説明

真空素子の密封装置及び真空素子の密封方法

【課題】本発明は、真空素子の密封方法に関する。
【解決手段】本発明の真空素子の密封装置は、真空室と、それぞれ、第一絞り弁及び第二絞り弁により、前記真空室の両端に繋がれた第一収容室及び第二収容室と、前記第一収容室、前記第二収容室及び前記真空室の内部に運動することができた少なくとも、一つの運送装置とを含む。更に、容器及び第一加熱装置を含む。前記容器は、前記真空室の外部に設置され、入力チューブにより前記真空室に繋がれ、複数の密封素子を収容することに用いられる。前記第一加熱装置は、前記入力チューブと前記第二絞り弁との間に位置する前記真空室の壁に設置され、前記密封素子を加熱、軟化することに用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空技術に関し、特に真空素子の密封装置及び真空素子の密封方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、電子素子の製造において、真空素子の密封方法が広く応用されているので、真空技術は、益々重視されている(非特許文献1を参照)。真空素子の密封の品質は、電子素子の寿命に影響する。
【0003】
従来技術として、図1を参照すると、真空素子の密封装置20を提供する。前記密封装置20は、真空室202、第一収容室204、第二収容室206、真空装置214、運送装置212及び封着装置216を含む。前記真空室202は、透光孔218を有する。該真空室202に、密封しようとする素子220及び該密封しようとする素子220に設置された排気チューブ222が設置される。前記第一収容室204及び前記第二収容室206は、それぞれ、第一絞り弁208及び第二絞り弁210により前記真空室202と繋がれる。前記真空装置214は、それぞれ、前記第一収容室204、前記第二収容室206及び前記真空室202に接続される。前記運送装置212は、前記真空室202に設置され、前記第一収容室204、前記第二収容室206及び前記真空室202の内部に運動することができる。前記封着装置216は、前記真空室202の外部に設置される。該封着装置216は、前記透光孔218を通って、前記密封しようとする素子220に設置された排気チューブ222を加熱して該密封しようとする素子220を封着することに用いられる。
【0004】
前記真空素子の密封装置20を利用して、前記密封しようとする素子220を封着する方法は、下記のステップを含む。まず、少なくとも一つの密封しようとする素子220を提供する。各々の密封しようとする素子220が排気チューブ222が設置される。次に、前記密封しようとする素子220を前記第一収容室204に止まられた前記運送装置212に置き、前記第一収容室204に抽気し、該第一収容室204の真空度を前記真空室202の真空度と同じにさせ、前記密封しようとする素子220の内部のガスを排除する。その後で、前記第一絞り弁208を開け、前記密封しようとする素子220が置かれた前記運送装置212を、前記真空室202に進入させ、前記第一絞り弁208を閉じる。前記真空室202に抽気し、該真空室202を真空化させる。前記運送装置212を制御することにより、前記密封しようとする素子220を前記封着装置216の下方を通らせる。該封着装置216が前記排気チューブ222を照射することにより、前記密封しようとする素子220を封着する。最後に、前記第二収容室206に抽気し、該第二収容室206の真空度を前記真空室202の真空度と同じにさせる。前記第二絞り弁210を開け、前記密封しようとする素子220が置かれた前記運送装置212を、前記第二収容室206に進入させ、前記第二絞り弁210を閉じる。上記ステップを繰り返して、複数の前記密封しようとする素子220を連続的に封着することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“Vacuum problems of miniaturization of vacuum electronic component:a new generation of compact photomultipliers”,Vacuum 2002年、第64巻、第15〜31頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前記真空素子の密封装置20及び前記真空素子の密封方法を利用して、前記密封しようとする素子220を封着することは、下記の課題がある。第一に、排気チューブ222を使用するので、封着された真空素子に排気チューブ222の一部が残され、前記真空素子の安全性及び安定性に影響を与えるという課題がある。第二に、前記方法において、前記排気チューブ222の直径が小さくなければならず、この場合、前記排気チューブ222により、前記密封しようとする素子330の内部のガスを排除するために時間がかかるという課題がある。第三に、前記排気チューブ222が加熱され、生成されたガスは、前記密封しようとする素子220の内部に進入することができるので、前記真空素子の真空度に影響を与えることができるという課題がある。
