説明

移動端末、移動端末制御方法及び移動端末制御プログラム

【課題】
他の移動端末からフリガナ欄が無い電話帳を複製された場合にも、フリガナ欄を自動生成することによりユーザーの利便性を向上させる移動端末を提供する。
【解決手段】
移動端末は、電話帳情報受付手段1が受付けた受付データ2aに含まれる名前情報を、表音記号変換手段3が名前情報に対応するフリガナの紐付けを示す表音記号変換データ3aに基づいてフリガナに変換し、当該変換結果に基づいて電話帳管理データ更新手段4がデータ記憶手段2の記憶する電話帳管理データ2bを更新し、表示手段5が当該電話帳管理データ2bを表示することにより、当該名前情報からフリガナを自動生成して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話帳機能を備える移動端末に関して、特に他の移動端末から表音記号欄が無い電話帳を複製された場合にも、表音記号欄を自動生成することによりユーザーの利便性を向上させる移動端末に関する。
【背景技術】
【0002】
移動端末としての携帯端末は、一般的に本体メモリに記憶された電話帳データに含まれる表音記号欄としてのフリガナ欄に登録された文字データに基づいて、電話帳データのソートや検索がなされている。また、携帯端末は、ユーザーから電話帳データを直接入力される場合には、電話帳データの名前欄を登録するために入力したフリガナを、そのままフリガナ欄へ自動登録することが一般的に行われている。また、携帯端末は、電話帳を携帯端末間で複製し、携帯端末間で名前欄やフリガナ欄を登録することも行われている。
【0003】
従来の移動端末は、携帯電話機の電話帳データを、赤外線通信の標準化団体・Infrared Data Associationが携帯電話と携帯電話や他の機器とのデータ交換のために作られた規格であるIrMC(Infra-red Mobile Communication)により赤外線通信にてやり取りすることにより複製する技術が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−41101号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の移動端末は、複製元の電話帳にフリガナ欄が無い移動端末、例えば海外で販売されている携帯端末から電話帳を複製する場合には、フリガナ欄が空白のまま複製されてしまうという課題を有する。また、異国間の電話帳複製には、電話帳の名前欄が日本の漢字で登録されている場合や、中国の繁体字や簡体字で登録されている場合のように、フリガナの種類が異なる場合もあり、フリガナの表記が混在して統一的な表記ができないという課題を有する。
【0005】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、他の移動端末からフリガナ欄が無い電話帳を複製された場合にも、フリガナ欄を自動生成することによりユーザーの利便性を向上させる移動端末の提供を目的とする。また、フリガナを付されている電話帳であっても、統一したフリガナを付することにより、ユーザーの利便性を向上させる移動端末の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する移動端末は、一観点によれば、名前情報に対応する表音記号情報の紐付けを示す表音記号変換データに基づいて、受付けた電話帳データに含まれる名前情報を当該表音記号情報に変換して表示するものである。
【発明の効果】
【0007】
本願に開示する移動端末は、他の移動端末から前記表音記号情報としてのフリガナを格納するフリガナ欄が未使用の電話帳データを複製された場合にも、自動生成されるフリガナにより電話帳のソートや検索を可能としてユーザーの利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る移動端末を、図1から図5に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る移動端末の構成を示すブロック図、図2はこの図1に記載された移動端末のデータ例を示す。また、図3はこの図1に記載された移動端末の全体構成図、図4はこの図1に記載された移動端末のフローチャート及びフリガナ変換例、図5はこの図1に記載された移動端末のフリガナ変換例を示す。
【0009】
図1において、本実施形態に係る移動端末10は、電話帳情報受付手段1と、データ記憶手段2と、表音記号変換手段3と、電話帳管理データ更新手段4と、表示手段5と、表音記号適合判断手段6とを備える。この電話帳情報受付手段1は、電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける。
【0010】
また、このデータ記憶手段2は、この電話帳データ受付手段1により端末10xから受付けられた電話帳情報を受付データ2aとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データ2bを記憶する。また、この表音記号変換手段3は、表音記号変換データ3aに基づいて、このデータ記憶手段2により記憶された受付データ2aに含まれる名前情報を、言語種別ごとに名前情報に対応する表音記号情報としてのフリガナに変換し、変換されたフリガナをこの受付データ2aへ紐付けして追加更新する
【0011】
また、この電話帳管理データ更新手段4は、この表音記号変換手段3により追加更新されたこの受付データ2aに基づいて、この電話帳管理データ2bを更新する。また、この表示手段5は、この電話帳管理データ更新手段4により更新されたこの電話帳管理データ2bに基づいて、電話帳をユーザー200に画面表示する。また、この表音記号適合判断手段6は、前記名前情報に基づいて、前記フリガナの前記言語種別に関する適合可能性を判断する。
【0012】
また、この受付データ2aは、図2(a)に示すように、名前項目と、フリガナ項目と、電話番号項目と、メールアドレス項目とを項目として備えることができる。この名前項目は、電話帳に登録された相手の氏名としての前記名前情報を示す。また、このフリガナ項目は、この名前項目に示される前記名前情報に対応するフリガナを示す。また、この電話番号項目は、前記名前情報で特定される相手の電話番号を示す。また、このメールアドレス項目は、前記名前情報で特定される相手のメールアドレスを示す。
【0013】
また、この電話帳管理データ2bは、同図(b)に示すように、この受付データ2aと同様に、名前項目と、フリガナ項目と、電話番号項目と、メールアドレス項目とを項目として備えることができる。
【0014】
また、この表音記号変換データ3aは、同図(c)に示すように、言語種別項目と、フリガナ変換対象語項目と、フリガナ項目とを示す。この言語種別項目は、前記名前情報の言語種別、例えば、日本語、繁体字、簡体字及び英語、を示す。また、このフリガナ変換対象語項目は、この言語種別ごとのフリガナ変換対象である語句を示す。また、このフリガナ項目は、この語句に応じたフリガナを示す。また、この表音記号変換データ3aは、
符号化文字集合、例えば、日本語の場合にはJIS X 208、中国語の場合にはGB 2312、に準拠することができる。
【0015】
本実施形態は、図3(a)に示すように、電話帳複製元の移動端末10Aと、電話帳複製先の移動端末10Bとを備える。この移動端末10Aと移動端末10Bとの通信インターフェースとしては、有線通信や無線通信やメモリーカードを利用することができる。この有線通信は、例えば、USB通信を利用することができる。また、この無線通信は、例えば、赤外線通信をはじめとする各種の無線通信方式を利用することができる。
【0016】
以下、前記構成に基づく本実施形態の移動端末の動作について説明する。
まず、前記移動端末10Bは、図4(a)に示すように、前記移動端末10Aからの電話帳データを前記電話帳情報受付手段1にて受信する(S1)。前記データ記憶手段2は、この電話帳データを前記受付データ2aに登録する。
【0017】
前記データ記憶手段2は、この電話帳データを電話帳として表示するデータとしての前記電話帳管理データ2bに登録する(S2)。前記表音記号変換手段3は、前記受付データ2aにフリガナ欄が含まれるかをチェックする(S3)。前記表音記号変換手段3は、例えば、電子電話帳の標準規格フォーマットであるvCARDにおいては、このフリガナ欄として、vCARDのプレーンテキストに含まれるsound項目を参照することによりチェックすることができる。
【0018】
前記表音記号適合判断手段6は、このチェックにより前記受付データ2aにフリガナ欄が含まれない場合や、フリガナ欄が含まれてもフリガナ欄に文字データが入っていない場合には、この電話帳データの名前情報の言語種別を判断する(S4)。前記表音記号適合判断手段6は、例えば、この名前情報から特定の言語でのみ使用される文字を検索することにより、この言語種別を判断することができる。また、前記表音記号適合判断手段6は、例えば、この名前情報に日本語と繁体字で重複使用される漢字が存在する場合には、この名前情報の他の文字データを検索することや、この名前情報以外の名前情報の文字データから相関的に判断することもできる。
【0019】
このように、前記表音記号適合判断手段6は、この言語種別の適合可能性を判断することから、前記ユーザー200の利用したいフリガナを推測できることとなり、前記ユーザー200のフリガナ入力の手間を低減することができる。
【0020】
前記表音記号変換手段3は、このS4にて判断された言語に応じて、前記表音記号変換データ3aに基づいて、この電話帳データの名前情報をフリガナに変換する(S5)。前記表音記号変換手段3は、図4(b)に示すように、例えば、この言語種別が日本語の場合には、前記受付データ2aの名前情報の文字データを、漢字はカタカナに、アルファベットはそのままアルファベットにフリガナ変換する。
【0021】
