説明

画像調整システム及び画像調整方法

【課題】ユーザが画像調整をしたい時に、時間の要する画像調整や設定の確認を容易に行う画像調整システム及び画像調整方法を提供することにある。
【解決手段】クライアントPC101にデジタル複合機100の画像処理プログラムをダウンロードすることにより、クライアントPC101でデジタル複合機100の画像処理プログラムを実行することができるようになる。このデジタル複合機エミュレーションにより、クライアントPC101で画像調整を行う。この画像調整結果をクライアントPC101からデジタル複合機100にアップロードし、デジタル複合機100で調整結果を再現することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の画像処理のプログラムのエミュレーションを行い、電子機器で画像調整し、調整した画像調整情報を登録する画像調整システム及び画像調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置は、画質、色の調整、及び画像の変形などの各種画像編集を行うための拡張画像処理機能を有している。通常、このような拡張画像処理を行うための画像処理は、複雑な画像処理を高速に行う必要がある。そのため、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用ハードウェアが用いられてきたが、ハードウェア故の柔軟性のなさが問題となっていた。問題点として、問題発生時に修正が容易でない、決まったアルゴリズム・パラメータしか実現できない、かつ個々のユーザに合わせた画像処理アルゴリズムを実現できない等が挙げられる。
【0003】
しかしながら、近年プロセッサの発達によりソフトウェアを使った高速な処理が可能となり、画像処理がこれらの専用ハードウェアを使わずに実現できるようになってきた。この画像処理部をソフトウェアプログラムで動作するプロセッサ等の演算手段で構成し、画像処理部に柔軟性を持たせ、出荷後に画像処理プログラムのバージョンアップや、各種パラメータの更新を行うことで漸次的に画質向上を図ることを目的とした画像処理装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
また、画像形成装置における、ファームウェアやプリンタドライバなどのプログラムは、新規OS、新規アプリケーション、顧客環境、及び各種の不具合の対応のため、頻繁にバージョンアップされる。このバージョンアップに係わるユーザ負担を軽減するための各種技術が知られている。
【0005】
例えば、プログラム管理装置側で、管理対象装置の構成情報に応じて設定したプログラムを生成して提供するプログラム管理装置、そのシステム、及びその提供方法がある。(例えば、特許文献2参照。)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した画像処理装置(特許文献1)は、画像処理に不具合等が発生した時に、画像処理をプログラマブルなプロセッサに置き換えることで、変更が可能となる。しかしながら、プログラマブルなプロセッサを用いた画像処理装置の例は、主に画像処理に不具合が発生した時に、それらを容易に変更できるということを主点に置いた発明である。また、画像調整でユーザが所望する結果が得られない場合、プログラムがバージョンアップされるまで待たされることになる。さらに、画像調整作業は、比較的時間を要するため、機器を占有することとなり、ユーザが多い環境下では十分納得できるまで調整することができないことも多々発生する。
【0007】
また、上述したプログラム管理システム(特許文献2)は、管理サーバがダウンロードすべきプログラムを選定し、画像形成装置に送り、バージョンアップに係わるユーザ負担を軽減させることが可能となる。しかし、この技術も画像調整でユーザが所望する結果が得られない場合、プログラムがバージョンアップされるまで待たされることになる。
【0008】
ゆえにユーザは、満足する画像調整結果を容易に得られないという問題があった。また、フレキシブルな画像処理部を活かし、画像加工等を手軽に行う機能を提供するといった点でも不十分であった。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザが所望する画像調整(時間を要する)を行いたい時に、画像処理装置を占有することなく、電子機器を用いて、ユーザのペースで画像調整や設定の確認を容易に行う画像調整システム及び画像調整方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の一態様における画像調整システムは、画像処理装置と電子機器とがネットワークを介して接続したシステムであって、画像処理装置で動作する画像処理プログラムを電子機器へダウンロードするダウンロード手段を備え、ダウンロードして得た画像処理プログラムを前記電子機器が実行して画像調整情報を得る。また画像調整システムは、この画像調整情報を画像処理装置へアップロードするアップロード手段と、を備えることをその要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の画像調整システム及び画像調整方法によれば、ユーザが所望する画像調整を行いたい時に、画像処理装置で操作することなく、電子機器を用いて、ユーザのペースで、画像調整や設定の確認を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第一の実施形態における、システム構成図である。
【図2】第一の実施形態における、暗号化されたプログラムの実行を示す図である。
【図3】第一の実施形態における、暗号化されたプログラムのダウンロードへの流れを示す図である。
【図4】第一の実施形態における、デジタル複合機への画像調整情報のアップロードへの流れを示す図である。
【図5】第一の実施形態における、各プロセッサとの標準プロセッサと共通アーキテクチャのプロセッサの組み合せ表を示す。
【図6】第一の実施形態における、画像調製情報の設定のフローチャートである。
【図7】第一の実施形態における、ユーザプログラムのデジタル複合機利用を示す図である。
【図8】一般的な複写画像処理フローを示す図である。
【図9】第一の実施形態における、複写画像処理フローの単機能画像処理モジュールの組み合せを示す図である。
【図10】第一の実施形態における、作業のフローチャートである。
【図11】第一の実施形態における、画像調整効果確認画面を示す図である。
【図12】第一の実施形態における、画像調整効果(拡大)確認画面を示す図である。
【図13】第一の実施形態における、画像調整効果確認用の印刷を示す図である。
【図14】第一の実施形態における、画像処理入替モジュール選択画面(解像度変換処理)を示す図である。
【図15】第一の実施形態における、画像処理入替モジュール選択画面(色変処理)を示す図である。
【図16】第一の実施形態における、画像処理調整モジュール選択画面(色変換及びフィルタ)を示す図である。
【図17】第一の実施形態における、原稿モードの単機能画像処理モジュールの組み合せを示す図である。
【図18】第一の実施形態における、原稿モードの単機能画像処理モジュール接続例を示す図である。
【図19】第一の実施形態における、画像処置モジュールの入出力信号フォーマット定義を示す図である。
【図20】第二の実施形態における、詳細プレビュー結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像調整システム及び画像調整方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第一の実施形態)
