説明

磁石内蔵積み木玩具及び磁石内蔵積み木玩具用ブロック体

【課題】 ブロック体に磁石を内蔵させた磁石内臓積み木玩具は、外形が同じでも特定の面と面とで組み合わせることができないブロック体である積み木が含まれることにより組み合わせが制限され、また、変化が少なく面白味に欠けることが有った。
【解決手段】 複数のブロック体で構成され、各ブロック体はその平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、幾つかのブロック体は吸着手段の両側に接点部を有し、接点部を有するブロック体の1つは内部にバッテリーを内蔵し、他の接点部を有するブロック体は発光手段か駆動手段か発音手段を内蔵する磁石内臓積み木玩具とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直方体形状や立方体形状、円柱形状などのブロックを組み合わせて遊ぶ積み木玩具に関するものです。
【背景技術】
【0002】
従来、積み木と称される小児用の玩具であって、直方体や立方体または円柱形や厚肉円板状などのブロック体を並べたり積み上げたりして遊ぶ積み木玩具が使用されていた。
そして、このような積み木玩具を構成する複数のブロック体である各積み木材は、今日では、木製のみでなく合成樹脂を材料として成形することも多くなり、内部に磁石を封入することにより、ブロック体とブロック体を重ねた場合におけるブロック体相互の密着を強力に行わせ、複雑な形状の組立をも可能とすると共に、不用意に組立体が崩れないようにする磁石内臓積み木玩具も提案されている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−111983
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述の各ブロック体に磁石を内蔵させた磁石内臓積み木玩具は、磁石の極性により、所定のブロック体における特定の面に対して他のブロック体の特定の面を接合できない不具合が生じることがあり、複数のブロック体を組み合わせるとき、外形が同じでも特定の面と面とで組み合わせることができないブロック体が含まれることが生じ、ブロック体相互の接合が限定されて面白味に欠けることが有った。
本発明は、このような欠点を排除し、ブロック体の外観形状及びその組み合わせによる外観形状のみならず、ブロック体における一部に動きをも合せることにより種々の組み合わせを楽しむことのできる磁石内臓積み木玩具を提供するものです。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、複数のブロック体で構成し、各ブロック体にはその平面部(29)の内側に、極性を反対とした2個の磁石(81)を並べ、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように収納した吸着手段(80)を内蔵させた磁石内臓積み木玩具とするものです。
このように、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納することにより、ブロック体を相互に近接させたとき、異なるブロック体に組み込んだ磁石(81)が常に吸引し合うようにさせることができ、ブロック体の平面部相互の反発を無くすことができる。
【0005】
また、本発明は、複数のブロック体で構成し、各ブロック体にはその平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を内側に設け、幾つかのブロック体は吸着手段(80)の両側位置における平面部(29)の表面に接点部を設け、接点部を有するブロック体の1つには内部にバッテリー(130)を内蔵させ、他の接点部を有するブロック体には発光手段(117)か駆動手段(101)か発音手段(111)を内蔵させる磁石内臓積み木玩具とするものです。
【0006】
このように、ブロック体の1つには内部にバッテリー(130)を内蔵させ、他のブロック体には発光手段(117)か駆動手段(101)か発音手段(111)を内蔵させ、このブロック体には吸着手段(80)と共に接点部を設けるため、吸着手段(80)によりブロック体相互を強く密着させ、接点部によりバッテリー(130)からの電力を発光手段(117)や駆動手段(101)又は発音手段(111)に供給することができる。
【0007】
なお、吸着手段(80)としては、極性を反対とした2個の磁石(81)を並べ、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納することが好ましい。
このように、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納することにより、ブロック体を相互に近接させたとき、異なるブロック体に組み込んだ磁石(81)が常に吸引し合うようにさせることができる。
【0008】
さらに、本発明は、半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、平面部の表面に2つの接点部を設けて内部に駆動手段(101)を組み込むと共に、ブロック体の外部に駆動手段(101)により回転又は回動する可動体(39)を設ける磁石内臓積み木玩具用ブロック体とするものです。
このように、下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、接点部を設けて内部に駆動手段(101)を組み込めば、吸着手段(80)により他のブロック体と強く密着させ、接点部により他のブロック体から電力を供給して駆動手段(101)即ち可動体(39)を動かすことができる。
【0009】
そして、本発明は、半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、平面部(29)の表面に2つの接点部を設けて内部に発音手段(111)又は発光手段(117)を設ける磁石内臓積み木玩具用ブロック体とすることもある。
このように、下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、接点部を設けて内部に発音手段(111)又は発光手段(117)を組み込めば、吸着手段(80)により他のブロック体と強く密着させ、接点部により他のブロック体から電力を供給して発音手段(111)を発音させ又は発光手段(117)を点灯又は点滅させることができる。
【0010】
また、本発明としては、直方体形状又は円柱形状、多角柱形状、変形四角柱形状とされ、両端を平面部(29)とするブロック体において、平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、平面部(29)の表面に2つの接点部を設けて内部発音手段(111)又は発光手段(117)を有する磁石内臓積み木玩具用ブロック体とすることもある。
この発明も、吸着手段(80)により他のブロック体と強く密着させ、接点部により他のブロック体から電力を供給して発音手段(111)を発音させ又は発光手段(117)を点灯又は点滅させることができる。
【0011】
更に本発明は、立方体形状のブロック体であって、6面の平面の内、2面又は4面の平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を有し、且つ、吸着手段(80)を設けた平面部(29)の表面に2つの接点部を有して内部に駆動手段(101)又は発光手段(117)を有し、駆動手段(101)を内蔵する場合は吸着手段(80)及び接点部を有しない平面部(29)に可動体(39)を有し、発光手段(117)を内蔵する場合は吸着手段(80)及び接点部を有しない平面部(29)に窓部(122)を有することを磁石内臓積み木玩具用ブロック体とすることもある。
【0012】
このように、6面の平面の内、2面又は4面の平面部(29)に吸着手段(80)と接点部を設けると、1組の接点部から電力の供給を受けて内部の駆動手段(101)又は発光手段(117)を駆動又は点灯させると共に、他の平面部(29)の接点部により他のブロック体に電力を供給することができる。
