移動局装置、移動局装置における処理方法及び処理装置
【課題】Advanced−EUTRAの移動局装置に対して、効率の良い間欠受信の動作を提供する。
【解決手段】複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置において、複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する。
【解決手段】複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置において、複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
移動局装置、移動局装置における処理方法及び処理装置に関連し、より詳細には、間欠受信時の動作における移動局装置、移動局装置における処理方法及び処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、W−CDMA方式が第三世代セルラー移動通信方式として標準化され、順次サービスが開始されている。また、通信速度を更に上げたHSDPAも標準化され、サービスが開始されている。
一方、3GPPでは、第三世代無線アクセスの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access;以下、「EUTRA」と呼称する)の標準化が進められている。
【0003】
EUTRAの下りリンクの通信方式として、マルチパス干渉に強く、高速伝送に適したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用している。また、上りリンクの通信方式として、移動局装置のコストと消費電力を考慮し、送信信号のピーク対平均電力比PAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減できるシングルキャリア周波数分割多重方式SC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)のDFT(Discrete Fourier Transform)−spread OFDM方式を採用している。
【0004】
EUTRAの下りリンクとして、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が提案されている。また、EUTRAの上りリンクとして、DFT(Discrete Fourier Transform)−spread OFDM方式のシングルキャリア通信方式が提案されている。
【0005】
図12に示すように、EUTRAの下りリンクでは、下りリンクパイロットチャネルDPiCH(Downlink Pilot Channel)、下りリンク同期チャネルDSCH(Downlink Synchronization Channel)、下りリンク共用チャネルPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、下りリンク制御チャネルPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、共通制御チャネルCCPCH(Common Control Physical Channel)により構成されている。
【0006】
EUTRAの上りリンクでは、上りリンクパイロットチャネルUPiCH(Uplink Pilot Channel)、ランダムアクセスチャネルRACH(Random Access Channel)、上りリンク共用チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、上りリンク制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)により構成されている(非特許文献1、2)。
【0007】
下りリンクの構成を図13、図14に示す。1リソースブロックは、12本のサブキャリアと7つのOFDMシンボルから構成される。そして、2つのリソースブロックを使用して、1サブフレームを構成し、最低1つの移動局装置に下りリンク共用チャネルPDSCHの割り当てを行う。
この時、下りリンク制御チャネルPDCCHは、先頭のリソースブロックの中で1〜3シンボル目を使用し、下りリンク共用チャネルPDSCHは、残りのOFDMシンボルを使用する。また、下りリンクパイロットチャネルDPiCHは、図21に示すようにリソースブロックの中でScattered(スキャッタード)形式で配置される。尚、図13は基地局装置の送信アンテナが2本の場合の例であり、2種類のパイロットシンボルが存在する例である。尚、複数のリソースブロックから下りリンクが構成される。
【0008】
下りリンク制御チャネルPDCCH及び下りリンク共用チャネルPDSCHの受信には、連続受信モードと間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)モードがある。図15に示すように、間欠受信モードは、基地局装置と接続中の移動局装置の消費電力を抑えるために導入している。
間欠受信モードは基地局装置から移動局装置に間欠受信に関するパラメータ(受信ON期間やDRX間隔、DRX開始位置など)が指定された後、連続受信モードで下りリンク制御チャネルPDCCH及び下りリンク共用チャネルPDSCHの受信の受信がなくなるとDRX開始位置から間欠受信モードに移行する。
【0009】
間欠受信モードに入ると、基地局装置で指定された受信期間に下りリンク制御チャネルPDCCHをモニタして、下りリンク制御チャネルPDCCHに自移動局装置宛の下りリンク制御データを検出した場合、受信ON期間を延ばし、更に下りリンク制御チャネルPDCCH、下りリンク共用チャネルPDSCHのデータ受信の為の準備をする。
【0010】
間欠受信モードには、Short DRXとLong DRXがあり、LongDRXはShort DRXに比べ、DRX間隔が長いDRXである。最初にShort DRXから間欠受信モードに入る。そして、ある一定期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで下りリンク共用チャネルPDSCHの割り当てがされない場合にShort DRXからLong DRXに移行する。図16に連続受信、Short DRXとLong DRXの関係を示す。尚、Short DRX間隔は 2ms〜640msの間隔があり、Long DRX間隔は10ms〜2560msの間隔があり、それぞれが基地局装置から指定される。
【0011】
間欠受信に関するパラメータには、DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす受信ON延長期間、DRX開始位置、再送時の受信ON期間などがあり、RRCレイヤ(Radio Resource Control Layer)のメッセージで移動局装置に送られる(非特許文献3、4、5)。
【0012】
また、3GPPでは、EUTRAの更なる進化のAdvanced−EUTRAの議論も始まっている。Advanced−EUTRAでは、上りリンク及び下りリンクでそれぞれ最大100MHz帯域幅までの帯域を使用して、最大で下りリンク1Gbps以上、上りリンク500Mbps以上の伝送レートの通信を行うことを想定している。
そして、図17に示すように、Advanced−EUTRAでは、100MHzの帯域をEUTRAの移動局装置も収容できるようにEUTRAの20MHzの帯域を複数個束ねることで、100MHz帯域を実現することを考えている。尚、Advanced−EUTRAでは、EUTRAの1つの20MHzの帯域をコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)と呼んでいる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】3GPP TS(Technical Specification)36.211、V8.50(2008-012)、Technical Specification Group Radio Access Network、Physical Channel and Modulation(Release 8)
【非特許文献2】3GPP TS(Technical Specification)36.212、V8.50(2008-012)、Technical Specification Group Radio Access Network、Multiplexing and channel coding(Release 8)
【非特許文献3】3GPP TS(Technical Specification)36.300、V8.70(2008-012)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)、Overall description Stage2
【非特許文献4】3GPP TS(Technical Specification)36.321、V8.40(2008-012)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) Medium Access Control(MAC) protocol specification
【非特許文献5】3GPP TS(Technical Specification)36.331、V8.40(2008-012)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) Radio Resource Control(RRC) Protocol specification
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
Advanced−EUTRAでも、EUTRAと同様に基地局装置と接続中の移動局装置は、連続受信モードと間欠受信モードを持ち、基地局装置からのデータ量により間欠受信での受信処理を行うことが考えられるが、詳細は決まっていない。また、Advanced−EUTRAの移動局装置が処理する帯域はEUTRAの移動局装置より広いので消費電力は大きくなるが、間欠受信モードでの移動局装置の消費電力は、EUTRAの移動局装置と同等程度の消費電力が求められる。
【0015】
