説明

画像読取装置

【課題】原稿の読み取りにより生成された画像データに対応して表示部に表示されるインデックスイメージの中から、ユーザが所望のインデックスイメージを容易に見つけ出すことができると共に、画像データの管理に要するユーザの操作負担を軽減することができる画像読取装置を提供すること。
【解決手段】本実施形態の複合機1は、仮想領域42の中からユーザが所望のインデックスイメージ44を容易に見つけ出すことができるよう、インデックスイメージ44の表示位置を、ユーザが任意に設定できるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像読取装置において、原稿を読み取って生成された画像データをメモリに蓄積する場合、過去に生成した画像データの存在を後になってからも確認できるよう、メモリに蓄積された画像データに対応するインデックスイメージを、ディスプレイに表示することが考えられる。さらに、このようなディスプレイにタッチパネルを並設し、ユーザによりディスプレイ上のインデックスイメージが指などで指定された場合に、そのインデックスイメージに対応した画像データを呼び出し、例えばプレビュー画像を表示することにより、ユーザが画像データの内容を閲覧できるように構成することも考えられる。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された表示装置は、ディスプレイに表示された画像データを、タッチパネルを介してユーザに指定させ、ユーザが、その画像データを移動したい方向にタッチパネルをなぞると、その移動先に対応する各種処理(印刷、回覧、保存)を、その画像データに対して実行するように構成されている。
【特許文献1】特開平8−171473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多数の画像データがメモリに保存されている場合、多数のインデックスイメージがディスプレイに表示される。よって、その中から所望のインデックスイメージを見つけ出すためには、画像データの名称を予めユーザ自身が分かりやすい名称に変更したり、フォルダを作成して分類しておく作業が必要となる。画像読取装置に設けられている操作ボタンは、大きさや種類が限られている場合が多く、これらの作業を画像読取装置の操作ボタンのみで行うことは、ユーザにとって面倒な作業となる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、原稿の読み取りにより生成された画像データに対応して表示部に表示されるインデックスイメージの中から、ユーザが所望のインデックスイメージを容易に見つけ出すことができると共に、画像データの管理に要するユーザの操作負担を軽減することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、請求項1記載の画像読取装置は、原稿からの光を画像信号に変換して読み取り、画像データを生成する読取手段と、その画像データに対応するインデックスイメージが表示される表示部と、その表示部上の指定された位置を表す位置情報を入力するタッチパネルと、前記読取手段により新たに画像データが生成される毎に、その画像データに対応するインデックスイメージの表示位置を、前記タッチパネルから入力される位置情報に従って設定する表示位置設定手段と、前記メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージを、前記表示位置設定手段により前記インデックスイメージの各々について設定された表示位置に表示するインデックスイメージ表示手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、前記インデックスイメージ表示手段は、前記表示部に設けられる保存データ表示領域内に前記インデックスイメージを表示するものであり、前記読取手段により画像データが新たに生成されると、その画像データを表すファイルイメージを前記表示部に表示するファイルイメージ表示手段を備え、前記表示位置設定手段は、前記ファイルイメージ表示手段によりファイルイメージが表示されているときに、前記保存データ表示領域内の位置が指定され、前記タッチパネルからその位置の位置情報が入力されると、その指定された位置を、前記新たに生成された画像データに対応するインデックスイメージの表示位置として設定することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の画像読取装置は、請求項2記載の画像読取装置において、前記保存データ表示領域内においてインデックスイメージが表示されている位置が指定された後、前記保存データ表示領域外の位置が指定されると、前記保存データ表示領域内の指定された位置に表示されるインデックスイメージに対応する画像データを呼び出し、その画像データに基づいて形成される画像を、前記表示部に表示する展開手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の画像読取装置は、請求項2または3記載の画像読取装置において、前記インデックスイメージを分類するグループ情報のいずれかを選択するグループ情報選択手段を備え、前記インデックスイメージ表示手段は、前記メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージのうち、そのグループ情報選択手段により選択されたグループ情報に分類されるインデックスイメージのみを、前記保存データ表示領域に表示することを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の画像読取装置は、請求項4記載の画像読取装置において、前記読取手段により生成された画像データを表すファイルイメージが、前記ファイルイメージ表示手段により表示されているときに、前記保存データ表示領域内の位置が指定されると、前記ファイルイメージが表示されている画像データのインデックスイメージを、前記保存データ表示領域内に表示されているインデックスイメージと同一のグループ情報に分類する分類手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の画像読取装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置において、前記インデックスイメージ表示手段は、各インデックスイメージを、そのインデックスイメージに対応する画像データのデータサイズに応じた大きさで表示することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の画像読取装置は、請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置において、前記インデックスイメージ表示手段により表示されるインデックスイメージの各々の表示色を定める色情報を記憶する表示色記憶手段と、前記保存データ表示領域内においてインデックスイメージが表示されている位置が指定されると、その位置に表示されるインデックスイメージの表示色を変更する表示色変更手段と、その表示色変更手段による表示色の変更を、前記表示色記憶手段に記憶される色情報に反映する表示色更新手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の画像読取装置によれば、読取手段により新たに画像データが生成される毎に、その画像データに対応するインデックスイメージの表示位置が、タッチパネルから入力される位置情報に従って設定される。そして、メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージが、インデックスイメージの各々について設定された表示位置に表示される。よって、ユーザは、新たに画像データが生成されたときに、その画像データについて表示部上でどのような操作を行ったかという感覚的な記憶を手がかりに、所望の画像データに対応するインデックスイメージを容易に見つけ出すことができる。
例えば、重要度が高い画像データほど、より左側の位置をインデックスイメージの表示位置として設定するという規則で、各画像データについてインデックスイメージの表示位置を設定してゆけば、表示部上には、ユーザの主観的な重要度の順に、インデックスイメージが並ぶこととなる。よって、ユーザは自身が定めた規則、および各原稿についての主観的な印象に基づいて、目的の画像データに対応したインデックスイメージを迅速に見つけ出すことができる。また、画像データの名称の変更や、フォルダによる分類を行わなくても、インデックスイメージを容易に探し当てることができるため、画像データの管理に要するユーザの操作負担が軽減されるという効果がある。
【0014】
請求項2記載の画像読取装置によれば、請求項1記載の画像読取装置の奏する効果に加え、ユーザは、保存データ表示領域内に表示されているインデックスイメージを視認して、それらの配置を考慮しつつ、読取手段により新たに生成された画像データのインデックスイメージの表示位置として、最適な位置を設定できるという効果がある。例えば、原稿を読み取って新たに生成された画像データのインデックスイメージの表示位置を設定する際には、ユーザは、保存データ表示領域を閲覧し、内容が近似する画像データのインデックスイメージを探し出し、その近傍を指定して、新たに生成した画像データのインデックスイメージの表示位置として設定することができる。このようにすれば、内容的に近似する画像データのインデックスイメージが、互いに近傍に表示されることとなり、各インデックスイメージをより探しやすく配置できる。
【0015】
請求項3記載の画像読取装置によれば、請求項2記載の画像読取装置の奏する効果に加え、ユーザは、保存データ表示領域内においてインデックスイメージが表示されている位置を指定した後、保存データ表示領域外の位置を指定するという容易な操作で、先に指定した位置に表示されるインデックスイメージに対応する画像データを呼び出し、その画像データに基づいて形成される画像を閲覧できるという効果がある。
【0016】
請求項4記載の画像読取装置によれば、請求項2または3に記載の画像読取装置の奏する効果に加え、ユーザは、選択したグループ情報に分類されるインデックスイメージを優先的に閲覧できる。さらに、各グループ情報に分類されるインデックスイメージは、画像データが生成されるときに設定された表示位置に、それぞれ表示されている。よって、ユーザは、所望の画像データがどのグループ情報に分類されているか、および所望の画像データのインデックスイメージが保存データ表示領域内のどの位置に表示されるか、という記憶を手がかりに、所望のインデックスイメージを、容易に見つけ出すことができるという効果がある。
【0017】
請求項5記載の画像読取装置によれば、請求項4記載の画像読取装置の奏する効果に加え、ユーザは、グループ情報毎に表示されるインデックスイメージを視認しつつ、新たに生成された画像データのインデックスイメージを分類すべきグループ情報を決めることができる。そして、分類すべきグループ情報が見つかれば、保存データ表示領域内の位置を指定する、という容易な操作を行うことで、新たに生成した画像データのインデックスイメージをそのグループ情報に分類できるので、ユーザの作業負担は抑制しつつ、インデックスイメージを分かりやすく分類できるという効果がある。
【0018】