そして、吸着手段(80)は、極性を反対とした2個の磁石(81)を並べ、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納する磁石内臓積み木玩具用ブロック体とすることが好ましいものです。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、磁石により各ブロック体の接合面である平面を常に強く密着させることができる。
また、バッテリーを内蔵するブロック体や発光手段又は発音手段若しくは駆動手段を内蔵するブロック体を組み合わせると、動きや音を楽しみながら種々の形の結合体を形成するように組み合わせて楽しむことができるものです。
そして、内部に吸着手段と接点部及び発光手段又は発音手段若しくは駆動手段を内蔵するブロック体は、接点部から電力が供給されると、発光又は発音若しくは駆動部を駆動して、変化の有る楽しみを遊ぶものに与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る磁石内臓積み木玩具は、半球形状のブロック体や円柱形状のブロック体、立方体形状のブロック体、変形四角柱形状のブロック体、厚肉扇形のブロック体、変形球形のブロック体などを複数個組み合わせるものであり、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17は1つの平面部29を有するものとし、円柱形ブロック体11や変形四角柱形ブロック体14は両端の2箇所を平面部29とし、これらの平面部29の内側にはN極とS極との位置を移動可能とした磁石を吸着手段80として有すると共に吸着手段80の両側には2つの接点を一組とする接点部を設けるものとし、立方体形ブロック体12では、6面の内少なくとも2面の平面部29に吸着手段80と接点部を設けるようにして各ブロック体における平面部29に吸着手段80を少なくとも1つは組み込んでブロック体相互を平面部29で密着可能とするものです。
【0015】
さらに、磁石内臓積み木玩具を構成する複数のブロック体の内の一つにはバッテリー130を内蔵させてバッテリー130の両電極を平面部29に設けた接点部の接点に接続し、一部のブロック体には内部に音声IC113とスピーカー95とによる発音手段111を内蔵させて接点部の接点に接続し、また、他のブロック体ではLEDなどの発光体を内蔵させて接点部と接続するか、又は、モーター103と減速歯車機構105とを内蔵させて接点部にモーター103を接続するとともに減速歯車機構105により回転する回転軸107の端部に装飾用の可動体39を取り付けるものです。
【実施例】
【0016】
本発明に係る磁石内臓積み木玩具は、図1及び図2に示すような複数の円柱形ブロック体11と可動体39を備えた半球形ブロック体13又は動物の顔を描いた半球形ブロック体13及び台車部31とを組み合わせる場合や、また、図3に示すように円柱形ブロック体11、立方体形ブロック体12、半球形ブロック体13、変形四角柱形ブロック体14、厚肉扇形ブロック体15、厚肉円板形ブロック体16、変形球形ブロック体17、台車部31の組み合わせとする場合、図4に示すように円柱形ブロック体11や可動体39を備えた立方体形ブロック体12、可動体39を備えない立方体形ブロック体12、及び動物の顔を描いた半球形ブロック体13及び台車部31とを組み合わせる場合、図5及び図6に示すように円柱形ブロック体11、半球形ブロック体13、厚肉扇形ブロック体15、立方体形ブロック体12、変形球形ブロック体17を組み合わせる場合、図7乃至図9に示すように円柱形ブロック体11、立方体形ブロック体12、厚肉扇形ブロック体15、厚肉直角三角形ブロック体18、一側端を円弧状とした円弧角柱形ブロック体19、更には基台部23と可動部24とを組み合わせて両者の角度を変更可能とする二股形ブロック体25を組み合わせる場合、などとするものです。
【0017】
なお、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17は円形の平面を形成する平面部29を下方に有する球形とし、厚肉扇形ブロック体15は、正方形の平面を形成する2つの平面部29を交差させるように有し、円柱形ブロック体11や厚肉円板形ブロック体16、変形四角柱形ブロック体14は両端を平面部29とし、立方体形ブロック体12は6面を正方形の平面部29とするものです。
なお、図面に示さない四角柱形状のブロック体や六角柱形状などの多角柱形状のブロック体を組み合わせることもある。
【0018】
そして、各ブロック体の平面部29には、内部に吸着手段80を設けるものであって、この吸着手段80は、2個の平板磁石81と1枚の磁石取付け板82とで構成するものであり、磁石取付け板82と2個の平板磁石81とを平面部29の内面に設けた円筒部85に収納し、カバー板83を円筒部85に被せるように固定することにより、磁石取付け板82と平板磁石81とが円筒部85の内部で回転移動可能に収納されるものです。
【0019】
例えば、立方体形ブロック体12の場合は、図10に示すように、正方形の接続部53の対向する2辺から各々垂直に正方形の第1側壁部51と第2側壁部52とを立設したコ字状の第1部材50と、この第1部材50と同様に接続部58の両側に第1側壁部56と第2側壁部57とを有する第2部材55とにより立方体を形成するものとし、平面部29を形成する接続部53,58や側壁部56,57の内側に円筒部85を設け、この円筒部85の内部に平板磁石81及び磁石取付け板82を組み込み、カバー板83により円筒部85を塞ぎ、カバー板83を貫通させるビス89を固定筒87に螺入してカバー板83を平面部29の内側に固定するものです。
なお、ビス89を用いることなく、カバー板83を円筒部85の端部に直接に接着又は溶着するように固定することもある。
【0020】
そして、平板磁石81は、円筒部85の内径の約2分の1の直径を有する同一の磁石を2個用いるものであって、一方の磁石のN極を磁石取付け板82に、他方の磁石のS極を磁石取付け板82に向けて円筒部85の内部に組み込むものであって、磁石取付け板82はフェライトなどの磁性体薄板を用い、円筒部85の内径に略一致した直径の円板状とするものです。
このように、円筒部85の内部に円筒部85の内径と略等しい磁石取付け板82を挿入し、この磁石取付け板82に2個の平板磁石81を並べているため、2個の平板磁石81と磁石取付け板82とによる吸着手段80は、円筒部85の内部で2個の平板磁石81の位置を変えるように回転移動が可能に円筒部85の内部に収納されるものです。
【0021】
なお、カバー板83の内面は、テフロン加工などを施して摩擦係数を小さくすることが好ましい。
また、立方体形ブロック体12では、6面の平面部29の内、少なくとも2面の内面に吸着手段80を設けるものとし、図10に示したように4面の内側に吸着手段80を設ける場合の他、6面全面の内側に吸着手段80を設けることもある。
【0022】
そして、厚肉扇形ブロック体15では、図11に示すように、略正方形の2つの平面部29の内側に各々吸着手段80を設けるものであって、曲面部66と扇形側壁部67とを有して内部に空間を有するカバー体65に平面部29となる2枚の略正方形の角形平面板61を直交させるようにして接着するものとし、角形平面板61の内側に設けた円筒部85に2個の平板磁石81と1枚の磁石取付け板82とによる吸着手段80を回転可能に収納してカバー板83で塞ぐことは前述のとおりです。
【0023】
また、円柱形ブロック体11では、図12に示すように、両端の平面部29の内側に各々吸着手段80を設けるものであって、円筒状の筒胴部73に平面部29と成る円形平面板71を接着するものであり、この円形平面板71の内側に形成した円筒部85に平板磁石81と磁石取付け板82とを収納するものです。
