説明

画像読取装置および画像読取プログラム

【課題】原稿が左綴じで製本印刷されたものか右綴じで製本印刷されたものかがユーザに意識されず、さらに、ユーザが原稿をセットする向きが表紙面からスキャンされる向きか或いは裏紙面からスキャンされる向きかが意識されず、ユーザは原稿の1ページ目を指定することで製本印刷された原稿からページ毎の画像データをページ順に取得することができる画像読取装置および画像読取プログラムを提供する。
【解決手段】画像読取装置1は、製本印刷として印刷された原稿用紙を画像読取部3で読み取ると、読み取った画像データをページ分割機能8で2ページに分割し、最初に読み取った2ページと最後に読み取った2ページとを操作パネル4に表示して、ユーザから文書データの1ページ目となるページを表示した4ページから受付ける。そして、画像読取装置1は、受付けたページの画像データに基づき分割した画像データを並べ替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置および画像読取プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より電子的な文書データを印刷させる手法として、製本印刷(製本モード)と呼ばれる手法が存在する。
【0003】
製本印刷では、文書データを印刷用紙の表と裏に各々2ページ分の画像データを配置して印刷が行われる。
【0004】
そして、印刷出力された用紙を中央から2つに折ると、本をめくるようにして文書データを順番に見ることができる。
【0005】
それで、電子的な文書データを本のように冊子にする目的で印刷したいときに製本印刷が行われる。
【0006】
そして、このような製本印刷で印刷された用紙をスキャニングして、スキャンした用紙面の2ページ分の画像データを分割してページ毎の画像データを取得する技術が存在する。
【0007】
特許文献1には、製本印刷された原稿の画像データを読み取るスキャナ部と、画像データを分割するページ分割機能とそのページを再配列するページ再配列機能とを備えた画像処理部とを備えて、原稿の表紙面からスキャンされることを前提にして、左綴じ原稿と右綴じ原稿との場合に応じて、ページの並べ替えを行って、製本印刷された原稿をスキャナで読み取って正しいページ順序で出力する画像形成装置及びプログラムが提案されている。
【0008】
また、特許文献2には、製本された印刷文書には製本文書特有の折り目が必ずついていることを前提に、印刷文書のスキャン情報から印刷文書の製本跡を検出する製本跡検出手段と、印刷文書のスキャン情報と検出された製本跡から印刷文書のレイアウト構成を認識するレイアウト構成認識手段と、レイアウト構成認識手段で認識したレイアウトと、外部から入力された印刷指定とを合わせて、文書をページ毎に保存するページレイアウト自動保持手段を用い、ドキュメント検出を行い、所望の方法で印刷を実施する印刷装置および印刷処理方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−324739号公報
【特許文献2】特開2006−245747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は、原稿が左綴じで製本印刷されたものか右綴じで製本印刷されたものかがユーザに意識されず、さらに、ユーザが原稿をセットする向きが表紙面からスキャンされる向きか或いは裏紙面からスキャンされる向きかが意識されず、ユーザは原稿の1ページ目を指定することで製本印刷された原稿からページ毎の画像データをページ順に取得することができる画像読取装置および画像読取プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する為に、請求項1の発明の画像読取装置は、用紙を半分に折って綴じることにより文書データの冊子を作成することができるように印刷された前記用紙である原稿の配置を受け付け、配置された前記原稿の画像データを読み取る画像データ読取手段と、前記画像データ読取手段で読み取った画像データを、前記文書データのページ毎の画像データが取得できるように、2ページに分割する分割手段と、前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最初に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データと、前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最後に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データとを表示する表示手段と、前記表示手段で表示した画像データから、前記文書データの1ページ目となる画像データの選択を操作者より受付ける受付手段と、前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき、前記分割手段で分割された画像データを、前記文書データのページ順と同じ順番に並べ替える並べ替え手段とを備えるように構成される。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記並べ替え手段は、前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき前記原稿が左綴じ原稿か右綴じ原稿かの判別の結果、及び、前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき、前記画像データ読取手段における前記原稿の配置は、前記文書データの1ページ目が最初に読み取られるような配置か或いは前記文書データの1ページ目が最後に読み取られるような配置かの判別の結果に基づいて前記並べ替えを行うように構成される。