説明

留め具

【課題】貫通孔のコードクランプを取り付ける際に、貫通孔から筐体内へ光が入ることを防止する。
【解決手段】遮光性を有する弾性体によって保持枠11、挿入部13、抜止突起24、及びフランジ部12を一体に形成し、コードクランプ10を構成する。挿入部13の長さを貫通孔25の長さ(筐体24の厚み)より小さくする。筐体24に形成した貫通孔25に筐体24の内部から抜止突起14を挿入し、筐体24の外部へ抜止突起14を突出させる。抜止突起14が貫通孔24の孔縁に係止することにより、コードクランプ10が貫通孔25に取り付けられる。貫通孔25をフランジ部12が覆って塞ぐため、遮光性が保たれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貫通孔を介して板材を保持部と抜止部で挟み込んで筐体に取り付ける留め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、各種電子機器には、多品種化が要望されている。そのため、電子機器内の主要部品を共用し、各仕様に合わせて周辺部品を組み合わせることで、このような要望に対処している。例えば電気機器を構成する電源回路や各種処理回路がユニット化されており、所望する仕様にあわせて各ユニットを組み込んで電子機器が構成されている。このように、ユニット化が進むに連れてユニット間を接続するリード線が増加する。これらのリード線は、電子機器の筐体内や配線基板などの所定位置で引回されている。そのため、これらのリード線は、筐体内の所定位置に取り付けられた留め具によって保持されている。
【0003】
例えば、板金で形成された筐体には、留め具を取り付けるための貫通孔が所定位置に形成されている。留め具は、筐体の内側から貫通孔に抜止部を圧入させ、リード線を保持する保持部と抜止部によって板金を挟み込むことで筐体に取り付けられている。筐体に取り付けられた留め具は、保持部で複数本のリード線を束ねて保持している。しかし、電子機器の中でもスキャナや写真現像装置は筐体の内部を遮光する必要がある。前述の方法を用いて写真現像装置の筐体に留め具を取り付けると、貫通孔と留め具の隙間から筐体内に光が入射してしまう。そのため、スキャナや写真現像装置では、図8に示すように、筐体2に貫通孔を形成することなく、貫通孔3aを有するブラケット3を溶接等によって筐体2の内壁面2aに取り付け、このブラケット3を介して留め具5を取り付けていた。留め具5は、挿入部5aを貫通孔3aに挿入し、孔縁に抜止部5bを係止させることで、ブラケット3に取り付けられる。留め具5の保持枠5cには、リード線6等のコード類が入れられ、保持される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、専用のブラケット3を用いて留め具5を取り付けると、部品点数や取付工数が増えてコストアップを招いてしまう。また、ブラケット3の取り付けが制限される箇所ではリード線6の引回しも制限され、リード線6の引回しの自由度が損なわれるという問題もあった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、筐体に形成された貫通孔から筐体内へ光が入射するのを防ぐ留め具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の留め具は、被保持部材を保持する保持部と、前記保持部に連設されており、筐体を構成する板材に形成された貫通孔に前記板材の一方の面側から他方の面側へ挿入される挿入部と、前記他方の面側で前記挿入部に連設されており、前記挿入部が一方の面側に抜けるのを防ぐ抜止部とを備え、前記保持部及び前記抜止部で前記板材を挟み込んで前記筐体に取り付ける留め具において、前記保持部及び前記抜止部の間に前記貫通孔を覆う遮蔽部を備えたことを特徴とするものである。また、前記遮蔽部は、弾性体で形成されていることが好ましい。
【0007】
また、前記遮蔽部は前記挿入部に一体に形成されていることが好ましい。また、前記遮蔽部は前記挿入部が挿入される挿入孔を有し、この挿入孔を介して前記保持部及び前記抜止部の間で着脱自在に取り付けられるようにしてもよい。また、前記挿入部及び前記遮蔽部と前記抜止部とが一体に形成されており、前記保持部は前記挿入部に着脱自在で取り付けられるようにしてもよい。また、前記遮蔽部は、略円板形状または略傘形状をしたフランジでもよい。また、前記抜止部は先端に挿入ガイド面を有する弾性体で形成され、前記貫通孔の直径よりも大きい直径を有し、前記貫通孔に圧入されて前記抜止部が前記他方の面側に抜けるようにしてもよい。