また、前記表音記号変換手段3は、同図(b)に示すように、例えば、この言語種別が繁体字の場合には、前記受付データ2aの名前情報の文字データを、漢字は注音符号(別名、ボポモフォ、ボホモホ)に、アルファベットはそのままアルファベットにフリガナ変換する。また、前記表音記号変換手段3は、同図(b)に示すように、例えば、この言語種別が簡体字の場合には、前記受付データ2aの名前情報の文字データを、漢字はPinYinに、アルファベットはそのままアルファベットにフリガナ変換する。また、前記表音記号変換手段3は、同図(b)に示すように、例えば、この言語種別が英語の場合には、前記受付データ2aの名前情報の文字データを、アルファベットはそのままアルファベットにフリガナ変換する。
【0022】
また、前記表音記号変換手段3は、このフリガナ変換処理後、複製先携帯端末のフリガナ欄に入力が許容されていない文字データが入っていた場合には、この許容されていない文字データを削除することもできる。前記電話帳管理データ更新手段4は、この変換されたフリガナを前記受付データ2aのフリガナ欄に書き込んだ後に、前記電話帳管理データ2bのフリガナ欄に追加する(S6)。
【0023】
また、前記電話帳管理データ更新手段4は、前記S3のチェックにより前記受付データ2aにフリガナ欄が含まれる場合には、前記S4以降のフリガナ変換の処理を行わずに、この電話帳データのフリガナ欄を前記電話帳管理データ2bに直接登録する。
【0024】
前記表示手段5は、図3(b)に示すように、前記ユーザー200により前記移動端末10Bの電話帳を閲覧された場合には、フリガナ欄を含む前記電話帳管理データ2bの文字データを画面表示する。前記表示手段5は、前記移動端末10Bの電話帳として、前記移動端末10Aからの電話帳データをフリガナとともに表示することとなり、前記ユーザー200によるフリガナ入力の手間を省くことができる。
【0025】
また、前記表示手段5は、図5に示すように、複数の言語種別に対応して複製後の電話帳を表示する。例えば、前記表示手段5は、同図(a)に示すように、名前欄が日本語の漢字で「山・・・」と登録された場合には、フリガナ欄にフリガナ変換されたカタカナの「ヤマ・・・」を表示する。また、例えば、前記表示手段5は、同図(b)ないし(d)に示すように、名前欄が繁体字、簡体字、英語で登録された場合にも同様に、各々のフリガナ欄に各々の言語種別に応じてフリガナ変換された注音符号、PinYin、英語を表示する。
前記移動端末10は、複数の言語種別に対応することから、他国間を越境移動する前記ユーザー200による電話帳データ複製時のフリガナ入力の手間を省いて電話帳のソートや検索機能を使用できることとなり、使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態に係る移動端末10のハードウェア構成は、CPU、メモリ、記憶装置、無線データ受信部及び上記各部を接続するバスからなる。
【0026】
(本発明のその他の実施形態)
以下、本発明のその他の実施形態に係る移動端末を、図6及び図7に基づいて説明する。図6は本発明のその他の実施形態に係る移動端末の構成を示すブロック図、図7はこの図6に記載された移動端末のフローチャート及び表示画面例を示す。
【0027】
図6において、本実施形態に係る移動端末10は、前記第1の実施形態と同様に、電話帳情報受付手段1と、データ記憶手段2と、表音記号変換手段3と、電話帳管理データ更新手段4と、表示手段5と、表音記号適合判断手段6とを備える。さらに、本移動端末10は、一覧表示部51と、選択表示部52と、言語種別受付手段7とを追加で備える。
【0028】
この一覧表示部51は、前記表示手段5において、前記名前情報を、前記表音記号変換手段3により全ての前記言語種別に対応する前記フリガナを前記ユーザー200に一覧表示する。また、この言語種別受付手段7は、この一覧表示部51により一覧表示された前記言語種別のうち前記ユーザー200から1つの選択を受付ける。また、この選択表示部52は、この言語種別受付手段7により受付けられた前記言語種別に基づいて前記フリガナを前記ユーザー200に表示する。
本実施形態は、第1の実施形態にて記載した図3と同様に、電話帳複製元の前記移動端末10Aと、電話帳複製先の前記移動端末10Bとを備える。
【0029】
以下、前記構成に基づく本実施形態の移動端末における第1の実施形態に追加された動作について説明する。
前記表音記号変換手段3は、第1の実施形態にて記載した図4のS5にて、前記名前情報をフリガナ変換可能な全ての言語種別に対応するフリガナに変換する。前記移動端末10Bは、図7(a)に示すように、前記ユーザー200から電話帳を開かれる(S11)。
【0030】
前記一覧表示部51は、前記電話帳管理データ2bから、前記表音記号変換手段3により変換された各言語種別ごとのフリガナを一覧表示する(S12)。前記一覧表示部51は、図7(b)に示すように、前記表音記号適合判断手段6により判断された適合可能性の高い順から一覧表示することができる。この一覧表示により、前記ユーザー200に利用される可能性の高い順にフリガナを表示することとなり、前記ユーザー200の利便性をさらに向上させることができる。
【0031】
前記移動端末10Bは、この一覧表示された言語種別の中から、前記ユーザー200により1つの言語種別を指定される(S13)。前記言語種別受付手段7は、この指定された言語種別を受付ける(S14)。前記選択表示部52は、この指定された言語種別に対応するフリガナを表示する(S15)。