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記並べ替え手段は、前記受付手段で受付けた画像データが、前記画像データ読取手段で読み取った画像データの右側に位置している場合には、前記原稿が左綴じ原稿であると判別し、前記受付手段で受付けた画像データが、前記画像データ読取手段で読み取った画像データの左側に位置している場合には、前記原稿が右綴じ原稿であると判別するように構成される。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記分割手段は、分割した画像データに対して、前記画像データ読取手段で画像を読み取った順番に仮ページ番号を付与する仮ページ番号付与手段を備え、前記分割手段で分割された画像データを前記文書データのページ順と同じ順番に並べ替える為の仮ページ番号の順番を記憶する記憶手段を更に具備し、前記並べ替え手段は、前記文書データの総ページ数と前記受付手段で受付けた画像データに付与された仮ページ番号とに基づき前記記憶手段に記憶する仮ページ番号の順番を取得し、仮ページ番号付与手段で前記画像データに付与された仮ページ番号を、取得した該仮ページ番号の順番と同じになるように、前記分割手段で分割された画像データを並べ替えるように構成される。
【0015】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記記憶手段に記憶される仮ページ番号の順番は、前記文書データの総ページ数と前記受付手段で受付ける画像データに付与された仮ページ番号とに応じて記憶されるように構成される。
【0016】
また、請求項6の発明の画像読取プログラムは、コンピュータを、用紙を半分に折って綴じることにより文書データの冊子を作成することができるように印刷された前記用紙である原稿の配置を受け付け、配置された前記原稿の画像データを読み取る画像データ読取手段、前記画像データ読取手段で読み取った画像データを、前記文書データのページ毎の画像データが取得できるように、2ページに分割する分割手段、前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最初に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データと、前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最後に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データとを表示する表示手段、前記表示手段で表示した画像データから、前記文書データの1ページ目となる画像データを操作者より受付ける受付手段、前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき、前記分割手段で分割された画像データを、前記文書データのページ順と同じ順番に並べ替える並べ替え手段として機能させる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、製本印刷で印刷された原稿用紙を読み取ったときに1回の選択により、原稿の右綴じ、左綴じ、そして、原稿の読み取り装置への配置が判別され、原稿の画像データを正しいページ順で取得できるという効果を奏する。
【0018】
請求項2の発明によれば、製本印刷で印刷された原稿用紙を読み取ったときに1回の選択により、原稿の右綴じ、左綴じ、そして、原稿の読み取り装置への配置が判別され、原稿の画像データを正しいページ順で取得できるという効果を奏する。
【0019】
請求項3の発明によれば、製本印刷で印刷された原稿用紙を読み取ったときに1回の選択により、原稿の右綴じ、左綴じ、そして、原稿の読み取り装置への配置が判別され、原稿の画像データを正しいページ順で取得できるという効果を奏する。
【0020】
請求項4の発明によれば、製本印刷で印刷された原稿用紙を読み取ったときに1回の選択により、原稿の右綴じ、左綴じ、そして、原稿の読み取り装置への配置が判別され、原稿の画像データを正しいページ順で取得できるという効果を奏する。
【0021】
請求項5の発明によれば、製本印刷で印刷された原稿用紙を読み取ったときに1回の選択により、原稿の右綴じ、左綴じ、そして、原稿の読み取り装置への配置が判別され、原稿の画像データを正しいページ順で取得できるという効果を奏する。
【0022】
請求項6の発明によれば、製本印刷で印刷された原稿用紙を読み取ったときに1回の選択により、原稿の右綴じ、左綴じ、そして、原稿の読み取り装置への配置が判別され、原稿の画像データを正しいページ順で取得できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は画像読取装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は製本モードスキャンについて示す模式図である。
【図3】図3は製本印刷された印刷結果について示す模式図である。
【図4】図4は製本印刷された原稿が画像読取装置1にセットされるパターンを示す模式図である。
【図5】図5は画像読取装置1で行われる処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は左綴じで製本印刷された原稿が1ページ目が最初に読み取られるようにセットされて画像読み取りされる処理等を示す模式図である。