本発明は、上記問題を解決するものであり、Advanced−EUTRAの移動局装置に対して、効率の良い間欠受信の動作を提供することを目的とした基地局装置、移動局装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の第1の技術手段は、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置において、前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する移動局装置である。
【0017】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止する移動局装置である。
【0018】
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することである移動局装置である。
【0019】
第4の技術手段は、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置における処理方法において、前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する処理方法である。
【0020】
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止する処理方法である。
【0021】
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することである処理方法である。
【0022】
第7の技術手段は、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置に実装される処理装置において、前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する処理装置である。
【0023】
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止する処理装置である。
【0024】
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することである処理装置である。
【発明の効果】
【0025】
移動局装置が複数のコンポーネントキャリアを有している場合の間欠受信動作において、消費電力が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例1の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図2】本発明の実施例1の移動局装置の構成図である。
【図3】本発明の実施例1の移動局装置の受信処理部の構成図である。
【図4】本発明の実施例1の移動局装置の送信処理部の構成図である。
【図5】本発明の実施例2の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図6】本発明の実施例3の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図7】本発明の実施例4の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図8】本発明の実施例5の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図9】本発明の実施例5の移動局装置の構成図である。
【図10】本発明の実施例6の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図11】本発明の実施例7の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図12】EUTRAのチャネル構成例を示す図である。
【図13】下りリンクの構成例を示す図である。
【図14】下りリンクの構成例を示す他の図である。
【図15】DRXの動作例を示す図である。
【図16】DRXの動作例を示す他の図である。
【図17】コンポーネントキャリアを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(実施例1)
図14のようなシステムを複数個(または、複数帯域)利用してできるシステムで図17の様なシステムを想定する。また、図15、図16で説明したように下りリンク共用チャネルPDSCH受信には連続受信モードと間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)モードがある通信システムを想定する。尚、1つの帯域のことをコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)と呼ぶ。
【0028】
現状では、複数のCCを受信する場合は、下位層(物理層)では、CC毎にデータを処理するように考えられている。つまり、CC毎で送られるデータが異なり、下位層での再送処理もCC単位で行うように考えている。
この為、基地局装置がCC毎にDRXパラメータを送信し、移動局装置がCC毎にDRX制御を行った場合、CC毎に別々の動作を行ってしまうので、DRX効果はあまり無くなってしまう。よって、全CCで同じDRX動作をするようにすることで、DRXする効果が得られる。
【0029】
移動局装置の動作を説明する。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると基地局装置から指示されたDRX開始位置からDRX制御を開始する。移動局装置は、基地局装置から渡さされたDRXパラメータを全CCに適用し、DRX開始位置から全CCに対して図1に示したようにDRX制御する。
【0030】
受信ON期間にあるCCで下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図1に示したように全CCで受信ON期間を延ばす。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信ON期間の延長ができ、基地局装置は、受信ON期間に移動局装置へ大量のデータを送信することができる。また、DRXパラメータは1つのCCのみで送ることになるので、無駄なリソースを使わなくてもよくなる。
【0031】
移動局装置の構成を図2に示す。移動局装置の構成は、無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、スケジューリング部15、制御データ抽出部16、DRX制御部17から構成する。スケジューリング部15は、制御データ作成部151、制御データ解析部152、ULスケジューリング部153から構成される。
【0032】
ユーザーデータは送信データ制御部14に入力され、送信データ制御部14は、スケジューリング部15の指示により、各データを各チャネルに割り当て、送信処理部12に送る。送信データ制御部14からの信号は、符号化され、変調を施される。変調された信号は、シリアル/パラレル変換され、並列化された後にDFT(Discrete Fourier Transform(離散フーリエ変換))−IFFT(Inverse Fast Fourier Transform(逆高速フーリエ変換))処理がされ、パラレル/シリアル変換し、時間軸の信号は直列化される。直列化された信号は、CP(Cyclic Prefix(サイクリック プリフィックス)を挿入される。CPが挿入された信号は、D/A(ディジタル/アナログ)変換部によりアナログ信号に変換され、無線部11により無線周波数にアップコンバートされ、送信アンテナから送信される。
【0033】
無線部11は、アンテナより受信した無線信号をダウンコンバートし、受信処理部13に渡す。受信処理部13は、無線部11から渡された信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換し、FFT(Fast Fourier Transform(高速フーリエ変換))処理、復号化、復調処理等を行い、復調したデータを制御データ抽出部16に渡す。制御データ抽出部16は、下りリンク制御チャネルPDCCHを見て、自移動局装置宛のデータかどうか判別し、自移動局装置宛のデータの場合、受信処理部13で復調された下りリンク共用チャネルPDSCHのデータを制御データとユーザーデータに分ける。制御データを上りリンク制御部に渡し、ユーザーデータを上位層に渡す。自移動局宛の下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に、DRX制御部17に通知する。また、受信したデータに対する応答を返すようにスケジューリング部15に指示する。
【0034】
スケジューリング部15は、ULスケジューリング部153、制御データ解析部152、制御データ作成部151から構成され、制御データ作成部151は、制御データを作成し、制御データ抽出部16が受信した下りリンクのデータの応答を作成する。制御データ解析部152は、制御データを解析し、上りリンクデータのスケジューリング情報はULスケジューリング部153に渡し、間欠受信を行うためのDRXパラメータはDRX制御部17に渡す。ULスケジューリング部153は、スケジューリング情報をもとに送信データ制御部14を制御する。
【0035】
DRX制御部17は、各処理部の電源管理を行い、スケジューリング部15から渡されたDRXパラメータで、無線部11、送信処理部12、受信処理部13等の電源管理を行う。DRX開始位置からDRX動作を開始して、受信ON期間に無線部11、受信処理部13の電源を入れる。そして、制御データ抽出部16から下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した報告があった場合、受信ON延長期間分、受信ON期間を延ばす。また、基地局装置へのデータ送信がある場合に送信処理部12に電源を入れる。尚、図示していないが、DRX制御部17は、送信データ制御部14、制御データ抽出部16、スケジューリング部15の電源制御も行っても良い。
尚、送信処理部12、受信処理部13は、図3、図4のように各CC毎に処理部が分かれており、DRX制御部17から各CC処理部に電源が供給され、受信ON状態または送信状態でないCCは電源が切られる。
【0036】
基地局装置は、移動局装置が使用するCCを決定し、移動局装置が使用するコンポーネントキャリアを移動局装置に通知する。基地局装置は、移動局装置に適したDRXパラメータを設定して、移動局装置にDRXパラメータを通知する。
【0037】
(実施例2)
実施例1では、全CCでDRX動作を行う例を示したが、本実施例では、間欠受信を行っている時は、1つのCCで間欠受信を行う例を示す。