なお、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17、厚肉直角三角形ブロック体18、頂部球形円柱形ブロック体21、二股形ブロック体25などの平面部29、変形四角柱形ブロック体14の両端である各平面部29にも、各々吸着手段80を設けるものであり、円柱形ブロック体11では、図13に示すように、有底円筒部72に円形平面板71を取り付け、各平面部29に吸着手段80を設けることも有る。
【0024】
このように、各ブロック体は、1個又は複数個の吸着手段80をブロック体の平面部29の内側に有し、吸着手段80は円筒部85の内側に2個の平板磁石81を異なる極性をブロック体の外側に向けて配置し、磁石取付け板82によって相互に並んだ状態で円筒部85の内部で2個の磁石の位置を変えるように回転移動を可能として収納しているため、吸着手段80を内側に設けた平面部29を相互に対向させて2つのブロック体を近接させるとき、近接させるブロック体に各々組み込まれた平板磁石81の極性が反発すると磁石取付け板82に取り付けられた2個の平板磁石81が円筒部85内で位置を変えるように移動し、常に吸引位置に回転してブロック体を相互に引き合うようにして密着させることができるものです。
【0025】
このため、種々のブロック体をその平面部29で接合させたとき、磁石の吸引力によってブロック体の平面部29相互を強く密着接合させることができるものです。
そして、この磁石内臓積み木玩具の立方体形ブロック体12では、吸着手段80を設けない平面部29には、後述するように窓部や可動部39を設けるか、模様を描いて他のブロック体と接合しないことを明瞭としているものです。
【0026】
また、円柱形ブロック体11や変形四角柱形ブロック体17の内部にバッテリー130を収納させるものです。
このバッテリー130を円柱形ブロック体11に収納する場合、図14に示すように、円筒の胴部を形成する第1胴部材75と第2胴部材77とを用い、第1胴部材75にはバッテリー収納部76とスイッチ135とを設けるとともにバッテリー収納部76を塞ぐバッテリーカバー79を設け、バッテリーカバー79を取り付けて半円筒形とした第1胴部材75と半円筒形の第2胴部材77とを合せるとき、両端に吸着手段80を備える円形平面板71を挟み込んで円形平面板71を胴部の両端に固定するものです。
【0027】
そして、この円形平面板71には、吸着手段80の両側に接点部を設けるものとするものです。
この接点部は、接点体91を円形平面板71の表面から僅かに突出させるものであって、接点体91は、頭部を平面板の凹部97に嵌め込むように弾性体93を入れて挿入するものであり、接点体91の脚部は平面板71を貫通して平面板71の裏面で接続片95が脚部の先端に取り付けられるものです。
なお、接続片95からはリード線99によりスイッチ135を介してバッテリー130のプラス極又はマイナス極に接続されるものであり、吸着手段80の両側に設ける接点部の内の一方の接続片95をプラス極に、他方の接続片95をマイナス極に接続するものとしています。
【0028】
また、他のブロック体には、モーター103などの駆動手段101を組み込む場合や、LEDなどの発光手段117を組み込む場合、音声IC113やスピーカー95などの発音手段111を組み込む場合がある。
例えば、立方体形ブロック体12に駆動手段101を組み込む場合、図15に示すように、コ字状の第1部材50の接続部53や第2部材55の接続部58の内側に吸着手段80を形成する平板磁石81や磁石取付け板82を円筒部85に収納してカバー板83を設けると共に、吸着手段80の両側に接点部を形成するように接続部53の表面に形成した凹部97に弾性体93と接点体91とを挿入し、内部に減速歯車機構とモーターとを組み込んで回転軸107を突出させた駆動手段101を第1部材50の接続部53に取り付けるものです。
【0029】
なお、駆動手段101に内蔵したモーターの両極は、各々第1部材50の接続部53とする2つの接続片95にリード線99で接続すると共に、第1部材50の接続部53に取り付けた2個の接続片95は他のリード線99により第2部材55の接続部53に設ける接点部を構成する2個の接続片95に各々接続するものです。
また、第1部材50の第1側壁部51には透孔54を設け、駆動手段101の回転軸107の先端に磁石を用いた吸着板109を設けておき、この吸着板109へ磁石板である吸着部38を裏面に有する可動体39を装飾体として取り付けることにより可動装飾体を設けるものです。
【0030】
なお、回転軸107は減速歯車機構によりモーターの回転を減速して一方向に回転する場合のみでなく、減速歯車機構内にカムとリンクとを歯車と共に組み込み、往復回動するように回転させることもある。
また、立方体形ブロック体12に駆動手段101などを組み込むに際し、図16に示すように、立方体を上下に分割した上箱部材62と下箱部材63とを用い、上箱部材62及び下箱部材63における平面部29の内側に吸着手段80を取り付け、吸着手段80と接点体91などの接点部とを有する角形平面板61を上箱部材62と下箱部材63との背面に固定することもある。
【0031】
さらに、発光手段117を組み込む場合は、図17に示すように、適宜の窓部122を設けた立方体形状にして内部に空隙を有するカバーブロック121を角形平面板61に被せるものとし、支持体123の内部にLEDなどの発光体を設けるものとし、カバーブロック121の内側に半透明なカラープレート124を固定する支持体123を挿入するものです。
【0032】
なお、発光体からはリード線99により角形平面板61の吸着手段80の両側に設けた接点部を構成する接続片95に接続を行うものであり、図17に示したカバーブロック121は、4方に適宜の窓部122を設けた側壁と天井部とを有する形状として下方に角形平面板61を取り付けているも、このような天井部を有するカバーブロック121のみでなく、カバーブロック121としては正方形の側壁を4方に備える筒型として上下に吸着手段80と接点部とを有する角形平面板61を固定する場合や、円筒形のカバーブロック121の上下に吸着手段80と接点部とを有する円形平面板71を取り付ける場合などがある。
【0033】
このように、カバーブロック121の上下に角形平面板61又は円形平面板71を取り付ける場合、下側の角形平面板61又は円形平面板71の接点部における接続片95と上側の角形平面板61又は円形平面板71の接点部における接続片95とをリード線99により接続するものです。
また、図18に示すように、カバーブロック121の窓部122の形状に合せて装飾部を有する装飾付プレート129を用いる場合や、発光体を複数個設けて発光体の点滅制御を行う制御部を内蔵した発光手段117を用いることも有る。
【0034】
そして、発音手段111を組み込む場合は、図19に示すように、吸着手段80のカバー板83の上面に音声IC113を取り付け、球面状の前カバー125と後カバー126とで半球形状とすると共に、前カバー125と後カバー126とでスピーカー95及び円形平面板71を挟持するものとし、接点部の接続片95を音声IC113にリード線99で接続しておくものです。
さらに、図20に示すように、音声IC113に変えてモーター103及び減速歯車機構105を収納して回転軸107を突出させた駆動手段101をカバー板83に取り付け、吸着板109を先端に有する回転軸107の先端に吸着部38を有する可動体39を取り付けることもある。
【0035】
そして、台車部31は、図21に示すように、上台部32と下台部33とで形成し、上台部32の下面には2個の吸着手段80を設け、各吸着手段80の両側に各々接点部を形成するものとし、下台部33には駆動手段101としてモーター103及び減速歯車機構105を取り付け、回転軸107の両端に車輪35を設けて駆動輪とし、別途、車輪35を両端に設けた支持軸37を上台部32と下台部33との間に挟持して自由輪とするものです。
また、図21に示した台車部31は、2個の吸着手段80を上台部32の内側に設けているも、台車部31の長さを長くして3個のブロック体を載置できる台車部31とし、内部に3個の吸着手段80を設け、3個の吸着手段80又は3個の内の2個の吸着手段80の両側に接点部を設けるようにして台車部31の上面に接点体91を突出させ、各接点部の接続片95とモーター103とをリード線99で接続することもある。
