説明

癌ワクチン

本発明者らは、パッパリシンを含むワクチンおよびパッパリシンを含むワクチン組成物を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッパリシン(pappalysin)を含むワクチンおよびパッパリシンを含むワクチン組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
パッパリシンは、ジスルフィド結合ホモダイマーとして天然に存在する分子量181キロダルトンの分泌型妊娠関連メタロプロテイナーゼであり、妊娠中に継続的に発現し、好酸球主要塩基性タンパク質と呼ばれるインヒビタータンパク質との複合体として2:2のプロテイナーゼ:インヒビター複合体で見出される。その酵素の第2の型は、198.5キロダルトンの分子量を有するパッパリシン2[PappA2]として存在し、モノマーとして機能し、胎盤および非妊娠乳腺において優先的に発現し、腎臓、胎児脳、および膵臓においての発現は低い。パッパリシンの基質は、6つの異なるタンパク質が存在する、インスリン様成長因子結合タンパク質[IGFBP]である。IGFBP4およびIGFBP5は、パッパリシンの好ましい基質である。PappA2はIGFBP5を優先的に切断する。IGFBPは、インスリン様成長因子[IGF−1]と密接に結合して見出され、IGF−1活性を抑制する。IGF−1は、7.6kDの分子量を有する70アミノ酸のポリペプチドである。IGF−1は、数ある細胞の中でも特に、骨成長をもたらす軟骨細胞の増殖を刺激する。IGF−1はまた、筋発生に関与する。IGF−1は、受容体チロシンキナーゼ(RTK)スーパーファミリーのメンバーと相互作用するタンパク質リガンドの一例である。約98%のIGF−1が、6つのIGFBPのうちの1つに結合している。IGFBP3は、最も多く存在し、IGF−1結合の80%を占める。IGF−1は、2つの受容体:IGF−1受容体(IGFR)およびインスリン受容体(IR)に結合し、そのうちの前者は、より大きな親和性で結合する。IGF−1は腫瘍の維持において役割を有することも知られており、それゆえに、IGF−1アンタゴニストは、癌の処置において治療的価値をもつであろう。
【0003】
本発明者らの同時係属出願(WO2005/089043)において、本発明者らは、一連の患者試料由来のリンパ節および前立腺から直接単離された前立腺幹細胞の単離を記載している。これらの幹細胞は、幹細胞性質をもつ細胞を特徴づけるマーカーを発現する。以下のマーカーは典型的には、前立腺幹細胞マーカーとして発現される:ヒト上皮抗原(HEA)、CD44、高発現のαβインテグリン、およびCD133。さらに、本発明者らの同時係属出願(WO2007/0128110)において、本発明者らは、正常前立腺幹細胞と比較して、癌前立腺幹細胞において上方制御される遺伝子のアレイ発現を開示している。このアレイにおいて最も高く上方制御される遺伝子の1つが、パッパリシンである。
【0004】
本発明者らはさらに、前立腺幹細胞においてパッパリシン発現を分析しており、それが高度に発現していることを確認し、それによって、WO2007/0128110に開示されたアレイ分析を立証している。さらに、本発明者らは、他の細胞においてパッパリシンの発現を分析し、発現が前立腺癌細胞系において高く、前立腺細胞系の悪性度と相関することを見出した。さらに、本発明者らは、その関連したパッパリシンであるパッパリシン2もまた、癌細胞系によって高レベルで産生されることを開示している。パッパリシンおよびパッパリシン2は、小分子インヒビターなどの開発のための理想的な候補を提供する、限定された組織/細胞発現パターンを有する分泌型タンパク質である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の態様によれば、アジュバントおよび/または担体と共に、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分を含むワクチン組成物が提供される。
【0006】
本発明の好ましい実施形態において、パッパリシンポリペプチドは、図2または図4におけるアミノ酸配列によって表される。
【0007】
本発明の好ましい実施形態において、前記抗原性部分は、図13a、13b、13c、13d、13e、または13fに示されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその配列変異体からなり、前記配列変異体は、少なくとも1つのアミノ酸残基のアミノ酸付加、欠失、または置換であり、前記配列変異体は少なくとも1つの抗原性エピトープを含む。
【0008】
本発明の好ましい実施形態において、前記抗原性部分は、図13cに示されるアミノ酸配列からなる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態において、前記抗原性部分は、図14a、14b、14c、14d、14e、または14fに示されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその配列変異体からなり、前記配列変異体は、少なくとも1つのアミノ酸残基のアミノ酸付加、欠失、または置換であり、前記配列変異体は少なくとも1つの抗原性エピトープを含む。
【0010】
本発明の好ましい実施形態において、前記抗原性部分は図14cに示されるアミノ酸配列からなる。