【0014】
第一の実施形態は、画像処理のソフトウェア化により得られた柔軟性を活かし、ユーザが所望する画像調整や加工をより容易にする方法を提供するものである。すなわち、デジタル複合機で実行されていて画像調整を含めた画像処理プログラムをエミュレーションにより、クライアントPC上で活用する事例について説明する。
【0015】
図1に示すように、システム構成は、1つまたは複数のデジタル複合機100とクライアントPC101を備える。また、各構成コンポーネントは、LANやWAN、無線LANなどのネットワーク102を介して接続されている。
【0016】
デジタル複合機100は、モノクロまたはカラーコピー機能、モノクロまたはカラースキャナ機能、及びモノクロまたはカラープリンタ機能等を有している。デジタル複合機100は、通常受け取った印刷ジョブ情報に基づいて、ドキュメントを用紙に、例えば電子写真方式で画像形成(印刷)するか、スキャナ機能を使って読み込んだ原稿のスキャン画像を用紙に画像形成(複写)することができる。
【0017】
また、デジタル複合機100は、ネットワーク102に接続することにより、スキャン画像をE−mailにて所望の宛先に送信したり、スキャン画像を保存してネットワーク経由での画像情報のやり取りを可能にしたり、ネットワークプリンタやファックスとしての機能を実現したりすることが可能な装置構成となっている。さらに、デジタル複合機100は、以下に詳述するが、内部のプロセッサA106がメモリ107に記憶されているプログラムを実行することにより、取得したスキャン画像等に対して所定の画像処理を実行することもできる。
【0018】
クライアントPC101は、ユーザが所望する画像調整や加工を行うことができる。通常の機能として、文章やグラフ等を作成、ネットワーク102を介して、インターネットやE−mailの送受信をすることも可能である。
【0019】
また、第一の実施形態におけるクライアントPC101は、特有の構造は必要なく、一般向けのPCであっても良い。すなわち、製造時に画像調整を行うためのオプションが内蔵されていないものであっても、画像調整等を行うオプション124を接続するためのI/F(例えばPCIExpress等)を備えていれば、実施可能である。ここで、オプション(104及び124)とは、デジタル複合機100とクライアントPC101それぞれの専用ハードであり、オプション(104及び124)は補助演算部であって、互いに共通の命令形態を持つ共通アーキテクチャのプロセッサである。
【0020】
なお、デジタル複合機100は、I/F部103、オプション104、操作パネル105、プロセッサA106、メモリ107、スキャナ108、プリンタ109及びHDD110で構成される。メモリ107はプロセッサA106を介してI/F部103に接続される。
【0021】
I/F部103は、モデム111、ネットワークI/F(112)、操作パネルI/F(113)、汎用I/OI/F(114)、スキャナI/F(115)、プリンタI/F(116)、HDDI/F(117)、及び拡張I/F(118)で構成される。
【0022】
プロセッサA106(標準のプロセッサ)は、主に周辺機器の制御をプログラムに従って行うこと、画像処理や符号化処理(エンコード、デコード)等が可能である。また、デジタル複合機100とクライアントPC101間で、共通の命令、暗号化、及び復号化を行うことは不可能である。プロセッサA106がHDD110に記憶されているプログラムをメモリ107に読み込み実行することで、取得したスキャン画像等に対して所定の画像処理を実行することができる。
【0023】
プロセッサA106は、モデム111を介して、FAX等の公衆回線接続機器119と接続する。プロセッサA106は、ネットワークI/F(112)を介して、Etherne等のネットワーク102に接続する。プロセッサA106は、操作パネルI/F(113)を介して、キーボード、表示パネル、及び個人認証装置等の操作パネル105に接続する。プロセッサA106は、汎用I/OI/F(114)を介して、フラッシュROM、USB、IEEE1394等の汎用I/O120と接続する。プロセッサA106は、スキャナI/F(115)を介して、スキャナ108に接続する。プロセッサA106は、プリンタI/F(116)を介して、プリンタ109に接続する。プロセッサA106は、HDDI/F(117)を介して、HDD110に接続する。プロセッサA106は、拡張I/F(118)を介して、オプション104に接続する。
【0024】
デジタル複合機のオプション104は、それぞれ複数のプロセッサB121、及びメモリ122で構成される。メモリ122は、プロセッサB121を介して、I/F部103に接続する。オプション104は、以下に詳述する、画像調整を実現する。
【0025】
プロセッサB121(共通アーキテクチャのプロセッサ)は、複数のメディアプロセッサ及びスーパースカラプロセッサを内蔵するマルチコアプロセッサで構成されている。メディアプロセッサは、画像処理や動画のエンコード、デコード処理(マルチメディア処理ともいう)に適していて、プロセッサA106(標準のプロセッサ)と比較して、高速な演算処理が得意である。スーパースカラプロセッサは、周辺機器の制御の様な機器の状態を取得して実行するプログラムを切り替える様な条件分岐処理を得意とする制御用プロセッサコアを備えている。また、プロセッサB(共通アーキテクチャのプロセッサ)121は、デジタル複合機100とクライアントPC101間の互換性を備え、共通の命令、暗号化、及び復号化が可能である。メモリ122は、プログラムや情報を保存、及び作業領域として利用される。
【0026】
クライアントPC101は、I/F部123、オプション124、キーボード及びマウス等125、プロセッサC126、メモリ127、及びHDD128で構成される。メモリ127はプロセッサC126を介してI/F部123に接続する。
【0027】
I/F部123は、USBI/F(130)、ネットワークI/F(131)、拡張I/F(132)、LDVSI/F(133)、及びHDDI/F(134)で構成される。
【0028】
プロセッサC126は、デジタル複合機100に内蔵されるプロセッサA106と同様の機能を持つ。すなわち、周辺機器の制御をプログラムに従って行うこと、画像処理や動画のエンコード、デコード等が可能であるが、デジタル複合機100とクライアントPC101間で、共通の命令、暗号化、及び復号化を行うことは不可能である。
【0029】
プロセッサC126は、USBI/F(130)を介して、キーボード及びマウス等の操作部125に接続する。プロセッサC126は、ネットワークI/F(131)を介して、Etherne等のネットワーク102に接続する。プロセッサC126は、拡張I/F(132)を介して、オプション124に接続する。プロセッサC126は、LDVSI/F(133)を介して液晶ディスプレイ129に接続する。プロセッサC126、HDDI/F(134)を介してHDD128に接続する。
【0030】
クライアントPCのオプション124は、プロセッサD135及びメモリ136で構成される。プロセッサD135(共通アーキテクチャのプロセッサ)は、プロセッサB121(共通のプロセッサ)と同様の機能を持つ。プロセッサD135(共通アーキテクチャのプロセッサ)は、複数のメディアプロセッサ及びスーパースカラプロセッサを内蔵するマルチコアプロセッサで構成されている。メディアプロセッサは、画像処理や動画のエンコード、デコード処理(マルチメディア処理ともいう)に適していて、プロセッサC126(標準のプロセッサ)と比較して、高速な演算処理が得意である。スーパースカラプロセッサは、周辺機器の制御の様な機器の状態を取得して実行するプログラムを切り替える様な条件分岐処理を得意とする制御用プロセッサコアを備えている。また、プロセッサD135(共通アーキテクチャのプロセッサ)は、デジタル複合機100とクライアントPC101間の互換性を備え、共通の命令、暗号化、及び復号化が可能である。メモリ136は、プロセッサD135を介して、I/F部123に接続する。
