説明

移動体監視誘導システムおよびその監視誘導方法

【課題】 子供やペットの双方にストレスを与えることなく、子供やペットの移動を監視誘導することが可能な移動体監視誘導システムの提供。
【解決手段】 情報サーバ400は、リーダ装置200が移動体の無線ICタグ(RFID)100から検出した移動体の識別情報と、そのリーダ装置200の位置情報とに基づく情報をそのリーダ装置200へ出力する。リーダ装置200は受け取った情報に基づき表示発光部202およびスピーカ203を介して、音、光、映像等を出力する。その出力情報により移動体が誘導される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体監視誘導システムおよびその監視誘導方法に関し、特に子供やペットの移動を監視誘導する移動体監視誘導システムおよびその監視誘導方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、子供や犬などのペットを自由に行動させることは、防犯上あるいは事故防止の観点から望ましいこととは言えず、したがって、親権者や所有者が常にこれらを監視する必要があった。すなわち、親権者や所有者が見守っていなければ何処に行くか分からない年齢の子供やペットは、常に監視し、ペットの場合は鎖で繋ぐなどして、その行動を制限する必要があった。
【0003】
一方、移動体に移動体識別タグを取り付け、このタグ情報を取得することにより、移動体を管理するシステムが開示されている。
【0004】
その一例として、子供(移動体)に携行されたRFID(Radio Frequency- Identification) タグを、施設に固定設置された発見連絡器(リーダ装置)によって検出するのに応じて、その発見連絡器がその子供の名前を含むメッセージを、要件表示部にて表示する技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。また、発見連絡器が施設において複数個所に固定設置されていること、RFIDタグを検出した発見連絡器とは異なる他の発見連絡器にて情報連絡すること、およびRFIDタグを発見連絡器にて検出するのに応じて、対応するメッセージを提供することも開示されている(同特許文献参照)。
【0005】
また他の一例として、施設利用者が携行するガイド装置(無線タグを含む携帯端末)がRFIDタグを備え、建物に設けられたRFID検出部(リーダ装置)がそのRFIDタグを検出するのに応じて、管理サーバがそのRFIDタグに対応する情報提供をガイド装置に表示する技術が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
また他の一例として、人間A乃至C(移動体)に携行された無線タグを、無線IDタグ装置(リーダ装置)を備える自走可能なロボット(リーダ装置を含む装置)にて検出するのに応じて、そのロボットがその無線タグに対応するメッセージをスピーカから出力する技術が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2000−232519号公報(段落0009、0014、0019、0020、図1、図3〜図5)
【特許文献2】特開2003−288472号公報(段落0036、0037、0059、0092、図1、図2、図6)
【特許文献3】特開2004−216513号公報(段落0018、0050、0054、0056、0065、0066、0085、0087、図1、図3、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、子供やペットの行動を制限するために、子供やペットの行動を監視するには手間がかかり、親権者や所有者、子供やペットの双方にとってストレスとなるという課題があった。
【0009】
一方、特許文献1開示の技術で発見連絡器が提供する情報は、迷子の居場所を知らせる情報(たとえば、「英樹は現在G所にいます」という情報)であり、特許文献2開示の技術でガイド装置の表示部に表示する情報は、たとえば、混雑度合いや買い物情報であり、また特許文献3開示の技術でロボットがスピーカから出力するメッセージは、たとえば、「こんにちは」、「明日は晴れるよ」、「暇だよ」等のメッセージである。これに対し本発明において提供されるメッセージは、移動体の移動を監視誘導するためのメッセージであり、その目的、構成、作用、効果のいずれも前述の特許文献1〜3とは全く相違する。
【0010】
そこで本発明の目的は、子供やペットの双方にストレスを与えることなく、子供やペットの移動を監視誘導することが可能な移動体監視誘導システムおよびその監視誘導方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために本発明による移動体監視誘導システムは、移動体の移動を監視誘導する移動体監視誘導システムであって、移動体に取り付けあるいは添付される移動体識別タグと、任意の位置に設置されかつ前記移動体識別タグの情報を検出する1個または複数のリーダ装置と、通信ネットワークと、前記通信ネットワークを介して前記リーダ装置と接続される情報サーバとを含んでおり、前記情報サーバは、前記リーダ装置で検出されかつ前記リーダ装置から送信された前記移動体識別タグの情報および前記リーダ装置の位置情報に基づいて、前記リーダ装置に対し所定情報の出力を指示する情報出力指示手段を含むことを特徴とする。
