説明

異音防止構造

【課題】簡単且つ確実に組み立てることができ、VOCなどの有害物質による影響を排除でき、しかも、スピーカーグリルの振動によって擦れ音や反響音などの異音が生じるのを防止できる異音防止構造を提供する。
【解決手段】吸音シート16がスピーカーグリル14の立下り部14bと内装トリム12とで挟持されているので、スピーカー18から流れる音によってスピーカーグリル14が振動しても、吸音シート16の挟持部分では吸音シート16による吸音効果により、立下り部14bと内装トリム12との間で異音の原因となる擦れ音が生じることはない。また、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xの開口が吸音シート16で覆われているので、スピーカーグリル14の振動によって生じ、空間X内に伝達された振動音が効率よく吸収される。したがって、異音の他の原因となる反響音が空間X内において生じることもない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカーから流れる音がスピーカーグリルを振動させることによって、擦れ音や反響音といった耳障りな異音が生じるのを防止する異音防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等車両の車載オーディオ装置のスピーカーを車室内に配置する場合、図4に示すように、内装トリム1のスピーカー用開口2と対応する位置がスピーカーグリル4の嵌め込み代を考慮して凹設され、この凹設部2aにスピーカー用開口2が穿設され、このスピーカー用開口2内にスピーカー3が配置されている。そして、内装トリム1には、スピーカーグリル4がスピーカー用開口2を覆うようにして凹設部2aに嵌め込み取り付けされる。
【0003】
スピーカーグリル4は、外部の衝撃からスピーカー3を保護するため及び外観向上のためのものであり、その天井板部4aには、スピーカー3から流れる音を通過させる通音孔5が形成されており、天井板部4aの外周には、立下り部4bが形成されており、この立下り部4bに設けられた係合爪8が内装トリム1に穿設された係合孔1aに係止により着脱可能に取り付けられている。また、スピーカーグリル4の天井板部4aからは、スピーカー3から流れる音を通音孔5に効率良く導くための筒状の導音筒6が垂設されている。なお、スピーカーグリル4が内装トリム1に着脱可能に取り付けられているのは、スピーカー3をメンテナンスする必要が生じた際のメンテナンス作業を容易にするためである。
【0004】
スピーカー3から流れる音は、スピーカーグリル4の導音筒6および通音孔5を通り、乗車している者の耳に届くことになる。
【0005】
このとき、スピーカー3から流れる音はスピーカーグリル4も一緒に振動させるのであるが、このような内装トリム1にスピーカーグリル4を着脱可能に取り付けた構造では、スピーカーグリル4が振動すると、スピーカーグリル4と内装トリム1との接触部分(より具体的には係合爪8の係合孔1aに対する係止部分K1や、立下り部4bの外側面K2、下縁K3と内装トリム1の接触部分)において擦れ音を生じさせることがあり、この擦れ音が異音となって耳障りになるという問題があった。
【0006】
そこで、従来は、スピーカーグリル4における内装トリム1との接触部分、即ち、係合爪8の係合孔1aに対する係止部分K1や、立下り部4bの外側面K2、下縁K3に形状の異なる数種類の不織布7を接着剤で一枚ずつ貼り付け、上述した問題に対処していた(通常は、不織布7の裏面側に粘着層が設けられており、この粘着層によって不織布7がスピーカーグリル4に貼り付けられる)。
【0007】
なお、このような対処法は一般的に行なわれており、例えば特許文献1にも同様の手法が採用されている。
【特許文献1】特開平10−138849号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、スピーカーグリル4における内装トリム1との接触部分K1〜K3に不織布7を貼着すれば、スピーカーグリル4と内装トリム1との間で異音(擦れ音)が生じることはない。
【0009】
ところが、形状の異なる数種類の不織布7を一枚ずつ貼り付ける作業は非常に複雑で、機械による自動化は困難である。そのため、従来は不織布7の貼り付け作業を手作業で行っていたのであるが、このような作業は非常に手間がかかって作業効率が悪く、作業者によるバラツキが生じて品質が一定しないという問題がある。
【0010】
また、不織布7を貼り付ける際に使用される接着剤には、VOC(揮発性有機化合物)などの有害物質が含まれている場合があり、このような有害物質が狭い車室内に拡散したのでは、乗車している者の健康に害を及ぼすおそれがある。
【0011】
さらに、前述の不織布7の貼着によって擦れ音が解消されても、この擦れ音によってかき消されていた新たな異音、即ち、スピーカーグリル4が振動すると、このときに発生する振動音がスピーカーグリル4の立下り部4bと導音筒6とで形成された空間X内で反響することが異音となって残り、この反響音が異音となって耳障りになるという新たな問題も浮上してきた。
【0012】