【0011】
変異ポリペプチドは、任意の組み合わせで存在し得る、1つまたは複数の置換、付加、欠失、切断によってアミノ酸配列が異なり得る。好ましい変異体は、保存的アミノ酸置換によって参照ポリペプチドと異なるものである。そのような置換は、所定のアミノ酸を類似の特性をもつ別のアミノ酸によって置換するものである。以下のアミノ酸の非限定的なリストは、保存的置き換え(類似)とみなされる:a)アラニン、セリン、およびスレオニン;b)グルタミン酸およびアスパラギン酸;c)アスパラギンおよびグルタミン;d)アルギニンおよびリシン;e)イソロイシン、ロイシン、メチオニン、およびバリン;ならびにf)フェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファン。最も非常に好ましいのは、参照ポリペプチドと異なる変異体が、その参照ポリペプチドと同じ生物学的機能および活性を保持または増強する変異体である。加えて、本発明は、本明細書に開示されたポリペプチド配列と少なくとも50〜75%同一性を有するポリペプチド配列、またはその断片および機能的に等価のポリペプチドを特徴とする。一実施形態において、ポリペプチドは、本明細書に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%同一性、85%同一性、より好ましくは少なくとも90%同一性、さらにより好ましくは少なくとも95%同一性、なおより好ましくは少なくとも97%同一性、最も好ましくは少なくとも99%同一性を有する。
【0012】
アジュバントおよび担体という用語は、以下のように解釈される。いくつかのポリペプチド抗原またはペプチド抗原は、B細胞エピトープを含むがT細胞エピトープを含まない。免疫応答は、ポリペプチド/ペプチド内のT細胞エピトープの包含によって、または複数のT細胞エピトープを含むキーホールリンペットヘモシアニンもしくは破傷風トキソイドなどの免疫原性担体タンパク質へのポリペプチド/ペプチドのコンジュゲーションによって大いに増強することができる。そのコンジュゲートは、抗原提示細胞によって取り込まれ、プロセシングされ、ヒト白血球抗原(HLA)クラスII分子によって提示される。これにより、担体由来エピトープに特異的なT細胞が、もとの抗原性ポリペプチド/ペプチドに特異的なB細胞にT細胞を与えるのを助けることができる。これは、抗体産生、分泌、およびアイソタイプスイッチの増加をもたらすことができる。アジュバントは、免疫細胞の活性を調節することによって抗原に対する特異的免疫応答を増大する物質または方法である。アジュバントの例には、フロイントアジュバント、ムラミルジペプチド、リポソーム、GMCSF、インターフェロンγ、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターロイキン12、インターロイキン23、インターロイキン17、インターロイキン2、インターロイキン1、TGF、TNFα、およびTNFβからなる群から選択されるサイトカイン、ならびにCpGオリゴヌクレオチド、フラジェリン、モノホスホリルリピドA、ポリI:C、およびそれらの誘導体などのTLRアゴニストが挙げられる。
【0013】
担体は、第2の分子に結合したとき、その第2の分子に対する免疫応答を増大する免疫原性分子である。
【0014】
本発明のさらなる態様によれば、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする核酸分子を含むDNAワクチン組成物が提供される。
【0015】
本発明の好ましい実施形態において、前記組成物は、以下からなる群から選択される核酸分子を含む:
i)図1および/または図3に表される核酸配列を含む、またはそれからなる核酸分子、
ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子。
【0016】
本発明の好ましい実施形態において、前記核酸分子は、以下からなる群から選択される:
i)図11a、11b、11c、11d、11e、または11fに表される核酸配列からなる核酸分子、
ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子。
【0017】
本発明の好ましい実施形態において、前記核酸分子は、図11cに示される核酸配列からなる。
【0018】
本発明の好ましい実施形態において、前記核酸分子は、以下からなる群から選択される:
i)図12a、12b、12c、12d、12e、または12fに表される核酸配列からなる核酸分子、
ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子。
【0019】
本発明の好ましい実施形態において、前記核酸分子は、図12cに示される核酸配列からなる。
【0020】
本発明の好ましい実施形態において、前記核酸分子は、前記パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分を発現するのに適合させた発現ベクターの部分である。
【0021】
典型的には、前記適合には、細胞/組織特異的発現を媒介する転写調節配列(プロモーター配列)の供給が挙げられる。これらのプロモーター配列は、細胞/組織特異的配列、誘導配列、または構成的配列であり得る。
【0022】