【図7】図7はサムネール表示部18で表示される画像データを示す模式図である。
【図8】図8はページ並べ替え参照テーブルを示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に係る画像読取装置および画像読取プログラムについて添付図面を参照して説明を行う。
【0025】
まず、画像読取装置1について図1を参照して説明を行う。
【0026】
図1は、画像読取装置1の構成を示したブロック図である。
【0027】
画像読取装置1は、図1に示すように、コントローラ2、画像読取部3、操作パネル4、記憶部20を有する。
【0028】
画像読取部3は、配置された原稿に対して光を照射して反射光を受光することにより原稿の画像データを取得する機能を有し、読取制御部13、画像伝送部14を有する。
【0029】
読取制御部13は、DADF(Duplex Auto Document Feeder)を備えて、セットされた原稿の画像データを両面に亘り連続読取する。
【0030】
画像伝送部14は、読取制御部13で取得された画像データをコントローラ2の画像一時保存部6に送る処理を行う。
【0031】
また、コントローラ2は、画像処理やジョブ制御を行うコントロール基板であり、画像出力部5、画像一時保存部6、画像処理部7、ジョブ制御部10を有する。
【0032】
画像出力部5は、読み取ってページ順が正しく並び替えられた画像データを外部に出力する機能を有しており、例えば、画像読取装置1が接続されるネットワーク上のパーソナルコンピュータに出力処理したり、また、画像読取装置1が接続されるネットワーク上の印刷装置より印刷出力させる処理等を行う。
【0033】
画像一時保存部6は、画像読取部3で読み取られて画像伝送部14より送られる、画像読取部3にセットされた原稿の画像データを一時保存する処理を行う。
【0034】
画像処理部7は、画像一時保存部6に一時保存された画像データに対して画像処理を行う。
【0035】
そして、画像処理部7は、ページ分割機能8、ページ並べ替え機能9を有する。
【0036】
ページ分割機能8は、製本印刷として印刷された原稿の画像データを画像読取部3より読み取った場合に、読み取った画像データを分割する処理を行う。製本印刷として印刷された原稿には用紙の一面に2ページ分の画像データが印刷されるので、それらを1枚の用紙から読み取った画像データより分割する処理が行われる。
【0037】
ページ並べ替え機能9は、ページ分割機能8によって分割されて生成される1ページ分の画像データの並び順を、変更する処理を行う。
【0038】
ジョブ制御部10は、スキャンジョブ制御を行い、仮ページ番号付与機能11、ページ順管理機能12を有する。
【0039】
仮ページ番号付与機能11は、画像読取部3にセットされた原稿から読み取られて画像処理部9のページ分割機能8で分割された画像データに対して仮ページ番号を付与する。
【0040】
ページ順管理機能12は、操作パネルの1ページ目画像選択部16によってユーザから選択された1ページ目の情報に基づき、画像読取部3にセットされた原稿から読み取られて画像処理部9のページ分割機能8で分割された画像データの本来のページ順番と、仮ページ番号との関連を把握する処理を行う。
【0041】
また、操作パネル4は、液晶のタッチパネルで構成され、ユーザインタフェースとしての機能を有する。
【0042】
そして、操作パネル4は、パラメータ入力部15、表示部17、スキャン指示部19を有する。
【0043】
パラメータ入力部15は、1ページ目画像選択部16を有して、1ページ目画像選択部16はユーザからのページ選択を受付ける機能を有する。
【0044】
表示部17は、サムネール表示部18を有して、サムネール表示部18は、1ページ目となりうるページの画像データを操作パネル4に表示する機能を有する。
【0045】
スキャン指示部19は、画像読取部3にセットされた原稿の画像読取開始の指示をユーザから受け付け、コントローラのジョブ制御部10に指示を送る。
【0046】
記憶部20は、分割された画像データを正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番を記憶し、ページ並べ替え参照テーブル20を記憶する。
【0047】
このように構成される画像読取装置1では、製本印刷された原稿を読み取る製本スキャンモードを備える。
【0048】
製本印刷とは、電子的な文書データを用紙に印刷する際に、用紙の表、裏にそれぞれ2ページ分の画像データを配置して印刷し(2−UP)、印刷出力された用紙を中央から綴じて2つに折ると本をめくるように順番に文書データが用紙上で確認される具合に画像データを配置して印刷処理する機能である。
【0049】
つまり、文書データが製本印刷された用紙を半分に折って綴じれば、その文書データの冊子が出来上がる。
【0050】
次に、画像読取装置1で行われる製本モードスキャンについて図2を参照して説明を行う。
【0051】
図2は、画像読取装置1で行われる製本モードスキャンについて示した模式図である。
【0052】
まず、図2に示すように、製本印刷によって印刷装置から用紙に印刷処理された印刷結果が、画像読取装置1の画像読取部3にセットされる(参照番号201)。
【0053】
すると、画像読取装置1は、セットされた原稿を読み取る(参照番号202)。
【0054】
そして、画像読取装置1は、読み取った原稿の画像データを画像処理して、製本印刷される前の文書データと同じ並び順の画像データを取得する。
