説明

移動通信方法、無線基地局及び移動局

【課題】ユーザによってMDTに対する承諾が取り消された場合、かかるユーザが所有する移動局UEによって行われている「Immediate MDT」をすぐに停止する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、「Connected状態」の移動局UEが、MDTの実施に対する承諾が取り消された場合、ネットワークに対して、その旨を示す承諾変更通知を送信する工程と、ネットワークが、かかる承諾変更通知に応じて、「Connected状態」の移動局UEに対して、上述の「Measurement Configuration」を削除するように指示する工程と、「Measurement Configuration」が、かかる指示に応じて、「Measurement Configuration」を削除し、上述の所定無線品質の測定を中止する工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信方法、無線基地局及び移動局に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)方式では、移動局UEから、実環境における所定無線品質の測定結果を収集することによって、走行試験(Drive Test)による手間やコストを削減する「MDT(Minimisation of Drive Tests、測定走行試験)」という手法が規定されている。
【0003】
かかるMDTのうち、「Immediate MDT」では、移動局UEは、現状のRRM(Radio Resource Management)用の「Measurement Configuration」に応じて、「Measurement Report」によって、ネットワークに対して、所定無線品質の測定結果及び移動局UEの位置情報(Location Information)を報告するように構成されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP 37.320
【非特許文献1】3GPP 37.331
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、かかる「Immediate MDT」は、移動局UEにとってサービスではないため、移動局UEに対して、「Immediate MDT」を実施させるためには、かかる移動局UEを所有するユーザの承諾が必要である。
【0006】
現状では、ネットワークが、かかるユーザによる承諾状況を管理しており、かかる承諾状況に応じて、移動局UEに対して「Immediate MDT」を実施させるか否かについて制御するように構成されている。
【0007】
しかしながら、従来の移動通信システムでは、ユーザによってMDTに対する承諾が取り消された場合、かかるユーザが所有する移動局UEによって行われている「Immediate MDT」をすぐに停止することができないという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザによってMDTに対する承諾が取り消された場合に、かかるユーザが所有する移動局UEによって行われている「Immediate MDT」をすぐに停止することができる移動通信方法、無線基地局及び移動局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の特徴は、移動通信方法であって、ネットワークが、測定走行試験の実施に対する承諾がなされている接続状態の移動局に対して、所定無線品質を測定するように指示する測定構成情報を送信する工程Aと、前記接続状態の移動局が、前記測定構成情報に応じて、前記所定無線品質を測定し、前記ネットワークに対して、該所定無線品質の測定結果及び該移動局の位置情報を送信する工程Bと、前記接続状態の移動局が、前記測定走行試験の実施に対する承諾が取り消された場合、前記ネットワークに対して、その旨を示す承諾変更通知を送信する工程Cと、前記ネットワークが、前記承諾変更通知に応じて、前記接続状態の移動局に対して、前記測定構成情報を削除するように指示する工程Dと、前記接続状態の移動局が、前記指示に応じて、前記測定構成情報を削除し、前記所定無線品質の測定を中止する工程Eとを有することを要旨とする。
【0010】
本発明の第2の特徴は、無線基地局であって、測定走行試験の実施に対する承諾がなされている接続状態の移動局に対して、所定無線品質を測定するように指示する測定構成情報を送信するように構成されている送信部を具備し、前記送信部は、前記接続状態の移動局が、前記測定走行試験の実施に対する承諾が取り消されたことを検出した場合、該接続状態の移動局に対して、前記測定構成情報を削除するように指示するように構成されていることを要旨とする。
【0011】