プロモーターは、当技術分野で認められている用語であり、明確にするために、以下の特徴が挙げられるが、それらは、例としてのみ提供され、限定のために提供されるのではない。エンハンサーエレメントは、遺伝子の転写開始部位の5’側に見出されることが多い、シス作用性核酸配列である(エンハンサーはまた、遺伝子配列の3’側にも見出すことができ、またはさらにイントロン配列中にも位置することもでき、したがって、位置非依存性である)。エンハンサーは、そのエンハンサーが関連づけられる遺伝子の転写速度を増加させるように機能する。エンハンサー活性は、エンハンサーエレメントへ特異的に結合することが示されているトランス作用性転写因子(ポリペプチド)に応答性である。転写因子の結合/活性(David S Latchmanによる、Eukaryotic Transcription Factors、Academic Press Ltd、San Diegoを参照されたい)は、多くの環境信号に応答性であり、その環境信号には、中間代謝産物(例えば、グルコース、脂質)、環境エフェクター(例えば、光、熱)が挙げられるが、それらは例としてであって、限定するためのものではない。
【0023】
プロモーターエレメントにはまた、転写開始の部位を選択するように機能する、いわゆるTATAボックスおよびRNAポリメラーゼ開始選択(RIS)配列が挙げられる。これらの配列はまた、とりわけ、RNAポリメラーゼによる転写開始選択を促進するように機能するポリペプチドを結合する。
【0024】
適合はまた、選択マーカーおよび自己複製配列の供給が挙げられ、そのどちらも、真核細胞または原核細胞宿主のいずれかにおける前記ベクターの維持を促進する。自律的に維持されるベクターは、エピソームベクターと呼ばれる。
【0025】
ベクターにコードされた遺伝子の発現を促進する適合には、転写終結/ポリアデニル化配列の供給が挙げられる。これにはまた、バイシストロニックまたはマルチシストロニックな発現カセット中に配置された、ベクターにコードされた遺伝子の発現を最大にするように機能する配列内リボソーム進入部位(IRES)の供給が挙げられる。
【0026】
発現調節配列にはまた、いわゆる遺伝子座調節領域(LCR)が挙げられる。これらは、マウスにおいてトランスジェニック構築物としてアッセイされた場合、位置非依存性でコピー数依存性の発現を、関連づけられた遺伝子に与える制御エレメントである。LCRには、隣接ヘテロクロマチンのサイレンシング効果から導入遺伝子を遮断する制御エレメントが挙げられる(Grosveldら、Cell(1987)、51:975〜985)。
【0027】
これらの適合は当技術分野においてよく知られている。一般的な発現ベクター構築および組換えDNA技術に関してかなりの量の既刊文献がある。Sambrookら、(1989)Molecular Cloning:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbour Laboratory、Cold Spring Harbour、NYおよびその中の参考文献;Marston,F(1987)DNA Cloning Techniques:A Practical Approach、III巻、IRL Press、Oxford UK;DNA Cloning:F M Ausubelら、Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons,lnc.(1994)を参照されたい。
【0028】
本発明の好ましい実施形態において、前記アジュバントは、GMCSF、インターフェロンγ、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターロイキン12、インターロイキン23、インターロイキン17、インターロイキン2、インターロイキン1、TGF、TNFα、およびTNFβからなる群から選択されるサイトカインからなる群から選択される。
【0029】
本発明のさらなる代替実施形態において、前記アジュバントは、CpGオリゴヌクレオチド、フラジェリン、モノホスホリルリピドA、ポリI:C、およびそれらの誘導体などのTLRアゴニストである。
【0030】
本発明の好ましい実施形態において、前記アジュバントはCpGオリゴヌクレオチドである。
【0031】
本発明の好ましい実施形態において、前記アジュバントは、ムラミルジペプチド(MDP)および/またはトレハロースジコリノミコラート(TDM)などの細菌細胞壁誘導体である。
【0032】
本発明のさらなる態様によれば、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分、ならびにアジュバントおよび/または担体を含む有効量のワクチン組成物を投与するステップを含む、癌に罹患している、または癌の素因を有する対象にワクチン接種する方法が提供される。
【0033】
