説明

画像送受信システム

【課題】 外部からガイダンス情報を撮影装置に簡単に取り込むことができる画像送受信システムを提供する。
【解決手段】 撮影を行なう撮影装置の一つであるデジタルカメラ1と、そのデジタルカメラ1に切断自在に接続されてデジタルカメラ1から画像データを受け取る情報処理装置を実現するパーソナルコンピュータ200とを備えた画像送受信システム1000において、パーソナルコンピュータ200にデジタルカメラ1を接続してそのデジタルカメラ1のガイダンスキーを押しながら電源をオンすると、パーソナルコンピュータ200がデジタルカメラ1の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報のうちの所要のガイダンス情報をデジタルカメラ1に送信し、デジタルカメラ1がそのガイダンス情報を受信して記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影を行なう撮影装置と、その撮影装置に切断自在に接続されてその撮影装置から画像データを受け取る情報処理装置とを備えた画像送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、CCD(Charge Coupled Device)タイプの固体撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプの固体撮像素子の発達に伴い、それまでの銀塩写真フィルム上に撮影を行なうタイプの撮影装置であるカメラに代わり、固体撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を得るいわゆるデジタルカメラが急速に普及してきている。さらに、近年では、例えば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)といった携帯型機器の発達もあり、それらの携帯型機器にデジタルカメラの機能が組み込まれたタイプの撮影装置も普及してきている。このような、デジタルカメラやデジタルカメラの機能が組み込まれたタイプの撮影装置は益々多機能化する傾向にあり、これに伴い撮影装置に対するユーザ操作も複雑化する傾向にある。ここで、撮影装置に対するユーザ操作の支援のための技術がいくつか提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、デジタルカメラの使用方法を案内するためのガイダンス情報をパーソナルコンピュータから取得してメモリに記憶させておき、そのガイダンス情報を表示部に表示するデジタルカメラが提案されている。このデジタルカメラによれば、ユーザが取扱い説明書等を参照しなくても、簡単に操作を行なうことができる。
【0004】
また、特許文献2には、ユーザが使用する言語(例えば日本語)で作成されたガイダンス情報のみを外部装置から取得してメモリに記憶し、その使用言語でガイダンスを表示するデジタルカメラが提案されている。このデジタルカメラによれば、メモリ容量を小さく抑えたまま、複数の言語で作成されたガイダンス情報に対応することができる。
【特許文献1】特開2004−128820号公報
【特許文献2】特開2004−186941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に提案されたデジタルカメラでは、パーソナルコンピュータからガイダンス情報を取得するにあたり、デジタルカメラに設けられた各種の操作子を操作する必要がある。また、特許文献2に提案されたデジタルカメラにおいても、ユーザが使用する言語で作成されたガイダンス情報のみを外部装置から取得するにあたり、デジタルカメラに設けられた操作部を複数回操作する必要がある。ここで、前述したように、デジタルカメラ等の撮影機器の益々の多機能化に伴い、撮影装置に対するユーザ操作は複雑化する傾向にある。このため、ユーザにとって、撮影装置を支援するためのガイダンス情報を外部から取得するための操作自体が困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、外部からガイダンス情報を撮影装置に簡単に取り込むことができる画像送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の画像送受信システムは、撮影を行なう撮影装置と、その撮影装置に切断自在に接続されてその撮影装置から画像データを受け取る情報処理装置とを備えた画像送受信システムにおいて、
上記撮影装置が、撮影により得られた画像データを記憶しておく画像記憶部と、その撮影装置が接続される上記情報処理装置に向けて上記画像記憶部に記憶されている画像データを送信する画像送信部と、その撮影装置の使用方法を案内するためのガイダンス情報を記憶する第1のガイダンス記憶部と、その第1のガイダンス記憶部に記憶されたガイダンス情報を読み出してその撮影装置の使用方法を案内する使用方法案内部とを備え、
上記情報処理装置が、上記撮影装置の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報を取得するガイダンス取得部と、上記ガイダンス取得部により取得されたフルスペックのガイダンス情報を記憶しておく第2のガイダンス記憶部と、その情報処理装置に接続された撮影装置から画像データを取得するとともに上記第2のガイダンス記憶部に記憶されているフルスペックのガイダンス情報のうちの所要のガイダンス情報をその撮影装置に送る送受信部とを備え、
上記撮影装置が、その撮影装置が接続された上記情報処理装置からガイダンス情報を受信して上記第1のガイダンス記憶部に記憶させるガイダンス受取部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の画像送受信システムは、撮影装置がその撮影装置の使用方法を案内するためのガイダンス情報を記憶する第1のガイダンス記憶部を備えるとともに、情報処理装置がその撮影装置の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報を記憶する第2のガイダンス記憶部を備え、その撮影装置にその情報処理装置が接続されると、その撮影装置がその情報処理装置からフルスペックのガイダンス情報のうちの所要のガイダンス情報を受信してその撮影装置の使用方法を案内するものである。このため、ユーザは、撮影装置に情報処理装置から所要のガイダンス情報を取り込むにあたり、例えば実施形態で説明するように、撮影装置に情報処理装置を接続し、その撮影装置に設けられた特定の操作子を押した状態で電源をオンするだけで済む。従って、ユーザは撮影装置上で複雑な操作を行なう必要はなく、情報処理装置から所要のガイダンス情報を撮影装置に簡単に取り込むことができる。
【0009】
ここで、上記撮影装置が、その撮影装置が接続された情報処理装置に向けて、上記第1のガイダンス記憶部の記憶内容を送信する記憶ガイダンス送信部を備え、
上記情報処理装置は、その情報処理装置に接続された撮影装置から送信されてきた上記記憶内容に基づいてその撮影装置に送信すべき所要のガイダンス情報を選択するガイダンス選択部を備え、
上記送受信部は、その情報処理装置に接続された撮影装置に向けて、上記ガイダンス選択部で選択された所要のガイダンス情報を送信するものであることが好ましい。
【0010】