本発明の第3の特徴は、移動局であって、測定走行試験の実施に対する承諾がなされているか否かについて管理するように構成されている承諾管理部と、前記移動局が、接続状態である場合で、前記測定走行試験の実施に対する承諾がなされている場合で、かつ、ネットワークから所定無線品質を測定するように指示する測定構成情報を受信した場合に、該測定構成情報に応じて、該所定無線品質を測定し、前記ネットワークに対して、該所定無線品質の測定結果及び該移動局の位置情報を送信するように構成されている測定走行試験機能部を具備しており、前記移動局が、接続状態である場合で、かつ、前記測定走行試験の実施に対する承諾が取り消された場合、前記測定走行試験機能部は、前記ネットワークに対して、その旨を示す承諾変更通知を送信するように構成されており、前記移動局が、接続状態である場合で、かつ、前記ネットワークから前記測定構成情報を削除するように指示された場合に、前記測定走行試験機能部は、該測定構成情報を削除し、前記所定無線品質の測定を中止するように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザによってMDTに対する承諾が取り消された場合、かかるユーザが所有する移動局UEによって行われている「Immediate MDT」をすぐに停止することができる移動通信方法、無線基地局及び移動局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【0015】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、加入者情報管理サーバHSS(Home Subscriber Server)と、移動管理ノードMME(Mobility Management Entity)と、LTE方式の無線アクセスネットワーク装置としての無線基地局eNBとを具備している。
【0016】
図2に示すように、本実施形態に係る移動局UEは、Consent管理部11と、MDT機能部12とを具備している。
【0017】
Consent管理部11は、MDTの実施に対して承諾がなされているか否かについて管理するように構成されている。
【0018】
例えば、Consent管理部11は、アプリケーションレイヤにおける機能であって、ユーザは、Consent管理部11を介して、MDTの実施に対して承諾を行うか否かについて設定することができる。
【0019】
MDT機能部12は、AS(Access Stratum)レイヤにおける機能であって、MDTに係る処理を行うように構成されている。
【0020】
具体的には、MDT機能部12は、移動局UEが、「Connected状態」である場合で、MDTの実施に対する承諾がなされている場合で、かつ、ネットワークから所定無線品質を測定するように指示する「Measurement Configuration」を受信した場合に、かかる「Measurement Configuration」に応じて、「Immediate MDT」を実施するように構成されている、すなわち、かかる所定無線品質を測定し、ネットワークに対して、かかる所定無線品質の測定結果及び移動局UEの位置情報を送信するように構成されている。
【0021】
また、移動局UEが、「Connected状態」である場合で、かつ、MDTの実施に対する承諾が取り消された場合、MDT機能部12は、ネットワークに対して、その旨を示すConsent変更通知を送信するように構成されている。
【0022】
また、移動局UEが、「Connected状態」である場合で、かつ、ネットワークから「Measurement Configuration」を削除又は変更するように指示された場合に、MDT機能部12は、かかる「Measurement Configuration」を削除又は変更し、「Immediate MDT」の実施を中止するように構成されている、すなわち、上述の所定無線品質の測定を中止するように構成されている。
【0023】
また、MDT機能部12は、ネットワークから「Measurement Configuration」を変更するように指示された場合に、変更された内容の所定無線品質の測定結果を報告してもよい。
【0024】
具体的には、MDT機能部12は、「Immediate MDT」用の「Measurement Configuration」、すなわち、「Location Information」の報告を必要とする「Measurement Configuration」が設定されている場合に、ネットワークから、かかる「Measurement Configuration」を、Mobility用の「Measurement Configuration」、すなわち、「Location Information」の報告を必要としない「Measurement Configuration」に変更するように指示された場合、「Immediate MDT」の実施を中止するように構成されている。
【0025】
なお、移動局UEが、「Immediate MDT」の実施を中止した後、すなわち、上述の所定無線品質の測定を中止した後に、Detach(デタッチ)処理を行った場合であっても、Consent管理部11は、MDTの実施に対する承諾がなされていないことを記憶しておくように構成されていてもよい。
【0026】
また、移動局UEが、Detach処理を行った後に、Attach処理を行う際に、MDT機能部12は、ネットワークに対して、MDTに関連する能力を具備している旨を通知しないように構成されていてもよい。
【0027】
図3に示すように、無線基地局eNBは、受信部21と、Consent管理部22と、送信部23とを具備している。
【0028】
受信部21は、移動局UEや移動管理ノードMMEから、各種信号を受信するように構成されている。例えば、受信部21は、移動管理ノードMMEから、「Consent状況更新通知」を含む「UE Context Modification」を受信するように構成されている。
【0029】
Consent管理部22は、各移動局UEにおいて、MDTの実施に対して承諾がなされているか否かについて管理するように構成されている。