【0038】
移動局装置の動作を説明する。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみで、基地局装置から指示されたDRX開始位置からDRX制御を開始する。そして、移動局装置は、図5のように1つのCCのみで間欠受信動作を行う。尚、DRX制御をするCC以外の他のCCは、受信処理を行わない。
【0039】
移動局装置は、受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図5に示したように全CCで受信ON期間を延ばす。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信ON期間の延長ができるので、基地局装置は、延長された受信ON期間に移動局装置へ大量のデータを送信することができる。そして、移動局装置がDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。
【0040】
ここでは、DRXパラメータを受信したCCのみがDRX制御を行うこととしたが、複数あるCCの中でCC毎に優先順位をつけて、一番優先順位のあるCCのみにDRX制御をさせたり、DRXパラメータの中でDRX制御を行うCCを指定するようにしても良い。また、複数のCCでDRX制御をするようにしても良い。例えば、通常時に5つのCCで基地局装置からの受信処理をしていて、DRX時には2つのCCをモニタリングするようにしても良い。
また、複数の受信ON期間に連続して下りリンク制御チャネルPDCCHを受信したり、ある特定の時間位置で下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に全CCで受信ON期間の延長をするようにしても良い。
【0041】
(実施例3)
本実施例では、間欠受信を行っている時は、1つのCCで間欠受信を行う例を示す。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみでDRX開始位置からDRX制御を開始する。尚、DRX制御をするCC以外の他のCCは、受信処理を行わない。
【0042】
移動局装置は、図6に示したように1つのCCで間欠受信動作を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図6に示したようにそのCCで受信ON期間を延ばし、基地局装置から送信されたデータがあれば、受信処理を行う。そして、移動局装置は、次の受信ON期間に全CCで受信ON状態にする。この受信ON期間で下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合は、全CCで受信ON期間を延ばす。
【0043】
基地局装置は、全CCが受信ON状態になった時にデータを送信し、移動局装置がデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、移動局装置がDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、移動局装置の制御が簡単に済む。
【0044】
ここでは、DRXパラメータを受信したCCのみがDRX制御を行うこととしたが、複数あるCCの中でCCに対し優先順位をつけて、一番優先順位のあるCCのみにDRX制御をさせたり、DRXパラメータの中でDRX制御を行うCCを指定するようにしても良い。また、複数のCCでDRX制御をするようにしても良い。例えば、通常時に5つのCCで基地局装置からの受信処理をしていて、DRX時には2つのCCをモニタリングするようにしても良い。
【0045】
(実施例4)
本実施例では、間欠受信を行っている時は、1つのCCで間欠受信を行う例を示す。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみでDRX開始位置から間欠受信動作を開始する。尚、移動局装置は、間欠受信動作を行うCC以外の他のCCでは、受信処理を行わない。
【0046】
移動局装置は、図7に示したように1つのCCのみでDRX制御を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図7に示したようにそのCCのみで受信ON期間を延ばす。つまり、DRX制御中は、1つのCCのみでデータ受信動作を行う。そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合、移動局装置に全CCに対して受信動作させるようなメッセージ(間欠受信動作を停止させるメッセージ)をDRX動作しているCCを通して送る。移動局装置は、上記メッセージを受信し、メッセージ処理後に全CCを連続受信状態する。この時の連続受信に戻るメッセージは、上位層(Radio Resource Control Layer:RRC層)のメッセージでも良いし、処理を早くするために、MAC(Medium Access Control)層などの下位層の1ビットなどの間欠受信動作の開始する/停止するようなフラグとしても良い。
【0047】
基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置が基地局装置からのデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、基本的にDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、移動局装置の制御が簡単に済む。
尚、実施例2から4の移動局装置の構成は図2で説明した移動局装置の構成と同じである。
【0048】
(実施例5)
実施例4では、連続受信は全CCで動作し、間欠受信中は1つのCCで動作する例を示したが、本実施例では、間欠受信動作中は1つのCCで動作し、その他のCCは解放する例を示す。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみでDRX開始位置からDRX制御を開始する。尚、移動局装置は間欠受信動作を行うCC以外の他のCCは、受信処理を行わない。更に前記の間欠受信動作を行わないCCについては、基地局装置との接続も切断する。
【0049】
移動局装置は、図8に示したように間欠受信動作を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図8に示したようにそのCCで受信ON期間を延ばす。つまり、DRX制御中は、1つのCCのみでデータ受信動作を行う。そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合は、移動局装置に対して他のCCに対しての接続メッセージをDRX動作しているCCを通して送る。移動局装置は、このメッセージを受信し、メッセージ処理後に全CCに対して受信状態に移行する。尚、この接続メッセージは、接続するCCを指定するようにしてもよい。
【0050】
基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置がこのデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、基本的にDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、受信処理を行わないCCにおいても移動局装置は、定期的に接続している基地局装置や他の基地局装置の無線品質の測定を行っている。この無線リンクの品質測定を行わなくてもよくなり、消費電力の低減になる。
【0051】
移動局装置の構成を図9に示す。移動局装置の構成は、無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、スケジューリング部18、制御データ抽出部16、DRX制御部17から構成する。スケジューリング部18は、制御データ作成部181、制御データ解析部182、ULスケジューリング部183、CC管理部184から構成される。
無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、制御データ抽出部16の動作は、図2で示した移動局装置の動作と同じである。
【0052】
スケジューリング部18は、ULスケジューリング部183、制御データ解析部182、制御データ作成部181、CC管理部184から構成され、制御データ作成部181は、制御データを作成し、制御データ抽出部16が受信した下りリンクのデータの応答を作成する。制御データ解析部182は、制御データを解析し、上りリンクデータのスケジューリング情報はULスケジューリング部183に渡し、間欠受信を行うためのDRXパラメータはDRX制御部17に渡す。また、CCの設定・解放情報をCC管理部184に渡す。ULスケジューリング部183は、スケジューリング情報をもとに送信データ制御部14を制御する。
【0053】
CC管理部184は、CCの設定、解放を管理する。CCが設定された場合、DRX制御部17に設定されたCC処理部へ電源供給するように指示し、間欠受信動作に入った場合に解放するCCを処理している各処理部への電源供給を停止するように指示する。
DRX制御部17は、各処理部の電源管理を行い、スケジューリング部18から渡されたDRXパラメータで、無線部11、送信処理部12、受信処理部13等の電源管理を行う。DRX開始位置からDRX動作を開始して、受信ON期間に無線部11、受信処理部13の電源を入れる。そして、制御データ抽出部16から下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した報告があった場合、受信ON延長期間分、受信ON期間を延ばす。また、基地局装置へのデータ送信がある場合に送信処理部12に電源を入れる。また、スケジューリング部18からの指示により、各処理部への電源管理を行う。尚、図示していないが、DRX制御部17は、送信データ制御部14、制御データ抽出部16、スケジューリング部18の電源制御も行っても良い。
尚、送信処理部12、受信処理部13は、図3、図4のように各CC毎に処理部が分かれており、DRX制御部17から各CC処理部に電源が供給され、受信ON状態または送信状態でないCCは電源が切られる。
【0054】
