癌の処置および検出において有用な109P1D4と称される、核酸および対応タンパク質
【課題】癌の治療、あるいは診断のための新規遺伝子109P1D4およびそのコードタンパク質、ならびにこれらの改変体の提供。
【解決手段】109P1D4は、正常な成人組織中で組織特異的な発現を示し、特定の癌において異常に発現される。109P1D4タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチド。該コードタンパク質。ポリヌクレオチドを含む、組換え発現ベクター。該発現ベクターを含む、宿主細胞。109P1D4と反応性である抗体。
【解決手段】109P1D4は、正常な成人組織中で組織特異的な発現を示し、特定の癌において異常に発現される。109P1D4タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチド。該コードタンパク質。ポリヌクレオチドを含む、組換え発現ベクター。該発現ベクターを含む、宿主細胞。109P1D4と反応性である抗体。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
109P1D4タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが、以下:
(a)配列番号2の配列を含むポリヌクレオチド;
(b)ヌクレオチド残基番号503〜3667の配列番号4の配列から成るポリヌクレオチド;
(c)配列番号10の配列を含むポリヌクレオチド;
(d)ヌクレオチド残基番号846〜4778の配列番号10の配列から成るポリヌクレオチド;および
(e)ヌクレオチド残基番号514〜3627の配列番号18の配列を含むポリヌクレオチド;
からなる群より選択され、
リンパ腫のマーカーとしての機能を有するポリヌクレオチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリヌクレオチドを含む、組換え発現ベクター。
【請求項3】
請求項2に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項4】
109P1D4タンパク質の産生に十分な条件下で、請求項3に記載の宿主細胞を培養する工程を包含する109P1D4タンパク質を産生するためのプロセスであって、前記109P1D4タンパクが配列番号3、5又は11のアミノ酸配列を含むプロセス。
【請求項5】
そのように産生された109P1D4タンパク質を回収する工程をさらに包含する、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
単離された109P1D4タンパク質であって、配列番号5又は11のアミノ酸配列を含み、リンパ腫のマーカーとしての機能を有するタンパク質。
【請求項7】
薬学的に受容可能なキャリアおよび請求項6に記載のタンパク質を含む、組成物。
【請求項8】
リンパ腫の処置、検出又は診断に使用するための抗体またはそのフラグメントであって、
前記抗体またはそのフラグメントが109P1D4タンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合し、
前記タンパク質が配列番号3、5又は11のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項9】
モノクローナルである、請求項8に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項10】
請求項9に記載の抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項11】
組換えタンパク質である、請求項9に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項12】
請求項8〜11のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントであって、該フラグメントが、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fvフラグメント、またはSfvフラグメントである、抗体またはそのフラグメント。
【請求項13】
ヒト抗体である、請求項8〜12のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
細胞傷害剤で標識されている、請求項8〜13のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
請求項14に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記細胞傷害剤が、放射性同位体、化学治療剤および毒素からなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項16】
請求項15に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記放射性同位体が、211At、131I、125I、90Y、186Re、188Re、153Sm、212Bi、32PおよびLuの放射性同位体からなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
請求項15に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記化学治療剤が、タキソール、アクチノマイシン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ゲロニン、およびカリケアマイシンからなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項18】
請求項15に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記毒素が、ジフテリア毒素、エノマイシン、フェノマイシン、Pseudomonas外毒素(PE)A、PE40、アブリン、アブリンA鎖、マイトゲリン、モデシンA鎖、およびα−サルシンからなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項19】
請求項8〜18のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを含む組成物。
【請求項20】
試験サンプル内の109P1D4タンパク質の存在又は不在を検出するためのインビトロの方法であって、以下:
該サンプルを、配列番号3、5又は11の109P1D4タンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体またはそのフラグメントと接触させる工程;および
前記抗体又はフラグメントの、試験サンプル内のいずれかの109P1D4タンパク質への結合を検出する工程を包含し、
前記試験サンプルがリンパ腫を有する患者由来のサンプルである、方法。
【請求項21】
109P1D4タンパク質を発現するリンパ種細胞の成長の阻害、又は該リンパ種細胞への細胞傷害剤の送達に使用するための薬剤の製造における請求項8〜18のいずれか一項に記載の有効量の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項22】
