出部81がそれを検出する。画像生成部836は斯かる位置検出部81の検出結果に基づき、前記指先を離したときの部分拡大画像に対応するサムネイル画像の生成を画像処理装置4に指示する。なお、この際、表示部82の表示は、複数のサムネイル画像の一覧表示に戻る。
【0075】
サムネイル表示部837は、画像生成部836の指示に応じて、画像処理装置4が生成した部分拡大画像に対応するサムネイル画像を、拡大処理前のサムネイル画像(図11(a)の3番のサムネイル画像)に代えて表示する(図11(d))。
【0076】
座標格納部7は、位置検出部81からの信号に基づき、表示部82の画面上での利用者の指先の接触点の座標を記憶する。例えば、タッチパネル81をタッチした場合のタッチ点の座標、利用者がいわゆるスライド操作を行った場合のスライド開始点及び離接点の座標等を記憶する。
【0077】
図12は本発明の実施の形態1における、部分拡大画像の表示の処理を説明するフローチャートである。
例えば、前記配置順変更モードにおける複数のサムネイル画像の一覧表示状態において、サムネイル画像の大きさでは確認できないので、利用者が一覧表示された複数のサムネイル画像の内、何れかのサムネイル画像を拡大する場合、拡大を希望するサムネイル画像を所定時間以上、長くタッチする。
【0078】
この場合、制御部2のCPUは、位置検出部81による検出結果及び前記計時部による計時結果に基づき、タッチされたサムネイル画像を拡大して表示する指示を受け付ける(ステップS101)。CPUは拡大表示部835にタッチされたサムネイル画像の拡大を指示する。
【0079】
拡大表示部835は、CPUの指示に応じてタッチされたサムネイル画像を拡大して、該サムネイル画像の拡大画面のみを、表示部82の所定の大きさ(ピクセル)の枠内に表示する(ステップS102)。
【0080】
CPUは、位置検出部81を監視してその検出結果に基づき、利用者による指先のスライド操作が行われたか否かを判定する(ステップS103)。CPUがスライド操作が行われていないと判定した場合(ステップS103:NO)、処理はステップS105に進む。
【0081】
一方、CPUはスライド操作が行われたと判定した場合(ステップS103:YES)、拡大表示部835に指示することにより、前記スライド操作に応じた、拡大されたサムネイル画像の拡大画像の部分(部分拡大画像)の表示を行う(ステップS104)。CPUの指示に応じて、拡大表示部835は位置検出部81の検出結果に基づき、部分拡大画像を表示部82の前記枠内に表示する。部分拡大画像の表示に係る詳しい説明は上述しており、省略する。
【0082】
次いで、CPUは、位置検出部81を監視してその検出結果に基づき、利用者の指先が表示部82の画面から離隔したか否かを判定する(ステップS105)。CPUが位置検出部81による検出結果に基づき、表示部82の表示画面から利用者の指先が離隔していないと判定した場合(ステップS105:NO)、処理はステップS103に再び戻る。
【0083】
一方、CPUが位置検出部81による検出結果に基づき、表示部82の画面から利用者の指先が離隔したと判定した場合(ステップS105:YES)、画像生成部836に指示することにより、指先が離隔したときにて表示されていた部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する(ステップS106)。
【0084】
この後、表示部82の表示は複数のサムネイル画像の一覧表示状態に戻り、サムネイル表示部837は、ステップS106にて生成した部分拡大画像に対応するサムネイル画像を、拡大処理前のサムネイル画像の代わりに表示部82に表示する(ステップS107)。
【0085】
以下、本発明の実施の形態1における、サムネイル画像の配置順変更の処理を説明する。
図13は本発明の実施の形態1における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、読み取った複数枚の原稿の画像データに基づき、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順を利用者が一部変更して、前記画像データに基づく画像の形成を行う場合を例として説明する。
【0086】
まず、利用者は複数枚の原稿を画像入力装置3の原稿台に載置し、操作パネル10の「コピー」キーを操作して前記原稿の読み取りを指示する。制御部2のCPUは操作パネル10を介して読み取りの指示を受け付け、画像入力装置3に指示して前記原稿の画像の読み取りを行う(ステップS201)。CPUは、このように画像入力装置3によって取得された前記原稿の画像データに番号を付して記憶部9に記憶する。
【0087】
CPUは前記複数枚の原稿に係るサムネイル画像の生成を画像処理装置4に指示する。画像処理装置4によって生成されたサムネイル画像は当該画像データ及び番号に関連付けられ、記憶部9に記憶される。
【0088】
次いで、CPUは記憶部9に記憶されているサムネイル画像及び番号を読み出し、表示部82に、前記サムネイル画像の一覧を所定の配置順(例えば、読込順)にて表示する(ステップS202)。(図4(a)参照)
【0089】
例えば、利用者は一覧表示されたサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像の順序が前後していると判断した場合、これらの配置順を変更するために、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチする。
【0090】
斯かる場合、位置検出部81は、利用者によるタッチ操作位置に係る座標を検出し、該検出結果に基づき、CPUは配置順変更モードに設定する(ステップS203)。
【0091】
その後、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像を含む前記連続範囲を指定するために、2つのサムネイル画像を選択する。この際、選択受付部831は位置検出部81を介して2つのサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS204)。このような、前記連続範囲の指定を受け付ける際における、2つのサムネイル画像の選択の受け付けに対しては、上述しており、詳しい説明を省略する。(図4(b)、(c)参照)
【0092】
次いで、範囲決定部832は、選択受付部831が受け付けた2つのサムネイル画像の選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲(連続範囲)を決定する(ステップS205)。詳しくは、前記サムネイル画像の一覧の中、選択受付部831が最初に受け付けた選択に係るサムネイル画像から、その次に受け付けた選択に係るサムネイル画像までのサムネイル画像の範囲を、範囲決定部832が前記連続範囲として決定する。また、この場合、範囲決定部832は、前記連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて表示し、被選択サムネイル画像である旨を表す(図4(d))。
【0093】
前記連続範囲の指定が終了した場合、配置順を変更すべき前記連続範囲のサムネイル画像を、利用者が希望する新しい配置順にタッチして選択する。この際、順序決定部834は、選択受付部831が受け付けた選択の順に基づき、選択されたサムネイル画像の前記連続範囲における新配置順を決定する(ステップS206)。また、決定した新配置順は記憶部9に記憶される。斯かる新配置順を決定する処理については、上述しており、詳しい説明を省略する(図6参照)。
【0094】
この後、利用者は、例えば、図6の「反映」ソフトキーをタッチすることにより、前記新配置順に従う、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順変更を指示し、位置検出部81により前記タッチ操作に係る座標が検出される。
【0095】
順序変更部833は位置検出部81の検出結果に基づき、記憶部9から前記新配置順を読出し、該新配置順に従って、前記連続範囲のサムネイル画像の配置順を変更する(ステップS207)。上述の図6(b)の例においては、利用者により前記「反映」ソフトキーがタッチされた場合、順序変更部833によって、前記新配置順に従う前記連続範囲のサムネイル画像の配置順の変更が行われ、図9に示すように、利用者が希望するアルファベット順に沿う表示が行われる。その後、利用者が前記「OK」キーを操作することによって、新たに番号が付される。
【0096】
次いで、CPUは、例えば、前記変更の後におけるサムネイル画像の配置順にて、画像を出力(印刷)することを確認する旨の指示を受け付ける。例えば、利用者が図9に示す例における「OK」キーを操作することにより、利用者から確認を得た場合、CPUは画像出力装置5に指示することにより、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順に、各サムネイル画像に対応する画像の形成を行う(ステップS208)。
【0097】
(実施の形態2)
図14は本発明の実施の形態2のデジタル複合機1のサムネイル表示制御部83の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態2のデジタル複合機1は実施の形態1のデジタル複合機1と同様の構成であるが、反復指示受付部838を更に備えている。
【0098】
反復指示受付部838は、前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更と同じ配置順変更を、残余のサムネイル画像に対して反復して行う指示を受け付ける。詳しくは、利用者が前記連続範囲の中、一部のサムネイル画像に対してのみ特定のタッチ操作を行った場合、反復指示受付部838は、前記タッチ操作に係る一部のサムネイル画像に対して現配置順を逆順にする指示である上に、該連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更と同じ配置順変更を、残余のサムネイル画像に対しても同一の周期にて反復して行う指示であるとして受け付ける。なお、反復指示受付部838が前記指示を受け付けた場合、順序変更部833は、前記一部のサムネイル画像に対して現配置順を逆順にする配置順変更を行い、残余のサムネイル画像に対しても該配置順変更を反復して行う。
【0099】
図15は本発明の実施の形態2における反復指示受付部838の作用を説明するための説明図である。説明の便宜上、順序が前後する2つのサムネイル画像の配置順を正しく変更する場合を例として説明する。図15の例においては、「B」及び「C」、「D」及び「E」、並びに「F」及び「G」のサムネイル画像が、夫々順序が前後しており、これを逆順にするものとする。
【0100】
実施の形態1の記載と同様にして、2つのサムネイル画像の選択が終了した場合に、範囲決定部832は配置順を変更すべきサムネイル画像の前記連続範囲の決定を行い、例えば、該連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて表示し、被選択サムネイル画像である旨を表す(図4(d)参照)。
【0101】
次いで、利用者は前記連続範囲の一部、すなわち前記連続範囲の中、逆順にすべきサムネイル画像の範囲を選択する。利用者は一方(片手)の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最先のサムネイル画像(「B」)をタッチし、接触の状態を維持したまま、他方(片手)の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最後のサムネイル画像(「C」)をタッチする(図15(a)参照)。その後、利用者は最後のサムネイル画像(「C」)をタッチしている他方の指を、接触状態を維持したまま、図15(b)に示すように回転させる操作を行う。
【0102】
利用者によりこのような操作が行われた場合、選択受付部831が受け付けた選択に基づき、反復指示受付部838は、「B」サムネイル画像から「C」サムネイル画像までのサムネイル画像の現配置順を逆順にする配置順変更を行う上に、該配置順変更を残余のサムネイル画像(すなわち、「D」、「E」、「F」、「G」のサムネイル画像)に対しても同一の周期にて行う反復指示として受け付ける。
【0103】
反復指示受付部838は前記反復指示を受け付けた場合、前記連続範囲の全サムネイル画像に付けられている色の濃淡を変えて表示し、被選択サムネイル画像である旨を表す(図15(c)参照)。
【0104】
次いで、利用者は「反映」ソフトキーをタッチし、順序変更部833は、前記一部のサムネイル画像(「B」及び「C」のサムネイル画像)に対して現配置順を逆順にする配置順変更を行い、残余のサムネイル画像(「D」、「E」、「F」、「G」のサムネイル画像)に対しても同一の周期にて(「D」及び「E」、並びに「F」及び「G」)現配置順を逆順にする配置順変更を反復して行う。
【0105】
斯かる結果を図15(d)に示す。「B」及び「C」、「D」及び「E」、並びに「F」及び「G」のサムネイル画像が、夫々当該配置順変更の前の配置順を逆順にする配置順にして表示部82に表示されていることが見て取れる。
【0106】
以下、本発明の実施の形態2における、サムネイル画像の配置順変更の処理を説明する。
図16は本発明の実施の形態2における、配置順変更の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、利用者が複数枚の原稿の画像データを読み取り、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順を一部変更して、前記画像データに基づく画像の形成を行う場合を例として説明する。
【0107】
まず、利用者は複数枚の原稿を画像入力装置3の原稿台に載置し、操作パネル10の「コピー」キーを操作して前記原稿の読み取りを指示する。制御部2のCPUは操作パネル10を介して読み取りの指示を受け付け、画像入力装置3に指示して前記原稿の画像の読み取りを行う(ステップS301)。CPUは、このように画像入力装置3によって取得された前記原稿の画像データに番号を付して記憶部9に記憶する。CPUは前記複数枚の原稿に係るサムネイル画像の生成を画像処理装置4に指示し、画像処理装置4によって生成されたサムネイル画像は当該画像データ及び番号に関連付けられ、記憶部9に記憶される。
【0108】
次いで、CPUは記憶部9に記憶されているサムネイル画像及び番号を読み出し、表示部82に、前記サムネイル画像の一覧を所定の配置順(例えば、読込順)にて表示する(ステップS302)。
【0109】
例えば、利用者は一覧表示されたサムネイル画像の中、一部のサムネイル画像の順序が前後しており、更にこれが反復されていると判断した場合、これらの配置順を変更するために、前記「配置順変更」ソフトキーをタッチする。以下においては、説明の便宜上、図15(a)に示すようなサムネイル画像の一覧の中、「B」及び「C」、「D」及び「E」、「F」及び「G」を夫々前後させるものとする。
【0110】
利用者が前記「配置順変更」ソフトキーをタッチした場合、位置検出部81は、利用者によるタッチ操作位置に係る座標を検出し、該検出結果に基づき、CPUは配置順変更モードに設定する(ステップS303)。
【0111】
その後、利用者は配置順を変更すべきサムネイル画像を含む前記連続範囲を指定するために、2つのサムネイル画像を選択する。この際、選択受付部831は位置検出部81を介して2つのサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS304)。
【0112】
次いで、範囲決定部832は、選択受付部831が受け付けた2つのサムネイル画像の選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の範囲(連続範囲)を決定する(ステップS305)。連続範囲の指定の受け付けについては、上述しており、詳しい説明を省略する(ステップS205及び図4(d)参照)。この場合、範囲決定部832は、前記連続範囲の全てのサムネイル画像に色を付けて、被選択サムネイル画像である旨を表す。
【0113】
前記連続範囲の指定が終了した場合、利用者は前記連続範囲の一部、すなわち前記連続範囲の中、逆順にすべきサムネイル画像の範囲を選択する。上述したように、利用者は一方の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最先のサムネイル画像をタッチし、前記一方の指の接触の状態を維持したまま、他方の指で、逆順にすべきサムネイル画像の範囲の中の最後のサムネイル画像をタッチする(図15(a)参照)。その後、利用者は最後のサムネイル画像をタッチしている他方の指を、接触状態を維持したまま、円を描くように回転させる操作を行う(図15(b)参照)。
【0114】
また、前記連続範囲の全サムネイル画像の現配置順を逆順にする場合は、上述したような手法にて、前記連続範囲の中、最先のサムネイル画像及び最後のサムネイル画像を選択した後、該最後のサムネイル画像に対して円を描くように指を回転させる操作を行う。なお、前記連続範囲の全サムネイル画像の現配置順を逆順にするために、所定のキーを設けても良い。
【0115】
利用者によりこのような操作が行われた場合、反復指示受付部838は、選択受付部831が受け付けた選択に基づき、前記最先のサムネイル画像から、前記最後のサムネイル画像までのサムネイル画像の現配置順を逆順にする配置順変更を行う上に、該配置順変更を残余のサムネイル画像に対しても同一の周期にて行う反復指示を受け付ける(ステップS306)。また、この際、前記最先のサムネイル画像から、前記最後のサムネイル画像までのサムネイル画像の数、換言すれば、反復して配置順変更を行うべき周期(以下、反復周期と言う)は、選択受付部831による選択受付の結果に基づき、記憶部9に記憶される。
【0116】
反復指示受付部838は前記反復指示を受け付けた場合、選択受付部831は前記連続範囲の全サムネイル画像の選択を受け付けたものとして認識し、前記全サムネイル画像は、ステップS305にて付けられた色の濃淡を変えて表示される(ステップS307)。
【0117】
次いで、利用者は「反映」ソフトキーをタッチし、順序変更部833は、前記最先のサムネイル画像から前記最後のサムネイル画像までのサムネイル画像に対して現配置順を逆順にする配置順変更を行い、残余のサムネイル画像に対しても、記憶部9に記憶されている反復周期に基づき、現配置順を逆順にする配置順変更を同一の周期にて反復して行い(ステップS308)、その結果が表示部82に表示される(図15(d)参照)。
【0118】
前記連続範囲の最後のサムネイル画像が前記反復周期に合わない場合は、前記連続範囲内で現配置順を逆順にする配置順変更を行う。
【0119】
例えば、利用者が図15(d)に示す「OK」ソフトキーを操作した場合、CPUは画像出力装置5に指示することにより、表示部82に表示されたサムネイル画像の配置順に、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う(ステップS309)。
【0120】
なお、実施の形態2に係る発明は、以上の構成に限るものでない。例えば、現配置順を逆順にする配置順変更を反復して行うための特定モードを設けておき、該特定モードで一方(片手)の指で前記最先のサムネイル画像及び最後のサムネイル画像を順次選択することにより、両手を用いる上述の場合と同様の効果を奏するように構成してもよい。
【0121】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0122】
(実施の形態3)
図17は本発明の実施の形態3のデジタル複合機1の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態3のデジタル複合機1は、動作を行うためのプログラムが、通信IF11を介してCD‐ROM等の記録媒体の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。更に、実施の形態3のデジタル複合機1は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信IF11を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0123】
実施の形態3のデジタル複合機1は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受付させ、受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させ、受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば記憶部9にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAMにロードして実行される。これにより、実施の形態3の本発明のデジタル複合機1として機能する。
【0124】
前記記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0125】
いずれの場合においても、格納されているプログラムコードはCPUがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0126】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープ又はカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク又はハードディスク等の磁気ディスク又はCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0127】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0128】
1 デジタル複合機
5 画像出力装置(画像形成手段)
9 記憶部
81 位置検出部
82 表示部
83 サムネイル表示制御部
831 選択受付部
832 範囲決定部
833 順序変更部
834 順序決定部
835 拡大表示部
836 画像生成部
837 サムネイル表示部
838 反復指示受付部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部を備え、前記複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが可能な画像表示装置において、
前記表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段と、
該検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付手段と、
該選択受付手段が受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定する範囲決定手段と、
前記選択受付手段が受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更手段と
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記範囲決定手段は、前記選択受付手段が受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記連続範囲のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する拡大表示手段と、
前記検出手段による検出結果に基づき、前記拡大表示手段により拡大して表示された部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する画像生成手段と、
該画像生成手段によって生成されたサムネイル画像を、前記所定のサムネイル画像に代えて表示する表示手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更を、残余のサムネイル画像に対して反復して行う指示を受け付ける反復指示受付手段を備え、
該反復指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記順序変更手段が前記配置順変更を残余のサムネイル画像に対して反復して行うように構成してあることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の画像表示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか一つに記載の画像表示装置と、
該画像表示装置によって前記表示部に表示された複数のサムネイル画像の配置順に従って、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う画像形成手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置で、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示する画像表示方法において、
前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付ステップと、
該選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、
前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更ステップと
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項7】
前記範囲決定ステップは、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする請求項6に記載の画像表示方法。
【請求項8】
取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置のコンピュータに、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受付させる選択受付ステップと、
コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、
コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更させる順序変更ステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
コンピュータに、前記範囲決定ステップで、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受付させることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
【請求項1】
取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部を備え、前記複数のサムネイル画像の配置順を部分的に変更することが可能な画像表示装置において、
前記表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段と、
該検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付手段と、
該選択受付手段が受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定する範囲決定手段と、
前記選択受付手段が受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更手段と
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記範囲決定手段は、前記選択受付手段が受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記連続範囲のサムネイル画像を拡大して部分的に表示する拡大表示手段と、
前記検出手段による検出結果に基づき、前記拡大表示手段により拡大して表示された部分拡大画像に対応するサムネイル画像を生成する画像生成手段と、
該画像生成手段によって生成されたサムネイル画像を、前記所定のサムネイル画像に代えて表示する表示手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記連続範囲の一部のサムネイル画像に対して行った配置順変更を、残余のサムネイル画像に対して反復して行う指示を受け付ける反復指示受付手段を備え、
該反復指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記順序変更手段が前記配置順変更を残余のサムネイル画像に対して反復して行うように構成してあることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の画像表示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか一つに記載の画像表示装置と、
該画像表示装置によって前記表示部に表示された複数のサムネイル画像の配置順に従って、各サムネイル画像に対応する画像のシート上への形成を行う画像形成手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置で、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示する画像表示方法において、
前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受け付ける選択受付ステップと、
該選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、
前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更する順序変更ステップと
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項7】
前記範囲決定ステップは、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受け付けるように構成してあることを特徴とする請求項6に記載の画像表示方法。
【請求項8】
取得した画像データに基づき複数のサムネイル画像を順に配置して表示する表示部と、該表示部の表示画面への接触操作位置を検出する検出手段とを備える画像表示装置のコンピュータに、前記複数のサムネイル画像が表示されている配置順を部分的に変更して表示させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記検出手段による検出結果に基づき、サムネイル画像の選択を受付させる選択受付ステップと、
コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択に基づき、配置順を変更すべきサムネイル画像の連続範囲を決定させる範囲決定ステップと、
コンピュータに、前記選択受付ステップで受け付けた選択の順に基づき、該選択に係るサムネイル画像の配置順を変更させる順序変更ステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
コンピュータに、前記範囲決定ステップで、前記選択受付ステップで受け付けた先の選択のサムネイル画像から後の選択のサムネイル画像までを、前記連続範囲として受付させることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図4】
【図5】
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【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−164923(P2011−164923A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−26800(P2010−26800)
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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