【0031】
クライアントPC101は、デジタル複合機100で動作する各種画像処理プログラムをダウンロードし、そのプログラムを変更することなく、実行することができるプロセッサD135を備えている。プロセッサD135は、各種画像処理プログラムを高速に実行し、メモリ136はプログラムや情報を保存、及び作業領域として利用される。以上のようなシステム構成で第一の実施形態の画像調整システムは作動する。
【0032】
デジタル複合機100で実行される各種画像処理プログラムは、リバースエンジニアングを防止する等の理由から一般的にプログラムは暗号化されている状態で格納されている。また、企業秘密でもあるので、プログラムは公開されることもない。
【0033】
そのため、デジタル複合機100のプロセッサは、暗号化されたプログラムを復号化する仕組みを持っている。一例として公開鍵暗号方式(非対称暗号方式)を用いて説明する。公開鍵暗号方式は、一般に公開され暗号化するための公開鍵と、その公開鍵を復号化するための秘密鍵のペアからなる。この公開鍵と秘密鍵のペアは製造時にプロセッサ等に書き込まれる。また、公開鍵を使って暗号化されたプログラムは、デジタル複合機100のフラッシュメモリもしくはHDD等の記憶媒体に書き込まれる。書き込まれた公開鍵は、外部から読み出すことは可能であり、秘密鍵は読み出すことが不可能である。
【0034】
図2は、暗号化されたプログラムを復号化する仕組みを示した図である。デジタル複合機の共通アーキテクチャのプロセッサB121は、DDR2I/F(201)、秘密鍵202、復号化部203、プログラム実行部204、PCIeI/F(205)、暗号化部206、及び公開鍵207で構成されている。
【0035】
上述した公開鍵暗号方式の仕組みによって、デジタル複合機100の暗号化された画像処理プログラム200をメモリ122からDDR2I/F(201)を介して読み出す。その後、搭載されているプロセッサの秘密鍵202でプログラムを復号化部203によって復号する。復号化されたプログラムは第三者に参照されることなく、プログラム実行部204で安全に実行することが可能である。第一の実施形態は、この暗号化されたデジタル複合機100の画像処理プログラムを、クライアントPC101で実行し、デジタル複合機100の画像処理をクライアントPC101で再現できる環境をユーザに提供することで画像の調整作業の効率化を実現するものである。
【0036】
次にデジタル複合機100に暗号化された画像処理プログラムをクライアントPC101へダウンロード可能とするまでの処理の流れについて図3を使って説明する。デジタル複合機の共通アーキテクチャのプロセッサB121は、デジタル複合機の暗号化された画像処理プログラム200を実行時と同じようにデジタル複合機の共通アーキテクチャのプロセッサB121の復号化部203にて、秘密鍵202を用いて復号化する。復号化された画像処理プログラムは、クライアントPCの共通アーキテクチャのプロセッサD135にある公開鍵208を読み出し、デジタル複合機の共通アーキテクチャのプロセッサB121の暗号化部206にて暗号化する。暗号化された画像処理プログラムは、DDR2I/F(201)を介してメモリ122に格納される。公開の方法は、ハードウェアに備えている不揮発性の記憶領域等にその他のハードウェア情報(バージョン、調整用パラメータ等)と一緒に記憶しておき、外からアドレス指定で読み出す等がある。
【0037】
ここで、クライアントPC101の公開鍵208を読み出したことにより、公開鍵208で新たに暗号化された画像処理プログラム209が作成される。したがって、この画像処理プログラム209はクライアントPC101で復号可能である。このクライアントPC実行用に暗号化された画像処理プログラム209は、図1のデジタル複合機100のメモリ122から、ネットワークI/F(112)、ネットワーク102、及びネットワークI/F(131)を介して、送信され、クライアントPCのメモリ136へ格納される。以上のことから、デジタル複合機100と互換性のある画像処理が可能となり、デジタル複合機エミュレーションが可能となる。
【0038】
HDD110には、画像処理プログラム、一般のプログラム、パラメータ値、及び画像処理接続定義等の各種情報が格納されている。ここで、HDD110に格納されたプログラムのダウンロードについて、説明する。まず、HDD110に格納されたプログラムは、HDDI/F(117)、及びプロセッサA(106)を介してメモリ107へ格納される。その後、メモリ107から、プロセッサA(106)、ネットワークI/F(112)、ネットワーク(102)、ネットワークI/F(131)、拡張I/F(132)、及びプロセッサD135を介して、メモリ136に格納される。さらに、メモリ136からプロセッサD135、拡張I/F(132)、及びHDDI/F(134)を介して、HDD128に格納される。
【0039】
エミュレーションによる画像処理の詳細については後述するが、ここで、調整結果の概要を説明する。調整結果の情報は、登録名、使用画像処理モジュール情報、及び画像処理モジュール接続情報である。登録名は調整情報を特定する。使用画像処理モジュール情報は、モジュールを特定する識別ID、もしくはユニークなモジュール名、バージョン等を含む。画像処理モジュール接続情報は、各画像処理モジュール同士がどうように接続されているかを定義した情報である。
【0040】
例えば、解像度変換でれば、150dpi、200dpi、600dpi等の解像度や、バイキュービック法であれば、ピクセル毎の重み係数、下地処理であれば、閾値の値、色変換であれば、R(Red)を+5、G(Green)を−3等標準値からの相対値で示す。
【0041】
図4は、デジタル複合機100への調整結果のアップロードまでの流れを示した図である。クライアントPCの共通アーキテクチャのプロセッサD135は、DDR2I/F(210)、秘密鍵211、復号化部212、プログラム実行部213、PCIeI/F(214)、暗号化部215及び公開鍵208で構成されている。
【0042】
HDD128に格納された画像処理プログラムを読み出し、クライアントPC101のメモリ136に転送する。メモリ136に転送され、PC実行用に暗号化された画像処理プログラム209は、DDR2I/F(210)を介して、復号部212に送られる。復号化部212により、秘密鍵211を用いて復号する。復号したプログラムはプログラム実行部213に送られる。このプログラム実行部213により、ユーザは所望のデジタルデジタル複合機エミュレーションによる調整処理216を行う。ここでユーザが画像調整した、画像調整処理結果をDDR2I/F(210)を介して、デジタル複合機エミュレーションで画像調整した結果を再現するための調整結果217をメモリ136に格納する。メモリ136に格納されたデジタル複合機エミュレーションで画像調整した結果を再現するための画像調整結果217を、図1のHDD128に転送し、格納する。
【0043】
