説明

癌治療のための植物抽出物から成る方法および成分

二つのプロテアーゼすなわちMMP-9およびカテプシンを標的とすることによる癌の治療法が提供されている。MMP-9および/またはカテプシンを阻害する一つあるいはそれ以上の植物抽出物から成る治療成分もまた提供されており、当該植物抽出物は、新生細胞および/または内皮細胞の移動、腫瘍の成長、腫瘍により誘発された血管形成および/または転移を阻害する能力を有するものである。本発明の治療成分群を癌の治療に用いることができ、従って、当該治療成分群を単独であるいは抗癌剤との組み合わせで使用することによる、腫瘍の成長、腫瘍の転移、および/または腫瘍により誘発された血管形成を阻害する方法もまた、提供されている。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
MMP-9およびカテプシンBの活性を阻害するための成分であり、前記成分は、MMP-9および/またはカテプシンBの活性を阻害する能力を有する一つあるいはそれ以上の植物抽出物および生理的に許容可能な担体から成り、前記成分は一つあるいはそれ以上の新生細胞の移動、内皮細胞の移動、腫瘍の成長、腫瘍の転移、および腫瘍により誘発された血管形成を阻害することを特徴とする前記のMMP-9およびカテプシンBの活性を阻害するための成分。
【請求項2】
前記成分が二つあるいはそれ以上の植物抽出物から成る、請求項1に記載の成分。
【請求項3】
前記植物抽出物が表6から表9に記載された植物に由来する、請求項1あるいは2に記載の成分。
【請求項4】
前記植物抽出物の少なくとも一つがショウガ属(Zingiber genus)、ツガ属(Tsuga genus)、あるいはアキノキリンソウ属(Solidago genus)に属する一つの植物に由来する、請求項1、2、あるいは3のいずれかに記載された成分。
【請求項5】
前記植物抽出物の少なくとも一つがショウガ(Zingiber officinale)、ソリダゴ(Solidago sp.)、およびカナダツガ(Tsuga canadensis)から成る群から選択された一つ植物に由来する、請求項1、2、3、あるいは4のいずれかに記載された成分。
【請求項6】
前記ソリダゴ(Solidago sp.)がソリダゴ・カナデンシス(Solidago Canadensis)、オオアワダチソウ(Solidago gigantea)、アキノキリンソウ(Solidago virgaurea)、アキノキリンソウ属交雑種(Solidago hybrida)、あるいはそれらの組み合わせである、請求項5に記載の成分。
【請求項7】
前記植物抽出物がショウガ(Zingiber officinale)およびソリダゴ(Solidago sp.)に由来する、請求項1、2、3、4、あるいは5のいずれかに記載された成分。
【請求項8】
前記植物抽出物がショウガ(Zingiber officinale)、およびソリダゴ・カナデンシス(Solidago Canadensis)か、オオアワダチソウ(Solidago gigantea)か、あるいはソリダゴ・カナデンシス(Solidago Canadensis)とオオアワダチソウ(Solidago gigantea)の組み合わせに由来する、請求項1、2、3、4、あるいは5のいずれかに記載された成分。
【請求項9】
前記植物抽出物がショウガ(Zingiber officinale)およびカナダツガ(Tsuga canadensis)に由来する、請求項1、2、3、4、あるいは5のいずれかに記載された成分。
【請求項10】
さらに、一つあるいはそれ以上の合成MMP-9および/またはカテプシンB阻害剤から成る、請求項1、2、3、4、5、6、7、8 あるいは9のいずれかに記載された成分。
【請求項11】
前記合成MMP-9および/またはカテプシンB阻害剤が、マリマスタット、プリノマスタット、タノマスタット、メタスタット、E-64、CA-074 メチル-エステル、ロイペプチン、1-phenyl-1,4-epoxy-1H,4H-naphtho(1,8-de)(1, 2)dioxepin ANO-2) およびアイロマスタットから成る群から選択された、請求項10に記載の成分。
【請求項12】
当該成分が経口投与用のニュートラシューティカルとして製剤化された、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 あるいは 11のいずれかに記載された成分。
【請求項13】
被験体における腫瘍の成長を阻害するための、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、あるいは12のいずれかに記載された成分の効果的な量の使用法。
【請求項14】
前記成分が一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤と組み合わせて使用される、請求項13に記載の使用法。
【請求項15】
前記抗癌治療剤が化学治療剤である、請求項14に記載の使用法。
【請求項16】
前記成分が前記化学治療剤の治療効果を増す、請求項15に記載の使用法。
【請求項17】
前記化学治療剤が最適以下の投与量で使用される、請求項14あるいは15に記載の使用法。
【請求項18】
前記被験体が太り過ぎあるいは肥満した被験体である、請求項16あるいは17に記載の使用法。
【請求項19】
被験体における腫瘍転移を阻害するための、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、あるいは12のいずれかに記載された成分の効果的な量の使用法。
【請求項20】
前記成分が一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤と組み合わせて使用される、請求項19に記載の使用法。
【請求項21】
前記抗癌治療剤が化学治療剤である、請求項20に記載の使用法。
【請求項22】
前記成分が前記化学治療剤の治療効果を増す、請求項21に記載の使用法。
【請求項23】
前記化学治療剤が最適以下の投与量で使用される、請求項21あるいは22に記載の使用法。