【0030】
送信部23は、移動局UEや移動管理ノードMMEに対して、各種信号を送信するように構成されている。
【0031】
例えば、送信部23は、移動局UEに対して、「Immediate MDT」用の「Measurement Configuration」の追加や削除や変更を指示する「RRC Connection Reconfiguration」を送信するように構成されている。
【0032】
以下、図4及び図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作の一例について説明する。
【0033】
具体的には、図4及び図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて、MDTの実施に対する承諾がなされている移動局UEにおいて、MDTの実施に対する承諾が取り消される場合の動作について説明する。
【0034】
図4に示すように、移動局UEは、MDTの実施に対する承諾がなされており、ネットワークから「Immediate MDT」に係る「Measurement Configuration」が受信されているため、ステップS1001において、「Immediate MDT」を実施している。
【0035】
移動局UEは、ステップS1002において、ユーザによってMDTの実施に対する承諾が取り消されたことを検知すると、ステップS1003において、移動管理ノードMMEに対して、その旨を示すConsent変更通知を送信する。
【0036】
ステップS1004において、移動管理ノードMMEは、加入者情報管理サーバHSSに対して、かかるConsent変更通知を送信し、ステップS1005において、加入者情報管理サーバHSSは、移動局UEに係る加入者情報(特に、移動局UEにおけるMDTの実施に対する承諾状況)を更新し、移動管理ノードMMEに対して、移動局UEにおいてMDTの実施に対する承諾が取り消されたことを示す「Consent状況更新通知」を送信する。
【0037】
ステップS1006において、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、かかる「Consent状況更新通知」を含む「UE Context Modification」を送信する。
【0038】
ステップS1007において、無線基地局eNBは、かかる「UE Context Modification」に応じて、移動局UEに対して、「Immediate MDT」用の「Measurement Configuration」の削除を指示する「RRC Connection Reconfiguration」を送信する。
【0039】
ステップS1008において、移動局UEは、かかる「RRC Connection Reconfiguration」に応じて、「Immediate MDT」用の「Measurement Configuration」を削除し、「Immediate MDT」の実施を中止する。
【0040】
その後、図5に示すように、ステップS2001において、移動局UEは、Detach処理を行った場合であっても、上述のMDTの実施に対する承諾がなされていないことを記憶しておく。
【0041】
ステップS2002において、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、「RRC Connection Request」を送信し、ステップS2003において、無線基地局eNBは、移動局UEに対して、「RRC Connection Setup」を送信する。
【0042】
ステップS20044において、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、「AS UE Capability」を含む「NAS Attach Request」を含む「RRC Connection Setup Complete」を送信する。
【0043】
ここで、移動局UEは、MDTの実施に対する承諾がなされていないため、「AS UE Capability」として、「Logged MDT」を実施することができる能力やMDT用の位置情報を取得することができる能力といったMDTに関連する能力を具備している場合であっても、ネットワークに対して、かかるMDTに関連する能力を具備している旨を通知しない。
【0044】
すなわち、かかる場合、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、上述のMDTに関連する能力を含まない「AS UE Capability」を含む「RRC Connection Setup Complete」を送信する。
【0045】
ステップS2005において、無線基地局eNBは、移動管理ノードMMEに対して、「AS UE Capability」を含む「NAS Attach Request」を含む「Initial Context Setup Request」を送信する。
【0046】
ここで、かかる「AS UE Capability」には、上述のMDTに関連する能力を含まれていない。
【0047】
ステップS2006において、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「AS UE Capability」を含む「NAS Accept」を含む「Initial Context Setup Response」を送信する。
【0048】