請求項6記載の画像読取装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置の奏する効果に加え、各インデックスイメージは、そのインデックスイメージに対応する画像データのデータサイズに応じた大きさで表示される。よって、ユーザは、インデックスイメージの大きさという視覚的な要素を手がかりにして、所望の画像データに対応したインデックスイメージを、容易に見つけ出すことができるという効果がある。また、画像データのデータサイズから、その画像データの形式を予測可能な場合がある。よって、その場合には、ユーザは、各インデックスイメージの大きさから、そのインデックスイメージで呼び出される画像データの形式を予測することができ、所望の画像データに対応したインデックスイメージを、より見つけ出し易いという効果がある。
【0019】
請求項7記載の画像読取装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置の奏する効果に加え、ユーザは、インデックスイメージが表示されている位置を指定するという簡単な操作で、インデックスイメージの表示色を変更することができる。よって、インデックスイメージの表示色という視覚的な要素を手がかりにして、所望の画像データに対応したインデックスイメージを、容易に見つけ出すことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像読取装置の一実施形態である複合機1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。複合機1は、原稿からの光を画像信号に変換して読み取り、画像データを生成するスキャナ3を備え、スキャナ3により生成された画像データをメモリに保存する。そして、メモリに保存した画像データのうち、ユーザが任意の画像データ個別に呼び出すことができるよう、メモリに保存されている画像データに対応したインデックスイメージ44(図2参照)を、液晶表示装置31(LCD)31に表示する。
【0021】
特に本実施形態の複合機1は、ユーザが、所望のインデックスイメージを容易に見つけ出すことができると共に、画像データの管理に要するユーザの操作負担を軽減することができるように構成されている。
【0022】
図1に示すように、複合機1は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)24を主とするマイクロコンピュータと、バス25と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)26と、プリンタ2と、スキャナ3と、パネルゲートアレイ(パネルGA)27と、LCDコントローラ28と、タッチパネル29と、操作キー30と、LCD31と、スロット部32と、USB端子33と、アンプ34と、スピーカ35と、NCU36と、モデム37とを主に備える。
【0023】
CPU21は、この複合機1を総括的に制御する中央演算処理であり、図4から図6のフローチャートで示す処理を実行するプログラムなどの各種プログラムを実行する。ROM22には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM23は、CPU21が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用されるものである。
EEPROM24は、書換可能な不揮発性のメモリであって、ファイル保存メモリ24a、仮想領域管理メモリ24bが設けられている。ファイル保存メモリ24aには、スキャナ3によって生成された画像データが保存される。仮想領域管理メモリ24bについては、図2、図3を参照して後述する。
【0024】
ASIC26は、CPU21からの指令に従い、ASICに接続された各部の動作制御を行う。プリンタ2、スキャナ3及びスロット部32は、公知の構成であるので詳細な説明は省略する。パネルGA27は、ASIC26および操作キー30に接続され、操作キー30の押下を検出して、各操作キー30に割り当てられているコード信号を出力する。CPU21は、パネルGA27から所定のコード信号を受信すると、所定のキー処理テーブルに従って、実行すべき制御処理を行う。
【0025】
LCDコントローラ28は、ASIC26およびLCD31に接続される。そしてLCDコントローラ28は、CPU21の指令に基づいて、プリンタ2又はスキャナ3の動作に関する情報、あるいは画像データに対応するインデックスイメージ44(図2参照)等をLCD31に表示させる。
【0026】
タッチパネル29は、ASIC26に接続されて、LCD31の表示領域に並設されている。ユーザがLCD31の表示領域を指で触れるなどして指定すると、タッチパネル29は、その指定された位置を検出し、その位置を表す位置情報を入力する。
【0027】
ASIC26には、コンピュータやデジタルカメラなどの外部機器とUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのUSB端子33、アンプ34が接続されている。アンプ34は、そのアンプ34に接続されたスピーカ35を鳴動して、呼出音や拒否音、メッセージなどを出力するためのものである。さらに、ASIC26には、ファクシミリ機能を実現するためのNCU(Network Control Unit)36やモデム37が接続されている。なお、ネットワーク上に存在するコンピュータとデータの送受信を行うための、図示しないネットワークインターフェースがさらにASIC26に接続されていてもよい。
【0028】
このように構成された複合機1は、ユーザが、スキャンモード、コピーモード、ファクシミリモードのいずれかを選択することができるように構成されており、選択中のモードに応じた動作を行う。
【0029】