【0036】
なお、台車部31の上面面積を大きくして4個のブロック体を載置できるようにする場合、更に、駆動手段101や車輪35を省略して台部として吸着手段80や接点部を設ける場合もある。
このように、本実施例の磁石内臓積み木玩具は、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17は一つの平面部29を有して吸着手段80を内蔵し、適宜、接点部を設けると共に発音手段111か駆動手段101、又は発光手段117を内蔵し、他のブロック体は少なくとも2つの平面部29を有して該平面部29の内側に吸着手段80を有し、更に吸着手段80の両側に接点部を設けて発光手段117又は駆動手段101若しくは発音手段111を内蔵させるため、少なくとも一つのバッテリー130を内蔵するブロック体と組み合わせれば、接点部を有するブロック体相互の平面部29を密着させると、吸着手段80によりブロック体相互が強固に密着し、バッテリー130を内蔵するブロック体のスイッチ135をオン状態とすると駆動手段101を内蔵したブロック体では可動部39を回転させ、発音手段111を内蔵したブロック体からは発音を行い、発光手段117を内蔵したブロック体では発光手段117を点灯又は点滅させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ブロック体相互を確実に密着させて種々の組立を行って遊ぶことができ、ブロック体に組み込まれた発音手段や駆動手段又は発光手段を作動させて楽しく遊ぶことができる磁石内臓積み木玩具を提供するものです。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るブロック体を組み合わせた磁石内臓積み木玩具の外観の一例を示す図。
【図2】図1に示した磁石内臓積み木玩具を分解した状態を示す図。
【図3】本発明に係る磁石内臓積み木玩具の他のブロック体の組み合わせ例を示す図。
【図4】本発明に係るブロック体を組み合わせた磁石内臓積み木玩具の外観の他の一例を示す図。
【図5】本発明に係る磁石内臓積み木玩具の更に他のブロック体の組み合わせ例を示す図。
【図6】図5に示したブロック体の組み合わせ状態の例を示す図。
【図7】本発明に係る磁石内臓積み木玩具の更にその他のブロック体の組み合わせ例を示す図。
【図8】図7に示したブロック体の組み合わせ状態の一例を示す図。
【図9】図7に示したブロック体の組み合わせ状態の他の一例を示す図。
【図10】本発明に係る立方体形ブロック体の一例を示す図。
【図11】本発明に係る厚肉扇形ブロック体の一例を示す図。
【図12】本発明に係る円柱形ブロック体の一例を示す図。
【図13】本発明に係る円柱形ブロック体の他の一例を示す図。
【図14】本発明に係るバッテリーを内蔵する円柱形ブロック体の一例を示す図。
【図15】本発明に係る駆動手段を内蔵する立方体形ブロック体の一例を示す図。
【図16】本発明に係る駆動手段を内蔵する立方体形ブロック体の他の一例を示す図。
【図17】本発明に係る発光手段を内蔵する立方体形ブロック体の一例を示す図。
【図18】本発明に係る発光手段を内蔵する立方体形ブロック体の他の一例を示す図。
【図19】本発明に係る発光手段を内蔵する半球形ブロック体の一例を示す図。
【図20】本発明に係る駆動手段を内蔵する半球形ブロック体の一例を示す図。
【図21】本発明に係る磁石内臓積み木玩具の台車部の一例を示す図。
【符号の説明】
【0039】
11 円柱形ブロック体 12 立方体形ブロック体
13 半球形ブロック体 14 変形四角柱形ブロック体
15 厚肉扇形ブロック体 16 厚肉円板形ブロック体
17 変形球形ブロック体 18 厚肉直角三角形ブロック体
19 円弧角柱形ブロック体 21 頂部球形円柱形ブロック体
23 基台部 24 可動部
25 二股形ブロック体
29 平面部
31 台車部 32 上台部
33 下台部 35 車輪
37 支持軸
38 吸着部 39可動体
50 第1部材 51 第1側壁部
52 第2側壁部 53 接続部
54 透孔
55 第2部材 56 第1側壁部
57 第2側壁部 58 接続部
61 角形平面板
62 上箱部材 63 下箱部材
65 カバー体 66 曲面部
67 扇形側壁部
71 円形平面板
72 有底円筒部 73 筒胴部
75 第1胴部材 76 バッテリー収納部
77 第2同部材 79 バッテリーカバー
80 吸着手段 81 平板磁石
82 磁石取付け板 83 カバー板
85 円筒部 87 固定筒
89 ビス
90 接点部 91 接点体
93 弾性体 95 接続片
97 凹部 99 リード線
101 駆動手段 103 モーター
105 減速歯車機構 107 回転軸
109 吸着板
111 発音手段 113 音声IC
117 発光手段
121 カバーブロック 122 窓部
123 支持体 124 カラープレート
125 前カバー 126 後カバー
129 装飾付プレート
130 バッテリー 135 スイッチ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直方体形状や立方体形状、円柱形状などのブロックを組み合わせて遊ぶ積み木玩具に関するものです。
【背景技術】
【0002】
従来、積み木と称される小児用の玩具であって、直方体や立方体または円柱形や厚肉円板状などのブロック体を並べたり積み上げたりして遊ぶ積み木玩具が使用されていた。
そして、このような積み木玩具を構成する複数のブロック体である各積み木材は、今日では、木製のみでなく合成樹脂を材料として成形することも多くなり、内部に磁石を封入することにより、ブロック体とブロック体を重ねた場合におけるブロック体相互の密着を強力に行わせ、複雑な形状の組立をも可能とすると共に、不用意に組立体が崩れないようにする磁石内蔵積み木玩具も提案されている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−111983
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述の各ブロック体に磁石を内蔵させた磁石内蔵積み木玩具は、磁石の極性により、所定のブロック体における特定の面に対して他のブロック体の特定の面を接合できない不具合が生じることがあり、複数のブロック体を組み合わせるとき、外形が同じでも特定の面と面とで組み合わせることができないブロック体が含まれることが生じ、ブロック体相互の接合が限定されて面白味に欠けることが有った。
本発明は、このような欠点を排除し、ブロック体の外観形状及びその組み合わせによる外観形状のみならず、ブロック体における一部に動きをも合せることにより種々の組み合わせを楽しむことのできる磁石内蔵積み木玩具を提供するものです。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、複数のブロック体で構成し、各ブロック体にはその平面部(29)の内側に、極性を反対とした2個の磁石(81)を並べ、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように収納した吸着手段(80)を内蔵させた磁石内蔵積み木玩具とするものです。
このように、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納することにより、ブロック体を相互に近接させたとき、異なるブロック体に組み込んだ磁石(81)が常に吸引し合うようにさせることができ、ブロック体の平面部相互の反発を無くすことができる。
【0005】
また、本発明は、複数のブロック体で構成し、各ブロック体にはその平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を内側に設け、幾つかのブロック体は吸着手段(80)の両側位置における平面部(29)の表面に接点部を設け、接点部を有するブロック体の1つには内部にバッテリー(130)を内蔵させ、他の接点部を有するブロック体には発光手段(117)か駆動手段(101)か発音手段(111)を内蔵させる磁石内蔵積み木玩具とするものです。