【0007】
従って、本発明は、前記課題を解決するために、真空素子の密封装置及び真空素子の密封方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
真空素子の密封装置は、真空室と、第一収容室と、第二収容室と、容器と、運送装置と、少なくとも一つの加熱装置と、を含む。前記真空室が前記第一収容室及び第二収容室の間に設置され、前記運送装置及び少なくとも一つの加熱装置が前記真空室の中に設置され、前記容器が前記真空室の外部に設置され、入力チューブにより前記真空室に繋がれ、複数の密封素子を収容する。
【0009】
前記真空室及び第一収容室の間に第一絞り弁が設置され、前記真空室及び第二収容室の間に第二絞り弁が設置されている。
【0010】
前記入力チューブ及び前記第二絞り弁の間に一つの前記加熱装置が設置される。
【0011】
前記入力チューブ及び前記第一絞り弁の間に一つの前記加熱装置が設置される。
【0012】
真空素子の密封方法は、少なくとも、一つの密封しようとする素子を提供し、該密封しようとする素子が、ハウジング及び該ハウジングに設置された排気孔を含む第一ステップと、少なくとも一つの前記密封しようとする素子を前記第一収容室に設置された前記運送装置に置いた後、前記第一収容室を真空化させ、前記密封しようとする素子の内部のガスを排除する第二ステップと、前記密封しようとする素子を前記真空室の中に進入させ、前記容器から前記密封素子を前記排気孔に落ちさせ、一つの加熱装置により前記密封素子を加熱、軟化し、前記密封しようとする素子を封着する第三ステップと、前記第二収容室を真空化させ、前記密封しようとする素子を前記第二収容室の中に進入させ、該密封しようとする素子を冷却する第四ステップと、を含む。
【0013】
前記第三ステップでは、前記容器から前記密封素子を前記排気孔に落ちさせる前、もう一つの加熱装置を利用して、前記密封しようとする素子の内部のガスを排除する。
【発明の効果】
【0014】
従来の真空素子の密封装置及び真空素子の密封方法と比べると、本発明の真空素子の密封装置及び真空素子の密封方法では、前記封着された真空素子が排気チューブを含まないので、該真空素子の安定性及び安全性を高める。前記真空素子の密封方法において、前記排気孔の直径が大きくなることができるので、前記真空素子の排気速度を高め、排気時間を減少させる。予め前記密封しようとする素子に排気チューブを設置する必要はないので、該排気チューブ及び前記密封しようとする素子を封着する必要もない。従って、前記加熱、軟化する過程において、前記密封しようとする素子の内部に進入するガスがないので、封着された真空素子の真空度を高める。また、前記真空素子の密封方法は簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来技術の真空素子の密封装置の構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係る真空素子の密封装置の構造を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る真空素子の密封方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
【0017】
図2を参照すると、本発明の実施例は、真空素子の密封装置30を提供する。該密封装置30は、真空室302、第一収容室304、第二収容室306、真空装置308、運送装置310、第一加熱装置336、第二加熱装置340及び容器316を含む。該真空室302に、ハウジング332及び該ハウジング332に設置された排気孔338を含む、密封しようとする素子330が設置される。前記真空室302は、前記第一収容室304と前記第二収容室306との間に設置される。前記第一収容室304及び前記第二収容室306は、それぞれ、第一絞り弁312及び第二絞り弁314により前記真空室302に繋がれる。前記真空装置308は、それぞれ、前記第一収容室304、前記第二収容室306及び前記真空室302に接続される。前記運送装置310は、前記第一収容室304、前記第二収容室306及び前記真空室302の内部に運動することができる。前記第一加熱装置336及び第二加熱装置340は、前記真空室302に設置される。前記容器316は、前記真空室302の外部に設置され、入力チューブ334により、前記真空室302に繋がれる。
【0018】
