説明

磁場発生装置

【課題】漏れ磁場を抑制かつ制御する磁場発生装置、及び、一定範囲の強さの漏れ磁場の分布を制御する漏れ磁場分布制御方法を提供する。
【解決手段】磁場発生装置10は、低温容器1と、主磁場を発生する1つの主コイル2と、1対の第1反転磁場コイル4と、6つの第2反転磁場コイル5と、1対の第3反転磁場コイル6とを備えるものである。第3反転磁場コイル6は、主コイル2と同軸であり、主コイル2中心に対し対称に配置されるものであり、第1反転磁場コイル4の円周延長上、かつ、第2反転磁場コイル5の軸方向延長上に配置されるものである。また、第3反転磁場コイル6に、主コイル2と逆向きの電流を流すことによって、第1反転磁場コイル及び第2反転磁場コイルとともに、主コイル2からの漏れ磁場を抑制し、漏れ磁場形状を制御できるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漏れ磁場を抑制かつ制御する磁場発生装置、及び、一定範囲の強さの漏れ磁場の分布を制御する漏れ磁場分布制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、磁場発生装置は公知となっている。例えば、下記特許文献1に開示されるものがある。特許文献1のものは、予め定められた空間に予め定められた方向の静磁場を発生する手段と、この静磁場発生手段からの漏洩磁場を打消す磁場を発生する手段と、前記静磁場発生手段および打消し磁場発生手段間に配置された磁性材でつくられた磁気シールドとを備え、前記打消し磁場発生手段はクライオスタットレス形であることを特徴とする磁場発生装置である。
【特許文献1】特開平6−69027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1のものは、鉄等の磁性材でつくられた磁気シールドを用いており、装置自体が非常に重く、しかも大型化してしまうという問題がある。また、特許文献1のものは、一定の強さの漏れ磁場分布形状が楕円型のものである。そのため、関連装置等を設置したり、装置周辺で作業したりする際、どの程度の強さの漏れ磁場がどこまで分布しているかを把握してから設置するという作業が必要となることがある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、鉄等の磁性材でつくられた磁気シールドを用いずに、簡易な構成でありながら漏れ磁場を抑制し、しかも一定範囲の強さにおける漏れ磁場分布を制御する軽量の磁場発生装置、及び、一定範囲の強さの漏れ磁場の分布を制御する漏れ磁場分布制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0005】
本発明は、主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、漏れ磁場を抑制する複数の反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記主コイルの中心軸を通る前記装置の断面形状の少なくとも1つが略矩形であり、前記略矩形の前記装置断面と同平面上の前記漏れ磁場の断面が四隅に曲部を有する略矩形に形成されるものである。
これにより、関連装置等を設置したり、磁場発生装置周辺で作業したりする際、どの程度の強さの漏れ磁場がどこまで分布しているかを容易に把握できるので、設置作業等を簡便にしかも迅速に行うことができる。
【0006】
本発明は、主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、漏れ磁場を抑制する複数の反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記中心軸を通り、地面と平行な平面上の前記装置の断面形状が略矩形であり、且つ、前記反転磁場コイルにより、前記漏れ磁場の前記平面上の断面形状が四隅に曲部を有する略矩形に形成されるものである。
これにより、関連装置等を設置したり、磁場発生装置周辺で作業したりする際、どの程度の強さの漏れ磁場がどこまで分布しているかを容易に把握できるので、設置作業等を簡便にしかも迅速に行うことができる。
【0007】
本発明の磁場発生装置は、前記漏れ磁場の強度が5Gaussであることが好ましい。
これにより、磁場の影響をほとんど受けることがない領域を容易に特定できるので、関連装置等を設置したり、磁場発生装置周辺で作業したりする際、設置作業等を簡便に且つ迅速に行うことができる。また、磁場の影響をほとんど受けることがない領域を考慮した磁場発生装置のシステム全体(計測装置等を含んだもの)のスペース最小化を図ることも可能となる。
【0008】
本発明は、主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、漏れ磁場を抑制する複数の反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記主コイルの中心軸を通る前記装置の少なくとも1つの断面の延長上における漏れ磁場強度5Gaussの等高線形状が、前記断面と略相似形状である。
これにより、磁場の影響をほとんど受けることがない領域を容易に特定できるので、関連装置等を設置したり、磁場発生装置周辺で作業したりする際、設置作業等を簡便に且つ迅速に行うことができる。また、磁場の影響をほとんど受けることがない領域を考慮した磁場発生装置のシステム全体(計測装置等を含んだもの)のスペース最小化を図ることも可能となる。
