説明

異種複合の食品容器

【課題】従来の複合食品容器の中身は同じものであるため、異なる種類の飲料や食品が組み合わされた異種複合の食品容器を提供する。
【解決手段】アルミや鉄素材による缶などにジュースやコーヒーなどを納める食品容器1内に、仕切り板2を設けて成る二つの収納部3,3を形成する容器1とし、その上面には、前記二つの収納部3,3に相当する部位に、それそれ個別に二つのプルトップ4,4付き飲み口5,5を設けて成る異種複合の食品容器1を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一つの容器や箱内に仕切り板を設けて複数の収納部を作り、それぞれの収納部に異なる食品や飲み物を収納することで、一度で異なる複数の味や食感を楽しむことができる食品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食品や飲み物はそれぞれ個別の容器に納められて販売され、ユーザーは好きな飲み物を容器や箱ごとに購入している。
【0003】
また、カレーやスープ等に関しては、液体を封入した袋を二つ以上連結し、必要量に応じて必要個数の袋を開封して使用できる多連包装袋の技術があった。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】公開実用昭60−50142公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記するように、通常は飲み物や食品の種類ごとに納められている容器や袋、箱の中から好みの物を選んで購入しているが、一つの容器や袋で異なる種類の飲み物や食品を味わうことができないなどの不便があった。
【0006】
また、公開実用昭60−50142に開示される技術は、スープなどの液体の食品を封入した袋を一区画とするものが二個以上連結して成るものであり、必要な時は必要量に応じて一つ又は二つの袋を連結部から切り離して後開封して使用できる便利さはある。しかし、この技術はカレーやスープなどを対象とするものであり、またそれぞれの袋には同じ食品を納めたものであるため、例え、複数個の袋が連結されていても中身は同じであるため、一つの袋で異なる食品を同時に使うことができない等の不便や欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記するような不便や欠点を解消するために、請求項1においては、飲料や食品を収納する食品容器において、前記食品容器の内部に仕切り板を設けて形成される複数個の収納部内に、異なる飲料や食品を納めることにより、一つの容器で異なる種類の飲料や食品を楽しめるものとする。
【0008】
請求項2においては、前記する食品容器の素材を金属製にすることで、あらゆる缶飲料に対応する異種複合容器とする。
【0009】
請求項3においては、前記する食品容器の素を防水加工した紙製にすることで、飲料はもとより、飲料と食品など組み合わせて使えるものとする。
【0010】
請求項4においては、前記する食品容器の取り出し口を開閉自在にすることで、途中で蓋を閉じて、再度開けて食べられる食品容器とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明による複合食品収納容器は、一つの容器や箱の内部を仕切り板によって二つ又は三つに区画された収納部に、それぞれ異なる飲み物や食品を納めているので、一つの容器で異なる飲料や食品を味わえる。
【0012】
第1実施形態における食品容器は、仕切り板を設けて二分割された各収納部に異なる飲料を納めた各収納部の上面に、個別にプルトップ付き飲み口を設けているので、先に飲みたい方を開けて飲むのもよいし、交互に両方開けて味わうことができる容器とする。
【0013】
第2の実施形態による異種複合食品容器は紙製であり、且つ、ストロー穴はもとよりストローも備えているので、どこでもいつでも一つ又は二つの飲料を味わえる。
【0014】
第3の実施形態による異種複合食品容器は開閉自在の食品容器であるので、異なる菓子を組み合わせて納めることができるし、一旦蓋をして再度開けて食べることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による食品容器の第1の実施形態を、図1に示す斜視図と図2に示すA−A線断面図で説明する。
この発明における食品容器1の第1の実施形態は、アルミや鉄素材による缶などにジュースやコーヒーなどを納める食品容器1内に、仕切り板2を設けて2分割する二つの収納部3,3を形成する食品容器1とし、その上面には、前記二つの収納部3,3に相当する部位に、それそれ個別に二つのプルトップ4,4付き飲み口5,5を設けて成る食品容器1を構成する。
【0016】
次に第2の実施形態による食品容器を図3に示す斜視図で説明する。
本実施形態による食品容器1Aは、牛乳やお茶など入れる紙製のものとし、角形を成す食品容器1Aの内部の半分位置に仕切り板2を設けて二つの収納部3、3を設けるとともに、その上面に蓋紙6付きストロー穴7,7を前記各収納部3,3の一部に設けて成る食品容器1Aの側面に、収納部3ごとにストロー8を入れた袋9を貼り付けた容器1Aを構成する。
【0017】
次に第3の実施形態による食品容器を図3に示す斜視図で説明する。
第3の実施形態による食品容器1Bは、菓子やチョコレートなどの食品を納める紙製のものとし、その食品容器1Bの内部には仕切り板2を設けて二つの収納部3,3を形成した上面に、中央の仕切り板2部位を支点として開閉する係止片10付き蓋11を、それぞれの収納部3,3ごとに設けた食品容器1Bを構成する。
【0018】
本発明における食品容器1,1A,1Bは、一枚の仕切り板2で2分割されているが、3分割でもそれ以上でもよく、特に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の食品容器の実施形態を示す一部を欠いた斜視図である。
【図2】食品容器の第1の実施形態を示すA−A線拡大断面図である。
【図3】食品容器の第2の実施形態を示す一部を欠いた斜視図である。
【図4】食品容器の第3の実施形態を示す一部を欠いた斜視図である。
【符号の説明】
【0020】
1 食品容器
1A 食品容器
1B 食品容器
2 仕切り板
3 収納部
4 プルトップ
5 飲み口
6 蓋紙
7 ストロー穴
8 ストロー
9 袋
10 係止片
11 蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料や食品を収納する食品容器において、前記食品容器の内部に仕切り板を設けて形成される複数個の収納部内に、異なる飲料や食品を納めて成る構成を特徴とする異種複合の食品容器。
【請求項2】
前記する食品容器の素材が金属製である請求項1に記載する異種複合の食品容器。
【請求項3】
前記する食品容器の素材が防水加工した紙製である請求項1に記載する異種複合の食品容器。
【請求項4】
前記する食品容器の取り出し口が、開閉自在である請求項1又は請求項3に記載する異種複合の食品容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−265862(P2008−265862A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−136019(P2007−136019)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(506270053)
【Fターム(参考)】