磁石を利用した玩具、インテリア用品

【課題】磁石を使ったデザイン性と創造性に優れた玩具及びインテリア用品の提供。
【解決手段】ひとつのリングは４個の分割片の集合体で、一分割片は円柱を円周の１／４の寸法に分割された構成物で、それぞれの分割片の両方の小口部分に並列に磁石が埋め込まれており、Ｓ極とＮ極の吸着力で密着し円形のリングをなし、一つのリングの４カ所の吸着面は磁力の範囲内で吸着しつつも回転するので円形に組み上げる以外に直線的に繋げて波状の形状を形づくったり、立体的な形にも変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は磁石を用いた玩具及びインテリア用品に関するものである
【背景技術】
【０００２】
従来の磁石を用いた玩具及びインテリア用品には連結車両、ブロック積み木、砂鉄を利用したお絵描きボード、ペーパーホルダー、ドアチャイム、ドアストッパー、ペンホルダー、マグネットクリップ、靴べら、フック、魚釣りゲーム、パズル、囲碁、将棋、麻雀、オセロ、チェス、野球盤、知育玩具等がある
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上記の商品類における磁石の利用方法は、磁石の持つ磁性を利用して単純に吸着させることで完結するものが多く、磁石の持つ磁力の動きの面白さ、可能性をダイレクトに表現したものはなかった
【課題を解決しようとする手段】
【０００４】
一つのリングは円柱を円弧の１／４の寸法になるように加工された４分割片の集合体で、１分割片がリングの中心から放射線状にのびる直線により９０度の角度で分割されたまったく同じ形状の４片が、それぞれ両端の断面に埋め込まれた磁石の対極する磁性により引き合いくっついて一つのリングを形づくっている玩具でありインテリア用品
【発明の効果】
【０００５】
課題を解決するに十分な固有の効果を有するものであり、きわめて使いやすく丈夫で上質のものである
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
図１はリング状に一体化した本発明の断面図である。図２は平面図であり、Ａ．Ｂ．Ｃ．Ｄ．それぞれが円柱を円弧の１／４の寸法になるように加工された１分割片４個が磁力によって吸着した状態になっている。Ａの双方の小口部分に磁石が埋め込まれており、１ａは４ｂとの接着面をＳ極にし、１ｂは２ａとの接着面をＮ極としてある。Ａ．Ｂ．Ｃ．Ｄはすべておなじ構造で、それぞれの接着面は磁石のＳ極とＮ極の引き合う力で接着しひとつのリング状をなしている。図３は１分割片の側面図である。図４は１分割片の断面図でｃは図の左側をＳ極として埋め込まれた磁石、ｄは図の下部をＮ極として埋め込まれた磁石である。本発明は４分割片を磁石により吸着させひとつの円形のリング状としたもので部材の断面は円であるが断面の形状は三角などの多角形や左右非対称形でも可能であるうえ分割片そのものを直線的にしたり曲線のＲを変えることで円以外の多角形や直線部分と曲線部分の融合した複雑な形状を形づくることができる。本発明の製作に関してはプラスチックや陶器、ゴム、ウレタン、スポンジ等の化学製品を使用した一体成型が大量生産をするうえで簡単であるが手に取って使用したりインテリア用品として室内に飾ることを考えると木製で無垢材を使用することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【０００７】
幼児教育用の知育玩具として磁石の特性を知る為に利用することが可能であり肢体不自由者のリハビリ用品としても使用可能である。またインテリア用品としては自由に形を変えられる置物として使用でき、施設等の待合室の時間つぶし用の備品兼玩具ともなる。磁石が内蔵されているので接着できる金属と併用すればメモクリップとしても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】リングを示した断面図である
【図２】リングを示した平面図である
【図３】リング分割片を示した側面図である
【図４】リング分割片を示した断面図である
【符号の説明】
【０００９】
Ａは分割片
Ｂは分割片
Ｃは分割片
Ｄは分割片
１ａは磁石
１ｂは磁石
２ａは磁石
２ｂは磁石
３ａは磁石
３ｂは磁石
４ａは磁石
４ｂは磁石
ａは磁石
ｂは磁石
ｃは磁石
ｄは磁石

【特許請求の範囲】
【請求項１】
均等に４分割されている断面が円形で成る円弧片の各々の両端面内に永久磁石を埋め込み、４つの該円弧片の端面を互いに接触させる時に円形リングとなる極性の異なる磁性により接触面を固定させる玩具及びインテリア用品

【図１】