【0008】
また、前記貫通孔の直径をd、前記遮蔽部の直径をDf、前記挿入部の直径をDc、前記板材の板厚をt、前記挿入部の前記遮蔽部から前記抜止部までの長さをTcとしたときに、1.5d≦Df≦10d、Dc≦1.2d、Tc<tを満たすことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の留め具では、貫通孔を介して板材を保持部及び抜止部で挟み込んで筐体に取り付ける留め具において、保持部及び抜止部の間に貫通孔を覆う遮蔽部を備えることにより、取付ブラケットなどを不要として、貫通孔から筐体内へ光が入射することを防止できる。さらに、遮光部を弾性体で形成するとともに、略円板形状または略傘形状のフランジとすることにより、より貫通孔から筐体内へ光が入射することを防止できる。
【0010】
また、抜止部は先端に挿入ガイド面を有する弾性体で形成され、貫通孔の直径よりも大きい直径を有し、貫通孔に圧入されて抜止部が他方の面側に抜けるようにしたので、貫通孔から筐体内への光の入射が阻止される。
【0011】
また、貫通孔の直径をd、遮蔽部の直径をDf、挿入部の直径をDc、板材の板厚をt、挿入部の遮蔽部から抜止部までの長さをTcとしたときに、1.5d≦Df≦10d、Dc≦1.2d、Tc<tを満たすようにしたので、筐体内が確実に遮光される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の留め具としてのコードクランプ10を示す図1において、コードクランプ10は、保持部としての保持枠11と、遮蔽部としてのフランジ部12、挿入部13、抜止部としての抜止突起14を備えており、これらは光が透過しにくい樹脂(ナイロン等)やエラストマ等の弾性体によって一体的に構成されている。
【0013】
保持枠11は、略コの字形の保持枠本体20と蓋部材21とを薄肉のヒンジ部20aを介して連続させて矩形状に構成されており、内部にリード線27(図3参照)等のコードやケーブル類を保持する。蓋部材21は、保持枠本体20の開口部を閉じる閉じ位置と、開口部を開放してコードの挿入を可能とする開放位置との間で変位する。閉じ位置での蓋部材21の開放を防止するために、保持枠本体20の一端には係止爪20bが、蓋部材21の先端には一対の挟持片21a、21b及び係止孔21cが形成されている。そして、蓋部材21が閉じられたときに、1対の挟持片21a、21bにより保持枠本体20の一端が挟持される。この挟持状態では係止孔21cに係止爪20bが係止することにより、蓋部材21の開放が阻止される。蓋部材21の開放は、外側の挟持片21aを持ち上げて係止爪20bと係止孔21cとの係止を解除して行う。なお、保持枠11の形状やコード類の保持方法、蓋部材21の係止方法などは適宜変更してよい。
【0014】
フランジ部12は、円盤状に形成されており、保持枠11の下部に形成されている。挿入部13はフランジ部12の下部中央に突出して形成されており、この挿入部13の先端に裁頭円錐体状の抜止突起14が形成されている。抜止突起14の下端面には凹部15が挿入部13まで形成されている。凹部15は、抜止突起14及び挿入部13を筐体24の貫通孔25に挿入する際に、抜止突起14及び挿入部13の弾性変形を容易にする。そして、貫通孔25の孔縁部に抜止突起14が係止することで、筐体24にコードクランプ10が取り付けられる。フランジ部12は貫通孔25を覆い、この貫通孔25からの光の侵入を阻止する。
【0015】