【0055】
次に、製本印刷された印刷結果について図3を参照して説明を行う。
【0056】
図3は、製本印刷された印刷結果を示す模式図であり、図3(a)は製本印刷される電子的な文書データのページ毎に示す模式図であり、図3(b)は図3(a)に示す文書データが左綴じで製本印刷された結果を示す模式図であり、図3(c)は図3(b)に示す製本印刷された結果物を束にして裏返した結果を示す模式図であり、図3(d)は図3(a)に示す文書データが右綴じで製本印刷された結果を示す模式図であり、図3(e)は図3(d)に示す製本印刷された結果物を束にして裏返した結果を示す模式図である。
【0057】
製本印刷される文書データの例として、図3(a)に示すように、ページ数が12ページで、1ページ目から順番にアルファベットが「A」から印刷されている文書データを使用して説明を行う。つまり、図3(a)に示すように、文書データの1ページの内容は「A」、2ページの内容は「B」、3ページの内容は「C」、4ページの内容は「D」、5ページの内容は「E」、6ページの内容は「F」、7ページの内容は「G」、8ページの内容は「H」、9ページの内容は「I」、10ページの内容は「J」、11ページの内容は「K」、12ページの内容は「L」である。
【0058】
図3(a)を参照して説明した文書データが左綴じの製本印刷で印刷されると、図3(b)に示すように、両面印刷で用紙の片面に2ページ分の画像データが印刷され、1枚目の表左側に「L」、1枚目の表右側に「A」、1枚目の裏左側に「B」、1枚目の裏右側に「K」、2枚目の表左側に「J」、2枚目の表右側に「C」、2枚目の裏左側に「D」、2枚目の裏右側に「I」、3枚目の表左側に「H」、3枚面表右側に「E」、3枚目の裏左側に「F」、3枚目の裏右側に「G」が印刷される。
【0059】
このように、印刷されて印刷装置から排紙された3枚の用紙を、1ページ目の「A」が印刷されている面が冊子の1ページ目となるようにして2つに折って綴じると、文書データの1ページ目のAから順番に文書データのページが確認される左綴じの冊子が作成される。
【0060】
また、左綴じの製本印刷で排紙された用紙の束を、文書データの1ページ目が印刷された表紙面が最上面で確認される状態から、ひとまとめにして裏返すと、図3(c)に示すように、3枚目の裏面(裏紙面)に印刷された「F」と「G」とが最上面で確認される(表紙面は鉛直方向下向きに向いている)。
【0061】
また、図3(a)を参照して説明した文書データが右綴じの製本印刷で印刷されると、図3(d)に示すように、両面印刷で用紙の片面に2ページ分の画像データが印刷され、1枚目の表左側に「A」、1枚目の表右側に「L」、1枚目の裏左側に「K」、1枚目の裏右側に「B」、2枚目の表左側に「C」、2枚目の表右側に「J」、2枚目の裏左側に「I」、2枚目の裏右側に「D」、3枚目の表左側に「E」、3枚目の表右側に「H」、3枚目の裏左側に「G」、3枚目の裏右側に「F」が印刷される。
【0062】
このように、印刷されて印刷装置から排紙された3枚の用紙を、1ページ目の「A」が印刷されている面が冊子の1ページ目となるようにして2つに折って綴じると、文書データの1ページ目のAから順番に文書データのページが確認される右綴じの冊子が作成される。
【0063】
また、右綴じの製本印刷で排紙された用紙の束を、文書データの1ページ目が印刷された表紙面が最上面で確認される状態から、ひとまとめにして裏返すと、図3(e)に示すように3枚目の裏面(裏紙面)に印刷された「G」と「F」とが最上面で確認される(表紙面は鉛直方向下向きに向いている)。
【0064】
このように、文書データが製本印刷された結果、文書データの1ページ目が印刷されている面を表紙面と呼び、また、図3(c)、図3(e)に示すように、製本印刷された印刷結果の用紙束が、表紙面が鉛直方向下向きに向くように位置させた場合に鉛直方向上向きに向いている最上面を裏紙面と呼ぶ。
【0065】
つまり、製本印刷された結果の用紙を束にした状態で、表紙面と裏紙面とは、用紙束の最上面である鉛直方向上向きに向いている面、または、用紙束の最下面である鉛直方向下向きに向いている面となる。
【0066】
それで、製本印刷で排紙された状態のまま原稿をひとまとめにして(束にして)裏返すと、裏返す前に表紙面が最上面にあった場合には裏返した後には裏紙面が最上面に現れ、また、裏返す前に裏紙面が最上面にあった場合には裏返した後には表紙面が最上面に現れる。
【0067】
次に、製本印刷された印刷結果(原稿)が画像読取装置1にセットされるパターンについて図4を参照して説明を行う。
【0068】
図4は画像読取装置1にセットされる原稿(製本印刷されたもの)について示す模式図であり、図4(a)は左綴じ原稿の1ページ目が印刷された面が最初に画像読み取りされるようにセットされた様子を示す模式図であり、図4(b)は図4(a)を参照して説明した左綴じの原稿がひとまとめに裏返しされて画像読取部3にセットされる様子を示す模式図であり、図4(c)は右綴じ原稿の1ページ目が印刷された面が最初に画像読み取りされるようにセットされた様子を示す模式図であり、図4(d)は図4(c)を参照して説明した右綴じの原稿がひとまとめに裏返しされて画像読取部3にセットされる様子を示す模式図である。
【0069】
図4(a)に示すように、左綴じ原稿の1ページ目が印刷された面(表紙面)が最初に画像読み取りされるようにセットされると、文書データの1ページ目は、最初に画像読み取りされる面の右側に位置するようになる。
【0070】