本明細書に用いられる場合、用語「癌」は、自律成長能力を有する細胞、すなわち、急速に増殖する細胞成長によって特徴づけられる異常な事態または状態を指す。その用語は、組織病理学的型または侵襲性の段階に関わらず、全ての型の癌の成長もしくは発癌過程、転移組織、または悪性形質転換細胞、組織、もしくは器官を含むものとする。用語「癌」は、冒された器官系、例えば、肺、乳房、甲状腺、リンパ系、胃腸、および尿生殖路などの様々な器官系の悪性腫瘍、ならびに大部分の結腸癌、腎細胞癌腫、前立腺癌および/または精巣腫瘍、非小細胞肺癌腫、小腸癌、および食道癌などの悪性腫瘍を含む腺癌を含む。用語「癌腫」は、当技術分野で認められており、呼吸器系癌腫、胃腸系癌腫、泌尿生殖器系癌腫、精巣癌腫、乳癌腫、前立腺癌腫、内分泌系癌腫、およびメラノーマを含む上皮組織または内分泌組織の悪性腫瘍を指す。例示的な癌腫として、頸部、肺、前立腺、乳房、頭頸部、結腸、および卵巣の組織から形成される癌腫が挙げられる。用語「癌腫」はまた、癌肉腫を含み、例えば、それは癌性組織および肉腫組織で構成される悪性腫瘍を含む。「腺癌」は、腺組織に由来する癌腫、または腫瘍細胞が認識できる腺構造を形成する癌腫を指す。用語「肉腫」は、技術分野で認められており、間葉系由来の悪性腫瘍を指す。
【0034】
本発明の好ましい方法において、前記癌は前立腺癌である。
【0035】
本発明の代替の好ましい方法において、前記癌は肺癌である。
【0036】
本発明のさらなる態様によれば、以下からなる群から選択される核酸配列からなる核酸分子が提供される:
(i)図11a、11b、11c、11d、11e、または11fに表される核酸配列からなる核酸分子、
(ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子、ならびに
(iii)遺伝暗号の結果として(i)および(ii)に定義されたヌクレオチド配列に対して縮重しているヌクレオチド配列を含む核酸分子。
【0037】
本発明のさらなる態様によれば、以下からなる群から選択される核酸配列からなる核酸分子が提供される:
(i)図12a、12b、12c、12d、12e、または12fに表される核酸配列からなる核酸分子、
(ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子、ならびに
(iii)遺伝暗号の結果として(i)および(ii)に定義されたヌクレオチド配列に対して縮重しているヌクレオチド配列を含む核酸分子。
【0038】
本発明のさらなる態様によれば、本発明による核酸分子によってコードされるポリペプチドが提供される。
【0039】
本発明の好ましい実施形態において、前記ポリペプチドは、変異ポリペプチドであり、図13a、13b、13c、13d、13e、または13fに表されるアミノ酸配列を含み、その配列は、少なくとも1アミノ酸残基の欠失、付加、または置換によって改変されている。
【0040】
本発明の好ましい実施形態において、前記ポリペプチドは、図13a、13b、13c、13d、13e、または13fに表されるアミノ酸配列からなる。
【0041】
本発明の好ましい実施形態において、前記ポリペプチドは、図13cに表されるアミノ酸配列からなる。
【0042】
本発明の好ましい実施形態において、前記ポリペプチドは、変異ポリペプチドであり、図14a、14b、14c、14d、14e、または14fに表されるアミノ酸配列を含み、その配列は、少なくとも1アミノ酸残基の欠失、付加、または置換によって改変されている。
【0043】
本発明の好ましい実施形態において、前記ポリペプチドは、図14a、14b、14c、14d、14e、または14fに表されるアミノ酸配列からなる。
【0044】
本発明の好ましい実施形態において、前記ポリペプチドは、図14cに表されるアミノ酸配列からなる。
【0045】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通して、語「含む(comprise)」および「含む(contain)」ならびにその語の語尾変化形、例えば、「含むこと(comprising)」および「含む(comprises)」は、「含むが、それらに限定されないこと」を意味し、他の部分、付加物、成分、整数、またはステップを排除することを意図するものではない(排除しない)。
【0046】
本明細書の説明および特許請求の範囲の全体において、単数形は、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、複数形を含む。特に、不定冠詞が用いられる場合、その明細は、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、単数だけでなく複数を企図するものと理解されるべきである。
【0047】
本発明の特定の態様、実施形態、または例に関連して記載された特徴、整数、特性、化合物、化学的部分、または化学基は、それと矛盾しない限り、本明細書に記載された任意の他の態様、実施形態、または実施例に適用可能であると理解されるべきである。
【0048】
以下に、本発明の実施形態を、ただの例として、以下の図を参照して記載する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】ヒトパッパリシンの核酸配列の図である。
【図2】ヒトパッパリシンのアミノ酸配列の図である。
【図3】ヒトパッパリシン2の核酸配列の図である。
【図4】ヒトパッパリシン2のアミノ酸配列の図である。
【図5】前立腺細胞系PNT2、P4E6、およびPC3におけるパッパリシンの免疫蛍光を示す図である。
【図6】初代BPH細胞におけるパッパリシンの免疫蛍光を示す図である。
【図7】初代癌細胞におけるパッパリシンの免疫蛍光を示す図である。
【図8】細胞系PNT2、P4E6、およびPC3におけるパッパリシン2の免疫蛍光を示す図である。