【0032】
このように、前記移動端末10は、このフリガナ選択により、前記ユーザー200がフリガナを一覧から確認して選択できることとなり、前記ユーザー200のニーズを反映でき、前記ユーザー200の利便性をさらに向上させることができる。
【0033】
また、その他の実施形態としては、前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記受付データ2aに前記名前情報に対応するフリガナが含まれるかを判定する表音記号有無判定手段を上記各実施形態に備えることもできる。前記表音記号変換手段3は、この表音記号有無判定手段により前記受付データ2aに既にフリガナが含まれると判定された場合にも、他と同様にフリガナ変換を行う。前記表音記号変換手段3は、この変換されたフリガナを前記受付データ2aへ紐付けして追加更新を行う。
【0034】
このように、この表音記号有無判定手段の判定により、前記電話帳データに既にフリガナが含まれる場合にも、前記表音記号変換手段3により変換されたフリガナを適用することとなり、手動入力の場合よりも正確なフリガナを表示することができる。また、日本語や簡体字や繁体字のように言語種別が異なるためにフリガナが異なる場合であっても、前記表音記号変換手段3により統一したフリガナを適用できることとなり、前記ユーザー200の利便性を向上させることができる。
【0035】
なお、上述の各実施形態では、前記表音記号適合判断手段6が前記言語種別を判断したが、前記表音記号適合判断手段6の代用として、ユーザーから前記言語種別の選択を受付けることも可能である。この場合には、表音記号変換手段3は、この選択された前記言語種別によるフリガナ変換を行うこととなり、前記ユーザー200のニーズを直接反映することができる。
【0036】
なお、本移動端末は、前記言語種別として日本語、繁体字、簡体字及び英語を対象としたが、この4言語に限定されることはなく、世界中の言語に対して幅広く適用することができる。
【0037】
[付記] 以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける電話帳情報受付手段と、 前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記電話帳情報を受付データとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データを記憶するデータ記憶手段と、前記データ記憶手段により記憶された前記受付データに含まれる前記名前情報を、言語種別ごとに前記名前情報に対応する表音記号情報に変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する表音記号変換手段と、前記表音記号変換手段により追加更新された前記受付データに基づいて、前記電話帳管理データを更新する電話帳管理データ更新手段と、電話帳管理データ更新手段により更新された前記電話帳管理データに基づいて、電話帳を表示する表示手段とを備える移動端末。
【0038】
(付記2)前記名前情報に基づいて、前記表音記号情報の前記言語種別に関する適合可能性を判断する表音記号適合判断手段を備え、前記表示手段が、前記表音記号適合判断手段により前記適合可能性が最大と判断された前記表音記号情報を表示する付記1記載の移動端末。
【0039】
(付記3)前記表示手段が、前記表音記号変換手段により全ての前記言語種別ごとに前記名前情報を変換された前記表音記号情報を一覧表示する一覧表示部を備え、前記一覧表示部により一覧表示された前記言語種別のうち1つの選択を受付ける言語種別受付手段を備え、前記表示手段が、前記言語種別受付手段により受付けられた前記言語種別に基づいて前記表音記号情報を表示する選択表示部を備える付記1又は付記2記載の移動端末。
【0040】
(付記4)前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記受付データに前記名前情報に対応する表音記号情報が含まれるかを判定する表音記号有無判定手段を備え、前記表音記号変換手段が、前記表音記号有無判定手段により前記表音記号情報が含まれると判定された前記名前情報を前記表音記号に変換された他の受付データと同様の前記表音記号情報へ変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する付記2記載の移動端末。
【0041】
(付記5)電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける電話帳情報受付工程と、前記電話帳データ受付工程により受付けられた前記電話帳情報を受付データとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データを記憶するデータ記憶工程と、前記データ記憶工程により記憶された前記受付データに含まれる前記名前情報を、言語種別ごとに前記名前情報に対応する表音記号情報に変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する表音記号変換工程と、前記表音記号変換工程により追加更新された前記受付データに基づいて、前記電話帳管理データを更新する電話帳管理データ更新工程と、電話帳管理データ更新工程により更新された前記電話帳管理データに基づいて、電話帳を表示する表示工程とを備える移動端末制御方法。