また、図4(b)に示すように、図4(a)を参照して説明した左綴じ原稿がひとまとめに裏返しされて画像読取部3にセットされると、文書データの1ページ目は、最後に画像読み取りされる面の右側に位置するようになる。
【0071】
また、図4(c)に示すように、右綴じ原稿の1ページ目が印刷された面が最初に画像読み取りされるようにセットされると、文書データの1ページ目は、最初に画像読み取りされる面の左側に位置するようになる。
【0072】
また、図4(d)に示すように、図4(c)を参照して説明した右綴じ原稿がひとまとめに裏返しされて画像読取部3にセットされると、文書データの1ページは、最後に画像読み取りされる面の左側に位置するようになる。
【0073】
このように、製本印刷された印刷物が画像読取部3にセットされるパターンは左綴じ原稿が2種類、右綴じ原稿が2種類存在するが、本発明に係る画像読取装置1は、いずれのパターンにも対応して、セットされた製本印刷された印刷物について、製本印刷される文書データの画像データをそのページ順と同じ順番で取得することができる。
【0074】
次に、画像読取装置1で行われる処理について図5を参照して説明を行う。
【0075】
図5は、画像読取装置1で行われる処理について示したフローチャートである。
【0076】
図5に示すフローチャートでは、例えば、図3(a)を参照して説明したページ数が12ページの文書データが製本印刷された印刷物が画像読取部3にセットされたものとして説明する。セットされる印刷物は左綴じ或いは右綴じで製本印刷されたものである。尚、画像読取装置1は、文書データが12ページ以外で構成される製本印刷された印刷物にも、もちろん対応できる。
【0077】
図5に示すように、画像読取装置1では、画像読取部3に原稿がセットされ製本モードスキャンが指示されると、画像読取部3にセットされた原稿(用紙3枚で構成される製本印刷された印刷物)が画像読取制御部13によって、両面スキャンされる(ステップ501)。
【0078】
原稿の画像読取部3へのセットのパターンについては、図4を参照して説明したように4パターンあるが、ここでは、図4(a)に示すように、左綴じ原稿の1ページ目が最初に画像読み取りされるようにセットされた場合を例に説明する(図6(a)に示すパターンも同じ)。
【0079】
図4(a)、図6(a)に示すように、文書データの1ページ目(「A」)が最初に画像読み取りされる面の右側にくるようにセットされると、セットされた原稿が画像読み取りされた結果は、図6(b)に示すように、1枚目おもて面左側に「L」、1枚目おもて面右側に「A」、1枚目うら面左側に「B」、1枚目うら面右側に「K」、2枚目おもて面左側に「J」、2枚目おもて面右側に「C」、2枚目うら面左側に「D」、2枚目うらて面右側に「I」、3枚目おもて面左側に「H」、3枚目おもて面右側に「E」、3枚目うら面左側に「F」、3枚目裏面右側に「G」である。
【0080】
ここでは、画像読み取りされる用紙の右側より用紙の左側の方が先に画像読み取りされるものとして説明する。
【0081】
そして、読み取られた全画像データは、画像一時保存部6に一時保存され(ステップ502)、画像処理部7に送られ、ページ分割機能8によって、読み取られた画像データの分割が行われる(ステップ503)。
【0082】
ステップ503で行われるページ分割は、図6(c)に示すように、読み取られた画像データが2分割されて、製本印刷で印刷された文書データのそれぞれのページの画像が取得されるように行われる。
【0083】
画像データの分割が行われると、図6(d)に示すように、その画像データに対して読み取られた順番に仮ページ番号が付与される(ステップ504)。
【0084】
仮ページ番号の付与は、図6(d)に示すように、1枚の画像データから分割された画像データは、分割された左側の画像データから右側の画像データとなるような順番で付与される。
【0085】
また、仮ページ番号の付与は、ジョブ制御部10の仮ページ番号付与機能11によって行われる。
【0086】
分割された画像データに仮ページ番号が付与されると、ジョブ制御部10は、サムネール表示部18に、最初に読み取った原稿(1枚目のおもて)に配置されていた2つの画像データと、最後に読み取った原稿(3枚目のうら)に配置されていた2つの画像データとを、図7(a)に示すようにサムネール表示させる(ステップ505)。
【0087】
ステップ505でサムネール表示される画像データは、図6(d)に示す例では、参照番号601で示す「L」、「A」と参照番号602で示す「F」、「G」とである。
サムネール表示部18へのサムネール表示は、ユーザに4つの画像データから先頭のページとなる画像データを選択させる為であり、図7(a)に示すように同時に4つの画像データが表示されてもよいし、また、図7(b)に示すように1つずつ順番に画像データが表示されてもよい。
【0088】
ユーザは、サムネール表示部18に表示された画像データから、画像読取部3にセットした原稿の印刷元である文書データの、1ページ目の画像データを選択する。
【0089】
すると、1ページ目画像選択部16はユーザによって選択された画像データを受け付ける(ステップ506)。
【0090】
1ページ目画像選択部16によって受付けられた画像データに付与された仮ページ番号がジョブ制御部10に送られる。
【0091】
この場合には、ユーザはサムネール表示部18から「A」の画像を選択するので、「A」に付与された仮ページ番号「2」がジョブ制御部10に送られる。
【0092】