【図9】RT PCRを用いるパッパリシン発現の、アレイ分析から予想される発現レベルとの比較を示す図である。
【図10】パッパリシン、ならびにDNA断片および免疫原性タンパク質断片が由来するドメイン1〜6の概略図である。
【図11a】マウスパッパリシン1断片1のヌクレオチド配列の図である。
【図11b】マウスパッパリシン1断片2のヌクレオチド配列の図である。
【図11c】マウスパッパリシン1断片3のヌクレオチド配列の図である。
【図11d】マウスパッパリシン1断片4のヌクレオチド配列の図である。
【図11e】マウスパッパリシン1断片5のヌクレオチド配列の図である。
【図11f】マウスパッパリシン1断片6のヌクレオチド配列の図である。
【図12a】ヒトパッパリシン1断片1のヌクレオチド配列の図である。
【図12b】ヒトパッパリシン1断片2のヌクレオチド配列の図である。
【図12c】ヒトパッパリシン1断片3のヌクレオチド配列の図である。
【図12d】ヒトパッパリシン1断片4のヌクレオチド配列の図である。
【図12e】ヒトパッパリシン1断片5のヌクレオチド配列の図である。
【図12f】ヒトパッパリシン1断片6のヌクレオチド配列の図である。
【図13a】マウスパッパリシン1断片1のアミノ酸配列の図である。
【図13b】マウスパッパリシン1断片2のアミノ酸配列の図である。
【図13c】マウスパッパリシン1断片3のアミノ酸配列の図である。
【図13d】マウスパッパリシン1断片4のアミノ酸配列の図である。
【図13e】マウスパッパリシン1断片5のアミノ酸配列の図である。
【図13f】マウスパッパリシン1断片6のアミノ酸配列の図である。
【図14a】ヒトパッパリシン1断片1のアミノ酸配列の図である。
【図14b】ヒトパッパリシン1断片2のアミノ酸配列の図である。
【図14c】ヒトパッパリシン1断片3のアミノ酸配列の図である。
【図14d】ヒトパッパリシン1断片4のアミノ酸配列の図である。
【図14e】ヒトパッパリシン1断片5のアミノ酸配列の図である。
【図14f】ヒトパッパリシン1断片6のアミノ酸配列の図である。
【図15】B16細胞の安定発現株におけるパッパリシン発現を示す図である。発現を、連続培養での6継代後(レーン2〜5)または20を超える継代後(レーン6〜9)の4つの安定クローンにおいてRT−PCRによって測定した。親B16細胞は、パッパリシン陰性であることが示された(レーン1)。パッパリシン発現プラスミドを、陽性対照として増幅し(レーン10)、水を陰性対照として用いた(レーン11)。
【図16】精製されたタンパク質断片のSDS−PAGEを示す図である。精製カラムからの溶出画分を、SDS−PAGE分析に供し、所望の産物の回収率および混入しているタンパク質(画分)の存在を決定した。非誘導性(U)および誘導性(I)細菌培養物のアリコートは、発現が誘導されたことを表すことが示されている。通過画分試料(F)および洗浄試料(W)もまた、分析し、タンパク質精製手順中のタンパク質損失を検出した。
【発明を実施するための形態】
【0050】
材料および方法
腫瘍幹細胞の組織収集、単離、および培養
前立腺癌について前立腺全摘除術を受けた患者から、患者の同意を得て、ヒト前立腺組織を入手した。前立腺癌を、代表的な隣接断片の組織学的検討によって確認した。一部の症例において、転移が疑われる場合には、リンパ節生検を行った。初代幹細胞由来培養物を、完全ケラチノサイト成長培地[上皮成長因子(EGF)およびウシ下垂体抽出物を含むケラチノサイト無血清培地;Invitrogen、Paisley、Scotland]中で維持した。培地にまた、2ng/mLの白血病抑制因子(LIF;Sigma、Poole、United Kingdom)、2ng/mLの幹細胞因子(Sigma)、および100ng/mLのコレラ毒素(Sigma)を追加した。正常な前立腺上皮について以前記載されているように(Richardsonら、2004)、CD44/αβhi/CD133細胞を組織から単離した。
【0051】
標準細胞系の組織培養
細胞系を、以下の成長培地中、37℃/大気中5%COで維持した:PNT2 R10培地:10%ウシ胎仔血清および1%L−グルタミン(Invitrogen)を含むRPMI 1640培地(Invitrogen);PC3細胞 H7培地:ウシ下垂体抽出物(BPE)および上皮成長因子(EGF)を追加した7%ウシ胎仔血清および1%L−グルタミンを含むHAMS F12;P4E6細胞 K2培地:2%ウシ胎仔血清および1%L−グルタミンを含むKSFM。
【0052】
αβhi/CD133細胞の免疫蛍光染色
氷冷した2:1のメタノール:アセトン中の20分間の固定化による共焦点顕微鏡下での画像化のための処理前に、腫瘍由来の培養細胞から直接、αβhi/CD133細胞を選択した。スライドを、20%正常ヤギ血清(NGS)中、室温で1時間、ブロッキングした。ブロッキング後、細胞を、20%NGS中に希釈されたパッパリシンA(ab59088、Abcam)に対するウサギポリクローナル抗体とインキュベートした。洗浄(3×TBS)後、細胞を、アレクサ488タグ付き二次抗体でさらに探索した。細胞を、カバーガラス下の抗光退色(Dako)媒体中にマウントした。
【0053】
マウスPAPPA断片のpET22b(+)発現ベクターへのクローニング