尚、上記第1のガイダンス記憶部の記憶内容としては、ガイダンス情報そのものでなくてもよく、例えば言語情報やガイダンスの項目等であってもよい。このような記憶内容を撮影装置から情報処理装置に送信し、その情報処理装置においてその記憶内容に基づいて所要のガイダンス情報を選択して撮影装置に送信すると、撮影装置内のメモリを小さく抑えたまま、複数のガイダンス情報,複数の言語で作成されたガイダンス情報,複数のガイダンスの項目等に対応することができる。
【0011】
また、上記撮影装置が、操作履歴を記憶しておく操作履歴記憶部と、その撮影装置が接続された情報処理装置に向けて、上記操作履歴記憶部の記憶内容を送信する操作履歴送信部を備え、
上記情報処理装置は、その情報処理装置に接続された撮影装置から送信されてきた上記記憶内容に基づいてその撮影装置に送信すべき所要のガイダンス情報を選択するガイダンス選択部を備え、
上記送受信部は、その情報処理装置に接続された撮影装置に向けて、上記ガイダンス選択部で選択された所要のガイダンス情報を送信するものであることも好ましい態様である。
【0012】
このようにすると、撮影装置において所定回数(例えば50回)以上所要のガイダンス情報の操作を行なった場合、その撮影装置ではユーザは操作に習熟したと見なし、その所要のガイダンス情報を第1のガイダンス記憶部から削除したり表示の際に省略することができる。従って、ユーザの感じる煩わしさを軽減することができる。また、撮影装置と情報処理装置との再度の接続時に、その撮影装置に備えられた第1のガイダンス記憶部に記憶されている上記所要のガイダンス情報を新たなガイダンス情報(例えば、より高度な使用方法を案内するためのガイダンス情報)と入れ替えることもできる。
【0013】
さらに、上記情報処理装置が、通信回線を介して、上記撮影装置の使用方法を案内するためのガイダンス情報の変更情報を受信する変更情報受信部と、その変更情報受信部で受信した変更情報に基づいて上記第2のガイダンス記憶部の記憶内容を変更するガイダンス変更部とを備えたことも好ましい。
【0014】
このようにすると、撮影装置の使用方法を案内するためのガイダンス情報が変更された場合であっても、その変更されたガイダンス情報を撮影装置に送信することができる。従って、撮影装置に最新のガイダンス情報を取り込むことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の画像送受信システムによれば、外部からガイダンス情報を撮影装置に簡単に取り込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態の画像送受信システムを示す図である。
【0018】
図1に示す画像送受信システム1000には、撮影を行なうデジタルカメラ1(本発明の撮影装置の第1実施形態に相当)と、このデジタルカメラ1に切断自在に接続されてそのデジタルカメラ1から画像データを受け取るパーソナルコンピュータ200(本発明の情報処理装置の第1実施形態に相当)とが備えられている。
【0019】
デジタルカメラ1の詳細については後述するが、このデジタルカメラ1には、USBケーブル300のUSBコネクタ301が接続されるUSB接続部170が備えられている。
【0020】
また、図1には、USBケーブル300のUSBコネクタ302と接続されるUSB接続部214を有し、その接続部214へのデジタルカメラ1の、USBコネクタ302による接続を受け、さらに所定の操作によりデジタルカメラ1から画像データを取り込むパーソナルコンピュータ200が示されている。このパーソナルコンピュータ200は、本体部210と、表示画面220aを備えた画像表示装置220と、キーボード230と、マウス240とを有する。本体部210には、詳細は後述するが、CPU(中央処理装置)、主メモリ(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスク、通信I/F等が内蔵されている。また、この本体部210は、CD−ROMが装填されるCD−ROM装填口211と、フレキシブルディスクが装填されるフレキシブルディスク装填口212を有しており、それらの内部には、それらの装填口211,212から装填されたCD−ROMやフレキシブルディスクをドライブしてアクセスするCD−ROMドライブやフレキシブルディスクドライブが内蔵されている。さらに、この本体部210は、電源スイッチ213を有する。
【0021】
図2は、図1に示すデジタルカメラを上方から見た上面図(図2(a))、正面から見た正面図(図2(b))、および背面から見た背面図(図2(c))である。
【0022】
このデジタルカメラ1は、図2(a),図2(b)に示すようにカメラボディ1aの中央にレンズ鏡胴10が配備されている。また、このカメラボディ1aの上面にはパワーボタン11が配備されており、このパワーボタン11が操作されたら、図2(a),図2(b)に示すようにレンズ鏡胴10が繰出されて撮影準備が整えられるようになっている。
【0023】
さらに、カメラボディ1a上面には、電源投入用のパワーボタン11のほか、レリーズボタン12とそのレリーズボタン12の廻りに撮影モードダイヤル12_1とが配備されており、この撮影モードダイヤル12_1がAUTOに切り替えられているときにレリーズボタン12が押されて撮影が行なわれるときにはデジタルカメラ1内部に自動的に撮影条件が設定されて撮影が行なわれる。また、この撮影モードダイヤル12_1が動画撮影モード(符号M)に切り替えられると、動画撮影が行なわれるようになり、シーンポジション(符号SP)側に切り替えられると、撮影シーンに応じた撮影条件がデジタルカメラ1内部に自動的に設定されて撮影が行なわれるようになる。
【0024】
また、図2(c)に示すように、カメラボディ1aの背面側には、液晶モニタ13が設けられており、撮影モード時には、この液晶モニタ13上に被写体が表示されたり、メニューが表示されたりする。この撮影モードにあるときに液晶モニタ13の脇にある再生ボタン14が一度押されると、再生モードに切り替わり既撮影画像が液晶モニタ13上に表示され、この再生ボタン14が再度押されると、撮影モードに切り替わりスルー画像が液晶モニタ13上に表示される。また、液晶モニタ13上には、デジタルカメラ1の使用方法を案内するためのガイダンス情報も表示される。
【0025】
さらに、再生モードボタン14の横には、F(フォトモード)ボタン15が配備されており、よく用いられるモード、例えばピクセル設定モードや感度設定モードなどの切り替えがこのFボタン15の操作により簡単に行なえるようにもなっている。
【0026】
また、そのFボタン15の下方には、上キー16a,下キー16b,左キー16c,右キー16dを有する十字キー16およびOK/メニューボタン17が配備されている。これら十字キー16やOK/メニューボタン17の操作により、セットアップメニューに切り替えて日時の設定や画像表示を行なうか否かの設定等を行なったり、撮影メニューに切り替えて連写,セルフタイマ等を選択したりすることができる。また、詳細は後述するが、上キー16a,下キー16bを押すことにより、液晶モニタ13上に表示されるガイダンス情報の内容を一つ進めたり一つ戻したりする操作であるコマ送り操作を行なうことができる。
【0027】
さらに、Fボタン15の上方にはズームスイッチ18が配備されるとともに、十字キー16の下方には液晶モニタ13の表示を切り換えたり操作を途中でやめるときなどに使用されるDSP/BACKボタン21が配備されている。
【0028】