【0042】
(付記6)前記名前情報に基づいて、前記表音記号情報の前記言語種別に関する適合可能性を判断する表音記号適合判断工程を備え、前記表示工程が、前記表音記号適合判断工程により前記適合可能性が最大と判断された前記表音記号情報を表示する付記5記載の移動端末制御方法。
【0043】
(付記7)前記表示工程が、前記表音記号変換工程により全ての前記言語種別ごとに前記名前情報を変換された前記表音記号情報を一覧表示する一覧表示部を備え、前記一覧表示部により一覧表示された前記言語種別のうち1つの選択を受付ける言語種別受付工程を備え、前記表示工程が、前記言語種別受付工程により受付けられた前記言語種別に基づいて前記表音記号情報を表示する選択表示部を備える付記5又は付記6記載の移動端末制御方法。
【0044】
(付記8)前記電話帳データ受付工程により受付けられた前記受付データに前記名前情報に対応する表音記号情報が含まれるかを判定する表音記号有無判定工程を備え、前記表音記号変換工程が、前記表音記号有無判定工程により前記表音記号情報が含まれると判定された前記名前情報を前記表音記号に変換された他の受付データと同様の前記表音記号情報へ変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する付記6記載の移動端末制御方法。
【0045】
(付記9)電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける電話帳情報受付手段、前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記電話帳情報を受付データとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データを記憶するデータ記憶手段、前記データ記憶手段により記憶された前記受付データに含まれる前記名前情報を、言語種別ごとに前記名前情報に対応する表音記号情報に変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する表音記号変換手段、前記表音記号変換手段により追加更新された前記受付データに基づいて、前記電話帳管理データを更新する電話帳管理データ更新手段、電話帳管理データ更新手段により更新された前記電話帳管理データに基づいて、電話帳を表示する表示手段としてコンピュータを機能させる移動端末制御プログラム。
【0046】
(付記10)前記名前情報に基づいて、前記表音記号情報の前記言語種別に関する適合可能性を判断する表音記号適合判断手段としてコンピュータを機能させ、前記表示手段が、前記表音記号適合判断手段により前記適合可能性が最大と判断された前記表音記号情報を表示する付記9記載の移動端末制御プログラム。
【0047】
(付記11)前記表示手段が、前記表音記号変換手段により全ての前記言語種別ごとに前記名前情報を変換された前記表音記号情報を一覧表示する一覧表示部としてコンピュータを機能させ、前記一覧表示部により一覧表示された前記言語種別のうち1つの選択を受付ける言語種別受付手段としてコンピュータを機能させ、前記表示手段が、前記言語種別受付手段により受付けられた前記言語種別に基づいて前記表音記号情報を表示する選択表示部としてコンピュータを機能させる付記9又は付記10記載の移動端末制御プログラム。
【0048】
(付記12)前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記受付データに前記名前情報に対応する表音記号情報が含まれるかを判定する表音記号有無判定手段としてコンピュータを機能させ、前記表音記号変換手段が、前記表音記号有無判定手段により前記表音記号情報が含まれると判定された前記名前情報を前記表音記号に変換された他の受付データと同様の前記表音記号情報へ変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する付記10記載の移動端末制御プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動端末の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動端末のデータ例
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動端末の全体構成図
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動端末のフローチャート及びフリガナ変換例
【図5】本発明の第1の実施形態に係る移動端末のフリガナ変換例