次に、図2を用いてコードクランプ10と筐体24に形成された貫通孔25との寸法について説明する。筐体24は例えば板金で形成されており、この板金にあけられた貫通孔25の直径をd、板金の板厚をtとした場合、挿入部13に連設されている抜止突起14の上面14aの直径Dは、D≦2dである。フランジ部12の直径Dfは、1.5d≦Df≦10dであり、フランジ部12の厚さTfは任意である。なお、好ましくは1.5d≦Df≦4dである。挿入部13の直径Dcは、Dc≦1.2dであり、フランジ部12の底面から抜止突起14の上面14aまでの挿入部長さTcは、Tc≦tであればよく、好ましくは0,8t≦Tc≦0,9tである。なお、Dfが10dを越えると、コードクランプ10の幅Wcよりも大きくなり、材料量が増大する割には遮光性の向上に寄与しないため、Dfは10d以下、またはWc以下とすることが好ましい。また、1.5d≦Df≦4dの範囲とすることで、原材料量と遮光性とのバランスがとれ、効率のよい遮光が可能になる。
【0016】
コードクランプ10を筐体24に取り付ける際には、図3(A)に示すように、筐体24の内側から貫通孔25に抜止突起14を弾性変形させて挿入する。抜止突起14が貫通孔25を通過すると、図3(B)に示すように、抜止突起14が復元力により元の大きさに戻り、上面14aと筐体24の外壁面24aとが密着する。このとき、挿入部13の挿入長さTcは、板金の板厚tよりも若干短いので、フランジ部12の下面と筐体24の内壁面24bが密着する。これにより、筐体24の内側ではフランジ部12によって貫通孔25が覆われ、筐体24の外側では抜止突起14によって貫通孔25が覆われているので、貫通孔25から筐体24内に光が入射することはない。
【0017】
コードクランプ10が筐体24の所定位置に取り付けられると、筐体24内で引回されているリード線27をコードクランプ10の保持枠11で保持する。この場合は、蓋部材21の外側挟持片21aを引っ張って、係止孔21cと係止爪20bの係止を解除して、二点鎖線で示すように、蓋部材21を開き、保持枠本体20内に複数本のリード線27を束ねて収容する。この後、実線で示すように蓋部材21を閉じて、保持枠11によりリード線27を保持する。
【0018】
上記実施形態では、コードクランプ10を同一材質の弾性体で一体に形成したが、これに代えて、保持枠11とこの保持枠11以外の部分(フランジ部12、挿入部13、抜止突起14)を異なる材質としてもよい。この場合には、例えばフランジ部12、挿入部13、及び抜止突起14は保持枠11よりも弾性変形しやすい樹脂やゴム等のエラストマを用いる。異なる材質を用いて一体にコードクランプ10を形成するには、二色成形法を用いることが好ましい。この二色成形法を用いることで、異なる材質の弾性体同士が強固に結合され、コードクランプを容易に一体形成することができる。
【0019】
また、図4(A)に示すように、フランジ部12以外を一体に形成し、フランジ部を挿入部13に着脱自在にしてもよい。この場合コードクランプ30は、一体に形成された保持枠11、挿入部13、抜止突起14と、着脱自在に形成されたフランジ31から構成されている。
【0020】
フランジ31は、光の透過しにくい弾性体で形成されており、フランジ31の中央部分が上方に膨らんだ略傘形状をしている。フランジ31の外径は、前述のフランジ部12とほぼ同一寸法で形成されており、貫通孔25を覆うことが十分に可能である。フランジ31に形成された挿通孔36は、挿入部13の直径Dcより僅かに小さく形成されている。そのため、フランジ31を挿入部13に取り付けると、図4(B)に示すように、フランジ31の挿通孔36と挿入部13は隙間なく密着する。また、略傘形状とすることにより、フランジ31本体にバネ性を付与することができ、より一層密着度が高まる。
【0021】
挿入部13にフランジ31を取り付けた後、抜止突起14を貫通孔25に挿入すると、抜止突起14は弾性変形して貫通孔25を貫通し、抜止突起14の上面14aが筐体24の外壁面24aに係止する。筐体24の外側では、貫通孔25が抜止突起14によって覆われ、筐体24の内側では貫通孔25がフランジ31によって覆われているので、貫通孔25から筐体24の内部に光が入ることはない。なお、フランジ31を略傘形状にしたが、円板形状にしてもよい。
【0022】
また、図4ではフランジ31を挿入部13に取り付けた後に抜止突起14を貫通孔25に挿入したが、これに代えて、フランジ31を挿入部13に取り付ける前に抜止突起14を貫通孔25に挿入させ、筐体24の外側から挿入部13にフランジ31を取り付けてもよい。この場合は、筐体24の外壁面24a側で貫通孔25がフランジ31によって覆われるので、貫通孔25から筐体24内へ光が入射することはない。さらにまた、保持枠11、挿入部13、抜止突起14は、市販品のコードクランプを用いてもよい。この場合は、筐体24に形成された貫通孔25の直径d及び、板金の板厚t(図2参照)の寸法に基づいて代用するコードクランプを選択し、選択したコードクランプに合わせてフランジ31の孔36の大きさを適宜に変更することが好ましい。