基地局装置は、移動局装置が使用するCCを決定し、移動局装置が使用するコンポーネントキャリアを移動局装置に通知する。基地局装置は、移動局装置に適したDRXパラメータを設定して、移動局装置にDRXパラメータを通知する。また、移動局装置が指定したDRXパラメータで間欠受信を始めたと認識した場合、間欠受信制御をしているCC以外のCCの接続を解放する。つまり、解放したCCにはデータを一切送信しない。基地局装置は移動局装置宛のデータが一定量以上、基地局装置のバッファに貯まった場合に、移動局装置にCCの接続メッセージを間欠受信をしているCCを通じて送り、全CCで連続受信になったことを確認して、移動局装置にデータを送信する。
【0055】
(実施例6)
実施例5では、間欠受信動作を行っていないCCについては、基地局装置との接続を解放していた例を示したが、本実施例では、基地局装置との接続を解放するタイミングを個々のCC毎に設定する例を示す。
移動局装置が通常受信状態から間欠受信状態に移行した段階では、まだ、データ受信の頻度は多くなる可能性があるが、長い期間のDRX受信状態の場合、大量のデータ受信の可能性は少ない。つまり、DRX受信状態に移行した初期の期間は、複数のCCでDRX受信をして、順次、使用するCCを少なくすることで消費電力の削減になる。
【0056】
基地局装置は、全CCに共通のDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。また、DRX後の各CCの有効な期間も同時に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、全CCに対してDRX開始位置からDRX制御を開始する。移動局装置は間欠受信動作を行う。
【0057】
受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図10に示した様に有効な全CCで受信ON期間を延ばす。つまり、DRX制御中は、有効なCCでデータ受信動作を行う。移動局装置は、各CCにおいてCCの有効期間が過ぎると、CCで受信処理を停止して、CCを解放する。尚、CCの有効期間は、DRXに入った時からの期間としても良いし、DRX中のデータ受信が最後にあった時からの期間としても良い。
【0058】
そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合は、移動局装置に対して他のCCに対しての接続メッセージをDRX動作しているCCを通して送る。
基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置がこのデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、基本的にDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、受信処理を行わないCCにおいても移動局装置は、定期的に接続している基地局装置や他の基地局装置の無線品質の測定を行っている。この無線リンクの品質測定を行わなくてもよくなり、消費電力の低減になる。
尚、本実施例では、全CCにおいて共通のDRXパラメータとしたが、CC毎にDRXのパラメータが異なってもよい。これは、CC毎に有効期間を設定しているので、個別に動作しても問題ない。
【0059】
尚、移動局装置の構成は図9で説明した移動局装置の構成と同じである。
無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、スケジューリング部18、制御データ抽出部16、DRX制御部17から構成する。スケジューリング部18において、制御データ作成部181、制御データ解析部182、ULスケジューリング部183の動作は同じである。
CC管理部184は、CCの設定、解放を管理する。CCが設定された場合、DRX制御部17に設定されたCC処理部へ電源供給するように指示する。基地局装置から指示されたDRX後の各CCの有効な期間が過ぎた場合に有効期間の過ぎたCCを処理している各処理部への電源供給を停止するように指示する。
【0060】
基地局装置は、移動局装置が使用するCCを決定し、移動局装置が使用するCCを移動局装置に通知する。基地局装置は、移動局装置に適したDRXパラメータを設定して、移動局装置にDRXパラメータとDRX後の各CCの有効な期間を通知する。また、移動局装置が指定したDRXパラメータで間欠受信を始め、設定した各CCの有効期間が過ぎた場合に、CCの接続を解放する。基地局装置は移動局装置宛のデータが一定量以上、基地局装置のバッファに貯まった場合に、移動局装置にCCの接続メッセージを間欠受信をしているCCを通じて送り、全CCで連続受信になったことを確認して、移動局装置にデータを送信する。
【0061】
(実施例7)
実施例2〜6までの間欠受信動作中においては、全CCで間欠受信を行うのではなく、1つのCCで間欠受信動作を行い、その他のCCでは受信動作を停止させたり、基地局装置との接続を解放したりして、間欠受信動作時の消費電力を低減させていたが、全CCで間欠受信動作をさせながら、間欠受信する方法を以下に説明する。
これは、各CCに対してDRXパラメータを個別に設定し、長いDRX間隔を設定することで実現できる。現状の最大のDRX間隔は2.56秒であり、これよりも長い値を設定することで、CCが受信動作を停止させるように見せることができる。例えば、基地局装置は、DRX間隔が、10秒、100秒、1000秒のような長い間隔値をいくつかのCCに設定する。
【0062】
基地局装置は、各CC毎のDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、各CCに対して指定されたDRX開始位置からDRX制御を開始し、移動局装置は間欠受信動作を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合、下りリンクPDCCHを受信したCCで受信ON期間を延ばす。基地局装置は、受信ON期間のCCに対して、データを送信する。
【0063】
そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合は、移動局装置の受信ON期間のCCに対して、連続受信に戻る接続メッセージを送る。移動局装置は、基地局装置からの連続受信に戻るメッセージを受信すると全CCに対してDRXの動作を停止し、連続受信に戻る。基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置がこのデータを受信する。この時の連続受信に戻るメッセージは、上位層のメッセージでも良いし、処理を早くするために、MAC(Medium Access Control)層などの下位層の1ビットなどのフラグとしても良い。
【0064】
例えば、4つのCCを使用して通信を行っている場合で、基地局装置が移動局装置に対し、1つのCCで1.28秒のDRX間隔で動作を行い、1つのCCで、10.24秒のDRX間隔で動作を行い、残りのCCで102.4秒のDRX間隔で動作を行う設定をした場合、102.4秒で設定された2つのCCは、ほとんど受信停止状態になり、1つのCCは通常より長いDRX動作を行うので、CCを受信停止にしたり、解放したりすることと同様の効果がえられる。この様にすることで、1つのCCでDRX動作を行うことと変わりないので消費電力は少なく済む。尚、移動局装置の構成は図2で説明した移動局装置の構成と同じである。
【0065】
実施例1〜7では、Short DRXとLong DRXの区別無く説明したが、Short DRXから上記のようなDRX制御を行っても良いし、Long DRXからでも良い。
【符号の説明】
【0066】
11…無線部、12…送信処理部、13…受信処理部、14…送信データ制御部、15…スケジューリング部、16…制御データ抽出部、17…DRX制御部、18…スケジューリング部、151…制御データ作成部、152…制御データ解析部、153…ULスケジューリング部、181…制御データ作成部、182…制御データ解析部、183…ULスケジューリング部、184…CC管理部。
【技術分野】
【0001】
移動局装置、移動局装置における処理方法及び処理装置に関連し、より詳細には、間欠受信時の動作における移動局装置、移動局装置における処理方法及び処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、W−CDMA方式が第三世代セルラー移動通信方式として標準化され、順次サービスが開始されている。また、通信速度を更に上げたHSDPAも標準化され、サービスが開始されている。
一方、3GPPでは、第三世代無線アクセスの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access;以下、「EUTRA」と呼称する)の標準化が進められている。
【0003】
EUTRAの下りリンクの通信方式として、マルチパス干渉に強く、高速伝送に適したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用している。また、上りリンクの通信方式として、移動局装置のコストと消費電力を考慮し、送信信号のピーク対平均電力比PAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減できるシングルキャリア周波数分割多重方式SC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)のDFT(Discrete Fourier Transform)−spread OFDM方式を採用している。
【0004】
EUTRAの下りリンクとして、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が提案されている。また、EUTRAの上りリンクとして、DFT(Discrete Fourier Transform)−spread OFDM方式のシングルキャリア通信方式が提案されている。
【0005】
図12に示すように、EUTRAの下りリンクでは、下りリンクパイロットチャネルDPiCH(Downlink Pilot Channel)、下りリンク同期チャネルDSCH(Downlink Synchronization Channel)、下りリンク共用チャネルPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、下りリンク制御チャネルPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、共通制御チャネルCCPCH(Common Control Physical Channel)により構成されている。
【0006】