【図6】本発明のその他の実施形態に係る移動端末の構成を示すブロック図
【図7】本発明のその他の実施形態に係る移動端末のフローチャート及び表示画面例
【符号の説明】
【0050】
1 電話帳情報受付手段
2 データ記憶手段
2a 受付データ
2b 電話帳管理データ
3a 表音記号変換データ
3 表音記号変換手段
4 電話帳管理データ更新手段
5 表示手段
51 一覧表示部
52 選択表示部
6 表音記号適合判断手段
7 言語種別受付手段
10、10A、10B 移動端末
10x 端末
200 ユーザー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける電話帳情報受付手段と、
前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記電話帳情報を受付データとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データを記憶するデータ記憶手段と、
前記データ記憶手段により記憶された前記受付データに含まれる前記名前情報を、言語種別ごとに前記名前情報に対応する表音記号情報に変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する表音記号変換手段と、
前記表音記号変換手段により追加更新された前記受付データに基づいて、前記電話帳管理データを更新する電話帳管理データ更新手段と、
電話帳管理データ更新手段により更新された前記電話帳管理データに基づいて、電話帳を表示する表示手段とを備える
移動端末。
【請求項2】
請求項1に記載の移動端末において、
前記名前情報に基づいて、前記表音記号情報の前記言語種別に関する適合可能性を判断する表音記号適合判断手段を備え、
前記表示手段が、前記表音記号適合判断手段により前記適合可能性が最大と判断された前記表音記号情報を表示する
移動端末。

【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の移動端末において、
前記表示手段が、前記表音記号変換手段により全ての前記言語種別ごとに前記名前情報を変換された前記表音記号情報を一覧表示する一覧表示部を備え、
前記一覧表示部により一覧表示された前記言語種別のうち1つの選択を受付ける言語種別受付手段を備え、
前記表示手段が、前記言語種別受付手段により受付けられた前記言語種別に基づいて前記表音記号情報を表示する選択表示部を備える
移動端末。
【請求項4】
請求項2に記載の移動端末において、
前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記受付データに前記名前情報に対応する表音記号情報が含まれるかを判定する表音記号有無判定手段を備え、
前記表音記号変換手段が、前記表音記号有無判定手段により前記表音記号情報が含まれると判定された前記名前情報を前記表音記号に変換された他の受付データと同様の前記表音記号情報へ変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する
移動端末。

【請求項5】
電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける電話帳情報受付工程と、
前記電話帳データ受付工程により受付けられた前記電話帳情報を受付データとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データを記憶するデータ記憶工程と、
前記データ記憶工程により記憶された前記受付データに含まれる前記名前情報を、言語種別ごとに前記名前情報に対応する表音記号情報に変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する表音記号変換工程と、
前記表音記号変換工程により追加更新された前記受付データに基づいて、前記電話帳管理データを更新する電話帳管理データ更新工程と、
電話帳管理データ更新工程により更新された前記電話帳管理データに基づいて、電話帳を表示する表示工程とを備える
移動端末制御方法。
【請求項6】
電話先の氏名に関する名前情報を含む電話帳情報を受付ける電話帳情報受付手段、
前記電話帳データ受付手段により受付けられた前記電話帳情報を受付データとして記憶するとともに、電話帳として管理されたデータである電話帳管理データを記憶するデータ記憶手段、
前記データ記憶手段により記憶された前記受付データに含まれる前記名前情報を、言語種別ごとに前記名前情報に対応する表音記号情報に変換し、変換された当該表音記号情報を前記受付データへ紐付けして追加更新する表音記号変換手段、
前記表音記号変換手段により追加更新された前記受付データに基づいて、前記電話帳管理データを更新する電話帳管理データ更新手段、
電話帳管理データ更新手段により更新された前記電話帳管理データに基づいて、電話帳を表示する表示手段としてコンピュータを機能させる
移動端末制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate