説明

皮膚色改変剤、毛色改変剤及びフェオメラニン産生促進剤

【課題】フェオメラニン産生を促進するフェオメラニン産生促進剤、並びにフェオメラニン産生を促進することで皮膚色又は毛色を改変する皮膚色改変剤及び毛色改変剤を提供する。
【解決手段】チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有する、フェオメラニン産生促進剤、皮膚色改変剤及び毛色改変剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚色改変剤、毛色改変剤及びフェオメラニン産生促進剤に関する。
【背景技術】
【0002】
メラニンは、皮膚組織(表皮あるいは毛髪)に存在するメラニン産生細胞によって産出される色素である。メラニンには、黒〜黒褐色のユーメラニン(真性メラニン)と、赤褐色〜黄色のフェオメラニンの2種類がある。色の濃淡はユーメラニンにより決定され、黄色み・赤みはフェオメラニンに左右される。つまり、ユーメラニンが多ければ毛髪及び皮膚の色は黒色に近づき、フェオメラニンが多ければ赤色に近づく。
【0003】
皮膚の色むらをなくす、地肌の色みを変えるための方法として、従来からベースの肌色を整える化粧下地、メーキャップなどの化粧料が使用されている。また、皮膚の色むらが顕著な場合はシミ、ソバカスとして認知され、美容上の大きな悩みとなることから、カバー力が強いコンシーラー等の化粧料が部分的に使用される。しかし、これらの化粧料は、皮膚の色むら、色みの問題を根本的に解決するものではない。
【0004】
また、加齢に伴う白髪の発生を隠す方法として、従来から白髪を染めるための染毛剤(例えば、白髪染め)が使用されている。また、ファッションの一部として、脱色剤、染毛剤により赤みがかった色の毛髪に改変する傾向がある。しかし、これらの脱色剤及び染毛剤は、既に生えている毛髪を事後的に変色又は着色する対処療法的なものであって、毛髪の色を根本的に改変するものではない。
【0005】
したがって、フェオメラニン産生を促進させる成分が見い出すことができれば、皮膚色及び体毛色を調整するといった効果が期待できる。
フェオメラニン産生を促進させる成分として、例えば、BMP(bone morphogenic protein)産生促進エキスが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−519722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、フェオメラニン産生を効果的に促進することができるフェオメラニン産生促進剤を提供することを目的とする。また、本発明は、フェオメラニン産生を促進することで皮膚色又は毛色を改変する皮膚色改変剤及び毛色改変剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は上記課題に鑑み、鋭意検討を行った。その結果、チガヤ(Imperata cylindrica)の抽出物がフェオメラニン産生促進作用を有することを見い出した。さらに、この抽出物を用いることで、優れたフェオメラニン産生促進剤、皮膚色改変剤及び毛色改変剤を提供することができることを見い出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0009】
本発明は、チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有するフェオメラニン産生促進剤に関する。
また、本発明は、チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有する皮膚色改変剤に関する。
さらに、本発明は、チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有する毛色改変剤に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、フェオメラニン産生を効果的に促進することができるフェオメラニン産生促進剤を提供することができる。また、本発明によれば、フェオメラニン産生を促進することで皮膚色又は毛色を改変する皮膚色改変剤及び毛色改変剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物のフェオメラニン産生促進効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のフェオメラニン産生促進剤、皮膚色改変剤及び毛色改変剤は、チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有する。
本発明において、「皮膚色改変」とは皮膚の色の属性(例えば、色相、明度、彩度)等(色彩濃淡のような色調も含む)を調整することをいう。また、「毛色改変」とは哺乳類(例えばヒト)等の動物の体毛の色の属性(例えば、色相、明度、彩度)等(色彩濃淡のような色調も含む)を調整することをいう。
【0013】
皮膚組織に存在するユーメラニン量が多いと毛髪及び皮膚の色は黒色に近づき、皮膚組織に存在するフェオメラニン量が多ければ赤色に近づくことが知られている(例えば、「色素細胞」(発行日:2001年10月20日、慶應義塾大学出版会)及びIto S.and Wakamatsu K.、「Quantitative analysis of eumelanin and pheomelaninin humans,mice,and other animals:a comparative review.、Pigment Cell Res、第16巻、p.523-531、2003年参照)。
チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物は、フェオメラニン産生促進効果を有する。したがって、チガヤ(Imperata cylindrica)を含有する本発明の皮膚色改変剤及び毛色改変剤は、皮膚組織におけるフェオメラニンの産生を促進することにより、又は、皮膚組織におけるフェオメラニンの産生を促進してユーメラニンとフェオメラニンの存在比率を変化させることにより、皮膚色又は体毛色を改変することができる。具体的には、本発明の皮膚色改変剤及び毛色改変剤を用いることで、皮膚及び体毛の黄色み・赤みを濃くすることができる。
【0014】
本発明におけるチガヤ(Imperata cylindrica)は、イネ科(Poaceae)に属する植物であり、日本、中国、韓国などで群生する植物である。チガヤ(Imperata cylindrica)の抽出物には、利尿作用、出血短縮作用、抗炎症作用、鎮痛作用、アルコール解毒作用、抗菌作用が認められている。しかし、チガヤ(Imperata cylindrica)の抽出物がフェオメラニン産生促進作用を有することは全く知られていなかった。
【0015】
本発明において、チガヤ(Imperata cylindrica)の全ての任意の部分が使用可能である。例えば、上記植物の全草、または任意の部位(根、根茎、茎、葉、花、果実、種子等)、およびそれらの組み合わせのいずれか1つまたは複数を使用することができる。
本発明において、チガヤ(Imperata cylindrica)の抽出物を得るためには、前記植物の根茎を用いるのが好ましく、チガヤ(Imperata cylindrica)を基原植物として得られた生薬(茅根(ボウコン))を用いることもできる。
【0016】
本発明において用いる、前記植物の抽出物は、適当な溶媒を用いた常法の抽出方法によって調製することができる。
【0017】
本発明において、前記植物の抽出物の調製に、上記植物をそのまま、又は乾燥粉砕して用いることもできるが、その水蒸気蒸留物又は圧搾物を用いることもでき、これらは精油等、より精製したものを用いることもでき、また市販品を利用することもできる。上記植物又はその水蒸気蒸留物若しくは圧搾物は、いずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0018】
抽出に用いる溶媒としては、通常植物成分の抽出に用いられるもの、例えば水、石油エーテル、n−ヘキサン、トルエン、クロロホルム、エーテル、酢酸エチル、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等が挙げられ、特に水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。また抽出条件も通常の条件を適用でき、例えば上記植物を5〜80℃で2時間〜60日間浸漬又は加熱還流すればよい。上記植物の抽出物は、そのまま使用できるが、さらに適当な分離手段、例えばゲル濾過、クロマトグラフィー、精密蒸留、活性炭処理等により活性の高い画分を分画して用いることもできる。
【0019】
本発明において、チガヤ(Imperata cylindrica)の抽出物はそのまま用いてもよい。または、当該抽出物を希釈、濃縮または凍結乾燥した後、粉末またはペースト状に調製して用いることもできる。
【0020】
前記植物の抽出物は、フェオメラニン産生促進作用を有する。前記植物の抽出物を含有させれば、皮膚老化防止剤、ドーパオキシダーゼ活性抑制剤および細胞増殖活性促進剤が得られる。
本発明において、前記植物の抽出物はそのままフェオメラニン産生促進剤、皮膚色改変剤及び毛色改変剤として用いてもよい。または、上記抽出物に、例えば酸化チタン、炭酸カルシウム、蒸留水、乳糖、デンプン等の適当な液体または固体の賦形剤または増量剤を加えて用いてもよい。この場合、前記植物の抽出物の量は特に制限されないが、前記抽出物が固形分換算で0.00001〜5重量%含まれるのが好ましく、0.0001〜0.5重量%含まれるのが特に好ましい。
【0021】
本発明の皮膚色改変剤及び毛色改変剤は、優れた皮膚色又は体毛色を改変する効果を有し、例えば、皮膚色調節用又は体毛色調整用の化粧料や皮膚外用剤等の用途に用いることができる。
本発明の皮膚色改変剤及び毛色改変剤を、上記化粧料や皮膚外用剤に使用する場合、その使用量は、有効成分の含有量により異なるが、皮膚色又は体毛色を改変しようとする部位の皮膚面1cm2当たり0.1μg〜10μgを1日1〜2回、1ヶ月以上使用するのが好ましい。
【0022】
本発明の皮膚色改変剤を、皮膚色調節用化粧料や皮膚外用剤に用いる場合、通常の皮膚化粧料等に配合される薬効成分、例えば、ジヒドロキシアセトン、P−MCX、P−1789、微粒子酸化亜鉛、酸化チタン等の紫外線吸収剤、アスコルビン酸等のビタミン類、ヒアルロン酸等の保湿剤、ホルモン剤等を含有させることができる。
また、皮膚色調節用化粧料や皮膚外用剤の形態としては、例えば、クリーム、ローション、乳剤、軟膏、ゲル、パック、フォーム、エッセンス、スティック、パウダー等が挙げられる。
【0023】
本発明の毛色改変剤を、体毛色調整用化粧料や皮膚外用剤に用いる場合、通常の毛髪化粧料等に配合される薬効成分、例えば、センブリエキス、ニンジン抽出液等の植物抽出エキス、ビタミンE及びその誘導体、ビオチン等のビタミン類、ニコチン酸エステル類等を含有させることができる。