EUTRAの上りリンクでは、上りリンクパイロットチャネルUPiCH(Uplink Pilot Channel)、ランダムアクセスチャネルRACH(Random Access Channel)、上りリンク共用チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、上りリンク制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)により構成されている(非特許文献1、2)。
【0007】
下りリンクの構成を図13、図14に示す。1リソースブロックは、12本のサブキャリアと7つのOFDMシンボルから構成される。そして、2つのリソースブロックを使用して、1サブフレームを構成し、最低1つの移動局装置に下りリンク共用チャネルPDSCHの割り当てを行う。
この時、下りリンク制御チャネルPDCCHは、先頭のリソースブロックの中で1〜3シンボル目を使用し、下りリンク共用チャネルPDSCHは、残りのOFDMシンボルを使用する。また、下りリンクパイロットチャネルDPiCHは、図21に示すようにリソースブロックの中でScattered(スキャッタード)形式で配置される。尚、図13は基地局装置の送信アンテナが2本の場合の例であり、2種類のパイロットシンボルが存在する例である。尚、複数のリソースブロックから下りリンクが構成される。
【0008】
下りリンク制御チャネルPDCCH及び下りリンク共用チャネルPDSCHの受信には、連続受信モードと間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)モードがある。図15に示すように、間欠受信モードは、基地局装置と接続中の移動局装置の消費電力を抑えるために導入している。
間欠受信モードは基地局装置から移動局装置に間欠受信に関するパラメータ(受信ON期間やDRX間隔、DRX開始位置など)が指定された後、連続受信モードで下りリンク制御チャネルPDCCH及び下りリンク共用チャネルPDSCHの受信の受信がなくなるとDRX開始位置から間欠受信モードに移行する。
【0009】
間欠受信モードに入ると、基地局装置で指定された受信期間に下りリンク制御チャネルPDCCHをモニタして、下りリンク制御チャネルPDCCHに自移動局装置宛の下りリンク制御データを検出した場合、受信ON期間を延ばし、更に下りリンク制御チャネルPDCCH、下りリンク共用チャネルPDSCHのデータ受信の為の準備をする。
【0010】
間欠受信モードには、Short DRXとLong DRXがあり、LongDRXはShort DRXに比べ、DRX間隔が長いDRXである。最初にShort DRXから間欠受信モードに入る。そして、ある一定期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで下りリンク共用チャネルPDSCHの割り当てがされない場合にShort DRXからLong DRXに移行する。図16に連続受信、Short DRXとLong DRXの関係を示す。尚、Short DRX間隔は 2ms〜640msの間隔があり、Long DRX間隔は10ms〜2560msの間隔があり、それぞれが基地局装置から指定される。
【0011】
間欠受信に関するパラメータには、DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす受信ON延長期間、DRX開始位置、再送時の受信ON期間などがあり、RRCレイヤ(Radio Resource Control Layer)のメッセージで移動局装置に送られる(非特許文献3、4、5)。
【0012】
また、3GPPでは、EUTRAの更なる進化のAdvanced−EUTRAの議論も始まっている。Advanced−EUTRAでは、上りリンク及び下りリンクでそれぞれ最大100MHz帯域幅までの帯域を使用して、最大で下りリンク1Gbps以上、上りリンク500Mbps以上の伝送レートの通信を行うことを想定している。
そして、図17に示すように、Advanced−EUTRAでは、100MHzの帯域をEUTRAの移動局装置も収容できるようにEUTRAの20MHzの帯域を複数個束ねることで、100MHz帯域を実現することを考えている。尚、Advanced−EUTRAでは、EUTRAの1つの20MHzの帯域をコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)と呼んでいる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】3GPP TS(Technical Specification)36.211、V8.50(2008-012)、Technical Specification Group Radio Access Network、Physical Channel and Modulation(Release 8)
【非特許文献2】3GPP TS(Technical Specification)36.212、V8.50(2008-012)、Technical Specification Group Radio Access Network、Multiplexing and channel coding(Release 8)
【非特許文献3】3GPP TS(Technical Specification)36.300、V8.70(2008-012)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)、Overall description Stage2
【非特許文献4】3GPP TS(Technical Specification)36.321、V8.40(2008-012)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) Medium Access Control(MAC) protocol specification
【非特許文献5】3GPP TS(Technical Specification)36.331、V8.40(2008-012)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) Radio Resource Control(RRC) Protocol specification
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
Advanced−EUTRAでも、EUTRAと同様に基地局装置と接続中の移動局装置は、連続受信モードと間欠受信モードを持ち、基地局装置からのデータ量により間欠受信での受信処理を行うことが考えられるが、詳細は決まっていない。また、Advanced−EUTRAの移動局装置が処理する帯域はEUTRAの移動局装置より広いので消費電力は大きくなるが、間欠受信モードでの移動局装置の消費電力は、EUTRAの移動局装置と同等程度の消費電力が求められる。
【0015】
本発明は、上記問題を解決するものであり、Advanced−EUTRAの移動局装置に対して、効率の良い間欠受信の動作を提供することを目的とした基地局装置、移動局装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の第1の技術手段は、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置において、前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する移動局装置である。
【0017】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止する移動局装置である。
【0018】
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することである移動局装置である。
【0019】
第4の技術手段は、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置における処理方法において、前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する処理方法である。
【0020】
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止する処理方法である。
【0021】
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することである処理方法である。
【0022】
第7の技術手段は、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置に実装される処理装置において、前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する処理装置である。
【0023】
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止する処理装置である。
【0024】
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することである処理装置である。
【発明の効果】
【0025】
移動局装置が複数のコンポーネントキャリアを有している場合の間欠受信動作において、消費電力が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例1の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図2】本発明の実施例1の移動局装置の構成図である。
【図3】本発明の実施例1の移動局装置の受信処理部の構成図である。
【図4】本発明の実施例1の移動局装置の送信処理部の構成図である。
【図5】本発明の実施例2の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図6】本発明の実施例3の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図7】本発明の実施例4の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図8】本発明の実施例5の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図9】本発明の実施例5の移動局装置の構成図である。