前記真空室302、前記第一収容室304及び前記第二収容室306は、容積は制限されず、実際の応用に応じて設計することができる。前記真空装置308は、機械的なポンプ及び分子ポンプ又は機械的なポンプと凝縮ポンプである。前記機械的なポンプは、前記第一収容室304、前記第二収容室306及び前記真空室302に抽気し、それらを低い真空度にさせることに用いられる。前記分子ポンプ及び前記凝縮ポンプは、前記第一収容室304、前記第二収容室306及び前記真空室302に抽気し、それらを高い真空度にさせることに用いられる。
【0019】
前記運送装置310は、一度に複数の密封しようとする素子330を運送することができ、連続的に複数の密封しようとする素子330を運送することができる。
【0020】
前記容器316は、前記真空室302の外部に設置され、前記真空装置308に接続され(図示せず)、入力チューブ334により前記真空室302に繋がれ、密封素子322を収容することに用いられる。前記入力チューブ334は、前記容器316の内部に延長される。前記密封素子322は、低融点のガラス球であり、該ガラス球の直径は前記排気孔338の直径より大きい。勿論、前記密封素子322は、平板形、錐形又はほかの形状であってもよい。
【0021】
前記入力チューブ334の前記真空室302の外部に位置された部分に制御素子が設置される。該制御素子は、第一伝動素子318及び第二伝動素子320を含む。前記第一伝動素子318及び第二伝動素子320を制御することにより、前記容器316に収容された前記密封素子322を前記密封しようとする素子330の排気孔338に落とすことができる。まず、第一伝動素子318を開け、前記密封素子322を前記第一伝動素子318と前記第二伝動素子320との間の入力チューブ334に進入させる。次に、前記第一伝動素子318を閉じ、前記第二伝動素子320を開け、前記密封素子322を前記真空室302の内部に進入させ、前記密封しようとする素子330の排気孔338に落とす。
【0022】
前記第一加熱装置336は、前記真空室302の内部の壁に設置され、前記入力チューブ334と前記第二絞り弁314との間に位置する。前記第一加熱装置336を制御することにより、前記排気孔338に落ちられた前記密封素子322を加熱することができ、該密封素子322を軟化させ、前記排気孔338に封着させる。前記第二加熱装置340は、前記入力チューブ334と前記第一絞り弁312との間に設置され、前記密封しようとする素子330を焙って、その内部のガスを排除することに用いられる。前記第一加熱装置336及び前記第二加熱装置340は、フィラメント、赤外光照射装置又はレーザー照射装置などである。勿論、前記真空素子の密封装置30に前記第二加熱装置340を設置しなくてもよい。
【0023】
前記第一加熱装置336及び前記第二加熱装置340を制御することにより、前記真空室302は、第一温度変化空間324、第二温度変化空間326及び第三温度変化空間328に分けられる。前記第二加熱装置340は、前記第一温度変化空間324に設置される。前記第一加熱装置336は、前記第二温度変化空間326に設置される。前記第三温度変化空間328は、前記第二温度変化空間326と前記第二絞り弁314との間に位置する。
【0024】
本実施例において、各々の温度変化空間は、図2における点線に示す。前記第一温度変化空間324は、中温区域であり、前記密封しようとする素子330を焙って、その内部のガスを排除することに用いられる。前記第二温度変化空間326は、高温区域であり、前記排気孔338に落ちられた前記密封素子322を加熱し、該密封素子322を軟化させる。前記第三温度変化空間328は、低温区域であり、前記軟化された密封素子322を凝固させ、前記密封しようとする素子330の排気孔338を封着することに用いられる。前記第二温度変化空間326の温度は、前記密封素子322の軟化温度より高い。
【0025】
前記第一温度変化空間324、前記第二温度変化空間326及び前記第三温度変化空間328の温度範囲は、低融点のガラスの軟化温度と関係がある。本実施例において、軟化温度が300℃である低融点のガラス粉末を利用して、前記密封素子322を製造する。前記第一温度変化空間324の温度範囲は、200℃〜300℃であり、前記第二温度変化空間326の温度範囲は、300℃〜350℃であり、前記第三温度変化空間328の温度範囲は、50℃〜200℃である。
【0026】
本実施例から提供された真空素子の密封装置30は、前記真空室302が温度変化することを通じて、前記密封しようとする素子330を焙って、その内部のガスを排除し、排気孔338を封着することに用いられるので、封着装置の必要はなくなり、製造コストが少なくなる。
【0027】
図2と図3を参照すると、本実施例は、前記真空素子の密封装置30を利用して、密封しようとする素子を封着する方法を提供する。該方法は、下記のステップを含む。
【0028】