ジョブ制御部10は、ユーザに選択された画像データの仮ページ番号を取得すると、その画像データは、最初に読み取った画像データか(仮ページ番号が1或いは2)、それとも最後に読み取った画像データか(仮ページ番号が11或いは12)を判別し(ステップ507)、さらに、原稿の右側に配置された画像データか左側に配置された画像データかを判別する(ステップ508やステップ509)。
【0093】
ユーザに選択された画像データが、最初に読み取られた画像データで原稿の右側に配置された画像データである場合には(ステップ507でYES、ステップ508でYES。仮ページ番号は2。)、図4(a)に示すように、1ページ目がある表紙面から画像読み取りされて(ステップ507でYESより)左綴じ原稿(ステップ508でYESより)であるので、正しいページ順は仮ページ番号が2、3、6、7、10、11、12、9、8、5、4、1の順番となり(ステップ510)、その順番に、ページ分割機能8によって分割された画像データを並べ替える(ステップ514)。
【0094】
また、ユーザに選択された画像データが、最初に読み取られた画像データで原稿の左側に配置された画像データである場合には(ステップ507でYES、ステップ508でNO。仮ページ番号は1。)、図4(c)に示すように、1ページ目がある表紙面から画像読み取りされて(ステップ507でYESより)右綴じ原稿(ステップ508でNOより)であるので、正しいページ順は、仮ページ番号が1、4、5、8、9、12、11、10、7、6、3、2の順番となり(ステップ511)、その順番に、ページ分割機能8によって分割された画像データを並べ替える(ステップ514)。
【0095】
また、ユーザに選択された画像データが、最後に読み取られた画像データで原稿の右側に配置された画像データである場合には(ステップ507でNO、ステップ509でYES。仮ページ番号は12。)、図4(b)に示すように、1ページ目が最後に読み取られるように画像読み取りされて(ステップ507でNOより)左綴じ原稿(ステップ509でYESより)であるので、正しいページ順は、仮ページ番号が12、9、8、5、4、1、2、3、6、7、10、11の順番となり(ステップ512)、その順番に、ページ分割機能8によって分割された画像データを並べ替える(ステップ514)。
【0096】
また、ユーザに選択された画像データが、最後に読み取られた画像データで原稿の左側に配置された画像データである場合には(ステップ507でNO、ステップ509でNO。仮ページ番号は11。)、図4(d)に示すように、1ページ目が最後に読み取られるように画像読み取りされて(ステップ507でNOより)右綴じ原稿(ステップ509でNOより)であるので、正しいページ順は、仮ページ番号が11、10、7、6、3、2、1、4、5、8、9、12の順番となり(ステップ513)、その順番に、ページ分割機能8によって分割された画像データを並べ替える(ステップ514)。
【0097】
このようにサムネール表示部18より1ページ目の画像データが選択されることによって、ジョブ制御部10のページ順管理機能12は、原稿の画像読取部3へのセットのされ方と原稿の綴じ方向(左綴じ或いは右綴じ)とを判別し、正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番を記憶部20より取得する。
【0098】
ジョブ制御部10は正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番を取得して画像処理部7に送り、そして、ページ並べ替え機能9によって、分割された画像データの並べ替えが行われる。
【0099】
このようにしてページ順が並べ替えられた画像データは保存され(ステップ514)、画像一時保存部6から画像出力部5に送られて、画像出力部5より出力される(ステップ515)。
【0100】
ここで、ジョブ制御部10が正しいページ順を取得する処理は、ユーザにサムネール表示部18から選択された画像データが最初に画像読み取りされたか或いは最後に画像読み取りされたか(ステップ507)また原稿の右側に配置されたか或いは左側に配置されたか(ステップ508やステップ509)を判別する処理だけでなく、サムネール表示部18から選択された画像データに付与された仮ページ番号に基づき取得されてもよい。
【0101】
記憶部20にはページ並べ替え参照テーブルが記憶されている。
【0102】
図8は、ページ並べ替え参照テーブルを示す表である。
【0103】
ページ並べ替え参照テーブルは、図8に示すように、項目として、文書データの総ページ数(画像処理部7のページ分割機能8によって分割された画像データの総ページ数)を示す「分割後のページ数」と、ユーザにサムネール表示部18から選択された画像データの仮ページ番号を示す「指定される仮ページ番号」と、分割後の画像データを正しい順番に並べ替える為の仮ページ番号の順番を示す「正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番」とがある。
【0104】
このようなページ並べ替え参照テーブルを使って、ジョブ制御部10は、ページ分割機能8によって分割された画像データの総ページ数と、サムネール表示部18から選択された画像データの仮ページ番号とに基づき、正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番を取得することができる。
【0105】
また、正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番は、以下のようにして求められる。
【0106】