【0006】
このように、ブロック体の1つには内部にバッテリー(130)を内蔵させ、他のブロック体には発光手段(117)か駆動手段(101)か発音手段(111)を内蔵させ、このブロック体には吸着手段(80)と共に接点部を設けるため、吸着手段(80)によりブロック体相互を強く密着させ、接点部によりバッテリー(130)からの電力を発光手段(117)や駆動手段(101)又は発音手段(111)に供給することができる。
【0007】
なお、吸着手段(80)としては、極性を反対とした2個の磁石(81)を並べ、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納することが好ましい。
このように、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納することにより、ブロック体を相互に近接させたとき、異なるブロック体に組み込んだ磁石(81)が常に吸引し合うようにさせることができる。
【0008】
さらに、本発明は、半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、平面部の表面に2つの接点部を設けて内部に駆動手段(101)を組み込むと共に、ブロック体の外部に駆動手段(101)により回転又は回動する可動体(39)を設ける磁石内蔵積み木玩具用ブロック体とするものです。
このように、下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、接点部を設けて内部に駆動手段(101)を組み込めば、吸着手段(80)により他のブロック体と強く密着させ、接点部により他のブロック体から電力を供給して駆動手段(101)即ち可動体(39)を動かすことができる。
【0009】
そして、本発明は、半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、平面部(29)の表面に2つの接点部を設けて内部に発音手段(111)又は発光手段(117)を設ける磁石内蔵積み木玩具用ブロック体とすることもある。
このように、下方に平面部(29)を有するブロック体において、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、接点部を設けて内部に発音手段(111)又は発光手段(117)を組み込めば、吸着手段(80)により他のブロック体と強く密着させ、接点部により他のブロック体から電力を供給して発音手段(111)を発音させ又は発光手段(117)を点灯又は点滅させることができる。
【0010】
また、本発明としては、直方体形状又は円柱形状、多角柱形状、変形四角柱形状とされ、両端を平面部(29)とするブロック体において、平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を設け、且つ、平面部(29)の表面に2つの接点部を設けて内部発音手段(111)又は発光手段(117)を有する磁石内蔵積み木玩具用ブロック体とすることもある。
この発明も、吸着手段(80)により他のブロック体と強く密着させ、接点部により他のブロック体から電力を供給して発音手段(111)を発音させ又は発光手段(117)を点灯又は点滅させることができる。
【0011】
更に本発明は、立方体形状のブロック体であって、6面の平面の内、2面又は4面の平面部(29)の内側に磁石を用いた吸着手段(80)を有し、且つ、吸着手段(80)を設けた平面部(29)の表面に2つの接点部を有して内部に駆動手段(101)又は発光手段(117)を有し、駆動手段(101)を内蔵する場合は吸着手段(80)及び接点部を有しない平面部(29)に可動体(39)を有し、発光手段(117)を内蔵する場合は吸着手段(80)及び接点部を有しない平面部(29)に窓部(122)を有することを磁石内蔵積み木玩具用ブロック体とすることもある。
【0012】
このように、6面の平面の内、2面又は4面の平面部(29)に吸着手段(80)と接点部を設けると、1組の接点部から電力の供給を受けて内部の駆動手段(101)又は発光手段(117)を駆動又は点灯させると共に、他の平面部(29)の接点部により他のブロック体に電力を供給することができる。
そして、吸着手段(80)は、極性を反対とした2個の磁石(81)を並べ、2個の磁石(81)の位置が入れ替わるように平面部(29)の内側に収納する磁石内蔵積み木玩具用ブロック体とすることが好ましいものです。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、磁石により各ブロック体の接合面である平面を常に強く密着させることができる。
また、バッテリーを内蔵するブロック体や発光手段又は発音手段若しくは駆動手段を内蔵するブロック体を組み合わせると、動きや音を楽しみながら種々の形の結合体を形成するように組み合わせて楽しむことができるものです。
そして、内部に吸着手段と接点部及び発光手段又は発音手段若しくは駆動手段を内蔵するブロック体は、接点部から電力が供給されると、発光又は発音若しくは駆動部を駆動して、変化の有る楽しみを遊ぶものに与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る磁石内蔵積み木玩具は、半球形状のブロック体や円柱形状のブロック体、立方体形状のブロック体、変形四角柱形状のブロック体、厚肉扇形のブロック体、変形球形のブロック体などを複数個組み合わせるものであり、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17は1つの平面部29を有するものとし、円柱形ブロック体11や変形四角柱形ブロック体14は両端の2箇所を平面部29とし、これらの平面部29の内側にはN極とS極との位置を移動可能とした磁石を吸着手段80として有すると共に吸着手段80の両側には2つの接点を一組とする接点部を設けるものとし、立方体形ブロック体12では、6面の内少なくとも2面の平面部29に吸着手段80と接点部を設けるようにして各ブロック体における平面部29に吸着手段80を少なくとも1つは組み込んでブロック体相互を平面部29で密着可能とするものです。
【0015】
さらに、磁石内蔵積み木玩具を構成する複数のブロック体の内の一つにはバッテリー130を内蔵させてバッテリー130の両電極を平面部29に設けた接点部の接点に接続し、一部のブロック体には内部に音声IC113とスピーカー95とによる発音手段111を内蔵させて接点部の接点に接続し、また、他のブロック体ではLEDなどの発光体を内蔵させて接点部と接続するか、又は、モーター103と減速歯車機構105とを内蔵させて接点部にモーター103を接続するとともに減速歯車機構105により回転する回転軸107の端部に装飾用の可動体39を取り付けるものです。
【実施例】
【0016】
本発明に係る磁石内蔵積み木玩具は、図1及び図2に示すような複数の円柱形ブロック体11と可動体39を備えた半球形ブロック体13又は動物の顔を描いた半球形ブロック体13及び台車部31とを組み合わせる場合や、また、図3に示すように円柱形ブロック体11、立方体形ブロック体12、半球形ブロック体13、変形四角柱形ブロック体14、厚肉扇形ブロック体15、厚肉円板形ブロック体16、変形球形ブロック体17、台車部31の組み合わせとする場合、図4に示すように円柱形ブロック体11や可動体39を備えた立方体形ブロック体12、可動体39を備えない立方体形ブロック体12、及び動物の顔を描いた半球形ブロック体13及び台車部31とを組み合わせる場合、図5及び図6に示すように円柱形ブロック体11、半球形ブロック体13、厚肉扇形ブロック体15、立方体形ブロック体12、変形球形ブロック体17を組み合わせる場合、図7乃至図9に示すように円柱形ブロック体11、立方体形ブロック体12、厚肉扇形ブロック体15、厚肉直角三角形ブロック体18、一側端を円弧状とした円弧角柱形ブロック体19、更には基台部23と可動部24とを組み合わせて両者の角度を変更可能とする二股形ブロック体25を組み合わせる場合、などとするものです。