【0012】
また本発明による移動体監視誘導方法は、移動体の移動を監視誘導する移動体監視誘導システムにおける監視誘導方法であって、前記移動体監視誘導システムは、移動体に取り付けあるいは添付される移動体識別タグと、任意の位置に設置されかつ前記移動体識別タグの情報を検出する1個または複数のリーダ装置と、通信ネットワークと、前記通信ネットワークを介して前記リーダ装置と接続される情報サーバとを含んでおり、前記情報サーバは、前記リーダ装置で検出されかつ前記リーダ装置から送信された前記移動体識別タグの情報および前記リーダ装置の位置情報に基づいて、前記リーダ装置に対し所定情報の出力を指示する情報出力指示ステップを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、リーダ装置が検出した移動体の識別情報と、そのリーダ装置の位置情報に基づく情報を情報サーバがそのリーダ装置へ出力する。そのリーダ装置は受け取った情報を出力する。その出力情報により移動体が誘導される。
【0014】
本発明によれば上記構成を含むため、子供やペットの移動を監視誘導することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明に係る移動体の監視誘導システムの一例の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る移動体の監視誘導システムの一例は、無線ICタグ(一例として、RFID)100と、1個または複数のリーダ装置200(200a,200b,200c,...)と、利用者通信端末300と、情報サーバ400と、通信ネットワーク500とを含んで構成される。
【0017】
無線ICタグ100は図示しない移動体に取り付けあるいは添付されるもので、移動体の識別情報が図示しないメモリにあらかじめ書き込まれている。リーダ装置200は無線ICタグ100から情報を取得する。利用者通信端末300は一例としてPDA(Personal Digital Assistant),携帯電話機等の通信機能を備えた携帯型の情報処理装置である。情報サーバ400には移動体の監視誘導に必要な情報が格納されている。
【0018】
無線ICタグ100、リーダ装置200、利用者通信端末300、情報サーバ400は、プログラム制御により動作し、通信ネットワーク500を介して相互に接続される。
【0019】
無線ICタグ100はアンテナコイル、メモリ等を有して構成され、移動体に取り付けあるいは添付され、所定空間(あるいは距離)内に存在するリーダ(あるいはリーダライタ)に対しメモリに格納された情報を送信する。
【0020】
図2は本発明に係るリーダ装置の一例の構成図である。同図を参照すると、リーダ装置200はNW(Net Work)通信部201と、表示発光部202と、スピーカ203と、検出部204と、RFIDリーダ(あるいはRFIDリーダ/ライタ)205と、記憶部206と、制御部207とを含んで構成される。
【0021】
リーダ装置200は移動経路(たとえば道路)の近傍に設置され、所定空間(距離)内に近接した無線ICタグ100より情報を取得する機能を備えている。
【0022】
NW通信部201は通信ネットワーク500を介して情報送受信(通信インタフェース(I/F))を行う。表示発光部202は文字、画像等の表示出力あるいは発光を行う。スピーカ203は音声、楽音等を出力する。検出部204は装置本体への移動体の近接を既知の検出方法(カメラ、光センサ等)により検出する。RFIDリーダ205は所定空間(距離)内に存在する無線ICタグ100より情報を取得する。記憶部206はプログラム等の各種情報を格納する。制御部207はNW通信部201を介する情報送受信制御、RFIDリーダ205による無線ICタグ100からの情報取得制御および装置各部の制御を行う。
【0023】
図3は本発明に係る利用者通信端末の一例の構成図である。同図を参照すると、利用者通信端末300はアンテナ301と、無線部302と、表示部303と、操作部304と、音声処理部305と、スピーカ306と、メモリ307と、制御部308とを含んで構成される。
【0024】
無線部302はアンテナ301を介して図示しない無線基地局との間で無線信号を送受信する。表示部303は文字、画像等の表示出力を行う。操作部304は情報操作入力を行うテンキー、スクロールキー等で構成される。音声処理部305はマイクおよびスピーカの音声信号処理を行う。スピーカ306は楽音、報知音等を出力する。メモリ307は電話帳情報、送受信メール情報、発着呼情報、端末の設定情報、プログラム情報等を格納する。制御部308は電話(通話)、メール送受信、WEB接続(インターネット接続)、携帯通信端末各部の制御を行う。
【0025】
図4は本発明に係る情報サーバの一例の構成図である。同図を参照すると情報サーバ400はワークステーション・サーバ等の情報処理装置であって、NW通信部401と、利用者情報データベース(DB)402と、リーダ装置データベース(DB)403と、制御部404とを含んで構成される。
【0026】
NW通信部401は通信ネットワーク500を介して情報送受信(通信I/F)を行う。利用者情報データベース(DB)402は利用者情報として、管理するID(識別)情報(たとえば後述するが図5および図6に示すように個々のID情報に対する位置ごとの出力指示情報、メールアドレス、電話番号等の利用者通信端末情報等)を格納する。リーダ装置データベース(DB)403はリーダ装置200の位置情報(リーダ装置200の識別IDと該識別IDに対応する位置情報)を格納する。制御部404はリーダ装置200から移動体のID情報を受信したときに、利用者情報データベース(DB)402およびリーダ装置データベース(DB)403より所定の出力指示を抽出してリーダ装置200に返信する制御、および情報サーバ400各部の制御を行う。
【0027】
図5は本発明に係るリーダ装置200の設置位置の一例を示す図である。同図を参照すると、一例として交差点610から北東方向に道路611が、南東方向に道路612が、西方向に道路613が夫々設けられており、道路612近傍に利用者の自宅601が存在するものとする。そして、一例として道路611近傍にリーダ装置200aと200dが、道路612近傍にリーダ装置200bと200eが、道路613近傍にリーダ装置200cと200fが夫々設けられている。
【0028】
図6は情報サーバ400内の利用者情報データベース(DB)402の構成の一例を示す図である。同図を参照すると、「識別情報」は移動体に取り付けあるいは添付される無線ICタグ100のメモリに予め書き込まれている移動体の識別情報であり、一例として“1234−567”であることを示している。「リーダ(リーダ/ライタ)」は各リーダ装置200a〜200fの名前を示している。「出力」は各リーダ装置200a〜200fの表示発光部202あるいはスピーカ203から出力されるものの種類を示している。「利用者への通報」は利用者(利用者通信端末300)への通報の要・不要を示している。
【0029】
すなわち、利用者情報データベース(DB)402には各識別情報に対応して各リーダ装置200a〜200fが起こすべき動作が記録されている。
【0030】
一方、各リーダ装置200a〜200fの設置位置に関する情報は情報サーバ400内のリーダ装置データベース(DB)403に格納されている。その設置位置は図5に示す位置である。
【0031】
たとえば、リーダ装置200aで移動体の識別情報“1234−567”が検出された場合、リーダ装置200aはその識別情報“1234−567”を情報サーバ400へ送信する。これを受け取った情報サーバ400はまず利用者情報データベース(DB)402を参照して、識別情報“1234−567”の情報を検索し、図6のデータベースを得る。次に、情報サーバ400はリーダ装置データベース(DB)403を検索してリーダ装置200aの設置位置を確認する。そして、情報サーバ400はその識別情報“1234−567”の情報とリーダ装置200aの設置位置の情報とに基づいてリーダ装置200aに対し音および光の出力を指示する。図6を参照すると、この場合、情報サーバ400から利用者端末300への通報は不要である。
【0032】
また、リーダ装置200dで移動体の識別情報“1234−567”が検出された場合、リーダ装置200dはその識別情報“1234−567”を情報サーバ400へ送信する。これを受け取った情報サーバ400はまず利用者情報データベース(DB)402を参照して、識別情報“1234−567”の情報を検索し、図6のデータベースを得る。次に、情報サーバ400はリーダ装置データベース(DB)403を検索してリーダ装置200dの設置位置を確認する。そして、情報サーバ400はその識別情報“1234−567”の情報とリーダ装置200dの設置位置の情報とに基づいてリーダ装置200dに対し映像の出力を指示する。図6を参照すると、この場合、情報サーバ400から利用者端末300への通報は必要である(たとえば、情報サーバ400から電話番号090−XXへ発呼する)。
【0033】
なお、その他の例についても同様に説明できるため、ここでの説明は省略する。
【0034】
次に、第1実施例の動作について説明する。図7は第1実施例の動作を示すシーケンスチャートである。同図を参照すると、リーダ装置200の制御部207は、検出部204により装置本体への移動体(無線ICタグ100)の近接を判定すると(ステップS1)、RFIDリーダ205を動作させて無線ICタグ100よりID情報を取得するよう制御する(ステップS2)。
【0035】
RFIDリーダ205によって取得されたID情報は、リーダ装置200の位置情報(位置情報に対応する識別ID)とともに情報サーバ400に送信され(ステップS3)、情報サーバ400の制御部404は、受信したID情報およびリーダ装置200の位置情報から予め登録された所定の出力表示を抽出し(ステップS4)、リーダ装置200に返信する(ステップS5)。
【0036】