次に、クライアントPC101のHDD128に格納されたデジタル複合機エミュレーションで画像調整した結果を再現するための画像調整結果217をデジタル複合機100のHDD110へアップロードする流れを説明する。まず、HDD128に格納されたデジタル複合機エミュレーションで画像調整した結果を再現するための画像調整結果217をHDDI/F(134)、及びプロセッサC(126)を介して、メモリ127へ転送する。さらに、メモリ127からプロセッサC(126)、ネットワークI/F(131)、ネットワーク(102)、ネットワークI/F(112)、及びプロセッサA(106)を介して、メモリ107に転送する。その後、メモリ107からプロセッサA(106)、及びHDDI/F(117)を介して、HDD110へ格納する。以上より、クライアントPC101のHDD128に格納されたデジタル複合機エミュレーションで画像調整した結果を再現するための画像調整結果217をデジタル複合機100のHDD110へのアップロードが完了する。
【0044】
アップロードでデジタル複合機100に送信される情報は、識別するための登録名、使用画像処理モジュール情報、及び画像処理モジュール接続情報である。
【0045】
ユーザはデジタル複合機エミュレーションを使って、様々な調整を行い、その効果を確認しながら調整を容易に行うことができる。例えば、デジタル複合機100で行っている画像処理を再現し、そのデジタル複合機100で実行された印刷や複写の結果を元に、その際に使用されている画像処理モジュールのアルゴリズムを入れ替えたり、画像処理の順序を入れ替えたり、パラメータの調整等をデジタル複合機エミュレーション上で行うことが可能となる。
【0046】
画像調整をクライアントPC101で行う場合、サンプル画像等が必要になると考えられるが、予め調整用チャートをDVD−ROM等で供給しておき、クライアントPC101に備えられているDVD−ROMドライブで読み出して行うことが可能である。また、デジタル複合機100でユーザが画像を調整したい原稿をスキャンしてクライアントPC101へ転送しても良い。
【0047】
クライアントPC101で所望する結果が得られるまでデジタル複合機エミュレーション機能を使い、効果を確認しながら調整を行う。調整手段については、デジタル複合機100のユーザインターフェース(UI)と同様の操作をクライアントPC101に対応させ提供することで行う。
【0048】
調整が完了するとその調整結果を再現するための画像調整情報を、デジタル複合機100にアップロードし、ユーザ情報と共に画像調整情報の1つとしてHDD110に登録する。アップロードの際、画像調整情報は暗号化する必要は無い。
【0049】
ここで、ユーザが画像調整を選択してからの一連の流れを詳述する。まず、ユーザはクライアントPC101にて、「デジタル複合利用の画像調整ツール」を起動する。「デジタル複合利用の画像調整ツール」を利用するために必要な識別IDを取得するためにクライアントPC101の機器情報(ライセンスを確認するための情報、プロセッサの数、メモリ量、公開鍵等)を識別ID要求コマンドと共にデジタル複合機100へ送信し、利用許可を示す識別IDの受信を待つ。一定時間が経過しても受信されなければタイムアウトエラーを表示し、「デジタル複合利用の画像調整ツール」の起動を中止する。
【0050】
クライアントPC101が利用可能を示す識別IDを受信後、「デジタル複合利用の画像調整ツール」の起動を継続し、エラーを示す識別IDであればエラー内容を表示し、起動を中止する。(以下、受信した識別IDをコマンドに付加して処理を行う。)利用可能な画像処理モジュール及びデジタル複合機100で予め用意されている各種モード設定、及びテンプレート等の一覧を取得するための画像処理モジュール一覧要求コマンドをデジタル複合機100へ送信する。デジタル複合機100は、画像処理モジュール一覧要求コマンドを受信後、画像処理プログラムを管理しているデータベース(HDD110)から登録されている画像処理モジュール及びデジタル複合機100で予め用意されている各種モード設定テンプレート等の一覧を読み出し、クライアントPC101へ送信する。
【0051】
クライアントPC101は取得した一覧をツール上に表示する。ユーザは表示されたデジタル複合機100で予め容易されている各種モード設定、テンプレートの中から目的、用途に近いものを選択し、画像処理プログラムのダウンロードを実行する。ダウンロードはクライアントPC101内にキャッシュされている画像処理モジュールを識別するための画像処理モジュールID及びバージョン等と共に画像処理モジュールダウンロード要求コマンドをデジタル複合機100へ送信する。
【0052】
デジタル複合機100は、クライアントPC101からの画像処理モジュールダウンロード要求コマンドを受信後画像処理モジュールID及びバージョンと、現在のデジタル複合機100の持つ画像処理モジュールのバージョンが同様であるかどうかを調べる。同じバージョンであれば、画像処置モジュールダウンロード中止コマンドを送信する。バージョンが異なっていた場合は、クライアントPC101へ画像処理プログラムのダウンロードを行うための画像処理モジュールダウンロード開始コマンドを送信する。
【0053】
事前に受信した機器情報から公開鍵208を取得し、暗号化部206へセットする。次に画像処理モジュールIDから、画像処理モジュール名を特定し、対応する画像処理プログラムをHDD110から読み出す。読み出した画像処理プログラムを復号化部203で暗号を解き、暗号化部206でクライアントPCの公開鍵208を用い、暗号化を行う。クライアントPC101用に暗号化された画像処理プログラムはネットワーク102を経由し、デジタル複合機100からクライアントPC101へ転送される。
【0054】
クライアントPC101は、画像処理モジュールダウンロード開始コマンドを受信したら、画像処理プログラムの受信を開始する。画像処理プログラムの転送が終わったら、画像処理モジュールダウンロード終了コマンドをデジタル複合機100はクライアントPC101へ送信する。クライアントPC101が、画像処理モジュールダウンロード終了コマンドを受信したら、画像処理プログラムの受信を終了する。また、クライアントPC101が、画像処理モジュールダウンロード中止コマンドを受信したら、画像処理プログラムの受信を中止する。このダウンロード処理は必要なモジュールの数だけ繰り返される。
【0055】
ダウンロードした画像処理プログラムは、デジタル複合機100でクライアントPC101用に暗号化済みなので、HDD128に保存され、管理される。
【0056】
例えば、事前にスキャンしておいた画像を開き、クライアントPC101の画面上に表示する。このとき、デフォルトのパラメータで画像処理が行われ、画像調整結果が表示される。画像処理はHDD128から画像処理プログラムがオプション124のメモリ136に読み込まれ、共通のアーキテクチャのプロセッサD135でプログラムは実行される。画像情報も同様にHDD128からメモリ136へ読み込まれ、画像処理が施され、メモリ136へ書き込まれる。また、画像処理前、画像処理後の画像情報は必要に応じて画面へ表示したり、HDD128へ格納したりする。
【0057】
ユーザは以後に詳述する画像処理ツールを使用して、各画像処理モジュールの持つ調整パラメータの値を調整し、ユーザの所望する画像調整結果が得られるまで、繰り返す。画像調整が完了したら、画像調整パラメータをHDD128に保存し、パラメータのアップロードを実行する。パラメータのアップロードは、パラメータアップロードコマンドと共に、登録名、使用画像処理モジュール情報、及び画像処理モジュール接続情報をデジタル複合機100へ送信する。
【0058】
デジタル複合機100は、パラメータアップロードコマンドを受信後、送信されてきた画像処理モジュールの組み合せ情報、画像調整後パラメータを、登録名を使用し、パラメータを管理している画像調整結果管理データベース(HDD110)へ格納する。ユーザは、使用する画像処理モジュールの組み合せ情報、画像調整後パラメータを登録名を使用することで呼び出し、デジタル複合機100に設定する。デジタル複合機100の原稿読取面に原稿を置き、スキャンや複写を行う際にデジタル複合機100は、必要な画像処理モジュールのプログラムをHDD110から呼び出し、画像調整後、パラメータを設定、実行することで、ユーザが所望する画像調整結果を再現することが可能となる。