例えば、図3(a)を参照して説明した、12ページで1ページ目からページ毎に順番に「A」からアルファベットが順番に表示される文書データが左綴じで製本印刷された場合について説明する。
【0107】
図3(a)を参照して説明した文書データが左綴じで製本印刷された原稿が1ページ目が最初に読み取られるように画像読取部3にセットされて(図6(a))画像読み取りが行われると、読み取られる画像データは、図6(b)に示すように、1枚目表左側に「L」、1枚目表右側に「A」、1枚目裏左側に「B」、1枚目裏右側に「K」、2枚目表左側に「J」、2枚目表右側に「C」、2枚目裏左側に「D」、2枚目裏右側に「I」、3枚目表左側に「H」、3枚目表右側に「E」、3枚目裏左側に「F」、3枚目裏右側に「G」となり、そして、ページ分割機能8によって分割された画像データは図6(d)に示すように読み取られた順番に「L」、「A」、「B」、「K」、「J」、「C」、「D」、「I」、「H」、「E」、「F」、「G」となり、そして、それらの画像データに仮ページ番号付与機能11によって仮ページ番号が付与されると図6(d)に示すように「L」(仮ページ番号:1)、「A」(仮ページ番号:2)、「B」(仮ページ番号:3)、「K」(仮ページ番号:4)、「J」(仮ページ番号:5)、「C」(仮ページ番号:6)、「D」(仮ページ番号:7)、「I」(仮ページ番号:8)、「H」(仮ページ番号:9)、「E」(仮ページ番号:10)、「F」(仮ページ番号:11)、「G」(仮ページ番号:12)となる。
【0108】
読み取られた画像データの本来のページ順番(文書データの正しいページの並び順)は、図3(a)を参照して説明したように、アルファベット順に、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、「H」、「I」、「J」、「K」、「L」であるので、仮ページ番号が付与された画像データを文書データにおける正しいページの並び順に並べ替えると、図6(e)に示すように、「A」(仮ページ番号:2)、「B」(仮ページ番号:3)、「C」(仮ページ番号:6)、「D」(仮ページ番号:7)、「E」(仮ページ番号:10)、「F」(仮ページ番号:11)、「G」(仮ページ番号:12)、「H」(仮ページ番号:9)、「I」(仮ページ番号:8)、「J」(仮ページ番号:5)、「K」(仮ページ番号:4)、「L」(仮ページ番号:1)となるので、ページ数が12ページの文書データで、1ページ目が最初に読み取られた画像データの右側にある場合には、読み取って分割された画像データを正しいページの並び順に並べ替えるには、正しいページの並び順に並べられた状態の仮ページ番号の順番に基づいて、仮ページ番号の順番が図6(f)に示すように「2」、「3」、「6」、「7」、「10」、「11」、「12」、「9」、「8」、「5」、「4」、「1」とすればよいことが判明される。
【0109】
また、画像読取部3にセットされる原稿が、左綴じで文書データの1ページ目が最後に読み取られる場合や、右綴じで文書データの1ページ目が最初に読み取られる場合や、右綴じで文書データの1ページ目が最後に読み取られる場合にも、左綴じで文書データの1ページ目が最初に読み取られる場合と同様に、分割された画像データを正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番は判明される。
【0110】
このように、分割された画像データを正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番は、分割された後の画像データのページ数(或いは文書データの総ページ数)と文書データの最初のページに付与された仮ページ番号と毎に「正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番」として記憶部20に記憶されている。
【0111】
尚、12ページ以外のページ数の文書データが製本印刷された印刷物が画像読取部3にセットされた場合には、ステップ510或いはステップ511或いはステップ512或いはステップ513では、セットされた印刷物から画像読み取りされて分割されたページ数とサムネール表示部18から選択された画像データの仮ページ番号とに基づきページ並べ替え参照テーブルが参照されて「正しく並べ替える為の仮ページ番号の順番」が取得され、正しい順番でページが並べ替えられる。
【0112】
尚、製本印刷された印刷物の画像読取部3への配置の向きによって、図7を参照して説明したサムネール表示部18に表示される画像データが上下が逆になっているとユーザから指摘されたときには、その指摘を操作パネル4より受付けて、画像読み取りした全画像データを画像処理部7で正立処理させて、その後ページ分割機能8により分割されて、仮ページ番号付与機能11により仮ページ番号が付与されて、再度サムネール表示部18にサムネール表示が行われて処理が続けられるように構成される。
【産業上の利用可能性】
【0113】
この発明は、画像読取装置および画像読取プログラムにおいて利用可能である。
【0114】
また、上記実施の形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記憶媒体を供給し、通信装置などで記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。 プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、及びSDカード(Secure Digital memory card)などや、プログラムを供給するサーバなどであっても良い。