リーダ装置200は、表示発光部202とスピーカ203とを備えており、情報サーバ400から返信された出力表示に基づき、表示発光部202およびスピーカ203を介して、音、光、映像等を出力する(ステップS6)。
【0037】
たとえば、子供を対象としたものであれば、「これ以上遠くに行っては危険です。家へ帰りましょう」等のメッセージが音声出力あるいは表示される。また、ペット(たとえば、犬)を対象としたものであれば、犬が忌避する音や光を出力することで、所定エリア内に留まるよう誘導する。
【0038】
また、情報サーバ400の制御部404は、予め登録された所定の出力表示に、利用者通信端末300への通知が含まれる場合は、利用者通信端末300のメールアドレスに対し、位置情報を含む所定のメッセージをメール送信するか、あるいは利用者通信端末300の電話番号(発呼)に対し、位置情報を含む所定の音声メッセージ送出を行う(ステップS7)。
【0039】
利用者通信端末300ではこのメールあるいは音声メッセージが受信される(ステップS8)。
【0040】
なお、本実施例では、リーダ装置200を移動経路(道路)の近傍に設置し、所定範囲(エリア)からの逸脱防止を主に示しているが、たとえば、当該エリア内にある危険場所(たとえば、工事現場、繁華街、駐車場、河川、交通量の多い道路等)や、近接が望ましくない建物、住宅、商品・サービス提供者(店舗)等の手前等に設置し、起こり得る危険から回避するようにしても良い。
【0041】
以上説明したように本発明の第1実施例によれば、子供や犬等のペット等が所定エリア外へ出ようとすると、音や表示あるいは光等によって警告、誘導がなされるので、行動を常に監視する必要をなくすことが可能となる。
【実施例2】
【0042】
図8は本発明の第2実施例における無線ICタグ装置150の一例の構成図である。この無線ICタグ装置150は第1実施例の無線ICタグ100に代わるものである。同図を参照すると、無線ICタグ装置150は、RFID(アンテナコイル、メモリ)101と、表示発光部102と、スピーカ103と、振動部104と、メモリ105と、制御部106とを含んで構成される。
【0043】
RFID(アンテナコイル、メモリ)101は、所定空間(距離)内に存在するリーダ装置200(リーダライタ)により、メモリに格納する情報の取得およびメモリへの記録がなされる。
【0044】
表示発光部102は文字、画像の出力、あるいは発光を行う。スピーカ103は音声、楽音等を出力する。振動部104は振動(加振)により装置本体を振動させる。メモリ)101は情報を格納する。制御部106は、表示発光部102、スピーカ103、振動部104等の各部を制御する。
【0045】
一方、図2に示すリーダ装置200のRFIDリーダ205は、所定空間(距離)内に存在する無線ICタグ装置150より情報を取得するリーダ機能と、その無線ICタグ装置150に情報を記録するライタ機能とを備えている。
【0046】
次に、第2実施例の動作について説明する。図9は第2実施例の動作を示すシーケンスチャートである。同図を参照すると、リーダ装置200の制御部207は、検出部204により装置本体への移動体(無線ICタグ装置150)の近接を判定すると(ステップS11)、RFIDリーダ205を動作させて無線ICタグ装置150よりID情報を取得するよう制御する(ステップS12)。
【0047】
これに対し、無線ICタグ装置150はRFID101に記録された情報をリーダ装置200へ送信する(ステップS13)。リーダ装置200はこの情報を受け取り、IDとリーダ位置に関する情報を情報サーバ400へ送信する(ステップS14)。
【0048】
これに対し、情報サーバ400はIDとリーダ位置に関する情報を受け取り、利用者情報データベース402およびリーダ装置データベース403を参照して、対応する出力指示を選択する(ステップS15)。そして、選択した出力指示をリーダ装置200へ送信する(ステップS16)。
【0049】
その出力指示を受け取ったリーダ装置200は、その出力指示に基づき、無線ICタグ装置150のRFID(アンテナコイル、メモリ)101に記録された情報を書き換える(ステップS17)。これに対し、無線ICタグ装置150の制御部106は、当該情報の書き換えを判定して、音、光、表示、あるいは振動により移動体に対して警告、あるいは誘導を与える(ステップS18)。
【0050】
以上説明したように本発明の第2実施例によれば、移動体に直接刺激を与えるので、警告、あるいは誘導効果、危険回避効果をより顕著なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る移動体の監視誘導システムの一例の構成図である。
【図2】本発明に係るリーダ装置の一例の構成図である。
【図3】本発明に係る利用者通信端末の一例の構成図である。
【図4】本発明に係る情報サーバの一例の構成図である。
【図5】本発明に係るリーダ装置200の設置位置の一例を示す図である。
【図6】情報サーバ400内の利用者情報データベース(DB)402の構成の一例を示す図である。