【0009】
本発明の磁場発生装置は、主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、前記主コイルと同軸であり、前記主コイルの両端部から所定距離離間し、かつ、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第1反転磁場コイルと、前記主コイルと同軸であり、前記主コイル外周部に沿って配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1つの第2反転磁場コイルと、前記主コイルと同軸であり、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第3反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記第3反転磁場コイルが、前記第1反転磁場コイルの円周延長上又は前記第1反転磁場コイルの円周延長上より前記主コイル軸方向に前記主コイルから離反する領域、かつ、前記第2反転磁場コイルの軸方向延長上又は前記第2反転磁場コイルの軸方向延長上より前記主コイル径方向に前記主コイルから離反する領域に配置されるものである。
上記構成により、簡易な構成でありながら、漏れ磁場を抑制し、しかも一定範囲の強さにおける漏れ磁場分布を制御する軽量の磁場発生装置を提供できる。これにより、関連装置等を設置したり、装置周辺で作業したりする際、どの程度の強さの漏れ磁場がどこまで分布しているかを容易に把握できるので、設置作業等を簡便にしかも迅速に行うことができる。
【0010】
本発明の磁場発生装置は、主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、前記主コイルと同軸であり、前記主コイルの両端部から所定距離離間し、かつ、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第1反転磁場コイルと、前記主コイルと同軸であり、前記主コイル外周部に沿って配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1つの第2反転磁場コイルと、前記主コイルと同軸であり、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第3反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記主コイルの端部平面を含む平面上又は前記主コイルの端部平面上より前記主コイル軸方向に前記主コイルから離反する領域、かつ、前記主コイルの外周延長上又は前記主コイルの外周延長上より前記主コイル径方向に前記主コイルから離反する領域に配置されるものである。
上記構成により、簡易な構成でありながら、漏れ磁場を抑制し、しかも一定範囲の強さにおける漏れ磁場分布を制御する軽量の磁場発生装置を提供できる。これにより、関連装置等を設置したり、装置周辺で作業したりする際、どの程度の強さの漏れ磁場がどこまで分布しているかを容易に把握できるので、設置作業等を簡便にしかも迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に図面を参照しながら本発明に係る実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る磁場発生装置を示す側断面図である。
磁場発生装置10は、低温容器1と、主磁場を発生する1つの主コイル2と、1対の第1反転磁場コイル4と、6つの第2反転磁場コイル5と、1対の第3反転磁場コイル6とを備えるものである。
【0012】
低温容器1は、図1に示すように、主コイル2と、第1反転磁場コイル4と、第2反転磁場コイル5と、第3反転磁場コイル6とを内部に収容配置できるものである。また、低温容器1は、内部に液体ヘリウムや液体窒素等の冷媒を充填することにより、これらのコイルを冷却するものである。なお、低温容器1は、液体ヘリウムや液体窒素の代わりに、図示しない冷凍機を設けて各コイルと接触させることにより、各コイルを冷却することも可能である。
【0013】
主コイル2は、超電導コイルで構成されており、主磁場を発生させるものである。
【0014】
第1反転磁場コイル4は、主コイル2と同軸であり、主コイル2の両端部付近に主コイル2中心に対し対称に配置されるものであって、主コイル2と逆向きの電流を流すことにより、主コイル2からの漏れ磁場を抑制するものである。なお、第1反転磁場コイル4は、超電導コイルで構成されている。
【0015】
第2反転磁場コイル5は、主コイル2と同軸であり、主コイル2外周部に沿って配置されるものであって、主コイル2と逆向きの電流を流すことにより、主コイル2からの漏れ磁場を抑制するものである。なお、第2反転磁場コイル5は、超電導コイルで構成されている。
【0016】
第3反転磁場コイル6は、主コイル2と同軸であり、主コイル2中心に対し対称に配置されるものであり、第1反転磁場コイル4の円周延長上、かつ、第2反転磁場コイル5の軸方向延長上に配置されるものである。また、第3反転磁場コイル6に、主コイル2と逆向きの電流を流すことによって、第1反転磁場コイル及び第2反転磁場コイルとともに、主コイル2からの漏れ磁場を抑制し、制御することができるものである。なお、第3反転磁場コイル6は、超電導コイルで構成されている。
【0017】
次に、磁場発生装置10の動作について説明する。
