説明

癌における新規の治療標的

本発明は癌、特にリンパ腫の検出、診断および治療における使用のための新規の配列に関する。本発明は発現が癌に関連する癌関連(CA)ポリヌクレオチド配列を提供する。本発明は細胞表面に存在し、癌に対する新しい治療標的となる癌に関連するCAポリペプチドを提供する。本発明はさらに癌の検出のための診断用組成物および方法を提供する。本発明はCAポリペプチドに特異的なモノクローナルおよびポリクローナル抗体を提供する。本発明はまた癌のスクリーニング、防止および治療のための、診断用ツールおよび治療用組成物および方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌関連(CA)核酸を検出するための核酸アレイであって、表1〜124に示す下記ポリヌクレオチド配列番号:
【数1】

またはその相補体からなる群から選択される配列の少なくとも10連続ヌクレオチドを各々が含む、少なくとも2つの核酸プローブ、
を含む、核酸アレイ。
【請求項2】
少なくとも15連続ヌクレオチドを含む、請求項1に記載のマイクロアレイ。
【請求項3】
少なくとも20連続ヌクレオチドを含む、請求項1に記載のマイクロアレイ。
【請求項4】
ペプチドアレイであって、表1〜124に示す下記配列番号:
【数2】

のポリヌクレオチド配列またはその相補体からなる群から選択されるCA配列のオープンリーディングフレーム内に各々がコードされた少なくとも2つの単離されたポリペプチドを含む、ペプチドアレイ。
【請求項5】
前記ポリペプチドが、表1〜124に示す下記配列番号:
【数3−1】

【数3−2】

からなる群から選択されるポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸配列を含む、請求項4に記載のペプチドアレイ。
【請求項6】
前記ポリペプチドが、表1〜124に示す下記配列番号:
【数4−1】

【数4−2】

からなる群から選択されるペプチドによりコードされるアミノ酸配列を含む、請求項4に記載のペプチドアレイ。
【請求項7】
前記ポリペプチドが、表1〜124に示す下記配列番号:
【数5−1】

【数5−2】

からなる群から選択されるCAポリペプチドのアミノ酸配列のエピトープのアミノ酸配列を含む、請求項4に記載のペプチドアレイ。
【請求項8】
前記ポリペプチドが細胞表面で発現され、そしてCAタンパク質が下記配列番号:
【数6−1】

【数6−2】

からなる群から選択される、請求項4に記載のペプチドアレイ。
【請求項9】
請求項4に記載の前記ペプチドアレイのポリペプチドに結合する、化合物。
【請求項10】
前記化合物が化学的に合成される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が天然に存在する、請求項9に記載の化合物。
【請求項12】
請求項4〜8のいずれか1項に記載のポリペプチドによりコードされるアミノ酸配列を含むポリペプチドに結合する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項13】
前記抗体またはそのフラグメントが固体支持体に連結されている、請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項14】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項15】
前記抗体がポリクローナル抗体である、請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項16】
前記抗体またはそのフラグメントが、さらに検出可能な標識を含む、請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項17】
以下の工程:(i)前記ポリペプチドまたはその抗原結合フラグメントを含む組成物で宿主動物を免疫化する工程、および(ii)該抗原に対する抗体またはその抗原結合フラグメントを発現する該宿主から細胞を収集する工程、を包含する方法により製造される、請求項4〜8のいずれかに記載のポリペプチドに結合する単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項18】
前記モノクローナル抗体が前記CAタンパク質の細胞外ドメインに結合する、請求項14に記載のモノクローナル抗体。
【請求項19】
前記モノクローナル抗体がヒト癌細胞株の少なくとも1つに結合する、請求項14に記載のモノクローナル抗体。
【請求項20】
前記モノクローナル抗体が下記工程:
(a)該モノクローナル抗体を生産することができるハイブリドーマを提供する工程;および、
(b)該ハイブリドーマによる該モノクローナル抗体の生産を提供する条件下でハイブリドーマを培養する工程、
を包含するプロセスにより製造される、請求項14に記載のモノクローナル抗体。
【請求項21】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を生産する、ハイブリドーマ。
【請求項22】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項12に記載の抗体。
【請求項23】
前記CAPが癌細胞表面では発現されるが正常細胞表面ではされない、請求項12に記載の抗体。
【請求項24】
前記CAPが正常細胞表面と比較して癌細胞表面において差示的に発現される、請求項12に記載の抗体。
【請求項25】
前記抗体が治療薬剤に連結される、請求項12または14に記載の抗体。
【請求項26】
請求項12に記載の抗体および薬学的に受容可能な賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項27】
請求項25に記載の抗体および薬学的に受容可能な賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項28】
請求項12に記載の抗体を含む、癌細胞を検出するためのキット。
【請求項29】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を含む、癌細胞を検出するためのキット。
【請求項30】
下記工程:
請求項12または14のいずれかに記載の抗体に個体由来の細胞を接触させる工程;
および、癌細胞由来のCAPと該抗体の複合体を検出する工程、
を包含する個体における癌細胞の存在または非存在を検出するための方法であって、ここで、該複合体の検出が、該個体における癌細胞の存在と相関している上記方法。
【請求項31】
個体における癌細胞の成育を抑制するための方法であって、該方法が請求項26または27のいずれかに記載の薬学的組成物の有効量を該個体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項32】
個体における癌細胞に対して治療薬剤を送達するための方法であって、該方法が請求項26または27のいずれかに記載の薬学的組成物の有効量を該個体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項33】
試験サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、該キットが表1〜124に記載の下記配列番号:
【数7】