それゆえに本発明の課題は、簡単且つ確実に組み付けることができ、VOCなどの有害物質による影響を排除でき、しかも、スピーカーグリルの振動によって擦れ音や反響音などの異音が生じるのを防止できる異音防止構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載した発明は、「スピーカー用開口20を有し、その周囲に係合孔22が穿設された内装トリム12と、内装トリム12のスピーカー用開口20に対応して設けられたスピーカー18と、スピーカー18から流れる音を通過させる通音孔24を有する天井板部14a、天井板部14aの外周から垂設された立下り部14bおよび天井板部14aからスピーカー18を取り囲むように垂設された筒状の導音筒32、係合孔22に対応する部位に設けられた該係合孔22に係合する係合爪30を有し、係合孔22に係合する係合爪30にてスピーカー用開口20を塞ぐようにして内装トリム12に取り付けられるスピーカーグリル14と、係合爪30以外の部位でスピーカーグリル14の立下り部14bと内装トリム12との間に挟持され、かつ、導音筒32に対応した部分に導音筒挿入孔34が穿設され、立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xの開口を覆う吸音シート16とを備える異音防止構造10」である。
【0014】
この発明では、吸音シート16がスピーカーグリル14の立下り部14bと内装トリム12とで挟持されており、立下り部14bが内装トリム12に直接取り付けられている部分、即ち、係合爪30と係合孔22の接触部分以外では立下り部14bと内装トリム12とは直接接触していない。したがって、スピーカー18から流れる音によってスピーカーグリル14が振動しても、吸音シート16の挟持部分では吸音シート16による吸音効果により立下り部14bと内装トリム12との間で異音の原因となる擦れ音が生じることはない。一方、吸音シート16の挟持部分以外の部分、即ち、立下り部14b以外の部位では係合爪30と係合孔22が直接係合・接触しているが、吸音シート16の挟持により係合爪30と係合孔22との係合部分の遊びがなくなり、十分な弾力性をもって係合がなされ、この部分での「擦れ音=ビビリ音」が大幅に解消され、加えて吸音シート16が係合爪30の周囲にてスピーカーグリル14に接触し、そして内装トリム12とで挟持されているため、僅かながらでも発生した前記「擦れ音=ビビリ音」が吸音シート16にて吸収され、耳に聞こない程度にまで減少してしまう。
【0015】
また、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xでの反響音=異音(スピーカーグリル14の振動によって生じ、空間X内に伝達された振動音)は、その開口が吸音シート16で覆われているので効率よく吸収される。したがって、異音の他の原因となる反響音が空間X内において生じることもない。
【0016】
さらに、異音防止構造10は、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xの開口を吸音シート16で覆い、この空間Xの開口が吸音シート16で覆われたスピーカーグリル14を内装トリム12に取り付けるだけで簡単且つ確実に組み立てることができる。したがって、異音防止構造10の組み立てに際して作業者による作業バラツキが生じることはなく、また、接着剤による貼り付け作業も必要とはしないため、従来技術のようにVOCなどの有害物質が車室内空間へ拡散することもない。
【0017】
請求項2に記載した発明は「吸音シート16が織布または不織布により形成されている」ことを特徴とするものである。
【0018】
不織布や織布の内部には、繊維間の空隙Sが多く存在しており、この空隙Sによる吸音効果を得ることができる。すなわち、スピーカーグリル14の振動によって生じ、空間X内に伝達された振動音が吸音シート16に衝突すると「空隙Sでの摩擦抵抗」や「空隙Sでの共鳴」によって熱エネルギーに変換され、吸音されることになる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、簡単且つ確実に組み立てることができ、VOCなどの有害物質による影響を排除でき、しかも、スピーカーグリルの振動によって擦れ音や反響音などの異音が生じるのを防止できる異音防止構造を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明が適用された異音防止構造10を示す分解斜視図であり、図2は、異音防止構造10を示す分解断面図である。異音防止構造10は、スピーカーから流れる音がスピーカーグリルを振動させることによって、擦れ音や反響音といった耳障りな異音が発生するのを防止するためのものであり、図1〜図2に示すように、自動車の内装トリム12とスピーカーグリル14と吸音シート16とスピーカー18とで構成されている。
【0021】
内装トリム12は、自動車の内装面を構成する樹脂性の板状部材であり、本実施例では、後部座席後方の形状に合わせて平面視蒲鉾型に形成されている。内装トリム12の左右両側にはスピーカー用開口20が形成されている。なお、本実施例では、スピーカー用開口20の内周形状が略四角形状に形成されているが、その形状は本実施例に限定されるものではなく、例えば、円形状や三角形状であってもよい。
【0022】
内装トリム12におけるスピーカー用開口20の開口部周縁は段状に形成されており、この段状部分、即ち、凹設部12aのスピーカー用開口20の周囲に複数(本実施例では12個)の係合孔22が形成されている。