【図10】本発明の実施例6の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図11】本発明の実施例7の間欠受信時の移動局装置の動作例を示す図である。
【図12】EUTRAのチャネル構成例を示す図である。
【図13】下りリンクの構成例を示す図である。
【図14】下りリンクの構成例を示す他の図である。
【図15】DRXの動作例を示す図である。
【図16】DRXの動作例を示す他の図である。
【図17】コンポーネントキャリアを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(実施例1)
図14のようなシステムを複数個(または、複数帯域)利用してできるシステムで図17の様なシステムを想定する。また、図15、図16で説明したように下りリンク共用チャネルPDSCH受信には連続受信モードと間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)モードがある通信システムを想定する。尚、1つの帯域のことをコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)と呼ぶ。
【0028】
現状では、複数のCCを受信する場合は、下位層(物理層)では、CC毎にデータを処理するように考えられている。つまり、CC毎で送られるデータが異なり、下位層での再送処理もCC単位で行うように考えている。
この為、基地局装置がCC毎にDRXパラメータを送信し、移動局装置がCC毎にDRX制御を行った場合、CC毎に別々の動作を行ってしまうので、DRX効果はあまり無くなってしまう。よって、全CCで同じDRX動作をするようにすることで、DRXする効果が得られる。
【0029】
移動局装置の動作を説明する。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると基地局装置から指示されたDRX開始位置からDRX制御を開始する。移動局装置は、基地局装置から渡さされたDRXパラメータを全CCに適用し、DRX開始位置から全CCに対して図1に示したようにDRX制御する。
【0030】
受信ON期間にあるCCで下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図1に示したように全CCで受信ON期間を延ばす。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信ON期間の延長ができ、基地局装置は、受信ON期間に移動局装置へ大量のデータを送信することができる。また、DRXパラメータは1つのCCのみで送ることになるので、無駄なリソースを使わなくてもよくなる。
【0031】
移動局装置の構成を図2に示す。移動局装置の構成は、無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、スケジューリング部15、制御データ抽出部16、DRX制御部17から構成する。スケジューリング部15は、制御データ作成部151、制御データ解析部152、ULスケジューリング部153から構成される。
【0032】
ユーザーデータは送信データ制御部14に入力され、送信データ制御部14は、スケジューリング部15の指示により、各データを各チャネルに割り当て、送信処理部12に送る。送信データ制御部14からの信号は、符号化され、変調を施される。変調された信号は、シリアル/パラレル変換され、並列化された後にDFT(Discrete Fourier Transform(離散フーリエ変換))−IFFT(Inverse Fast Fourier Transform(逆高速フーリエ変換))処理がされ、パラレル/シリアル変換し、時間軸の信号は直列化される。直列化された信号は、CP(Cyclic Prefix(サイクリック プリフィックス)を挿入される。CPが挿入された信号は、D/A(ディジタル/アナログ)変換部によりアナログ信号に変換され、無線部11により無線周波数にアップコンバートされ、送信アンテナから送信される。
【0033】
無線部11は、アンテナより受信した無線信号をダウンコンバートし、受信処理部13に渡す。受信処理部13は、無線部11から渡された信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換し、FFT(Fast Fourier Transform(高速フーリエ変換))処理、復号化、復調処理等を行い、復調したデータを制御データ抽出部16に渡す。制御データ抽出部16は、下りリンク制御チャネルPDCCHを見て、自移動局装置宛のデータかどうか判別し、自移動局装置宛のデータの場合、受信処理部13で復調された下りリンク共用チャネルPDSCHのデータを制御データとユーザーデータに分ける。制御データを上りリンク制御部に渡し、ユーザーデータを上位層に渡す。自移動局宛の下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に、DRX制御部17に通知する。また、受信したデータに対する応答を返すようにスケジューリング部15に指示する。
【0034】
スケジューリング部15は、ULスケジューリング部153、制御データ解析部152、制御データ作成部151から構成され、制御データ作成部151は、制御データを作成し、制御データ抽出部16が受信した下りリンクのデータの応答を作成する。制御データ解析部152は、制御データを解析し、上りリンクデータのスケジューリング情報はULスケジューリング部153に渡し、間欠受信を行うためのDRXパラメータはDRX制御部17に渡す。ULスケジューリング部153は、スケジューリング情報をもとに送信データ制御部14を制御する。
【0035】
DRX制御部17は、各処理部の電源管理を行い、スケジューリング部15から渡されたDRXパラメータで、無線部11、送信処理部12、受信処理部13等の電源管理を行う。DRX開始位置からDRX動作を開始して、受信ON期間に無線部11、受信処理部13の電源を入れる。そして、制御データ抽出部16から下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した報告があった場合、受信ON延長期間分、受信ON期間を延ばす。また、基地局装置へのデータ送信がある場合に送信処理部12に電源を入れる。尚、図示していないが、DRX制御部17は、送信データ制御部14、制御データ抽出部16、スケジューリング部15の電源制御も行っても良い。
尚、送信処理部12、受信処理部13は、図3、図4のように各CC毎に処理部が分かれており、DRX制御部17から各CC処理部に電源が供給され、受信ON状態または送信状態でないCCは電源が切られる。
【0036】
基地局装置は、移動局装置が使用するCCを決定し、移動局装置が使用するコンポーネントキャリアを移動局装置に通知する。基地局装置は、移動局装置に適したDRXパラメータを設定して、移動局装置にDRXパラメータを通知する。
【0037】
(実施例2)
実施例1では、全CCでDRX動作を行う例を示したが、本実施例では、間欠受信を行っている時は、1つのCCで間欠受信を行う例を示す。
【0038】
移動局装置の動作を説明する。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみで、基地局装置から指示されたDRX開始位置からDRX制御を開始する。そして、移動局装置は、図5のように1つのCCのみで間欠受信動作を行う。尚、DRX制御をするCC以外の他のCCは、受信処理を行わない。
【0039】
移動局装置は、受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図5に示したように全CCで受信ON期間を延ばす。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信ON期間の延長ができるので、基地局装置は、延長された受信ON期間に移動局装置へ大量のデータを送信することができる。そして、移動局装置がDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。
【0040】
ここでは、DRXパラメータを受信したCCのみがDRX制御を行うこととしたが、複数あるCCの中でCC毎に優先順位をつけて、一番優先順位のあるCCのみにDRX制御をさせたり、DRXパラメータの中でDRX制御を行うCCを指定するようにしても良い。また、複数のCCでDRX制御をするようにしても良い。例えば、通常時に5つのCCで基地局装置からの受信処理をしていて、DRX時には2つのCCをモニタリングするようにしても良い。
また、複数の受信ON期間に連続して下りリンク制御チャネルPDCCHを受信したり、ある特定の時間位置で下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に全CCで受信ON期間の延長をするようにしても良い。
【0041】
(実施例3)
本実施例では、間欠受信を行っている時は、1つのCCで間欠受信を行う例を示す。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみでDRX開始位置からDRX制御を開始する。尚、DRX制御をするCC以外の他のCCは、受信処理を行わない。
【0042】
移動局装置は、図6に示したように1つのCCで間欠受信動作を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図6に示したようにそのCCで受信ON期間を延ばし、基地局装置から送信されたデータがあれば、受信処理を行う。そして、移動局装置は、次の受信ON期間に全CCで受信ON状態にする。この受信ON期間で下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合は、全CCで受信ON期間を延ばす。
【0043】
基地局装置は、全CCが受信ON状態になった時にデータを送信し、移動局装置がデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、移動局装置がDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、移動局装置の制御が簡単に済む。
【0044】