また、図2(b)に示すカメラボディ1aの正面には測光センサ190や閃光発光窓191が配備されており、閃光発光が必要な場合にはその閃光発光窓191から閃光が被写体に向けて発光されるようになっている。また、図2(b)に示すカメラボディ1aの下部には音声を録音するためのマイクロフォン150が配備されるとともに、カメラボディ1aの側面には前述したUSB接続部170およびこのデジタルカメラ1内に記憶されている画像データに基づく画像をTVモニタ上に表示するためのTVモニタ端子160が設けられている。また、図2(c)に示すカメラボディ1aの底面には、スピーカ180が配備されている。
【0029】
さらに、図2(c)に示すカメラボディ1aの、液晶モニタ13の下部には、後述するガイダンスキー22が備えられている。
【0030】
図3は、図1に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0031】
このデジタルカメラ1には、パワーボタン11が操作されて電源が投入されると開放するレンズバリア1011と、そのレンズバリア1011の状態を検知するバリアセンサ1011aと、レンズバリア1011を駆動するモータ1012と、そのモータ1012を駆動する駆動回路であるドライバ1013とが備えられている。
【0032】
また、このデジタルカメラ1には、撮影レンズ101aと、その撮影レンズ101aの動きを検知するセンサ101bと、撮影レンズ101aを駆動するモータ101cと、そのモータ101cを駆動する駆動回路であるドライバ101dとが備えられている。
【0033】
さらに、このデジタルカメラ1には、撮影レンズ101aを経由してきた被写体光を捉える固体撮像素子であるCCD110が備えられている。このCCD110には、入射された被写体光を電気信号である画像信号に変換するフォトダイオード等の光電変換素子が多数個備えられている。
【0034】
また、デジタルカメラ1には、プログラム記憶部100_1と、内蔵メモリ100_2と、ガイダンス情報記憶部100_3とを有するCPU100が備えられている。
【0035】
プログラム記憶部100_1には、このデジタルカメラ1全体の制御を行なうためのプログラムが記憶されており、このプログラム記憶部100_1に記憶されているプログラムの手順にしたがってデジタルカメラ1全体の動作が制御される。尚、このプログラム記憶部100_1には、このプログラムのバージョンを示す値(例えば、Ver.1.00というような文字列)も記憶されている。この値は、プログラムが変更される度に、例えばVer.1.00→Ver.1.01のように変更管理されている。
【0036】
内蔵メモリ100_2は、作業領域用のメモリとして使用される。
【0037】
ガイダンス情報記憶部100_3は、本発明にいう第1のガイダンス記憶部に相当するものであり、このガイダンス情報記憶部100_3には、デジタルカメラ1の使用方法を案内するためのガイダンス情報が記憶される。ここで、CPU100は、ガイダンス情報記憶部100_3に記憶されたガイダンス情報を読み出してデジタルカメラ1の使用方法を案内する、本発明にいう使用方法案内部の役割を担うものである。
【0038】
さらに、デジタルカメラ1には、CCD110から出力されたアナログ画像信号の雑音を低減する処理等を行なうCDSAMP111と、その処理等が施されたアナログ画像信号をデジタル画像信号にアナログ/デジタル変換するA/D変換部112と、A/D変換部112でデジタル画像信号に変換されたRGBからなる画像データに対して、YC信号への変換を行なう画像処理プロセスを実行する画像信号処理回路113と、画像処理プロセスが終了した時点でJPEGプロセスを実行して画像データの圧縮を行なったり圧縮された画像データの伸張を行なったりする圧縮・伸張処理回路114と、撮影により得られた画像データを記憶しておく記憶メディア140(本発明にいう画像記憶部の一例に相当)と、その記憶メディア140に記憶するための制御を行なうメディアコントロール回路115とが備えられている。
【0039】
さらに、デジタルカメラ1には、スルー画像や記憶メディア140に記憶されている既撮影画像データに基づく既撮影画像を液晶モニタ13に再生表示するための画像処理を行なう画像再生処理回路117が備えられている。
【0040】
また、デジタルカメラ1には、画像再生処理回路117で処理された画像データをビデオ信号に変換して前述したTVモニタ端子160に導くためのビデオエンコーダ118と、画像再生処理回路117で処理された画像データを液晶モニタ13に導くための液晶ドライブ回路109とが備えられている。ここで、既撮影画像の再生表示を行なう場合には、まず一番新しい撮影により得た画像データに基づく既撮影画像を液晶モニタ13上に表示するようにしておいて、さらに十字キー16の操作に応じてコマ送りしながら既撮影画像を次々と表示していく。このような操作を行なって次々と画像を切り替えていくことで自分の見たい画像の画像検索などを簡単に行なうことができる。またコマ送りを行って既撮影画像を表示しているときにはその既撮影画像の撮影日付が表示画面上に表示されるので画像検索とともに撮影日付などの確認なども行なうことができる。
【0041】
さらに、デジタルカメラ1には、画像のピント情報を検出するAF検出回路130と、画像の輝度情報と白色バランス情報を検出するAE&WB検出部131と、図1にも示すマイクロフォン150と、そのマイクロフォン150からの音声を処理してデジタルの音声データに変換したりデジタルの音声データを音声再生回路119に出力する音声処理回路116と、音声処理回路116からの信号に基づいて音声を再生してスピーカ180に送出する音声再生回路117とが備えられている。
【0042】
また、デジタルカメラ1には、USB通信回路120と、前述したUSB端子170が備えられている。USB通信回路120は、このデジタルカメラ1が接続されるパーソナルコンピュータ200に向けて記憶メディア140に記憶されている画像データを送信する本発明にいう画像送信部の役割を担うものである。また、このUSB通信回路120は、このデジタルカメラ1が接続されたパーソナルコンピュータ200からガイダンス情報を受信してガイダンス情報記憶部100_3に記憶させる本発明にいうガイダンス受取部の役割を担うものでもある。
【0043】
また、この図3には、前述したパワーボタン11,レリーズボタン12,撮影モードダイヤル12_1,再生ボタン14,Fボタン15,十字キー16,OK/メニューボタン17,ズームスイッチ18,DSP/BACKボタン21からなる操作子群10_100と、後述するガイダンスキー22とが示されている。
【0044】
ここで、デジタルカメラ1の動作について簡単に説明する。このデジタルカメラ1の動作は統括的にCPU100により制御される。このCPU100内にはプログラム記憶部100_1が内蔵されており、その内蔵されたプログラム記憶部100_1内にプログラムが記憶されている。このプログラムの手順にしたがってデジタルカメラ1全体の動作がCPU100により制御される。また、内蔵メモリ100_2には、プログラム記憶部100_1に記憶されているプログラムの手順にしたがってCPU100がこのデジタルカメラ1全体を制御しているときに、処理中の画像データが一時的に格納されたりする。
【0045】
CPU100は撮影レンズ101aを経由した被写体光をCCD110で捉え、そのCCD110で生成される画像データを所定の間隔ごとにCDSAMP111側へ出力させ、A/D変換部112,画像信号処理回路113,画像再生処理回路117で表示可能な画像データに変換して液晶ドライブ回路109を経由してスルー画像を液晶モニタ13の画面上に表示させる。そのスルー画像に基づいて任意にフレーミングが行なわれ、AF検出回路130が絶えず撮影レンズ101aを構成するフォーカスレンズを前後させ合焦点検出を行なってフレーミングの中央に焦点のあった画像をCCD110に結像させる。このときにはAE&WB検出回路131によって被写界輝度が検出され、その検出結果に基づいて絞りが設定されたり、ホワイトバランス調整のため、R、G、Bの各色信号のゲインが調整されたりする。このように被写界輝度に応じて露出が調節され焦点のあった画像を表わす画像データを所定の間隔ごとにCDSAMP111へ出力させ、後段でスルー画像を得ている。撮影者はこのスルー画像を見ながらフレーミングを行ない、シャッタチャンスにレリーズ操作を行なう。
【0046】
レリーズ操作が行なわれると、CPU100は、CCD110にレリーズ操作時の画像を結像させるため、図示しないタイミングジェネレータからタイミング信号を供給させる。このタイミング信号はCCD110に露光開始および露光終了を告げるものでありいわゆるシャッタスピードに相当する。CPU100はこの露光終了時にCCD110から画像データ(RGBの光の3原色R,G、Bからなる画像データ)を出力させ、後段のCDSAMP111に供給させる。さらに、CDSAMP111でそのCCD110から出力された画像データの雑音が低減され、その雑音が低減された画像データがA/D変換部112でデジタル信号に変換される。このA/D変換部112でデジタル信号に変換されたRGBからなる画像データは、後段の画像信号処理回路113によりデータバスを介して内蔵メモリ100_2に供給され、この内蔵メモリ100_2にCCD110のすべての画素の画像データが記憶される。すべての画素データに対応する画像データが内蔵メモリ100_2に記憶されると、CPU100が画像信号処理回路113の画像処理プロセスを起動させ、その画像処理プロセスによって内蔵メモリ100_2の画像データを読み出させ、YC信号への変換を行なわせる。さらに、この画像信号処理回路113の画像処理プロセスが終了したことをCPU100が検知すると、CPU100は圧縮・伸張処理回路114のJPEGプロセスを起動させ、JPEGプロセスによって画像データの圧縮を行なわせる。この圧縮・伸張処理回路114での圧縮が完了したことをCPU100が検知すると、CPU100は次に記憶処理プロセスを起動させ、JPEG圧縮された画像データを、メディアコントロール回路115を介して記憶メディア140に記録させる。以上が、デジタルカメラ1の動作の概略である。
【0047】
次に、図1に示すパーソナルコンピュータ200について説明する。
【0048】
図4は、図1に示すパーソナルコンピュータの概略回路ブロックを示す図である。
【0049】
図4に示すパーソナルコンピュータ200には、図1に示す本体部210を構成する、各種プログラムを実行するCPU201、ハードディスク装置203に格納されたプログラムが読み出されCPU201での実行のために展開される主メモリ202、各種プログラムや画像データ等が保存されたハードディスク装置203、フレキシブルディスク204_1が装填され、その装填されたフレキシブルディスク204_1をアクセスするフレキシブルディスクドライブ204、CD−ROM205_1をアクセスするCD−ROMドライブ205、デジタルカメラ1と接続され、図1に示すUSB接続部214を有する通信I/F206、および図1に示す表示画面220aを備えた画像表示装置220,キーボード230,マウス240が備えられている。これらはバス215を介して相互に接続されている。
【0050】
本実施形態では、デジタルカメラ1の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報は、CD−ROM205_1(本発明にいうガイダンス取得部に相当)から取得する。尚、デジタルカメラ1の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報は、インターネットから取得してもよい。取得されたフルスペックのガイダンス情報は、ハードディスク装置203のガイダンス記憶部203a(本発明にいう第2のガイダンス記憶部の一例に相当)に記憶される。
【0051】
また、USB通信装置206は、このパーソナルコンピュータ200に接続されたデジタルカメラ1から画像データを取得するとともに上記ガイダンス記憶部203aに記憶されているフルスペックのガイダンス情報のうちの所要のガイダンス情報をデジタルカメラ1に送る、本発明にいう送受信部の役割を担うものである。
【0052】
図5は、図1に示す画像送受信システムにおいて、ユーザがデジタルカメラを購入して最初に使用する前に行なわれる手順を示す図である。
【0053】
先ず、ステップS1において、パーソナルコンピュータ200(PCと略記する)を起動する。次に、ステップS2において、添付のCD−ROM205_1をCD−ROMドライブ205に挿入する。すると、ステップS3において、CD−ROMインストーラが起動して、フルスペックのガイダンス情報がハードディスク装置203のガイダンス記憶部203aに記憶される。
【0054】
さらに、ステップS4において、デジタルカメラ1(機器と略記する)をUSBケーブル300でPCに接続する。次いで、ステップS5において、ガイダンスキー22(図1参照)を押した状態で機器の電源をオンにする。
【0055】
ステップS6では、機器とPCとの通信が可能になったか否かが判定される。機器とPCとの通信が可能になっていないと判定された場合は、ステップS6が繰り返し実行される。一方、機器とPCとの通信が可能になったと判定された場合は、ステップS7に進む。
【0056】
ステップS7では、PCから所要のガイダンス情報を機器に導入する。具体的には、PCが機器本体の言語設定を読み取って、その機器に転送するガイダンス情報の言語セットを用意する。その後、PCのガイダンス記憶部203aに記憶されているフルスペックのガイダンス情報のうちの上記ガイダンス情報(所要のガイダンス情報:例えば日本語のガイダンス情報)を、機器のガイダンス情報記憶部100_3に書き込む(ダウンロードする)。
【0057】
次いで、ステップS8において、共通のアプリケーション等をPCへ導入する。さらに、ステップS9においてインストールを終了し、ステップS10において機器の接続を解除する。次いで、ステップS11において、ユーザに対して導入完了案内を行なってこの手順を終了する。
【0058】
図6は、図3に示すデジタルカメラの、ガイダンス情報を見る際の操作手順を示す図である。
【0059】
図6には、図5に示す手順でダウンロードされた後、初めて機器に電源が投入されてガイダンスキー22が押されると、ガイダンス情報が表示できるようにガイダンス表示モードに設定され、その後上キー16a,下キー16b(図1参照)の操作によりガイダンスが液晶モニタ13に表示される手順が示されている。尚、ここでは、再生モードにおける操作手順の例を示すが、撮影モードにおいても同様の操作手順を実現することができる。
【0060】
先ず、ステップS21において、機器の電源をオンする。次に、ステップS22において、再生モードか否かが判定される。再生モードではないと判定された場合はステップS23に進み、撮影モードに移行する。尚、撮影モードにおける撮影処理については説明を省略する。
【0061】
再生モードであると判定された場合はステップS24に進み、再生モードに移行する。次に、ステップS25において、ガイダンスキー22が押されたか否かが判定される。ガイダンスキー22が押されたと判定された場合は、後述するステップS30に進む。一方、ガイダンスキー22が押されていないと判定された場合は、ステップS26に進む。
【0062】
ステップS26では、上キー16aが押されたか否かが判定される。上キー16aが押されたと判定された場合は、ステップS27に進む。ステップS27では、液晶モニタ13上に表示されているコマ(既撮影画像)を一つ進めてステップS22に戻る。一方、上キー16aが押されていないと判定された場合は、ステップS28に進む。
【0063】
ステップS28では、下キー16bが押されたか否かが判定される。下キー16bが押されたと判定された場合は、ステップS29に進む。ステップS29ではコマを一つ戻してステップS22に戻る。一方、下キー16bが押されていないと判定された場合は、そのままステップS22に戻る。
【0064】
ここで、上述したステップS25においてガイダンスキー22が押されたと判定されてステップS30に進んだ場合は、このステップS30においてガイダンス表示モードに移行する。
【0065】
さらに、ステップS31に進み、このステップS31において、上キー16aが押されたか否かが判定される。上キー16aが押されたと判定された場合はステップS32に進む。ステップS32では、液晶モニタ13上に表示されているガイダンスを送ってステップS33に進む。一方、上キー16aが押されていないと判定された場合はそのままステップS33に進む。
【0066】
ステップS33では、下キー16bが押されたか否かが判定される。下キー16bが押されたと判定された場合はステップS34に進む。ステップS34ではガイダンスを戻してステップS35に進む。一方、下キー16bが押されていないと判定された場合はそのままステップS35に進む。
【0067】
ステップS35では、ガイダンスキー22が押されたか否かが判定される。ガイダンスキー22が押されていないと判定された場合はステップS31に戻る。一方、ガイダンスキー22が押されたと判定された場合はステップS36に進む。
【0068】
ステップS36では、ガイダンスを消去しガイダンス表示モードから抜けてステップS22に戻る。
【0069】
本発明の画像送受信システム1000は、デジタルカメラ1がそのデジタルカメラ1の使用方法を案内するためのガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部100_3を備えるとともに、パーソナルコンピュータ200がデジタルカメラ1の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報を記憶するガイダンス記憶部203aを備え、デジタルカメラ1にパーソナルコンピュータ200が接続されると、デジタルカメラ1がパーソナルコンピュータ200からフルスペックのガイダンス情報のうちの所要のガイダンス情報を受信してデジタルカメラ1の使用方法を案内するものである。このため、ユーザは、デジタルカメラ1にパーソナルコンピュータ200から所要のガイダンス情報を取り込むにあたり、上述したように、デジタルカメラ1にパーソナルコンピュータ200を接続し、デジタルカメラ1に設けられたガイダンスキー22を押した状態で電源をオンするだけで済む。従って、ユーザはデジタルカメラ1上で複雑な操作を行なう必要はなく、パーソナルコンピュータ200から所要のガイダンス情報をデジタルカメラ1に簡単に取り込むことができる。
【0070】
次に、本発明の第2実施形態の画像送受信システムについて説明する。
【0071】
図7は、本発明の第2実施形態の画像送受信システムを構成するデジタルカメラを上方から見た上面図(図7(a))、正面から見た正面図(図7(b))、および背面から見た背面図(図7(c))である。
【0072】
図7に示すデジタルカメラ2は、本発明の撮影装置の第2実施形態に相当するものであり、このデジタルカメラ2は、図2に示すデジタルカメラ1と比較し、図7(c)に示すカメラボディ1aの、液晶モニタ13の下部に、言語設定キー23が追加されている点が異なっている。このデジタルカメラ2では、後述するように、言語設定キー23が押される度に「日本語→英語→独語→日本語…」という順に言語設定が切り替わり、その設定はCPU100の内蔵メモリ100_2に記憶され、電源が切られても保持される。
【0073】
図8は、図7に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0074】
図8に示すデジタルカメラ2の内部構成は、図2に示すデジタルカメラ1の内部構成と比較し、上述したように言語設定キー23が追加されている点が異なっている。また、USB通信回路120は、デジタルカメラ2が接続されたパーソナルコンピュータ300(図9参照)に向けて、ガイダンス情報記憶部100_3の記憶内容を送信する、本発明にいう記憶ガイダンス送信部の役割を担っている。
【0075】
図9は、本発明の第2実施形態の画像送受信システムを構成するパーソナルコンピュータの概略回路ブロックを示す図である。
【0076】
図9に示すパーソナルコンピュータ300は、本発明の情報処理装置の第2実施形態に相当するものであり、このパーソナルコンピュータ300には、パーソナルコンピュータ300に接続されたデジタルカメラ2から送信されてきた記憶内容に基づいて、デジタルカメラ2に送信すべき所要のガイダンス情報を選択するガイダンス選択部207が備えられている。尚、ここでは、パーソナルコンピュータ300にガイダンス選択部207を備えた例で説明するが、このガイダンス選択部207を、CPU201とハードディスク装置203に格納された制御プログラムとの組合せで実現してもよい。
【0077】
また、USB通信装置206は、パーソナルコンピュータ300に接続されたデジタル回路2に向けて、ガイダンス選択部207で選択された所要のガイダンス情報を送信する。
【0078】
図10は、本発明の第2実施形態の画像送受信システムにおいて、ユーザがデジタルカメラを購入して最初に使用する前に行なわれる手順を示す図である。
【0079】
先ず、ステップS41において、パーソナルコンピュータ300(PCと略記する)を起動する。次に、ステップS42において、添付のCD−ROM205_1をCD−ROMドライブ205に挿入する。すると、ステップS43において、CD−ROMインストーラが起動して、フルスペックのガイダンス情報がハードディスク装置203のガイダンス記憶部203aに記憶される。
【0080】
さらに、ステップS44において、デジタルカメラ2(機器と略記する)をUSBケーブルでPCに接続する。次いで、ステップS45において、言語設定キー23(図7参照)をオン状態にしたまま機器の電源をオンにする。
【0081】
ステップS46では、機器とPCとの通信が可能になったか否かが判定される。機器とPCとの通信が可能になっていないと判定された場合は、ステップS46が繰り返し実行される。一方、機器とPCとの通信が可能になったと判定された場合は、ステップS47に進む。
【0082】
ステップS47では、PCが機器の言語設定を取得し、ステップS48に進む。
【0083】
ステップS48では、日本語か否かが判定される。日本語であると判定された場合は、ステップS49において日本語ガイダンスを機器に導入して後述するステップS53に進む。一方、日本語でないと判定された場合は、ステップS50に進む。
【0084】
ステップS50では、英語か否かが判定される。英語であると判定された場合は、ステップS51において英語ガイダンスを機器に導入してステップS53に進む。一方、英語でないと判定された場合は、ステップS52に進む。
【0085】
ステップS52では独語ガイダンスを機器に導入して、ステップS53に進む。
【0086】
ステップS53では、共通のアプリケーション等をPCへ導入する。さらに、ステップS54においてインストールを終了し、ステップS55において機器の接続を解除する。次いで、ステップS56において、ユーザに対して導入完了案内を行なってこの手順を終了する。
【0087】
図11は、図8に示すデジタルカメラの、ガイダンス言語を設定する際の操作手順を示す図である。
【0088】
先ず、ステップS61において、機器の電源をオンする。次に、ステップS62において、再生モードか否かが判定される。再生モードではないと判定された場合はステップS63に進み、撮影モードに移行する。尚、撮影モードにおける撮影処理については説明を省略する。
【0089】
一方、再生モードであると判定された場合はステップS64に進み、再生モードに移行する。次に、ステップS65において、ガイダンスキー22が押されたか否かが判定される。ガイダンスキー22が押されたと判定された場合は、後述するステップS70に進む。一方、ガイダンスキー22が押されていないと判定された場合は、ステップS66に進む。
【0090】
ステップS66では、上キー16aが押されたか否かが判定される。上キー16aが押されたと判定された場合は、ステップS67に進む。ステップS67ではコマを一つ進めてステップS62に戻る。一方、上キー16aが押されていないと判定された場合は、ステップS68に進む。
【0091】
ステップS68では、下キー16bが押されたか否かが判定される。下キー16bが押されたと判定された場合は、ステップS69に進む。ステップS69ではコマを一つ戻してステップS62に戻る。一方、下キー16bが押されていないと判定された場合は、そのままステップS62に戻る。
【0092】
ここで、上述したステップS65においてガイダンスキー22が押されたと判定されてステップS70に進んだ場合は、このステップS70においてガイダンス表示モードに移行する。
【0093】
さらに、ステップS71に進み、このステップS71において、言語が未設定か否かが判定される。言語が未設定であると判定された場合はステップS72に進む。ステップS72では、言語を日本語に設定してステップS73に進む。
【0094】
ステップS73では、言語設定キー23が押されたか否かが判定される。言語設定キー23が押されていないと判定された場合は後述するステップS78に進む。一方、言語設定キー23が押されたと判定された場合は、ステップS74に進む。ステップS74では、言語を英語に設定してステップS75に進む。
【0095】
ステップS75では、言語設定キー23が押されたか否かが判定される。言語設定キー23が押されていないと判定された場合はステップS78に進む。一方、言語設定キー23が押されたと判定された場合は、ステップS76に進む。ステップS76では、言語を独語に設定してステップS77に進む。
【0096】
ステップS77においても、言語設定キー23が押されたか否かが判定される。言語設定キー23が押されていないと判定された場合はステップS78に進む。一方、言語設定キー23が押されたと判定された場合は、ステップS72に戻る。
【0097】
ステップS78では、言語設定と導入言語とが一致しているか否かが判定される。言語設定と導入言語とが一致していると判定された場合はステップS79に進む。
【0098】
ステップS79では、上キー16aが押されたか否かが判定される。上キー16aが押されたと判定された場合はステップS80に進む。ステップS80ではガイダンスを送ってステップS81に進む。一方、上キー16aが押されていないと判定された場合はそのままステップS81に進む。
【0099】
ステップS81では、下キー16bが押されたか否かが判定される。下キー16bが押されたと判定された場合はステップS82に進む。ステップS82ではガイダンスを戻してステップS83に進む。一方、下キー16bが押されていないと判定された場合はそのままステップS83に進む。
【0100】
ステップS83では、ガイダンスキー22が押されたか否かが判定される。ガイダンスキー22が押されていないと判定された場合はステップS79に戻る。一方、ガイダンスキー22が押されたと判定された場合はステップS84に進む。
【0101】
ステップS84では、ガイダンスを消去しガイダンス表示モードから抜けてステップS62に戻る。
【0102】
また、前述したステップS78において、言語設定と導入言語とが一致していないと判定された場合はステップS85に進む。ステップS85では、エラーメッセージを表示してステップS86に進む。ステップS86では、ガイダンスキー22が押されたか否かが判定される。ガイダンスキー22が押されていないと判定された場合はステップS86を繰り返し実行する。一方、ガイダンスキー22が押されたと判定された場合は、上述したステップS84に進む。
【0103】
本発明の第2実施形態の画像送受信システムでは、言語情報をデジタルカメラ2からパーソナルコンピュータ300に送信し、そのパーソナルコンピュータ300においてその言語情報に基づいてその言語情報によるガイダンス情報を選択してデジタルカメラ2に送信するため、デジタルカメラ2に設けられたガイダンス情報記憶部100_3を小さく抑えたまま、複数の言語で作成されたガイダンス情報に対応することができる。
【0104】
次に、本発明の第3実施形態の画像送受信システムについて説明する。
【0105】
図12は、本発明の第3実施形態の画像送受信システムを構成するデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0106】
図12に示すデジタルカメラ3は、本発明の撮影装置の第3実施形態に相当するものであり、このデジタルカメラ3の外観図は、図7に示すデジタルカメラ2の外観図と同じであるため図示省略する。
【0107】
図12に示すデジタルカメラ3のCPU100には、操作履歴を記憶しておく操作履歴記憶部100_4が備えられている。また、USB通信回路120は、デジタルカメラ3が接続されたパーソナルコンピュータ400(図13参照)に向けて、操作履歴記憶部100_4の記憶内容を送信する、本発明にいう操作履歴送信部の役割を担っている。
【0108】
図13は、本発明の第3実施形態の画像送受信システムを構成するパーソナルコンピュータの概略回路ブロックを示す図である。
【0109】
図13に示すパーソナルコンピュータ400は、本発明の情報処理装置の第3実施形態に相当するものであり、このパーソナルコンピュータ400のUSB通信装置206は、通信回線を介して、デジタルカメラ3の使用方法を案内するためのガイダンス情報の変更情報を受信する、本発明にいう変更情報受信部の役割を担うものである。
【0110】
また、パーソナルコンピュータ400には、前述したガイダンス選択部207に加え、USB通信装置206で受信した変更情報に基づいて操作履歴記憶部100_4の記憶内容を変更するガイダンス変更部208が備えられている。尚、ここでは、パーソナルコンピュータ400にガイダンス選択部207およびガイダンス変更部208を備えた例で説明するが、これらガイダンス選択部207およびガイダンス変更部208を、CPU201とハードディスク装置203に格納された制御プログラムとの組合せで実現してもよい。
【0111】
図14は、図12に示すデジタルカメラの、操作履歴を記憶する際の操作手順を示す図である。
【0112】
先ず、ステップS91において、機器の電源をオンする。次に、ステップS92において、撮影モードか否かが判定される。撮影モードではないと判定された場合はステップS93に進み、再生モードに移行する。尚、再生モードにおける処理についての説明は省略する。
【0113】
撮影モードであると判定された場合はステップS94に進み、撮影モードに移行する。次に、ステップS95において、OK/メニューボタン17(図7参照)が押されたか否かが判定される。OK/メニューボタン17が押されていないと判定された場合は、ステップS96に進む。
【0114】
ステップS96では、レリーズボタン12が押されたか否かが判定される。レリーズボタン12が押されていないと判定された場合は、ステップS92に戻る。一方、レリーズボタン12が押されたと判定された場合は、ステップS97に進む。ステップS97では、このデジタルカメラ3の内部に自動的に撮影条件が設定されて撮影が行なわれるAUTO系の動作を行なう。
【0115】
次に、ステップS98において、AUTO系の動作が終了したか否かが判定される。AUTO系の動作が終了していないと判定された場合は、このステップS98を繰り返し実行する。一方、AUTO系の動作が終了したと判定された場合は、ステップS99に進む。ステップS99では撮影を実行してステップS92に戻る。
【0116】
また、前述したステップS95において、OK/メニューボタン17が押されたと判定された場合はステップS100に進む。ステップS100では、上キー16aが押されたか否かが判定される。上キー16aが押されたと判定された場合は、ステップS101に進む。ステップS101ではメニュー項目を一つ進めて後述するステップS104に進む。一方、上キー16aが押されていないと判定された場合は、ステップS102に進む。
【0117】
ステップS102では、下キー16bが押されたか否かが判定される。下キー16bが押されたと判定された場合は、ステップS103に進む。ステップS103ではメニュー項目を一つ戻してステップS104に進む。一方、下キー16bが押されていないと判定された場合は、そのままステップS104に進む。
【0118】
ステップS104では、レリーズボタン12が押されたか否かが判定される。レリーズボタン12が押されていないと判定された場合は、ステップS92に戻る。一方、レリーズボタン12が押されたと判定された場合は、ステップS105に進む。ステップS105では、上キー16aや下キー16bで操作されたメニュー項目の設定を変更し、操作履歴を記憶してこの手順を終了する。
【0119】
図15は、本発明の第3実施形態の画像送受信システムにおいて行なわれる、デジタルカメラのガイダンス情報の変更情報および操作履歴に関する手順を示す図である。
【0120】
先ず、ステップS111において、パーソナルコンピュータ400(PCと略記する)を起動する。次に、ステップS112において、デジタルカメラ3(機器と略記する)対応のアプリケーションを起動する。
【0121】
さらに、ステップS113において、機器をUSBケーブルでPCに接続する。次いで、ステップS114において、機器の電源をオンにする。
【0122】
ステップS115では、機器とPCとの通信が可能になったか否かが判定される。機器とPCとの通信が可能になっていないと判定された場合は、ステップS115が繰り返し実行される。一方、機器とPCとの通信が可能になったと判定された場合は、ステップS116に進む。
【0123】
ステップS116では、PCが機器から機器ファームバージョン情報(ガイダンス情報の変更情報)を取得し、ステップS117に進む。
【0124】
ステップS117では、PC内と同じ版(PC内の変更情報と同じ変更情報)か否かが判定される。PC内と同じ版であると判定された場合は、後述するステップS121に進む。一方、PC内と同じ版でないと判定された場合は、ステップS118に進む。
【0125】
ステップS118では、機器ファームのアップデート(ガイダンス情報の更新)を行なう。次いで、ステップS119において、その機器に対応する最新のガイダンスをその機器に導入してステップS120に進む。ステップS120では、バージョンアップ(ガイダンス情報の更新)を完了して、ステップS121に進む。ステップS121では、ガイダンス履歴(ガイダンスの操作履歴)を読み込み、ステップS122に進む。
【0126】
ステップS122では、ガイダンス履歴に基づいて50回以上使用したガイダンス情報のモードがあるか否かが判定される。50回以上使用したモードがないと判定された場合は、後述するステップS125に進む。一方、50回以上使用したモードがあると判定された場合は、ステップS123に進む。
【0127】
ステップS123では、バージョンアップ後も変更が無い機能であるか否かが判定される。バージョンアップ後も変更が無い機能であると判定された場合は、ユーザは操作に習熟したと見なし、ステップS124において、ガイダンス情報記憶部100_3から当該モードにおける項目を削除してステップS122に戻る。
【0128】
ステップS125では、未転送画像があるか否かが判定される。未転送画像があると判定された場合はステップS126に進む。ステップS126では、機器からPCへ画像を転送してステップS125に戻る。一方、未転送画像がないと判定された場合はステップS127に進む。ステップS127では、機器の接続を解除する。次いで、ステップS128において、ユーザに対して導入完了案内を行なってこの手順を終了する。
【0129】
本発明の第3実施形態の画像送受信システムでは、デジタルカメラ3において50回以上所要のガイダンス情報に関する項目の操作を行なった場合、そのデジタルカメラ3ではユーザはその項目の操作に習熟したと見なし、その項目はガイダンス情報記憶部100_3から削除される。このため、ユーザの感じる煩わしさを軽減することができる。
【0130】
また、デジタルカメラ3の使用方法を案内するためのガイダンス情報が変更された場合であっても、その変更されたガイダンス情報をデジタルカメラ3に送信することができる。従って、デジタルカメラ3に最新のガイダンス情報を取り込むことができる。
【0131】
尚、上述した実施形態では、本発明にいう撮影装置としてデジタルカメラの例で説明したが、このようなデジタルカメラの機能が組み込まれた携帯電話やPDAであってもよく、さらにこれらに限られるものでもなく、本発明にいう撮影装置は、撮影を行なう撮影装置であればよい。
【0132】
また、上述した実施形態では、本発明にいう情報処理装置としてパーソナルコンピュータの例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明にいう情報処理装置は、撮影装置に切断自在に接続されてその撮影装置から画像データを受け取る情報処理装置であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の第1実施形態の画像送受信システムを示す図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラを上方から見た上面図、正面から見た正面図、および背面から見た背面図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図4】図1に示すパーソナルコンピュータの概略回路ブロックを示す図である。
【図5】図1に示す画像送受信システムにおいて、ユーザがデジタルカメラを購入して最初に使用する前に行なわれる手順を示す図である。
【図6】図3に示すデジタルカメラの、ガイダンス情報を見る際の操作手順を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態の画像送受信システムを構成するデジタルカメラを上方から見た上面図、正面から見た正面図、および背面から見た背面図である。
【図8】図7に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態の画像送受信システムを構成するパーソナルコンピュータの概略回路ブロックを示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態の画像送受信システムにおいて、ユーザがデジタルカメラを購入して最初に使用する前に行なわれる手順を示す図である。
【図11】図8に示すデジタルカメラの、ガイダンス言語を設定する際の操作手順を示す図である。
【図12】本発明の第3実施形態の画像送受信システムを構成するデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図13】本発明の第3実施形態の画像送受信システムを構成するパーソナルコンピュータの概略回路ブロックを示す図である。
【図14】図12に示すデジタルカメラの、操作履歴を記憶する際の操作手順を示す図である。
【図15】本発明の第3実施形態の画像送受信システムにおいて行なわれる、デジタルカメラのガイダンス情報の変更情報および操作履歴に関する手順を示す図である。
【符号の説明】
【0134】
1,2,3 デジタルカメラ
1a カメラボディ
10 レンズ鏡胴
10_100 操作子群
11 パワーボタン
12 レリーズボタン
12_1 撮影モードダイヤル
13 液晶モニタ
14 再生ボタン
15 Fボタン
16 十字キー
16a 上キー
16b 下キー
16c 左キー
16d 右キー
17 OK/メニューボタン
18 ズームスイッチ
21 DSP/BACKボタン
22 ガイダンスキー
23 言語設定キー
100,201 CPU
100_1 プログラム記憶部
100_2 内蔵メモリ
100_3 ガイダンス情報記憶部
100_4 操作履歴記憶部
101c,1012 モータ
101d,1013 ドライバ
101a 撮影レンズ
101b センサ
109 液晶ドライブ回路
110 CCD
111 CDSAMP
112 A/D変換部
113 画像信号処理回路
114 圧縮・伸張処理回路
115 メディアコントロール回路
116 音声処理回路
117 画像再生処理回路
118 ビデオエンコード回路
120 USB通信回路
130 AF検出回路
131 AE&WB検出回路
140 記憶メディア
150 マイクロフォン
160 TVモニタ端子
170 USB端子
180 スピーカ
190 測光センサ
191 閃光発光窓
200,300,400 パーソナルコンピュータ
202 主メモリ
203 ハードディスク装置
203a ガイダンス記憶部
204 フレキシブルディスクドライブ
204_1 フレキシブルディスク
205 CD−ROMドライブ
205_1 CD−ROM
206 USB通信装置
207 ガイダンス選択部
208 ガイダンス変更部
210 本体部
211 CD−ROM装填口
212 フレキシブルディスク装填口
213 電源スイッチ
215 バス
220 画像表示装置
220a 表示画面
230 キーボード
240 マウス
300 USBケーブル
301,302 USBコネクタ
1000 画像送受信システム
1011 レンズバリア
1011a バリアセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影を行なう撮影装置と、該撮影装置に切断自在に接続されて該撮影装置から画像データを受け取る情報処理装置とを備えた画像送受信システムにおいて、
前記撮影装置が、撮影により得られた画像データを記憶しておく画像記憶部と、当該撮影装置が接続される前記情報処理装置に向けて前記画像記憶部に記憶されている画像データを送信する画像送信部と、該撮影装置の使用方法を案内するためのガイダンス情報を記憶する第1のガイダンス記憶部と、該第1のガイダンス記憶部に記憶されたガイダンス情報を読み出して当該撮影装置の使用方法を案内する使用方法案内部とを備え、
前記情報処理装置が、前記撮影装置の使用方法を案内するためのフルスペックのガイダンス情報を取得するガイダンス取得部と、前記ガイダンス取得部により取得されたフルスペックのガイダンス情報を記憶しておく第2のガイダンス記憶部と、当該情報処理装置に接続された撮影装置から画像データを取得するとともに前記第2のガイダンス記憶部に記憶されているフルスペックのガイダンス情報のうちの所要のガイダンス情報を該撮影装置に送る送受信部とを備え、
前記撮影装置が、当該撮影装置が接続された前記情報処理装置からガイダンス情報を受信して前記第1のガイダンス記憶部に記憶させるガイダンス受取部とを備えたことを特徴とする画像送受信システム。
【請求項2】
前記撮影装置が、当該撮影装置が接続された情報処理装置に向けて、前記第1のガイダンス記憶部の記憶内容を送信する記憶ガイダンス送信部を備え、
前記情報処理装置は、当該情報処理装置に接続された撮影装置から送信されてきた前記記憶内容に基づいて該撮影装置に送信すべき所要のガイダンス情報を選択するガイダンス選択部を備え、
前記送受信部は、当該情報処理装置に接続された撮影装置に向けて、前記ガイダンス選択部で選択された所要のガイダンス情報を送信するものであることを特徴とする請求項1記載の画像送受信システム。
【請求項3】
前記撮影装置が、操作履歴を記憶しておく操作履歴記憶部と、当該撮影装置が接続された情報処理装置に向けて、前記操作履歴記憶部の記憶内容を送信する操作履歴送信部を備え、
前記情報処理装置は、当該情報処理装置に接続された撮影装置から送信されてきた前記記憶内容に基づいて該撮影装置に送信すべき所要のガイダンス情報を選択するガイダンス選択部を備え、
前記送受信部は、当該情報処理装置に接続された撮影装置に向けて、前記ガイダンス選択部で選択された所要のガイダンス情報を送信するものであることを特徴とする請求項1記載の画像送受信システム。
【請求項4】
前記情報処理装置が、通信回線を介して、前記撮影装置の使用方法を案内するためのガイダンス情報の変更情報を受信する変更情報受信部と、該変更情報受信部で受信した変更情報に基づいて前記第2のガイダンス記憶部の記憶内容を変更するガイダンス変更部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像送受信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−85853(P2008−85853A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−265403(P2006−265403)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】