のポリヌクレオチド配列またはその相補体からなる群から選択されるCAポリヌクレオチド配列の少なくとも2つに選択的にハイブリダイズする、少なくとも2つのポリヌクレオチドを含む、キット。
【請求項34】
試験サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、該キットが表1〜124に記載の下記配列番号:
【数8】

のポリヌクレオチド配列、そのフラグメントまたはその相補体からなる群から選択されるCAポリヌクレオチド配列の少なくとも2つに選択的にハイブリダイズする、少なくとも2つのポリヌクレオチドを含む、キット。
【請求項35】
表1〜124に記載の下記配列番号:
【数9】

のポリヌクレオチド配列またはその相補体からなる群から選択されるCAポリヌクレオチド配列の少なくとも2つを含む、ポリヌクレオチドまたはそのフラグメントを含む、電子ライブラリ。
【請求項36】
表1〜124に記載の下記配列番号:
【数10−1】

【数10−2】

のポリヌクレオチド配列からなる群から選択されるCAポリヌクレオチド配列の少なくとも2つを含む、ポリヌクレオチドまたはそのフラグメントを含む、電子ライブラリ。
【請求項37】
表1〜124に記載の下記配列番号:
【数11−1】

【数11−2】

のポリペプチド配列からなる群から選択されるCAポリペプチド配列の少なくとも2つを含む、ポリペプチドまたはそのフラグメントを含む、電子ライブラリ。
【請求項38】
下記工程:
(a)表1〜124に示す下記配列番号:
【数12】

の配列からなる群から選択される核酸配列またはそのフラグメントによりコードされる癌関連(CA)遺伝子を発現する細胞を提供する工程;
(b)抗癌薬物候補に癌細胞由来の組織サンプルを接触させる工程;および、
(c)該組織サンプル中のCAポリヌクレオチドの発現に対する該抗癌薬物候補の作用をモニタリングする工程、
を包含する、抗癌活性をスクリーニングするための方法。
【請求項39】
請求項38に記載の抗癌活性をスクリーニングするための方法であって、ここで、前記CA遺伝子が表1〜124に示す下記配列番号:
【数13−1】

【数13−2】

の配列からなる群から選択される核酸配列の少なくとも1つを含む、方法。
【請求項40】
請求項38に記載の抗癌活性をスクリーニングするための方法であって、さらに下記工程:
(d)前記薬剤候補の非存在下の発現レベルを該薬剤候補の存在下の発現レベルと比較する工程、
を包含する、方法。
【請求項41】
請求項38に記載の抗癌活性をスクリーニングするための方法であって、ここで、前記薬物候補が転写阻害剤であり、そしてさらに、前記核酸配列が表1〜124に示す下記配列番号:
【数14−1】

【数14−2】

からなる群から選択される、方法。
【請求項42】
試験細胞サンプル中のポリペプチドの発現に関連する癌を検出するための方法であって、下記工程:
(i)表1〜124に示す下記配列番号:
【数15−1】

【数15−2】

またはそのフラグメントからなる群から選択されるポリペプチドの少なくとも1つの発現レベルを検出する工程;および、
(ii)該試験サンプル中のポリペプチドの発現レベルを、正常細胞サンプル中のポリペプチドの発現レベルと比較する工程であって、ここで該正常細胞中のポリペプチド発現レベルに対して改変された該試験細胞サンプル中のポリペプチド発現レベルは、該試験細胞サンプル中の癌の存在を示すものである工程、
を包含する、方法。
【請求項43】
試験細胞サンプル中のポリペプチドの発現に関連する癌を検出するための方法であって、下記工程:
(i)表1〜124に示す下記配列番号:
【数16】