【0023】
スピーカーグリル14は、外部の衝撃からスピーカー18を保護するため及び外観向上のために設けられるものであり、天井板部14aと、天井板部14aの外周からその全周に亘って垂設された立下り部14b、筒状(形状は円筒、角筒、楕円筒その他特に限定されない。)の導音筒32が一体的に形成され、PP(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン),PET(ポリエチレンテレフタレート),PBT(ポリブチレンテレフタレート),PVC(塩化ビニル)またはABS樹脂等の合成樹脂を材料として射出成形されている。
【0024】
スピーカーグリル14の天井板部14aには、スピーカー18から流れる音を通過させるための複数の通音孔24がスピーカー18と対応する領域(導音筒32の内側の領域)にその全面に亘って形成されており、導音筒32の外側にて通音孔24の周囲には、通音孔24の内径と略等しい内径を有する装飾盲穴26(本実施例では盲穴としたが、貫通孔であってもよい。)が形成されている。これにより、スピーカーグリル14の天井板部14a全面に亘って通音孔24が形成されているかのような視覚的効果を与えることができるようになっている。
【0025】
また、前述のようにスピーカーグリル14の天井板部14aには、スピーカー18から流れる音を通音孔24に効率よく導くための筒状導音筒32が通音孔24を取り囲むように垂設されており、その高さは、スピーカーグリル14を内装トリム12に取り付けたときに導音筒32の下端部がスピーカー18の近傍に位置し、スピーカー18を取り囲むよう適宜設定されている(図3参照)。
【0026】
スピーカーグリル14には内装トリム12の係合孔22に対応して該係合孔22に係合する複数(本実施例では、係合孔22の数に合せて12個)の係合爪30がそれぞれ垂設されている。本実施例ではスピーカーグリル14の立下り部14bから一体的に垂設されている。また、スピーカーグリル14の外形(立下り部14bの外周)は、内装トリム12の段状部分である凹設部12aの形状に合せて形成されている。
【0027】
吸音シート16は、不織布からなるシート状部材であり、その外形は、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xを覆うことができるようスピーカーグリル14の外形よりも大きめに設定され、その中央部分には、スピーカーグリル14の導音筒32に対応した位置に導音筒挿入孔34(図1参照)が形成されており、更に吸音シート16の外周縁には、係合爪30を挿通するための複数(本実施例では、係合爪30の数に合せて12個)の係合爪挿通用孔36が係合爪30と対応する位置にそれぞれ形成されている。
【0028】
吸音シート16の厚みは、基材強度やスピーカーグリル14を内装トリム12に取り付ける際の遊びを考慮して0.5〜1.0mmの範囲に設定することが望ましい(本実施例では0.5mmの厚みに設定されている)。
【0029】
吸音シート16の厚みの下限を0.5mmに設定しているのは、これよりも薄いと吸音シート16そのものの基材強度を確保できないからである。また、吸音シート16の厚みの上限を1.0mmに設定しているのは、これよりも分厚くなると吸音シート16が装着されているスピーカーグリル14を内装トリム12に取り付ける際に遊びがなくなり、酷い場合には取り付けそのものができなくなるからである。
【0030】
吸音シート16の材質として不織布が選択されているのは、不織布は、表面に無数の微細開口があり、その内部にこれに連なる繊維間の「空隙S」を多数有しており、スピーカーグリル14からの振動が「空隙Sでの摩擦抵抗」や「空隙Sでの共鳴」によって熱エネルギーに変換され吸音されるからである。
【0031】
したがって、吸音シート16の材質としては、内部に多数の「空隙」を有しており、その「空隙」による吸音効果を期待できるようなものであれば不織布に限定されるものではなく、例えば織布、或いは連続気泡や独立気泡(この場合は表面に無数の微細開口がないが、表面層を通って内部の多数の「空隙」が存在し、これが前述のような吸音効果を有する。)を有する樹脂性発泡シートなどを使用することも可能である。
【0032】
異音防止構造10を組み立てる際には、まず、吸音シート16の係合爪挿通用孔36にスピーカーグリル14の係合爪30を挿通するとともに吸音シート16の導音筒挿入孔34にスピーカーグリル14の導音筒32を嵌め込む。これにより、吸音シート16のスピーカーグリル14への装着が完了する。吸音シート16の導音筒挿入孔34は導音筒32の周囲を取り囲んでいるだけで固着されておらずフリーである。なお、スピーカーグリル14に吸音シート16を装着した状態では、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xが吸音シート16によって覆われることになる。
【0033】
次に、吸音シート16が装着されているスピーカーグリル14を内装トリム12のスピーカー用開口20に合せて位置決めし、吸音シート16の係合爪挿通用孔36に挿通されているスピーカーグリル14の係合爪30を内装トリム12の凹設部12aに形成されている係合孔22に係合させる。すると、スピーカーグリル14の立下り部14bが内装トリム12の段状部分である凹設部12aに嵌り込み、係合爪30以外の部位で吸音シート16がスピーカーグリル14の立下り部14bと内装トリム12との間にて挟持され、異音防止構造10の組み立てが完了することになる。