ここで、かかる「AS UE Capability」には、上述のMDTに関連する能力を含まれていない。
【0049】
ステップS2007において、無線基地局eNBは、受信した「Initial Context Setup Response」内の「NAS Accept」に含まれる「AS UE Capability」に、上述のMDTに関連する能力が含まれていないため、移動局UEに対して、「Immediate MDT」用の「Measurement Configuration」の追加を指示する「RRC Connection Reconfiguration」を送信しない。
【0050】
本実施形態に係る発明によれば、ユーザによってMDTに対する承諾が取り消された場合には、無線基地局eNBが、かかるユーザが所有する移動局UEに対して、「Immediate MDT」用の「Measurement Configuration」の削除を指示する「RRC Connection Reconfiguration」を送信するように構成されているため、移動局UEによって行われている「Immediate MDT」をすぐに停止することができる。
【0051】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0052】
本実施形態の第1の特徴は、移動通信方法であって、ネットワークが、MDT(測定走行試験)の実施に対する承諾がなされている「Connected状態(接続状態)」の移動局UEに対して、所定無線品質を測定するように指示する「Measurement Configuration(測定構成情報)」を送信する工程Aと、「Connected状態」の移動局UEが、「Measurement Configuration」に応じて、所定無線品質を測定し、ネットワークに対して、かかる所定無線品質の測定結果及び移動局UEの位置情報を送信する工程Bと、「Connected状態」の移動局UEが、MDTの実施に対する承諾が取り消された場合、ネットワークに対して、その旨を示すConsent変更通知(承諾変更通知)を送信する工程Cと、ネットワークが、かかるConsent変更通知に応じて、「Connected状態」の移動局UEに対して、上述の「Measurement Configuration」を削除するように指示する工程Dと、「Measurement Configuration」が、かかる指示に応じて、「Measurement Configuration」を削除し、上述の所定無線品質の測定を中止する工程Eとを有することを要旨とする。
【0053】
本実施形態の第1の特徴において、上述の工程Eが行われた後、移動局UEが、Detach(デタッチ)処理を行った場合であっても、上述のMDTの実施に対する承諾がなされていないことを記憶しておく工程Fを更に有してもよい。
【0054】
本実施形態の第1の特徴において、上述の工程Fが行われた後、移動局UEが、Attach(アタッチ)処理を行う際に、ネットワークに対して、上述のMDTに関連する能力(AS UE Capability)を具備している旨を通知しない工程Gを更に有してもよい。
【0055】
本実施形態の第2の特徴は、無線基地局eNBであって、MDTの実施に対する承諾がなされている「Connected状態」の移動局UEに対して、所定無線品質を測定するように指示する「Measurement Configuration」を送信するように構成されている送信部23を具備し、送信部23は、「Connected状態」の移動局UEが、上述のMDTの実施に対する承諾が取り消されたことを検出した場合、かかる「Connected状態」の移動局UEに対して、上述の「Measurement Configurationを削除するように指示するように構成されていることを要旨とする。
【0056】
本実施形態の第3の特徴は、移動局UEであって、MDTの実施に対する承諾がなされているか否かについて管理するように構成されているConsent管理部11(承諾管理部)と、移動局UEが、「Connected状態」である場合で、MDTの実施に対する承諾がなされている場合で、かつ、ネットワークから所定無線品質を測定するように指示する「Measurement Configuration」を受信した場合に、かかる「Measurement Configuration」に応じて、かかる所定無線品質を測定し、ネットワークに対して、かかる所定無線品質の測定結果及び移動局UEの位置情報を送信するように構成されているMDT機能部12(測定走行試験機能部)を具備しており、移動局UEが、「Connected状態」である場合で、かつ、MDTの実施に対する承諾が取り消された場合、MDT機能部12は、ネットワークに対して、その旨を示すConsent変更通知を送信するように構成されており、移動局UEが、「Connected状態」である場合で、かつ、ネットワークから「Measurement Configuration」を削除するように指示された場合に、MDT機能部12は、かかる「Measurement Configuration」を削除し、上述の所定無線品質の測定を中止するように構成されていることを要旨とする。
【0057】
本実施形態の第3の特徴において、移動局UEが、上述の所定無線品質の測定を中止した後に、Detach処理を行った場合であっても、Consent管理部11は、MDTの実施に対する承諾がなされていないことを記憶しておくように構成されていてもよい。
【0058】