【0017】
なお、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17は円形の平面を形成する平面部29を下方に有する球形とし、厚肉扇形ブロック体15は、正方形の平面を形成する2つの平面部29を交差させるように有し、円柱形ブロック体11や厚肉円板形ブロック体16、変形四角柱形ブロック体14は両端を平面部29とし、立方体形ブロック体12は6面を正方形の平面部29とするものです。
なお、図面に示さない四角柱形状のブロック体や六角柱形状などの多角柱形状のブロック体を組み合わせることもある。
【0018】
そして、各ブロック体の平面部29には、内部に吸着手段80を設けるものであって、この吸着手段80は、2個の平板磁石81と1枚の磁石取付け板82とで構成するものであり、磁石取付け板82と2個の平板磁石81とを平面部29の内面に設けた円筒部85に収納し、カバー板83を円筒部85に被せるように固定することにより、磁石取付け板82と平板磁石81とが円筒部85の内部で回転移動可能に収納されるものです。
【0019】
例えば、立方体形ブロック体12の場合は、図10に示すように、正方形の接続部53の対向する2辺から各々垂直に正方形の第1側壁部51と第2側壁部52とを立設したコ字状の第1部材50と、この第1部材50と同様に接続部58の両側に第1側壁部56と第2側壁部57とを有する第2部材55とにより立方体を形成するものとし、平面部29を形成する接続部53,58や側壁部56,57の内側に円筒部85を設け、この円筒部85の内部に平板磁石81及び磁石取付け板82を組み込み、カバー板83により円筒部85を塞ぎ、カバー板83を貫通させるビス89を固定筒87に螺入してカバー板83を平面部29の内側に固定するものです。
なお、ビス89を用いることなく、カバー板83を円筒部85の端部に直接に接着又は溶着するように固定することもある。
【0020】
そして、平板磁石81は、円筒部85の内径の約2分の1の直径を有する同一の磁石を2個用いるものであって、一方の磁石のN極を磁石取付け板82に、他方の磁石のS極を磁石取付け板82に向けて円筒部85の内部に組み込むものであって、磁石取付け板82はフェライトなどの磁性体薄板を用い、円筒部85の内径に略一致した直径の円板状とするものです。
このように、円筒部85の内部に円筒部85の内径と略等しい磁石取付け板82を挿入し、この磁石取付け板82に2個の平板磁石81を並べているため、2個の平板磁石81と磁石取付け板82とによる吸着手段80は、円筒部85の内部で2個の平板磁石81の位置を変えるように回転移動が可能に円筒部85の内部に収納されるものです。
【0021】
なお、カバー板83の内面は、テフロン加工などを施して摩擦係数を小さくすることが好ましい。
また、立方体形ブロック体12では、6面の平面部29の内、少なくとも2面の内面に吸着手段80を設けるものとし、図10に示したように4面の内側に吸着手段80を設ける場合の他、6面全面の内側に吸着手段80を設けることもある。
【0022】
そして、厚肉扇形ブロック体15では、図11に示すように、略正方形の2つの平面部29の内側に各々吸着手段80を設けるものであって、曲面部66と扇形側壁部67とを有して内部に空間を有するカバー体65に平面部29となる2枚の略正方形の角形平面板61を直交させるようにして接着するものとし、角形平面板61の内側に設けた円筒部85に2個の平板磁石81と1枚の磁石取付け板82とによる吸着手段80を回転可能に収納してカバー板83で塞ぐことは前述のとおりです。
【0023】
また、円柱形ブロック体11では、図12に示すように、両端の平面部29の内側に各々吸着手段80を設けるものであって、円筒状の筒胴部73に平面部29と成る円形平面板71を接着するものであり、この円形平面板71の内側に形成した円筒部85に平板磁石81と磁石取付け板82とを収納するものです。
なお、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17、厚肉直角三角形ブロック体18、頂部球形円柱形ブロック体21、二股形ブロック体25などの平面部29、変形四角柱形ブロック体14の両端である各平面部29にも、各々吸着手段80を設けるものであり、円柱形ブロック体11では、図13に示すように、有底円筒部72に円形平面板71を取り付け、各平面部29に吸着手段80を設けることも有る。
【0024】
このように、各ブロック体は、1個又は複数個の吸着手段80をブロック体の平面部29の内側に有し、吸着手段80は円筒部85の内側に2個の平板磁石81を異なる極性をブロック体の外側に向けて配置し、磁石取付け板82によって相互に並んだ状態で円筒部85の内部で2個の磁石の位置を変えるように回転移動を可能として収納しているため、吸着手段80を内側に設けた平面部29を相互に対向させて2つのブロック体を近接させるとき、近接させるブロック体に各々組み込まれた平板磁石81の極性が反発すると磁石取付け板82に取り付けられた2個の平板磁石81が円筒部85内で位置を変えるように移動し、常に吸引位置に回転してブロック体を相互に引き合うようにして密着させることができるものです。
【0025】
このため、種々のブロック体をその平面部29で接合させたとき、磁石の吸引力によってブロック体の平面部29相互を強く密着接合させることができるものです。
そして、この磁石内蔵積み木玩具の立方体形ブロック体12では、吸着手段80を設けない平面部29には、後述するように窓部や可動部39を設けるか、模様を描いて他のブロック体と接合しないことを明瞭としているものです。
【0026】
また、円柱形ブロック体11や変形四角柱形ブロック体17の内部にバッテリー130を収納させるものです。
このバッテリー130を円柱形ブロック体11に収納する場合、図14に示すように、円筒の胴部を形成する第1胴部材75と第2胴部材77とを用い、第1胴部材75にはバッテリー収納部76とスイッチ135とを設けるとともにバッテリー収納部76を塞ぐバッテリーカバー79を設け、バッテリーカバー79を取り付けて半円筒形とした第1胴部材75と半円筒形の第2胴部材77とを合せるとき、両端に吸着手段80を備える円形平面板71を挟み込んで円形平面板71を胴部の両端に固定するものです。
【0027】
そして、この円形平面板71には、吸着手段80の両側に接点部を設けるものとするものです。
この接点部は、接点体91を円形平面板71の表面から僅かに突出させるものであって、接点体91は、頭部を平面板の凹部97に嵌め込むように弾性体93を入れて挿入するものであり、接点体91の脚部は平面板71を貫通して平面板71の裏面で接続片95が脚部の先端に取り付けられるものです。
なお、接続片95からはリード線99によりスイッチ135を介してバッテリー130のプラス極又はマイナス極に接続されるものであり、吸着手段80の両側に設ける接点部の内の一方の接続片95をプラス極に、他方の接続片95をマイナス極に接続するものとしています。
【0028】
また、他のブロック体には、モーター103などの駆動手段101を組み込む場合や、LEDなどの発光手段117を組み込む場合、音声IC113やスピーカー95などの発音手段111を組み込む場合がある。
例えば、立方体形ブロック体12に駆動手段101を組み込む場合、図15に示すように、コ字状の第1部材50の接続部53や第2部材55の接続部58の内側に吸着手段80を形成する平板磁石81や磁石取付け板82を円筒部85に収納してカバー板83を設けると共に、吸着手段80の両側に接点部を形成するように接続部53の表面に形成した凹部97に弾性体93と接点体91とを挿入し、内部に減速歯車機構とモーターとを組み込んで回転軸107を突出させた駆動手段101を第1部材50の接続部53に取り付けるものです。
【0029】