まず、真空引きされた低温容器1内で、液体ヘリウムや液体窒素等の冷媒又は冷凍機により各コイルを冷却し、各コイルを超電導状態とする。
次に、電流を各コイルに通電させ各コイルを励磁させる。このとき、主コイル2と、各反転磁場コイル4、5、6とは、コイルを流れる電流の向きが正反対とされているものである。
これにより、漏れ磁場の抑制と制御を行うことができる。
【0018】
上記実施形態によれば、図1における低温容器1の周辺部に表される点線7のように、ある強さの磁場漏れ分布の形状が低温容器1の周りを取り囲む略四角形(立体的には、主コイル2と同軸の円柱状)に制御することができる。その結果、例えば、図1において、点線7が作業のために把握しておきたい磁場分布線である場合、低温容器1外周部からの点線7の磁場漏れ分布までの距離3aと、低温容器1端部からの点線7の磁場漏れ分布までの距離3bとを容易に決定できる。この値さえ把握しておけば、関連装置等を設置したり、装置周辺で作業したりする際、設置作業等を簡便にしかも迅速に行うことができる。
【0019】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
各反転磁場コイル4、5、6は常電導コイルでもよく、漏れ磁場を抑制及び制御できる範囲内で、低温容器1外に設けられていてもよい。なお、低温容器1外に常電導コイルである各反転磁場コイル4、5、6を設ける場合は、主コイル2のみ冷却することとしてもよい。
【0020】
また、主コイル2は2つ以上、第1反転磁場コイル4は2対以上設けられていてもよく、第2反転磁場コイル5は1つ以上設けられていればよい。
【0021】
さらに、第3反転磁場コイル6は、第1反転磁場コイル4の円周延長上より主コイル2軸方向に主コイル2から離反する領域かつ第2反転磁場コイル5の軸方向延長上、第1反転磁場コイル4の円周延長上かつ第2反転磁場コイル5の軸方向延長上より主コイル2径方向に主コイル2から離反する領域、又は第1反転磁場コイル4の円周延長上より主コイル2軸方向に主コイル2から離反する領域かつ第2反転磁場コイル5の軸方向延長上より主コイル2径方向に主コイル2から離反する領域のいずれかに設けられていてもよい。また、第3反転磁場コイル6は、上記実施形態や変形例で示した領域内で2対以上設けられていてもよい。
【0022】
また、本実施形態では、いわゆる横型の磁場発生装置を示したが、縦型や傾斜型の磁場発生装置としてもよい。
【0023】
上記各変形例の磁場発生装置によれば、上記実施形態の磁場発生装置10と同様の効果を得ることができる。
【実施例】
【0024】
次に、実施例を用いて、具体的に本発明を説明する。
(実施例1)
図2に示すように、主コイル21、第1反転磁場コイル22a、22b、磁場均一度を補正するための磁場均一度補正コイル23a、23b、24a、24b、25a、25b、第2反転磁場コイル26、第3反転磁場コイル27a、27bのそれぞれを所定位置に配置した構成を有する実施例1の磁場発生装置を作製した。なお、図2におけるRは主コイルの中心軸から径方向への距離、Zは主コイルの中心から中心軸方向(右方向を正とする)への距離を表す。ここで、各コイルの起磁力は図3の表に示す通りである。図3の表の起磁力におけるマイナスはプラスのものと反対方向に磁場を発生させるものであることを意味している。
なお、図2では、R=0の線が各コイルの中心軸であり、R<0以下の位置のコイルは、R=0の線に対してR>0以上の位置のコイルと線対称であるので省略している。
【0025】
作動中の実施例1の磁場発生装置周辺の磁場分布を、数値積分を用いて算出した。算出したコイル中心軸を含む磁場分布の断面図を図4に示す。
【0026】
図4から、5、50、500Gaussの磁場漏れ分布の断面形状が四隅に曲部を有する略四角形(立体的には、主コイル21と同軸の円柱状)に制御できたことがわかる。特に、コイルの中心軸方向の漏れ磁場を抑制し、5Gaussの磁場漏れ分布の断面形状は、四隅に曲部を有する略正方形に制御できたことがわかる。
【0027】
(実施例2)
図5に示すように、主コイル31、第1反転磁場コイル32a、32b、磁場均一度を補正するための磁場均一度補正コイル33a、33b、34a、34b、35a、35b、第2反転磁場コイル36a、36b、37、第3反転磁場コイル38a、38bのそれぞれを所定位置に配置した構成を有する実施例2の磁場発生装置を作製した。ここで、各コイルの起磁力は図6の表に示す通りである。図6の表の起磁力におけるマイナスはプラスのものと反対方向に磁場を発生させるものであることを意味している。
なお、図6では、R=0の線が各コイルの中心軸であり、R<0以下の位置のコイルは、R=0の線に対してR>0以上の位置のコイルと線対称であるので省略している。
【0028】
作動中の実施例2の磁場発生装置周辺の磁場分布を、数値積分を用いて算出した。算出した中心軸を含む磁場分布の断面図を図7に示す。
【0029】
図7から、5、50、500Gaussの磁場漏れ分布の形状が四隅に曲部を有する略四角形(立体的には、主コイル31と同軸の円柱状)に制御できたことがわかる。特に、コイルの径方向の漏れ磁場を抑制し、5Gaussの磁場漏れ分布の断面形状は、コイル中心軸方向に長い四隅に曲部を有する略長方形に制御できたことがわかる。
【0030】