【図7】第1実施例の動作を示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明の第2実施例における無線ICタグ装置150の一例の構成図である。
【図9】第2実施例の動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0052】
100 無線ICタグ
101 RFID(アンテナコイル、メモリ)
102 表示発光部
103 スピーカ
104 振動部
105 メモリ
106 制御部
150 無線ICタグ装置
200 リーダ装置
201 NW(Net Work)通信部
202 表示発光部
203 スピーカ
204 検出部
205 RFIDリーダ
206 記憶部
207 制御部
300 利用者通信端末
301 アンテナ
302 無線部
303 表示部
304 操作部
305 音声処理部
306 スピーカ
307 メモリ
308 制御部
400 情報サーバ
401 NW通信部
402 利用者情報データベース(DB)
403 リーダ装置データベース(DB)
404 制御部
500 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の移動を監視誘導する移動体監視誘導システムであって、
移動体に取り付けあるいは添付される移動体識別タグと、
任意の位置に設置されかつ前記移動体識別タグの情報を検出する1個または複数のリーダ装置と、
通信ネットワークと、
前記通信ネットワークを介して前記リーダ装置と接続される情報サーバとを含んでおり、
前記情報サーバは、前記リーダ装置で検出されかつ前記リーダ装置から送信された前記移動体識別タグの情報および前記リーダ装置の位置情報に基づいて、前記リーダ装置に対し所定情報の出力を指示する情報出力指示手段を含むことを特徴とする移動体監視誘導システム。
【請求項2】
前記情報サーバは、前記移動体識別タグの情報と各リーダ装置が出力すべき音、光または表示の種別を示す情報とが関連付けて格納された利用者情報データベースと、
各リーダ装置の設置位置に関する情報が格納されたリーダ装置データベースとを含むことを特徴とする請求項1記載の移動体監視誘導システム。
【請求項3】
さらに、前記通信ネットワークと接続された通信端末を含み、前記情報サーバは前記通信端末に対し前記リーダ装置の位置情報を含む所定のメッセージを送信する所定情報送信手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の移動体監視誘導システム。
【請求項4】
さらに前記移動体識別タグは書き換え可能なメモリと、情報出力手段とを含み、
前記リーダ装置は前記情報サーバから受け取った前記所定情報で前記移動体識別タグのメモリの内容を書き換えるメモリ書き換え手段を含み、
前記移動体識別タグの情報出力手段は書き換えられたメモリ内容に基づき情報を出力することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の移動体監視誘導システム。
【請求項5】
移動体の移動を監視誘導する移動体監視誘導システムにおける監視誘導方法であって、
前記移動体監視誘導システムは、移動体に取り付けあるいは添付される移動体識別タグと、任意の位置に設置されかつ前記移動体識別タグの情報を検出する1個または複数のリーダ装置と、通信ネットワークと、前記通信ネットワークを介して前記リーダ装置と接続される情報サーバとを含んでおり、
前記情報サーバは、前記リーダ装置で検出されかつ前記リーダ装置から送信された前記移動体識別タグの情報および前記リーダ装置の位置情報に基づいて、前記リーダ装置に対し所定情報の出力を指示する情報出力指示ステップを含むことを特徴とする移動体監視誘導方法。
【請求項6】
前記情報サーバは、前記移動体識別タグの情報と各リーダ装置が出力すべき音、光または表示の種別を示す情報とが関連付けて格納された利用者情報データベースと、
各リーダ装置の設置位置に関する情報が格納されたリーダ装置データベースとを含むことを特徴とする請求項5記載の移動体監視誘導方法。
【請求項7】
さらに、前記通信ネットワークと接続された通信端末を含み、前記情報サーバは前記通信端末に対し前記リーダ装置の位置情報を含む所定のメッセージを送信する所定情報送信ステップを含むことを特徴とする請求項5または6記載の移動体監視誘導方法。
【請求項8】
さらに前記移動体識別タグは書き換え可能なメモリと、情報出力手段とを含み、
前記リーダ装置は前記情報サーバから受け取った前記所定情報で前記移動体識別タグのメモリの内容を書き換えるメモリ書き換えステップを含み、
前記移動体識別タグの情報出力手段は書き換えられたメモリ内容に基づき情報を出力することを特徴とする請求項5から7いずれかに記載の移動体監視誘導方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−277422(P2006−277422A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−96641(P2005−96641)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】