図2(a)は、スキャンモード選択中に、LCD31の表示領域40に表示される画面の一例を示す図である。スキャンモードが選択される場合、CPU21は、LCDコントローラ28に指令を出し、LCD31の表示領域40に設けられる仮想領域42にインデックスイメージ44を表示させる。なお、図面を見易くするため、図2においては、一部のインデックスイメージ44にのみ符号を付している。また、図2においては、各インデックスイメージ44を長方形で模式的に図示しているが、例えば、インデックスイメージ44は各画像データに基づいて形成される画像を縮小したものであっても良いし、画像データ生成日など画像データの内容をユーザに推測させることができる情報が、インデックスイメージ44内に記述されていても良い。
【0030】
インデックスイメージ44は、スキャナ3により生成されメモリに保存されている画像データと一対一で対応している。すなわち、仮想領域42は、メモリに保存されている画像データの各々を、インデックスイメージ44により仮想的に表現し、ユーザに示している。詳細は図6を参照して後述するが、複合機1は、ユーザが仮想領域42内のインデックスイメージ44を指定して所定の操作を行うと、そのインデックスイメージ44に対応した画像データを呼び出し、そのプレビュー画像を表示領域40に表示するように構成されている。
【0031】
また、図2(a)に示すように、仮想領域42内には、現在表示中のページ(グループ情報の一例)を表すページ番号45と、ページ送りアイコン46とが表示される。仮想領域42に表示されるインデックスイメージ44は、予めページ毎に分類されており、仮想領域42には、ページ毎にインデックスイメージ44が表示される。したがって、全てのインデックスイメージ44を仮想領域42内に一度に表示できない場合であっても、ページ単位で切り替え表示することにより、全てのインデックスイメージ44をユーザに閲覧させることができる。
スキャンモードへの切り替え後、最初にインデックスイメージ44を表示する時、複合機1は、1ページ目に分類されるインデックスイメージ44を、仮想領域42に表示する。そして、ページ送りアイコン46がユーザにより1回指定される毎に、次のページを選択し、選択したページに分類されるインデックスイメージ44を、仮想領域42に表示する。
したがって、ユーザは、ページ番号45を視認しつつ、ページ送りアイコン46を指定する操作を繰り返すことにより、所望の画像データに対応したインデックスイメージ44が存在していそうなページを選択し、その選択したページに分類されるインデックスイメージ44から優先的に閲覧することができる。
【0032】
さらに、本実施形態の複合機1は、仮想領域42の中からユーザが所望のインデックスイメージ44を容易に見つけ出すことができるよう、インデックスイメージ44の表示位置を、ユーザが任意に設定できるように構成されている。
【0033】
図2(b)は、スキャナ3により新たに画像データが新たに生成されたときに、LCD31に表示される画面の一例を示す図である。図2(b)に示すように、複合機1は、スキャナ3により新たに画像データが生成されると、その新たな画像データを表すファイルイメージ47を、仮想領域42外に表示する。
【0034】
そして、このファイルイメージ47が表示されているときに、仮想領域42内の位置がユーザによって指定され、タッチパネル29からその位置の位置情報が入力されると、複合機1は、その位置を、新たに生成された画像データに対応するインデックスイメージ44の表示位置として設定する。また、そのインデックスイメージ44を、仮想領域42内がユーザによって指定されたときに仮想領域42に表示されていたページに分類する。そして、インデックスイメージ44の設定後は、複合機1は、その新たに生成された画像データに対応するインデックスイメージ44を、分類されたページ内の設定された表示位置に表示する。
【0035】
このようにすれば、ユーザは、新たに画像データが生成されたときに、その画像データについて表示領域40上でどのような設定操作を行ったかという感覚的な記憶を手がかりに、所望の画像データに対応するインデックスイメージ44を容易に見つけ出すことができる。例えば、重要度が高い画像データほど、より左側の位置を設定するという規則で、各画像データについてインデックスイメージ44の表示位置を設定してゆけば、仮想領域42上には、ユーザの主観的な重要度の順に、インデックスイメージ44が並ぶこととなる。よって、ユーザは自身が定めた規則、および各原稿についての主観的な印象に基づいて、目的の画像データに対応したインデックスイメージ44を迅速に見つけ出すことができる。また、画像データの名称の変更や、フォルダによる分類を行わなくても、仮想領域42からインデックスイメージ44を容易に探し当てることができるため、画像データの管理に要するユーザの操作負担が軽減される。
【0036】
また、ユーザは、仮想領域42内に表示されているインデックスイメージ44を視認して、それらの配置を考慮しつつ、スキャナ3により新たに生成された画像データのインデックスイメージ44の表示位置を設定できるので、画像データの内容に合致した最適な位置を設定できる。例えば、ユーザは、仮想領域42を視認し、内容が近似する画像データのインデックスイメージ44を探し出し、その近傍を指定して、新たに生成した画像データのインデックスイメージ44の表示位置として設定することができる。このようにすれば、内容的に近似する画像データのインデックスイメージ44は、互いに近傍に表示されることとなり、インデックスイメージ44をより探しやすく配置できる。
【0037】
なお、図2(b)に示すように、ファイルイメージ47は、例えば、画像データにより形成される画像を縮小したものであっても良い。このようにすれば、ユーザは新たに生成された画像データの内容と、仮想領域42に既に表示されているインデックスイメージ44の配置とを同一画面上で比較し、新たに生成された画像データのインデックスイメージ44の表示位置を設定する際の参考にすることができる。
【0038】