なお、駆動手段101に内蔵したモーターの両極は、各々第1部材50の接続部53とする2つの接続片95にリード線99で接続すると共に、第1部材50の接続部53に取り付けた2個の接続片95は他のリード線99により第2部材55の接続部53に設ける接点部を構成する2個の接続片95に各々接続するものです。
また、第1部材50の第1側壁部51には透孔54を設け、駆動手段101の回転軸107の先端に磁石を用いた吸着板109を設けておき、この吸着板109へ磁石板である吸着部38を裏面に有する可動体39を装飾体として取り付けることにより可動装飾体を設けるものです。
【0030】
なお、回転軸107は減速歯車機構によりモーターの回転を減速して一方向に回転する場合のみでなく、減速歯車機構内にカムとリンクとを歯車と共に組み込み、往復回動するように回転させることもある。
また、立方体形ブロック体12に駆動手段101などを組み込むに際し、図16に示すように、立方体を上下に分割した上箱部材62と下箱部材63とを用い、上箱部材62及び下箱部材63における平面部29の内側に吸着手段80を取り付け、吸着手段80と接点体91などの接点部とを有する角形平面板61を上箱部材62と下箱部材63との背面に固定することもある。
【0031】
さらに、発光手段117を組み込む場合は、図17に示すように、適宜の窓部122を設けた立方体形状にして内部に空隙を有するカバーブロック121を角形平面板61に被せるものとし、支持体123の内部にLEDなどの発光体を設けるものとし、カバーブロック121の内側に半透明なカラープレート124を固定する支持体123を挿入するものです。
【0032】
なお、発光体からはリード線99により角形平面板61の吸着手段80の両側に設けた接点部を構成する接続片95に接続を行うものであり、図17に示したカバーブロック121は、4方に適宜の窓部122を設けた側壁と天井部とを有する形状として下方に角形平面板61を取り付けているも、このような天井部を有するカバーブロック121のみでなく、カバーブロック121としては正方形の側壁を4方に備える筒型として上下に吸着手段80と接点部とを有する角形平面板61を固定する場合や、円筒形のカバーブロック121の上下に吸着手段80と接点部とを有する円形平面板71を取り付ける場合などがある。
【0033】
このように、カバーブロック121の上下に角形平面板61又は円形平面板71を取り付ける場合、下側の角形平面板61又は円形平面板71の接点部における接続片95と上側の角形平面板61又は円形平面板71の接点部における接続片95とをリード線99により接続するものです。
また、図18に示すように、カバーブロック121の窓部122の形状に合せて装飾部を有する装飾付プレート129を用いる場合や、発光体を複数個設けて発光体の点滅制御を行う制御部を内蔵した発光手段117を用いることも有る。
【0034】
そして、発音手段111を組み込む場合は、図19に示すように、吸着手段80のカバー板83の上面に音声IC113を取り付け、球面状の前カバー125と後カバー126とで半球形状とすると共に、前カバー125と後カバー126とでスピーカー95及び円形平面板71を挟持するものとし、接点部の接続片95を音声IC113にリード線99で接続しておくものです。
さらに、図20に示すように、音声IC113に変えてモーター103及び減速歯車機構105を収納して回転軸107を突出させた駆動手段101をカバー板83に取り付け、吸着板109を先端に有する回転軸107の先端に吸着部38を有する可動体39を取り付けることもある。
【0035】
そして、台車部31は、図21に示すように、上台部32と下台部33とで形成し、上台部32の下面には2個の吸着手段80を設け、各吸着手段80の両側に各々接点部を形成するものとし、下台部33には駆動手段101としてモーター103及び減速歯車機構105を取り付け、回転軸107の両端に車輪35を設けて駆動輪とし、別途、車輪35を両端に設けた支持軸37を上台部32と下台部33との間に挟持して自由輪とするものです。
また、図21に示した台車部31は、2個の吸着手段80を上台部32の内側に設けているも、台車部31の長さを長くして3個のブロック体を載置できる台車部31とし、内部に3個の吸着手段80を設け、3個の吸着手段80又は3個の内の2個の吸着手段80の両側に接点部を設けるようにして台車部31の上面に接点体91を突出させ、各接点部の接続片95とモーター103とをリード線99で接続することもある。
【0036】
なお、台車部31の上面面積を大きくして4個のブロック体を載置できるようにする場合、更に、駆動手段101や車輪35を省略して台部として吸着手段80や接点部を設ける場合もある。
このように、本実施例の磁石内蔵積み木玩具は、半球形ブロック体13や変形球形ブロック体17は一つの平面部29を有して吸着手段80を内蔵し、適宜、接点部を設けると共に発音手段111か駆動手段101、又は発光手段117を内蔵し、他のブロック体は少なくとも2つの平面部29を有して該平面部29の内側に吸着手段80を有し、更に吸着手段80の両側に接点部を設けて発光手段117又は駆動手段101若しくは発音手段111を内蔵させるため、少なくとも一つのバッテリー130を内蔵するブロック体と組み合わせれば、接点部を有するブロック体相互の平面部29を密着させると、吸着手段80によりブロック体相互が強固に密着し、バッテリー130を内蔵するブロック体のスイッチ135をオン状態とすると駆動手段101を内蔵したブロック体では可動部39を回転させ、発音手段111を内蔵したブロック体からは発音を行い、発光手段117を内蔵したブロック体では発光手段117を点灯又は点滅させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ブロック体相互を確実に密着させて種々の組立を行って遊ぶことができ、ブロック体に組み込まれた発音手段や駆動手段又は発光手段を作動させて楽しく遊ぶことができる磁石内蔵積み木玩具を提供するものです。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るブロック体を組み合わせた磁石内蔵積み木玩具の外観の一例を示す図。
【図2】図1に示した磁石内蔵積み木玩具を分解した状態を示す図。
【図3】本発明に係る磁石内蔵積み木玩具の他のブロック体の組み合わせ例を示す図。
【図4】本発明に係るブロック体を組み合わせた磁石内蔵積み木玩具の外観の他の一例を示す図。
【図5】本発明に係る磁石内蔵積み木玩具の更に他のブロック体の組み合わせ例を示す図。
【図6】図5に示したブロック体の組み合わせ状態の例を示す図。
【図7】本発明に係る磁石内蔵積み木玩具の更にその他のブロック体の組み合わせ例を示す図。
【図8】図7に示したブロック体の組み合わせ状態の一例を示す図。
【図9】図7に示したブロック体の組み合わせ状態の他の一例を示す図。
【図10】本発明に係る立方体形ブロック体の一例を示す図。
【図11】本発明に係る厚肉扇形ブロック体の一例を示す図。
【図12】本発明に係る円柱形ブロック体の一例を示す図。
【図13】本発明に係る円柱形ブロック体の他の一例を示す図。
【図14】本発明に係るバッテリーを内蔵する円柱形ブロック体の一例を示す図。
【図15】本発明に係る駆動手段を内蔵する立方体形ブロック体の一例を示す図。
【図16】本発明に係る駆動手段を内蔵する立方体形ブロック体の他の一例を示す図。
【図17】本発明に係る発光手段を内蔵する立方体形ブロック体の一例を示す図。
【図18】本発明に係る発光手段を内蔵する立方体形ブロック体の他の一例を示す図。
【図19】本発明に係る発光手段を内蔵する半球形ブロック体の一例を示す図。
【図20】本発明に係る駆動手段を内蔵する半球形ブロック体の一例を示す図。
【図21】本発明に係る磁石内蔵積み木玩具の台車部の一例を示す図。
【符号の説明】
【0039】
11 円柱形ブロック体 12 立方体形ブロック体
13 半球形ブロック体 14 変形四角柱形ブロック体
15 厚肉扇形ブロック体 16 厚肉円板形ブロック体