【0023】
図2に示すように、抜止突起14の先端部に凹部15を設けて、抜止突起14を貫通孔25に挿入する時の挿入抵抗を減らすようにしたが、これに代えて、図5(A)に示すように、十字溝35を抜止突起14及び挿入部12の軸心に沿って形成してもよい。なお、溝は90°ピッチで配置した十字溝35の代わりに120°ピッチのY字溝や180°ピッチのI字溝、その他の各種ピッチの溝形状としてもよい。
【0024】
図5(B)の抜止突起43は円錐状ガイド面43aを3段に形成したものであり、さらに軸心に沿ってI字溝44が形成されている。また、図5(C)に抜止突起46は、円錐状ガイド面の代わりに半球状のガイド面46aを形成したものであり、中央部には弾性変形を容易にするための凹部46bが形成されている。
【0025】
図6は、フランジ部、挿入部、抜止部からなるブッシュ51と保持枠52とを別体で構成した別の実施形態を示している。保持枠52は市販のコードクランプ50を使用することができ、この保持部52は、保持枠本体20、蓋部材21、及び固定突起53から構成されている。固定突起53は保持枠本体20の下面から下方に突出して設けられており、後述するブッシュ51に設けられた固定孔55に係合することで保持枠52をブッシュ51に固定する。
【0026】
ブッシュ51は、光を透過しにくい弾性体が用いられており、挿入部58にフランジ部59と抜止突起60が一体に形成されている。挿入部58は筐体24に形成された貫通孔25の直径より僅かに小さい外径を有しており、その上部にフランジ部59が形成されている。フランジ部59は、貫通孔25の直径よりも大きい外径を有している。フランジ部59の上面には、固定孔55及び回転止め突起62が設けられている。固定孔55は、挿入部58の内部と連通しており、ブッシュ51を射出形成する際に例えばアンダーカット成形法により成形される。回転止め突起62は、これら回転止め突起62の間に保持枠52を配置して、保持枠52をブッシュ51に固定することで、保持枠52が固定突起53を中心に回転することを規制する。抜止突起60は、挿入部58の周面から斜め上方に突出して形成されている。
【0027】
上記のような構成のコードクランプ50を筐体24に取り付ける際には、図7(A)に示すように、先ずブッシュ51を貫通孔25に挿入する。このとき、抜止突起60が貫通孔25によって挿入部58の周面に押し付けられるので、挿入部58は弾性変形して貫通孔25に挿入される。そして、抜止突起60が貫通孔25を通過すると、抜止突起60は筐体24の外壁面24aに当接する。このとき、フランジ部59は筐体24の内壁面24bと当接しており、貫通孔25はフランジ部59によって覆われている。
【0028】
次に、図7(B)に示すように、保持枠52を回転止め突起62の間に配置して、固定孔55に固定突起53を係合させる。これにより、保持枠52がブッシュ51に固定され、コードクランプ50が筐体24の所定位置に取り付けられる。そして、図6に示す係合孔21cと係合爪20bの係合を解除して蓋部材21を閉じ位置から開き位置に変位させ、リード線27を保持枠本体20に保持する。そして、再び係合孔21cと係合爪20bを閉じ位置で係合させることで、図7(C)に示しように、リード線27がコードクランプ50によって筐体24の所定位置で束ねられる。従って、コードクランプ50を筐体24に取り付けることで、貫通孔25から筐体24内に光が入射することを防止することができる。
【0029】
なお、上記各実施形態では、筐体24の内部にコードクランプを取り付け、筐体24の内側で引回されているリード線27を保持したが、筐体24の外側にコードクランプを取り付け、筐体24の外側に引回されているリード線27を保持してもよい。この場合も筐体24の貫通孔25はフランジ部によって覆われているので貫通孔25から筐体24内へ光が入射することを防止することができる。また、コードクランプの保持枠でリード線27を保持したが、これに限らず、光ファイバーケーブルやチューブなどを保持してもよい。