【0059】
第一の実施形態では、デジタル複合機エミュレーション402を用いて、クライアントPC101で画像調整を行っているが、第一の実施形態はクライアントPC101に限らず、マイコン等の電子機器であっても良い。
【0060】
また、上述の説明では、デジタル複合機100とクライアントPC101との間で、共通の画像処理命令、暗号化、及び復号化が可能な、それぞれ共通のアーキテクチャのプロセッサ(プロセッサB121及びプロセッサD135)をオプションとして搭載している。しかし、この実施形態に限らない例えばデジタル複合機100で動作している全てのプログラムを共通のアーキテクチャのプロセッサ用に移植することができれば、デジタル複合機100の標準のプロセッサ(プロセッサA106)として、初めから共通のアーキテクチャのプロセッサを搭載することが可能となる。また、クライアントPC101に搭載されている、標準のプロセッサ(プロセッサC126)に暗号化、復号化機能が備えられ、共通のアーキテクチャのプロセッサと同等のことが実現されれば、デジタル複合機100及びクライアントPC101に搭載されている全てのプロセッサ(プロセッサA106及びプロセッサB121及びプロセッサC126及びプロセッサD135)を共通のアーキテクチャのプロセッサとしてプログラムを動作させることが可能となる。
【0061】
ここでいう標準のプロセッサは、周辺機器の制御、画像処理のエンコード、デコードが可能であるが、デジタル複合機100とクライアントPC101間の互換性はなく、共通の命令、暗号化、復号化は不可能なプロセッサを指す。一方、共通アーキテクチャのプロセッサは、画像処理や動画のエンコード、デコード処理(マルチメディア処理ともいう)に適していて、標準プロセッサと比較して、高速な演算処理が得意なメディアプロセッサコアと、周辺機器の制御の様な機器の状態を取得して実行するプログラムを切り替える様な条件分岐処理を得意とする制御用プロセッサコアを備えたマルチコアプロセッサである。また、デジタル複合機100とクライアントPC101間の互換性を備え、共通の命令、暗号化、及び復号化が可能である。第一の実施形態では、共通アーキテクチャのプロセッサを備えることによって、デジタル複合機エミュレーションによる調整処理を行うことが可能となる。
【0062】
図5にプロセッサA〜Dにおける、標準プロセッサと共通のアーキテクチャのプロセッサの組み合せの表を示す。組み合せ1は、共通のアーキテクチャのプロセッサ(プロセッサB121及びプロセッサD135)をオプションとして搭載している組み合せである。組み合せ2は、デジタル複合機100のプロセッサA106に共通のアーキテクチャのプロセッサを搭載する組み合せである。組み合せ3は、デジタル複合機100のプロセッサA106、及びクライアントPC101のプロセッサC126に共通のアーキテクチャのプロセッサを搭載し、オプションとして、プロセッサB121やプロセッサD135に共通のアーキテクチャのプロセッサを搭載する組み合せである。プロセッサA106及びプロセッサC126に共通のアーキテクチャのプロセッサを搭載させた場合、オプションは搭載しても、搭載しなくとも良い。この場合、ユーザが任意に設定可能である。複数の共通のアーキテクチャのプロセッサを搭載すると、処理能力が高まるという利点がある。
【0063】
図6に画像調製情報の設定のフローチャートを示す。まず、S300において、個人認証を行い、ユーザの特定を行う。個人認証後、S301において、前回ログイン時間を収集し、S302において、認証されたユーザの画像調整情報を収集する。ここで、前回ログイン後に登録された情報があれば(S303のYes)、S304において、前回ログイン後に登録された画像調整情報をセットし、複写を行う。前回ログイン後に登録された情報がなければ(S303のNo)、S305において、前回ログイン時に使用された画像調整情報をセットし、複写を行う。
【0064】
また、デジタル複合機100の単機能画像処理モジュールを作成するための規約をメーカが公開することでユーザは独自の画像処理プログラムを作成でき、作成したプログラムをデジタル複合機100に追加登録することで、ユーザ専用の特殊複写システムとして利用することもできる。ただし、単機能画像処理モジュールをデジタル複合機100に登録するためには、ユーザが作成したプログラムによるデジタル複合機100の誤動作が発生しないことを検証する仕組みが必要である。その1つとしてデジタル複合機エミュレーションを用いる方法を図7に示す。
【0065】
ユーザはデジタル複合機100で動作させたい単機能画像処理モジュールの処理フロー全体をクライアントPC101にデジタル複合機エミュレーション402として登録し、ユーザプログラム400を予め定められた任意の回数実行することで検証は完了する。
【0066】
検証の結果、問題が発生しなければ、クライアントPC101に構成されたデジタル複合機エミュレーション環境が検証済みユーザプログラム401として、デジタル複合機100へアップロード及び登録可能となる。このようにユーザが作成した単機能画像処理モジュールをクライアントPC101に構築したデジタル複合機エミュレーション402で動作確認を行い、検証したユーザプログラム401をデジタル複合機100に登録し、利用可能となる。
【0067】
検証の結果、問題が発生した場合は、デジタル複合機100でエラー表示されるため、アップロード及び登録することはできない。通常は問題が発生しないよう、デバックする。
【0068】
次に、このデジタル複合機エミュレーション402を使った画質調整の例について詳述する。図8は代表的な複写処理フローの例である。複写の画像処理は、図8に示した通り、スキャナ500でスキャンした後、解像度変換501、識別処理502、下地処理503、色変換504、フィルタ505、γ変換506、及び階調処理507等の単機能単機能画像処理モジュールの組み合せで処理が行われる。これらの処理が行われた後に、プリンタ508で印刷される。専用ハードウェアを用いていた場合は、それぞれの単機能画像処理についてパラメータを可変することでユーザの所望する画質に近づける調整を行っている。なお、この組み合せは自由である。
【0069】
解像度変換501とは、スキャナ500で読み込んだスキャン画像の解像度を変換する。例えば、300dpiの画像を600dpiの画像に変換する。
【0070】
識別処理502には、用途に応じて様々なものが存在する。例えば、文書用には「文字」「写真」領域を特定するものや、写真用には、デジタルカメラ等に用いられる「顔検出」「シーン分析」、特定用途では、「ロゴ」「バーコード」の領域を特定するものがある。これらは、画像が持つ明度の変化パターンの周期や、分布等の特徴を抽出して、予め登録してある辞書とパターンマッチングするなどして、画像の特定領域を識別結果として定義付けます。
【0071】
下地変換503は、下地(背景)を検出し、画像から下地を除去する。色変換504は、色を変換する。例えば、カラー画像をモノクロ画像に変換する。
【0072】
フィルタ505は、ノイズを含んだざらざら感のある画像を滑らかにしたり、ぼやけた画像をはっきりさせたりする機能を持つ。例えば、ローパス、ハイパス、ソフトやシャープネスなど処理の特徴をつけて呼ぶ。その他の用途として、フィルタのパラメータを変更すると、エッジ検出や途切れた線や矩形を穴埋めする補間処理を行うことも可能である。
【0073】