【0034】
スピーカー18から音を流すと、スピーカー18から流れる音によってスピーカーグリル14が振動するのであるが、本実施例の異音防止構造10では、吸音シート16がスピーカーグリル14の係合爪30以外の部位(立下り部14b)と内装トリム12とで挟持されており、スピーカーグリル14と内装トリム12とは直接接触していない。したがって、スピーカーグリル14が振動してもこの部位での内装トリム12との間で異音の原因となる擦れ音が生じることはない。しかしながら、前述にように吸音シート16の挟持部分以外の部分、即ち、立下り部14b以外の部位では係合爪30と係合孔22が直接係合・接触しているが、前記吸音シート16の挟持により係合爪30と係合孔22の係合の遊びがなくなり、十分な弾力性をもって係合がなされ、この部分での「擦れ音=ビビリ音」が大幅に解消され、加えて吸音シート16が係合爪30の周囲にてスピーカーグリル14に接触し、そして内装トリム12とで挟持されているため、僅かながらでも発生した「擦れ音=ビビリ音」が吸音シート16にて吸収され、耳に聞こない程度にまで減少してしまう。
【0035】
また、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xの開口は吸音シート16で覆われているので、スピーカーグリル14が振動することによって生じた振動音は、空間X内を伝播して吸音シート16に衝突する。ここで、吸音シート16は不織布で構成されており、その内部には多数の「空隙S」が存在する。したがって、吸音シート16に衝突した振動音は、「空隙Sでの摩擦抵抗」および「空隙Sでの共鳴」によって熱エネルギーに変換され、吸音される。しかも吸音シート16の導音筒挿入孔34は導音筒32の周囲を取り囲んでいるだけで固着されておらずフリーであるから、換言すれば、周囲が挟持され、中央に大孔があいた平面状の吸音シートであるから、低周波から高周波まであらゆる周波数の音を受けても共鳴し難く、効果的に前述のメカニズムで吸音することになる。
【0036】
このように、スピーカーグリル14の振動によって生じた振動音は、空間X内を伝播して吸音シート16によって吸音される。したがって、空間X内において異音の原因となる反響音が生じることもない。
【0037】
なお、異音防止構造10の組み立てに際しては、スピーカーグリル14の立下り部14bと導音筒32とで形成された空間Xの開口を吸音シート16で覆い、この空間Xの開口が吸音シート16で覆われたスピーカーグリル14を内装トリム12に取り付けるだけでよく、その組立ては簡単且つ確実である。したがって、異音防止構造10の組み立てに際して作業者による作業バラツキが生じることはなく、また、接着剤による貼り付け作業も必要とはしないため、従来技術のようにVOCなどの有害物質が車室内空間へ拡散することもない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の一実施例のスピーカーの異音防止構造を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の一実施例のスピーカーの異音防止構造を示す分解断面図である。
【図3】この発明の一実施例のスピーカーの異音防止構造を示す断面図である。
【図4】従来の異音防止構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0039】
10…スピーカーの異音防止構造
12…内装トリム
14…スピーカーグリル
16…吸音シート
18…スピーカー
20…スピーカー用開口
22…係合孔
24…通音孔
28…立下り部
30…係合爪
34…通音孔
36…係合爪挿通用孔




【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカー用開口を有し、その周囲に係合孔が穿設された内装トリムと、
内装トリムのスピーカー用開口に対応して設けられたスピーカーと、
スピーカーから流れる音を通過させる通音孔を有する天井板部、天井板部の外周から垂設された立下り部および天井板部からスピーカーを取り囲むように垂設された筒状の導音筒、前記係合孔に対応する部位に設けられた該係合孔に係合する係合爪を有し、前記係合孔に係合する前記係合爪にてスピーカー用開口を塞ぐようにして内装トリムに取り付けられるスピーカーグリルと、
係合爪以外の部位でスピーカーグリルの立下り部と内装トリムとの間に挟持され、かつ、導音筒に対応した部分に導音筒挿入孔が穿設され、立下り部と導音筒とで形成された空間の開口を覆う吸音シートとを備える事を特徴とする異音防止構造。
【請求項2】
前記吸音シートが織布または不織布により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の異音防止構造。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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