ここでは、DRXパラメータを受信したCCのみがDRX制御を行うこととしたが、複数あるCCの中でCCに対し優先順位をつけて、一番優先順位のあるCCのみにDRX制御をさせたり、DRXパラメータの中でDRX制御を行うCCを指定するようにしても良い。また、複数のCCでDRX制御をするようにしても良い。例えば、通常時に5つのCCで基地局装置からの受信処理をしていて、DRX時には2つのCCをモニタリングするようにしても良い。
【0045】
(実施例4)
本実施例では、間欠受信を行っている時は、1つのCCで間欠受信を行う例を示す。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみでDRX開始位置から間欠受信動作を開始する。尚、移動局装置は、間欠受信動作を行うCC以外の他のCCでは、受信処理を行わない。
【0046】
移動局装置は、図7に示したように1つのCCのみでDRX制御を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図7に示したようにそのCCのみで受信ON期間を延ばす。つまり、DRX制御中は、1つのCCのみでデータ受信動作を行う。そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合、移動局装置に全CCに対して受信動作させるようなメッセージ(間欠受信動作を停止させるメッセージ)をDRX動作しているCCを通して送る。移動局装置は、上記メッセージを受信し、メッセージ処理後に全CCを連続受信状態する。この時の連続受信に戻るメッセージは、上位層(Radio Resource Control Layer:RRC層)のメッセージでも良いし、処理を早くするために、MAC(Medium Access Control)層などの下位層の1ビットなどの間欠受信動作の開始する/停止するようなフラグとしても良い。
【0047】
基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置が基地局装置からのデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、基本的にDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、移動局装置の制御が簡単に済む。
尚、実施例2から4の移動局装置の構成は図2で説明した移動局装置の構成と同じである。
【0048】
(実施例5)
実施例4では、連続受信は全CCで動作し、間欠受信中は1つのCCで動作する例を示したが、本実施例では、間欠受信動作中は1つのCCで動作し、その他のCCは解放する例を示す。
基地局装置は、複数あるCCの内のいずれか1つのCCを通してDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、DRXパラメータを受信したCCのみでDRX開始位置からDRX制御を開始する。尚、移動局装置は間欠受信動作を行うCC以外の他のCCは、受信処理を行わない。更に前記の間欠受信動作を行わないCCについては、基地局装置との接続も切断する。
【0049】
移動局装置は、図8に示したように間欠受信動作を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図8に示したようにそのCCで受信ON期間を延ばす。つまり、DRX制御中は、1つのCCのみでデータ受信動作を行う。そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合は、移動局装置に対して他のCCに対しての接続メッセージをDRX動作しているCCを通して送る。移動局装置は、このメッセージを受信し、メッセージ処理後に全CCに対して受信状態に移行する。尚、この接続メッセージは、接続するCCを指定するようにしてもよい。
【0050】
基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置がこのデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、基本的にDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、受信処理を行わないCCにおいても移動局装置は、定期的に接続している基地局装置や他の基地局装置の無線品質の測定を行っている。この無線リンクの品質測定を行わなくてもよくなり、消費電力の低減になる。
【0051】
移動局装置の構成を図9に示す。移動局装置の構成は、無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、スケジューリング部18、制御データ抽出部16、DRX制御部17から構成する。スケジューリング部18は、制御データ作成部181、制御データ解析部182、ULスケジューリング部183、CC管理部184から構成される。
無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、制御データ抽出部16の動作は、図2で示した移動局装置の動作と同じである。
【0052】
スケジューリング部18は、ULスケジューリング部183、制御データ解析部182、制御データ作成部181、CC管理部184から構成され、制御データ作成部181は、制御データを作成し、制御データ抽出部16が受信した下りリンクのデータの応答を作成する。制御データ解析部182は、制御データを解析し、上りリンクデータのスケジューリング情報はULスケジューリング部183に渡し、間欠受信を行うためのDRXパラメータはDRX制御部17に渡す。また、CCの設定・解放情報をCC管理部184に渡す。ULスケジューリング部183は、スケジューリング情報をもとに送信データ制御部14を制御する。
【0053】
CC管理部184は、CCの設定、解放を管理する。CCが設定された場合、DRX制御部17に設定されたCC処理部へ電源供給するように指示し、間欠受信動作に入った場合に解放するCCを処理している各処理部への電源供給を停止するように指示する。
DRX制御部17は、各処理部の電源管理を行い、スケジューリング部18から渡されたDRXパラメータで、無線部11、送信処理部12、受信処理部13等の電源管理を行う。DRX開始位置からDRX動作を開始して、受信ON期間に無線部11、受信処理部13の電源を入れる。そして、制御データ抽出部16から下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した報告があった場合、受信ON延長期間分、受信ON期間を延ばす。また、基地局装置へのデータ送信がある場合に送信処理部12に電源を入れる。また、スケジューリング部18からの指示により、各処理部への電源管理を行う。尚、図示していないが、DRX制御部17は、送信データ制御部14、制御データ抽出部16、スケジューリング部18の電源制御も行っても良い。
尚、送信処理部12、受信処理部13は、図3、図4のように各CC毎に処理部が分かれており、DRX制御部17から各CC処理部に電源が供給され、受信ON状態または送信状態でないCCは電源が切られる。
【0054】
基地局装置は、移動局装置が使用するCCを決定し、移動局装置が使用するコンポーネントキャリアを移動局装置に通知する。基地局装置は、移動局装置に適したDRXパラメータを設定して、移動局装置にDRXパラメータを通知する。また、移動局装置が指定したDRXパラメータで間欠受信を始めたと認識した場合、間欠受信制御をしているCC以外のCCの接続を解放する。つまり、解放したCCにはデータを一切送信しない。基地局装置は移動局装置宛のデータが一定量以上、基地局装置のバッファに貯まった場合に、移動局装置にCCの接続メッセージを間欠受信をしているCCを通じて送り、全CCで連続受信になったことを確認して、移動局装置にデータを送信する。
【0055】
(実施例6)
実施例5では、間欠受信動作を行っていないCCについては、基地局装置との接続を解放していた例を示したが、本実施例では、基地局装置との接続を解放するタイミングを個々のCC毎に設定する例を示す。
移動局装置が通常受信状態から間欠受信状態に移行した段階では、まだ、データ受信の頻度は多くなる可能性があるが、長い期間のDRX受信状態の場合、大量のデータ受信の可能性は少ない。つまり、DRX受信状態に移行した初期の期間は、複数のCCでDRX受信をして、順次、使用するCCを少なくすることで消費電力の削減になる。
【0056】
基地局装置は、全CCに共通のDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。また、DRX後の各CCの有効な期間も同時に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、全CCに対してDRX開始位置からDRX制御を開始する。移動局装置は間欠受信動作を行う。
【0057】
受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHで自移動局装置宛の制御データを受信した場合、図10に示した様に有効な全CCで受信ON期間を延ばす。つまり、DRX制御中は、有効なCCでデータ受信動作を行う。移動局装置は、各CCにおいてCCの有効期間が過ぎると、CCで受信処理を停止して、CCを解放する。尚、CCの有効期間は、DRXに入った時からの期間としても良いし、DRX中のデータ受信が最後にあった時からの期間としても良い。
【0058】
そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合は、移動局装置に対して他のCCに対しての接続メッセージをDRX動作しているCCを通して送る。
基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置がこのデータを受信する。この様にすることで、基地局装置が全CCに下りリンク制御チャネルPDCCHを送信しなくても、1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを送信し、移動局装置は1つの下りリンク制御チャネルPDCCHを受信するだけで、全CCに対して受信状態を設定でき、基本的にDRX制御している間は、1つのCCのみだけで下りリンク制御チャネルPDCCHのモニタリングを行うので、全CCでモニタリングするよりも消費電力は少なく済む。また、受信処理を行わないCCにおいても移動局装置は、定期的に接続している基地局装置や他の基地局装置の無線品質の測定を行っている。この無線リンクの品質測定を行わなくてもよくなり、消費電力の低減になる。