γ変換506とは、デバイスの明るさを変化させる値を人間が取り扱いやすい様に線形(値が1増加したら、明るさも1増加する)にするための一次元変換処理である。人間の目の感度は非線形であるため、例えば印字の濃さを256段階で変化させるときに、1、3、6、11の様な値を使うより、1、2、3、4と256段階で変化させる方が扱いやすくなる。階調処理507は、階調を変換する。例えば、256階調であれば、0から255段階で変換可能である。
【0074】
第一の実施形態の目的は画像処理のソフトウェア化により得られた柔軟性や拡張性を活かし、図9のような多数の単機能画像処理モジュールを用意しておき、それらを組み合わせることにより従来技術では実現できなかった多数の画像調整方法を提供する。
【0075】
例えば、解像度変換1〜3(501a〜501c)、識別処理1〜3(502a〜502c)、下地処理1〜3(503a〜503c)、色変換1〜3(504a〜504c)、フィルタ1〜3(505a〜505c)、γ変換1〜3(506a〜506c)、及び階調処理1〜3(507a〜507c)とした場合を考える。これら設定した各々の単機能画像処理モジュールの1〜3を自由に組み合わせても良いし、単機能画像処理モジュールの処理の順番を入れ替えても良い。これらの単機能画像処理モジュールの組み合せを変えたり、単機能画像処理モジュールの順序を変えたりすることにより、多数の画像調整方法を提供する。
【0076】
従来のハードウェア等で実装していた場合は、1つのアルゴリズムのみを実装しており、かつ、固定的に接続されていたため、画像処理や処理可能な順番に制約があった。しかし、ソフトウェア化により、1つの処理に対して予め複数のアルゴリズムを実装し、その中から最適なものを選択することが可能となった。また、信号の制約条件(種類、ビット数等)を満たせば自由に変更可能になったため、その自由度を活かしてユーザは実験的に試行してみることが可能になったのである。
【0077】
また、単機能画像処理モジュールのアップデートや新規の単機能画像処理モジュールを画像処理フローに追加できる仕組みも提供し、ユーザが所望する画像調整結果を確実に得られる様にすることも実現する。例えば、画像の解像度変換処理を行う場合、ハードウェアで実現すると回路規模等の制約から最近傍法(図8の解像度変換501)を用いることが多い。最近傍法で選択した場合、ジャギーが目立つ等の問題が発生しやすいが、本発明では最近傍法(図9の解像度変換1(501a))の他に、ジャギーが目立ちにくいバイリニア法(図9の解像度変換2(501b))やバイキュービック法(図9の解像度変換3(501c))等の複数アルゴリズムを用意しておくことが可能であり、単機能画像処理モジュールを切り替えることでこれら問題の発生防止に対応する。
【0078】
この他、色変換後の処理をスキャン処理に適したRGB系(図9の色変換1(504a)、フィルタ1(505a)、γ変換1(506a)、階調処理1(507a)の組み合せ)や、プリンタ系に適したCMYK系(図9の色変換2(504b)、フィルタ2(505b)、γ変換2(506b)、階調処理2(507b)の組み合せ)で行うかを選択すると、以下のようなことが可能となる。下流の単機能画像処理モジュールもそれらに対応して最適な単機能画像処理モジュールを選択して切り替え、ロゴ文字を含むか否か、印刷写真の線数の違い、白抜き文字が多い等、コピー原稿の種類ごとにモードを細分化し、各々に最適な画像処理を選択して切り替えることができる。また、識別処理の次に下地処理という処理の順番を下地処理の次に識別処理の様に画像処理の処理する順番を入れ替えたりすることで様々な画像処理効果の違いを得ることも可能である。この画像処理効果の違いを利用し、目的の調整画像結果を得やすくするものである。
【0079】
次に、具体的な画像調整例を示す。図10は、画像調整システムの処理のフローチャートである。まずS600において、ユーザは目的や期待する効果が示された設定名であるモードを選択する。その後、S601において、ユーザが複写を行いたい原稿をスキャンし、S602において、ユーザは、画像調整効果確認画面で、スキャンして得られた画像処理結果を確認する。ここで、ユーザが所望する調整結果が存在する(S603のYes)場合は、S604において、部数、フィニッシング等のパラメータを設定し、印刷する。一方、ユーザが所望する調整結果が存在しない(S603のNo)場合は、S605において、調整項目を選択し、画像調整を行った後、再びS603に戻る。ユーザが所望する画像調整結果が得られるまでループを繰り返す。
【0080】
図11は、画像調整効果確認画面を示した図である。図11は、2つの調整項目を選択した場合の一例であり、ここではフィルタと色変換が選択されている。調整項目のパラメータの違いで、それぞれサムネイル画像700が表示され、ユーザは所望のサムネイル画像700を選択する。
【0081】
フィルタと色変換の軸が交わっている13の枠(700a)は調整前の状態を示している。1、2、3、4、5のサムネイル画像700、すなわち画像調整効果確認画面の上端にいけばいくほど、フィルタが強いことを示す。これに対し、21、22、23、24、25のサムネイル画像700、すなわち画像調整効果確認画面の下端にいけばいくほど、フィルタが弱いことを示す。5、10、15、20、25のサムネイル画像700、すなわち画像調整効果確認画面の右端にいけばいくほど、白っぽい色であることを示す。1、6、11、16、21のサムネイル画像700、すなわち画像調整効果確認画面の左端にいけばいくほど、黒っぽい色であることを示す。
【0082】
詳細な部分を確認するため、ユーザが拡大表示を行いたい場合は、必要に応じてサムネイル画像700を選択し、図12のような画像調整効果(拡大)確認画面を表示することで確認することができる。ここでは、図11での13のサムネイル画像700aを選択している。また、図13のようにディスプレイ画面ではなく、実際に用紙に印刷して、印刷結果701で確認することも可能である。選択したサムネイル画面700の周辺の処理結果と比較を行い、画像調整効果確認を行う。
【0083】
表示された結果に満足できない場合は、単機能画像処理モジュールを選択し、表示されるアルゴリズムを変更することでパラメータでは調整できないレベルの調整効果を実現する。手順としては、まず、予め用意された組み合せである標準モードを選択する。すると、標準モードに設定されている画像処理モジュールが表示される。変更したい単機能画像処理モジュールを選択すると、変更可能なアルゴリズムが、画面上に表示され、ユーザは「特徴、効果」に記述されている説明文を参考にアルゴリズムを選択する。ここでアルゴリズムとは、単機能画像処理モジュールで解像度変換を選択した場合、解像度変換1〜3(501a〜501c)を指す。
【0084】
例えば、図14の解像度変換処理の場合、表示される3つのアルゴリズム「最近傍法(解像度変換1)」「バイリニア法(解像度変換2)」「バイキュービック法(解像度変換3)」、及びそれぞれの「特徴、効果」が表示される。図15の色変換処理の場合、「金属光沢重視(色変換1)」「人肌感重視(色変換2)」「グラデーション(色変換2)」、及びそれぞれの「特徴、効果」が表示される。これらのアルゴリズムの中でユーザが所望するアルゴリズムを選択することで、使用される単機能画像処理モジュールが変更される。これら単機能画像処理モジュールを変更した画像処理調整情報は、ユーザ専用のカスタムモードとして登録可能である。選択可能なアルゴリズムは、これに限らず任意に設定可能である。
【0085】
アルゴリズムを変更した後、パラメータ条件の変更による調整を行いたい場合は、図16のように、調整項目である画像調整モジュール2種を選択する。ここでは一例として、色変換とフィルタを選択している。選択した調整項目と予め設定されているパラメータ条件で処理された図11の画像調整効果確認画面を表示する。