また、体毛色調整用化粧料や皮膚外用剤の形態としては、例えば、クリーム、ローション、乳剤、軟膏、ゲル、ヘアトニック、ヘアリキッド、リニメント、ヘアーリンス、ヘアーシャンプー、ヘアートリートメント、ヘアーコンディショナー、エアゾール、ムース等が挙げられる。
【0024】
上記成分のほかに、通常の化粧料または皮膚外用剤に用いられる各種成分、例えばチョーク、タルク、フラー土、カオリン、デンプン、ゴム、コロイドシリカナトリウムポリアクリレート等の粉体;例えば鉱油、植物油、シリコーン油等の油又は油状物質;例えばソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート、グリセロールモノオレエート、高分子シリコーン界面活性剤等の乳化剤;パラ−ヒドロキシベンゾエートエステル等の防腐剤;ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;グリセロール、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボキシレート、ジブチルフタレート、ゼラチン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤;トリエタノールアミン又は水酸化ナトリウムのような塩基を伴う乳酸等の緩衝剤;グリセロールエーテル及び合成、動物性又は植物性セラミド等の界面活性剤;密ろう、オゾケライトワックス、パラフィンワックス等のワックス類;増粘剤;活性増強剤;着色料;香料等、を必要に応じ適宜組合せて用いることができる。
【実施例】
【0025】
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
(製造例1)チガヤ(Imperata cylindrica)の調製
チガヤを基原植物とする生薬ボウコン(新和物産社より購入)40gを細切し、50%エタノール400mLを加え、室温で27日間抽出後、濾過してチガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を得た(収量321mL、蒸発残分2.74w/v%)。
【0027】
(参考例)タンポポ抽出物の調製
タンポポ(学名Taraxacum officinale、栃本天海堂より購入)の根部分4kgを細切し、溶媒99.5%エタノールを8Lを加え、室温℃で23日間抽出後、濾過してタンポポ抽出物を得た(収量6.3L、蒸発残分2.70w/v%)。
【0028】
(試験例1)フェオメラニン産生促進試験
(1)MEL−300皮膚モデルの培養
メラノサイト入りMEL−300皮膚モデルカップ(倉敷紡績株式会社)に、メラノサイト活性化因子エンドセリン−1(ET−1)、幹細胞増殖因子(SCF)、αメラノサイト刺激ホルモン(α−MSH)、ヒスタミンおよびプロスタグランジンE2(PGE2)をそれぞれ培地中終濃度で10×10-7mol/m3になるように添加したEPI−100−NMM113培地を添加し、37℃の条件化で培養した。培養期間中は3日に1度、培地交換を行った。培養1日目より前記製造例1及び参考例で調製したチガヤ及びタンポポの抽出物をそれぞれ0.1w/v%となるよう添加した。培地交換時には再度チガヤ及びタンポポの抽出物をそれぞれ0.1w/v%となるよう添加した。また、コントロールとして50%エタノールを添加した。
培養開始から14日後、皮膚モデルカップをPBS(リン酸緩衝生理食塩水)で十分洗浄した後、ピンセットで個々の皮膚モデルを剥離してエッペンドルフチューブに移し、PBSで更に3回洗浄した。続いて50%エタノールで3回洗浄、100%エタノールで2回洗浄した後、室温で1晩乾燥させた。
【0029】
(2)メラノサイトの培養
10cm培養皿に2−3継代目のヒト新生児包皮由来培養メラノサイト(NEHM,Lightly,倉敷紡績株式会社)を2×104/cm2の細胞密度となるよう播種した。培地はMedium254にPMAを除くHMGS(Human Melanocyte Growth Supplement)(いずれもCascade Biologics社)を添加したものを用いた。
72時間の培養後、前記製造例1で調製したチガヤ抽出物を0.1w/v%となるように添加し、更に10日間培養を行った。培養期間中は3日に1度、培地交換を行った。培地交換時には再度チガヤ抽出物をそれぞれ0.1w/v%となるよう添加した。培養10日後にトリプシン処理によって細胞を回収した。
【0030】
(3)吸光度によるフェオメラニン及びトータルメラニンの定量
前記(1)で調製した乾燥させた皮膚モデルに少量の水を加えてホモジナイズし、8Mの水酸化ナトリウム溶液を終濃度1Mになるよう加え、十分混和した後、室温で2時間放置した。2時間後に遠心分離により上清を回収し、405nmの吸光度を測定し、フェオメラニンを定量した。
また、前記(1)で調製した乾燥させた皮膚モデルにSoluene-350(商品名、パーキンエルマージャパン):水=9:1の溶液200μLを加えて100℃で1時間処理した。皮膚モデルが完全に溶解した後、遠心分離により上清を回収し、500nm吸光度を測定し、トータルメラニン(ユーメラニン及びフェオメラニンを含むすべてのメラニン)を定量した。
その結果を図1に示す。なお、フェオメラニン量及びトータルメラニン量は、コントロールにおけるフェオメラニン量及びトータルメラニン量に対する相対値で示している。
【0031】
図1の結果から、タンポポ抽出物の添加はトータルメラニンを増加させるが、フェオメラニンの増加作用はごく僅かであった。これに対し、チガヤ抽出物の添加は、トータルメラニン量に大きな変化が無いものの、フェオメラニンの存在量を顕著に増加させることが分かった。