またはそのフラグメントからなる群から選択されるポリペプチドの少なくとも1つの活性レベルを検出する工程であって、ここで該活性は表1〜124に記載したポリペプチドの活性の少なくとも1つに相当するものである工程;および、
(ii)該試験サンプル中のポリペプチドの活性レベルを、正常細胞サンプル中のポリペプチドの活性レベルと比較する工程であって、ここで該正常細胞中のポリペプチド活性レベルに対して改変された該試験細胞サンプル中のポリペプチド活性レベルは、該試験細胞サンプル中の癌の存在を示すものである工程、
を包含する、方法。
【請求項44】
試験血清サンプル中の抗体の存在に関連する癌を検出するための方法であって、下記工程:
(i)表1〜124に示す下記配列番号:
【数17−1】

【数17−2】

またはその抗原性フラグメントからなる群から選択される抗原性ポリペプチドに対する抗体のレベルを検出する工程;および、
(ii)該試験サンプル中の該抗体のレベルをコントロールサンプル中の該抗体のレベルと比較する工程であって、ここで、該コントロールサンプル中の抗体のレベルに対して改変された該試験サンプル中の抗体レベルは、該試験血清サンプル中の癌の存在を示すものである工程、
を包含する、方法。
【請求項45】
CAタンパク質(CAP)の活性を調節することができる生物活性剤のスクリーニングのための方法であって、ここで、該CAPが表1〜124に示す下記配列番号:
【数18−1】

【数18−2】

のポリヌクレオチド配列からなる群から選択される核酸配列を含む核酸によりコードされ、該方法は下記工程:
a)該CAPと候補生物活性剤を組み合わせる工程;および、
b)該CAPの生物活性に対する候補薬剤の作用を測定する工程、
を包含する、方法。
【請求項46】
前記生物活性剤が前記CAタンパク質(CAP)の発現に影響する、請求項45に記載の生物活性剤のスクリーニング方法。
【請求項47】
前記生物活性剤が前記CAタンパク質(CAP)の活性に影響し、該活性が表1〜124に記載の活性から選択される、請求項45に記載の生物活性剤のスクリーニング方法。
【請求項48】
前記生物活性剤が腫瘍抑制剤、低密度リポタンパク質レセプター、Gタンパク質共役レセプター、アポトーシスインヒビター、イオン輸送、カルシウム結合、細胞接着、シグナル伝達、タンパク質キナーゼレセプターおよびシグナル導入からなる群から選択される活性の調節因子である、請求項45に記載の生物活性剤のスクリーニング方法。
【請求項49】
癌を診断するための方法であって、下記工程:
a)第1の個体の第1の組織型における表1〜124に示されるヒトゲノム配列およびmRNA配列からなる群から選択される核酸配列を含む遺伝子の1つ以上の発現を測定する工程;および、
b)該第1の個体の第2の正常組織型または第2の未罹患個体に由来する該遺伝子の発現を比較する工程であって、ここで該発現の差は該第1の個体が癌を有することを示すものである工程、
を包含する、方法。
【請求項50】
癌を治療するための方法であって、該方法は、CAタンパク質(CAP)のインヒビターを患者に投与する工程を包含し、ここで、該CAPが表1〜124のヒト核酸配列からなる群から選択される核酸配列を含む核酸によりコードされる、方法。
【請求項51】
前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターが、前記CAタンパク質に結合する、請求項50に記載の癌を治療するための方法。
【請求項52】
下記工程:
CA遺伝子を発現する細胞を、RNA干渉を示すのに十分な量の、表1〜124に示す下記配列番号:
【数19−1】

【数19−2】

のポリヌクレオチド配列に相当する癌関連(CA)mRNAにハイブリダイズできる配列を含む2本鎖RNAに接触させる工程;および、
該細胞における該CA遺伝子の発現を阻害する工程、
を包含する、細胞における癌関連(CA)遺伝子の発現を阻害するための方法。
【請求項53】
トランスフェクション、エレクロトポレーションおよびマイクロインジェクションからなる群から選択される方法により細胞内に低分子干渉RNA(siRNA)を導入することにより2本鎖RNAが提供される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
発現ベクターにより前記細胞内に低分子干渉RNA(siRNA)を導入することにより前記2本鎖RNAが提供される、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
請求項38、39、40、41、45、46、47および48の何れかに記載の方法に従って同定される、抗癌薬物候補。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−519002(P2009−519002A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−528286(P2006−528286)
【出願日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/031617
【国際公開番号】WO2005/031001
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(591076811)カイロン コーポレイション (265)
【Fターム(参考)】