第一ステップでは、少なくとも、一つの密封しようとする素子330を提供し、該密封しようとする素子330は、ハウジング332及び該ハウジング332に設置された排気孔338を含む。
【0029】
前記密封しようとする素子330のハウジング332の材料は、低融点のガラス粉末により、封着することができる材料であり、例えば、ガラス又は金属である。前記密封しようとする素子330の大きさは、実際の応用に応じて選択することができる。前記排気孔338の直径は、制限されず、前記密封しようとする素子330の大きさに応じて選択することができる。
【0030】
本実施例において、前記密封しようとする素子330は、真空電子素子である。更に、該密封しようとする素子330の前記ハウジング332の内部には、ほかの素子(図示せず)が設置されることができる。前記排気孔338の直径は、2ミリメートル〜10ミリメートルであることが好ましい。前記排気孔338の直径は、大きすぎると、前記真空素子の安定性に影響し、小さすぎると、排気効率に影響する。
【0031】
第二ステップでは、少なくとも一つの前記密封しようとする素子330を前記第一収容室304に止まられた前記運送装置310に置き、前記第一収容室304を真空化させ、前記密封しようとする素子330の内部のガスを排除する。
【0032】
まず、前記密封しようとする素子330を前記運送装置310に置き、該密封しようとする素子330の排気孔338を前記容器316が配列された一側に向けさせる。次に、前記第一絞り弁312を閉じ、前記第一収容室304に抽気し、該第一収容室304を真空化させる。本実施例において、機械的なポンプだけで前記第一収容室304に抽気し、該第一収容室304を低い真空度にさせることができる。或いは、機械的なポンプで前記第一収容室304に抽気し、該第一収容室304を低い真空度にさせた後で、分子ポンプ又は凝縮ポンプで前記第一収容室304に抽気し、該第一収容室304を高い真空度を有させ、その真空度を前記真空室302の真空度と同じにさせ、前記密封しようとする素子330の内部のガスを排除する。
【0033】
第三ステップでは、前記密封しようとする素子330を前記真空室302に進入させ、前記容器316から前記密封素子322を前記排気孔338に落とし、前記第一加熱装置336により前記密封素子322を加熱、軟化し、前記密封しようとする素子330を封着する。
【0034】
まず、前記第一絞り弁312を開け、前記密封しようとする素子330が置かれた前記運送装置310を、前記真空室302に進入させた後で、前記第一絞り弁312を閉じる。前記密封しようとする素子330が前記真空室302に進入した後で、該密封しようとする素子330を高い真空度にさせるために、前記真空室302に抽気し、該真空室302を高い真空度にさせる必要がある。
【0035】
次に、前記密封しようとする素子330が置かれた前記運送装置310を、前記第一温度変化空間324を通らせる。
【0036】
前記過程において、前記密封しようとする素子330を焙って、更に、その内部のガスを排除する。排気した後で、該密封しようとする素子330を前記入力チューブ334の下方を通らせる。予め、第一伝動素子318を開け、前記密封素子322を前記第一伝動素子318と前記第二伝動素子320との間の入力チューブ334に進入させた後で、前記第一伝動素子318を閉じ、前記第二伝動素子320を開け、前記一つの密封素子322を前記入力チューブ334を通って、前記密封しようとする素子330の排気孔338に落ちさせる。前記密封素子322は、直径が前記排気孔338の直径より大きいので、前記排気孔338に落ちて、前記密封しようとする素子330の内部に落ちることができない。
【0037】
また、前記低融点のガラス粉末で前記密封素子322を製造する前に、該低融点のガラス粉末を真空雰囲気において30分〜60分間焼き、該低融点のガラス粉末におけるガスを除去する。従って、焼かれた低融点のガラス粉末で製造された前記密封素子322は、以後の加熱、軟化する過程において、ガスを放出しないので、封着された真空素子の真空度を高める。
【0038】
その後で、前記密封しようとする素子330が置かれた前記運送装置310を、前記第二温度変化空間326を通らせる。
【0039】
前記第二温度変化空間326の温度が前記密封素子322の軟化温度より高いので、前記排気孔338に落ちた前記密封素子322は、軟化し始めて、前記排気孔338を封着する。
【0040】
最後に、前記密封しようとする素子330が置かれた前記運送装置310を、前記第三温度変化空間328を通らせる。
【0041】
前記第三温度変化空間328が低温区域であるので、前記排気孔338に軟化された前記密封素子322は、凝固し始めて、該排気孔338を封着する。
【0042】