【符号の説明】
【0115】
1 画像読取装置
3 画像読取部
7 画像処理部
8 ページ分割機能
9 ページ並べ替え機能
10 ジョブ制御部
11 仮ページ番号付与機能
12 ページ順管理機能
16 1ページ目画像選択部
18 サムネール表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を半分に折って綴じることにより文書データの冊子を作成することができるように印刷された前記用紙である原稿の配置を受け付け、配置された前記原稿の画像データを読み取る画像データ読取手段と、
前記画像データ読取手段で読み取った画像データを、前記文書データのページ毎の画像データが取得できるように、2ページに分割する分割手段と、
前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最初に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データと、前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最後に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データとを表示する表示手段と、
前記表示手段で表示した画像データから、前記文書データの1ページ目となる画像データの選択を操作者より受付ける受付手段と、
前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき、前記分割手段で分割された画像データを、前記文書データのページ順と同じ順番に並べ替える並べ替え手段と
を備える画像読取装置。
【請求項2】
前記並べ替え手段は、
前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき前記原稿が左綴じ原稿か右綴じ原稿かの判別の結果、及び、前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき、前記画像データ読取手段における前記原稿の配置は、前記文書データの1ページ目が最初に読み取られるような配置か或いは前記文書データの1ページ目が最後に読み取られるような配置かの判別の結果に基づいて前記並べ替えを行う
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記並べ替え手段は、
前記受付手段で受付けた画像データが、前記画像データ読取手段で読み取った画像データの右側に位置している場合には、前記原稿が左綴じ原稿であると判別し、前記受付手段で受付けた画像データが、前記画像データ読取手段で読み取った画像データの左側に位置している場合には、前記原稿が右綴じ原稿であると判別する
請求項2記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記分割手段は、
分割した画像データに対して、前記画像データ読取手段で画像を読み取った順番に仮ページ番号を付与する仮ページ番号付与手段
を備え、
前記分割手段で分割された画像データを前記文書データのページ順と同じ順番に並べ替える為の仮ページ番号の順番を記憶する記憶手段
を更に具備し、
前記並べ替え手段は、
前記文書データの総ページ数と前記受付手段で受付けた画像データに付与された仮ページ番号とに基づき前記記憶手段に記憶する仮ページ番号の順番を取得し、仮ページ番号付与手段で前記画像データに付与された仮ページ番号を、取得した該仮ページ番号の順番と同じになるように、前記分割手段で分割された画像データを並べ替える
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記記憶手段に記憶される仮ページ番号の順番は、前記文書データの総ページ数と前記受付手段で受付ける画像データに付与された仮ページ番号とに応じて記憶される
請求項4記載の画像読取装置。
【請求項6】
コンピュータを、
用紙を半分に折って綴じることにより文書データの冊子を作成することができるように印刷された前記用紙である原稿の配置を受け付け、配置された前記原稿の画像データを読み取る画像データ読取手段、
前記画像データ読取手段で読み取った画像データを、前記文書データのページ毎の画像データが取得できるように、2ページに分割する分割手段、
前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最初に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データと、前記画像データ読取手段で配置された前記原稿から最後に読み取った画像データより前記分割手段で分割された2ページの画像データとを表示する表示手段、
前記表示手段で表示した画像データから、前記文書データの1ページ目となる画像データを操作者より受付ける受付手段、
前記受付手段で受付けた前記文書データの1ページ目となる画像データに基づき、前記分割手段で分割された画像データを、前記文書データのページ順と同じ順番に並べ替える並べ替え手段
として機能させるための画像読取プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−66510(P2011−66510A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213296(P2009−213296)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】