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態や実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態に係る磁場発生装置を示す側断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る磁場発生装置の各コイルの配置を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に係る磁場発生装置の各コイルの起磁力を示す表である。
【図4】本発明の実施例1に係る磁場発生装置の漏れ磁場分布の形状を示す図である。
【図5】本発明の実施例2に係る磁場発生装置の各コイルの配置を示す図である。
【図6】本発明の実施例2に係る磁場発生装置の各コイルの起磁力を示す表である。
【図7】本発明の実施例2に係る磁場発生装置の漏れ磁場分布の形状を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1 低温容器
2 主コイル
4、22a、22b、32a、32b 第1反転磁場コイル
5、26、36a〜37 第2反転磁場コイル
6、27a、27b、38a、38b 第3反転磁場コイル
10 磁場発生装置
23a〜25b、33a〜35b 磁場均一度補正コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、漏れ磁場を抑制する複数の反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記主コイルの中心軸を通る前記装置の断面形状の少なくとも1つが略矩形であり、前記略矩形の前記装置断面と同平面上の前記漏れ磁場の断面が四隅に曲部を有する略矩形に形成される磁場発生装置。
【請求項2】
主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、漏れ磁場を抑制する複数の反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記中心軸を通り、地面と平行な平面上の前記装置の断面形状が略矩形であり、且つ、前記反転磁場コイルにより、前記漏れ磁場の前記平面上の断面形状が四隅に曲部を有する略矩形に形成される磁場発生装置。
【請求項3】
前記漏れ磁場の強度が5Gaussである請求項1又は2に記載の磁場発生装置。
【請求項4】
主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、漏れ磁場を抑制する複数の反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、前記主コイルの中心軸を通る前記装置の少なくとも1つの断面の延長上における漏れ磁場強度5Gaussの等高線形状が、前記断面と略相似形状である磁場発生装置。
【請求項5】
主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、
前記主コイルと同軸であり、前記主コイルの両端部から所定距離離間し、かつ、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第1反転磁場コイルと、
前記主コイルと同軸であり、前記主コイル外周部に沿って配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1つの第2反転磁場コイルと、
前記主コイルと同軸であり、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第3反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、
前記第3反転磁場コイルが、前記第1反転磁場コイルの円周延長上又は前記第1反転磁場コイルの円周延長上より前記主コイル軸方向に前記主コイルから離反する領域、かつ、前記第2反転磁場コイルの軸方向延長上又は前記第2反転磁場コイルの軸方向延長上より前記主コイル径方向に前記主コイルから離反する領域に配置される磁場発生装置。
【請求項6】
主磁場を発生する少なくとも1つの主コイルと、
前記主コイルと同軸であり、前記主コイルの両端部から所定距離離間し、かつ、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第1反転磁場コイルと、
前記主コイルと同軸であり、前記主コイル外周部に沿って配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1つの第2反転磁場コイルと、
前記主コイルと同軸であり、前記主コイル中心に対し対称に配置され、前記主コイルからの漏れ磁場を抑制する少なくとも1対の第3反転磁場コイルとを備える磁場発生装置であって、
前記主コイルの端部平面を含む平面上又は前記主コイルの端部平面上より前記主コイル軸方向に前記主コイルから離反する領域、かつ、前記主コイルの外周延長上又は前記主コイルの外周延長上より前記主コイル径方向に前記主コイルから離反する領域に配置される磁場発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−122539(P2006−122539A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−317495(P2004−317495)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】