さらに、図2(a),図2(b)に示すように、CPU21は、各インデックスイメージ44を、そのインデックスイメージ44で呼び出される画像データのデータサイズに応じた大きさとすると共に、各インデックスイメージ44について予め定められた表示色で表示する。なお、図2においては、各インデックスイメージ44の表示色の違いを、網掛けの種類を異ならせることによって表現している。
したがって、ユーザは、各インデックスイメージ44の大きさ、表示色という視覚的な要素を手がかりにして、所望の画像データに対応するインデックスイメージ44を、容易に見つけ出すことができる。また、画像データのデータサイズから、その画像データの形式を予測可能な場合がある。よって、その場合には、ユーザは、各インデックスイメージ44の大きさから、そのインデックスイメージ44で呼び出される画像データの形式を予測することができ、所望の画像データに対応したインデックスイメージ44を見つけ出し易い。
【0039】
なお、本実施形態では、スキャナ3により生成された画像データは、EEPROM24aに設けられたファイル保存メモリ24aに保存されるものとして説明する。すなわち、仮想領域42は、ファイル保存メモリ24a内の状態を表現しているものとして説明する。しかしながら、画像データをファイル保存メモリ24aに保存するか、あるいは、スロット部32等に装着されたメモリカード等に保存するかを、ユーザ自身が選択可能に、複合機1が構成されても良い。その場合、仮想領域42には、ユーザにより選択された、いずれか一方のメモリ内の状態を表すインデックスイメージ44が表示されれば良い。
【0040】
図3は、仮想領域管理メモリ24bの構成を模式的に示す図である。仮想領域管理メモリ24bは、インデックスイメージ44を表示するためのインデックス情報24b1を記憶するメモリである。この仮想領域管理メモリ24bにインデックス情報24b1を登録することにより、インデックスイメージ44の表示位置を設定することができる。
【0041】
図3に示すように、インデックス情報24b1は、画像データをメモリから呼び出すためのアドレスを表す「画像データの保存場所情報」と、インデックスイメージの表示位置を表す「インデックスイメージの位置情報」と、インデックスイメージの表示色を定める「色情報」と、画像データのデータサイズを表す「サイズ情報」と、画像データのファイル形式を表す「ファイル形式」とを含む情報である。
【0042】
複合機1は、スキャナ3により新たに画像データが生成され、そのファイルイメージ47が表示されているときに仮想領域42内の位置がユーザにより指定され、タッチパネル42からその位置の位置情報が入力されると、その入力された位置情報を「インデックスイメージの位置情報」とすると共に、新たに生成された画像データのアドレス、データサイズ、ファイル形式を表す「画像データの保存場所情報」、「サイズ情報」、「ファイル形式」等と組み合わせてインデックス情報24b1を作成し、仮想領域管理メモリ24bに登録する。
【0043】
したがって、複合機1は、メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージ44を仮想領域42に表示する際には、保存領域管理メモリ24bに記憶された情報に従って、インデックスイメージ44の各々を、ユーザにより設定された表示位置へ表示することができる。
【0044】
また、仮想領域42に表示されたインデックスイメージ44のいずれかがユーザにより指定され、その位置の位置情報がタッチパネル29から入力されると、その位置情報に対応付けられた画像データを、「画像データの保存場所情報」に従って呼び出すことができる。
【0045】
さらに、インデックス情報24b1は、インデックスイメージ44の表示色を定める「色情報」、および画像データのデータサイズを表す「サイズ情報」を含むので、CPU21は、インデックス情報24b1に従い、各インデックスイメージ44を、「色情報」に定められた表示色で表示すると共に、その画像データのデータサイズに応じた大きさで表示する。
【0046】
また、図3に示すように、インデックス情報24b1は、ページ毎に登録される。したがって、複合機1は、メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージ44のうち、選択中のページに分類されるインデックスイメージ44のみを、仮想領域42に表示することができる。
【0047】
なお、上述したように、スキャナ3により生成された画像データの保存先として、EEPROM24などの内部メモリと、スロット部32等に装着された外部メモリとのうち、いずれかをユーザが選択可能に構成されている場合は、仮想領域管理メモリ24bは、内部メモリ用のものと、外部メモリ用のものとがそれぞれ設けられる。
【0048】
図4は、複合機1のCPU21が実行する読取処理(S400)を示すフローチャートである。この読取処理(S400)は、スキャンモード選択中に、複合機1の所定位置に原稿が載置され、原稿の読み取り指示が入力されると実行される。なお、スキャンモードの選択中であるため、LCD31の表示領域40における仮想領域42には、インデックスイメージが表示されている(図2(a)参照)。また、スキャナ3により生成される画像データを、内部メモリ(ファイル保存メモリ24a)に保存するか、あるいは、外部メモリ(スロット部32に装着されたメモリカード)に保存するかをユーザが選択可能に構成されている場合は、本処理の開始前に、いずれか一方をユーザが予め選択しておくものとする。
【0049】
まず、スキャナ3を駆動して原稿を読み取り、画像データを生成し(S402)生成した画像データをメモリに保存する(S403)。次に、スキャナ3により新たに生成された画像データを表すファイルイメージ47を、仮想領域42外に表示する(S404)(図2(b)参照)。
【0050】