【0086】
例えば、図15で選択された人肌感重視の「色変換」と、一般的なシャープネスに効果のある「フィルタ」を選択した場合、横軸に「色変換」、縦軸に「フィルタ」が設定され、効果の強弱や特性を変えた処理結果がサムネイル状に表示される。また、調整単位の数値を変更することで処理強度の間隔を変更できる。そして、最も所望する調整結果となった番号を決定し、必要に応じて別の調整項目についても調整を繰り返すことでユーザが所望する画像調整結果に近づけていく。ユーザが満足する調整結果が得られた段階(図10のS603のYes)で、部数、2in1、及びステープル等のパラメータを設定し、印刷を行う(図10のS604)。
【0087】
画像調整を行う際、秘密性の高い画像処理プログラムをクライアントPC101ダウンロードする必要があるが、プログラムはユーザの選択結果に応じて、ダウンロードする。その際、ダウンロードを開始するにあたって既にクライアントPC101にダウンロード済みのプログラムの存在を確認する。既にクライアントPC101にダウンロード済みのプログラムが存在した場合は、バージョンの更新が行われているかを確認し、更新が行われていなければ、ダウンロードしない。また、クライアントPC101にダウンロード済みのプログラムが存在しなかった場合、ダウンロードを行う。
【0088】
以上に詳述した第一の実施形態の画像調整方法をユーザに提供するためのプログラム群は、図1のHDD110等に格納されており、必要に応じてプロセッサB121及びプロセッサD135にロードされ画像処理が実行される。しかし、ただ単純に格納されている多数の単機能画像処理モジュールを組み合わせると、その組み合せは膨大な数になってしまう。組み合せの中には、効果が得られなかったり、逆に画質を悪化させてしまったりなどの組み合せが存在すると考えられる。そのため、膨大な組み合せの中から画質調整に有効な効果が得られると考えられる組み合せをユーザが迅速に選択できるように予め評価しておく。
【0089】
図17はモノクロ文字原稿モードの組み合せ表である。図17のように、目的、用途及び効果が分かりやすい名称を登録しておき、標準モードとしてユーザに提供する。ユーザはその中から最良な効果が得られるものを選択することで、所望する出力画像結果を得ることができる。「モード」は、予め用意した単機能画像処理モジュールを組み合せにより得られる効果や作用を分かりやすく表現した設定名称である。使用される単機能画像処理モジュールが図17の「種別」に定義され、各単機能画像処理モジュールの各入力I/Fに接続されるI/Fのアルゴリズムが定義される。この時、接続される単機能画像処理モジュールが「種別」に定義されているものである必要がある。「入力1」「入力2」「入力3」に接続先が設定されていない場合は、未接続であることを意味する。
【0090】
図18は、単機能画像処理モジュールの接続例であり、上から順に「モノクロ文字原稿」「カラー写真原稿」「Logo混在原稿」それぞれの接続例を示している。「モノクロ文字原稿」モードでは、単機能画像処理モジュール「フィルタ3」の「入力1」に単機能画像処理モジュール「色変換1」の出力情報が入力され、同じく「フィルタ3」の「入力3」には、単機能画像処理モジュールの「識別1」の出力情報が入力されることを意味する。また、出力情報は各単機能画像処理モジュールに入力され、入力と出力において、同じ出力番号の情報で対応している。組み合わせられるモジュールの制限がある場合などに、その矛盾を解決するための組み合せ可能な単機能画像処理モジュールを用いる。
【0091】
組み合わせられるモジュールの制限は4つある。1つ目の制限は、モジュール全ての入力I/F(図示せず)は、他のモジュールの出力I/F(図示せず)に接続されていなければならない。2つ目は、モジュールの少なくとも1つの出力I/Fは、他のモジュールの入力I/Fに接続されなければならなく、3つ目は、入力I/Fと出力I/Fの接続は、同じ信号の種類、データフォーマットでなければならない。そして、4つ目は、モジュールの出力I/Fと他のモジュールの入力I/Fの接続は、同じ信号の番号でなければならない。また、入力I/Fと出力I/Fの数は、基本的に固定されている。
【0092】
次に図19について説明する。ユーザは、上述した図17の新たなモードを作りたいとする。すなわち、図17の「種別」の変更や処理の順序を変更したいとする。その際、初めから作成することも可能であるが、ベースとして既存のモードを利用し、変更することが可能となる。例えば、ユーザがモノクロ文字原稿モードの「識別1」を別の識別モジュールに変更したいとする。このとき、「識別1」と入力I/F、及び出力I/Fと互換のある識別モジュールを見つけるため図19を使用し、検索する。互換性は図19の「種別」、変更したときの特殊や効果は図19の「特殊、効果」を使用する。組み合せを変更後、最終的に新たな図17のモードが作成され、単機能画像処理モジュールの接続関係が定義された後、図19を使用して、信号の互換性をチェックする。
【0093】
入力と出力の信号の種類には「RGB8bit」「CMY8bit」「CMYK8bit」「処理選択2bit」「処理選択1bit」がある。単機能画像処理モジュールの組み合せを終えた後、最終的には新たな図17のモードが作成され、画像処理モジュールの接続関係が定義された後、図19を用いて信号の互換性が確認される。入力と出力の信号の種類「RGB」「CMY」「CMYK」「処理選択」やbit数、入力I/Fの未接続は無いか等を確認し、問題がなければ登録される。問題があれば、問題のある単機能画像処理モジュールの接続箇所を表示するなどして、修正を促す。
【0094】
単機能画像処理モジュールの仕様書で単機能画像処理モジュールの分類や接続関係について定義する。例えば、項目の「種別」は単機能画像処理モジュールの分類を表し、同じ種別のアルゴリズム同士は変更が可能であることを示す。「入力1」、「入力2」、「入力3」、「出力1」、「出力2」及び「出力3」は、各単機能画像処理モジュールから入力もしくは出力されると信号の種類やデータフォーマットの型が一致しない場合は接続できない。
【0095】
ここで、モジュールを組み合わせる手順を示す。まず、編集ツールなどで用意されているモジュールの中からユーザは使用したいモジュールを選択し、編集領域へ配置する。その後、編集領域に配置されたモジュールをI/Fで繋ぐ操作をし、繋がれたI/Fが制限を満たしているか確認を行う。ここで矛盾があったら警告表示を行い、接続を解除する。編集が終わり、登録保存する際に全体の接続が正しいか確認(デザインルールの確認)を行う。編集中の保存は、一時保存とし、デザインルールの確認が行わない。問題が無ければ、登録保存を行い、問題があれば警告を表示する。
【0096】
以上、説明したようなシステムをユーザに提供することで、ユーザは多数の画像調整方法を使い、画像調整したい時に、所望する画像調整結果を容易に得ることが可能となる。
(第二の実施形態)
【0097】
第二の実施形態は、プレビュー結果と印刷結果を一致させ、さらに設定による微妙な違いを把握することを特徴としている。なお、第一の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0098】