17 変形球形ブロック体 18 厚肉直角三角形ブロック体
19 円弧角柱形ブロック体 21 頂部球形円柱形ブロック体
23 基台部 24 可動部
25 二股形ブロック体
29 平面部
31 台車部 32 上台部
33 下台部 35 車輪
37 支持軸
38 吸着部 39可動体
50 第1部材 51 第1側壁部
52 第2側壁部 53 接続部
54 透孔
55 第2部材 56 第1側壁部
57 第2側壁部 58 接続部
61 角形平面板
62 上箱部材 63 下箱部材
65 カバー体 66 曲面部
67 扇形側壁部
71 円形平面板
72 有底円筒部 73 筒胴部
75 第1胴部材 76 バッテリー収納部
77 第2同部材 79 バッテリーカバー
80 吸着手段 81 平板磁石
82 磁石取付け板 83 カバー板
85 円筒部 87 固定筒
89 ビス
90 接点部 91 接点体
93 弾性体 95 接続片
97 凹部 99 リード線
101 駆動手段 103 モーター
105 減速歯車機構 107 回転軸
109 吸着板
111 発音手段 113 音声IC
117 発光手段
121 カバーブロック 122 窓部
123 支持体 124 カラープレート
125 前カバー 126 後カバー
129 装飾付プレート
130 バッテリー 135 スイッチ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のブロック体で構成され、各ブロック体はその平面部の内側に極性を反対とした2個の磁石を並べ、2個の磁石の位置が入れ替わるように平面部の内側に収納された吸着手段を有することを特徴とする磁石内臓積み木玩具。
【請求項2】
複数のブロック体で構成され、各ブロック体はその平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、幾つかのブロック体は吸着手段の両側における平面部の表面に接点部を有し、接点部を有するブロック体の1つは内部にバッテリーを内蔵し、他の接点部を有するブロック体は発光手段か駆動手段か発音手段を内蔵することを特徴とする磁石内臓積み木玩具。
【請求項3】
吸着手段は、極性を反対とした2個の磁石を並べ、2個の磁石の位置が入れ替わるように平面部の内側に収納されていることを特徴とする請求項2に記載した磁石内臓積み木玩具。
【請求項4】
半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部を有するブロック体であって、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、平面部の表面に2つの接点部を有して内部に駆動手段を有すると共に、ブロック対の外部に駆動手段により回転又は回動する可動体を有することを特徴とする磁石内臓積み木玩具用ブロック体。
【請求項5】
半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部を有するブロック体であって、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、平面部の表面に2つの接点部を有して内部に発音手段又は発光手段を有することを特徴とする磁石内臓積み木玩具用ブロック体。
【請求項6】
直方体形状又は円柱形状、多角柱形状、変形四角柱形状とされ、両端を平面部とするブロック体であって、両平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、両平面部の表面に2つの接点部を有して内部に発音手段又は発光手段を有することを特徴とする磁石内臓積み木玩具用ブロック体。
【請求項7】
立方体形状のブロック体であって、6面の平面の内、2面又は4面の平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、吸着手段を設けた平面部の表面に2つの接点部を有して内部に駆動手段又は発光手段を有し、駆動手段を内蔵する場合は吸着手段及び接点部を有しない平面部に可動体を有し、発光手段を内蔵する場合は吸着手段及び接点部を有しない平面部に窓部を有することを特徴とする磁石内臓積み木玩具用ブロック体。
【請求項8】
吸着手段は、極性を反対とした2個の磁石を並べ、2個の磁石の位置が入れ替わるように平面部の内側に収納されていることを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れかに記載した磁石内臓積み木玩具用ブロック体。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のブロック体で構成され、各ブロック体はその平面部の内側に極性を反対とした2個の磁石を並べ、2個の磁石の位置が入れ替わるように平面部の内側に収納された吸着手段を有することを特徴とする磁石内蔵積み木玩具。
【請求項2】
複数のブロック体で構成され、各ブロック体はその平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、幾つかのブロック体は吸着手段の両側における平面部の表面に接点部を有し、接点部を有するブロック体の1つは内部にバッテリーを内蔵し、他の接点部を有するブロック体は発光手段か駆動手段か発音手段を内蔵することを特徴とする磁石内蔵積み木玩具。
【請求項3】
吸着手段は、極性を反対とした2個の磁石を並べ、2個の磁石の位置が入れ替わるように平面部の内側に収納されていることを特徴とする請求項2に記載した磁石内蔵積み木玩具。
【請求項4】
半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部を有するブロック体であって、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、平面部の表面に2つの接点部を有して内部に駆動手段を有すると共に、ブロック対の外部に駆動手段により回転又は回動する可動体を有することを特徴とする磁石内蔵積み木玩具用ブロック体。
【請求項5】
半球形状又は変形球形状とされて下方に平面部を有するブロック体であって、平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、平面部の表面に2つの接点部を有して内部に発音手段又は発光手段を有することを特徴とする磁石内蔵積み木玩具用ブロック体。
【請求項6】
直方体形状又は円柱形状、多角柱形状、変形四角柱形状とされ、両端を平面部とするブロック体であって、両平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、両平面部の表面に2つの接点部を有して内部に発音手段又は発光手段を有することを特徴とする磁石内蔵積み木玩具用ブロック体。
【請求項7】
立方体形状のブロック体であって、6面の平面の内、2面又は4面の平面部の内側に磁石を用いた吸着手段を有し、且つ、吸着手段を設けた平面部の表面に2つの接点部を有して内部に駆動手段又は発光手段を有し、駆動手段を内蔵する場合は吸着手段及び接点部を有しない平面部に可動体を有し、発光手段を内蔵する場合は吸着手段及び接点部を有しない平面部に窓部を有することを特徴とする磁石内蔵積み木玩具用ブロック体。
【請求項8】
吸着手段は、極性を反対とした2個の磁石を並べ、2個の磁石の位置が入れ替わるように平面部の内側に収納されていることを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れかに記載した磁石内蔵積み木玩具用ブロック体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−55231(P2006−55231A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−237757(P2004−237757)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(594067830)株式会社ワークス (2)
【Fターム(参考)】