ヒトPAPPAの推定タンパク質ドメイン(図2および表1参照)におおよそ対応する産物を増幅するようにプライマーを設計した。各フォワードプライマーおよびリバースプライマーはまた、In−Fusionクローニングシステム(Clontech、下記参照)に用いるHisタグ付きタンパク質発現ベクターpET−22b(+)のBamH1部位に相同である15bp配列を含んだ。PCRを、KOD Hot Start DNAポリメラーゼ(Novagen)を用いて以下の条件で行った:95℃で2分間、続いて95℃10秒間、55℃10秒間、70℃15秒間の25サイクル。産物を、GelRed(Invitrogen)の1/10,000希釈物を含む1%アガロースゲル上に流した。バンドを、UVトランスイルミネータ(GeneGenius)を用いて可視化した。
【0054】
pET−22b(+)をBamH1で直線化し(37℃、3時間)、生成物を、GelRedで染色された0.8%アガロースゲル上に流した。直線化したベクターに対応するバンドを切り取り、DNAを、Qiagen Gel Extractionキットを用いて、製造会社のプロトコールに従い精製した。
【0055】
断片DNAのベクターへの挿入を、Clontech In−Fusion Advantageキットを用いて、製造会社の使用説明書に従い達成した。生じた構築物を、DH5αコンピテント細菌へ形質転換し、続いて、アンピシリン(50ug/ml;Sigma)を含むLuria broth(LB)寒天で培養した。プレートを37℃で一晩、インキュベートした。個々のコロニーを採取して、アンピシリン含有の5mlのLBの中へ入れ、振盪インキュベータで一晩、インキュベートした。DNAを、Qiaprep Spin Miniprepキット(Qiagen)を用いて、製造会社の使用説明書に従い抽出した。DNAシークエンシングにより、挿入断片は、精製に必要とされるHisタグとインフレームであることが確認された(Technology Facility、University of York)。構築物を、Rosetta−gami2(DE3)pLysS発現宿主へ形質転換した。
【0056】
タンパク質発現の誘導
上記と同じ条件を用いて、バルク誘導を行った。関連パッパリシン断片を含むRosetta−gami2(DE3)pLysS細胞を、アンピシリン(50ug/ml;Sigma)含有の10mlのLBへ接種し、振盪インキュベータ内、37℃で、インキュベートした。OD600が0.5に達したとき、培養物を、アンピシリン含有の500mlのLBに加えた。OD600が0.5ユニットに達したとき、1mMのIPTGを加え、培養物をさらに2時間、インキュベートした。細胞を遠心分離によってペレット化し、洗浄緩衝液(Tris HCl 5OmM;EDTA 2mM、NaCI 5OmM、pH7.9)中に再懸濁し、もう一度、ペレット化した。乾燥ペレットを精製まで−80℃で保存した。
【0057】
変性条件下での精製
予備実験により、断片が不溶性封入体へパッケージングされたことが示され、したがって、断片を変性条件下で精製した。500mlの培養物からの細菌細胞ペレットを10mlのPBS中に再懸濁し、続いて、氷上で超音波処理(Soniprep 150、MSE;15秒間の冷却を差し入れて4×30秒間のバースト)を行った。溶解した培養物を10,000xgで15分間、回転させた。上清を捨て、不溶性物質のペレットを、10mlのPBS中に再懸濁し、もう一度、遠心分離した。
【0058】
生じたペレットを、グアニジン溶解緩衝液中に再懸濁した。最初に、ペレットを、5mlの再懸濁緩衝液(オルトリン酸二水素ナトリウム20mM;NaCl0.5M、pH7.8)中に再懸濁し、15mlのグアニジン溶解緩衝液(オルトリン酸二水素ナトリウム20mM;NaCl0.5M、グアニジンHCl 8M、pH7.8)を加えて、6MのグアニジンHClの最終濃度を生じた。可溶化タンパク質を、回転式振盪機上、室温で10分間、インキュベートし、続いて、0.8μmのシリンジフィルターを通して濾過した。
【0059】
AKTA精製器(Amersham)に取り付けた、3%NiSOを充填した1ml HisTrapカラム(GE Healthcare)を用いて精製を行った。可溶化タンパク質を、変性結合緩衝液(オルトリン酸二水素ナトリウム20mM;NaCl0.5M、尿素8M、pH7.8)と共に1ml/分の速度でカラムを通過させた。変性洗浄緩衝液(オルトリン酸二水素ナトリウム20mM;NaCl0.5M、尿素8M、pH6)を用いてカラムを洗浄し、その緩衝液については30分間にわたって徐々に未変性洗浄緩衝液(オルトリン酸二水素ナトリウム25mM;NaCl0.5M、イミダゾール5mM、pH8)に置き換えていった。5mM〜500mMのイミダゾールの勾配が時間とともに生じるように、未変性洗浄緩衝液を未変性溶出緩衝液(オルトリン酸二水素ナトリウム25mM;NaCl0.5M、イミダゾール500mM、pH8)へ15分間にわたって交換することによって直線勾配溶出を行った。1mlの画分を溶出液から1分間隔で収集した。
【0060】
緩衝液交換およびタンパク質の濃度
溶出断片のPAGE分析後、PBSへの緩衝液交換およびさらに濃度のために、高発現を有する画分を選択した。画分をプールし、Vivaspin20内に置いた。PBSを加えて、容量を20mlにし、続いて、容量が5mlまで減少するまで4000rpmで遠心分離した。PBSを20mlまで加え、その工程をさらに2回、繰り返した。最後に、容量をさらに1mlまで減少させた。タンパク質濃度を、Nanodrop分光光度計を用いて定量した。