109P1D4タンパク質を発現するリンパ種細胞の成長を阻害するため、又は該リンパ種細胞に細胞傷害剤を送達するための請求項8〜18のいずれか一項に記載の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項23】
リンパ腫の処置に使用するための治療剤の製造における請求項8〜18のいずれか一項に記載の有効量の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項24】
リンパ腫を処置するための請求項8〜18のいずれか一項に記載の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項25】
配列番号3、5又は11を含む109P1D4タンパク質を発現するリンパ腫細胞に細胞傷害剤を送達するインビトロの方法であって、
該細胞に請求項8〜18のいずれか一項に記載の有効量の抗体又はフラグメントを供給する工程を含む方法。
【請求項26】
試験サンプル内の109P1D4ポリヌクレオチドの存在又は不在を検出するためのインビトロの方法であって、以下:
該サンプルを請求項1に記載のポリヌクレオチドに接触させる工程、および
試験サンプル内のポリヌクレオチドへの前記ポリヌクレオチドの結合を検出する工程を含み、
前記試験サンプルがリンパ腫を有する患者由来のサンプルである、方法。
【請求項1】
109P1D4タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが、以下:
(a)配列番号2の配列を含むポリヌクレオチド;
(b)ヌクレオチド残基番号503〜3667の配列番号4の配列から成るポリヌクレオチド;
(c)配列番号10の配列を含むポリヌクレオチド;
(d)ヌクレオチド残基番号846〜4778の配列番号10の配列から成るポリヌクレオチド;および
(e)ヌクレオチド残基番号514〜3627の配列番号18の配列を含むポリヌクレオチド;
からなる群より選択され、
リンパ腫のマーカーとしての機能を有するポリヌクレオチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリヌクレオチドを含む、組換え発現ベクター。
【請求項3】
請求項2に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項4】
109P1D4タンパク質の産生に十分な条件下で、請求項3に記載の宿主細胞を培養する工程を包含する109P1D4タンパク質を産生するためのプロセスであって、前記109P1D4タンパクが配列番号3、5又は11のアミノ酸配列を含むプロセス。
【請求項5】
そのように産生された109P1D4タンパク質を回収する工程をさらに包含する、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
単離された109P1D4タンパク質であって、配列番号5又は11のアミノ酸配列を含み、リンパ腫のマーカーとしての機能を有するタンパク質。
【請求項7】
薬学的に受容可能なキャリアおよび請求項6に記載のタンパク質を含む、組成物。
【請求項8】
リンパ腫の処置、検出又は診断に使用するための抗体またはそのフラグメントであって、
前記抗体またはそのフラグメントが109P1D4タンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合し、
前記タンパク質が配列番号3、5又は11のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項9】
モノクローナルである、請求項8に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項10】
請求項9に記載の抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項11】
組換えタンパク質である、請求項9に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項12】
請求項8〜11のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントであって、該フラグメントが、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fvフラグメント、またはSfvフラグメントである、抗体またはそのフラグメント。
【請求項13】
ヒト抗体である、請求項8〜12のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
細胞傷害剤で標識されている、請求項8〜13のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
請求項14に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記細胞傷害剤が、放射性同位体、化学治療剤および毒素からなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項16】
請求項15に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記放射性同位体が、211At、131I、125I、90Y、186Re、188Re、153Sm、212Bi、32PおよびLuの放射性同位体からなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
請求項15に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記化学治療剤が、タキソール、アクチノマイシン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ゲロニン、およびカリケアマイシンからなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項18】
請求項15に記載の抗体またはそのフラグメントであって、前記毒素が、ジフテリア毒素、エノマイシン、フェノマイシン、Pseudomonas外毒素(PE)A、PE40、アブリン、アブリンA鎖、マイトゲリン、モデシンA鎖、およびα−サルシンからなる群より選択される、抗体またはそのフラグメント。
【請求項19】
請求項8〜18のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを含む組成物。
【請求項20】
試験サンプル内の109P1D4タンパク質の存在又は不在を検出するためのインビトロの方法であって、以下:
該サンプルを、配列番号3、5又は11の109P1D4タンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体またはそのフラグメントと接触させる工程;および
前記抗体又はフラグメントの、試験サンプル内のいずれかの109P1D4タンパク質への結合を検出する工程を包含し、
前記試験サンプルがリンパ腫を有する患者由来のサンプルである、方法。
【請求項21】
109P1D4タンパク質を発現するリンパ種細胞の成長の阻害、又は該リンパ種細胞への細胞傷害剤の送達に使用するための薬剤の製造における請求項8〜18のいずれか一項に記載の有効量の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項22】
109P1D4タンパク質を発現するリンパ種細胞の成長を阻害するため、又は該リンパ種細胞に細胞傷害剤を送達するための請求項8〜18のいずれか一項に記載の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項23】
リンパ腫の処置に使用するための治療剤の製造における請求項8〜18のいずれか一項に記載の有効量の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項24】
リンパ腫を処置するための請求項8〜18のいずれか一項に記載の抗体又はフラグメントの使用。
【請求項25】
配列番号3、5又は11を含む109P1D4タンパク質を発現するリンパ腫細胞に細胞傷害剤を送達するインビトロの方法であって、
該細胞に請求項8〜18のいずれか一項に記載の有効量の抗体又はフラグメントを供給する工程を含む方法。
【請求項26】
試験サンプル内の109P1D4ポリヌクレオチドの存在又は不在を検出するためのインビトロの方法であって、以下:
該サンプルを請求項1に記載のポリヌクレオチドに接触させる工程、および
試験サンプル内のポリヌクレオチドへの前記ポリヌクレオチドの結合を検出する工程を含み、
前記試験サンプルがリンパ腫を有する患者由来のサンプルである、方法。
【図1】
【図2A−1】
【図2A−2】
【図2A−3】
【図2A−4】
【図2B−1】
【図2B−2】
【図2B−3】
【図2B−4】
【図2C−1】
【図2C−2】
【図2C−3】
【図2C−4】
【図2C−5】
【図2C−6】
【図2D−1】
【図2D−2】
【図2D−3】
【図2D−4】
【図2D−5】
【図2D−6】
【図2D−7】
【図2E−1】
【図2E−2】
【図2E−3】
【図2E−4】
【図2E−5】
【図2E−6】
【図2F−1】
【図2F−2】
【図2F−3】
【図2F−4】
【図2G−1】
【図2G−2】
【図2G−3】
【図2G−4】
【図2H−1】
【図2H−2】
【図2H−3】
【図2H−4】
【図2H−5】
【図2H−6】
【図2H−7】
【図2I−1】
【図2I−2】
【図2I−3】
【図2I−4】
【図2J−1】
【図2J−2】
【図2K】
【図3A】
【図3B】
【図3C−1】
【図3C−2】
【図3D−1】
【図3D−2】
【図3E】
【図3F−1】
【図3F−2】
【図3G】
【図3H−1】
【図3H−2】
【図3I】
【図4−1】
【図4−2】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図6H】
【図6I】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図7I】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図8I】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図9G】
【図9H】
【図9I】
【図10−1】
【図10−2】
【図11−1】
【図11−2】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C−1】
【図13C−2】
【図13D−1】
【図13D−2】
【図13E−1】
【図13E−2】
【図13F】
【図13G】
【図13H−1】
【図13H−2】
【図13I】
【図13J】
【図13K】
【図13L】
【図13M】
【図13N】
【図13O】
【図13P】
【図13Q】
【図13R】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2A−1】
【図2A−2】
【図2A−3】
【図2A−4】
【図2B−1】
【図2B−2】
【図2B−3】
【図2B−4】
【図2C−1】
【図2C−2】
【図2C−3】
【図2C−4】
【図2C−5】
【図2C−6】
【図2D−1】
【図2D−2】
【図2D−3】
【図2D−4】
【図2D−5】
【図2D−6】
【図2D−7】
【図2E−1】
【図2E−2】
【図2E−3】
【図2E−4】
【図2E−5】
【図2E−6】
【図2F−1】
【図2F−2】
【図2F−3】
【図2F−4】
【図2G−1】
【図2G−2】
【図2G−3】
【図2G−4】
【図2H−1】
【図2H−2】
【図2H−3】
【図2H−4】
【図2H−5】
【図2H−6】
【図2H−7】
【図2I−1】
【図2I−2】
【図2I−3】
【図2I−4】
【図2J−1】
【図2J−2】
【図2K】
【図3A】
【図3B】
【図3C−1】
【図3C−2】
【図3D−1】
【図3D−2】
【図3E】
【図3F−1】
【図3F−2】
【図3G】
【図3H−1】
【図3H−2】
【図3I】
【図4−1】
【図4−2】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図6H】
【図6I】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図7I】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図8I】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図9G】
【図9H】
【図9I】
【図10−1】
【図10−2】
【図11−1】
【図11−2】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C−1】
【図13C−2】
【図13D−1】
【図13D−2】
【図13E−1】
【図13E−2】
【図13F】
【図13G】
【図13H−1】
【図13H−2】
【図13I】
【図13J】
【図13K】
【図13L】
【図13M】
【図13N】
【図13O】
【図13P】
【図13Q】
【図13R】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2011−152132(P2011−152132A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23063(P2011−23063)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【分割の表示】特願2006−514206(P2006−514206)の分割
【原出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【分割の表示】特願2006−514206(P2006−514206)の分割
【原出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
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