次に、LCD31の表示領域40がユーザにより指定され、その位置の位置情報がタッチパネル29から入力されたか否かを判断する(S406)。S406の判断が否定される場合(S406:No)、処理を待機するが、S406の判断が肯定される場合(S406:Yes)、次に、仮想領域42外にファイルイメージ47が表示されているか否かを判断する(S407)。最初は、S407の判断が肯定されるので(S407:Yes)、次に、ファイルイメージ47の移動操作であったか否かを判断する(S408)。
【0051】
具体的には、仮想領域42内における空白部分が指定され、その指定位置の位置情報がタッチパネル29から入力されたか否かを判断する。S408の判断が肯定される場合(S408:Yes)、ファイルイメージ移動処理(S409)を実行し、S406の処理に戻る。なお、ファイルイメージ移動処理(S409)については、図5を参照して後述する。
【0052】
一方、S407の判断が否定される場合(S407:No)、またはS408の判断が否定される場合(S408:No)、次に、ページを変更する操作がされたか否かを判断する(S410)。具体的には、ページ送りアイコン46がユーザにより指定されたか否かを判断する。S410の判断が肯定される場合(S410:Yes)、現在表示中のページの次のページを選択し、その選択したページに分類されるインデックスイメージ44のみを仮想領域42に表示する(S411)。一方、S410の判断が否定される場合(S410:No)、S411の処理をスキップする。
【0053】
次に、イメージの表示色を変更する操作がされたか否かを判断する(S412)。具体的には、インデックスイメージ44の表示位置またはファイルイメージ47の表示位置がユーザにより指定され、その位置の位置情報がタッチパネル29から入力されたか否かを判断する。S412の判断が否定される場合(S412:No)、その他の処理(S414)を実行し、S406の処理に戻る。
【0054】
一方、S412の判断が肯定される場合(S412:Yes)、指定された位置に表示されるインデックスイメージ44またはファイルイメージ47の現在の表示色を判断する(S416)。現在の表示色が白である場合(S416:白)、その指定された位置に表示されるイメージの表示色を黄に変更する(S418)。また、現在の表示色が黄である場合(S416:黄)、その指定された位置に表示されるイメージの表示色を赤に変更する(S420)。また、現在の表示色が赤である場合(S416:赤)、その指定された位置に表示されるイメージの表示色を白に変更する(S422)。したがって、ユーザは、インデックスイメージ44またはファイルイメージ47が表示される位置を指定するという簡単な操作で、表示色を変更することができる。
【0055】
次に、表示色の変更が、インデックスイメージ44について行われたかを判断する(S424)。S424の判断が否定される場合(S424:No)、S406の処理に戻る。一方、S424の判断が肯定される場合(S424:Yes)、その表示色の変更を、仮想領域管理メモリ24bに記憶される色情報に反映し(S426)、S406の処理に戻る。それ以降は、ユーザが選択した表示色でインデックスイメージ44が表示される。したがって、ユーザは、表示色という視覚的な要素でインデックスイメージ44を分類することができ、後になってからも感覚的な記憶を頼りに、所望のインデックスイメージ44を容易に見つけ出すことができる。
【0056】
図5は、複合機1のCPU21が実行するファイルイメージ移動処理(S409)を示すフローチャートである。このファイルイメージ移動処理(S409)は、ファイルイメージ47が表示されているときに、仮想領域42内の空白部分(すなわち、インデックスイメージ44や、ページ番号45,ページ送りアイコン46が表示されていない部分)が指定された場合に実行される。
【0057】
まず、タッチパネル29から入力された位置情報、すなわち、仮想領域42内で指定された位置を示す位置情報を、「インデックスイメージの位置情報」として含むインデックス情報24b1(図3参照)を作成する(S502)。なお、インデックス情報24b1の作成手順の詳細は、図3を参照して説明したため、ここでは省略する。また、S502の処理において作成するインデックス情報24b1には、デフォルト値の「色情報」を含めるものとする。
【0058】
次に、作成したインデックス情報24b1を、表示中のページに分類して仮想領域管理メモリ504に登録する(S504)。これにより、新たに生成された画像データに対応するインデックスイメージ44の表示位置を、タッチパネル29から入力される位置情報に従って設定することができると共に、インデックスイメージ44を、現在表示されているインデックスイメージ44と同ページに分類することができる。
【0059】
次に、画像データのデータサイズを判定する(S506)。データサイズが1MB未満である場合(S506:1MB未満)、インデックスイメージ44の大きさを小に設定する(S508)。また、データサイズが1MB以上10MB未満である場合(S506:1MB以上10MB未満)、インデックスイメージ44の大きさを中に設定する(S510)。データサイズが10MB以上である場合(S506:10MB以上)、インデックスイメージ44の大きさを大に設定する(S512)。例えば、JPEG形式の画像データであれば、データサイズは、1MB未満である場合が多く、ビットマップ形式の画像データであれば、データサイズは10MBを超える場合が多い。したがて、1MB、10MB程度の値を基準として、インデックスイメージ44の大きさを設定することにより、インデックスイメージ44の大きさから画像データの形式をユーザがある程度予測することができるように、各インデックスイメージ44の大きさを設定することができる。
【0060】
そして、設定された大きさのインデックスイメージ44を設定された表示位置に表示し(S514)、ファイルイメージ47を消去して(S516)、このファイルイメージ移動処理(S409)を終了し、読取処理(図4参照)のS406の処理に戻る。