【請求項24】
前記被験体が太り過ぎあるいは肥満した被験体である、請求項22あるいは23に記載の使用法。
【請求項25】
被験体における腫瘍により誘発された血管形成を阻害するための、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、あるいは12のいずれかに記載された成分の効果的な量の使用法。
【請求項26】
前記成分が一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤と組み合わせて使用される、請求項25に記載の使用法
【請求項27】
前記抗癌治療剤が化学治療剤である、請求項26に記載の使用法。
【請求項28】
前記成分が前記化学治療剤の治療効果を増す、請求項27に記載の使用法。
【請求項29】
前記化学治療剤が最適以下の投与量で使用される、請求項27あるいは28に記載の使用法。
【請求項30】
前記被験体が太り過ぎあるいは肥満した被験体である、請求項28あるいは29に記載の使用法。
【請求項31】
被験体内の癌を治療するための薬剤の製造における、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、あるいは11のいずれかに記載された成分の使用法。
【請求項32】
前記薬剤が一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤と組み合わせて使用されるためのものである、請求項31に記載の使用法*34
【請求項33】
前記抗癌治療剤が化学治療剤である、請求項32に記載の使用法。
【請求項34】
前記薬剤が前記化学治療剤の治療効果を増す、請求項33に記載の使用法。
【請求項35】
前記化学治療剤が最適以下の投与量で使用される、請求項33あるいは34に記載の使用法。
【請求項36】
前記被験体が太り過ぎあるいは肥満した被験体である、請求項34あるいは35に記載の使用法。
【請求項37】
被験体内の癌を治療するためのニュートラシューティカルの製造における、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、あるいは11のいずれかに記載された成分の使用法。
【請求項38】
当該ニュートラシューティカルが経口投与用に製剤化された、請求項37に記載の使用法。
【請求項39】
前記ニュートラシューティカルが一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤と組み合わせて使用されるためのものである、請求項37あるいは38に記載の使用法。*35
【請求項40】
前記抗癌治療剤が化学治療剤である、請求項39に記載の使用法。
【請求項41】
前記ニュートラシューティカルが前記化学治療剤の治療効果を増す、請求項40に記載の使用法。
【請求項42】
前記化学治療剤が最適以下の投与量で使用される、請求項40あるいは41に記載の使用法。
【請求項43】
前記被験体が太り過ぎあるいは肥満した被験体である、請求項41あるいは42に記載の使用法。
【請求項44】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、あるいは12のいずれかに記載された成分と、少なくとも1個の容器と、さらに使用に関する任意の指示とから成るキット。
【請求項45】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、あるいは12のいずれかに記載された成分と一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤とから成るキット。
【請求項46】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、あるいは12のいずれかに記載された成分の効果的な量を、被験体に投与することから成る、被験体における癌を治療する方法。
【請求項47】
前記成分が経口投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記成分が、一つあるいはそれ以上の抗癌治療剤との組み合わせで投与される、請求項46あるいは47に記載の方法。
【請求項49】
前記抗癌治療剤が化学治療剤である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記成分が前記化学治療剤の治療効果を増す、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記化学治療剤が最適以下の投与量で使用される、請求項49あるいは50に記載の方法。
【請求項52】
前記被験体が太り過ぎあるいは肥満した被験体である、請求項50あるいは51に記載の方法。
【請求項53】
被験体内の癌の治療において使用される化学治療剤のアジュバントとして使用することができる成分であり、前記成分は、MMP-9および/またはカテプシンBの活性を阻害する能力を有する一つあるいはそれ以上の植物抽出物および生理的に許容可能な担体から成り、前記成分は前記化学治療剤の治療効果を増すことを特徴とする、前記の被験体内の癌の治療において使用される化学治療剤のアジュバントとして使用することができる成分。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2008−516899(P2008−516899A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−535971(P2007−535971)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【国際出願番号】PCT/CA2005/001576
【国際公開番号】WO2006/039807
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(507123914)ビオファーマコペ デジン アンテルナショナル インク. (2)
【Fターム(参考)】