【0061】
B16細胞の培養
B16マウスメラノーマ細胞を、10%ウシ胎仔血清(PAA Laboratories Ltd.、Yeovil、UK)および1%L−グルタミン(Invitrogen、Paisley、UK)を追加したRPMI1640培地で構成されるR10成長培地中に維持した。
【0062】
B16細胞の安定的遺伝子導入
B16細胞を25cm2フラスコ内に5×10細胞/フラスコでプレーティングし、遺伝子導入前に24時間、R10成長培地中、37℃でインキュベートした。Oligofectamineリポソーム遺伝子導入試薬を用いて、製造会社(Invitrogen、Paisley、UK)の使用説明書に従い、6.5μg/フラスコのpLNCX−PAPPA発現ベクターを細胞に導入した。簡単に言えば、DNAをOptiMEM遺伝子導入培地(Invitrogen、Paisley、UK)と混合した。安定発現株を選択するために、遺伝子導入から72時間後、成長培地をR10+600μg/ml G418へ変えた。G418抵抗性コロニーの成長を可能にするように、10〜14日間、選択を維持した。その後、96ウェル組織培養プレート内に1細胞/ウェルで細胞を再びプレーティングし、R10+600μg/ml G418中に維持した。
【0063】
実施例
パッパリシン発現は、試験された全ての3つの細胞系において一貫して細胞質発現である;図5、6、および7を参照されたい。分泌された成分はこの技術を用いて検出することができないので、これは分泌型タンパク質について正常である。発現は、良性細胞系(PNT2)より癌細胞系(P4E6およびPC3)で高い。興味深いことに、パッパリシン発現は、骨転移に由来した進行期細胞系PC3より初期癌系P4E6で高い。初代細胞において、発現は、良性と比較して、平均して癌細胞で高い。癌患者において、発現は、より分化したα2β1低集団と比較して、α2β1高/CD133+幹細胞およびα2β1高/CD133始原細胞の集団で高い。パッパリシン2に関しての類似した免疫蛍光染色パターンは、P4E6、PC3、およびPNT2細胞によって示されており、図8を参照されたい。
【0064】
本明細書に開示されたワクチンの効力を試験するためにインビボモデルにB16メラノーマ細胞安定発現株を用いる。クローン化細胞系におけるパッパリシンの発現は、図15に示されている。図16は、図10に記載されている選択されたパッパリシン断片2、3、および4の組換え発現を記載する。
【図1−1】

【図1−2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分、ならびにアジュバントおよび/または担体を含むワクチン組成物。
【請求項2】
パッパリシンポリペプチドが図2および/または図4におけるアミノ酸配列によって表される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記抗原性部分が、図14a、14b、14c、14d、14e、または14fに示されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその配列変異体からなり、前記配列変異体が、少なくとも1つのアミノ酸残基のアミノ酸付加、欠失、または置換であり、前記配列変異体が少なくとも1つの抗原性エピトープを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記抗原性部分が、図14cに示されるアミノ酸配列からなるアミノ酸配列またはその配列変異体からなり、前記配列変異体が、少なくとも1つのアミノ酸残基のアミノ酸付加、欠失、または置換であり、前記配列変異体が少なくとも1つの抗原性エピトープを含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする核酸分子を含む、DNAワクチン組成物。
【請求項6】
前記組成物が、以下:
i)図1および/または図3に表される核酸配列を含む、またはそれからなる核酸分子、
ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子、
からなる群から選択される核酸分子を含む、請求項5に記載のDNAワクチン組成物。
【請求項7】
前記核酸分子が以下:
i)図12a、12b、12c、12d、12e、または12fに表される核酸配列からなる核酸分子、
ii)相補鎖が上記i)における配列にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸分子であって、パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分をコードする、核酸分子、
からなる群から選択される、請求項6に記載のDNAワクチン組成物。
【請求項8】
前記核酸分子が図12cに示される核酸配列からなる、請求項7に記載のDNAワクチン。
【請求項9】
前記核酸分子が、前記パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分を発現するのに適合させた発現ベクターの部分である、請求項5〜8のいずれかに記載のDNAワクチン組成物。
【請求項10】
前記アジュバントが以下:
GMCSF、インターフェロンγ、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターロイキン12、インターロイキン23、インターロイキン17、インターロイキン2、インターロイキン1、TGF、TNFα、およびTNFβからなる群から選択されるサイトカイン、
からなる群から選択される、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
アジュバントがTLRアゴニストである、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
前記TLRアゴニストが以下:
CpGオリゴヌクレオチド、フラジェリン、モノホスホリルリピドA、ポリI:C、およびそれらの誘導体、
からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記アジュバントがCpGオリゴヌクレオチドである、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記アジュバントがムラミルジペプチド(MDP)および/またはトレハロースジコリノミコラート(TDM)などの細菌細胞壁誘導体である、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
【請求項15】
パッパリシンポリペプチドまたはその抗原性部分ならびにアジュバントおよび/または担体を含む有効量のワクチン組成物を投与するステップを含む、癌に罹患している、または癌の素因を有する対象にワクチン接種する方法。
【請求項16】
前記癌が前立腺癌である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記癌が肺癌である、請求項15に記載の方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11a】
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【図11b】
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【図11c】
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【図11d】
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【図11e】
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【図11f】
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【図12a】
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【図12b】
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【図12c】
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【図12d】
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【図12e】
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【図12f】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図13d】
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【図13e】
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【図13f】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図14d】
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【図14e】
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【図14f】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2012−530774(P2012−530774A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516847(P2012−516847)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【国際出願番号】PCT/GB2010/001225
【国際公開番号】WO2010/149963
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(504051548)プロキュア・セラピューティクス・リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】PROCURE THERAPEUTICS LIMITED
【住所又は居所原語表記】Innovation Centre, York Science Park, York YO10 5DG, United Kingdom
【Fターム(参考)】