デジタル複合機100は、クライアントPC101で動作するアプリケーションから印刷を行う処理がある。ユーザは印刷する前にどのような印刷結果になるのかを確認するため、プレビュー機能を用いる。通常プリンタドライバで提供されているプレビュー機能はアプリケーション側で簡単な処理を行い、図や文字のレイアウトを確認できる程度の簡易的なものである。よって、プレビュー結果が実際の印刷結果と異なる場合や、設定によっては微妙な違いが分かりにくいことがある。このような問題を解決するため、第一の実施形態と同様、デジタル複合機100で実際に動作している画像処理プログラムをクライアントPC101へダウンロードし、デジタル複合機エミュレーションをクライアントPC101で行う。プレビュー結果を印刷結果と一致させることや、印刷解像度の画像情報を参照することで設定による微妙な違いを把握することが可能となる。図20は、プレビュー画面の一例である。ユーザはクライアントPC101で詳細なプレビュー結果702を確認することができる。
【0099】
また、この他にも、画質調整ではなく、OCR処理等で文字の識別率を上昇させるための前処理として文字抽出処理や下地除去処理等の加工を行う方法が考えられる。デジタル複合機100の高度な画像処理をOCR処理の前処理として活用することで、識別率の低かったOCR処理ソフトでも識別率を高めることが可能である。さらに、複数の画像を合成する機能を定義しておけば、各種のオーバーレイ処理やタイムスタンプを画像として埋め込む等の処理も可能である。
【0100】
これらの画像情報は、スキャン等の入力デバイスから取り込まれる画像情報だけでなく、デジタル複合機100にあるHDD等の蓄積装置内の画像情報や、外部装置からネットワークを経由して送られてくる画像情報も同様に扱うことが可能である。出力に関しても、プリンタ装置だけでなくクライアントPC101等で読み込み可能な電子フォーマットで出力することも可能である。以上、説明したようにデジタル複合機100の持つ高度で有益な画像処理をクライアントPC101で利用することが可能となり、ユーザの利便性を高めることができる。
【符号の説明】
【0101】
100…デジタル複合機
101…クライアントPC
102…ネットワーク
103…I/F部(デジタル複合機)
104…オプション(デジタル複合機)
106…プロセッサA
107…メモリ
110…HDD
121…プロセッサB
122…メモリ
123…I/F部(クライアントPC)
124…オプション(クライアントPC)
126…プロセッサC
129…メモリ
128…HDD
135…プロセッサD
138…メモリ
202…秘密鍵(デジタル複合機)
203…復号化部(デジタル複合機)
204…プログラム実行部(デジタル複合機)
206…暗号化部(デジタル複合機)
207…公開鍵(デジタル複合機)
208…公開鍵(クライアントPC)
211…秘密鍵(クライアントPC)
212…復号化部(クライアントPC)
213…プログラム実行部(クライアントPC)
215…暗号化部(クライアントPC)
509…単機能画像処理モジュール選択画面
702…詳細なプレビュー結果画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0102】
【特許文献1】特開2001−103218公報
【特許文献2】特開2008−15794公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理プログラムを実行する画像処理装置と、この画像処理装置における画像調整処理をおこなうための電子機器とをネットワークを介して接続したシステムであって、
前記ネットワークを介して前記画像処理プログラムを前記電子機器へダウンロードするダウンロード手段と、
前記画像処理プログラムを用いて、前記電子機器が前記画像調整処理を行うことにより、前記画像処理装置の画像調整、画像加工を行って得られた画像調整情報を、前記画像処理装置へアップロードするアップロード手段と、
を備えたことを特徴とする画像調整システム。
【請求項2】
前記画像処理プログラムは、前記画像調整処理に効果の異なるモジュール化された複数の単機能画像処理モジュールを含み、
前記電子機器及び前記画像処理装置は、ユーザが所望する効果にあわせて、前記単機能画像処理モジュールの実行順序または組み合せを変更するためのモジュール変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像調整システム。
【請求項3】
前記モジュール変更手段は、解像度変換、識別処理、下地処理、色変換、フィルタ、γ変換、階調処理及び合成から選択された画像調整処理を、入れ替え可能であることを特徴とする請求項2記載の画像調整システム。
【請求項4】
前記電子機器が、画像調整されたプログラムを生成するプログラム生成手段を有し、
前記アップロード手段は、前記画像調整されたプログラムが前記画像処理装置で問題が発生しないよう予め設定された条件を満たしているか検証をするユーザプログラム検証手段を備え、前記ユーザプログラム検証手段で問題が発生しないと確認できたユーザプログラムを前記画像処理装置へアップロードすることを特徴とする請求項1乃至3に記載の画像調整システム。
【請求項5】
前記ダウンロード手段は、前記電子機器が保有する公開鍵を取得し、当該公開鍵を用いて、前記画像処理プログラムの暗号化を行い、暗号化された前記画像処理プログラムを前記電子機器へダウンロードすることを特徴とする請求項1乃至4に記載の画像調整システム。
【請求項6】
前記電子機器は、画像調整情報を表示する表示手段と、前記表示手段により得られた前記画像調整情報を確認する確認手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至5に記載の画像調整システム。
【請求項7】
前記画像処理装置は、前記アップロード手段により電子機器からアップロードされた前記画像調整情報とともに、アップロードしたユーザ情報を管理する管理手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6に記載の画像調整システム。
【請求項8】
前記管理手段は、
ユーザを識別するユーザ認証手段と、
前記ユーザ認証手段にて認証されたユーザ情報から最終ログイン時刻を示す第1時刻を取得する第1の時刻取得手段と、
最新にアップロードされた画像調整情報の登録時刻を示す第2時刻を取得する第2の時刻取得手段と
を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像調整システム。
【請求項9】
前記第1の時刻取得手段で得られた第1時刻と前記第2の時刻取得手段で得られた第2時刻とを用いて、前記画像調整情報による初期状態を選択するユーザログイン時の初期状態を変更する初期状態変更手段とを、さらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像調整システム。
【請求項10】
前記初期状態変更手段は、最終ログイン時以降に登録された画像調整が存在する場合は、最終ログイン時以降に登録された画像調整情報を選択し、最終ログイン時以降に登録された画像調整情報が存在しない場合は、最終ログイン時に使用された画像調整情報を選択することを特徴とした請求項9に記載の画像調整システム。
【請求項11】
画像処理装置で動作する画像処理プログラムを電子機器へダウンロードし、
前記電子機器が前記画像処理、プログラムを実行し、画像調整、画像加工を行い、
調整された画像調整結果を前記画像処理装置へアップロードすること
を備えたことを特徴とする画像調整方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−171975(P2010−171975A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−9235(P2010−9235)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】