【0061】
図4に示す読取処理および図5に示すファイルイメージ移動処理によれば、ユーザは、仮想領域42において、ページ毎にインデックスイメージ44を閲覧しつつ、新たに生成された画像データのインデックスイメージを分類すべきページを決めることができる。そして、分類すべきページが見つかれば、そのページのインデックスイメージが仮想領域42に表示されている状態で、任意の空白領域を指定する、という操作を行うことで、新たに生成した画像データのインデックスイメージ44をそのページに分類し、且つ、インデックスイメージ44の表示位置を設定できるので、操作が容易である。
【0062】
そして、各ページに分類されるインデックスイメージ44は、ユーザが設定した表示位置に表示されるので、ユーザは、所望の画像データがどのページに分類されているか、および所望の画像データのインデックスイメージ44が仮想領域42内のどの位置に表示されるか、という記憶を頼りに、所望の画像データを呼び出すためのインデックスイメージ44を、容易に見つけ出すことができる。
【0063】
図6は、複合機1のCPU21が実行するファイル参照処理(S600)を示すフローチャートである。このファイル参照処理は、スキャンモードの選択中、定期的に実行される。
【0064】
まず、LCD31の表示領域40が指定され、その指定位置の位置情報がタッチパネル29から入力されたか否かを判断する(S602)。S602の判断が否定される場合(S602:No)、処理を待機する。一方、S602の判断が肯定される場合(S602:Yes)、次に、仮想領域42内のインデックスイメージ44の表示位置が指定されたか否かを判断する(S604)。S604の判断が否定される場合(S604:No)、その他の処理を実行し(S606)、処理を終了する。
【0065】
一方、S604の判断が肯定される場合(S604:Yes)、次に、仮想領域42外の位置が指定されたか否かを判断する(S608)。S608の判断が否定される場合(S608:No)、インデックスイメージ44の表示位置の変更などのその他の処理(S610)を行う。例えば、仮想領域内42内のインデックスイメージ44の表示位置が最初に指定され、次に別のインデックスイメージ44の表示位置が指定された場合には、それらのインデックスイメージ44の表示位置を入れ替え、仮想領域管理メモリ24bにその変更を反映する処理を行う。
【0066】
一方、S608の判断が肯定される場合(S608:Yes)、仮想領域管理メモリ24b(図3参照)から、インデックスイメージ44に対応した画像データの保存場所情報を取得する(S612)。そして、その場所情報で示される位置から画像データを呼び出し、その画像データに基づいて形成される画像(プレビュー画像)を、LCD43の表示領域40に表示する(S614)。なお、プレビュー画像は、仮想領域42の前面に配置するなどして、可能な限り大きく表示すると良い。
【0067】
ファイル参照処理(S600)によれば、ユーザは、仮想領域42内の位置を指定した後、仮想領域42外の位置を指定するという容易な操作で、先に指定した位置に表示されるインデックスイメージ44から画像データを呼び出し、その画像データに基づいて形成されるプレビュー画像を視認することができる。
【0068】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0069】
例えば、上記実施形態では、新たに生成された画像データを表すファイルイメージ47が表示されている状態において、仮想領域42の空白部分がユーザにより指定された場合に、その位置をインデックスイメージ44の表示位置として設定することとした。しかしながら、例えば、ユーザにより指定された位置に既にインデックスイメージ44が表示されている場合には、新たに生成された画像データに対応するインデックスイメージ44をその指定位置に挿入し、元から表示されていたインデックスイメージの表示位置を、下方または右方などにずらすこととしても良い。
【0070】
また、上記実施形態では、原稿が複数枚からなる場合について言及していなかったが、例えばADFを利用して、複数枚からなる原稿を読み取った場合には、その原稿を読み取って生成された1の画像データに対し1のインデックスイメージ44を仮想領域42に表示することとしても良いが、ページ毎にインデックスイメージ44を表示し、それらの表示位置を個別に設定できるように構成しても良い。
【0071】
また、上記実施形態では、仮想領域42内のインデックスイメージ44表示位置が指定され、その後、仮想領域42外の位置が指定されると、先に指定されたインデックスイメージ44に対応する画像データのプレビュー画像を表示することとしていたが、これに替えて、例えば、先に指定されたインデックスイメージ44に対応する画像データをメモリから削除する、またはプリンタ2により印刷出力するなど、他の処理を行うこととしても良い。
【0072】
また、上記実施形態では、スキャナ3により生成された画像データについて、インデックスイメージ44を表示することとしていたが、スキャナ3により生成された画像データ以外のデータについても、インデックスイメージ44が表示されるように構成しても良い。
【0073】
また、画像データのファイル形式毎に、インデックスイメージ44の形状や大きさ、色や模様などの形態を異ならせても良い。このようにすれば、ユーザはファイル形式を手がかりに、所望のインデックスイメージ44を見つけ出すことができる。
【0074】
また、LCD31における表示領域40上の位置の指定は、ドラッグにより行われても良い。この場合、ユーザが表示領域40上で指示した軌跡の開始位置と終了位置とが、それぞれユーザが指定した位置となる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の画像読取装置の一実施形態である複合機の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】(a)は、スキャンモード選択中に、LCDの表示領域に表示される画面の一例を示す図であり、(b)は、スキャナにより新たに画像データが新たに生成されたときに、LCDに表示される画面の一例を示す図である。