尚、本実施例では、全CCにおいて共通のDRXパラメータとしたが、CC毎にDRXのパラメータが異なってもよい。これは、CC毎に有効期間を設定しているので、個別に動作しても問題ない。
【0059】
尚、移動局装置の構成は図9で説明した移動局装置の構成と同じである。
無線部11、送信処理部12、受信処理部13、送信データ制御部14、スケジューリング部18、制御データ抽出部16、DRX制御部17から構成する。スケジューリング部18において、制御データ作成部181、制御データ解析部182、ULスケジューリング部183の動作は同じである。
CC管理部184は、CCの設定、解放を管理する。CCが設定された場合、DRX制御部17に設定されたCC処理部へ電源供給するように指示する。基地局装置から指示されたDRX後の各CCの有効な期間が過ぎた場合に有効期間の過ぎたCCを処理している各処理部への電源供給を停止するように指示する。
【0060】
基地局装置は、移動局装置が使用するCCを決定し、移動局装置が使用するCCを移動局装置に通知する。基地局装置は、移動局装置に適したDRXパラメータを設定して、移動局装置にDRXパラメータとDRX後の各CCの有効な期間を通知する。また、移動局装置が指定したDRXパラメータで間欠受信を始め、設定した各CCの有効期間が過ぎた場合に、CCの接続を解放する。基地局装置は移動局装置宛のデータが一定量以上、基地局装置のバッファに貯まった場合に、移動局装置にCCの接続メッセージを間欠受信をしているCCを通じて送り、全CCで連続受信になったことを確認して、移動局装置にデータを送信する。
【0061】
(実施例7)
実施例2〜6までの間欠受信動作中においては、全CCで間欠受信を行うのではなく、1つのCCで間欠受信動作を行い、その他のCCでは受信動作を停止させたり、基地局装置との接続を解放したりして、間欠受信動作時の消費電力を低減させていたが、全CCで間欠受信動作をさせながら、間欠受信する方法を以下に説明する。
これは、各CCに対してDRXパラメータを個別に設定し、長いDRX間隔を設定することで実現できる。現状の最大のDRX間隔は2.56秒であり、これよりも長い値を設定することで、CCが受信動作を停止させるように見せることができる。例えば、基地局装置は、DRX間隔が、10秒、100秒、1000秒のような長い間隔値をいくつかのCCに設定する。
【0062】
基地局装置は、各CC毎のDRXパラメータ(DRX間隔、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間、下りリンク制御チャネルPDCCHの受信ON期間内に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合に受信ON期間を延ばす期間、DRX開始位置など)を移動局装置に通知する。移動局装置は、DRXパラメータを受信すると、各CCに対して指定されたDRX開始位置からDRX制御を開始し、移動局装置は間欠受信動作を行う。受信ON期間に下りリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合、下りリンクPDCCHを受信したCCで受信ON期間を延ばす。基地局装置は、受信ON期間のCCに対して、データを送信する。
【0063】
そして、基地局装置は、移動局装置に大量のデータを送信したい場合は、移動局装置の受信ON期間のCCに対して、連続受信に戻る接続メッセージを送る。移動局装置は、基地局装置からの連続受信に戻るメッセージを受信すると全CCに対してDRXの動作を停止し、連続受信に戻る。基地局装置は、移動局装置がメッセージの処理を行い、全CCが受信状態になったと判断した場合に全CCにデータを送信し、移動局装置がこのデータを受信する。この時の連続受信に戻るメッセージは、上位層のメッセージでも良いし、処理を早くするために、MAC(Medium Access Control)層などの下位層の1ビットなどのフラグとしても良い。
【0064】
例えば、4つのCCを使用して通信を行っている場合で、基地局装置が移動局装置に対し、1つのCCで1.28秒のDRX間隔で動作を行い、1つのCCで、10.24秒のDRX間隔で動作を行い、残りのCCで102.4秒のDRX間隔で動作を行う設定をした場合、102.4秒で設定された2つのCCは、ほとんど受信停止状態になり、1つのCCは通常より長いDRX動作を行うので、CCを受信停止にしたり、解放したりすることと同様の効果がえられる。この様にすることで、1つのCCでDRX動作を行うことと変わりないので消費電力は少なく済む。尚、移動局装置の構成は図2で説明した移動局装置の構成と同じである。
【0065】
実施例1〜7では、Short DRXとLong DRXの区別無く説明したが、Short DRXから上記のようなDRX制御を行っても良いし、Long DRXからでも良い。
【符号の説明】
【0066】
11…無線部、12…送信処理部、13…受信処理部、14…送信データ制御部、15…スケジューリング部、16…制御データ抽出部、17…DRX制御部、18…スケジューリング部、151…制御データ作成部、152…制御データ解析部、153…ULスケジューリング部、181…制御データ作成部、182…制御データ解析部、183…ULスケジューリング部、184…CC管理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置において、
前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する
ことを特徴とする移動局装置。
【請求項2】
前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
【請求項3】
前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することであることを特徴とする請求項2に記載の移動局装置。
【請求項4】
複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置における処理方法において、
前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項5】
前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止することを特徴とする請求項4に記載の処理方法。
【請求項6】
前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することであることを特徴とする請求項5に記載の処理方法。
【請求項7】
複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置に実装される処理装置において、
前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する
ことを特徴とする処理装置。
【請求項8】
前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止することを特徴とする請求項7に記載の処理装置。
【請求項9】
前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することであることを特徴とする請求項8に記載の処理装置。
【請求項1】
複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置において、
前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する
ことを特徴とする移動局装置。
【請求項2】
前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
【請求項3】
前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することであることを特徴とする請求項2に記載の移動局装置。
【請求項4】
複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置における処理方法において、
前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項5】
前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止することを特徴とする請求項4に記載の処理方法。
【請求項6】
前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することであることを特徴とする請求項5に記載の処理方法。
【請求項7】
複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と接続して通信を行う移動局装置に実装される処理装置において、
前記複数のコンポーネントキャリアの少なくとも一つで、所定の期間にわたって前記基地局から自局宛の受信を検出しない場合に、前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアでの受信を非活性化する
ことを特徴とする処理装置。
【請求項8】
前記非活性化するとは前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを使用した受信を停止することを特徴とする請求項7に記載の処理装置。
【請求項9】
前記受信を停止する前記少なくとも一つのコンポーネントキャリアを開放することであることを特徴とする請求項8に記載の処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−195979(P2012−195979A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−158436(P2012−158436)
【出願日】平成24年7月17日(2012.7.17)
【分割の表示】特願2011−502679(P2011−502679)の分割
【原出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年7月17日(2012.7.17)
【分割の表示】特願2011−502679(P2011−502679)の分割
【原出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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