説明

神経疾患を治療するための方法および組成物

本発明は、神経疾患を治療するための方法および組成物に関し、より詳細には、神経疾患を治療するために神経系細胞にiRNA剤を送達する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
投与部位よりも遠位の神経系細胞における標的遺伝子の発現を下方制御する方法であって、該方法は、
iRNA剤と神経系細胞とを、該iRNA剤の該細胞内への取り込みと該iRNA剤の軸索輸送とが可能な十分な時間接触させることを含み、
(i)iRNA剤はRNA二重鎖を形成するセンス鎖およびアンチセンス鎖を含み、(ii)iRNA剤は親油性部分を含み、かつ(iii)iRNA剤のアンチセンス鎖の配列は、標的遺伝子から発現されるRNAのうち約18〜25ヌクレオチドの標的配列に対し十分相補的なヌクレオチド配列を含むを特徴とする方法。
【請求項2】
親油性部分はコレステロールである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
親油性部分はセンス鎖に結合される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
親油性部分はセンス鎖の3’末端に結合される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アンチセンス配列は表2に列挙されたアンチセンス配列との違いが4ヌクレオチド以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
アンチセンス鎖は表2に列挙されたアンチセンス鎖から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
iRNA剤はホスホロチオエートまたは2’‐OMe修飾をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
iRNA剤はトランスフェクション試薬を含まない溶液中に提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ヒトを治療する方法であって、該方法は、
神経障害を有するかまたは神経障害を発症するリスクを有するヒトを特定すること、および
前記ヒトに、投与部位よりも遠位の神経系細胞において発現される遺伝子を標的とするiRNA剤を投与すること、を含み、
該遺伝子の発現が神経障害の症状と関連し、ならびに(i)iRNA剤はRNA二重鎖を形成するセンス鎖およびアンチセンス鎖を含み、(ii)iRNA剤は親油性部分を含み、かつ(iii)iRNA剤のアンチセンス鎖は、標的遺伝子から発現されるRNAのうち約18〜25ヌクレオチドの標的配列に対し十分相補性なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
親油性部分はコレステロールである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
親油性部分はセンス鎖に結合される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
親油性部分はセンス鎖の3’端に結合される、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
iRNA剤はホスホロチオエートまたは2’‐OMe修飾をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
アンチセンス配列は表2に列挙されたアンチセンス配列との違いが4ヌクレオチド以下
である、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
アンチセンス鎖は表2に列挙されたアンチセンス鎖から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
iRNA剤のアンチセンス鎖は、ハンチンチン(htt)RNAの多型を含む配列に対し相補的な配列を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記ヒトはParkin遺伝子またはユビキチンカルボキシ末端加水分解酵素L1(UCHL1)遺伝子に遺伝的変異を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
神経障害はハンチントン病である、請求項9に記載の方法。
【請求項19】
神経障害はパーキンソン病である、請求項9に記載の方法。
【請求項20】
神経障害はアルツハイマー病、多系統萎縮症、またはレーヴィ小体痴呆である、請求項9に記載の方法。
【請求項21】
iRNA剤は1〜4個の非対合ヌクレオチドを有するヌクレオチド突出部を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項22】
iRNA剤はトランスフェクション試薬を含まない溶液中に提供される、請求項9に記載の方法。
【請求項23】
対象の神経系細胞中のハンチンチン(htt)RNAの量を低減する方法であって、該方法は、
神経系細胞をiRNA剤と接触させることを含み、
前記神経系細胞は作用部位よりも遠位にあり、iRNA剤はセンス鎖およびアンチセンス鎖を含み、センス鎖およびアンチセンス鎖はRNA二重鎖を形成し、アンチセンス鎖は表2に列挙されたアンチセンス配列との違いが4ヌクレオチド以下であるヌクレオチド配列を含み、かつiRNA剤は親油性部分を含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
iRNA剤はホスホロチオエートまたは2’‐OMe修飾をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
iRNA剤は、表2に列挙されたアンチセンス鎖から選択された配列を含むアンチセンス鎖を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
iRNA剤は、表2に列挙されたセンス鎖から選択されたセンス鎖を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
iRNA剤は、htt RNAの多型を含む配列に対し相補的な配列を含むアンチセンス鎖を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
多型は、GenBank登録番号NM_002111の配列の171位におけるA→Cである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
iRNA剤は1〜4個の非対合ヌクレオチドを有するヌクレオチド突出部を含む、請求項23に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−504782(P2009−504782A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527194(P2008−527194)
【出願日】平成18年8月18日(2006.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/032499
【国際公開番号】WO2007/022470
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(505369158)アルナイラム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【出願人】(399093869)ユニバーシティー オブ マサチューセッツ (19)
【Fターム(参考)】