本実施形態の第3の特徴において、移動局UEが、Detach処理を行った後に、Attach処理を行う際に、MDT機能部12は、ネットワークに対して、MDTに関連する能力(AS UE Capability)を具備している旨を通知しないように構成されていてもよい。
【0059】
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEや加入者情報管理サーバHSSの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0060】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0061】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEや加入者情報管理サーバHSS内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEや加入者情報管理サーバHSS内に設けられていてもよい。
【0062】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0063】
UE…移動局
eNB…無線基地局
MME…移動管理ノード
HSS…加入者情報管理サーバ
11、22…Consent管理部
12…MDT機能部
21…受信部
23…送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークが、測定走行試験の実施に対する承諾がなされている接続状態の移動局に対して、所定無線品質を測定するように指示する測定構成情報を送信する工程Aと、
前記接続状態の移動局が、前記測定構成情報に応じて、前記所定無線品質を測定し、前記ネットワークに対して、該所定無線品質の測定結果及び該移動局の位置情報を送信する工程Bと、
前記接続状態の移動局が、前記測定走行試験の実施に対する承諾が取り消された場合、前記ネットワークに対して、その旨を示す承諾変更通知を送信する工程Cと、
前記ネットワークが、前記承諾変更通知に応じて、前記接続状態の移動局に対して、前記測定構成情報を削除するように指示する工程Dと、
前記接続状態の移動局が、前記指示に応じて、前記測定構成情報を削除し、前記所定無線品質の測定を中止する工程Eとを有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項2】
前記工程Eが行われた後、前記移動局が、デタッチ処理を行った場合に、前記測定走行試験の実施に対する承諾がなされていないことを記憶しておく工程Fを更に有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項3】
前記工程Fが行われた後、前記移動局が、アタッチ処理を行う際に、前記ネットワークに対して、前記測定走行試験に関連する能力を具備している旨を通知しない工程Gを更に有することを特徴とする請求項2に記載の移動通信方法。
【請求項4】
測定走行試験の実施に対する承諾がなされている接続状態の移動局に対して、所定無線品質を測定するように指示する測定構成情報を送信するように構成されている送信部を具備し、
前記送信部は、前記接続状態の移動局が、前記測定走行試験の実施に対する承諾が取り消されたことを検出した場合、該接続状態の移動局に対して、前記測定構成情報を削除するように指示するように構成されていることを特徴とする無線基地局。
【請求項5】
移動局であって、
測定走行試験の実施に対する承諾がなされているか否かについて管理するように構成されている承諾管理部と、
前記移動局が、接続状態である場合で、前記測定走行試験の実施に対する承諾がなされている場合で、かつ、ネットワークから所定無線品質を測定するように指示する測定構成情報を受信した場合に、該測定構成情報に応じて、該所定無線品質を測定し、前記ネットワークに対して、該所定無線品質の測定結果及び該移動局の位置情報を送信するように構成されている測定走行試験機能部を具備しており、
前記移動局が、接続状態である場合で、かつ、前記測定走行試験の実施に対する承諾が取り消された場合、前記測定走行試験機能部は、前記ネットワークに対して、その旨を示す承諾変更通知を送信するように構成されており、
前記移動局が、接続状態である場合で、かつ、前記ネットワークから前記測定構成情報を削除するように指示された場合に、前記測定走行試験機能部は、該測定構成情報を削除し、前記所定無線品質の測定を中止するように構成されていることを特徴とする移動局。
【請求項6】
前記移動局が、前記所定無線品質の測定を中止した後に、デタッチ処理を行った場合に、前記承諾管理部は、前記測定走行試験の実施に対する承諾がなされていないことを記憶しておくように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の移動局。
【請求項7】
前記移動局が、前記デタッチ処理を行った後に、アタッチ処理を行う際に、前記測定走行試験機能部は、前記ネットワークに対して、前記測定走行試験に関連する能力を具備している旨を通知しないように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−222666(P2012−222666A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87614(P2011−87614)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】