説明

画像表示装置及び画像表示方法

【課題】画面を表示するためのベクタ形式のデータを記憶する領域のサイズを小さくするとともに、ユーザ応答のよい画面の表示を行うことができる技術を提供すること。
【解決手段】画面ベクタデータ生成部143は、データ記憶部120に記憶されている情報に基づいて、データ記憶部120に記憶されているグラフィックスデータを用いて、画面を構成するための画面ベクタデータを生成し、この画面ベクタデータをビデオメモリ180に記憶させる。更新処理部144は、データ記憶部120に記憶されている情報に基づいて、画面を更新する際に、変更するパラメータがビデオメモリ180に記憶される位置情報を含む更新参照情報を生成して、画面を更新する際に、ビデオメモリ180に記憶されている画面ベクタデータにおいて、この更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルテレビ、レコーダー、携帯電話等の組み込み機器では、滑らかで視認性が良く、直感的な操作が可能なGUI(Graphical User Interface)が求められている。
【0003】
ベクタ形式のデータは、表示すべき曲線の始点と終点の座標、色、大きさ及び形状等の情報を表すパラメータを含み、当該パラメータを用いて画像の拡大、縮小又は回転等の変形処理が行われるため、高品質の描画を行うことができる。また、ベクタ形式のデータは、ビットマップデータ等のラスタ形式のデータに比べ、データサイズが小さく、アニメーション画像の表示にも適しており、GUIにも適用されている。
【0004】
GUIを表示するデバイスの高解像度化やアニメーションを用いたわかりやすく多様な表示にともない、GUI表示には多くの描画命令を実行する必要があり、その処理時間は長くなる。従って、ユーザ操作等のイベント毎に、画像データを形成する描画命令が実行され、GUIが表示される場合、ユーザの入力からGUIの表示までのユーザ応答が悪くなる。
【0005】
特許文献1には、ある状態のGUI画像を描画し表示する過程で、次の状態のGUI画像を描画しておくことにより、ユーザの入力からGUIの表示までのユーザ応答を悪化させることなく、GUIを表示することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−286745号公報(段落0014、図1、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、ユーザの入力が連続で行われ、GUI画像の一部が次々と変化する場合には、次の状態のGUI画像の描画が間に合わず、ユーザ応答が悪くなる可能性がある。また、特許文献1に記載の技術において次の状態のGUI画像を多数用意するためには、画像データを格納するためのメモリのサイズが大きくなるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、画面を表示するためのベクタ形式のデータを記憶する領域のサイズを小さくするとともに、ユーザ応答のよい画面の表示を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1態様に係る画像表示装置は、ベクタ化されたグラフィックスデータを複数含む素材情報、前記グラフィックスデータから画面を構成する構成方法を示す構成部品情報、及び、前記画面を更新する際に、変更されるパラメータと、当該パラメータを変更する内容と、を含む画面更新情報、を記憶するデータ記憶部と、前記構成部品情報に基づいて、前記グラフィックスデータと、前記グラフィックスデータから前記画面を構成するためのパラメータと、を含む画面ベクタデータを生成する生成部と、前記画面ベクタデータを記憶するメモリ部と、前記画面更新情報に基づいて、前記画面ベクタデータを前記メモリ部に記憶したときに、前記画面更新情報に含まれているパラメータに対応する値が、前記メモリ部に記憶される位置を示す位置情報を含む更新参照情報を生成する更新処理部と、を備え、前記更新処理部は、前記画面を更新する際に、前記位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、前記画面更新情報に含まれている内容に従って変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の1態様によれば、画面を表示するためのベクタ形式のデータを記憶する領域のサイズを小さくするとともに、ユーザ応答のよい画面の表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態1及び実施の形態2に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるGUI画面の一例を示す概略図(その1)である。
【図3】実施の形態1におけるGUI画面の一例を示す概略図(その2)である。
【図4】実施の形態1における画面構成情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図5】実施の形態1における構成部品情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図6】実施の形態1における構成部品情報の一例を示す概略図である。
【図7】実施の形態1における拡張ソース情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図8】実施の形態1におけるメンバ情報の一例を示す概略図である。
【図9】実施の形態1における操作キー情報の一例を示す概略図である。
【図10】実施の形態1における対応情報の一例を示す概略図である。
【図11】実施の形態1における画面更新情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図12】実施の形態1における画面更新情報の一例を示す概略図である。
【図13】実施の形態1に係る画像表示装置が行う画像表示処理を概略的に示すフローチャートである。
【図14】実施の形態1における画面ベクタデータ生成処理を概略的に示すフローチャートである。
【図15】実施の形態1における部品オブジェクトデータのデータ構造の一例を示す概略図(その1)である。
【図16】実施の形態1における部品オブジェクトデータのデータ構造の一例を示す概略図(その2)である。
【図17】実施の形態1における部品オブジェクトデータのデータ構造の一例を示す概略図(その3)である。
【図18】実施の形態1における部品オブジェクトデータのデータ構造の一例を示す概略図(その4)である。
【図19】実施の形態1における画面ベクタデータのデータ構造の一例を示す概略図である。
【図20】実施の形態1における更新参照情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図21】実施の形態1における画面ベクタデータ更新処理を概略的に示すフローチャートである。
【図22】実施の形態2におけるGUI画面の一例を示す概略図(その1)である。
【図23】実施の形態2におけるGUI画面の一例を示す概略図(その2)である。
【図24】実施の形態2における構成部品情報の一例を示す概略図である。
【図25】実施の形態2におけるメンバ情報の一例を示す概略図である。
【図26】実施の形態2における操作キー情報の一例を示す概略図である。
【図27】実施の形態2における対応情報の一例を示す概略図である。
【図28】実施の形態2における画面更新情報の一例を示す概略図である。
【図29】実施の形態2における画面ベクタデータ生成処理を概略的に示すフローチャートである。
【図30】実施の形態2における部品オブジェクトデータの生成方法の一例について説明する概略図である。
【図31】実施の形態2における更新参照情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図32】実施の形態2における画面ベクタデータ更新処理を概略的に示すフローチャートである。
【図33】(A)から(C)は、実施の形態2において、選択されたメンバ番号に基づいて、シフト量を可変とする場合の表示例を示す概略図である。
【図34】(A)から(C)は、実施の形態2において、選択された番組情報の表示例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。画像表示装置100は、入力受付部110と、データ記憶部120と、画像表示処理部130と、ビデオメモリ180と、表示部190とを備える。なお、図1の括弧内の符号は、実施の形態2における構成である。
【0013】
画像表示装置100は、表示部190にGUI画面を表示させる機能を有する。図2及び図3は、GUI画面IMA1、IMA2の一例を示す概略図である。図2に示されるように、GUI画面IMA1には、背景の部品オブジェクトOB−B00、メニューの部品オブジェクトOB−M20、OB−M30、OB−M40、OB−M50、OB−M60、OB−M70、メニューの部品オブジェクトOB−M20に関連した部品オブジェクトOB−G20、および、アニメーションの部品オブジェクトOB−A00が表示されている。図2は、メニューの部品オブジェクトOB−M20が選択されている状態のGUI画面IMA1を示しており、このGUI画面IMA1には、メニューの部品オブジェクトOB−M20に関連する部品オブジェクトOB−G20が表示されている。背景の部品オブジェクトOB−B00は、素材情報B00により生成され、メニューの部品オブジェクトOB−M20、OB−M30、OB−M40、OB−M50、OB−M60、OB−M70は、それぞれ、素材情報M20、M30、M40、M50、M60、M70により生成され、メニューの部品オブジェクトOB−M20に関連した部品オブジェクトOB−G20は、素材情報G20により生成され、アニメーションの部品オブジェクトOB−A00は、素材情報A00により生成される。そして、GUI画面IMA1において、ユーザが、入力受付部110を用いてキー操作を行い、選択位置を右下へ1つ移動させると、表示部190には、図3に示すようなGUI画面IMA2が表示される。
【0014】
図3のGUI画面IMA2には、図2のGUI画面IMA1におけるメニューの部品オブジェクトOB−M20が消えて、この部品オブジェクトOB−M20と同じ位置に、部品オブジェクトOB−M30が表示されている。また、同様に、図3のGUI画面IMA2には、メニューの部品オブジェクトOB−M40、OB−M50、OB−M60、OB−M70が、図2のGUI画面IMA1において、部品オブジェクトOB−M30、OB−M40、OB−M50、OB−M60が表示されていた位置に、それぞれ表示されている。さらに、図3のGUI画面IMA2では、図2のGUI画面IMA1において、部品オブジェクトOB−M70が表示されていた位置に、メニューの部品オブジェクトOB−M10が表示されている。図3のGUI画面IMA2は、メニューの部品オブジェクトOB−M30が選択されている状態を示している。このため、図3のGUI画面IMA2では、図2のGUI画面IMA1における、メニューの部品オブジェクトOB−M20に関連する部品オブジェクトOB−G20が消えて、メニューの部品オブジェクトOB−M30に関連する部品オブジェクトOB−G30が表示されている。なお、メニューの部品オブジェクトOB−M10は、素材情報M10により生成されており、メニューの部品オブジェクトOB−M30に関連する部品オブジェクトOB−G30は、素材情報G30により生成されている。また、図3のGUI画面IMA2においても、アニメーションの部品オブジェクトOB−A00は、継続して表示されている。
【0015】
図1に戻り、入力受付部110は、データの入力を受け付ける。例えば、入力受付部110は、ユーザのキー操作による入力データ、及び、外部機器(図示せず)から転送されてきたテキストデータの入力を受け付ける。入力受付部110は、キー入力デバイス(例えば、キーボード又はリモートコントローラ等)、ポインティングデバイス(例えば、マウス等)、及び、外部機器との通信機能を有するインターフェース装置を含む。入力受付部110は、入力されたデータを、例えば、制御部140に転送する。
【0016】
データ記憶部120は、表示部190に表示させるGUI画面を生成するために必要な情報を記憶する。データ記憶部120は、例えば、素材情報記憶部121と、画面構成情報記憶部122とを備える。
【0017】
素材情報記憶部121は、素材情報を複数記憶する。素材情報は、GUI画面を構成する部品オブジェクトデータを生成する素材となるデータであり、ベクタ化されたグラフィックスデータ及びベクトルフォントデータ(アウトラインフォントデータ)を含む。
【0018】
画面構成情報記憶部122には、GUI画面の表示内容及び更新内容を示す画面構成情報を記憶する。図4は、画面構成情報のデータ構造の一例を示す概略図である。画面構成情報は、構成部品情報と、拡張ソース情報と、画面更新情報とを含む。
【0019】
構成部品情報は、部品オブジェクトに用いられる素材情報を特定し、この部品オブジェクトによりGUI画面を構成する構成方法を特定する。拡張ソース情報は、GUI画面を構成する部品オブジェクトのうち、拡張ソースから生成される部品オブジェクトと、キー操作と、素材情報との関係を特定する。画面更新情報は、GUI画面を構成する部品オブジェクトの更新方法を特定する。
【0020】
図5は、画面構成情報に含まれる構成部品情報のデータ構造の一例を示す概略図である。構成部品情報は、部品数と、部品番号と、オーサリング定義と、ソース情報と、アニメーション効果と、X座標と、Y座標と、幅と、高さとを含む。部品数は、GUI画面を構成する部品オブジェクトの総数である。オーサリング定義は、GUI画面を更新する際に、部品オブジェクトを変更する方法の種別を示す。ソース情報は、部品オブジェクトを生成するために使用されるソースを示す。アニメーション効果は、部品オブジェクトのアニメーション効果のパターンの種別を示す。X座標は、GUI画面において、部品オブジェクトを配置するX座標を示す。Y座標は、GUI画面において、部品オブジェクトを配置するY座標を示す。従って、X座標及びY座標は、部品オブジェクトをGUI画面に配置する配置位置を示す。幅は、GUI画面における、部品オブジェクトの幅を示す。例えば、この幅は、ピクセル数で表される。高さは、GUI画面における、部品オブジェクトの高さを示す。例えば、この高さは、ピクセル数で表される。従って、幅及び高さは、GUI画面における、部品オブジェクトの部品サイズを示す。
【0021】
図6は、構成部品情報PSD1の一例を示す概略図である。図6に示されている構成部品情報PSD1は、図2のGUI画面IMA1を構成するためのものである。構成部品情報PSD1は、部品番号欄PSD11と、オーサリング定義欄PSD12と、ソース情報欄PSD13と、アニメーション効果欄PSD14と、X座標欄PSD15と、Y座標欄PSD16と、幅欄PSD17と、高さ欄PSD18とを有する。
部品番号欄PSD11は、GUI画面を構成する部品オブジェクトを識別するための識別情報である部品番号を格納する。
オーサリング定義欄PSD12は、GUI画面を更新する際に、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトを生成する方法の種別を示すオーサリング定義を格納する。例えば、オーサリング定義は、「更新無し」、「部分更新」及び「全更新」により構成される。更新無しは、GUI画面を更新する際に、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトを変更しないことを示す。部分更新は、GUI画面を更新する際に、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトを、既に取得されている、ベクタ化されたグラフィックスデータを利用して、生成することを示す。全更新は、GUI画面を更新する際に、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトに対応する、ベクタ化されたグラフィックスデータを取得し直すことを示す。
ソース情報欄PSD13は、部品オブジェクトを生成するために使用されるソースを示すソース情報を格納する。部品オブジェクトを生成するために使用されるソースには、素材情報記憶部121に記憶されている素材情報の他、拡張ソースが存在する。拡張ソースは、複数の素材情報を含む素材情報群である。ソース情報として拡張ソースが割り当てられている部品オブジェクトは、割り当てられた拡張ソースに対応する素材情報群の中から選択された素材情報により生成される。なお、本実施の形態においては、拡張ソースは、複数のメンバで構成され、各メンバは、1つ以上の素材情報で構成される。図6においては、「XXN(Nは自然数)」が拡張ソースに該当する。
アニメーション効果欄PSD14は、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトのアニメーション効果のパターンの種別を示すアニメーション効果を格納する。
X座標欄PSD15は、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトを、GUI画面に配置するX座標を格納する。
Y座標欄PSD16は、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトを、GUI画面に配置するY座標を格納する。
幅欄PSD17は、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトのGUI画面における幅のピクセル数を格納する。
高さ欄PSD18は、部品番号欄PSD11で識別される部品オブジェクトのGUI画面における高さのピクセル数を格納する。
なお、図6に示されている構成部品情報PSD1では、行数により部品数が示されている。
【0022】
図7は、構成部品情報に含まれる拡張ソース情報のデータ構造の一例を示す概略図である。拡張ソース情報は、メンバ情報と、操作キー情報と、対応情報とを含む。
【0023】
メンバ情報は、拡張ソースと、当該拡張ソースを構成する素材情報との関係を示す。メンバ情報には、拡張種別と、メンバ数と、要素数及び要素が含まれる。拡張種別は、拡張ソースの種別を示す。メンバ数は、拡張種別で示される拡張ソースを構成するメンバの総数を示す。要素数は、各メンバを構成する要素の総数を示す。要素は、メンバ識別子及び要素識別子により識別され、各々の要素には、素材情報が対応付けられている。
図8は、メンバ情報MED1の一例を示す概略図である。図8に示されているメンバ情報MED1は、図2に示されているGUI画面IMA1で使用される拡張ソースに対応するものである。図8に示されているメンバ情報MED1の拡張種別MED11は、「グループ素材情報」であり、メンバ数MED12は、「7」であり、要素数MED13は、「2」である。メンバを構成する要素MED14は、「要素[メンバ識別子][要素識別子]」の形式で、メンバ識別子及び要素識別子の組み合わせにより識別される。要素識別子が「0」の要素は、メニューの素材情報M10、M20、M30、M40、M50、M60、M70に対応付けられている。要素識別子が「1」の要素は、メニューに関連する素材情報G10、G20、G30、G40、G50、G60、G70に対応付けられている。
【0024】
図7の拡張ソース情報に含まれている操作キー情報は、入力受付部110で検知される操作キーに対応する動作を示す。操作キー情報は、操作キー情報総数と、操作キー種別と、操作キー1と、操作キー2と、操作キー3と、操作キー4と、操作キー5と、操作キー6とを含む。操作キー情報総数は、操作キー情報の種類の総数を示す。操作キー種別は、操作キーの種別を示す。操作キー1は、「上」の操作キーの入力が検知された場合の動作を示す。操作キー2は、「下」の操作キーの入力が検知された場合の動作を示す。操作キー3は、「右」の操作キーの入力が検知された場合の動作を示す。操作キー4は、「左」の操作キーの入力が検知された場合の動作を示す。操作キー5は、「選択」の操作キーの入力が検知された場合の動作を示す。操作キー6は、「戻る」の操作キーの入力が検知された場合の動作を示す。
図9は、操作キー情報KYD1の一例を示す概略図である。図9に示されている操作キー情報KYD1は、図2に示されているGUI画面IMA1で使用されるものである。図9に示されている操作キー情報KYD1は、操作キー情報総数KYD11が、「1」である。そして、操作キー種別KYD12が「メンバシフト」となっており、キー操作によって、選択されているメンバ番号が指定された数だけシフトされる。例えば、操作キー1(符号KYD13、「上」の操作キーに対応)又は操作キー4(符号KYD16、「左」の操作キーに対応)の入力が検知された場合は、選択されているメンバ番号が1つ減らされ(選択されているメンバ番号が「0」の場合は「6」にされる)、操作キー2(符号KYD14、「下」の操作キーに対応)又は操作キー3(符号KYD15、「右」の操作キーに対応)の入力が検知された場合は、選択されているメンバ番号が1つ増やされる(選択されているメンバ番号が「6」の場合は「0」にされる)。なお、操作キー5(符号KYD17、「選択」の操作キーに対応)の操作キーの入力が検知された場合には、GUI画面IMA1から画面P002に画面が変更され、操作キー6(符号KYD18、「戻る」の操作キーに対応)の操作キーの入力が検知された場合には、GUI画面IMA1から画面P005に画面が変更される。
【0025】
図7の拡張ソース情報に含まれている対応情報は、拡張ソースから生成される部品オブジェクトと、当該部品オブジェクトを生成する際に使用される要素との関係を示す。拡張ソース情報は、拡張ソース部品数と、部品番号と、要素と、操作キー番号とを含む。拡張ソース部品数は、拡張ソースから生成される部品オブジェクトの総数を示す。部品番号は、拡張ソースから生成される部品オブジェクトを識別するための識別情報を示す。要素は、部品番号で識別される部品オブジェクトを生成する際に使用される要素を示す。操作キー番号は、対応する操作キー情報を識別するための識別情報を示す。
図10は、対応情報COD1の一例を示す概略図である。図10に示されている対応情報COD1は、図2に示されているGUI画面IMA1を構成する部品オブジェクトの要素を示すものである。図10に示されている対応情報COD1は、部品番号欄COD11と、要素欄COD12と、操作キー番号欄COD13とを有するテーブル形式の情報である。
部品番号欄COD11は、拡張ソースから生成される部品オブジェクトを識別するための識別情報を示す部品番号を格納する。
要素欄COD12は、部品番号欄COD11で識別される部品オブジェクトを生成するために使用される要素を格納する。ここで、「N」は、選択されているメンバ番号である。図9に示されているキー操作によりメンバ番号は変更されるため、キー操作に応じて、部品オブジェクトを生成する際に使用される要素は変更される。
操作キー番号欄COD13は、要素欄COD12に格納されている要素を変更するキー操作を定義した操作キー情報を示す識別情報である操作キー番号を格納する。
なお、図10における対応情報COD1では、行数により拡張ソース部品数が示されている。
【0026】
図11は、図4に示されている画面構成情報に含まれている画面更新情報のデータ構造の一例を示す概略図である。画面更新情報は、更新部品数と、初期選択情報と、部品番号と、更新情報数と、更新対象と、更新条件と、更新内容とを含む。更新部品数は、GUI画面を更新する際に、更新される部品オブジェクトの総数を示す。初期選択情報は、GUI画面の変更時の初期選択情報であり、本実施の形態では、GUI画面の変更時のメンバ番号の初期値を示す。部品番号は、GUI画面を更新する際に、更新される部品オブジェクトを識別するための識別情報を示す。更新情報数は、GUI画面を更新する際に、更新されるパラメータの総数を示す。更新対象は、部品オブジェクトを更新する際に更新されるパラメータを示す。更新条件は、部品オブジェクトを更新する条件を示す。更新内容は、更新対象で示されるパラメータを更新する内容を示す。
図12は、画面更新情報RED1の一例を示す概略図である。図12に示されている画面更新情報RED1は、図2に示されているGUI画面IMA1を更新する際に使用されるものである。画面更新情報RED1は、初期選択情報RED11と、部品番号欄RED12、更新対象欄RED13、更新条件欄RED14及び更新内容欄RED15を備えるテーブル情報とを有する。
初期選択情報RED11は、画面の切り替えによって、GUI画面を表示する際に、選択情報の初期値となるメンバ番号を示す。図12の例では、初期選択情報は、「メンバ1」となっており、メンバ番号は「1」であるため、図10に示されている対応情報COD1により、選択状態のメニューである部品番号「2」に対応する部品オブジェクトは、要素[1][0]で生成される。そして、図8に示されているメンバ情報MED1により、要素[1][0]は、M20の素材情報に関連付けられているため、部品番号「2」に対応する部品オブジェクトは、M20の素材情報で生成されることになる。また、図10に示されている対応情報COD1により、選択状態のメニューに関連する部品番号「9」に対応する部品オブジェクトは、要素[1][1]で生成される。そして、図8に示されているメンバ情報MED1により、要素[1][1]は、G20の素材情報に関連付けられているため、部品番号「9」に対応する部品オブジェクトは、G20の素材情報で生成されることになる。また、非選択状態のメニューであるである部品番号「3」、「4」、「5」、「6」及び「7」に対応する部品オブジェクトは、それぞれ要素[2][0]、要素[3][0]、要素[4][0]、要素[5][0]、要素[6][0]に対応する、M30、M40、M50、M60、M70の素材情報で生成される。このように、拡張ソースから生成される部品オブジェクトは選択されているメンバ番号に関連付けられているため、個別に操作キー情報KYD1による遷移処理を行う必要がなく、制御部140の処理が軽減され、ユーザ応答がより早くなる。
部品番号欄RED12は、GUI画面を更新する際に、更新される部品オブジェクトを識別するための識別情報である部品番号を格納する。
更新対象欄RED13は、部品番号欄RED12で識別される部品オブジェクトを更新する際に更新されるパラメータを示す更新対象を格納する。本実施の形態においては、部品番号欄RED12で識別される部品オブジェクトを特定する部品オブジェクトデータ(図15〜図18を用いて後述)における素材参照情報のID番号が格納されている。
更新条件欄RED14は、部品番号欄RED12で識別される部品オブジェクトを更新する条件を示す更新条件を格納する。本実施の形態においては、更新条件は、操作キー1、2、3又は4の入力が検知されたことを示している。
更新内容欄RED15は、更新対象欄RED13で示されるパラメータを更新する内容を示す更新内容を格納する。本実施の形態においては、更新内容は、更新対象欄RED13で特定されたパラメータの設定値を、更新後の素材情報がビデオメモリ180に展開される開始アドレスに更新することを示している。例えば、部品番号「2」の部品オブジェクトの場合、図12における「対象素材情報開始アドレス」は、更新対象欄RED13で特定されたパラメータの設定値を、図10に示されている対応情報COD1より、要素[N][0]の素材情報がビデオメモリ180に展開される開始アドレスに更新することを示している。
以上のように、図12に示されている画面更新情報RED1は、更新条件を満たす操作キーが入力された場合、操作キーによって更新されたメンバ番号に対応する要素の素材情報が展開されている開始アドレスを更新することを示している。
なお、図12に示されている画面更新情報RED1では、部品番号欄RED12の1つの行に対する、更新対象欄RED13、更新条件欄RED14及び更新内容欄RED15の行数により、図11における更新情報数が示される。
【0027】
図1に戻り、データ記憶部120は、不揮発性メモリ、HDD(ハードディスクドライブ)、光ディスク等のメモリを用いて構成することができる。データ記憶部120の素材情報記憶部121及び画面構成情報記憶部122は、別々のメモリに構成されてもよく、また、同一のメモリ内の異なる記憶領域に構成されてもよい。
【0028】
画像表示処理部130は、制御部140と、画面更新ソース記憶部150と、更新参照情報記憶部160と、描画部170とを備える。
【0029】
制御部140は、画面構成情報記憶部122の画面構成情報に従って、素材情報記憶部121の素材情報と、必要な場合には入力受付部110から入力されたデータとを用いて、GUI画面を構成する部品オブジェクトデータを生成し、この部品オブジェクトデータを含む画面ベクタデータを生成する機能を有する。また、制御部140は、画面ベクタデータを生成する際に、GUI画面を更新する際に参照する更新参照情報を生成し、この更新参照情報を更新参照情報記憶部160に記憶させる機能を有する。例えば、制御部140は、表示制御部141と、部品オブジェクトデータ生成部142と、画面ベクタデータ生成部143と、更新処理部144とを備える。なお、部品オブジェクトデータ生成部142及び画面ベクタデータ生成部143により、生成部が構成される。
【0030】
表示制御部141は、画像表示装置100での処理の全般を制御する。例えば、表示制御部141は、ユーザからのキー操作に応じて、GUI画面の変更が必要か否かを判断し、GUI画面の変更が必要な場合には、部品オブジェクトデータ生成部142に部品オブジェクトデータを生成させ、画面ベクタデータ生成部143に、この部品オブジェクトデータを含む画面ベクタデータを生成させる。そして、表示制御部141は、生成された画面ベクタデータをビデオメモリ180に展開させて、描画部170に描画処理を実行させる。一方、表示制御部141は、ユーザからのキー操作に応じて、GUI画面の変更が必要なく、GUI画面の更新が必要であると判断した場合には、ビデオメモリ180に展開されている画面ベクタデータを更新させる。
部品オブジェクトデータ生成部142は、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報に従って、素材情報記憶部121に記憶されている素材情報を用いて、GUI画面を構成する部品オブジェクトデータを生成する。部品オブジェクトデータの生成方法については、図14〜図18を用いて後述する。
画面ベクタデータ生成部143は、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報に従って、部品オブジェクトデータ生成部142により生成された部品オブジェクトデータを含む画面ベクタデータを生成する。画面ベクタデータの生成方法については、図14及び図19を用いて後述する。
更新処理部144は、画面ベクタデータ生成部143で生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面を更新する際に参照する更新参照情報を生成し、更新参照情報記憶部160に記憶させる。更新参照情報の生成方法については、図14及び図20を用いて後述する。また、更新処理部144は、更新参照情報記憶部160に記憶されている更新参照情報を更新する。さらに、更新処理部144は、GUI画面を更新する際に、ビデオメモリ180に展開されている画面ベクタデータを更新する。
【0031】
画面更新ソース記憶部150は、GUI画面を変更する際に、変更後のGUI画面を構成するための画面構成情報に含まれている拡張ソース情報及び画面更新情報を記憶する。なお、これらの拡張ソース情報及び画面更新情報は、GUI画面を生成する際に、部品オブジェクトデータ生成部142が、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報より読み取り、画面更新ソース記憶部150に記憶させる。
【0032】
更新参照情報記憶部160は、更新処理部144が生成した更新参照情報を記憶する。
【0033】
描画部170は、ベクタ形式のデータを処理するグラフィックスエンジンであり、制御部140から、表示開始、表示内容の切り替え、又は、表示停止等の指示を受けて動作する。制御部140からの表示開始の指示を受けたとき、描画部170は、ビデオメモリ180に展開されている画面ベクタデータに基づいて、表示画面データを生成する。生成された表示画面データは、表示部190に出力される。
【0034】
ビデオメモリ180は、制御部140で生成された画面ベクタデータを記憶するメモリ部である。
表示部190は、描画部170で生成された表示画面データに基づいて、画面を表示する。
【0035】
以上に記載された画像表示処理部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、タイマー回路、入出力インターフェース及び専用処理ユニットを含む集積回路で構成することができる。画像表示処理部130の全部又は一部の機能は、ハードウェアで実現されてもよいし、あるいは、コンピュータプログラムをマイクロプロセッサで実行することにより実現されてもよい。画像表示処理部130の全部又は一部の機能がコンピュータプログラム(実行形式のファイルを含む)で実現される場合には、マイクロプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からコンピュータプログラム又はこれに相当する実行形式のファイルをロードし実行することにより当該機能を実現することができる。
【0036】
以下、実施の形態1に係る画像表示装置100での動作について説明する。
【0037】
図13は、実施の形態1に係る画像表示装置100が行う画像表示処理を概略的に示すフローチャートである。表示制御部141は、入力受付部110がユーザのキー操作を受け付けることにより、図13のフローチャートを開始する。
表示制御部141は、入力受付部110で受け付けたキー操作により、画面を変更する必要があるか否かを判断する(S10)。例えば、図2に示すようなGUI画面IMA1が表示部190に表示されている場合には、図10に示されている対応情報COD1が画面更新ソース記憶部150に記憶されている。対応情報COD1の操作キー番号欄COD13には、操作キー番号「1」が格納されており、操作キー番号「1」は、図9に示されている、「メンバシフト」の操作キー種別の操作キー情報KYD1を示している。このため、表示制御部141は、図9に示されている操作キー情報KYD1を参照して、操作キー1〜4の入力が検知された場合には、画面を変更する必要はなく、操作キー5又は6の入力が検知された場合には、画面を変更する必要があると判断する。言い換えると、操作キー情報KYD1において、検知されたキー操作に変更後の画面が指定されている場合には、表示制御部141は、画面の変更が必要であると判断する。そして、表示制御部141は、画面を変更する必要があると判断した場合(ステップS10でYes)には、ステップS11の処理に進み、画面を変更する必要はないと判断した場合(ステップS10でNo)には、ステップS14の処理に進む。
【0038】
ステップS11では、表示制御部141は、部品オブジェクトデータ生成部142に部品オブジェクトデータを生成させ、画面ベクタデータ生成部143に生成された部品オブジェクトデータを含む画面ベクタデータを生成させる。ステップS11での処理は、図14を用いて詳細に説明する。
【0039】
そして、表示制御部141は、ステップS11で生成された画面ベクタデータをビデオメモリ180に展開させる(S12)。次に、表示制御部141は、描画部170に対して表示内容の切替要求を行う(S13)。
【0040】
一方、ステップS10において、画面の変更が必要ないと判断された場合(ステップS10でNo)には、表示制御部141は、更新処理部144に、ビデオメモリ180に展開されている画面ベクタデータを、入力を受け付けた操作キーに応じて更新させる(S14)。ステップS14での処理は、図21を用いて詳細に説明する。
【0041】
そして、描画部170は、表示内容の切替要求を受けた場合又はステップS14での処理が行われた場合には、ビデオメモリ180に展開された画面ベクタデータをデコードし、GUI画面の表示画面データを生成する(ステップS15)。描画部170は、生成された表示画面データを表示部190に与える。次に、表示部190は、描画部170で生成された表示画面データに対応するGUI画面を表示する(ステップS16)。
【0042】
図14は、図13におけるステップS11の画面ベクタデータ生成処理を概略的に示すフローチャートである。図14のフローチャートは、図13のステップS10において、表示制御部141が、画面の変更が必要であると判断した場合に開始される。
【0043】
まず、部品オブジェクトデータ生成部142は、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報より、次の画面(変更後の画面)に対応する拡張ソース情報及び画面更新情報を読み取り、画面更新ソース記憶部150へ書き込む(S20)。例えば、次の画面が図2に示されているGUI画面IMA1である場合には、部品オブジェクトデータ生成部142は、図8に示されているメンバ情報MED1、図9に示されている操作キー情報KYD1及び図10に示されている対応情報COD1を含む拡張ソース情報と、図12に示されている画面更新情報RED1とを読み取り、これらを画面更新ソース記憶部150に記憶させる。
【0044】
次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS20において読み取られた画面更新情報より、更新参照情報を生成する際に必要となる情報(部品番号、更新対象及び更新内容)を抽出し、抽出された情報を更新処理部144に与える(S21)。
【0045】
次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報に含まれている、次の画面に対応する構成部品情報より、未だ部品オブジェクトデータを生成していない部品オブジェクトを1つ特定する(S22)。例えば、次の画面が図2に示されているGUI画面IMA1である場合には、部品オブジェクトデータ生成部142は、図6に示されている構成部品情報PSD1の部品番号欄PSD11より、部品オブジェクトデータを生成していない部品オブジェクトに対応する部品番号を1つ特定する。
【0046】
次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS22で特定された部品オブジェクトのオーサリング定義を確認する(S23)。例えば、次の画面が図2に示されているGUI画面IMA1である場合には、部品オブジェクトデータ生成部142は、図6に示されている構成部品情報PSD1において、ステップS22で特定された部品番号が格納されている行のオーサリング定義欄PSD12に格納されているオーサリング定義を確認する。
【0047】
そして、ステップS23で確認されたオーサリング定義が更新無しである場合には、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS22で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される素材情報を素材情報記憶部121から読み込み、部品オブジェクトデータを生成する(S24)。
図15は、ステップS24で生成される部品オブジェクトデータOJD1のデータ構造の一例を示す概略図である。部品オブジェクトデータOJD1は、ヘッダ情報領域OJD11と、図形描画定義領域OJD12と、素材参照情報領域OJD13と、素材情報領域OJD14とを備える。
ヘッダ情報領域OJD11は、部品オブジェクトデータOJD1の先頭から素材参照情報領域OJD13の先頭までのオフセット値と、部品オブジェクトデータOJD1の先頭から素材情報領域OJD14の先頭までのオフセット値と、再生フレーム情報とを含むヘッダ情報を格納する。ここで、再生フレーム情報は、再生されたフレームを特定する情報で、表示制御部141は、描画部170が画面ベクトルデータを1フレーム処理する毎に、再生フレーム情報の値をインクリメントする。そして、表示制御部141は、図形描画定義領域OJD12で定義されている全てのフレームが描画部170で処理された場合には、再生フレーム情報に初期値(例えば、「0」)を書き込む。再生フレーム情報が初期値となった場合には、表示制御部141は、描画部170に最初のフレームから再生させる。
図形描画定義領域OJD12は、フレーム単位でどの素材情報をどのように描画するかを定義する図形描画定義を格納する。素材情報を描画する位置である描画位置は、変換行列で指定され、平行移動、拡大縮小及び回転等の変形が可能である。
素材参照情報領域OJD13は、素材情報領域OJD14に格納されている各素材情報の参照アドレス(素材情報領域OJD14の先頭からのオフセット値)をID順に格納する。例えば、図15の例では、素材参照情報領域OJD13に、参照アドレス「0x00000000」が1つだけ格納されているため、ID=0の参照アドレスが「0x00000000」となる。なお、素材参照情報領域OJD13に、複数の参照アドレスが含まれている場合には、図15の左から順番にID=0、ID=1、ID=2、・・・に対応する値となる。
素材情報領域OJD14は、各素材情報を格納する。ここで、素材情報領域OJD14に格納されている素材情報については、複数の素材情報の集合を結合素材情報として定義してもよい。図16は、結合素材情報を有する部品オブジェクトデータOJD11のデータ構造の一例を示す概略図である。図16に示されているように、結合素材情報は、素材情報領域OJD114の開始アドレス「0x000000C4」の領域に格納されている。結合素材情報は、結合する素材情報に対応するIDと、結合する際の条件(変換行列)を指定する。このような結合素材情報を素材情報領域OJD114に格納することで、図形描画定義領域112において、結合する各々の素材情報に対して変換行列を定義する必要がなくなる。
【0048】
そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、図14のステップS24において、はじめに、素材情報を素材情報領域OJD14に格納し、その先頭アドレスからの参照アドレスを作成して、素材参照情報領域OJD13に格納する。次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、構成部品情報に含まれている幅及び高さより拡大縮小率を特定し、構成部品情報に含まれているアニメーション効果より素材情報を変更するタイミングと変換行列を特定することにより、図形描画定義を生成して、この図形描画定義を図形描画定義領域OJD12に格納する。最後に、部品オブジェクトデータ生成部142は、素材参照情報領域OJD13と素材情報領域OJD14の先頭アドレスより、ヘッダ情報を生成して、このヘッダ情報をヘッダ情報領域OJD11に格納する。以上のようなオーサリング後、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS29の処理に進む。
【0049】
ここで、オーサリング定義の判定結果が更新無しの部品オブジェクトについては、部品オブジェクトデータ生成部142は、まとめて1つの部品オブジェクトデータを生成してもよい。例えば、図2に示すGUI画面IMA1において、背景の素材情報B00から生成される部品オブジェクトOB-B00と、アニメーションの素材情報A00から生成される部品オブジェクトOB−A00とについては、まとめて1つの部品オブジェクトデータを生成することができる。例えば、部品オブジェクトデータ生成部142は、素材情報B00及びA00を素材情報領域OJD14に順に格納し、それぞれID=0、ID=1とする参照アドレスを生成して、これらの参照アドレスを素材参照情報領域OJD13に格納する。そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、1フレーム目に、構成部品情報に基づいて背景の素材情報B00を指定されたサイズで配置し、アニメーションの素材情報A00を配置する座標を、素材情報B00からのオフセットにより特定するとともに、構成部品情報で指定されているこれらの部品サイズから拡大縮小率を特定する。そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、1フレーム目よりも後のフレームにおいて、構成部品情報で指定されているアニメーション効果01に基づいて、特定のフレームで変換行列を指定することにより図形描画定義を作成し、この図形描画定義を図形描画定義領域OJD12に格納する。例えば、アニメーション効果01は、3フレームおきに、特定の方向に30度回転を行わせるものでもよく、また、奇数フレームで25%の縦方向の拡大又は縮小を行わせるものでもよく、さらに、これらの両方を行わせるものでもよい。以上のように、複数の更新無しの部品オブジェクトをまとめて、1つの部品オブジェクトデータを生成することにより、部品オブジェクトデータのデータサイズを小さくすることができる。このため、画面表示を行うために使用されるビデオメモリ180のサイズを抑えることができる。
【0050】
また、図14のステップS23で確認されたオーサリング定義が、部分更新である場合には、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS22で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される拡張ソースに含まれる素材情報を素材情報記憶部121から読み込み、部品オブジェクトデータを生成する(S25)。
ここで、部品オブジェクトデータ生成部142は、同一の拡張ソースが指定されている部品オブジェクトについては、まとめて1つの部品オブジェクトデータを作成する。例えば、次の画面が図2に示されているGUI画面IMA1である場合には、部品オブジェクトデータ生成部142は、図6に示されている構成部品情報PSD1のソース情報欄PSD13を参照することで、ステップS22で特定された部品オブジェクトと同一の拡張ソースが指定されている部品オブジェクトについては、まとめて1つの部品オブジェクトデータを作成する。図6に示されている構成部品情報PSD1では、部品番号2〜7の部品オブジェクトは、同一の拡張ソース「XX1」が指定されているため、部品オブジェクトデータ生成部142は、部品番号2〜7の部品オブジェクトについては、まとめて1つの部品オブジェクトデータを作成する。
【0051】
図17は、同一の拡張ソースが指定されている複数の部品オブジェクトの部品オブジェクトデータOJD2のデータ構造の一例を示す概略図である。部品オブジェクトデータOJD2は、図6に示されている構成部品情報PSD1における部品番号2〜7の部品オブジェクトの部品オブジェクトデータである。部品オブジェクトデータOJD2は、ヘッダ情報領域OJD21と、図形描画定義領域OJD22と、素材参照情報領域OJD23と、素材情報領域OJD24とを備える。素材情報領域OJD24には、素材情報M10〜M70のベクトルデータが格納される。素材参照情報領域OJD23には、ID=0、ID=1、・・・、ID=5に対応する素材情報が格納されている参照アドレスが、左から順に格納されている。例えば、ID=0の参照アドレスは「0x0000002A」となっており、参照される素材情報は素材情報領域OJD24に格納されている素材情報M20のベクトルデータになっている。図形描画定義領域OJD22には、1フレーム目に、ID=0、ID=1、・・・、ID=5の素材情報を深度、配置座標及び拡大縮小率等を指定して描画するという定義が示されている。素材参照情報には、ID番号毎の参照アドレスが指定されており、ID=0の参照アドレスは「0x0000002A」となっており、参照される素材情報は素材情報領域OJD24に含まれているM20のベクトルデータが該当する。つまり、素材参照テーブルに格納されているID番号毎の値は、部品オブジェクトデータの図形描画定義で指定される素材情報の参照アドレスを示している。ここで、図系描画定義領域OJD22で描画する素材情報については、素材参照情報領域OJD23で特定されているため、素材参照情報領域OJD23に格納されている参照アドレスを変更することにより、描画されるGUI画面の更新を行うことができる。
【0052】
部品オブジェクトデータOJD2を生成する際には、まず、部品オブジェクトデータ生成部142は、対応情報において、ステップS22で特定された部品オブジェクトに対応する要素を特定する。例えば、図10の対応情報COD1においては、部品番号2〜7の部品オブジェクトの要素は、要素[N][0]、[N+1][0]、[N+2][0]、[N+3][0]、[N+4][0]、[N+5][0]であるため、部品オブジェクトデータ生成部142は、図8に示されているメンバ情報MED1より、要素識別子が「0」になっている要素に対応付けられている素材情報M10〜M70を特定する。そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、特定された素材情報を素材情報領域OJD24に順に格納し、画面更新情報の初期選択情報で示されるメンバ番号と、画面構成情報に含まれている拡張ソース情報の対応情報より、各部品番号に対応するメンバの要素を特定し、特定された要素に対応する素材情報の先頭アドレスを示す参照アドレスを作成し、素材参照情報領域OJD23に格納する。次に、構成部品情報に含まれている幅及び高さより拡大縮小率を特定し、構成部品情報に含まれているアニメーション効果より素材情報を変更するタイミング及び変換行列を特定することにより、図形描画定義を生成して、図形描画定義領域OJD22に格納する。ここで、同一の拡張ソースで指定される部品オブジェクトを1つの部品オブジェクトデータにまとめるときには、構成部品情報に含まれているX座標及びY座標より描画位置を特定し、2つ目以後の部品オブジェクトについては、先頭の部品オブジェクトのX座標及びY座標からのオフセットにより、配置位置を特定する。最後に、素材参照情報領域OJD23と素材情報領域OJD24の先頭アドレスより、ヘッダ情報を生成して、ヘッダ情報領域OJD21に格納する。
【0053】
同一拡張ソースで指定される部品オブジェクトをまとめて、1つの部品オブジェクトデータを生成することで、画面を更新する際に、部品オブジェクトデータを更新する処理が軽減され、ユーザ応答の良い表示内容の切り替えが可能となる。複数の部品オブジェクトを同一の拡張ソースで指定し、部品オブジェクトの総数より多くのメンバを割り当てることにより、ユーザ入力に応じて複数の素材情報を循環させて表示させることが可能となる。例えば、本実施の形態の場合、6つ部品オブジェクトを同一拡張ソースとし、これらの素材情報として7つのメンバを割り当てることにより、7つの素材情報から選択された素材情報が、6箇所で切り替えられて使用される。
【0054】
次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、後述する更新参照情報を作成する際に必要な情報として、部分更新を行う要素に対応する素材情報が素材情報領域に格納された開始アドレスを取得して、更新処理部144に与える(S26)。そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS29の処理に進む。
【0055】
さらに、図14のステップS23で確認されたオーサリング定義が全更新である場合には、部分オブジェクトデータ生成部142は、ステップS22で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される拡張ソースの要素に対応した素材情報を素材情報記憶部121から読み込み、部品オブジェクトデータを生成する(S27)。
【0056】
図18は、全更新の部品オブジェクトの部品オブジェクトデータOJD3のデータ構造の一例を示す概略図である。部品オブジェクトデータOJD3は、図6に示されている構成部品情報PSD1における部品番号9の部品オブジェクトの部品オブジェクトデータである。部品オブジェクトデータOJD3は、ヘッダ情報領域OJD31と、図形描画定義領域OJD32と、素材参照情報領域OJD33と、素材情報領域OJD34とを備える。
全更新の部品オブジェクトの部品オブジェクトデータOJD3の場合、素材情報領域OJD34は、第1領域OJD341及び第2領域OJD342の2つの領域を備える。これらの2つの領域は、交互に、表示中のGUI画面で使用されている素材情報を格納する領域と、更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域として利用される。例えば、現在表示されているGUI画面で使用されている素材情報G10が第1領域OJD341に格納されている場合には、第1領域OJD341が「表示中のGUI画面で使用されている素材情報を格納する領域」となり、更新後のGUI画面で使用される素材情報G20は、「更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域」となる第2領域OJD342に格納される。一方、現在表示されているGUI画面で使用されている素材情報G10が第2領域OJD342に格納されている場合には、第2領域OJD342が「表示中のGUI画面で使用されている素材情報を格納する領域」となり、更新後のGUI画面で使用される素材情報G20は、「更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域」となる第1領域OJD341に格納される。そして、GUI画面を更新する際には、素材参照情報領域OJDに格納されているID=0に対応する参照アドレスを、第1領域OJD341の開始アドレス「0x00000000」から第2領域OJD342の開始アドレス「0x00000600」に切り替えることで、容易に描画する素材情報を切り替えることができる。
【0057】
部品オブジェクトデータOJD3を生成する際には、まず、部品オブジェクトデータ生成部142は、現在選択されているメンバ番号に基づいて、対応情報において、ステップS22で特定された部品オブジェクトに対応する要素を特定する。例えば、現在選択されているメンバ番号が「1」である場合、図10の対応情報COD1においては、部品番号9の部品オブジェクトの要素は、要素[1][1]となる。そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、図8に示されているメンバ情報MED1より、要素[1][1]に対応付けられている素材情報G20を特定する。さらに、部品オブジェクトデータ生成部142は、特定された素材情報を、素材情報領域OJD34の内、表示中のGUI画面で使用されている素材情報が格納されていない方の領域(例えば、第1領域OJD341)に格納する。次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、特定された素材情報を格納した領域の開始アドレスより参照アドレスを作成し、素材参照情報領域OJD33に格納する。次に、構成部品情報に含まれている幅及び高さより拡大縮小率を特定し、構成部品情報に含まれているアニメーション効果より素材情報を変更するタイミング及び変換行列を特定することにより、図形描画定義を生成して、図形描画定義領域OJD32に格納する。例えば、図18に示されている図系描画定義では、ID=0の素材情報を深度0で描画し、2フレーム後に、X方向、Y方向ともに1.05倍に拡大することが示されている。最後に、素材参照情報領域OJD33及び素材情報領域OJD34の先頭アドレスより、ヘッダ情報を生成し、ヘッダ情報領域OJD31に格納する。
【0058】
次に、部品オブジェクトデータ生成部142は、後述する更新参照情報を作成する際に必要な情報として、全更新を行う要素に対応する素材情報が素材情報領域に格納された開始アドレスを取得して、更新処理部144に与える(S28)。そして、部品オブジェクトデータ生成部142は、ステップS29の処理に進む。
【0059】
ステップS29において、部品オブジェクトデータ生成部142は、全ての部品オブジェクトについて部品オブジェクトデータを作成したか否かを判断する。そして部品オブジェクトデータ生成部142は、全ての部品オブジェクトについて部品オブジェクトを作成しておらず、まだ、部品オブジェクトデータを作成していない部品オブジェクトが存在する場合(ステップS29で、No)には、ステップS23の処理に戻る。
【0060】
ステップS29において、部品オブジェクトデータ生成部142が全ての部品オブジェクトについて部品オブジェクトデータを作成したと判断した場合(ステップS29でYes)には、画面ベクタデータ生成部143は、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報に含まれている構成部品情報に示される座標、幅及び高さと、部品オブジェクトデータ生成部142により生成された部品オブジェクトデータとにより、表示リストを生成し、部品オブジェクトデータ生成部142により生成された部品オブジェクトデータを付加して画面ベクタデータを生成する(S30)。
図19は、画面ベクタデータDBDのデータ構造の一例を示す概略図である。画面ベクタデータDBDは、表示リスト領域DBD1と、部品オブジェクトデータ領域DBD2とを備える。
表示リスト領域DBD1には、描画部170がGUI画面として描画する内容を定義する表示リストが格納される。表示リストは、部品オブジェクトデータ格納領域DBD2に格納された、GUI画面に含まれる部品オブジェクトが含まれている部品オブジェクトデータの先頭アドレスと、GUI画面に含まれる部品オブジェクトのフレームバッファ上のXY座標と、GUI画面に含まれる部品オブジェクトの幅及び高さのピクセル数とを含む。例えば、図19に示されている表示リスト領域DBD1の1行目は、開始アドレス「0x30000000」に格納されている部品オブジェクトデータに含まれている部品オブジェクトを、「(0,0)」を始点として、「幅1920ピクセル、高さ1080ピクセル」のサイズで表示することを示している。なお、部品オブジェクトデータに、GUI画面に表示される部品オブジェクトが複数含まれている場合には、部品オブジェクトデータの素材参照情報領域OJD23のID=0に対応する部品オブジェクトのフレームバッファ上のXY座標を表示リストで特定しておけばよい。
部品オブジェクトデータ領域DBD2には、ステップS24、S25及びS26で作成された部品オブジェクトデータが格納される。
【0061】
図14に戻り、ステップS31において、更新処理部144は、更新参照情報を生成する。
図20は、更新参照情報RRD1のデータ構造の一例を示す概略図である。図20に示されている更新参照情報RRD1は、図2に示されているGUI画面IMA1の画面ベクタデータが生成された際に生成されたものである。
更新参照情報RRD1は、選択情報RRD11と、部品情報RRD12と、メンバ特定情報RRD13とを含む。
選択情報RRD11は、現在表示されているGUI画面を表示するために選択されているメンバ番号を示す。例えば、選択情報RRD11は、メンバ番号欄RRD111を有するテーブル形式の情報であって、メンバ番号欄RRD111は、選択されているメンバ番号を格納する。
部品情報RRD12は、現在表示されているGUI画面を更新する際に、更新する対象となるパラメータが格納されている、ビデオメモリ180上の位置を示す位置情報を示す。例えば、部品情報RRD12は、部品番号欄RRD121、種別欄RRD122及び対象データ欄RRD123を有するテーブル形式の情報である。
部品番号欄RRD121は、ステップS30において生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面で使用されている部品オブジェクトの内、オーサリング定義が部分更新又は全更新である部品オブジェクトを識別するための識別情報である部品番号を格納する。
種別欄RRD122は、部品番号欄RRD121で識別される部品オブジェクトのオーサリング定義を格納する。
対象データ欄RRD123は、ステップS30において生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面を更新する際に、部品番号欄RRD121で識別される部品オブジェクトにおけるパラメータが書き込まれる、ビデオメモリ180上のアドレスを格納する。実施の形態1においては、対象データ欄RRD123は、部品オブジェクトデータの素材参照情報において、部品番号欄RRD121で識別される部品オブジェクトに対応する参照アドレスが書き込まれる、ビデオメモリ180上のアドレスを格納する。例えば、部品番号2の部品オブジェクトは、部品オブジェクトデータの素材参照情報において、ID=0に対応するため、対象データ欄RRD123には、部品オブジェクトデータの素材参照情報のID=0の値をビデオメモリ180に書き込むアドレスが格納される。なお、ビデオメモリ180に画面ベクタデータを書き込む先頭アドレスを予め定めておくことにより、ビデオメモリ180に書き込むアドレスは、算出できる。
メンバ特定情報RRD13は、拡張ソースに含まれる要素の素材情報が展開される、ビデオメモリ180上の開始アドレスを示す。例えば、メンバ特定情報RRD13は、ソース情報欄RRD131と、要素欄RRD132と、素材情報開始アドレス欄RRD133とを有するテーブル形式の情報である。
ソース情報欄RRD131は、ステップS30において生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面で使用される部品オブジェクトの内、オーサリング定義が部分更新又は全更新である部品オブジェクトのソース情報を格納する。
要素欄RRD132は、ソース情報欄RRD131で特定される拡張ソースに含まれる要素を格納する。ここでの要素は、メンバ識別子と要素識別子により識別される。
素材情報開始アドレス欄RRD133は、要素欄RRD132で識別される要素に対応付けられている素材情報のベクタデータが展開される、ビデオメモリ180上の開始アドレスを格納する。
【0062】
更新参照情報を生成する際には、更新処理部144は、画面更新情報に含まれている初期選択情報で示されているメンバ番号の初期値を読み込み、メンバ番号欄RRD111に書き込む。なお、メンバ番号欄RRD111に書き込まれたメンバ番号については、ユーザの操作キーに応じて更新される。
また、更新処理部144は、ステップS21で取得された部品番号に対応するオーサリング定義を構成部品情報より特定し、これらの部品番号及びオーサリング定義を部品番号欄RRD121及び種別欄RRD122に格納する。そして、更新処理部144は、ステップS21で取得された更新対象に従って、それぞれの部品番号に対応する更新対象(ここでは、素材参照情報における参照アドレス)がビデオメモリ180に展開されるアドレスを算出して、算出されたアドレスを対象データ欄RRD123に格納する。なお、ビデオメモリ180に展開される開始アドレスは、ビデオメモリ180に画面ベクタデータを書き込む先頭アドレスと、画面ベクタデータの表示リスト領域DBD1に格納されている部品オブジェクトデータの先頭アドレスと、部品オブジェクトデータのヘッダ情報に含まれる素材参照情報までのオフセット値と、それぞれの部品番号に対応するID番号とにより算出することができる。
さらに、更新処理部144は、ステップS21で取得された部品番号に対応して、ステップS25及びステップS27で部品オブジェクトデータに格納した素材情報に対応するソース情報及び要素を特定して、それぞれソース情報欄RRD131及び要素欄RRD132に格納する。そして、各要素に対応する素材情報のベクタデータが展開される、ビデオメモリ180上の開始アドレスを算出して、算出した開始アドレスを素材情報開始アドレス欄RRD133に格納する。但し、全更新である「XX2」に対応する要素については、素材情報領域に設けられている2つの領域に格納されるベクタデータを交互に展開するため、更新後のGUI画面で使用されている素材情報を格納する領域の開始アドレスに対応するビデオメモリ180上のアドレスを格納する。例えば、図18に示されている部品オブジェクトデータOJD3では、「0x00000000」又は「0x00000600」の何れかに対応する対応する、ビデオメモリ180上のアドレスが素材情報開始アドレス欄RRD133に格納される。なお、ビデオメモリ180上の開始アドレスは、ビデオメモリ180に画面ベクタデータを書き込む先頭アドレスと、画面ベクタデータの表示リスト領域DBD1に格納されている部品オブジェクトデータの先頭アドレスと、部品オブジェクトデータのヘッダ情報に含まれる素材参照情報までのオフセット値と、素材参照情報領域OJD33に格納されている参照アドレスとにより算出することができる。
【0063】
図14に戻り、更新処理部144は、以上のようにして生成された更新参照情報を更新参照情報記憶部160に記憶させる(S32)。
【0064】
図21は、図13におけるステップS14の画面ベクタデータ更新処理を概略的に示すフローチャートである。図21のフローチャートは、図13のステップS10において、表示制御部141が、画面の変更が必要ないと判断した場合に開始される。本フローでは、更新参照情報記憶部160に、図20に示されている更新参照情報RRD1が記憶されているものとして説明を行う。
【0065】
更新処理部144は、入力を受け付けた操作キーの内容に基づいて、更新参照情報記憶部160に記憶されている更新参照情報RRD1の選択情報を更新する(S40)。例えば、入力を受け付けた操作キーの内容が操作キー2であったとき、拡張ソース情報の対応情報より、対象となる操作キー番号である「1」の操作キー情報を参照し、操作キー2の内容に基づいて、選択情報RRD11のメンバ番号を更新する。例えば、操作キー番号である「1」の操作キー情報が、図9に示されている操作キー情報KYD1である場合、選択情報RRD11のメンバ番号に「1」を加算する。選択情報RRD11のメンバ番号が「1」であった場合には、この処理によりメンバ番号は「2」になる。
【0066】
次に、更新処理部144は、更新参照情報RRD1に含まれている部品情報RRD12に登録されている部品オブジェクトに対して更新処理を行う。まず、更新処理部144は、部品情報RRD12に登録されている部品オブジェクトを1つ特定する(S41)。
【0067】
次に、更新処理部144は、ステップS41で特定された部品オブジェクトのオーサリング定義を、種別欄RRD122で判定する(S42)。そして、更新処理部144は、オーサリング定義が部分更新の場合は、ステップS43の処理に進み、オーサリング定義が全更新の場合は、ステップS45の処理に進む。
【0068】
ステップS43では、更新処理部144は、画面更新ソース記憶部150に記憶されている画面更新情報において、ステップS41で特定された部品オブジェクトの更新条件が満たされているか否かを判定する。そして、更新処理部144は、更新条件が満たされている場合(ステップS43でYes)には、ステップS44の処理に進み、更新条件が満たされていない場合(ステップS43でNo)には、ステップS48の処理に進む。
【0069】
ステップS44では、更新処理部144は、拡張ソース情報、画面更新情報及び更新参照情報を参照して、ビデオメモリ180に展開された部品オブジェクトデータの更新対象パラメータを指定された値に変更する。例えば、拡張ソース情報に含まれている対応データが、図10に示されている対応データCOD1であり、画面更新情報が、図12に示されている画面更新情報RED1であり、選択情報RRD11のメンバ番号が、操作キー2によって「2」に更新され、ステップS41で特定された部品オブジェクトが部品番号2で識別されるものである場合、部品番号2の部品オブジェクトは、更新条件である、「操作キー1、2、3、4」を満たす。そこで、対応情報COD1より、部品番号2のメンバ番号「2」に対応する要素は、要素[2][0]であるので、更新処理部144は、更新参照情報RRD1の部品情報RRD12において、部品番号2に対応する対象データ欄RRD123に格納されているアドレスの値を更新して、更新参照情報RRD1のメンバ特定情報RRD13の要素[2][0]に対応する素材情報開始アドレス欄RRD133に格納されている開始アドレス(参照アドレス)の値となるようにする。そして、更新処理部144は、ステップS48の処理に進む。
【0070】
このように、部分更新を行う場合には、ビデオメモリ180上の、素材情報を参照する開始アドレスだけを更新して、表示内容の切り替え処理を行うことができるので、素材情報全体を更新する場合や画面データ全体を更新する場合に比べ、更新するデータサイズを大幅に削減でき、制御部140での処理負荷を抑制するとともに、ユーザ応答の良い表示内容の切り替えが可能である。
【0071】
一方、ステップS42において、ステップS41で特定された部品オブジェクトのオーサリング定義が全更新であると判断された場合には、ステップS45の処理に進み、ステップS45では、更新処理部144は、画面更新ソース記憶部150に記憶されている画面更新情報において、ステップS41で特定された部品オブジェクトの更新条件が満たされているか否かを判定する。そして、更新処理部144は、更新条件が満たされている場合(ステップS45でYes)には、ステップS46の処理に進み、更新条件が満たされていない場合(ステップS45でNo)には、ステップS48の処理に進む。
【0072】
ステップS46では、更新処理部144は、拡張ソース情報、画面更新情報及び更新参照情報より、更新後に表示する素材情報を特定し、該当する部品オブジェクトデータにおける素材情報領域に設けられている2つの領域の内、更新用に使用される領域に、特定された素材情報を書き込み、素材参照情報のID=0に対応する値を、更新用に使用される領域の先頭アドレスに更新する。例えば、拡張ソース情報に含まれている対応データが、図10に示されている対応データCOD1であり、拡張ソース情報に含まれているメンバ情報が、図8に示されているメンバ情報MED1であり、画面更新情報が、図12に示されている画面更新情報RED1であり、選択情報RRD11のメンバ番号が、操作キー2によって「2」に更新され、ステップS41で特定された部品オブジェクトが部品番号9で識別されるものである場合、操作キー2の入力は、部品番号9の部品オブジェクトの更新条件である「操作キー1、2、3、4」を満たす。そこで、対応情報COD1より、部品番号9のメンバ番号「2」に対応する要素は、要素[2][1]であるので、更新処理部144は、メンバ情報MED1より、要素[2][1]に対応する素材情報G30を特定する。そして、更新処理部144は、素材情報記憶部121より素材情報G30のベクトルデータを読み込み、ビデオメモリ180上に展開された部品番号9の部品オブジェクトの素材情報領域において、2つ形成されている領域のうち、更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域に書き込む。そして、更新処理部144は、更新参照情報RRD1の部品情報RRD12を参照して部品番号9に対応する対象データ欄RRD123で特定されるアドレスの値を更新して、素材情報G30をビデオメモリ180に書き込んだ開始アドレスの値となるようにする。
【0073】
このように、選択されたメニューに関連する部品オブジェクトデータを、キー操作に応じて、拡張ソース情報、画面更新データ情報及び更新参照情報より動的に生成するため、各メニューに関連する全ての部品オブジェクトデータをビデオメモリ180に事前に展開する必要がなく、ビデオメモリ180のサイズを削減することができる。
【0074】
次に、更新処理部144は、更新参照情報RRD1のメンバ特定情報RRD13において、該当する要素(ここでは、要素[N][1])に対応する素材情報開始アドレス欄RRD133の値を更新して、素材情報G30をビデオメモリ180に書き込んだ開始アドレスの値となるようにする(S47)。そして、更新処理部144は、ステップS48の処理に進む。
【0075】
ステップS48において、更新処理部144は、更新参照情報RRD1の部品情報RRD12に登録されている全ての部品オブジェクトを、ステップS41で特定したか否かを判断する。そして、更新処理部144は、更新参照情報RRD1の部品情報RRD12に登録されている部品オブジェクトの内、未だステップS41で特定されていない部品オブジェクトが存在する場合(ステップS48でNo)には、ステップS41の処理に戻り、未だステップS41で特定されていない部品オブジェクトが存在しない場合(ステップS48でYes)には、ステップS49の処理に進む。
【0076】
ステップS49では、更新処理部144は、更新対象とされた部品オブジェクトデータにおいて、ヘッダ情報領域に含まれる再生フレーム情報を初期値に戻す。このようにすることで、描画部170は、更新対象となった部品オブジェクトデータを1フレーム目から再生するように表示画面データを作成する。
【0077】
以上のように、実施の形態1に係る画像表示装置100では、GUI画面を更新する際に、画面更新ソース記憶部150に記憶されている拡張ソース情報及び画面更新情報と、画面更新データ記憶部160に記憶されている更新参照情報とにより、ビデオメモリ180へ展開された画面ベクタデータを更新するため、キー操作の入力を受け付ける度に、画面構成情報記憶部122の画面更新情報を参照してビデオメモリ180上の更新位置及び更新内容を特定する必要がなく、更新処理に掛かる時間を抑え、ユーザ応答の良い表示内容の切り替えが可能である。
【0078】
以上のように、実施の形態1によれば、画像表示装置100は、GUI画面の変更時に画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報に基づいて、GUI画面を生成するとともに、表示画面の一部を更新する際に必要となる拡張ソース情報及び画面更新情報を画面更新ソース記憶部150に書き込み、画面ベクタデータ生成時に取得された情報から更新参照情報を生成し、更新参照情報記憶部160に書き込むことにより、GUI画面を更新する際には、ビデオメモリ180上の必要なデータの更新だけで表示を切り替えることができる。このため、ユーザ応答の良い画面更新を実現するにあたり、ビデオメモリ180のデータサイズを抑えるとともに、制御部140の処理負荷を軽減することができる。
【0079】
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る画像表示装置200について説明する。実施の形態2に係る画像表示装置200も、表示部190にGUI画面を表示させる機能を有する。図22及び図23は、実施の形態2に係る画像表示装置200において表示されるGUI画面IMA3、IMA4の一例を示す概略図である。図22に示されるように、GUI画面IMA3には、背景の部品オブジェクトOB−B01、チャンネル情報の部品オブジェクトOB−C01、時間情報の部品オブジェクトOB−T01、番組表の部品オブジェクトOB−XX3、及び、番組表の中で選択されている番組情報の部品オブジェクトOB−XX4−1が表示されている。図22では、番組表の中でタイトル3005に対応する番組情報が選択されており、タイトル3005に対応する番組情報が拡大されて表示されている。背景の部品オブジェクトOB−B01は、素材情報B01により生成され、チャンネル情報の部品オブジェクトOB−C01は、素材情報C01により生成され、時間情報の部品オブジェクトOB−T01は素材情報T01により生成され、番組表の部品オブジェクトOB−XX3は、拡張ソースXX3により生成され、番組情報の部品オブジェクトOB−XX4−1は、拡張ソースXX4により生成される。そして、図22に示されているGUI画面IMA3において、ユーザが、入力受付部110を用いてキー操作を行い、選択する番組情報を1つ右の番組情報に移動させると、表示部190には、図23に示すようなGUI画面IMA4が表示される。
【0080】
図23に示されているGUI画面IMA4では、チャンネル情報の部品オブジェクトOB−C01が左方向に1チャンネル分シフトして表示されており、番組表の部品オブジェクトOB−XX3も左方向に1チャンネル分シフトして表示されている。図22に示されているGUI画面IMA3において拡大されて表示されていたタイトル3005の番組情報の部品オブジェクトOB−XX4−1の代わりに、タイトル4004の番組情報の部品オブジェクトOB−XX4−2が表示されている。
【0081】
図1に示すように、実施の形態2に係る画像表示装置200は、入力受付部110と、データ記憶部220と、画像表示処理部230と、ビデオメモリ180と、表示部190とを備える。実施の形態2に係る画像表示装置200は、データ記憶部220及び画像表示処理部230において、実施の形態1に係る画像表示装置100と異なっている。
【0082】
データ記憶部220は、表示部190に表示させるGUI画面を生成するために必要な情報を記憶する。データ記憶部220は、例えば、素材情報記憶部221と、画面構成情報記憶部222とを備える。
【0083】
素材情報記憶部221は、素材情報を複数記憶する。例えば、本実施の形態においては、素材情報記憶部221は、図22に示されているGUI画面IMA3及び図23に示されているGUI画面IMA4を表示するために必要な素材情報を記憶する。
【0084】
画面構成情報記憶部222は、GUI画面の表示内容及び更新内容を示す画面構成情報を記憶する。例えば、本実施の形態においては、画面構成情報記憶部222は、図22に示されているGUI画面IMA3及び図23に示されているGUI画面IMA4を表示するために、図24〜図28に示す情報を記憶する。
【0085】
図24は、図22のGUI画面IMA3の画面構成情報に含まれる構成部品情報PSD2の一例を示す概略図である。構成部品情報PSD2は、部品番号欄PSD21と、オーサリング定義欄PSD22と、ソース情報欄PSD23と、アニメーション効果欄PSD24と、X座標欄PSD25と、Y座標欄PSD26と、幅欄PSD27と、高さ欄PSD28とを有する。なお、実施の形態2における構成部品情報PSD2は、実施の形態1に係る構成部品情報PSD1(図6参照)と同様に構成されている。
ここで、図24において部品番号5に対応する部品オブジェクトのX座標欄PSD25、Y座標欄PSD26及び高さ欄PSD28に示される「auto」は、オーサリング定義が「全更新」である場合に、入力受付部110で入力を受け付けたテキストデータに従って部品オブジェクトデータを生成する際に、そのサイズや選択情報に応じて、これらの値が計算されることを示している。例えば、「auto1」は、選択されている座標から予め定められたオフセットを付加した座標を示す。また、「auto0」は、入力されたテキストデータを書式情報に基づいて配置することにより生成される部品オブジェクトの縦幅と、番組時間から算出できる番組表の部品オブジェクトにおける表示縦幅にオフセットを付加したミニマム表示縦幅とのうち大きいほうを選択することを示す。
【0086】
図25は、図22のGUI画面IMA3の画面構成情報に含まれる拡張ソース情報のメンバ情報MED2の一例を示す概略図である。図25に示されているメンバ情報MED2の拡張種別MED21は、「テキスト入力データ」であり、メンバ数MED22は、「NN」であり、この「NN」の値は、入力受付部110で入力を受け付けたテキストデータに含まれている番組情報の総数である。また、要素数MED23は、「5」である。メンバを構成する要素MED24は、「要素[メンバ識別子][要素識別子]」の形式で、メンバ識別子及び要素識別子の組み合わせにより識別される。メンバ識別子は、入力受付部110で入力を受け付けたテキストデータに含まれているそれぞれの番組情報に対応付けられる。要素識別子が「0」の要素は、テキストデータに含まれている番組情報のチャンネル番組に対応付けられる。要素識別子が「1」の要素は、テキストデータに含まれている番組情報が番組表において配置されたX座標に対応付けられる。要素識別子が「2」の要素は、テキストデータに含まれている番組情報が番組表において配置されたY座標に対応付けられる。要素識別子が「3」の要素は、テキストデータに含まれている番組情報の時間に対応付けられる。要素識別子が「4」の要素は、テキストデータに含まれている番組情報のテキスト入力データに対応付けられる。ここで、番組情報の「チャネル番号」、「X座標」、「Y座標」及び「時間」は、部品オブジェクトデータをオーサリングしたときに格納される。また、番組情報の「テキスト入力データ」は、例えば、XMLやHTML等のマークアップ言語で記述され、チャネル番号、開始時間、終了時間、タイトル、番組種別及び番組内容等の情報を含む。実施の形態2における部品オブジェクトデータ生成部242は、入力受付部110より得られるテキストデータを読み込み、メンバ情報MED2を更新する。
【0087】
図26は、図22のGUI画面IMA3の画面構成情報に含まれる拡張ソース情報の操作キー情報KYD2の一例を示す概略図である。図26に示されている操作キー情報KYD2は、操作キー情報総数KYD21が、「1」である。そして、操作キー種別KYD22が「座標スクロール」となっており、キー操作によって、選択されている座標が指定された移動量だけシフトすることが示されている。例えば、操作キー1(符号KYD23、「上」の操作キーに対応)の入力が検知された場合は、選択されているY座標が予め定められた移動量だけマイナス方向にシフトされる。また、操作キー2(符号KYD24、「下」の操作キーに対応)の入力が検知された場合は、選択されているY座標が予め定められた移動量だけプラス方向にシフトされる。また、操作キー3(符号KYD25、「右」の操作キーに対応)の入力が検知された場合は、選択されているX座標が予め定められた移動量だけマイナス方向にシフトされる。さらに、操作キー4(符号KYD26、「左」の操作キーに対応)の入力が検知された場合は、選択されているX座標が予め定められた移動量だけプラス方向にシフトされる。なお、操作キー5(符号KYD27、「選択」の操作キーに対応)の操作キーの入力が検知された場合には、GUI画面IMA3から画面E003に画面が移動され、操作キー6(符号KYD28、「戻る」の操作キーに対応)の操作キーの入力が検知された場合には、GUI画面IMA3から画面P005に画面が移動される。
【0088】
図27は、図22のGUI画面IMA3の画面構成情報に含まれる拡張ソース情報の対応情報COD2の一例を示す概略図である。対応情報COD2は、部品番号欄COD21と、要素欄COD22と、操作キー番号欄COD23とを有し、実施の形態1における対応情報COD1(図10参照)と同様に構成されている。
ここで、部品番号4に対応する要素欄COD22に格納されている要素[*][4]における「*」は、全てのメンバ識別子が該当することを示しており、図25に示されているメンバ情報MED2により、部品番号4は、全ての番組情報に対応する「テキスト入力データ」に基づいて生成される。
【0089】
図28は、図22のGUI画面IMA3の画面構成情報に含まれる画面更新情報RED2の一例を示す概略図である。画面更新情報RED1は、初期選択情報RED21と、部品番号欄RED22、更新対象欄RED23、更新条件欄RED24及び更新内容欄RED25を備えるテーブル情報とを有する。
【0090】
初期選択情報RED21は、画面の変更によって、GUI画面を表示する際に、選択情報の初期値となるメンバ番号、X座標及びY座標を示す。例えば、図22の例では、部品番号2で識別される部品オブジェクトOB−C01のうち、初期選択情報RED21で示されているX座標に対応する部分が、マスク処理等により、GUI画面IMA3に表示される。また、部品番号3で識別される部品オブジェクトOB−T01のうち、初期選択情報RED21で示されているY座標に対応する部分が、マスク処理等により、GUI画面IMA3に表示される。さらに、部品番号4で識別される部品オブジェクトOB−XX3のうち、初期選択情報RED21で示されているX座標及びY座標に対応する部分が、マスク処理等により、GUI画面IMA3に表示される。そして、部品番号5で識別される部品オブジェクトOB−XX4−1は、初期選択情報RED21で示されているメンバ番号に対応する番組情報が、選択された番組情報として表示される。
また、部品番号欄RED22、更新対象欄RED23、更新条件欄RED24及び更新内容欄RED25を備えるテーブル情報については、実施の形態1における画面更新情報RED1(図12参照)と同様に構成されているが、本実施の形態では、ユーザのキー操作によりGUI画面の表示がX方向又はY方向にシフトする。例えば、部品番号2で識別される、チャネル情報の部品オブジェクトOB−C01は、部品オブジェクトデータにおける図形描画定義の移動X(変換行列に含まれるX方向に移動させる値)が更新対象であり、選択されたX座標が予め定められたXminからXmaxの範囲内にあるときに、この移動Xの値が「選択X座標−Xmin」の値に更新される。また、部品番号5で識別される、選択されている番組情報を表示する部品オブジェクトOB−XX4−1では、選択情報のメンバ番号が変更されたときに、画面ベクタデータにおける表示リストのX座標及びY座標が「選択メンバのX座標−Xoffset」及び「選択メンバのY座標−Yoffset」の値にそれぞれ更新され、部品オブジェクトデータにおける素材参照情報のID0の値が、結合素材情報を格納する2つの領域のうち、更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域の先頭アドレスに更新される。
【0091】
図1に戻り、実施の形態2における画像表示処理部230は、制御部240と、画面更新ソース記憶部150と、更新参照情報記憶部160と、描画部170とを備える。実施の形態2における画像表示処理部230は、制御部240において、実施の形態1における画像表示処理部130と異なっている。
【0092】
実施の形態2における制御部240は、表示制御部141と、部品オブジェクトデータ生成部242と、画面ベクタデータ生成部143と、更新処理部244とを備える。実施の形態2における制御部240は、部品オブジェクトデータ生成部242及び更新処理部244での処理において、実施の形態1における制御部140と異なっている。
【0093】
部品オブジェクトデータ生成部242は、画面構成情報記憶部222に記憶されている画面構成情報に従って、素材情報記憶部221に記憶されている素材情報を用いて、GUI画面を構成する部品オブジェクトデータを生成する。実施の形態2における部品オブジェクトデータ生成部242は、部品オブジェクトデータの生成方法において、実施の形態1における部品オブジェクトデータ生成部142と異なっているが、実施の形態2における部品オブジェクトデータの生成方法については、図29及び図30を用いて後述する。
更新処理部244は、画面ベクタデータ生成部143で生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面を更新する際に参照する更新参照情報を生成し、更新参照情報記憶部160に記憶させる。実施の形態2における更新処理部244は、更新参照情報の生成方法において、実施の形態1における更新処理部144と異なっているが、実施の形態2における更新参照情報の生成方法については、図29及び図31を用いて後述する。また、更新処理部244は、更新参照情報記憶部160に記憶されている更新参照情報を更新する。さらに、更新処理部244は、GUI画面を更新する際に、ビデオメモリ180に展開されている画面ベクタデータを更新する処理を実行する。なお、実施の形態2における更新処理部244は、更新参照情報の更新方法及び画面ベクタデータの更新方法において、実施の形態1における更新処理部144と異なっているが、実施の形態2における更新参照情報の更新方法及び画面ベクタデータの更新方法については、図32を用いて後述する。
【0094】
以下、実施の形態2に係る画像表示装置200での動作について説明する。なお、実施の形態2に係る画像表示装置200が行う画像表示処理については、図13に示されているフローチャートと同様である。
【0095】
図29は、実施の形態2における画面ベクタデータ生成処理を概略的に示すフローチャートである。図29のフローチャートは、図13のステップS10において、表示制御部141が、画面の変更が必要であると判断した場合に開始される。
【0096】
まず、部品オブジェクトデータ生成部242は、画面構成情報記憶部222に記憶されている画面構成情報より、次の画面(変更後の画面)に対応する拡張ソース情報及び画面更新情報を読み取る。そして、部品オブジェクトデータ生成部242は、入力受付部110で入力を受け付けたテキストデータにより、拡張ソース情報のメンバ情報を更新し、更新後のメンバ情報を含む拡張ソース情報及び画面更新情報を画面更新ソース記憶部150へ書き込む(S50)。例えば、次の画面が図22に示されているGUI画面IMA3である場合には、部品オブジェクトデータ生成部242は、図25に示されているメンバ情報MED2、図26に示されている操作キー情報KYD2及び図27に示されている対応情報COD2を含む拡張ソース情報と、図28に示されている画面更新情報RED2とを読み取り、画面更新ソース記憶部150に記憶させる。ここで、メンバ情報MED2の初期状態においては、メンバ数MED22の値は入力されておらず、要素MED24にもデータは入力されていないものとする。そして、部品オブジェクトデータ生成部242は、入力受付部110で入力を受け付けたテキストデータに含まれている番組情報の数を計数することで、メンバ数MED22の値を算出して、この値をメンバ情報MED2に格納する。また、部品オブジェクトデータ生成部242は、メンバ数MED22及び要素数MED23に基づいて、必要な数の要素MED24を設けて、要素識別子が「4」の要素の値として、番組情報毎にテキストデータから抽出されたテキスト入力データを格納する。なお、要素識別子が「1」、「2」及び「3」の要素の値については、例えば、ヌル値等にしておく。
【0097】
次に、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS50において読み取られた画面更新情報より、更新参照情報を生成する際に必要となる情報(部品番号、更新対象及び更新内容)を抽出し、抽出された情報を更新処理部244に与える(S51)。
【0098】
次に、部品オブジェクトデータ生成部242は、画面構成情報記憶部222に記憶されている画面構成情報に含まれている、次の画面に対応する構成部品情報より、未だ部品オブジェクトデータを生成していない部品オブジェクトを1つ特定する(S52)。例えば、次の画面が図22に示されているGUI画面IMA3である場合には、部品オブジェクトデータ生成部242は、図24に示されている構成部品情報PSD2の部品番号欄PSD21より、部品オブジェクトデータを生成していない部品オブジェクトに対応する部品番号を1つ特定する。
【0099】
次に、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS52で特定された部品オブジェクトのオーサリング定義を確認する(S53)。例えば、次の画面が図22に示されているGUI画面IMA3である場合には、部品オブジェクトデータ生成部242は、図24に示されている構成部品情報PSD2において、ステップS52で特定された部品番号が格納されている行のオーサリング定義欄PSD22に格納されているオーサリング定義を確認する。
【0100】
そして、ステップS53で確認されたオーサリング定義が、更新無しである場合には、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS52で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される素材情報を素材情報記憶部221から読み込み、部品オブジェクトデータを生成する(S54)。なお、ステップS54での処理は、図14におけるステップS24での処理と同様である。部品オブジェクトデータを生成後、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS61の処理に進む。
【0101】
また、ステップS53で確認されたオーサリング定義が、部分更新である場合には、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS52で特定された部品オブジェクトのソース情報を確認する(S55)。例えば、次の画面が図22に示されているGUI画面IMA3である場合には、部品オブジェクトデータ生成部242は、図24に示されている構成部品情報PSD2において、ステップS52で特定された部品番号が格納されている行のソース情報欄PSD23に格納されているソース情報を確認する。そして、部品オブジェクトデータ生成部242は、確認されたソース情報が素材情報である場合には、ステップS56の処理に進み、確認されたソース情報が拡張ソースである場合には、ステップS57の処理に進む。
【0102】
ステップS56では、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS52で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される素材情報を素材情報記憶部221から読み込み、部品オブジェクトデータを生成する。なお、ステップS56での処理は、図14におけるステップS24での処理と同様である。部品オブジェクトデータを生成後、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS61の処理に進む。
【0103】
ステップS57では、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS52で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される拡張ソースの要素に対応したテキスト入力データを特定し、部品オブジェクトデータを生成する。例えば、次の画面が図22に示されているGUI画面IMA3である場合には、図24に示されている構成部品情報PSD2において、オーサリング定義が部分更新であり、ソース情報が拡張ソースである部品オブジェクトは、部品番号4の部品オブジェクトとなる。そして、部品オブジェクトデータ生成部242は、図27に示されている対応情報COD2により、部品番号4の部品オブジェクトを構成する要素は、要素[*][4]であるため、図25に示されているメンバ情報MED2より、全ての番組情報におけるテキスト入力データに基づいて、部品オブジェクトデータを生成する。
【0104】
図30は、ステップS57における部品オブジェクトデータの生成方法の一例について説明する概略図である。なお、ここでは、入力受付部110で入力を受け付けたテキストデータは、チャンネル番号の小さい順及び放送開始時間の早いもの順で、番組のテキスト入力データを含んでいるものとする。
まず、部品オブジェクトデータ生成部242は、テキスト入力データに含まれている、タイトル1001の番組の開始時間及び終了時間より番組の時間を計算する。次に、部品オブジェクトデータ生成部242は、規定値である番組の表示横幅ch_widthと、番組の時間より算出した表示縦幅1001_heightとにより表示サイズを特定し、また、テキスト入力データに含まれている番組種別から、番組種別に対応した色を特定する。そして、部品オブジェクトデータ生成部242は、特定された表示サイズ及び色に対応する背景ベクトルデータを生成し、基準座標の初期値(X000、Y000)に配置する。その後、テキスト入力データに含まれている番組内容を、テキスト入力データに含まれている書式(フォント、フォントサイズ、色、記号配置、改行、字送り及び行送り等)に基づいて、対象となるアウトラインフォント及び記号のベクトルデータを用いて、表示サイズに収まる範囲で配置する。
そして、次の番組の処理を行うときは、部品オブジェクトデータ生成部242は、チャネル番号を前の番組と比較して基準座標の更新を行う。例えば、図30において、タイトル1002の番組の処理を行うときは、前の番組(タイトル1001)とチャネル番号が同じであるので、基準座標のY座標を前の番組の表示縦幅分シフトさせて、更新後の基準座標を(X000、Y001)とする。また、タイトル2001の番組の処理を行うときは、部品オブジェクトデータ生成部242は、前の番組(タイトル1133)とチャネル番号が異なるので、基準座標のX座標を予め定められた表示横幅分シフトし、Y座標を初期値に戻して、更新後の基準座標を(X100、Y000)とする。以上のように、部品オブジェクトデータ生成部242は、基準座標を更新して、全ての番組について、背景ベクトルデータと、番組内容のアウトラインフォントデータと、記号のベクトルデータとを配置して、番組表の部品オブジェクトデータを生成する。このとき、部品オブジェクトデータ生成部242は、取得された番組毎のチャネル番号、配置X座標、配置Y座標及び時間の情報を用いて、画面更新ソース記憶部150の拡張ソース情報におけるメンバ情報の該当する要素を更新する(S58)。その後、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS61の処理に進む。
【0105】
さらに、図29のステップS53で確認されたオーサリング定義が、全更新である場合には、部分オブジェクトデータ生成部242は、ステップS52で特定された部品オブジェクトのソース情報で示される拡張ソースの要素に対応したテキスト入力データを特定し、構成部品情報に基づいて、拡張ソースの部品オブジェクトデータを生成する(S59)。例えば、次の画面が図22に示されているGUI画面IMA3である場合には、図24に示されている構成部品情報PSD2において、オーサリング定義が全更新である部品オブジェクトは、部品番号5の部品オブジェクトとなる。そして、図27に示されている対応情報COD2により、部品番号5の部品オブジェクトを構成する要素は、要素[N][4]であるため、部品オブジェクトデータ生成部242は、図28に示されている画面更新情報RED2の初期選択情報で示されているメンバ番号に基づいて、要素を特定し、図25に示されているメンバ情報MED2より、特定された要素のテキスト入力データに基づいて、部品オブジェクトデータを生成する。
部分オブジェクトデータ生成部242は、まず、特定された要素のテキスト入力データに含まれている番組内容を、テキスト入力データに含まれている書式に基づいて、対象となるアウトラインフォント及び記号のベクトルデータを用いて配置する。このとき、図24に示されている構成部品情報PSD2の部品番号5に対応する幅欄PSD27に格納されている300ピクセルを超えるとき、又は、テキスト入力データに含まれている書式情報で改行指定があるときは、配置座標のX座標を初期座標に戻し、Y座標を行送り分シフトさせる。すべての番組内容を配置した後、図24に示されている構成部品情報PSD2の部品番号5に対応する高さ欄PSD28に格納されている「auto0」に基づいて、表示縦幅を特定し、テキスト入力データに含まれている番組種別に対応した色の背景ベクトルデータを生成する。その後、部分オブジェクトデータ生成部242は、背景ベクトルデータと、番組情報のベクトルデータとから結合素材情報を生成し、素材情報領域に2つ設けられている領域の内、一方の領域に格納する。次に、部品オブジェクトデータ生成部242は、結合素材情報を格納した領域の開始アドレスより参照アドレスを作成し、素材参照情報領域に格納する。また、部分オブジェクトデータ生成部242は、図24に示されている構成部品情報PSD2の部品番号5に対応するアニメーション効果欄PSD24に格納されているアニメーション効果に基づいて、図形描画定義を生成し、図形描画定義領域に格納する。最後に、部分オブジェクトデータ生成部242は、素材参照情報領域及び素材情報領域の先頭アドレスより、ヘッダ情報を生成し、ヘッダ情報領域に格納する。
【0106】
次に、部品オブジェクトデータ生成部242は、更新参照情報を作成する際に必要な情報として、全更新を行う要素に対応する結合素材情報が素材情報領域に格納された開始アドレスを取得して、更新処理部244に与える(S60)。そして、部品オブジェクトデータ生成部242は、ステップS61の処理に進む。
【0107】
そして、ステップS61において、部品オブジェクトデータ生成部242は、全ての部品オブジェクトについて部品オブジェクトデータを作成したか否かを判断する。そして部品オブジェクトデータ生成部242は、全ての部品オブジェクトについて、部品オブジェクトを作成しておらず、まだ、部品オブジェクトデータを作成していない部品オブジェクトが存在する場合(ステップS61でNo)には、ステッS53の処理に戻る。
【0108】
ステップS61において、部品オブジェクトデータ生成部242が、全ての部品オブジェクトについて部品オブジェクトデータを作成したと判断した場合(ステップS61でYes)には、画面ベクタデータ生成部143は、画面構成情報記憶部122に記憶されている画面構成情報に含まれている構成部品情報に示される座標、幅及び高さと、部品オブジェクトデータ生成部242により生成された部品オブジェクトデータとにより、表示リストを生成し、部品オブジェクトデータ生成部242により生成された部品オブジェクトデータを付加して画面ベクタデータを生成する(S62)。ここで、図24に示されている構成部品情報PSD2において、部品番号5の部品オブジェクトのX座標及びY座標は、「auto1」で定義されているため、初期選択情報で選択されているメンバ番号で特定される番組情報が配置されるX座標及びY座標から予め定められたオフセット値を差し引いた値となる。
【0109】
次に、更新処理部144は、更新参照情報を生成する(S63)。
図31は、実施の形態2における更新参照情報RRD2のデータ構造の一例を示す概略図である。図31に示されている更新参照情報RRD2は、図22に示されているGUI画面IMA3の画面ベクタデータが生成された際に生成されたものである。
更新参照情報RRD2は、選択情報RRD21と、部品情報RRD22と、メンバ特定情報RRD23とを含む。
選択情報RRD21は、現在表示されているGUI画面を表示するために選択されているメンバ番号、X座標及びY座標を含む。例えば、選択情報RRD21は、メンバ番号欄RRD211、X座標欄RRD212及びY座標欄RRD213を有するテーブル形式の情報である。メンバ番号欄RRD211は、選択されているメンバ番号を格納する。X座標欄RRD212は、選択されているX座標を格納する。Y座標欄RRD213は、選択されているY座標を格納する。
部品情報RRD22は、現在表示されているGUI画面を更新する際に、更新する対象となるパラメータが格納されている、ビデオメモリ180上のアドレスを示す。例えば、部品情報RRD22は、部品番号欄RRD221、種別欄RRD222及び対象データ欄RRD223を有するテーブル形式の情報である。
部品番号欄RRD221は、ステップS62において生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面で使用されている部品オブジェクトの内、オーサリング定義が部分更新又は全更新である部品オブジェクトを識別するための識別情報である部品番号を格納する。
種別欄RRD222は、部品番号欄RRD221で識別される部品オブジェクトのオーサリング定義を格納する。
対象データ欄RRD223は、ステップS62において生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面を更新する際に、部品番号欄RRD221で識別される部品オブジェクトを生成するためのパラメータが書き込まれる、ビデオメモリ180上の開始アドレスを格納する。例えば、部品番号2については、ステップS51で取得された更新対象に基づいて、部品オブジェクトデータに含まれている図形描画定義の部品番号2のX座標の変換行列をビデオメモリ180に格納した開始アドレスが格納される。部品番号3については、ステップS51で取得された更新対象に基づいて、部品オブジェクトデータに含まれている図形描画定義の部品番号3のY座標の変換行列をビデオメモリ180に格納した開始アドレスが格納される。部品番号4については、ステップS51で取得された更新対象に基づいて、部品オブジェクトデータに含まれている図形描画定義の部品番号4のX座標及びY座標の変換行列をビデオメモリ180に格納した開始アドレスが格納される。部品番号5については、ステップS51で取得された更新対象に基づいて、画面ベクタデータに含まれている表示リストにおける部品番号5の部品オブジェクトデータを配置するXY座標をビデオメモリ180に格納した開始アドレスと、部品オブジェクトデータに含まれる素材参照情報におけるID0に該当するデータをビデオメモリ180に格納した開始アドレスとが格納される。
メンバ特定情報RRD23は、拡張ソースに含まれる要素の素材情報が展開される、ビデオメモリ180上の開始アドレスを示す。例えば、メンバ特定情報RRD23は、ソース情報欄RRD231と、要素欄RRD232と、素材情報開始アドレス欄RRD233とを有するテーブル形式の情報である。
ソース情報欄RRD231は、ステップS62において生成された画面ベクタデータに対応するGUI画面で使用される部品オブジェクトの内、オーサリング定義が全更新である部品オブジェクトのソース情報を格納する。
要素欄RRD232は、ソース情報欄RRD231で特定される拡張ソースに含まれる要素を格納する。ここでの要素は、メンバ識別子と要素識別子により識別される。
素材情報開始アドレス欄RRD233は、要素欄RRD232で識別される要素に対応付けられている結合素材情報が展開される、ビデオメモリ180上の開始アドレスを格納する。
【0110】
更新参照情報RRD2を生成する際には、更新処理部244は、画面更新情報RED2に含まれている初期選択情報RED21に含まれているメンバ番号、X座標及びY座標の初期値を読み込み、メンバ番号欄RRD211、X座標欄RRD212及びY座標欄RRD213にそれぞれ書き込む。なお、メンバ番号欄RRD211、X座標欄RRD212及びY座標欄RRD213に書き込まれたメンバ番号、X座標及びY座標については、操作キーの入力に応じて更新される。
また、更新処理部244は、ステップS51で取得された部品番号に対応するオーサリング定義を構成部品情報より特定し、これらの部品番号及びオーサリング定義を部品番号欄RRD221及び種別欄RRD222に格納する。そして、更新処理部244は、ステップS51で取得された更新対象に従って、それぞれの部品番号に対応する更新対象がビデオメモリ180に展開されるアドレスを算出して、算出されたアドレスを対象データ欄RRD123に格納する。なお、ビデオメモリ180に展開されるアドレスは、ビデオメモリ180に画面ベクタデータを書き込む先頭アドレスを予め定めておくことにより算出することができる。
さらに、更新処理部244は、ステップS51で取得された部品番号に対応して、ステップS60で部品オブジェクトデータに格納した結合素材情報に対応するソース情報及び要素を特定して、それぞれソース情報欄RRD231及び要素欄RRD232に格納する。そして、各要素に対応する結合素材情報が展開される、ビデオメモリ180上のアドレスを算出して、算出されたアドレスを素材情報開始アドレス欄RRD233に格納する。なお、ビデオメモリ180上のアドレスは、ビデオメモリ180に画面ベクタデータを書き込む先頭アドレスを予め定めておくことにより、算出することができる。
【0111】
図29に戻り、更新処理部244は、以上のようにして生成された更新参照情報を更新参照情報記憶部160に記憶させる(S64)。
【0112】
図32は、実施の形態2における画面ベクタデータ更新処理を概略的に示すフローチャートである。図32のフローチャートは、図13のステップS10において、表示制御部141が、画面の変更が必要ないと判断した場合に開始される。本フローでは、更新参照情報記憶部160に、図31に示されている更新参照情報RRD2が記憶されているものとして説明を行う。
【0113】
更新処理部244は、入力を受け付けた操作キーの内容に基づいて、更新参照情報記憶部160に記憶されている更新参照情報RRD2の選択情報を更新する(S70)。例えば、選択されている、メンバ番号が「64」(タイトル3005)、X座標及びY座標が「560,1440」であり、入力を受け付けた操作キーの内容が操作キー4であったとき、拡張ソース情報の対応情報COD2(図27参照)より、対象となる操作キー番号である「1」の操作キー情報KYD2(図26参照)を参照する。ここで、対応情報DOD2の操作キー4の内容で示される移動量が「280ピクセル」である場合には、更新処理部244は、選択情報のX座標を280ピクセルだけ正方向にシフトして、選択情報のX座標及びY座標を更新して、「560,1440」にする。
【0114】
次に、更新処理部244は、更新後の選択情報のX座標及びY座標と、拡張ソース情報のメンバ情報MED2(図25参照)に基づいて、選択情報のメンバ番号を更新する(S71)。例えば、1つのチャンネルを表示する横幅が260ピクセルであるとき、更新処理部244は、更新後の選択情報のX座標及びY座標「560,1440」より、チャンネル番号は「4」と特定することができる。また、更新処理部244は、メンバ情報MED2において、要素識別子が「0」(チャンネル番号)及び「2」(Y座標)の値を参照することで、チャンネル番号が「4」及び選択されているY座標が「1440」に対応する要素のメンバ識別子により、キー操作により選択されたメンバ番号を特定し、選択情報のメンバ番号を更新し、特定されたメンバ番号にする。
【0115】
次に、更新処理部244は、更新参照情報RRD2に含まれている部品情報RRD22に登録されている部品オブジェクトに対して更新処理を行う。まず、更新処理部244は、部品情報RRD22に登録されている部品オブジェクトを1つ特定する(S72)。
【0116】
次に、更新処理部244は、ステップS72で特定された部品オブジェクトのオーサリング定義を、種別欄RRD222で判定する(S73)。そして、更新処理部244は、オーサリング定義が部分更新の場合は、ステップS74の処理に進み、オーサリング定義が全更新の場合は、ステップS76の処理に進む。
【0117】
ステップS74では、更新処理部244は、画面更新ソース記憶部150に記憶されている画面更新情報RED2において、ステップS72で特定された部品オブジェクトの更新条件が満たされているか否かを判定する。そして、更新処理部244は、更新条件が満たされている場合(ステップS74でYes)には、ステップS75の処理に進み、更新条件が満たされていない場合(ステップS74でNo)には、ステップS79の処理に進む。
【0118】
ステップS75では、更新処理部244は、拡張ソース情報、画面更新情報RED2及び更新参照情報RRD2を参照して、ビデオメモリ180に展開された部品オブジェクトデータの更新対象パラメータを指定された値に変更する。例えば、選択情報におけるX座標及びY座標が、操作キー4によって「840、1440」に更新され、Xmin、Xmax、Ymin及びYmaxの値が、それぞれ「560」、「1680」、「540」及び「3600」であるとき、部品番号2の部品オブジェクトは、更新条件である、「操作キー3、4」かつ「560<選択X座標<1680」を満たす。このため、更新処理部244は、更新参照情報RRD2の部品情報RRD22において、部品番号2に対応する対象データ欄RRD223に格納されているビデオメモリ180上のアドレスに対して、更新内容(840−560=280)のデータ「280」を書き込む。そして、更新処理部244は、ステップS79の処理に進む。
【0119】
このように、部分更新を行う場合には、更新処理部244は、ユーザのキー操作に応じて、ビデオメモリ180上の部品オブジェクトデータにおいて、配置する座標データだけを更新するため、表示内容の切り替え処理において、制御部140の処理負荷を抑制してユーザ応答の良いスクロール表示が可能である。
【0120】
ここで、拡張ソース情報のキー操作情報KYD2における「シフト量Y」は、選択されたメンバ番号に対応する要素の要素識別子「3」(時間)の値より得られる表示縦幅としてもよい。図33(A)から(C)は、選択されたメンバ番号に基づいて、シフト量を可変とする場合の表示例を示す概略図である。まず、図33(A)に示すように、番組の時間に基づいて、表示サイズである表示縦幅が450ピクセルとなる番組SPR1が選択されており、「上」に対応する操作キー1の入力が検知された場合、選択されている番組SPR1の1つ後ろのメンバである番組SPR2の表示縦幅が、番組SPR2の時間により、150ピクセルであるときには、更新処理部244は、シフト量Yとして、(450+150)/2=300ピクセルを算出する。このようにすることにより、図33(B)に示すように、番組SPR1の部品オブジェクトが表示されていた中心位置と、シフト後の番組SPR2の部品オブジェクトが表示される中心位置とが一致するようになる。同様に、図33(C)に示されている番組SPR3の表示縦幅が、番組SPR3の時間により、220ピクセルである場合には、さらに、「上」の操作キーの入力が検知されることにより、更新処理部244は、選択されている番組SPR2の1つ後ろのメンバである番組SPR3の表示縦幅より、シフト量Yとして、(150+220)/2=185ピクセルを算出する。
従来、GUIのスクロール表示では、移動量が一定ピクセル数のスクロール、又は、選択対象が表示エリアから外れたときに、次の選択対象幅分又は1表示エリア分のスクロールが行われていた。これに対して、以上のような手法によれば、選択番組の中心位置を表示画面の中心位置に配置しておくことにより、シフト後の選択番組の中心位置も表示画面の中心位置に配置されるようにスクロールさせることができる。このため、1回のキー操作で選択対象の表示縦幅の高さによらず、次のメンバを表示画面の中央に表示させることができ、番組表等のように、1番組ごとに表示縦幅が異なるメンバで構成されるテーブル情報を表示する際に、ユーザにとって操作性の良い選択操作を提供することができる。
【0121】
一方、ステップS73において、ステップS72で特定された部品オブジェクトのオーサリング定義が全更新であると判断された場合には、ステップS76の処理に進み、ステップS76では、更新処理部244は、画面更新ソース記憶部150に記憶されている画面更新情報RED2において、ステップS72で特定された部品オブジェクトの更新条件が満たされているか否かを判定する。そして、更新処理部244は、更新条件が満たされている場合(ステップS76でYes)には、ステップS77の処理に進み、更新条件が満たされていない場合(ステップS76でNo)には、ステップS79の処理に進む。
【0122】
ステップS77では、更新処理部244は、拡張ソース情報、画面更新情報RED2及び更新参照情報RRD2より、更新後のメンバ番号を特定し、特定されたメンバ番号に対応する番組の結合素材情報を生成する。そして、更新処理部244は、該当する部品オブジェクトデータにおける素材情報領域に設けられている2つの領域の内、更新用に使用される領域に、ステップS77で生成された結合素材情報を書き込み、素材参照情報のID=0に対応する値を、更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域の先頭アドレスに更新する(S78)。
例えば、選択情報のメンバ番号「64」(「タイトル3005」の番組に対応)から、メンバ番号「92」(「タイトル4004」の番組に対応する)に更新されたとき、画面更新情報RED2において、部品番号5に対応する更新条件(選択メンバ番号の変更)を満たすため、更新処理部244は、更新後のメンバ番号「92」に対応する要素の要素識別子4として格納されているテキスト入力データから、「タイトル4004」の番組の結合素材情報を生成する。次に、更新処理部244は、更新参照情報RRD2のメンバ特定情報RRD23の該当するソース情報の素材情報の開始アドレスを参照して、ビデオメモリ180上に展開された部品番号5の部品オブジェクトの素材情報領域に2つ形成されている領域のうち、更新後のGUI画面で使用される素材情報を格納する領域に、生成された結合素材情報を書き込む。そして、更新処理部244は、更新参照情報RRD2の部品情報RRD22を参照して部品番号5に対応する対象データ欄RRD223の素材参照情報におけるID=0に対応する値を更新して、生成された結合素材情報をビデオメモリ180に書き込んだ開始アドレスの値となるようにする。また、更新処理部144は、更新参照情報RRD2のメンバ特定情報RRD23の素材情報開始アドレス欄RRD233の値も、生成された結合素材情報をビデオメモリ180に書き込んだ開始アドレスの値となるようにする。さらに、更新処理部244は、選択されているメンバ番号「92」のX座標及びY座標「840、1395」より、更新参照情報RRD2の部品情報RRD22の部品番号5に対応する表示リストのXY座標が格納されているアドレスを参照して、このアドレスに格納されている値を、それぞれ、「840」「1395」に更新する。そして、更新処理部244は、ステップS79の処理に進む。
【0123】
このように、更新処理部244は、番組表の部品オブジェクトデータと同じテキスト入力データから、選択されている番組情報の部品オブジェクトデータを、ユーザ入力に応じて動的に生成するため、番組情報の一覧表示とその中で選択された番組情報のポップアップ表示を、ビデオメモリ180のサイズを抑制して実現することができる。従来の方法では、番組情報の一覧表示と異なる、選択された番組情報を関連付けて表示したり、選択された番組情報を表示する専用の表示領域を設け、その領域内に選択された番組の詳細情報の一部を表示したりしていた。これに対して、本実施の形態では、図34(A)に示すように、まず、選択番組が中央に位置するように、番組情報の一覧である番組表が表示される。次に、図34(B)に示すように、ユーザ操作によって選択された番組情報が、所定の位置に配置される。そして、図34(C)に示すように、選択された番組情報が拡大して表示される。
【0124】
そして、更新処理部244は、更新参照情報RRD2の部品情報RRD22に登録されている全ての部品オブジェクトを、ステップS72で特定したか否かを判断する。そして、更新処理部244は、更新参照情報RRD2の部品情報RRD22に登録されている部品オブジェクトの内、未だステップS72で特定されていない部品オブジェクトが存在する場合(ステップS79でNo)には、ステップS73の処理に戻り、未だステップS72で特定されていない部品オブジェクトが存在しない場合(ステップS79でYes)には、ステップS80の処理に進む。
【0125】
ステップS80では、更新処理部244は、ビデオメモリ180上の更新対象とされた部品オブジェクトデータにおいて、ヘッダ情報領域に含まれる再生フレーム情報を初期値に戻す。このようにすることで、描画部170は、更新対象となった部品オブジェクトデータを1フレーム目から再生するように表示画面データを作成する。
【0126】
以上のように、実施の形態2によれば、画像表示装置200は、更新参照情報の選択情報に選択X座標、選択Y座標を定義し、表示画面の一部を更新する画面更新に必要となる拡張ソース情報、画面更新情報及び更新参照情報を座標によって定義することにより、表示サイズより大きな部品オブジェクトデータの一部をユーザ入力に応じてシフトさせて表示することができる。このため、複数の部品オブジェクトデータに対してユーザ応答の良いスクロール表示が可能である。
【0127】
また、拡張ソース情報の対応情報にて、複数の部品オブジェクトデータに対して共通の拡張ソースであるテキスト入力データを定義することにより、各々の部品オブジェクトに対して、選択情報として定義されたX座標及びY座標をユーザ入力に応じて更新し、更新されたX座標及びY座標に基づいて、表示内容を切り替えることができる。このため、番組表や地図等全体表示を行わない情報の一覧を背景として表示し、選択されたメンバを拡大して全体表示するといった表示を、ビデオメモリ180のデータサイズを抑えるとともに、制御部240の処理負荷を軽減して行うことができる。
【0128】
実施の形態1及び2においては、画像表示装置100、200は、表示部190を備えているが、例えば、インターフェースを介して、表示画面データを外部の表示装置に出力するように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0129】
100,200:画像表示装置、 110:入力受付部、 120,220:データ記憶部、 121,221:素材情報記憶部、 122,222:画面構成情報記憶部、 130,230:画像表示処理部、 140,240:制御部、 141:表示制御部、 142,242:部品オブジェクトデータ生成部、 143:画面ベクタデータ生成部、 144,244:更新処理部、 150:画面更新ソース記憶部、 160:更新参照情報記憶部、 170:描画部、 180:ビデオメモリ、 190:表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベクタ化されたグラフィックスデータを複数含む素材情報、
前記グラフィックスデータから画面を構成する構成方法を示す構成部品情報、及び、
前記画面を更新する際に、変更されるパラメータと、当該パラメータを変更する内容と、を含む画面更新情報、を記憶するデータ記憶部と、
前記構成部品情報に基づいて、前記グラフィックスデータと、前記グラフィックスデータから前記画面を構成するためのパラメータと、を含む画面ベクタデータを生成する生成部と、
前記画面ベクタデータを記憶するメモリ部と、
前記画面更新情報に基づいて、前記画面ベクタデータを前記メモリ部に記憶したときに、前記画面更新情報に含まれているパラメータに対応する値が、前記メモリ部に記憶される位置を示す位置情報を含む更新参照情報を生成する更新処理部と、
を備え、
前記更新処理部は、前記画面を更新する際に、前記位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、前記画面更新情報に含まれている内容に従って変更すること
を特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記構成部品情報は、前記グラフィックスデータを用いて部品オブジェクトを生成し、当該部品オブジェクトを複数用いて画面を構成する構成方法を示し、
前記生成部は、
前記構成部品情報に基づいて、前記グラフィックスデータと、前記グラフィックスデータを用いて部品オブジェクトを生成するためのパラメータとを含む部品オブジェクトデータを生成する部品オブジェクトデータ生成部と、
前記構成部品情報に基づいて、前記部品オブジェクトデータと、前記部品オブジェクトデータに含まれているグラフィックスデータから生成された部品オブジェクトにより前記画面を構成するためのパラメータと、を含む画面ベクタデータを生成する画面ベクタデータ生成部と、を備えること
を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記構成部品情報は、前記部品オブジェクトを前記画面に配置する配置座標を含んでおり、
前記部品オブジェクトデータ又は前記画面ベクタデータは、前記部品オブジェクトを前記画面に配置する配置座標を示す値を、前記パラメータとして含むこと
を特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記構成部品情報は、前記部品オブジェクトを生成するために用いられるグラフィックスデータを少なくとも1つ示すソース情報を含んでおり、
前記部品オブジェクトデータは、前記部品オブジェクトを生成するために使用されるグラフィックデータを選択するための値を、前記パラメータとして含むこと
を特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
指示の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記複数の部品オブジェクトに含まれる特定の部品オブジェクトのソース情報は、複数のグラフィックスデータから、選択情報に応じて、特定のグラフィックスデータを指定することを示し、
前記更新処理部は、前記入力受付部が、前記選択情報を変更する指示の入力を受け付けた場合に、前記更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、変更前の選択情報で指定されるグラフィックスデータを示す値から、変更後の選択情報で指定されるグラフィックスデータを示す値に変更すること
を特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記構成部品情報は、前記部品オブジェクトの前記画面における部品サイズをさらに含み、
前記画面ベクタデータは、前記部品オブジェクトデータに含まれているグラフィックスデータを表示する部品サイズを示す値を、前記パラメータとして含むこと
を特徴とする請求項2から5の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記更新参照情報は、前記画面を更新する際に、変更後のパラメータの値を含むメンバ特定情報をさらに含み、
前記更新処理部は、前記画面を更新する際に、前記位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、前記画面更新情報に含まれている内容に従って、前記メンバ特定情報に含まれている変更後のパラメータの値に変更すること
を特徴とする請求項2から6の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記部品オブジェクトデータには、前記グラフィックデータを用いて前記部品オブジェクトを描画するための図形描画定義が含まれており、
前記パラメータには、前記図形描画定義で使用されている値が含まれること
を特徴とする請求項2から7の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記パラメータには、前記部品オブジェクトの生成に用いられるグラフィックスデータを指定する値が含まれており、
前記更新処理部は、前記画面を更新する際に、前記更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、他のグラフィックスデータを指定する値に変更すること
を特徴とする請求項2から8の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
画面更新ソース情報記憶部をさらに備え、
前記部品オブジェクトデータ生成部は、前記部品オブジェクトデータを生成する際に、前記画面構成情報記憶部から、前記画面更新情報を読み出し、前記画面更新ソース情報記憶部に記憶させ、
前記更新処理部は、前記画面更新ソース情報記憶部に記憶されている画面更新情報を用いて、前記パラメータの値を変更すること
を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項11】
指示の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記更新処理部は、前記入力受付部が、選択座標を変更する指示の入力を受け付けた場合に、前記更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、変更前の選択座標に対応する配置位置から、変更後の選択座標に対応する配置位置に変更すること
を特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記素材情報には、ベクトルフォントデータがさらに含まれており、
前記部品オブジェクトデータ生成部は、前記ベクトルフォントデータに基づいて、前記入力受付部が入力を受け付けたテキストデータを表示するグラフィックデータを生成すること
を特徴とする請求項11に記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記更新処理部は、変更前の選択座標において選択されている一のグラフィックデータの画像の表示サイズと、変更前の選択座標から座標が変更される方向において、当該一のグラフィックデータに対して隣接する他のグラフィックデータの画像の表示サイズと、から、当該一のグラフィックデータの画像が表示される中心位置と、当該他のグラフィックデータの画像が表示される中心位置とが一致するように、前記変更後の選択座標を算出すること
を特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記画面ベクタデータに従って、描画処理を行う描画部をさらに備え、
前記描画部は、前記選択座標に基づいて指定されるグラフィックスデータの画像のポップアップ表示の描画処理を行こと
を特徴とする請求項12又は13に記載の画像表示装置。
【請求項15】
ベクタ化されたグラフィックスデータを複数含む素材情報、
前記グラフィックスデータから画面を構成する構成方法を示す構成部品情報、及び、
前記画面を更新する際に、変更されるパラメータと、当該パラメータを変更する内容と、を含む画面更新情報、を記憶するデータ記憶部と、
前記構成部品情報に基づいて、前記グラフィックスデータと、前記グラフィックスデータから前記画面を構成するためのパラメータと、を含む画面ベクタデータを生成する生成部と、
前記画面ベクタデータを記憶するメモリ部と、
更新処理部と、
を備える画像表示装置が行う画像表示方法であって、
前記更新処理部が、前記画面更新情報に基づいて、前記画面ベクタデータを前記メモリ部に記憶したときに、前記画面更新情報に含まれているパラメータに対応する値が、前記メモリ部に記憶される位置を示す位置情報を含む更新参照情報を生成する更新参照情報生成過程と、
前記更新処理部が、前記画面を更新する際に、前記位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、前記画面更新情報に含まれている内容に従って変更する変更過程と、を有すること
を特徴とする画像表示方法。
【請求項16】
前記構成部品情報は、前記グラフィックスデータを用いて部品オブジェクトを生成し、当該部品オブジェクトを複数用いて画面を構成する構成方法を示し、
前記生成部は、
前記構成部品情報に基づいて、前記グラフィックスデータと、前記グラフィックスデータを用いて部品オブジェクトを生成するためのパラメータとを含む部品オブジェクトデータを生成する部品オブジェクトデータ生成部と、
前記構成部品情報に基づいて、前記部品オブジェクトデータと、前記部品オブジェクトデータに含まれているグラフィックスデータから生成された部品オブジェクトにより前記画面を構成するためのパラメータと、を含む画面ベクタデータを生成する画面ベクタデータ生成部と、を備えること
を特徴とする請求項15に記載の画像表示方法。
【請求項17】
前記構成部品情報は、前記部品オブジェクトを前記画面に配置する配置座標を含んでおり、
前記部品オブジェクトデータ又は前記画面ベクタデータは、前記部品オブジェクトを前記画面に配置する配置座標を示す値を、前記パラメータとして含むこと
を特徴とする請求項16に記載の画像表示方法。
【請求項18】
前記構成部品情報は、前記部品オブジェクトを生成するために用いられるグラフィックスデータを少なくとも1つ示すソース情報を含んでおり、
前記部品オブジェクトデータは、前記部品オブジェクトを生成するために使用されるグラフィックデータを選択するための値を、前記パラメータとして含むこと
を特徴とする請求項16又は17に記載の画像表示方法。
【請求項19】
指示の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記複数の部品オブジェクトに含まれる特定の部品オブジェクトのソース情報は、複数のグラフィックスデータから、選択情報に応じて、特定のグラフィックスデータを指定することを示し、
前記変更過程において、前記更新処理部は、前記入力受付部が、前記選択情報を変更する指示の入力を受け付けた場合に、前記更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、変更前の選択情報で指定されるグラフィックスデータを示す値から、変更後の選択情報で指定されるグラフィックスデータを示す値に変更すること
を特徴とする請求項18に記載の画像表示方法。
【請求項20】
前記構成部品情報は、前記部品オブジェクトの前記画面における部品サイズをさらに含み、
前記画面ベクタデータは、前記部品オブジェクトデータに含まれているグラフィックスデータを表示する部品サイズを示す値を、前記パラメータとして含むこと
を特徴とする請求項16から19の何れか一項に記載の画像表示方法。
【請求項21】
前記更新参照情報は、前記画面を更新する際に、変更後のパラメータの値を含むメンバ特定情報をさらに含み、
前記変更過程において、前記更新処理部は、前記画面を更新する際に、前記位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、前記画面更新情報に含まれている内容に従って、前記メンバ特定情報に含まれている変更後のパラメータの値に変更すること
を特徴とする請求項16から20の何れか一項に記載の画像表示方法。
【請求項22】
前記部品オブジェクトデータには、前記グラフィックデータを用いて前記部品オブジェクトを描画するための図形描画定義が含まれており、
前記パラメータには、前記図形描画定義で使用されている値が含まれること
を特徴とする請求項16から21の何れか一項に記載の画像表示方法。
【請求項23】
前記パラメータには、前記部品オブジェクトの生成に用いられるグラフィックスデータを指定する値が含まれており、
前記変更過程において、前記更新処理部は、前記画面を更新する際に、前記更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、他のグラフィックスデータを指定する値に変更すること
を特徴とする請求項16から22の何れか一項に記載の画像表示方法。
【請求項24】
画面更新ソース情報記憶部をさらに備え、
前記部品オブジェクトデータ生成部は、前記部品オブジェクトデータを生成する際に、前記画面構成情報記憶部から、前記画面更新情報を読み出し、前記画面更新ソース情報記憶部に記憶させ、
前記変更過程において、前記更新処理部は、前記画面更新ソース情報記憶部に記憶されている画面更新情報を用いて、前記パラメータの値を変更すること
を特徴とする請求項15から23の何れか一項に記載の画像表示方法。
【請求項25】
指示の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記更新処理部は、前記入力受付部が、選択座標を変更する指示の入力を受け付けた場合に、前記変更過程において、前記更新参照情報に含まれている位置情報で示される位置に記憶されているパラメータの値を、変更前の選択座標に対応する配置位置から、変更後の選択座標に対応する配置位置に変更すること
を特徴とする請求項17に記載の画像表示方法。
【請求項26】
前記素材情報には、ベクトルフォントデータがさらに含まれており、
前記部品オブジェクトデータ生成部は、前記ベクトルフォントデータに基づいて、前記入力受付部が入力を受け付けたテキストデータを表示するグラフィックデータを生成すること
を特徴とする請求項25に記載の画像表示方法。
【請求項27】
前記部品オブジェクトデータ生成部は、前記テキストデータを表示するグラフィックデータの画像の表示サイズを算出し、
前記更新処理部は、前記変更過程において、変更前の選択座標において選択されている一のグラフィックデータの画像の表示サイズと、変更前の選択座標から座標が変更される方向において、当該一のグラフィックデータに対して隣接する他のグラフィックデータの画像の表示サイズと、から、当該一のグラフィックデータの画像が表示される中心位置と、当該他のグラフィックデータの画像が表示される中心位置とが一致するように、前記変更後の選択座標を算出すること
を特徴とする請求項26に記載の画像表示方法。
【請求項28】
前記画面ベクタデータに従って、描画処理を行う描画部をさらに備え、
前記描画部が、前記選択座標に基づいて指定されるグラフィックスデータの画像のポップアップ表示の描画処理を行う描画過程をさらに有すること
を特徴とする請求項26又は27に記載の画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2012−159779(P2012−159779A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20688(P2011−20688)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】