【図3】仮想領域管理メモリの構成を模式的に示す図である。
【図4】複合機のCPUが実行する読取処理を示すフローチャートである。
【図5】複合機のCPUが実行するファイルイメージ移動処理を示すフローチャートである。
【図6】複合機のCPUが実行するファイル参照処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1 複合機(画像読取装置の一例)
3 スキャナ(読取手段の一例)
21 CPU(インデックスイメージ表示手段の一例)
24b 仮想領域管理メモリ(グループ情報記憶手段の一例、表示色記憶手段の一例)
29 タッチパネル
40 LCDの表示領域(表示部の一例)
42 仮想領域(保存データ表示領域の一例)
44 インデックスイメージ
47 ファイルイメージ
S403 保存手段の一例
S405 ファイルイメージ表示手段の一例
S411 グループ情報選択手段の一例、インデックスイメージ表示手段の一例
S418,S420,S422 表示色変更手段の一例
S426 表示色更新手段の一例
S504 分類手段の一例
S614 展開手段の一例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿からの光を画像信号に変換して読み取り、画像データを生成する読取手段と、
その画像データに対応するインデックスイメージが表示される表示部と、
その表示部上の指定された位置を表す位置情報を入力するタッチパネルと、
前記読取手段により新たに画像データが生成される毎に、その画像データに対応するインデックスイメージの表示位置を、前記タッチパネルから入力される位置情報に従って設定する表示位置設定手段と、
前記メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージを、前記表示位置設定手段により前記インデックスイメージの各々について設定された表示位置に表示するインデックスイメージ表示手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記インデックスイメージ表示手段は、前記表示部に設けられる保存データ表示領域内に前記インデックスイメージを表示するものであり、
前記読取手段により画像データが新たに生成されると、その画像データを表すファイルイメージを前記表示部に表示するファイルイメージ表示手段を備え、
前記表示位置設定手段は、
前記ファイルイメージ表示手段によりファイルイメージが表示されているときに、前記保存データ表示領域内の位置が指定され、前記タッチパネルからその位置の位置情報が入力されると、その指定された位置を、前記新たに生成された画像データに対応するインデックスイメージの表示位置として設定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記保存データ表示領域内においてインデックスイメージが表示されている位置が指定された後、前記保存データ表示領域外の位置が指定されると、前記保存データ表示領域内の指定された位置に表示されるインデックスイメージに対応する画像データを呼び出し、その画像データに基づいて形成される画像を、前記表示部に表示する展開手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記インデックスイメージを分類するグループ情報のいずれかを選択するグループ情報選択手段を備え、
前記インデックスイメージ表示手段は、前記メモリに保存した画像データに対応するインデックスイメージのうち、そのグループ情報選択手段により選択されたグループ情報に分類されるインデックスイメージのみを、前記保存データ表示領域に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記読取手段により生成された画像データを表すファイルイメージが、前記ファイルイメージ表示手段により表示されているときに、前記保存データ表示領域内の位置が指定されると、前記ファイルイメージが表示されている画像データのインデックスイメージを、前記保存データ表示領域内に表示されているインデックスイメージと同一のグループ情報に分類する分類手段を備えることを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記インデックスイメージ表示手段は、各インデックスイメージを、そのインデックスイメージに対応する画像データのデータサイズに応じた大きさで表示することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記インデックスイメージ表示手段により表示されるインデックスイメージの各々の表示色を定める色情報を記憶する表示色記憶手段と、
前記保存データ表示領域内においてインデックスイメージが表示されている位置が指定されると、その位置に表示されるインデックスイメージの表示色を変更する表示色変更手段と、
その表示色変更手段による表示色の変更を、前記表示色記憶手段に記憶される色情報に反映する表示色更新手段とを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−74507(P2010−74507A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239393(P2008−239393)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】