【0032】
(4)HPLCによるPTCA及び4−AHPの定量
前記(1)で調製した皮膚モデル及び前記(2)で調製したメラノサイトを用いて、PTCA(pyrrole-2,3,5-tricarboxylic acid)及び4−AHP(具体的化合物名:4−アミノヒドロキシフェニルアラニン)の定量を行った。なお、PTCAはユーメラニンの指標として、4−AHPはフェオメラニンの指標として用いられる(Ito S.and Wakamatsu K.、”Quantitative analysis of eumelanin and pheomelaninin humans,mice,and other animals”、a comparative review.、Pigment Cell Res.、16、pp.523-531.、2003年参照)。
【0033】
皮膚モデルからのPTCA、4−AHP分析は以下の方法で行った。乾燥させた皮膚モデルに200μLの蒸留水を加えてホモジナイズを行った後、半量の100μLを過酸化水素によって酸化し、得られた分解産物をHPLCによって測定することによりPTCAの定量を行った。残りの100μLはヨウ化水素酸で還元的に水解し、得られた分解産物中からHPLCによって4−AHPの定量を行った。また、得られた値から、4-AHPとPTCAの存在比を求めた。その結果を表1に示す。
【0034】
【表1】

【0035】
培養メラノサイトからのPTCA、4−AHP分析は以下の方法で行った。回収した培養メラノサイト1×106細胞に全量200μLとなるように蒸留水を添加し、超音波処理によって破砕した。このうち、半量の100μLを過酸化水素によって酸化し、得られた分解産物をHPLCによって測定することによりPTCAの定量を行った。残りの100μLはヨウ化水素酸で還元的に水解し、得られた分解産物中からHPLCによって4−AHPの定量を行った。また、得られた値から、4-AHPとPTCAの存在比を求めた。その結果を表2に示す。
【0036】
【表2】

【0037】
表1及び表2の結果から、チガヤ抽出物を添加することにより、フェオメラニンの産生が促進され、フェオメラニンの存在量が増加していることが分かった。また、チガヤ抽出物を添加することにより、ユーメラニンに対するフェオメラニンの存在比率が大きく上昇していることが分かった。
【0038】
以上の結果から、チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物は、フェオメラニン産生促進効果を有する。したがって、チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物は、皮膚色改変効果及び毛色改変効果を有する。
【0039】
(処方例)
前記製造例1で得られたチガヤ抽出物を有効成分として、下記に示す組成のローション、クリーム、エアゾール及びヘアトリートメントを常法により各々調製した。
【0040】
1.ローションの調製
(組成) (配合:質量%)
チガヤ抽出物 0.5(乾燥固形分)
ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.8
エタノール 30.0
ドデシル硫酸ナトリウム 0.12
ドデシルメチルアミンオキシド 0.18
イソプロピルアルコール 15.0
ベンジルアルコール 15.0
グリセリン 2.0
精製水 残量
【0041】
2.クリームの調製
(組成) (配合:質量%)
チガヤ抽出物 0.5(乾燥固形分)
流動パラフィン 10.0
スクワラン 7.0
ホホバ油 3.0
固形パラフィン 3.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0
ソルビタンセスキオレエート 1.0
水酸化カリウム 0.1
グリセリン 3.0
エチルパラベン 0.1
精製水 残量
【0042】
3.エアゾールの調製
(組成) (配合:質量%)
チガヤ抽出物 0.5(乾燥固形分)
セタノール 1.2
プロピレングリコール 4.0
エタノール 8.0
液化石油ガス(噴射剤) 4.0
精製水 残量
【0043】
4.ヘアトリートメントの調製
(組成) (配合:質量%)
チガヤ抽出物 0.5(乾燥固形分)
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.0
セチルステアリルアルコール 5.0
グリシン 1.0
メチルパラベン 0.1
香料 0.5
精製水 残量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有するフェオメラニン産生促進剤。
【請求項2】
チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有する皮膚色改変剤。
【請求項3】
チガヤ(Imperata cylindrica)抽出物を有効成分として含有する毛色改変剤。

【図1】
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【公開番号】特開2010−195729(P2010−195729A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44189(P2009−44189)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】