【0030】
また、フランジ部が貫通孔25を覆い、かつフランジ部と筐体24の内壁面を当接させて貫通孔25から筐体24内へ光が入射することを防止しているが、さらに、フランジ部と内壁面の密着状態をよくすることで筐体24内を防水や防湿することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】弾性体で一体に形成されたコードクランプの構成を示す外観斜視図である。
【図2】コードクランプの寸法を示す正面図である。
【図3】コードクランプの取り付け状態を説明する正面図である。
【図4】着脱自在のフランジを備えたコードクランプの構成を示す断面図である。
【図5】抜止突起の形状を説明する正面図及び平面図である。
【図6】保持枠とブッシュからなるコードクランプの構成を示す外観斜視図である。
【図7】図6に示すコードクランプの取り付け状態を説明する断面図である。
【図8】従来のコードクランプの取り付け方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
【0032】
10 コードクランプ
11 保持枠
12 フランジ部
13 挿入部
14 抜止突起
24 筐体
25 貫通孔
51 ブッシュ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被保持部材を保持する保持部と、
前記保持部に連設されており、筐体を構成する板材に形成された貫通孔に前記板材の一方の面側から他方の面側へ挿入される挿入部と、
前記他方の面側で前記挿入部に連設されており、前記挿入部が一方の面側に抜けるのを防ぐ抜止部とを備え、
前記保持部及び前記抜止部で前記板材を挟み込んで前記筐体に取り付ける留め具において、
前記保持部及び前記抜止部の間に前記貫通孔を覆う遮蔽部を備えたことを特徴とする留め具。
【請求項2】
前記遮蔽部は、弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1記載の留め具。
【請求項3】
前記遮蔽部は前記挿入部に一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の留め具。
【請求項4】
前記遮蔽部は前記挿入部が挿入される挿入孔を有し、この挿入孔を介して前記保持部及び前記抜止部の間で着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1または2記載の留め具。
【請求項5】
前記挿入部及び前記抜止部と前記遮蔽部とが一体に形成されており、前記保持部は前記挿入部に着脱自在で取り付けられることを特徴とする請求項1または2記載の留め具。
【請求項6】
前記遮蔽部は、略円板形状または略傘形状をしたフランジであることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の留め具。
【請求項7】
前記抜止部は先端に挿入ガイド面を有する弾性体で形成され、前記貫通孔の直径よりも大きい直径を有し、前記貫通孔に圧入されて前記抜止部が前記他方の面側に抜けることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の留め具。
【請求項8】
前記貫通孔の直径をd、前記遮蔽部の直径をDf、前記挿入部の直径をDc、前記板材の板厚をt、前記挿入部の前記遮蔽部から前記抜止部までの長さをTcとしたときに、
1.5d≦Df≦10d、
Dc≦1.2d、
Tc<t、
を満たすことを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載の留め具。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−280096(P2006−280096A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−95350(P2005−95350)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000237293)富士フイルムテクノプロダクツ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】