第四ステップでは、前記第二収容室306を真空化させ、前記密封しようとする素子330を前記第二収容室306に進入させ、該密封しようとする素子330を冷却する。
【0043】
前記前記第二収容室306に抽気する過程は、前記第一収容室304に抽気する過程と同じである。該第二収容室306の真空度が前記真空室302の真空度と同じである場合、前記第二絞り弁314を開け、前記密封しようとする素子330が置かれた前記運送装置312を、前記第二収容室306に進入させ、前記第二絞り弁314を閉じる。その後に、前記封着された真空素子を冷却して前記封着された真空素子を取り出す。
【0044】
本発明の真空素子の密封装置及び真空素子の密封方法は、次の優れた点がある。第一に、前記封着された真空素子が排気チューブを含まないので、該真空素子の安定性及び安全性を高める。第二に、前記真空素子の密封方法において、前記排気孔の直径が大きくなることができるので、前記真空素子の排気速度を高め、排気時間を減少させる。第三に、予め前記密封しようとする素子に排気チューブを設置する必要はないので、該排気チューブ及び前記密封しようとする素子を封着する必要もない。従って、前記加熱、軟化する過程において、前記密封しようとする素子の内部に進入するガスはないので、封着された真空素子の真空度を高める。また、前記真空素子の密封方法は簡単である。
【符号の説明】
【0045】
20、30 密封装置
202、302 真空室
204、304 第一収容室
206、306 第二収容室
208、312 第一絞り弁
210、314 第二絞り弁
212、310 運送装置
214、308 真空装置
216 封着装置
218 透光孔
220、330 密封しようとする素子
222 排気チューブ
316 容器
318 第一伝動素子
320 第二伝動素子
322 密封素子
324 第一温度変化空間
326 第二温度変化空間
328 第三温度変化空間
334 入力チューブ
336 第一加熱装置
338 排気孔
340 第二加熱装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空室と、第一収容室と、第二収容室と、容器と、運送装置と、少なくとも一つの加熱装置と、を含む密封装置において、
前記真空室が前記第一収容室及び第二収容室の間に設置され、
前記運送装置及び少なくとも一つの加熱装置が前記真空室の中に設置され、
前記容器が前記真空室の外部に設置され、入力チューブにより前記真空室に繋がれ、複数の密封素子を収容することを特徴とする真空素子の密封装置。
【請求項2】
前記真空室及び第一収容室の間に第一絞り弁が設置され、
前記真空室及び第二収容室の間に第二絞り弁が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の真空素子の密封装置。
【請求項3】
前記入力チューブ及び前記第二絞り弁の間に一つの前記加熱装置が設置されることを特徴とする、請求項2に記載の真空素子の密封装置。
【請求項4】
前記入力チューブ及び前記第一絞り弁の間に一つの前記加熱装置が設置されることを特徴とする、請求項2又は3に記載の真空素子の密封装置。
【請求項5】
少なくとも、一つの密封しようとする素子を提供し、該密封しようとする素子が、ハウジング及び該ハウジングに設置された排気孔を含む第一ステップと、
少なくとも一つの前記密封しようとする素子を前記第一収容室に設置された前記運送装置に置いた後、前記第一収容室を真空化させ、前記密封しようとする素子の内部のガスを排除する第二ステップと、
前記密封しようとする素子を前記真空室の中に進入させ、前記容器から前記密封素子を前記排気孔に落とし、一つの加熱装置により前記密封素子を加熱、軟化し、前記密封しようとする素子を封着する第三ステップと、
前記第二収容室を真空化させ、前記密封しようとする素子を前記第二収容室の中に進入させ、該密封しようとする素子を冷却する第四ステップと、
を含むことを特徴とする真空素子の密封方法。
【請求項6】
前記第三ステップでは、前記容器から前記密封素子を前記排気孔に落とす前、もう一つの加熱装置を利用して、前記密封しようとする素子の内部のガスを排除することを特徴とする、請求項5に記載の真空素子の密封方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−283464(P2009−283464A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−124747(P2009−124747)
【出願日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(598098331)ツィンファ ユニバーシティ (534)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】